JP3871812B2 - スライドシートの跳ね上げ規制構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、跳ね上げ機構の併設されたスライドシートにおける跳ね上げ規制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ガイドレール(ロアレールともいう)に対するスライドレール(アッパレールともいう)のスライドのもとで、シートを前後方向に移動可能とするシートスライド装置を備えたシート(スライドシート)が、各種乗用車、たとえばセダン(サルーンとも称する)、ステーションワゴン(単にワゴンともいう)、あるいはミニバンや1ボックス車等のRV系自動車(多目的自動車)のフロント 、リヤのシートとして、もはや一般的となっている。
【0003】
ところで、近年においては、乗用車等を、単なる移動手段ではなく、移動可能な快適空間として見る傾向にあり、その快適空間を作る手段として、たとえばシートの多機能化が求められている。そして、そのシートに対する要求機能として、たとえば、シートスライド機能に加えたシートの折りたたみ機能、およびこの折りたたみからの跳ね上げの機能があげられている。
【0004】
この種のシートにおいて採用される折りたたみとして、シートクッション後部の第1ヒンジでのシートバックの前倒しによる折りたたみが一般的であり、このシートの折りたたみ状態からの、シートクッション前端の第2ヒンジによる前方倒立位置への跳ね上げが、自動車室内、特に乗用車等の後方空間を有効に確保するシートの跳ね上げとして広く知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フロントシートにおけるステアリングホイール(ハンドル)、インパネ、あるいはリヤシート(セカンドシート)におけるコンソールボックス、簡易テーブル等のように、乗用車等においては、シートの前方や前部側方等に各種車上設備の配置された室内構成が多く見受けられる。これに対し、シートの跳ね上げは、上述したように、折りたたんだシートをシートクッション前端の第2ヒンジによって前方に跳ね上げるものであるため、この種の乗用車等のスライドシートに跳ね上げ機能を単純に付加すると、そのシートの前後位置によっては、跳ね上げたシートがシート前方等の車上設備に干渉、接触しやすくなる。
【0006】
このような、車上設備に対するシートの干渉、接触は、その後の再操作、および事後処理操作等を煩雑化させるばかりでなく、車上設備、あるいはシートに損傷等を生じさせる原因となりやすい。つまり、スライドシートに跳ね上げ機能を単純に付加するだけでは、跳ね上げ機能の付加によってシートの機能性が高くなる反面、その操作性の低下、および損傷等に起因する車上設備、シートの外観品質の低下を招くという悪影響を伴う虞れがある。
【0007】
この発明は、跳ね上げ機能の付加に伴う操作性、外観品質等の低下を防止するスライドシートの跳ね上げ規制構造の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明によれば、シートバックの回動中心となる第1ヒンジをその後部に有するシートクッションの前端が、シートスライド装置のスライドレールに対し、第2ヒンジを介して前方倒立位置に跳ね上げ可能に連結、枢着され、このスライドレールに固着されたストライカーへのラッチの係合のもとでシートを着座位置に保持する、ユニット形態のロック手段が、シートクッション下面に設けられるとともに、所定の解除部材によるロック解除操作のもとでストライカーに対するラッチの係合を解除可能に、このロック手段のカムレバーが、その解除部材に連動可能に連結されている。
【0009】
そして、スライドレールに枢着されたリンクが、解除部材によるロック解除操作に連動して回動可能に、ロック手段のカムレバーに対し、連結ワイヤを介して連結されるとともに、このリンクの先端との係合のもとで初期位置からのリンクの回動を規制する適当長の解除規制プレートが、リンクの回動保障領域を所定部分に残して、シートスライド装置のガイドレールに部分的に配置、固定され、この解除規制プレートによるリンクの回動規制によって、リンクの回動保障領域以外でのラッチ、ストライカー間のロック解除を不能としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1(A),(B) 、および図2に示すように、この発明に係るスライドシートの跳ね上げ規制構造10においては、シート12が、シートスライド装置14を備えたスライドシートとして形成され、シートクッション16に対するシートバック18の前倒しのもとで折りたたみ可能、かつこの折りたたみ状態でのロック手段20のロック解除のもとで前方の倒立位置に跳ね上げ可能に構成されている。
【0012】
図2に示すように、このシート(スライドシート)12においては、シートバック18が、シートクッション16に対し、たとえばシートクッション後部の第1ヒンジ22を介して回動可能、特に、シートクッションの座面16aにその座面18a を対 向当接させる前倒し、いわゆる折りたたみを可能に連結、支持されている。そして、シートクッション16の前端が、第2ヒンジ24を介してシートスライド装置14のスライドレール26に回動可能に連結され、第1 ヒンジ22によるシートバック18の折りたたみ(一点鎖線参照)、および第2ヒンジによる前方への跳ね上げ(二点鎖線参照)を順次可能に、シート12は構成されている。
【0013】
たとえば、図2に加えて図1(A-1) を見るとわかるように、シートスライド装置14は、シートサイドのスライドレール26を、床面サイドのガイドレール28に対し、スチールボール30、ローラ32等の転動子を介してスライド自在に組み付けて形成され、所定のロック手段(図示しない)によるスライド規制のもとで、シートを任意の前後位置に設定可能に構成されている。
【0014】
なお、この種のシートスライド装置14の構造は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0015】
ここで、図1(B) 、図2に示すように、上述したような跳ね上げ機能を有するこのシート12においては、通常、回動可能なラッチ34を備えたロック手段20が、シートクッション16の下面後部に配設され、シートスライド装置のスライドレール26に固着されたストライカー38に対するラッチの係合のもとで、シートクッション、ひいてはシートが、図2に実線で示す通常の着座位置に保持可能となっている。
【0016】
図1(B-2) を見るとわかるように、ロック手段20は、枢支ピン40に枢支されたラッチ34のほかに、たとえば、ラッチの係合端34aに係合可能なロック爪42a を 有するロックプレート42と、このロックプレートに対する係合爪44a の係合のもとでロックプレートをその回動に追従させるカムレバー44とを、同一の枢支ピン46による枢支のもとで備え、ユニットベース48でのユニット化により、シートクッション16の下面後部に配設可能に形成されている。
【0017】
そして、カムレバー44の連結端44b が解除部材、たとえばシートバック18の側面等に配設された解除レバー50に、フレキシブルワイヤー等(図示しない)を介して連動可能に連結され、解除レバーの回動操作に連動した図中時計方向へのカムレバー、およびロックプレート42の回動によって、ストライカー38に対するラッチ34の係合を解除可能に構成されている。
【0018】
この種のロック手段20において、ラッチ34は、通常、ねじりばね等からなるリターンばね(図示しない)の偏倚力のもとで、ストライカー38に対する係合解除方向(図中反時計方向)に偏倚されている。また、カムレバー44は、別のリターンばね(図示しない)の偏倚力のもとで、ラッチ34へのロックプレート42の係合、保持方向(図中反時計方向)に偏倚されている。
【0019】
なお、このロック手段20の構成自体は公知であり、かつこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0020】
ここで、図1(A) に示すように、この発明においては、リンク52が、たとえば枢支ピン54での基端54a の枢着によって、シートスライド装置のスライドレール26に回動自在に配設、支持されるとともに、このリンクの先端(自由端)54b が、解除レバー(解除部材)50のロック解除操作に連動する可動部材、たとえばカムレバーの連結端44b に、連結ワイヤ56を介して連動可能に連結されている。
【0021】
連結ワイヤ56として、たとえば、可撓性のある適当なワイヤ材56-1をチューブ56-2で進退自在に被覆した、いわゆるフレキシブルワイヤが利用できる。そして、図1(A-1),(B-2) に示すように、この種の連結ワイヤ(フレキシブルワイヤ)56においては、チューブ56-2の各端末がスライドレール26、あるいはシートクッション16に固着された係止プレート60,61 に係止、保持されるとともに、ワイヤ材56-1の各端末がカムレバー44の連結端、およびリンクの先端52b にそれぞれ係止され、チューブ内でのワイヤ材の進退によって、リンク52が、ロック解除方向へのカムレバー44の回動に連動して回動可能となっている。
【0022】
つまり、この構成においては、解除レバー50の操作のもとでロック手段20をロック解除しようとすると、解除レバーの操作に伴う図中時計方向へのカムレバー44の回動によってワイヤ材56-1が図1(B-2) の右方に牽引され、このワイヤ材を介して、リンクの先端52b が図1(A-2) の時計方向に回動される(図3(B-2),(A-2) 参照)。
【0023】
なお、図(A-2) に示すように、リンク52は、たとえば、後方(図中右方)に先端52b を位置させた傾斜状態を初期位置として設定され、枢支ピン54への巻装、および対応部材への各端末の係止のもとで配設されたねじりばねからなるリターンばね57の偏倚力のもとで、初期位置に偏倚、保持されている。
【0024】
そして、図1(A) 、図2に示すように、この発明においては、解除レバー50のロック解除操作に伴う初期位置からのリンク52の回動をリンク先端52b との係合のもとで規制する解除規制プレート58が、リンクの回動保障領域を部分的に残して、シートスライド装置のガイドレール28に部分的に配置、固定されている。
【0025】
図1(A-1) に示すように、解除規制プレート58は、水平片58a を有する略く字形状に折曲成形されている。そして、フロントシートにおけるステアリングホイール(ハンドル)、インパネ、あるいはリヤシート(セカンドシート)におけるコンソールボックス、簡易テーブル等のような、シートの前方、および前部側方にある車上設備に接触、干渉することなく跳ね上げ動作の行えるシート12の前後位置を設定可能とする位置に、リンク52の回動保障領域は規定、設定される。
【0026】
たとえば、シート12の後限位置、つまりガイドレール28に対するスライドレール26のスライド後限位置を、リンク52の回動可能な回動保障領域として設定、規定可能に、リンクの回動保障領域前縁から前方(図中左方)に延びた状態でガイドレールに配置、固定されている。
【0027】
図1(A),(B) に示すスライドレール26のスライド後限位置であれば、リンク52は解除規制プレート58のない回動保障領域にあり、解除規制プレートによる回動規制を受けない。つまり、このスライドレール26のスライド後限位置において、シートバック18の前倒しによるシート12の折りたたみ後に解除レバー50をロック解除操作すれば(図2の一点鎖線参照)、ロック解除方向へのラッチ34の回動、つまりラッチのロック解除動作が、回動保障領域内でのリンク52の回動のもとで、図3(A),(B) に示すように保障されるため、このラッチ、ストライカー38のロック解除によって、シートの跳ね上げが可能となる(図2の二点鎖線参照)。
【0028】
これに対し、図4(A),(B) に示すように、シート12、つまりスライドレール26がガイドレール28に対するスライド後限位置から前方に移動すると、リンク52が回動保障領域から外れて解除規制プレートの水平片58a に重なり、この水平片への先端52b の係合によって、解除レバー50のロック解除操作に連動したリンクの回動が規制されるため、これによって、ラッチ34のロック解除動作、ひいては解除レバーのロック解除動作自体が不能となる。
【0029】
上記のように、この発明のスライドシートの跳ね上げ規制構造10においては、解除レバー50のロック解除操作に連動して回動するリンク52をスライドレール26に設けるとともに、初期位置からのリンクの回動をリンクの先端52b との係合のもとで規制する解除規制プレート58をガイドレール28に設けることによって、ラッチ34のロック解除動作の可能な位置を、ガイドレールに対するスライドレールのスライド後限位置に限定している。つまり、この発明によれば、シート12の跳ね上げ可能位置がシートの後限位置に限定されるため、シート前方等に位置する車上設備に接触、干渉しないシートの跳ね上げが容易に確保でき、これによる損傷等の防止により、車上設備、およびシートの外観品質の低下が確実に防止できる。
【0030】
そして、これによって規定されたシート12の跳ね上げ可能位置でラッチ34のロック解除操作を行えば、シートの跳ね上げが車上設備に妨げられることなく確実、容易に行えるため、操作の確実性が向上する。
【0031】
更に、スライドレールのリンク52を、解除レバー50によるラッチ34のロック解除動作に連動可能に連結するとともに、リンクの回動保障領域を除く前方位置に、解除規制プレート58を設ければ足りるため、構成の複雑化を伴うことなく、シート12の跳ね上げ可能位置の限定が行える。従って、スライド機能に跳ね上げ機能を付加したシート12の高機能化が操作性、および車上設備、シート等の外観品質等の低下を招くことなく、かつ構成の複雑化を伴うことなく容易に確保できる。
【0032】
ここで、この発明の実施の形態においては、リンク52の回動保障領域をシートスライド装置のガイドレール28に対するスライドレール26のスライド後限位置、つまりシート12の後限位置に設定、規定しているが、シート前方等の車上設備に接触、干渉しないシートの跳ね上げが可能であれば足りるため、シートの後限位置に限定されず、たとえば、シートの後限位置からの適当量前方の適当範囲をリンクの回動保障領域として規定してもよい。
【0033】
しかしながら、リンク52の回動保障領域をシートスライド装置のガイドレール28に対するスライドレール26のスライド後限位置に規定すれば、フロントシート、リヤシート、あるいは乗用車等の車種を問わず、車上設備に接触、干渉しないシート12の跳ね上げが確保できるため、汎用性に優れたスライドシートが容易に得られる。
【0034】
また、ここでは、ロック手段20の配置位置をシートクッション16の下面後部として具体化しているが、シートスライド装置のスライドレール26のストライカー38との係合のもとでシート12を着座位置に保持可能とすれば足りるため、これに限定されず、たとえば前端、後端間の中間位置等にロック手段、ストライカーを配置してもよい。
【0035】
更に、この発明の実施の形態においては、リンクの先端52b への連結ワイヤ56の係止のもとで、リンク52を解除レバー50のロック解除動作に連動可能に連結しているが、連結ワイヤのワイヤ部材56-1の進退のもとでリンクを回動可能とすれば足りるため、これに限定されず、たとえば、リンクの基端52a から係止片を延出させ、この係止片に連結ワイヤの端末、つまりワイヤ部材56-1の端末を係止する構成としてもよい。なお、この場合においては、リンク52が図中反時計方向に回動可能となるが、図中時計方向、反時計方向のいずれでの回動においても、初期位置からの回動するリンクの先端52b を係合可能に、解除規制プレート58を配設すれば足りることはいうまでもない。
【0036】
また、この実施の形態においては、リンク52に一端の係止された連結ワイヤ56の他端をロック手段のカムレバー44に係止することで、リンクの回動を解除レバー50によるロック解除操作に連動可能としている。この構成によれば、リンク52の回動の可否が、連結ワイヤ56を介してラッチ34、および解除レバー50に直接的に伝達されるため、解除レバーの操作者にその可否を確実に認識させることができる。従って、この点からも、シート12の跳ね上げの際における操作性が向上する。
【0037】
なお、この発明のスライドシートの跳ね上げ規制構造は、自動車等のシートに適するとはいえ、これに限定されず、他の車両、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートに、この発明を応用してもよい。
【0038】
上述した発明の実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係るスライドシートの跳ね上げ規制構造によれば、予め設定された跳ね上げ可能位置以外でのシートの跳ね上げが不能となるため、シート前方等に位置する車上設備に接触、干渉しないシートの跳ね上げが容易に確保でき、これによって、シートの跳ね上げによる車上設備、およびシートの外観品質の低下が容易、かつ確実に防止可能となる。
【0040】
そして、これによって規定されたシートの跳ね上げ可能位置でラッチのロック解除操作を行えば、シートの跳ね上げが車上設備に妨げられることなく確実、容易に行えるため、操作の確実性が向上する。
【0041】
更に、スライドレールのリンクを、解除部材によるラッチのロック解除動作に連動可能に連結するとともに、リンクの回動保障領域を除く前方位置に解除規制プレートを設ければ足りるため、構成の複雑化を伴うことなく、シートの跳ね上げ可能位置の限定が行える。
【0042】
従って、スライド機能に跳ね上げ機能を付加するシートの高機能化が操作性、および車上設備、シート等の外観品質の低下を招くことなく、かつ構成の複雑化を伴うことなく容易に確保できる。
【0043】
また、リンクの回動保障領域をシートスライド装置のガイドレールに対するスライドレールのスライド後限位置に規定すれば、フロントシート、リヤシート、あるいは乗用車等の車種を問わず、車上設備に接触、干渉しないシートの跳ね上げが確保できるため、汎用性に優れたスライドシートが容易に得られる。
【0044】
更に、カムレバーとの連結のもとでリンクをロック解除動作に連動可能とすれば、リンクの回動の可否が、連結ワイヤを介してラッチ、および解除部材に直接的に伝達されるため、解除レバーの操作者にその可否を確実に認識させることができる。従って、この点からも、シートの跳ね上げの際における操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係るスライドシートの跳ね上げ規制構造の、リンク部分の前方から見た概略縦断面図、およびその正面図、ならびにロック手段部分の正面図、および後方から見たその概略縦断面図である。
【図2】跳ね上げ機能の付加されたスライドシートの概略側面図である。
【図3】ロック解除時における、スライドシートの跳ね上げ規制構造の、リンク部分の前方から見た概略縦断面図、およびその正面図、ならびにロック手段部分の正面図、および後方から見たその概略縦断面図である。
【図4】ロック解除規制状態での、スライドシートの跳ね上げ規制構造の、リンク部分の前方から見た概略縦断面図、およびその正面図、ならびにロック手段部分の正面図、および後方から見たその概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 スライドシートの跳ね上げ規制構造
12 シート(スライドシート)
14 シートスライド装置
34 ラッチ
38 ストライカー
44 カムレバー
50 解除部材(解除レバー)
52 リンク
56 連結ワイヤ
58 解除規制プレート

Claims (2)

  1. シートクッションに対するシートバックの前倒しのもとで折りたたみ可能なシートを、スライドレールとガイドレールとの組み合わせを有してなるシートスライド装置により前後方向にスライド可能としたスライドシートであり、
    前記シートバックの回動中心となる第1ヒンジをその後部に有する前記シートクッションの前端が、シートスライド装置の前記スライドレールに対し、第2ヒンジを介して前方倒立位置に跳ね上げ可能に連結、枢着され、このスライドレールに固着されたストライカーへのラッチの係合のもとでシートを着座位置に保持する、ユニット形態のロック手段が、シートクッション下面に設けられるとともに、所定の解除部材によるロック解除操作のもとでストライカーに対するラッチの係合を解除可能に、このロック手段のカムレバーが、その解除部材に連動可能に連結され、
    スライドレールに枢着されたリンクが、解除部材による前記ロック解除操作に連動して回動可能に、前記ロック手段のカムレバーに対し、連結ワイヤを介して連結されるとともに、このリンクの先端との係合のもとで初期位置からのリンクの回動を規制する適当長の解除規制プレートが、リンクの回動保障領域を所定部分に残して、シートスライド装置の前記ガイドレールに部分的に配置、固定され、この解除規制プレートによるリンクの回動規制によって、リンクの回動保障領域以外でのラッチ、ストライカー間のロック解除を不能としたスライドシートの跳ね上げ規制構造。
  2. 解除規制プレートが、水平片を有する略く字形状に折曲成形され、シートスライド装置のガイドレールに対するスライドレールのスライド後限位置をリンクの回動保障領域として規定可能に、リンクの回動保障領域前縁から前方に延びた状態でガイドレールに配置、固定された請求項1記載のスライドシートの跳ね上げ規制構造。
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