JP2009029272A - ウォークインシートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォークイン操作を単一の操作により行い、ウォークイン操作時にストッパ機構による座席の移動範囲の制限を確実に解除する。
【解決手段】ウォークインシートスライド装置は、回転軸22を有しロアレール12に対するアッパーレール13の移動を許容可能に禁止するシート固定手段20と、回転軸が回転することにより許容されるアッパーレールの移動範囲の前端位置を制限するストッパ31と、ストッパに当接してアッパーレールのストッパを越えた前方への移動を禁止する当接片33とを備える。ウォークインレバー26の操作時に回転するリンク部材28がアッパレールに枢支され、リンク部材の回転時に回転軸を回転させる操作レバー25が回転軸に固着され、リンク部材28の回転時に当接片33を回転させて当接片33がストッパと当接不能にする連結部材34を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体のフロアに固定されたロアレールに嵌合されて前後に移動可能なアッパーレールを介して取付けられた座席のシートバックを前傾させるとともに、その座席を最前方に移動させるウォークインシートスライド装置に関するものである。
従来、この種のウォークインシートスライド装置は主に2ドア車の前部座席に用いられ、座席のシートバックを前傾可能に構成されたリクライニングアジャスタと、シートの前後方向の移動を許容可能に禁止するシート固定手段を備える。座席は、車体の床側に前後方向に延びて固定されたロアレールに嵌合されて前後に移動可能なアッパーレールを介して取付けられ、シート固定手段はロアレールに対してアッパーレールの相対位置を解除可能に固定して通常状態において座席が前後に移動することを防止するようになっている。そして、後部座席の乗員が乗降する際のウォークイン操作時には、ウォークインレバーを操作してリクライニングアジャスタにより座席のシートバックを前傾させ、その状態でシート固定手段によるアッパレールの固定を解除し、座席全体を最前方に移動させるように構成される。ここで、このようなウォークインシートスライド装置では、乗員が着座し得る通常の前後方向の位置を越えてその座席を前方に移動させることができるように構成され、この通常の範囲を超えて座席を前方に移動させることにより、後部座席への乗降空間を拡大させて乗員の乗降を容易にしている。
一方、このようなウォークインシートスライド装置では、通常の移動範囲を超えて座席を前方に移動させた状態であっても、シートバックを起立させてその座席に着座することができる。ここで、座席の前後方向に移動させて着座する位置は乗員各人の体型や好みによって異なる。しかし、通常の移動範囲を越えて前方に移動させた座席に乗員が着座することは、例えば、その前方に存在するインストルメントパネル等と乗員との間隔があまりにも接近しすぎて、急停車或いは衝突時に乗員がそのインストルメントパネル等に衝突してダメージを受けやすくなる。
この点を解消するために、ウォークイン操作時に通常の移動範囲を越えて座席を前方に移動させると、座席の前傾したシートバックを起立させることができない装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この装置では、シートバックを起立させた状態でシート固定手段の解除時に座席の移動範囲を制限するストッパ機構を備え、ウォークイン操作時にシートバックを前傾させた状態でストッパ機構による座席の移動範囲の制限を解除するように構成されている。これにより、オーバーラン位置では前傾したシートバックを起立させることができなくなり、オーバーラン位置における座席に着座することを不可能としている。
実開昭58−70930号公報
しかし、上記従来のウォークインシートスライド装置では、シートバックのリクライニングアジャスタと、座席の位置を解除可能に固定するシート固定手段を備えるので、そのウォークイン操作時にあっては、ウォークインレバーを介してリクライニングアジャスタを操作すると共にシート固定手段を解除する必要があり、その操作が比較的煩わしいという不具合があった。
また、シートバックを前傾させた状態でなければストッパ機構による座席の通常状態における移動範囲の制限を解除することができないので、ウォークイン操作時に、シートバックを前傾させることなくシート固定手段を解除して座席を前方に移動させると、ストッパ機構が作動してその座席を通常の範囲を超えて前方に移動させることができない。そこで再びシートバックを前傾させてシート固定手段を解除して座席を再び前方に移動させる必要があり、ウォークイン操作が二段階となって比較的煩雑になる不具合もあった。
本発明の目的は、ウォークイン操作を単一の操作により行い得るウォークインシートスライド装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、ウォークイン操作時にストッパ機構による座席の移動範囲の制限を確実に解除し得るウォークインシートスライド装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1〜図5に示すように、車体のフロアに前後方向に延びて固定されたロアレール12と、ロアレール12に前後に移動可能に嵌合されたアッパーレール13と、アッパレール13の長手方向に沿ってかつ軸心を回転中心として回動可能にアッパレール13に取付けられた回転軸22を有しロアレール12に対するアッパーレール13の移動を許容可能に禁止するシート固定手段20と、ロアレール12に設けられ回転軸22が回転することにより許容されるアッパーレール13の移動範囲の前端位置を制限するストッパ31と、アッパレール13に設けられストッパ31に当接することによりアッパーレール13のストッパ31を越えた前方への移動を禁止する当接片33とを備えたウォークインシートスライド装置の改良である。
その特徴ある構成は、ウォークインレバー26の操作時に回転するリンク部材28がアッパレール13に枢支され、リンク部材28の一端に先端が当接しリンク部材28の回転時に回転軸22を回転させる操作レバー25が回転軸22に固着され、当接片33はストッパ31に一端が当接可能にアッパレール13に枢支され一端がストッパ31に当接してロアレール12に対するアッパーレール13のストッパ31を越えた前方への移動を禁止するように構成され、リンク部材28の回転時に当接片33を回転させて当接片33の一端がストッパ31と当接不能にする連結部材34を備えたところにある。
この請求項1に記載されたウォークインシートスライド装置では、座席のシートバックを前傾させ得るウォークインレバー26の操作時に回転するリンク部材28をアッパレール13に枢支し、そのリンク部材28の回転時に回転軸22を回転させる操作レバー25を回転軸22に固着したので、ウォークインレバー26を操作すると、座席のシートバックが前傾するとともに、回転軸22が回転してアッパレール13の移動が許容される。この結果、座席のシートバックの前傾と座席の前後方向の移動の双方をウォークインレバー26の単一の操作により行うことが可能となる。
また、リンク部材28の回転時に当接片33を回転させる連結部材34を備えたので、ウォークインレバー26の操作してリンク部材28を回転させると、当接片33も回転してストッパ31と当接が不能となる。このため、ウォークイン操作時に通常の移動範囲の制限は解除され、その通常の移動範囲を超えて座席を前方に移動させることが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、ウォークインレバー26に一端が接続された連結ワイヤ29の他端がリンク部材28の他端に連結され、ウォークインレバー26の操作時に連結ワイヤ29がリンク部材28の他端を引っ張ることによりリンク部材28を回転させるように構成され、連結部材34はリンク部材28の他端と当接片33の他端を連結してリンク部材28の回転時に当接片33を回転させるように構成されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、ウォークインレバーに一端が接続された連結ワイヤ29の他端が当接片33の他端に連結され、当接片33の他端とリンク部材28の他端が連結部材34により連結され、ウォークインレバーの操作時に連結ワイヤ29が連結部材34を介してリンク部材28の他端を引っ張ることによりリンク部材28を回転させるように構成されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明であって、ウォークインレバーに一端が接続された連結ワイヤ29の他端がリンク部材28の他端に連結され、ウォークインレバーの操作時に連結ワイヤ28がリンク部材の他端を引っ張ることによりリンク部材28を回転させるように構成され、連結部材が連結ワイヤ29と並行して設けられウォークインレバーに一端が接続され他端が当接片33の他端に連結された補助ワイヤ36からなり、ウォークインレバーの操作時に補助ワイヤ36が当接片33の他端を引っ張ることにより当接片33を回転させるように構成されたことを特徴とする。
この請求項2〜請求項4に記載されたウォークインシートスライド装置では、座席のシートバックを前傾させ得るウォークインレバー26の操作時に、回転軸22を確実に回転させてアッパレール13の移動を許容するとともに、当接片33を回転させて通常の移動範囲の制限を有効に解除することができる。
本発明のウォークインシートスライド装置では、ウォークインレバーの操作時に回転するリンク部材をアッパレールに枢支し、リンク部材の一端に先端が当接しリンク部材の回転時に回転軸を回転させる操作レバーを回転軸に固着したので、座席のシートバックを前傾させ得るウォークインレバーを操作すると、座席のシートバックが前傾するとともに、回転軸が回転してアッパレールの移動が許容される。この結果、座席のシートバックの前傾と座席の前後方向の移動の双方をウォークインレバー26の単一の操作により行うことが可能となる。
また、ロアレールに設けられたストッパに一端が当接可能な当接片をアッパレールに枢支させ、その当接片の一端がストッパに当接してロアレールに対するアッパーレールのストッパを越えた前方への移動を禁止するように構成し、リンク部材の回転時に当接片を回転させて当接片の一端がストッパと当接不能にする連結部材を備えたので、ウォークインレバーの操作してリンク部材を回転させると、当接片も回転してストッパとの当接が不能となる。この結果、ウォークイン操作時に通常の移動範囲の制限は解除され、通常の移動範囲を超えて座席を前方に移動させることが可能となる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図5に示すように、2ドア車には、後部座席への乗員の乗降を可能にするウォークインシートスライド装置を備える前部座席11が設けられる。この座席11は運転者の尻部を受けるシートクッション11aと、シートクッション11aの後端にリクライニングアジャスタ11bを介して取付けられ運転者の背部を受けるシートバック11cとを備える。リクライニングアジャスタ11bにはそのリクライニングアジャスタ11bから前方に突出するリクライニングレバー11eが設けられ、このリクライニングレバー11eを上方に持ち上げるように操作することにより、リクライニングアジャスタ11bはシートクッション11aに対するシートバック11cの傾斜角度を変更可能に構成され、そのリクライニングレバー11eを下方に押し戻してその操作を終了させると、シートバック11cの傾斜角度を任意の角度に変更した状態で維持可能に構成される。
車体のフロア上にはその進行方向に延びて一対のロアレール12,12が配設される。このロアレール12,12は受け板14を介してフロア上に固定され、この一対のロアレール12,12には、このロアレール12,12にそれぞれ対向するように一対のアッパレール13,13が前後に移動可能に嵌合される。図3及び図4に示すように、ロアレール12は、下辺部12aと、その下辺部12aの両側から上方に延びて設けられたロア側辺部12b,12cとを有し、アッパレール13は、上辺部13aと、その上辺部13aの両側から下方に延びて設けられたアッパ側辺部13b,13cとを有する。図示しないが、アッパレール13とロアレール12の間にはローラ収容部が形成され、アッパレール13がロアレール12に沿った移動を容易にするために、この収容部にはローラがそれぞれ収容される。また、アッパレール13のアッパ側辺部13b,13cと、そのアッパレール13を下方から覆ったロアレール12のロア側辺部12b,12cの間には、図示しない球体がそれぞれ挿入される。この図示しない球体は、アッパレール13がロアレール12から外れることを防止するとともに、それら転動することによりアッパレール13のロアレール12に沿った移動を容易にするように設けられる。
図3〜図5に示すように、アッパレール13,13にはその上面に取付板16の下縁が溶接されて設けられる。一方、シートクッション11aの下部にはそのシートクッション11aを支えるクッションフレーム11dが設けられる(図3及び図4)。取付板16の上部前後には取付孔16a(図5)が形成され、その取付孔16aに挿通された取付ねじ17を座席11のクッションフレーム11dに設けられた雌ねじ11fに螺合することにより座席11がアッパレール13,13に取付けられる。そして、一対のアッパレール13,13をこのロアレール12,12の前後方向の任意の位置に選択的に固定するシート固定手段20が設けられる。
シート固定手段20は、一方のロアレール12に設けられた孔付プレート21と、そのロアレール12に嵌合されたアッパレール13の長手方向に沿ってそのアッパレール13に取付けられた回転軸22とを備える。孔付プレート21はロアレールの一方のロア側辺部12bを折り返すことによりこのロアレール12に沿って設けられ、このロアレール12の長手方向に沿って多数の係止孔21aがそれぞれ形成される。またこのロアレール12に対向するアッパレール13のアッパ側辺部13bはその孔付プレート21を挟むように折り返され、その折り返された部分により回転軸22がその軸心を回転中心として回動可能にアッパレール13に取付けられる。また、この回転軸22には爪部材23の基端が固着される。回転軸22に基端が固着された爪部材23の先端は多数の係止孔21aに選択的に挿入可能に曲げられる。アッパレール13に設けられた回転軸22には、この回転軸22を付勢して爪部材23の先端が係止孔21aに挿入する方向に回転軸22を回転させるねじりコイルばね24が巻回される(図5)。
このシート固定手段20における座席11の固定は、回転軸22の前端に略直角に設けられた操作ハンドル22a(図5)を引き上げてその回転軸22を爪部材23とともに回転させ、図4に示すように爪部材23の先端を孔付プレート21における係止孔21aから離脱させる。これによりアッパレール13,13は独立してロアレール12、12に沿って前後方向に移動可能な状態になるように構成される。そして、アッパレール13,13とともに座席11を最適な位置に位置させ、その後回転させた状態の回転軸22をコイルばね24の付勢力に従って逆方向に回転させて元に戻す。すると、図3に示すように、爪部材23の先端は係止孔21aに挿入し、これによりロアレール12に対するアッパーレール13の移動は禁止され、座席11は運転者の好みの任意の位置に固定される。
シート固定手段20を構成する回転軸22には操作レバー25の基端が固着される。この操作レバー25は、その先端が押し下げられると、その基端が固着された回転軸22を回転させるように構成される。そして、この操作レバー25の先端が押し下げられると、回転軸22とともに爪部材23が回転し、図4に示すように爪部材23の先端を孔付プレート21における係止孔21aから離脱させて、アッパレール13,13とともに座席11を前後方向に移動可能に構成される。
図1〜図4に示すように、アッパレール13には、操作レバー25に対向してリンク部材28が枢支される。このリンク部材28はL字状に加工された板材であって、アッパレール13のアッパ側辺部13cに枢支される。そして、このリンク部材28の一端には操作レバー25の先端が当接するように構成され、図2に示すようにリンク部材28が回転すると、図4に示すように操作レバー25の先端を押し下げて回転軸22を回転させるように構成される。また、図1及び図2に示すように、このリンク部材28に対応するアッパレールの上辺部13aには前後方向に長い第1長孔13dが形成され、リンク部材28の他端はこの第1長孔13dを貫通してアッパレール13の上方に突出して設けられる。
図5に示すように、座席11のリクライニングアジャスタ11bにはウォークインレバー26が設けられる。この実施の形態におけるウォークインレバー26は、リクライニングアジャスタ11bの上方に突出して設けられ主としてこれから後部座席11に乗り込もうとするものが操作する第1レバー26aと、この第1レバー26aと連動するようにリクライニングアジャスタ11bの後方に突出して設けられ主として後部座席11から外に出ようとするものが操作する第2レバー26aを備える。そして、このウォークインレバー26はリクライニングアジャスタ11bを操作可能に構成され、このウォークインレバー26を操作することにより、シートクッション11aに対するシートバック11cの傾斜角度を前傾可能に構成される。そして、アッパレール13の第1長孔13dを貫通してアッパレール13の上方に突出したリンク部材28の他端はウォークインレバー26と連結ワイヤ29により連結され、ウォークインレバー26の操作時にリンク部材28を回転させるように構成される。
一方、ロアレール12の前部及び後部にはアッパレール13の移動範囲を制限するストッパが設けられる(図1〜図4)。このストッパは座席11の後退位置を規定する図示しない後部ストッパと、座席11の通常の移動範囲における前端位置を規定する通常時前部ストッパ31と、この通常の移動範囲を超えて座席11が前方に移動した場合における前端位置を規定するウォークイン時前部ストッパ32とを備える。この実施の形態における通常時前部ストッパ31は、図1〜図4に示すようにロアレール13の一部を立ち上げることにより作られ、図示しない後部ストッパと図1及び図2に示すウォークイン時前部ストッパ32は通常時前部ストッパ31よりも高い位置に別部材からなるものを固着等することによりロアレール12に設けられる。
また、アッパレール13には、ロアレール12に設けられたストッパ31,32に当接することによりそのストッパ31,32を越えたアッパレール13の移動を禁止する当接片33が設けられる。この当接片33はリンク部材28より後方のアッパレール13のアッパ側辺部13cに枢支される。この当接片33はストッパ31,32に一端が当接可能にアッパレール13の側辺部13cに枢支され、一端がストッパ31,32に当接してロアレール12に対するアッパーレール13のそのストッパ31,32を越えた移動を禁止するように構成される。この当接片33に対応するアッパレール13の上辺部13aには前後方向に長い第2長孔13eが形成され、当接片33の他端はこの第2長孔13eを貫通してアッパレール13の上方に突出して設けられる。
この第2長孔13eを貫通してアッパレール13の上方に突出して設けられた当接片33の他端と、アッパレール13の第1長孔13dを貫通してアッパレール13の上方に突出したリンク部材28の他端とは、長尺板材からなる連結部材34により連結される。そして、この連結部材34は、リンク部材28の回転時に当接片33を回転させて当接片33の一端が通常時前部ストッパ31と当接不能にするように構成される。なお、図示しない後部ストッパと、図1及び図2に示すウォークイン時前部ストッパ32は、通常時前部ストッパ31より高く形成され、当接片33が回転してもその当接片33の一端が当接して、座席11の通常の移動範囲における後端位置を越えてその座席が後退すること、及びこのウォークイン時前部ストッパ32を越えて座席が前方に移動することを有効に防止できるように構成される。
このように構成されたウォークインシートスライド装置では、座席11のシートバック11cを前傾させ得るウォークインレバー26に一端が接続された連結ワイヤ29の他端をリンク部材28の他端に連結したので、ウォークインレバー26を操作すると連結ワイヤ29がリンク部材28の他端を引っ張ることによりリンク部材28を回転させることができる。また、回転するリンク部材28をアッパレール13に枢支し、そのリンク部材28の回転時に回転軸22を回転させる操作レバー25を回転軸22に固着したので、ウォークインレバー26を操作すると、座席のシートバックが前傾するとともに、回転軸22が回転してアッパレール13の移動が許容されることになる。この結果、座席11のシートバック11cの前傾と、座席11の前後方向の移動の双方をウォークインレバー26の単一の操作により行うことが可能となる。
また、リンク部材28の他端と当接片33の他端を連結する連結部材34を備え、その連結部材34はしてリンク部材28の回転時に当接片33を回転させるように構成したので、ウォークインレバー26の操作してリンク部材28を回転させるとこの当接片33も回転させることができる。ここで、当接片33は回転するとストッパ31との当接が不能になるので、ウォークインレバー26を操作するウォークイン操作時には、座席11における通常の移動範囲の制限は解除され、その通常の移動範囲を超えて座席11を前方に移動させることができ、後部座席への乗降空間を拡大させて乗員の乗降を容易にすることができる。
なお、上述した実施の形態では、ウォークインレバー26に一端が接続された連結ワイヤ29の他端をリンク部材28の他端に連結し、連結部材34がリンク部材28の他端と当接片33の他端を連結する場合を説明したが、図6に示すように、ウォークインレバーに一端が接続された連結ワイヤ29の他端を当接片33の他端に連結し、当接片33の他端とリンク部材28の他端を連結部材34により連結し、ウォークインレバーの操作時に連結ワイヤ29が当接片33の他端を引っ張ってその当接片33を回転させ、それと同時に連結部材34を介してリンク部材28の他端を引っ張ることによりそのリンク部材28を回転させるように構成しても良い。
また、図7に示すように、ウォークインレバーに一端が接続された連結ワイヤ29の他端をリンク部材28の他端に連結し、ウォークインレバーの操作時に連結ワイヤ29がリンク部材28の他端を引っ張ることによりリンク部材28を回転させるように構成し、連結ワイヤ29と並行して設けられウォークインレバーに一端が接続され他端が当接片33の他端に連結された補助ワイヤ36を連結部材とし、ウォークインレバーの操作時に補助ワイヤ36が当接片33の他端を引っ張ることによりその当接片33を回転させるように構成しても良い。
この図6及び図7に示したウォークインシートスライド装置であっても、座席のシートバックを前傾させ得るウォークインレバー26の操作時に、回転軸22を確実に回転させてアッパレール13の移動を許容するとともに、当接片33を回転させて通常の移動範囲の制限を有効に解除することができる。
本発明実施形態のウォークインシートスライド装置を示す図3のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 回転軸が回転した状態を示す図3に対応する断面図である。 そのウォークインシートスライド装置の構造を示す分解斜視図である。 本発明の別のウォークインシートスライド装置を示す図1に対応する断面図である。 本発明の更に別のウォークインシートスライド装置を示す図1に対応する断面図である。
符号の説明
12 ロアレール
13 アッパーレール
20 シート固定手段
22 回転軸
25 操作レバー
26 ウォークインレバー
28 リンク部材
29 連結ワイヤ
31 ストッパ
33 当接片
34 連結部材
36 補助ワイヤ

Claims (4)

  1. 車体のフロアに前後方向に延びて固定されたロアレール(12)と、前記ロアレール(12)に前後に移動可能に嵌合されたアッパーレール(13)と、前記アッパレール(13)の長手方向に沿ってかつ軸心を回転中心として回動可能に前記アッパレール(13)に取付けられた回転軸(22)を有し前記ロアレール(12)に対する前記アッパーレール(13)の移動を許容可能に禁止するシート固定手段(20)と、前記ロアレール(12)に設けられ前記回転軸(22)が回転することにより許容される前記アッパーレール(13)の移動範囲の前端位置を制限するストッパ(31)と、前記アッパレール(13)に設けられ前記ストッパ(31)に当接することにより前記アッパーレール(13)の前記ストッパ(31)を越えた前方への移動を禁止する当接片(33)とを備えたウォークインシートスライド装置において、
    ウォークインレバー(26)の操作時に回転するリンク部材(28)が前記アッパレール(13)に枢支され、
    前記リンク部材(28)の一端に先端が当接し前記リンク部材(28)の回転時に前記回転軸(22)を回転させる操作レバー(25)が前記回転軸(22)に固着され、
    前記当接片(33)は前記ストッパ(31)に一端が当接可能にアッパレール(13)に枢支され前記一端が前記ストッパ(31)に当接して前記ロアレール(12)に対する前記アッパーレール(13)の前記ストッパ(31)を越えた前方への移動を禁止するように構成され、
    前記リンク部材(28)の回転時に前記当接片(33)を回転させて前記当接片(33)の一端が前記ストッパ(31)と当接不能にする連結部材(34)を備えた
    ことを特徴とするウォークインシートスライド装置。
  2. 前記ウォークインレバー(26)に一端が接続された連結ワイヤ(29)の他端がリンク部材(28)の他端に連結され、前記ウォークインレバー(26)の操作時に前記連結ワイヤ(29)が前記リンク部材(28)の他端を引っ張ることにより前記リンク部材(28)を回転させるように構成され、連結部材(34)は前記リンク部材(28)の他端と前記当接片(33)の他端を連結して前記リンク部材(28)の回転時に前記当接片(33)を回転させるように構成された請求項1記載のウォークインシートスライド装置。
  3. 前記ウォークインレバーに一端が接続された連結ワイヤ(29)の他端が当接片(33)の他端に連結され、前記当接片(33)の他端とリンク部材(28)の他端が連結部材(34)により連結され、前記ウォークインレバーの操作時に前記連結ワイヤ(29)が連結部材(34)を介して前記リンク部材(28)の他端を引っ張ることにより前記リンク部材(28)を回転させるように構成された請求項1記載のウォークインシートスライド装置。
  4. 前記ウォークインレバーに一端が接続された連結ワイヤ(29)の他端がリンク部材(28)の他端に連結され、前記ウォークインレバーの操作時に前記連結ワイヤ(28)が前記リンク部材の他端を引っ張ることにより前記リンク部材(28)を回転させるように構成され、連結部材が前記連結ワイヤ(29)と並行して設けられ前記ウォークインレバーに一端が接続され他端が当接片(33)の他端に連結された補助ワイヤ(36)からなり、前記ウォークインレバーの操作時に前記補助ワイヤ(36)が前記当接片(33)の他端を引っ張ることにより前記当接片(33)を回転させるように構成された請求項1記載のウォークインシートスライド装置。
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