JP2010149819A - 車両用シートの操作構造 - Google Patents

車両用シートの操作構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010149819A
JP2010149819A JP2008333124A JP2008333124A JP2010149819A JP 2010149819 A JP2010149819 A JP 2010149819A JP 2008333124 A JP2008333124 A JP 2008333124A JP 2008333124 A JP2008333124 A JP 2008333124A JP 2010149819 A JP2010149819 A JP 2010149819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
vehicle seat
operated
seat back
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008333124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5272722B2 (ja
Inventor
Kenji Furukawa
謙次 古川
Kimitaka Ando
公孝 安藤
Tatsuya Kato
達也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2008333124A priority Critical patent/JP5272722B2/ja
Publication of JP2010149819A publication Critical patent/JP2010149819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5272722B2 publication Critical patent/JP5272722B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】車両用シートに一箇所にまとめて配設した二つの操作部材によるシートアレンジ操作の応用を図る。
【解決手段】車両用シート1の側部に設けられたウォークインレバー6が操作されることにより、シートバック2をベースフレーム4に回転留め可能に連結しているリクライニング装置10の回転留め状態が解除され、チルトダウンレバー7が操作されることにより、シートバック2の前倒れ回転を途中止めするストッパリンク30がストッパ機能しなくなる退避位置へと移動操作される。ウォークインレバー6は、チルトダウンレバー7の操作によって連動して操作されるようになっており、ストッパリンク30の退避移動操作が、リクライニング装置10の回転留め状態の解除操作を伴って行われるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートの操作構造に関する。詳しくは、車両用シートに設けられた二つの操作部材の各操作によって車両用シートの姿勢状態が切り換えられるようになっている車両用シートの操作構造に関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの前倒し操作を、シートクッションの側部に設けた操作レバーの引き上げ操作によって行うようになっているものが知られている。ここで、下記特許文献1には、二体のシートバックそれぞれの前倒し操作を行う各操作レバーを、一方のシートの側部にまとめて配設した構成が開示されている。この開示では、二つの操作レバーは、互いに大小異なる大きさに形成されて同軸回りに回転操作される態様で設けられており、その一方を引き上げ操作すれば一方のシートバックが前倒し操作され、他方を引き上げ操作すれば他方のシートバックが前倒し操作されるようになっている。
詳しくは、上記した一方の操作レバーは、それ自体が単独で操作されるようになっているが、他方の操作レバーは、それ自体の操作によって一方の操作レバーも併せて操作させられるように構成されている。これにより、他方の操作レバーの操作によって、両シートバックの前倒し操作を一斉に行えるようになっており、かかる操作の簡便化が図られている。
実開昭57−107637号公報
しかし、上記開示の従来技術では、二つの操作レバーは、互いに同類の操作対象物を同じ動作態様で動かす単純な操作構造となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートに一箇所にまとめて配設した二つの操作部材によるシートアレンジ操作の応用を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの操作構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両用シートに設けられた二つの操作部材の各操作によって、車両用シートの姿勢状態が切り換えられるようになっている車両用シートの操作構造である。二つの操作部材は、互いに近接して配設されており、そのうちの一方の操作部材が操作されることによって、シートバック或いはシートクッションを特定の連結体に回転留め可能に連結している連結装置の回転留め状態が解除され、他方の操作部材が操作されることにより、車両用シートを特定の姿勢位置に保持する保持装置の保持状態が解除されて、車両用シートが別の姿勢状態に切り換えられる状態となる構成となっている。一方の操作部材は、他方の操作部材の操作によって連動して操作されるようになっている。車両用シートの別の姿勢状態への切り換えは、連結装置の回転留め状態の解除を伴って行われる。
この第1の発明によれば、他方の操作部材を操作することにより、車両用シートを特定の姿勢位置に保持する保持装置の保持状態が解除されると共に、一方の操作部材が連動して操作されて、連結装置による回転留め状態も解除される。このように、連結装置の回転留め状態を解除操作する一方の操作部材を、単独で操作させたり、他方の操作部材の操作に連動させて操作させたりできるようにしたことにより、二つの操作部材を合理的に機能させてシートアレンジ操作の応用を図ることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、シートバックが、連結装置によって特定の連結体に対して背凭れ角度調整可能に連結されている。一方の操作部材が操作されることにより、連結装置の回転留め状態が解除されて、シートバックが前倒れ回転可能な状態となり、シートバックの前倒れ回転が保持装置によって前傾姿勢となる前倒れ位置にて途中止めされるようになっている。他方の操作部材が操作されることにより、上記した保持装置としてのストッパが退避操作されて、シートバックが前傾姿勢を越えた大倒し位置まで前倒し操作されるようになっている。
この第2の発明によれば、一方の操作部材が操作されることにより、シートバックの背凭れ角度の固定状態が解除されて、シートバックがストッパ(保持装置)によって回転止めされる前傾姿勢位置まで倒し込まれて保持される。一方、他方の操作部材が操作されることにより、ストッパが退避操作されると共に、シートバックの背凭れ角度の固定状態が解除されて、シートバックが大倒し位置まで倒し込まれる。このように、二つの操作部材を合理的に機能させて、シートバックの前倒れ回転を伴う種々のシートアレンジを行えるようにすることができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、一方の操作部材が他方の操作部材の操作に連動して操作される操作構造は、他方の操作部材の操作により、先ず、他方の操作部材の操作が単独で行われてストッパが退避操作されてから、一方の操作部材が連動して操作されて、シートバックが大倒し位置まで前倒し操作される操作構造となっている。
この第3の発明によれば、他方の操作部材を操作することにより、先にシートバックの前倒れ回転を途中止めをするストッパが退避操作され、次いで、一方の操作部材が連動して操作されることで、シートバックが大倒し位置まで前倒し操作される。このように、シートバックの前倒れ回転を途中止めするストッパが、シートバックが倒れ込んでくる前に退避操作されるようになっていることにより、他方の操作部材の操作荷重が重くならないようにすることができる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、一方の操作部材は、シートバックの背凭れ角度の固定状態を解除して、シートバックの背凭れ角度を調整できるようにするための操作部材として設けられている。この一方の操作部材は、他方の操作部材よりも大きな形状とされて操作し易くなっている。
この第4の発明によれば、シートバックの背凭れ角度の調整操作を行うための一方の操作部材は、他方の操作部材よりも多用されるため、このような操作部材を大きくすることにより、各側の操作部材の選別や操作をより簡便に行えるようにすることができる。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、各操作部材は、車両用シートの車体側部に近いアウター側の側部に互いに近接して設けられており、それぞれ、引き上げによる回転操作によって同軸まわりに回転操作されるようになっている。
この第5の発明によれば、各操作部材が車両用シートの車体側部に近いアウター側の側部に互いに近接して設けられていることにより、これらを車体側部の乗降ドア側から簡便に引き上げ操作することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの操作構造について、図1〜図8を用いて説明する。本実施例の車両用シートの操作構造は、図1に示されるように、3列シートを備えた車両の2列目シートとして配設された車両用シート1に採用されている。この車両用シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有し、これらがベースフレーム4に連結されてフロアFに対して支持された構成となっている。ここで、ベースフレーム4が本発明の特定の連結体に相当する。
詳しくは、上記したシートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2Fが門型に形成されており、その両脚を成す下端側部分が、それぞれ、それらの外側に設けられたベースフレーム4に対してリクライニング装置10を介して連結されている。ここで、各リクライニング装置10が本発明の連結装置に相当する。これらリクライニング装置10は、回転留め可能な回転軸装置として構成されており、常時は回転留めされた状態(ロック状態)となって、シートバック2のベースフレーム4に対する背凭れ角度を固定した状態となって保持されている。
そして、各リクライニング装置10は、車両用シート1のアウター側の側部(着座乗員から見て左側の側部)に設けられたウォークインレバー6が引き上げ操作されることによって、それらの回転留め状態が一斉に解除操作されるようになっている。ここで、ウォークインレバー6が本発明の一方の操作部材に相当する。具体的には、上記したウォークインレバー6は、第1解除ケーブル8によって、各側のリクライニング装置10のロック解除の切換え操作を行う操作アーム11と繋がれている。
詳しくは、第1解除ケーブル8は、途中で二股に分岐されており、その分岐された各側の端部が、前述した各側のリクライニング装置10の操作アーム11と繋がれている。これにより、ウォークインレバー6は、その引き上げ操作によって、各側のリクライニング装置10の操作アーム11を操作して、これらの回転留め状態を一斉に解除操作することができるようになっている。
そして、この解除操作によって、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解除されるため、シートバック2が各リクライニング装置10の回転中心10Rのまわりを回転移動することのできる状態、すなわち、背凭れ角度の調整操作が行える状態となる。そして、シートバック2の背凭れ角度を調整し、ウォークインレバー6の操作をやめることにより、各リクライニング装置10が再び回転留めされた状態に戻されて、シートバック2がその調整された背凭れ角度位置に固定された状態となる。
ここで、上記したシートバック2(バックフレーム2F)とベースフレーム4との間には、シートバック2に常時前回転させる方向の附勢力をかける附勢バネ(図示省略)が掛着されている。これにより、シートバック2は、上記したウォークインレバー6の操作が行われて、各リクライニング装置10の回転留め状態が解除されることにより、附勢によって前回転方向に移動操作されるようになっている。
ここで、上記したベースフレーム4には、上記したシートバック2の前回転を、同図の実線で示されている前傾姿勢となる前倒れ位置にて途中止めすることのできるストッパリンク30が設けられている。ここで、ストッパリンク30が本発明のストッパに相当する。このストッパリンク30は、図2に示されるように、支軸31によってベースフレーム4に回転可能に軸支連結されており、シートバック2が前傾してくる前の常時は、図示しない附勢バネの附勢力によって、同図に示されている待機位置にて保持されている。
そして、図6に示されるように、ストッパリンク30は、シートバック2が前回転してくることにより、そのリンクの上端部に設けられた係合ピン32が、バックフレーム2Fの下端部に形成された脚部2Bによって押し蹴られて、支軸31のまわりに図示時計回り方向に回転操作される。そして、上記のように押し回されたストッパリンク30は、ベースフレーム4に形成された係止板4Aと当接することによって係止される。
これにより、シートバック2の前回転移動が、同図に示されている前傾姿勢となる前倒れ位置にて途中止めされた状態となって保持される。ここで、ストッパリンク30には、ベースフレーム4をフロアFに対してスライドロックしているスライダ装置20のスライドロック状態を解除操作する第3解除ケーブル25が繋がれている。この第3解除ケーブル25は、上記のようにストッパリンク30が押し回されることによって牽引操作され、スライダ装置20のスライドロック状態を解除操作するようになっている。
ここで、スライダ装置20は、フロアF上に固定設置されたロアレール22と、ベースフレーム4の下面部に固定設置されたアッパレール21とを有し、アッパレール21がロアレール22に対して車両前後方向にスライド移動可能となるように組み付けられた構成となっている。そして、上記したアッパレール21には、ロアレール22に係合することによってアッパレール21のスライド移動(相対移動)をロックすることのできるロック機構部23が設けられている。
このロック機構部23は、常時は、図示しない附勢バネの附勢力によって、アッパレール21のスライド移動をロックした状態となって保持されている。そして、ロック機構部23は、上記したストッパリンク30に繋がれた第3解除ケーブル25と繋がれており、第3解除ケーブル25がシートバック2の前回転移動によって牽引操作されることにより、そのロック状態が解除されるようになっている。
したがって、この解除によって、アッパレール21がロアレール22に対してスライド移動することのできる状態となる。ここで、上記したベースフレーム4に形成されたバネ掛部4Bとロアレール22に形成されたバネ掛部22Aとの間には、アッパレール21を常時車両前方側(図示左方側)に移動附勢する引張バネ26が掛着されている。これにより、車両用シート1は、上記したウォークインレバー6の操作によってシートバック2が前回転することにより、スライダ装置20のスライドロック状態が解除されて、附勢によって車両前方側に移動操作されるようになっている。
なお、上記したスライダ装置20のロック機構部23のロック解除操作は、通常の着座使用時に、シートクッション3の前下部に延出して設けられた解除レバー24を着座乗員が引き上げ操作することによっても行えるようになっている。
このように、車両用シート1は、ウォークインレバー6の操作が行われることによって、シートバック2が前傾姿勢位置まで前回転操作されると共に、スライダ装置20のスライドロック状態が解除されて、シート全体が車両前方側にスライド操作されるようになっている。そして、この移動によって、車両用シート1の設置されていたスペースが広く空けられるため、その後側の3列目シート(図示省略)への着座乗員が、その空いたスペースからゆったりと乗降することができるようになる。
なお、上述したストッパリンク30によってシートバック2の前回転移動を途中止めする構造や、スライダ装置20によるスライダ構造は、それぞれ、車両用シート1の左右両側部に左右一対で設けられている。ところで、図2に戻って、上述したシートクッション3は、その骨格を成すクッションフレーム3Fが、丸パイプによって四角枠状に組まれて構成されている。このクッションフレーム3Fは、その左右両側の前部が、それぞれ、フロントリンク5を介してベースフレーム4と連結されており、左右両側の後部が、それぞれ、ブーメランリンク3Dを介してバックフレーム2Fと連結されている。
詳しくは、フロントリンク5は、その上端部が、支軸5Aによってクッションフレーム3Fに結合固定されたリンクブラケット3Mに回転可能に軸支連結されており、下端部が、支軸5Bによってベースフレーム4に回転可能に軸支連結されている。また、ブーメランリンク3Dは、L字状に折り曲げられた形状となっており、その前方側を向くアーム部分が、クッションフレーム3Fの側部に一体的に結合固定され、後端側の上方側を向くアーム部分が、支軸3Tによってバックフレーム2Fに回転可能に軸支連結されている。
これにより、シートクッション3は、前述したリクライニング装置10が回転留め状態となっている時には、フロントリンク5とブーメランリンク3Dとによる支えによって、シートバック2の固定された傾き姿勢に応じた姿勢位置に保持されるようになっている。そして、シートクッション3は、図6に示されるように、ウォークインレバー6の操作が行われて、リクライニング装置10の回転留め状態が解除されることにより、シートバック2の前回転移動に伴って、支軸3Tによって後方側から押されるようにして、フロントリンク5を前倒れさせながら下方側に沈み込み操作される。
そして、このウォークインレバー6を操作した時のシートクッション3の沈み込み移動は、前述したように、シートバック2の前回転移動がストッパリンク30によって途中止めされることによって係止される。しかし、車両用シート1は、図7〜図8に示されるように、上記したウォークインレバー6と共に車両用シート1のアウター側の側部に設けられたチルトダウンレバー7の引き上げ操作が行われた時には、上記したシートバック2の前回転移動がストッパリンク30によって途中止めされることなく、大倒し位置まで行われるようになっている。ここで、チルトダウンレバー7が本発明の他方の操作部材に相当する。
具体的には、図7に示されるように、チルトダウンレバー7は、第2解除ケーブル9を介してストッパリンク30と繋がれており、その引き上げ操作によって、ストッパリンク30をシートバック2の脚部2Bによって押し蹴られることのない退避位置まで引き込み操作できるようになっている。また、チルトダウンレバー7は、詳細は後述するが、その引き上げ操作に伴って、その操作の途中(図7の状態)から、前述したウォークインレバー6を一緒に引き上げ操作することができるように構成されている。
これにより、車両用シート1は、チルトダウンレバー7の引き上げ操作によって、シートバック2がシートクッション3の上面部に重なる位置まで前方側に大きく倒し込み操作されるようになっている。そして、このシートバック2の大倒れ移動に伴って、フロントリンク5も前方側に大きく倒し込み操作されるため、シートクッション3も下方側に大きく沈み込み操作されることとなる。
これにより、車両用シート1は、フロアF上に大きく沈み込んだシートクッション3の上面部にシートバック2が重なるようにして大倒し操作されることとなり、シート全体がフロアF上に小さく畳み込まれるようになっている。以下、上述したウォークインレバー6及びチルトダウンレバー7の操作構造について、図2〜図5を参照しながら詳しく説明していく。すなわち、図2を参照して、これらウォークインレバー6及びチルトダウンレバー7は、クッションフレーム3Fの側部に固定設置されたレバーブラケット3Nに対して回転操作可能に軸支連結されている。
詳しくは、図4に良く示されるように、ウォークインレバー6は、その操作把手となる樹脂製の取っ手6Aが、鋼板製の第1アーム6Bと結合されており、この第1アーム6Bが、支軸3Pによってレバーブラケット3Nに回転可能に軸支連結されて設けられている。より詳しくは、支軸3Pは、第1アーム6Bと溶着されて一体的とされ、レバーブラケット3Nに対して軸回転可能に連結されて設けられている。
そして、上記した支軸3Pには、鋼板製の第2アーム6Cが溶着されて一体的に連結されており、この第2アーム6Cの腕の先端部には、前述した第1解除ケーブル8が繋がれている。そして、上記した支軸3Pとレバーブラケット3Nとの間には、支軸3Pに一の回転方向への附勢力をかけて、ウォークインレバー6を操作前の回転位置(図3参照)に保持する捩りバネ3Sが掛着されている。
この捩りバネ3Sは、ウォークインレバー6を図3における反時計回り方向に回転附勢しており、ウォークインレバー6は、この附勢力を受けて、第1アーム6B或いは第2アーム6C(図4参照)を、レバーブラケット3Nに形成された図示しない係止部に押し当てることによって回転留めされた状態に保持されている。上記構成のウォークインレバー6は、操作者が取っ手6Aを把持して引き上げ操作することにより、第1アーム6Bと第2アーム6C(図4参照)とが支軸3Pと一体的となって回転操作されて、第1解除ケーブル8を牽引操作する。
これにより、図6に示されるように、第1解除ケーブル8に繋がれた各側のリクライニング装置10の操作アーム11が回転操作されて、各側のリクライニング装置10の回転留め状態が解除操作される。一方、図4に戻って、チルトダウンレバー7は、その操作把手となる樹脂製の取っ手7Aが、鋼板製の第3アーム7Bと結合されており、この第3アーム7Bが、前述した支軸3Pに対して回転可能に軸支連結されて設けられている。
そして、上記した第3アーム7Bの腕の先端部には、前述した第2解除ケーブル9が繋がれている。詳しくは、第2解除ケーブル9は、途中で二股に分岐されて構成されており、その分岐された各側の端部が、前述した各側のストッパリンク30と繋がれている。そして、上記した第3アーム7Bとレバーブラケット3Nとの間には、第3アーム7Bに一の回転方向への附勢力をかけて、チルトダウンレバー7を操作前の回転位置(図3の実線位置)に保持する図示しない附勢バネが掛着されている。
この附勢バネは、チルトダウンレバー7を図3における反時計回り方向に回転附勢しており、チルトダウンレバー7は、この附勢力を受けて、第3アーム7B(図4参照)を、レバーブラケット3Nに形成された図示しない係止部に押し当てることによって回転留めされた状態に保持されている。上記構成のチルトダウンレバー7は、操作者が取っ手7Aを把持して引き上げ操作することにより、第3アーム7Bが回転操作されて、第2解除ケーブル9を牽引操作する。
これにより、図7に示されるように、第2解除ケーブル9に繋がれた各側のストッパリンク30が図示反時計回り方向に回転操作されて、各側のストッパリンク30が、シートバック2の脚部2Bによって押し蹴られることのない退避位置まで引き込み操作される。ところで、図3に示されるように、前述したチルトダウンレバー7は、同図の仮想線で示されるように、その引き上げ操作が途中位置まで行われることにより、その後の引き上げ操作は、ウォークインレバー6を引き連れて行えるようになっている。
具体的には、図5に示されるように、上述したチルトダウンレバー7の取っ手7Aに結合された第3アーム7Bには、取っ手7Aが引き上げ操作されることによって、ウォークインレバー6の取っ手6Aに結合された第1アーム6Bに下方側から当接する引掛け部7Cが折り曲げられて形成されている。この引掛け部7Cは、チルトダウンレバー7が上記した途中位置まで引き上げ操作されることによって第1アーム6Bの下面と当接し、その後に更なる引き上げ操作が行われることによって、第1アーム6Bを押し上げることでウォークインレバー6を一体的に回転させるようになっている。
これにより、車両用シート1は、図8に示されるように、チルトダウンレバー7の一度の操作によって、各ストッパリンク30の退避移動と各リクライニング装置10の回転留め状態の解除とがまとめて行われて、フロアF上に小さく畳み込み操作されるようになっている。また、上記のようにチルトダウンレバー7とウォークインレバー6との係合が、鉄製の第1アーム6Bの引掛け部7Cと第3アーム7Bとの当接によって行われるようになっていることにより、樹脂製の取っ手6A,7A同士の当たりが生じず、白化防止が図られている。
このように、本実施例の車両用シートの操作構造によれば、チルトダウンレバー7(他方の操作部材)を操作することにより、ストッパリンク30によってシートバック2の前倒れ回転を途中止めすることのできる状態が解除されると共に、ウォークインレバー6(一方の操作部材)が連動して操作されて、シートバック2の背凭れ角度の固定状態も解除される。このように、シートバック2の背凭れ角度の固定状態を解除操作するウォークインレバー6を、単独で操作させたり、チルトダウンレバー7の操作に連動させて操作させたりできるようにしたことにより、各レバー6,7を合理的に機能させてシートアレンジ操作の応用を図ることができる。
また、チルトダウンレバー7を操作することにより、先にシートバック2の前倒れ回転を途中止めをするストッパリンク30が退避操作され、次いで、ウォークインレバー6が連動して操作されることで、シートバック2が大倒し位置まで前倒し操作される。このように、シートバック2の前倒れ回転を途中止めするストッパリンク30が、シートバック2が倒れ込んでくる前に退避操作されるようになっていることにより、シートバック2が途中止めされた状態からストッパリンク30の退避操作が行われる構成と比べて、チルトダウンレバー7の操作荷重を軽く設定することができる。
また、シートバック2の背凭れ角度の調整操作を行うためのウォークインレバー6は、チルトダウンレバー7よりも多用されるため、このような操作部材を大きくすることにより、各側の操作部材の選別や操作をより簡便に行えるようにすることができる。また、ウォークインレバー6とチルトダウンレバー7とが共に、車両用シート1の車体側部に近いアウター側の側部に互いに近接して設けられていることにより、これらを車体側部の乗降ドア側から簡便に引き上げ操作することができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、上記実施例では、本発明の「車両用シートを特定の姿勢位置に保持する保持装置」として、シートバックの前倒れ回転を途中止めするストッパリンク30を例示したが、その他の構成を適用することもできる。具体的には、シート本体をフロアに対して係合ロックさせ、そのロックが解除されることによりシート本体を車両前方や側方に跳ね上げられるようにするロック装置や、シートクッションをフロアに対して係合ロックさせ、そのロックが解除されることによりシートクッションをシートバックに向けて跳ね上げられるようにするチップアップ装置などが挙げられる。
また、上記実施例では、ウォークインレバー6(一方の操作部材)とチルトダウンレバー7(他方の操作部材)とが同軸回りに回転操作(引き上げ操作)される形態となって設けられたものを示したが、異なる軸心回りに回転操作される形態のものであってもよい。また、操作形態は、スライド操作式や軸方向への押引操作式等の回転操作式以外のものであってもよい。
また、ウォークインレバー6(一方の操作部材)の形状が大きく、チルトダウンレバー7(他方の操作部材)の形状が小さく形成されたものを示したが、両者の形状関係が逆転した関係となっているものや、同じ関係となっているものであってもよい。
実施例1の車両用シートの操作構造の概略構成図である。 車両用シートの概略構成図である。 各レバーの操作構造を拡大して表した側面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 各レバーの操作構造を背裏側から見た斜視図である。 ウォークインレバーを操作した状態を表した車両用シートの側面図である。 チルトダウンレバーを途中位置まで操作した状態を表した車両用シートの側面図である。 チルトダウンレバーを操作した状態を表した車両用シートの側面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2F バックフレーム
2B 脚部
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3D ブーメランリンク
3M リンクブラケット
3N レバーブラケット
3P 支軸
3S 捩りバネ
3T 支軸
4 ベースフレーム(特定の連結体)
4A 係止板
4B バネ掛部
5 フロントリンク
5A 支軸
5B 支軸
6 ウォークインレバー(一方の操作部材)
6A 取っ手
6B 第1アーム
6C 第2アーム
7 チルトダウンレバー(他方の操作部材)
7A 取っ手
7B 第3アーム
7C 引掛け部
8 第1解除ケーブル
9 第2解除ケーブル
10 リクライニング装置(連結装置)
10R 回転中心
11 操作アーム
20 スライダ装置
21 アッパレール
22 ロアレール
22A バネ掛部
23 ロック機構部
24 解除レバー
25 第3解除ケーブル
26 引張バネ
30 ストッパリンク(ストッパ)
31 支軸
32 係合ピン
F フロア

Claims (5)

  1. 車両用シートに設けられた二つの操作部材の各操作によって当該車両用シートの姿勢状態が切り換えられるようになっている車両用シートの操作構造であって、
    前記二つの操作部材は互いに近接して配設されており、そのうちの一方の操作部材が操作されることによってシートバック或いはシートクッションを特定の連結体に回転留め可能に連結している連結装置の回転留め状態が解除され、他方の操作部材が操作されることにより前記車両用シートを特定の姿勢位置に保持する保持装置の保持状態が解除されて当該車両用シートが別の姿勢状態に切り換えられる状態となる構成となっており、
    前記一方の操作部材は前記他方の操作部材の操作によって連動して操作されるようになっており、前記車両用シートの別の姿勢状態への切り換えは前記連結装置の回転留め状態の解除を伴って行われることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記シートバックが前記連結装置によって前記特定の連結体に対して背凭れ角度調整可能に連結されており、前記一方の操作部材が操作されることによって前記連結装置の回転留め状態が解除されて前記シートバックが前倒れ回転可能な状態となり該シートバックの前倒れ回転が前記保持装置によって前傾姿勢となる前倒れ位置にて途中止めされるようになっており、前記他方の操作部材が操作されることにより前記保持装置としてのストッパが退避操作されて前記シートバックが前傾姿勢を越えた大倒し位置まで前倒し操作されるようになっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  3. 請求項2に記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記一方の操作部材が前記他方の操作部材の操作に連動して操作される操作構造は、前記他方の操作部材の操作により先ず該他方の操作部材の操作が単独で行われて前記ストッパが退避操作されてから前記一方の操作部材が連動して操作されて前記シートバックが大倒し位置まで前倒し操作される操作構造となっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記一方の操作部材は前記シートバックの背凭れ角度の固定状態を解除して該シートバックの背凭れ角度を調整できるようにするための操作部材として設けられており、該一方の操作部材は前記他方の操作部材よりも大きな形状とされて操作し易くなっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記各操作部材は前記車両用シートの車体側部に近いアウター側の側部に互いに近接して設けられており、それぞれ、引き上げによる回転操作によって同軸まわりに回転操作されるようになっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
JP2008333124A 2008-12-26 2008-12-26 車両用シートの操作構造 Expired - Fee Related JP5272722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008333124A JP5272722B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 車両用シートの操作構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008333124A JP5272722B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 車両用シートの操作構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010149819A true JP2010149819A (ja) 2010-07-08
JP5272722B2 JP5272722B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42569390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008333124A Expired - Fee Related JP5272722B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 車両用シートの操作構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5272722B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014103976A1 (en) 2012-12-27 2014-07-03 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle seats
CN108349041A (zh) * 2015-11-09 2018-07-31 日本轻金属株式会社 中空结构物的制造方法和接合方法
CN115431850A (zh) * 2021-06-01 2022-12-06 达世株式会社 座椅的翻移装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130751U (ja) * 1984-02-14 1985-09-02 マツダ株式会社 自動車シ−トのリクライニング装置
JP2007196896A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyota Motor Corp シート
JP2007307182A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Fuji Kiko Co Ltd 車両のシートリクライニング装置
JP2008074150A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 T S Tec Kk 自動車用シートのアレンジレバー装置
JP2009029272A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Hino Motors Ltd ウォークインシートスライド装置
JP2010124831A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートのリクライニング装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60130751U (ja) * 1984-02-14 1985-09-02 マツダ株式会社 自動車シ−トのリクライニング装置
JP2007196896A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyota Motor Corp シート
JP2007307182A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Fuji Kiko Co Ltd 車両のシートリクライニング装置
JP2008074150A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 T S Tec Kk 自動車用シートのアレンジレバー装置
JP2009029272A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Hino Motors Ltd ウォークインシートスライド装置
JP2010124831A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートのリクライニング装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014103976A1 (en) 2012-12-27 2014-07-03 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle seats
US9630539B2 (en) 2012-12-27 2017-04-25 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle seats
CN108349041A (zh) * 2015-11-09 2018-07-31 日本轻金属株式会社 中空结构物的制造方法和接合方法
CN115431850A (zh) * 2021-06-01 2022-12-06 达世株式会社 座椅的翻移装置
CN115431850B (zh) * 2021-06-01 2023-07-14 达世株式会社 座椅的翻移装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5272722B2 (ja) 2013-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4105534B2 (ja) 車両用シート
JP5181866B2 (ja) 車両用シートの切換機構
JP4024428B2 (ja) 車両のフラット化シート構造
US8282150B2 (en) Vehicle seat stow release system and method
JP2006006720A (ja) 車両用シート格納装置
JP2008030657A (ja) 車両用シート装置
WO2010125677A1 (ja) 格納式シート
JP4633583B2 (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP5272722B2 (ja) 車両用シートの操作構造
JP5682445B2 (ja) 車両用シート
JP5272724B2 (ja) 車両用シート
JP5003141B2 (ja) 車両用シートのリクライニング構造
JP4317707B2 (ja) 車両用シート装置
JP4867546B2 (ja) 車両用シート
JP5272723B2 (ja) 車両用シート
JP2009262803A (ja) 車両用シート
JP5228902B2 (ja) 車両用シート
JP2013001175A (ja) 車両用シート
JP5169101B2 (ja) 車両用シートの操作構造
JP2009023384A (ja) 車両用シート
JP4024505B2 (ja) 後方反転式折り畳みシートの跳ね上げロック構造
JP2009107372A (ja) 天井格納式シート
JP2013001177A (ja) 車両用シート
JP2013001176A (ja) 車両用シート
JP5103298B2 (ja) 車両用シートの作動操作構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees