JP5228902B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、背凭れとなるシートバックの前倒れ回転を前傾位置にて途中止めしたり前傾位置を越えた大倒し位置まで倒し込めるようにしたりすることのできる車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックを前傾位置まで倒し込んで保持する途中止め操作と、シートクッションを下方側に沈み込ませてその上面部にシートバックを大倒しするチルトダウン操作とが行えるようになっているものがある。ここで、下記特許文献1には、上記したシートバックの前倒れ回転を途中止めする途中止め構造が開示されている。
この開示では、シートバックの前倒れ回転を途中止めする機能をもつ中間ストッパが、シートバックをフロアに対して支持するベースフレームに設けられている。そして、中間ストッパは、常時は、シートバックを途中止めすることのできる位置に保持されているが、チルトダウンレバーを操作することによって、ストッパ機能しない退避位置へと移動操作されるようになっている。
特許第3723797号明細書
しかし、上記開示の従来技術では、チルトダウンレバーを操作してシートバックを前倒れ回転させていく途中で同レバーの操作をやめることにより、中間ストッパが退避位置から元のストッパ機能する位置へと戻されてしまう構成となっている。このように、チルトダウンレバーは、シートバックの前倒れ回転がある程度進行するまでその操作を継続して行わなければならず、操作性の悪いものとなっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックの前倒れ回転を途中止めするストッパ構造をストッパ機能する状態とストッパ機能しない状態との間で切換える切換え操作の操作性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、背凭れとなるシートバックの前倒れ回転を前傾位置にて途中止めしたり前傾位置を越えた大倒し位置まで倒し込めるようにしたりすることのできる車両用シートである。シートバックには、着座部となるシートクッションがリンク連結されている。シートクッションは、更に、フロアに対して起倒回転可能に設けられた起倒リンクにリンク連結されていることにより、シートバックの前倒れ回転に連動して起倒リンクを倒れ込み回転させながら下方側に沈み込むようになっている。起倒リンクとシートクッションとのリンク連結部には、シートクッションに対する起倒リンクの回転移動を係止させてシートバックの前倒れ回転を前傾位置にて途中止めすることのできるストッパ構造が設けられている。ストッパ構造は、起倒リンクのストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換え可能に構成されており、ストッパとして機能しない状態時には、シートバックの前倒れ回転を大倒し位置まで許容するようになっている。ストッパ構造には、ストッパ構造をストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換えたそれぞれの位置にて保持することのできる保持構造が設けられている。
この第1の発明によれば、ストッパ構造によって起倒リンクの倒れ込み回転が途中止めされることにより、シートバックの前倒れ回転が前傾位置にて途中止めされる。また、ストッパ構造がストッパ機能しない状態時には、起倒リンクの倒れ込み回転は途中止めされず、シートバックの前倒れ回転が大倒し位置まで行われる。このように、ストッパ構造を起倒リンクとシートクッションとのリンク連結部に設けて起倒リンクの倒れ込み回転を規制する構成とすることで、ストッパ構造を小型に構成して見栄え良く配置することができる。また、ストッパ構造は、保持構造によって、ストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換えたそれぞれの位置にて保持されることから、切換え操作状態を維持する必要がなく、切換え操作の操作性を向上させることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、保持構造は、ストッパ構造をストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換えることによって、ストッパ構造にかける附勢バネの附勢力の附勢方向を変更させて、ストッパ構造を切換えたそれぞれの位置に附勢によって保持できるようにするターンオーバー構造となっている。
この第2の発明によれば、保持構造は、ストッパ構造の切換え操作によって、附勢バネの附勢方向も切換えられて、ストッパ構造を切換えたそれぞれの位置に保持できるようにするターンオーバー構造として構成される。このように、保持構造を、附勢バネの附勢方向を切換える構造として、比較的簡素に具現化して構成することができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、シートバックは、回転留め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置を介して、フロアに対して車両前後方向にスライド可能に設けられたベース体に連結されている。起倒リンクは、シートクッションとベース体とをリンク連結して設けられている。車両用シートに設けられたウォークインレバーの操作により、リクライニング装置による回転留め状態が解除されると共に、ストッパ構造がストッパ機能する状態とされて、シートバックが前傾位置まで前倒れ回転して途中止めされると共に、ベース体のフロアに対するスライドロック状態が解除されて、車両用シートが車両前方側に退避移動できる状態に切換えられる。車両用シートに設けられたチルトダウンレバーの操作により、リクライニング装置による回転留め状態が解除されると共に、ストッパ構造がストッパ機能しない状態とされて、シートクッションが下方側に大きく沈み込みと共にその上面部にシートバックが畳み込まれるようにして大倒し位置まで倒し込まれる。
この第3の発明によれば、車両用シートは、ウォークインレバーの操作により、シートバックを前傾位置まで倒し込んだ状態として、車両前方側にスライドさせることのできる状態となる。これにより、車両用シートの設置されていたスペースを広く空けることができるようになり、その後側のシートへの着座乗員が、その空いたスペースからゆったりと乗降することができるようになる。また、車両用シートは、チルトダウンレバーの操作により、シートクッションを下方側に大きく沈み込ませた状態として、その上面部にシートバックを畳み込んだ状態となる。これにより、車両用シートを下方側に小さく畳み込んだ状態とすることができる。
次に、第4の発明は、上述した第2又は第3の発明において、ストッパ構造は、シートクッションに回転可能に軸支連結されて設けられた角部材が、起倒リンクの倒れ込み回転に伴って、起倒リンクに設けられた係止部と突き当たることで起倒リンクの倒れ込み回転を係止させる構成となっている。角部材は、シートクッションとの間に掛着された附勢バネとしての引張バネの附勢力によって回転附勢されている。引張バネは、角部材を係止部と突き当ててストッパ機能させることのできる状態と、係止部との当接を回避させることのできる状態とに回転移動によって切換えることにより、その附勢方向が切換えられて、角部材を切換えたそれぞれの位置に附勢によって保持するようになっている。
この第4の発明によれば、角部材は、引張バネの附勢力によって回転附勢されており、係止部と突き当たってストッパ機能する状態、或いは、係止部との当接を回避したストッパ機能しない状態に切換えられることにより、引張バネの附勢方向が切換えられて、それぞれの切換えられた位置にて附勢によって保持される。このように、保持構造を、引張バネを用いたターンオーバー構造として、比較的簡素に具現化して構成することができる。
次に、第5の発明は、上述した第4の発明において、角部材は、常時は引張バネの附勢力によってストッパ機能する状態に保持されているが、シートバックを大倒し位置まで倒し込む際の操作によって回転操作されてストッパ機能しない状態に切換えられて保持されるようになっている。角部材は、シートバックを大倒し位置まで倒し込む時の起倒リンクの倒れ込み回転に伴って、起倒リンクに形成された脚部によって押し蹴られて回転し、ストッパ機能する状態に向けて押し戻されるようになっている。そして、この押し戻される回転移動に伴って、附勢バネの附勢方向も、角部材をストッパ機能させる状態に保持する方向に切換えられる。
この第5の発明によれば、角部材は、シートバックが大倒しされる際の操作によって、ストッパ機能する状態からストッパ機能しない状態へと切換えられる。そして、この切換えによって、引張バネの回転附勢方向が切換えられて、角部材が切換えられた回転位置状態に附勢によって保持される。そして、角部材は、シートバックの大倒しに伴って、起倒リンクに形成された脚部に押し蹴られて回転し、ストッパ機能する状態に向けて押し戻される。そしてこれにより、附勢バネの附勢方向も、角部材をストッパ機能させる回転位置状態に保持する方向に切換えられる。このように、シートバックの大倒しによって、角部材を再びストッパ機能させられる状態に戻すことができるため、ストッパ構造の切換え操作の操作性をより一層向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1について、図1〜図10を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1に示されるように、3列シートを備えた車両の2列目のシートとして採用されている。この車両用シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有し、これらがベースフレーム4に連結されてフロアFに対して支持された構成となっている。ここで、ベースフレーム4が本発明のベース体に相当する。
詳しくは、上記したシートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2Fが門型に形成されており、その両脚を成す下端側部分が、それぞれ、それらの外側に設けられたベースフレーム4に対してリクライニング装置10を介して連結されている。ここで、リクライニング装置10は、回転留め可能な回転軸装置として構成されており、常時は回転留めされた状態(ロック状態)となって、シートバック2のベースフレーム4に対する背凭れ角度を固定した状態となって保持されている。
そして、各リクライニング装置10は、車両用シート1のアウター側の側部(着座乗員から見て左側の側部)に設けられたウォークインレバー6が引き上げ操作されることによって、それらの回転留め状態が一斉に解除操作されるようになっている。具体的には、上記したウォークインレバー6は、第1解除ケーブル8によって、各側のリクライニング装置10のロック解除の切換え操作を行う操作アーム11と繋がれている。
詳しくは、第1解除ケーブル8は、途中で二股に分岐されており、その分岐された各側の端部が、前述した各側のリクライニング装置10の操作アーム11と繋がれている。これにより、ウォークインレバー6は、その引き上げ操作によって、各側のリクライニング装置10の操作アーム11を操作して、これらの回転留め状態を一斉に解除操作することができるようになっている。
そして、この解除操作によって、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解除されるため、シートバック2が各リクライニング装置10の回転中心10Rのまわりを回転移動することのできる状態、すなわち、背凭れ角度の調整操作が行える状態となる。そして、シートバック2の背凭れ角度を調整し、ウォークインレバー6の操作をやめることにより、各リクライニング装置10が再び回転留めされた状態に戻されて、シートバック2がその調整された背凭れ角度位置に固定された状態となる。
ここで、上記したシートバック2(バックフレーム2F)とベースフレーム4との間には、シートバック2に常時前回転させる方向の附勢力をかける附勢バネ(図示省略)が掛着されている。これにより、シートバック2は、上記したウォークインレバー6の操作が行われて、各リクライニング装置10の回転留め状態が解除されることにより、附勢によって前回転方向に移動操作されるようになっている。
ここで、上記したベースフレーム4には、上記したシートバック2の前回転移動を受けて回転操作される解除リンク30が設けられている。この解除リンク30は、図2に示されるように、支軸31によってベースフレーム4に回転可能に軸支連結されており、シートバック2が前傾してくる前の常時は、図示しない附勢バネの附勢力によって、同図に示されている待機位置にて保持されている。
そして、図7に示されるように、解除リンク30は、シートバック2が前回転してくることにより、そのリンクの上端部に設けられた係合ピン32が、バックフレーム2Fの下端部に形成された脚部2Bによって押し蹴られて、支軸31のまわりに図示時計回り方向に回転操作される。ここで、解除リンク30には、ベースフレーム4をフロアFに対してスライドロックしているスライダ装置20のスライドロック状態を解除操作する第3解除ケーブル25が繋がれている。この第3解除ケーブル25は、上記のように解除リンク30が押し回されることによって牽引操作され、スライダ装置20のスライドロック状態を解除操作するようになっている。
ここで、スライダ装置20は、フロアF上に固定設置されたロアレール22と、ベースフレーム4の下面部に固定設置されたアッパレール21とを有し、アッパレール21がロアレール22に対して車両前後方向にスライド移動可能となるように組み付けられた構成となっている。そして、上記したアッパレール21には、ロアレール22に係合することによってアッパレール21のスライド移動(相対移動)をロックすることのできるロック機構部23が設けられている。
このロック機構部23は、常時は、図示しない附勢バネの附勢力によって、アッパレール21のスライド移動をロックした状態となって保持されている。そして、ロック機構部23は、上記した解除リンク30に繋がれた第3解除ケーブル25と繋がれており、第3解除ケーブル25がシートバック2の前回転移動によって牽引操作されることにより、そのロック状態が解除されるようになっている。
したがって、この解除によって、アッパレール21がロアレール22に対してスライド移動することのできる状態となる。ここで、上記したベースフレーム4に形成されたバネ掛部4Bとロアレール22に形成されたバネ掛部22Aとの間には、アッパレール21を常時車両前方側(図示左方側)に移動附勢する引張バネ26が掛着されている。これにより、車両用シート1は、上記したウォークインレバー6の操作によってシートバック2が前回転することにより、スライダ装置20のスライドロック状態が解除されて、附勢によって車両前方側に移動操作されるようになっている。
なお、上記したスライダ装置20のロック機構部23のロック解除操作は、通常の着座使用時に、シートクッション3の前下部に延出して設けられた解除レバー24を着座乗員が引き上げ操作することによっても行えるようになっている。
このように、車両用シート1は、ウォークインレバー6が操作されることによって、シートバック2が後述するストッパ構造40によって回転留めされる前傾姿勢位置まで前回転操作されると共に、スライダ装置20のスライドロック状態が解除されて、シート全体が車両前方側にスライド操作されるようになっている。そして、この移動によって、車両用シート1の設置されていたスペースが広く空けられるため、その後側の3列目シート(図示省略)への着座乗員が、その空いたスペースからゆったりと乗降することができるようになる。
なお、上述した解除リンク30やスライダ装置20やストッパ構造40は、それぞれ、車両用シート1の左右両側部に左右一対で設けられている。ところで、図2に戻って、上述したシートクッション3は、その骨格を成すクッションフレーム3Fが、丸パイプによって四角枠状に組まれて構成されている。このクッションフレーム3Fは、その左右両側の前部が、それぞれ、フロントリンク5を介してベースフレーム4と連結されており、左右両側の後部が、それぞれ、ブーメランリンク3Dを介してバックフレーム2Fと連結されている。
ここで、フロントリンク5が本発明の起倒リンクに相当する。詳しくは、フロントリンク5は、その上端部が、支軸5Aによってクッションフレーム3Fに結合固定されたリンクブラケット3Mに回転可能に軸支連結されており、下端部が、支軸5Bによってベースフレーム4に回転可能に軸支連結されている。また、ブーメランリンク3Dは、L字状に折り曲げられた形状となっており、その前方側を向くアーム部分が、クッションフレーム3Fの側部に一体的に結合固定され、後端側の上方側を向くアーム部分が、支軸3Tによってバックフレーム2Fに回転可能に軸支連結されている。
これにより、シートクッション3は、前述したリクライニング装置10が回転留め状態となっている時には、フロントリンク5とブーメランリンク3Dとによる支えによって、シートバック2の固定された傾き姿勢に応じた姿勢位置に保持されるようになっている。そして、シートクッション3は、図7に示されるように、ウォークインレバー6の操作が行われて、リクライニング装置10の回転留め状態が解除されることにより、シートバック2の前回転移動に伴って、支軸3Tによって後方側から押されるようにして、フロントリンク5を前倒れ回転させながら下方側に沈み込み操作されるようになっている。
そして、このウォークインレバー6を操作した時のシートクッション3の沈み込み移動は、フロントリンク5とシートクッション3とのリンク連結部(支軸5Aによるリンク連結部)に設けられたストッパ構造40によって、フロントリンク5の倒れ込み回転が途中止めされることで係止されるようになっている。しかし、車両用シート1は、図8〜図10に示されるように、上記したウォークインレバー6と共に車両用シート1のアウター側の側部に設けられたチルトダウンレバー7の引き上げ操作が行われた時には、上記したストッパ構造40によるフロントリンク5の倒れ込み回転の途中止めが行われないようになっており、シートバック2の前回転移動が大倒し位置まで行われるようになっている。
以下、上記したストッパ構造40の構成について詳しく説明していく。すなわち、図2に示されるように、ストッパ構造40は、フロントリンク5の上端部に一体的に連結されて設けられたカム形状の係止体41と、リンクブラケット3Mに回転可能に軸支連結されて設けられたアーム形状の角部材42とによって構成されている。詳しくは、係止体41は、フロントリンク5と共に支軸5Bに一体的に連結されて設けられており、支軸5Bがリンクブラケット3Mに回転可能に軸支連結されていることによって、フロントリンク5と一体的となって回転できるようになっている。
ここで、上記した係止体41は、図2〜図3に示されるように、二枚のカム体によって構成されており、一方のカム体の外周面上の一部に段差状に突出した角部41Dを有し、他方のカム体に腕状に延び出した脚部41Eを有して成る。ここで、角部41Dが本発明の係止部に相当する。一方、角部材42は、支軸42Aによってリンクブラケット3Mに回転可能に軸支連結されて設けられている。この角部材42は、二枚のアーム体によって構成されており、一方のアーム体に腕状に延び出す角部42Dを有し、他方のアーム体に二方向に腕状に延び出すバネ操作部42Bとケーブル操作部42Cとを有して成る。
そして、上記した角部材42には、図示上方側に延び出すバネ操作部42Bとリンクブラケット3Mに折り曲げ形成されたバネ掛部3Mdとの間に、引張バネ43が掛着されている。この引張バネ43は、同図に示されるように、その附勢ラインとなる中心ライン43Aが、角部材42の回転中心となる支軸42Aの軸心よりも図示上方側に位置している通常時には、角部材42を図示時計回り方向に回転附勢するようになっている。
これにより、角部材42は、常時は、上記した引張バネ43の附勢力によって図示時計回り方向に回転附勢された状態として、角部42Dを前述した係止体41の外周面に押し当てた回転姿勢状態となって保持されている。したがって、この状態から、ウォークインレバー6の操作が行われて、フロントリンク5がシートバック2の前回転に伴って一定量倒れ込み回転することにより、図7に示されるように、フロントリンク5と一体的となって回転する係止体41の角部41Dが、この係止体41の外周面に押し当てられている角部材42の角部42Dと回転方向に突き当たった状態となって、フロントリンク5の倒れ込み回転が係止されて途中止めされた状態となる。
ここで、図2に戻って、上記した角部材42の図示下方側に延び出したケーブル操作部42Cには、第2解除ケーブル9が繋がれている。この第2解除ケーブル9は、チルトダウンレバー7と繋がれており、図8に示されるように、チルトダウンレバー7の引き上げ操作によって牽引されて、角部材42を図示反時計回り方向に回転操作するようになっている。そして、この操作により、角部材42は、角部42Dを係止体41の外周面から引き離すように回転操作されて、フロントリンク5が倒れ込み回転しても、角部42Dに係止体41の角部41Dが突き当たらない状態、すなわち、フロントリンク5の途中止めをしないストッパ機能しない状態へと切換えられる。
このとき、角部材42の回転操作によって、引張バネ43の附勢ラインである中心ライン43Aが、支軸42Aの軸心(角部材42の回転中心)を図示下方側に越えることにより、引張バネ43が角部材42を回転附勢する附勢方向が図示反時計回り方向に切換えられる。これにより、角部材42は、上記した附勢方向の切換えられた引張バネ43の附勢力によって、図示反時計回り方向に回転操作されて、ケーブル操作部42Cを、リンクブラケット3Mに形成されたストッパ3Msに当接させた回転姿勢状態となって保持されるようになる。
したがって、この状態では、第2解除ケーブル9の牽引操作がやめられても、角部材42は、上記した引張バネ43の附勢力によって、ストッパ3Msに当接した回転姿勢状態のまま保持されることとなる。ところで、前述した第2解除ケーブル9は、チルトダウンレバー7と繋がれた側の端部から途中で四股に分岐されており、その分岐されたうちの二つの端部が、上述した各側の角部材42のケーブル操作部42Cと繋がれている。そして、第2解除ケーブル9の分岐されたうちの残り二つの端部は、前述した各側の解除リンク30と繋がれている。
これにより、図8に示されるように、チルトダウンレバー7の引き上げ操作が行われることにより、各側の角部材42がそれらの角部42Dを係止体41の外周面から引き離した退避状態(ストッパ機能しない状態)へと切換えられると共に、各側の解除リンク30がシートバック2の脚部2Bによって押し蹴られることのない退避位置へと引き込まれるようになっている。そしてこれにより、ストッパ構造40は、フロントリンク5がシートバック2の前倒れ回転に伴って倒れ込み回転しても、このフロントリンク5の倒れ込み回転を途中止めすることなく、フロントリンク5の倒れ込み回転を大倒し位置まで許容するようになっている(図10参照)。
ここで、上述したチルトダウンレバー7は、詳細は後述するが、その引き上げ操作に伴って、その操作の途中(図8の状態)から、前述したウォークインレバー6を一緒に引き上げ操作することができるように構成されている。これにより、車両用シート1は、チルトダウンレバー7の引き上げ操作によって、シートバック2がシートクッション3の上面部に重なる位置まで前方側に大きく倒し込み操作されるようになっている。
そして、このシートバック2の大倒し移動に伴って、フロントリンク5も前方側に大きく倒し込み操作されるため、シートクッション3も下方側に大きく沈み込み操作されることとなる。これにより、車両用シート1は、フロアF上に大きく沈み込んだシートクッション3の上面部にシートバック2が重なるようにして大倒し操作されることとなり、シート全体がフロアF上に小さく畳み込まれるようになっている。
ここで、図9に示されるように、上記したフロントリンク5がシートバック2の大倒し操作によって前方側に倒し込まれることにより、このフロントリンク5と一体的となって回転する係止体41の脚部41Eが、角部材42のバネ操作部42Bのアーム形状の途中部分に折り曲げ形成された係合部42Eを押し蹴るようにして、角部材42を引張バネ43の附勢に抗して図示時計回り方向に押し回すようになっている。
これにより、図10に示されるように、角部材42は、角部42Dを係止体41の外周面に押し当てる回転方向に操作され、引張バネ43の附勢ラインである中心ライン43Aが、支軸42Aの軸心(角部材42の回転中心)を図示上方側に越えた状態となって、引張バネ43が角部材42を回転附勢する附勢方向が図示時計回り方向に切換えられる。これにより、角部材42は、上記した附勢方向の切換えられた引張バネ43の附勢力によって、図示時計回り方向に回転操作されて、角部42Dを係止体41の外周面に押し当てた状態となって保持される。
したがって、この状態から、シートバック2を元の着座使用可能な状態に起こし上げるべく、フロントリンク5を後方側に起こし上げることにより、角部材42は、係止体41の外周面に押し当てられた角部42Dが、係止体41の回転運動に伴って係止体41の外周面上を摺動して、係止体41の角部41Dの段差を乗り越えて段差下に落ち込んだ状態となる。これにより、角部材42は、図2で前述した初期のストッパとして機能することのできる状態へと戻される。
続いて、上述したウォークインレバー6及びチルトダウンレバー7の操作構造について、図2、図4〜図6を参照しながら詳しく説明していく。すなわち、図2を参照して、これらウォークインレバー6及びチルトダウンレバー7は、クッションフレーム3Fの側部に固定設置されたレバーブラケット3Nに対して回転操作可能に軸支連結されている。
詳しくは、図5に良く示されるように、ウォークインレバー6は、その操作把手となる樹脂製の取っ手6Aが、鋼板製の第1アーム6Bと結合されており、この第1アーム6Bが、支軸3Pによってレバーブラケット3Nに回転可能に軸支連結されて設けられている。より詳しくは、支軸3Pは、第1アーム6Bと溶着されて一体的とされ、レバーブラケット3Nに対して軸回転可能に連結されて設けられている。
そして、上記した支軸3Pには、鋼板製の第2アーム6Cが溶着されて一体的に連結されており、この第2アーム6Cの腕の先端部には、前述した第1解除ケーブル8が繋がれている。そして、上記した支軸3Pとレバーブラケット3Nとの間には、支軸3Pに一の回転方向への附勢力をかけて、ウォークインレバー6を操作前の回転位置(図4参照)に保持する捩りバネ3Sが掛着されている。
この捩りバネ3Sは、ウォークインレバー6を図4における反時計回り方向に回転附勢しており、ウォークインレバー6は、この附勢力を受けて、第1アーム6B或いは第2アーム6C(図5参照)を、レバーブラケット3Nに形成された図示しない係止部に押し当てることによって回転留めされた状態に保持されている。上記構成のウォークインレバー6は、操作者が取っ手6Aを把持して引き上げ操作することにより、第1アーム6Bと第2アーム6C(図5参照)とが支軸3Pと一体的となって回転操作されて、第1解除ケーブル8を牽引操作する。
これにより、図7に示されるように、第1解除ケーブル8に繋がれた各側のリクライニング装置10の操作アーム11が回転操作されて、各側のリクライニング装置10の回転留め状態が解除操作される。一方、図5に戻って、チルトダウンレバー7は、その操作把手となる樹脂製の取っ手7Aが、鋼板製の第3アーム7Bと結合されており、この第3アーム7Bが、前述した支軸3Pに対して回転可能に軸支連結されて設けられている。
そして、上記した第3アーム7Bの腕の先端部には、前述した第2解除ケーブル9が繋がれている。そして、上記した第3アーム7Bとレバーブラケット3Nとの間には、第3アーム7Bに一の回転方向への附勢力をかけて、チルトダウンレバー7を操作前の回転位置(図4の実線位置)に保持する図示しない附勢バネが掛着されている。
この附勢バネは、チルトダウンレバー7を図4における反時計回り方向に回転附勢しており、チルトダウンレバー7は、この附勢力を受けて、第3アーム7B(図5参照)を、レバーブラケット3Nに形成された図示しない係止部に押し当てることによって回転留めされた状態に保持されている。上記構成のチルトダウンレバー7は、操作者が取っ手7Aを把持して引き上げ操作することにより、第3アーム7Bが回転操作されて、第2解除ケーブル9を牽引操作する。
これにより、図8に示されるように、第2解除ケーブル9に繋がれた各側の角部材42と各側の解除リンク30が共に図示反時計回り方向に回転操作される。ところで、図4に示されるように、前述したチルトダウンレバー7は、同図の仮想線で示されるように、その引き上げ操作が途中位置まで行われることにより、その後の引き上げ操作は、ウォークインレバー6を引き連れて行えるようになっている。
具体的には、図6に示されるように、上述したチルトダウンレバー7の取っ手7Aに結合された第3アーム7Bには、取っ手7Aが引き上げ操作されることによって、ウォークインレバー6の取っ手6Aに結合された第1アーム6Bに下方側から当接する引掛け部7Cが折り曲げられて形成されている。この引掛け部7Cは、チルトダウンレバー7が上記した途中位置まで引き上げ操作されることによって第1アーム6Bの下面と当接し、その後に更なる引き上げ操作が行われることによって、第1アーム6Bを押し上げることでウォークインレバー6を一体的に回転させるようになっている。
これにより、車両用シート1は、図10に示されるように、チルトダウンレバー7の一度の操作によって、各角部材42及び解除リンク30の退避移動と各リクライニング装置10の回転留め状態の解除とがまとめて行われて、フロアF上に小さく畳み込み操作されるようになっている。また、上記のようにチルトダウンレバー7とウォークインレバー6との係合が、鉄製の第1アーム6Bの引掛け部7Cと第3アーム7Bとの当接によって行われるようになっていることにより、樹脂製の取っ手6A,7A同士の当たりが生じず、白化防止が図られている。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、ストッパ構造40によってフロントリンク5の倒れ込み回転が途中止めされることにより、シートバック2の前倒れ回転が前傾位置にて途中止めされる。また、ストッパ構造40がストッパ機能しない状態時には、フロントリンク5の倒れ込み回転は途中止めされず、シートバック2の前倒れ回転が大倒し位置まで行われる。このように、ストッパ構造40をフロントリンク5とシートクッション3とのリンク連結部に設けてフロントリンク5の倒れ込み回転を規制する構成とすることで、ストッパ構造40を小型に構成して見栄え良く配置することができる。また、ストッパ構造40は、引張バネ43を用いたターンオーバー構造(保持構造)によって、ストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換えたそれぞれの位置にて保持されることから、切換え操作状態を維持する必要がなく、切換え操作の操作性を向上させることができる。
また、係止体41の角部41Dと角部材42の角部42Dとが互いに回転方向に突き当たる突き当たり形状は、互いが突き当てられた状態となってからでも、角部材42を退避させる方向に回転操作することのできる逃がし形状とされている(図8参照)。したがって、係止体41の角部41Dと角部材42の角部42Dとがフロントリンク5の前倒れ回転によって突き当たって互いの回転移動を規制し合った状態となってからでも、角部材42を退避させる方向に回転移動させて、回転規制状態(フロントリンク5の途中止め状態)を解除することができる。
したがって、本実施例では、チルトダウン操作時に、角部材42の退避移動が先に行われてからリクライニング装置10の解除操作が行われる構成となっているが、リクライニング装置10の解除操作が先に行われてフロントリンク5の倒れ込み回転が係止体41と角部材42との突き当たりによって途中止めされた状態となってからでも、角部材42を退避移動させて途中止め状態を解除操作することができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、上記実施例では、シートバックの前倒れ回転に連動して、フロントリンクが前方側に倒れ込んでシートクッションが下方側に沈み込む形態を例示したが、フロントリンクが後方側に倒れ込んでシートクッションが沈み込む形態のものであってもよい。
また、ストッパ構造について、通常時及びウォークイン操作時にストッパ機能する状態とされていて、チルトダウン操作が行われることによってストッパ機能しない状態に切換えられる構成を例示したが、逆の切換えとなっているものであってもよい。すなわち、通常時及びチルトダウン操作時にストッパ機能しない状態とされていて、ウォークイン操作が行われることによってストッパ機能する状態に切換えられる構成である。
また、上記実施例では、チルトダウンレバーの操作によってウォークインレバーの操作がひとまとめに行われて、先に、チルトダウンレバーの操作によってストッパ構造がストッパ機能しない状態に切換えられてから、ウォークインレバーの操作が働いてシートバックの前倒れ回転が行われる構成を示した。しかし、本発明の構成は、先にウォークインレバーの操作を行って、シートバックを前傾位置にて途中止めした状態としてから、チルトダウンレバーの操作を行ってストッパ構造を機能しない状態に切換えて、シートバックを大倒しさせるものであってもよい。但し、この場合には、ストッパ構造にシートバックやシートクッションの倒れ込みに伴う重量がかかるため、途中止めの解除操作荷重が重くなってしまうことに留意が必要である。
また、シートバックを前傾位置まで倒し込むウォークイン操作によって、スライダ装置のスライドロック状態が解除操作される構成を例示したが、特に、スライダ装置のスライドロック状態は解除されないものであっても構わない。
また、ストッパ構造をストッパ機能する状態とストッパ機能しない状態とに切換えたそれぞれの位置に附勢によって保持する保持構造として、角部材の回転運動によって引張バネによる附勢方向が切換えられるターンオーバー構造を示したが、このターンオーバー構造は、角部材が直線運動等の他の運動形態によって運動するタイプにも採用することができる。
実施例1の車両用シートの概略構成図である。 車両用シートの着座使用状態を表した構成図である。 ストッパ構造の断面構造を表した図2のIII-III線断面図である。 各レバーの操作構造を拡大して表した側面図である。 図4のV-V線断面図である。 各レバーの操作構造を背裏側から見た斜視図である。 ウォークインレバーを操作した状態を表した車両用シートの側面図である。 チルトダウンレバーを途中位置まで操作した状態を表した車両用シートの側面図である。 角部材が脚部によって押し蹴られる状態を表した車両用シートの側面図である。 チルトダウンレバーを操作した状態を表した車両用シートの側面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2F バックフレーム
2B 脚部
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3D ブーメランリンク
3M リンクブラケット
3Ms ストッパ
3Md バネ掛部
3N レバーブラケット
3P 支軸
3S 捩りバネ
3T 支軸
4 ベースフレーム(ベース体)
4B バネ掛部
5 フロントリンク(起倒リンク)
5A 支軸
5B 支軸
6 ウォークインレバー
6A 取っ手
6B 第1アーム
6C 第2アーム
7 チルトダウンレバー
7A 取っ手
7B 第3アーム
7C 引掛け部
8 第1解除ケーブル
9 第2解除ケーブル
10 リクライニング装置
10R 回転中心
11 操作アーム
20 スライダ装置
21 アッパレール
22 ロアレール
22A バネ掛部
23 ロック機構部
24 解除レバー
25 第3解除ケーブル
26 引張バネ
30 解除リンク
31 支軸
32 係合ピン
40 ストッパ構造
41 係止体
41D 角部(係止部)
41E 脚部
42 角部材
42A 支軸
42B バネ操作部
42C ケーブル操作部
42D 角部
42E 係合部
43 引張バネ
43A 中心線
F フロア

Claims (5)

  1. 背凭れとなるシートバックの前倒れ回転を前傾位置にて途中止めしたり前傾位置を越えた大倒し位置まで倒し込めるようにしたりすることのできる車両用シートであって、
    前記シートバックには着座部となるシートクッションがリンク連結されており、該シートクッションは更にフロアに対して起倒回転可能に設けられた起倒リンクにリンク連結されていることにより前記シートバックの前倒れ回転に連動して前記起倒リンクを倒れ込み回転させながら下方側に沈み込むようになっており、
    前記起倒リンクとシートクッションとのリンク連結部には該シートクッションに対する起倒リンクの回転移動を係止させて前記シートバックの前倒れ回転を前傾位置にて途中止めすることのできるストッパ構造が設けられており、該ストッパ構造は前記起倒リンクのストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換え可能に構成されており、ストッパとして機能しない状態時には前記シートバックの前倒れ回転を大倒し位置まで許容するようになっており、前記ストッパ構造には該ストッパ構造をストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換えたそれぞれの位置にて保持することのできる保持構造が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記保持構造は前記ストッパ構造をストッパとして機能する状態と機能しない状態とに切換えることによって該ストッパ構造にかける附勢バネの附勢力の附勢方向を変更させて該ストッパ構造を切換えたそれぞれの位置に附勢によって保持できるようにするターンオーバー構造であることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記シートバックは回転留め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置を介してフロアに対して車両前後方向にスライド可能に設けられたベース体に連結されており、前記起倒リンクは前記シートクッションと前記ベース体とをリンク連結して設けられており、当該車両用シートに設けられたウォークインレバーの操作により前記リクライニング装置による回転留め状態が解除されると共に前記ストッパ構造がストッパ機能する状態とされて前記シートバックが前傾位置まで前倒れ回転して途中止めされると共に前記ベース体のフロアに対するスライドロック状態が解除されて当該車両用シートが車両前方側に退避移動できる状態に切換えられ、前記車両用シートに設けられたチルトダウンレバーの操作より前記リクライニング装置による回転留め状態が解除されると共に前記ストッパ構造がストッパ機能しない状態とされて前記シートクッションが下方側に大きく沈み込むと共にその上面部に前記シートバックが畳み込まれるようにして大倒し位置まで倒し込まれることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記ストッパ構造は前記シートクッションに回転可能に軸支連結されて設けられた角部材が前記起倒リンクの倒れ込み回転に伴って該起倒リンクに設けられた係止部と突き当たることで該起倒リンクの倒れ込み回転を係止させる構成となっており、前記角部材は前記シートクッションとの間に掛着された前記附勢バネとしての引張バネの附勢力によって回転附勢されており、該引張バネは前記角部材を前記係止部と突き当ててストッパ機能させることのできる状態と該係止部との当接を回避させることのできる状態とに回転移動によって切換えることによりその附勢方向が切換えられて該角部材を切換えたそれぞれの位置に附勢によって保持するようになっていることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項4に記載の車両用シートであって、
    前記角部材は常時は前記引張バネの附勢力によってストッパ機能する状態に保持されているが、前記シートバックを大倒し位置まで倒し込む際の操作によって回転操作されてストッパ機能しない状態に切換えられて保持されるようになっており、該角部材は前記シートバックを大倒し位置まで倒し込む時の前記起倒リンクの倒れ込み回転に伴って該起倒リンクに形成された脚部によって押し蹴られて回転しストッパ機能する状態に向けて押し戻されるようになっており、該押し戻される回転移動に伴って前記附勢バネの附勢方向も該角部材をストッパ機能させる状態に保持する方向に切換えられることを特徴とする車両用シート。
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