JP2006205836A - 車両用シートのロック解除装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの左右にバックレストの傾倒姿勢を規定するロック機構が配設されていても、両ロック機構のロックを解除する際の操作力を軽減できるようにする。
【解決手段】設定レバー比(d1/d2)を有する牽引レバー25の遠位置に第1牽引ワイヤ24を連設し、近位置に第2牽引ワイヤ31を連設すると共に、牽引レバー25をユニットハウジング19aに収容してアッセンブリ化し、シート1の底面に固設する。更に第1牽引ワイヤ24をシート1の背面に設けた操作用グリップ17に連設し、第2牽引ワイヤ31をバックレスト5のリクライニング機構9a,9bに設けたロック解除レバー10aに連設する。操作用グリップ17を引くと、第1牽引ワイヤ24を介して牽引レバー25が回動し、設定レバー比(d1/d2)により増幅された操作力が第2牽引ワイヤ31に伝達され、第2牽引ワイヤ31がロック解除レバー10aを回転させてロックを解除する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ロックを解除する際の操作力の軽減を実現する車両用シートのロック解除装置に関する。
例えば2ドア車の助手席シートや、ワンボックスカーなどのようにサードシートが備えられている場合のセカンドシートには、後席乗員の乗降を容易にするためのウォークインスライド機構が設けられている。このウォークインスライド機構は、1つの操作により乗降口側のシート(助手席シートやセカンドシート)のリクライニング機構のロックを解除してバックレストを前倒しさせると共に、シートトラックのロックを解除して当該シートを前方へスライドさせて、乗員が乗り降りするためのスペースを広く確保するものである。
一般に、この種の車両用シートのウォークインスライド機構は、1本の牽引ワイヤをリクライニング機構のロック機構とシートトラックのロック機構とに連設し、この牽引ワイヤを引くことで、先ず、リクライニングのロック機構を解除し、続いてシートトラックのロック機構を解除するように設定されている場合が多い。
ところで、リクライニング機構を備える最近の車両用シートは、バックレストの強度を向上させるために、バックレストの左右両側にリクライニング機構を設ける構造を採用するものが多い。左右のリクライニング機構のロック解除は同時に行う必要が有り、操作機構としては一般的なリクライニングレバーを設けたり、牽引ワイヤを連結した操作レバーを設けたりする場合がある。後者において操作性を考慮した場合、1本の牽引ワイヤを引いたとき左右のリクライニング機構のロックが同時に解除されることが望ましい。左右のリクライニング機構のロックを1本の牽引ワイヤの操作により同時に解除する構造では、牽引用ワイヤを引く際の操作力が増大するため牽引ワイヤを連結する操作レバーの取っ手を長くしてレバー比を大きくして操作力の軽減を図るようにしている。
しかし、シートの左右両側にリクライニング機構を配設したものでは、操作レバーの取っ手を長くするに充分なスペースを、シートの側面に確保することが困難で、実現性に乏しい問題がある。
又、例えば特許文献1(特開2000−4971号公報)には、シートの背面に設けられているリクライニング解除操作用グリップを引くとリクライニングレバーが回動し、このリクライニングレバーに形成されている凸カムがリリースピンを押圧して、リクライニング機構のロックを解除し、続いて、シートトラックのロックを解除する技術が開示されている。
この文献に開示されている技術では、牽引ワイヤの中途に介装したリクライニングレバーを回動させ、テコの原理を利用してリリースピンを押圧することで、リクライニング機構のロック解除を解除するようにしたので、グリップを引く際の操作力を軽減することができる。
特開2000−4971号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、牽引ワイヤの中途にリクライニングレバーを配設し、このリクライニングレバーに形成した凸カムに、リクライニング機構のロックを解除するリリースピンを連設させるようにしているため、操作力を軽減するリクライニングレバーを、リクライニング機構の近傍に配設しなければ成らないなど、配設位置が制限されてしまう不都合がある。
その結果、シートの左右両側にリクライニング機構やシートスライド機構などが配設されているものでは、少なくとも一方のリクライニング機構の周辺に、操作力を軽減させるに充分なレバー比を有するリクライニングレバーを配設することが困難で、ロック解除を行う際の操作性を改善するには限界がある。
本発明は、上記事情に鑑み、シートの左右にシートスライド位置或いはバックレストの傾斜姿勢を規定するロック機構が配設されている場合であっても、両ロック機構のロックを解除する際の操作力を充分に軽減させることが可能で、しかも、配設位置を比較的自由に設定することができて、使い勝手の良い車両用シートのロック解除装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、車両用シートの両側に該車両用シートのスライド位置とバックレストの傾倒姿勢との少なくとも一方を規定するロック機構を設け、上記ロック機構のロックを解除するロック解除手段と操作部材とを牽引用索を介して連設する車両用シートのロック解除装置において、上記牽引用索を上記操作部材に連設する第1牽引用索と上記ロック解除手段に連設する第2牽引用索とに分割し、上記両牽引用索の分岐部に、支持軸を中心に回動する牽引レバーを配設し、上記牽引レバーの回動中心からの近位置側に上記第2牽引用索を連設し、上記牽引レバーの回動中心からの遠位置側に上記第1牽引用索を連設したことを特徴とする。
本発明によれば、シートの左右にシートスライド位置或いはバックレストの傾斜姿勢を規定するロック機構が配設されている場合であっても、両ロック機構のロックを解除する際の操作力を充分に軽減させることが可能で、しかも、配設位置を比較的自由に設定することができて、使い勝手がよく、良好な操作性を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1〜図4に本発明の第1形態を示す。図1にはシートクッション底面に操作力軽減ユニットを取付けた状態を底面から見た斜視図が示されている。
図1の符号1は車両に配設されている車両用シートであり、本形態では助手席シートが示されている。従って、以下においては、車両用シート1を助手席シート1と読み換えて説明する。図2に示すように、右ハンドル車において助手席シート1の右側、すなわち運転席との間にセンターコンソール2が配設され、又、左側にフロントドアやピラートリムなどの車体内パネル3が配設されている。
助手席シート1は、シートクッション4と、このシートクッション4の後部に配設されているバックレスト5とを有している。シートクッション4にはクッションフレーム6が設けられており、このクッションフレーム6の後部に、バックレスト5に設けられているシートバックフレーム7の下部両側が支持部8を介して前後方向へ傾倒自在に支持されている。
図3に示すように各支持部8に、バックレスト5の傾倒姿勢を設定するリクライニング機構9a,9bが各々配設されている。このリクライニング機構9a,9bにはロック機構(図示せず)が設けられており、このロック機構のロック動作によりバックレスト5は任意の傾倒角度で支持される。又、このロック機構のロックが解除されると、バックレスト5は図示しないリターンスプリングの付勢力でシートクッション4上に前倒しされる。又、リクライニング機構9a,9b同士は、支持部8の回動中心に挿通された連結部材10を介して互いに連結されている。
又、シートクッション4の底面に左右一対のシートトラック11が固設されており、このシートトラック11の底面が、シートブラケット12を介して車体フロアに固設されている。シートトラック11は、車体フロア側のロアレール13と、このロアレール13に対して前後方向へスライド自在に連設されているアッパレール14とを有し、このアッパレール14がシートクッション4の底面に固設されている。又、ロアレール13とアッパレール14との相対移動が、周知のロック機構15により規制される。アッパレール14は付勢手段(図示せず)により前方へ常時付勢されており、ロック機構が解除されると、助手席シート1は自動的に最前位置までスライドされる。尚、符号11aはループハンドルであり、このループハンドル11aを上方へ引くと、左右のシートトラック11に設けられているロック機構が同時に解除される。
又、このロック機構15はリクライニング機構9a,9bと連動されており、リクライニング機構9a,9bの係合を解除して、バックレスト5を前倒しさせると、ロック機構15が自動的に解除される。又、符号16はリクライニング解除用操作レバーであり、シートクッション4のフロントドア3側の側面に配設されている。
又、シートクッション4の背面右側に、操作部材としてのリクライニング解除操作用グリップ17が設けられている。このリクライニング解除操作用グリップ17は、シートクッション4の底面から背面に掛けて設けられているグリップハウジング18に引き出し自在に支持されている。又、シートクッション4の底面に操作力軽減ユニット19が配設され、この操作力軽減ユニット19のユニットハウジング19aは、クッションフレーム6に締結具などを介して固設されている。
図2に示すように、ユニットハウジング19aはシートクッション4の底面と、左右シートトラック11の下面間を結ぶ線(二点鎖線で示す)との間に収まる高さに設定されている。従って、この両シートトラック11がユニットハウジング19aを保護するプロテクタとして機能させることができる。従って、例えば助手席シート1を車体フロアに取付ける際、或いは車体フロアに取付けられている助手席シート1を取り外す際に、目測を誤ってユニットハウジング19aを車体のエッジ部などに接触させてしまうことがなく、取扱性がよい。
又、図4に示すように、操作力軽減ユニット19は予めアッセンブリ化されている。この操作力軽減ユニット19のユニットハウジング19a内には牽引レバー25が配設されている。この牽引レバー25は、牽引ホイール部26と、この牽引ホイール部26の外周一側に固設されているレバー部27とを有し、この牽引ホイール部26の中心が、ユニットハウジング19aに支持軸28を介して回動自在に支持されている。又、レバー部27は扇状に形成されており、その外周に巻取り溝27aが形成されている。尚、図示しないが牽引ホイール部26の外周にも巻取り溝が形成されている。
レバー部27の外周に形成されている巻取り溝27aに、第1牽引用索としての第1牽引ワイヤ24の先端部側が巻回され、その先端がレバー部27の側面に固設されている。又、牽引ホイール部26の外周に形成されている巻取り溝(図示せず)に、第1牽引ワイヤ24と交差する方向から延出する、第2牽引用索としての第2牽引ワイヤ31の基端部側が巻回され、その基端が牽引ホイール部26に固設されている。牽引レバー25を支持する支持軸28の中心からレバー部27の巻取り溝27aまでの距離d1と、支持軸28の中心から牽引ホイール部26の巻取り溝(図示せず)までの距離d2とは、d1>d2の関係を有するレバー比に設定されている。
又、シートクッション4の底部に固設されているユニットハウジング19aから延出されている、可撓性を有する第1アウタチューブ23の先端がグリップハウジング18に固設されている。更に、この第1アウタチューブ23の基端から突出されている第1牽引ワイヤ24の先端がリクライニング解除操作用グリップ17に連結されている。
更に、第2牽引ワイヤ31の先端部がリクライニング機構9a、9bのロック解除手段としてのロック解除レバー10aのレバー部先端10bに連結されている。更に、この第2牽引ワイヤ31を挿通支持する、可撓性を有する第2アウタチューブ32の先端部側がロック解除レバー10aのレバー部先端10bを、ロック解除方向へ引く側に対設した状態で固設されている。
後部座席に着座している乗員がリクライニング解除操作用グリップ17を把持して手前に引くと、その先端に固設されている第1牽引ワイヤ24が第1アウタチューブ23内を移動し、牽引レバー25を図4の反時計回り方向へ回動させ、同時に、第2牽引ワイヤ31が牽引ホイール部26の巻取り溝(図示せず)に巻回されて引かれる。第1牽引ワイヤ24にかかる操作力は、牽引レバー25のレバー比(d1/d2)に応じて増幅されて第2牽引ワイヤ31に伝達される。
このレバー比は、リクライニング機構9a,9bに設けられているロック機構(図示せず)のロックを、リクライニング解除操作用グリップ17を引いて解除する際にかかる操作力に応じて適宜設定する。本形態では、操作力軽減ユニット19が、比較的広い空間を有するシートクッション4の底面に配設されているためレバー比を大きく設定することができる。
次に、このような構成による本形態の作用について説明する。例えば2ドア車において、後部座席に着座している乗員が降車する場合、助手席シート1の背面に配設されているリクライニング解除操作用グリップ17を手前に引く。すると、このリクライニング解除操作用グリップ17の先端に連結されている第1牽引ワイヤ24が、シートクッション4の底面に配設されている操作力軽減ユニット19の牽引レバー25を、支持軸28を中心に、図4の反時計回り方向へ回動させる。
牽引レバー25は、牽引ホイール部26と、この牽引ホイール部26の外周一側に固設されているレバー部27とを備え、牽引ワイヤ24の先端がレバー部27の外周側一側に固設されている。又、この牽引ホイール部26に第2牽引ワイヤ31の基端側が固設されている。
従って、第1牽引ワイヤ24を引いて牽引レバー25を回動させると、第1牽引ワイヤ24がレバー部27の外周に形成されている巻取り溝27aから解離して、グリップハウジング18から引き出される。又、その際、牽引ホイール部26側に基端を固設する第2牽引ワイヤ31が、この牽引ホイール部26の外周に形成されている巻取り溝(図示せず)に巻回されて、リクライニング機構9a、9bのロック解除レバー10aを引く。
牽引レバー25は、設定レバー比(d1/d2)を有して、第1牽引ワイヤ24と第2牽引ワイヤ31とを連結しているので、リクライニング解除操作用グリップ17を引いたときの操作力は、このレバー比の分だけ増幅されて第2牽引ワイヤ31に伝達され。従って、相対的にリクライニング解除操作用グリップ17を引く操作力が軽減される。
第1牽引ワイヤ24が引かれると、ロック解除レバー10aがリターンスプリング33の付勢力に抗して、図3の時計回り方向へ回動し、このロック解除レバー10aを軸着する連結部材10が同方向へ回動する。すると、左右両側のリクライニング機構9a,9bに設けられているロック機構がほぼ同時に解除される。
リクライニング機構9a,9bのロックが解除されると、バックレスト5が、リターンスプリング(図示せず)の付勢力を受けて前倒しされる。更に、リクライニング機構の回動に連動する牽引ワイヤで、シートトラック11のロック機構15が解除されると、アッパレール14が付勢手段の付勢力を受けて前方へスライドされる。このアッパレール14には助手席シート1が載置されているため、助手席シート1が最前位置まで自動的にスライドされ、後部座席への乗降スペースが確保される。
このように、本形態では、左右両側のリクライニング機構9a,9bのロックを解除する際の操作力が、操作力軽減ユニット19に設けられている牽引レバー25のレバー比(d1/d2)によって軽減されるため、良好な操作性を得ることができる。又、操作力軽減ユニット19がアッセンブリ化されているため、取扱性、及び助手席シート1に対する組付け性がよい。
又、各アウタチューブ23,32は可撓性を有しているため引き回しが容易であり、従って、ユニットハウジング19a自体をリクライニング機構9a,9bの近傍に配設する必要が無く、バックレスト5の背面や、車体フロア、更にはシートクッション4内或いはバックレスト5内に取付けることも可能となり、比較的自由な位置に配設することができる。
更に、リクライニング解除操作用グリップ17を引いてロックを解除する際の操作力が軽減されるため、例えば運転席に着座している運転者側からも簡単にロック解除操作を行うことができる。
尚、本形態では操作力軽減ユニット19でリクライニング機構9a,9bのロック解除を行い、更に連動するシートトラック11のロック解除をする、いわゆるウォークインスライド機構に適用する場合について説明したが、操作力軽減ユニット19はリクライニング機構9a,9bのロック解除のみ、或いはシートトラック11のロック解除のみを行う態様に適用できることは云うまでもない。
又、図5〜図9に本発明の第2形態を示す。本形態はベンチシート100のバックレスト102に操作力軽減ユニット119を取付け、この操作力軽減ユニット119により、バックレスト102の傾倒姿勢を保持するロック機構のロック解除を行う際の操作力を軽減するようにしたものである。
図5に示すように、ベンチシート100はシートクッション101とバックレスト102とを備えており車両の後部に取付けられている。シートクッション101は車体のリヤフロアに直接的に取付けられ、一方、バックレスト102はシートバックフレーム107に張設されており、このシートバックフレーム107の両側が左右ヒンジ部109a,109bを介して、車体フロアにボルト等により固設されているヒンジブラケット111に回動自在に支持されている。又、このヒンジ部109a,109bにバックレスト102の傾倒姿勢を保持するロック機構(図示せず)が備えられている。尚、図7、図8にはバックレスト102が省略されてシートバックフレーム107が露呈されている状態が示されている。
又、図9に示すように、シートバックフレーム107の背面中央に、前方へ窪む凹部107aが形成され、この凹部107aに操作力軽減ユニット119の牽引レバー125が配設されている。尚、シートバックフレーム107の中央部に凹部107aを形成すると、その分バックレスト102のクッション性が損なわれるが、ベンチシート100の中央部は乗員の着座頻度が最も少ない部位であるため、乗員に与える影響は最小限となる。
牽引レバー125は、その基部側に形成された牽引ホイール部126と、この牽引ホイール部126から、図8の右方向へ延出された扇状のレバー部127とを有し、牽引ホイール部126の中央が凹部107aに突設されている支持軸28に回動自在に支持されている。又、レバー部127の略中央部にガイド溝127aが形成され、このガイド溝127aに凹部107aから突設されていると共に、頭部にフランジを有するガイドピン128が係入されている。ガイド溝127aは支持軸28を中心とする円弧状に形成されており、このガイド溝127aに係入されているガイドピン128のフランジがガイド溝127aの縁部に掛止されることで牽引レバー125が回動する際のがたつきが防止される。
又、牽引ホイール部126の外周であって、レバー部127と支持軸28を挟んで対向する側に巻取り溝126aが形成され、この巻取り溝126aに、図8の上方から延出する、第2牽引用索としての左側ロック解除用牽引ワイヤ31aと、同じく第2牽引用索としての右側ロック解除用牽引ワイヤ31bの各基端側が巻回され、その先端が牽引ホイール部126に固設されている。牽引レバー125はリターンスプリング33にて、図8の時計回り方向へ常時付勢されており、この牽引レバー125をリターンスプリング33の付勢力に抗して図の反時計回り方向へ回動させると、各ロック解除用牽引ワイヤ31a,31bが巻取り溝126aに巻回される。
又、レバー部127の先端に、第1牽引用索としてのロック解除操作用ストラップ134の基端部が固設されている。このロック解除操作用ストラップ134の先端が凹部107aの上部方向へ延出されている。凹部107aの上部にストラップガイド135が設けられている。このストラップガイド135は凹部107aに固設されている支持ブラケット136を有し、この支持ブラケット136の両側に形成されているフランジ136a間に、上下方向に配設された一対の支持ローラ137が支持ピン138を介して回動自在に支持されている。
この一対の支持ローラ137間にロック解除操作用ストラップ134が挿通され、このロック解除操作用ストラップ134の先端部に形成された、操作部材としての把持部134aが車体後方へ延出されている。
一方、ロック解除用牽引ワイヤ31a,31bを移動自在に保持するアウタチューブ32a,32bの基端が、凹部107aの一側に固設されているブラケット107bに係止されている。この両アウタチューブ32a,32bは、シートバックフレーム107の上部から左右に分岐され、左側ロック解除用牽引ワイヤ31aを内装するアウタチューブ32aが左側ヒンジ部109a方向へ延出され、又、右側ロック解除用牽引ワイヤ31bを内装するアウタチューブ32bが右側ヒンジ部109b方向へ延出されて各々固設されている。
更に、この各ロック解除用牽引ワイヤ31a,31bの先端が、左右のヒンジ部109a,109bに配設されているロック機構に設けられたロック解除手段としてのロック解除レバー(いずれも図示せず)に連設されている。
このような構成では、ベンチシート100のバックレスト102を前倒しさせる場合、バックレスト102の背面中央の上部から後方へ延出しているロック解除操作用ストラップ134の把持部134aを把持し後方へ引く。すると、このロック解除操作用ストラップ134の中途がストラップガイド135に設けられている支持ローラ137に支持された状態で、その基端に固設されている牽引レバー125のレバー部127の先端を、図8の反時計回り方向へ回動させる。すると、牽引レバー125の牽引ホイール部126の外周に形成されている巻取り溝126aに、左右ロック解除用牽引ワイヤ31a,31bの基端部が巻回される。
このときのロック解除操作用ストラップ134を引く操作力は、牽引レバー125の回動中心である支持軸28からロック解除操作用ストラップ134の基部が固定されている位置までの距離d1と、牽引ホイール部126の外周に形成されている巻取り溝126aまでの距離d2(但し、d1>d2)との比(レバー比:d1/d2)に応じて増幅されて、各ロック解除用牽引ワイヤ31a,31bに伝達される。このレバー比は、バックレスト102の両側に配設されているヒンジ部109a,109bのロックを解除する際に要する操作力に応じて決定する。
本形態では、操作力軽減ユニット119の牽引レバー125を、シートバックフレーム107の背面中央に形成されている凹部107aに設けたので、取付けスペースを比較的広く確保することができ、従って、牽引レバー125のレバー比を大きく設定することができる。
そして、牽引ホイール部126の巻取り溝126aに左右の牽引ワイヤ31a,31bの基部が巻回されると、この各牽引ワイヤ31a,31bの先端に連設する左右のヒンジ部109a,109bに設けられているロック機構のロック解除レバー(いずれも図示せず)が引かれてロックが解除され、バックレスト102が前倒しされる。
本形態では、操作力軽減ユニット119に設けた牽引レバー125を、広いスペースを確保することのできるシートバックフレーム107の背面に設けたので、レバー比を大きく設定することができ、良好な操作性を得ることができる。
又、ロック解除レバーと牽引レバー125とが可撓性を有するアウタチューブ32a,32bに挿通されたロック解除用牽引ワイヤ31a,31bを介して連設されているので、牽引レバー125を比較的自由な位置に配設することができる。
その結果、例えばワゴン車やワンボックスカーなどのようにリヤゲートパネルを開放し、リヤゲート側からロック解除操作用ストラップ134の把持部134aを把持して、引いた場合であっても、大きな操作力を加えることなく容易にバックレスト102の傾倒姿勢を保持するロック機構のロックを解除させることができる。
第1形態によるシートの斜視図 同、シートの背面部分拡大図 同、操作力軽減ユニットのレイアウトを示す側面図 同、操作力軽減ユニットの底面図 第2形態によるベンチシートの斜視図 同、シートバックフレームに設けた操作力軽減ユニットの正面図 同、シートバックフレームの背面斜視図 同、操作力軽減ユニットに設けた牽引レバーの取付け状態を示す背面斜視図 同、バックレスト及びシートバックフレームの平面断面図
符号の説明
1…助手席シート、4…シートクッション、6…クッションフレーム、7…シートバックフレーム、8…支持部、9a,9b…リクライニング機構、10…連結部材、10a…ロック解除レバー、11…シートトラック、15…ロック機構、17…リクライニング解除操作用グリップ、19,119…操作力軽減ユニット、19a…ユニットハウジング、23…第1アウタチューブ、24…第1牽引ワイヤ、25,125…牽引レバー、26,126…牽引ホイール部、27…レバー部、27a,126a…巻取り溝、28…支持軸、31…牽引ワイヤ、31a…左側ロック解除用牽引ワイヤ、31b…右側ロック解除用牽引ワイヤ、32…第2アウタチューブ、32a,32b…アウタチューブ、33…リターンスプリング、100…ベンチシート、101…シートクッション、102…バックレスト、107…シートバックフレーム、107a…凹部、109a…左側ヒンジ部、109b…右側ヒンジ部、127…レバー部、134…ロック解除操作用ストラップ、134a…把持部、d1/d2…レバー比

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (4)

  1. 車両用シートの両側に該車両用シートのスライド位置とバックレストの傾倒姿勢との少なくとも一方を規定するロック機構を設け、
    上記ロック機構のロックを解除するロック解除手段と操作部材とを牽引用索を介して連設する車両用シートのロック解除装置において、
    上記牽引用索を上記操作部材に連設する第1牽引用索と上記ロック解除手段に連設する第2牽引用索とに分割し、
    上記両牽引用索の分岐部に、支持軸を中心に回動する牽引レバーを配設し、
    上記牽引レバーの回動中心からの近位置側に上記第2牽引用索を連設し、
    上記牽引レバーの回動中心からの遠位置側に上記第1牽引用索を連設した
    ことを特徴とする車両用シートのロック解除装置。
  2. 上記牽引レバーから延出する上記第1牽引用索及び上記第2牽引用索が、可撓性を有するアウタチューブに挿通された第1牽引ワイヤ及び第2牽引ワイヤである
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用シートのロック解除装置。
  3. 上記牽引レバーが上記車両用シートの底面と背面との少なくとも一方に配設されている
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両用シートのロック解除装置。
  4. 上記牽引レバーがユニットハウジングに収容され、該ユニットハウジングから上記両アウタチューブが延出されてアッセンブリ化されている
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用シートのロック解除装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105438016A (zh) * 2015-12-08 2016-03-30 重庆宏立至信汽车部件制造有限公司 拉环式靠背解锁组件
JP2016199243A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

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