JP3219063U - キャスターのロック機構及びこれを用いたベビーラック - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪を押圧する摩擦力によって車輪の回動を停止させるのではなく、車輪を浮かせることにより車輪の回転による移動を阻止して、実質的に車輪をロックすることのできるキャスターのロック機構を提供する。
【解決手段】自由旋回可能な車輪を備えたキャスター10のロック機構であって、キャスター10の旋回をロックする旋回ロック部材50と、当該旋回ロック部材50におけるキャスター10の旋回のロック動作によって車輪40下面よりも突出し、当該車輪40を浮かせるリフト部材60とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案はキャスターのロック機構及びこれを用いたベビーラックに関する。特にキャスターの旋回と回転を同時にロックすることのできるキャスターのロック機構及びこれを用いたベビーラックに関する。
従来から、台車、各種機械器具、家具、ワゴン、ラック等には、それらの移動を容易にするためのキャスターが取付けられている場合がある。この種のキャスターは、キャスター本体に車輪が車軸を介して回動自在に支持され、キャスター本体の前記車軸から偏心した位置に垂直に設けられた支軸がキャスターブラケット等に回動自在に取付けられる構造となっており、キャスター本体が前記支軸を中心に自由に旋回するとともに車輪が回転して任意の方向に走行可能な自在車として使用される。かかるキャスターは、走行中は車軸が旋回軸に対して進行方向の反対側に位置することになり、例えば手押し台車を180度方向転換(スイッチバック)させる場合には、キャスターは車輪の接地面を回転中心、偏芯した分を半径として180度旋回し、車軸が旋回軸に対して進行方向の反対側に位置することで、安定して走行することができるものとなっている。
そしてかかるキャスターには、車輪の回転をロックする機構およびキャスター自体の旋回をロックする機構を有するものも提供されており、この種のキャスターでは、移動した後などにはこれらのロック機構を動作させて、不用意な移動を阻止し、安全性を向上させることができるものとなっている。
例えば、特許文献1(特開平7−137505号公報)では、キャスター本体の旋回停止と車輪の制動(回動停止)を同時に行うことができるダブルロック機能を有する回転ロック機構付きキャスターが提案されている。この引用文献1におけるロック装置は、キャスター本体に昇降自在に支持され、スプリングによって常時下方へ付勢された旋回ロックピンと、旋回ロックピンを上昇させるストップレバーと、家具等の被取付体側に固定され、旋回ロックピンが上昇した際に係合するロック穴が形成されたロックプレートと、上記旋回ロックピンに着脱可能に取付けられ、旋回ロックピンと一体的に昇降するロック金具と、ロック金具が上昇した際にそのセレーション部が係合して車輪の走行を停止させる車輪側セレーションとを備えたものとなっている。
また従前においては、幼児の椅子としてまた寝台として用いられるベビーラックも提供されており、下方端にキャスターを設けた左右一対の前脚および後脚を備えたものも提供されている。そして特許文献2(特願2001−284339号公報)には、乳幼児用の椅子および寝台等として用いられる乳幼児用椅子(すなわち、ベビーラック)に関して、キャスターを有する左右一対の前脚と、キャスターを有する左右一対の後脚を備え、座席シートはベースを介して前脚および後脚によって支持されており、各キャスターにはロックもしくはストッパー機構が付設され、適宜移動し、あるいは所望位置で静止することができるようになっている乳幼児用椅子が提案されている。
特開平7−137505号公報 特願2001−284339号公報
従来提供されているキャスターにおいて、車輪の回転をロックさせる機構は、車輪のタイヤやホイール等の回転体をパッドなどのストッパーで押圧し、その摩擦力で停止させるものか、あるいはギヤの組み合わせによって停止させるものであった。
また従前においてはキャスター本体の旋回停止と車輪の回動停止を同時に行うキャスターも提案されているが、やはり車輪の回転停止機構は前記摩擦力を利用するものであることから、その機構が複雑であった。
そこで本考案は、車輪を押圧する摩擦力によって車輪の回動を停止させるのではなく、車輪を浮かせることにより車輪の回転による移動を阻止して、実質的に車輪をロックすることのできるキャスターのロック機構を提案することを課題の1つとする。
また、本考案では簡易な構成でありながらもキャスターの旋回ロックと車輪のロックを同時に行うことのできるキャスターのロック機構を提案することを別の課題とする。
また、従前においてはストッパー機構が付設されたキャスターを備える乳幼児用椅子(すなわち、ベビーラック)も提案されている。しかしながら、かかるベビーラックに使用されているキャスターも従前におけるキャスターであって、車輪を摩擦力によって停止させるものであった。一方、当該ベビーラックは基本的には固定して使用されることが多く、物品の移動を主目的とするものではない。そこで本考案は、基本的には停止させて(移動させないで)使用するベビーラックなどのような移動物に適したキャスターのロック機構と、当該ロック機構を備え、停止させた状態において安定させることのできるベビーラックなどの移動物を提供することを更に別の課題とする。
本考案は、上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、車輪の回転停止のために車輪を浮かせるように構成したキャスターのロック機構及びこれを用いたベビーラックなどの移動物を提供するものである。
すなわち本考案では、自由旋回可能な車輪を備えたキャスターのロック機構であって、キャスターの旋回をロックする旋回ロック部材と、当該旋回ロック部材におけるキャスターの旋回のロック動作によって車輪下面よりも突出し、当該車輪を浮かせるリフト部材とを備えるキャスターのロック機構を提供する。
上記本考案にかかるキャスターのロック機構の実施形態では、前記旋回ロック部材におけるキャスターの旋回のロック動作は、キャスターのステム形成されたに形成された嵌合部、及び/又は当該ステムに固定された部材に形成された嵌合部に対して、当該当該旋回ロック部材が侵入して嵌合することにより行うキャスターのロック機構とすることができる。
また本考案にかかるキャスターのロック機構の実施形態では、前記嵌合部は1か所に形成されており、前記旋回ロック部材の嵌合方向乃至は向きが1方向に特定されているキャスターのロック機構とすることができる。
また本考案にかかるキャスターのロック機構の実施形態では、前記リフト部材は、前記旋回ロック部材のロック動作により、梃子の原理によって車輪よりも下方側に押し出されるキャスターのロック機構とすることができる。
また本考案にかかるキャスターのロック機構の実施形態では、前記旋回ロック部材は一端側に前記嵌合部に進退するロック部が設けられると共に、他端側には前記リフト部材を車輪の下方に押し出す押し出し部が設けられており、当該旋回ロック部材は、前記車軸に揺動自在に設けられており、前記リフト部材は前記押し出し部の回動によって揺動し、車輪よりも下方側に押し出されるキャスターのロック機構とすることができる。
そして本考案では、前記キャスターのロック機構を備えたキャスターを提供する。即ち、自由旋回可能な車輪と、当該車輪の自由旋回をロックする旋回ロック部材と、旋回ロック部材におけるキャスターの旋回のロック動作によって車輪下面よりも突出し、当該車輪を浮かせるリフト部材とを備えるキャスターを提供する。
また本考案では前記課題の少なくとも何れかの課題を解決するために、前記キャスターを用いて形成した移動物を提供する。すなわち下面にキャスターを備えた移動物であって、当該キャスターはロック機構を備えており、このロック機構が前記本考案にかかるロック機構である移動物を提供する。
かかる移動物は、台車、各種機械器具、家具、ワゴン、ラック(ベビーラックを含む)、カート(ベビーカートを含む)、ベビーカー、シルバーカー(高齢者用手押し車)等の様々な移動物を含み、荷物や物などの対象物を運ぶことを主たる目的とする移動物の他、常には固定した状態(移動しない状態)で使用し、必要に応じて移動させることができるようにした補足的に移動機構を備えた移動物を含む。また当該移動物は数百キログラム以上の重量物を乗せるものの他、数キログラムから数十キログラム程度、望ましくは40キログラム以下の軽量物を乗せるものを含む。
そして当該移動物はベビーラックとすることができる。即ち脚部下端にキャスターを備えたベビーラックであって、当該キャスターはロック機構を備えており、当該ロック機構が前記本考案にかかるロック機構であるベビーラックを提供する。
本考案のキャスターのロック機構は、車輪下面よりも突出して当該車輪を浮かせるリフト部材を備えていることから、施錠時には車輪を浮かせてその輪転による移動を阻止し、実質的に車輪をロックすることのできるキャスターのロック機構およびこれを用いた移動物(ベビーラックなど)を提供することができる。
さらに、上記車輪を浮かせる動作が、旋回ロック部材におけるキャスターの旋回のロック動作に伴って行われるように構成することで、簡易な構成でありながらもキャスターの旋回ロックと車輪のロックを同時に行うことのできるキャスターのロック機構およびこれを用いた移動物(ベビーラックなど)を提供することができる。
更に、上記本考案にかかるキャスターのロック機構を用いてベビーラックなどの移動物を形成すれば、車輪の施錠時においては、当該車輪を浮かせることができるため、基本的には停止させて(移動させないで)使用するベビーラックなどのような移動物においても、車輪のロック時を基本としていることから、固定して使用する際にも安定した状態を保つことができる。
第1の実施の形態にかかるキャスターのロック機構を示す分解図 第1の実施の形態にかかるキャスターのロック機構の動作を示す側面図であり(A)ロック動作前、(B)ロック動作後をそれぞれ示している。 第2の実施の形態にかかるキャスターのロック機構を示す側面図であり(A)ロック動作前、(B)ロック動作後をそれぞれ示している。 第3の実施の形態にかかるキャスターのロック機構を示す側面図であり(A)ロック動作前、(B)ロック動作後をそれぞれ示している。 本実施の形態にかかるキャスターを用いたベビーラックを示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態にかかるキャスター10のロック機構及びこれを用いたベビーラックを具体的に説明する。特に本実施の形態にかかるキャスター10のロック機構は、キャスター10の旋回ロックと、車輪40の回転防止を同時に行うように構成しており、車輪40の回転防止は車輪40を浮かせることにより実現するように構成した実施の形態を示している。
最初に図1および図2を参照しながら、第1の実施の形態にかかるキャスター10のロック機構と、その動作を具体的に説明する。この実施の形態にかかるキャスター10は、ベビーラックなどの移動物70の脚部71に接続される連結部材20と、この連結部材20から下方に向かって突出するステム21(旋回シャフト)と、このステム21を受容するシャフト受け部31を備えるボディー部材30と、このボディー部材30を挟んで、回転軸(車軸41)を介して回動自在に設けられる車輪40と、前記ボディー部材30の縁部分に沿って前記回転軸(車軸41)を中心に揺動する旋回ロック部材50と、前記ボディー部材30の下端側に設けられ、前記旋回ロック部材50の揺動によって車輪40よりも下方に突出するリフト部材60によって構成されている。
前記連結部材20は、少なくともベビーラックなどの移動物70の脚部71乃至は下面に接続するための接続部を備えている。本実施の形態ではベビーラックにおけるパイプ状の足部に接続するための受容部22を備えている、また、この連結部材20はキャスター10の旋回を実現するための旋回軸となるステム21を備えている。かかるステム21は金属や樹脂からなる円柱状の軸として形成することができる。ただし、この連結部材20は取り付け対象となる移動物70との接続構造によって適宜変更することもできる。よって当該連結部材20は、例えば平板形状の台座(取り付け座)として形成することもできる。そして本実施の形態では。当該ステム21を備える連結部材20の正面側に、後述する旋回ロック部材50における侵入方向(施錠動作方向)の先端側に設けられたロック部分51(凸部)を受容する受容部22(凹部)を備える。
また上記連結部材20のステム21には、ワッシャー24を介してピン23によってボディー部材30が旋回自在に取り付けられる。このボディー部材30は、車輪40よりも小さい外径であって、下端側を直線状に切り欠いた円筒状に形成された形状である。そしてその円形部分の中心位置には、車軸41を通す車軸孔32が設けられている。当該車軸孔32には車軸41を貫通状に設け、その車軸41の両端部には、当該ボディー部材30よりも大きい外径で形成された車輪40を設けている。
また当該ボディー部材30の側面の上方には、旋回ロック部材50の揺動を規制する保持孔33が設けられている。この保持孔33には、旋回ロック部材50に対してバネなどの弾性部材52によって進退自在に設けられた係止部材53の爪部が進退して、当該旋回ロック部材50の揺動時の位置決めを実現することができる。
そして当該ボディー部材30の正面側には、前記旋回ロック部材50を車軸41まで案内する開口部34を設けている。この開口部34には、前記車軸41に軸支されるとともに、ボディー部材30の曲面に沿って揺動する旋回ロック部材50が設けられる。この旋回ロック部材50は、前記ステム21に対向する先端側にロック部分51(凸部)を備えており、当該旋回ロック部材50は前記連結部材20の正面側に設けられた受容部22(凹部)に進退自在となっている。これにより当該旋回ロック部材50をボディー部材30の曲面に形成された周壁面を連結部材20(またはステム21)に向かって移動させ、先端のロック部分51(凸部)を前記受容部22(凹部)に侵入させることにより、当該ボディー部材30は旋回ロック部材50によって連結部材20に固定され、当該キャスター10の旋回がロックされることになる。
特に本実施の形態にかかるキャスター10では、前記受容部22(凹部)は連結部材20の正面側に形成しており、前記旋回ロック部材50のロック部分51(凸部)は、ステム21に対して車軸41が存在する側の周壁面に形成している。このように形成することにより、当該旋回ロック機構を動作させる時の車輪40の姿勢を一定にすることができ、旋回ロック時における安定性を高めることができる。
そして上記の旋回ロック部材50におけるロック部分51の他端側(下端側)には、凡そ半月形状に形成されたリフト部材60を軸着している。かかるリフト部材60は前記ボディー部材30の下端側であって、直線状に切り欠いた領域に収まる形状に配置されており、前記ボディー部材30との組み合わせにおいて凡そ円筒状の形状となっている。
かかるリフト部材60の先端側は、前記ボディー部材30に対して軸着されており、当該枢軸61を中心に上下方向に揺動自在となっている。そして当該リフト部材60の側面には、前記旋回ロック部材50の下端側に設けられた揺動ピン54を受容するガイド孔62が設けられている。当該揺動ピン54は、前記旋回ロック部材50の下端側において前記車軸41と同じ方向(即ちボディー部材30の厚さ方向)に延伸しており、前記ガイド孔62は前記枢軸61近傍から斜め下方に向かって開口する長孔として形成されている。
このように形成したリフト部材60においては、前記旋回ロック部材50が連結部材20側に上向きに移動することにより、前記揺動ピン54がガイド孔62を移動し、当該リフト部材60を下向きに揺動させて車輪40の下面よりも下方に押し出すことができる。その結果、当該車輪40は床などの接地面から離れて浮き上がり、当該車輪40による移動を阻止することができる。
特に本実施の形態にかかるリフト部材60は、枢軸61を車軸41から離れた位置に遍在させており、即ちボディー部材30の縁部分に設けている。その結果、当該リフト部材60における床などの接地面との接触部分は、ほぼ直線状に移動することができ、接地面との摺動を極力抑えることができる。また、本実施の形態では、当該リフト部材60の下面は、ゴムなどの摩擦抵抗の大きい材質で形成することにより、当該リフト部材60を作用させている状態において、摩擦による移動を確実に阻止することができる。なお、このリフト部材60は床などの接地面との材質を変更することにより、様々な機能を持たせることもできる。たとえば当該リフト部材60における接地面との接触部分を弾性部材で形成することにより、接地面の振動やステム21から伝わる振動を吸収して、接地面とキャスター10との間における振動の伝達を減じることもできる。
以上のように形成したキャスター10によれば、前記旋回ロック部材50を上向きに移動させることにより、車軸41に軸着された当該旋回ロック部材50の下側に存在する揺動ピン54がガイド孔62を移動して、リフト部材60を車輪40の下面よりも下方に押し出すことができる。これにより車輪40は接地面から浮き上がり、キャスター10の旋回ロックと車輪40による移動の阻止を同時に行うことができる。
図3は第2の実施の形態にかかるキャスター210のロック機構を示す側面図であり(A)ロック動作前、(B)ロック動作後をそれぞれ示している。この実施の形態にかかるキャスター210は、特にキャスターの旋回ロックと車輪40のリフトアップを1つの部材で構成した実施の形態を示している。即ち、本実施の形態における旋回ロック部材250は、前記実施の形態1における旋回ロック部材50において、ロック部分51が存在する側とは反対側(他端側)を延長させて形成している。その結果、当該旋回ロック部材250における車軸41を中心とした揺動により、当該旋回ロック部材250の他端側が車輪40の下方に突出するように形成している。このように形成した場合には、ロック機構自体の構造を簡易にすることができる反面、床などの接地面と旋回ロック部材50の他端側との摩擦移動か、あるいはロック動作時における接地面に対する車軸41の相対移動が必要になる。よって、このような摩擦移動や相対移動を阻止するためには、前記第1の実施の形態に示したキャスター10のロック構造が望ましい。
また図4は第3の実施の形態にかかるキャスター310のロック機構を示す側面図であり(A)ロック動作前、(B)ロック動作後をそれぞれ示している。特にこの実施の形態にかかるキャスター310は、前記実施の形態1に示したように、旋回ロック部材50とリフト部材360を用いて形成した実施形態を示している。
特にこの実施の形態にかかるロック機構は、クランク機構を利用して形成しており、旋回ロック部材50の揺動により、ロック部と反対側の端部(他端部)に設けられているリフト部材360が上下方向に進退するように形成されている。即ち本実施の形態では、リフト部材360を柱状に形成し、旋回ロック部材50とは回り対偶によって連結している。これにより、当該旋回ロック機構のロック部が前記受容部22に侵入する動作を行うことにより、車軸41を中心として他端側は接地面側に移動し、これにより前記リフト部は車輪40の下方側に突出させることができる。
ただしこの実施の形態にかかるキャスター10にあっては、当該リフト部に作用する荷重が、そのまま旋回ロック部材50を後退させる向きに作用させることになる。よって、当該旋回ロック部材50の後退移動を阻止するためには、前記実施の形態1に示したキャスター10のように、リフト部材を揺動させた上で車輪40を持ち上げるように構成することが望ましい。
そして図5は、本実施の形態にかかるキャスター10を用いたベビーラック70を示す側面図である。この実施の形態に示すベビーラック70は乳幼児のベッドや椅子、あるいは揺籠として使用できる。かかるベビーラック70は、乳幼児が横たわることのできるベッド部72と、このベッド部72を保持する本体部73と、当該本体部を一定の高さに保持する脚部71とで形成されており、当該脚部71の先端には前記実施の形態に示したロック機構付きのキャスター10が設けられている。
特に本実施の形態にかかるベビーラック70において、旋回ロック機構は、各キャスター10の車軸41が、夫々のステム21よりも外側に存在する状態でロックできるように構成されている。即ち、前記連結部材20の受容部22は、当該ベビーラック70の外側を向くように設けられ、前記ロック部は、車軸41を中心としてステム21の反対側に存在する周壁面に形成されている。このように形成することにより、キャスター10のロック時における車輪40の姿勢を一定に保つことができ、当該ベビーラック70の転倒などを阻止して安定した立設姿勢を保つことができる。さらに、各車輪40における載置面との接地点間の距離(ホイールベース)を長くすることができることから、当該ベビーラック70の安定性を高めることもできる。
以上、この実施の形態では、特に移動物70としてベビーラックの例を示しているが、その外にもベビーカーや台車あるいはキャリーカートなど、様々な移動物70においても前記キャスター10を採用することができる。ただし、本実施の形態にかかるキャスター10は、車輪40による移動を阻止するために、車輪40を持ち上げる動作を伴うことから、数百キロ以上などの重量物を搬送するためのキャスター10としてではなく、数十キロ以下のものを搬送するためのキャスター10として使用するのが望ましい。さらに当該キャスター10は、車輪40の移動を停止した状態においてリフト部材60が載置面に設置していることから、キャスター10のロック状態を常に安定させることができる。したがって常にはロック状態で使用し、必要に応じて移動させるような移動物70、特にベビーラック70やキッチンワゴンなどにおいて好適に使用することができる。
本考案のキャスターのロック機構は、ベビーラックや台車をはじめとする各種の移動体のキャスターとして使用することができる。また当該キャスターを備えたベビーラックは、固定して使用するときの安定性を高めたベビーラックとして使用することができる。
10 キャスター
20,210,310 連結部材
21 ステム
22 受容部
23 ピン
24 ワッシャー
30 ボディー部材
31 シャフト受け部
32 車軸孔
33 保持孔
34 開口部
40 車輪
41 車軸
50,250 旋回ロック部材
51 ロック部分
52 弾性部材
53 係止部材
54 揺動ピン
60,360 リフト部材
61 枢軸
62 ガイド孔
70 移動物(ベビーラック)
71 脚部
72 ベッド部
73 本体部

Claims (6)

  1. 自由旋回可能な車輪を備えたキャスターのロック機構であって、
    キャスターの旋回をロックする旋回ロック部材と、
    当該旋回ロック部材におけるキャスターの旋回のロック動作によって車輪下面よりも突出し、当該車輪を浮かせるリフト部材と、を備えることを特徴とする、キャスターのロック機構。
  2. 前記旋回ロック部材におけるキャスターの旋回のロック動作は、キャスターのステム形成されたに嵌合部、及び/又は当該ステムに固定された部材に形成された嵌合部に対して、当該当該旋回ロック部材が侵入して嵌合することにより行われる、請求項1に記載のキャスターのロック機構。
  3. 前記嵌合部は1か所に形成されており、
    前記旋回ロック部材の嵌合方向乃至は向きが1方向に特定されている、請求項2に記載のキャスターのロック機構。
  4. 前記リフト部材は、前記旋回ロック部材のロック動作により、梃子の原理によって車輪よりも下方側に押し出される請求項1〜3の何れか一項に記載のキャスターのロック機構。
  5. 前記旋回ロック部材は一端側に前記嵌合部に進退するロック部が設けられると共に、他端側には前記リフト部材を車輪の下方に押し出す押し出し部が設けられており、
    当該旋回ロック部材は、前記車軸に揺動自在に設けられており、
    前記リフト部材は前記押し出し部の回動によって揺動し、車輪よりも下方側に押し出される請求項4に記載のキャスターのロック機構。
  6. 脚部下端にキャスターを備えたベビーラックであって、
    当該キャスターはロック機構を備えており、当該ロック機構が請求項1〜5の何れか一項に記載のロック機構である、ベビーラック。
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