JP4209508B2 - 自転車用スタンド、および自転車 - Google Patents

自転車用スタンド、および自転車 Download PDF

Info

Publication number
JP4209508B2
JP4209508B2 JP25710598A JP25710598A JP4209508B2 JP 4209508 B2 JP4209508 B2 JP 4209508B2 JP 25710598 A JP25710598 A JP 25710598A JP 25710598 A JP25710598 A JP 25710598A JP 4209508 B2 JP4209508 B2 JP 4209508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bicycle
stand
saddle
state
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25710598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000085650A (ja
Inventor
政博 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP25710598A priority Critical patent/JP4209508B2/ja
Publication of JP2000085650A publication Critical patent/JP2000085650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4209508B2 publication Critical patent/JP4209508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用スタンドに関し、自転車の停車時,駐輪時等に自転車を自立させるための自転車用スタンドに関するものであり、さらに、該自転車用スタンド、及び主に自転車に取付けられたサドルの姿勢を調節するサドル姿勢調節機構や、サドルをロックするサドルロック機構を有する自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、自転車の停車時,駐輪時等に自転車を自立させるための自転車用スタンドとしては、実開昭56−146684号公報に記載のものがあり、これは、自転車の車体フレームに取り付けたスタンド基板に、一対の脚部用棒材を、左右のチェーンステーの真下辺りをそれぞれ通過するよう、まず前傾斜として、その後順次地面に水平となるように設け、自転車にのっているときには、上記一対の脚部用棒材は、左右のチェーンステーの真下辺りを、地面にほぼ水平に走るように位置しており、スタンドを立てる場合には、該一対の脚部用棒材を、下方,前方に回動して、ほぼ垂直に立ち、上記自転車を該スタンドと自転車の前輪又は後輪とで自立させるようにしたものである。
【0003】
また、他の自転車の停車時,駐輪時等に自転車を自立させるための自転車用スタンドとしては、実開昭61−24284号公報に記載のものがあり、これは、より安定させて自転車を支持することができるよう、スタンド本体を、上記従来例1における一対の脚部用棒材を、その地面側の先端を相互に一体に連結してほぼコの字状を有するものとし、このように一体のほぼコの字形状のスタンド本体を形成したことにより、重量のある自転車をも安定に支持することができるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の自転車用スタンドには、次のような事情から、さらなる改良が要請されていた。
すなわち、自転車はきわめて手軽な乗り物であるが故に、ユーザによっては、駐輪状態でスタンドが確実に立っている状態から、スタンドにかかる自転車の重量の均衡状態がそのスタンドに関して反対側になるまで、自転車を前方に移動させて該スタンドをその自立状態から解除するという、しっかりとした解除動作を行ってから、自転車に乗車するのを煩雑に感じ、このため、スタンドを解除しながら、あるいはスタンドを解除せずに乗車し、走行しながらスタンドを解除する、というような使用を行う場合がある。このような自転車の乗車方法は、正しい乗車方法とは言えず、好ましくないが、現実には、このような乗り方をする人も多く、このような乗り方をすると、スタンドに大きな力が加わってスタンドが破損してしまう、等の問題があった。
【0005】
また、最近では、パワーパッケージを搭載したパワーアシスト方式の自転車が提供されている。このような自転車は重量が重いため、特に脚状のスタンドを採用している場合には、該スタンドを解除するためには、上述したように、スタンドにかかる自転車の重量の均衡状態がそのスタンドに関して反対側になるまで、自転車を前方に移動させて該スタンドをその自立状態から解除するという、しっかりとした解除動作を行わなければならないが、この駐輪時からスタンドを解除状態にするという動作が、該自転車の重量のために非常に重くて、困難である、という問題があった。
【0006】
このような事情から、スタンドの解除動作を、ユーザが煩雑である,あるいは困難であると感じないように、一層簡単なものにしたいという要請があった。
【0007】
また、従来の自転車では、盗難防止のために何らかのキーを前輪又は後輪に施錠してこれが回転しないようにしている。
【0008】
例えば、自転車を駐輪する時は、キーを操作して自転車のスポークにつっかい棒を入れることにより前輪又は後輪の回転を防止するようにしたり、スポークにチェーンキーを通してこれを施錠して前輪又は後輪の回転を防止することで、自転車の盗難を防ごうとしている。
【0009】
しかし、このような簡潔なキーであれば、ただ単にキーを破損するだけで前輪又は後輪が再び回転可能となるので、キーを破損して自転車を盗み再び乗ることができ、施錠装置としては、問題であった。
【0010】
そこで、前輪又は後輪の回転を防止するという従来の着想を変えて、自転車を駐輪する時にサドルを乗れない形に変形してロックしてしまうことで、駐輪中の自転車を盗もうとする者に対して、「乗れない自転車」という意識を与えることにより自転車盗難を防止する装置が提案されている。
【0011】
このような装置の代表的な一例として、実開昭61−58178号公報においてサドル自体を乗れない形にロックする形式の自転車のサドル装置が提案されている。
【0012】
この自転車のサドル装置は、サドル先端のヒンジ部を中心にサドルを約180度回転させ、この状態でヒンジ部と連動した鉤部材を作動させる事により、サドルが着座不可能な状態でロックするように構成されている。
【0013】
しかし、この構造では自転車の盗難予防としては対策は未だ十分であるとは言えない。即ち、このサドル装置であれば、鉤部材のみを破壊することでサドルのロック状態を解除し、サドルを着座可能な状態に戻して、再び自転車に乗れるようにすることが可能だからである。
【0014】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、その目的は、自転車をしっかりと支えるスタンドであって、かつ、それを解除する動作をきわめて容易に行うことのできる自転車用スタンドを提供すること、さらには、該自転車用スタンドに加えて、ロックされた状態のサドル座面をロック状態と無関係に不正に操作できないようにしたサドルロック機構、をも有する自転車を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するため、請求項1に係る自転車用スタンドは、自転車のフレームに固定されるベースと、上記ベースに回動可能に連結され、ほぼ垂直下方に延びる連結杆部と、該連結杆部に対し、ほぼ垂直になるよう、かつ、後方外側方に拡がるように延設された接地部とを有する脚部を備え、該脚部は、上記連結杆部が上記ベースからほぼ垂直下方に延び、上記接地部が接地することによりその自転車を支える駐輪姿勢と、上記ベースから上記連結杆部が上記フレームに沿って後方に延びた解除姿勢との間で、姿勢変化可能なものであり、上記接地部は、上記脚部の駐輪姿勢状態において上記連結部の回動中心の垂直下方位置より前方位置で接地する前方接地面部と、該前方接地面部につづいて後方外側方に延び、上記脚部の駐輪姿勢状態において、自転車が自立しているときには接地せず、自転車を側方へ傾斜させたとき、上記連結部の回動中心の垂直下方位置より後方位置で接地する後方接地面部とを有する、ことを特徴とするものである。
【0016】
請求項2にかかる自転車用スタンドは、請求項1記載の自転車用スタンドにおいて、上記接地部は、上記脚部の駐輪姿勢状態において、ほぼ垂直下方に延びる連結杆部につづいて、これとほぼ垂直になるよう、かつ、後方外側方に延びるよう、上記前方接地面部と上記後方接地面部とが一体的に形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項3にかかる自転車用スタンドは、請求項1または2記載の自転車用スタンドにおいて、上記連結杆部、および上記接地部は、1つの棒状部材により一体的に形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項4にかかる自転車用スタンドは、請求項1ないし3のいずれかに記載の自転車用スタンドにおいて、上記脚部を、立てた状態に係止するスタンドロック手段を備えたことを特徴とするものである。
【0019】
請求項5にかかる自転車は、請求項1ないし3のいずれかに記載の自転車用スタンドと、自転車のサドルを着座不能状態でロックするサドルロック機構と、を備えたことを特徴とするものである。
【0020】
請求項6にかかる自転車は、請求項5に記載の自転車において、上記自転車用スタンドは、該立てた状態と跳ね上げた状態とに回動自在に設けられたスタンド本体と、上記スタンド本体が回動自在である非スタンドロック位置から、上記スタンド本体が立てた状態にロックされるスタンドロック位置に、スタンド本体をロックさせるスタンドロック部材と、上記サドルの回動を、上記スタンドロック部材に伝達する連結部材と、を有することを特徴とするものである。
【0021】
請求項7にかかる自転車は、請求項6に記載の自転車において、上記スタンドロック部材は、上記サドルが着座不能状態となっているときに、上記自転車用スタンドを立てた状態に係止する位置にあり、上記サドルが着座可能状態となっているときに、上記自転車用スタンドをはね上げ可能な状態の位置にあることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0023】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1にかかる自転車用スタンドを示す斜視図であり、図2はその側面図であり、図3は、該自転車用スタンドを有し、かつ、サドルロック機構SにサドルAを取付けた自転車を示した,一部を断面図とした概略側面図であり、図4は後述する着座不能状態にあるサドルAを取付けたサドルロック機構Sの後方斜視図であり、図5は、サドルロック機構Sの要部の構造を示す断面図であり、図6はその分解斜視図である。
【0024】
ここで示した本発明に係る自転車用スタンドは、自転車のフレームに固定されるベース(図3のスタンドブラケット40に相当する)と、該ベースに回動可能に連結される、該ベースへの連結部である基部101をその上端に有し、ほぼ垂直下方に延びる連結杆部102と、該連結杆部102に対し、ほぼ垂直になるよう、かつ、後方外側方に延びる(角度θ)ように延設された接地部103とを有する脚部100からなるものである。該脚部100は、上記連結杆部102が上記ベースからほぼ垂直下方に延び、上記接地部103が接地することによりその自転車を支える駐輪姿勢と、上記ベースから上記連結杆部102が上記フレームに沿って後方に延びた解除姿勢との間で、姿勢変化可能なものであり、上記接地部103は、上記脚部100の駐輪姿勢状態において上記連結杆部102の回動中心の垂直下方位置より前方位置で接地する前方接地面部103aと、該前方接地面部103aにつづいて後方外側方に延び、上記脚部100の駐輪姿勢状態において自転車を側方へ傾斜させたとき、上記連結杆部102の回動中心の垂直下方位置より後方位置で接地する後方接地面部103bとを有する、ものである。
【0025】
本発明に係る自転車用スタンドでは、脚部100を駐輪姿勢にして自転車を駐輪させたときは、接地部103の前方接地面部103aが接地する。そしてこの状態では、前方接地面部103aが連結杆部102の回動中心よりも前方に位置するから、脚部100は、自転車の自重によって解除姿勢側と反対方向に、すなわち前方に回転モーメントを受け、これにより、脚部100は駐輪姿勢に保持され、自転車は自立した状態に維持される。一方、上記脚部100が駐輪姿勢にある上記自転車が自立した状態から、該自転車を側方、すなわち横方向へ傾けると、接地部103の後方接地面部103bが接地する。該後方接地面部103bは、連結杆部102の回動中心よりも後方に位置するから、接地部103の後方接地面部103bが接地した状態で、脚部100は自転車の自重によって解除姿勢側、すなわち後方に回転するように回転モーメントを受け、これにより、脚部100は後方に跳ね上がった解除姿勢に姿勢変化され、自転車は前後の両車輪が接地して、走行可能な状態となる。
【0026】
次に、本発明の自転車におけるサドルロック機構Sについて、説明する。
本発明の自転車におけるサドルロック機構Sは、自転車Bの車体フレームに対して、サドルAを略水平状態とした着座可能状態と、サドルAが傾斜又は略垂直下方に向いた着座不能状態とに回動自在に担持する回動担持手段として、シートポスト4の上端に、その底面部が固定されたサドル支持基板1と、サドル支持基板1に第一軸5を介してサドル装着部材2とが設けられている。尚、第一軸5はサドル支持基板1の一端にサドル装着部材2の一端を貫通するように設けられており、この第一軸5が回動の中心軸となる。ここで、第一軸5として用いる部材は特に限定しないが、図6に示すように施錠装置Kを組み込んだシリンダホルダHとすることが好ましい。その理由については後述する。
【0027】
また図7に示すように、着座可能状態にあるサドルAの自転車Bの車体フレームに対する姿勢を調節するサドル姿勢調節機構として、主にネジ止め係止手段である係止部材14とサドル係止部材3及び停止部材23とを備えている。具体的には、サドル装着部材2とサドル係止部材3はボルトとナットにより係止部材14を介して第二軸6を回動の中心として取付けられている。尚、ここで図示しているように、係止部材14のネジ止めに用いる部材は市販されている一般規格のボルトとネジであっても構わないし、さらに言えばこのボルトとネジを組んだ後、これらを再び分解できないようにしてあっても良い。
【0028】
又、サドル係止部材3として様々なものが考えられるが、ここでは連結杆13aが備わったスプリング13を用いている。さらに、ここで図示した係止部材14の形状はあくまでも一例であるが、この一例では、図7に示すように伸延されたスプリング13の一端である連結杆13aを係止部材14が挟み込むようになっており、また係止部材14が第二軸6を中心に回動する時、停止部材23と接する程度の形状を有していることが重要である。これが実現可能な形状であれば、係止部材14の形状はこの例示には限定されないし、連結杆13aと係止部材14は溶着されていても良い。また接することが重要である理由については後述する。
【0029】
次に、サドル装着部材2の構造を図8を参照しつつ簡単に説明すると、基本的には側面視で略コの字に折り曲げ形成されており、その底部には開口部21が設けられ、又後述するようにシリンダキー7の一部と係合する係合凸部22と、板状の停止部材23が設けられている。この係合凸部22と板状の停止部材23は一体形成されているが、例えばこれらを別途作成し、その後溶着する、等の方法で設けてあってもよい。又、後述するように本発明に係るサドルロック機構Sを自転車に利用し、サドルロック機構Sの回動を自転車Bのスタンド装置Tと連動させるためにワイヤW等の連結部材を用いる時、連結部材の一端を連結するためのハンガー部24が予め設けられていることが望ましい。
【0030】
尚、停止部材23は、作成の容易さを考慮すればここに図示したように板状であることが好ましいが、この形状も板状に限定するものではなく、例えば箱状、棒状としてあっても構わない。
【0031】
さらに図5に示すようにサドル支持基板1とサドル装着部材2の間に第一の付勢手段としてここではバネb1が介装されている。このバネb1は、サドル装着部材2の他端を、サドル支持基板1の他端から離間する方向に付勢するものであるが、このように付勢可能な部材であれば、第一の付勢手段をバネb1に限定するものではない。
【0032】
さらにサドル支持基板1の他端にはサドル装着部材2の他端と係合するサドル係止レバー11が設けられており、サドル係止レバー11がサドル装着部材2の他端に係合した状態でサドル装着部材2の底部に当接して弾性変形する弾性体として、ラバーゴム12をサドル支持基板1の底面部の上面に設けている。この弾性体はサドル装着部材2とサドル支持基板1との間に加工誤差が生じても、着座可能状態にあるこれら2つの部材の間のがたつきをなくすためのものであり、このがたつき解消が可能な部材であれば、この弾性体をラバーゴム12に限定するものではない。
【0033】
又図6に示すようにシリンダホルダHには施錠装置Kが組み込まれているが、この施錠装置Kは後述するように、サドル支持基板1に対するサドル装着部材2の回動角度を一定のものに案内し、又一定角度を保持するために備えられたものであり、ここではシリンダホルダHに組み込みやすく、又シリンダホルダHに組み込むことで装置全体をコンパクトに出来る、という点を考慮してシリンダキー7を採用している。しかしこの目的を達成できる施錠装置であれば、その形態をシリンダキーに限定するものではない。又、図示はしないが、施錠装置KをシリンダホルダHに組み込まずに別途設けることも考えられる。
【0034】
シートポスト4には図4に示すようにその断面形状の一部に凹部38が設けられていることが望ましい。そして、特に図示はしないが、このサドルロック機構Sを自転車に用いる場合、シートポスト4を挿入する部分の断面形状にこの凹部38に応じた凸部を設けておけば、この凹凸の組み合わせに適しない断面形状を有するシートポストを持ったサドル構造の使用が不可能になる。又特に図示はしないが、シートポスト4の断面形状が凹凸以外でも、例えば三角形や四角形などの様に、市販されていない形態のものであれば同様の目的を達することが可能である。
【0035】
次に、シリンダホルダHに組み込まれているシリンダキー7の構成と動作について、主に図5、図6及び図9を参照しつつ説明する。
このシリンダキー7は主にシリンダキー本体36と、カム体35と、施錠レバー32から構成されており、シリンダキー本体36の中心軸上に出力軸36aがあり、この出力軸36aはカム体35の中心孔35aと係合している。又、カム体35と係合して、圧縮バネ34の付勢力を利用してシリンダホルダHの外周部から出退する方向にスライド移動する段部32aを有する施錠レバー32も設けられている。又このカム体35にはピン35bが植設されており、カム体35のピン35bは施錠レバー32の段部32aの下面に係合している。
【0036】
シリンダホルダHについて説明すると、シリンダホルダHの内側の底部には施錠レバー32を昇降自在にガイドするガイド溝33が形成されている。そしてシリンダホルダHはサドル支持基板1とサドル装着部材2の回動軸である第一軸5となっている。
【0037】
シリンダホルダHのガイド溝33に圧縮バネ34と施錠レバー32をセットするとともに、その次にシリンダホルダHにカム体35とシリンダキー本体36をセットし、最後にシリンダホルダHとシリンダキー本体36が脱落しないように蓋37によって閉塞している。
【0038】
尚、以上のシリンダホルダHとシリンダキー7、そしてサドル支持基板1とサドル装着部材2の分解斜視図は図6に示す通りである。
【0039】
シリンダホルダHに組み込まれたシリンダキー7を操作すると、即ち図6に示すように、シリンダキー本体36にキー31を差し込んで回動操作すると、シリンダキー本体36の出力軸36aが回動してカム体35が回転するようになっている。カム体35が回転すると施錠レバー32が圧縮バネ34の付勢力に抗して上昇し、施錠レバー32の先端が後退するようになっている。
【0040】
このように構成される本発明の自転車におけるサドルロック機構Sの動きについて、主に図7を参照しつつ説明する。
まず、サドルAが着座可能状態である時、即ちサドルAが略水平である時、サドル支持基板1とサドル装着部材2とは、サドル係止レバー11により係止されている。
【0041】
次に、サドルAの状態を着座可能状態から着座不能状態、即ちサドルAが傾斜又は略垂直である状態にするには、サドル係止レバー11を操作して、サドル支持基板1とサドル装着部材2の係合を解除する。この係合が解除されると、バネb1の付勢力により、サドル装着部材2が第一軸5を中心にサドル支持基板1から離れる方向に自動的に跳ね上がるように回動する。そして一定の角度までサドル装着部材2が回動すると、シリンダキー7によってサドルAが着座不能状態にロックされて、再びサドルAを操作することが出来なくなる。
【0042】
この時のシリンダキー7の動きは次の通りである。即ちサドルAを着座可能状態から着座不能状態へと回動すると、施錠レバー32の先端がシリンダホルダH外周部からサドル装着部材2の係合凸部22の回動経路中へと大きく突出する。従って、シリンダキー7を開錠せずにサドルAを着座可能状態に戻そうとしても、サドル装着部材2の係合凸部22が施錠レバー32の先端に衝突してこれを戻すことが出来ないのである。
【0043】
ここで、先述した板状の停止部材23がサドル装着部材2に設けられているので、仮にこの着座不能状態にあるサドルAに対して、サドルAがロックされたままで第二軸6を緩めることでサドル係止部材3を不正に操作してサドルAの取付角度を着座可能状態に戻そうとしても、停止部材23がサドルAが略水平になることを阻むので、ロックされたサドルAが着座可能状態に戻されることはない。
【0044】
つまり、図7を参照しつつ説明すると、サドルAのロックを解除せず、第二軸6を緩めて係止部材14ごとスプリング13を回動させようとしても、その途中で係止部材14と停止部材23が衝突してしまい、一定の角度以上に係止部材14が回動することが規制されてしまうのである。ここで、仮に停止部材23を設けていなければ、図15に示すようにサドル係止部材3(スプリング13)とサドル装着部材2を係止している係止部材14を緩めることにより、係止部材14の形状、及びサドル装着部材2とサドル支持基板1のロック状態とは無関係にサドルAを着座可能状態とすることが可能となるので、このような事態を防ぐために停止部材23が設けられているのである。
【0045】
又、このような規制を行うためにここでは係止部材14の形状の一例として図示した形状を用いているのであるが、同様の手順で停止部材23と衝突するのであれば、必ずしも係止部材14の形状はこの図示された一例には限定されない。重要なのは、停止部材23と係止部材14とが必ず衝突することである。又、係止部材14ではなく、サドル係止部材3(スプリング13)の形状を工夫して一端に連結杆13aを設け、この連結杆13aが停止部材23と衝突するようにしてあっても良いし、サドル係止部材3と連結杆13aが共に停止部材23と衝突するようにしてあっても良い。さらに図示はしないが、同様の着想に基づき、今度はサドルの形状を工夫することにより、サドルの底部自体と停止部材23とが当接することによりサドルの回動を規制することも考えられる。
【0046】
このように着座不能状態にロックされたサドルAを元の着座可能状態に戻すには、シリンダキー7を操作してサドルAのロック状態を解除し、サドルAを略水平に戻し、再びサドル装着部材2とサドル支持基板1をサドル係止レバー11で係止する。
【0047】
この時のシリンダキー7の動きは次の通りである。即ちサドルAを着座不能状態から着座可能状態に戻すには、前述のキー31操作を行って施錠レバー32の先端をサドル装着部材2の係合凸部22と衝突しないように後退させ、そしてサドル装着部材2をもとの状態に戻すのである。
【0048】
またこの際、サドル装着部材2とサドル支持基板1とが強く接触しても、これらの間にはラバーゴム12があるので、これらの部材が痛むことを防ぐ。又サドル支持基板1とサドル装着部材2との間に加工誤差が生じていたとしても、ラバーゴム12の存在により、これらの部材ががたつくことがない。
【0049】
尚、先述の通り停止部材23としては図に示した板状のものをサドル装着部材2に直接設けることが最も簡単であるので好適である。しかし、ここで図示はしないが、この方法以外にサドルの取付角度を規制するために、例えば第二軸6に第一軸5に設けたものと同一又は異なった施錠装置を設け、この第二軸6の施錠装置を操作することによりサドルAを着座不能状態にロック可能とすることも考えられるし、又規格外のボルトとナットを第二軸6に用いれば、特殊な工具無しにはこの第二軸6を不正に操作することは出来ないのでサドルAの取付角度の規制に寄与することも考えられる。当然、これらの手段を様々に組み合わせて利用することも可能であるし、先のサドル装着部材に設けた停止部材23とこれらを同時に利用することも考えられる。また、もし第二軸6を全く回動させる必要がないのであれば、サドルロック機構Sを組み立てた後、第二軸6を回動不可能とすべく、例えばこれを溶着することも考えられる。
【0050】
以上のように構成された本発明の自転車におけるサドルロック機構Sによれば、サドルAの座面角度を着座可能状態から着座不能状態に回動させるには、サドル係止レバー11を操作するだけで良い。そして、着座不能状態にあるサドルAはシリンダキー7により固定保持されているので、シリンダキー7の操作を行わずには、サドルAの取付角度を着座可能状態に戻せない。又停止部材23により第二軸6まわりを不正に操作してサドルの取付角度を着座可能状態の角度に戻せなくしてあるので、このサドルロック機構Sを自転車に備えれば、操作及び構造の簡潔な盗難防止装置を備えた自転車になる。
【0051】
また、この本発明においては、かかる自転車においてさらに上記自転車用スタンドを備えたことにより、脚部100を駐輪姿勢にして自転車を駐輪させたときは、接地部103の前方接地面部103aが接地し、この状態では、該前方接地面部103aが連結部102の回動中心よりも前方に位置することから、脚部100は、自転車の自重によって解除姿勢側と反対方向に、すなわち前方に、回転モーメントを受けて、脚部100は駐輪姿勢に保持され、かつ、脚部100が該駐輪姿勢にある状態から、自転車を側方、すなわち横方向へ傾けると、今度は接地部103の後方接地面部103bが接地することとなり、この状態では、該後方接地面部103bは連結杆部102の回動中心よりも後方に位置することから、脚部100は自転車の自重によって解除姿勢側に、すなわち後方に、回転するよう回転モーメントを受け、これにより、脚部100が解除姿勢に姿勢変化されることとなる。これにより、重い自転車を持ち上げながら前方に押すというように、自転車をきちんと駐輪姿勢から解除姿勢に解除するという操作をしなくても、自転車の座席に跨がって自転車を側方に傾斜させるだけで、自転車のスタンドを駐輪姿勢から解除姿勢にはね上げることができる。しかもこの際、スタンドには片脚に荷重がかかる状態となると該スタンドが解除されるため、片脚荷重がかかるという状態はなくなり、破損しにくいものとなる。さらに、スタンドを立てるとき、スタンド脚の接地部を踏むと、自転車を持ち上げなくても、スタンドを立てることができる。
【0052】
(実施の形態2)
次に、このサドルロック機構Sを用いた自転車Bについて図面を参照しつつ説明するが、ここでも、以下に示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0053】
図10は本発明に係る自転車Bの一例を示す概略側面図である。この自転車Bには先述のサドルロック機構Sが用いられている。又スタンド本体である脚部100とスタンドロック部材9からなるスタンド装置Tが自転車Bの下方略中央部に設けられており、このように設けられたスタンド本体100を立てた状態にすると、自転車Bの前輪と後輪のいずれか一方若しくは双方が宙に浮いた状態となる。又スタンド本体100を立てた状態にするとスタンドロック部材9が作動してスタンド本体100は立った状態にロックされる。この作動状態については後述する。又、このスタンド装置Tの位置は必ずしもこの場所に限定されるものではない。
【0054】
スタンド装置Tは図11及び図12に示すように、チェーンステー70と、チェーンステー70に取付られた円弧状溝カム41が形成されたスタンドブラケット40と、スタンドブラケット40に軸42で取付られたスタンド本体100と、スタンドブラケット40に軸44で取付られた連結レバー43と、その上端が軸45で連結レバー43に連結されると共に円弧状溝カム41にガイドされて上下動するスタンドロック部材9と、スタンドブラケット40とスタンド本体100の間に介装された第三付勢手段であるバネb3と、スタンドブラケット40とスタンドロック部材9との間に介装された第二付勢手段であるバネb2と、より構成されている。第三付勢手段であるバネb3はスタンド本体100の跳ね上げの補助として作用する。ここで、第二付勢手段及び第三付勢手段としてバネb2,b3を用いているが、必ずしもバネに限定されるものではない。
【0055】
そしてこのスタンド装置Tは図3に示すようにサドルロック機構Sのサドル装着部材2とワイヤWによって連結されている。このワイヤWは詳しくは、インナーケーブルWiとアウターケーブルWoからなり、サドル装着部材2からシートポスト4の内側と、自転車フレームのハンガーラグ60の内側を介してスタンド装置Tへと至っている。ワイヤWのインナーケーブルWiの一端はサドル装着部材2に予め設けられているハンガー部24に連結しており、インナーケーブルWiの他端はスタンド装置Tの連結レバー43の一端に連結されている。
【0056】
図12に示すように、このスタンド装置Tでは、第二付勢手段であるバネb2の付勢力に抗してインナーケーブルWiを引き上げると、連結レバー43の一端が上に引き上げられる。すると連結レバー43はスタンドロック部材9を押し下げる。押し下げられたスタンドロック部材9はスタンド本体100の基端部の背面に当接して、スタンド本体100は跳ね上げる方向への回動が不可能な状態となるように構成されている。
【0057】
又、図示はしないが、サドルロック機構Sからスタンド装置TへのワイヤWの経路としては、前述したもの以外にも、例えば立てパイプ46からハンガーラグ60の内部を通過させることも可能である。この経路を採用した場合、より確実にワイヤWの切断を防止できる。
【0058】
尚、サドル装着部材2が着座不能状態にある場合、伸びたインナーケーブルWiがサドル装着部材2とサドル支持基板1との間から露出することが考えられ、この露出を放置すると、外部からインナーケーブルWiを切断されることが考えられるので、このような不正行為を防止するために、サドル支持基板1にワイヤWのアウターケーブルWoを取付る際にインナーケーブルWiが着座不能状態にあるサドル装着部材2とサドル支持基板1との隙間から露出しないように、アウターケーブルWoの端部を隠すケーブルカバー25をサドル支持基板1に設けておくとよい。
尚、サドルAの動きをスタンド装置Tに伝達することが可能な部材として、ワイヤW以外の連結部材を用いても構わない。
【0059】
以上の本発明に係る自転車Bの利用方法について、図14を参照しつつ簡単に説明する。
まず、この自転車Bを駐車する時は、図14(a)のようにスタンド本体100を立てる。次に図14(b)のようにサドル係止レバー11を操作してサドルAを着座不能状態へと回動させる。すると、スタンドロック部材9が同時に回動してスタンド本体100をロックする。
【0060】
着座不能状態とした本発明に係る自転車Bを再び着座可能状態に戻すには、まず図14(c)に示すようにシリンダキー7にキー31を挿入してこれを開錠し、次に図14(d)に示すようにサドルAを着座可能状態に戻すと、同時にスタンドロック部材9によるスタンド本体100のロック状態が解除され、そして図14(e)に示すように、サドルAが着座可能状態に戻ることでスタンドロック部材9の解除されたスタンド本体100を跳ね上げて再び着座可能状態とする。
【0061】
本発明に係る自転車Bでは先述の通り、インナーケーブルWiの一端はサドルロック機構Sに連結しているので、サドルロック機構Sのサドル係止レバー11を操作してサドルAを着座不能状態にするとインナーケーブルWiが引き上げられた状態となる。そして先述の通り、インナーケーブルWiが引き上げられると、スタンドロック部材9が作用してスタンド本体100がロックされる状態となる。即ち、サドル係止レバー11の操作だけで一気にサドルAとスタンド本体100のロックを行うことが出来るのである。そして、やはり先述の通り、このサドルロック機構Sであれば、サドルAを一旦着座不能状態にロックすれば、これをシリンダキー7を用いる以外の方法ではサドルAのロックを解除できないように構成されており、ひいてはサドルAの回動に連動しているスタンド本体100のロックも解除出来ないように構成されているので、このようにサドルAとスタンド本体100をロックすることが、即ちこの自転車Bを施錠したことになる。又スタンド本体100の位置も先述の通りであるので、この自転車Bの前輪又は後輪のいずれか一方若しくは双方が接地していない状態でロックされていることになる。
【0062】
故に着座不能状態にある本発明に係る自転車Bを盗もうとしても、まずスタンド本体100を破壊しなければ前輪と後輪が接地出来ず、又仮にスタンド本体100を破壊して前輪と後輪を接地させても、次にサドルAの座面が傾斜若しくは略垂直である着座不能状態でロックされているので、サドルAに着座することが出来ない。即ちこの自転車の運転が出来ない状態でロックされているので、結果として本発明に係る自転車Bを盗むことは出来ないのである。
【0063】
ちなみに、スタンド本体100を破壊した後にサドルロック機構Sの第二軸6を操作してサドルAを着座可能な取付角度に不正に変更しようとしても、このサドルロック機構Sは先に説明した通りの構成を有するので、この角度変更も不可能となっており、安心できる施錠装置といえる。
【0064】
さらに、スタンド本体100を破壊した後、サドルロック機構S全体を本発明に係る自転車Bから取り除いて市販品を代用品として利用することも考えられるが、サドルロック機構Sのシートポスト4の形状を先に説明した通り予め特殊な形状としておいて、このシートポスト4を挿入する部分、即ち立てパイプ46も予めこれに応じた特殊な形状としておけば、市販品の代用を防ぐことが出来る。具体的には、これも先に説明した通り、シートポスト4の断面形状に凹部41を設けたりすることである。
【0065】
以上の通り、本発明にかかるサドル機構を用いた自転車であれば、サドル係止レバーを操作する、という極めて簡潔かつ簡単な方法で自転車を駐車した状態で施錠可能と出来、又、着座不能状態のサドルの状態によって「乗れない自転車」という印象をも与えるので、物理的に、且つ心理的にも自転車の盗難を防止する効果を得られる自転車とできる。
【0066】
しかも、上記で説明したサドルロック機構Sと、これと連動する,上記実施の形態1における脚部100よりなるスタンドとを兼ね備えたことにより、上記サドルロック機構Sによる盗難防止の効果と、上記脚部100よりなるスタンドの解除動作をきわめて簡単に行うことができ、スタンドに片脚荷重がかかることもなく、破損しにくいものとなり、さらに、スタンド脚の接地部を踏むことにより、自転車を持ち上げなくともスタンドを立てることができる、効果を得ることができる。
【0067】
なお、上記実施の形態1,あるいは2において、上記スタンドロック部材9は、上記サドルロック機構Sと連動しているものではなく、単に、自転車用スタンドを構成する上記脚部100を、立てた状態に係止するものであってもよいものである。
【0068】
【発明の効果】
請求項1の自転車用スタンドによれば、自転車を駐輪している状態から自転車自体を側方へ傾けるだけで、脚部を解除姿勢に姿勢変化させてスタンドをはね上げることができ、スタンドの解除動作をきわめて簡単に行うことができ、かつ、スタンドに片脚荷重がかからなくなって、破損しにくく、さらに、スタンドを立てるとき、スタンド脚の接地部を踏むと、自転車を持ち上げなくともスタンドを立てることができる。
【0069】
請求項2の自転車用スタンドによれば、請求項1の自転車用スタンドと同様の効果を奏する。加えて、脚部の接地部を連結部から後方外側へ延ばすことにより、自転車の駐輪状態の安定性を向上させることができ、安心して駐輪することができる。
【0070】
請求項3の自転車用スタンドによれば、請求項1または2の自転車用スタンドと同様の効果を奏する。特に、脚部の構造を簡単にして、脚部の製造コスト、ひいては自転車の製造コストを低減させることができる。
【0071】
請求項4の自転車用スタンドによれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の自転車用スタンドにおいて、上記脚部を、立てた状態に係止するスタンドロック手段を備えたものとしたので、スタンドを安定に立てた状態に維持することができる。
【0072】
請求項5にかかる自転車によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の自転車用スタンドと、自転車のサドルを着座不能状態でロックするサドルロック機構と、を備えたことを特徴としたので、該サドルロック機構によりサドルは着座不可能な状態に固定保持され、持ち主以外の者が自転車を盗んで利用することを防止することができる。
【0073】
請求項6にかかる自転車によれば、請求項5に記載の自転車において、上記自転車用スタンドは、該立てた状態と跳ね上げた状態とに回動自在に設けられたスタンド本体と、上記スタンド本体が回動自在である非スタンドロック位置から、上記スタンド本体が立てた状態にロックされるスタンドロック位置に、スタンド本体をロックさせるスタンドロック部材と、上記サドルの回動を、上記スタンドロック部材に伝達する連結部材と、を有することを特徴としたので、サドルロック機構と連動してスタンドロック部材によりスタンドをロックし、盗難防止に寄与することができる。
【0074】
請求項7にかかる自転車によれば、請求項6に記載の自転車用スタンドにおいて、上記スタンドロック部材は、上記サドルが着座不能状態となっているときに、上記自転車用スタンドを立てた状態に係止する位置にあり、上記サドルが着座可能状態となっているときに、上記自転車用スタンドをはね上げ可能な状態の位置にあることを特徴とするので、サドルロック機構と連動してスタンドロック部材によりスタンドをロックし、盗難防止に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自転車における自転車用スタンドを示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る自転車における自転車用スタンドを示す側面図である。
【図3】 本発明に係る自転車におけるサドルロック機構の一実施例を示した一部を切り欠いた概略側面図である。
【図4】 着座不能状態にある本発明に係るサドルロック機構の後方斜視図である。
【図5】 サドルロック機構の要部の構造を示す断面図である。
【図6】 サドルロック機構の要部の分解斜視図である。
【図7】 本発明に係るサドルロック機構におけるサドルとサドル係止部材と、ネジ止め係止部材である係止部材との関係を示す側面図である。
【図8】(a)サドル装着部材の平面図である。
(b)サドル装着部材の正面図である。
【図9】(a)シリンダホルダに組み込まれたシリンダキーの水平断面図である。
(b)図9(a)中A−A線の断面図である。
【図10】 本発明に係る自転車の一実施例を示す概略側面図である。
【図11】 スタンド装置の後方斜視図である。
【図12】 スタンド装置の断面図である。
【図13】 (a)着座可能状態のスタンド装置の断面図である。
(b)着座不能状態のスタンド装置の断面図である。
【図14】 本発明に係る自転車の使用説明図である。
【図15】 従来のスタンド装置におけるサドルとサドル係止部材と、ネジ止め係止部材である係止部材との関係を示す側面図である。
【符号の説明】
S サドル取付装置
A サドル
1 サドル支持基板
2 サドル装着部材
3 サドル係止部材
4 シートポスト
5 第一軸
6 第二軸
H シリンダホルダ
K 施錠装置
7 シリンダキー
11 サドル係止レバー
12 ラバーゴム
13 スプリング
13a 連結杆
14 係止部材
b1 バネ(第一付勢手段)
21 開口部
22 係合凸部
23 停止部材
24 ハンガー部
25 ケーブルカバー
31 キー
32 施錠レバー
32a 施錠レバーの段部
33 ガイド溝
34 圧縮バネ
35 カム体
35a カム体の中心孔
35b カム体のピン
36 シリンダキー本体
36a シリンダキー本体の出力軸
37 蓋
38 凹部
B 盗難防止装置付き自転車
T スタンド装置
9 スタンドロック部材
40 スタンドブラケット
41 円弧状溝カム
42 軸
43 連結レバー
44 軸
45 軸
46 立てパイプ
b2 バネ(第二付勢手段)
b3 バネ(第三付勢手段)
W ワイヤ
Wi インナーケーブル
Wo アウターケーブル
60 ハンガーラグ
70 チェーンステー
100 脚部
101 ベース
102 連結部
103 接地部
103a 前方接地面部
103b 後方接地面部

Claims (7)

  1. 自転車のフレームに固定されるベースと、
    上記ベースに回動可能に連結され、ほぼ垂直下方に延びる連結杆部と、該連結杆部に対し、ほぼ垂直になるよう、かつ、後方外側方に拡がるように延設された接地部とを有する脚部を備え、
    該脚部は、上記連結杆部が上記ベースからほぼ垂直下方に延び、上記接地部が接地することによりその自転車を支える駐輪姿勢と、上記ベースから上記連結杆部が上記フレームに沿って後方に延びた解除姿勢との間で、姿勢変化可能なものであり、
    上記接地部は、上記脚部の駐輪姿勢状態において上記連結杆部の回動中心の垂直下方位置より前方位置で接地する前方接地面部と、該前方接地面部につづいて後方外側方に延び、上記脚部の駐輪姿勢状態において、自転車が自立しているときには接地せず、自転車を側方へ傾斜させたとき、上記連結杆部の回動中心の垂直下方位置より後方位置で接地する後方接地面部とを有する、
    ことを特徴とする自転車用スタンド。
  2. 請求項1に記載の自転車用スタンドにおいて、
    上記接地部は、上記脚部の駐輪姿勢状態において、ほぼ垂直下方に延びる連結杆部につづいて、これとほぼ垂直になるよう、かつ、後方外側方に延びるよう、上記前方接地面部と上記後方接地面部とが一体的に形成されている、
    ことを特徴とする自転車用スタンド。
  3. 請求項1または2に記載の自転車用スタンドにおいて、
    上記連結杆部、および上記接地部は、1つの棒状部材により一体的に形成されていることを特徴とする自転車用スタンド。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の自転車用スタンドにおいて、
    上記脚部を、立てた状態に係止するスタンドロック手段を備えたことを特徴とする自転車用スタンド。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の自転車用スタンドと、
    自転車のサドルを着座不能状態でロックするサドルロック機構と、を備えたことを特徴とする自転車。
  6. 請求項5に記載の自転車において、
    上記自転車用スタンドは、該立てた状態と跳ね上げた状態とに回動自在に設けられたスタンド本体と、
    上記スタンド本体が回動自在である非スタンドロック位置から、上記スタンド本体が立てた状態にロックされるスタンドロック位置に、スタンド本体をロックさせるスタンドロック部材と、
    上記サドルの回動を、上記スタンドロック部材に伝達する連結部材と、を有することを特徴とする自転車。
  7. 請求項6に記載の自転車において、
    上記スタンドロック部材は、上記サドルが着座不能状態となっているときに、上記自転車用スタンドを立てた状態に係止する位置にあり、上記サドルが着座可能状態となっているときに、上記自転車用スタンドをはね上げ可能な状態の位置にあることを特徴とする自転車。
JP25710598A 1998-09-10 1998-09-10 自転車用スタンド、および自転車 Expired - Lifetime JP4209508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25710598A JP4209508B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 自転車用スタンド、および自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25710598A JP4209508B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 自転車用スタンド、および自転車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000085650A JP2000085650A (ja) 2000-03-28
JP4209508B2 true JP4209508B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=17301811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25710598A Expired - Lifetime JP4209508B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 自転車用スタンド、および自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4209508B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663175B2 (ja) * 2001-08-07 2011-03-30 パナソニック株式会社 盗難防止装置付き自転車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000085650A (ja) 2000-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20010022462A1 (en) Seat fitting structure for motor scooter type vehicle
US3814462A (en) Anti-theft bicycle frame
JP4140668B2 (ja) サドルロック機構、及びこの機構を用いた自転車
CA1063496A (en) Seat assembly including a turnaround-type seat
WO2003004338A1 (fr) Dispositif de verrouillage de siege pour cycles
JP4209508B2 (ja) 自転車用スタンド、および自転車
JP4643869B2 (ja) 折畳み可能な車両
JP2925448B2 (ja) 自動2・3輪車のスタンド装置
JP4248340B2 (ja) 二輪車
JP2002178970A (ja) スタンドの起立に連動する自転車用錠
JPH11301543A (ja) 盗難防止装置付き自転車
JP3120855B2 (ja) 自動2輪車のスタンドロック装置
JP2009012753A (ja) リアシート収納室付きはね上げ式シート
JP4637414B2 (ja) 盗難防止装置付き自転車
JPH08207504A (ja) キャスタのロック装置
JP4465800B2 (ja) 作業車両の安全フレーム
JPH0423118Y2 (ja)
JP3285797B2 (ja) 盗難防止装置付き自転車
JPH067970Y2 (ja) シートバックロック機構
JP3258105B2 (ja) スクータ型車両
JPH0996148A (ja) サークル錠
JP4663175B2 (ja) 盗難防止装置付き自転車
JPH085912Y2 (ja) スクータ型自動二,三輪車
CN211766044U (zh) 一种车架组件以及骑行车
JP3051117B2 (ja) サドル回動担持機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term