JP4248340B2 - 二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドルの固定機能を備えた自転車等の二輪車に関する。
従来、図11に示すように、駐輪時にハンドル101を固定するハンドル固定手段102を備えた自転車がある(例えば特許文献1参照)。この自転車には、ハンドル101と共に回動する回動部材103と、フレーム側に固定されて回動部材103を回動自在に支持する固定部材105とが備えられている。上記ハンドル固定手段102は、上記回動部材103に設けられた係止部104と、上記固定部材105に設けられ且つ上記係止部104に対して係脱自在なロック体106と、このロック体106を係止部104に係脱させる操作を行う操作体107とで構成されている。
ここで、上記回動部材103は、前ホーク108と、この前ホーク108に設けられた環状の係止板109とで構成されている。また、上記係止部104は係止板109に形成された複数の孔によって構成されている。また、上記固定部材105は、フレームの前部のヘッドパイプ110に設けられた玉受け111と、玉受け111に設けられた保持片112とで構成されている。上記ロック体106は、保持片112に設けられており、係止部104との係合により回動部材103の回転が阻止され、係止部104からの離脱により回動部材103の回転が可能となる。
これによると、自転車を駐輪した際、運転者等が操作体107を操作して、ロック体106を係止部104に係合させることにより、回動部材103の回転が阻止され、ハンドル101が固定される。
尚、駐輪時、上記のようにハンドル101を固定することは以下(a)〜(c)のようなメリットがある。
(a)安定性の良い態勢にハンドル101を固定して駐輪できるので、風が吹いても倒れ難い。
(b)荷物の重みでハンドル101が不用意に回転しない。
(c)ハンドル101を左右いずれかに切った状態で前輪を車体に対して大き目の角度をつけた態勢で固定できるため、傾斜地にも比較的楽に止められる。
しかしながら上記の従来形式では、駐輪の際にハンドル101を固定するための操作と、走行を開始する際にハンドル101の固定を解除する操作とが必要であり、その都度、手動で操作体107を操作する必要があるため、操作が面倒であるといった問題があった。
上記のような問題の対策として、図12に示すように、駐輪した際に自動的にハンドル101を固定するハンドル固定手段120がある(例えば特許文献2参照)。すなわち、ハンドル固定装置120は、前輪支柱上部に設けられてハンドル101と共に回転する一方の穴付き金具121と、フレームのヘッドチューブ122に設けられた他方の穴付き金具123と、これら両穴付き金具121,123の穴に対して挿脱自在で両穴付き金具121,123を連結する連結金具124とで構成されており、連結金具124がシュー125を介してスタンドに連動している。
これによると、駐輪する際、スタンドを立てることにより、スタンドに連動してシュー125が引張られ、連結金具124の突起がそれぞれ両穴付き金具121,123の穴に挿入され、両穴付き金具121,123同士が連結金具124によって連結される。これにより、一方の穴付き金具121の回転が阻止され、ハンドル101が自動的に固定される。また、スタンドを跳ね上げることにより、連結金具124の突起がそれぞれ両穴付き金具121,123の穴から脱抜されるため、ハンドル101の固定が解除される。これにより、手動でハンドル101の固定動作と固定解除動作とを行う手間を省くことができる。
しかしながら上記の従来形式では、スタンドを立てた場合、選択の余地なく、必ずハンドル101が自動的に固定されてしまい、これにより、下記(1)〜(3)のような状況では以下のような問題点が生じた。
(1)一般に、既に駐輪されている他人の自転車同士間の狭い隙間に駐輪する場合、先にスタンドを立てておき、その後、自転車を狭い駐輪スペースにずらせて進入させることが多いが、この際、上記のように自動的にハンドル101が固定されているため、自転車を狭い駐輪スペースに進入させるのが困難である。
(2)スタンドを立てて駐輪し、その後にハンドル101の角度をより最適な角度に修正して自転車の安定性を良くしたい場合、一旦、スタンドを跳ね上げてハンドル101の固定を解除する必要があるため、面倒である。
(3)スタンドを立てた状態でのハンドル101関係のメンテナンスがやり難い。例えば、ホークステムのねじが緩んで、前ホークとハンドル101とにがたつきが発生した場合、ハンドル101が固定されていると、ホークステムのねじを締め込む際に、ハンドル101を真正面に向けることができないため、ハンドル101に対して前ホークを位置決めする作業がし難い。また、上わん部分のベアリングをグリスアップする際、ハンドル101が固定されているため、ハンドル101を動かしながらグリスを良好に充填することが困難である。
実公平7−17666号 特開平7−304482号
上記のように、従来の構成では、スタンドを立てて駐輪した場合、選択の余地なく、必ずハンドル101が自動的に固定されてしまうため、手動操作でハンドル101を固定する手間が省ける反面、上記(1)〜(3)のような状況ではハンドル101の固定によって種々の問題が発生するといった課題を有している。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、駐輪時や走行開始時にハンドルの固定および解除用操作をしなくて済みながら、駐輪時、自転車を狭い駐輪スペースに容易に進入させたり、また、駐輪後にハンドルの角度をより最適な角度に修正したい場合、面倒な操作を不要にしたり、或いは、駐輪した状態でハンドル関係のメンテナンスを容易に行うことが可能な二輪車を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本第1発明は、ハンドルに取付けられたハンドルステムが前ホークと一体の前ホークステムに挿入され、
前ホークステムがフレームのヘッドチューブに挿通された二輪車であって、
駐輪時に作動させる駐輪手段と、ハンドルを固定するハンドル固定手段と、上記駐輪手段とハンドル固定手段とを連動させる連動手段と、上記駐輪手段を作動させた際にハンドル固定手段が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換える切換手段とを備え
上記ハンドル固定手段は、前ホークステムに固定された回動部材と、回動部材に外嵌された回動板と、回動板に形成された固定用孔と、ヘッドチューブ側に設けられた支持フレームと、支持フレームに設けられ且つ固定用孔に対して挿脱自在であるとともに脱抜方向へ付勢された可動ピンと、可動ピンを固定用孔に挿入させる揺動アームとを有し、
揺動アームは、偏芯軸で支持され、且つ偏芯軸を中心として揺動し、
偏芯軸は、支持フレームに回転自在に設けられた回転軸に設けられ、且つ回転軸の回転軸心に対して偏芯しており、
連動手段は駐輪手段とハンドル固定手段の揺動アームとを連動させ、
切換手段として切換えレバーが回転軸に設けられ、
切換えレバーが作動位置に切換えられた場合、揺動アームは揺動することによって可動ピンを固定用孔に挿入可能な位置に変位し、
切換えレバーが不作動位置に切換えられた場合、揺動アームは揺動しても可動ピンを固定用孔に挿入することができない位置に変位するものである。
これによると、切換えレバー作動位置に操作して作動状態に切換えておくことにより、駐輪時に駐輪手段を作動させた際、ハンドル固定手段が作動してハンドルが自動的に固定される。これにより、駐輪の度に手動操作でハンドルを固定する手間や走行開始時にハンドルの固定を解除する手間を省くことができる。
また、駐輪時の様々な状況に応じてハンドルを動かしたい場合には、切換えレバー不作動位置に操作して不作動状態に切換えることにより、駐輪手段を作動させてもハンドル固定手段が作動せず、ハンドルは固定されず、自由に動かすことができる。このように、切換えレバーによって、駐輪手段を作動させた際にハンドルを自動的に固定することと、ハンドルを自由に動かせる状態にすることとを選択することができるため、駐輪時の様々な状況に最適に対応することが可能となる。
本第2発明は、駐輪手段がスタンドであり、
切換えレバーは、スタンドを立てた際にハンドル固定手段が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換えるものである。
本第3発明は、駐輪手段が錠装置であり、
切換えレバーは、錠装置を施錠した際にハンドル固定手段が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換えるものである。
本第4発明は、連動手段がワイヤー装置であるものである。
本第5発明は、回動板は回動部材に押圧され、
可動ピンが固定用孔に挿入した状態で、前ホークに過大な回転トルクが作用した場合、回動部材が可動ピンで固定された回動板に対して摺動回転するものである。
これによると、ハンドルが固定された状態で、前ホークに過大な回転トルクが作用した場合、前ホークやハンドル固定手段が損傷することを防止することができる。
以上のように本発明によれば、切換えレバーによって、駐輪手段を作動させた際にハンドルを自動的に固定することと、ハンドルを自由に動かせる状態にすることとを選択することができるため、駐輪時や走行開始時におけるハンドルの固定および解除用操作の手間を省くことができながら、駐輪時の様々な状況に最適に対応することが可能となり、例えば、駐輪時、ハンドルを回しながら自転車を狭い駐輪スペースに容易に進入させたり、また、駐輪後にハンドルの角度をより最適な角度に修正したい場合、面倒な操作を不要にしたり、或いは、駐輪した状態でハンドル関係のメンテナンスを容易に行うことが可能となり、利便性が向上する。
また、ハンドルが固定された状態で、前ホークに過大な回転トルクが作用した場合、前ホークやハンドル固定手段が損傷することを防止することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、1は自転車(二輪車の一例)であり、そのフレーム2には、前輪3と後輪4とサドル5とペダル6とハンドル7とスタンド8(駐輪手段の一例)と錠装置9とハンドル7を固定するハンドル固定手段10等が設けられている。
図5,図6に示すように、上記スタンド8は、左側のみに設けられた1本スタンドであり、フレーム2の後部に取付けられた取付板20と、この取付板20に回動自在に設けられたスタンド足21と、このスタンド足21を駐輪状態にロックするロック部材22と、取付板20とロック部材22との間に設けられたスタンドばね23とで構成されている。
また、図2に示すように、上記フレーム2のヘッドチューブ26内には、前ホーク27と一体の前ホークステム28が挿通され、上記前ホークステム28内にはハンドル7に取付けられたハンドルステム30の下部が挿入されている。上記ヘッドチューブ26の上端に設けられた上わん31と前ホークステム28の外周に設けられた上玉押し32との間には複数の鋼球33が介在しており、上記上わん31と上玉押し32と鋼球33とで軸受部34が構成されている。
また、上記上玉押し32の上部に位置する円筒状の回動部材35が前ホーク27の前ホークステム28に外嵌され、中ナット36と止めナット37とがそれぞれ回動部材35の上部から上記前ホークステム28に締め込まれている。これにより、回動部材35は前ホークステム28に固定されている。尚、中ナット36と止めナット37との間にはランプ掛け38が挟まれて前ホークステム28に外嵌されている。
次に、上記ハンドル固定手段10の構成を説明する。
すなわち、図2〜図4に示すように、上記回動部材35には、円盤状の回動板39と、この回動板39を回動部材35の上部の鍔部40に押圧するばね座金41と、このばね座金41の下方への脱落を阻止するばね押え42とが外嵌されている。また、上記回動板39には上下に貫通する多数の固定用孔43が同一円周上に形成されている。
上記上わん31の一部には外側へ突出した四角枠状の支持フレーム44が設けられている。この支持フレーム44の上板44cには、ピンホルダー45を介して可動ピン47が設けられている。上記可動ピン47は、固定用孔43に対して下方から挿脱自在であり、ピンホルダー45内に設けられたピン用スプリング48によって脱抜方向(下方向)へ付勢されている。また、上記支持フレーム44内には、ピン用スプリング48の付勢力に抗して可動ピン47を押し上げて固定用孔43に挿入させる一方の揺動アーム49が設けられている。この一方の揺動アーム49は、断面がU形状に形成され、左右方向の偏芯軸50で支持されている。図3,図4に示すように、この偏芯軸50は、支持フレーム44の左右両側板44aに回転自在に設けられた一対の回転軸51間に設けられており、回転軸51の回転軸心51aに対して偏芯している。尚、上記一方の揺動アーム49は偏芯軸50を中心として揺動する。
また、上記回動部材35の上端部にはカバー67が嵌め込まれている。このカバー67は、下端が開放されており且つ回動部材35の上方から上わん31の周囲を覆う円筒状の第1カバー部67aと、下端が開放され且つ第1カバー部67aから外側方に突設されて支持フレーム44を覆う第2カバー部67bとで構成されている。尚、カバー67は、支持フレーム44を介してヘッドチューブ26側に固定され、カバー67に対して回動部材35が摺動回転可能となっている。
上記のような構成のハンドル固定手段10はワイヤー装置53(連動手段の一例)を介してスタンド8と連動している。図2,図5に示すように、このワイヤー装置53は、ワイヤーチューブ54と、このワイヤーチューブ54内に挿通されたワイヤー55と、ワイヤーチューブ54の一端に設けられたアジャスト部56と、ワイヤーチューブ54の他端に設けられた受け部材57と、上記ワイヤー55の両端部に設けられた止め具58,59とで構成されている。
このうち、図2に示すように、上記アジャスト部56は、支持フレーム44の下板44bに形成されたねじ穴にねじ込まれ、ロックナット60によって取付け固定されている。また、ワイヤー55の一端部は、一方の揺動アーム49の一端部に形成された挿通孔61に下方から挿通され、一方の止め具58によって抜け止めされている。尚、一方の止め具58と一方の揺動アーム49の一端部との間にはワイヤー用スプリング62が設けられ、このワイヤー用スプリング62の内側をワイヤー55の一端部が通っている。
また、図5に示すように、上記受け部材57はスタンド8の取付板20に取付け固定されている。さらに、ワイヤー55の他端部は、上記取付板20に前後揺動自在に設けられた他方の揺動アーム63の遊端部に形成された挿通孔64に挿通されており、他方の止め具59によって抜け止めされている。また、上記取付板20には、他方の揺動アーム63の前方への揺動を規制するストッパー65が設けられている。図6に示すように、スタンド足21を立てた場合、スタンド足21の基端部が、他方の揺動アーム63の遊端部に当接し、他方の揺動アーム63を後方へ揺動させる。図5に示すように、スタンド足21を跳ね上げた場合、スタンド足21の基端部が他方の揺動アーム63の遊端部から離間する。
図2に示すように、上記ハンドル固定手段10には、スタンド足21を立てた際にハンドル固定手段10が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換える切換えレバー68(切換手段の一例)が備えられている。すなわち、図3,図4に示すように、上記切換えレバー68は、一対の回転軸51のうちのいずれか片方の回転軸51に設けられており、上記カバー67の第2カバー部67bの外側に位置している。この切換えレバー68は、上向き姿勢となる作動位置P1(図2参照)と、下向き姿勢となる不作動位置P2(図8参照)とに切換え可能に構成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
(A)図2に示すように切換えレバー68を作動位置P1に切換えた場合
上記切換えレバー68の操作によって回転軸51が回転し、偏芯軸50が回転軸51の回転軸心51aの上側へ偏芯するため、一方の揺動アーム49が上方に変位する。この際、走行時などにおいて、図5に示すようにスタンド足21が跳ね上げられた状態では、図2に示すように一方の揺動アーム49の他端部が可動ピン47の下方に離間し、可動ピン47がピン用スプリング48の付勢力により固定用孔43から下方へ脱抜されている。これにより、ハンドル7は固定されず、ハンドル7を回すことにより、ハンドル7と共に、ハンドルステム30と前ホーク27の前ホークステム28と上玉押し32と回動部材35と回動板39とが回転する。これにより、自転車1を通常走行させることができる。尚、上記のようにハンドル7を回した際、カバー67は支持フレーム44と共にヘッドチューブ26側に固定されており、カバー67に対して回動部材35が摺動回転する。
また、図6に示すように、自転車1を駐輪するためにスタンド足21を立てた場合、他方の揺動アーム63がスタンド足21の基端部に押されて後方へ揺動し、ワイヤー55が後方へ引張られる。これにより、図7に示すように、一方の揺動アーム49が偏芯軸50を中心に揺動して可動ピン47を押し上げるため、可動ピン47がピン用スプリング48の付勢力に抗して固定用孔43に挿入され、回動板39が可動ピン47で固定され、ハンドル7の回転が自動的に固定される。したがって、駐輪時におけるハンドル7の固定用操作と走行開始時におけるハンドル7の固定解除用操作との手間を省くことができる。
また、上記のようにハンドル7が固定された状態で、前ホーク27に過大な回転トルクが作用した場合、回動部材35と回動板39との間で滑りが発生し、回動部材35が可動ピン47で固定された回動板39に対して摺動回転する。これにより、前ホーク27が回転し、過大な回転トルクによって前ホーク27やハンドル固定手段10が損傷することを防止している。
さらに、ワイヤー用スプリング62の付勢力(伸長力)はピン用スプリング48の付勢力(伸長力)よりも強力に設定されており、これにより、スタンド足21を立てた際、可動ピン47に対して固定用孔43の位置がずれている場合、可動ピン47は押し上げられず、ワイヤー用スプリング62が圧縮される。このようにワイヤー用スプリング62が圧縮することで、一方の揺動アーム49に作用する力が緩衝されるため、ワイヤー55が強引に引張られても切断されることはなく、また、一方の揺動アーム49に無理な力が作用して一方の揺動アーム49が損傷するのを防止することができる。その後、前ホーク27又はハンドル7を僅かに回すことにより、固定用孔43の位置が可動ピン47の位置に一致し、上記ワイヤー用スプリング62の付勢力によって、可動ピン47が押し上げられて固定用孔43に挿入される。
(B)図8に示すように切換えレバー68を不作動位置P2に切換えた場合
上記切換えレバー68の操作によって回転軸51が約180°回転し、偏芯軸50が回転軸51の回転軸心51aの上側から下側へ偏芯するため、一方の揺動アーム49が下方に変位する。
そして、図6に示すように、自転車1を駐輪するためにスタンド足21を立てた場合、他方の揺動アーム63がスタンド足21の基端部に押されて後方へ揺動し、ワイヤー55が後方へ引張られ、図8に示すように、一方の揺動アーム49が偏芯軸50を中心に揺動する。この際、上記のように一方の揺動アーム49は下方に変位しているため、一方の揺動アーム49の一端側がワイヤー55で引き下げられるとともに他端側が上方へ回動しても、一方の揺動アーム49の他端部は可動ピン47の下端まで到達せず、可動ピン47を押し上げることができない。これにより、可動ピン47は固定用孔43から下方へ脱抜された状態となり、ハンドル7は固定されない。このことは、下記(1)〜(3)のような状況では以下のようなメリットが生じる。
(1)一般に、既に駐輪されている他人の自転車同士間の狭い隙間に駐輪する場合、図6に示すように先にスタンド足21を立てておき、その後、自転車1を狭い駐輪スペースに進入させるが、この際、図8に示すように切換えレバー68を不作動位置P2に切換えることにより、スタンド足21を立ててもハンドル7は固定されないため、ハンドル7を回しながら自転車1を狭い駐輪スペースに容易に進入させることができる。
(2)スタンド足21を立てて駐輪し、その後にハンドル7の角度を修正したい場合、図8に示すように切換えレバー68を不作動位置P2に切換えることにより、スタンド足21を立ててもハンドル7は固定されないため、従来のように一旦スタンドを跳ね上げてハンドルの固定を解除するといった面倒な操作を不要にし得る。
(3)図8に示すように切換えレバー68を不作動位置P2に切換えることにより、スタンド足21を立ててもハンドル7は固定されないため、スタンド足21を立てた状態でのハンドル7関係のメンテナンスがやり易い。例えば、前ホークステム28のねじが緩んで、前ホーク27とハンドル7とにがたつきが発生した場合、上記前ホークステム28のねじを締め込む際にハンドル7を回すことによって、ハンドル7に対して前ホーク27を位置決めし易い。また、軸受部34(図2参照)をグリスアップする際、ハンドル7を回すことにより、グリスを十分に軸受部34内に充填することができる。
尚、図8の一点鎖線で示した一方の揺動アーム49はスタンド足21を跳ね上げた際の状態である。
以上のように、切換えレバー68の操作によって、スタンド足21を立てた際にハンドル7を自動的に固定することと固定しないこととを選択することができるため、駐輪時の様々な状況に最適に対応することが可能となる。
上記実施の形態1では、駐輪時に作動させる駐輪手段としてスタンド8を挙げたが、スタンド8に限定されるものではなく、例えば、以下の実施の形態2で説明するように、駐輪手段として錠装置9を挙げてもよい。
(実施の形態2)
すなわち、図9,図10に示すように、錠装置9は、サークル錠形式のものであり、中空円弧状のケース72と、このケース72内に摺動自在に設けられ且つ施錠時にケース72の一端から突出して他端に嵌入される円弧状の閂部材73と、この閂部材73を施錠位置まで移動させる操作片74と、閂部材73を施錠および解錠する錠本体75とで構成されている。
ハンドル固定手段10はワイヤー装置53を介して錠装置9と連動している。すなわち、ワイヤーチューブ54の他端がケース72に取付けられ、ワイヤー55の他端がケース72を貫通して閂部材73に接続されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
(A)図2に示すように切換えレバー68を作動位置P1に切換えた場合
図10の実線で示すように、閂部材73がケース72内に退入して解錠されている状態では、操作片74が解錠位置P3にあり、図2に示すように、一方の揺動アーム49の他端部が可動ピン47の下方に離間し、可動ピン47がピン用スプリング48の付勢力により固定用孔43から下方へ脱抜されて、ハンドル7は固定されない。
また、自転車1を駐輪し、図10の仮想線で示すように、操作片74を解錠位置P3から施錠位置P4まで操作することにより、閂部材73を施錠方向へ移動させてケース72の一端から突出させ他端に嵌入させ、錠本体75から鍵76を抜き取って閂部材73を施錠する。この際、上記閂部材73の施錠方向への移動によってワイヤー55が後方に引張られ、これにより、図7に示すように、一方の揺動アーム49が偏芯軸50を中心に揺動して可動ピン47を押し上げるため、可動ピン47がピン用スプリング48の付勢力に抗して固定用孔43に挿入され、ハンドル7の回転が自動的に固定される。
(B)図8に示すように切換えレバー68を不作動位置P2に切換えた場合
上記切換えレバー68の操作によって回転軸51が約180°回転し、偏芯軸50が回転軸51の回転軸心51aの上側から下側へ偏芯するため、一方の揺動アーム49が下方に変位する。
そして、自転車1を駐輪し、図10の仮想線で示すように、操作片74を解錠位置P3から施錠位置P4まで操作することにより、閂部材73を施錠方向へ移動させてケース72の一端から突出させ他端に嵌入させ、錠本体75から鍵76を抜き取って閂部材73を施錠する。この際、上記閂部材73の施錠方向への移動によってワイヤー55が後方に引張られ、一方の揺動アーム49が偏芯軸50を中心に揺動する。この際、図8に示すように、一方の揺動アーム49は下方に変位しているため、一方の揺動アーム49の一端側がワイヤー55で引き下げられるとともに他端側が上方へ回動しても、一方の揺動アーム49の他端部は可動ピン47の下端まで到達せず、可動ピン47を押し上げることができない。これにより、可動ピン47は固定用孔43から下方へ脱抜された状態となり、ハンドル7は固定されない。
尚、錠装置9を解錠する場合、鍵76を錠本体75に差し込んで回すことにより、閂部材73がスプリング(図示せず)の付勢力によってケース72内に退入して解錠され、操作片74が施錠位置P4から解錠位置P3に戻る。
上記実施の形態では、図10に示すように、錠装置9としてサークル錠形式のものを用いたが、サークル錠形式以外のものであっても設錠した旨の情報を連動手段に伝えることが出来るものであればよい。
上記各実施の形態では、図1,図9に示すように、不安定な駐輪姿勢になり易い一本スタンド式のスタンド8に対して、駐輪時にハンドル7を回すことで自転車1の駐輪姿勢を安定させる効果に優れるが、一本スタンド式ではなく、両立スタンド式のスタンド8であってもよい。
上記各実施の形態では、切換えレバー68をフレーム2の前部に設けているが、ハンドル7や錠装置9に設けてもよい。
上記各実施の形態では、ワイヤー装置53をフレーム2の外側に配設しているが、フレーム2を構成しているパイプ2aに孔を形成して、ワイヤー装置53のワイヤーチューブ54とワイヤー55とを孔からフレーム2の内部に通してもよい。これによると、上記ワイヤーチューブ54やワイヤー55がフレーム2のパイプ2aにより保護されて、損傷するのを防止することができる。
上記各実施の形態では、二輪車の一例として自転車1を挙げたが、オートバイ等であってもよい。
上記各実施の形態では、人力駆動式のみの自転車1を挙げたが、電動駆動式の自転車1であってもよい。電動駆動式の自転車1の場合には、サドル5に作用する荷重を検出する荷重検出センサを設け、切換えレバー68が作動位置P1に切換えられている場合、荷重検出センサによって荷重が検出されれば、サドル5に人が乗っていると判断して、可動ピン47が固定用孔43から脱抜してハンドル7の固定が解除され、また、駐輪時に人がサドル5から降りて荷重検出センサで検出される荷重がサドル5のみの重量になると、可動ピン47が固定用孔43に挿入されてハンドル7が固定され、さらに、切換えレバー68を不作動位置P2に切換えることにより、荷重検出センサで検出される荷重が0になっても、可動ピン47が固定用孔43から脱抜してハンドル7の固定が解除されるように構成してもよい。また、上記のようにサドル5に作用する荷重を荷重検出センサで検出する代わりに、ギヤクランク78に作用するトルクをトルクセンサで検出したり、或いは、ハンドル7の握り部79が握られているかをセンサで検出してもよい。
本発明の二輪車は、自転車やオートバイとして有用である。
本発明の第1の実施の形態における自転車の側面図である。 同、自転車のハンドル固定手段の断面図であり、切換えレバーを作動位置に切換え、スタンドを跳ね上げた状態を示す。 図2におけるX−X矢視図である。 図2におけるY−Y矢視図である。 同、自転車のスタンドの図であり、スタンドを跳ね上げた状態を示す。 同、自転車のスタンドの図であり、スタンドを立てた状態を示す。 同、自転車のハンドル固定手段の断面図であり、切換えレバーを作動位置に切換え、スタンドを立てた状態を示す。 同、自転車のハンドル固定手段の断面図であり、切換えレバーを不作動位置に切換え、スタンドを立てた状態を示す。 本発明の第2の実施の形態における自転車の側面図である。 同、自転車のハンドル固定手段と錠装置との図である。 従来の自転車のハンドル固定手段の断面図である。 従来の自転車のハンドル固定手段の図である。
符号の説明
1 自転車(二輪車)
7 ハンドル
8 スタンド(駐輪手段)
9 錠装置(駐輪手段)
10 ハンドル固定手段
53 ワイヤー装置(連動手段)
68 切換えレバー(切換手段)

Claims (5)

  1. ハンドルに取付けられたハンドルステムが前ホークと一体の前ホークステムに挿入され、
    前ホークステムがフレームのヘッドチューブに挿通された二輪車であって、
    駐輪時に作動させる駐輪手段と、ハンドルを固定するハンドル固定手段と、上記駐輪手段とハンドル固定手段とを連動させる連動手段と、上記駐輪手段を作動させた際にハンドル固定手段が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換える切換手段とを備え
    上記ハンドル固定手段は、前ホークステムに固定された回動部材と、回動部材に外嵌された回動板と、回動板に形成された固定用孔と、ヘッドチューブ側に設けられた支持フレームと、支持フレームに設けられ且つ固定用孔に対して挿脱自在であるとともに脱抜方向へ付勢された可動ピンと、可動ピンを固定用孔に挿入させる揺動アームとを有し、
    揺動アームは、偏芯軸で支持され、且つ偏芯軸を中心として揺動し、
    偏芯軸は、支持フレームに回転自在に設けられた回転軸に設けられ、且つ回転軸の回転軸心に対して偏芯しており、
    連動手段は駐輪手段とハンドル固定手段の揺動アームとを連動させ、
    切換手段として切換えレバーが回転軸に設けられ、
    切換えレバーが作動位置に切換えられた場合、揺動アームは揺動することによって可動ピンを固定用孔に挿入可能な位置に変位し、
    切換えレバーが不作動位置に切換えられた場合、揺動アームは揺動しても可動ピンを固定用孔に挿入することができない位置に変位することを特徴とする二輪車。
  2. 駐輪手段がスタンドであり、
    切換えレバーは、スタンドを立てた際にハンドル固定手段が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換えることを特徴とする請求項1記載の二輪車。
  3. 駐輪手段が錠装置であり、
    切換えレバーは、錠装置を施錠した際にハンドル固定手段が作動する作動状態と作動しない不作動状態とに切換えることを特徴とする請求項1記載の二輪車。
  4. 連動手段がワイヤー装置であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二輪車。
  5. 回動板は回動部材に押圧され、
    可動ピンが固定用孔に挿入した状態で、前ホークに過大な回転トルクが作用した場合、回動部材が可動ピンで固定された回動板に対して摺動回転することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の二輪車。
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