JP2007106335A - 二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドル系11を完全に回動不能にする本ロック機構部2と、ハンドル系11に一定以上の回動力が加わったときにのみ当該ハンドル系11が回動可能となる仮ロック機構部3を備え、前記本ロック機構部2は第1ワイヤ40を介して錠前6に、仮ロック機構部3は第2ワイヤ41を介してスタンド7に、それぞれ連結されており、前記錠前6を施錠状態にしたときにはこれと連動して本ロック機構部2によりハンドル系11が完全に回動不能となり、スタンド7を立てたときにはこれと連動して仮ロック機構部3によりハンドル系が仮ロック状態となる。
【選択図】図1
Description
(1)一旦スタンドを立てた状態にすると、ハンドルが完全に固定されてしまうので、少しだけ移動させるような場合でも再びスタンドを上げた状態にする必要があり、使い勝手が悪い。
(2)走行中に、万が一スタンドが立つような事態が生じた場合(例えば、スタンドを引き上げるバネが折れ、振動によりスタンドが直立状態になったような場合)、ハンドル操作が全く不能になるので、大事故に繋がる危険性が大きい。
この発明の二輪車は、ハンドルを完全に回動不能にする本ロック機構部と、ハンドルに一定以上の回動力が加わったときにのみ当該ハンドルが回動可能となる仮ロック機構部を備え、前記本ロック機構部は第1ワイヤを介して錠前に、仮ロック機構部は第2ワイヤを介してスタンドに、それぞれ連結されており、前記錠前を施錠状態にしたときにはこれと連動して本ロック機構部によりハンドルが完全に回動不能となり、スタンドを立てたときにはこれと連動して仮ロック機構によりハンドルが仮ロック状態となるものとしてある。
(請求項2記載の発明)
この発明は、上記請求項1記載の発明に関し、上側ヘッドセット内の空間部分に本ロック機構部及び仮ロック機構部を収容してある。
(この自転車1の基本的構成について)
この自転車1は、図1に示すように、フレーム10と、前記フレーム10のヘッドパイプ10aに対して回動自在に取り付けられるハンドル系11と、前記ハンドル系11と一体回動する前フォーク12と、前記前フォーク12に取り付けられた前輪13と、前記フレーム10の最後尾であるシートステム16とチェーンステム17との結合部に取り付けられている後輪14と、フレーム10の立てパイプ10bの上端に取り付けられているサドル15と、フレーム10を構成するシートステム16に取り付けられた錠前6と、後輪14部分に取り付けられたスタンド7と、前記後輪14にチェーンを介して回転力を付与するペダル18を備えたものとしてある。なお、上記ハンドル系11のハンドルポスト11aは、上側・下側ヘッドセット5a,5bにより回動自在に支持されており、上側・下側ヘッドセット5a,5bを介してヘッドパイプ10aに対して比較的小さな力でも回動できるようになっている。
(この自転車1の特徴部分の構成について)
この自転車1は、図1に示すように、上記の如く構成を備えたものであるが、同図や図2に示すように、上側ヘッドセット5Aに設けた空間部分に本ロック機構部2及び仮ロック機構部3を組み込むと共に、前記本ロック機構部2は第1ワイヤ40を介して錠前6に、仮ロック機構部3は第2ワイヤ41を介してスタンド7に、それぞれ連結される構成を付加し、これにより、錠前6を施錠状態にしたときにはこれと連動して本ロック機構部2によりハンドル系11が完全に回動不能となり、スタンド7を立てたときにはこれと連動して仮ロック機構部3によりハンドル系11が仮ロック状態(ハンドル系11に一定以上の回動力が加わったときにのみ当該ハンドル系11が回動可能となる)となるようにしている。
(ハンドル系11のロックに関する構成について)
この実施例の上側ヘッドセット5Aは、図2や図3に示すように、底板50aを有した球受け50と、カバー51と、蓋52とから構成されており、通常収容されているボールリテーナ53及び上玉押し54以外の空間部分に、本ロック機構部2及び仮ロック機構部3が納められている。
「本ロックリング20及びリング体Rについて」
本ロックリング20は、図1や図3に示すように、ハンドルポスト11aと一体回動するものであり、外周面に一定角度間隔で凹み部20aを形成してある。なお、駆動機構K1の後述する第1閂21が前記凹み部20aに嵌まり込むことにより、ハンドルポスト11aは完全に回動不能となる。
「駆動機構K1,2について」
駆動機構K1は、図2〜図5に示すように、圧縮コイルバネ21aにより本ロックリング20の凹み部20aに向かって付勢されている第1閂21と、カバー51の構成壁と支持体22により回動自在に支持され且つ押込み部23a及びカム部23bを有するシャフト23と、前記シャフト23を一回動方向に付勢するキックバネ24を備えたものとしている。そして、キックバネ24によりシャフト23が一回動方向に付勢された状態では、図4の実線に示す如くカム部22bにより第1閂21は凹み部20aから脱出した状態に維持され、押込み部23aが第1ワイヤ40により図5の実線の状態から二点鎖線の状態に示す如く押し込まれ、シャフト23がキックバネ24の付勢力に抗して他回動方向に回動した状態では、図4の二点鎖線に示す如くカム部23bが移動して圧縮コイルバネ21aの付勢力により第1閂21が凹み部20aに嵌入状態になるようにしてある。
駆動機構K2は、図2〜図4、図6に示すように、圧縮コイルバネ34aにより仮ロックリング31のスリット31aに向かって付勢されている第2閂34と、カバー51の構成壁と支持体35により回動自在に支持され且つ押込み部36a及びカム部36bを有するシャフト36と、前記シャフト36を一回動方向に付勢するキックバネ37を備えたものとしている。そして、キックバネ37によりシャフト36が一回動方向に付勢された状態では、図4の破線に示す如くカム部36bにより第2閂34はスリット31aから脱出した状態に維持され、押込み部36aが第2ワイヤ41により図6の実線の状態から二点鎖線の状態に示す如く押し込まれ、シャフト36がキックバネ37の付勢力に抗して他回動方向に回動した状態では、図4の二点鎖線に示す如くカム部36bが移動して圧縮コイルバネ34aの付勢力により第2閂34がスリット31aに嵌入状態になるようにしてある。
「駆動機構K1と第1ワイヤ40で連結されている錠前6について」
錠前6は、この実施例ではサークル錠を使用しており、図7の二点鎖線の位置から実線の位置まで操作摘まみ60を移動させると、それに伴って閂61が同図の二点鎖線の開錠位置から実線の施錠位置まで移動し、施錠状態が維持されるようになっている。なお、前記閂61を開錠状態にする場合にはキー操作をすればよく、前記点については一般的なサークル錠である。
「駆動機構K2と第2ワイヤ41で連結されているスタンド7について」
スタンド7は、図10に示すように、自転車本体に取り付けるためのベース板70と、自転車1を立てた状態にするためのスタンド本体71と、前記スタンド本体71の直立姿勢を保持するためのロック板72及びコイルバネ73とからと構成されている。
「第1・第2ワイヤ40,41ついて」
第1・第2ワイヤ40,41は共にチューブ内に挿入される形態を採っている。前記チューブの端末部分は、金属部材で処理されており、チューブから突出する第1・第2ワイヤ40,41の両端部分は球形状としてある。なお、第1ワイヤ40は錠前6と上側ヘッドセット5Aとをフレームに沿って繋いでおり、また第2ワイヤ41はスタンド7と上側ヘッドセット5Aとをフレームに沿って繋いでいる。
(スタンド7を立てたときの力の伝達等について)
スタンド7を立てると、ピストン部76が押し込まれる(図10)→第2ワイヤ41が押し出される(図10)→押込み部36aが上に押し上げられる(図6二点鎖線)→シャフト36が回動しカム36bが上方へ移動する(図6二点鎖線)→圧縮コイルバネ34aの付勢力により第2閂34が上方へ移動する(図4二点鎖線)→第2閂34が仮ロックリング31のスリット31aに嵌入状態になる(図4二点鎖線)。
(錠前6を開錠状態から施錠状態にしたときの力の伝達等について)
操作摘まみ60を摘んで、錠前6を開錠位置から施錠位置に移動させていくとその途中で軸部62と移動体64とが係合状態となって移動体64が移動する(図8、図9)→第1ワイヤ40が押し出される(図8、図9)→押込み部23aが上に押し上げられる(図5二点鎖線)→シャフト23が回動しカム23が右側へ移動する(図4二点鎖線)→圧縮コイルバネ21aの付勢力により第1閂21が上方へ移動する(図4二点鎖線)→第1閂21が本ロックリング20の凹み部20aに嵌入状態になる(図4二点鎖線)。
(この自転車1の優れた効果について)
(1)この自転車1によると、スタンド7を立てた駐輪時にはハンドルは一定以上の回動力が作用しない限り前輪は回動しないので、二輪車の転倒を防止し得る。
(2)スタンドを立てた状態にしても、一定以上の回動力を加えると、ハンドルを回転させることができるので、少しだけ移動させるような場合には再びスタンドを上げた状態にしなくてもよい。よって、使い勝手が良い。
(3)走行中に、万が一スタンドが立つような事態が生じた場合(例えば、スタンドを引き上げるバネが折れ、振動によりスタンドが直立状態になったような場合)、ハンドルに一定以上の回動力を加えると、ハンドル操作が可能になり、大事故に繋がる危険性が低い。
(4)錠前6を施錠状態にすると、後輪14が回転不能になるだけではなく、更にハンドルが完全固定となるので、盗難が防止できる。
11 ハンドル系(ハンドル、ハンドルボスト等)
2 本ロック機構部
3 仮ロック機構部
40 第1ワイヤ
41 第2ワイヤ
5A 上側ヘッドセット
6 錠前
7 スタンド
Claims (2)
- ハンドルを完全に回動不能にする本ロック機構部と、ハンドルに一定以上の回動力が加わったときにのみ当該ハンドルが回動可能となる仮ロック機構部を備え、前記本ロック機構部は第1ワイヤを介して錠前に、仮ロック機構部は第2ワイヤを介してスタンドに、それぞれ連結されており、前記錠前を施錠状態にしたときにはこれと連動して本ロック機構部によりハンドルが完全に回動不能となり、スタンドを立てたときにはこれと連動して仮ロック機構部によりハンドルが仮ロック状態となることを特徴とする二輪車。
- 上側ヘッドセット内の空間部分に本ロック機構部及び仮ロック機構部を収容してあることを特徴とする請求項1記載の自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005301302A JP2007106335A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | 二輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005301302A JP2007106335A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | 二輪車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007106335A true JP2007106335A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38032534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005301302A Pending JP2007106335A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | 二輪車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007106335A (ja) |
Cited By (3)
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-
2005
- 2005-10-17 JP JP2005301302A patent/JP2007106335A/ja active Pending
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