JP2000225972A - 自転車用スタンドロック連動式錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の自転車の構造では駐輪時にスタンド立て
と施錠、走行開始時の解錠とスタンド戻し作業の合計４
工程の作業を要し、利用者が急ぐ時など不便である。こ
の作業を半減させて利用者の利便性の向上を計る。又価
格も従来並みとする。 【解決手段】錠とロックレバーの構造、機能を改善し、
連動することにより施錠、解錠、ロックの実施と解除の
４工程の作業を半減し２回の工程とする事が出来る。錠
の構造と設置場所を変更し、ロックレバーを錠で固定出
来る構造とすればスタンドは鍵で解錠しなければ立てた
ままとなり走行不能であり、従来の錠のようにスポーク
の間に突起物を出したり、ワイヤーを用いて車輪が回転
しないようにしなくても盗難防止の効果が期待出来る。
そこで本考案ではスタンドのロック作業時の足の力の
一部を利用して同時に施錠し、再び走り出す時は鍵を開
けるだけでバネでロックが自動的に解除する方式とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】自転車用錠の構造に関する

【０００２】

【従来の技術】従来の一般的な駐輪用スタンドは後輪軸
付近位置でブラケットを介してフレームに結合されてい
る。一方盗難防止用の錠は別の場所でフレームに設置さ
れ、後輪又は前輪に突起部を突出させ車輪の回転を防止
している。またワイヤ式もある。従ってスタンド立てと
施錠、解錠とスタンド上げの作業は各々別個の作業とし
て実施が必要である。最近駐輪時サドルの取り付け角度
を変更しワイヤーで連動して自転車中央下部に設けた小
型の両立て式スタンドをロックする方式もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一般的に採用されてい
る構造様式の自転車の場合は駐輪時にスタンド立てと施
錠の２動作と、走行開始時の解錠とスタンド戻し作業の
合計４動作を要している。この動作を２動作に半減出来
れば利用者は通勤、通学など急ぐ時に利便性が増加す
る。また従来のスタンドの構造、取り付け位置と機能は
そのままで保ち、価格を従来と同様または以下に押さえ
られれば利用者の利益となる。そこでその両方の課題を
解決出来る機構を提供する。サドル角度連動式錠では動
作の数は本考案と同様に半減可能であるが、構造は大変
複雑となり、自転車中央下部収納のためにスタンドの小
型化が必要で、駐輪姿勢が不安定、全体的に高価になる
など問題が多く、課題の解決には不足である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】自転車の駐輪時は普通、
スタンドを立てたあと、安全のためロックするのでその
作業を利用して同時にロックが外れないように施錠すれ
ば走行不可能となり、解錠作業でロックが自動で解除す
る構造であれば必要動作は半減可能である。そこで錠の
取り付け位置をスタンドに近ずけて両者を結合し、駐輪
時のスタンドのロックと施錠、走行開始時の解錠とロッ
ク解除の各２回の作業を同時に各々１回の動作で出来る
ようにする。各部品の性能機能は変変えない。設備費は
従来の部品の小改造で、一体化の利益もあり、価格は押
さえられ課題は全て解決する。

【０００５】

【発明の実施の形態】実施例にもとづき説明する。図１
は両立てスタンドへの適用例である。自転車はフレーム
１に後輪軸２０を介して固定したスタンドブラケット８
にスタンド軸５で回転自在に結合した両立てスタンド２
を足で回転させ地面に立てて駐輪する。ロックレバー３
は両立てスタンド２に設置したレバー回転軸４の周りに
回転し、スタンドを固定する機能を有する。ロックレバ
ー３を足で蹴り込みロックレバー先端部９がスタンドブ
ラケット８に凸設した保持用爪７に接した位置で保持す
ればスタンドが固定出来る。ロックレバー３はレバー戻
しバネ６で常時張設されているのでロック位置で保持さ
れない時は自動的に解放位置に復帰する構造とする。錠
突起部１１は回転軸１５を介在して回転可能でかつ鍵箱
１０内で押さえバネ１２で常時押圧されている。ロック
レバー３は回転してロック位置に収まる過程で先端部９
が錠突起部１１の先端部を押し上げながらロック位置付
近まで来ると一旦図の上方向に後退後自動的にレバー先
端部９から外れストッパー１６位置に復帰し保持されロ
ックレバー３は固定される。再び自転車を走行させる時
は鍵１３を鍵箱１０の鍵穴１４に差し込み、押さえて錠
突起部１１を図で下方に回転させるとレバー戻しバネ６
の力で張設されているロックレバー３の先端部９は錠突
起部１１から外れロック解放位置に自動復帰し、次いで
スタンド２も戻せる。

【０００６】図２は第２実施例である。一本スタンドの
場合スタンドを駐輪位置に固定していても自転車は正常
な姿勢に戻せば走行可能で防犯効果はない。そこでスタ
ンドの構造を変更して本考案を採用可能にした例であ
る。スタンド軸５から一本スタンド１９の接地方向と反
対方向に延長レバー１８を伸長する。スタンド軸５の軸
方向は一本スタンド１９の接地角度の閏係で後輪軸２０
に対し非平行で若干の角度差で設置されるのでスタンド
を立てると延長レバー１８の先端はスポーク１７の間に
貫入して固定出来るので車輪は回転せず盗難防止の効果
が保持される。

【０００７】

【発明の効果】自転車利用者は駐輪時に足でスタンド２
を立てたあと、ロックレバー３を蹴り込むだけで自動的
に施錠も終わりすぐ自転車から離れることが出来る。そ
の所要時間は数秒で終わり、作業工程は１工程と半減し
駐輪作業が大変能率的となる。朝の駐輪場では一分でも
大切で、作業時間の短縮は利用者に大きな利益となる。
再び走行開始する時は解錠するだけでロックレバー３も
レバー戻しバネ６で自動的に解放位置に戻り、スタンド
２を戻せばすぐ走行出来る。作業時間は従来製品の場合
よりも大幅に低減する。また駐輪姿勢の安定性は従来製
品と同様である。価格的にも従来の部品の小改造と錠取
り付け位置の変更ですむのでほとんど変化はなく機能の
向上が付加するので実質的に価値が向上し、大変経済的
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】自転車用両立てスタンドに装着された例の部分
断面図である。

【図２】自転車用一本スタンドに装着された例の正面図
である。

【符号の説明】

７．保持用爪 １４．鍵穴 １．自転車フレーム ８．スタンドブラケット
１５．回転軸 ２．両立て立スタンド ９．ロックレバー先端部
１６．ストッパー ３．ロックレバー １０．鍵箱
１７．スポーク ４．レバー回転軸 １１．錠突起部
１８．延長レバー ５．スタンド軸 １２．押さえバネ
１９．一本スタンド ６．レバー戻しバネ １３．鍵
２０．後輪軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自転車の駐輪用スタンドに装着されたロ
   ックレバーを解放位置からロック位置への回転移動動作
   を利用してロック位置で自動的に施錠して保持して、ロ
   ックレバーが解放位置に復帰しないようにすることによ
   り、スタンドを固定し走行不可能とし、逆に解錠作業だ
   けで自動的にロック解除作業も完了可能とする機能を持
   つ駐輪用スタンドロック連動式錠。