JP3501024B2 - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置および画像読取方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル複写
機、ファクシミリ、スキャナなどの画像読取装置および
その画像読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送装置によって搬送される原稿を所定
の読み取り位置において読み取るデジタル複写機、ファ
クシミリ、スキャナなどの画像読取装置が各種提供され
ている。この種の画像読取装置において、読み取り部に
ゴミなどが付着する場合がある。かかる場合に画像の読
み取りが行われると、読み取り部によってゴミが読み取
られてしまうため、画像読取装置から得られる出力画像
や送信画像(以下、単に出力画像という。)に、原稿画
像にない副走査方向に延びたすじが発生してしまう。
【0003】この問題を解消するための手段として、読
み取り部のコンタクトガラスの表面にゴミなどが付着す
るのを防ぐための処理を施したり、読み取り部の位置を
ゴミの付着の少ないところにするなどの方法が提案され
ている。しかし、これらの方法では、読み取り部にゴミ
が付着してしまった場合に生じる不具合、すなわち、出
力画像にゴミ付着によるすじが発生するという不具合を
解消することはできない。
【0004】そこで、読み取り部にゴミが付着した場合
にそのゴミの影響が出力画像に顕れないようにする技術
が例えば特開平9−139844号公報により提案され
ている。
【0005】この特開平9−139844号公報に開示
された画像読取装置の概要は次の通りである。まず、こ
の画像読取装置では、原稿の搬送方向に沿って僅かに隔
たった2箇所の読み取り位置において、搬送中の原稿の
読み取りを行う。なお、以下では便宜上、搬送中の原稿
が最初に通過する読み取り位置を上流側読み取り位置、
2番目に通過する読み取り位置を下流側読み取り位置と
呼ぶ。
【0006】このように上流側読み取り位置および下流
側読み取り位置に2箇所において原稿から画像を読み取
った場合、上流側読み取り位置では、例えば Pk、Pk+1、Pk+2、Pk+3、〜 というように副走査方向に並んだ各主走査線上の画像デ
ータが順次得られる。
【0007】これに対し、、下流側読み取り位置では、
この画像データよりも位相が例えばdラインだけ遅れた
画像データ、 Pk+d、Pk+d+1、Pk+d+2、Pk+d+
3、〜 が得られる。なお、この例において画像データPkなど
におけるサフィックスは、主走査線の番号である。
【0008】ここで、仮にコンタクトガラスにおける下
流側読み取り位置に対応した位置のみにゴミが付着した
とすると、上流側読み取り位置からは原稿画像に忠実な
画像データが得られるのに対し、下流側読み取り位置か
らはゴミの影響を受けた画像データが得られることとな
り、両画像データ間に差異が生じることとなる。
【0009】そこで、この画像読取装置では、上流側読
み取り位置における画像データに対し、上記位相遅れd
相当の遅延を付与して下流側読み取り位置における画像
データと同相の画像データを生成し、この画像データと
下流側読み取り位置における画像データとを比較し、両
者に差があれば下流側読み取り位置にゴミが付着してい
る旨の判定を行うこととしている。
【0010】また、この場合において、下流側読み取り
位置における画像データのうち上流側読み取り位置にお
ける画像データと異なっている部分は、ゴミに影響を受
けている部分の画像データであるということができる。
そこで、この画像読取装置では、このゴミの影響を受け
ている部分の画像データを固定のマスクデータに置き換
えることにより、出力画像に顕れるすじの除去を行って
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平9−139844号公報に開示の技術は、原稿の搬
送速度が一定であることを前提として成り立つものであ
る。しかしながら、実際の画像読取装置における原稿搬
送装置は、搬送ロールへの原稿の突入時や搬送ロールか
ら原稿が出て行く時に原稿の搬送速度が変化してしま
う。一方、上流側読み取り位置における画像データと下
流側読み取り位置における画像データとの位相差は、上
流側および下流側の各読み取り位置間の距離と原稿の搬
送速度とにより決定される。従って、原稿の搬送速度に
変化が生じると、上流側読み取り位置における画像デー
タと下流側読み取り位置における画像データの位相差d
が変化してしまう。このため、前者の画像データに位相
差d相当の遅延を付与したとしても後者の画像データと
異なったものとなってしまい、実際にゴミが付着してい
ない場合であっても、あたかもゴミが付着しているが如
き判定がなされてしまうのである。
【0012】また、上記特開平9−139844号公報
に開示の構成では、ゴミの影響を受けている画像データ
を固定のマスクデータに置き換えることにより、出力画
像におけるすじの除去を行っていたが、この方法では、
マスクデータに対応した画像とその周囲の画像との間に
濃度差が生じてしまい、出力画像や送信画像を劣化させ
てしまうという問題があった。
【0013】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、原稿の搬送速度に変動がある状況下に
おいても読み取り部へのゴミ付着などによるすじ状のノ
イズを正確に検知し、出力画像から除去することができ
る画像読取装置および画像読取方法を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、原稿を搬送
する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される原稿
を読み取る複数の読取手段と、前記複数の読取手段によ
って出力された各画像データを比較し、副走査方向に並
んだ複数の画素について各画像データが連続して一致し
ていない場合に、前記複数の読取手段のうちの所定の読
取手段によって出力された画像データにすじ状のノイズ
が含まれている旨の判定をするノイズ検知手段とを具備
することを特徴とする画像読取装置を提供するものであ
る。
【0015】かかる画像読取装置によれば、原稿の搬送
速度に変動がある場合においても、正確にすじ状のノイ
ズの検知を行うことができる。
【0016】また、この発明は、原稿を搬送する搬送手
段と、前記搬送手段によって搬送される原稿を読み取る
複数の読取手段と、前記複数の読取手段によって出力さ
れた各画像データを比較し、該比較結果に基づき、前記
複数の読取手段の中から選択された出力画像生成用の読
取手段によって出力された画像データにノイズが含まれ
ているか否かの判定をするノイズ検知手段と、前記ノイ
ズ検知手段による判定結果に基づき、前記出力画像生成
用の読取手段によって出力られた画像データに対するノ
イズ除去処理を行うノイズ除去手段と、前記原稿の読み
取り中に前記ノイズ検知手段によってノイズが含まれて
いる旨の判定がなされた場合に、前記出力画像生成用の
読取手段を現在のもの以外の他の読取手段に切り換える
切換手段とを具備することを特徴とする画像読取装置を
提供するものである。
【0017】かかる画像読取装置によれば、出力画像形
成用の読取手段によって出力された画像データからノイ
ズが検出された場合に、出力画像形成用の読取手段が現
在のものから他のものに変更されるので、ゴミ付着によ
るノイズを含まない出力画像を形成することができる。
【0018】また、この発明は、原稿を搬送する搬送手
段と、前記搬送手段によって搬送される原稿を読み取る
複数の読取手段と、前記複数の読取手段によって出力さ
れた各画像データを比較し、副走査方向に並んだ複数の
画素について各画像データ間の不一致が連続して検出さ
れるか否かにより、前記複数の読取手段によって読み取
られた各画像データにノイズが含まれているか否かを判
定をするノイズ検知手段と、前記ノイズ検知手段による
判定結果に基づき、前記複数の読取手段の中から出力画
像生成用の読取手段として選択されたものによって読み
取られた画像に対するノイズ除去処理を行うノイズ除去
手段と、前記ノイズ検知手段による判定結果に基づき、
主走査線1本当たりのノイズの量を前記複数の読取手段
の各々について求めるノイズ量測定手段と、前記出力画
像生成用の読取手段を前記ノイズ量測定手段によって測
定されたノイズの量が最も少ない読取手段に切り換える
切換手段とを具備することを特徴とする画像読取装置を
提供するものである。
【0019】かかる画像読取装置によれば、複数の読取
手段によって得られた各画像データがいずれもノイズを
含むような状況下においても、ノイズの少ない画像デー
タを選択し、これからノイズを除去して、良好な出力画
像を形成することができる。
【0020】また、この発明は、原稿を搬送する搬送手
段と、前記搬送手段によって搬送される原稿を読み取る
複数の読取手段と、前記複数の読取手段によって出力さ
れた各画像データを比較し、副走査方向に並んだ複数の
画素について各画像データ間の不一致が連続して検出さ
れるか否かにより、前記複数の読取手段によって読み取
られた各画像データにノイズが含まれているか否かを判
定するノイズ検知手段と、前記ノイズ検知手段による判
定結果に基づき、前記複数の読取手段の中から出力画像
生成用の読取手段として選択されたものによって読み取
られた画像に対するノイズ除去処理を行うノイズ除去手
段と、ノイズが含まれている旨の判定の後も副走査方向
に複数ライン連続で前記所定の除去手段と同様の処理を
施すことを特徴とする画像読取装置を提供するものであ
る。
【0021】かかる画像読取装置によれば、すじ状のノ
イズの濃度が低い場合でも点線状に残ること無く、すじ
状のノイズを除去した品質のよい出力画像を得ることが
できる。
【0022】また、この発明は、原稿を搬送する搬送手
段と、前記搬送手段によって搬送される原稿を読み取る
複数の読取手段と、前記複数の読取手段によって出力さ
れた各画像データを比較し、副走査方向に並んだ複数の
画素について各画像データ間の不一致が連続して検出さ
れるか否かにより、前記複数の読取手段によって読み取
られた各画像データにノイズが含まれているか否かを判
定するノイズ検知手段と、前記ノイズ検知手段による判
定結果に基づき、前記複数の読取手段の中から出力画像
生成用の読取手段として選択されたものによって読み取
られた画像に対するノイズ除去処理を行うノイズ除去手
段と、前記ノイズ除去手段は、ノイズが含まれている旨
の判定がなされた画素の主走査方向に隣接する複数画素
に対して前記所定の除去手段と同様の処理を施すことを
特徴とする画像読取装置を提供するものである。
【0023】かかる画像処理装置によれば、主走査方向
に幅の広いゴミの影響によるすじ状のノイズの場合でも
両端のノイズを点線状に残すこと無く、すじ状のノイズ
を除去した品質のよい出力画像を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。 A.第1の実施形態 図1はこの発明の一実施形態である画像読取装置の構成
を示すブロック図である。図1において、CCD1は、
図示しない搬送装置によって搬送される原稿を読み取る
手段である。本実施形態では、このCCD1が、CCD
駆動回路2からの駆動信号によって駆動されることによ
り、原稿の搬送経路上の上流側読み取り位置および下流
側読み取り位置の各々において原稿画像を読み取り、下
流側読み取り位置におけるアナログ画像信号Aと上流側
読み取り位置におけるアナログ画像信号Bとを出力す
る。
【0025】原稿の搬送装置の構成および原稿の搬送経
路上の読み取り位置からCCD1に至るまでの光学系の
構成を図2に示す。この図2において、原稿16は、引
き込みローラ17により、1枚ずつ搬送ローラ18まで
運ばれる。搬送ローラ18は、原稿搬送方向を変えてコ
ンタクトガラス19に原稿16を搬送する。そして、原
稿16はバックプラテン20によってコンタクトガラス
19に押さえつけられ、最後に排出ローラ21によって
搬送装置から排出される。上述した上流側読み取り位置
および下流側読み取り位置は、コンタクトガラス19上
に各々設けられている。これらの各読み取り位置におけ
る各原稿画像は、第1ミラー22、第2ミラー23、第
3ミラー24により光路を変え、レンズ25により縮小
され、CCD1に至る。
【0026】このCCD1のパッケージには、図3に示
すように、7μm×7μmのフォトダイオードをN個並
べたラインセンサが2列形成されている。これらの各ラ
インセンサは、上流側および下流側の各読み取り位置に
おける原稿画像を各々読み取る手段である。ここで、各
ラインセンサは相互に70μmだけ隔たっている。これ
に対し、原稿の搬送経路上の上流側読み取り位置および
下流側読み取り位置は423μmだけ隔たっている。こ
れらの各読み取り位置における各原稿画像(各々1ライ
ン分の線画像)は、図2に示す光学系を経ることにより
縮小されて各ラインセンサ上に結像するのである。
【0027】下流側の読み取り位置に対応したラインセ
ンサでは、1ライン周期(主走査周期)毎に、当該ライ
ンセンサを構成するn個のフォトトランジスタに流れる
電流が順次検知され、1ライン分(n画素分)の各画素
の濃度を表すアナログ画像信号Aとして出力される。同
様に、上流側の読み取り位置に対応したラインセンサに
おいても、1ライン周期(主走査周期)毎に、n個のフ
ォトトランジスタに流れる電流が順次検知され、1ライ
ン分(n画素分)の各画素の濃度を表すアナログ画像信
号Bが出力されるのである。
【0028】ここで、上流側および下流側の各読み取り
位置に対応した各ラインセンサの間隔70μmは、10
ライン分の走査線に対応した間隔である。従って、原稿
の搬送速度に変動がなければ、アナログ画像信号Aは、
アナログ画像信号Bよりも10ライン相当の位相遅れを
持った画像信号となる。
【0029】図1において、CCD1の後段には、サン
プルホールド回路3A、出力増幅回路4A、A/D変換
回路5Aおよびシェーデイング補正回路6Aからなる信
号処理系と、サンプルホールド回路3B、出力増幅回路
4B、A/D変換回路5Bおよびシェーデイング補正回
路6Bからなる信号処理系とが設けられている。前者
は、下流側読み取り位置における画像信号Aに対応した
信号処理系であり、後者は上流側読み取り位置における
画像信号Bに対応した信号処理系である。
【0030】ここで、CCD1から得られるアナログ画
像信号AおよびBは、サンプルホールド回路3Aおよび
3Bにより各々サンプリングされた後、出力増幅回路4
Aおよび4Bによって各々適正なレベルに増幅され、A
/D変換回路5Aおよび5Bにより各々デジタル画像デ
ータAおよびBに変換される。これらのデジタル画像デ
ータAおよびBに対し、シェーデイング補正回路6Aお
よび6Bにより、CCD1の感度バラツキや光学系の光
量分布特性に対応した補正が施される。以上が画像信号
AおよびBに対応した各信号処理系の概要である。
【0031】出力遅延回路7は、シェーデイング補正回
路6Bから出力される画像データBを10ライン相当の
遅延時間だけ遅延させ、画像データAと同相の画像デー
タとして出力する。すじ検知回路8は、シェーデイング
補正回路6Aから出力される画像データAと、出力遅延
回路7から出力される画像データBとを比較することに
より、画像データAに含まれる黒すじ状のノイズを検知
し、黒すじ検知データを出力する手段である。また、す
じ除去回路9は、すじ検知回路8からの黒すじ検知デー
タに基づき、画像データAから黒すじ状のノイズを除去
した画像データを生成し、画像処理回路10に出力する
手段である。なお、すじ検知回路8およびすじ除去回路
9の詳細については後述する。
【0032】画像処理回路10は、すじ除去回路9から
出力される画像データに対し、この画像読み取り装置が
搭載された装置(デジタル複写機、スキャナなど)が必
要とする画像処理、例えば拡大縮小処理、地肌除去処
理、2値化処理などを施す手段である。
【0033】CPU11は、この画像読み取り装置の各
部を制御する手段である。具体的には、CPU11は、
CCD駆動回路2によって行われるCCD1の駆動の周
期を設定し、出力増幅回路4Aおよび4Bの利得の制
御、シェーデイング補正回路6Aおよび6Bの制御、す
じ検知回路8の定数の制御(後述)などを行う。以上が
本実施形態に係る画像読取装置の全体構成である。
【0034】次に図4を参照し、すじ検知回路8につい
て説明する。本実施形態におけるすじ検知回路8は、デ
ータ比較ブロック27および連続性検知ブロック28に
より構成されている。
【0035】データ比較ブロック27には、ライン周期
(主走査周期)毎に、各々n画素分の画素の濃度を表す
画像データAおよびBが入力される。ここで、画像デー
タBは、上流側の読み取り位置において読み取られた原
稿画像に対応しているが、出力遅延回路7により10ラ
イン相当の遅延が施されている。従って、原稿の搬送速
度の変動がなければ、データ比較ブロック27に入力さ
れる画像データAおよびBは、各々原稿上の同一ライン
に対応した読取画像を表しているものであり、両者は本
来一致すべきものである。しかしながら、下流側読み取
り位置にゴミなどが付着すると、下流側読み取り位置に
対応した画像データAのうちゴミの付着箇所に対応した
画素の画像データがその影響を受け、画像データAによ
って表される当該画素の濃度が画像データBによって表
される当該画素の濃度よりも顕著に高くなると考えられ
る。そこで、このデータ比較ブロック27では、このよ
うな前提に基づき、画像データAが画像データBよりも
顕著に高くなっている場合に、画像データAがゴミの影
響を受けている可能性がある旨の信号を発生するもので
ある。さらに詳述すると次の通りである。
【0036】このデータ比較ブロック27における比較
回路29は、画像データAと画像データBとを比較し、
前者が後者よりも大きい場合に信号“1”を出力し、そ
うでない場合には信号“0”を出力する。また、減算回
路30は、画像データAから画像データBを減算し、画
像データAおよびBの差A−Bを出力する。比較回路3
1は、減算回路30によって求められた差A−Bを所定
のスレッショルドと比較し、差A−Bがスレッショルド
よりも高い場合に信号“1”を出力し、そうでない場合
には信号“0”を出力する。AND回路32は、比較回
路29の出力信号および比較回路31の出力信号の供給
を受け、両者の論理積を出力する。すなわち、AND回
路32は、画像データAに対応した画素の濃度が画像デ
ータBに対応した画素の濃度よりも高く、かつ、両画素
間に所定のスレッショルド以上の濃度差がある場合に信
号“1”を出力し、そうでない場合には信号“0”を出
力する。なお、以下では便宜上、このAND回路32の
出力信号をゴミ判定ビットと呼ぶ。
【0037】既に説明した通り、データ比較ブロック2
7には、ライン周期毎に、各々1ライン(n画素)分の
画像データAおよびBが入力される。データ比較ブロッ
ク27では、1ラインを構成する各画素毎に上記処理が
行われ、画像データAがゴミの影響を受けているか否か
を各画素毎に表したゴミ判定ビットからなるnビットの
シリアルデータがライン周期毎にAND回路32から出
力される。
【0038】さて、原稿の搬送速度が一定である場合に
は、このゴミ判定ビットが“1”となることを以て、出
力画像に黒すじが現れる旨の判定を行うことも可能であ
る。しかしながら、実際には原稿の搬送速度には変動が
生じるので、このゴミ判定ビットが“1”になったから
と言って、直ちに出力画像に黒すじが現れる旨の判定を
行うことはできない。このことを図5を参照して説明す
る。
【0039】図5は、副走査期間内にデータ比較ブロッ
ク27に入力される画像データAおよびB並びに減算回
路30の出力信号の各波形を例示したものである。図
中、上下方向に何本もの破線が描かれているが、これら
の破線は主走査ラインの切換タイミングを示している。
また、理解を容易にするため、各画像データおよび減算
回路30の出力信号の各波形は、主走査方向における位
置が同一の画素に対応したものが描かれている。
【0040】この図5に示す例において、副走査期間内
の領域1では、正規の搬送速度で原稿の搬送が行われて
いるため、データ比較ブロック27には同相の画像デー
タAおよびBが入力される。従って、この場合には減算
回路30からゼロレベルの出力信号が得られる。
【0041】次に副走査期間内の領域2では、正規の搬
送速度よりも大きな搬送速度で原稿の搬送が行われてい
る。従って、原稿が上流側読み取り位置を通過してから
下流側読み取り位置に到着するまでの遅延時間が出力遅
延回路7の遅延時間よりも短くなり、画像データAの位
相が画像データBの位相よりも進む。このため、減算回
路30の出力信号は図示のように波立つこととなる。
【0042】次に副走査期間内の領域3では、正規の搬
送速度よりも小さな搬送速度で原稿の搬送が行われてい
る。従って、原稿が上流側読み取り位置を通過してから
下流側読み取り位置に到着するまでの遅延時間が出力遅
延回路7の遅延時間よりも長くなり、画像データAの位
相が画像データBの位相よりも遅れる。この場合も、減
算回路30の出力信号は図示のように波立つこととな
る。
【0043】このように画像データAおよびBがゴミの
影響を受けておらず、各々の波形自体に乱れがない場合
であっても、両者に位相差が生じると、それのみにより
減算回路30の出力信号が波立つこととなる。そして、
この減算回路30の出力信号がスレッショルドを越え、
そのとき画像データAが画像データBよりも大きければ
ゴミ判定ビットが“1”となる。このようにゴミ判定ビ
ットは、原稿の搬送速度の変化によっても“1”となる
ので、ゴミ判定ビットが“1”になったからと言って、
直ちに出力画像に黒すじが現れる旨の判定を行うことは
できないのである。
【0044】ところで、原稿の搬送速度の変動は、原稿
がローラに当たるときやローラから離れるときに発生す
るものであるため、上記の搬送速度の変動に基づく画像
データAおよびBの位相ずれは、2〜3ライン周期程度
しか持続しないと考えられる。この位相ずれが発生する
ライン数は、モータの回転むらや、読み取り倍率によっ
て変化する原稿搬送速度等に応じて変動する。これに対
し、ゴミの付着による黒すじの発生は、おおよそ5ライ
ン周期以上持続する。従って、特定の画素に対応したゴ
ミ判定ビットが5〜10ライン周期に亙って連続して
“1”となった場合には、原稿の搬送速度の変動の影響
ではなく、ゴミの付着に起因してそのような事態が起こ
っていると考えてよい。但し、上述したように、原稿の
搬送速度が速くなると、位相ずれが発生するライン数も
増加するため、上記位相ずれがゴミの付着に起因するも
のであるかを正確に判定するには、原稿の搬送速度に応
じてゴミ判定ビットの連続数を設定できるようにする。
具体的には、原稿の搬送速度が速くなるほど、ゴミ判定
ビットの連続数を大きな値に設定したり、原稿の搬送速
度が速い場合に生じるノイズの画素数に応じてゴミ判定
ビットの連続数を設定したり、あるいは、原稿の搬送速
度が速い場合に生じる画像データAおよびBの位相ずれ
量に応じて設定すればよい。
【0045】図4における連続性検知ブロック28は、
このような考えに基づき、データ比較ブロック27の後
段に設けられたものである。この連続性検知ブロック2
8は、5個のラインメモリ33〜36と、AND回路3
7とにより構成されている。ここで、ラインメモリ33
〜36は、各々FIFO(First-In First-Out;先入れ
先出し)メモリによって構成されている。これらの各ラ
インメモリは、図示のようにカスケード接続されてお
り、上記データ比較ブロック27から出力されるゴミ判
定ビットを順次シフトする1個のシフトレジスタを構成
している。また、各ラインメモリは、nビットのシリア
ルデータを記憶し得るように構成されており、各ライン
メモリに入力されたデータは1ライン周期後に当該ライ
ンメモリから出力される。
【0046】従って、ある画素に対応したゴミ判定ビッ
トがデータ比較ブロック27のAND回路32から出力
されているとき、ラインメモリ33〜36からは当該画
素よりも各々1〜4ラインだけ前の各画素に対応した各
ゴミ判定ビットが出力されることとなる。AND回路3
7は、データ比較ブロック27のAND回路32および
ラインメモリ33〜36から出力されるゴミ判定ビット
が全て“1”である場合、すなわち、主走査方向での位
置を同じくする画素がゴミの影響を受けている旨の判定
が5ライン連続して行われた場合には信号“1”を出力
し、そうでない場合には信号“0”を出力する。このA
ND回路37の出力信号が黒すじ検知データである。
【0047】図6は以上説明した連続性検知ブロック2
8の動作を示すタイムチャートである。この図におい
て、“Nライン比較結果”はラインメモリ36から出力
されたゴミ判定ビット、“N+1ライン比較結果”はラ
インメモリ35から出力されたゴミ判定ビット、“N+
2ライン比較結果”はラインメモリ34から出力された
ゴミ判定ビット、“N+3ライン比較結果”はラインメ
モリ33から出力されたゴミ判定ビット、“N+4ライ
ン比較結果”はデータ比較ブロック27から出力された
ゴミ判定ビットを各々例示している。この図6に示すよ
うに、主走査方向における位置が同じである画素につい
て5ライン連続してゴミ判定ビットが“1”となった場
合に黒すじ検知データが“1”となるのである。
【0048】次に図7を参照し、すじ除去回路9の構成
について説明する。この図7に示すように、すじ除去回
路9は、選択回路38と、遅延回路39および40と、
選択回路41とにより構成されている。
【0049】選択回路38は、すじ検知回路8から出力
される黒すじ検知データが“0”である場合にはシェー
ディング補正回路6Aからの画像データAを選択し、
“1”である場合には出力遅延回路7からの画像データ
Bを選択し、このようにして選択したデータを黒すじ除
去画像データとして出力する。遅延回路39は、選択回
路38からの黒すじ除去画像データを4ライン周期だけ
遅延させて出力する。また、遅延回路40は、出力遅延
回路7からの画像データBを4ライン周期だけ遅延させ
て出力する。選択回路41は、すじ検知回路8から出力
される黒すじ検知データが“0”である場合には遅延回
路39からの黒すじ除去画像データを選択し、“1”で
ある場合には遅延回路40からの画像データBを選択
し、このようにして選択したデータを最終黒すじ除去画
像データとして出力する。
【0050】以上説明したすじ除去回路9は、要する
に、黒すじ検知データが“0”であるときは画像データ
Aをそのまま出力するが、黒すじ検知データが“1”と
なり、画像データAを用いたのでは黒すじが出力画像に
現れることが判明したときに、4ライン前に遡って画像
データAの代わりに画像データBを出力するものであ
る。このように4ライン周期前に遡って画像データの切
換を行うのは、黒すじ検知データが“0”から“1”へ
切り換わるのが、出力画像に黒すじが現れるタイミング
よりも4ライン周期だけ遅れるからである。遅延回路3
9および40並びに選択回路41は、4ライン周期遡っ
て画像データの切換を行うために選択回路38の後段に
付加されたものである。
【0051】図8は以上説明したすじ除去回路9の動作
例を示すものである。まず、図8(a)および(b)
は、特定の画素に対応した画像データAおよびB(いず
れも、すじ除去回路9に入力される画像データであ
る。)を例示している。この例では、4〜13ラインに
かけて、画像データAがゴミの付着による影響を受けて
おり、この間、当該画素に対応したゴミ判定ビットは
“1”となる。そして、黒すじ検知データは、ゴミ判定
ビットが最初に“1”となってから4ライン周期遅れて
“1”となる。従って、図8(c)に示すように、8〜
13ライン周期の間、黒すじ検知データが“1”とな
る。このため、図8(d)に示すように、4〜7ライン
周期の間は、ゴミ付着の影響を受けた画像データAが選
択回路38によって選択され、8〜13ライン周期の間
はゴミ付着の影響のない画像データBが選択され、黒す
じ除去画像データとして出力される。
【0052】この黒すじ除去画像データは、遅延回路3
9によって4ライン周期だけ遅延される。また、画像デ
ータBも、遅延回路40によって4ライン周期だけ遅延
される。この4ライン周期遅延後の黒すじ除去画像デー
タおよび4ライン周期遅延後の画像データBを図8
(e)および(f)に示す。選択回路41は、黒すじ検
知データが“0”である期間は黒すじ除去画像データを
選択するが、“1”である期間は4ライン周期遅延後の
画像データBを選択する。ここで、黒すじ除去画像デー
タの前半の4ライン周期分の画像データはゴミ付着の影
響を受けている。しかしながら、選択回路41が行う上
記の選択動作により、このゴミ付着の影響を受けた黒す
じ除去画像データに代えて、ゴミ付着の影響のない画像
データBが選択されることとなる。従って、図8(g)
に示すようにゴミ付着の影響のない最終的な黒すじ除去
画像データが選択回路41から出力されることとなる。
【0053】以上説明したように、本実施形態によれば
原稿の搬送速度に変動がある場合でも、その影響を受け
ることなく、画像データからゴミ付着によるすじ状のノ
イズを正確に検知し、すじ状のノイズが除去された品質
の良い出力画像を得ることができる。
【0054】なお、以上説明した実施形態はあくまでも
例示であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な
変形を行うことが可能である。例えば上記実施形態には
以下のような変形例が考えられる。 (1)すじ除去回路9として、図9に示す構成のものを
用いてもよい。この図9において、選択回路42および
44は、図7における選択回路38および41に対応し
ており、遅延回路43は図7における遅延回路39に対
応している。図7に示すすじ除去回路9は、画像データ
Aがゴミ付着の影響を受けている場合にその該当部分を
画像データBによって置き換えた。これに対し、図9に
示すすじ除去回路9では、ゴミ付着の影響を受けている
画像データAを原稿地肌データによって置き換える。こ
の原稿地肌データは、画像処理回路10から供給される
ものを使用する。すなわち、画像処理回路10では、通
常は文字等の画像の含まれていない原稿の先端部分から
得られる画像データ(すなわち、原稿の地の濃度)を原
稿地肌データとして格納しているので、この原稿地肌デ
ータを画像処理回路10から取得し、ゴミ付着の影響を
受けている画像データAと置き換えるのである。本変形
例によれば、出力画像等におけるゴミ付着の影響を受け
ている部分が原稿の地肌によって置き換えられるので、
従来のように固定データに置き換える場合に比べて自然
な出力画像が得られる。
【0055】(2)上記実施形態では、白地の画像に現
れる黒すじを検知する場合を例に説明したが、黒地の画
像に現れる白すじを検知する構成としてもよい。具体的
には、上記実施形態において、画像データAが画像デー
タBよりも小さく、かつ、両者の差が所定のスレッショ
ルドを越えている場合にゴミ判定ビットとして“1”を
出力するように、すじ検知回路8のデータ比較ブロック
27の構成を変更すればよい。この変形例によれば、黒
地の画像を読み取る場合において白いゴミが読み取り部
に付着した場合に、読み取り画像に現れる白すじ状のノ
イズを正確に検知することができる。
【0056】(3)ユーザからの指定により、黒すじノ
イズ検知または白すじノイズ検知の一方を行うようにし
てもよい。具体的には、ユーザから黒すじノイズ検知が
指定されている場合には、画像データAが画像データB
よりも大きく、かつ、両者の差が所定のスレッショルド
を越えている場合にゴミ判定ビットを“1”とし、白す
じノイズ検知が指定されている場合には、画像データA
が画像データBよりも小さく、かつ、両者の差が所定の
スレッショルドを越えている場合にゴミ判定ビットを
“1”とするように、すじ検知回路8のデータ比較ブロ
ック27の構成を変更すればよい。この変形例によれ
ば、読み取り対象である原稿の地肌が白い場合には黒す
じノイズ検知、地肌が黒い場合には白すじノイズ検知と
いう具合に、出力画像の品質に対する悪影響の大きなノ
イズを選択して検知し除去することができる。
【0057】(4)上記実施形態では、読み取り位置を
2箇所としたが、3箇所以上の読み取り位置を設けても
よい。この変形例における各部の機能は次の通りであ
る。まず、すじ検知回路8は、各読み取り位置における
各画像データを比較し、全ての画像データが一致してい
る場合には、すじ状のノイズが含まれていない旨の信号
を出力する。この場合、すじ除去回路9は、所定の読み
取り位置から得られる画像データを出力用画像データと
して選択する。また、すじ検知回路8は、副走査方向に
並んだ複数の画素について、2種類以上の画像データ間
で不一致が連続して発生した場合に、当該複数の画素に
ついてはゴミ付着によるすじ状のノイズが発生している
旨の判定をする。この場合、すじ除去回路9は、当該複
数の画素については、各画像データ間で多数決を取り、
多数側に属する画像データの中の1つを出力用画像デー
タとして選択する。本変形例によれば、3個以上の画像
データのいずれかがノイズを含む場合に、ノイズを含ま
ない画像データを適切に選択することができる。
【0058】(5)上記変形例(4)では、すじ状のノ
イズが発生している場合に、該当する複数の画素につい
て各画像データ間で多数決を取り、多数側に属する画像
データの中の1つを出力用画像データとした。これに対
し、本変形例では、該当する複数の画素について各画像
データの中から最も相互間の差が少ない2個の画像デー
タを選択し、これらの画像データの一方を出力用画像デ
ータとして選択する。なお、このようにする以外に、例
えば2個の画像データの平均値を求めて出力用画像デー
タとしたり、あるいは2個の画像データのうち大きい方
を出力用画像データとする等の方法を採ってもよい。本
変形例(5)においても上記変形例(4)と同様な効果
が得られる。
【0059】(6)3個以上の読み取り位置における画
像データを全て用いるのではなく、それらのうち例えば
ユーザによって指定された2個の読み取り位置における
各画像データを使用し、上記第1の実施形態におけるす
じ検知およびすじ除去を行ってもよい。
【0060】B.第2の実施形態 上記第1の実施形態によれば、下流側読み取り位置にお
ける画像データAにすじ状のノイズが発生した場合で
も、すじ除去回路9(図1参照)において、そのノイズ
を含む画像データAが上流側読み取り位置における画像
データBによって置き換えられるので、すじ状のノイズ
が除去された出力画像を形成することができる。
【0061】しかしながら、このようにして得られる出
力画像は、すじ状のノイズが発生しない区間に対応する
部分は画像データA、すじ状のノイズが発生する区間に
対応する部分は画像データBにより各々構成される。そ
して、各画像データAおよびBは、各々別個のラインセ
ンサから出力されるアナログ画像信号AおよびBに対
し、各々別個の信号処理手段による信号処理(サンプル
ホールド、A/D変換、シェーディング補正等)が施さ
れることにより得られるものである。このように画像デ
ータAおよびBは、各々別個の生成過程を経て生成され
たものであるから、両者を組み合わせて出力画像を構成
すると、例えば各ラインセンサの特性の差、両画像デー
タに対して行われたシェーディング補正の程度の差な
ど、両者の生成過程の差に起因した不連続が両者の境界
部分に現れ、見る者に多少なりとも違和感を与えること
となる。
【0062】従って、上記画像データAを得るための読
み取り部にゴミが付着した場合において、真に良好な出
力画像を得るためには、このゴミを拭き取ることにより
画像データAにすじ状のノイズが発生しないようにし、
1種類の画像データAのみを用いて出力画像を形成する
のが望ましいのである。
【0063】しかし、画像読取装置内部のミラーやレン
ズ等の光路上にゴミが付着した場合には、そのゴミを除
去することは容易ではない。従って、このような場合に
は、暫くの間はその付着したゴミを放置したまま画像読
取装置が使用されることとなり、2種類の画像データA
およびBの組み合わさった出力画像が形成されることと
なってしまう。
【0064】本実施形態は、以上説明した問題を解決す
るものである。本実施形態に係る画像読取装置の構成の
一部を図10に示す。この図10に示すように、本実施
形態に係る画像読取装置は、上記第1の実施形態におけ
るすじ除去回路9(図1および図7参照)の前段に切換
回路50を設けるとともに、すじ検知回路8(図1およ
び図4参照)の後段に切換回路50に対して切換制御信
号を供給する切換制御信号発生回路51を設けた構成と
なっている。
【0065】切換回路50には、図1におけるシェーデ
ィング補正回路6Aからの画像データAおよび出力遅延
回路7からの画像データBが供給される。ここで、画像
データAを得るための下流側読み取り位置にゴミが付着
しておらず、直前の原稿読み取り動作において画像デー
タAからすじ状のノイズが検出されていないものとす
る。この場合、切換制御信号発生回路51からの切換制
御信号は“0”となっている。なお、切換制御信号発生
回路51の具体的構成については後述する。
【0066】このように切換制御信号が“0”となって
いる場合、切換回路50は、画像データAをメイン画像
データ、画像データBをサブ画像データとして、すじ除
去回路9に供給する。ここで、メイン画像データは、基
本的に出力画像の形成に使用される画像データである。
また、サブ画像データは、メイン画像データにすじ状の
ノイズが含まれている場合にメイン画像データを補正し
てノイズの除去された画像データを得るために使用され
る画像データである。そして、すじ除去回路9は、これ
らのメイン画像データおよびサブ画像データを用いて、
すじ状のノイズの除去された画像データを生成する。す
なわち、メイン画像データがすじ状のノイズを含まない
場合にはこのメイン画像データを画像処理回路10(図
1参照)に出力し、すじ状のノイズを含む場合にはその
メイン画像データの代わりにサブ画像データを画像処理
回路10に出力する。このメイン画像データまたはサブ
画像データのいずれを出力するかの切換は1画素単位で
行われる。また、メイン画像データがすじ状のノイズを
含むか否かの判断は、すじ検知回路8により行われ、そ
の判断結果である黒すじ検知データに基づいて、すじ除
去回路9により上記画像データの切換が行われる。以上
のすじ除去回路9およびすじ検知回路8の詳細は上記第
1の実施形態において説明した通りである。
【0067】さて、ある原稿の読み取り動作において画
像データAに黒すじ状のノイズが含まれていることがす
じ検知回路8によって検知され、原稿の終端の最後の1
ラインの読み取りの際に、黒すじ検知データが少なくと
も1回だけ“1”になったとする。この場合、切換制御
信号発生回路51により、切換制御信号が“0”から
“1”に切り換えられる。なお、原稿終端時に黒すじ検
知データ“1”が出力されない場合には、切換制御信号
は“0”の状態を維持する。
【0068】図10に示す構成例では、切換制御信号発
生回路51は、ラッチ回路51Aおよび51Bを用いて
構成されている。ここで、ラッチ回路51Aのデータ入
力端Dには、すじ検知回路8におけるAND回路32
(図4参照)の出力信号が供給され、クロック端子CK
およびクリア端子CRには黒すじ検知データが供給され
る。また、ラッチ回路51Bのデータ入力端Dにはラッ
チ回路51Aの出力信号が供給され、クロック端子CK
には原稿終端検知信号が供給される。切換制御信号発生
回路51内には、1ライン分の画像を構成する各画素毎
に、以上説明したラッチ回路51Aおよび51Bからな
る回路が設けられており(図示略)、さらに各画素に対
応した各ラッチ回路51Bの出力信号の論理和を切換制
御信号として出力するOR回路(図示略)が設けられて
いる。
【0069】この構成例の具体的動作は次の通りであ
る。まず、原稿の読み取り動作における最後の1ライン
の読み取りの際に、黒すじ検知データが“1”となった
とする。このとき、すじ検知回路8内のAND回路32
の出力信号は“1”となっており、この“1”がラッチ
回路51によってラッチされる。その後、原稿終端検知
信号が発生されると、これによりラッチ回路51Aの出
力信号“1”がラッチ回路51Bにラッチされることと
なる。この結果、切換制御信号が“1”となる。なお、
黒すじ検知データが1回も“1”とならない場合には、
切換制御信号は“0”となる。
【0070】切換制御信号が“1”になると、その次の
原稿読み取りの際には、切換回路50により、画像デー
タBがメイン画像データ、画像データAがサブ画像デー
タとして、すじ除去回路9に供給されることとなる。こ
の場合、すじ除去回路9は、すじ検知回路8からの黒す
じ検知データを無視し、常にメイン画像データ(すなわ
ち、画像データB)を画像処理回路10に出力する。従
って、上流側読み取り位置にゴミなどが付着していない
場合には、このメイン画像データを用いることにより良
好な出力画像が形成されることとなる。
【0071】なお、画像データBをメイン画像データと
しているときに黒すじ検知データを無視するのは、この
黒すじ検知データは画像データA(サブ画像データ)が
黒すじ状のノイズを含むか否かを表しており、メイン画
像データの補正には役立たないためである。
【0072】その後、下流側読み取り位置に付着したゴ
ミが拭き取られ、原稿の読み取りが行われたとする。こ
のとき、下流側読み取り位置において黒すじ状のノイズ
を含まない画像データAが得られ、原稿の最後の1ライ
ンの読み取りの際に、すじ検知回路8から出力される黒
すじ検知データが1回も“1”にならなかったとする
と、切換制御信号発生回路51により、切換制御信号が
“1”から“0”へ切り換えられる。従って、次の原稿
読み取りの際には、切換回路50により、画像データA
がメイン画像データ、画像データBがサブ画像データと
して、すじ除去回路9に供給されることとなる。この場
合、すじ除去回路9は、すじ検知回路8からの黒すじ検
知データを監視し、メイン画像データに黒すじ状のノイ
ズが含まれる場合にはサブ画像データによりその補正を
行う。
【0073】このように本実施形態によれば、原稿読み
取り時にメイン画像データからすじ状のノイズが検知さ
れた場合には、他の読み取り位置から得られる画像デー
タがメイン画像データとされるので、画像データの補正
という手段を用いずに、良好な出力画像を得ることがで
きる。
【0074】なお、上記実施形態には次のような変形例
が考えられる。 (1)上記実施形態においては、図10における切換制
御信号発生回路51を画素数分、すなわち、数千個設け
る必要がある。この変形例では、回路の小規模化を図る
ため、図10における画素数分の切換制御信号発生回路
51を、図11に示すメモリ51Cおよびフリップフロ
ップ51Dからなる切換制御信号発生回路51に置き換
える。図12はこの図11に示す切換制御信号発生回路
51の動作を示すタイムチャートである。以下、このタ
イムチャートを参照し、本変形例における切換制御信号
発生回路51の動作を説明する。
【0075】図12において、原稿読み取り期間中はペ
ージ同期信号が“1”、ページギャップ信号が“0”と
なる。そして、ページ同期信号が“1”となっている期
間、各主走査周期の間、ライン同期信号が“1”とさ
れ、メモリ51Cに対する書き込みが許可される。ま
た、各主走査周期の間、クロックVCLKに同期して、
主走査線上の各画素の位置に対応したライン内アドレス
がメモリ51Cのアドレス入力端に順次供給される。一
方、すじ検知回路8からは、これと同期し、主走査線上
の各画素に対応した黒すじ検知データが順次出力され、
メモリ51Cのデータ入力端に順次供給される。この結
果、メモリ51Cには、主走査線1本分の各画素に対応
した黒すじ検知データがクロックVCLKに同期して書
き込まれることとなる。この動作が各主走査周期におい
て行われ、各主走査線に対応した黒すじ検知データがメ
モリ51C内の所定の記憶エリアに上書きされてゆく。
【0076】そして、原稿読み取り期間の終了すると、
ページ同期信号が“0”になることからライン同期信号
が強制的に“0”とされ、メモリ51Cに対する書き込
みが禁止される。また、このときフリップフロップ51
Dがリセットされる。その後、ページギャップ信号が
“1”となり、これによりメモリ51Cからのデータ読
み出しが許可される。そして、クロックVCLKに同期
して、主走査線上の各画素の位置に対応したライン内ア
ドレスがメモリ51Cのアドレス入力端に順次供給さ
れ、これにより、原稿読み取り期間の最後に読み取られ
た主走査線1本分の各画素に対応した黒すじ検知データ
がメモリ51Cから順次読み出される。
【0077】ここで、原稿の最後の1ラインにおいて黒
すじ検知回路8によって黒すじが検知された場合、メモ
リ51Cから読み出される黒すじ検知データのうち少な
くとも1ビットは“1”となっている。かかる場合、こ
の黒すじ検知データがフリップフロップのセット端子に
与えられることにより、フリップフロップ51Dがセッ
トされ、切換制御信号が“1”となる。なお、最後の1
ラインにおいて黒すじが検知されなかった場合には、メ
モリ51Cから読み出される黒すじ検知データは全ビッ
トが“0”となるので、切換制御信号は“0”のままで
ある。
【0078】この変形例によれば、上記実施形態よりも
小規模な構成により画像読取装置を構成することができ
る。
【0079】(2)上記実施形態では、すじ状のノイズ
の検知により自動的にメイン画像データとサブ画像デー
タとの切り換えが行われたが、すじ状のノイズの検知結
果を例えば表示パネルに表示し、これを確認したユーザ
からのスイッチ操作がなされた場合にメイン画像データ
とサブ画像データとの切り換えを行うようにしてもよ
い。
【0080】C.第3の実施形態 図13はこの発明の第3の実施形態に係る画像読取装置
の構成の一部を示すものである。本実施形態は、上記第
2の実施形態に対して以下の変形を加えたものである。
【0081】a.すじ検知回路8に対し、切換回路50
から出力されるメイン画像データおよびサブ画像データ
を供給し、メイン画像データに黒すじ状のノイズが含ま
れるか否かをすじ検知回路8により検知するようにし
た。
【0082】b.切換回路50は、メイン画像データお
よびサブ画像データの切換を1回だけ行うようにした。
すなわち、本実施形態において切換回路50は、当初、
画像データAをメイン画像データ、画像データBをサブ
画像データとする。そして、原稿読み取りにおいて、切
換制御信号が“1”になった場合には、画像データBを
メイン画像データ、画像データAをサブ画像データとす
る。その後、強制的なリセット操作が行われた場合に
は、画像データAをメイン画像データ、画像データBを
サブ画像データとする。
【0083】c.すじ除去回路9では、メイン画像デー
タが画像データAであるか画像データBであるかとは無
関係に、すじ検知回路8から供給される黒すじ検知デー
タを監視し、メイン画像データに黒すじ状のノイズが含
まれる場合にはサブ画像データを用いたメイン画像デー
タの補正を行うようにした。
【0084】d.上記の強制的なリセット操作により、
切換制御信号を“0”に初期化するように切換制御信号
発生回路51の構成を変更した。
【0085】以下、本実施形態の動作を説明する。ま
ず、画像データAがメイン画像データとなっている状態
において原稿読み取りが行われた場合において、下流側
読み取り位置におけるゴミの付着などにより、原稿終端
検出時に黒すじ検知データが“1”となり、切換制御信
号が“1”になったとする。
【0086】この場合、その後の原稿読み取りでは、画
像データBがメイン画像データ、画像データAがサブ画
像データとされることとなる。この場合において、上流
側読み取り位置にゴミの付着がなければ、その後の原稿
読み取りでは良好なメイン画像データ(画像データB)
が得られることとなる。ここで、画像データBがメイン
画像データとなっている場合には、表示パネル(図示
略)への表示などによりその旨がユーザに知らされる。
【0087】その後、上流側読み取り位置にもゴミが付
着したとすると、この上流側読み取り位置から得られる
メイン画像データ(画像データB)に黒すじ状のノイズ
が含まれることとなる。この場合において、黒すじ状の
ノイズが黒すじ検知回路8によって検知されると、すじ
除去回路9によりメイン画像データにおける黒すじ状の
ノイズの影響を受けている部分がサブ画像データによっ
て置き換えられる。また、この場合には黒すじ検知デー
タが“1”となることから、切換制御信号が“1”にな
る場合がある。しかしながら、画像データBがメイン画
像データとなっている場合には、強制的なリセット操作
がされない限り、たとえ切換制御信号が“1”になって
も、メイン画像データとサブ画像データの切り換えは行
われない。
【0088】この間、ユーザは、上述した表示パネルの
表示により、画像データBがメイン画像データとなって
いることを知ることができる。このことが好ましくない
場合、ユーザは画像読取装置のコンタクトガラスの原稿
読み取り位置付近を清掃し、付着していたゴミを拭き取
った上で上述のリセット操作をすればよい。これにより
画像データAがメイン画像データ、画像データBがサブ
画像データとされる。清掃が不十分であり、ゴミが取れ
てない場合には、その後の原稿読み取りにおいて切換制
御信号が“1”になり、再びメイン画像データとサブ画
像データの切り換えが行われ、その旨が表示パネルに表
示される。この場合、ユーザは再び清掃を行い、リセッ
ト操作をすればよい。このような作業を繰り返しても、
原稿読み取りの度に切り換え制御信号が“1”となるこ
ともありうる。そのような場合には、画像読取装置内部
の光路上にゴミが付着している可能性があるので、保守
員を呼んでゴミの除去を行うなどの対応を採ればよい。
【0089】D.第4の実施形態 図14はこの発明の第4の実施形態に係る画像読取装置
の構成の一部を示すブロック図である。この図14に示
す部分は、上記第1の実施形態におけるすじ検知回路8
およびすじ除去回路9からなる部分に対応している。な
お、画像データAは、上記第1の実施形態におけるシェ
ーディング補正回路6Aから出力される画像データ、画
像データBは出力遅延回路7から出力される画像データ
である。
【0090】図14において、すじ検知回路61は、画
像データBを参照することにより、画像データAに黒す
じ状のノイズが含まれているか否かを判定し、その結果
を示す黒すじ検知データを出力する回路である。また、
すじ検知回路62は、画像データAを参照することによ
り、画像データBに黒すじ状のノイズが含まれているか
否かを判定し、その結果を示す黒すじ検知データを出力
する回路である。これらのすじ検知回路61および62
の構成は、上記第1の実施形態において図4を参照して
説明した通りである。なお、図14において、各すじ検
知回路に設けられた入力端aおよびbは、図4において
画像データAおよびBが入力される各入力端子に各々対
応している。
【0091】すじ検知回路61および62から出力され
る各黒すじ検知データは、すじカウンタ71および72
に各々供給される。これらのすじカウンタ71および7
2は、原稿終端検出時に供給される最後の1ライン分の
各黒すじ検知データに含まれる“1”の個数を各々カウ
ントし、各カウント値を切換制御信号発生回路80に供
給する。ここで、画像データAに黒すじ状のノイズが全
くない場合には、すじカウンタ71のカウント値は
「0」になるが、多数の黒すじ状のノイズまたは幅の広
い黒すじ状のノイズが含まれている場合には当該カウン
ト値は大きな値となる。すじカウンタ72のカウント値
も同様であり、当該カウンタ値は画像データBに含まれ
る黒すじ状のノイズの本数または量に依存することとな
る。
【0092】切換制御信号発生回路80は、すじカウン
タ71および72の各カウント値を比較し、前者が後者
よりも少ない場合には、画像データAをメイン画像デー
タ、画像データBをサブ画像データとし、前者が後者よ
りも多い場合には画像データBをメイン画像データ、画
像データAをサブ画像データとする旨の決定をする。そ
して、切換制御信号発生回路80は、この決定に基づき
切換制御信号を切換回路81に供給し、その切換制御を
行う。
【0093】次の原稿読み取り時には、この切換制御の
下、切り換え制御信号発生回路80が決定した通りの各
画像データが切換回路81からメイン画像データおよび
サブ画像データとして各々出力され、すじ検知回路82
およびすじ除去回路9に供給される。そして、すじ検知
回路82は、サブ画像データを参照することによりメイ
ン画像データ中の黒すじ状のノイズの検知を行い、その
結果である黒すじ検知データを出力する。すじ除去回路
9は、この黒すじ検知データに基づき、サブ画像データ
によるメイン画像データの補正を行う。このすじ除去回
路9の構成および動作は、既に第1の実施形態において
図7を参照して説明した通りである。
【0094】本実施形態によれば、画像データAおよび
Bの両方が黒すじ状のノイズを含んでいる場合において
も、ノイズの量が少ない方の画像データをメイン画像デ
ータ、ノイズの量が多い方の画像データをサブ画像デー
タとして、すじ除去回路9によるメイン画像データの補
正が行われる。従って、画像データAおよびBの両方に
ノイズが含まれるような劣悪な条件下においても、可能
な限り良好な出力画像を得ることができる。
【0095】なお、図14に示す例では、画像の読み取
り位置を2箇所とした場合を例に説明したが、本発明の
適用範囲はこれに限定されるものではなく、3箇所以上
の読み取り位置を設け、各読み取り位置における画像デ
ータを用いて黒すじ状のノイズの検知およびメイン画像
データの補正を行ってもよい。図15は画像の読み取り
位置を3箇所とした場合に対応した本実施形態の変形例
を示すものである。この図15において、画像データ
A、BおよびCは、3箇所の読み取り位置において得ら
れた画像データである。なお、各画像データは、必要な
遅延処理を経ており、同相である。
【0096】図14において、すじ検知回路61は、画
像データBを参照することにより、画像データAに黒す
じ状のノイズが含まれているか否かを判定し、その結果
を示す黒すじ検知データを出力する。また、すじ検知回
路62は、画像データCを参照することにより、画像デ
ータBに黒すじ状のノイズが含まれているか否かを判定
し、その結果を示す黒すじ検知データを出力する。そし
て、すじ検知回路63は、画像データAを参照すること
により、画像データCに黒すじ状のノイズが含まれてい
るか否かを判定し、その結果を示す黒すじ検知データを
出力する。すじカウンタ71〜73は、各すじ検知回路
61〜63からの各黒すじ検知データ中の“1”の数を
各々カウントする。切換制御信号発生回路80は、すじ
カウンタ71〜73の各カウント値を比較することによ
り、各画像データA〜Cのうち含まれるノイズ量が最も
少ないものをメイン画像データとし、2番目に少ないも
のをサブ画像データとする。そして、切換制御信号発生
回路80は、この決定に基づき切換制御信号を切換回路
81に供給し、その切換制御を行う。以後の動作は図1
4に示す実施形態と同様である。
【0097】E.第5の実施形態 上記第2〜第4の実施形態では、メイン画像データにす
じ状のノイズが含まれている場合には、メイン画像デー
タおよびサブ画像データの切り換えを行った。これに対
し、本実施形態では、メイン画像データ中にすじ状のノ
イズが含まれていることが判った場合に、各読み取り位
置とメイン画像データおよびサブ画像データとの対応関
係を変更することなく、当該原稿読み取り動作終了から
次の原稿読み取り動作開始までの間に、上流側および下
流側の各読み取り位置を現在位置から移動する。この移
動の方法としては、例えば図2におけるミラー22を移
動する等の方法が考えられる。また、本実施形態では、
メイン画像データにすじ状のノイズが含まれている旨の
判定がなされた場合に、このノイズを含む画素の位置情
報をメモリに格納する。そして、読み取り位置の移動を
行った後、該メモリに記憶された画素と同一の画素につ
いて、再度、すじ状のノイズが含まれている旨の判定が
なされた場合に、原稿の読み取り動作を禁止する制御信
号を出力する。本実施形態によれば、移動という応急処
理により、ゴミ付着によるノイズの除去された出力画像
を形成することができるとともに、そのような応急処置
が効を奏しない場合には、ノイズを含む出力画像の排出
を強制的に止めることができる。
【0098】F.第6の実施形態 上記第1の実施形態によれば、下流側読み取り位置にお
ける画像データAにすじ状のノイズが発生した場合で
も、すじ除去回路9(図1参照)において、そのノイズ
を含む画像データAが上流側読み取り位置における画像
データBによつて置き換えられるので、すじ状のノイズ
が除去された出力画像を形成することができる。
【0099】しかしながら、画像データAと画像データ
Bの差がスレッショルドレベル近傍となるような、すじ
状のノイズの濃度が低い場合、装置の振動やその他のノ
イズなどの影響でゴミ判定ビットが不連続になり、(図
16)が連続性検知ブロック28(図4)で黒すじ検知
データは0になってしまうためノイズは検出さずに残っ
てしまう(図17)。本実施形態は、以上説明した問題
を解決するものである。
【0100】本実施形態に係る画像読取装置の構成の一
部を図18に示す。この図18に示すように、本実施形
態に係る画像読取装置は、上記第1の実施形態における
すじ除去回路9(図1および図7参照)に補正回路83
を設けた構成となっている。この補正回路はラインメモ
リ84〜87とOR回路88にて構成され、黒すじ検知
データを副走査方向に所定のライン数分伸ばした黒すじ
検知データBを生成する(図19)。選択回路38に
て、この黒すじ検知データBで画像を切り替えることに
より、黒すじ検知データが0になった後も所定のライン
数分、黒すじ除去と同様の処理を施すことができる。
【0101】図20は以上に説明したすじ除去回路9
(図18)の動作例を示すものである。まず、図20
(a)および(b)は、特定の画素に対応した画像デー
タAおよびB(いずれも、すじ除去回路9に入力される
データである。)を例示している。この例では、2〜1
2ラインにかけて、画像データAがゴミの付着による影
響を受けているが、濃度が低いため点線状になってあら
われる。点線のライン数が連続性検知ブロック28(図
4)での連続ライン数より大きい部分は黒すじ検知デー
タが“1”となるが、少ない部分は0となる。そのため
に9〜12ラインにかけて黒すじ検知データは0となっ
ている。この黒すじ検知データを補正回路にて4ライン
数分続けて“1”を出力したものが、黒すじ検知データ
Bであり、この黒すじ検知データBが“0”のときは画
像データAを選択し、“1”のときは画像データBを選
択するため、5〜8ライン周期の間はゴミ付着の影響の
ない画像データBが選択され、黒すじ除去画像として出
力される。
【0102】この黒すじ除去画像データは、遅延回路3
9によって4ライン周期だけ遅延される。また、画像デ
ータBも、遅延回路40によって4ライン周期だけ遅延
される。この4ライン周期遅延後の黒すじ除去画像デー
タおよび4ライン周期遅延後の画像データBを図20
(f)および(g)に示す。選択回路41は、黒すじ検
知データBが“0”である期間は黒すじ除去画像データ
を選択するが、“1”である期間は4ライン周期遅延後
の画像データBを選択する。ここで、黒すじ除去画像デ
ータの前半の4ライン周期分の画像データはゴミ付着の
影響を受けている。しかしながら、選択回路41が行う
上記の選択動作により、このゴミ付着の影響を受けた黒
すじ除去画像データに代えて、ゴミ付着の影響のない画
像データBが選択されることとなる。従って、図20
(h)に示すようにゴミ付着の影響のない最終的な黒す
じ除去画像データが選択回路41から出力されることと
なる。
【0103】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、すじ状のノイズの濃度が低い場合でも点線状に残る
こと無く、すじ状のノイズを除去した品質の良い出力画
像を得ることができる。
【0104】G.第7の実施形態 上記第1の実施形態によれば、下流側読み取り位置にお
ける画像データAにすじ状のノイズが発生した場合で
も、すじ除去回路9(図1参照)において、そのノイズ
を含む画像データAが上流側読み取り位置における画像
データBによって置き換えられるので、すじ状のノイズ
が除去された出力画像を形成することができる。
【0105】しかしながら、主走査方向に幅の広いゴミ
の影響によるすじ状のノイズの場合、主走査方向の両端
の1画素については副走査方向に不連続になり、連続性
検知ブロック28(図4)で黒すじ検知データは“0”
になってしまうため、ノイズは検出されず、両端の1画
素は点線状になって残ってしまう(図21)。本実施形
態は、以上説明した問題を解決するものである。
【0106】本実施形態に係る画像読取装置の構成の一
部を図22に示す。この図22に示すように、本実施形
態に係る画像読取装置は、上記第1の実施形態における
すじ除去回路9(図1および図7参照)に主走査遅延回
路89、90と補正回路91を設けた構成となってい
る。この補正回路91はFF回路92、93とOR回路
94にて構成され、入力される黒すじ検知データを主走
査方向に2画素分伸ばした黒すじ検知データCを生成す
る(図23)。主走査遅延回路89、90は画像データ
Aと画像データBを1画素分遅延させて、補正回路91
での遅延分を補正する。選択回路38、41にて、この
黒すじ検知データCで画像を切り替えることにより、黒
すじ検知データの主走査方向の前後1画素についても、
黒すじ除去と同様の処理を施すことができる。
【0107】図24は上述したすじ除去回路9(図2
2)の動作例を示すものである。まず、図24(a)お
よび(b)は、特定の画素に対応した画像データAおよ
びB(いずれも、すじ除去回路9に入力されるデータで
ある。)を例示している。この例では、A4からA8に
かけて、画像データAがゴミの付着による影響を受けて
いるが、両端の画素A4とA8は副走査方向に不連続で
あるため黒すじ検知データは“0”となっている。この
黒すじ検知データを補正回路91にて主走査方向に2画
素分伸ばしたものが、黒すじ検知データCである。この
黒すじ検知データCが“0”のときは画像データAを選
択し、“1”のときは画像データBを選択するが、この
選択回路38に入力される画像データAと画像データB
はそれぞれ主走査遅延回路89、90によって1画素分
遅延されている。従って、選択回路38から出力される
黒すじ除去画像データは、画像データAのうちゴミの付
着による影響を受けているA4からA8についてはゴミ
付着の影響のない画像データBのB4からB8に切り替
えられて出力される。
【0108】遅延回路41についても同様に動作するこ
とで、同様な処理が施される。以上は両端1画素ずつに
ついての実施例であり、主走査回路89、90および補
正回路91の遅延画素数を変えることにより、両端の複
数画素に対しても応用することができる。
【0109】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、主走査方向に幅の広いゴミの影響によるすじ状のノ
イズの場合でも両端のノイズを点線状に残すこと無く、
すじ状のノイズを除去した品質の良い出力画像を得るこ
とができる。
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る画
像読取装置によれば、原稿を搬送する搬送手段と、前記
搬送手段によって搬送される原稿を読み取る複数の読取
手段と、前記複数の読取手段によって出力された各画像
データを比較し、副走査方向に並んだ複数の画素につい
て各画像データが連続して一致していない場合に、前記
複数の読取手段のうちの所定の読取手段によって出力さ
れた画像データにすじ状のノイズが含まれている旨の判
定をするノイズ検知手段とを設けたので、原稿の搬送速
度に変動がある場合においても、正確にすじ状のノイズ
の検知を行うことができ、ノイズの除去された良好な出
力画像を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態である画像読取装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における原稿搬送装置および原稿
読み取りのための光学系を示す図である。
【図3】 同実施形態におけるCCDの構成を示す図で
ある。
【図4】 同実施形態におけるすじ検知回路の構成を示
すブロック図である。
【図5】 同すじ検知回路の動作を説明する図である。
【図6】 同すじ検知回路の動作を説明する図である。
【図7】 同実施形態におけるすじ除去回路の構成例を
示すブロック図である。
【図8】 同すじ除去回路の動作を説明する図である。
【図9】 同すじ除去回路の他の構成例を示すブロック
図である。
【図10】 この発明の第2の実施形態である画像読取
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 同実施形態の変形例における切換制御信号
発生回路の構成を示すブロック図である。
【図12】 同切換制御信号発生回路の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図13】 この発明の第3の実施形態である画像読取
装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の第4の実施形態である画像読取
装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の第4の実施形態である画像読取
装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図16】 この発明の第6の実施形態である画像読取
装置の動作を説明する図である。
【図17】 同実施形態の画像読取装置の動作を説明す
る図である。
【図18】 同実施形態におけるすじ除去回路の構成例
を示すブロック図である。
【図19】 同実施形態における補正回路の構成例を示
すブロック図である。
【図20】 同実施形態におけるすじ除去回路の動作を
説明する図留である。
【図21】 この発明の第7の実施形態である画像読取
装置の動作を説明する図である。
【図22】 同実施形態におけるすじ除去回路の構成例
を示すブロック図である。
【図23】 同実施形態における補正回路の構成例を示
すブロック図である。
【図24】 同実施形態におけるすじ除去回路の動作を
説明する図である。
【符号の説明】 1……CCD、3Aおよび3B……サンプルホールド回
路、4Aおよび4B……出力増幅回路、5Aおよび5B
……A/D変換回路、6Aおよび6B……シェーディン
グ補正回路、7……出力遅延回路、8……すじ検知回路
(ノイズ検知手段)、9……すじ除去回路(ノイズ除去
手段)、10……画像処理回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 宏文 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−139844(JP,A) 特開 平6−303428(JP,A) 特開 平6−70099(JP,A) 特開 平6−46259(JP,A) 特開 平6−86104(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04,1/40

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される原稿を読み取る複数の
    読取手段と、 前記搬送手段による原稿の搬送速度に応じて基準画素数
    を設定する設定手段と、 前記複数の読取手段によって出力された各画像データを
    比較し、副走査方向に並んだ複数の画素について各画像
    データが前記基準画素数だけ連続して一致していない場
    合に、前記複数の読取手段のうちの所定の読取手段によ
    って出力された画像データにすじ状のノイズが含まれて
    いる旨の判定をするノイズ検知手段とを具備することを
    特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記搬送手段による原
    稿の搬送速度が速いほど、前記基準画素数を大きな値に
    設定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記搬送手段による原
    稿の搬送速度が速い場合に生じるノイズの画素数に基づ
    いて、前記基準画素数を設定することを特徴とする請求
    項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記搬送手段による原
    稿の搬送速度が速い場合に生じる前記複数の読取手段に
    おける出力画像データの位相ずれ量に基づいて、前記所
    定画素数を設定することを特徴とする請求項1記載の画
    像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記ノイズ検知手段は、前記所定の読取
    手段によって出力された画像データが他の読取手段によ
    って出力された画像データよりも大きい場合に、前記所
    定の読取手段によって出力された画像データに黒すじ状
    のノイズが含まれている旨の判定をすることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記ノイズ検知手段は、前記所定の読取
    手段によって出力された画像データが他の読取手段によ
    って出力された画像データよりも小さい場合に、前記所
    定の読取手段によって出力された画像データに白すじ状
    のノイズが含まれている旨の判定をすることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 搬送手段によって搬送される原稿を複数
    の読取手段により読み取り、前記搬送手段による原稿の
    搬送速度に応じて基準画素数を設定し、前記複数の読取
    手段によって出力された各画像データを比較し、副走査
    方向に並んだ複数の画素について各画像データが前記基
    準画素数だけ連続して一致していない場合に、前記複数
    の読取手段のうちの所定の読取手段によって出力された
    画像データにすじ状のノイズが含まれている旨の判定を
    することを特徴とする画像読取方法。
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