JP2002232654A - 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002232654A
JP2002232654A JP2001025167A JP2001025167A JP2002232654A JP 2002232654 A JP2002232654 A JP 2002232654A JP 2001025167 A JP2001025167 A JP 2001025167A JP 2001025167 A JP2001025167 A JP 2001025167A JP 2002232654 A JP2002232654 A JP 2002232654A
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interpolation
data
image
cis
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JP2001025167A
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Rie Ishii
理恵 石井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のCISを連結して1ライン分の画像を
読み取るスキャナーなどにおいて、読み取り時に欠落し
たCISの連結部分の画素データを原画像の周波性特性
を損なわずに正確に補間することで、読み取りにともな
う画質の劣化を防止すること。また、当該処理を簡易か
つ高速におこなうこと。 【解決手段】 CISの連結部分にあたったために対応
する読み取り素子がなく、あるべき画素データが欠落し
てしまった位置、すなわち補間位置は、実際に読み取ら
れた画素データの並びの中に一定の周期で現れるので、
この位置を検出したところで、左右方向の周辺画素に3
次関数コンボリューション法を適用して求められた補間
データを挿入する。補間演算にもちいるフィルタ係数の
組は、補間する画素と周辺画素との距離のほか、表示す
るのか印刷するのかといった画像の利用形態などによっ
ても変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連結された複数
のCIS(Contact Image Senso
r)によって読み取られた画像を補正する画像処理装
置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行
させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像素子の一種であるCISは、構造が
単純で本体を小型化・薄型化しやすいという特徴から、
FAXやスキャナーなどを中心に広く利用されている。
【0003】図24は、撮像素子としてCISを採用し
た従来の画像読み取り装置における、画像読み取り部分
の構造を模式的に示す説明図である。CIS2401は
等倍センサーであるため、読み取り部分にはその全長が
原稿幅以上となるように、複数個のCIS2401をつ
なぎあわせて配置する。これによって、原稿の搬送に合
わせて、1ライン分の画像データを一括して読み取るこ
とができる。そして、従来技術の300〜400dpi
といった低い解像度では、これで問題が生じることはな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、解像度
が600dpi程度にまで向上すると、複数のCISを
連結して利用することに起因する、特有の画質劣化が生
じてしまうという問題点があった。
【0005】すなわち、解像度の向上にともなって、図
25に示すようにCISの読み取り素子2402の間隔
(ピッチ)が狭まってくると、たとえば原稿上の画素2
403は本来なら読み取られていたはずが、たまたまC
ISの連結部分にあたったために読み取られないことに
なってしまう。
【0006】連結部分の前後の読み取り素子から入力し
たデータは、間を詰めてメモリー内に蓄積される、すな
わちその間には画素が存在しないものとして扱われるの
で、この後フィルタリングなどの処理を経て最終的に出
力される画像は、CISの連結部分に対応する部分がい
わば「折り畳まれた」ようになる。
【0007】図26は、CISの連結部分で画像が折り
畳まれる様子を示した説明図である。同図は斜線の一部
を拡大したものであるが、原画像の点線内の画素が、出
力画像ではCISの連結部分にあたったために欠落し、
直後(右)の画素がその分だけ前(左)に詰められてい
る。そのため出力画像では、斜線の滑らかさが失われ
て、図示するような段差が生じてしまっている。
【0008】また、図27も上記と同じ原因で画像が折
り畳まれる様子を示した説明図である。同図は網点部を
拡大したものであるが、原画像の点線内の画素が欠落し
たために、本来の網点Bが崩れてAのような形になって
いる。周囲が規則正しい配列のため、この網点の乱れを
人の目は捕らえやすく、画質が劣化していると感じられ
る。
【0009】この発明は、上述した従来技術による問題
点を解消するため、読み取り時に欠落した画素データを
原画像の周波性特性を損なわずに正確に補間すること
で、読み取りにともなう画質の劣化を防止するととも
に、当該処理を簡易かつ高速におこなうことが可能な画
像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュー
タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる画
像処理装置は、連結された複数のCISによって読み取
られた画像を補正する画像処理装置において、複数の画
素データの列の中から画素データが欠落している位置を
検出する補間位置検出手段と、前記補間位置検出手段に
よって検出された位置の周辺の1次元方向の画素データ
を参照して前記欠落している画素データを作成する補間
データ作成手段と、前記補間位置検出手段によって検出
された位置に前記補間データ作成手段によって作成され
た画素データを挿入する補間データ挿入手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】この請求項1に記載の発明によれば、読み
取られなかった画素の値がその周辺の実際に読み取られ
た画素の値から推定・算出されて、本来あるべき位置に
挿入される。
【0012】また、請求項2に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記
補間位置検出手段が、前記CISの最後の読み取り素子
によって読み取られた画素データと当該CISに隣接す
るCISの最初の読み取り素子によって読み取られた画
素データとの間を画素データが欠落している位置として
検出することを特徴とする。
【0013】この請求項2に記載の発明によれば、CI
Sの連結部分にあたったために読み取られなかった画素
の値が、その周辺の実際に読み取られた画素の値から推
定・算出されて、本来あるべき位置に挿入される。
【0014】また、請求項3に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項1または請求項2に記載の発明
において、前記補間データ作成手段が、前記補間位置検
出手段によって検出された位置の直前の少なくとも1つ
の画素データおよび直後の少なくとも1つの画素データ
を参照して前記欠落している画素データを作成すること
を特徴とする。
【0015】この請求項3に記載の発明によれば、CI
Sの連結部分にあたったために読み取られなかった画素
の値が、その直前・直後の実際に読み取られた画素の値
から推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入され
る。
【0016】また、請求項4に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項2または請求項3に記載の発明
において、前記補間データ作成手段が、前記CISの最
後の読み取り素子と当該CISに隣接するCISの最初
の読み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画素データ
のうちのどの画素データを参照するかを決定することを
特徴とする。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、CI
Sの連結部分で読み取り素子の間隔がどのくらい開いて
いるかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画素が
参照されるのかが異なる。
【0018】また、請求項5に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項2または請求項3に記載の発明
において、前記補間データ作成手段が、操作者によって
設定された精度にもとづいて周辺の画素データのうちの
どの画素データを参照するかを決定することを特徴とす
る。
【0019】この請求項5に記載の発明によれば、設定
されている精度によって、補間時に周辺画素のうちのど
の画素が参照されるのかが異なる。
【0020】また、請求項6に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項2または請求項3に記載の発明
において、前記補間データ作成手段が、読み取られた画
像が画面上に表示されるか用紙上に印刷されるかによっ
て周辺の画素データのうちのどの画素データを参照する
かを決定することを特徴とする。
【0021】この請求項6に記載の発明によれば、読み
取られた画像が表示されるのか印刷されるのかによっ
て、補間時に周辺画素のうちのどの画素が参照されるの
かが異なる。
【0022】また、請求項7に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項2または請求項3に記載の発明
において、前記補間データ作成手段が、前記CISの最
後の読み取り素子と当該CISに隣接するCISの最初
の読み取り素子との間隔にもとづいて複数の画素データ
を作成することを特徴とする。
【0023】この請求項7に記載の発明によれば、CI
Sの連結部分で読み取り素子の間隔が画素1個分以上に
開いているときは、その位置に複数の補間データが作成
・挿入される。
【0024】また、請求項8に記載の発明にかかる画像
処理装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれか一つに
記載の発明において、前記補間データ作成手段が、周辺
の画素データに所定の3次関数から求められる係数を乗
算することで前記欠落している画素データを作成するこ
とを特徴とする。
【0025】この請求項8に記載の発明によれば、欠落
した画素データは3次関数コンボリューション法によっ
て補間される。
【0026】また、請求項9に記載の発明にかかる画像
処理方法は、連結された複数のCISによって読み取ら
れた画像を補正する画像処理方法において、複数の画素
データの列の中から画素データが欠落している位置を検
出する補間位置検出工程と、前記補間位置検出工程で検
出された位置の周辺の1次元方向の画素データを参照し
て前記欠落している画素データを作成する補間データ作
成工程と、前記補間位置検出工程で検出された位置に前
記補間データ作成工程で作成された画素データを挿入す
る補間データ挿入工程と、を含んだことを特徴とする。
【0027】この請求項9に記載の発明によれば、読み
取られなかった画素の値がその周辺の実際に読み取られ
た画素の値から推定・算出されて、本来あるべき位置に
挿入される。
【0028】また、請求項10に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項9に記載の発明において、前
記補間位置検出工程では、前記CISの最後の読み取り
素子によって読み取られた画素データと当該CISに隣
接するCISの最初の読み取り素子によって読み取られ
た画素データとの間を画素データが欠落している位置と
して検出することを特徴とする。
【0029】この請求項10に記載の発明によれば、C
ISの連結部分にあたったために読み取られなかった画
素の値が、その周辺の実際に読み取られた画素の値から
推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入される。
【0030】また、請求項11に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項9または請求項10に記載の
発明において、前記補間データ作成工程では、前記補間
位置検出工程で検出された位置の直前の少なくとも1つ
の画素データおよび直後の少なくとも1つの画素データ
を参照して前記欠落している画素データを作成すること
を特徴とする。
【0031】この請求項11に記載の発明によれば、C
ISの連結部分にあたったために読み取られなかった画
素の値が、その直前・直後の実際に読み取られた画素の
値から推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入され
る。
【0032】また、請求項12に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項10または請求項11に記載
の発明において、前記補間データ作成工程では、前記C
ISの最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCI
Sの最初の読み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画
素データのうちのどの画素データを参照するかを決定す
ることを特徴とする。
【0033】この請求項12に記載の発明によれば、C
ISの連結部分で読み取り素子の間隔がどのくらい開い
ているかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画素
が参照されるのかが異なる。
【0034】また、請求項13に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項10または請求項11に記載
の発明において、前記補間データ作成工程では、操作者
によって設定された精度にもとづいて周辺の画素データ
のうちのどの画素データを参照するかを決定することを
特徴とする。
【0035】この請求項13に記載の発明によれば、設
定されている精度によって、補間時に周辺画素のうちの
どの画素が参照されるのかが異なる。
【0036】また、請求項14に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項10または請求項11に記載
の発明において、前記補間データ作成工程では、読み取
られた画像が画面上に表示されるか用紙上に印刷される
かによって周辺の画素データのうちのどの画素データを
参照するかを決定することを特徴とする。
【0037】この請求項14に記載の発明によれば、読
み取られた画像が表示されるのか印刷されるのかによっ
て、補間時に周辺画素のうちのどの画素が参照されるの
かが異なる。
【0038】また、請求項15に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項10または請求項11に記載
の発明において、前記補間データ作成工程では、前記C
ISの最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCI
Sの最初の読み取り素子との間隔にもとづいて複数の画
素データを作成することを特徴とする。
【0039】この請求項15に記載の発明によれば、C
ISの連結部分で読み取り素子の間隔が画素1個分以上
に開いているときは、その位置に複数の補間データが作
成・挿入される。
【0040】また、請求項16に記載の発明にかかる画
像処理方法は、前記請求項9〜請求項14のいずれか一
つに記載の発明において、前記補間データ作成工程で
は、周辺の画素データに所定の3次関数から求められる
係数を乗算することで前記欠落している画素データを作
成することを特徴とする。
【0041】この請求項16に記載の発明によれば、欠
落した画素データは3次関数コンボリューション法によ
って補間される。
【0042】また、請求項17に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、複数の画素デー
タの列の中から画素データが欠落している位置を検出す
る補間位置検出工程と、前記補間位置検出工程で検出さ
れた位置の周辺の1次元方向の画素データを参照して前
記欠落している画素データを作成する補間データ作成工
程と、前記補間位置検出工程で検出された位置に前記補
間データ作成工程で作成された画素データを挿入する補
間データ挿入工程と、を含んだことを特徴とする。
【0043】この請求項17に記載の発明によれば、読
み取られなかった画素の値がその周辺の実際に読み取ら
れた画素の値から推定・算出されて、本来あるべき位置
に挿入される。
【0044】また、請求項18に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項17
に記載の発明において、前記補間位置検出工程では、前
記CISの最後の読み取り素子によって読み取られた画
素データと当該CISに隣接するCISの最初の読み取
り素子によって読み取られた画素データとの間を画素デ
ータが欠落している位置として検出することを特徴とす
る。
【0045】この請求項18に記載の発明によれば、C
ISの連結部分にあたったために読み取られなかった画
素の値が、その周辺の実際に読み取られた画素の値から
推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入される。
【0046】また、請求項19に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項17
または請求項18に記載の発明において、前記補間デー
タ作成工程では、前記補間位置検出工程で検出された位
置の直前の少なくとも1つの画素データおよび直後の少
なくとも1つの画素データを参照して前記欠落している
画素データを作成することを特徴とする。
【0047】この請求項19に記載の発明によれば、C
ISの連結部分にあたったために読み取られなかった画
素の値が、その直前・直後の実際に読み取られた画素の
値から推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入され
る。
【0048】また、請求項20に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項18
または請求項19に記載の発明において、前記補間デー
タ作成工程では、前記CISの最後の読み取り素子と当
該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子との間
隔にもとづいて周辺の画素データのうちのどの画素デー
タを参照するかを決定することを特徴とする。
【0049】この請求項20に記載の発明によれば、C
ISの連結部分で読み取り素子の間隔がどのくらい開い
ているかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画素
が参照されるのかが異なる。
【0050】また、請求項21に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項18
または請求項19に記載の発明において、前記補間デー
タ作成工程では、操作者によって設定された精度にもと
づいて周辺の画素データのうちのどの画素データを参照
するかを決定することを特徴とする。
【0051】この請求項21に記載の発明によれば、設
定されている精度によって、補間時に周辺画素のうちの
どの画素が参照されるのかが異なる。
【0052】また、請求項22に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項18
または請求項19に記載の発明において、前記補間デー
タ作成工程では、読み取られた画像が画面上に表示され
るか用紙上に印刷されるかによって周辺の画素データの
うちのどの画素データを参照するかを決定することを特
徴とする。
【0053】この請求項22に記載の発明によれば、読
み取られた画像が表示されるのか印刷されるのかによっ
て、補間時に周辺画素のうちのどの画素が参照されるの
かが異なる。
【0054】また、請求項23に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項18
または請求項19に記載の発明において、前記補間デー
タ作成工程では、前記CISの最後の読み取り素子と当
該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子との間
隔にもとづいて複数の画素データを作成することを特徴
とする。
【0055】この請求項23に記載の発明によれば、C
ISの連結部分で読み取り素子の間隔が画素1個分以上
に開いているときは、その位置に複数の補間データが作
成・挿入される。
【0056】また、請求項24に記載の発明にかかるコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記請求項17
〜請求項22のいずれか一つに記載の発明において、前
記補間データ作成工程では、周辺の画素データに所定の
3次関数から求められる係数を乗算することで前記欠落
している画素データを作成することを特徴とする。
【0057】この請求項24に記載の発明によれば、欠
落した画素データは3次関数コンボリューション法によ
って補間される。
【0058】すなわち、前記請求項17〜請求項24の
いずれか一つに記載の発明にかかるコンピュータ読み取
り可能な記録媒体は、各工程をコンピュータに実行させ
るプログラムを記録したことによって、そのプログラム
をコンピュータに読み取らせて実行させることが可能と
なる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像処理装置、画像処理方法およびその方
法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態
を詳細に説明する。
【0060】〔実施の形態〕 (画像処理装置のハードウエア構成)図1は、この発明
の実施の形態にかかる画像処理装置、具体的にはMFP
(複写機、プリンタ、スキャナー、FAXなどの複合
機)の縦断正面図である。同図に示すMFPは、大別し
て画像を読み取るイメージスキャナー101と、イメー
ジスキャナー101で読み取られた画像データにもとづ
いて、電子写真方式で用紙上に画像形成をおこなうプリ
ンタ102とから構成されている。
【0061】そして、イメージスキャナー101は第1
画像読み取り部101a、第2画像読み取り部101
b、原稿セット部101c、原稿排紙部101d、原稿
搬送経路101e、多数の搬送ローラ101f、第1コ
ンタクトガラス101g、第2コンタクトガラス101
hなどによって構成されている。
【0062】読み取り対象となる原稿は原稿セット部1
01cにセットされ、搬送ローラ101fの回転によっ
て原稿搬送経路101eを一枚ずつ搬送されて、原稿排
紙部101dに排紙される。この搬送の途中で、片面モ
ードが設定されている場合は第1画像読み取り部101
aにおいてのみ、また両面モードが設定されている場合
は第1画像読み取り部101aおよび第2画像読み取り
部101bの双方において、それぞれ画像の読み取りが
おこなわれる。
【0063】第1画像読み取り部101aは、第1コン
タクトガラス101g上に置かれた原稿の表面画像(ガ
ラス側を表面とする)、または原稿搬送経路101eを
経て第2コンタクトガラス101h上を搬送される原稿
の表面画像を、光電変換素子たとえばCCDによって読
み取る。また、第2画像読み取り部101bは両面モー
ドが設定されている場合に、原稿搬送経路101e上を
搬送される原稿の裏面画像を、光電変換素子たとえばC
IS(コンタクトイメージセンサー)によって読み取
る。
【0064】なお、この第2画像読み取り部101bに
は、それぞれ288個の読み取り素子を有する25個の
CISが、原稿の搬送方向と垂直な方向につなぎあわせ
て配置されている。
【0065】また、プリンタ102は感光体102a、
レーザーユニット102b、現像器102c、転写器1
02d、定着部102e、給紙カセット102f、排紙
トレイ102gなどによって構成されている。
【0066】感光体102aの表面は帯電器(図示せ
ず)によって一様に帯電され、第1画像読み取り部10
1aまたは第2画像読み取り部101bで読み取られた
画像がレーザーユニット102bによって書き込まれ
て、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器1
02cからトナーが供給されることによってトナー像と
して顕像化され、顕像化されたトナー像は転写器102
dによって給紙カセット102fから給紙された用紙上
に転写される。転写後の用紙は定着部102eでトナー
の定着がおこなわれた後、排紙トレイ102gに排紙さ
れる。
【0067】(画像処理装置の原理および内部構成)つ
ぎに、この発明の実施の形態にかかる画像処理装置の原
理および内部構成について説明する。この発明の実施の
形態にかかる画像処理装置は、以下に示す5つのユニッ
トを含む構成である。
【0068】上記5つのユニットとは、画像データ制御
ユニットと、画像を読み取る画像読取ユニットと、画像
を格納する画像メモリーを制御して画像データの書き込
み/読み出しをおこなう画像メモリー制御ユニットと、
画像データに対し加工編集等の画像処理を施す画像処理
ユニットと、画像データを転写紙等に書き込む(プリン
トする)画像書込ユニットと、である。
【0069】上記各ユニットは、画像データ制御ユニッ
トを中心に、画像読取ユニットと、画像メモリー制御ユ
ニットと、画像処理ユニットと、画像書込ユニットとが
それぞれ画像データ制御ユニットに接続されている。
【0070】(画像データ制御ユニット)画像データ制
御ユニットによりおこなわれる処理としては以下のよう
なものがある。
【0071】たとえば、(1)画像データのバス転送効
率を向上させるためのデータ圧縮処理(一次圧縮)、
(2)一次圧縮データの画像データへの転送処理、
(3)画像合成処理(複数ユニットからの画像データを
合成することが可能である。また、データバス上での合
成も含む。)、(4)画像シフト処理(主走査および副
走査方向の画像のシフト)、(5)画像領域拡張処理
(画像領域を周辺へ任意量だけ拡大することが可能)、
(6)画像変倍処理(たとえば、50%または200%
の固定変倍)、(7)パラレルバス・インターフェース
処理、(8)シリアルバス・インターフェース処理(後
述するプロセス・コントローラー211とのインターフ
ェース)、(9)パラレルデータとシリアルデータのフ
ォーマット変換処理、(10)画像読取ユニットとのイ
ンターフェース処理、(11)画像処理ユニットとのイ
ンターフェース処理、などである。
【0072】(画像読取ユニット)画像読取ユニットに
よりおこなわれる処理としては以下のようなものがあ
る。
【0073】たとえば、(1)光学系による原稿反射光
の読み取り処理、(2)CCD(Charge Cou
pled Device:電荷結合素子)での電気信号
への変換処理、(3)A/D変換器でのディジタル化処
理、(4)シェーディング補正処理(光源の照度分布ム
ラを補正する処理)、(5)スキャナーγ補正処理(読
み取り系の濃度特性を補正する処理)、等である。
【0074】(画像メモリー制御ユニット)画像メモリ
ー制御ユニットによりおこなわれる処理としては以下の
ようなものがある。
【0075】たとえば、(1)システム・コントローラ
ーとのインターフェース制御処理、(2)パラレルバス
制御処理(パラレルバスとのインターフェース制御処
理)、(3)ネットワーク制御処理、(4)シリアルバ
ス制御処理(複数の外部シリアルポートの制御処理)、
(5)内部バスインターフェース制御処理(操作部との
コマンド制御処理)、(6)ローカルバス制御処理(シ
ステム・コントローラーを起動させるためのROM、R
AM、フォントデータのアクセス制御処理)、(7)メ
モリー・モジュールの動作制御処理(メモリー・モジュ
ールの書き込み/読み出し制御処理等)、(8)メモリ
ー・モジュールへのアクセス制御処理(複数のユニット
からのメモリー・アクセス要求の調停をおこなう処
理)、(9)データの圧縮/伸張処理(メモリー有効活
用のためのデータ量を削減するための処理)、(10)
画像編集処理(メモリー領域のデータクリア、画像デー
タの回転処理、メモリー上での画像合成処理等)、等で
ある。
【0076】(画像処理ユニット)画像処理ユニットに
よりおこなわれる処理としては以下のようなものがあ
る。
【0077】たとえば、(1)シェーディング補正処理
(光源の照度分布ムラを補正する処理)、(2)スキャ
ナーγ補正処理(読み取り系の濃度特性を補正する処
理)、(3)MTF補正処理、(4)平滑処理、(5)
主走査方向の任意変倍処理、(6)濃度変換(γ変換処
理:濃度ノッチに対応)、(7)単純多値化処理、
(8)単純二値化処理、(9)誤差拡散処理、(10)
ディザ処理、(11)ドット配置位相制御処理(右寄り
ドット、左寄りドット)、(12)孤立点除去処理、
(13)像域分離処理(色判定、属性判定、適応処
理)、(14)密度変換処理、等である。
【0078】(画像書込ユニット)画像書込ユニットに
よりおこなわれる処理としては以下のようなものがあ
る。
【0079】たとえば、(1)エッジ平滑処理(ジャギ
ー補正処理)、(2)ドット再配置のための補正処理、
(3)画像信号のパルス制御処理、(4)パラレルデー
タとシリアルデータのフォーマット変換処理、等であ
る。
【0080】また、図2はこの発明の実施の形態にかか
る画像処理装置の内部構成を示す説明図である。まず、
第1読取ユニット201aと第2読取ユニット201
b、第1センサー・ボード・ユニット202aと第2セ
ンサー・ボード・ユニット202b、第1画像データ制
御部203aと第2画像データ制御部203b、および
第1画像処理プロセッサー204aと第2画像処理プロ
セッサー204bとは対応している。
【0081】そして、前者(第1読取ユニット201
a、第1センサー・ボード・ユニット202a、第1画
像データ制御部203a、第1画像処理プロセッサー2
04a)は、図1に示す第1画像読み取り部101aに
よって読み取られた表面画像に対する処理を、後者(第
2読取ユニット201b、第2センサー・ボード・ユニ
ット202b、第2画像データ制御部203b、第2画
像処理プロセッサー204b)は第2画像読み取り部1
01bによって読み取られた裏面画像に対する処理を、
それぞれ並行しておこなう。また、第1パラレルバス2
20aと第2パラレルバス220bも対応しており、そ
れぞれ表面画像、裏面画像を伝送するためのバスであ
る。
【0082】原稿を光学的に読み取る第1読取ユニット
201a・第2読取ユニット201bは、ランプ、ミラ
ーおよびレンズから構成され、原稿に対するランプ照射
の反射光をミラーおよびレンズによって、それぞれ第1
センサー・ボード・ユニット202a・第2センサー・
ボード・ユニット202b上の受光素子に集光する。こ
の受光素子は、第1センサー・ボード・ユニット202
aにおいてはCCDであり、第2センサー・ボード・ユ
ニット202bにおいてはCISである。
【0083】受光素子によって電気信号に変換された画
像信号は、さらにディジタル信号に量子化された後、第
1センサー・ボード・ユニット202a・第2センサー
・ボード・ユニット202bからそれぞれ第1画像デー
タ制御部203a・第2画像データ制御部203bに転
送される。
【0084】これら第1画像データ制御部203a・第
2画像データ制御部203bは、各機能デバイス(処理
ユニット)およびデータバス間における画像データの伝
送を制御する。第1センサー・ボード・ユニット202
a・第2センサー・ボード・ユニット202bから転送
されてきた画像データは、これら第1画像データ制御部
203a・第2画像データ制御部203bを経て、さら
に第1画像処理プロセッサー204a・第2画像処理プ
ロセッサー204bに転送される。
【0085】そして、第1画像処理プロセッサー204
a・第2画像処理プロセッサー204bで、光学系の特
性に起因する信号劣化やディジタル信号への量子化にと
もなう信号劣化の補正、および受光素子によって読み取
られた輝度データを面積階調に変換するための画質処理
をおこなう。なお、裏面画像用の第2画像処理プロセッ
サー204bは、CISの連結部分における欠落データ
の補間もおこなうが、これについては後述する。
【0086】第1画像処理プロセッサー204a・第2
画像処理プロセッサー204bでの上記処理後の画像デ
ータは、このMFPを複写機として使用している場合
(「コピーモード」が設定されている場合)には、つぎ
にビデオ・データ制御部205に転送される。そして、
ビデオ・データ制御部205でドット配置に関する後処
理およびドットを再現するためのパルス制御をおこなっ
て、作像ユニット(エンジン)206によって転写紙上
に再生画像を形成する。
【0087】また、このMFPをスキャナーとして使用
している場合(「スキャナーモード」が設定されている
場合)には、上記処理後の画像データは第1画像データ
制御部203a・第2画像データ制御部203bおよび
パラレルバス220a・220bを経由して、画像メモ
リー・アクセス制御部221に送られる。
【0088】画像メモリー・アクセス制御部221はメ
モリー・モジュール222をバッファーメモリーとして
使用し、そこへの書き込み/読み出しを制御しながら、
外部のパーソナル・コンピュータ(PC)などのドライ
バに対して上記画像データを転送する。
【0089】なお、後述する「補間弱モード」や「補間
強モード」、「文字モード」や「写真モード」、あるい
は「スキャナーモード」や「コピーモード」などといっ
た各種設定は、操作パネル234を介しておこなう。ま
た、システム・コントローラー231はROM233に
格納されたプログラムをRAM232に読み出して実行
することで、このMFP全体の動作の制御をおこない、
プロセス・コントローラー211はROM213に格納
されたプログラムをRAM212に読み出して実行する
ことで、画像データの流れの制御をおこなう。
【0090】つぎに、図3は図2に示す、裏面画像用の
第2画像処理プロセッサー204bのハードウェア構成
を示す説明図である。第2画像処理プロセッサー204
bは複数個の入出力ポート301を備え、それぞれデー
タの入力および出力を任意に設定することができる。
【0091】また、入出力ポート301と接続するよう
に内部にバス・スイッチ/ローカル・メモリー群302
を備え、使用するメモリー領域、データバスの経路をメ
モリー制御部303において制御する。入力されたデー
タおよび出力のためのデータは、バス・スイッチ/ロー
カル・メモリー群302をバッファー・メモリーとして
格納される。
【0092】また、プロセッサー・アレー部304にお
いてバス・スイッチ/ローカル・メモリー群302に格
納された画像データに対する各種処理をおこない、出力
結果(処理された画像データ)を再度バス・スイッチ/
ローカル・メモリー群302に格納する。
【0093】このプロセッサー・アレー部304は、具
体的には図4に示すRi10ミドルウェアプロセッサー
によって実現される。このプロセッサーはSIMD(S
ingle Instruction stream
Multiple Datastream)型プロセッ
サーであり、複数のデータに対して単一の命令を並列に
実行させるものであって、複数のプロセッサー・エレメ
ント(PE)よって構成される。
【0094】各プロセッサー・エレメントはデータを格
納するレジスター(Reg)401、他のプロセッサー
・エレメントのレジスターにアクセスするためのマルチ
プレクサー(MUX)402、バレルシフター(Shi
ft Expand)403、論理演算器(ALU)4
04、論理結果を格納するアキュムレーター(A)40
5、アキュムレーター405の内容を一時的に退避させ
るテンポラリー・レジスター(F)406から構成され
る。
【0095】各レジスター401はアドレスバスおよび
データバス(リード線およびワード線)に接続されてお
り、処理を規定する命令コード、および処理の対象とな
るデータを格納している。レジスター401の内容は論
理演算器404に入力され、演算処理結果はアキュムレ
ーター405に格納され、さらにテンポラリー・レジス
ター406に一旦退避される。このテンポラリー・レジ
スター406の内容を取り出すことで、対象データに対
する処理結果を得ることができる。
【0096】命令コードは各プロセッサー・エレメント
に同一内容で与えるが、処理の対象データはプロセッサ
ー・エレメントごとに異なる状態で与える。そして、隣
接するプロセッサー・エレメントのレジスター401の
内容をマルチプレクサー402によって参照すること
で、並列演算をおこない、演算結果は各アキュムレータ
ー405に出力する。
【0097】そこで、たとえば画像データ1ライン分を
各画素ごとにプロセッサー・エレメントに配置し、同一
の命令コードで演算処理を実行させれば、1画素ずつ逐
次処理するよりも短時間で1ライン分の処理結果が得ら
れることになる。
【0098】なお、プロセッサー・アレー部304にお
ける処理手順や処理のためのパラメーターなどのデータ
は、図3に示したプログラムRAM305およびデータ
RAM306から読み出される。このプログラムRAM
305やデータRAM306の内容は、図2に示すプロ
セス・コントローラー211からシリアルバス210を
通じてホスト・バッファー307にダウンロードされた
内容を読み込んだものである。
【0099】つぎに、図5は図2に示す、裏面画像用の
第2画像処理プロセッサー204bの構成を機能的に示
す説明図である。第2画像データ制御部203bから第
2画像処理プロセッサー204bに入力した画像データ
は、まず第1入力インターフェース(I/F)501を
経てスキャナー画像処理部502へ伝送される。
【0100】スキャナー画像処理部502は、読み取ら
れた画像データの劣化の補正をおこなう。具体的には、
シェーディング補正部502aによってシェーディング
補正を、CIS補間部502bによって後述するCIS
補間処理を、スキャナーγ補正部502cによってスキ
ャナーγ補正を、MTF補正部502dによってMTF
補正を、上記の順序で順次おこなう。そして、補正後の
画像データを第1出力インターフェース(I/F)50
3を介して、一旦、第2画像データ制御部203bに出
力する。
【0101】さらに、再度、第2画像データ制御部20
3bから入力した画像データを、今度は第2入力I/F
504によって受信し、画質処理部505において面積
階調処理、すなわち濃度変換処理、ディザ処理、誤差拡
散処理などをおこなう。そして、画質処理後の画像デー
タは第2出力I/F506を介してビデオ・データ制御
部205(コピーモードの場合)へ、あるいは再度、第
2画像データ制御部203b(スキャナーモードの場
合)へ出力される。
【0102】なお、スキャナー画像処理部502内の各
部は、実際にはいずれも図4に示すSIMD型プロセッ
サーによって実現されるものであって、コマンド制御部
507によってレジスター401内の処理手順が切り換
えられることで、同一のプロセッサーがシェーディング
補正部502aやCIS補間部502bなどとして機能
するものである。
【0103】つぎに、図6は図5に示す、CIS補間部
502bの構成を機能的に示す説明図である。このCI
S補間部502bは、上述したCISの連結部分で画素
データが欠落する問題を解決するために、その直前・直
後の画素データの間に、周辺画素の値にもとづいて算出
した値の画素データを挿入するものである。
【0104】まず601は、補間位置検出部であり、与
えられた複数個分の画素データの列の中からCISの連
結部分に対応する画素データの欠落位置、すなわち補間
位置を検出する。たとえば、288個の読み取り素子を
有するCISをつなぎあわせて利用しているのであれ
ば、実際に読み取られた画素データのうち、288番目
の画素データと289番目の画素データとの間、576
番目の画素データと577番目の画素データとの間、8
64番目の画素データと865番目の画素データとの間
・・・で、本来ならば読み取られていたはずの画素デー
タが欠落しているので、この位置が補間位置である。
【0105】同型のCISを使用する限りこの補間位置
は一定の周期、すなわち288番目の画素データごとに
繰り返し現れるので、補間位置検出部601は画素デー
タの個数をカウントして、288個目の画素データの末
端で補間位置を検出したことを示す特定の制御信号を発
生する。
【0106】その後カウンタをクリアして、再度画素デ
ータの計数、すなわちつぎの補間位置の検出をおこな
う。なお、この補間位置検出部601が請求項にいう
「補間位置検出手段」に、またそのおこなう処理が請求
項にいう「補間位置検出工程」に、それぞれ相当する。
【0107】つぎに602は、補間データ挿入部であ
り、後述する補間データ作成部603によって作成され
た画素データを、補間位置検出部601によって検出さ
れた補間位置に挿入する。なお、この補間データ挿入部
602が請求項にいう「補間データ挿入手段」に、また
そのおこなう処理が請求項にいう「補間データ挿入工
程」に、それぞれ相当する。
【0108】つぎに603は、補間データ作成部であ
り、CISの連結部分で欠落した画素の値を、補間位置
検出部601によって検出された補間位置の周辺の、実
際に読み取られた画素の値から算出する。なお、この補
間データ作成部603が請求項にいう「補間データ作成
手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「補間
データ作成工程」に、それぞれ相当する。
【0109】一般に、「ない」画素すなわち実際には読
み取られていない画素の値を、その周辺の「ある」画素
すなわち実際に読み取られた画素の値から推定する方法
としては、画像の変倍の分野を中心に、従来から種々の
ものが提案されている。
【0110】たとえば、特開平10−108033号公
報は周辺画素の平均値を補間する画素の値としている。
これによれば、一定濃度の画素が並んでいるデータや、
次第に濃くなるまたは薄くなる画素が並んでいるデータ
などでその一部が欠落した場合には、欠落部分をかなり
正確に補間できる。ただし、濃度が山型あるいは谷型に
変化するデータからその最大値や最小値が失われた場合
には、補間によって原画像の尖鋭さが均されてしまう。
【0111】これに対し特開平5−41703号公報で
は、画像データの周波数を保存する補間について述べら
れている。しかし、当該発明は画素間に位相をずらした
状態の複数の補間データを作成し、その中から一つを選
択するものであるので、本発明が扱うCISの連結部分
の補間のような、補間位置が一定であるものについては
最適化されていない。
【0112】また、補間位置は一定であっても、補間演
算に使用する周辺画素の個数やその重み付けは補間する
画素との距離によって変化させるのが正確であるが(後
述)、上記発明によってはこれらを変化させることは困
難である。
【0113】また、左右方向だけでなく上下方向の周辺
画素も参照する、2次元の補間方法も多く利用されてい
るが、参照する範囲が広いほど多くのメモリーを必要と
し、またメモリー内から参照画素のデータを逐一検索・
抽出して演算をおこなわなければならないなど、処理が
複雑になってしまう。さらに、補間する画素の周囲のパ
ターンを抽出し、そのパターンに合致するように補間デ
ータを作成する方法も知られているが、大規模な分離回
路を必要とするなど、ハードウェア上の制約が多い。
【0114】そこで、本発明では左右方向の画素のみを
対象として、一般に「3次関数コンボリューション法」
「3次補間法」などとして知られている計算式を適用・
応用することで、CISの連結部分に相当する欠落した
画素の補間をおこなう。このように、参照する画素の範
囲を1次元に限定することで、処理を簡易かつ高速に維
持しつつ、高精度で知られる3次関数コンボリューショ
ン法を組み合わせることで、1次元でもできるだけ正確
な補間ができるよう配慮している。
【0115】さらに、CISの連結部分での読み取り素
子のピッチと、その他の部分での読み取り素子のピッチ
との関係によって、周辺画素のうちのどの画素を参照す
るかを変える(あるいは端的に、フィルタ係数の組を変
えるといってもよい)ことで、より正確な補間をはかっ
ている。補間データ作成部603における補間演算の実
例を、下記二つの具体例によって説明する。
【0116】(具体例1)図7は、CISの連結部分で
の読み取り素子のピッチがその他の部分でのピッチの約
2倍である例を示している。あるいは、この連結部分に
読み取り素子がちょうど1個あれば、全体の読み取り素
子のピッチがほぼ均一になる場合といってもよい。
【0117】この場合、CIS701の最後の読み取り
素子701aによって読み取られた画素(直前の画素)
と、CISの連結部分にあたって読み取られなかった画
素(補間する画素)との距離は、当該読み取られなかっ
た画素と、CIS701に隣接するCIS702の最初
の読み取り素子702aによって読み取られた画素(直
後の画素)との距離に等しい。また、これらの距離は、
CISの連結部分以外での読み取り素子のピッチと等し
い。
【0118】この場合は、補間する画素の値を、当該画
素をはさむ4画素の値を参照することで決定する。補間
する画素をX、Xの2つ左(前といってもよい。以下同
じ)の画素をt−1、Xの1つ左の画素をt、Xの1つ
右(後といってもよい。以下同じ)の画素をt+1、X
の2つ右の画素をt+2とする。そして、各画素の値を
それぞれf(X)、f(t−1)、f(t)、f(t+
1)、f(t+2)とすると、補間する画素の値f
(X)は下記計算式によって算出される。
【0119】 f(X)=(K・f(t−1)+L・f(t)+M・f(t+1)+N・f( t+2))/(K+L+M+N) ・・・(1)
【0120】ここで、K・L・M・Nはそれぞれフィル
タ係数(重み係数)であり、図8に示すような3次関数
上で、x=t−1、x=t、x=t+1、x=t+2の
ときの各yの値として求められる。このような特性を有
する係数を周辺画素に乗算することで、補間する画素の
値を算出することは、標本化関数を使って補間をおこな
うのと等しく、これによって原画像の周波数特性を損な
わずに、欠落した画素を補間することができる。
【0121】たとえば、各画素の実際の値が図9に示す
ようなものであって、値「115」を有する中央の画素
が抜け落ちた場合、前出の特開平10−108033号
公報のように左右の画素の平均値「100」を補間する
画素の値とすると、図10に示すように濃度の山を再現
することができない。
【0122】一方、図8の特性を満たすフィルタ係数の
組、たとえばK=N=−1およびL=M=5によって求
められる値は「112」であり、図11に示すように濃
度の山をより忠実に再現できる。なお、これは濃度の谷
についても同様である。
【0123】(具体例2)図12は、CISの連結部分
での読み取り素子のピッチがその他の部分でのピッチの
約2.5倍である例を示している。この場合、補間する
画素Xから左隣の画素t(または右隣の画素t+1)ま
での距離と、画素tからさらにその左隣の画素t−1ま
での距離(または画素t+1からさらにその右隣の画素
t+2までの距離)とが異なるため、これらの画素に上
記フィルタ係数を乗算する補間は正確ではない。
【0124】この場合、参照すべき画素はt−1ではな
く、画素tからの距離が画素Xから画素tまでの距離と
等しくなるような位置にある、架空の画素である。この
画素をX−1とする。同様に、画素t+2の代わりに参
照すべき画素は、画素t+1からの距離が画素Xから画
素t+1までの距離と等しくなるような架空の画素X+
1である。図13に示す3次関数から得られるフィルタ
係数にもとづいて、下記計算式によって求められる値
が、補間する画素Xのより正確な値である。
【0125】 f(X)=(K・f(X−1)+L・f(t)+M・f(t+1)+N・f( X+1))/(K+L+M+N) ・・・(1)’
【0126】画素X−1およびX+1は、実際には読み
取られていない画素なので、この値をさらにその周辺
の、実際に読み取られた4画素の値から3次関数コンボ
リューション法によって算出する。すなわち、図14に
示す3次関数上で、x=t−3のときのyがP、x=t
−2のときのyがQ、x=t−1のときのyがR、x=
tのときのyがSだったとすると、f(X−1)は下記
計算式によって算出される。
【0127】 f(X−1)=(P・f(t−3)+Q・f(t−2)+R・f(t−1)+ S・f(t))/(P+Q+R+S) ・・・(2)
【0128】同様に、図15に示す3次関数上で、x=
t+1のときのyがT、x=t+2のときのyがU、x
=t+3のときのyがV、x=t+4のときのyがWだ
ったとすると、f(X+1)は下記計算式によって算出
される。
【0129】 f(X+1)=(T・f(t+1)+U・f(t+2)+V・f(t+3)+ W・f(t+4))/(T+U+V+W) ・・・(3)
【0130】そして、上記(2)式および(3)式を
(1)’式に代入することによって、下記計算式を得
る。
【0131】 f(X)=A・f(t−3)+B・f(t−2)+C・f(t−1)+D・f (t)+E・f(t+1)+F・f(t+2)+G・f(t+3)+H・f(t +4)/(A+B+C+D+E+F+G+H) ・・・(4)
【0132】ただし、A/(A+B+C+D+E+F+
G+H)=K/(K+L+M+N)・P/(P+Q+R
+S) B/(A+B+C+D+E+F+G+H)=K/(K+
L+M+N)・Q/(P+Q+R+S) C/(A+B+C+D+E+F+G+H)=K/(K+
L+M+N)・R/(P+Q+R+S) D/(A+B+C+D+E+F+G+H)=K/(K+
L+M+N)・S/(P+Q+R+S)+L/(K+L
+M+N) E/(A+B+C+D+E+F+G+H)=N/(K+
L+M+N)・T/(T+U+V+W)+M/(K+L
+M+N) F/(A+B+C+D+E+F+G+H)=N/(K+
L+M+N)・U/(T+U+V+W) G/(A+B+C+D+E+F+G+H)=N/(K+
L+M+N)・V/(T+U+V+W) H/(A+B+C+D+E+F+G+H)=N/(K+
L+M+N)・W/(T+U+V+W)
【0133】すなわち、補間される画素Xの値は、その
直前の4画素および直後の4画素の計8画素の値を参照
して推定されることになる。各画素に対するフィルタ係
数A、B、・・・、Hの値は、図16に示すような3次
関数上で、x=t−3、x=t−2、・・・、x=t+
4のときの各yの値として求められる。なお、各係数が
満たすべき3次関数は図示するものに限らず、より「尖
った」形、あるいは逆により「押し潰された」形の関数
であってもよい。
【0134】なお、上記CIS補間部502bの各部、
具体的には補間位置検出部601、補間データ挿入部6
02および補間データ作成部603は、いずれも図4に
示すSIMD型プロセッサーによって実現されるもので
あって、図5に示すコマンド制御部507によってその
レジスター401内の処理手順が切り換えられること
で、同一のプロセッサーが補間位置検出部601、補間
データ挿入部602あるいは補間データ作成部603な
どとして機能するものである。
【0135】つぎに、図17はこの発明の実施の形態に
かかる画像処理装置の、画像の補正処理の手順を示すフ
ローチャートである。図2に示す読取ユニット201b
で読み取られた原稿裏面の画像データが、第2画像デー
タ制御部203bを経て第2画像処理プロセッサー20
4bに入力した時点、より詳細には、図5に示す第1入
力I/F501を経てそのスキャナー画像処理部502
に入力した時点で、スキャナー画像処理部502、具体
的には図4に示すSIMD型プロセッサーが本フローチ
ャートによる処理を開始する。
【0136】スキャナー画像処理部502は、ステップ
S1701で、まず入力した画像データのシェーディン
グ補正をおこなう。つぎに、ステップS1702〜S1
704で、上述したCIS補間処理すなわちCISの連
結部分で欠落した画素データの補間をおこなう。
【0137】まず、ステップS1702で、複数の画素
データの並びの中から本来あるべき画素データの欠落し
た補間位置を検出する。そして、ステップS1703
で、補間位置の周辺の画素データに補間する画素からの
距離によって定まるフィルタ係数を乗算することで、新
たな画素データ(補間データ)を作成する。さらに、ス
テップS1704で、作成した画素データ(補間デー
タ)を上記補間位置に挿入する。
【0138】その後、さらにステップS1705でスキ
ャナーγ補正、ステップS1706でMTF補正を施し
た後、本フローチャートによる処理を終了する。処理後
の画像データは、第1出力I/F503を経て第2画像
データ制御部203bに出力される。
【0139】以上説明した本実施の形態によれば、複数
のCISをつなぎあわせて利用することにともなう、そ
の連結部分での画素データの欠落を、複雑な回路や処理
を要することなく、簡易・高速かつ正確に補間すること
ができる。
【0140】図18〜図20および図21〜図23は、
従来技術でそれぞれ図26および図27に示すように折
り畳まれてしまった画像を、本発明ではどのように補間
・補正するかを示した説明図である。原画像はそれぞれ
図26および図27に示すものと同一であるが、本発明
ではCISの連結部分での画素データの欠落を適切に補
間しているので、最終的な画像には従来技術のような、
欠落部分が折り畳まれるという現象が発生しない。
【0141】なお、上述した実施の形態では、補間する
画素と周辺画素との距離によっては、左右各2個ではな
く左右各4個の画素を参照することでより正確な補間を
おこなうようにしたが、求められる補間の精度は読み取
ったデータの利用目的、たとえば可読性さえ確保できれ
ばよいのか、審美性も要求されるのかなどによって異な
ってくる。
【0142】そこで、たとえば「補間弱モード」や「補
間強モード」などを任意に設定できるようにしておき、
前者のときは近傍4画素による簡易な補間、後者のとき
は近傍8画素による詳細な補間というように、補間の精
度に差異を設けるようにしてもよい。
【0143】ただ、この設定は初心者には分かりづら
く、また一般に文字原稿は文字さえ読めればよく、写真
などの網点原稿は画質が重視される場合が多いので、た
とえば「文字モード」が設定されている場合には近傍4
画素、「写真モード」が設定されている場合には近傍8
画素というように、ある程度大雑把に区別するようにし
てもよい。
【0144】また、画素が抜け落ちていたり、不正確な
画素が挿入されていたりしても、そのまま紙に印刷して
しまえば人間の目には分からないことも多い。これに対
し、外部のPCの画面などで表示した場合は、輪郭線の
がたつきやパターンの乱れなどが目立つとともに、その
後の画像の編集・加工作業に支障をきたすこともある。
【0145】そこで、たとえば「スキャナーモード」が
設定されている場合(このMFPをスキャナーとして利
用している場合)には、近傍8画素による詳細な補間を
おこない、「コピーモード」が設定されている場合(こ
のMFPを複写機として利用している場合)には、近傍
4画素による簡易な補間をおこなうようにしてもよい。
【0146】また、上述した実施の形態では補間する画
素は1個として説明したが、将来さらに解像度が上がっ
て読み取り素子の間隔が狭まった結果、CISの連結部
分で欠落する画素が複数個となった場合には、この位置
に欠落している個数分の画素データを補間するようにし
てもよい。
【0147】この場合、補間する画素Xiはその直前の
画素tと直後の画素t+1との中間にあるとは限らない
ので、たとえばXiがt側に寄っていればtの重みを強
くするなどの調整が必要である。この場合のフィルタ係
数も、図8などに示す3次関数から求めることができ
る。
【0148】また、上述した実施の形態ではCISの間
隔はどの位置でも一定であることを仮定したが、実際の
製品ではわずかながら距離にばらつきがある。そこで、
あらかじめ各連結部分での読み取り素子の距離を正確に
測定しておき、当該距離にあわせて、各周辺画素に掛け
合わせる係数の組を個別に決定するようにしてもよい。
【0149】さらに、たとえば製品のロット番号から各
補間位置でのフィルタ係数の組が取得できるようなテー
ブルをあらかじめ用意しておき、それぞれの画像処理装
置でこのテーブルを読み込むようにしておけば、装置ご
とにその特性に合わせた最適な補間をおこなうことが可
能である。
【0150】なお、上述した実施の形態では、スキャナ
ーは原稿を左上隅の画素から右下隅の画素に向かって、
いわば「Z型」に走査していることを前提として説明し
たが、原稿の右上隅から左下隅に向かって、いわば「N
型」に走査するスキャナーであれば、参照する画素は左
右方向でなく上下方向の周辺画素となる。
【0151】また、上述した実施の形態で説明した画像
処理方法は、図2に示すプロセス・コントローラー21
1から供給されたプログラムを第2画像処理プロセッサ
ー204bが実行することによって実施される。このプ
ログラムはROM、HD、FD、CD−ROM、MO、
DVD、ICカードなどのCPUで読み取り可能な記録
媒体に記録することができ、この媒体によって配布する
ことができる。また、インターネットなどのネットワー
クを経由した配布も可能である。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、連結された複数のCISによって読み取ら
れた画像を補正する画像処理装置において、複数の画素
データの列の中から画素データが欠落している位置を検
出する補間位置検出手段と、前記補間位置検出手段によ
って検出された位置の周辺の1次元方向の画素データを
参照して前記欠落している画素データを作成する補間デ
ータ作成手段と、前記補間位置検出手段によって検出さ
れた位置に前記補間データ作成手段によって作成された
画素データを挿入する補間データ挿入手段と、を備えた
ので、読み取られなかった画素の値がその周辺の実際に
読み取られた画素の値から推定・算出されて、本来ある
べき位置に挿入され、これによって、読み取り時に欠落
した画素データを補間することで読み取りにともなう画
質の劣化を防止することが可能な画像処理装置が得られ
るという効果を奏する。
【0153】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記補間位置検出手
段が、前記CISの最後の読み取り素子によって読み取
られた画素データと当該CISに隣接するCISの最初
の読み取り素子によって読み取られた画素データとの間
を画素データが欠落している位置として検出するので、
CISの連結部分にあたったために読み取られなかった
画素の値が、その周辺の実際に読み取られた画素の値か
ら推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入され、こ
れによって、読み取り時に欠落したCISの連結部分の
画素データを補間することで、読み取りにともなう画質
の劣化を防止することが可能な画像処理装置が得られる
という効果を奏する。
【0154】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記
補間データ作成手段が、前記補間位置検出手段によって
検出された位置の直前の少なくとも1つの画素データお
よび直後の少なくとも1つの画素データを参照して前記
欠落している画素データを作成するので、CISの連結
部分にあたったために読み取られなかった画素の値が、
その直前・直後の実際に読み取られた画素の値から推定
・算出されて、本来あるべき位置に挿入され、これによ
って、読み取り時に欠落した画素データを補間すること
で読み取りにともなう画質の劣化を防止するとともに、
当該処理を簡易かつ高速におこなうことが可能な画像処
理装置が得られるという効果を奏する。
【0155】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記請求項2または請求項3に記載の発明において、前記
補間データ作成手段が、前記CISの最後の読み取り素
子と当該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子
との間隔にもとづいて周辺の画素データのうちのどの画
素データを参照するかを決定するので、CISの連結部
分で読み取り素子の間隔がどのくらい開いているかによ
って、補間時に周辺画素のうちのどの画素が参照される
のかが異なり、これによって、読み取り時に欠落した画
素データを正確に補間することで読み取りにともなう画
質の劣化を防止することが可能な画像処理装置が得られ
るという効果を奏する。
【0156】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記請求項2または請求項3に記載の発明において、前記
補間データ作成手段が、操作者によって設定された精度
にもとづいて周辺の画素データのうちのどの画素データ
を参照するかを決定するので、設定されている精度によ
って、補間時に周辺画素のうちのどの画素が参照される
のかが異なり、これによって、読み取り時に欠落した画
素データを設定された程度の正確さで補間することで、
読み取りにともなう画質の劣化を任意のレベルまで抑止
することが可能な画像処理装置が得られるという効果を
奏する。
【0157】また、請求項6に記載の発明によれば、前
記請求項2または請求項3に記載の発明において、前記
補間データ作成手段が、読み取られた画像が画面上に表
示されるか用紙上に印刷されるかによって周辺の画素デ
ータのうちのどの画素データを参照するかを決定するの
で、読み取られた画像が表示されるのか印刷されるのか
によって、補間時に周辺画素のうちのどの画素が参照さ
れるのかが異なり、これによって、読み取り時に欠落し
た画素データを表示・印刷それぞれに適した正確さで補
間することで、読み取りにともなう画質の劣化を使用目
的に応じたレベルまで抑止することが可能な画像処理装
置が得られるという効果を奏する。
【0158】また、請求項7に記載の発明によれば、前
記請求項2または請求項3に記載の発明において、前記
補間データ作成手段が、前記CISの最後の読み取り素
子と当該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子
との間隔にもとづいて複数の画素データを作成するの
で、CISの連結部分で読み取り素子の間隔が画素1個
分以上に開いているときは、その位置に複数の補間デー
タが作成・挿入され、これによって、読み取り時に欠落
した複数の画素データを補間することで、読み取りにと
もなう画質の劣化を防止することが可能な画像処理装置
が得られるという効果を奏する。
【0159】また、請求項8に記載の発明によれば、前
記請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記補間データ作成手段が、周辺の画素データに
所定の3次関数から求められる係数を乗算することで前
記欠落している画素データを作成するので、欠落した画
素データは3次関数コンボリューション法によって補間
され、これによって、読み取り時に欠落した画素データ
を原画像の周波性特性を損なわずに正確に補間すること
が可能な画像処理装置が得られるという効果を奏する。
【0160】また、請求項9に記載の発明によれば、連
結された複数のCISによって読み取られた画像を補正
する画像処理方法において、複数の画素データの列の中
から画素データが欠落している位置を検出する補間位置
検出工程と、前記補間位置検出工程で検出された位置の
周辺の1次元方向の画素データを参照して前記欠落して
いる画素データを作成する補間データ作成工程と、前記
補間位置検出工程で検出された位置に前記補間データ作
成工程で作成された画素データを挿入する補間データ挿
入工程と、を含んだので、読み取られなかった画素の値
がその周辺の実際に読み取られた画素の値から推定・算
出されて、本来あるべき位置に挿入され、これによっ
て、読み取り時に欠落した画素データを補間することで
読み取りにともなう画質の劣化を防止することが可能な
画像処理方法が得られるという効果を奏する。
【0161】また、請求項10に記載の発明によれば、
前記請求項9に記載の発明において、前記補間位置検出
工程では、前記CISの最後の読み取り素子によって読
み取られた画素データと当該CISに隣接するCISの
最初の読み取り素子によって読み取られた画素データと
の間を画素データが欠落している位置として検出するの
で、CISの連結部分にあたったために読み取られなか
った画素の値が、その周辺の実際に読み取られた画素の
値から推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入さ
れ、これによって、読み取り時に欠落したCISの連結
部分の画素データを補間することで、読み取りにともな
う画質の劣化を防止することが可能な画像処理方法が得
られるという効果を奏する。
【0162】また、請求項11に記載の発明によれば、
前記請求項9または請求項10に記載の発明において、
前記補間データ作成工程では、前記補間位置検出工程で
検出された位置の直前の少なくとも1つの画素データお
よび直後の少なくとも1つの画素データを参照して前記
欠落している画素データを作成するので、CISの連結
部分にあたったために読み取られなかった画素の値が、
その直前・直後の実際に読み取られた画素の値から推定
・算出されて、本来あるべき位置に挿入され、これによ
って、読み取り時に欠落した画素データを補間すること
で読み取りにともなう画質の劣化を防止するとともに、
当該処理を簡易かつ高速におこなうことが可能な画像処
理方法が得られるという効果を奏する。
【0163】また、請求項12に記載の発明によれば、
前記請求項10または請求項11に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、前記CISの最後の
読み取り素子と当該CISに隣接するCISの最初の読
み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画素データのう
ちのどの画素データを参照するかを決定するので、CI
Sの連結部分で読み取り素子の間隔がどのくらい開いて
いるかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画素が
参照されるのかが異なり、これによって、読み取り時に
欠落した画素データを正確に補間することで読み取りに
ともなう画質の劣化を防止することが可能な画像処理方
法が得られるという効果を奏する。
【0164】また、請求項13に記載の発明によれば、
前記請求項10または請求項11に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、操作者によって設定
された精度にもとづいて周辺の画素データのうちのどの
画素データを参照するかを決定するので、設定されてい
る精度によって、補間時に周辺画素のうちのどの画素が
参照されるのかが異なり、これによって、読み取り時に
欠落した画素データを設定された程度の正確さで補間す
ることで、読み取りにともなう画質の劣化を任意のレベ
ルまで抑止することが可能な画像処理方法が得られると
いう効果を奏する。
【0165】また、請求項14に記載の発明によれば、
前記請求項10または請求項11に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、読み取られた画像が
画面上に表示されるか用紙上に印刷されるかによって周
辺の画素データのうちのどの画素データを参照するかを
決定するので、読み取られた画像が表示されるのか印刷
されるのかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画
素が参照されるのかが異なり、これによって、読み取り
時に欠落した画素データを表示・印刷それぞれに適した
正確さで補間することで、読み取りにともなう画質の劣
化を使用目的に応じたレベルまで抑止することが可能な
画像処理方法が得られるという効果を奏する。
【0166】また、請求項15に記載の発明によれば、
前記請求項10または請求項11に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、前記CISの最後の
読み取り素子と当該CISに隣接するCISの最初の読
み取り素子との間隔にもとづいて複数の画素データを作
成するので、CISの連結部分で読み取り素子の間隔が
画素1個分以上に開いているときは、その位置に複数の
補間データが作成・挿入され、これによって、読み取り
時に欠落した複数の画素データを補間することで、読み
取りにともなう画質の劣化を防止することが可能な画像
処理方法が得られるという効果を奏する。
【0167】また、請求項16に記載の発明によれば、
前記請求項9〜請求項14のいずれか一つに記載の発明
において、前記補間データ作成工程では、周辺の画素デ
ータに所定の3次関数から求められる係数を乗算するこ
とで前記欠落している画素データを作成するので、欠落
した画素データは3次関数コンボリューション法によっ
て補間され、これによって、読み取り時に欠落した画素
データを原画像の周波性特性を損なわずに正確に補間す
ることが可能な画像処理方法が得られるという効果を奏
する。
【0168】また、請求項17に記載の発明によれば、
複数の画素データの列の中から画素データが欠落してい
る位置を検出する補間位置検出工程と、前記補間位置検
出工程で検出された位置の周辺の1次元方向の画素デー
タを参照して前記欠落している画素データを作成する補
間データ作成工程と、前記補間位置検出工程で検出され
た位置に前記補間データ作成工程で作成された画素デー
タを挿入する補間データ挿入工程と、を含んだので、読
み取られなかった画素の値がその周辺の実際に読み取ら
れた画素の値から推定・算出されて、本来あるべき位置
に挿入され、これによって、読み取り時に欠落した画素
データを補間することで読み取りにともなう画質の劣化
を防止することが可能なコンピュータ読み取り可能な記
録媒体が得られるという効果を奏する。
【0169】また、請求項18に記載の発明によれば、
前記請求項17に記載の発明において、前記補間位置検
出工程では、前記CISの最後の読み取り素子によって
読み取られた画素データと当該CISに隣接するCIS
の最初の読み取り素子によって読み取られた画素データ
との間を画素データが欠落している位置として検出する
ので、CISの連結部分にあたったために読み取られな
かった画素の値が、その周辺の実際に読み取られた画素
の値から推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入さ
れ、これによって、読み取り時に欠落したCISの連結
部分の画素データを補間することで、読み取りにともな
う画質の劣化を防止することが可能なコンピュータ読み
取り可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【0170】また、請求項19に記載の発明によれば、
前記請求項17または請求項18に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、前記補間位置検出工
程で検出された位置の直前の少なくとも1つの画素デー
タおよび直後の少なくとも1つの画素データを参照して
前記欠落している画素データを作成するので、CISの
連結部分にあたったために読み取られなかった画素の値
が、その直前・直後の実際に読み取られた画素の値から
推定・算出されて、本来あるべき位置に挿入され、これ
によって、読み取り時に欠落した画素データを補間する
ことで読み取りにともなう画質の劣化を防止するととも
に、当該処理を簡易かつ高速におこなうことが可能なコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効
果を奏する。
【0171】また、請求項20に記載の発明によれば、
前記請求項18または請求項19に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、前記CISの最後の
読み取り素子と当該CISに隣接するCISの最初の読
み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画素データのう
ちのどの画素データを参照するかを決定するので、CI
Sの連結部分で読み取り素子の間隔がどのくらい開いて
いるかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画素が
参照されるのかが異なり、これによって、読み取り時に
欠落した画素データを正確に補間することで読み取りに
ともなう画質の劣化を防止することが可能なコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体が得られるという効果を奏す
る。
【0172】また、請求項21に記載の発明によれば、
前記請求項18または請求項19に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、操作者によって設定
された精度にもとづいて周辺の画素データのうちのどの
画素データを参照するかを決定するので、設定されてい
る精度によって、補間時に周辺画素のうちのどの画素が
参照されるのかが異なり、これによって、読み取り時に
欠落した画素データを設定された程度の正確さで補間す
ることで、読み取りにともなう画質の劣化を任意のレベ
ルまで抑止することが可能なコンピュータ読み取り可能
な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【0173】また、請求項22に記載の発明によれば、
前記請求項18または請求項19に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、読み取られた画像が
画面上に表示されるか用紙上に印刷されるかによって周
辺の画素データのうちのどの画素データを参照するかを
決定するので、読み取られた画像が表示されるのか印刷
されるのかによって、補間時に周辺画素のうちのどの画
素が参照されるのかが異なり、これによって、読み取り
時に欠落した画素データを表示・印刷それぞれに適した
正確さで補間することで、読み取りにともなう画質の劣
化を使用目的に応じたレベルまで抑止することが可能な
コンピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという
効果を奏する。
【0174】また、請求項23に記載の発明によれば、
前記請求項18または請求項19に記載の発明におい
て、前記補間データ作成工程では、前記CISの最後の
読み取り素子と当該CISに隣接するCISの最初の読
み取り素子との間隔にもとづいて複数の画素データを作
成するので、CISの連結部分で読み取り素子の間隔が
画素1個分以上に開いているときは、その位置に複数の
補間データが作成・挿入され、これによって、読み取り
時に欠落した複数の画素データを補間することで、読み
取りにともなう画質の劣化を防止することが可能なコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効果
を奏する。
【0175】また、請求項24に記載の発明によれば、
前記請求項17〜請求項22のいずれか一つに記載の発
明において、前記補間データ作成工程では、周辺の画素
データに所定の3次関数から求められる係数を乗算する
ことで前記欠落している画素データを作成するので、欠
落した画素データは3次関数コンボリューション法によ
って補間され、これによって、読み取り時に欠落した画
素データを原画像の周波性特性を損なわずに正確に補間
することが可能なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
が得られるという効果を奏する。
【0176】このように、前記請求項17〜請求項24
のいずれか一つに記載の発明にかかるコンピュータ読み
取り可能な記録媒体は、各工程をコンピュータに実行さ
せるプログラムを記録したことによって、そのプログラ
ムをコンピュータに読み取らせて実行させることが可能
となり、これによって、請求項17〜請求項24に記載
の各処理をコンピュータに実行させることが可能なコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる画像処理装置の
縦断正面図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる画像処理装置の
内部構成を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかる画像処理プロセ
ッサーのハードウェア構成を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる画像処理プロセ
ッサーを実現する、Ri10ミドルウェアプロセッサー
の内部構成を模式的に示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる画像処理プロセ
ッサーの構成を機能的に示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態にかかるCIS補間部の
構成を機能的に示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる第2画像読み取
り部において、CISの連結部分での読み取り素子のピ
ッチがそれ以外の部分でのピッチの約2倍である例を示
す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態にかかる補間データ作成
部において、補間演算にもちいられる各フィルタ係数が
満たすべき特性を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、原画像の周波数特性を損なわずに補間がおこな
われる様子を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態にかかる画像処理装置
において、原画像の周波数特性を損なわずに補間がおこ
なわれる様子を示す別の説明図である。
【図11】この発明の実施の形態にかかる画像処理装置
において、原画像の周波数特性を損なわずに補間がおこ
なわれる様子を示す別の説明図である。
【図12】この発明の実施の形態にかかる第2画像読み
取り部において、CISの連結部分での読み取り素子の
ピッチがそれ以外の部分でのピッチの約2.5倍である
例を示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態にかかる補間データ作
成部において、補間演算にもちいられる各フィルタ係数
が満たすべき特性を示す説明図である。
【図14】この発明の実施の形態にかかる補間データ作
成部において、補間演算にもちいられる各フィルタ係数
が満たすべき特性を示す別の説明図である。
【図15】この発明の実施の形態にかかる補間データ作
成部において、補間演算にもちいられる各フィルタ係数
が満たすべき特性を示す別の説明図である。
【図16】この発明の実施の形態にかかる補間データ作
成部において、補間演算にもちいられる各フィルタ係数
が満たすべき特性を示す別の説明図である。
【図17】この発明の実施の形態にかかるスキャナー画
像処理部における、画像の補正処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図18】従来技術において折り畳まれてしまう画像の
補間・補正処理を示す説明図である。
【図19】従来技術において折り畳まれてしまう画像の
補間・補正処理を示す別の説明図である。
【図20】従来技術において折り畳まれてしまう画像の
補間・補正処理を示す別の説明図である。
【図21】従来技術において折り畳まれてしまう画像の
補間・補正処理を示す別の説明図である。
【図22】従来技術において折り畳まれてしまう画像の
補間・補正処理を示す別の説明図である。
【図23】従来技術において折り畳まれてしまう画像の
補間・補正処理を示す別の説明図である。
【図24】従来技術の画像読み取り装置における、画像
読み取り部分の構造を模式的に示す説明図である。
【図25】従来技術の画像読み取り装置における、画像
読み取り部分の構造を模式的に示す別の説明図である。
【図26】従来技術において、CISの連結部分で画像
が折り畳まれる様子を示した説明図である。
【図27】従来技術において、CISの連結部分で画像
が折り畳まれる様子を示した説明図である。
【符号の説明】
101 イメージスキャナー 203b 第2画像データ制御部 204b 第2画像処理プロセッサー 301 入出力ポート 302 バス・スイッチ/ローカル・メモリー群 303 メモリー制御部 304 プロセッサー・アレー部 305 プログラムRAM 306 データRAM 307 ホスト・バッファー 401 レジスター 402 マルチプレクサー 403 バレルシフター 404 論理演算器 405 アキュムレーター 406 テンポラリー・レジスター 501 第1入力I/F 502 スキャナー画像処理部 502a シェーディング補正部 502b CIS補間部 502c スキャナーγ補正部 502d MTF補正部 503 第1出力I/F 504 第2入力I/F 505 画質処理部 506 第2出力I/F 507 コマンド制御部 601 補間位置検出部 602 補間データ挿入部 603 補間データ作成部 2401 CIS(Contact Image Se
nsor) 2402 読み取り素子 2403 画素

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結された複数のCIS(Contac
    t Image Sensor)によって読み取られた
    画像を補正する画像処理装置において、 複数の画素データの列の中から画素データが欠落してい
    る位置を検出する補間位置検出手段と、 前記補間位置検出手段によって検出された位置の周辺の
    1次元方向の画素データを参照して前記欠落している画
    素データを作成する補間データ作成手段と、 前記補間位置検出手段によって検出された位置に前記補
    間データ作成手段によって作成された画素データを挿入
    する補間データ挿入手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補間位置検出手段は、前記CISの
    最後の読み取り素子によって読み取られた画素データと
    当該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子によ
    って読み取られた画素データとの間を画素データが欠落
    している位置として検出することを特徴とする前記請求
    項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補間データ作成手段は、前記補間位
    置検出手段によって検出された位置の直前の少なくとも
    1つの画素データおよび直後の少なくとも1つの画素デ
    ータを参照して前記欠落している画素データを作成する
    ことを特徴とする前記請求項1または請求項2に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補間データ作成手段は、前記CIS
    の最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCISの
    最初の読み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画素デ
    ータのうちのどの画素データを参照するかを決定するこ
    とを特徴とする前記請求項2または請求項3に記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記補間データ作成手段は、操作者によ
    って設定された精度にもとづいて周辺の画素データのう
    ちのどの画素データを参照するかを決定することを特徴
    とする前記請求項2または請求項3に記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記補間データ作成手段は、読み取られ
    た画像が画面上に表示されるか用紙上に印刷されるかに
    よって周辺の画素データのうちのどの画素データを参照
    するかを決定することを特徴とする前記請求項2または
    請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記補間データ作成手段は、前記CIS
    の最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCISの
    最初の読み取り素子との間隔にもとづいて複数の画素デ
    ータを作成することを特徴とする前記請求項2または請
    求項3に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記補間データ作成手段は、周辺の画素
    データに所定の3次関数から求められる係数を乗算する
    ことで前記欠落している画素データを作成することを特
    徴とする前記請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 連結された複数のCISによって読み取
    られた画像を補正する画像処理方法において、 複数の画素データの列の中から画素データが欠落してい
    る位置を検出する補間位置検出工程と、 前記補間位置検出工程で検出された位置の周辺の1次元
    方向の画素データを参照して前記欠落している画素デー
    タを作成する補間データ作成工程と、 前記補間位置検出工程で検出された位置に前記補間デー
    タ作成工程で作成された画素データを挿入する補間デー
    タ挿入工程と、 を含んだことを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記補間位置検出工程では、前記CI
    Sの最後の読み取り素子によって読み取られた画素デー
    タと当該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子
    によって読み取られた画素データとの間を画素データが
    欠落している位置として検出することを特徴とする前記
    請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記補間データ作成工程では、前記補
    間位置検出工程で検出された位置の直前の少なくとも1
    つの画素データおよび直後の少なくとも1つの画素デー
    タを参照して前記欠落している画素データを作成するこ
    とを特徴とする前記請求項9または請求項10に記載の
    画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記補間データ作成工程では、前記C
    ISの最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCI
    Sの最初の読み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画
    素データのうちのどの画素データを参照するかを決定す
    ることを特徴とする前記請求項10または請求項11に
    記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記補間データ作成工程では、操作者
    によって設定された精度にもとづいて周辺の画素データ
    のうちのどの画素データを参照するかを決定することを
    特徴とする前記請求項10または請求項11に記載の画
    像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記補間データ作成工程では、読み取
    られた画像が画面上に表示されるか用紙上に印刷される
    かによって周辺の画素データのうちのどの画素データを
    参照するかを決定することを特徴とする前記請求項10
    または請求項11に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記補間データ作成工程では、前記C
    ISの最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCI
    Sの最初の読み取り素子との間隔にもとづいて複数の画
    素データを作成することを特徴とする前記請求項10ま
    たは請求項11に記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記補間データ作成工程では、周辺の
    画素データに所定の3次関数から求められる係数を乗算
    することで前記欠落している画素データを作成すること
    を特徴とする前記請求項9〜請求項14のいずれか一つ
    に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 複数の画素データの列の中から画素デ
    ータが欠落している位置を検出する補間位置検出工程
    と、 前記補間位置検出工程で検出された位置の周辺の1次元
    方向の画素データを参照して前記欠落している画素デー
    タを作成する補間データ作成工程と、 前記補間位置検出工程で検出された位置に前記補間デー
    タ作成工程で作成された画素データを挿入する補間デー
    タ挿入工程と、 をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
    を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記補間位置検出工程では、前記CI
    Sの最後の読み取り素子によって読み取られた画素デー
    タと当該CISに隣接するCISの最初の読み取り素子
    によって読み取られた画素データとの間を画素データが
    欠落している位置として検出することを特徴とする前記
    請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  19. 【請求項19】 前記補間データ作成工程では、前記補
    間位置検出工程で検出された位置の直前の少なくとも1
    つの画素データおよび直後の少なくとも1つの画素デー
    タを参照して前記欠落している画素データを作成するこ
    とを特徴とする前記請求項17または請求項18に記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記補間データ作成工程では、前記C
    ISの最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCI
    Sの最初の読み取り素子との間隔にもとづいて周辺の画
    素データのうちのどの画素データを参照するかを決定す
    ることを特徴とする前記請求項18または請求項19に
    記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 さらに、補間の精度を設定する設定工
    程を含み、前記補間データ作成工程では、前記設定工程
    で設定された精度にもとづいて周辺の画素データのうち
    のどの画素データを参照するかを決定することを特徴と
    する前記請求項18または請求項19に記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記補間データ作成工程では、読み取
    られた画像が画面上に表示されるか用紙上に印刷される
    かによって周辺の画素データのうちのどの画素データを
    参照するかを決定することを特徴とする前記請求項18
    または請求項19に記載のコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記補間データ作成工程では、前記C
    ISの最後の読み取り素子と当該CISに隣接するCI
    Sの最初の読み取り素子との間隔にもとづいて複数の画
    素データを作成することを特徴とする前記請求項18ま
    たは請求項19に記載のコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  24. 【請求項24】 前記補間データ作成工程では、周辺の
    画素データに所定の3次関数から求められる係数を乗算
    することで前記欠落している画素データを作成すること
    を特徴とする前記請求項17〜請求項22のいずれか一
    つに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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