JP2000022946A - 画像補正装置及び画像補正方法並びに画像補正方法を記録した媒体 - Google Patents

画像補正装置及び画像補正方法並びに画像補正方法を記録した媒体

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JP2000022946A
JP2000022946A JP10187058A JP18705898A JP2000022946A JP 2000022946 A JP2000022946 A JP 2000022946A JP 10187058 A JP10187058 A JP 10187058A JP 18705898 A JP18705898 A JP 18705898A JP 2000022946 A JP2000022946 A JP 2000022946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字が掠れないように、かつハーフトーン部
分が白飛びしないように、裏写りを除去する。 【解決手段】 原稿の表画像と裏画像を入力し、表画像
又は裏画像の一方を反転させて、表画像と裏画像の位置
関係を検出し、表画像と裏画像の位置関係から裏写りを
除去するように画像補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像補正装置及び
画像補正方法並びに画像補正方法を記録した媒体に関
し、特に、両面印刷した原稿や重ねた原稿を読み取った
際に生じる裏写りを除去するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ハードウエアおよびソフトウエア
の発展にともない、既存の紙メディアに変わる新たな書
籍の形態として、電子書籍の発表が活発化してきてお
り、いわゆるパソコン、あるいは携帯端末上で漫画や小
説を読むことができるようになっている。
【0003】これらの電子書籍は、音声、画像、動画、
アニメ等のいわゆるマルチメディア系データに対しても
対応可能であるものの、当初から電子書籍を対象として
電子データで制作されたものはそのまま利用することが
できるが、紙に印刷された書籍を電子書籍用に制作加工
するには多大な時間と人手がかかるため、既存の書籍を
そのままスキャナなどで読み取り、電子化したタイトル
も多い。
【0004】既存の書籍は通常、紙の両面に印刷されて
いるためこれをスキャナなどで読み取る場合、あるいは
頁を重ねた状態でスキャナなどで読み取る場合、裏側の
画像が表側に透けて見えてしまう、いわゆる裏写りの問
題があった。
【0005】従来、裏写りを補正する装置として、特開
平6−14185号公報に示される、画像読取装置があ
る。特開平6−14185号公報記載の画像読取装置
は、原稿の裏面や重ねた次頁の原稿が透過して複写され
ないように画像信号を濃度補正して濃度を下げることに
より、低濃度である裏写り部分を除去するものである。
【0006】表画像データと裏画像データを用いて裏写
りを補正する装置として、特開平6−62216号公報
に示される画像形成装置がある。特開平6−62216
号公報記載の画像形成装置では、表画像データと裏画像
データをAND演算し、その出力をヒストグラム計算し
て平滑化し、その後、閾値処理してこれを表画像データ
から重なり部分のデータを除いた画像データとを合成す
ることにより、表画像の低濃度部を損なうことなく、裏
写りを除去するものである。
【0007】また、特開平8−340447号公報に示
される裏写り除去機能付き画像処理装置では、映像信号
から裏写り領域と、裏写り領域内の裏写りレベルを検出
し、裏写りレベルにしたがって裏写り領域の濃度補正を
行うことにより、裏写りを除去するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−14185号公報記載の画像読み取り装置では、画
像全体に対して濃度補正をかけるため、ハーフトーン部
分が白く飛んでしまったり、文字が掠れたりといった問
題がある。
【0009】特開平6−62216号公報記載の画像形
成装置では、ハーフトーン部分が裏写りしていた場合な
ど、完全に裏写りを除去できない場合があった。また、
表画像と裏画像の位置関係があらかじめ分かっている必
要があるが、自動紙送りをしていた場合でも必ずしも同
じ場所で画像を取り込めるとは限らないため、画像が所
定の位置とずれていた場合には完全に裏写りを除去でき
ないといった問題がある。
【0010】特開平8−340447号公報記載の裏写
り除去機能付き画像処理装置では、裏写りがあると判定
する領域が、非文字画素が連続している領域、非絵柄画
素が連続している領域、所定濃度以下の画素が連続して
いる領域、あるいは、所定彩度以下の画素が連続してい
る領域であり、ミクロな範囲で判定しているため、例え
ば大きな範囲の黒ベタの文字、画像が裏写りしていた場
合、裏写りと表側のハーフトーンとの判別ができないと
いった問題がある。
【0011】本発明の目的は上記問題点を解決するた
め、両面印刷した原稿あるいは頁を重ねた原稿を読み取
った際に生じる裏写りを除去する画像補正装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、原稿の表画像と裏画像を入力する画像入
力手段と、該画像入力手段より得られる表画像又は裏画
像の一方を反転させる画像反転手段と、該画像反転手段
により反転された表画像又は裏画像と前記画像入力手段
より得られる裏画像又は表画像の位置関係を検出する位
置関係検出手段と、該位置関係検出手段の出力より表画
像と裏画像の位置関係から裏写りを除去する画像補正手
段と、該画像補正手段より得られる補正処理した画像を
出力する画像出力手段とを備えることをことを特徴とす
る。この特徴により、裏写りしている裏画像を表画像か
ら選択的に除去することができるので、表画像の品位を
低下させずに出力することができ、掠れを生じることが
なく、またハーフトーン部分が白く飛んでしまうことが
ない。
【0013】また、前記位置関係検出手段は表画像と裏
画像の高輝度成分のみを抽出し、画像の高輝度成分でブ
ロックマッチングを行うことによって表画像と裏画像の
位置関係を検出することを特徴とする。この特徴によ
り、表画像に影響されて誤った位置を検出することな
く、正確に位置検出することができ、特に、2箇所以上
のブロックマッチングを行う場合は画像の回転も検出す
ることができる。
【0014】また、画像を入力する画像入力手段と、該
画像入力手段より得られる画像のエッジを検出するエッ
ジ検出手段と、該エッジ検出手段の出力により前記エッ
ジ以外の高輝度画素の輝度を上げることによって裏写り
を除去する画像補正手段と、該画像補正手段より得られ
る補正処理した画像を出力する画像出力手段とを備える
ことを特徴とする。この特徴により、黒い部分が白飛び
することを防ぐとともに、エッジが検出されたエッジ部
分では輝度補正を行わないことにより、文字の輪郭にあ
る高輝度部分が保存され、文字の掠れを生じることがな
い。
【0015】また、画像を入力する画像入力手段と、該
画像入力手段より得られる画像のエッジを検出するエッ
ジ検出手段と、該エッジ検出手段の出力により前記エッ
ジと低輝度画素によって画像を分割する画像分割手段
と、該画像分割手段により分割された領域内の平均輝度
を求め、高輝度領域のみの輝度を上げることによって裏
写りを除去する画像補正手段と、該画像補正手段より得
られる補正処理した画像を出力する画像出力手段とを備
えることを特徴とする。この特徴により、平均輝度の高
い領域のみで輝度補正を行うので、ハーフトーンは保存
しつつ掠れを生じることなく、輝度の高い領域の裏写り
を除去することができる。
【0016】さらに、前記画像補正手段は高輝度領域内
において輝度が所定の範囲にある画素の中から代表輝度
を求め、代表輝度を基準にして前記領域内の画素の輝度
を上げることを特徴とする。この特徴により、画像領域
ごとに輝度を設定することができ、ハーフトーンは保存
しつつ掠れを生じることなく、輝度の高い領域の裏写り
を除去することができる。
【0017】本発明の画像補正補正方法は、表画像又は
裏画像の一方を反転させるステップと、前記反転された
表画像又は裏画像と裏画像又は表画像の位置関係を検出
するステップと、前記位置関係検出出力により裏写りを
除去する画像補正するステップによって実施される。
【0018】また、本発明の画像補正方法は、画像のエ
ッジを検出するステップと、前記検出されたエッジエッ
ジ以外の高輝度画素の輝度を上げることによって裏写り
を除去する画像補正のステップによって実施される。
【0019】また、本発明の画像補正方法は、画像のエ
ッジを検出するステップと、前記検出されたエッジと低
輝度画素によって画像を分割するステップと、分割され
た領域内の平均輝度を求め、高輝度領域のみの輝度を上
げることによって裏写りを除去する画像補正のステップ
によって実施される。
【0020】本発明は、表画像又は裏画像の一方を反転
させるステップと、前記反転された表画像又は裏画像と
裏画像又は表画像の位置関係を検出するステップと、前
記位置関係検出出力により裏写りを除去する画像補正す
るステップとからなる画像補正方法を媒体に記録し、コ
ンピュータによって読み取り可能にすることができる。
【0021】また、本発明は、画像のエッジを検出する
ステップと、前記検出されたエッジエッジ以外の高輝度
画素の輝度を上げることによって裏写りを除去する画像
補正のステップとからなる画像補正方法を媒体記録し、
コンピュータによって読み取り可能にすることができ
る。
【0022】また、本発明は、画像のエッジを検出する
ステップと、前記検出されたエッジと低輝度画素によっ
て画像を分割するステップと、分割された領域内の平均
輝度を求め、高輝度領域のみの輝度を上げることによっ
て裏写りを除去する画像補正のステップとからなる画像
補正方法を媒体に記録し、コンピュータによって読み取
り可能にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態である画像補正装置1の処理の流れを示す
ブロック図である。画像入力手段2によって原稿の表画
像と裏画像を入力し、第1の画像反転手段3aによって
裏画像だけ左右を反転させ、位置関係検出手段4によっ
て表画像と裏画像の位置関係を検出する。画像補正手段
5では表画像と裏画像の位置関係に従い表画像と裏画像
の演算処理により、表画像、裏画像それぞれの裏写りを
除去し、再び第2の画像反転手段3bによって裏画像を
左右に反転させ、裏画像の向きを元に戻し、画像出力手
段6では補正処理された表画像と裏画像を出力する。こ
の出力は電子書籍に利用することが可能である。
【0025】上記画像入力手段2は例えばスキャナ、複
写機、カメラなどの画像読み取り装置によって実現され
る。また、あらかじめ原稿を読み取った画像が格納され
たCD−ROM、ハードディスク、フロッピーディス
ク、光磁気ディスクなどのメディアを読み取る装置や、
半導体メモリなどであっても良い。
【0026】上記画像出力手段6は例えばCRT(Ca
thode Ray Tube)やLCD(Liqui
d Crystal Display)などの画像表示
装置によって実現される。また、プリンタなどの画像出
力装置や複写機における現像装置であっても良いし、C
D−R、ハードディスク、フロッピーディスク、光磁気
ディスクなどのメディアに画像を書き込む装置や半導体
メモリなどであっても良い。
【0027】上記第1の画像反転手段3aは裏画像を左
右に反転させる。反転させる画像は表画像であってもよ
い。裏写りする反対面の画像は左右反転しているため、
位置関係検出手段4、画像補正手段5で画素の演算処理
を行うために、あらかじめ裏画像を反転させておく。補
正処理を行った後、正常な向きに直すため、補正処理さ
れた裏画像は再び第2の画像反転手段3bによって反転
処理される。画像反転手段3aと3bは、同一構成であ
ってもよい。
【0028】図2を用いて位置関係検出手段4について
説明する。位置関係検出手段4は例えばブロックマッチ
ングによって実現される。表画像側に大きさ(m×n)
の基準領域Fを設定し、裏画像側には基準領域Fより大
きな大きさ(s×t)の比較領域Gを設定する。比較領
域Gと基準領域Fを比較し、基準領域Fにもっとも類似
している領域を探索する。すなわち、基準領域Fの左上
端点を(0、0)、比較領域Gの任意の左上端点を
(u、v)とし、基準領域Fの任意点(k、l)と比較
領域Gの対応点(k+u、l+v)の比較を下記式
(1)によって行う。
【0029】
【数1】
【0030】式(1)の点d(u、v)がもっとも小さ
くなる位置にある比較領域Gの領域が最も基準領域Fに
類似していると判断し、基準領域Fと比較領域Gの一致
を検出する。
【0031】表画像と裏画像で対応する位置関係が分か
れば、表画像に対する裏画像のずれ量(ox、oy)は
比較領域Gと基準領域Fの位置の差分から求められる。
【0032】本実施の形態ではブロックマッチングは1
箇所の基準領域Fのみで行い、表画像と裏画像の平行移
動量のみを求めたが、基準領域Fを2箇所以上設定して
ブロックマッチングを行うことにより、さらに回転量を
検出しても良い。
【0033】裏写りは元々描かれている画像に比べて非
常に輝度及びコントラストが薄いため、ブロックマッチ
ングを行う際、表画像と裏画像をそのまま比較したので
は、それぞれの面に描かれた画像に強く影響され、誤っ
た位置を検出してしまう恐れがある。そこで本発明では
あらかじめ高輝度成分だけを抽出する高輝度成分抽出手
段を位置関係検出手段4の前段に挿入し、高輝度成分だ
けを用いてブロックマッチングを行うことにより、より
正確に位置検出を行うことができる。
【0034】図3は高輝度成分を抽出する手段の説明図
である。図3において、画素値は輝度を表し、0から2
55の値をとり、0に近付くほど低輝度(黒)、255
に近付くほど高輝度(白)と判断しているが、0と25
5の関係は反対であっても良いし、値が整数でなくても
良いし、0から255の範囲でなくても良い。図3の横
軸は入力値を示しており、縦軸は出力値を示している。
【0035】高輝度成分抽出手段は、入力画像の画素値
Lt以上の画素値だけを0から255の値に変換するこ
とにより低輝度成分をカットし、高輝度成分のみを抽出
している。画素値Ltは裏写り成分の輝度より低い値に
あらかじめ設定しておく値であり、原稿用紙の透過率、
スキャナの感度特性等により決められる。
【0036】次に、下記式(2)から式(5)を用いて
画像補正手段5の動作について説明する。a、bは実際
に印刷された表画像、裏画像、A、Bは画像入力手段2
によって読み取られた裏写りも含んだ表画像と裏画像を
表している。説明を簡単にするため、a、b、A、Bは
それぞれ同じ位置で対応する画素値を表しているが、実
際には位置関係検出手段4により、平行移動、回転を考
慮して対応する画素が決められる。
【0037】
【数2】
【0038】
【数3】
【0039】
【数4】
【0040】
【数5】
【0041】rは画像を印刷した媒体、例えば原稿用紙
の透過率を示しており、式(2)を用いてA、a、bに
既知の値あるいは測定によって得られた値を代入するこ
とにより求めることができる。
【0042】式(2)と式(3)をそれぞれ解くと式
(4)と式(5)になる。つまり、撮像された表画像A
と裏画像Bを演算処理することにより、裏写りを除去し
た実際の表画像aと裏画像bを復元することができる。
画像補正手段5は上記式(4)及び式(5)の演算を行
い、表画像aと裏画像bの出力をする。
【0043】以上の各手段は、フロッピー、ROM、C
Dに記録して、コンピュータによって読み取り可能にし
てコンピュータを実行することができる。
【0044】(第2の実施の形態)図4は本発明の第2
の実施の形態である画像補正装置20の処理の流れを示
すブロック図である。画像入力手段2によって画像を入
力し、エッジ検出手段7でエッジを検出し、画像補正手
段8では前記エッジと低輝度領域以外の画素の輝度を上
げることにより裏写りを除去し、画像出力手段6では補
正処理された画像を出力する。
【0045】画像入力手段2及び、画像出力手段6は第
1の実施の形態と同一であるため、説明は省略する。
【0046】次にエッジ検出手段7について説明する。
エッジ検出は、例えば式(6)と式(7)のような2つ
のエッジ検出フィルタを用い、各フィルタの出力の絶対
値の和をエッジ検出結果とする。前記エッジ検出の結
果、所定の閾値よりも大きな値になる画素をエッジと判
定する。
【0047】
【数6】
【0048】
【数7】
【0049】次に、図5を用いて画像補正手段8の動作
について説明する。画像補正手段8では、入力画素値を
あらかじめ分かっている裏写り成分の付近の画素値をt
2として、画素値t2よりも適当に小さな値の画素値を
t1とし、画素値t1から画素値t2までの出力画素値
との関係(傾き)を変え、画素値t2以上で飽和するよ
うに出力画素値を補正することにより、裏写りを補正す
る。画素値t1、t2は原稿用紙の透過率、スキャナの
感度特性等により決められる。この時、画素値t1以下
の低輝度部分には影響はないため、黒い部分が白飛びす
ることを防ぐことができる。また、前記エッジ検出手段
7によって検出したエッジ部分では前記の輝度補正を行
わないことにより、文字の輪郭にある高輝度部分が保存
され、文字が掠れたりすることを防ぐことができる。
【0050】以上の各手段は、フロッピー、ROM、C
Dに記録して、コンピュータによって読み取り可能にし
てコンピュータを実行することができる。
【0051】(第3の実施の形態)図6は本発明の第3
の実施の形態である画像補正装置30の処理の流れを示
すブロック図である。画像入力手段2によって画像を入
力し、エッジ検出手段7でエッジを検出する。画像分割
手段9では前記検出されたエッジと低輝度画素で画像を
分割し、画像補正手段10では前記分割された領域のう
ち、領域内の平均輝度の高いところだけ、輝度を上げる
ことにより裏写りを除去し、画像出力手段6では補正処
理された画像を出力する。
【0052】画像入力手段2及び、エッジ検出手段7及
び、画像出力手段6は第1及び第2の実施の形態と同一
であるため、説明は省略する。
【0053】まず、画像分割手段9について説明する。
画像分割手段9はエッジ検出手段7によって検出された
エッジ及び所定輝度以上の画素値によって画像領域を分
割する。例えば図7に示すように、画像分割手段9によ
り画像を領域1から5に分割する。領域1は文字が記載
された囲み領域、領域2は下地領域、領域3は黒いハー
フトーン領域、領域4は薄いハーフトーン領域、領域5
は濃いハーフトーン領域である。領域1から5には、文
字や線などの黒い画素やエッジ部分は含まれていないと
する。そして、領域4と同じ輝度の裏写りが領域1及び
2にあったとする。ハーフトーンが用いられている領域
3から5は平均輝度が低くなっているが、領域1及び2
は背景がほとんど白であるため、平均輝度は高くなる。
このことから平均輝度が高い領域1、2のみで輝度補正
を行うことにより、領域1、2に領域4と同じ輝度の裏
写りが存在していても領域4のハーフトーンは保存しつ
つ領域1及び2の裏写りを除去することができる。この
ように、画像内の黒い領域では裏写りはあまり目立たな
いため、裏写りを補正する領域から除いている。
【0054】画像補正手段10では画像分割手段9によ
って分割された領域の平均輝度を求め、所定値以上の場
合にのみ、第2の実施例で説明した図5と同様の方法で
高輝度部分だけの輝度を補正することにより、裏写りを
除去する。上記したように、平均輝度が高い領域だけ裏
写り補正を行うことにより、裏写りと同じ輝度のハーフ
トーン部分でも、線に囲まれたべたな領域が飛んでしま
うのを防ぐことができる。また、あらかじめ、黒い領域
とエッジ部分は除いているため、文字が掠れたり、黒い
部分が白飛びしてしまうことを防いでいる。
【0055】また、画像補正手段10では高輝度領域の
画素値の分布から図5の画素値t2を自動的に求める。
図8は画素値t2を求める方法の説明図である。まず、
高輝度領域の画素値のヒストグラムをとり、画素値tm
inとtmaxを設定する。高輝度領域の画素がすべて
tmaxより右に分布していればt2=tmaxとし、
tminよりも左にも分布していればt2=tminと
する。最小の値をとる画素がtminからtmaxの間
にあれば、その値を画素値t2とする。裏写り部分はま
わりの領域よりも暗くなるため、その画素値を検出し、
白になるように補正することにより、裏写りを除去する
ことができる。
【0056】以上の各手段は、フロッピー、ROM、C
Dに記録して、コンピュータによって読み取り可能にし
てコンピュータを実行することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、表画像と裏
画像の位置関係を検出し、表画像と裏画像の画素を位置
関係にしたがって演算処理することにより、裏画像と表
画像の両方の画像の裏写りを除去することができる。
【0058】さらに、本発明の請求項2によれば、画像
の高輝度成分のみを抽出し、画像の高輝度成分でブロッ
クマッチングを行うことにより、より正確に表画像と裏
画像の位置関係を求めることができるため、より良く裏
写りを除去することができる。
【0059】また、本発明の請求項3によれば、画像か
らエッジを保存するように輝度補正することにより、文
字が掠れることを防ぎながら裏写りを除去することがで
きる。
【0060】また、請求項4によれば、エッジ及び低輝
度画素で領域を分割し、高輝度領域のみの輝度を上げて
裏写り補正をすることにより、ハーフトーン部分が白飛
びしてしまうのを防ぐことができる。
【0061】さらに、請求項5によれば、輝度分布から
輝度補正の基準値を求めることにより、紙質による透過
率の違いに影響されることなく、自動的に裏写りを除去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像補正装
置のブロック図である。
【図2】位置関係検出手段で行われるブロックマッチン
グの説明図である。
【図3】高輝度成分の抽出の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における画像補正装
置のブロック図である。
【図5】画像補正手段の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における画像補正装
置のブロック図である。
【図7】画像分割手段の説明図である。
【図8】画素値t2を求める方法の説明図である。
【符号の説明】
1、20、30 画像補正装置 2 画像入力手段 3 画像反転手段 4 位置関係検出手段 5 画像補正手段 6 画像出力手段 7 エッジ検出手段 8、10 画像補正手段 F 基準領域 G 比較領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 克彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 AB02 CB09 CB23 DA03 DC07 DC09 5C077 LL02 MP06 MP07 NN02 NP01 PP15 PP19 PP27 PP28 PP46 PP47 PP55 PP58 PQ12 PQ18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の表画像と裏画像を入力する画像入
    力手段と、該画像入力手段より得られる表画像又は裏画
    像の一方を反転させる画像反転手段と、該画像反転手段
    により反転された表画像又は裏画像と前記画像入力手段
    より得られる裏画像又は表画像の位置関係を検出する位
    置関係検出手段と、該位置関係検出手段の出力より表画
    像と裏画像の位置関係から裏写りを除去する画像補正手
    段と、該画像補正手段より得られる補正処理した画像を
    出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする画像
    補正装置。
  2. 【請求項2】 前記位置関係検出手段は、表画像と裏画
    像の高輝度成分のみを抽出し、画像の高輝度成分でブロ
    ックマッチングを行うことによって表画像と裏画像の位
    置関係を検出することを特徴とする請求項1記載の画像
    補正装置。
  3. 【請求項3】 画像を入力する画像入力手段と、該画像
    入力手段より得られる画像のエッジを検出するエッジ検
    出手段と、該エッジ検出手段の出力により前記エッジ以
    外の高輝度画素の輝度を上げることによって裏写りを除
    去する画像補正手段と、該画像補正手段より得られる補
    正処理した画像を出力する画像出力手段とを備えること
    を特徴とする画像補正装置。
  4. 【請求項4】 画像を入力する画像入力手段と、該画像
    入力手段より得られる画像のエッジを検出するエッジ検
    出手段と、該エッジ検出手段の出力により前記エッジと
    低輝度画素によって画像を分割する画像分割手段と、該
    画像分割手段により分割された領域内の平均輝度を求
    め、高輝度領域のみの輝度を上げることによって裏写り
    を除去する画像補正手段と、該画像補正手段より得られ
    る補正処理した画像を出力する画像出力手段とを備える
    ことを特徴とする画像補正装置。
  5. 【請求項5】 前記画像補正手段は高輝度領域内におい
    て輝度が所定の範囲にある画素の中から代表輝度を求
    め、代表輝度を基準にして前記領域内の画素の輝度を上
    げることを特徴とする請求項4記載の画像補正装置。
  6. 【請求項6】 表画像又は裏画像の一方を反転させるス
    テップと、前記反転された表画像又は裏画像と裏画像又
    は表画像の位置関係を検出するステップと、前記位置関
    係検出出力により裏写りを除去する画像補正するステッ
    プとからなることを特徴とする画像補正方法。
  7. 【請求項7】 画像のエッジを検出するステップと、前
    記検出されたエッジエッジ以外の高輝度画素の輝度を上
    げることによって裏写りを除去する画像補正のステップ
    とからなることを特徴とする画像補正方法。
  8. 【請求項8】 画像のエッジを検出するステップと、前
    記検出されたエッジと低輝度画素によって画像を分割す
    るステップと、分割された領域内の平均輝度を求め、高
    輝度領域のみの輝度を上げることによって裏写りを除去
    する画像補正のステップとからなることを特徴とする画
    像補正方法。
  9. 【請求項9】 表画像又は裏画像の一方を反転させるス
    テップと、前記反転された表画像又は裏画像と裏画像又
    は表画像の位置関係を検出するステップと、前記位置関
    係検出出力により裏写りを除去する画像補正するステッ
    プとからなる画像補正補正方法を記録した媒体。
  10. 【請求項10】 画像のエッジを検出するステップと、
    前記検出されたエッジエッジ以外の高輝度画素の輝度を
    上げることによって裏写りを除去する画像補正のステッ
    プとからなる画像補正方法を記録した媒体。
  11. 【請求項11】 画像のエッジを検出するステップと、
    前記検出されたエッジと低輝度画素によって画像を分割
    するステップと、分割された領域内の平均輝度を求め、
    高輝度領域のみの輝度を上げることによって裏写りを除
    去する画像補正のステップとからなる画像補正方法を記
    録した媒体。
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