JP3456399B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP3456399B2
JP3456399B2 JP02751498A JP2751498A JP3456399B2 JP 3456399 B2 JP3456399 B2 JP 3456399B2 JP 02751498 A JP02751498 A JP 02751498A JP 2751498 A JP2751498 A JP 2751498A JP 3456399 B2 JP3456399 B2 JP 3456399B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66254Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
    • F16H61/66259Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling using electrical or electronical sensing or control means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる無段変速機の変速制御装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車などの車両に用いられる
無段変速機としては、Vベルト式やトロイダル式(摩擦
車式)などが知られており、このような無段変速機の変
速制御装置では、アクセル開度ACS(またはスロット
ル開度TVO、以下同様)と、車速VSP等の運転状態
に基づいて無段変速機に入力される回転数の目標値を設
定し、この目標入力回転数に応じた変速比となるように
連続的に制御するものが知られている。
【0003】上記のような無段変速機の変速制御装置で
は、アクセル開度ACSが小さいほど、変速比をHi側
(目標入力回転数を小さく)に設定する一方、スロット
ル開度が大きいほど、変速比はLo側(目標入力回転数
を大きく)に設定しているため、運転者が減速させるた
めにアクセルペダルを放すことによりアクセル開度AC
Sは小さくなり、変速比はHi側に設定されて目標入力
回転が低下するので、エンジンブレーキ力が低下する方
向に制御される。
【0004】このため、運転者はアクセルペダルを放し
たにも拘わらず、期待した減速感がなく、ブレーキ操作
により減速することとなり、ブレーキ操作頻度が増大す
ることとなる。
【0005】そこで、道路状況などに応じて駆動トルク
を適切に制御するものとしては、特開平8−19489
3号公報などが知られている。
【0006】これは、ナビゲーション装置や横加速度検
知手段などを利用した道路状況と走行状態から、エンジ
ン出力や自動変速機の変速段の切り換え、または、制動
装置の作動を行って、走行環境に応じた駆動力特性を得
ようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、変速比を連続的に変更可能な無段変速
機を自動変速機に採用した場合、道路状況に対する変速
比の設定、特に、エンジンブレーキ時の変速比の設定に
ついて考慮されていないため、上記したような無段変速
比の特性によって、エンジンブレーキを効果的に作用さ
せるのが難しいという問題があった。
【0008】さらに、上記従来例においては、道路状況
と走行状態に基づいてのみ駆動力特性の制御が行われる
だけで、運転者の感覚が加味されていないため、例え
ば、同一の曲率のブラインドカーブへ進入する際のエン
ジンブレーキでは、日常的に通過している道路と、初め
て通過する道路では、運転者が期待するエンジンブレー
キ力は異なり、同一のエンジンブレーキ力の場合、前者
の場合では減速度が過大に感じて運転性を低下させる一
方、後者の場合では減速度が不足して、制動装置を使用
することになり、運転操作が煩雑にならざるを得ないと
いう問題がある。
【0009】加えて、運転者が期待するエンジンブレー
キ力は、上記のような走行経験だけではなく、天候や時
刻、市街地と郊外の違い、路面状態などの走行環境の認
識に応じて変化するため、上記のような道路状況と走行
状態だけでは、運転者の期待に応じたエンジンブレーキ
力を得ることができず、運転者に違和感を与える場合が
あった。
【0010】そこで本発明は上記問題点に鑑みなされた
もので、無段変速機を備えた車両のエンジンブレーキ力
の大きさを、道路状況や走行状態に加えて、運転者の期
待に応じて設定することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車両の走
行状態に応じて無段変速機の変速比を決定する目標変速
比設定手段と、車両の走行環境、運転状態または道路状
況と運転者の運転経験及び走行経験とを検出する環境認
識手段と、アクセルペダルを解放したときのエンジンブ
レーキの特性を、前記環境認識手段の検出結果に基づい
てエンジンブレーキ力または変速速度を可変制御するエ
ンジンブレーキ補正手段とを備え、前記環境認識手段
は、車両の位置を検出するとともに、現在走行中の道路
の走行回数に基づく走行経験を検出するナビゲーション
装置を備え、前記エンジンブレーキ補正手段は、走行回
数が減少するにつれて、アクセルペダルを解放したとき
の変速比を増大する。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記環境認識手段は、操舵角度の変化量の平均値
または分散値を検出し、前記エンジンブレーキ補正手段
は前記平均値または分散値が増大するにつれて、アクセ
ルペダルを解放したときの変速比を増大する。
【0019】また、第4の発明は、前記第3の発明にお
いて、前記エンジンブレーキ補正手段は前記平均値また
は分散値が増大するにつれて、変速速度を増大する。
【0020】また、第5の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記環境認識手段は、車外の照度を検出し、前記
エンジンブレーキ補正手段は照度が減少するにつれて、
アクセルペダルを解放したときの変速比を増大する。
【0021】また、第6の発明は、前記第5の発明にお
いて、前記エンジンブレーキ補正手段は前記照度が減少
するにつれて、変速速度を増大する。
【0022】また、第7の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記環境認識手段は、車外の照度の変化量を検出
し、前記エンジンブレーキ補正手段は照度の変化量が増
大するにつれて、アクセルペダルを解放したときの変速
比を増大する。
【0023】また、第8の発明は、前記第7の発明にお
いて、前記エンジンブレーキ補正手段は前記照度の変化
量が増大するにつれて、変速速度を増大する。
【0024】また、第9の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記環境認識手段は、路面摩擦係数を推定または
検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は路面摩擦係数
が増大するにつれて、アクセルペダルを解放したときの
変速比を増大する。
【0025】また、第10の発明は、前記第9の発明に
おいて、前記エンジンブレーキ補正手段は路面摩擦係数
が増大するにつれて、変速速度を増大する。
【0026】また、第11の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、降雨または降雪を検出
し、前記エンジンブレーキ補正手段は、降雨、または降
雪が検出された場合には、アクセルペダルを解放したと
きの変速比を低減する。
【0027】また、第12の発明は、前記第11の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は降雨または
降雪が検出されたときには、変速速度を低減する。
【0028】
【0029】
【0030】また、第13の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、車両の位置を検出すると
ともに経路誘導可能なナビゲーション装置を備え、前記
エンジンブレーキ補正手段は、ナビゲーション装置が経
路誘導中であれば走行経験が少ないと推定して、アクセ
ルペダルを解放したときの変速比を増大する。
【0031】また、第14の発明は、前記第13の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記ナビ
ゲーション装置が経路誘導中であれば走行経験が少ない
と推定して、変速速度を増大する。
【0032】また、第15の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、車両の位置を検出すると
ともに走行中の道幅を検出するナビゲーション装置を備
え、前記エンジンブレーキ補正手段は、走行中の道幅が
減少するにつれて、アクセルペダルを解放したときの変
速比を増大する。
【0033】また、第16の発明は、前記第15の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記道幅
が減少するにつれて、変速速度を増大する。
【0034】また、第17の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、車両の位置を検出すると
ともに走行中の道幅の種類を検出するナビゲーション装
置を備え、前記エンジンブレーキ補正手段は、走行中の
道路の種類が一般道路であれば、アクセルペダルを解放
したときの変速比を増大する一方、道路の種類が高速道
路であれば、アクセルペダルを解放したときの変速比を
減少する。
【0035】また、第18の発明は、前記第17の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記道路
の種類が一般道路であれば変速速度を増大する一方、高
速道路では変速速度を減少する。
【0036】
【0037】また、第19の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記道路の
走行回数に基づく走行経験が減少するにつれて、変速速
度を増大する。
【0038】
【0039】
【0040】また、第20の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、車両の位置を検出すると
ともに、現在走行中の道路の制限速度を検出するナビゲ
ーション装置を備え、前記エンジンブレーキ補正手段
は、制限速度に対する現在の車速の差が増大するにつれ
て、アクセルペダルを解放したときの変速比を増大す
る。
【0041】また、第21の発明は、前記第20の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記制限
速度に対する現在の車速の差が増大するにつれて、変速
速度を増大する。
【0042】
【0043】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記運転経験
が増大するにつれて、変速速度を減少する。
【0044】また、第22の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、運転者の覚醒度を検出
し、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記覚醒度が減
少するにつれて、アクセルペダルを解放したときの変速
比を増大する。
【0045】また、第23の発明は、前記第22の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記覚醒
度が減少するにつれて、変速速度を増大する。
【0046】また、第24の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、運転開始からの経過時間
を検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記経過
時間が増大するにつれて、アクセルペダルを解放したと
きの変速比を増大する。
【0047】また、第25の発明は、前記第24の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記経過
時間が増大するにつれて、変速速度を増大する。ことを
特徴
【0048】また、第26の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、前方車両との車間距離を
検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記車間距
離が減少するにつれて、アクセルペダルを解放したとき
の変速比を増大する。
【0049】また、第27の発明は、前記第26の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記車間
距離が減少するにつれて、変速速度を増大する。
【0050】また、第28の発明は、前記第1の発明に
おいて、前記環境認識手段は、車両前方の画像から混雑
度合いを検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、前
記混雑度合いが増大するにつれて、アクセルペダルを解
放したときの変速比を増大する。
【0051】また、第29の発明は、前記第28の発明
において、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記混雑
度合いが増大するにつれて、変速速度を増大する。
【0052】また、第30の発明は、前記第28の発明
において、前記環境認識手段は、車両前方の画像から輝
度分布の標準偏差を検出し、輝度分布の標準偏差の増大
に応じて混雑度合いが増大する。
【0053】また、第31の発明は、前記第28発明に
おいて、前記環境認識手段は、車両前方の画像から輝度
の平均値を検出し、輝度平均値の減少に応じて混雑度合
いが増大する。
【0054】また、第32の発明は、前記第28の発明
において、前記環境認識手段は、車両前方の画像から縦
・横のエッジの長さまたは輪郭線の本数を検出し、エッ
ジの長さまたは輪郭線の本数の増大に応じて混雑度合い
が増大する。
【0055】また、第33の発明は、前記第28の発明
において、前記環境認識手段は、車両前方の赤外線画像
から高輝度部分面積を検出し、この高輝度部分面積の増
大に応じて混雑度合いが増大する。
【0056】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、運転者が
期待するエンジンブレーキ力(変速比、変速速度)は車
両の走行状態だけでなく、走行環境、運転状態、道路状
況などの要因に応じて常に変化しており、走行環境、運
転状態または道路状況等の変化に応じてエンジンブレー
キの特性を変更することによって、周囲の交通状況や道
路状態あるいは運転者の心理状態に応じてエンジンブレ
ーキ力を可変制御することで、運転者が期待する最適の
値に設定することができ、前記従来例のように運転者へ
違和感を与えることがなくなって、無駄変速機を備えた
車両の運転性を大幅に向上させることが可能となるので
ある。また、環境の認識は、各状態を数値化すること
で、エンジンブレーキ力の制御、すなわち、変速比、変
速速度の可変制御を行うため、円滑な制御特性を得るこ
とができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0058】図1は、無段変速機1の変速比を制御する
CVTコントローラ2が、運転状態に基づいて自動的に
変速比を設定する自動変速モードと、運転者の操作に応
じて変速比を設定するマニュアルモードを備えたもの
に、本発明を適用した場合を示す。
【0059】無段変速機1は、Vベルトまたはトロイダ
ルで構成されており、CVTコントローラ2は、シフト
スイッチ12が自動変速モード(Dレンジ)であれば、
車速センサ24が検出した車速VSPと、アクセル開度
センサ21が検出したアクセルペダルの開度ACSの走
行状態とに基づいて、目標変速比Rまたは目標入力軸回
転数を決定しするとともに、減速力決定装置3が決定し
たエンジンブレーキ力となるように、目標変速比R及び
変速速度等を決定する制御時定数Kの補正を行って、無
段変速機1の変速比が目標変速比Rに一致するよう制御
する。
【0060】一方、シフトスイッチ12がマニュアルモ
ードであれば、運転者が操作したマニュアルスイッチ1
3(図中+または−)に基づいて、予め設定された複数
の変速比(変速段)から目標変速比Rを設定し、無段変
速機1の変速比が目標変速比Rに一致するよう制御す
る。
【0061】減速力決定装置3は、走行状態、道路状
況、運転状態及び走行環境を検出して、運転者の期待す
るエンジンブレーキ力となるよう、目標変速比Rを補正
する減速力補正指標Sと制御時定数Kを演算するもので
ある。
【0062】ここで、減速力決定装置3へ入力あるいは
演算される走行状態、道路状況、運転状態、走行環境の
情報の一例について、それぞれ説明する。
【0063】[ 1.走行状態 ]車両の走行状態を示す
情報としては、車速センサ24が検出した車速VSP
と、アクセル開度センサ21が検出したアクセルペダル
の開度ACSの現在値を用いる。
【0064】[ 2.道路状況 ]車両が走行中の道路状
況としては、ナビゲーション装置7が検出した自車位置
と、走行中の道路の幅2A、道路の種別2B(高速道
路、一般道路等)等を用い、判定値としては、例えば、
高速道路が0、一般道が1とする。
【0065】[ 3.運転状態 ]運転状態は、運転者の
意図、すなわち運転操作や覚醒度を示し、例えば、以下
に示すものを用いる。
【0066】3A:アクセル開度センサ21が検出した
単位時間当たりのアクセル開度ACS変化量の平均値ま
たは分散値。
【0067】3B:操舵角センサ22が検出した単位時
間当たりの操舵角の変化量の平均値または分散値。
【0068】3C:ブレーキ踏力センサ23が検出した
単位時間当たりのブレーキの操作踏力の変化量の平均値
または分散値。なお、ブレーキ踏力センサ23は、例え
ば、制動装置の液圧等から踏力相当値を検出するもので
あってもよい。
【0069】3D:覚醒度センサ9が検出した、運転者
の覚醒度合い。なお、覚醒度センサ9としては、「自動
車工学・1996年6月号」(鉄道日本社 発行)の第
41、第42頁に開示されるように、運転者の瞼の開閉
パターンから覚醒度を検出するもの等を用いればよく、
判定値としては、例えば、覚醒状態が1、居眠り状態が
0となる。
【0070】3E:ナビゲーション装置7が検出した走
行中の道路の制限速度と、この制限速度に対する車速セ
ンサ24が検出した現在の車速VSPの差から検出し
た、運転者の急ぎ度合い。
【0071】3F:車速センサ24が検出した単位時間
当たりの車速VSPの平均値。
【0072】3G:走行時間。例えば、図示しないイグ
ニッションキーがONとなってからの経過時間で、時間
の経過とともに増大する運転者の疲労を検出する。
【0073】[ 4.走行環境 ]走行環境は、ナビゲー
ション装置7が検出した自車位置及び道路状況以外に、
運転者の操作に影響を与える周囲の環境を示し、例え
ば、以下に示すものを用いる。
【0074】4A:レーザービーム29を車両前方の路
面へ照射して、その反射により路面の平滑度、すなわ
ち、路面摩擦係数(または相当値)を検出する路面状態
検出装置6からの路面摩擦係数。なお、路面状態検出装
置6としては、例えば、「路面状況把握道路システムの
開発」(平成8年度 走行支援道路システム技術研究開
発 研究成果報告書 平成9年3月 発行 建設省土木
研究所 高度道路交通システム研究室 技術研究組合
走行支援道路システム開発機構)の第5分冊第257頁
〜第262頁に開示されるものが知られている。
【0075】4B:降雨、降雪センサ30からの降雨、
降雪信号。降雨または降雪が検出されると、路面摩擦係
数の低下を判定する。なお、降雨、降雪センサ30とし
ては、例えば、図示しないワイパースイッチがONとな
ったときを降雨、さらに、外気温が所定値未満の場合に
は降雪と判定するもので、この他、水滴センサなどを用
いてもよい。
【0076】4C:道路情報受信装置8が受信した、周
囲の交通状況や路面状況で、例えば、走行予定経路上の
渋滞や路面の凍結などを検出する。なお、道路情報受信
装置8としては、VICSや「最先端の通信方式を利用
した道路システムに関する研究」(平成8年度 走行支
援道路システム技術研究開発 研究成果報告書 平成9
年3月 発行 建設省土木研究所 高度道路交通システ
ム研究室 技術研究組合 走行支援道路システム開発機
構)の第9分冊第33頁に開示されるビーコン/LCX
(漏洩同軸ケーブル)が知られている。
【0077】4D:照度センサ27が検出した車外の照
度に基づいて、昼間、夜間の判定を行う。
【0078】4E:照度センサ27が検出した単位時間
当たりの車外の照度の変化量から、トンネル等を検出す
る。
【0079】4F:車両前方を走査するレーダ28によ
って、距離測定装置5が検出した車間距離に基づいて、
周囲の交通の混雑度合いを検出する。なお、レーダ28
としては、ミリ波レーダやレーザレーダ等を用いればよ
い。
【0080】4G:撮像素子25が検出した車両前方の
画像を、画像処理装置4にて線形1次空間微分フィルタ
等の差分フィルタによって輪郭または線を検出し、輪郭
の縦・横エッジの長さや検出した線の本数を演算する。
減速力決定手段3は演算された線の本数、縦・横のエッ
ジの長さに基づいて、走行中の道路の混雑度合いを判定
する。なお、撮像素子25としては、CCD等を用いれ
ばよい。
【0081】4H:撮像素子25が検出した車両前方の
画像を、画像処理装置4にて輝度分布の標準偏差を求
め、減速力決定手段3では演算された輝度分布の標準偏
差に基づいて、走行中の道路の混雑度合いを判定する。
【0082】4H’:撮像素子25が検出した車両前方
の画像を、画像処理装置4にて輝度分布の輝度平均値を
求め、減速力決定手段3では演算された輝度平均値に基
づいて、走行中の道路の混雑度合いを判定する。
【0083】4I:赤外線センサ26が検出した車両前
方の画像を、画像処理装置4にて高輝度部分(輝度が所
定値を超える部分)の総面積を演算し、減速力決定手段
3では演算された高輝度部分総面積の大小に基づいて、
走行中の道路の混雑度合いを判定する。
【0084】ここで、上記4G〜4Iの画像処理では、
車両前方道路上の物体の混雑度を検出するもので、例え
ば、道路前方の車両や自転車の数が増大すると、混雑度
も増大し、また、車道と歩道が明確に区別されていない
道路では、駐車車両、歩行者等の増大に応じて混雑度が
増大する。加えて、交差点や多数の標識、あるいは屈曲
路等では前方視界中に多くの物体が存在するため、これ
らも混雑度を増大させる要因となる。
【0085】そして、混雑要因が存在すると、上記4G
では縦横エッジの長さが増大し、あるいは線数が増大
し、上記4Hでは輝度の標準偏差が大きくなるととも
に、輝度平均値は低下し、また、上記4Iでは赤外線に
よる高輝度部分の面積が増大することから、減速力決定
手段3ではこれらの値の増大に伴って混雑度の増大を判
定することができるのである。
【0086】4J:個人情報入力装置10では、運転者
のICカード40を読み込んで、運転者の運転経験(年
数や累計走行距離)等の個人情報を検出する。なお、I
Cカード40を用いて制御特性を変更するものとして
は、例えば、特開平7−108883号公報、特開平6
−199191号公報、特開平5−3966号公報等が
知られている。
【0087】4K:運転情報入力装置11は、タッチパ
ネル等から運転者の操作により運転や車両状態に関する
情報が入力され、例えば、乗車人数や、運転者の好みに
応じた設定(エンジンブレーキの強弱等)が設定され
る。
【0088】4L:ナビゲーション装置7が経路誘導を
しているか否かを判定し、経路誘導をしていれば、走行
している道路の走行経験が少ないと推定できるため、例
えば、判定値は、経路誘導ありのときに1、無しのとき
に0とする。
【0089】4M:ナビゲーション装置7が検出した現
在走行中の道路の走行経験、すなわち、現在走行中の道
路の走行回数等を検出し、経路誘導が行われていない場
合でも、現在走行中の道路の走行経験を判定する。な
お、ナビゲーション装置7は、走行したことのある道路
の情報を、走行の有無、走行回数または走行頻度などと
して記憶している。
【0090】減速力決定装置3は、上記走行状態、道路
状況、運転状態及び走行環境から、運転者の期待するエ
ンジンブレーキ力となるよう、目標変速比Rを補正する
減速力補正指標Sと制御時定数Kを演算する 次に、減速力決定装置3及びCVTコントローラ2で行
われる制御の一例について、図2のフローチャートを参
照しながら詳述する。なお、このフローチャートは、ア
クセルペダルが解放されてエンジンブレーキが作用する
ときに実行されるものである。
【0091】まず、ステップS1では、マニュアルスイ
ッチ13の状態から現在マニュアルモードであるか否か
を判定し、マニュアルモードであれば、エンジンブレー
キ力は運転者が決定するため、ステップS9へ進んで、
マニュアルスイッチ13で設定された変速段に対応する
目標変速比R及び時定数Kを予め設定されたマップから
選択する。
【0092】一方、現在の変速モードがDレンジ等の自
動変速モードである場合には、ステップS2へ進んで、
路面状態検出装置6からの路面摩擦係数または相当値が
所定値以下であれば、走行中の路面が低μ路であると判
定してステップS6へ進む一方、そうでない場合には、
ステップS3へ進む。なお、ステップS2の低μ路の判
定は、上記4Cに示したように、道路情報受信装置8が
受信した周囲の路面状況に基づいてもよい。
【0093】ステップS6では、通常の変速制御による
目標変速比R=Rg及び時定数K=K1に設定し、エン
ジンブレーキ力及び変速速度を最小にして、低μ路での
駆動輪のスリップを防いで車両の安定性を確保する。
【0094】ステップS3では、降雨、降雪センサ30
の出力から、降雨、降雪が判定されると、路面摩擦係数
がさらに低下するため、上記ステップS2と同様に、ス
テップS6へ進んでエンジンブレーキ力を抑制する一
方、そうでない場合には、ステップS4へ進む。
【0095】次に、ステップS4では、上記4Lに示し
たように、ナビゲーション装置7が経路誘導をしている
か否かを判定し、経路誘導をしていれば、走行している
道路の走行経験が少ないと推定できるため、ステップS
7へ進んで、現在の運転状態で設定可能な最Lo変速比
に対応した目標変速比R=Rdと、変速速度が最大とな
るよう時定数K=K0に設定し、エンジンブレーキ力及
び変速速度を増大して、アクセルペダルの変化に対して
迅速にエンジンブレーキを作動させるように設定され
る。
【0096】ここで、ナビゲーション装置7が経路誘導
を行っている場合には、よく知らない道路を走行してい
ると推定でき、このような走行環境では、前方の道路状
況を予見できないため、アクセルペダルを解放したとき
に迅速かつ確実にエンジンブレーキが効くことを運転者
が期待するためである。
【0097】そして、目標変速比Rの補正量ΔRは、図
6に示すように、アクセル開度ACS=0/8になった
ときの無段変速機1の入力軸回転数Ntを、通常の変速
制御のライン(ΔR=0)から、所定の最大値ΔRmax
に対応した回転数Nt(ΔRmax)までの範囲Nt(Δ
R)内で任意に設定されるもので、ここでは、車速VS
Pが所定の範囲のときに、所定の入力軸回転数Ntとな
るように設定したものである。
【0098】また、目標変速比Rまでの変速速度を制御
する時定数Kは最小値K0に設定されて、アクセルペダ
ルが解放されたときの変速速度が最大となって、即座に
目標変速比Rへ向けて変速が行われる。
【0099】一方、ステップS4の判定で、ナビゲーシ
ョン装置7が経路誘導を行っていない場合には、ステッ
プS5へ進んで、上記各種入力信号を読み込むととも
に、平均値、分散値などの演算処理を行ってから各種入
力信号の値に基づいて減速力補正指標Sと時定数Kを求
める。
【0100】減速力補正指標Sは、S=1のときにエン
ジンブレーキ力の補正量ΔRを最大値ΔRmaxに設定し
て、目標変速比R=Rd、すなわち、図6において、目
標入力軸回転数NtをNt(ΔRmax)に設定する一
方、S=0のときには、エンジンブレーキ力を最小に設
定するため、通常の変速制御に応じた目標変速比Rg、
すなわち、図6において、アクセル開度ACS=0/8
の線に沿った値に設定される。
【0101】また、時定数Kは、K0のときに変速速度
を最大に設定する一方、K1のときには、通常の変速制
御による所定の時定数に設定して、変速速度を最小に設
定する。
【0102】ここで、減速力補正指標Sの演算は、図3
に示すような、増加関数faまたは減少関数fbによっ
て設定され、これら関数fa、fbと各入力信号の関係
は、例えば、次のように設定されている。
【0103】[増加関数faを用いる信号] 2B:道路の種別 3A:単位時間当たりのアクセル開度ACS変化量の平
均値または分散値。
【0104】3B:単位時間当たりの操舵角の変化量の
平均値または分散値。
【0105】3C:単位時間当たりのブレーキの操作踏
力の変化量の平均値または分散値。
【0106】3E:道路の制限速度と、現在の車速VS
Pの差。
【0107】3G:走行時間。
【0108】4E:単位時間当たりの車外の照度の変化
量。
【0109】4G:車両前方の画像の輪郭の縦・横エッ
ジの長さ、または線の本数 4H:車両前方の画像の、輝度分布の標準偏差または輝
度平均値。
【0110】4I:赤外線センサによる車両前方画像
の、高輝度部分総面積。
【0111】[減少関数fbを用いる信号] 2A:道路の幅 3D:運転者の覚醒度合い 3F:単位時間当たりの車速VSPの平均値。
【0112】4D:車外の照度。
【0113】4F:車両前方の車間距離 4J:運転者の運転経験(年数や累計走行距離)。
【0114】4K:乗車人数。
【0115】4M:現在走行中の道路の走行回数。
【0116】なお、図3においては、説明を簡易にする
ため単一の増加関数fa、減少関数fbを示したが、実
際には、各入力信号毎に減速力補正指標Sとの関係を定
めた関数またはマップが設定されるのである。
【0117】次に、時定数Kの演算は、図4に示すよう
な、増加関数taまたは減少関数tbによって設定さ
れ、これら関数ta、tbにより設定される入力信号と
時定数Kの関係は、例えば、次のように設定されてい
る。
【0118】[増加関数taを用いる信号] 2A:道路の幅 3D:運転者の覚醒度合い 4D:車外の照度。
【0119】3F:単位時間当たりの車速VSPの平均
値。
【0120】4F:車両前方の車間距離 4J:運転者の運転経験(年数や累計走行距離)。
【0121】4K:乗車人数。
【0122】4M:現在走行中の道路の走行回数。
【0123】[減少関数tbを用いる信号] 2B:道路の種別 3A:単位時間当たりのアクセル開度ACS変化量の平
均値または分散値。
【0124】3B:単位時間当たりの操舵角の変化量の
平均値または分散値。
【0125】3C:単位時間当たりのブレーキの操作踏
力の変化量の平均値または分散値。
【0126】3E:道路の制限速度と、現在の車速VS
Pの差。
【0127】3G:走行時間。
【0128】4E:単位時間当たりの車外の照度の変化
量。
【0129】4G:車両前方の画像の輪郭の縦・横エッ
ジの長さ、または線の本数 4H:車両前方の画像の、輝度分布の標準偏差または輝
度平均値。
【0130】4I:赤外線センサによる車両前方画像
の、高輝度部分総面積。
【0131】なお、図4においては、説明を簡易にする
ため単一の増加関数ta、減少関数tbを示したが、実
際には、各入力信号毎に時定数Kとの関係を定めた関数
またはマップが設定されるのである。
【0132】上記より、各入力信号のうちの少なくとも
一つから減速力補正指標S及び時定数Kを求めてから、
ステップS8へ進み、次式によって、運転者の期待に応
じたエンジンブレーキ力となる目標変速比R1を演算す
る。
【0133】
【数1】
【0134】ただし、R0はアクセルペダルを解放した
ときの変速比である。
【0135】こうして、ステップS6〜S9で目標変速
比R及び時定数Kを求めてから、ステップS10で、こ
れら目標変速比R及び時定数Kによって無段変速機1の
変速比を制御する。
【0136】上記ステップS1〜S10を所定時間毎、
例えば、10msec毎に実行することにより、道路状況や
走行状態に加えて、運転状態や走行環境によって変化す
るエンジンブレーキ力を、運転者の期待に応じて設定す
ることができる。
【0137】すなわち、変速モードが自動変速モードの
ときには、アクセルペダルが解放されてアクセル開度A
CS=0/8となったときに、低μ路または降雨、降雪
が判定されると、目標変速比Rと時定数Kは通常変速制
御の値Rg、K1に設定されて、このとき、目標変速比
Rgに対応する無段変速機1の目標入力軸回転数Nt
は、図6のACS=0/8に沿った最も低い値に設定さ
れて、低μ路の走行に対応してエンジンブレーキ力が抑
制され、過大なエンジンブレーキによる駆動輪の空転を
防止することができ、車両の安定性を確保することがで
きる。
【0138】一方、ナビゲーション装置7が経路誘導中
であれば、走行している道路の走行経験が少ないと推定
できるため、アクセルペダルが解放されてアクセル開度
ACS=0/8となったときには、現在の運転状態で設
定可能な最Lo変速比に対応した目標変速比R=Rdに
設定するとともに、変速速度が最大となるよう時定数K
=K0に設定し、このとき、目標変速比Rdに対応する
無段変速機1の目標入力軸回転数Ntは、図6のNt
(ΔRmax)に沿った最も高い値に設定されて、エンジ
ンブレーキ力及び変速速度を最大として、アクセルペダ
ルの変化に対して迅速にエンジンブレーキを作動させ、
不慣れな道路での運転性を向上させることができる。
【0139】そして、経路誘導をしていない状態で、路
面摩擦係数が所定値以上で降雨、降雪がない場合には、
ステップS5以降で、前記従来例のような道路状況、走
行状態に加えて、運転状態と走行環境を加味して、エン
ジンブレーキ力の補正が行われる。
【0140】ここで、運転状態として、上記3Aに示し
たように、アクセル開度センサ21が検出した単位時間
当たりのアクセル開度ACS変化量の平均値(または分
散値)3Aによって、エンジンブレーキ力の制御を行う
場合について説明する。
【0141】まず、ステップS5で演算されたアクセル
ペダルが解放される直前の単位時間当たりのアクセル開
度ACS変化量の平均値3Aによって、ステップS8で
は、図3の増加関数faによって、アクセル開度ACS
変化量の平均値3Aが大きければ、減速力補正指標Sは
大きく(1に近づく方向)設定される一方、平均値3A
が小さければ、減速力補正指標Sは小さく(0に近づく
方向)設定され、目標変速比R1は、図6において、減
速力補正指標Sが大きければ、目標入力軸回転数Nt
(ΔRmax)に対応した値に設定される一方、減速力補
正指標Sが小さければ、目標入力軸回転数NtはACS
=0/8の線に対応した値に設定される。したがって、
変化量の平均値3Aが大きければ減速力補正指標Sも大
きく設定されて、目標変速比R1も大きく(Lo側)に
補正される。
【0142】そして、アクセル開度の変化量平均値3A
が大きい場合には、混雑した道路や山岳路などのように
加減速が大きい運転をしており、運転者は車両を迅速に
制御しようとしており、運転者の運転操作に対する変速
比変化は高いゲインが要求される。
【0143】そこで、図4の減少関数tbによって、時
定数Kを設定すれば、変化量の平均値3Aが大きくなる
ほど、時定数Kは小さく(K=K0側)に設定される一
方、平均値3Aが小さければ時定数Kは大きく(K=K
1側)に設定される。
【0144】こうして、図5に示すように、目標変速比
R1は、アクセル開度変化量の平均値3Aが大きいほど
ΔRmaxを上限としてエンジンブレーキ力が増大すると
ともに、時定数Kの減少によって変速速度も増大して、
周囲の交通状況や道路状態によって変化する運転者の期
待に応じたブレーキ力を最適の値に可変制御することが
できるのである。
【0145】以下、各入力信号と減速力補正指標S及び
時定数Kの関係についてそれぞれ説明する。
【0146】2A:道幅 ナビゲーション装置7が検出した走行中の道路の幅2A
が大きければ、視野が広く危険回避のための走行経路の
変更を容易にできるため、減少関数fbによって減速力
補正指標Sを小さく設定するとともに、増加関数taに
よって時定数Kを大きく設定する。
【0147】一方、道路の幅2Aが狭ければ、視野は狭
くなって危険回避のための時間が減少するため、減速力
補正指標Sを大きく設定してエンジンブレーキ力を増大
させるとともに、時定数Kを小さくして変速速度を大き
く設定する。
【0148】2B:道路の種別 高速道路(2B=0)では、車速VSPが大きいため、
増加関数fa、taによって、減速力補正指標Sを小さ
く設定してエンジンブレーキ力を低下させるとともに、
時定数Kを大きくして変速速度を小さく設定する。一
方、一般道(2B=1)では、減速力補正指標Sを大き
く設定してエンジンブレーキ力を増大させるとともに、
時定数Kを小さくして変速速度を大きく設定する。
【0149】3B:単位時間当たりの操舵角の変化量の
平均値または分散値 操舵角変化量3Bが大きい場合も、上記アクセル開度変
化量の平均値3Aと同様に混雑した道路や山岳路などの
ように加減速が大きい運転をしており、増加関数faに
よって減速力補正指標Sを大きく設定するとともに、減
少関数tbによって、時定数Kを小さくして変速速度を
大きく設定する。
【0150】3C:単位時間当たりのブレーキの操作踏
力の変化量の平均値または分散値 ブレーキの操作踏力の変化量3Cが大きい場合は、上記
アクセル開度変化量の平均値3Aと同様に混雑した道路
や山岳路などのように加減速が大きい運転をしており、
増加関数faによって減速力補正指標Sを大きく設定す
るとともに、減少関数tbによって、時定数Kを小さく
して変速速度を大きく設定する。
【0151】3D:覚醒度 運転者の覚醒度が低い場合(3D=0)には、居眠り状
態と判定できるため、減少関数fbによって減速力補正
指標Sを大きく設定するとともに、増加関数taによっ
て、時定数Kを小さくして変速速度を大きく設定し、大
きな減速力によって覚醒を促す。
【0152】3E:制限速度と車速VSPの差 ナビゲーション装置7が検出した制限速度と、現在の車
速VSPの差が大きい場合には、運転者が急いで運転を
している状態と判定できるため、増加関数faによって
減速力補正指標Sを大きく設定するとともに、減少関数
tbによって、時定数Kを小さくして変速速度を大きく
設定する。一方、この差が0近傍または負の場合には、
ゆっくり運転をしていると判定できるため、上記関数に
基づいて、減速力補正指標Sを小さく設定するととも
に、時定数Kを大きくして変速速度を小さく設定する。
【0153】3F:車速VSPの平均値 車速VSPが大きい場合には、減少関数fbによって減
速力補正指標Sを小さくしてエンジンブレーキ力を低く
設定するとともに、増加関数taによって、時定数Kを
大きくして変速速度を小さく設定する。
【0154】3G:走行時間。
【0155】イグニッションキーがONとなってからの
経過時間が大きくなると、時間の経過によって運転者の
疲労も増大するため、増加関数faによって減速力補正
指標Sを大きくしてエンジンブレーキ力を増大するとと
もに、減少関数tbによって、時定数Kを小さくして変
速速度を大きく設定する。
【0156】4D:照度 車外の照度が大きい場合には、昼間あるは照明の多い環
境で運転していると判定できるため、減少関数fbによ
って、減速力補正指標Sを小さくしてエンジンブレーキ
力を抑止するとともに、増加関数taによって、時定数
Kを大きくして変速速度を小さく設定する。
【0157】一方、照度の低下する夜間などでは、同一
の道路であっても視野が縮小するため慎重に運転する傾
向があるので、減速力補正指標Sを大きくしてエンジン
ブレーキ力を増大するとともに、時定数Kを小さくして
変速速度を大きく設定する。
【0158】4E:照度変化量 単位時間当たりの車外の照度の変化量が大きい場合に
は、トンネル等を走行中と判定でき、トンネル内等では
慎重に運転する傾向があるので、増加関数faによっ
て、減速力補正指標Sを大きくしてエンジンブレーキ力
を増大するとともに、減少関数tbによって、時定数K
を小さくして変速速度を大きく設定する。
【0159】4F:車間距離 車間距離が小さい場合には混雑路や渋滞路等を走行して
いると判定でき、車間距離が小さい場合には、減少関数
fbによって、減速力補正指標Sを大きくしてエンジン
ブレーキ力を増大するとともに、増加関数taによっ
て、時定数Kを小さくして変速速度を大きく設定する。
【0160】4G:車両前方画像の縦・横エッジの長さ
または線の本数 エッジの長さや輪郭線の本数が増大するということは、
上記したように、前方道路の車両、自転車または歩行者
や駐車車両、標識、建造物などの物体が多い状態で、混
雑要因が増大することである。
【0161】したがって、車両前方画像の縦・横エッジ
の長さまたは線の本数が増大すると、前方道路が混雑し
ていると判定できるため、増加関数faによって減速力
補正指標Sを大きく設定してエンジンブレーキ力を大き
くするとともに、減少関数tbによって、時定数Kを小
さくして変速速度を大きく設定する。逆に、エッジの長
さや輪郭線の本数が小さい場合では、前方道路の混雑要
因が少ないと判定でき、減速力補正指標Sを小さくして
エンジンブレーキ力を低減するとともに、時定数Kを大
きくして変速速度を小さく設定する。
【0162】4H:車両前方画像の輝度の標準偏差 車両前方の画像から検出した輝度の標準偏差は、上記画
像の縦・横エッジや輪郭線本数などと同様に、物体の数
が増大すると輝度の標準偏差が増大する。物体の数の増
大は上記と同様に、前方道路の混雑度合いの増大を意味
するため、輝度の標準偏差を信号値とし、輝度標準偏差
が大きい場合には、増加関数faによって減速力補正指
標Sを大きく設定してエンジンブレーキ力を大きくする
とともに、減少関数tbによって、時定数Kを小さくし
て変速速度を大きく設定する。逆に、輝度の標準偏差が
小さい場合では、前方道路の混雑要因が少ないと判定で
き、減速力補正指標Sを小さくなってエンジンブレーキ
力が低減されるとともに、時定数Kを大きくして変速速
度を小さく設定する。
【0163】4H’:車両前方画像の輝度平均値 車両前方の画像から検出した輝度の平均値は、物体の数
が増大すると輝度の平均値が低下する傾向がある。物体
の数の増大は上記と同様に、前方道路の混雑度合いの増
大を意味するため、輝度平均値を信号値とし、輝度平均
値が小さい場合には混雑路を走行中と判定して、減少関
数fbによって減速力補正指標Sを大きく設定してエン
ジンブレーキ力を大きくするとともに、増加関数taに
よって、時定数Kを小さくして変速速度を大きく設定す
る。
【0164】逆に、輝度平均値が大きい場合では、前方
道路の混雑要因が少ないと判定でき、減速力補正指標S
は小さくなってエンジンブレーキ力が低減されるととも
に、時定数Kが大きくなって変速速度が小さくなる。
【0165】4I:赤外線画像の高輝度部分の総面積 赤外線画像の高輝度部分総面積は、物体の数が増大する
と増大する傾向があるため、赤外線画像の高輝度部分総
面積を信号値とし、高輝度部分総面積が大きい場合に
は、増加関数faによって減速力補正指標Sを大きく設
定してエンジンブレーキ力を大きくするとともに、減少
関数tbによって、時定数Kを小さくして変速速度を大
きく設定する。逆に、高輝度部分総面積が小さい場合で
は、前方道路の混雑要因が少ないと判定でき、減速力補
正指標Sは小さくなってエンジンブレーキ力が低減され
るとともに、時定数Kを大きくして変速速度を小さく設
定する。
【0166】4J:運転経験 個人情報入力装置10から検出した運転者の運転経験
(年数や累計走行距離)は、初心者ほどエンジンブレー
キの強さを期待する傾向があるため、運転年数や累計走
行距離を信号値として、減少関数fb及び増加関数ta
を用いれば、初心者ではエンジンブレーキ力が大きくか
つ迅速に作用するようになり、経験者であればエンジン
ブレーキ力が低減され、かつ緩やかに作用することにな
る。
【0167】4K:乗車人数 運転情報入力装置11で入力された乗車人数は、その数
が大きくなるほど大きな加減速度によって、車両の挙動
がぎくしゃくするのを防ぐため、運転年数や累計走行距
離を信号値として、減少関数fb及び増加関数taを用
いれば、搭乗者数が増大すると、エンジンブレーキ力及
び変速速度が抑制される一方、搭乗者数が減少すると、
エンジンブレーキ力及び変速速度が増大する。
【0168】4M:道路の走行経験 ナビゲーション装置7が検出した、現在走行中の道路の
走行回数(または頻度)を信号値として、減少関数fb
と増加関数taを用いることで、走行回数の多い既知の
道路では、エンジンブレーキ力及び変速速度が低く設定
される一方、走行回数の少ない、あるいは初めて走行す
る道路では、エンジンブレーキ力及び変速速度が増大す
【0169】以上のように、運転状態と走行環境を数値
化して認識し、エンジンブレーキの際に変速比を補正す
る減速補正力指標Sと、変速速度を決定する時定数Kを
演算することで、走行状態や道路状況に加えて、運転状
態や走行環境を加味してエンジンブレーキ力と変速速度
を決定することが可能となって、運転者の期待に応じた
エンジンブレーキ力を得ることができ、無段変速機を備
えた車両の運転性を大幅に向上させることができるので
ある。
【0170】なお、上記各信号をすべて、あるいは一部
を利用する際には、減速力補正指標Sと時定数Kの平均
値、分散値あるいは標準偏差等から、減速力補正指標S
及び
【0171】時定数Kを求め、上記
【数1】から目標変速比R1を求めればよい。
【0172】また、エンジンブレーキ力の制御を、図6
に示すように、ACS=0/8の変速線で決まる目標入
力軸回転数Nt(ΔR=0)からNt(ΔRmax)の範
囲ΔRないで設定したが、これに限定されることはな
く、例えば、アクセルペダルを解放する直前の入力軸回
転数の所定割合(例えば、60%)を、エンジンブレー
キ制御で用いる最大の目標入力軸回転数Nt(ΔRma
x)としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、無段変速機の変速
制御装置の概略構成図。
【図2】同じくCVTコントローラ及び減速力決定装置
で行われるエンジンブレーキ制御の一例を示すフローチ
ャート。
【図3】同じく、減速力補正指標Sと信号値または判定
値との関係を示すマップ。
【図4】同じく、時定数KSと信号値または判定値との
関係を示すマップ。
【図5】エンジンブレーキ作動時の制御の様子を示すグ
ラフで、変速比と時間の関係を示す。
【図6】変速マップの一例を示し、目標入力軸回転数N
tと車速VSPの関係を示す。
【符号の説明】
1 無段変速機 2 CVTコントローラ 3 減速力決定装置 4 画像処理装置 5 距離測定装置 6 路面状態検出装置 7 ナビゲーション装置 8 道路情報受信装置 9 覚醒度センサ 10 個人情報入力手段 11 運転情報入力手段 12 シフトスイッチ 13 マニュアルモードスイッチ 21 アクセル開度センサ 22 操舵角センサ 23 ブレーキ踏力センサ 24 車速センサ 25 撮像素子 26 赤外線センサ 27 照度センサ 28 レーダ 29 レーザ 30 降雨、降雪センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:66 F16H 59:66 63:06 63:06 (56)参考文献 特開 平9−202155(JP,A) 特開 平8−238951(JP,A) 特開 平5−3966(JP,A) 特開 平7−108883(JP,A) 特開 平9−184567(JP,A) 特開 昭63−68430(JP,A) 特開 昭63−176741(JP,A) 特開 平7−125565(JP,A) 特開 平9−292011(JP,A) 特開 平6−147304(JP,A) 特開 昭60−116955(JP,A) 特開 平9−229175(JP,A) 特開 平9−287652(JP,A) 特開 平8−93911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の走行状態に応じて無段変速機の変速
    比を決定する目標変速比設定手段と、 車両の走行環境、運転状態または道路状況と運転者の運
    転経験及び走行経験とを検出する環境認識手段と、 アクセルペダルを解放したときのエンジンブレーキの特
    性を、前記環境認識手段の検出結果に基づいてエンジン
    ブレーキ力または変速速度を可変制御するエンジンブレ
    ーキ補正手段と、を備え 前記環境認識手段は、車両の位置を検出するとともに、
    現在走行中の道路の走行回数に基づく走行経験を検出す
    るナビゲーション装置を備え、前記エンジンブレーキ補
    正手段は、走行回数が減少するにつれて、アクセルペダ
    ルを解放したときの変速比を増大する ことを特徴とする
    無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記環境認識手段は、運転者の運転経験を
    検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、運転経験が
    増大するにつれて、アクセルペダルを解放したときの変
    速比を減少することを特徴とする請求項1に記載の無段
    変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】前記環境認識手段は、操舵角度の変化量の
    平均値または分散値を検出し、前記エンジンブレーキ補
    正手段は前記平均値または分散値が増大するにつれて、
    アクセルペダルを解放したときの変速比を増大すること
    を特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記エンジンブレーキ補正手段は前記平均
    値または分散値が増大するにつれて、変速速度を増大す
    ることを特徴とする請求項3に記載の無段変速機の変速
    制御装置。
  5. 【請求項5】前記環境認識手段は、車外の照度を検出
    し、前記エンジンブレーキ補正手段は照度が減少するに
    つれて、アクセルペダルを解放したときの変速比を増大
    するこ を特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変
    速制御装置。
  6. 【請求項6】前記エンジンブレーキ補正手段は前記照度
    が減少するにつれて、変速速度を増大することを特徴と
    する請求項5に記載の無段変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】前記環境認識手段は、車外の照度の変化量
    を検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は照度の変化
    量が増大するにつれて、アクセルペダルを解放したとき
    の変速比を増大することを特徴とする請求項1に記載の
    無段変速機の変速制御装置。
  8. 【請求項8】前記エンジンブレーキ補正手段は前記照度
    の変化量が増大するにつれて、変速速度を増大すること
    を特徴とする請求項7に記載の無段変速機の変速制御装
    置。
  9. 【請求項9】前記環境認識手段は、路面摩擦係数を推定
    または検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は路面摩
    擦係数が増大するにつれて、アクセルペダルを解放した
    ときの変速比を増大することを特徴とする請求項1に記
    載の無段変速機の変速制御装置。
  10. 【請求項10】前記エンジンブレーキ補正手段は路面摩
    擦係数が増大するにつれて、変速速度を増大すること
    特徴とする請求項9に記載の無段変速機の変速制御装
    置。
  11. 【請求項11】前記環境認識手段は、降雨または降雪を
    検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、降雨または
    降雪が検出された場合には、アクセルペダルを解放した
    ときの変速比を低減することを特徴とする請求項1に記
    載の無段変速機の変速制御装置。
  12. 【請求項12】前記エンジンブレーキ補正手段は降雨ま
    たは降雪が検出されたときには、変速速度を低減するこ
    を特徴とする請求項11に記載の無段変速機の変速制
    御装置。
  13. 【請求項13】前記環境認識手段は、車両の位置を検出
    するとともに経路誘導可能なナビゲーション装置を備
    え、前記エンジンブレーキ補正手段は、ナビゲーション
    装置が経路誘導中であれば走行経験が少ないと推定し
    て、アクセルペダルを解放したときの変速比を増大する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速制
    御装置。
  14. 【請求項14】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    ナビゲーション装置が経路誘導中であれば走行経験が少
    ないと推定して、変速速度を増大することを特徴とする
    請求項13に記載の無段変速機の変速制御装置。
  15. 【請求項15】前記環境認識手段は、車両の位置を検出
    するとともに走行中の道幅を検出するナビゲーション装
    置を備え、前記エンジンブレーキ補正手段は、走行中の
    道幅が減少するにつれて、アクセルペダルを解放したと
    きの変速比を増大することを特徴とする請求項1に記載
    の無段変速機の変速制御装置。
  16. 【請求項16】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    道幅が減少するにつれて、変速速度を増大することを特
    徴とする請求項15に記載の無段変速機の変速制御装
    置。
  17. 【請求項17】前記環境認識手段は、車両の位置を検出
    するとともに走行中の道幅の種類を検出するナビゲーシ
    ョン装置を備え、前記エンジンブレーキ補正手段は、走
    行中の道路の種類が一般道路であれば、アクセルペダル
    を解放したときの変速比を増大する一方、道路の種類が
    高速道路であれば、アクセルペダルを解放したときの変
    速比を減少することを特徴とする請求項1に記載の無段
    変速機の変速制御装置。
  18. 【請求項18】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    道路の種類が一般道路であれば変速速度を増大する一
    方、高速道路では変速速度を減少することを特徴とする
    請求項17に記載の無段変速機の変速制御装置。
  19. 【請求項19】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    道路の走行回数に基づく走行経験が減 少するにつれて、
    変速速度を増大することを特徴とする請求項1に記載の
    無段変速機の変速制御装置。
  20. 【請求項20】前記環境認識手段は、車両の位置を検出
    するとともに、現在走行中の道路の制限速度を検出する
    ナビゲーション装置を備え、前記エンジンブレーキ補正
    手段は、制限速度に対する現在の車速の差が増大するに
    つれて、アクセルペダルを解放したときの変速比を増大
    することを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変
    速制御装置。
  21. 【請求項21】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    制限速度に対する現在の車速の差が増大するにつれて、
    変速速度を増大することを特徴とする請求項20に記載
    の無段変速機の変速制御装置。
  22. 【請求項22】前記環境認識手段は、運転者の覚醒度を
    検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、前記覚醒度
    が減少するにつれて、アクセルペダルを解放したときの
    変速比を増大することを特徴とする請求項1に記載の無
    段変速機の変速制御装置。
  23. 【請求項23】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    覚醒度が減少するにつれて、変速速度を増大することを
    特徴とする請求項22に記載の無段変速機の変速制御装
    置。
  24. 【請求項24】前記環境認識手段は、運転開始からの経
    過時間を検出し、前記エンジンブレーキ補正手段は、前
    記経過時間が増大するにつれて、アクセルペダルを解放
    したときの変速比を増大することを特徴とする請求項1
    に記載の無段変速機の変速制御装置。
  25. 【請求項25】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    経過時間が増大するにつれて、変速速度を増大すること
    を特徴とする請求項24に記載の無段変速機の変速制御
    装置。
  26. 【請求項26】前記環境認識手段は、前方車両との車間
    距離を検出し、前記エンジンブレーキ 補正手段は、前記
    車間距離が減少するにつれて、アクセルペダルを解放し
    たときの変速比を増大することを特徴とする請求項1に
    記載の無段変速機の変速制御装置。
  27. 【請求項27】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    車間距離が減少するにつれて、変速速度を増大すること
    を特徴とする請求項26に記載の無段変速機の変速制御
    装置。
  28. 【請求項28】前記環境認識手段は、車両前方の画像か
    ら混雑度合いを検出し、前記エンジンブレーキ補正手段
    は、前記混雑度合いが増大するにつれて、アクセルペダ
    ルを解放したときの変速比を増大することを特徴とする
    請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置。
  29. 【請求項29】前記エンジンブレーキ補正手段は、前記
    混雑度合いが増大するにつれて、変速速度を増大するこ
    とを特徴とする請求項28に記載の無段変速機の変速制
    御装置。
  30. 【請求項30】前記環境認識手段は、車両前方の画像か
    ら輝度分布の標準偏差を検出し、輝度分布の標準偏差の
    増大に応じて混雑度合いが増大することを特徴とする請
    求項28に記載の無段変速機の変速制御装置。
  31. 【請求項31】前記環境認識手段は、車両前方の画像か
    ら輝度の平均値を検出し、輝度平均値の減少に応じて混
    雑度合いが増大することを特徴とする請求項28に記載
    の無段変速機の変速制御装置。
  32. 【請求項32】前記環境認識手段は、車両前方の画像か
    ら縦・横のエッジの長さまたは輪郭線の本数を検出し、
    エッジの長さまたは輪郭線の本数の増大に応じて混雑度
    合いが増大することを特徴とする請求項28に記載の無
    段変速機の変速制御装置。
  33. 【請求項33】前記環境認識手段は、車両前方の赤外線
    画像から高輝度部分面積を検出し、こ の高輝度部分面積
    の増大に応じて混雑度合いが増大することを特徴とする
    請求項28に記載の無段変速機の変速制御装置。
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