JPH06199191A - 自動車用制御装置の制御ゲイン変更方法及びその変更装置 - Google Patents

自動車用制御装置の制御ゲイン変更方法及びその変更装置

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JPH06199191A
JPH06199191A JP35996792A JP35996792A JPH06199191A JP H06199191 A JPH06199191 A JP H06199191A JP 35996792 A JP35996792 A JP 35996792A JP 35996792 A JP35996792 A JP 35996792A JP H06199191 A JPH06199191 A JP H06199191A
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control gain
control
storage medium
vehicle
data
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JP35996792A
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Inventor
Shin Takehara
伸 竹原
Shigefumi Hirabayashi
繁文 平林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用制御装置に予め設定された制御ゲイ
ンを、ドライバーの特性や自動車使用状態の特性や自動
車が走行する道路の種類に応じて変更する。 【構成】 ドライバーにデータ記入カード31に記入さ
せることで、ドライバーの特性や自動車使用状態の特性
をドライバーから予め抽出し、その抽出結果のデータを
デーラー専用の入力装置9を介してICカード15に書
込み、そのICカード15を自動車1に設けたICカー
ドコネクタ16に装着した状態で、ICカード15のデ
ータを制御ゲイン変更処理装置に読み取り、そのデータ
に基いて、自動車用制御装置に予め設定された制御ゲイ
ンを変更する。これにより、自動車の特性を、イージー
オーダー的な特性に変更し、ドライバーに適した走行特
性や操縦特性を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の制御装置の制
御ゲイン変更方法とその変更装置に関し、特にドライバ
ーの特性や自動車の使用状態や走行する道路の特性に応
じて制御ゲインを変更する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車においては、不特定多数の
ドライバーが、何処を、どのような使用環境・状態で走
行しても、一定の満足度を得るように、走行特性の制御
ゲインが設定されているのが一般的である。但し、各ド
ライバーの好みに応じて、パワーモードとノーマルモー
ドを選択したり、アクティブサスペンション装置におけ
る、コントロールモード、ハードモード、ソフトモード
の所望の1つを選択したり、また、4輪操舵装置におけ
るスポーツモードとノーマルモードを選択したりする
等、特定の少数の制御ゲインのみを選択できるようにな
っている。
【0003】しかし、不特定多数のドライバー向けに走
行特性の制御ゲインが設定された自動車や、特定の制御
ゲインのみをマニュアルスイッチを介して設定し得る自
動車では、全てのドライバーに満足を与えることは到底
不可能である。そこで、ドライバーの運転上の特徴を学
習して走行特性の制御ゲインを変更可能にした学習制御
自動車が提案されている。例えば、特公平3−4402
9号公報には、操舵中における操舵角速度、操舵角、ヨ
ーレート、横加速度等をサンプリングし、所定時間内に
おける平均値に基いてドライバーの操舵の特徴を抽出し
てステアリングホイールの操舵角に対する前輪及び/又
は後輪の転舵角の比率を変更するように学習制御する学
習制御自動車が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載のよう
な学習制御を、自動車の駆動系やアクティブサスペンシ
ョン系に適用することも不可能ではないが、学習制御で
は、一定の同様の条件下に学習して同一条件の制御に反
映させる必要があることから、精密な有意義な学習制御
を適用しようとすると、ドライバーの運転上の特性、走
行場所、走行時間帯、等の各種条件を細分化してデータ
をサンプリングすることが必要となる。しかし、そのよ
うな学習制御は、種々の検知センサ類及び制御装置も高
価となり、また、そのソフトウェアの開発にも多大の時
間と労力がかかって非常に高価となることから、実用に
適するものは言い難い。本発明の目的は、ドライバーの
特性や自動車使用状態の特性や走行する道路の特性に応
じて制御装置の制御ゲインを変更できる自動車用制御装
置の制御ゲイン変更方法及びその変更装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動車用制御
装置の制御ゲイン変更方法は、自動車に設けられた制御
装置に予め設定された制御ゲインを、ドライバーの特性
及び/又は自動車使用状態の特性に応じて変更する制御
ゲイン変更方法であって、ドライバーの特性及び/又は
自動車使用状態の特性を抽出してその抽出結果のデータ
を記憶媒体に記憶させ、前記自動車に設けられた記憶媒
体装着部に記憶媒体を装着し、前記記憶媒体から読み取
ったデータに基いて、制御装置の制御ゲインを変更する
ものである。
【0006】ここで、前記記憶媒体を記憶媒体装着部に
装着しない状態では、制御装置に予め設定された制御ゲ
インで制御する構成(請求項2)、また、前記記憶媒体
を記憶媒体装着部に装着後には、記憶媒体から読み取っ
たデータに基いて制御装置の制御ゲインを変更する構成
(請求項2に従属の請求項3)、また、前記記憶媒体と
してICカードを用いる構成(請求項4)、また、所定
の複数項目の項目名とそれに対応する記入欄を印刷した
データ記入カード又は用紙に、ドライバーに記入させる
ことにより、ドライバーの特性及び/又は自動車使用状
態の特性を抽出し、その抽出結果のデータをデーラーに
おいてICカードに記憶させる構成(請求項5)、等の
種々の態様に構成できる。
【0007】請求項6の自動車用制御装置の制御ゲイン
変更装置は、自動車に設けられた制御装置に予め設定さ
れた制御ゲインを、ドライバーの特性及び/又は自動車
使用状態の特性に応じて変更する制御ゲイン変更装置で
あって、ドライバーから抽出したドライバーの特性及び
/又は自動車使用状態の特性のデータを記憶させる為の
記憶媒体と、前記記憶媒体を着脱自在に且つデータ書込
み可能に装着する為の記憶媒体装着部と入力手段とを有
し、前記データを記憶媒体に記憶させる為の入力装置で
あって、自動車とは独立に所定の場所に設けられた入力
装置と、前記自動車に設けられ、記憶媒体を着脱自在に
且つデータ読み取り可能に装着する為の記憶媒体装着部
と、前記記憶媒体装着部に装着された記憶媒体からデー
タを受けて自動車の制御装置の制御ゲインを変更する制
御ゲイン変更手段とを備えたものである。
【0008】ここで、前記自動車に設けられ、前記制御
ゲイン変更手段で変更された制御ゲインの情報を受け
て、ゲイン変更後の制御特性を表示する表示手段を設け
た構成(請求項7)、また、前記自動車に設けられ、前
記制御装置に予め設定された制御ゲインの情報と制御ゲ
イン変更手段で変更された制御ゲインの情報を受けて、
制御ゲイン変更前後の制御特性の変更ギャプを表示する
表示手段を設けた構成(請求項8)、また、前記記憶媒
体から読み取ったデータを無効化する為のキャンセルス
イッチを設けた構成(請求項9)、等の種々の態様に構
成できる。
【0009】請求項10の自動車用制御装置の制御ゲイ
ン変更方法は、自動車に設けられた制御装置に予め設定
された制御ゲインを、ドライバーの特性及び/又は自動
車が走行する道路の種類に応じて変更する制御ゲイン変
更方法であって、前記自動車の外部において、予め、ド
ライバーの特性及び/又は自動車が走行する道路の種類
を加味した制御ゲイン変更用データを、データ書込み手
段を介して記憶媒体に記憶させ、前記自動車に設けられ
た記憶媒体装着部に記憶媒体を着脱自在に装着した状態
において、その記憶媒体から読取ったデータに基いて、
制御装置に予め設定された制御ゲインを変更するもので
ある。
【0010】ここで、前記制御ゲイン変更用データとし
て、自動車が走行する複数の道路の種類に夫々対応する
複数組の制御ゲイン変更用データを、記憶媒体に記憶さ
せ、自動車が走行する道路の種類に対応する制御ゲイン
変更用データを用いて制御ゲインを変更してもよい(請
求項10に従属の請求項11)。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1の自動車用制御装置の
制御ゲイン変更方法においては、自動車に設けられた制
御装置の予め設定された制御ゲインを、ドライバーの特
性に応じて変更する為に、ドライバーの特性及び/又は
自動車使用状態の特性を抽出してその抽出結果のデータ
を記憶媒体に記憶させ、前記自動車に設けられた記憶媒
体装着部に記憶媒体を装着し、前記記憶媒体から読み取
ったデータに基いて、制御装置の制御ゲインを変更す
る。従って、自動車の制御装置の制御特性を、ドライバ
ーの特性や自動車使用状態に適合した制御ゲインで制御
されるイージーオーダー的な特性にすることができるた
め、走行性及び操縦性を向上させることができる。しか
も、記憶媒体にデータを記憶させ、その記憶媒体を介し
てデータを自動車の制御装置に入力するので、自動車を
運転する個々のドライバー専用の記憶媒体を活用するこ
とができる。
【0012】ここで、請求項2の方法では、記憶媒体を
記憶媒体装着部に装着しない状態では、制御装置に予め
設定された制御ゲインで制御するため、記憶媒体を装着
しないことで、予め設定された制御ゲインで制御でき、
汎用性に優れる。更に、請求項3の方法では、請求項2
の方法において、記憶媒体を記憶媒体装着部に装着後に
は、記憶媒体から読み取ったデータに基いて制御装置の
制御ゲインを変更するため、制御ゲイン変更の為のスイ
ッチ操作等を省略できる。また、請求項4の方法では、
前記記憶媒体としてICカードを用いるため、記憶媒体
及び読み取り装置の製作費を安価にでき、記憶媒体の持
ち運びにも有利で、読み取り装置を配設する上でも有利
である。
【0013】更に、請求項5の方法では、請求項4の方
法において、所定の複数項目の項目名とそれに対応する
記入欄を印刷したデータ記入カード又は用紙に、ドライ
バーに記入させることにより、ドライバーの特性及び/
又は自動車使用状態の特性を抽出し、その抽出結果のデ
ータをデーラーにおいてICカードに記憶させるため、
前記特性抽出のバラツキを少なくできるため、制御ゲイ
ン変更の特性を安定化でき、また、抽出結果のデータを
デーラーにおいてICカードに記憶させることで、デー
タ誤入力を防止でき、且つデータを記憶媒体に記憶させ
る為の機器を、多数の自動車に共用できるためコスト的
に有利である。
【0014】請求項6の自動車用制御装置の制御ゲイン
変更装置においては、自動車に設けられた制御装置の予
め設定された制御ゲインを、ドライバーの特性に応じて
変更する為に、ドライバーから抽出したドライバーの特
性及び/又は自動車使用状態の特性のデータを記憶させ
る為の記憶媒体が設けられ、入力装置の記憶媒体装着部
に記憶媒体を着脱自在に装着した状態で、入力装置の入
力手段から前記データを入力して記憶媒体に記憶させ
る。次に、制御ゲイン変更手段は、自動車に設けられた
記憶媒体装着部に装着された記憶媒体からデータを読み
取って、そのデータに基いて自動車の制御装置の制御ゲ
インを変更する。
【0015】このように、自動車の制御装置に予め設定
された制御ゲインを、ドライバーから抽出したドライバ
ーの特性及び/又は自動車使用状態の特性に適合した制
御ゲインに変更できるため、請求項1と同様に、イージ
ーオーダー的な制御特性に変更して、自動車の走行性や
操縦性を向上させることができる。しかも、請求項1と
同様に、記憶媒体にデータを記憶させ、その記憶媒体を
介してデータを自動車の制御装置に入力するので、自動
車を運転する個々のドライバー専用の記憶媒体を活用す
ることができる。
【0016】ここで、請求項7の装置では、制御ゲイン
変更手段で変更された制御ゲインの情報を受けて、ゲイ
ン変更後の制御特性を表示する表示手段を自動車に設け
るため、表示を介して、ゲイン変更後の制御特性を確認
できる。
【0017】また、請求項8の装置では、前記制御装置
に予め設定された制御ゲインの情報と制御ゲイン変更手
段で変更された制御ゲインの情報を受けて、制御ゲイン
変更前後の制御特性の変更ギャプを表示する表示手段を
自動車に設けるため、表示を介して、制御ゲイン変更前
後の制御特性の変更ギャプを確認できる。更に、請求項
9の装置では、記憶媒体から読み取ったデータを無効化
する為のキャンセルスイッチを設けるため、記憶媒体を
装着した状態においても、読み取ったデータを無効化し
て、予め設定された制御ゲインで制御することができ
る。
【0018】請求項10の制御ゲイン変更方法において
は、自動車に設けられた制御装置に予め設定された制御
ゲインを、ドライバーの特性及び/又は自動車が走行す
る道路の種類に応じて変更する為に、自動車の外部にお
いて、予め、ドライバーの特性及び/又は自動車が走行
する道路の種類を加味した制御ゲイン変更用データを、
データ書込み手段を介して記憶媒体に記憶させ、その記
憶媒体を、自動車に設けられた記憶媒体装着部に着脱自
在に装着した状態において、その記憶媒体から読取った
データに基いて、制御装置に予め設定された制御ゲイン
を変更する。従って、請求項1と同様に、ドライバーの
特性及び/又は自動車が走行する道路の種類に応じて、
制御装置に予め設定された制御ゲインを変更し、イージ
ーオーダー的な特性及び/又は道路の種類に適した特性
とし、走行性と操縦性を向上させることができる。ま
た、記憶媒体を活用する点に関しては、請求項1と同様
の作用・効果が得られる。
【0019】請求項11の変更方法では、前記制御ゲイ
ン変更用データとして、自動車が走行する複数の道路の
種類に夫々対応する複数組の制御ゲイン変更用データ
を、記憶媒体に記憶させ、自動車が走行する道路の種類
に対応する制御ゲイン変更用データを用いて制御ゲイン
を変更するため、例えば、一般道路、高速道路、山道、
等に応じた特性に制御ゲインを適宜変更できるし、走行
中に道路の種類が変わったときにも、その道路に適した
特性に変更できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。最初に、本実施例に係る自動車の制御
装置の制御ゲイン変更装置及び変更方法の概要について
説明する。ユーザーのドライバーが、自動車を購入した
ときに、そのドライバーの運転に関連する特性(性別、
年令、車歴、等々)と、そのドライバーが希望する自動
車の性能(運転性、乗り心地、燃費)と、そのドライバ
ーが自動車を使用する使用状態(使用環境、使用条件)
等について、所定のデータ記入カードに、ドライバーに
記入させる。
【0021】次に、デーラー専用の入力装置9(図2参
照)であって、ICカード15を着脱自在に装着できる
ICカードコネクタ14を有する入力装置9により、前
記複数項目のドライバー固有のデータを入力して、IC
カード15にデータを書込み、次に、前記データを書き
込んだICカード15を自動車に設けられたICカード
コネクタ16に装着した状態において、ICカード15
から読み込んだデータを自動車の制御ゲイン変更処理装
置21(図3参照)に入力し、制御ゲイン変更処理装置
21の所定の制御ゲイン変更制御の制御プログラムでデ
ータ処理して、自動車の制御装置に含まれるエンジン制
御装置とパワーステアリング制御装置とアクティブサス
ペンション制御装置と4輪操舵制御装置における夫々の
予め設定された制御ゲインを変更する4つの制御ゲイン
補正係数を求め、この4つの制御ゲイン補正係数に相当
する制御ゲイン変更信号を、前記エンジン制御装置とパ
ワーステアリング制御装置とアクティブサスペンション
制御装置と4輪操舵制御装置に夫々供給してそれらの制
御ゲインを変更する。これにより、自動車の駆動・操縦
・操舵・懸架特性を、ドライバー固有の特性に応じて調
節して、自動車のイージーオーダー化を図ることができ
る。
【0022】次に、自動車の全体構成、制御系、データ
記入カード、制御ゲイン変更処理制御の詳細について、
順々に説明する。但し、以下の説明は、制御ゲイン変更
装置の説明と制御ゲイン変更方法の説明の両方を含むも
のである。図1に示すように、自動車1には、少なくと
も、前輪4f及び後輪4rと、エンジン2及び自動変速
機2aと、前後輪の制動装置3と、操舵ハンドル5をア
シストするパワーステアリング装置8と、後輪4rを操
舵する為の後輪操舵装置7とが設けられている。
【0023】前記自動車1には、更に、エンジン2の吸
気量、点火時期、燃料噴射量などを予め設定された制御
ゲイン(ベース制御ゲイン)にて夫々制御するエンジン
制御装置10(EGI)と、前後輪4f,4rのアクテ
ィブサスペンション装置6を予め設定された制御ゲイン
(ベース制御ゲイン)にて制御するアクティブサスペン
ション制御装置11(ACS)と、後輪操舵装置7を予
め設定された制御ゲイン(ベース制御ゲイン)にて制御
する4輪操舵制御装置12(4WS)と、パワーステア
リング装置8を予め設定された制御ゲイン(ベース制御
ゲイン)にて制御するパワーステアリング制御装置13
(P/S)とが設けられている。尚、これらの各部制御
装置10〜13により実行される夫々の制御は、一般的
なものなので説明を省略する。また、これらの制御装置
10〜13には、夫々の制御に必要な検出信号が図示外
のセンサ類から入力されるが、これらのセンサ類は、一
般的なものなので説明を省略する。
【0024】次に、制御系について図2、図3に基いて
説明する。制御ゲイン変更装置20は、デーラーが保有
している入力装置9と、データ記入カードで抽出された
ドライバー固有のデータを入力装置9を介して記憶させ
る為のICカード15と、自動車1のインストルメント
パネルに組み込まれ、ICカICカード15を着脱自在
に且つデータ授受可能に装着できるICカードコネクタ
16と、自動車1に組み込まれた制御ゲイン変更処理装
置21と、ROM22及びRAM23と、ICカードコ
ネクタ16の近くにおいてインストルメントパネルに組
み込まれたディスプレイ19及びディスプレイコントロ
ーラ19aと、センサ類26〜29等で構成され、図示
のように接続されている。
【0025】前記入力装置9は、図2に示すように、自
動車1の販売を行うデーラーが所有している専用の入力
装置であって、後述のデータ記入カード31(図4参
照)に記入されるデータを入力できるキーボード9a
と、CRTディスプレイ9bと、マイクロコンピュータ
からなる制御ユニットと、ICカード15を着脱自在に
且つデータ授受可能に装着できるICカードコネクタ1
4とを有するものである。前記ICカード15は、デー
タの書込み可能なランダム・アクセス・メモリ(RA
M)を備えたものである。
【0026】前記制御ゲイン変更処理装置21は、入出
力インターフェースと、コンピュータのCPUとを主体
とするもので、この変更処理装置21は、エンジン制御
装置10、パワーステアリング制御装置11、アクティ
ブサスペンション制御装置12、4輪操舵制御装置13
とに信号授受可能に接続され、変更処理装置21には、
それに付随するROM22とRAM23とが接続され、
ROM22には、後述の制御ゲイン変更制御の制御プロ
グラムが予め格納してあり、RAM23には、前記制御
演算に必要なメモリ類(メモリやバッファ、カウンタ、
フラグ等)と、入力装置9から入力されるデータを記憶
するメモリとが設けられている。尚、制御装置10〜1
3は、1つ又は複数の制御ユニットで構成されることも
ある。
【0027】更に、制御ゲイン変更処理装置21には、
自動車1の車速を検出する車速センサ26、ステアリン
グホイール5の舵角を検出する舵角センサ27、路面の
摩擦係数を検出するμセンサ28、車体に作用する上下
加速度を検出する上下加速度センサ29等のセンサ類が
接続されている。この変更処理装置21には、センサ類
からの検出信号をA/D変換したり、波形整形したりす
る変換回路や整形回路が設けられている。更に、変更処
理装置21には、デーラーがドライバーから自動車1を
下取りした際にRAM23のデータを消去する為の消去
スイッチ30、ICカード15から読み込んだデータを
無効化するキャンセルスイッチ17も接続されている。
【0028】次に、データ記入カード31について説明
する。図4に例示したデータ記入カード31は、自動車
1を購入する際に、その自動車1を使用するオーナード
ライバー(以下、ドライバーという)に記入させるか又
はドライバーから聴取しつつデーラーが記入するもの
で、このデータ記入カード31には、オーナードライバ
ーに関する5項目(性別、年令、車歴、保有台数、使用
形態)の質問及びその記入欄と、使用環境に関する3項
目(気温、場所、高度)の質問及びその記入欄と、使用
条件に関する2項目(主な用途、主な同乗者)の質問及
びその記入欄と、所望の性能に関する3項目(運転性、
乗り心地、燃費)の質問及びその記入欄とが、印刷され
ている。
【0029】次に、前記データ記入カード31の項目に
対応する制御ゲイン補正係数について説明する。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】データ記入カード31のA項の5項目に対
応する制御ゲイン補正係数は、表1に示す通りであり、
また、データ記入カード31のB項の3項目、C項の2
項目、D項の3項目に対応する制御ゲイン補正係数は、
表2に示す通りであり、表1と表2の内容は、前記RO
M22の制御ゲイン変更制御プログラムに付随するテー
ブルとして、ROM22に予め格納されている。
【0033】基本的に、自動車の特性の大幅な変更を防
止する観点から、制御ゲイン補正係数は、表2からも判
るように0.8〜1.2の範囲に設定される。但し、こ
の範囲に限定されるものではない。ここで、EGI10
の制御ゲインに関して、制御ゲイン「小」は低燃費方
向、制御ゲイン「大」はパワー増大方向である。ACS
11の制御ゲインに関して、制御ゲイン「小」は乗り心
地アップ方向、(ソフト方向)制御ゲイン「大」は操縦
安定性アップ方向(ハード方向)である。4WS12の
制御ゲインに関して、制御ゲイン「小」は小回り性アッ
プ方向(逆相ゲイン増大方向)、制御ゲイン「大」は操
縦安定性アップ方向(同相ゲイン増大方向)である。P
/S13の制御ゲインに関して、制御ゲイン「小」は操
舵力が軽くなる方向、制御ゲイン「大」は操舵力が重く
なる方向である。
【0034】表1のA項の5項目の制御ゲイン補正係数
は、EGI10とACS11と4WS12とP/S13
とに共通に設定される補正係数であって、表2の制御ゲ
イン補正係数で決まる補正成分を補正する共通制御ゲイ
ン補正係数とも言うべきものであり、表2のB項、C
項、D項の制御ゲイン補正係数は、EGI10とACS
11と4WS12とP/S13とに独立に設定される補
正係数であるため、個別制御ゲイン補正係数とも言うべ
きものである。
【0035】次に、表1に例示する制御ゲイン補正係数
に関して、概略の傾向として、補正係数「小」は制御ゲ
イン補正量減少方向つまりベース制御ゲインに近づける
方向、補正係数「大」は制御ゲイン補正量増加方向つま
りベース制御ゲインから遠のく方向であり、女性、若年
者、高齢者、車歴1.5年未満の者などは、運転が余り
上手でないことに鑑みて、制御ゲイン補正係数が小さく
設定され、また、21〜30才の者や車歴5年以上の者
は、運転が上手であることに鑑みて、制御ゲイン補正係
数が大きく設定され、また、保有台数1台の場合やオー
ナー以外も使用する場合には、複数の者が使用すること
に鑑みて、制御ゲイン補正係数が小さく設定されてい
る。
【0036】次に、表2に例示した制御ゲイン補正係数
に関して、寒冷地における低μとオイルの粘性低下に鑑
み、また、通勤用のものではサルーンカー感覚を高め、
レジャー用のものでは操縦安定性を高めスポーツカー志
向を高め、買物用や営業用のものでは低燃費と小回り性
を高める、等の観点から制御ゲイン補正係数が設定され
ている。
【0037】ここで、データ記入カード31において
「チェック」の印しを記入する欄、つまり、表1のA項
および表2のB項の第1項とD項については、制御ゲイ
ン補正係数が、表1と表2からa1〜a5、b1、d1
〜d3のように、夫々1つ決まることになるが、データ
記入カード31において「順位」を記入する欄、つま
り、表2のB項の第2項と第3項およびC項について
は、表2の制御ゲイン補正係数の値を用いて、次のよう
に順位の重みを加味して、制御ゲイン補正係数が演算に
より決定される。この場合、1位のものに40%の重
み、2位のものに30%の重み、3位のものに20%の
重み、4位のものに10%の重みが付与して、制御ゲイ
ン補正係数が演算される。
【0038】例えば、B項の第2項において、都市部
(1位)、近郊部(2位)、田園部(3位)、山間部
(4位)の順位とすると、B項の第2項の制御ゲイン補
正係数b2は、b21〜b24に重み付けを付加して次
のように演算される。 b2=0.4×b21+0.3×b22+0.2×b2
3+0.1×b24 尚、この演算は、EGI10、ACS11、4WS1
2、P/S13の各制御ゲイン補正係数毎に行われるこ
とになる。
【0039】B項の第3項の制御ゲイン補正係数b3も
前記同様に順位の重み付けを付加して、EGI10、A
CS11、4WS12、P/S13の各制御ゲイン補正
係数毎に演算され、また、C項の第1項の制御ゲイン補
正係数c1も、補正係数c11〜c14を用いて前記同
様に順位の重み付けを付加して、EGI10、ACS1
1、4WS12、P/S13の各制御ゲイン補正係数毎
に演算され、また、C項の第2項の制御ゲイン補正係数
c2も、補正係数c21〜c24を用いて前記同様に順
位の重み付けを付加して、EGI10、ACS11、4
WS12、P/S13の各制御ゲイン補正係数毎に演算
されることになる。尚、以上の制御ゲイン補正係数の演
算ルーチンは、制御ゲイン変更処理プログラムに含まれ
ている。
【0040】次に、制御ゲイン変更制御について、図
5、図6のフローチャートに基いて説明する。尚、図中
Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。この制
御ゲイン変更制御は、図5に示す制御ゲイン補正係数演
算処理と、図6に示す制御ゲイン変更処理とからなる。
【0041】前記制御ゲイン補正係数演算処理は、デー
タ記入カード31に記入された複数項目のデータをIC
カード15を介して変更処理装置21に入力し、そのデ
ータに基いて複合的な最終制御ゲイン補正係数を演算す
る処理であり、この制御ゲイン補正係数演算処理ついて
図5に基いて説明する。
【0042】前記自動車1のイグニションスイッチの投
入により制御が開始されると、EGI10から供給され
るイグニションスイッチの信号に基いて、アクセサリモ
ード(エンジン停止状態)か否か判定し(S1)、Ye
sになるまで待機の後、アクセサリモードになると、I
Cカードコネクタ16にICカード15が装着されてい
るか否か判定され(S2)、その判定がNoのときはS
3においてICカード15の装着を促すメッセージがデ
ィスプレイ19に表示され、次に、S4においてS2の
最初のNo判定からソフトタイマーのカウントを開始
し、所定時間経過か否か判定し、所定時間経過していな
いときには、S2へ戻り、ICカード15が装着されず
に、所定時間(例えば、60秒)経過したときには、こ
の処理制御を終了する。この場合、制御ゲインの変更が
実行されずに、ベース制御ゲインによる制御が実行され
ることになる。
【0043】一方、S2の判定の結果Yesのときは、
S5においてICカード15のデータの読込み処理が実
行され、読み込んだデータは、RAM23の新データ記
憶部のメモリに格納される。次に、S6において、EG
I10、ACS11、4WS12、P/S13の為の、
制御ゲイン補正係数b2e,b2a,b2w,b2p
と、制御ゲイン補正係数b3e,b3a,b3w,b3
pと、制御ゲイン補正係数c1e,c1a,c1w,c
1pと、制御ゲイン補正係数c2e,c2a,c2w,
c2pとが、前述のように順位の重み付けを付加して演
算される。尚、末尾の「e」,「a」,「w」,「p」
は、EGI、ACS、4WS、P/Sを夫々示す添字で
ある。
【0044】こうして、入力データとS6の演算結果か
ら、EGI10、ACS11、4WS12、P/S13
の夫々に関する表2の全項目の制御ゲイン補正係数が決
まる。即ち、EGI10の全項目の制御ゲイン補正係数
として、b1e、b2e,b3e,c1e,c2e,d
1e,d2e,d3eが決まり、ACS11、4WS1
2、P/S13の制御ゲイン補正係数についても同様で
ある。
【0045】次に、S7において、前記表2の全項目の
制御ゲイン補正係数を用いて、EGI10、ACS1
1、4WS12、P/S13の複合制御ゲイン補正係数
Ke,Ka,Kw,Kpが次式により演算される。 Ke=b1e×b2e×b3e×c1e×c2e×d1
e×d2e×d3e Ka=b1a×b2a×b3a×c1a×c2a×d1
a×d2a×d3a Kw=b1w×b2w×b3w×c1w×c2w×d1
w×d2w×d3w Kp=b1p×b2p×b3p×c1p×c2p×d1
p×d2p×d3p
【0046】次に、S8において、前記複合制御ゲイン
補正係数Ke,Ka,Kw,Kpの補正量成分に、表1
の制御ゲイン補正係数a1〜a5を、夫々乗算すること
により、EGI10、ACS11、4WS12、P/S
13の最終制御ゲイン補正係数FKe,FKa,FK
w,FKpが次式により演算される。 FKe=1.0+(Ke−1.0)×a1×a2×a3
×a4×a5 FKa=1.0+(Ka−1.0)×a1×a2×a3
×a4×a5 FKw=1.0+(Kw−1.0)×a1×a2×a3
×a4×a5 FKp=1.0+(Kp−1.0)×a1×a2×a3
×a4×a5
【0047】次に、S9において、前記最終制御ゲイン
補正係数FKe,FKa,FKw,FKpがRAM23
のメモリに格納され、次にS10において最終制御ゲイ
ン補正係数FKe,FKa,FKw,FKpの演算完了
を示すフラグFGがセットされて、制御ゲイン補正係数
演算処理が終了する。
【0048】次に、図6のフローチャートに基いて、前
記の制御ゲイン補正係数演算処理で得られた最終制御ゲ
イン補正係数FKe,FKa,FKw,FKpで以て、
EGI10、ACS11、4WS12、P/S13の制
御ゲインを夫々変更する制御ゲイン変更処理について説
明する。この制御ゲイン変更処理が、イグニションスイ
ッチONとともに開始されると、車速センサ26と舵角
センサ27とμセンサ28と上下加速度センサ29とか
らの検出信号を含む各種信号が読み込まれ(S20)、
次に、S21において前記フラグFGがセット状態か否
か判定し、セットのときはS22へ移行し、また、セッ
トされていないときはS27へ移行する。
【0049】次に、エンジン2が作動中か否か判定し
(S22)、作動中でないときにはS21へ戻り、作動
中であるときにはS23へ移行する。S23では、車速
センサ26と舵角センサ27からの検出信号に基いて急
旋回状態か否か判定し、また、S24では、上下加速度
センサ29からの検出信号に基いて悪路走行中か否か判
定し、また、S25ではμセンサ28からの検出信号に
基いて低μ路走行中か否か判定し、急旋回状態でなく、
且つ悪路走行中でなく、且つ低μ路走行中でないことを
条件として、S26へ移行する。
【0050】S26では、前記最終制御ゲイン補正係数
FKe,FKa,FKw,FKpに相当する4組の制御
ゲイン変更信号が演算され、その4組の制御ゲイン変更
信号がEGI10、ACS11、4WS12、P/S1
3へ夫々出力され、その制御ゲイン変更信号に基いて制
御ゲインが変更される。尚、エンジンの作動中は、微小
時間毎に制御ゲイン変更信号が、EGI10、ACS1
1、4WS12、P/S13へ夫々出力されることにな
る。
【0051】一方、フラグFGがリセット状態の場合
や、急旋回中、又は悪路走行中、又は低μ路走行中の場
合には、S27へ移行して、制御ゲイン変更信号の出力
が禁止されるため、EGI10、ACS11、4WS1
2、P/S13では、予め設定されているベース制御ゲ
インによる制御が行われることになる。尚、ICカード
15が装着されずに処理制御を終了したとき、又は、キ
ャンセルスイッチ17がON操作されたときには、制御
ゲイン変更信号の出力が禁止された場合と同様に、ベー
ス制御ゲインによる制御が行われることになる。
【0052】次に、表示制御について説明する。前記R
OM22には、以下に説明する表示の為の表示制御プロ
グラムと、EGI10、ACS11、4WS12、P/
S13に予め設定されているベース制御ゲインと同じベ
ース制御ゲインのデータとが格納されている。また、前
記RAM23には、前回設定された最終制御ゲイン補正
係数FKe,FKa,FKw,FKpのデータを記憶す
る旧データ記憶部と、今回設定された最終制御ゲイン補
正係数FKe,FKa,FKw,FKpのデータを記憶
する新データ記憶部とが設けられている。
【0053】前記図5の制御ルーチンの完了後、表示制
御プログラムにより、ROM22のベース制御ゲインの
データと、RAM23の旧データ記憶部のデータ及び新
データ記憶部のデータに基いて、図7に示すように、制
御ゲイン変更前後の制御特性(これらが、並列的に表示
されることで、変更前後の変更ギャップも表示されるこ
とになる)と、ベース制御ゲインによる制御特性と、総
評のコメントとが、ディスプレイに表示される。図中、
ベース制御ゲインによる制御特性は、横向きの点線にて
表示され、旧データによる制御特性には「旧」の表示が
付され、また、新データによる制御特性には「新」の表
示が付され、理解促進の為のその他の付随情報も表示さ
れる。
【0054】前記総評コメントを表示する技術に関し
て、EGI10の制御ゲインの小中大に対応して「低燃
費」、「普通」、「パワー増大」、ACS11の制御ゲ
インの小中大に対応して「乗り心地向上」、「普通」、
「操縦安定性向上」、4WS12の制御ゲインの小中大
に対応して「小回り性向上」、「普通」、「操縦安定性
向上」、P/S13の制御ゲインの小中大に対応して
「操舵力軽」、「普通」、「操舵力重」等の特性に関す
るメッセージの表示用データと、常に表示されるメッセ
ージの表示用データとが、ROM22の表示制御プログ
ラムに付随させて予め記憶してあり、制御ゲインに応じ
て、前記の各種の表示メッセージが選択されて表示され
ることになる。
【0055】以上説明した自動車の制御装置の制御ゲイ
ン変更装置及び変更方法においては、ドライバーの運転
に関連する特性や使用状態に関する複数項目のドライバ
ー固有のデータに基いて、EGI10、ACS11、4
WS12、P/S13のベース制御ゲインを変更して、
自動車の走行特性をドライバーの特性や自動車使用状態
の特性にマッチするように変更できるため、運転し易
く、ドライバーの好みに合ったイージーオーダー的な特
性の自動車にすることができる。
【0056】しかも、所定のデータ記入カード31を採
用し、ドライバーからドライバー固有のデータを抽出し
て、入力装置9によりICカード15に記憶し、このI
Cカード15を介して、制御ゲイン変更処理装置21に
入力するように構成したので、学習制御方式と比較して
格段に簡単な装置でもって低コストで、略同等の技術的
効果が得られる。しかも、入力装置9を各自動車に設け
る必要がないため、経済的である。更に、軽量でコンパ
クトなICカード15を介して自動車にドライバー固有
のデータを入力するように構成したため、個々のドライ
バー専用のICカード15を活用可能になる。
【0057】次に、前記実施例の一部を次のように種々
変更することも有り得る。 1〕 自動車を主に使用する複数名のドライバー毎に前
記データ記入カード31に記入させて各ドライバー固有
のデータを採り、各ドライバーの固有のデータを記憶さ
せたICカード15を作成し、各ドライバーは、自分専
用のICカード15を介して、制御ゲイン変更処理装置
21へデータを入力するものとする。或いは、各ドライ
バー毎に複数通りのデータを夫々記憶させた複数のIC
カード15を作成し、各ドライバーが複数のICカード
15を選択的に使用するようにしてもよい。
【0058】2〕 前記入力装置9に代えて、図8に示
すように、データ記入カード31の記入項目と同数のキ
ー(キートップには記入項目名が記載されている)と、
液晶ディスプレイ9cと、ICカード15を着脱自在に
装着できるICカードコネクタ14Aを備えた入力装置
9Aを採用してもよく、その他の種々の構成の入力装置
も適用可能である。
【0059】3〕 前記実施例では、前記データ記入カ
ード31に記入させることで、ドライバー固有のデータ
を抽出するようにしたが、必ずしもこの方式に依らず
に、ドライバーの特性及び/又は自動車使用状態の特性
及び/又は自動車が走行する道路の種類(特性)を加味
して、所定のマニュアル等に基いて、前記最終制御ゲイ
ン補正係数FKe,FKa,FKw,FKpのデータを
作成し、そのデータをICカード15に記憶させ、その
最終制御ゲイン補正係数FKe,FKa,FKw,FK
pのデータを制御ゲイン変更処理装置21に供給するよ
うに構成することも可能である。
【0060】例えば、自動車が走行する一般道路、高速
道路、山道、低μ路、等の道路の種類に対応する複数組
の前記最終制御ゲイン補正係数FKe,FKa,FK
w,FKpのデータを予め作成してそのデータをICカ
ード15に記憶させ、自動車のインストルメントパネル
には、前記複数の道路の種類を選択設定するセレクトス
イッチを設け、セレクトスイッチで選択された種類に対
応する最終制御ゲイン補正係数FKe,FKa,FK
w,FKpのデータをICカード15から読み取るよう
にする。
【0061】4〕 前記最初の実施例及び/又は別実施
例において、前記データ記入カード31の代わりに、光
学的に又は磁気的に読み取り可能なデータ処理カードを
採用し、そのデータ処理カードに記入されたデータを、
入力装置に設けられた光学式又は磁気式読み取り器で読
み取って、ICカードに記憶させるように構成する。 5〕 前記記憶媒体としてのICカードの代わりに、磁
気カードやフロッピーディスクや光ディスクを採用する
ことも可能であるが、この場合、入力装置には、磁気カ
ードドライブ装置やFDドライブ装置や光ディスクドラ
イブ装置を設け、また、自動車のインストルメントパネ
ルにも、磁気カードドライブ装置やFDドライブ装置や
光ディスクドライブ装置を設けるものとする。
【0062】尚、前記実施例では、EGIと、ACS
と、4WSと、P/Sの制御ゲインを変更する場合につ
いて説明したが、これらの代わりに又はこれらに加え
て、アンチ・ロックブレーキング装置を制御するABS
制御装置及びトラクションコントロール装置を制御する
TCS制御装置、空調装置用制御装置、シート装置用制
御装置などにも、本発明を同様に適用できるし、また、
本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、前記実
施例の一部に種々の変形を付加して実施することができ
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る自動車の駆動系と懸架系と操舵系
の構成図である。
【図2】データ記入カードと入力装置とICカードコネ
クタ等の説明図である。
【図3】制御ゲイン変更装置の要部の構成図である。
【図4】データ記入カードの一例を示す図である。
【図5】制御ゲイン補正係数演算処理のルーチンのフロ
ーチャートである。
【図6】制御ゲイン変更処理のルーチンのフローチャー
トである。
【図7】ディスプレイへの制御特性の表示例を示す説明
図である。
【図8】別実施例に係る入力装置の平面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 エンジン 6 アクティブサスペンション装置 7 後輪操舵装置 8 パワーステアリング装置 9,9A 入力装置 10 エンジン制御装置(EGI) 11 アクティブサスペンション制御装置(AC
S) 12 4輪操舵制御装置(4WS) 13 パワーステアリング制御装置(P/S) 14,14A ICカードコネクタ 15 ICカード 16 ICカードコネクタ 20 自動車の制御装置の制御ゲイン変更装置 21 制御ゲイン変更処理装置 22 ROM 23 RAM 26 車速センサ 27 舵角センサ 28 μセンサ 29 上下加速度センサ 31 データ記入カード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に設けられた制御装置に予め設定
    された制御ゲインを、ドライバーの特性及び/又は自動
    車使用状態の特性に応じて変更する制御ゲイン変更方法
    であって、 ドライバーの特性及び/又は自動車使用状態の特性を抽
    出してその抽出結果のデータを記憶媒体に記憶させ、 前記自動車に設けられた記憶媒体装着部に記憶媒体を装
    着し、 前記記憶媒体から読み取ったデータに基いて、制御装置
    の制御ゲインを変更することを特徴とする自動車用制御
    装置の制御ゲイン変更方法。
  2. 【請求項2】 前記記憶媒体を記憶媒体装着部に装着し
    ない状態では、制御装置に予め設定された制御ゲインで
    制御することを特徴とする請求項1に記載の自動車用制
    御装置の制御ゲイン変更方法。
  3. 【請求項3】 前記記憶媒体を記憶媒体装着部に装着後
    には、記憶媒体から読み取ったデータに基いて制御装置
    の制御ゲインを変更することを特徴とする請求項2に記
    載の自動車用制御装置の制御ゲイン変更方法。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体として、ICカードを用い
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動車用制御装置
    の制御ゲイン変更方法。
  5. 【請求項5】 所定の複数項目の項目名とそれに対応す
    る記入欄を印刷したデータ記入カード又は用紙に、ドラ
    イバーに記入させることにより、ドライバーの特性及び
    /又は自動車使用状態の特性を抽出し、その抽出結果の
    データをデーラーにおいてICカードに記憶させること
    を特徴とする請求項4に記載の自動車用制御装置の制御
    ゲイン変更方法。
  6. 【請求項6】 自動車に設けられた制御装置に予め設定
    された制御ゲインを、ドライバーの特性及び/又は自動
    車使用状態の特性に応じて変更する制御ゲイン変更装置
    であって、 ドライバーから抽出したドライバーの特性及び/又は自
    動車使用状態の特性のデータを記憶させる為の記憶媒体
    と、 前記記憶媒体を着脱自在に且つデータ書込み可能に装着
    する為の記憶媒体装着部と入力手段とを有し、前記デー
    タを記憶媒体に記憶させる為の入力装置であって、自動
    車とは独立に所定の場所に設けられた入力装置と、 前記自動車に設けられ、記憶媒体を着脱自在に且つデー
    タ読み取り可能に装着する為の記憶媒体装着部と、 前記記憶媒体装着部に装着された記憶媒体からデータを
    受けて自動車の制御装置の制御ゲインを変更する制御ゲ
    イン変更手段と、 を備えたことを特徴とする自動車用制御装置の制御ゲイ
    ン変更装置。
  7. 【請求項7】 前記自動車に設けられ、制御ゲイン変更
    手段で変更された制御ゲインの情報を受けて、ゲイン変
    更後の制御特性を表示する表示手段を設けたことを特徴
    とする請求項6に記載の自動車用制御装置の制御ゲイン
    変更装置。
  8. 【請求項8】 前記自動車に設けられ、前記制御装置に
    予め設定された制御ゲインの情報と制御ゲイン変更手段
    で変更された制御ゲインの情報を受けて、制御ゲイン変
    更前後の制御特性の変更ギャプを表示する表示手段を設
    けたことを特徴とする請求項6に記載の自動車用制御装
    置の制御ゲイン変更装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶媒体から読み取ったデータを無
    効化する為のキャンセルスイッチを設けたことを特徴と
    する請求項6に記載の自動車用制御装置の制御ゲイン変
    更装置。
  10. 【請求項10】 自動車に設けられた制御装置に予め設
    定された制御ゲインを、ドライバーの特性及び/又は自
    動車が走行する道路の種類に応じて変更する制御ゲイン
    変更方法であって、 前記自動車の外部において、予め、ドライバーの特性及
    び/又は自動車が走行する道路の種類を加味した制御ゲ
    イン変更用データを、データ書込み手段を介して記憶媒
    体に記憶させ、 前記自動車に設けられた記憶媒体装着部に記憶媒体を着
    脱自在に装着した状態において、その記憶媒体から読取
    ったデータに基いて、制御装置に予め設定された制御ゲ
    インを変更することを特徴とする自動車用制御装置の制
    御ゲイン変更方法。
  11. 【請求項11】 前記制御ゲイン変更用データとして、
    自動車が走行する複数の道路の種類に夫々対応する複数
    組の制御ゲイン変更用データを、記憶媒体に記憶させ、
    自動車が走行する道路の種類に対応する制御ゲイン変更
    用データを用いて制御ゲインを変更することを特徴とす
    る請求項10に記載の自動車用制御装置の制御ゲイン変
    更方法。
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