JP3058964B2 - 学習制御自動車 - Google Patents
学習制御自動車Info
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Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、学習制御自動車に関す
るものであり、さらに詳細には、学習情報を外部に取り
出し可能な手段を備えたドライバーの行動特性に合致し
た制御を実行することのできる学習制御自動車に関する
ものである。
るものであり、さらに詳細には、学習情報を外部に取り
出し可能な手段を備えたドライバーの行動特性に合致し
た制御を実行することのできる学習制御自動車に関する
ものである。
【0002】
【先行技術】自動車は、いかなるドライバーが、いかな
る地域を、いかなる環境下で、運転しても、一定程度の
満足が得られるように、万人向けに、走行特性の制御ゲ
インが設定されているのが一般である。ただ、各ドライ
バーの好みに合致した運転を可能とするため、パワーモ
ードとノーマルモードを、あるいは、アクティブサスペ
ンションを備えた自動車において、コントロールモー
ド、ハードモードあるいはソフトモードを、4輪操舵自
動車において、スポーツモードとノーマルモードなどの
特定の制御ゲインのみを、それぞれ、選択し得るよう
に、マニュアル・スイッチが設けられた自動車も知られ
ている。
る地域を、いかなる環境下で、運転しても、一定程度の
満足が得られるように、万人向けに、走行特性の制御ゲ
インが設定されているのが一般である。ただ、各ドライ
バーの好みに合致した運転を可能とするため、パワーモ
ードとノーマルモードを、あるいは、アクティブサスペ
ンションを備えた自動車において、コントロールモー
ド、ハードモードあるいはソフトモードを、4輪操舵自
動車において、スポーツモードとノーマルモードなどの
特定の制御ゲインのみを、それぞれ、選択し得るよう
に、マニュアル・スイッチが設けられた自動車も知られ
ている。
【0003】しかしながら、このように、万人向けに、
走行特性の制御ゲインが設定された自動車や、特定の制
御ゲインのみを、マニュアル・スイッチを操作すること
によって、選択し得るにとどまる自動車では、すべての
ドライバーに、満足を与えることは不可能であり、その
ため、ドライバーの運転の特徴を学習して、フィードバ
ックし、走行特性の制御ゲインを変更することにより、
ドライバーに、より大きな満足感を与えるべく、設計さ
れた学習制御自動車が提案されている。
走行特性の制御ゲインが設定された自動車や、特定の制
御ゲインのみを、マニュアル・スイッチを操作すること
によって、選択し得るにとどまる自動車では、すべての
ドライバーに、満足を与えることは不可能であり、その
ため、ドライバーの運転の特徴を学習して、フィードバ
ックし、走行特性の制御ゲインを変更することにより、
ドライバーに、より大きな満足感を与えるべく、設計さ
れた学習制御自動車が提案されている。
【0004】たとえば、特公平3−44029号公報
は、ステアリングホィールの操舵中におけるステアリン
グホィールの操舵角速度、操舵角、ヨーレイト、横加速
度などをサンプリングして、その所定時間内における平
均値に基づいて、ドライバーの操舵の特徴を抽出して、
ステアリングホィールの操舵角に対する前輪および/ま
たは後輪の転舵角の比率を変化させるように、学習制御
する自動車を提案している。
は、ステアリングホィールの操舵中におけるステアリン
グホィールの操舵角速度、操舵角、ヨーレイト、横加速
度などをサンプリングして、その所定時間内における平
均値に基づいて、ドライバーの操舵の特徴を抽出して、
ステアリングホィールの操舵角に対する前輪および/ま
たは後輪の転舵角の比率を変化させるように、学習制御
する自動車を提案している。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに折角形成した学習情報もドライバーが変わると使用
できなくなり、また、自動車を買い変えると最初から学
習を行う必要がある。しかし、ドライバーが変わって
も、自動車が変わっても、学習情報として継続して使用
できるものが存在する。しかし、従来のものでは、ドラ
イバーまたは自動車が変わると蓄積した学習情報が無駄
になるという問題があった。
うに折角形成した学習情報もドライバーが変わると使用
できなくなり、また、自動車を買い変えると最初から学
習を行う必要がある。しかし、ドライバーが変わって
も、自動車が変わっても、学習情報として継続して使用
できるものが存在する。しかし、従来のものでは、ドラ
イバーまたは自動車が変わると蓄積した学習情報が無駄
になるという問題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みて構成されたも
ので、ドライバーあるいは自動車の変更があっても有効
に学習情報を活用することができ、したがって効率的な
学習制御を達成できる学習制御自動車を提供することを
目的とするものである。
ので、ドライバーあるいは自動車の変更があっても有効
に学習情報を活用することができ、したがって効率的な
学習制御を達成できる学習制御自動車を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、自動車の走行状
況を検出する検出手段と、所定の制御ゲインで、自動車
の走行特性を制御する走行特性制御手段と、自動車の走
行状況を学習し学習情報に基づいて前記走行特性制御手
段の前記制御ゲインを変更する学習制御手段とを備えた
学習制御自動車において、少なくともドライバーを識別
するための情報を保持して自動車に対して取り外し可能
に設けられる第1の記憶手段と、自動車に搭載された第
2の記憶手段と、前記学習情報を前記第1及び第2の記
憶手段に記憶させる情報書き込み手段と、を備え、前記
学習制御手段は、ドライバーの操作特有の要因に基づく
走行状態と地理的要因に基づく走行状態とをそれぞれ独
立して学習し、前記情報書き込み手段は、前記第1の記
憶手段に少なくともドライバーの操作特有の要因に係る
学習情報を記憶させると共に、前記第2の記憶手段に地
理的要因に基づく学習情報を記憶させることを特徴とす
る学習制御自動車によって達成することができる。
況を検出する検出手段と、所定の制御ゲインで、自動車
の走行特性を制御する走行特性制御手段と、自動車の走
行状況を学習し学習情報に基づいて前記走行特性制御手
段の前記制御ゲインを変更する学習制御手段とを備えた
学習制御自動車において、少なくともドライバーを識別
するための情報を保持して自動車に対して取り外し可能
に設けられる第1の記憶手段と、自動車に搭載された第
2の記憶手段と、前記学習情報を前記第1及び第2の記
憶手段に記憶させる情報書き込み手段と、を備え、前記
学習制御手段は、ドライバーの操作特有の要因に基づく
走行状態と地理的要因に基づく走行状態とをそれぞれ独
立して学習し、前記情報書き込み手段は、前記第1の記
憶手段に少なくともドライバーの操作特有の要因に係る
学習情報を記憶させると共に、前記第2の記憶手段に地
理的要因に基づく学習情報を記憶させることを特徴とす
る学習制御自動車によって達成することができる。
【0008】好ましい態様では、第1の記憶手段は、電
気的、磁気的、光学的など任意の方法で情報を記憶する
ことができるICカードで構成する。しかし、この第1
の記憶手段は、自動車本体に搭載した学習制御系から分
離して学習情報を保持することが基本的な特徴であり、
この機能を有する限りその形式は重要ではない。
気的、磁気的、光学的など任意の方法で情報を記憶する
ことができるICカードで構成する。しかし、この第1
の記憶手段は、自動車本体に搭載した学習制御系から分
離して学習情報を保持することが基本的な特徴であり、
この機能を有する限りその形式は重要ではない。
【0009】また、好ましい態様では、必要に応じて、
情報書き込み手段は、第1の記憶手段に、ドライバーの
操作特有の要因に係る学習情報と共に地理的要因に基づ
く学習情報も記憶させるようにしてもよい。
情報書き込み手段は、第1の記憶手段に、ドライバーの
操作特有の要因に係る学習情報と共に地理的要因に基づ
く学習情報も記憶させるようにしてもよい。
【0010】
【発明の作用】本発明によれば、学習制御手段が、ドラ
イバーの操作特有の要因に基づく走行状態と地理的要因
に基づく走行状態とをそれぞれ独立して学習して、ドラ
イバーの操作特有の要因に係る学習情報は、自動車に対
して取り外し可能な第1の記憶手段に記憶し、地理的要
因に基づく学習情報は、自動車に搭載された第2の記憶
手段に記憶されるようにしている。この第1の記憶手段
は、自動車搭載の学習制御系から分離可能であるため、
カード形式で構成することができ、このカードにはドラ
イバーを認識するための情報も記憶されている。したが
って、ドライバー毎にカードを作成して、ドライバー毎
に、ドライバーの操作特有の要因に係る学習情報を形成
することが可能である。カード形式の第1の記憶手段
が、自動車の所定の位置に挿入あるいは装着されると、
これに記憶された学習情報が自動車搭載の学習制御系と
結合関係ができ学習制御が可能となる。第1の記憶手段
には、少なくともドライバー固有の操作に基づく要因に
関する学習情報が入力されているので、ドライバーが変
わっても、常に、カードについての特定ドライバーにマ
ッチした学習情報を活用して学習制御を行うことができ
る。なお、本発明において、ドライバーの操作特有の要
因に基づく走行状態と地理的要因に基づく走行状態とを
それぞれ独立して学習するようにしたのは、地理的要因
に基づく走行状態は、基本的にはドライバーの操作と無
関係であり、地理的要因のみに起因するものであるた
め、自動車に対して取り外し可能な第1の記憶手段に
は、少なくともドライバーの操作特有の要因に係る学習
情報を記憶させれば良いからである。
イバーの操作特有の要因に基づく走行状態と地理的要因
に基づく走行状態とをそれぞれ独立して学習して、ドラ
イバーの操作特有の要因に係る学習情報は、自動車に対
して取り外し可能な第1の記憶手段に記憶し、地理的要
因に基づく学習情報は、自動車に搭載された第2の記憶
手段に記憶されるようにしている。この第1の記憶手段
は、自動車搭載の学習制御系から分離可能であるため、
カード形式で構成することができ、このカードにはドラ
イバーを認識するための情報も記憶されている。したが
って、ドライバー毎にカードを作成して、ドライバー毎
に、ドライバーの操作特有の要因に係る学習情報を形成
することが可能である。カード形式の第1の記憶手段
が、自動車の所定の位置に挿入あるいは装着されると、
これに記憶された学習情報が自動車搭載の学習制御系と
結合関係ができ学習制御が可能となる。第1の記憶手段
には、少なくともドライバー固有の操作に基づく要因に
関する学習情報が入力されているので、ドライバーが変
わっても、常に、カードについての特定ドライバーにマ
ッチした学習情報を活用して学習制御を行うことができ
る。なお、本発明において、ドライバーの操作特有の要
因に基づく走行状態と地理的要因に基づく走行状態とを
それぞれ独立して学習するようにしたのは、地理的要因
に基づく走行状態は、基本的にはドライバーの操作と無
関係であり、地理的要因のみに起因するものであるた
め、自動車に対して取り外し可能な第1の記憶手段に
は、少なくともドライバーの操作特有の要因に係る学習
情報を記憶させれば良いからである。
【0011】また、第1の記憶手段に、ドライバーの操
作特有の要因に係る学習情報と共に地理的要因に基づく
学習情報も記憶させることにより、自動車を買い変える
などして、自動車が変わっても前の自動車で蓄積された
地理的要因に起因する学習情報を活用することができ
る。
作特有の要因に係る学習情報と共に地理的要因に基づく
学習情報も記憶させることにより、自動車を買い変える
などして、自動車が変わっても前の自動車で蓄積された
地理的要因に起因する学習情報を活用することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好ましい
実施例につき、詳細に説明を加える。図1は、本発明の
好ましい実施例に係る学習制御自動車のブロックダイア
グラムである。
実施例につき、詳細に説明を加える。図1は、本発明の
好ましい実施例に係る学習制御自動車のブロックダイア
グラムである。
【0013】図1において、本発明の好ましい実施例に
係る学習制御自動車1は、エンジン2の吸気量、点火時
期、燃料噴射量などを制御するエンジン制御装置3、ス
テアリングホィール4の操舵角に対する前輪5の操舵角
の比を変更するギヤ比変更装置6を制御するギヤ比制御
装置7、パワーステアリング装置8を制御するパワース
テアリング制御装置9、前輪5および後輪10のアクテ
ィブサスペンション装置11を制御するアクティブサス
ペンション制御装置12、前輪5および後輪10のブレ
ーキ13を制御するアンチ・ロック・ブレーキング制御
装置14、エンジン2および前輪5および後輪10のブ
レーキ13を制御するトラクション・コントロール装置
15および後輪10を操舵する後輪操舵装置16を制御
する4輪操舵制御装置17を備えている。図1におい
て、18は、図示しない宇宙衛星、サインポストなどか
らの信号や地磁気信号を受信して、自動車1の位置を検
出する位置検出センサであり、19は、地図などによ
り、自動車1の位置を表示するディスプレイ装置であ
る。
係る学習制御自動車1は、エンジン2の吸気量、点火時
期、燃料噴射量などを制御するエンジン制御装置3、ス
テアリングホィール4の操舵角に対する前輪5の操舵角
の比を変更するギヤ比変更装置6を制御するギヤ比制御
装置7、パワーステアリング装置8を制御するパワース
テアリング制御装置9、前輪5および後輪10のアクテ
ィブサスペンション装置11を制御するアクティブサス
ペンション制御装置12、前輪5および後輪10のブレ
ーキ13を制御するアンチ・ロック・ブレーキング制御
装置14、エンジン2および前輪5および後輪10のブ
レーキ13を制御するトラクション・コントロール装置
15および後輪10を操舵する後輪操舵装置16を制御
する4輪操舵制御装置17を備えている。図1におい
て、18は、図示しない宇宙衛星、サインポストなどか
らの信号や地磁気信号を受信して、自動車1の位置を検
出する位置検出センサであり、19は、地図などによ
り、自動車1の位置を表示するディスプレイ装置であ
る。
【0014】図2は、本発明の好ましい実施例に係る学
習制御自動車の操作系、検出系および制御系のブロック
ダイアグラムである。図2において、本発明の好ましい
実施例に係る学習制御自動車の操作系は、ステアリング
ホィール4、アクセルペダル30、ブレーキペダル3
1、クラッチペダル32、シフトレバー33、ドライバ
ーにより操作され、所定の制御装置の制御ゲインを変更
するマニュアル・スイッチ34および後述するRAM5
2に格納された書き換え可能なプログラムを消去するた
めの消去スイッチ35を備えている。消去スイッチ35
が設けられているのは、たとえば、自動車を売った場合
には、ドライバーが異なることになるから、RAM52
に記憶されたプログラムを消去する必要があるためであ
り、したがって、通常は、ドライバーは操作できず、デ
ィーラーあるいはメーカーのみが、操作し得るように設
けられているが、ドライバーが、任意に、RAM52に
記憶されたプログラムを消去することができるようにす
る場合には、ドライバーにより操作可能に設けてもよ
い。
習制御自動車の操作系、検出系および制御系のブロック
ダイアグラムである。図2において、本発明の好ましい
実施例に係る学習制御自動車の操作系は、ステアリング
ホィール4、アクセルペダル30、ブレーキペダル3
1、クラッチペダル32、シフトレバー33、ドライバ
ーにより操作され、所定の制御装置の制御ゲインを変更
するマニュアル・スイッチ34および後述するRAM5
2に格納された書き換え可能なプログラムを消去するた
めの消去スイッチ35を備えている。消去スイッチ35
が設けられているのは、たとえば、自動車を売った場合
には、ドライバーが異なることになるから、RAM52
に記憶されたプログラムを消去する必要があるためであ
り、したがって、通常は、ドライバーは操作できず、デ
ィーラーあるいはメーカーのみが、操作し得るように設
けられているが、ドライバーが、任意に、RAM52に
記憶されたプログラムを消去することができるようにす
る場合には、ドライバーにより操作可能に設けてもよ
い。
【0015】また、本発明の好ましい実施例に係る学習
制御自動車の検出系は、位置検出センサ18、時計4
0、走行距離を積算する積算計41、カレンダー42、
自動車1の車速Vを検出する車速センサ43、自動車1
のヨーレイトYを検出するヨーレイトセンサ44、自動
車1の加速度αを検出する加速度センサ45、自動車に
横方向に加わる横加速度GLを検出する横加速度センサ
46、自動車のばね下に上下方向に加わる上下加速度G
Vを検出する上下加速度センサ47およびICカードを
読取り、オーナードライバー、その家族などの特定のド
ライバーか否かを識別するICカード48を備えてい
る。また、図示してはいないが、エンジン制御装置3、
ギヤ比制御装置7、パワーステアリング制御装置9、ア
クティブサスペンション制御装置12、アンチ・ロック
・ブレーキング制御装置14、トラクション・コントロ
ール装置15および4輪操舵制御装置17には、それぞ
れ、タイマーが内蔵されている。
制御自動車の検出系は、位置検出センサ18、時計4
0、走行距離を積算する積算計41、カレンダー42、
自動車1の車速Vを検出する車速センサ43、自動車1
のヨーレイトYを検出するヨーレイトセンサ44、自動
車1の加速度αを検出する加速度センサ45、自動車に
横方向に加わる横加速度GLを検出する横加速度センサ
46、自動車のばね下に上下方向に加わる上下加速度G
Vを検出する上下加速度センサ47およびICカードを
読取り、オーナードライバー、その家族などの特定のド
ライバーか否かを識別するICカード48を備えてい
る。また、図示してはいないが、エンジン制御装置3、
ギヤ比制御装置7、パワーステアリング制御装置9、ア
クティブサスペンション制御装置12、アンチ・ロック
・ブレーキング制御装置14、トラクション・コントロ
ール装置15および4輪操舵制御装置17には、それぞ
れ、タイマーが内蔵されている。
【0016】さらに、本発明の好ましい実施例に係る学
習制御自動車の制御系は、メイン・コンピュータユニッ
ト50、所定のプログラムを格納しているROM51、
書き換え可能なプログラムあるいは学習情報を格納して
いるRAM52、位置検出センサ18が検出した検出信
号に基づき、自動車1の位置を算出する位置算出用コン
ピュータユニット53、エンジン制御装置3、ギヤ比制
御装置7、パワーステアリング制御装置9、アクティブ
サスペンション制御装置12、アンチ・ロック・ブレー
キング制御装置14、トラクション・コントロール装置
15および4輪操舵制御装置17を備えている。
習制御自動車の制御系は、メイン・コンピュータユニッ
ト50、所定のプログラムを格納しているROM51、
書き換え可能なプログラムあるいは学習情報を格納して
いるRAM52、位置検出センサ18が検出した検出信
号に基づき、自動車1の位置を算出する位置算出用コン
ピュータユニット53、エンジン制御装置3、ギヤ比制
御装置7、パワーステアリング制御装置9、アクティブ
サスペンション制御装置12、アンチ・ロック・ブレー
キング制御装置14、トラクション・コントロール装置
15および4輪操舵制御装置17を備えている。
【0017】メイン・コンピュータユニット50は、R
OM51、RAM52に格納されたプログラムにアクセ
ス可能であり、メイン・コンピュータユニット50に
は、ステアリングホィール4、アクセルペダル30、ブ
レーキペダル31、クラッチペダル32、シフトレバー
33、マニュアル・スイッチ34ならびに消去スイッチ
35からの操作信号、および、位置検出センサ18、時
計40、積算計41、カレンダー42、車速センサ4
3、ヨーレイトセンサ44、加速度センサ45、横加速
度センサ46、上下加速度センサ47からの検出信号な
らびにICカード48からの信号が、それぞれ、入力さ
れ、メイン・コンピュータユニット50から、エンジン
制御装置3、ギヤ比制御装置7、パワーステアリング制
御装置9、アクティブサスペンション制御装置12、ア
ンチ・ロック・ブレーキング制御装置14、トラクショ
ン・コントロール装置15および4輪操舵制御装置17
に、それぞれ、制御信号が出力されるように構成されて
いる。
OM51、RAM52に格納されたプログラムにアクセ
ス可能であり、メイン・コンピュータユニット50に
は、ステアリングホィール4、アクセルペダル30、ブ
レーキペダル31、クラッチペダル32、シフトレバー
33、マニュアル・スイッチ34ならびに消去スイッチ
35からの操作信号、および、位置検出センサ18、時
計40、積算計41、カレンダー42、車速センサ4
3、ヨーレイトセンサ44、加速度センサ45、横加速
度センサ46、上下加速度センサ47からの検出信号な
らびにICカード48からの信号が、それぞれ、入力さ
れ、メイン・コンピュータユニット50から、エンジン
制御装置3、ギヤ比制御装置7、パワーステアリング制
御装置9、アクティブサスペンション制御装置12、ア
ンチ・ロック・ブレーキング制御装置14、トラクショ
ン・コントロール装置15および4輪操舵制御装置17
に、それぞれ、制御信号が出力されるように構成されて
いる。
【0018】ICカード48には、ドライバー識別情報
が入力されており、メイン・コンピュータユニット50
はこの情報に基づいてドライバーを識別する。また、逆
にICカード48には、メイン・コンピュータユニット
50からRAM52に記憶されている内容、すなわち学
習プログラムあるいは学習情報が入力される。
が入力されており、メイン・コンピュータユニット50
はこの情報に基づいてドライバーを識別する。また、逆
にICカード48には、メイン・コンピュータユニット
50からRAM52に記憶されている内容、すなわち学
習プログラムあるいは学習情報が入力される。
【0019】マニュアル・スイッチ34は、エンジン制
御装置3、ギヤ比制御装置7、パワーステアリング制御
装置9、アクティブサスペンション制御装置12、アン
チ・ロック・ブレーキング制御装置14、トラクション
・コントロール装置15および4輪操舵制御装置17の
制御ゲインを、ドライバーの好みに応じて、変更し得る
ように構成されている。図3は、マニュアル・スイッチ
34が設けられたインスツルメントパネル36の一例を
示す略正面図であり、37は、インディケータである。
御装置3、ギヤ比制御装置7、パワーステアリング制御
装置9、アクティブサスペンション制御装置12、アン
チ・ロック・ブレーキング制御装置14、トラクション
・コントロール装置15および4輪操舵制御装置17の
制御ゲインを、ドライバーの好みに応じて、変更し得る
ように構成されている。図3は、マニュアル・スイッチ
34が設けられたインスツルメントパネル36の一例を
示す略正面図であり、37は、インディケータである。
【0020】ROM51には、都市部を走行する際に使
用される設定プログラムA1、市街地を走行する際に使
用される設定プログラムA2、市外地を走行する際に使
用される設定プログラムA3、山道を走行する際に使用
される設定プログラムA4、高速道路を走行する際に使
用される設定プログラムA5、路面摩擦係数が所定値以
下の道路を走行する際に使用される設定プログラムA6
および横加速度GLが所定値、たとえば、0.5Gを越
えた走行安定性を重視すべき走行状態において使用され
る設定プログラムA7が格納されている。
用される設定プログラムA1、市街地を走行する際に使
用される設定プログラムA2、市外地を走行する際に使
用される設定プログラムA3、山道を走行する際に使用
される設定プログラムA4、高速道路を走行する際に使
用される設定プログラムA5、路面摩擦係数が所定値以
下の道路を走行する際に使用される設定プログラムA6
および横加速度GLが所定値、たとえば、0.5Gを越
えた走行安定性を重視すべき走行状態において使用され
る設定プログラムA7が格納されている。
【0021】また、RAM52には、自動車1が初めて
使用される時、あるいは、消去スイッチ35が操作され
た直後には、ROM51に記憶された設定プログラムA
1ないしA5が、そのまま、記憶されているが、これら
の設定プログラムA1ないしA5は、オーナードライバ
ーやその家族などの特定のドライバーが、自動車1を運
転するとき、後述する補正プログラムE5ないしE7に
より、補正されて、後述する標準プログラムB1ないし
B5となるものである。
使用される時、あるいは、消去スイッチ35が操作され
た直後には、ROM51に記憶された設定プログラムA
1ないしA5が、そのまま、記憶されているが、これら
の設定プログラムA1ないしA5は、オーナードライバ
ーやその家族などの特定のドライバーが、自動車1を運
転するとき、後述する補正プログラムE5ないしE7に
より、補正されて、後述する標準プログラムB1ないし
B5となるものである。
【0022】ROM51に記憶された設定プログラムA
1ないしA5は、オーナードライバーやその家族などの
特定のドライバー以外のドライバーが、自動車1を運転
をする場合に、あるいは、特定のドライバーが運転をす
る場合でも、とくに、ドライバーが、RAM52に記憶
された後述する標準プログラムB1ないしB5ではな
く、ROM51に記憶された設定プログラムA1ないし
A5の使用を希望し、特定のドライバーを示すICカー
ドを使用しない場合にのみ、使用されるものであり、位
置検出センサ18からの信号に基づき、位置算出用コン
ピュータユニット53により生成され、入力されたナビ
ゲーション信号にしたがい、メイン・コンピュータユニ
ット50によって、自動車1が走行している位置、すな
わち,地域が判定され、その判定結果に基づいて、設定
プログラムA1ないしA5のいずれかが、選択的に使用
される。また、自動車1が初めて使用される時、あるい
は、消去スイッチ35が操作された直後には、ROM5
1に記憶された設定プログラムA1ないしA5が、その
まま、RAM52に記憶されているから、特定のドライ
バーが運転する場合でも、実際には、設定プログラムA
1ないしA5が使用されることになる。
1ないしA5は、オーナードライバーやその家族などの
特定のドライバー以外のドライバーが、自動車1を運転
をする場合に、あるいは、特定のドライバーが運転をす
る場合でも、とくに、ドライバーが、RAM52に記憶
された後述する標準プログラムB1ないしB5ではな
く、ROM51に記憶された設定プログラムA1ないし
A5の使用を希望し、特定のドライバーを示すICカー
ドを使用しない場合にのみ、使用されるものであり、位
置検出センサ18からの信号に基づき、位置算出用コン
ピュータユニット53により生成され、入力されたナビ
ゲーション信号にしたがい、メイン・コンピュータユニ
ット50によって、自動車1が走行している位置、すな
わち,地域が判定され、その判定結果に基づいて、設定
プログラムA1ないしA5のいずれかが、選択的に使用
される。また、自動車1が初めて使用される時、あるい
は、消去スイッチ35が操作された直後には、ROM5
1に記憶された設定プログラムA1ないしA5が、その
まま、RAM52に記憶されているから、特定のドライ
バーが運転する場合でも、実際には、設定プログラムA
1ないしA5が使用されることになる。
【0023】他方、設定プログラムA6およびA7は、
当初、RAM52に記憶された設定プログラムA1ない
しA5が、特定のドライバーが、自動車1を運転するこ
とにより、補正されて、後述する標準プログラムB1な
いしB5に転化しており、かつ、特定のドライバーが、
自動車1を運転する場合、後述する特定地域内を、特定
のドライバーが運転する場合であっても、路面摩擦係数
が所定値以下の道路を走行する場合、および、横加速度
GLが所定値、たとえば、0.5Gを越えた走行安定性
を重視すべき走行状態において、RAM52に記憶され
た標準プログラムB1ないしB5に代えて、強制的に選
択され、使用されるものであり、走行安定性を重視すべ
き場合に、確実に、所望の走行安定性を確保することを
可能にするためのものである。
当初、RAM52に記憶された設定プログラムA1ない
しA5が、特定のドライバーが、自動車1を運転するこ
とにより、補正されて、後述する標準プログラムB1な
いしB5に転化しており、かつ、特定のドライバーが、
自動車1を運転する場合、後述する特定地域内を、特定
のドライバーが運転する場合であっても、路面摩擦係数
が所定値以下の道路を走行する場合、および、横加速度
GLが所定値、たとえば、0.5Gを越えた走行安定性
を重視すべき走行状態において、RAM52に記憶され
た標準プログラムB1ないしB5に代えて、強制的に選
択され、使用されるものであり、走行安定性を重視すべ
き場合に、確実に、所望の走行安定性を確保することを
可能にするためのものである。
【0024】また、RAM52には、自動車1が初めて
使用される時、あるいは、消去スイッチ35が操作され
た直後に、ROM51に記憶された設定プログラムA1
ないしA5が、そのまま、コピーされ、特定のドライバ
ーによる自動車1の運転に伴い、位置検出センサ18か
らの信号に基づき、位置算出用コンピュータユニット5
3により生成され、入力されたナビゲーション信号にし
たがい、後述する補正プログラムに基づき、補正された
地域別の標準プログラムB1ないしB5が記憶されてい
る。すなわち、RAM52には、都市部を走行する際に
使用される標準プログラムB1、市街地を走行する際に
使用される標準プログラムB2、市外地を走行する際に
使用される標準プログラムB3、山道を走行する際に使
用される標準プログラムB4および高速道路を走行する
際に使用される標準プログラムB5が、それぞれ、格納
されており、オーナードライバーやその家族などの特定
のドライバーが、自動車1を運転するとき、位置検出セ
ンサ18からの信号に基づき、位置算出用コンピュータ
ユニット53により生成され、入力されたナビゲーショ
ン信号にしたがい、メイン・コンピュータユニット50
によって、自動車1が走行している位置、すなわち,地
域が判定され、その判定結果に基づいて、これらのいず
れかが選択され、使用されるようになっている。
使用される時、あるいは、消去スイッチ35が操作され
た直後に、ROM51に記憶された設定プログラムA1
ないしA5が、そのまま、コピーされ、特定のドライバ
ーによる自動車1の運転に伴い、位置検出センサ18か
らの信号に基づき、位置算出用コンピュータユニット5
3により生成され、入力されたナビゲーション信号にし
たがい、後述する補正プログラムに基づき、補正された
地域別の標準プログラムB1ないしB5が記憶されてい
る。すなわち、RAM52には、都市部を走行する際に
使用される標準プログラムB1、市街地を走行する際に
使用される標準プログラムB2、市外地を走行する際に
使用される標準プログラムB3、山道を走行する際に使
用される標準プログラムB4および高速道路を走行する
際に使用される標準プログラムB5が、それぞれ、格納
されており、オーナードライバーやその家族などの特定
のドライバーが、自動車1を運転するとき、位置検出セ
ンサ18からの信号に基づき、位置算出用コンピュータ
ユニット53により生成され、入力されたナビゲーショ
ン信号にしたがい、メイン・コンピュータユニット50
によって、自動車1が走行している位置、すなわち,地
域が判定され、その判定結果に基づいて、これらのいず
れかが選択され、使用されるようになっている。
【0025】RAM52には、さらに、自動車1のオー
ナーの自宅あるいはディーラーの所在地などの基点か
ら、所定距離以内、たとえば、20km以内の特定地域
を、自動車1が走行しているときに、標準プログラムB
1ないしB5に優先して、使用される学習プログラムC
1ないしC3およびD1ないしD7が記憶されている。
特定地域内を走行しているか否かは、位置検出センサ1
8からの信号に基づき、位置算出用コンピュータユニッ
ト53により生成され、入力されたナビゲーション信号
にしたがって、メイン・コンピュータユニット50によ
り判定される。
ナーの自宅あるいはディーラーの所在地などの基点か
ら、所定距離以内、たとえば、20km以内の特定地域
を、自動車1が走行しているときに、標準プログラムB
1ないしB5に優先して、使用される学習プログラムC
1ないしC3およびD1ないしD7が記憶されている。
特定地域内を走行しているか否かは、位置検出センサ1
8からの信号に基づき、位置算出用コンピュータユニッ
ト53により生成され、入力されたナビゲーション信号
にしたがって、メイン・コンピュータユニット50によ
り判定される。
【0026】ここに、学習プログラムC1ないしC3
は、特定地域内の各道路の地形状態を、単位区間毎に、
学習するものであり、学習プログラムC1は、上下加速
度センサ47から入力された上下加速度GVにしたが
い、自動車1の振動状態を検出して、特定地域内の各道
路の路面状態を、単位区間毎に、学習し、学習プログラ
ムC2は、特定地域内の各道路の屈曲状態を、単位区間
毎に、学習し、また、学習プログラムC3は、特定地域
内の各道路の傾斜状態を、単位区間毎に、学習するもの
である。
は、特定地域内の各道路の地形状態を、単位区間毎に、
学習するものであり、学習プログラムC1は、上下加速
度センサ47から入力された上下加速度GVにしたが
い、自動車1の振動状態を検出して、特定地域内の各道
路の路面状態を、単位区間毎に、学習し、学習プログラ
ムC2は、特定地域内の各道路の屈曲状態を、単位区間
毎に、学習し、また、学習プログラムC3は、特定地域
内の各道路の傾斜状態を、単位区間毎に、学習するもの
である。
【0027】他方、学習プログラムD1ないしD7は、
特定地域内の道路の単位区間内でのドライバーの自動車
1の操作状況を、曜日別、および、所定時間毎の時間帯
別に、たとえば、9時ないし12時、12時ないし15
時のように、3時間毎の時間帯別に、学習するものであ
り、学習プログラムD1は、特定地域内の道路の単位区
間毎の平均車速Vを、曜日別および時間帯別に、学習
し、学習プログラムD2は、特定地域内の道路の各単位
区間において、ドライバーがブレーキペダル31を操作
した場所を、時間帯別に、学習し、学習プログラムD3
は、特定地域内の道路の各単位区間におけるドライバー
のステアリングホィール4の操舵状況を、単位区間毎に
平均して、曜日別および時間帯別に、学習し、学習プロ
グラムD4は、特定地域内の道路の単位区間毎の平均ヨ
ーレイトYを、曜日別および時間帯別に、学習し、学習
プログラムD5は、特定地域内の道路の各単位区間にお
けるアクセルペダル30、ブレーキペダル31およびク
ラッチペダル32の操作状況を、単位区間毎に平均し
て、曜日別および時間帯別に、学習し、学習プログラム
D6は、特定地域内の道路の各単位区間におけるシフト
レバー33の操作状況を、単位区間毎に平均して、曜日
別および時間帯別に、学習し、学習プログラムD7は、
特定地域内の道路の各単位区間におけるマニュアル・ス
イッチ34の操作を、操作場所、曜日別および時間帯別
に、学習するものである。
特定地域内の道路の単位区間内でのドライバーの自動車
1の操作状況を、曜日別、および、所定時間毎の時間帯
別に、たとえば、9時ないし12時、12時ないし15
時のように、3時間毎の時間帯別に、学習するものであ
り、学習プログラムD1は、特定地域内の道路の単位区
間毎の平均車速Vを、曜日別および時間帯別に、学習
し、学習プログラムD2は、特定地域内の道路の各単位
区間において、ドライバーがブレーキペダル31を操作
した場所を、時間帯別に、学習し、学習プログラムD3
は、特定地域内の道路の各単位区間におけるドライバー
のステアリングホィール4の操舵状況を、単位区間毎に
平均して、曜日別および時間帯別に、学習し、学習プロ
グラムD4は、特定地域内の道路の単位区間毎の平均ヨ
ーレイトYを、曜日別および時間帯別に、学習し、学習
プログラムD5は、特定地域内の道路の各単位区間にお
けるアクセルペダル30、ブレーキペダル31およびク
ラッチペダル32の操作状況を、単位区間毎に平均し
て、曜日別および時間帯別に、学習し、学習プログラム
D6は、特定地域内の道路の各単位区間におけるシフト
レバー33の操作状況を、単位区間毎に平均して、曜日
別および時間帯別に、学習し、学習プログラムD7は、
特定地域内の道路の各単位区間におけるマニュアル・ス
イッチ34の操作を、操作場所、曜日別および時間帯別
に、学習するものである。
【0028】ここに、単位区間は、たとえば、1km毎
で、隣接する単位区間との間で、地域の一部が、たとえ
ば、100mづつ、重複するように、あるいは、10分
毎で、隣接する単位区間との間で、一部が時間的に、た
とえば、1分づつ、重複するように、設定される。これ
らの学習プログラムC1ないしC3は、同一単位区間
を、同一曜日、同一時間帯に、自動車1が、所定回数、
たとえば、10回あるいは50回、走行したときに、そ
れまでに検出された地形状況の平均値が算出され、初期
プログラムが作成されて、RAM52に、記憶されるも
のであり、学習プログラムD1、D3ないしD6は、同
一単位区間を、同一曜日、同一時間帯に、自動車1が、
所定回数、たとえば、10回あるいは50回、走行した
ときに、それまでに検出された操作状況の平均値が算出
され、初期プログラムが作成されて、RAM52に、記
憶され、学習プログラムD2およびD7は、同一曜日、
同一時間帯に、自動車1が、同一単位区間を、所定回
数、たとえば、10回あるいは50回、走行したとき
に、同一場所でなされたそれまでのブレーキペダル3
1、マニュアル・スイッチ34の操作状況を平均して、
初期プログラムが作成され、RAM52に、記憶される
ようになっている。ここに、ブレーキペダル31、マニ
ュアル・スイッチ34の操作が、所定の距離内でなされ
たとき、たとえば、ブレーキペダル31の操作の場合に
は、5m以内、マニュアル・スイッチ34の操作の場合
には、100m以内でなされたときは、同一場所でなさ
れたと判定するようになっている。
で、隣接する単位区間との間で、地域の一部が、たとえ
ば、100mづつ、重複するように、あるいは、10分
毎で、隣接する単位区間との間で、一部が時間的に、た
とえば、1分づつ、重複するように、設定される。これ
らの学習プログラムC1ないしC3は、同一単位区間
を、同一曜日、同一時間帯に、自動車1が、所定回数、
たとえば、10回あるいは50回、走行したときに、そ
れまでに検出された地形状況の平均値が算出され、初期
プログラムが作成されて、RAM52に、記憶されるも
のであり、学習プログラムD1、D3ないしD6は、同
一単位区間を、同一曜日、同一時間帯に、自動車1が、
所定回数、たとえば、10回あるいは50回、走行した
ときに、それまでに検出された操作状況の平均値が算出
され、初期プログラムが作成されて、RAM52に、記
憶され、学習プログラムD2およびD7は、同一曜日、
同一時間帯に、自動車1が、同一単位区間を、所定回
数、たとえば、10回あるいは50回、走行したとき
に、同一場所でなされたそれまでのブレーキペダル3
1、マニュアル・スイッチ34の操作状況を平均して、
初期プログラムが作成され、RAM52に、記憶される
ようになっている。ここに、ブレーキペダル31、マニ
ュアル・スイッチ34の操作が、所定の距離内でなされ
たとき、たとえば、ブレーキペダル31の操作の場合に
は、5m以内、マニュアル・スイッチ34の操作の場合
には、100m以内でなされたときは、同一場所でなさ
れたと判定するようになっている。
【0029】RAM52には、また、標準プログラムB
1ないしB5、学習プログラムC1ないしC3、D1な
いしD7を補正する補正プログラムE1ないしE7を備
えている。補正プログラムE1は、時計40からの信号
に基づき、メイン・コンピュータユニット50が、夜間
であると判定したときに、標準プログラムB1ないしB
5に、強制的に、一律の補正を加えるものであり、補正
プログラムE2は、メイン・コンピュータユニット50
が、渋滞していると判定したときに、標準プログラムB
1ないしB5および学習プログラムC1ないしC3なら
びにD1ないしD7に、強制的に、一律の補正を加える
ものであり、補正プログラムE3は、図示しないワイパ
ーの作動信号などに基づき、メイン・コンピュータユニ
ット50が、雨天や雪が振っている天候状態にあると判
定したときに、標準プログラムB1ないしB5および学
習プログラムC1ないしC3ならびにD1ないしD7
に、強制的に、一律の補正を加えるものであり、また、
補正プログラムE4は、積算計41からの信号に基づ
き、メイン・コンピュータユニット50が、連続走行時
間が、所定時間を越えたと判定したときに、標準プログ
ラムB1ないしB5および学習プログラムC1ないしC
3ならびにD1ないしD7に、強制的に、一律の補正を
加えるものである。これらの補正プログラムE1ないし
E4は、あらかじめ、実験的にあるいは理論的に作成さ
れ、RAM52に格納されている。
1ないしB5、学習プログラムC1ないしC3、D1な
いしD7を補正する補正プログラムE1ないしE7を備
えている。補正プログラムE1は、時計40からの信号
に基づき、メイン・コンピュータユニット50が、夜間
であると判定したときに、標準プログラムB1ないしB
5に、強制的に、一律の補正を加えるものであり、補正
プログラムE2は、メイン・コンピュータユニット50
が、渋滞していると判定したときに、標準プログラムB
1ないしB5および学習プログラムC1ないしC3なら
びにD1ないしD7に、強制的に、一律の補正を加える
ものであり、補正プログラムE3は、図示しないワイパ
ーの作動信号などに基づき、メイン・コンピュータユニ
ット50が、雨天や雪が振っている天候状態にあると判
定したときに、標準プログラムB1ないしB5および学
習プログラムC1ないしC3ならびにD1ないしD7
に、強制的に、一律の補正を加えるものであり、また、
補正プログラムE4は、積算計41からの信号に基づ
き、メイン・コンピュータユニット50が、連続走行時
間が、所定時間を越えたと判定したときに、標準プログ
ラムB1ないしB5および学習プログラムC1ないしC
3ならびにD1ないしD7に、強制的に、一律の補正を
加えるものである。これらの補正プログラムE1ないし
E4は、あらかじめ、実験的にあるいは理論的に作成さ
れ、RAM52に格納されている。
【0030】これに対して、補正プログラムE5は、ス
テアリングホィール4、アクセルペダル30およびブレ
ーキペダル31の操作信号に基づき、メイン・コンピュ
ータユニット50が、ステアリングホィール4の操舵速
度、アクセルペダル30の操作速度およびブレーキペダ
ル31の操作速度の大きさを検出し、特定のドライバー
の操作の特徴を判定し、標準プログラムB1ないしB5
を補正するものであり、補正プログラムE6は、それま
でに、RAM52に記憶されていた制御データに比し
て、自動車1の走行状態が、所定以上、不安定な方向に
あると、メイン・コンピュータユニット50が判定した
ときに、走行安定性の低下の程度に応じて、標準プログ
ラムB1ないしB5および学習プログラムC1ないしC
3ならびにD1ないしD7に、強制的に、補正を加える
ものであり、さらに、補正プログラムE7は、メイン・
コンピュータユニット50が、マニュアル・スイッチ3
4の操作状況を検出して、標準プログラムB1ないしB
5を補正するものである。ここに、補正プログラムE6
は、補正プログラムE1ないしE4と同様に、あらかじ
め、実験的にあるいは理論的に作成され、RAM52に
格納されているが、補正プログラムE5は、都市部、市
街地、市外地、山道、高速道路に分類された同一地域内
を、所定回数、たとえば、100回あるいは200回、
走行したときのステアリングホィール4の操舵速度、ア
クセルペダル30の操作速度およびブレーキペダル31
の操作速度を平均して、それぞれ、地域毎に、作成され
て、RAM52に格納され、また、補正プログラムE7
は、同一地域内を、所定回数、たとえば、100回ある
いは200回、走行したときのマニュアル・スイッチ3
4の操作状況を平均して、作成され、RAM52に格納
されるようになっている。
テアリングホィール4、アクセルペダル30およびブレ
ーキペダル31の操作信号に基づき、メイン・コンピュ
ータユニット50が、ステアリングホィール4の操舵速
度、アクセルペダル30の操作速度およびブレーキペダ
ル31の操作速度の大きさを検出し、特定のドライバー
の操作の特徴を判定し、標準プログラムB1ないしB5
を補正するものであり、補正プログラムE6は、それま
でに、RAM52に記憶されていた制御データに比し
て、自動車1の走行状態が、所定以上、不安定な方向に
あると、メイン・コンピュータユニット50が判定した
ときに、走行安定性の低下の程度に応じて、標準プログ
ラムB1ないしB5および学習プログラムC1ないしC
3ならびにD1ないしD7に、強制的に、補正を加える
ものであり、さらに、補正プログラムE7は、メイン・
コンピュータユニット50が、マニュアル・スイッチ3
4の操作状況を検出して、標準プログラムB1ないしB
5を補正するものである。ここに、補正プログラムE6
は、補正プログラムE1ないしE4と同様に、あらかじ
め、実験的にあるいは理論的に作成され、RAM52に
格納されているが、補正プログラムE5は、都市部、市
街地、市外地、山道、高速道路に分類された同一地域内
を、所定回数、たとえば、100回あるいは200回、
走行したときのステアリングホィール4の操舵速度、ア
クセルペダル30の操作速度およびブレーキペダル31
の操作速度を平均して、それぞれ、地域毎に、作成され
て、RAM52に格納され、また、補正プログラムE7
は、同一地域内を、所定回数、たとえば、100回ある
いは200回、走行したときのマニュアル・スイッチ3
4の操作状況を平均して、作成され、RAM52に格納
されるようになっている。
【0031】なお、補正プログラムE1、E5およびE
7が、標準プログラムB1ないしB5の補正にのみ使用
されているのは、特定地域内で使用される学習プログラ
ムC1ないしC3およびD1ないしD7は、道路毎、曜
日毎および時間帯毎に、自動車1が運転されたときのド
ライバーの操作の特徴が考慮されて、作成され、補正さ
れているから、補正プログラムE1、E5およびE7に
よる補正を要しないためである。
7が、標準プログラムB1ないしB5の補正にのみ使用
されているのは、特定地域内で使用される学習プログラ
ムC1ないしC3およびD1ないしD7は、道路毎、曜
日毎および時間帯毎に、自動車1が運転されたときのド
ライバーの操作の特徴が考慮されて、作成され、補正さ
れているから、補正プログラムE1、E5およびE7に
よる補正を要しないためである。
【0032】学習プログラムC1ないしC3、D1ない
しD7および補正プログラムE5ないしE7には、検出
されたデータ、たとえば、C1であれば、振動を示す上
下加速度GVが、C2であれば、横加速度GLが、記憶
されるようになっている。表1は、ROM51に格納さ
れた設定プログラムA1ないしA6の制御データおよび
RAM52に格納された標準プログラムB1ないしB5
のうち、自動車1が、所定時間、走行した後の標準プロ
グラムB3の制御データの比の一例を示すものである。
しD7および補正プログラムE5ないしE7には、検出
されたデータ、たとえば、C1であれば、振動を示す上
下加速度GVが、C2であれば、横加速度GLが、記憶
されるようになっている。表1は、ROM51に格納さ
れた設定プログラムA1ないしA6の制御データおよび
RAM52に格納された標準プログラムB1ないしB5
のうち、自動車1が、所定時間、走行した後の標準プロ
グラムB3の制御データの比の一例を示すものである。
【0033】表1において、ACSは、アクティブサス
ペンション制御装置12の制御データの設定プログラム
A1ないしA6および標準プログラムB3の間の比、A
BSは、アンチ・ロック・ブレーキング制御装置14の
制御データの設定プログラムA1ないしA6および標準
プログラムB3の間の比、VGRは、ギヤ比制御装置7
の制御データの設定プログラムA1ないしA6および標
準プログラムB3の間の比、4WSは、4輪操舵制御装
置17の制御データの設定プログラムA1ないしA6お
よび標準プログラムB3の間の比、TRCは、トラクシ
ョン・コントロール装置15の制御データの設定プログ
ラムA1ないしA6および標準プログラムB3の間の
比、EGCは、エンジン制御装置3の制御データの設定
プログラムA1ないしA6および標準プログラムB3の
間の比、PSCは、パワーステアリング制御装置9の制
御データの設定プログラムA1ないしA6および標準プ
ログラムB3の間の比の一例を、それぞれ、示してい
る。これらの値に、それぞれの制御装置につき、所定の
係数を乗じて、それぞれの制御装置の制御データが得ら
れる。ここに、ACSにおいては、1がサスペンション
が最もソフトに、5が最もハードになる制御データに、
ABSにおいては、1が最も制動がかかりにくく、5が
最も制動がかかる制御データに、VGRにおいては、1
が最もギヤ比が大きく、5が最もギヤ比が小さい制御デ
ータに、4WSにおいては、1が最も後輪が同相方向に
操舵され、5が最も逆相方向に操舵される制御データ
に、TRCにおいては、1が最もスリップが小さく、5
が最もスリップが大きく、パワーがアップする制御デー
タに、EGCにおいては、1が最も燃費効率が良く、5
が最も得られるパワーが大きくなる制御データに、PS
Cにおいては、1が最も小さな力でステアリングホィー
ル4を操舵することができ、5がステアリングホィール
4を操舵するために、最も大きな力を要する制御データ
に、それぞれ、対応している。
ペンション制御装置12の制御データの設定プログラム
A1ないしA6および標準プログラムB3の間の比、A
BSは、アンチ・ロック・ブレーキング制御装置14の
制御データの設定プログラムA1ないしA6および標準
プログラムB3の間の比、VGRは、ギヤ比制御装置7
の制御データの設定プログラムA1ないしA6および標
準プログラムB3の間の比、4WSは、4輪操舵制御装
置17の制御データの設定プログラムA1ないしA6お
よび標準プログラムB3の間の比、TRCは、トラクシ
ョン・コントロール装置15の制御データの設定プログ
ラムA1ないしA6および標準プログラムB3の間の
比、EGCは、エンジン制御装置3の制御データの設定
プログラムA1ないしA6および標準プログラムB3の
間の比、PSCは、パワーステアリング制御装置9の制
御データの設定プログラムA1ないしA6および標準プ
ログラムB3の間の比の一例を、それぞれ、示してい
る。これらの値に、それぞれの制御装置につき、所定の
係数を乗じて、それぞれの制御装置の制御データが得ら
れる。ここに、ACSにおいては、1がサスペンション
が最もソフトに、5が最もハードになる制御データに、
ABSにおいては、1が最も制動がかかりにくく、5が
最も制動がかかる制御データに、VGRにおいては、1
が最もギヤ比が大きく、5が最もギヤ比が小さい制御デ
ータに、4WSにおいては、1が最も後輪が同相方向に
操舵され、5が最も逆相方向に操舵される制御データ
に、TRCにおいては、1が最もスリップが小さく、5
が最もスリップが大きく、パワーがアップする制御デー
タに、EGCにおいては、1が最も燃費効率が良く、5
が最も得られるパワーが大きくなる制御データに、PS
Cにおいては、1が最も小さな力でステアリングホィー
ル4を操舵することができ、5がステアリングホィール
4を操舵するために、最も大きな力を要する制御データ
に、それぞれ、対応している。
【0034】これらの設定プログラムA1ないしA7に
おける制御データの設定は、一例にすぎず、いかなる車
両特性を、自動車1に持たせたときに、より多くのドラ
イバーに満足を与え得るかについての考え方により、変
更が可能であることは言うまでもない。表1のうち、A
CSの例で、制御データ設定の考え方につき、説明を加
えると、都市部走行用設定プログラムであるA1におい
ては、渋滞などが生じやすく、したがって、発進、停止
を繰り返すことが多いので、スコットやダイブを防止す
るため、サスペンションがかなりハードになるように、
制御データの比は4に設定されており、市街地走行用設
定プログラムであるA2においては、車速Vが、都市部
に比して、高くなるが、それほど高速ではなく、したが
って、走行安定性はほとんど問題にならず、専ら乗り心
地を重視して、サスペンションが最もソフトになるよう
に、制御データの比は1に設定されており、市外地走行
用設定プログラムであるA3においては、車速Vがさら
に高くなるため、走行安定性も考慮して、サスペンショ
ンがソフトになるように、制御データの比は2に設定さ
れており、山道走行用設定プログラムであるA4、高速
道路走行用設定プログラムであるA5になるにしたがっ
て、車速Vは一層高くなるので、次第に、サスペンショ
ンがハードになるように、これらにおいては、制御デー
タの比は、それぞれ、3および4に設定されている。さ
らに、路面摩擦係数の低い道路を走行用の設定プログラ
ムA6においては、車両の挙動ができるだけゆるやかに
なるように、サスペンションが最もソフトとするため、
制御データの比は1に設定され、横加速度GLが、たと
えば、0.5Gを越えた専ら走行安定性を問題にすべき
走行状態を対象とする設定プログラムA7においては、
サスペンションが最もハードになるように、制御データ
の比は5に設定されている。
おける制御データの設定は、一例にすぎず、いかなる車
両特性を、自動車1に持たせたときに、より多くのドラ
イバーに満足を与え得るかについての考え方により、変
更が可能であることは言うまでもない。表1のうち、A
CSの例で、制御データ設定の考え方につき、説明を加
えると、都市部走行用設定プログラムであるA1におい
ては、渋滞などが生じやすく、したがって、発進、停止
を繰り返すことが多いので、スコットやダイブを防止す
るため、サスペンションがかなりハードになるように、
制御データの比は4に設定されており、市街地走行用設
定プログラムであるA2においては、車速Vが、都市部
に比して、高くなるが、それほど高速ではなく、したが
って、走行安定性はほとんど問題にならず、専ら乗り心
地を重視して、サスペンションが最もソフトになるよう
に、制御データの比は1に設定されており、市外地走行
用設定プログラムであるA3においては、車速Vがさら
に高くなるため、走行安定性も考慮して、サスペンショ
ンがソフトになるように、制御データの比は2に設定さ
れており、山道走行用設定プログラムであるA4、高速
道路走行用設定プログラムであるA5になるにしたがっ
て、車速Vは一層高くなるので、次第に、サスペンショ
ンがハードになるように、これらにおいては、制御デー
タの比は、それぞれ、3および4に設定されている。さ
らに、路面摩擦係数の低い道路を走行用の設定プログラ
ムA6においては、車両の挙動ができるだけゆるやかに
なるように、サスペンションが最もソフトとするため、
制御データの比は1に設定され、横加速度GLが、たと
えば、0.5Gを越えた専ら走行安定性を問題にすべき
走行状態を対象とする設定プログラムA7においては、
サスペンションが最もハードになるように、制御データ
の比は5に設定されている。
【0035】表1において、標準プログラムB1ないし
B5の一例として示された市外地走行用の標準プログラ
ムB3は、特定のドライバーが慎重な運転をする場合
に、設定プログラムA3が補正された例を示すものであ
り、設定プログラムA3の制御データの比は、いずれ
も、慎重な運転をするのに適した値に補正されている。
表2は、学習プログラムC1ないしC3の制御データ
が、特定地域内の各道路の地形状態により、どのように
補正されるかを示し、表3は、学習プログラムD1、D
3ないしD6の制御データが、特定地域内の道路の単位
区間毎のドライバーの自動車1の操作状況により、どの
ように補正されるか、および、学習プログラムD2およ
びD7が、特定地域内の道路の各単位区間における各場
所毎に、ドライバーの自動車1の操作状況により、どの
ように補正されるかを、それぞれ、示すものであり、ま
た、表4は、補正プログラムE1ないしE7により、標
準プログラムB1ないしB5、学習プログラムC1ない
しC3および学習プログラムD1ないしD7の制御デー
タが、どのように補正されるかを示すものである。
B5の一例として示された市外地走行用の標準プログラ
ムB3は、特定のドライバーが慎重な運転をする場合
に、設定プログラムA3が補正された例を示すものであ
り、設定プログラムA3の制御データの比は、いずれ
も、慎重な運転をするのに適した値に補正されている。
表2は、学習プログラムC1ないしC3の制御データ
が、特定地域内の各道路の地形状態により、どのように
補正されるかを示し、表3は、学習プログラムD1、D
3ないしD6の制御データが、特定地域内の道路の単位
区間毎のドライバーの自動車1の操作状況により、どの
ように補正されるか、および、学習プログラムD2およ
びD7が、特定地域内の道路の各単位区間における各場
所毎に、ドライバーの自動車1の操作状況により、どの
ように補正されるかを、それぞれ、示すものであり、ま
た、表4は、補正プログラムE1ないしE7により、標
準プログラムB1ないしB5、学習プログラムC1ない
しC3および学習プログラムD1ないしD7の制御デー
タが、どのように補正されるかを示すものである。
【0036】表2、表3および表4における操作状況に
基づく補正は、あらかじめ記憶しているマップに基づい
てなされる。表2および表3において、「大」とは、制
御データの比の値を大きく補正することを意味し、
「小」とは、制御データの比の値を大きく補正すること
を意味している。図4は、メイン・コンピュータユニッ
ト50によって実行される基本制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
基づく補正は、あらかじめ記憶しているマップに基づい
てなされる。表2および表3において、「大」とは、制
御データの比の値を大きく補正することを意味し、
「小」とは、制御データの比の値を大きく補正すること
を意味している。図4は、メイン・コンピュータユニッ
ト50によって実行される基本制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0037】図4において、まず、横加速度センサ46
から、横加速度GLが、アンチ・ロック・ブレーキング
制御装置14から、路面摩擦係数の推定値μが、それぞ
れ、メイン・コンピュータユニット50に入力される。
次いで、メイン・コンピュータユニット50は、横加速
度センサ46から入力された横加速度GLの絶対値が、
所定値GLo 、たとえば、0.5G以上か否かを判定す
る。
から、横加速度GLが、アンチ・ロック・ブレーキング
制御装置14から、路面摩擦係数の推定値μが、それぞ
れ、メイン・コンピュータユニット50に入力される。
次いで、メイン・コンピュータユニット50は、横加速
度センサ46から入力された横加速度GLの絶対値が、
所定値GLo 、たとえば、0.5G以上か否かを判定す
る。
【0038】その結果、YESのときは、自動車1に加
わる横加速度GLが大きく、専ら走行安定性を重視する
必要のある走行状態にあり、ROM51に格納された設
定プログラムA7に基づき、制御を実行すべき状態にあ
ると判定されるから、メイン・コンピュータユニット5
0は、フラグPを0にセットし、さらに、前回のサイク
ルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更さ
れたか否かを判定し、変更されたときは、フラグSを0
にセットし、変更されていないときは、フラグSを1に
セットする。
わる横加速度GLが大きく、専ら走行安定性を重視する
必要のある走行状態にあり、ROM51に格納された設
定プログラムA7に基づき、制御を実行すべき状態にあ
ると判定されるから、メイン・コンピュータユニット5
0は、フラグPを0にセットし、さらに、前回のサイク
ルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更さ
れたか否かを判定し、変更されたときは、フラグSを0
にセットし、変更されていないときは、フラグSを1に
セットする。
【0039】他方、NOのときは、アンチ・ロック・ブ
レーキング制御装置14からの入力信号に基づいて、路
面摩擦係数の推定値μが、所定値μo 以下か否かを判定
する。その結果、YESのときは、路面摩擦係数の低い
道路を走行中と認められ、専ら走行安定性を重視する必
要のある走行状態にあり、ROM51に格納された設定
プログラムA6に基づき、制御を実行すべき状態にある
と判定されるから、メイン・コンピュータユニット50
は、フラグPを1にセットし、さらに、前回のサイクル
と今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更され
たか否かを判定し、変更されたときは、フラグSを0に
セットし、変更されていないときは、フラグSを1にセ
ットする。
レーキング制御装置14からの入力信号に基づいて、路
面摩擦係数の推定値μが、所定値μo 以下か否かを判定
する。その結果、YESのときは、路面摩擦係数の低い
道路を走行中と認められ、専ら走行安定性を重視する必
要のある走行状態にあり、ROM51に格納された設定
プログラムA6に基づき、制御を実行すべき状態にある
と判定されるから、メイン・コンピュータユニット50
は、フラグPを1にセットし、さらに、前回のサイクル
と今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更され
たか否かを判定し、変更されたときは、フラグSを0に
セットし、変更されていないときは、フラグSを1にセ
ットする。
【0040】他方、NOのときは、ドライバー判定サブ
ルーチンが実行されて、ドライバーが、オーナードライ
バーやその家族などの特定のドライバーが否かが判定さ
れ、設定プログラムA1ないしA5による制御を実行す
る必要があるか否かが判定される。すなわち、図5に示
されるように、メイン・コンピュータユニット50は、
先ずICカード48を読み取り、特定ドライバーに関す
る識別情報及び学習情報があるかないかを判定する。
ルーチンが実行されて、ドライバーが、オーナードライ
バーやその家族などの特定のドライバーが否かが判定さ
れ、設定プログラムA1ないしA5による制御を実行す
る必要があるか否かが判定される。すなわち、図5に示
されるように、メイン・コンピュータユニット50は、
先ずICカード48を読み取り、特定ドライバーに関す
る識別情報及び学習情報があるかないかを判定する。
【0041】その結果、特定ドライバーである場合に
は、メイン・コンピュータユニット50は、フラグFを
0にセットするとともに、さらに、前回のサイクルにお
いて、フラグFが0であったか否かを判定して、前回の
サイクルにおいて、フラグFが0でなかったときは、フ
ラグSを0にセットし、前回のサイクルにおいても、フ
ラグFが0であったときは、フラグSを1にセットす
る。
は、メイン・コンピュータユニット50は、フラグFを
0にセットするとともに、さらに、前回のサイクルにお
いて、フラグFが0であったか否かを判定して、前回の
サイクルにおいて、フラグFが0でなかったときは、フ
ラグSを0にセットし、前回のサイクルにおいても、フ
ラグFが0であったときは、フラグSを1にセットす
る。
【0042】他方、特定ドライバーの識別情報が読み込
まれないときは、オーナードライバーあるいはその家族
などの特定のドライバーではないと判定して、フラグF
を1にセットするとともに、さらに、前回のサイクルに
おいて、フラグFが1であったか否かを判定して、前回
のサイクルにおいて、フラグFが1でなかったときは、
フラグSを0にセットし、前回のサイクルにおいても、
フラグFが1であったときは、フラグSを1にセットす
る。
まれないときは、オーナードライバーあるいはその家族
などの特定のドライバーではないと判定して、フラグF
を1にセットするとともに、さらに、前回のサイクルに
おいて、フラグFが1であったか否かを判定して、前回
のサイクルにおいて、フラグFが1でなかったときは、
フラグSを0にセットし、前回のサイクルにおいても、
フラグFが1であったときは、フラグSを1にセットす
る。
【0043】こうして、ドライバー判定サブルーチンに
より、ドライバーが、オーナードライバーあるいはその
家族などの特定のドライバーか否かを判定した後、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、図6に示す
地域判定サブルーチンを実行する。すなわち、メイン・
コンピュータユニット50は、位置検出センサ18から
の信号に基づき、位置検出用コンピュータユニット53
により生成されたナビゲーション信号が読み取る。
より、ドライバーが、オーナードライバーあるいはその
家族などの特定のドライバーか否かを判定した後、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、図6に示す
地域判定サブルーチンを実行する。すなわち、メイン・
コンピュータユニット50は、位置検出センサ18から
の信号に基づき、位置検出用コンピュータユニット53
により生成されたナビゲーション信号が読み取る。
【0044】その結果、ナビゲーション信号を読み取る
ことができないときは、フラグHが0にセットされ、リ
ターンされる。他方、ナビゲーション信号を読み取るこ
とができたが、ナビゲーション信号が不適当で、ナビゲ
ーション信号に基づき、自動車1の位置を正確に決定す
ることができないと、メイン・コンピュータユニット5
0が判定したときは、フラグHが1にセットされ、リタ
ーンされる。
ことができないときは、フラグHが0にセットされ、リ
ターンされる。他方、ナビゲーション信号を読み取るこ
とができたが、ナビゲーション信号が不適当で、ナビゲ
ーション信号に基づき、自動車1の位置を正確に決定す
ることができないと、メイン・コンピュータユニット5
0が判定したときは、フラグHが1にセットされ、リタ
ーンされる。
【0045】これに対して、ナビゲーション信号に基づ
き、自動車1の位置を決定し得るときは、フラグHが2
にセットされ、さらに、メイン・コンピュータユニット
50は、このナビゲーション信号に基づき、自動車1の
現在の位置と自動車1のオーナーの自宅あるいはディー
ラーの所在地などの基点からの直線距離Lが、所定距離
Lo以内、たとえば、20km以内の特定地域内を走行中か
否かを判定する。
き、自動車1の位置を決定し得るときは、フラグHが2
にセットされ、さらに、メイン・コンピュータユニット
50は、このナビゲーション信号に基づき、自動車1の
現在の位置と自動車1のオーナーの自宅あるいはディー
ラーの所在地などの基点からの直線距離Lが、所定距離
Lo以内、たとえば、20km以内の特定地域内を走行中か
否かを判定する。
【0046】その結果、自動車1のオーナーの自宅ある
いはディーラーの所在地などの基点からの直線距離L
が、所定距離Lo 以内、たとえば、20km以内の特定地
域内を、走行中と判定したときは、メイン・コンピュー
タユニット50は、フラグMを0にセットし、他方、特
定地域外を走行中と判定したときは、フラグMを1にセ
ットする。
いはディーラーの所在地などの基点からの直線距離L
が、所定距離Lo 以内、たとえば、20km以内の特定地
域内を、走行中と判定したときは、メイン・コンピュー
タユニット50は、フラグMを0にセットし、他方、特
定地域外を走行中と判定したときは、フラグMを1にセ
ットする。
【0047】次いで、メイン・コンピュータユニット5
0は、図7および図8に示されるプログラム選択サブル
ーチンを実行する。すなわち、図7および図8に示され
るように、メイン・コンピュータユニット50は、ま
ず、フラグFが0か否かによって、ドライバーが、オー
ナードライバーやその家族などの特定のドライバーか否
かを判定する。
0は、図7および図8に示されるプログラム選択サブル
ーチンを実行する。すなわち、図7および図8に示され
るように、メイン・コンピュータユニット50は、ま
ず、フラグFが0か否かによって、ドライバーが、オー
ナードライバーやその家族などの特定のドライバーか否
かを判定する。
【0048】その結果、NOのとき、すなわち、ドライ
バーが、特定のドライバーではないと判定したときは、
メイン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグ
Hが0か否かを判定する。その結果、YESのときは、
ドライバーは、特定ドライバーではないので、本来、R
OM51に格納された設定プログラムA1ないしA5に
基づき、制御が実行されるべきであるが、ナビゲーショ
ン信号を読み出すことができず、自動車1が、いずれの
地域にあるか、判定し得ないので、メイン・コンピュー
タユニット50は、設定プログラムA1ないしA5のう
ち、標準的なプログラムである設定プログラムA3にア
クセスし、フラグNを0にセットするとともに、前回の
サイクルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが
変更されたときは、フラグSを0にセットし、変更され
ていないときは、フラグSを1にセットする。
バーが、特定のドライバーではないと判定したときは、
メイン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグ
Hが0か否かを判定する。その結果、YESのときは、
ドライバーは、特定ドライバーではないので、本来、R
OM51に格納された設定プログラムA1ないしA5に
基づき、制御が実行されるべきであるが、ナビゲーショ
ン信号を読み出すことができず、自動車1が、いずれの
地域にあるか、判定し得ないので、メイン・コンピュー
タユニット50は、設定プログラムA1ないしA5のう
ち、標準的なプログラムである設定プログラムA3にア
クセスし、フラグNを0にセットするとともに、前回の
サイクルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが
変更されたときは、フラグSを0にセットし、変更され
ていないときは、フラグSを1にセットする。
【0049】他方、フラグHが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、ROM51に格納され
た設定プログラムA1ないしA5にアクセスし、フラグ
Nを0にセットするとともに、前回のサイクルと今回の
サイクルとで、使用するプログラムが変更されたとき
は、フラグSを0にセットし、変更されていないとき
は、フラグSを1にセットする。
・コンピュータユニット50は、ROM51に格納され
た設定プログラムA1ないしA5にアクセスし、フラグ
Nを0にセットするとともに、前回のサイクルと今回の
サイクルとで、使用するプログラムが変更されたとき
は、フラグSを0にセットし、変更されていないとき
は、フラグSを1にセットする。
【0050】これに対して、フラグFが0ではないと
き、すなわち、ドライバーが、特定のドライバーである
と判定されたときは、メイン・コンピュータユニット5
0は、さらに、フラグHが0か否かを判定する。その結
果、YESのときは、ドライバーが、特定ドライバーと
判定されているので、標準プログラムB1ないしB5お
よび補正プログラムE1ないしE7、あるいは、学習プ
ログラムC1ないしC3ならびにD1ないしD7および
補正プログラムE1ないしE4ならびにE6に基づき、
制御が実行されるべきであるが、ナビゲーション信号を
読み出すことができず、自動車1が、いずれの地域にあ
るかさえ、判定し得ないので、メイン・コンピュータユ
ニット50は、標準プログラムB1ないしB5のうち、
最も標準的なプログラムである標準プログラムB3にア
クセスし、フラグNを1にセットするとともに、前回の
サイクルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが
変更されたときは、フラグSを0にセットし、変更され
ていないときは、フラグSを1にセットする。
き、すなわち、ドライバーが、特定のドライバーである
と判定されたときは、メイン・コンピュータユニット5
0は、さらに、フラグHが0か否かを判定する。その結
果、YESのときは、ドライバーが、特定ドライバーと
判定されているので、標準プログラムB1ないしB5お
よび補正プログラムE1ないしE7、あるいは、学習プ
ログラムC1ないしC3ならびにD1ないしD7および
補正プログラムE1ないしE4ならびにE6に基づき、
制御が実行されるべきであるが、ナビゲーション信号を
読み出すことができず、自動車1が、いずれの地域にあ
るかさえ、判定し得ないので、メイン・コンピュータユ
ニット50は、標準プログラムB1ないしB5のうち、
最も標準的なプログラムである標準プログラムB3にア
クセスし、フラグNを1にセットするとともに、前回の
サイクルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが
変更されたときは、フラグSを0にセットし、変更され
ていないときは、フラグSを1にセットする。
【0051】他方、NOのときは、メイン・コンピュー
タユニット50は、さらに、フラグHが1か否かを判定
する。その結果、YESのときは、ドライバーが、特定
ドライバーと判定されているので、標準プログラムB1
ないしB5および補正プログラムE1ないしE7、ある
いは、学習プログラムC1ないしC3ならびにD1ない
しD7および補正プログラムE1ないしE4ならびにE
6に基づき、制御が実行されるべきであるが、ナビゲー
ション信号により、自動車1の正確な位置を判定するこ
とができないので、メイン・コンピュータユニット50
は、標準プログラムB1ないしB5にアクセスし、フラ
グNを2にセットするとともに、前回のサイクルと今回
のサイクルとで、使用するプログラムが変更されたとき
は、フラグSを0にセットし、変更されていないとき
は、フラグSを1にセットする。
タユニット50は、さらに、フラグHが1か否かを判定
する。その結果、YESのときは、ドライバーが、特定
ドライバーと判定されているので、標準プログラムB1
ないしB5および補正プログラムE1ないしE7、ある
いは、学習プログラムC1ないしC3ならびにD1ない
しD7および補正プログラムE1ないしE4ならびにE
6に基づき、制御が実行されるべきであるが、ナビゲー
ション信号により、自動車1の正確な位置を判定するこ
とができないので、メイン・コンピュータユニット50
は、標準プログラムB1ないしB5にアクセスし、フラ
グNを2にセットするとともに、前回のサイクルと今回
のサイクルとで、使用するプログラムが変更されたとき
は、フラグSを0にセットし、変更されていないとき
は、フラグSを1にセットする。
【0052】他方、NOのときは、メイン・コンピュー
タユニット50は、さらに、フラグMが0か否かによ
り、自動車1が、特定地域内にあるか否かを判定する。
その結果、NOのときは、自動車1は、特定地域外をあ
ると認められるから、メイン・コンピュータユニット5
0は、RAM52に格納された標準プログラムB1ない
しB5および補正プログラムE1ないしE7にアクセス
し、フラグNを3にセットするとともに、前回のサイク
ルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更さ
れたときは、フラグSを0にセットし、変更されていな
いときは、フラグSを1にセットする。
タユニット50は、さらに、フラグMが0か否かによ
り、自動車1が、特定地域内にあるか否かを判定する。
その結果、NOのときは、自動車1は、特定地域外をあ
ると認められるから、メイン・コンピュータユニット5
0は、RAM52に格納された標準プログラムB1ない
しB5および補正プログラムE1ないしE7にアクセス
し、フラグNを3にセットするとともに、前回のサイク
ルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更さ
れたときは、フラグSを0にセットし、変更されていな
いときは、フラグSを1にセットする。
【0053】他方、YESのときは、自動車1は、特定
地域内にあると認められるが、走行すべき単位区間につ
いてのその曜日、その時間帯の制御データが、未だ、学
習されてはおらず、RAM52に記憶されていない可能
性があるので、走行すべき単位区間におけるその曜日、
その時間帯の制御データが、学習されて、RAM52に
記憶されているか否かを判定する。
地域内にあると認められるが、走行すべき単位区間につ
いてのその曜日、その時間帯の制御データが、未だ、学
習されてはおらず、RAM52に記憶されていない可能
性があるので、走行すべき単位区間におけるその曜日、
その時間帯の制御データが、学習されて、RAM52に
記憶されているか否かを判定する。
【0054】その結果、YESのとき、すなわち、走行
すべき単位区間におけるその曜日、その時間帯の制御デ
ータが、すでに、学習され、記憶されているときは、メ
イン・コンピュータユニット50は、RAM52に格納
された学習プログラムC1ないしC3ならびにD1ない
しD7およびE1ないしE4ならびにE6にアクセス
し、フラグNを4にセットするとともに、前回のサイク
ルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更さ
れたときは、フラグSを0にセットし、変更されていな
いときは、フラグSを1にセットする。
すべき単位区間におけるその曜日、その時間帯の制御デ
ータが、すでに、学習され、記憶されているときは、メ
イン・コンピュータユニット50は、RAM52に格納
された学習プログラムC1ないしC3ならびにD1ない
しD7およびE1ないしE4ならびにE6にアクセス
し、フラグNを4にセットするとともに、前回のサイク
ルと今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更さ
れたときは、フラグSを0にセットし、変更されていな
いときは、フラグSを1にセットする。
【0055】他方、NOのとき、すなわち、その曜日、
その時間帯におけるその走行すべき単位区間の制御デー
タが、学習されてはおらず、RAM52に記憶されてい
ないときは、メイン・コンピュータユニット50は、さ
らに、その単位区間からの直線距離lが所定距離lo 、
たとえば、20m以内の近隣単位区間のその曜日、その
時間帯の制御データが、学習され、RAM52に記憶さ
れているか否かを判定する。
その時間帯におけるその走行すべき単位区間の制御デー
タが、学習されてはおらず、RAM52に記憶されてい
ないときは、メイン・コンピュータユニット50は、さ
らに、その単位区間からの直線距離lが所定距離lo 、
たとえば、20m以内の近隣単位区間のその曜日、その
時間帯の制御データが、学習され、RAM52に記憶さ
れているか否かを判定する。
【0056】その結果、NOのときは、学習プログラム
により、制御を実行することはできないと判定して、メ
イン・コンピュータユニット50は、RAM52に格納
された標準プログラムB1ないしB5および補正プログ
ラムE1ないしE7にアクセスし、フラグNを3にセッ
トするとともに、前回のサイクルと今回のサイクルと
で、使用するプログラムが変更されたときは、フラグS
を0にセットし、変更されていないときは、フラグSを
1にセットする。
により、制御を実行することはできないと判定して、メ
イン・コンピュータユニット50は、RAM52に格納
された標準プログラムB1ないしB5および補正プログ
ラムE1ないしE7にアクセスし、フラグNを3にセッ
トするとともに、前回のサイクルと今回のサイクルと
で、使用するプログラムが変更されたときは、フラグS
を0にセットし、変更されていないときは、フラグSを
1にセットする。
【0057】これに対して、YESのとき、すなわち、
走行すべき単位区間からの直線距離lが所定距離lo 、
たとえば、20m以内の近隣単位区間におけるその曜
日、その時間帯の制御データが、RAM52に記憶され
ているときは、学習プログラムD1、D3ないしD6に
関しては、この制御データは、その特定ドライバーが、
走行すべき単位区間を、その曜日、その時間帯に走行し
たときに、学習される制御データに類似していると認め
られる、したがって、標準プログラムB1ないしB5に
基づき、制御を実行するよりも、その近隣単位区間のそ
の曜日、その時間帯の制御データに基づいて、制御を実
行する方が、ドライバーにより大きな満足を与え得ると
考えられるから、メイン・コンピュータユニット50
は、RAM52に記憶された近隣単位区間の学習プログ
ラムC1ないしC3およびD1、D3ないしD6にアク
セスして、この近隣単位区間の類似データを、ゲインk
だけ、安定側に補正し、フラグNを5にセットする。し
かし、学習プログラムD2およびD7の制御データは、
それぞれ、ブレーキペダル31の操作位置およびマニュ
アル・スイッチ34の操作位置を学習して、得られるべ
きものであるから、近隣単位区間の制御データがあって
も、これらに基づき、制御実行することは、適当でない
ので、メイン・コンピュータユニット50は、RAM5
2に記憶された近隣単位区間の学習プログラムD2およ
びD7には、アクセスしない。その後、前回のサイクル
と今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更され
たか否かを判定して、変更されたときは、フラグSを0
にセットし、変更されていないときは、フラグSを1に
セットする。
走行すべき単位区間からの直線距離lが所定距離lo 、
たとえば、20m以内の近隣単位区間におけるその曜
日、その時間帯の制御データが、RAM52に記憶され
ているときは、学習プログラムD1、D3ないしD6に
関しては、この制御データは、その特定ドライバーが、
走行すべき単位区間を、その曜日、その時間帯に走行し
たときに、学習される制御データに類似していると認め
られる、したがって、標準プログラムB1ないしB5に
基づき、制御を実行するよりも、その近隣単位区間のそ
の曜日、その時間帯の制御データに基づいて、制御を実
行する方が、ドライバーにより大きな満足を与え得ると
考えられるから、メイン・コンピュータユニット50
は、RAM52に記憶された近隣単位区間の学習プログ
ラムC1ないしC3およびD1、D3ないしD6にアク
セスして、この近隣単位区間の類似データを、ゲインk
だけ、安定側に補正し、フラグNを5にセットする。し
かし、学習プログラムD2およびD7の制御データは、
それぞれ、ブレーキペダル31の操作位置およびマニュ
アル・スイッチ34の操作位置を学習して、得られるべ
きものであるから、近隣単位区間の制御データがあって
も、これらに基づき、制御実行することは、適当でない
ので、メイン・コンピュータユニット50は、RAM5
2に記憶された近隣単位区間の学習プログラムD2およ
びD7には、アクセスしない。その後、前回のサイクル
と今回のサイクルとで、使用するプログラムが変更され
たか否かを判定して、変更されたときは、フラグSを0
にセットし、変更されていないときは、フラグSを1に
セットする。
【0058】図9および図10は、学習制御サブルーチ
ンを示すフローチャートである。図9および図10にお
いて、メイン・コンピュータユニット50は、まず、フ
ラグNが0か否かを判定する。その結果、YESのとき
は、ROM52に格納された設定プログラムA1ないし
A5、あるいは、設定プログラムA3にしたがって、制
御がなされるので、メイン・コンピュータユニット50
は、学習制御を実行しない。
ンを示すフローチャートである。図9および図10にお
いて、メイン・コンピュータユニット50は、まず、フ
ラグNが0か否かを判定する。その結果、YESのとき
は、ROM52に格納された設定プログラムA1ないし
A5、あるいは、設定プログラムA3にしたがって、制
御がなされるので、メイン・コンピュータユニット50
は、学習制御を実行しない。
【0059】他方、NOのときは、メイン・コンピュー
タユニット50は、さらに、フラグNが1か否かを判定
する。その結果、YESのときは、ナビゲーション信号
を読み取ることができず、標準プログラムB1ないしB
5のうち、最も標準的なプログラムB3を、暫定的に選
択して、制御を実行する場合であるので、実際に、標準
プログラムB3を選択していることが適当であるとは、
必ずしも言えず、もし、適当でないときには、学習制御
を実行すると、標準プログラムB3を、学習制御によ
り、かえって、不適当に、補正してしまうおそれがある
から、学習制御は実行しない。
タユニット50は、さらに、フラグNが1か否かを判定
する。その結果、YESのときは、ナビゲーション信号
を読み取ることができず、標準プログラムB1ないしB
5のうち、最も標準的なプログラムB3を、暫定的に選
択して、制御を実行する場合であるので、実際に、標準
プログラムB3を選択していることが適当であるとは、
必ずしも言えず、もし、適当でないときには、学習制御
を実行すると、標準プログラムB3を、学習制御によ
り、かえって、不適当に、補正してしまうおそれがある
から、学習制御は実行しない。
【0060】これに対して、フラグNが1でないとき
は、メイン・コンピュータユニット50は、ICカード
48に記憶されている学習情報すなわち、学習プログラ
ムC1〜C3、D1〜D7および記憶されている各種学
習データを読み取ってRAM52に入力する。さらに、
この場合には、メイン・コンピュータユニット50は、
フラグNが2か否かを判定する。
は、メイン・コンピュータユニット50は、ICカード
48に記憶されている学習情報すなわち、学習プログラ
ムC1〜C3、D1〜D7および記憶されている各種学
習データを読み取ってRAM52に入力する。さらに、
この場合には、メイン・コンピュータユニット50は、
フラグNが2か否かを判定する。
【0061】その結果、YESのときは、メイン・コン
ピュータユニット50は、ナビゲーション信号に基づ
き、B1ないしB5の中から該当する地域の標準プログ
ラムを読出して、その標準プログラムの各制御装置、す
なわち、アクティブサスペンション制御装置12、アン
チ・ロック・ブレーキング制御装置14、ギヤ比制御装
置7、4輪操舵制御装置17、トラクション・コントロ
ール装置15、エンジン制御装置3、パワーステアリン
グ制御装置9の制御データDBo を読出し、さらに、走
行データDを読み込んで、制御データDBo と走行デー
タDの差の絶対値が、所定値d1以下か否かを、各制御
装置毎に、判定する。
ピュータユニット50は、ナビゲーション信号に基づ
き、B1ないしB5の中から該当する地域の標準プログ
ラムを読出して、その標準プログラムの各制御装置、す
なわち、アクティブサスペンション制御装置12、アン
チ・ロック・ブレーキング制御装置14、ギヤ比制御装
置7、4輪操舵制御装置17、トラクション・コントロ
ール装置15、エンジン制御装置3、パワーステアリン
グ制御装置9の制御データDBo を読出し、さらに、走
行データDを読み込んで、制御データDBo と走行デー
タDの差の絶対値が、所定値d1以下か否かを、各制御
装置毎に、判定する。
【0062】その結果、YESのときは、RAM52に
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、走
行データDとの差が小さく、RAM52に記憶されてい
るその制御装置の制御データDBo を補正する必要がな
いと認められるから、メイン・コンピュータユニット5
0は、その走行データDの学習はおこなわない。他方、
NOのときは、メイン・コンピュータユニット50は、
さらに、制御データDBo と走行データDの差の絶対値
が、所定値d2以上か否かを、各制御装置毎に、判定す
る。ここに、d2>d1である。
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、走
行データDとの差が小さく、RAM52に記憶されてい
るその制御装置の制御データDBo を補正する必要がな
いと認められるから、メイン・コンピュータユニット5
0は、その走行データDの学習はおこなわない。他方、
NOのときは、メイン・コンピュータユニット50は、
さらに、制御データDBo と走行データDの差の絶対値
が、所定値d2以上か否かを、各制御装置毎に、判定す
る。ここに、d2>d1である。
【0063】その結果、YESのときは、RAM52に
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、走
行データDとの差がきわめて大きく、特定ドライバーの
かかる操作は、突発的になされた可能性が大きく、した
がって、そのような走行データDを学習することは適当
でないから、メイン・コンピュータユニット50は、そ
の走行データDの学習はおこなわない。
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、走
行データDとの差がきわめて大きく、特定ドライバーの
かかる操作は、突発的になされた可能性が大きく、した
がって、そのような走行データDを学習することは適当
でないから、メイン・コンピュータユニット50は、そ
の走行データDの学習はおこなわない。
【0064】これに対して、NOのときは、メイン・コ
ンピュータユニット50は、更新回数nが、所定回数n
o に達したか否かを判定する。その結果、NOのとき
は、学習制御による更新回数nは少なく、したがって、
未だ、自動車1は、特定ドライバーの操作特性に十分合
致した走行特性を備えているとは認められないので、メ
イン・コンピュータユニット50は、その走行データD
による学習制御を次式にしたがって、実行する。
ンピュータユニット50は、更新回数nが、所定回数n
o に達したか否かを判定する。その結果、NOのとき
は、学習制御による更新回数nは少なく、したがって、
未だ、自動車1は、特定ドライバーの操作特性に十分合
致した走行特性を備えているとは認められないので、メ
イン・コンピュータユニット50は、その走行データD
による学習制御を次式にしたがって、実行する。
【0065】 DBo =(j1×DBo +D)/(j1+1) ここに、j1は、所定の係数で、たとえば、10000
に設定される。しかる後、更新回数nを、n=n+1と
して、RAM52に記憶する。他方、YESのときは、
学習制御により、すでに、自動車1が、特定ドライバー
の運転特性に十分に合致した特性を備えていると認めら
れるから、学習制御による制御データDBo の補正値は
小さくてもよく、したがって、メイン・コンピュータユ
ニット50は、その走行データDによる学習制御を次式
にしたがって、実行する。
に設定される。しかる後、更新回数nを、n=n+1と
して、RAM52に記憶する。他方、YESのときは、
学習制御により、すでに、自動車1が、特定ドライバー
の運転特性に十分に合致した特性を備えていると認めら
れるから、学習制御による制御データDBo の補正値は
小さくてもよく、したがって、メイン・コンピュータユ
ニット50は、その走行データDによる学習制御を次式
にしたがって、実行する。
【0066】 DBo =(j2×DBo +D)/(j2+1) ここに、j2は、所定の係数で、j1<j2であり、た
とえば、15000に設定される。しかる後、更新回数
nを、n=n+1として、RAM52に記憶する。これ
に対して、フラグNが2でないと判定したときは、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグNが
3か否かを判定する。
とえば、15000に設定される。しかる後、更新回数
nを、n=n+1として、RAM52に記憶する。これ
に対して、フラグNが2でないと判定したときは、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグNが
3か否かを判定する。
【0067】その結果、YESのときは、メイン・コン
ピュータユニット50は、ナビゲーション信号に基づ
き、B1ないしB5の中から該当する地域の標準プログ
ラムを読出して、その標準プログラムの各制御装置、す
なわち、アクティブサスペンション制御装置12、アン
チ・ロック・ブレーキング制御装置14、ギヤ比制御装
置7、4輪操舵制御装置17、トラクション・コントロ
ール装置15、エンジン制御装置3、パワーステアリン
グ制御装置9の制御データDBo を読出し、さらに、走
行データDを読み込んで、読み込まれた走行データDに
基づき、補正プログラムE5ないしE7にしたがって、
制御データDBo を補正して、制御データDBを得、制
御データDBo と補正データDBの差の絶対値が、所定
値d3以下か否かを、各制御装置毎に、判定する。
ピュータユニット50は、ナビゲーション信号に基づ
き、B1ないしB5の中から該当する地域の標準プログ
ラムを読出して、その標準プログラムの各制御装置、す
なわち、アクティブサスペンション制御装置12、アン
チ・ロック・ブレーキング制御装置14、ギヤ比制御装
置7、4輪操舵制御装置17、トラクション・コントロ
ール装置15、エンジン制御装置3、パワーステアリン
グ制御装置9の制御データDBo を読出し、さらに、走
行データDを読み込んで、読み込まれた走行データDに
基づき、補正プログラムE5ないしE7にしたがって、
制御データDBo を補正して、制御データDBを得、制
御データDBo と補正データDBの差の絶対値が、所定
値d3以下か否かを、各制御装置毎に、判定する。
【0068】その結果、YESのときは、RAM52に
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、補
正データDBとの差が小さく、RAM52に記憶されて
いるその制御装置の制御データDBo を補正する必要が
ないと認められるから、メイン・コンピュータユニット
50は、その補正データDBの学習はおこなわない。他
方、NOのときは、メイン・コンピュータユニット50
は、さらに、制御データDBo と補正データDBの差の
絶対値が、所定値d4以上か否かを、各制御装置毎に、
判定する。ここに、d4>d3である。
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、補
正データDBとの差が小さく、RAM52に記憶されて
いるその制御装置の制御データDBo を補正する必要が
ないと認められるから、メイン・コンピュータユニット
50は、その補正データDBの学習はおこなわない。他
方、NOのときは、メイン・コンピュータユニット50
は、さらに、制御データDBo と補正データDBの差の
絶対値が、所定値d4以上か否かを、各制御装置毎に、
判定する。ここに、d4>d3である。
【0069】その結果、YESのときは、RAM52に
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、補
正データDBとの差がきわめて大きく、特定ドライバー
のかかる操作は、突発的になされた可能性が大きく、し
たがって、そのような補正データDBを学習することは
適当でないから、メイン・コンピュータユニット50
は、その補正データDBの学習はおこなわない。
記憶されているその制御装置の制御データDBo と、補
正データDBとの差がきわめて大きく、特定ドライバー
のかかる操作は、突発的になされた可能性が大きく、し
たがって、そのような補正データDBを学習することは
適当でないから、メイン・コンピュータユニット50
は、その補正データDBの学習はおこなわない。
【0070】これに対して、NOのときは、メイン・コ
ンピュータユニット50は、更新回数nが、所定回数n
o に達したか否かを判定する。その結果、NOのとき
は、学習制御による更新回数nは少なく、したがって、
未だ、自動車1は、特定ドライバーの操作特性に十分合
致した走行特性を備えているとは認められないので、メ
イン・コンピュータユニット50は、その走行データD
による学習制御を次式にしたがって、実行する。
ンピュータユニット50は、更新回数nが、所定回数n
o に達したか否かを判定する。その結果、NOのとき
は、学習制御による更新回数nは少なく、したがって、
未だ、自動車1は、特定ドライバーの操作特性に十分合
致した走行特性を備えているとは認められないので、メ
イン・コンピュータユニット50は、その走行データD
による学習制御を次式にしたがって、実行する。
【0071】 DBo =(m1×DBo +DB)/(m1+1) ここに、m1は、所定の係数で、たとえば、10000
に設定される。しかる後、更新回数nを、n=n+1と
して、RAM52に記憶する。他方、YESのときは、
学習制御により、すでに、自動車1が、特定ドライバー
の運転特性に十分に合致した特性を備えていると認めら
れるから、学習制御による制御データDBo の補正値は
小さくてもよく、したがって、メイン・コンピュータユ
ニット50は、その走行データDによる学習制御を次式
にしたがって、実行する。
に設定される。しかる後、更新回数nを、n=n+1と
して、RAM52に記憶する。他方、YESのときは、
学習制御により、すでに、自動車1が、特定ドライバー
の運転特性に十分に合致した特性を備えていると認めら
れるから、学習制御による制御データDBo の補正値は
小さくてもよく、したがって、メイン・コンピュータユ
ニット50は、その走行データDによる学習制御を次式
にしたがって、実行する。
【0072】 DBo =(m2×DBo +DB)/(m2+1) ここに、m2は、所定の係数で、m1<m2であり、た
とえば、15000に設定される。しかる後、更新回数
nを、n=n+1として、RAM52に記憶する。これ
に対して、フラグNが3でないと判定したときは、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグNが
4か否かを判定する。
とえば、15000に設定される。しかる後、更新回数
nを、n=n+1として、RAM52に記憶する。これ
に対して、フラグNが3でないと判定したときは、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグNが
4か否かを判定する。
【0073】その結果、YESのときは、自動車1は特
定地域内にあり、走行すべき単位区間の制御データも、
RAM52に、記憶されていると認められるから、メイ
ン・コンピュータユニット50は、学習プログラムC1
ないしC3およびD1ないしD7を読出して、これらの
学習プログラムの各制御装置の制御データに基づき、学
習プログラムの各制御装置の制御データDCo を算出す
る。
定地域内にあり、走行すべき単位区間の制御データも、
RAM52に、記憶されていると認められるから、メイ
ン・コンピュータユニット50は、学習プログラムC1
ないしC3およびD1ないしD7を読出して、これらの
学習プログラムの各制御装置の制御データに基づき、学
習プログラムの各制御装置の制御データDCo を算出す
る。
【0074】メイン・コンピュータユニット50は、さ
らに、走行データDを読み込んで、これに基づき、学習
プログラムC1ないしC3およびD1ないしD7にした
がって、制御データDBo を補正して、制御データDB
を得、制御データDCo と補正データDCの差の絶対値
が、各制御装置の制御データDCo と補正データDCの
差の絶対値が、所定値d5以下か否かを、各制御装置毎
に、判定する。
らに、走行データDを読み込んで、これに基づき、学習
プログラムC1ないしC3およびD1ないしD7にした
がって、制御データDBo を補正して、制御データDB
を得、制御データDCo と補正データDCの差の絶対値
が、各制御装置の制御データDCo と補正データDCの
差の絶対値が、所定値d5以下か否かを、各制御装置毎
に、判定する。
【0075】その結果、YESのときは、RAM52に
記憶されているその制御装置の制御データDCと、走行
データDとの差が小さく、RAM52に記憶されている
その制御装置の制御データDCを補正する必要がないと
認められるから、メイン・コンピュータユニット50
は、その補正データDCの学習はおこなわない。他方、
NOのときは、メイン・コンピュータユニット50は、
さらに、制御データDCo と補正データDCの差の絶対
値が、所定値d6以上か否かを、各制御装置毎に、判定
する。ここに、d6>d5である。
記憶されているその制御装置の制御データDCと、走行
データDとの差が小さく、RAM52に記憶されている
その制御装置の制御データDCを補正する必要がないと
認められるから、メイン・コンピュータユニット50
は、その補正データDCの学習はおこなわない。他方、
NOのときは、メイン・コンピュータユニット50は、
さらに、制御データDCo と補正データDCの差の絶対
値が、所定値d6以上か否かを、各制御装置毎に、判定
する。ここに、d6>d5である。
【0076】その結果、YESのときは、RAM52に
記憶されているその制御装置の制御データDCo と、補
正データDCとの差がきわめて大きく、特定ドライバー
のかかる操作は、突発的になされた可能性が大きく、し
たがって、そのような補正データDCを学習することは
適当でないから、メイン・コンピュータユニット50
は、その補正データDCの学習はおこなわない。
記憶されているその制御装置の制御データDCo と、補
正データDCとの差がきわめて大きく、特定ドライバー
のかかる操作は、突発的になされた可能性が大きく、し
たがって、そのような補正データDCを学習することは
適当でないから、メイン・コンピュータユニット50
は、その補正データDCの学習はおこなわない。
【0077】これに対して、NOのときは、メイン・コ
ンピュータユニット50は、更新回数nが、所定回数n
o に達したか否かを判定する。その結果、NOのとき
は、学習制御による更新回数nは少なく、したがって、
未だ、自動車1は、特定ドライバーの操作特性に十分合
致した走行特性を備えているとは認められないので、メ
イン・コンピュータユニット50は、その走行データD
による学習制御を次式にしたがって、実行する。
ンピュータユニット50は、更新回数nが、所定回数n
o に達したか否かを判定する。その結果、NOのとき
は、学習制御による更新回数nは少なく、したがって、
未だ、自動車1は、特定ドライバーの操作特性に十分合
致した走行特性を備えているとは認められないので、メ
イン・コンピュータユニット50は、その走行データD
による学習制御を次式にしたがって、実行する。
【0078】 DCo =(r1×DCo +DC)/(r1+1) ここに、r1は、所定の係数で、たとえば、100に設
定される。しかる後、更新回数nを、n=n+1とし
て、RAM52に記憶する。他方、YESのときは、学
習制御により、すでに、自動車1が、特定ドライバーの
運転特性に十分に合致した特性を備えていると認められ
るから、学習制御による制御データDBoの補正値は小
さくてもよく、したがって、メイン・コンピュータユニ
ット50は、その走行データDによる学習制御を次式に
したがって、実行する。
定される。しかる後、更新回数nを、n=n+1とし
て、RAM52に記憶する。他方、YESのときは、学
習制御により、すでに、自動車1が、特定ドライバーの
運転特性に十分に合致した特性を備えていると認められ
るから、学習制御による制御データDBoの補正値は小
さくてもよく、したがって、メイン・コンピュータユニ
ット50は、その走行データDによる学習制御を次式に
したがって、実行する。
【0079】 DCo =(r2×DCo +DC)/(r2+1) ここに、r2は、所定の係数で、r1<r2であり、た
とえば、150に設定される。しかる後、更新回数n
を、n=n+1として、RAM52に記憶する。これに
対して、フラグNが4でないときは、フラグNは5であ
り、走行すべき単位区間の制御データが、未だ、学習さ
れて、RAM52に記憶されてはいないと認められる
が、走行している単位区間の制御データを学習して、作
成するため、メイン・コンピュータユニット50は、走
行データDを読み込む。そして、学習プログラムD1、
D3ないしD6については、同じ曜日、同じ時間帯に、
同じ単位区間を、p回、たとえば、10回、あるいは、
50回、走行し、p個の走行データDが得られたとき、
これらp個の走行データDを加算して、pで除算して、
制御データDCo を算出し、RAM52に記憶させる。
他方、学習プログラムD2については、同じ曜日、同じ
時間帯に、同じ場所で、ブレーキペダル31の操作が、
p回、たとえば、10回、あるいは、50回なされたと
きに、p個の走行データDを加算して、pで除算して、
制御データDCo を算出し、RAM52に記憶させる。
とえば、150に設定される。しかる後、更新回数n
を、n=n+1として、RAM52に記憶する。これに
対して、フラグNが4でないときは、フラグNは5であ
り、走行すべき単位区間の制御データが、未だ、学習さ
れて、RAM52に記憶されてはいないと認められる
が、走行している単位区間の制御データを学習して、作
成するため、メイン・コンピュータユニット50は、走
行データDを読み込む。そして、学習プログラムD1、
D3ないしD6については、同じ曜日、同じ時間帯に、
同じ単位区間を、p回、たとえば、10回、あるいは、
50回、走行し、p個の走行データDが得られたとき、
これらp個の走行データDを加算して、pで除算して、
制御データDCo を算出し、RAM52に記憶させる。
他方、学習プログラムD2については、同じ曜日、同じ
時間帯に、同じ場所で、ブレーキペダル31の操作が、
p回、たとえば、10回、あるいは、50回なされたと
きに、p個の走行データDを加算して、pで除算して、
制御データDCo を算出し、RAM52に記憶させる。
【0080】そして、このルーチンの最後にメイン・コ
ンピュータユニット50は、RAM52の内容をICカ
ード48に入力する。学習プログラムD1、D3ないし
D6の走行データDは、たとえば、1km毎で、隣接する
単位区間との間で、地域の一部が、たとえば、100m
づつ、重複するように設定された単位区間、あるいは、
10分毎で、隣接する単位区間との間で、一部が時間的
に、たとえば、1分づつ、重複するように設定された単
位区間内におけるデータを、各単位区間毎に、積算計4
1から入力された検出信号に基づき、平均して、算出さ
れる。このように、走行データDを算出することによ
り、走行データの連続性を担保することができ、望まし
い。
ンピュータユニット50は、RAM52の内容をICカ
ード48に入力する。学習プログラムD1、D3ないし
D6の走行データDは、たとえば、1km毎で、隣接する
単位区間との間で、地域の一部が、たとえば、100m
づつ、重複するように設定された単位区間、あるいは、
10分毎で、隣接する単位区間との間で、一部が時間的
に、たとえば、1分づつ、重複するように設定された単
位区間内におけるデータを、各単位区間毎に、積算計4
1から入力された検出信号に基づき、平均して、算出さ
れる。このように、走行データDを算出することによ
り、走行データの連続性を担保することができ、望まし
い。
【0081】学習プログラムC1ないしC3ならびにD
1ないしD7に基づいて、学習プログラムの制御データ
DCを求め、学習プログラムC1ないしC3およびD1
ないしD7に基づいて、走行データDより、各制御装置
の補正データDCを算出する方法について、ACSの場
合を例にして、より詳細に説明を加えると、次のとおり
である。
1ないしD7に基づいて、学習プログラムの制御データ
DCを求め、学習プログラムC1ないしC3およびD1
ないしD7に基づいて、走行データDより、各制御装置
の補正データDCを算出する方法について、ACSの場
合を例にして、より詳細に説明を加えると、次のとおり
である。
【0082】図11および図12は、地形状況に基づく
学習プログラムC1ないしC3により、ACSの制御デ
ータを補正する方法を説明するためのマップであり、図
11は、上下加速度GVと補正用データとの関係を示す
マップ、図12は、横加速度GLと補正用データとの関
係を示すマップで、これらは、ROM51に記憶されて
いる。
学習プログラムC1ないしC3により、ACSの制御デ
ータを補正する方法を説明するためのマップであり、図
11は、上下加速度GVと補正用データとの関係を示す
マップ、図12は、横加速度GLと補正用データとの関
係を示すマップで、これらは、ROM51に記憶されて
いる。
【0083】上下加速度センサ47の検出信号に基づい
て、図11に示されるように、学習プログラムC1の補
正用データx1が算出される。ここに、1は、サスペン
ションが最もハードなデータを示し、0は、サスペンシ
ョンが最もソフトなデータを示している。次いで、横加
速度センサ46の検出信号に基づき、図12に示される
ように、学習プログラムC2の補正用データx2が算出
される。
て、図11に示されるように、学習プログラムC1の補
正用データx1が算出される。ここに、1は、サスペン
ションが最もハードなデータを示し、0は、サスペンシ
ョンが最もソフトなデータを示している。次いで、横加
速度センサ46の検出信号に基づき、図12に示される
ように、学習プログラムC2の補正用データx2が算出
される。
【0084】表2に示されるように、ACSの制御デー
タは、学習プログラムC3によっては、補正されないか
ら、この2つの補正用データx1およびx2に基づい
て、次式にしたがって、学習プログラムC1ないしC3
の補正用データXcが算出される。 Xc=(x1+x2)/2 ROM51に記憶されている図示しないマップにより、
同様にして、学習プログラムD1ないしD7の補正用デ
ータXdが算出される。
タは、学習プログラムC3によっては、補正されないか
ら、この2つの補正用データx1およびx2に基づい
て、次式にしたがって、学習プログラムC1ないしC3
の補正用データXcが算出される。 Xc=(x1+x2)/2 ROM51に記憶されている図示しないマップにより、
同様にして、学習プログラムD1ないしD7の補正用デ
ータXdが算出される。
【0085】こうして得られた補正用データXcおよび
Xdに基づき、次式にしたがって、補正データDCが得
られる。 DC=(K1・Xc+K2・Xd)/(K1+K2) ここに、K1、K2は、重み付け係数であり、K1<K
2に設定される。さらに、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、前回に、学習プログラムC1ないしC3なら
びにD1ないしD7毎に、RAM52に記憶された各デ
ータに基づいて、同様にして、算出された制御データD
Co と、こうして得られた補正データDCとの差の絶対
値が、所定値d3およびd4と比較し、上述のように、
学習すべきときは、補正データDCを学習し、学習すべ
きでないときは、補正データDCの学習を実行しない。
Xdに基づき、次式にしたがって、補正データDCが得
られる。 DC=(K1・Xc+K2・Xd)/(K1+K2) ここに、K1、K2は、重み付け係数であり、K1<K
2に設定される。さらに、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、前回に、学習プログラムC1ないしC3なら
びにD1ないしD7毎に、RAM52に記憶された各デ
ータに基づいて、同様にして、算出された制御データD
Co と、こうして得られた補正データDCとの差の絶対
値が、所定値d3およびd4と比較し、上述のように、
学習すべきときは、補正データDCを学習し、学習すべ
きでないときは、補正データDCの学習を実行しない。
【0086】標準プログラムB1ないしB5において、
補正プログラムE5ないしE7にしたがって、走行デー
タDを補正し、補正データDBを得る方法も同様であ
る。図13、図14および図15は、制御実行サブルー
チンを示すフローチャートである。図13、図14およ
び図15において、メイン・コンピュータユニット50
は、まず、フラグPが0か否かを判定する。
補正プログラムE5ないしE7にしたがって、走行デー
タDを補正し、補正データDBを得る方法も同様であ
る。図13、図14および図15は、制御実行サブルー
チンを示すフローチャートである。図13、図14およ
び図15において、メイン・コンピュータユニット50
は、まず、フラグPが0か否かを判定する。
【0087】その結果、YESのときは、自動車1に加
わる横加速度GLが大きく、もっぱら、走行安定性を重
視する必要のある走行状態にあり、ROM51に格納さ
れた設定プログラムA7に基づき、制御を実行すべき状
態にあると判定される。そこで、メイン・コンピュータ
ユニット50は、さらに、フラグSが0か否かを判定す
る。
わる横加速度GLが大きく、もっぱら、走行安定性を重
視する必要のある走行状態にあり、ROM51に格納さ
れた設定プログラムA7に基づき、制御を実行すべき状
態にあると判定される。そこで、メイン・コンピュータ
ユニット50は、さらに、フラグSが0か否かを判定す
る。
【0088】その結果、YESのときは、走行状況の変
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
【0089】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、各制御装置の制御ゲイ
ンが、前回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した
否かを判定する。その結果、YESのときは、自動車1
の走行状況が、急激に変化することを防止するため、メ
イン・コンピュータユニット50は、制御ゲインが変化
した制御装置のタイマーに記憶されている制御時間T
に、時間T2 を加算する。
・コンピュータユニット50は、各制御装置の制御ゲイ
ンが、前回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した
否かを判定する。その結果、YESのときは、自動車1
の走行状況が、急激に変化することを防止するため、メ
イン・コンピュータユニット50は、制御ゲインが変化
した制御装置のタイマーに記憶されている制御時間T
に、時間T2 を加算する。
【0090】しかる後に、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、設定プログラムA7にしたがって、各制御装
置のタイマーに記憶された制御時間T経過後に、制御ゲ
インが、今回算出された値に、徐々になるように、制御
実行信号を、各制御装置に出力する。これに対して、フ
ラグPが0でないときは、さらに、メイン・コンピュー
タユニット50は、フラグPが1か否かを判定する。
ト50は、設定プログラムA7にしたがって、各制御装
置のタイマーに記憶された制御時間T経過後に、制御ゲ
インが、今回算出された値に、徐々になるように、制御
実行信号を、各制御装置に出力する。これに対して、フ
ラグPが0でないときは、さらに、メイン・コンピュー
タユニット50は、フラグPが1か否かを判定する。
【0091】その結果、YESのときは、路面摩擦係数
の低い道路を走行中と認められ、専ら走行安定性を重視
する必要のある走行状態にあり、ROM51に格納され
た設定プログラムA6に基づき、制御を実行すべき状態
にあると判定される。そこで、メイン・コンピュータユ
ニット50は、さらに、フラグSが0か否かを判定す
る。
の低い道路を走行中と認められ、専ら走行安定性を重視
する必要のある走行状態にあり、ROM51に格納され
た設定プログラムA6に基づき、制御を実行すべき状態
にあると判定される。そこで、メイン・コンピュータユ
ニット50は、さらに、フラグSが0か否かを判定す
る。
【0092】その結果、YESのときは、走行状況の変
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変更され
ていると認められるので、自動車1の走行状況が、急激
に変化することを防止するため、メイン・コンピュータ
ユニット50は、各制御装置のタイマーに記憶されてい
る制御時間Tに、時間T1 を加算する。
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変更され
ていると認められるので、自動車1の走行状況が、急激
に変化することを防止するため、メイン・コンピュータ
ユニット50は、各制御装置のタイマーに記憶されてい
る制御時間Tに、時間T1 を加算する。
【0093】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、各制御装置の制御ゲイ
ンが、前回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した
否かを判定する。その結果、YESのときは、自動車1
の走行状況が、急激に変化することを防止するため、メ
イン・コンピュータユニット50は、制御ゲインが変化
した制御装置のタイマーに記憶されている制御時間T
に、時間T2 を加算する。
・コンピュータユニット50は、各制御装置の制御ゲイ
ンが、前回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した
否かを判定する。その結果、YESのときは、自動車1
の走行状況が、急激に変化することを防止するため、メ
イン・コンピュータユニット50は、制御ゲインが変化
した制御装置のタイマーに記憶されている制御時間T
に、時間T2 を加算する。
【0094】しかる後に、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、設定プログラムA6にしたがって、各制御装
置のタイマーに記憶された制御時間T経過後に、制御ゲ
インが、今回算出された値に、徐々になるように、制御
実行信号を、各制御装置に出力する。これに対して、フ
ラグPが1でないときは、さらに、メイン・コンピュー
タユニット50は、フラグNが0か否かを判定する。
ト50は、設定プログラムA6にしたがって、各制御装
置のタイマーに記憶された制御時間T経過後に、制御ゲ
インが、今回算出された値に、徐々になるように、制御
実行信号を、各制御装置に出力する。これに対して、フ
ラグPが1でないときは、さらに、メイン・コンピュー
タユニット50は、フラグNが0か否かを判定する。
【0095】その結果、YESのときは、ROM51に
格納された設定プログラムA1ないしA5により、制御
がなされるべき状況であるが、メイン・コンピュータユ
ニット50は、さらに、フラグSが0か否か、すなわ
ち、使用されるプログラムが変更されたか否かを判定す
る。その結果、YESのときは、走行状況の変化によ
り、あるいは、ドライバーが、オーナードライバーやそ
の家族などの特定ドライバーから、その他のドライバー
に、または、特定ドライバー以外のドライバーから、特
定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと今回の
サイクルとで、使用されるプログラムが変更されている
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
格納された設定プログラムA1ないしA5により、制御
がなされるべき状況であるが、メイン・コンピュータユ
ニット50は、さらに、フラグSが0か否か、すなわ
ち、使用されるプログラムが変更されたか否かを判定す
る。その結果、YESのときは、走行状況の変化によ
り、あるいは、ドライバーが、オーナードライバーやそ
の家族などの特定ドライバーから、その他のドライバー
に、または、特定ドライバー以外のドライバーから、特
定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと今回の
サイクルとで、使用されるプログラムが変更されている
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
【0096】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、各制御装置の制御ゲイ
ンが、前回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した
否かを判定する。その結果、YESのときは、自動車1
の走行状況が、急激に変化することを防止するため、メ
イン・コンピュータユニット50は、制御ゲインが変化
した制御装置のタイマーに記憶されている制御時間T
に、時間T2 を加算する。
・コンピュータユニット50は、各制御装置の制御ゲイ
ンが、前回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した
否かを判定する。その結果、YESのときは、自動車1
の走行状況が、急激に変化することを防止するため、メ
イン・コンピュータユニット50は、制御ゲインが変化
した制御装置のタイマーに記憶されている制御時間T
に、時間T2 を加算する。
【0097】ここに、ROM51に格納された設定プロ
グラムA1ないしA5の制御ゲインは、補正プログラム
E1ないしE7により、補正されないから、メイン・コ
ンピュータユニット50は、各制御装置のタイマーに記
憶された制御時間T経過後に、制御ゲインが、今回算出
された値に、徐々になるように、各制御装置に、制御実
行信号を出力する。
グラムA1ないしA5の制御ゲインは、補正プログラム
E1ないしE7により、補正されないから、メイン・コ
ンピュータユニット50は、各制御装置のタイマーに記
憶された制御時間T経過後に、制御ゲインが、今回算出
された値に、徐々になるように、各制御装置に、制御実
行信号を出力する。
【0098】他方、フラグNが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、さらに、フラグNが1
か否かを判定する。その結果、YESのときは、標準プ
ログラムB3に基づく制御を開始する。まず、メイン・
コンピュータユニット50は、さらに、フラグSが0か
否かを判定する。
・コンピュータユニット50は、さらに、フラグNが1
か否かを判定する。その結果、YESのときは、標準プ
ログラムB3に基づく制御を開始する。まず、メイン・
コンピュータユニット50は、さらに、フラグSが0か
否かを判定する。
【0099】その結果、YESのときは、走行状況の変
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
【0100】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、標準プログラムB3にしたがって、
算出された各制御装置の制御ゲインを、表4に示すよう
に、一律に補正して、各制御装置の制御ゲインを算出す
る。すなわち、まず、時計40からの入力信号が基づい
て、夜間と判定したときは、表4に示されるように、該
当する地域の標準プログラムの各制御装置の制御データ
DBを補正し、ナビゲーション信号や車速センサ43か
らの入力信号に基づき、渋滞状態にあると判定したとき
は、表4に示されるように、該当する地域の標準プログ
ラムの各制御装置の制御データDBを補正し、図示しな
いワイパー作動手段からの信号により、ワイパーが作動
しており、雨天あるいは雪の降っている天候状態である
と判定したときは、表4に示されるように、該当する地
域の標準プログラムの各制御装置の制御データDBを補
正し、さらに、時計40および積算計41からの入力信
号に基づき、走行時間が長いと判定したときは、その長
さに応じて、表4に示されるように、該当する地域の標
準プログラムの各制御装置の制御データDBを補正し
て、こうして補正された各制御装置の制御データに基づ
いて、各制御装置の制御ゲインを算出する。
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、標準プログラムB3にしたがって、
算出された各制御装置の制御ゲインを、表4に示すよう
に、一律に補正して、各制御装置の制御ゲインを算出す
る。すなわち、まず、時計40からの入力信号が基づい
て、夜間と判定したときは、表4に示されるように、該
当する地域の標準プログラムの各制御装置の制御データ
DBを補正し、ナビゲーション信号や車速センサ43か
らの入力信号に基づき、渋滞状態にあると判定したとき
は、表4に示されるように、該当する地域の標準プログ
ラムの各制御装置の制御データDBを補正し、図示しな
いワイパー作動手段からの信号により、ワイパーが作動
しており、雨天あるいは雪の降っている天候状態である
と判定したときは、表4に示されるように、該当する地
域の標準プログラムの各制御装置の制御データDBを補
正し、さらに、時計40および積算計41からの入力信
号に基づき、走行時間が長いと判定したときは、その長
さに応じて、表4に示されるように、該当する地域の標
準プログラムの各制御装置の制御データDBを補正し
て、こうして補正された各制御装置の制御データに基づ
いて、各制御装置の制御ゲインを算出する。
【0101】その後、メイン・コンピュータユニット5
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
【0102】しかる後に、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。これに対して、フラグNが1でないと判定されたと
きは、メイン・コンピュータユニット50は、さらに、
フラグNが2または3か否かを判定する。
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。これに対して、フラグNが1でないと判定されたと
きは、メイン・コンピュータユニット50は、さらに、
フラグNが2または3か否かを判定する。
【0103】その結果、YESのときは、メイン・コン
ピュータユニット50は、ナビゲーション信号に基づ
き、標準プログラムB1ないしB5の中から該当する地
域の標準プログラムを読出し、標準プログラムB1ない
しB5のいずれかに基づく制御を開始する。まず、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグSが
0か否かを判定する。
ピュータユニット50は、ナビゲーション信号に基づ
き、標準プログラムB1ないしB5の中から該当する地
域の標準プログラムを読出し、標準プログラムB1ない
しB5のいずれかに基づく制御を開始する。まず、メイ
ン・コンピュータユニット50は、さらに、フラグSが
0か否かを判定する。
【0104】その結果、YESのときは、走行状況の変
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
化により、あるいは、ドライバーが、オーナードライバ
ーやその家族などの特定ドライバーから、その他のドラ
イバーに、または、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
【0105】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、ナビゲーション信号に基づいて選択
された標準プログラムB1ないしB5のいずれかにした
がって、算出された各制御装置の制御ゲインを、表4に
示すように、一律に補正して、各制御装置の制御ゲイン
を算出する。
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、ナビゲーション信号に基づいて選択
された標準プログラムB1ないしB5のいずれかにした
がって、算出された各制御装置の制御ゲインを、表4に
示すように、一律に補正して、各制御装置の制御ゲイン
を算出する。
【0106】その後、メイン・コンピュータユニット5
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
【0107】しかる後に、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。これに対して、フラグNが2または3でないと判定
されたときは、メイン・コンピュータユニット50は、
さらに、フラグNが4か否かを判定する。
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。これに対して、フラグNが2または3でないと判定
されたときは、メイン・コンピュータユニット50は、
さらに、フラグNが4か否かを判定する。
【0108】その結果、YESのときは、学習プログラ
ムC1ないしC3およびD1ないしD7に基づく制御を
開始する。まず、メイン・コンピュータユニット50
は、さらに、フラグSが0か否かを判定する。その結
果、YESのときは、走行状況の変化により、あるい
は、ドライバーが、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
ムC1ないしC3およびD1ないしD7に基づく制御を
開始する。まず、メイン・コンピュータユニット50
は、さらに、フラグSが0か否かを判定する。その結
果、YESのときは、走行状況の変化により、あるい
は、ドライバーが、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
【0109】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、ナビゲーション信号に基づき、学習
プログラムC1ないしC3およびD1ないしD7にした
がって、算出された各制御装置の制御ゲインを、表4に
示すように、一律に補正して、各制御装置の制御ゲイン
を算出する。
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、ナビゲーション信号に基づき、学習
プログラムC1ないしC3およびD1ないしD7にした
がって、算出された各制御装置の制御ゲインを、表4に
示すように、一律に補正して、各制御装置の制御ゲイン
を算出する。
【0110】その後、メイン・コンピュータユニット5
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
【0111】しかる後に、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。これに対して、フラグNが4でないと判定されたと
きは、走行すべき単位区間の制御データが、未だ、RA
M52には、記憶されてはいないが、走行すべき単位区
間からの直線距離lが、所定距離lo 以内の近隣単位区
間の制御データは、RAM52に記憶されているので、
メイン・コンピュータユニット50は、学習プログラム
C1ないしC3およびD1、D3ないしD6につき、こ
の近隣単位区間の制御データに基づく制御を開始する。
しかし、学習プログラムD2およびD7の制御データ
は、それぞれ、ブレーキペダル31およびマニュアル・
スィッチ34の操作場所との関係で、学習がなされ、生
成されるものであるから、近隣単位区間の制御データに
基づく制御を実行することは適当でなく、したがって、
制御は実行しない。
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。これに対して、フラグNが4でないと判定されたと
きは、走行すべき単位区間の制御データが、未だ、RA
M52には、記憶されてはいないが、走行すべき単位区
間からの直線距離lが、所定距離lo 以内の近隣単位区
間の制御データは、RAM52に記憶されているので、
メイン・コンピュータユニット50は、学習プログラム
C1ないしC3およびD1、D3ないしD6につき、こ
の近隣単位区間の制御データに基づく制御を開始する。
しかし、学習プログラムD2およびD7の制御データ
は、それぞれ、ブレーキペダル31およびマニュアル・
スィッチ34の操作場所との関係で、学習がなされ、生
成されるものであるから、近隣単位区間の制御データに
基づく制御を実行することは適当でなく、したがって、
制御は実行しない。
【0112】まず、メイン・コンピュータユニット50
は、さらに、フラグSが0か否かを判定する。その結
果、YESのときは、走行状況の変化により、あるい
は、ドライバーが、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
は、さらに、フラグSが0か否かを判定する。その結
果、YESのときは、走行状況の変化により、あるい
は、ドライバーが、特定ドライバー以外のドライバーか
ら、特定ドライバーに変わったため、前回のサイクルと
今回のサイクルとで、使用されるプログラムが変化した
と認められるので、自動車1の走行状況が、急激に変化
することを防止するため、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶されている制御
時間Tに、時間T1 を加算する。
【0113】他方、フラグSが0でないときは、メイン
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、ナビゲーション信号に基づき、学習
プログラムC1ないしC3およびD1、D3ないしD6
についての近隣単位区間の制御データを、表4に示すよ
うに、一律に補正して、各制御装置の制御ゲインを算出
する。
・コンピュータユニット50は、補正プログラムE1な
いしE4に基づき、ナビゲーション信号に基づき、学習
プログラムC1ないしC3およびD1、D3ないしD6
についての近隣単位区間の制御データを、表4に示すよ
うに、一律に補正して、各制御装置の制御ゲインを算出
する。
【0114】その後、メイン・コンピュータユニット5
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
0は、こうして得られた各制御装置の制御ゲインが、前
回のサイクルと今回のサイクルとで、変化した否かを判
定する。その結果、YESのときは、自動車1の走行状
況が、急激に変化することを防止するため、メイン・コ
ンピュータユニット50は、制御ゲインが変化した制御
装置のタイマーに記憶されている制御時間Tに、時間T
2 を加算する。
【0115】しかる後に、メイン・コンピュータユニッ
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。以上、本実施例によれば、RAM52には、都市
部、市街地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、
その地域に合致した制御ゲインに設定された設定プログ
ラムA1ないしA5、横加速度GLが所定値GLo より
大きい走行状態で、強制的に使用される設定プログラム
A6、路面摩擦係数の小さい道路を走行中に、強制的に
使用される設定プログラムA7、オーナードライバーや
その家族などの特定のドライバーが、自動車1を運転す
る場合に、その操作の特徴を学習して、都市部、市街
地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、その地域
および特定ドライバーの操作に合致するように学習、変
更された制御ゲインを有する標準プログラムB1ないし
B5、自動車1のオーナーの自宅あるいはディーラーの
所在地から、所定距離Lo 内の特定範囲内で、地形およ
びオーナードライバーやその家族などの特定のドライバ
ーの操作を学習して、単位区間毎に、その単位区間およ
び特定ドライバーの操作に合致するように学習された制
御ゲインを有する学習プログラムC1ないしC3ならび
にD1ないしD7、および、標準プログラムB1ないし
B5および学習プログラムC1ないしC3ならびにD1
ないしD7を補正する補正プログラムE1ないしE7を
備えており、オーナードライバーやその家族などの特定
ドライバーが、自動車1を、通勤などで、走行する頻度
の高い特定地域内で、運転するときは、地形およびオー
ナードライバーやその家族などの特定のドライバーの操
作を学習して、単位区間毎に、その道路の地形および特
定ドライバーの操作に合致するように学習された制御ゲ
インを有する学習プログラムC1ないしC3ならびにD
1ないしD7を、補正プログラムE1ないしE1および
E6によって補正した制御ゲインにより、自動車1の走
行特性が制御されているから、特定ドライバーに、きわ
めて大きな満足感を与えることができるとともに、走行
安定性を向上させることが可能になり、また、特定ドラ
イバーが、特定地域外を運転するときには、都市部、市
街地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、その地
域および特定ドライバーの操作に合致するように学習、
変更された制御ゲインを有する標準プログラムB1ない
しB5を、補正プログラムE1ないしE7によって補正
した制御ゲインにより、自動車1の走行特性が制御され
るから、大きな満足感を与えることができ、さらに、オ
ーナードライバーやその家族などの特定ドライバー以外
のドライバーが、自動車1を運転するときは、都市部、
市街地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、その
地域に合致した制御ゲインに設定された設定プログラム
A1ないしA5により、自動車1の走行特性が制御され
るから、特定ドライバー以外のドライバーが、自動車1
を運転する場合にも、従来に比して、大きな満足感を与
えることが可能になる。
ト50は、各制御装置のタイマーに記憶された制御時間
T経過後に、制御ゲインが、今回算出された値に、徐々
になるように、制御実行信号を、各制御装置に出力す
る。以上、本実施例によれば、RAM52には、都市
部、市街地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、
その地域に合致した制御ゲインに設定された設定プログ
ラムA1ないしA5、横加速度GLが所定値GLo より
大きい走行状態で、強制的に使用される設定プログラム
A6、路面摩擦係数の小さい道路を走行中に、強制的に
使用される設定プログラムA7、オーナードライバーや
その家族などの特定のドライバーが、自動車1を運転す
る場合に、その操作の特徴を学習して、都市部、市街
地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、その地域
および特定ドライバーの操作に合致するように学習、変
更された制御ゲインを有する標準プログラムB1ないし
B5、自動車1のオーナーの自宅あるいはディーラーの
所在地から、所定距離Lo 内の特定範囲内で、地形およ
びオーナードライバーやその家族などの特定のドライバ
ーの操作を学習して、単位区間毎に、その単位区間およ
び特定ドライバーの操作に合致するように学習された制
御ゲインを有する学習プログラムC1ないしC3ならび
にD1ないしD7、および、標準プログラムB1ないし
B5および学習プログラムC1ないしC3ならびにD1
ないしD7を補正する補正プログラムE1ないしE7を
備えており、オーナードライバーやその家族などの特定
ドライバーが、自動車1を、通勤などで、走行する頻度
の高い特定地域内で、運転するときは、地形およびオー
ナードライバーやその家族などの特定のドライバーの操
作を学習して、単位区間毎に、その道路の地形および特
定ドライバーの操作に合致するように学習された制御ゲ
インを有する学習プログラムC1ないしC3ならびにD
1ないしD7を、補正プログラムE1ないしE1および
E6によって補正した制御ゲインにより、自動車1の走
行特性が制御されているから、特定ドライバーに、きわ
めて大きな満足感を与えることができるとともに、走行
安定性を向上させることが可能になり、また、特定ドラ
イバーが、特定地域外を運転するときには、都市部、市
街地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、その地
域および特定ドライバーの操作に合致するように学習、
変更された制御ゲインを有する標準プログラムB1ない
しB5を、補正プログラムE1ないしE7によって補正
した制御ゲインにより、自動車1の走行特性が制御され
るから、大きな満足感を与えることができ、さらに、オ
ーナードライバーやその家族などの特定ドライバー以外
のドライバーが、自動車1を運転するときは、都市部、
市街地、市外地、山道、高速道路などの地域毎に、その
地域に合致した制御ゲインに設定された設定プログラム
A1ないしA5により、自動車1の走行特性が制御され
るから、特定ドライバー以外のドライバーが、自動車1
を運転する場合にも、従来に比して、大きな満足感を与
えることが可能になる。
【0116】また、特定ドライバー以外のドライバー
が、運転するときは、学習制御をおこなわないので、特
定ドライバーが運転したことにより、特定ドライバーの
操作に合致するように変更されたプログラムの制御ゲイ
ンが、好ましくない方向に、変更されることも防止する
ことが可能になる。さらには、横加速度GLが所定値G
Lo 以上の走行状態では、強制的に、設定プログラムA
6が、路面摩擦係数の小さい道路を走行中には、強制的
に、設定プログラムA7が、それぞれ、選択され、使用
されるから、走行安定性を損なうことも、確実に防止す
ることができる。
が、運転するときは、学習制御をおこなわないので、特
定ドライバーが運転したことにより、特定ドライバーの
操作に合致するように変更されたプログラムの制御ゲイ
ンが、好ましくない方向に、変更されることも防止する
ことが可能になる。さらには、横加速度GLが所定値G
Lo 以上の走行状態では、強制的に、設定プログラムA
6が、路面摩擦係数の小さい道路を走行中には、強制的
に、設定プログラムA7が、それぞれ、選択され、使用
されるから、走行安定性を損なうことも、確実に防止す
ることができる。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、学習制御系に対し脱着
可能に設けられた情報保持手段に学習制御に必要な情報
を保持させるようにしたので、ドライバー固有の操作に
基づく要因に関する学習情報を入力するようにするとド
ライバーが変わっても常に、情報保持手段を所有する特
定ドライバーにマッチした学習情報を活用して学習制御
を行うことができる。
可能に設けられた情報保持手段に学習制御に必要な情報
を保持させるようにしたので、ドライバー固有の操作に
基づく要因に関する学習情報を入力するようにするとド
ライバーが変わっても常に、情報保持手段を所有する特
定ドライバーにマッチした学習情報を活用して学習制御
を行うことができる。
【0118】また、情報保持手段に地理的要因に基づく
学習情報を入力することによって、自動車を買い変える
などして、自動車が変わっても前の自動車で蓄積された
学習情報を活用することができる。さらに、情報保持手
段の記憶情報と同じ内容すなわちデッドコピーを学習制
御手段が保持するようにすると情報保持手段を紛失ある
いは壊するなどして使用不能になった場合にも、学習情
報を保存することができる。
学習情報を入力することによって、自動車を買い変える
などして、自動車が変わっても前の自動車で蓄積された
学習情報を活用することができる。さらに、情報保持手
段の記憶情報と同じ内容すなわちデッドコピーを学習制
御手段が保持するようにすると情報保持手段を紛失ある
いは壊するなどして使用不能になった場合にも、学習情
報を保存することができる。
【0119】以上にように、本発明によれば、蓄積した
学習情報を無駄にすることなく継続して使用することが
でき、効率的かつ信頼度の高い学習制御を達成すること
ができる。
学習情報を無駄にすることなく継続して使用することが
でき、効率的かつ信頼度の高い学習制御を達成すること
ができる。
【0120】
【表1】
【0121】
【表2】
【0122】
【表3】
【0123】
【表4】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施例に係る学習制
御自動車のブロックダイアグラムである。
御自動車のブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明の好ましい実施例に係る学習制
御自動車の操作系、検出系および制御系のブロックダイ
アグラムである。
御自動車の操作系、検出系および制御系のブロックダイ
アグラムである。
【図3】図3は、マニュアル・スイッチが設けられたイ
ンスツルメントパネルの略正面図である。
ンスツルメントパネルの略正面図である。
【図4】図4は、基本制御ルーチンを示すフローチャー
トである。
トである。
【図5】図5は、ドライバー判定サブルーチンを示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】図6は、地域判定サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】図7は、プログラム選択サブルーチンの前半部
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図8】図8は、プログラム選択サブルーチンの後半部
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図9】図9は、学習制御サブルーチンの前半部を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図10】図10は、学習制御サブルーチンの後半部を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図11】図11は、学習プログラムC1のACSにお
ける上下加速度GVと補正用データとの関係を示すマッ
プである。
ける上下加速度GVと補正用データとの関係を示すマッ
プである。
【図12】図12は、学習プログラムC2のACSにお
ける横加速度GLと補正用データとの関係を示すマップ
である。
ける横加速度GLと補正用データとの関係を示すマップ
である。
【図13】図13は、制御実行サブルーチンの前半部を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図14】図14は、制御実行サブルーチンの中盤部を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図15】図15は、制御実行サブルーチンの後半部を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
1 自動車 2 エンジン 3 エンジン制御装置 4 ステアリングホィール 5 前輪 6 ギヤ比変更装置 7 ギヤ比制御装置 8 パワーステアリング装置 9 パワーステアリング制御装置 10 後輪 11 アクティブサスペンション装置 12 アクティブサスペンション制御装置 13 ブレーキ 14 アンチ・ロック・ブレーキング制御装置 15 トラクション・コントロール装置 16 後輪操舵装置 17 4輪操舵制御装置 18 位置検出センサ 19 ディスプレイ装置 20 オートマチック・トランスミッション制御装置 21 トランスミッション装置 30 アクセルペダル 31 ブレーキペダル 32 クラッチペダル 33 シフトレバー 34 マニュアル・スィッチ 35 消去スィッチ 36 インスツルメントパネル 37 インディケータ 40 時計 41 積算計 42 カレンダー 43 車速センサ 44 ヨーレイトセンサ 45 加速度センサ 46 横加速度センサ 47 上下加速度センサ 48 ドライバー識別手段 50 メイン・コンピュータユニット 51 ROM 52 RAM 53 位置算出用コンピュータユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 340 F02D 45/00 340Z 376 376A F16H 61/00 F16H 61/00 G05B 13/02 G05B 13/02 L G05D 1/02 G05D 1/02 J (72)発明者 坂本 清 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 柴田 峰東 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 平林 繁文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 宮本 誠司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−149230(JP,A) 特開 平2−254032(JP,A) 特開 平3−135853(JP,A) 特開 平1−178049(JP,A) 特開 昭63−129138(JP,A) 特開 平1−219336(JP,A) 特開 平2−223644(JP,A) 特開 昭62−56657(JP,A) 特開 昭63−255134(JP,A) 特開 平1−247856(JP,A) 特開 平2−99439(JP,A) 特開 平1−219337(JP,A) 特開 平1−203639(JP,A) 特開 昭62−261622(JP,A) 特開 平2−238600(JP,A) 特開 平3−153436(JP,A) 特公 平3−44029(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/00 B60G 17/00 B60T 8/00 B62D 5/00 F02D 29/02 311 F02D 45/00 340 F02D 45/00 376 F16H 61/00 G05B 13/02 G05D 1/02
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車の走行状況を検出する検出手段
と、所定の制御ゲインで、自動車の走行特性を制御する
走行特性制御手段と、自動車の走行状況を学習し学習情
報に基づいて前記走行特性制御手段の前記制御ゲインを
変更する学習制御手段とを備えた学習制御自動車におい
て、 少なくともドライバーを識別するための情報を保持して
自動車に対して取り外し可能に設けられる第1の記憶手
段と、自動車に搭載された第2の記憶手段と 、 前記学習情報を前記第1及び第2の記憶手段に記憶させ
る情報書き込み手段と、を備え、前記学習制御手段は、ドライバーの操作特有の要因に基
づく走行状態と地理的要因に基づく走行状態とをそれぞ
れ独立して学習し 、前記情報書き込み手段は、前記第1の記憶手段に少なく
ともドライバーの操作特有の要因に係る学習情報を記憶
させると共に、前記第2の記憶手段に地理的要因に基づ
く学習情報を記憶させる ことを特徴とする学習制御自動
車。 - 【請求項2】 前記情報書き込み手段は、前記第1の記
憶手段に、ドライバーの操作特有の要因に係る学習情報
と共に地理的要因に基づく学習情報も記憶させることを
特徴とする請求項1記載の学習制御自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321653A JP3058964B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 学習制御自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3321653A JP3058964B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 学習制御自動車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155272A JPH05155272A (ja) | 1993-06-22 |
JP3058964B2 true JP3058964B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18134909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3321653A Expired - Fee Related JP3058964B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 学習制御自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058964B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4513247B2 (ja) * | 2001-09-17 | 2010-07-28 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両速度制御装置 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP3321653A patent/JP3058964B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05155272A (ja) | 1993-06-22 |
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