JPH06342302A - 車両用制御装置の制御ゲイン変更装置及び制御ゲイン変更方法 - Google Patents

車両用制御装置の制御ゲイン変更装置及び制御ゲイン変更方法

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JPH06342302A
JPH06342302A JP5154263A JP15426393A JPH06342302A JP H06342302 A JPH06342302 A JP H06342302A JP 5154263 A JP5154263 A JP 5154263A JP 15426393 A JP15426393 A JP 15426393A JP H06342302 A JPH06342302 A JP H06342302A
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JP
Japan
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owner
control
vehicle
control gain
changing
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Application number
JP5154263A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Omura
博志 大村
Kiyoshi Sakamoto
清 坂本
Shin Takehara
伸 竹原
Tomomi Izumi
知示 和泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用制御装置の制御ゲイン変更技術におい
て、制御ゲイン変更の為のデータ入力を能率的に経済的
に確実に実行でるようにする。 【構成】 自動車用のエンジン制御装置12、アクティ
ブサスペンション制御装置13、4輪操舵制御装置1
4、パワステアリング制御装置15の制御ゲインを変更
する制御ゲイン変更システム20は、制御ユニット21
と、ROM22とRAM23と、ディスプレイ24等で
構成され、RAM23には、自動車を購入したオーナー
の運転に関連するオーナー固有データが格納され、RO
M22には、制御ゲイン変更の為の種々の制御プログラ
ムやテーブルデータが格納される。RAM23にオーナ
ー固有データを格納するのに、半導体集積回路メーカー
や制御装置メーカーにて書き込んだり、変更システム2
0に装備した又は装備しないICカードとICカードリ
ーダーを介して格納したりすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用制御装置の制御
ゲイン変更装置及び制御ゲイン変更方法に関し、特に制
御ゲイン変更の為のコスト増加抑制を図った技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両では、不特定多数のドライバ
ーが、どこを、どのような使用環境・状態で走行して
も、一定の満足度を得るように、車両の駆動系、懸架
系、操舵系の制御装置の制御ゲインが設定されている。
但し、各ドライバーの好みに応じて、パワーモードとノ
ーマルモードを選択したり、アクティブサスペンション
装置におけるコントロールモード、ハードモード、ソフ
トモードの所望の1つを選択したり、4輪操舵装置にお
けるスポーツモードとノーマルモードを選択したりする
等、特定の少数の制御装置の制御ゲインのみを選択設定
できるように構成したものも実用に供されている。
【0003】更に、ドライバーの運転上の特徴を学習し
て走行特性の制御ゲインを変更可能にした学習制御自動
車も提案されている。例えば、特公平3−44029号
公報には、操舵中における操舵角速度、操舵角、ヨーレ
イト、横加速度等をサンプリングし、所定時間内におけ
る平均値に基いてドライバーの操舵の特徴を抽出してス
テアリングホイールの操舵角に対する前輪及び/又は後
輪の転舵角の比率を変更するように学習制御する学習制
御自動車が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両の制御ゲイ
ン変更技術は、特定の1つの制御装置の制御ゲインをメ
ーカーが設定した複数通りに変更できるのみで、ドライ
バーの希望する特性に変更できるようには構成されてい
ないばかりか、車両の駆動系、懸架系、操舵系等の複数
の制御装置の制御ゲインを所望の特性に変更するように
は構成されていない。
【0005】そこで、車両の複数の制御装置の制御特性
をオーナードライバーの所望の特性に変更可能に構成す
ることが考えられ、本願出願人は、先の出願において、
車両を購入したオーナーに特殊なゲイン変更器とそのマ
ニュアルを提供して、車両の制御ゲイン変更用のオーナ
ー固有のデータ(使用目的、使用態様、運転上の特徴等
のデータ)を入力設定して、そのデータを記憶媒体等を
介して、車両の制御ゲイン変更装置に供給する制御ゲイ
ン変更システムや、車両を販売した販社において前記オ
ーナー固有データを車両の制御ゲイン変更装置に入力設
定する制御ゲイン変更システムを提案した。
【0006】しかし、前記前者の制御ゲイン変更システ
ムの場合、オーナーに特殊なゲイン変更器を提供する必
要があり、個々のオーナーがデータ入力を行うため、コ
スト増加を招き、多大の労力を要すること、オーナーに
よるデータ入力ミス等のトラブルが起こる可能性がある
こと、等の問題がある。前記後者の制御ゲイン変更シス
テムの場合、多数の販社にデータ入力用の機器を装備さ
せる必要があるためコスト増加を招くこと、販社におけ
るオーナー固有データの入力設定に多大の労力を要する
こと、等の問題がある。本発明の目的は、制御ゲイン変
更の為のデータ入力を能率的に経済的に実行でき、コス
ト的に有利な車両用制御装置の制御ゲイン変更装置及び
制御ゲイン変更方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用制御装
置の制御ゲイン変更方法は、車両に設けられた制御装置
の制御ゲインを変更する制御ゲイン変更方法であって、
販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
るオーナー固有データを抽出し、前記オーナー固有デー
タを、半導体集積回路メーカー又は前記オーナーの車両
の制御装置の少なくとも一部を製作する制御装置メーカ
ーに供給して、オーナー固有データを半導体集積回路素
子に記憶させ、前記オーナー固有データを記憶させた半
導体集積回路素子を、前記車両の制御ゲイン変更用の制
御手段に組み込み、この制御手段によりオーナー固有デ
ータを用いて前記制御装置の制御ゲインを変更するもの
である。
【0008】請求項2の制御ゲイン変更方法は、請求項
1の方法において、前記オーナー固有データを記憶させ
た半導体集積回路素子を、前記制御装置メーカー、前記
車両を製作する車両メーカー、前記販社、のうちの何れ
か1つにおいて制御手段に組み込むものである。
【0009】請求項3の車両用制御装置の制御ゲイン変
更方法は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを変
更する制御ゲイン変更方法であって、販社において、車
両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有デ
ータを抽出するとともに、このオーナー固有データとオ
ーナーが注文した車両を特定する為の車両データとを含
むオーナーカードを作成し、前記販社からデータ送信手
段を介して、オーナーカードの内容を、半導体集積回路
メーカーのデータ受信手段又は前記オーナーの車両の制
御装置の少なくとも一部を製作する制御装置メーカーの
データ受信手段に伝送し、前記半導体集積回路メーカー
又は制御装置メーカーにおいて、受信したオーナーカー
ドの内容に基いて、前記オーナー固有データを半導体集
積回路素子に記憶させ、前記オーナー固有データを記憶
させた半導体集積回路素子を、前記オーナーに納入され
る車両の制御ゲイン変更用の制御手段に組み込み、この
制御手段によりオーナー固有データを用いて前記制御装
置の制御ゲインを変更するものである。
【0010】請求項4の車両用制御装置の制御ゲイン変
更方法は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを変
更する制御ゲイン変更方法であって、販社において、車
両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有デ
ータを抽出し、前記オーナー固有データを記憶媒体メー
カーに供給して、この記憶媒体メーカーにおいてオーナ
ー固有データを記憶媒体に記憶させ、前記オーナーの車
両の制御ゲイン変更用の制御手段に、この制御手段に着
脱自在に接続される記憶媒体読み取り手段を介して、記
憶媒体に記憶したオーナー固有データを読み取って記憶
させ、前記制御手段によりオーナー固有データを用いて
前記制御装置の制御ゲインを変更するものである。
【0011】請求項5の制御ゲイン変更方法は、請求項
4の方法において、前記車両の制御装置の少なくとも一
部を製作する制御装置メーカー、前記車両を製作する車
両メーカー、前記販社、のうちの何れか1つにおいて、
前記記憶媒体に記憶したオーナー固有データを制御手段
に記憶させるものである。
【0012】請求項6の車両用制御装置の制御ゲイン変
更方法は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを変
更する制御ゲイン変更方法であって、販社において、車
両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有デ
ータを抽出するとともに、このオーナー固有データとオ
ーナーが注文した車両を特定する為の車両データとを含
むオーナーカードを作成し、前記販社からデータ送信手
段を介して、前記オーナーカードの内容を記憶媒体メー
カーのデータ受信手段に伝送して、この記憶媒体メーカ
ーにおいて、受信したオーナーカードの内容に基いて、
オーナー固有データを記憶媒体に記憶させ、前記オーナ
ーに納入される車両の制御ゲイン変更用の制御手段に、
この制御手段に着脱自在に接続される記憶媒体読み取り
手段を介して、記憶媒体に記憶したオーナー固有データ
を読み取って記憶させ、前記制御手段によりオーナー固
有データを用いて前記制御装置の制御ゲインを変更する
ものである。
【0013】請求項7の車両用制御装置の制御ゲイン変
更方法は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを変
更する制御ゲイン変更方法であって、販社において、車
両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有デ
ータを抽出し、前記オーナー固有データを記憶媒体メー
カーに供給して、この記憶媒体メーカーにおいてオーナ
ー固有データを記憶媒体に記憶させ、前記オーナーの車
両の制御ゲイン変更用の制御手段に、この制御手段に接
続して設けられ且つ前記記憶媒体を着脱自在に装着可能
な記憶媒体読み取り手段を介して、前記記憶媒体からオ
ーナー固有データを読み取って転送し、前記制御手段に
よりオーナー固有データ用いて前記制御装置の制御ゲイ
ンを変更するものである。
【0014】請求項8の車両用制御装置の制御ゲイン変
更方法は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを変
更する制御ゲイン変更方法であって、販社において、車
両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有デ
ータを抽出するとともに、このオーナー固有データとオ
ーナーが注文した車両を特定する為の車両データとを含
むオーナーカードを作成し、前記販社からデータ送信手
段を介して、前記オーナーカードの内容を記憶媒体メー
カーのデータ受信手段に伝送して、この記憶媒体メーカ
ーにおいて、受信したオーナーカードの内容に基いて、
前記オーナー固有データを記憶媒体に記憶させ、前記オ
ーナーに納入される車両の制御ゲイン変更用の制御手段
に、この制御手段に接続して設けられ且つ前記記憶媒体
を着脱自在に装着可能な記憶媒体読み取り手段を介し
て、前記記憶媒体からオーナー固有データを読み取って
転送し、前記制御手段によりオーナー固有データ用いて
前記制御装置の制御ゲインを変更するものである。
【0015】請求項9の車両用制御装置の制御ゲイン変
更装置は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを変
更する制御ゲイン変更装置であって、車両を注文したオ
ーナーの運転に関連するオーナー固有データを記憶させ
た半導体集積回路素子と、前記半導体集積回路素子が組
み込まれ、この半導体集積回路素子に記憶したオーナー
固有データに基いて、前記制御装置の制御ゲインを変更
する制御ゲイン変更手段とを備えたものである。
【0016】請求項10の車両用制御装置の制御ゲイン
変更装置は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを
変更する制御ゲイン変更装置であって、車両を注文した
オーナーの運転に関連するオーナー固有データを記憶さ
せた記憶媒体から、記憶媒体読取り手段を介して、前記
オーナー固有データが読み取られて記憶されるデータ記
憶手段と、前記データ記憶手段が組み込まれ、このデー
タ記憶手段に記憶したオーナー固有データに基いて、前
記制御装置の制御ゲインを変更する制御ゲイン変更手段
とを備えたものである。
【0017】請求項11の車両用制御装置の制御ゲイン
変更装置は、車両に設けられた制御装置の制御ゲインを
変更する制御ゲイン変更装置であって、車両を注文した
オーナーの運転に関連するオーナー固有データを記憶媒
体メーカーにおいて記憶させた記憶媒体と、前記記憶媒
体が着脱自在に装着される記憶媒体読取り手段と、前記
記憶媒体読取り手段に接続され、記憶媒体読取り手段に
より記憶媒体から読み取ったオーナー固有データを受け
て、このオーナー固有データに基いて前記制御装置の制
御ゲインを変更する制御ゲイン変更手段とを備えたもの
である。
【0018】
【発明の作用及び効果】請求項1の制御ゲイン変更方法
においては、販社において抽出したオーナーの運転に関
連するオーナー固有データを、半導体集積回路メーカー
又は制御装置メーカーに供給して半導体集積回路素子に
記憶させ、その半導体集積回路素子を、オーナーが注文
した車両の制御ゲイン変更用の制御手段に組み込み、そ
の制御手段によりオーナー固有データを用いて制御装置
の制御ゲインを変更する。従って、オーナー固有データ
を、半導体集積回路メーカー又は制御装置メーカーにお
いて所定の機器を介して半導体集積回路素子に能率的に
確実に記憶させることができる。しかも、前記所定の機
器は、多数の車両に共通に活用でき、多数の販社や多数
のオーナーに特殊な機器を装備する必要がないので、設
備と労力の面でコスト的に極めて有利である。
【0019】請求項2の制御ゲイン変更方法において
は、オーナー固有データを記憶させた半導体集積回路素
子を、制御装置メーカー、車両メーカー、販社のうちの
何れか1つにおいて制御手段に組み込むことになる。
【0020】請求項3の制御ゲイン変更方法において
は、請求項1と略同様の作用・効果が得られるが、販社
はオーナー固有データを抽出するとともに、このオーナ
ー固有データとオーナーが注文した車両を特定する為の
車両データとを含むオーナーカードを作成し、このオー
ナーカードの内容を、データ送信手段を介して、半導体
集積回路メーカーの受信手段に送信する。半導体集積回
路メーカーは、受信したオーナーカードの内容に基い
て、オーナー固有データを半導体集積回路に記憶させ
る。そして、この半導体集積回路は、オーナーカードの
内容に基いて、オーナーに納入される車両の制御手段に
組み込まれることになる。
【0021】請求項4の制御ゲイン変更方法において
は、オーナー固有データを、記憶媒体メーカーにおいて
記憶媒体に記憶させ、オーナーの車両の制御ゲイン変更
用の制御手段に、記憶媒体読み取り手段を介して、記憶
媒体のオーナー固有データを読み取って記憶させ、制御
手段によりオーナー固有データを用いて車両の制御装置
の制御ゲインを変更する。この制御ゲイン変更方法で
は、オーナー固有データを記憶媒体に記憶させ、そのデ
ータを記憶媒体読み取り手段を介して読み取って制御手
段に記憶させる点で請求項1と異なるのみで、基本的に
請求項1と同様の作用・効果が得られる。
【0022】請求項5の制御ゲイン変更方法において
は、制御装置メーカー、車両メーカー、販社のうちの何
れか1つにおいて、記憶媒体に記憶したオーナー固有デ
ータを制御手段に記憶させることになる。
【0023】請求項6の制御ゲイン変更方法において
は、請求項4と略同様の作用・効果が得られるが、販社
はオーナー固有データを抽出するとともに、このオーナ
ー固有データとオーナーが注文した車両を特定する為の
車両データとを含むオーナーカードを作成し、このオー
ナーカードの内容を、データ送信手段を介して、記憶媒
体メーカーの受信手段に送信する。記憶媒体メーカー
は、受信したオーナーカードの内容に基いて、オーナー
固有データを記憶媒体に記憶させる。そして、この記憶
媒体のオーナー固有データは、オーナーカードの内容に
基いて、記憶媒体読取り手段を介して、オーナーに納入
される車両の制御手段に記憶されることになる。
【0024】請求項7の制御ゲイン変更方法において
は、オーナー固有データを記憶媒体メーカーにおいて記
憶媒体に記憶させ、オーナーの車両の制御ゲイン変更用
の制御手段に接続して設けられた記憶媒体読み取り手段
を介して、オーナー固有データを読み取って制御手段に
転送し、その制御手段によりオーナー固有データ用いて
車両の制御装置の制御ゲインを変更する。この制御ゲイ
ン変更方法では、オーナーの車両の制御手段に接続され
る記憶媒体読み取り手段を設ける必要はあるものの、記
憶媒体メーカーにおいて記憶媒体へオーナー固有データ
を能率的に確実に経済的に記憶させることができ、請求
項1と略同様の作用・効果が得られる。
【0025】請求項8の制御ゲイン変更方法において
は、請求項7とほぼ同様の作用・効果が得られるが、請
求項6と同様に、販社はオーナー固有データを抽出する
とともに、このオーナー固有データとオーナーが注文し
た車両を特定する為の車両データとを含むオーナーカー
ドを作成し、このオーナーカードの内容を、データ送信
手段を介して、記憶媒体メーカーの受信手段に送信す
る。記憶媒体メーカーは、受信したオーナーカードの内
容に基いて、オーナー固有データを記憶媒体に記憶させ
る。そして、この記憶媒体のオーナー固有データは、オ
ーナーカードの内容に基いて、オーナーに納入される車
両の制御手段に接続して設けられた記憶媒体読取り手段
を介して読み取って、制御手段に転送されることにな
る。
【0026】請求項9の制御ゲイン変更装置において
は、半導体集積回路素子に、車両を注文したオーナーの
運転に関連するオーナー固有データが記憶され、この半
導体集積回路素子が組み込まれた制御ゲイン変更手段
は、半導体集積回路素子に記憶したオーナー固有データ
に基いて、オーナーの車両の制御装置の制御ゲインを変
更する。半導体集積回路素子にオーナー固有データを記
憶させるので、基本的に請求項1と同様の作用・効果が
得られる。
【0027】請求項10の制御ゲイン変更装置において
は、データ記憶手段には、車両を注文したオーナーの運
転に関連するオーナー固有データを記憶させた記憶媒体
から、記憶媒体読取り手段を介して、オーナー固有デー
タが読み取られて記憶され、データ記憶手段が組み込ま
れた制御ゲイン変更手段は、データ記憶手段に記憶した
オーナー固有データに基いて、車両の制御装置の制御ゲ
インを変更する。このように、記憶媒体からオーナー固
有データを記憶媒体読取り手段を介して読み取って、車
両に装備されたデータ記憶手段に記憶させるため、請求
項3と同様の作用・効果が得られる。
【0028】請求項11の制御ゲイン変更装置において
は、記憶媒体には、車両を注文したオーナーの運転に関
連するオーナー固有データが記憶媒体メーカーにおいて
記憶され、前記記憶媒体が着脱自在に装着される記憶媒
体読取り手段に接続された制御ゲイン変更手段は、記憶
媒体読取り手段により記憶媒体から読み取ったオーナー
固有データを受けて、このオーナー固有データに基いて
車両の制御装置の制御ゲインを変更する。車両に記憶媒
体読取り手段を設ける必要があるものの、記憶媒体へオ
ーナー固有データを能率的に確実に経済的に記憶させる
ことができ、請求項5と略同様の作用・効果が得られ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。以下に説明する自動車の制御ゲイン変
更システムは、自動車の駆動系、懸架系、操舵系の制御
ゲインを所望の制御特性に変更するシステムであり、制
御ゲイン変更方法を含むものである。次に、自動車の制
御装置の全体構成ついて説明する。図1に示すように、
自動車1には、少なくとも、車体2、前輪3と後輪4、
エンジン5、自動変速機6、アクティブサスペンション
装置7、操舵ハンドル8に連結されたパワーステアリン
グ装置9、後輪操舵装置10、前後輪のブレーキ装置1
1、および通常の自動車と同様の種々の装備機器(燃料
供給装置、パワーウインド装置、サンルーフ、シート装
置、電動ミラー装置、空調装置、インストルメントパネ
ル)等々が設けられている。
【0030】更に、自動車1には、その自動車用制御装
置である複数の各部制御装置として、少なくとも、エン
ジン5の吸気量、点火時期、燃料噴射量を夫々制御する
エンジン制御装置12(EGI )と、自動変速機6を制御
する自動変速機制御装置16(EAT )と、前輪3と後輪
4のアクティブサスペンション装置7を制御するアクテ
ィブサスペンション制御装置13(ACS )と、後輪4を
操舵する後輪操舵装置10を制御する4輪操舵制御装置
14(4WS )と、操舵ハンドル8をアシストするパワー
ステアリング装置9を制御するパワーステアリング制御
装置15(P/S)とが設けられている。
【0031】ここで、各部制御装置12〜16には、自
動車メーカーにより、予めベース制御ゲインが夫々設定
されており、本願の制御ゲイン変更システムにより、各
部制御装置16以外の各部制御装置12〜15毎に求め
る制御ゲイン補正係数(以下、制御ゲイン係数という)
をベース制御ゲインに乗算することで制御ゲインが変更
される。尚、各部制御装置12〜16により実行される
制御は、一般的な制御であるので、その説明は省略す
る。
【0032】次に、この自動車に設けられた制御ゲイン
変更システムについて説明する。図2に示すように、制
御ゲイン変更システム20は、マイクロコンピュータと
入力出力インターフェイスとを主体とする制御ユニット
21(MPU)と、ROM22と、RAM23と、液晶
ディスプレイ24及びそのディスプレイコントローラ2
5と、メインSW26(尚、SWは、スイッチの略称で
ある)と、ディスプレイ24のカーソル24a(図10
参照)を上下左右に移動させる為のカーソル移動キー2
7と、実行キー28等で構成されている。制御ユニット
21には、自動車の車速を検出する車速センサ30、ハ
ンドル舵角を検出する舵角センサ31、路面摩擦状態を
検出する路面摩擦センサ32、車体に作用する横加速度
を検出する横加速度センサ33、車体に作用する上下加
速度を検出する上下加速度センサ34、車体に作用する
ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ35、燃料計3
6等のセンサ類からの検出信号が供給される。
【0033】前記制御ユニット21は、各部制御装置1
2〜16に接続され、制御ユニット21には、ROM2
2、RAM23、メインSW26、カーソル移動キー2
7、実行キー28、ディスプレイコントローラ25等が
接続されている。
【0034】次に、自動車の販売を行う販社に自動車を
注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有データ
について説明する。このオーナー固有データは、基本的
には、販社においてオーナーから聴取して図3に示す第
1データ記入用紙17の第1データ記入項目リストに記
入されるデータのことであるが、販社は、オーナーが購
入した自動車を運転する第2〜第5ドライバー(例え
ば、オーナー本人、妻、息子、娘)についてのデータ
を、図4に示す第2データ記入用紙18の第2データ記
入項目リストに記入する。
【0035】図3に示す第1データ記入項目リストに
は、データ記入項目とデータ記入用の指示が記載されて
おり、データ記入項目には、記入項目A項におけるオー
ナードライバーに関する5つの小項目(性別、年令、車
歴、保有台数、使用形態)の質問と回答欄とデータ入力
形式と、入力項目B項における使用環境に関する3つの
小項目(気温、場所、高度)の質問と回答欄とデータ記
入形式と、記入項目C項における使用条件に関する2つ
の小項目(主な用途、主な同乗者)の質問と回答欄とデ
ータ記入形式と、記入項目D項における所望の性能に関
する3つの小項目(運転性、乗り心地、燃費)の質問と
回答欄とデータ記入形式とが示してある。オーナー用の
制御ゲイン係数は、後述のように、第1データ記入項目
リストに記入されたデータに基いて演算して求められ
る。
【0036】図4に示す第2データ記入項目リストは、
第2〜第5ドライバーの為の各部制御装置12〜15の
制御ゲイン係数を設定する為のものであり、各ドライバ
ー毎に、EGI 制御ゲイン係数、ACS 制御ゲイン係数、4W
S 制御ゲイン係数、P/S 制御ゲイン係数の項目名と、各
項目毎の選択可能な制御ゲイン係数(0.8 0.9 1.01.1
1.2 )とが記載されており、所望の制御ゲイン係数に
丸印を付けるように指示されている。尚、図4では、0.
8 〜1.2 の範囲の制御ゲイン係数を選択するようにして
あるが、この範囲に限定されず、例えば、0.6 〜1.4 の
範囲の制御ゲイン係数を選択するようにしてもよい。
【0037】前記RAM23には、図5に示すようなメ
モリm1〜m6、・・・及びワークエリアが設けられ、
メモリm1には、前記第1データ記入項目リストに記入
されるオーナー固有データが後述のようにして格納さ
れ、メモリm2には、オーナー用の各部制御装置12〜
15の制御ゲイン係数(FKe,FKa,FKw,FKp )が後述のよ
うにして格納され、メモリm3には、第2ドライバー用
の各部制御装置12〜15の制御ゲイン係数(FKe,FKa,
FKw,FKp )が後述のようにして格納され、メモリm4に
は、第3ドライバー用の各部制御装置12〜15の制御
ゲイン係数(FKe,FKa,FKw,FKp )が後述のようにして格
納され、メモリm5には、第4ドライバー用の各部制御
装置12〜15の制御ゲイン係数(FKe,FKa,FKw,FKp )
が後述のようにして格納され、メモリm6には、第4ド
ライバー用の各部制御装置12〜15の制御ゲイン係数
(FKe,FKa,FKw,FKp )が後述のようにして格納される。
【0038】前記ROM22には、少なくとも、図6に
示すように、後述の表1と表2のテーブルデータと、後
述のオーナー用制御ゲイン係数演算処理プログラムと、
後述の制御信号出力処理プログラムと、後述の制御特性
選択処理プログラムと、後述の設定変更処理プログラム
とが予め入力格納される。尚、これらプログラムには、
必要に応じてディスプレイ24に表示する為の表示制御
の制御プログラムも含まれている。
【0039】次に、ディスプレイ24の表示を介して、
制御特性を選択したり、変更したりする制御モードの階
層構造について、図7に基いて説明する。「メーカー制
御特性」は、自動車を製作したメーカーにおいて各部制
御装置12〜15に予め設定されたベース制御ゲインを
指定するモードであり、このモードでは、制御ゲイン係
数(FKe,FKa,FKw,FKp )が全て1.0 に設定される。「オ
ーダーメイド制御特性」は、オーナーモードと、第2ド
ライバーモードと、第3ドライバーモードと、第4ドラ
イバーモードと、第5ドライバーモードとを有する。
【0040】オーナーモードでは、オーナー固有データ
に基いて演算されたオーナー用制御ゲイン係数(FKe,FK
a,FKw,FKp )により各部制御装置12〜15の制御ゲイ
ンが決定される。第2〜第5ドライバーモードでは、第
2〜第5ドライバー用に夫々設定された制御ゲイン係数
(FKe,FKa,FKw,FKp )により各部制御装置12〜15の
制御ゲインが決定される。「設定変更」は、オーナーモ
ードと、第2ドライバーモードと、第3ドライバーモー
ドと、第4ドライバーモードと、第5ドライバーモード
とを有する。オーナーモードでは、オーナー用の制御ゲ
イン係数(FKe,FKa,FKw,FKp )を変更することができ、
また、第2〜第5ドライバーモードでは、第2〜第5ド
ライバー用に夫々設定された制御ゲイン係数(FKe,FKa,
FKw,FKp )を変更することができる。
【0041】次に、ディスプレイ23に表示される種々
の表示画面について説明しておく。前記ディスプレイ2
4の画面には、透明電極からなる複数の画面SWが設け
られていて、その画面SWを操作することで、以下のよ
うな表示項目を選択可能に構成してある。図8に示すメ
ニュー画面には、「メーカー制御特性」、「オーダーメ
イド制御特性」、「設定変更」の3項目が表示され、各
表示項目に対応する画面SWを操作することで選択でき
るようになっている。図9に示すドライバー指定画面に
は、「オーナー」、「第2ドライバー」、「第3ドライ
バー」、「第4ドライバー」、「第5ドライバー」・・
の表示項目が表示され、各表示項目に対応する画面SW
を操作することで選択できる。
【0042】図10に示す設定変更入力画面には、EGI,
ACS,4WS,P/S の各々について、制御ゲイン係数の選択範
囲(0.8 〜1.2 )と、現在設定してある制御ゲイン係数
を指示する三角マークとが表示される。オーナーモード
の場合、三角マークは、メモリm2のデータに基いて表
示され、第2〜第5ドライバーモードの場合には、夫
々、メモリm3〜m6のデータに基いて表示されること
になる。
【0043】次に、オーナー固有データに基いて、オー
ナー用の制御ゲイン係数(FKe,FKa,FKw,FKp )を決定す
る為のテーブルデータと、制御ユニット21において実
行されるオーナー用制御ゲイン係数演算処理について説
明するが、この演算処理は、オーナーに自動車を納車す
る前に販社のスタッフの操作に基いて実行される。尚、
以下の図中、符号Si(i=1,2,3・・・)は各ス
テップを示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】前記第1データ記入項目リストにおけるA
項の5小項目に対応する制御ゲイン係数は、表1に示す
通りであり、また、B項の3小項目、C項の2小項目、
D項の3小項目に対応する制御ゲイン係数は、表2に示
す通りであり、表1と表2のテーブルデータは、ROM
22に予め格納されている。基本的に、自動車の特性の
大幅な変更を防止する観点から、制御ゲイン係数は、表
2からも判るように0.8〜1.2の範囲に設定されて
いる。
【0047】ここで、EGI とEAT の制御ゲインに関し
て、制御ゲイン「小」は低燃費方向、制御ゲイン「大」
はパワー増大方向である。ACS の制御ゲインに関して、
制御ゲイン「小」は乗り心地アップ方向(ソフト方
向)、制御ゲイン「大」は操縦安定性アップ方向(ハー
ド方向)である。4WS の制御ゲインに関して、制御ゲイ
ン「小」は小回り性アップ方向(逆相ゲイン増大方
向)、制御ゲイン「大」は操縦安定性アップ方向(同相
ゲイン増大方向)である。P/S の制御ゲインに関して、
制御ゲイン「小」は操舵力が軽くなる方向、制御ゲイン
「大」は操舵力が重くなる方向である。
【0048】表1のA項の5小項目の制御ゲイン係数
は、各部制御装置12〜15に共通に設定される補正係
数であって、表2の制御ゲイン補正係数(制御ゲイン係
数)で決まる補正成分を補正する共通制御ゲイン係数に
相当し、表2のB項、C項、D項の制御ゲイン係数は、
各部制御装置12〜15に夫々独立に設定される補正係
数であるため、個別制御ゲイン補正係数に相当する。
【0049】次に、表1に例示する制御ゲイン係数に関
して、概略の傾向として、ゲイン係数「小」は制御ゲイ
ン補正量減少方向つまりベース制御ゲインに近づける方
向、ゲイン係数「大」は制御ゲイン補正量増加方向つま
りベース制御ゲインから遠のく方向であり、女性、若年
者、高齢者、車歴1.5年未満の者などは、運転が余り
上手でないことに鑑みて、制御ゲイン係数が小さく設定
され、また、21〜30才の者や車歴5年以上の者は、
運転が上手であることに鑑みて、制御ゲイン係数が大き
く設定され、また、保有台数1台の場合やオーナー以外
も使用する場合には、複数の者が使用することに鑑み制
御ゲイン係数が小さく設定されている。次に、表2に例
示した制御ゲイン係数に関して、寒冷地における低μと
オイルの粘性増大に鑑み、また、通勤用のものではサル
ーンカー感覚を高め、レジャー用のものでは操縦安定性
を高めスポーツカー志向を高め、買物用や営業用のもの
では低燃費と小回り性を高める等の観点から制御ゲイン
係数が設定されている。
【0050】ここで、第1データ記入項目リストにおい
て「0」、「1」で記入する欄、つまり、表1のA項お
よび表2のB項の第1小項目とD項については、制御ゲ
イン係数が、表1と表2からa1〜a5、b1、d1〜d3のよう
に、夫々1つ決まることになるが、「順位」を入力する
欄、つまり、表2のB項の第2小項目と第3小項目とC
項については、表2の制御ゲイン係数の値を用いて、次
のように順位の重みを加味して、制御ゲイン係数が演算
により決定される。この場合、1位のものに40%の重
み、2位のものに30%の重み、3位のものに20%の
重み、4位のものに10%の重みを付与して、制御ゲイ
ン係数が演算される。
【0051】例えば、B項の第2小項目において、都市
部(1位)、近郊部(2位)、田園部(3位)、山間部
(4位)の順位とすると、B項の第2小項目の制御ゲイ
ン係数b2は、b21 〜b24 に重み付けを付加して次のよ
うに、各部制御装置14,16〜18の各制御ゲイン係数毎
に、演算される。 b2=0.4 ×b21 +0.3 ×b22 +0.2 ×b23 +0.1 ×b24 B項の第3小項目の制御ゲイン係数b3も前記同様に順位
の重み付けを付加して、EGI,ACS,4WS,P/S の各制御ゲイ
ン係数毎に演算され、また、C項の第1小項目の制御ゲ
イン係数c1も、係数c11 〜c14 を用いて前記同様に順位
の重み付けを付加して、EGI,ACS,4WS,P/S の各制御ゲイ
ン係数毎に演算され、また、C項の第2小項目の制御ゲ
イン係数c2も、補正係数c21 〜c24 を用いて前記同様に
順位の重み付けを付加して、EGI,ACS,4WS,P/S の各制御
ゲイン係数毎に演算される。
【0052】次に、図11のフローチャートにより、オ
ーナー用制御ゲイン係数演算処理について説明するが、
特定の指令に基いて制御を開始する必要上、例えば、メ
インSW26と実行キー28とを同時にONにすること
で実質的に制御が開始され(S10:Yes )、次にRA
M23のメモリm1からオーナー固有データが読み込ま
れ(S11 )、次に、S12において、オーナー固有
データを用いて、EGI,ACS,4WS,P/S の為の、制御ゲイン
係数b2e ,b2a ,b2w ,b2p と、制御ゲイン係数b3e ,
b3a ,b3w ,b3p と、制御ゲイン係数c1e ,c1a ,c1w
,c1p と、制御ゲイン係数c2e ,c2a ,c2w ,c2p と
が、前述のように順位の重み付けを付加して演算され
る。尚、末尾の添字e,a,w,pは、夫々、EGI,ACS,
4WS,P/S に対応する。こうして、EGI,ACS,4WS,P/S に関
する表2の全項目の制御ゲイン係数が決まる。即ち、EG
I の全項目の制御ゲイン係数として、b1e ,b2e ,b3e
,c1e,c2e ,d1e ,d2e ,d3e が決まり、ACS,4WS,P/
S の制御ゲイン係数についても同様である。
【0053】次に、S13において、表2の全項目の制
御ゲイン係数を用いて、EGI,ACS,4WS,P/S の複合制御ゲ
イン係数Ke,Ka,Kw,Kpが次式により演算される。 Ke=b1e ×b2e ×b3e ×c1e ×c2e ×d1e ×d2e ×d3e Ka=b1a ×b2a ×b3a ×c1a ×c2a ×d1a ×d2a ×d3a Kw=b1w ×b2w ×b3w ×c1w ×c2w ×d1w ×d2w ×d3w Kp=b1p ×b2p ×b3p ×c1p ×c2p ×d1p ×d2p ×d3p
【0054】次に、S14において、複合制御ゲイン係
数Ke,Ka,Kw,Kpの補正量成分に、表1の制御ゲイン係
数a1〜a5を、夫々乗算することにより、EGI,ACS,4WS,P/
S の最終制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp が次式
により演算される。 FKe =1.0 +(Ke−1.0 )×a1×a2×a3×a4×a5 FKa =1.0 +(Ka−1.0 )×a1×a2×a3×a4×a5 FKw =1.0 +(Kw−1.0 )×a1×a2×a3×a4×a5 FKp =1.0 +(Kp−1.0 )×a1×a2×a3×a4×a5 次に、S15において、以上のように求めたオーナー用
の制御ゲイン係数FKe,FKa ,FKw ,FKp のデータが、
メモリm2に格納されると、この演算処理が終了する。
【0055】次に、オーナーが自動車を使用する際に実
行される制御信号出力処理について説明する。図12に
示すように、この制御信号出力処理がメインSW26の
投入により開始されると、S20において、ディスプレ
イ24に図8のメニュー画面が表示され、このメニュー
画面において、メーカー制御特性の画面SWがON操作
されると、S22において、メーカー制御特性が選択さ
れ、次にS23において制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FK
w ,FKp を全て1.0 とする制御信号が各部制御装置12
〜15に出力され、その後リターンする。但し、実際に
は、メーカー制御特性を指定するフラグがセットされ、
そのフラグに基いて前記制御信号が繰り返し出力される
ことになる。
【0056】一方、メニュー画面において、オーダーメ
イド制御特性の画面SWがON操作される(S24:Ye
s )と、ディスプレイ24に図9のドライバー指定画面
が表示され、このドライバー指定画面において、オーナ
ーの画面SWがON操作される(S26:Yes )と、S
27に移行して、メモリm2からオーナー用の制御ゲイ
ン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp が読み込まれ、これら制
御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp に相当する制御信
号(制御ゲイン変更信号)が、各部制御装置12〜15
に夫々出力され、その後リターンして繰り返し実行され
る。但し、実際には、オーナー用の制御特性を指定する
フラグがセットされ、そのフラグに基いて前記制御信号
が繰り返し出力されることになる。
【0057】前記ドライバー指定画面において、第2ド
ライバーの画面SWがON操作される(S28:Yes )
と、S29に移行して、メモリm3から第2ドライバー
用の制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp が読み込ま
れ、これら制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp に相
当する制御信号が、各部制御装置12〜15に夫々出力
され、その後リターンして繰り返し実行される。但し、
実際には、第2ドライバー用の制御特性を指定するフラ
グがセットされ、そのフラグに基いて前記制御信号が繰
り返し出力されることになる。
【0058】以下、同様に、S30〜S34において、
第3ドライバーが選択されると、メモリm4の制御ゲイ
ン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp に相当する制御信号が出
力され、また、第4ドライバーが選択されると、メモリ
m5の制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp に相当す
る制御信号が出力され、また、第5ドライバーが選択さ
れると、メモリm6の制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw
,FKp に相当する制御信号が出力され、その後リター
ンして繰り返し実行される。これらの場合にも、前記同
様にフラグがセットされ、そのフラグに基いて制御信号
が繰り返し出力される。こうして、メーカー制御特性を
選択すると、メーカーにおいて設定されたベース制御ゲ
インによる制御が実行され、オーナーを選択すると、オ
ーナー用の制御ゲインとする制御が実行され、第2〜第
5ドライバーを選択すると、夫々、第2〜第5ドライバ
ー用の制御ゲインとする制御が実行される。
【0059】次に、制御ユニット21で実行される制御
特性選択処理について説明する。この制御特性選択処理
は、自動車の走行中には常時実行される処理であり、特
定の走行状態のときに、操縦安定性を確保する為に、オ
ーナー〜第5ドライバー用のオーダーメイド制御ゲイン
の適用を禁止する為の処理である。図13に示すよう
に、最初に以下の制御において必要な各種信号が読み込
まれると(S60)、車速Vが所定値V0以上か否かの
判定(S61)と、横加速度Gが所定値以上か否かの判
定(S62)と、路面摩擦が低摩擦(低μ)か否かの判
定(S63)と、上下加速度センサ86からの検出信号
に基づく悪路か否かの判定(S64)と、システムフェ
イルか否かの判定(S65)と、燃料残量が少ないか否
かの判定(S66)とがなされる。尚、システムフェイ
ルとは、制御ユニット21に異状が発生したことであ
り、所定のシステム診断制御により、自動車の走行中に
は常時システムフェイル発生の有無が判定され、その判
定結果に基いて、S65の判定がなされる。
【0060】車速V<V0であること、横加速度G<G
0であること、低μ路でないこと、悪路でないこと、シ
ステムフェイルでないこと、燃料残量が少なくないこ
と、の全ての条件が充足された場合には、S67におい
て、オーダーメイド制御特性適用許可と決定され、その
後リターンする。また、前記全ての条件が充足された場
合以外の場合には、S68において、オーダーメイド制
御特性適用禁止(メーカー制御特性を適用)と決定さ
れ、次にS69において、前記制御信号出力処理に対し
て、メーカー制御特性を適用する指令が出力される。
【0061】このように、S61〜S66の判定におい
てYes となるような特定走行状態下において、オーダー
メイド制御特性を適用することは不可能ではないが、オ
ーダーメイド制御特性には不適切な設定等が含まれる可
能性があるため、操縦安定性等の観点から、オーダーメ
イド制御特性の適用を禁止するように構成してある。
【0062】次に、前記オーダーメイド制御特性(オー
ナー用、第2ドライバー〜第5ドライバー用)の制御ゲ
イン係数を変更する設定変更処理について説明する。こ
の設定変更処理は、制御ユニット21により、自動車の
エンジンを停止させた状態において実行される処理であ
り、メインSW26の投入により処理が開始されると、
図8のメニュー画面が表示され(S40)、次にそのメ
ニュー画面において設定変更の画面SWをON操作する
(S41:Yes )と、ディスプレイ24に図9に示すド
ライバー指定画面が表示される。
【0063】次に、このドライバー指定画面において、
オーナーの画面SWをON操作する(S43:Yes )
と、S40へ移行する。S40では、メモリm2の制御
ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp のデータが読み込ま
れ、次にディスプレイ24に図10に示す設定変更入力
画面が表示される。但し、この画面における三角マーク
は、メモリm2から読み込んだ制御ゲイン係数FKe ,FK
a ,FKw ,FKp の値に対応する位置に表示される。
【0064】次に、EGI,ACS,4WS,P/S の順に、順々に、
制御ゲイン係数を設定する所望の値をカーソル24aで
指示した状態において実行キー28を操作することによ
り制御ゲイン係数が設定されると、その設定した制御ゲ
イン係数の値の位置に三角マークが表示され、設定され
た制御ゲイン係数のデータ(設定データ)がメモリm2
に格納される。次に、ディスプレイ24に図15に示す
制御特性画面が表示され、その後設定変更処理は終了す
る。
【0065】一方、ドライバー指定画面において、第2
ドライバーの画面SWをON操作する(S45:Yes )
と、S46へ移行する。S46では、S40と同様の処
理が実行されるが、この場合はメリモm3の制御ゲイン
係数FKe ,FKa ,FKw ,FKp のデータが読み込まれ、そ
のデータが変更設定され、変更された制御ゲイン係数FK
e ,FKa ,FKw ,FKp のデータがメリモm3に格納され
る。
【0066】以下、S47とS48、S49とS50、
S51とS52において、夫々、S45とS46と略同
様の処理が実行される。但し、第3ドライバーを指定し
た場合には、メモリm4のデータが変更設定され、第4
ドライバーを指定した場合には、メモリm5のデータが
変更設定され、第5ドライバーを指定した場合には、メ
モリm6のデータが変更設定されることになる。尚、メ
モリm2〜m6には、変更前の前回データと変更後の今
回データとが夫々格納される。
【0067】ここで、図15の制御特性画面について補
足説明する。この制御ゲイン特性画面には、各部制御装
置12〜15について、前回と今回の最終制御ゲイン係
数FKe ,FKa ,FKw ,FKp と、総評のコメントとが、表
示される。尚、最終制御ゲイン係数FKe ,FKa ,FKw ,
FKp は、夫々棒グラフにて表示され、点線はメーカーに
て設定されたベース制御ゲインに相当する「1.0」の
レベルであり、「旧」は前回の制御ゲイン係数、「新」
は今回の制御ゲイン係数を示す。
【0068】前記総評コメントを表示する技術に関し
て、EGI の制御ゲイン係数の小中大に対応して「低燃
費」、「普通」、「高出力」、ACS の制御ゲイン係数の
小中大に対応して「乗り心地向上」、「普通」、「操安
性向上」、4WS の制御ゲイン係数の小中大に対応して
「小回り性向上」、「普通」、「操安性向上」、P/S の
制御ゲイン係数の小中大に対応して「操舵力軽」、「普
通」、「操舵力重」等の表示用データ及び常に表示され
るメッセージの表示用データが、設定変更処理のプログ
ラムに付随させて予め記憶してあり、制御ゲイン係数に
応じて、前記の各種の表示メッセージが選択されて表示
されることになる。この制御特性判別制御について説明
する。
【0069】図16に示すように、前記S44における
制御特性画面の場合を例として説明すると、最初に制御
ゲイン係数(FKe,FKa,FKw,FKp)のデータがメモリm2か
ら読み込まれ(S80)、次に制御ゲイン係数FKe が
小,中,大のどれに該当するか判定される(S81)。
次に、制御ゲイン係数FKe の小,中,大に夫々対応させ
て、EGI の特性の表示内容が、係数FKe が小のときは
「低燃費」、係数FKe が中のときは「普通」、係数FKe
が大のときは「高出力」に決定され(S82〜83)、
この決定に応じてディスプレイ24に表示させる為の表
示制御信号がディスプレイコントローラ25に出力され
る。
【0070】次に、制御ゲイン係数FKa が小,中,大の
どれに該当するか判定される(S85)。次に、制御ゲ
イン係数FKa の小,中,大に夫々対応させて、ACS特
性の表示内容が、係数FKa が小のときは「乗り心地向
上」、係数FKa が中のときは「普通」、係数FKa が大の
ときは「操安性向上」に決定され(S86〜88)、こ
の決定に応じてディスプレイ24に表示させる為の表示
制御信号がディスプレイコントローラ25に出力され
る。
【0071】次に、制御ゲイン係数FKp が小,中,大の
どれに該当するか判定される(S89)。次に、制御ゲ
イン係数FKp の小,中,大に夫々対応させて、P/S特
性の表示内容が、係数FKp が小のときは「操舵力軽」、
係数FKp が中のときは「普通」、係数FKp が大のときは
「操舵力重」に決定される(S90〜92)。次に、制
御ゲイン係数FKw が小,中,大のどれに該当するか判定
される(S93)。次に、制御ゲイン係数FKw の小,
中,大に夫々対応させて、4WS特性の表示内容が、係
数FKw が小のときは「小回り性向上」、係数FKw が中の
ときは「普通」、係数FKw が大のときは「操安性向上」
に決定され(S94〜96)、この決定に応じてディス
プレイ24に表示させる為の表示制御信号がディスプレ
イコントローラ25に出力される。
【0072】次に、次に制御ゲイン係数FKe が小,中,
大のどれに該当するか判定される(S97)。次に、制
御ゲイン係数FKe の小,中,大に夫々対応させて、総合
特性の表示内容が、係数FKe が小のときは「ゆっくり走
って下さい」、係数FKe が中のときは「普通に走って下
さい」、係数FKe が大のときは「軽快に走って下さい」
に決定され(S98〜100)、この決定に応じてディ
スプレイ24に表示させる為の表示制御信号がディスプ
レイコントローラ25に出力される。
【0073】次に、本願の制御ゲイン変更方法のうち、
前記RAM23に図5に示す種々のデータを格納する方
法について説明する。前記制御ゲイン変更システム20
のうち、オーナー固有データとその他のデータが格納さ
れるRAM23以外は、同一車種の多数の自動車に共通
のものであるから、各オーナー毎に異ならせる必要はな
く、共通に製作されることになるが、これについての説
明は省略する。ここで、図5に示すオーナー固有データ
とその他のデータ(以下、オーナーデータという)が格
納されるRAM23は、自動車を注文したオーナー毎に
異なるものであるから、RAM23にオーナーデータを
いかに能率的に経済的に格納するかが重要になる。
【0074】そこで、RAM23にオーナーデータを格
納するのに、以下に説明するような3通りの方法の何れ
か1つを適用することができる。尚、以下の説明におい
て、販社は、オーナーから注文をとった自動車の販売店
であり、MMメーカーは、ROM22やRAM23を製
作する半導体集積回路メーカーであり、CBメーカー
は、オーナーが購入した自動車用制御装置(EGI,ACS,4W
S,P/S を含む) の少なくとも一部と制御ゲイン変更シス
テムとを含むコントロールボックスを製作するコントロ
ールボックスメーカーであり、車両メーカーは、オーナ
ーが注文した自動車を製作する自動車メーカーである。
前記販社、車両メーカー、MMメーカー、CBメーカー
には、夫々、データの送信と受信を行うデータ送受信器
が設けられていて、これら相互間でデータの送受信を行
えるようになっている。
【0075】1) 図17に示すように、オーナーが販
社に自動車を注文したときに、販社は、オーナーとその
家族から聴取して、図3に示す第1データ記入項目リス
トにオーナー固有データを記入し、且つ図4に示す第2
データ記入項目リストに第2〜第5ドライバーが希望す
る各部制御装置12〜15の制御ゲイン係数を決定す
る。次に、販社は、第1データ記入項目リストのオーナ
ー固有データと、第2データ記入項目リストの制御ゲイ
ン係数データとからなるオーナーデータを、コンピュー
タのデータファイルやデータ記入用紙からなるオーナー
カードに記入するとともに、このオーナーカードに、整
理番号、車体No. 、販社コードNo. を記入する。そし
て、販社は、このオーナーカードの内容(記入されたデ
ータ)をデータ送受信器により、MMメーカーのデータ
送受信器に送信する。
【0076】次に、MMメーカーは、前記受信したオー
ナーカードの内容に基いて、前記RAM23である半導
体集積回路素子(以下、IC素子という)にオーナーデ
ータを書き込み、次に、そのIC素子を、オーナーカー
ドの内容とともにCBメーカーに供給する。尚、IC素
子は、バッテリでバックアップされるものとする。次
に、CBメーカーは、オーナーカードの内容と車両メー
カーからの指示に基いて、そのIC素子を、オーナーが
注文した自動車に搭載されるコントロールボックスの制
御ゲイン変更システム20に組み込み、コントロールボ
ックスをオーナーカードの内容とともに車両メーカーに
供給する。次に、車両メーカーは、オーナーに納入され
る自動車にコントロールボックスを組付け、自動車を完
成させてから、その自動車を販社へ供給する。次に、販
社は、その自動車をオーナーに納車する。
【0077】この方式によれば、MMメーカーに設けた
特定の1台又は数台の書込み用機器を用いて、オーナー
データをIC素子に、能率的に経済的に確実に格納する
ことが可能となる。但し、必ずしも、MMメーカーにお
いてオーナーデータをIC素子に書き込む必要はなく、
オーナーデータを車両メーカーを経由してCBメーカー
に供給し、CBメーカーにおいてオーナーデータをIC
素子に書き込むようにしてよい。
【0078】2) 図18に示すように、MMメーカー
においてオーナーデータを記憶させたIC素子を、MM
メーカーから車両メーカーに供給し、車両メーカーにお
いて、オーナーに納入される自動車のコントロールボッ
クスの制御ゲイン変更システム20に、そのIC素子を
組付けるようにしてもよい。 3) 図19に示すように、MMメーカーにおいてオー
ナーデータを記憶させたIC素子を、MMメーカーから
販社に供給し、販社において、オーナーに納入される自
動車のコントロールボックスの制御ゲイン変更システム
20に、そのIC素子を組付けるようにしてもよい。
【0079】尚、この実施例において、オーナーデータ
をRAM23に格納するように構成したが、この場合、
RAM23をバッテリでバックアップすることにより、
オーナーデータを記憶保持することができる。このよう
に、オーナーデータをRAM23に格納する方式の代わ
りに、オーナーデータを前記ROM22又はROM22
とは別のROMに記憶させるように構成することもで
き、この場合には、そのROMをバッテリでバックアッ
プする必要がない分だけ有利であるが、この場合には、
そのROMに図5に示すオーナー用の制御ゲイン係数
(FKe ,FKa ,FKw ,FKp )のデータを書き込むことが
できないので、このオーナー用データをRAM23に記
憶させるものとする。そして、この場合にも、オーナー
データを格納するROMには、MMメーカー又はCBメ
ーカーにおいて、オーナーデータを書き込むものとする
が、そのROMを、CBメーカー又は車両メーカー又は
販社において、オーナーに納入される自動車のコントロ
ールボックスの制御ゲイン変更システム20に組付ける
ものとする。
【0080】本実施例に係る自動車の制御装置の制御ゲ
イン変更システム及び制御ゲイン変更方法においては、
次のような作用・効果が得られる。前記オーナー固有デ
ータに基いて、オーナーの運転や使用目的や使用態様や
所望の特性に適合するように、各部制御装置12〜15
の制御ゲインを変更できる。更に、オーナー用の制御特
性だけでなく、第2〜第5ドライバー用の複数通りの制
御特性を設定できるため、汎用性に優れる。尚、オーナ
ーのみが使用するような自動車の場合には、第2〜第5
ドライバー用制御特性として、例えば、高速道路用制御
特性、悪路用制御特性、山道用制御特性、ドライビング
用制御特性を夫々設定するようにしてもよい。
【0081】更に、前記オーナー用制御特性、第2〜第
5ドライバー用制御特性などのオーダーメイド制御特性
を、設定変更のモードにおいて、自由に変更できるよう
に構成したので、オーナーの運転技量の向上、住居の移
転、等の状況の変動に応じて、オーダーメイド制御特性
を変更することができる。また、MMメーカー又はCB
メーカーにおいて、IC素子(RAM23)にオーナー
データを書き込む方式を採用したので、オーナーデータ
を能率的かつ経済的にIC素子に書き込むことができ
る。
【0082】次に、前記実施例の一部を変更した第1別
実施例について、図20〜図23を参照しつつ説明する
が、主として前記実施例と異なる構成について説明す
る。図20に示すように、制御ゲイン変更システム20
は、前記実施例のものと同様である。前記オーナーデー
タをRAM23に格納するが、本実施例の場合、オーナ
ーデータを一旦記憶媒体としてのICカード40に書込
み、そのICカード40から、オーナーデータを、IC
カードリーダー41(ICカード読み取り器)を介して
RAM23に書き込むものとする。この方式の場合に
も、次の3通りの方法の何れか1つを採用可能である。
尚、ICカード40は、RAMからなるICカード又は
ROMからなるICカードである。
【0083】1) 図21に示すように、オーナーデー
タを含むオーナーカードの内容が販社のデータ送受信器
からMMメーカーのデータ送受信器に送信されると、M
Mメーカーでは、オーナーカードの内容に基いて、IC
カードライター(ICカード書込み器)を介して、メモ
リ媒体としてのICカード40にオーナーデータを書込
み、そのICカード40をオーナーカードの内容ととと
もに、CBメーカーに供給する。
【0084】次に、CBメーカーにおいて、ICカード
リーダー41を用いて、オーナーカードの内容に基い
て、ICカード40に格納されたオーナーデータを、オ
ーナーに納入される自動車のコントロールボックスに組
付けられる制御ゲイン変更システム20のRAM23に
格納し、そのコントロールボックスを車両メーカーに供
給する。次に、車両メーカーにおいては、そのコントロ
ールボックスを、オーナーに納入される自動車に組付
け、その自動車を完成させて販社に供給する。販社は、
その自動車をオーナーに納車する。尚、この場合にも、
オーナーデータ含むオーナーカードの内容を販社からC
Bメーカーに送信し、CBメーカーにおいてICカード
にオーナーデータを書込み、そのICカードからRAM
23に書き込むようにしてもよい。
【0085】2) 図22に示すように、MMメーカー
においてICカードにオーナーデータを格納し、そのI
Cカード40を車両メーカーに供給し、車両メーカーに
おいて、ICカードリーダー41を制御ゲイン変更シス
テム20に着脱自在に接続し、ICカードリーダー41
を介して、ICカード40に格納されたオーナーデータ
を、オーナーに納入される自動車のコントロールボック
スに組付けられる制御ゲイン変更システム20のRAM
23に格納し、その後ICカードリーダー41を取り外
す。その他は1)の場合と同様である。
【0086】3) 図23に示すように、MMメーカー
においてICカード40にオーナーデータを格納し、そ
のICカード40を、販社に供給する。次に、販社は、
オーナーに納入される自動車の到着後、ICカードリー
ダー41を制御ゲイン変更システム20に着脱自在に接
続し、ICカードリーダー41を介して、ICカード4
0に格納されたオーナーデータを、その自動車のコント
ロールボックスに組付けられた制御ゲイン変更システム
20のRAM23に書き込む。その後ICカードリーダ
ー41を取り外す。その他は1)の場合と同様である。
【0087】この別実施例においては、前記ICカード
40として、RAMからなるICカードを適用すれば、
そのICカード40を繰り返し使用できるし、MMメー
カーでは、1台又は数台のICカードライター(ICカ
ード書込み器)を用いて、ICカード40にオーナーデ
ータを能率的かつ経済的に書き込むことができるし、ま
た、CBメーカー又は車両メーカー又は販社は、1台又
は数台のICカードリーダー41を保有するだけで、能
率的かつ経済的に、オーナーデータをRAM23に格納
することができる。尚、前記記憶媒体としては、ICカ
ード40の代わりに、磁気ディスク、磁気カード、磁気
テープ、CD−ROMなどの光ディスク、その他の種々
の記憶媒体、等を採用することもできる。
【0088】次に、前記実施例の一部を変更した第2別
実施例について、図24〜図26を参照しつつ説明する
が、主として前記実施例と異なる構成について説明す
る。図24に示すように、制御ゲイン変更システム20
には、更に、追加的に、制御ユニット21に接続された
ICカードリーダー38と、前記オーナーデータが格納
されるICカード37とが設けられる。前記ICカード
37に格納されたオーナーデータをRAM23に格納す
るが、本実施例の場合にも、次の2通りの方法の何れか
1つを採用可能である。
【0089】1) 図25に示すように、オーナーデー
タを含むオーナーカードの内容が販社のデータ送受信器
からMMメーカーのデータ送受信器に送信されると、M
Mメーカーでは、ICカードライターを介して、オーナ
ーカードの内容に基いて、メモリ媒体としてのICカー
ド37にオーナーデータを書込み、そのICカード37
を、オーナーカードの内容とともに車両メーカーに供給
する。次に、車両メーカーにおいて、ICカード37
を、オーナーに納入される自動車のコントロールボック
スに組付けられた制御ゲイン変更システム20のICカ
ードリーダー38に装着し、ICカード37に格納され
たオーナーデータをRAM23に格納し、その自動車を
完成させてから、その自動車を販社に供給する。次に、
販社は、その自動車をオーナーに納車する。
【0090】2) 図26に示すように、オーナーデー
タが販社からMMメーカーに供給されると、MMメーカ
ーでは、メモリ媒体としてのICカード37にオーナー
データを書込み、そのICカード37をオーナーカード
の内容とともに販社に供給する。次に、販社は、オーナ
ーに納入される自動車を車両メーカーから受領後、その
自動車のコントロールボックスに組付けられた制御ゲイ
ン変更システム20のICカードリーダー38に装着
し、ICカード37に格納されたオーナーデータをRA
M23に格納し、その自動車をオーナーに納車する。こ
の別実施例においては、MMメーカーでは、1台又は数
台のICカードライターを用いて、ICカード40にオ
ーナーデータを能率的かつ経済的に書き込むことができ
る。尚、前記記憶媒体としては、ICカード40の代わ
りに、前記種々の記憶媒体を採用することもできる。
【0091】次に、前記実施例の一部を変更した第3別
実施例について、図27を参照しつつ説明するが、主と
して前記実施例と異なる構成について説明する。前記第
1データ記入用紙17の代わりに、図27に図示の第3
データ記入用紙19のデータ記入項目リストを採用する
こともできる。このデータ記入項目リストは、制御ゲイ
ン係数を直接記入設定する方式のもので、自動車に関し
てかなりの知識を有するドライバーに適したものであ
り、図示のように、エンジン特性(吸気量、燃料噴射
量、点火時期)、自動変速機の変速特性、ブレーキ特
性、トラクション制御のTCS制御特性、アンチロック
ブレーキ制御のABS特性、パワーステアリング特性、
後輪操舵特性、空調特性、等の項目の夫々には、0.8 、
0.9 、1.0 、1.1 、1.2 の全部又は一部の制御ゲイン係
数が列挙してあり、各項目毎に1つの制御ゲイン係数に
丸印を付けて選択し、その選択されたオーナー固有デー
タが、前記MMメーカーに供給される。
【0092】前記MMメーカーは、そのオーナー固有デ
ータを含むオーナーデータをIC素子やICカードに書
き込むことになる。但し、このオーナー固有データを適
用する場合、前記制御ユニット21は、前記各部制御装
置12〜16に加えて、制動装置を制御する制動制御装
置、空調装置を制御する空調制御装置にも接続されてい
て、制御ユニット21からの制御信号(制御ゲイン変更
信号)により、制動制御装置及び空調制御装置の制御ゲ
インを変更できるように構成してあることが必要であ
る。
【0093】このデータ記入項目リストを適用する場合
には、制御特性画面の表示内容も変更され、前記エンジ
ン特性、自動変速機の変速特性、ブレーキ特性、トラク
ション制御のTCS制御特性、アンチロックブレーキ制
御のABS特性、パワーステアリング特性、後輪操舵特
性、空調特性、等をグラフ表示するように構成されるも
のとする。
【0094】次に、前記実施例の一部を変更した種々の
変更例について説明する。 1〕 前記実施例では、自動変速機6を制御するEAT
の制御ゲインを変更するようには構成していないが、表
2にEATの制御ゲイン係数を設定しておくことによ
り、各部制御装置12〜15の制御ゲインと同様にEA
Tの制御ゲインを変更可能に構成することができる。
【0095】2〕 前記オーダーメイド制御特性モード
と設定変更モードに、第2〜第5ドライバーのスイッチ
と同様に、市街地、市外地、山道、低μ路、雪道、等の
道路の種類に対応するモードを設け、第2〜第5ドライ
バーの場合と同様に、データ記入項目リストにより、そ
れらのモードに対応する制御特性を設定して、それらの
制御ゲイン係数データを含むオーナーデータをMMメー
カーに供給し、前記種々の実施例と同様に、それらのデ
ータをRAM3に格納し、走行する道路の種類に応じた
制御特性で各部制御装置12〜15の制御ゲインを変更
するように構成することもできる。
【0096】3〕 前記実施例では、アンチロックブレ
ーキング装置を制御するABS制御装置及びトラクショ
ンコントロール装置を制御するTCS制御装置の制御ゲ
イン特性を格別に設定するようには構成していないが、
これらの制御ゲイン特性についても、各部制御装置12
〜15の制御特性と同様に設定するように構成すること
も可能である。 4〕 本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、
既存の技術や当業者にとり自明の技術に基いて、本発明
の制御ゲイン変更システムに種々の変更を付加すること
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る自動車の制御装置の構成図であ
る。
【図2】図1の自動車の制御ゲイン変更システムのブロ
ック図である。
【図3】第1データ記入用紙の第1データ記入項目リス
トの説明図である。
【図4】第2データ記入用紙の第2データ記入項目リス
トの説明図である。
【図5】RAM23のデータ構造の説明図である。
【図6】ROM22に格納されたプログラムのリストの
説明図である。
【図7】制御モードの階層構造の説明図である。
【図8】ディスプレイに表示されたメニュー画面の説明
図である。
【図9】ディスプレイに表示されたドライバー指定画面
の説明図である。
【図10】ディスプレイに表示された設定変更入力画面
の説明図である。
【図11】オーナー用制御ゲイン係数演算処理のフロー
チャートである。
【図12】制御ゲイン変更の為の制御信号出力処理のフ
ローチャートである。
【図13】制御特性選択処理のフローチャートである。
【図14】設定変更処理のフローチャートである。
【図15】ディスプレイに表示された制御特性面の説明
図である。
【図16】制御特性判別処理のフローチャートである。
【図17】オーナーデータをIC素子に格納する方法に
関する工程説明図である。
【図18】オーナーデータをIC素子に格納する方法に
関する工程説明図である。
【図19】オーナーデータをIC素子に格納する方法に
関する工程説明図である。
【図20】第1別実施例に係る図2相当図である。
【図21】オーナーデータをICカードを介してRAM
23に格納する方法に関する工程説明図である。
【図22】オーナーデータをICカードを介してRAM
23に格納する方法に関する工程説明図である。
【図23】オーナーデータをICカードを介してRAM
23に格納する方法に関する工程説明図である。
【図24】第2別実施例に係る図2相当図である。
【図25】オーナーデータをICカードに格納しそのI
Cカードを制御ゲイン変更システムに組み込む方法に関
する工程説明図である。
【図26】オーナーデータをICカードに格納しそのI
Cカードを制御ゲイン変更システムに組み込む方法に関
する工程説明図である。
【図27】第3別実施例に係る図3相当図である。
【符号の説明】
12 エンジン制御装置(EGI) 13 アクティブサスペンション制御装置(A
CS) 14 4輪操舵制御装置(4WS) 15 パワーステアリング制御装置(P/S) 17 第1データ記入用紙 18 第2データ記入用紙 19 第3データ記入用紙 20 制御ゲイン変更システム 21 制御ユニット 22 ROM 23 RAM 37,40 ICカード 38,41 ICカードリーダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 111:00 113:00 131:00 137:00 (72)発明者 和泉 知示 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更方法であって、 販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
    るオーナー固有データを抽出し、 前記オーナー固有データを、半導体集積回路メーカー又
    は前記オーナーの車両の制御装置の少なくとも一部を製
    作する制御装置メーカーに供給して、オーナー固有デー
    タを半導体集積回路素子に記憶させ、 前記オーナー固有データを記憶させた半導体集積回路素
    子を、前記車両の制御ゲイン変更用の制御手段に組み込
    み、この制御手段によりオーナー固有データを用いて前
    記制御装置の制御ゲインを変更することを特徴とする車
    両用制御装置の制御ゲイン変更方法。
  2. 【請求項2】 前記オーナー固有データを記憶させた半
    導体集積回路素子を、前記制御装置メーカー、前記車両
    を製作する車両メーカー、前記販社、のうちの何れか1
    つにおいて制御手段に組み込むことを特徴とする請求項
    1に記載の車両用制御装置の制御ゲイン変更方法。
  3. 【請求項3】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更方法であって、 販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
    るオーナー固有データを抽出するとともに、このオーナ
    ー固有データとオーナーが注文した車両を特定する為の
    車両データとを含むオーナーカードを作成し、 前記販社からデータ送信手段を介して、オーナーカード
    の内容を、半導体集積回路メーカーのデータ受信手段又
    は前記オーナーの車両の制御装置の少なくとも一部を製
    作する制御装置メーカーのデータ受信手段に伝送し、 前記半導体集積回路メーカー又は制御装置メーカーにお
    いて、受信したオーナーカードの内容に基いて、前記オ
    ーナー固有データを半導体集積回路素子に記憶させ、 前記オーナー固有データを記憶させた半導体集積回路素
    子を、前記オーナーに納入される車両の制御ゲイン変更
    用の制御手段に組み込み、この制御手段によりオーナー
    固有データを用いて前記制御装置の制御ゲインを変更す
    ることを特徴とする車両用制御装置の制御ゲイン変更方
    法。
  4. 【請求項4】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更方法であって、 販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
    るオーナー固有データを抽出し、 前記オーナー固有データを記憶媒体メーカーに供給し
    て、この記憶媒体メーカーにおいてオーナー固有データ
    を記憶媒体に記憶させ、 前記オーナーの車両の制御ゲイン変更用の制御手段に、
    この制御手段に着脱自在に接続される記憶媒体読み取り
    手段を介して、記憶媒体に記憶したオーナー固有データ
    を読み取って記憶させ、 前記制御手段によりオーナー固有データを用いて前記制
    御装置の制御ゲインを変更することを特徴とする車両用
    制御装置の制御ゲイン変更方法。
  5. 【請求項5】 前記車両の制御装置の少なくとも一部を
    製作する制御装置メーカー、前記車両を製作する車両メ
    ーカー、前記販社、のうちの何れか1つにおいて、前記
    記憶媒体に記憶したオーナー固有データを制御手段に記
    憶させることを特徴とする請求項4に記載の車両用制御
    装置の制御ゲイン変更方法。
  6. 【請求項6】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更方法であって、 販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
    るオーナー固有データを抽出するとともに、このオーナ
    ー固有データとオーナーが注文した車両を特定する為の
    車両データとを含むオーナーカードを作成し、 前記販社からデータ送信手段を介して、前記オーナーカ
    ードの内容を記憶媒体メーカーのデータ受信手段に伝送
    して、この記憶媒体メーカーにおいて、受信したオーナ
    ーカードの内容に基いて、オーナー固有データを記憶媒
    体に記憶させ、 前記オーナーに納入される車両の制御ゲイン変更用の制
    御手段に、この制御手段に着脱自在に接続される記憶媒
    体読み取り手段を介して、記憶媒体に記憶したオーナー
    固有データを読み取って記憶させ、 前記制御手段によりオーナー固有データを用いて前記制
    御装置の制御ゲインを変更することを特徴とする車両用
    制御装置の制御ゲイン変更方法。
  7. 【請求項7】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更方法であって、 販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
    るオーナー固有データを抽出し、 前記オーナー固有データを記憶媒体メーカーに供給し
    て、この記憶媒体メーカーにおいてオーナー固有データ
    を記憶媒体に記憶させ、 前記オーナーの車両の制御ゲイン変更用の制御手段に、
    この制御手段に接続して設けられ且つ前記記憶媒体を着
    脱自在に装着可能な記憶媒体読み取り手段を介して、前
    記記憶媒体からオーナー固有データを読み取って転送
    し、前記制御手段によりオーナー固有データ用いて前記
    制御装置の制御ゲインを変更することを特徴とする車両
    用制御装置の制御ゲイン変更方法。
  8. 【請求項8】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更方法であって、 販社において、車両を注文したオーナーの運転に関連す
    るオーナー固有データを抽出するとともに、このオーナ
    ー固有データとオーナーが注文した車両を特定する為の
    車両データとを含むオーナーカードを作成し、 前記販社からデータ送信手段を介して、前記オーナーカ
    ードの内容を記憶媒体メーカーのデータ受信手段に伝送
    して、この記憶媒体メーカーにおいて、受信したオーナ
    ーカードの内容に基いて、前記オーナー固有データを記
    憶媒体に記憶させ、 前記オーナーに納入される車両の制御ゲイン変更用の制
    御手段に、この制御手段に接続して設けられ且つ前記記
    憶媒体を着脱自在に装着可能な記憶媒体読み取り手段を
    介して、前記記憶媒体からオーナー固有データを読み取
    って転送し、前記制御手段によりオーナー固有データ用
    いて前記制御装置の制御ゲインを変更することを特徴と
    する車両用制御装置の制御ゲイン変更方法。
  9. 【請求項9】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイン
    を変更する制御ゲイン変更装置であって、 車両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有
    データを記憶させた半導体集積回路素子と、 前記半導
    体集積回路素子が組み込まれ、この半導体集積回路素子
    に記憶したオーナー固有データに基いて、前記制御装置
    の制御ゲインを変更する制御ゲイン変更手段と、 を備えたことを特徴とする車両用制御装置の制御ゲイン
    変更装置。
  10. 【請求項10】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイ
    ンを変更する制御ゲイン変更装置であって、 車両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有
    データを記憶させた記憶媒体から、記憶媒体読取り手段
    を介して、前記オーナー固有データが読み取られて記憶
    されるデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段が組み込まれ、このデータ記憶手段
    に記憶したオーナー固有データに基いて、前記制御装置
    の制御ゲインを変更する制御ゲイン変更手段と、を備え
    たことを特徴とする車両用制御装置の制御ゲイン変更装
    置。
  11. 【請求項11】 車両に設けられた制御装置の制御ゲイ
    ンを変更する制御ゲイン変更装置であって、 車両を注文したオーナーの運転に関連するオーナー固有
    データを記憶媒体メーカーにおいて記憶させた記憶媒体
    と、 前記記憶媒体が着脱自在に装着される記憶媒体読取り手
    段と、 前記記憶媒体読取り手段に接続され、記憶媒体読取り手
    段により記憶媒体から読み取ったオーナー固有データを
    受けて、このオーナー固有データに基いて前記制御装置
    の制御ゲインを変更する制御ゲイン変更手段と、 を備えたことを特徴とする車両用制御装置の制御ゲイン
    変更装置。
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