JPH0336701B2 - - Google Patents

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JPH0336701B2
JPH0336701B2 JP54140362A JP14036279A JPH0336701B2 JP H0336701 B2 JPH0336701 B2 JP H0336701B2 JP 54140362 A JP54140362 A JP 54140362A JP 14036279 A JP14036279 A JP 14036279A JP H0336701 B2 JPH0336701 B2 JP H0336701B2
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Minoru Toyoda
Nobuaki Miki
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、運転者に一定の情報を記録した記録
媒体を所持せしめ、記録媒体でコンピユータの搭
載した自動車の走行情報、管理情報等を制御する
自動車の制御装置に関する。
[従来の技術] 従来自動車には、車に一律的に画一化された制
御装置が備えられていた。しかし運転者の好みに
応じた選択的な制御を行なうことのできるような
制御の選択機構が設けられていたが、この装置は
不特定多数の運転者の平均的な要求を満足せしめ
るものでしかなく、各個別の運転者の要求を満足
せしめるものではなかつた。即ち、例えば、走
行、管理情報について下記のような問題点を有し
ていた。
(1) 走行 車輛製造時メーカーにおいて、走行性能、燃
費性能等の仕様が固定されるため、購入後車輛
の仕様に対する要求が変つてもこれを変更する
ことは容易でない。例えば購入時は走行性能を
重視してスポーツ仕様の車輛の買つたが、使用
しているうちに燃費性能に不満が生じ、走行性
能を低下させても燃費性能を向上させたい場合
など、仕様の変更はかなり手間と費用がかか
る。またガソリンの入手難などでアルコール等
を混入した燃費を使いたい場合などにおいても
燃料噴射量、点火時期の調整などで上記と同様
の手間と費用がかかる。
また、自動変速機においては好みの変化によ
つて経済性を重視した変速点で走行したい場
合、スポーツ走行向きの高い速度の変速点で走
行したい場合、更に高速道路走行、山岳路走
行、市街地走行等の走行条件に適応した変速点
等を選定したい場合があるが選定困難である。
この他に走行に関する各種の制御システムにお
いても同様のことが考えられる。
(2) 管理 運転免許証、車輛検査証、車輛保険証等の有
効期日が過ぎた後にも知らずに運転する場合が
生じる。またエンジンキーのみで運転ができる
ので盗難を受けやすい。更に部品等の交換時期
が過ぎても知らずに運転する場合が生ずる。
(3) 付属品の使用 聞きたいラジオ番組があつても放送時間に気
付かず聞き逃してしまう。
(4) 運行 進路の状況及び、目的地に至るまでの経路を
事前に適確に知ることは困難なので、走行中突
然急カーブ、凍結路面または崖崩れ箇所などに
出合うこと及び、突然分岐点等にさしかかり進
路方向の意志検定に困難な場合が生ずる。また
その場所の制限速度に気付かず違反してしまう
ことがある。
この問題点を解決するための、エンジン制御
情報、自動変速機制御情報など自動車走行条件
を選定する走行情報、運転免許証、車輛検査
証、車輛保険証などの有効期日または盗難防止
等の管理情報、ラジオの自動選局などの自動車
付属品の制御情報、及び道路情報などの運行情
報を記録媒体に記録し、走行に関連する各種の
条件を決定して走行条件を決定し、更に付属品
を記録媒体に情報に従つて作動させる方法が考
えられる。
[発明が解決すようとする問題点] ところで、記録媒体によつてエンジン制御情報
や自動変速機制御情報などの自動車走行条件を設
定する走行情報に基づいて中央処理装置により処
理して走行条件を決定しようとする場合、走行中
にこの中央処理装置が故障すると、自動車走行条
件を設定することが不可能となる。このため、例
えばエンジン始動が不可能となるなどのエンジン
制御が正確に行われなかつたり、自動変速が不可
能となるなどの自動変速機の制御が正確に行われ
なかつたりする。このように中央処理装置が故障
すると、自動車を運転制御することができなくな
つてしまうという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもの
であつて、その目的は、走行制御の処理を行う中
央処理装置が故障しても、自動車を確実に運転制
御することのできる記録媒体による自動車制御装
置を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 前述の問題点を解決するために、本発明は、エ
ンジン制御情報や自動変速機制御情報などの自動
車の走行条件を決定する走行情報を処理するため
の走行制御用中央処理装置と、運転免許証、車両
検査証、車両保険証などの有効期日の情報および
盗難を防止するための情報などの管理情報を処理
する管理制御用中央処理装置と、ラジオの自動選
局情報などの自動車付属品の制御情報及び道路情
報などの運行情報を処理するとともに、前記走行
制御用中央処理装置が行う走行情報処理と同じ処
理を行うことができるようにされた情報伝達制御
用中央処理装置と、前記走行情報、前記管理情
報、前記自動車付属品制御情報及び運行情報が記
録されている記録媒体と、この記録媒体と前記管
理制御用中央処理装置との間に配設され、前記記
録媒体に記録されている前記各情報を前記管理制
御用中央処理装置に入力せしめる記録媒体読み取
り装置およびその記録媒体読み取り装置と前記管
理制御用中央処理装置との間のインターフエイス
と、前記管理制御用中央処理装置から前記走行制
御用中央処理装置及び前記情報伝達制御用中央処
理装置へ前記各情報を転送するデータ転送バス
と、前記走行制御用中央処理装置と車両の各種状
態量を検出する検出器に連結される入力インター
フエイスとの間及び前記走行制御用中央処理装置
と車両の走行するための各種機器に連結された出
力インターフエイスとの間に配置され、入出力バ
ツフア制御ラインを介して前記管理制御用中央処
理装置に連結される入出力バツフアと、バツフア
制御ラインを介して前記管理制御用中央処理装置
に連結されるバツフアとからなり、このバツフア
は前記入出力バツフア、前記走行制御用中央処理
装置及び前記情報伝達制御用中央処理装置にそれ
ぞれバスラインによつて連結され、前記走行制御
用中央処理装置の故障時に、この走行制御用中央
処理装置からの故障信号を前記管理制御用中央処
理装置に転送するための故障判別ラインが設けら
れ、前記故障信号が前記管理制御用中央処理装置
に入力されたとき、前記管理制御用中央処理装置
は、前記バツフア、前記入出力バツフア及び前記
情報伝達制御用中央処理装置に信号を出力して前
記走行制御用中央処理装置のデータ及び前記入力
インターフエイスからのデータをそれぞれ前記バ
スラインによつて前記情報伝達制御用中央処理装
置に転送すると共に、前記情報伝達制御用中央処
理装置に前記走行制御用中央処理装置が行う処理
と同じ処理を行わせしめ、更にその処理結果のデ
ータを前記バスラインによつて前記出力インター
フエイスに転送するように設定されていることを
特徴としている。
[作用及び効果] このように構成された本発明に係る記録媒体に
よる自動車制御装置によれば、記録媒体を読み取
る管理制御用中央処理装置はデータバスにより、
走行制御用中央処理装置と情報制御用中央処理装
置とに連結されている。
このため、通常は、走行情報、管理情報及び運
行情報等の情報の種類に応じて、それぞれの中央
処理装置が個別に処理を行うため、個別の中央処
理装置の行うデータ処理等の負担が軽くなり、よ
り迅速に処理を行うことができる。
一方、走行制御用中央処理装置が故障したとき
は、故障判別ラインにより、管理制御用中央処理
装置に故障信号が入力される。この故障信号によ
り、管理制御用中央処理装置は、バツフア、入出
力バツフア及び情報伝達制御用中央処理装置に信
号を出力した走行制御用中央処理装置のデータ入
力及び入力インターフエイスからのデータをそれ
ぞれ前記バスラインによつて情報伝達制御用中央
処理装置に転送する。更に、管理制御用中央処理
装置は、情報伝達制御用中央処理装置に走行制御
用中央処理装置が行う処理と同じ処理を行わせし
めると共に、その処理結果のデータバスラインに
よつて出力インターフエイスに転送する。このよ
うにして、情報制御用中央処理装置が走行制御用
中央処理装置としても働き始める。このため、走
行制御用中央処理装置が故障しても、自動車を確
実に運転制御することができる。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は磁気及び穿孔により情報を記録したカ
ードを示し、本実施例ではA行及びD行には例え
ばエンジン制御情報や自動変速機制御情報等の自
動車を走行制御するための走行情報の中で、例え
ばエンジン点火時期、燃料噴射量、自動チヨーク
等、機構の調整または改造等が必要であるため、
ユーザーが勝手に変更すると危険があり、デイー
ラー、整備工場などで設定すべき情報と、運転免
許証、車輛検査証、車輛保険証などの有効期日ま
たは盗難防止等の管理情報が穿孔により記憶さ
れ、B行及びC行には走行情報の内、例えば自動
変速機の変速点及び直結点等によつて定まる変速
パターン、すなわち経済性を重視したエコノミー
モードにするかスポース性を重視したパワーモー
ドにするかの選択、サスペンシヨンの固いか柔ら
かいかといつたサスペンシヨン特性あるいはパワ
ーステアリングの操舵力特性等、ユーザーが変更
してもよい情報と、ラジオの自動選局など自動車
付属品の制御情報及び道路のカーブ、路面凍結、
崖崩れ等の道路情報などの運行情報を磁気により
記憶してある。
カードへの書き込みは、車内に設けてあるカー
ドリーダ/ライタにて可能であり、更に自動車付
属品の制御情報は、例えば書き込み装置を家庭に
設置して好みに応じて自由に書き換えることも可
能である。更に道路情報に関しては有料道路の料
金所または特別に道路に設けられたデータ入力装
置の設置場所にて情報のカードへの入力が可能で
ある。
第2図はカードによる自動車制御装置の構成を
示すブロツク図である。1は磁気及び穿孔により
情報を記録したカード、2は自動車の運転席に設
けたカードリーダ/ライタ、3はカードリーダ/
ライタインターフエイス、4は管理情報を処理す
る管理制御用中央処理装置(以下管理制御用
CPU)という)である。管理情報としては、運
転免許証、車両検査証、車両保険証などの有効期
日等の情報や車両の盗難を防止するために作成さ
れる情報等がある。したがつて、管理制御用
CPU4は、車両の管理や運転免許証の管理を行
うようになつている。4AはCPU4のランダム
アクセスメモリ(以下RAMという)、5及び6
はCPU4のリードオンリメモリ(以下ROMとい
う)、7は表示装置、8Aはカレンダー内蔵クロ
ツクである。8はCPU4により管理される走行
制御用CPU、9及び10はそのRAM及びROM、
11はCPU8の入出力バツフア、12はCPU8
の入力インターフエイス、13はCPU8の出力
インターフエイスである。入力インターフエイス
12への入力信号は、車速、エンジン回転数、出
力軸トルク、クランク角、スロツトル開度、排出
ガス浄化装置の温度、酸素センサの出力、冷却水
温、吸入空気量等がある。また出力インターフエ
イスからの出力信号は、点火時期、燃料噴射量、
自動チヨーク等エンジン制御信号、自動変速機の
変速点または直結点、パワーステアリングの操舵
力、サスペンシヨンのばねレート調整等があり、
これらの制御はいずれもアクチユエイタを介して
実現される。これら入力信号及び出力信号は、走
行制御用CPU8で扱われる。したがつて、走行
制御用CPUは、情報記録カード1に記録されて
いる走行情報及び前記入力信号に基づいて、自動
車のエンジン、自動変速機及びパワーステアルン
グ等の自動車が走行するために操作される自動車
の各機器を制御するようになてついる。そして、
入力信号は自動車の各種機器に設置されているそ
の機器の状態量を検出する検出器から入力インタ
ーフエイス12を介して入力されるようになつて
いる。また出力信号は出力インターフエイス13
を介して前記各種機器のアクチユエータまたはこ
のアクチユエータの制御装置に出力されるように
なつている。14はCPU4により管理される情
報伝達用CPU、15はそのRAM、16,17は
そのROM、18及び19はCPU14の入力イン
ターフエイス及び出力インターフエイスである。
入力インターフエイス18への入力信号は走行距
離、車速等があり、出力インターフエイス19か
らはラジオの自動選局、カーブ、路面凍結、崖崩
れなどの警告をするための出力信号が発せられ
る。すなわち、情報伝達制御用CPU14は、情
報記録カード1に記録されている運行情報に基づ
いて、現在走行している道路情報やこれらの進路
にあたる道路情報を運転車に報知するために表示
装置に表示するように制御すると共に、カーラジ
オやエアコン等の自動車付属品を制御するように
なつている。20はCPU4と入出力バツフア1
1とを連結する入出力バツフア制御ライン、21
はCPU8の故障判別ライン、22はCPU8制御
バス、23はCPU8からCPU4への割込み要求
ライン、24はCPU4からCPU8及びCPU14
へのカードデータ転送バス、25はCPU14か
らCPU4への割込み要求ライン、26はCPU1
4制御バス、27はCPU8、CPU14、及び入
出力バツフア11の相互間のバツフア、28バツ
フア制御ラインである。29は作キー、30はキ
ー入力インターフエイスであり、カード1を所持
しない運転者でもキーにより自動車の運転を可能
にするものである。
カードリーダ2は第3図の如くフオトトランジ
スタ、CdS等の光電素子でカード1のA、D行の
情報を読むための読み取り部A′及びD′と、磁気
カード1のB、C行の情報を読むための読み取り
部B′及びC′を有し、カード1の情報をカードリー
ダ/ライタインターフエイス3へ送り出し、そこ
からCPU4へ転送する。
第4図はカードシステムの情報のフローチヤー
トを示す。カード1の情報はCPU4の内で、カ
ードの読み込み101、情報管理102、システ
ム管理103がなされ、表示装置7による所定の
表示と、データ転送104によりCPU8または
CPU14に送り出される。
CPU4における情報処理は、第5図のカード
システム処理フローチヤートの如く、初期設定2
01がなされら後、カードリーダ/ライタインタ
ーフエイス3からカードテータ読み込み202を
行ない、情報処理システムサブルーチン300に
伝送する。
情報管理システムサブルーチン300では第6
図に例示するフローチヤートの如き処理がなされ
る。初期設定301の後カード1内の使用コード
データの読み込み302を行ない、読み込んだ使
用データがROM5に登録されているか否かの判
別303を行なう。NOのときは表示部7に未登
録カードである旨及びキー入力メツセージの表示
304を行ない、キー29よりの使用コードの入
力の有無を判別305して、入力無しの場合には
更にキー入力メツセージの表示304をし、入力
有りの場合にはキー入力された使用コードが
ROM5に登録されたものか否かの判別306を
行なう。NOのときは表示部7で走行不能の表示
307をした後、キー入力の訂正308の有無の
調査308をし、有りのときはキー入力メツセー
ジの表示304に戻り、無しのときは停止する。
カード1の使用コードがROM5のものと一致し
たとき及びキー入力コードがROM5のものと一
致したときは、カード1に記録された運転免許
証、車輛検査証、車輛保険証の有効期日の読み込
み310及び有効期限切れの有無の判別311を
する。有効期限切れがあるときは表示部7で走行
不能表示312を行なつた後停止する。有効期限
前のときは更に有効期日の一カ月前か否かの判別
313を行ない、一カ月以前のときは直ちに主プ
ログラムにリターンし一カ月以内のときは警告表
示314を行なつた後リターンする。すなわち、
第6図に示す情報管理システムのサブルーチン3
00におけるフローでは、自動車の使用者が登録
された正規の者かあるいは免許証等が有効か等、
カードが合法的か否かを判別して、自動者の運転
不能、警告表示等を行う。
次に、CPU8制御バス22及びCPU14制御
バス26を通じてPCU8及びCPU14の起動2
03がなされ、カードデータ転送バス24を通じ
てCPU8及びCPU14へのカード転送204を
行ない、表示部7で走行可の表示205をする。
次に、外部割込みによるデータの終了か否かの判
別206を行ない、終了のときは変更データの有
無の判別207をなす。変更データが無いときは
外部割込みによるデータの終了の判別206に戻
り、変更データが無い場合にはCPU8の情報か
208またはCPU14の情報か209の判別を
行なう。CPU8の情報のときはCPU8への割込
み信号の発信210をし、入力された情報の転送
211をして、変更データをカードに書き込むか
否かの判別212を行ない、書き込む必要の無い
ときはそのまま、有るときはカードへのデータの
書き込み213をした後外部割込みによるデータ
の終了の判別206に戻る。CPU14の情報の
ときはCPU14への割込み信号の発信214を
し、入力された情報の転送215をして、変更デ
ータをカードに書き込むか否かの判別216を行
ない、書き込みの不要のときは直ちに、書き込み
の必要なときはカードへの変更デートの書き込み
217をした後外部割込みによるデータの終了の
判別206に戻る。またCPU8の情報及びCPU
14の情報の双方とも相違するときは、データの
違うことの表示218を行なつた後外部割込みに
よるデータの終了の判別206に戻る。外部割込
みによるデータが無いときは、CPU8の故障の
有無の判別219をし、故障の無いときは直ち
に、故障の有るときはバツフアラインへの信号出
力220を行う。このバツフアラインへの信号出
力220においては、管理制御用CPU4から入
出力バツフア制御ライン20とバツフア制御ライ
ン28とに信号を出力する。入出力バツフア11
は、入出力バツフア制御ライン20よりこの信号
を受けると、入力インターフエイス12からの情
報をバツフア27へ送り、またバツフア27から
の情報を出力インターフエイス13へ送る(な
お、入出力バツフア制御ライン20より信号が入
力されない場合は、入出力バツフア11は入力イ
ンターフエイス12からの情報を走行制御用
CPU8へ送ると共に、走行制御用CPU8からの
情報を出力インターフエイス13へ送る。)。
バツフア27は、バツフア制御ライン28によ
り信号を受けると、入出力バツフア11からの情
報を情報伝達制御用CPU14へ送り、また情報
伝達制御用CPU14からの出力を入出力バツフ
ア11へ送る。
更に、管理制御用CPU4は情報伝達制御用
PCU14へ割込み信号221を発すると共に走
行制御用CPU8の処理プログラムの情報伝達制
御用CPU14への転送命令信号を発する。これ
により、走行制御用CPU8の故障時、該走行制
御用CPU8の処理プログラムが情報伝達制御用
CPU14のRAM15に転送され、情報伝達制御
用CPU14は走行制御用CPU8の処理プログラ
ムを行なうことができるようになる。
すなわち、第2図において走行制御用CPU8
が故障すると、故障判別ライン21を通して故障
信号が管理制御用CPU4に出力される。管理制
御用CPU4はバツフア制御ライン28を通して
バツフア27に信号を出力すると共に、入出力バ
ツフア制御ライン20を通して入出力バツフア1
1に信号を出力する。
これにより、入力インターフエイス12を通し
て入力される走行情報が入出力バツフア11、バ
ツフア27及び情報伝達制御用CPU14を連絡
するバスラインによつて情報伝達制御用CPU1
4に送られると共に、CPU8のRAM9にある走
行用制御データおよび処理プログラムが、CPU
8、バツフア27及び情報伝達制御用CPU14
を連絡するバスラインによつて情報伝達制御用
CPU14のRAM15に転送される。
また、これと同時に管理制御用CPU4は、情
報伝達制御用CPU14へ割り込み信号を制御バ
ス26を通して出力する。この割り込み信号によ
り、情報伝達制御用CPU14はリセツトされ、
入力インターフエイス12からの入力信号および
転送された走行制御用CPU8のプログラムに基
づいて、走行用制御用CPU8と同じ処理を行い、
その出力信号をバツフア27、CPU8の入出力
バツフア11及び出力インタフエイス13を通し
てエンジンや自動変速機等の自動車の走行に関係
する機器に出力する。これにより、エンジンや自
動変速機が制御されるようになり走行制御用
CPU8が故障しても、自動車を運転制御するこ
とが可能となる。
その後、CPU4への警告割込み400を行な
い、その後外部割込みによるデータの終了の判別
206に戻る。すなわち、この第5図に示す
CPU4におけるカードシステム処理フローでは、
ステツプ201から205において管理制御用CPU4
の初期設定、カードの暗記番号等の記載内容の認
識(第6図に示すフローによる)および走行制御
用CPU8と情報伝達制御用CPU14の起動が行
われ、ステツプ219〜221、400において走行制御
用CPU8の故障の判断及び故障の表示(第12
図に示すフローによる)が行われ、ステツプ210
〜213において走行制御用データの管理が行われ、
更にステツプ214〜217において情報伝達制御用デ
ータの管理が行われる。
CPU4への警告割込み400は第12図に示
すCPU4の割込み処理サブルーチンにより処理
される。入力と共に警告表示401を行ない、
CPU8からの割込みか否かの判別402及び
CPU4からの割込みか否かの判別403をする。
CPU8からの割込みのときは変更すべきデータ
の表示404をして、変更データはキー入力によ
るものか否かの判別405を行なう。変更データ
がキー入力によるときはカードデータ転送バス2
4を介してCPU4へのデータ転送406をし、
カードリーダーインターフエイス2によりカード
1への変更の書き込み407を行なつた後リター
ンする。CPU4からの割込みのときは表示部7
でその旨の警告内容の表示408を行ない、
CPU4からの割込みでもCPU8からの割込みで
もないときは警告表示409を行なつた後リター
ンする。すなわち、第12図に示すCPU4への
警告割込み400の処理サブルーチンにおけるフ
ローでは、ステツプ404〜407において、走行制御
用CPU8からの割り込みにより例えば後述する
第8図に示す自動変速機制御サブルーチン600
のフローにおける変速パターンの変更等の走行制
御に関するデータの変更がある場合に、カードへ
のデータの転送および書き込みが行われ、ステツ
プ403、408、409において、走行制御用CPU8が
故障と判断されたとき(第5図に示すフロー)、
その警告内容の表示が行われる。
走行制御用CPU8の作動は第7図に示すフロ
ーチヤートの如く、第5図のCPU8の起動20
3によりスタートし、初期設定501の後カード
データ転送バス24を介してカードデータの読み
込み502を行ない、読み込んたデータのRAM
9への格納503をする。次に読み込んだ情報に
基づきエンジンに供給される燃料がF1、F2、F3
F4のうちいずれであるかを判別、それに応じて
F1からF4いずれのフラグセツト504〜507
を行ない、いずれでもないときはCPU4に制御
を戻し警告508を行なう。各フラグセツトに基
づきまずエンジン制御が必要か否かの判別509
をして、必要ならデータの読み込み510を行な
い、読み込んだデータとデータセツトフラグの示
すデータの内容からエンジン制御用のデータを選
択511し、エンジン制御用信号出力512をす
る。エンジン制御が不要であるか、またはエンジ
ン制御信号出力を発した後、自動変速機制御が必
要か否かの判別513をし、不要のときは直ち
に、必要のときは自動変速機制御サブルーチン6
00を経た後、エンジン制御が必要が否かの判別
509に戻る。
自動変速機制御サブルーチン600を第8図に
示すフローチヤートに基づき説明する。このサブ
ルーチンは1回目か否かの判別601をし、1回
目のときはRAM9からカードデータの読み込み
602を行ない、ROM10に内蔵されているパ
ターンか否かの判別603をする。パターンが
RAM10に内蔵された変速に関する仕様と同一
のときは、内蔵されたもののうち仕様1が仕様2
かの判別604及び605を行ない、仕様に応じ
てデータのフラグセツト606または607を
し、自動変速機制御用データ読み込み608をす
る。パターンが仕様1及び仕様2の双方と相違す
るときはCPU4への警告割込み400のサブル
ーチンを経た後、ROM10に内蔵されているパ
ターンか否かの判別603に戻る。またカードデ
ータのパターンがユーザーが好みに応じて決定し
たものであり、ROM10に内蔵された仕様と相
違するときは、RAM9からの変速点データの読
み込み610を行ない、データチエツクサブルー
チン611でデータチエツクをし、データは適切
か否かの判別612を行ない、適切のときはデー
タのフラツグセツト613をする。ユーザーが決
定したパターンが不適切のときは、CPU4への
警告割込み400のサブルーチンを経た後データ
チエツクサブルーチン611に戻る。自動変速機
制御サブルーチンが1回目以外のときは、割込み
によるデータ入力が終了か否かの判別614を
し、終了のときは変更データは自動変速機制御用
のものか否かの判別615を行ない、自動変速機
制御用のものであるときは変更データのRAM9
への書き込み616をした後RAM9からカード
データの読み込み602を行なう。変更データが
自動変速機制御用のものでないときは、変更デー
タが違う旨の表示617を行ない、自動変速機制
御用データの読み込み608を行ない、割込みに
よるデータ入力が終了していないときも同様にデ
ータの読み込み608を行なう。これと共に車
速、エンジン回転数、出力軸トルク、クランク
角、スロツトル開度、排出ガス浄化装置の温度、
O2センサ等を入力インターフエイス12を介し
てRAM9を読み込み、読み込んだデータとデー
タセツトフラグの示すデートの内容とから自動変
速機制御用パラメータの設定618を行ない、エ
ンジン制御用信号出力619をして出力インター
フエイス13を介して変速点が変化するよう出
力、リターンする。情報伝達用CPU14の作動
は第9図に示すフローチヤートの如く、第5図に
おけるCPU14の起動203によりスタートし、
初期設定701の後カートデータ転送バス24を
介してカードデータの読み込み702を行なつて
RAM15に格納し、CPU14への割込み信号の
有無を判別703をする。CPU14への割込み
信号が有るときは、変更データはカーラジオ制御
用のものか否かの判別704をし、変更データの
RAM15への書き込み705を行ない、データ
の終了か否かの判別706をして終了のときは
CPU14への割込み信号の有無の判別703に
戻る。データが終了していないときは変更データ
のRAM15への書き込み705へ戻る。割り込
み信号がカーラジオ制御用のものではないとき
は、データの違つていることの表示707をし
て、CPU14へ割込み信号の有無の判別703
に戻る。CPU14への割り込み信号が無いとき
は、道路情報制御か否かの判別708をし、道路
情報制御のときは道路情報制御サブルーチン80
0を行ない、サブルーチン800終了後及び道路
情報制御でないときはラジオ制御か否かの判別7
09をし、ラジオ制御のときはカーラジオ制御サ
ブルーチン900を行なう。道路情報制御及びラ
ジオ制御のいずれでもないとき及びサブルーチン
900終了後はCPU14への割込み信号の有無
の判別703に戻る。
道路情報制御サブルーチン800は第10図に
示すフローチヤートの如く、スタート後道路情報
データ転送割込みの有無の判別801をし、有る
ときは道路情報データの読み込み802の行なつ
てRAM15の道路情報データエリアへの格納8
03をする。次に道路情報データの終了804を
確認して積算距離クリア805を行ない道路情報
データ格納エリアがブランクか否かの判別806
をする。ブランクのときはリターンし、道路情報
が有るときは積算距離読み込み807を行なつて
CPU4への積算距離書き込みと割込み808を
し、積算距離が道路情報を有する区間の全距離よ
り大きいか否かの判別809を行なう。大きいと
きはCPU4への道路情報クリアの割込み810
をした後リターンし、積算距離が道路情報区間よ
り小さいときは積算距離より距離の大きい5地点
のデータの選択811をして各地点までの距離の
算出812を行ない、各地点までの距離及び道路
状況の表示813をする。更に車速の読み込み8
14をして車速がその地点の制限速度より大きい
か否かの判別815を行ない、小さいときは値ち
にリターンし、大きいときは速度違反の警報出力
816をした後リターンする。警報は表示部7で
表示される。道路情報クリアの割込み810は、
第13図に示す如く、スタート後クリア命令か否
かの判別820をし、クリア命令のときはカード
の道路情報エリアのクリア821をしてリターン
し、クリア命令でないときはカードへ積層距離の
書き込み822の行なつてリターンする。
カーラジオ自動選局サブルーチン900は、第
11図に示す如くスタート後カレンダー内蔵クロ
ツク8Aから現在の日時の読み込み901を行な
い、現在の日時がカーラジオ自動選局用日時デー
タに含まれるか否かの判別902をして、含まれ
ているときはラジオは現在ONかOFFかの判断9
03をする。ラジオがONしているときは選局は
正しいか否かの判別904を行ない、正しければ
リターンする。ラジオがOFFのときはスイツチ
ON905をした後選局906をてリターンす
る。選局が正しくないときは選局906をした後
リターンする。現在の日時がカーラジオ選局用日
時データに含まれていないときは、ラジオは現在
OFFしているか否かの判断907を行ない、
OFFしているときはリターンしONのときはラジ
オスイツチOFF908をした後リターンする。
叙上の如く本発明のカードによる自動車制御装
置は、必要な情報をカードに記録して運転者に所
持せしめ、自動車に搭載したコンピユータをカー
ドの情報に基づき作動せしめるのでカードにより
自動車を所望の仕様にでき且つ運転に必要な管理
情報、運行情報が適切に提供でき、更にラジオ等
の付属品をプログラムに従つて自動操作できる。
またエンジン制御情報などユーザーが変更すると
危険を伴なうものは容易に変更できない穿孔によ
りカードに記録し、道路情報など随時変更が必要
なものは変更容易な磁気により記録することでよ
り安全なカードによる自動制御装置が得られる。
更に走行制御用中央処理装置、情報伝達制御用中
央処理装置及びよれらを管理する管理制御用中央
処理装置を設け、走行制御用中央処理装置が故障
したとき情報伝達用中央処理装置を走行制御に使
用できるようにすることで安全性が一層向上す
る。
更に、実施例の中では述べなかつたが、以上の
発明が次のような項目の制御にも適用できること
は明白である。例えば、カーブが少なくて路面状
態の良い道路を走行するときには軟らかいサスペ
ンシヨンが必要であるあ、カーブが多く路面状態
の悪い場合には硬く減衰性の良いサスペンシヨン
が必要となる。このような場合にはサスペンシヨ
ン特性を変更する装置を設けて、カード情報によ
り好みの特性に設定することが可能である。
更に、パワステアリングの特性を低速時に軽い
操舵力であり速度に対答して操舵力が増大するよ
うにすることもカードにより容易に行なえる。
高速道路等の有料道路の入口で料金カードを受
け取つているが、このような場合にも入口に設け
られたカードデータ入口装置によつて実施例にて
述べた道路情報の他に料金データを書き込み走行
距離に応じて料金を表示装置に表示することも可
能となる。
また、デイーラー、整備工場等にて整備記録、
部品交換記録等をカードに記憶しておくことによ
り、車の経歴が明白になり整備に非常に役に立つ
と共に運転者にもオイル交換時期、バツテリー交
換、タイヤ交換等の警告を発することもできる。
更に自動車製造メーカーではデイーラー、整備工
場等をオンライン化しておくことにより各車輛の
経歴が簡単に収集できることになり、自動車設計
に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はカードの平面図、第2図はカードによ
る自動車制御装置の構成を示すブロツク図、第3
図はカードリーダ/ライタの説明図、第4図はカ
ードシステムの情報のフローチヤート、第5図は
カードシステム処理フローチヤート、第6図は情
報管理システムサブルーチン、第7図は走行制御
処理フローチヤート、第8図は自動変速機制御サ
ブルーチン、第9図は情報伝達処理フローチヤー
ト、第10図は道路情報制御サブルーチン、第1
1図はカーラジオ自動選局サブルーチン、第12
図は管理制御用中央処理装置への割込み処理サブ
ルーチン、第13図は道路情報クリアサブルーチ
ンを示す。 図中、1……カード、2……カードリーダ、3
……カードリーダ/ライタインターフエイス、4
……管理制御用中央処理装置、4A,9,15…
…RAM、5,6,10,16,17……ROM、
8……走行制御用中央処理装置、14……情報伝
達用中央処理装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジン制御情報や自動変速機制御情報など
    の自動車の走行条件を決定する走行情報を処理す
    るための走行制御用中央処理装置と、 運転免許証、車両検査証、車両保険証などの有
    効期日の情報および盗難を防止するための情報な
    どの管理情報を処理する管理制御用中央処理装置
    と、 ラジオの自動選局情報などの自動車付属品の制
    御情報及び道路情報などの運行情報を処理すると
    ともに、前記走行制御用中央処理装置が行う走行
    情報処理と同じ処理を行うことができるようにさ
    れた情報伝達制御用中央処理装置と、 前記走行情報、前記管理情報、前記自動車付属
    品制御情報及び運行情報が記録されている記録媒
    体と、 この記録媒体と前記管理制御用中央処理装置と
    の間に配設され、前記記録媒体に記録されている
    前記各情報を前記管理制御用中央処理装置に入力
    せしめる記録媒体読み取り装置およびその記録媒
    体読み取り装置と前記管理制御用中央処理装置と
    の間のインターフエイスと、 前記管理制御用中央処理装置から前記走行制御
    用中央処理装置及び前記情報伝達制御用中央処理
    装置へ前記各情報を転送するデータ転送バスと、 前記走行制御用中央処理装置と車両の各種状態
    量を検出する検出器に連結される入力インターフ
    エイスとの間及び前記走行制御用中央処理装置と
    車両の走行するための各種機器に連結された出力
    インターフエイスとの間に配置され、入出力バツ
    フア制御ラインを介して前記管理制御用中央処理
    装置に連結される入出力バツフアと、 バツフア制御ラインを介して前記管理制御用中
    央処理装置に連結されるバツフアとからなり、 このバツフアは前記入出力バツフア、前記走行
    制御用中央処理装置及び前記情報伝達制御用中央
    処理装置にそれぞれバスラインによつて連結さ
    れ、 前記走行制御用中央処理装置の故障時に、この
    走行制御用中央処理装置からの故障信号を前記管
    理制御用中央処理装置に転送するための故障判別
    ラインが設けられ、 前記故障信号が前記管理制御用中央処理装置に
    入力されたとき、前記管理制御用中央処理装置
    は、前記バツフア、前記入出力バツフア及び前記
    情報伝達制御用中央処理装置に信号を出力して前
    記走行制御用中央処理装置のデータ及び前記入力
    インターフエイスからのデータをそれぞれ前記バ
    スラインによつて前記情報伝達制御用中央処理装
    置に転送すると共に、前記情報伝達制御用中央処
    理装置に前記走行制御用中央処理装置が行う処理
    と同じ処理を行わせしめ、更にその処理結果のデ
    ータを前記バスラインによつて前記出力インター
    フエイスに転送するように設定されていることを
    特徴とする記録媒体による自動車制御装置。
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