JP3755441B2 - 自動車用計器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用計器においては、特開平6−34385号公報にて示すような電子式走行距離積算計がある。当該走行距離積算計には、自動車の走行距離を積算し総走行距離として表示するにあたり、走行距離の積算値を総走行距離として書き込み更新するEEPROMが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記走行距離積算計は、当該自動車がどのように使用されてきたかを把握するために重要なものである。例えば、中古車市場では、総走行距離が短い自動車に人気があり、このような自動車は高価額で取引されることが多い。
【0004】
このため、中古車としての売買にあたりその価額を高くすべく、EEPROMへの書き込み更新値である総走行距離を短い値に書き換えたり、或いはEEPROMを新品に取り替えたりして、当該中古車の総走行距離を改竄するという事態が生ずる。
【0005】
しかし、一般に、走行距離積算計の表示の改竄は、当該自動車を中古車として売る際に、当該自動車のいたみ具合を少しでも良く見せて、高価額で取引しようとして行われる。従って、当該自動車がどのように使用されてきたかの判断基準は、走行距離積算計で表示される総走行距離に限らないと考えられる。強いていえば、そもそも中古車を選ぶ際に、当該中古車の状態を総走行距離のみに依存して判断していることが問題であって、中古車の状態は総走行距離だけでは語れないと考えられる。例えば、中古車としては、優しく丁寧に乗ったものよりも、総走行距離は短いが乱暴に乗ったものの方が悪い状態にあることはよくあることである。
【0006】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、自動車の総走行距離だけでなく当該自動車のエンジンの総回転数や総回転時間をも表示するようにした自動車用計器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決にあたり、請求項1乃至4に記載の発明に係る自動車用計器では、自動車の走行に応じて当該自動車の走行距離を積算する第1積算手段(Sv、100)と、自動車のエンジンの作動に応じて当該エンジンの回転数及び回転時間の一方を積算する第2積算手段(Sr、120)と、第1積算手段による走行距離の積算値及び第2積算手段による回転数及び回転時間の一方の積算値をそれぞれ書き込み更新する不揮発性記憶手段(70、91)と、第1積算手段及び不揮発性記憶手段の一方からの走行距離の積算値を総走行距離として表示し、また、第2積算手段及び不揮発性記憶手段の一方からの回転数及び回転時間の一方の積算値を総回転数及び総回転時間の一方として表示する表示手段(40、80、142、144)と、この表示手段の表示内容を総走行距離と総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換えるとき切り換え操作される切り換え操作手段(50、140)とを備えて、表示手段は、その表示内容を、切り換え操作手段の切り換え操作に基づき、総走行距離と総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換え表示する。
【0008】
これにより、表示手段により表示される当該自動車の総走行距離と上記エンジンの総回転数及び総回転時間の一方との間における相関性に異常があると判断した場合には、不揮発性記憶手段に書き込まれている走行距離の積算値が改竄されているか、或いはこの改竄が不揮発性記憶手段の新たなものへの交換でもってなされていると判断できる。
【0009】
また、請求項1に記載の発明によれば、不揮発性記憶手段は、第1及び第2の不揮発性メモリ(70、91)からなり、第1不揮発性メモリは第1積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新し、第2不揮発性メモリは第2積算手段による回転数及び回転時間の一方の積算値を書き込み更新し、表示手段は、切り換え操作手段の切り換え操作に基づき、第1積算手段及び第1不揮発性メモリの一方からの走行距離の積算値を総走行距離として表示し、或いは第2積算手段及び第2不揮発性メモリの一方からの回転数及び回転時間の一方の積算値を総回転数及び総回転時間の一方として表示することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば、表示手段は、単一の表示器(40)を備えて、この表示器により総走行距離或いは総回転数及び総回転時間の一方を切り換え操作手段の切り換え操作に基づき表示することを特徴とする。
【0011】
このように、単一の表示器で総走行距離或いは総回転数及び総回転時間の一方を表示することで、余分な表示器に依存することなく、上記した作用効果を達成できる。例えば、単一の表示器としては、当該自動車に搭載の走行距離積算計の液晶パネル等の表示器が挙げられる。
【0012】
また、請求項3、4に記載の発明では、表示手段は、その表示による総走行距離と総回転数及び総回転時間の一方との間の相関性に異常があるとき、異常である旨表示することを特徴とする。
【0013】
これにより、当該自動車の中古車としての譲渡にあたり、当該自動車の総走行距離の改竄を前もって発見できる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面により説明する。図1及び図2は、本発明が乗用車用計器に適用された例を示しており、当該計器は、当該乗用車のインストルメントパネルに配設されている。
【0016】
当該計器は、スピードメータS及び電子式積算計Dを備えている。スピードメータSは、目盛り盤10及び指針20により、当該乗用車の車速を指示するものである。目盛り盤10は、当該スピードメータSの環状の見返し板30の底壁31の開口部31aにその裏面側から併設されている。本実施形態では、当該自動車に搭載の電子式走行距離積算計が電子式積算計Dとして利用されている。
【0017】
積算計Dは、液晶パネル40及び押動式切り換えスイッチ機構50を備えている。液晶パネル40は、目盛り盤10の開口部11にその裏面側から併設されており、当該液晶パネル40は、当該乗用車の走行距離の積算値を総走行距離としてデジタル表示するか、或いは、当該乗用車のエンジンの回転数の積算値を総回転数としてデジタル表示する。
【0018】
また、切り換えスイッチ機構50は、ロッド51(図1参照)と、常開型切り換えスイッチ52(図2参照)とを備えている。ロッド51は、見返し板30の底壁31の貫通穴部31bに押動可能に嵌装されている。切り換えスイッチ52は、ロッド51の押動により押圧されてオンする。また、ロッド51の解放により、切り換えスイッチ52は、開状態に自己復帰してオフする。
【0019】
また、当該積算計Dは、図2にて示すごとく、マイクロコンピュータ60、EEPROM70及び駆動回路80を備えている。マイクロコンピュータ60は、その作動に伴い、図3にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、この実行中において、車速センサSvの検出出力に基づく当該乗用車の走行距離の積算処理、回転数センサSrの検出出力に基づく当該乗用車のエンジンの回転数の積算処理、EEPROM70への書き込み更新処理、当該乗用車に搭載のエンジンECU90におけるそのEEPROM91への書き込み更新処理や駆動回路80を介する液晶パネル40の表示処理等を行う。なお、上記コンピュータプログラムは、マイクロコンピュータ60のROMに予め記憶されている。また、マイクロコンピュータ60は、当該乗用車に搭載のバッテリBから当該乗用車のイグニッションスイッチIGを介し給電されて作動する。
【0020】
車速センサSvは、スピードメータSの車速センサを利用しており、この車速センサSvは、当該乗用車の車速を検出する。回転数センサSrは、エンジンECU90の回転数センサを利用しており、当該回転数センサSrは、当該乗用車のエンジンの回転数を検出する。EEPROM70は、書き換え可能な不揮発性メモリの一つであり、このEEPROM70は、マイクロコンピュータ60による制御を受けて、当該乗用車の走行距離の積算値を以後に述べるように書き込み更新する。
【0021】
エンジンECU90は、当該乗用車のエンジンを制御する電子制御ユニットであり、このエンジンECU90は、書き換え可能な不揮発性メモリの一つであるEEPROM91を備えている。しかして、当該エンジンECU90は、回転数センサSrの検出出力に応じて当該乗用車のエンジンの制御を行うとともに、マイクロコンピュータ60によるエンジンの回転数の積算値を後述のようにEEPROM91に書き込み更新する。なお、駆動回路80は、マイクロコンピュータ60による制御を受けて、液晶パネル40の表示駆動を行う。
【0022】
以上のように構成した本実施形態において、イグニッションスイッチIGがオンされると、マイクロコンピュータ60は、イグニッションスイッチIGを介しバッテリBから給電を受けて作動し、図3のフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し始める。なお、当該乗用車は、イグニッションスイッチIGのオンに伴い、走行状態におかれるものとする。また、このとき、液晶パネル40は、当該乗用車の総走行距離及び区間走行距離をデジタル表示しているものとする。
【0023】
このような状態において、ステップ100にて、当該乗用車の走行距離が車速センサSvの検出出力に応じて総走行距離及び区間走行距離として積算され、ステップ110にて、当該総走行距離はデータとしてEEPROM70に出力される。これに伴い、当該総走行距離はEEPROM70に書き込み更新される。
【0024】
ついで、ステップ120において、上記エンジンの回転数が回転数センサSrの検出出力に基づき総回転数として積算され、ステップ130にてこの総回転数がデータとしてEEPROM91に出力される。これに伴い、エンジンECU90は、当該総回転数をEEPROM91に書き込み更新する。
【0025】
次に、ステップ140において、積算計Dによる表示切り換えか否かが判定される。現段階において、切り換えスイッチ機構50のロッド51が押動されていなければ、切り換えスイッチ52はオフのままである。このため、積算計Dの表示切り換えは不要であることから、ステップ140においてNOと判定される。
【0026】
これに伴い、ステップ141にて、現段階でのEEPROM70内の書き込み更新データである総走行距離が読み出され、ステップ142において、当該総走行距離がステップ100での区間走行距離と共に表示データとして処理され、駆動回路80に出力される。これに伴い、液晶パネル40は駆動回路80により表示駆動されて現段階での総走行距離を区間走行距離と共にデジタル表示する(図4(a)参照)。
【0027】
一方、上記ステップ140において、切り換えスイッチ機構50のロッド51が押動されていれば、切り換えスイッチ52はオンしている。このため、積算計Dによる表示切り換えが必要であることから、ステップ140での判定がYESとなる。
【0028】
これに伴い、ステップ143にて、現段階でのEEPROM91内の書き込み更新データである総回転数が読み出され、ステップ144において、当該総回転数がステップ100における区間走行距離と共に表示データとして処理され、駆動回路80に出力される。これに伴い、液晶パネル40は駆動回路80により表示駆動されて現段階での総回転数を区間走行距離と共にデジタル表示する(図4(b)参照)。
【0029】
ところで、当該乗用車が中古車として売買される際には、本来、当該乗用車に搭載済みのEEPROM70には正常な総走行距離が書き込まれており、エンジンECU90のEEPROM91には正常な総回転数が書き込まれている筈である。
【0030】
そこで、上述のようにステップ140においてNOとの判定後YESとの判定がなされた場合において、ステップ142での表示処理に伴い液晶パネル40に表示される当該乗用車の総走行距離を、ステップ144での表示処理に伴い液晶パネル40に表示される上記エンジンの総回転数と比較してみる。
【0031】
この比較において、当該乗用車の総走行距離が上記エンジンの総回転数との間で正常な相関性を有しない場合、例えば、当該乗用車の総走行距離が、上記エンジンの総回転数から当然に予測できる総走行距離よりも明らかに短ければ、EEPROM70への書き込みデータは、改竄されているか、或いはこの改竄がEEPROM70が新品に交換されたことによると考えられる。
【0032】
例えば、当該乗用車の中古車としての譲渡価額を高くしたいと考えれば、当該乗用車の所有者が、中古車としてディーラである自動車販売店に売り渡す際に、当該乗用車の総走行距離を実際よりも短くみせようとして、EEPROM70への書き込み更新値を正常値よりも小さくするように改竄したり、或いはこの改竄がEEPROM81が新品に交換されたことでなされるという事態が起こるからである。
【0033】
従って、当該乗用車を中古車として購入しようとするディーラである自動車販売店では、上述のように、切り換えスイッチ機構50による表示切り換えにより液晶パネル40に総走行距離及び総回転数を順次切り換え表示させることで、当該乗用車のEEPROM70への書き込み内容の改竄を発見できる。また、仮に、総走行距離が正常であるように見えても、総回転数が異常に大きければ、総走行距離の割には、当該乗用車が非常に乱暴に乗られていると考えられる。
【0034】
従って、これらの場合には、当該乗用車の使用状態は良くなく中古車としての譲渡価値は低いと判断できる。
【0035】
一方、仮に、総走行距離が正常であるように見える場合に、総回転数が比較的小さければ、総走行距離の割には、当該乗用車は丁寧に優しく乗られており、当該乗用車の使用状態は良好で中古車としての譲渡価値は高いと考えられる。
【0036】
従って、当該乗用車を中古車として購入しようとするディーラである自動車販売店では、上述のように、切り換えスイッチ機構50による表示切り換えにより、マイクロコンピュータ60に液晶パネル40に総走行距離及び総回転数を順次切り換え表示させることで、当該乗用車の中古車としての譲渡価値が高いと判断できる。
【0037】
また、上述のように、当該乗用車の総走行距離がEEPROM70に書き込まれ、上記エンジンの総回転数がEEPROM70とは別のEEPROM91に書き込まれるので、EEPROM70が上記改竄のために新たなEEPROMと交換された場合の当該改竄の発見に有効である。
【0038】
また、上述のように、当該乗用車の走行距離積算計を積算計Dとして利用して、当該積算計Dの液晶パネル40でもって、総走行距離に加えてエンジンの総回転数を表示するので、この総回転数を表示するための余分な液晶パネル等の表示器が不要である。
【0039】
図5は上記実施形態の変形例を示している。この変形例においては、上記実施形態にて述べた計器において、オイルインジケータを採用し、このオイルインジケータでもって、当該乗用車のエンジン潤滑系統のオイルのメインテナンス情報と共に当該オイルの劣化度合いをも表示することで、この表示劣化度合いに基づき当該乗用車のエンジンの総回転数を判断するようにしてもよい。これによれば、エンジンECU90のEEPROM91の書き込みデータに依存することなく、EEPROM70への書き込みデータの改竄の有無や上記エンジンの使用状態の良否を判断でき、その結果、上記実施形態にて述べたと同様の当該乗用車の中古車としての譲渡価値を正しく判断し得る。
【0040】
具体的には、図5にて示すような上記エンジン潤滑系統のオイルの劣化度傾斜係数と上記エンジンの回転数或いは当該乗用車のエンジン冷却系統の冷却水温との関係を表す特性曲線に基づき、回転数センサSrの検出出力或いは上記冷却水温に対する水温センサの検出水温に応じてオイルの劣化度傾斜係数をマイクロコンピュータ60により算出し、この算出結果からオイルの劣化度を求め、この劣化度を上記メインテナンス情報と共にデータとしてマイクロコンピュータ60から上記オイルインジケータに出力して表示するようにする。
【0041】
また、本発明の実施にあたり、上記実施形態とは異なり、当該乗用車のエンジンの総回転数に代えて、当該エンジンの総回転時間を液晶パネル40により表示するようにしてもよい。
【0042】
また、本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べたように当該乗用車の総走行距離が上記エンジンの総回転数との間で正常な相関性を有しない場合には、ステップ142或いはステップ144での処理がフラッシング表示処理となるようになされれば、このフラッシング表示処理に基づき駆動回路80は液晶パネル40をフラッシング駆動することで、当該液晶パネル40はその表示内容をフラッシング表示して警告する。これにより、当該乗用車の中古車としての購入時に必要な総走行距離の改竄の防止機能を当該計器にもたせることができる。
【0043】
また、本発明の実施にあたり、上記エンジンの総回転数は、液晶パネル40で表示するのではなく、上記計器に別途設けた液晶パネル等の表示器により表示するようにしてもよい。
【0044】
また、本発明の実施にあたり、エンジンECU90のEEPROM91に依存することなく、EEPROM70とは別途設けたEEPROMに上記エンジンの総回転数を書き込み更新し、このEEPROMへの書き込み更新値を液晶パネル40により表示するようにしてもよい。
【0045】
また、本発明の実施にあたり、エンジンECU90のEEPROM91に依存することなく、EEPROM70の書き込み領域を第1及び第2の書き込み領域の二つに分割し、上記第1の書き込み領域に当該乗用車の総走行距離を書き込み、上記第2の書き込み領域に上記エンジンの総回転数を書き込むようにしてもよい。
【0046】
また、本発明の実施にあたり、車速センサSvや回転数センサSrは、スピードメータSやエンジンECU90に設けたものに限らず、別途、独立に設けたものであってもよい。
【0047】
また、本発明の実施にあたり、回転数センサSrによる検出位置は、例えば、当該エンジンの出力軸或いは当該乗用車のトランスミッションの出力軸のいずれでもよいが、このトランスミッションの出力軸の回転数を検出する場合には、当該トランスミッションの変速比を加味して上記エンジンの回転数を積算すれば、このエンジンの総回転数と当該乗用車の総走行距離との相関性はより一層精度のよいものとなる。よって、このような相関性を利用すれば、EEPROM70への書き込み更新値とEEPROM91への書き込み更新値との比較がより一層良好に行える。
【0048】
また、本発明の実施にあたり、液晶パネル40に代えて、例えば、ELパネルや蛍光表示管を採用してもよい。
【0049】
また、本発明の実施にあたり、乗用車用計器に限ることなく、一般に自動車用計器に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用車用計器の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の計器の電気回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2のマイクロコンピュータの作用を表すフローチャートである。
【図4】(a)は、図1の液晶パネルによる当該乗用車の総走行距離及び区間走行距離の表示例示図であり、(b)は、当該液晶パネルによる当該乗用車のエンジンの総回転数及び当該乗用車の区間走行距離の表示例示図である。
【図5】当該乗用車のエンジン潤滑系統のオイルの劣化係数と上記エンジンの回転数或いは当該乗用車のエンジン冷却系統の水温との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
Sv…回転数センサ、Sv…車速センサ、40…液晶パネル、
50…切り換えスイッチ機構、60…マイクロコンピュータ、
70、91…EEPROM、80…駆動回路、90…エンジンECU。
Claims (4)
- 自動車の走行に応じて当該自動車の走行距離を積算する第1積算手段(Sv、100)と、
自動車のエンジンの作動に応じて当該エンジンの回転数及び回転時間の一方を積算する第2積算手段(Sr、120)と、
前記第1積算手段による走行距離の積算値及び前記第2積算手段による回転数及び回転時間の一方の積算値をそれぞれ書き込み更新する不揮発性記憶手段(70、91)と、
前記第1積算手段及び前記不揮発性記憶手段の一方からの前記走行距離の積算値を総走行距離として表示し、また、前記第2積算手段及び前記不揮発性記憶手段の一方からの前記回転数及び回転時間の一方の積算値を総回転数及び総回転時間の一方として表示する表示手段(40、80、142、144)と、
この表示手段の表示内容を前記総走行距離と前記総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換えるとき切り換え操作される切り換え操作手段(50、140)とを備えて、
前記表示手段は、その表示内容を、前記切り換え操作手段の切り換え操作に基づき、前記総走行距離と前記総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換え表示するようにした自動車用計器であって、
前記不揮発性記憶手段は、第1及び第2の不揮発性メモリ(70、91)からなり、
前記第1不揮発性メモリは前記第1積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新し、前記第2不揮発性メモリは前記第2積算手段による回転数及び回転時間の一方の積算値を書き込み更新し、
前記表示手段は、前記切り換え操作手段の切り換え操作に基づき、前記第1積算手段及び前記第1不揮発性メモリの一方からの前記走行距離の積算値を総走行距離として表示し、或いは前記第2積算手段及び前記第2不揮発性メモリの一方からの前記回転数及び回転時間の一方の積算値を総回転数及び総回転時間の一方として表示することを特徴とする自動車用計器。 - 自動車の走行に応じて当該自動車の走行距離を積算する第1積算手段(Sv、100)と、
自動車のエンジンの作動に応じて当該エンジンの回転数及び回転時間の一方を積算する第2積算手段(Sr、120)と、
前記第1積算手段による走行距離の積算値及び前記第2積算手段による回転数及び回転時間の一方の積算値をそれぞれ書き込み更新する不揮発性記憶手段(70、91)と、
前記第1積算手段及び前記不揮発性記憶手段の一方からの前記走行距離の積算値を総走行距離として表示し、また、前記第2積算手段及び前記不揮発性記憶手段の一方からの前記回転数及び回転時間の一方の積算値を総回転数及び総回転時間の一方として表示する表示手段(40、80、142、144)と、
この表示手段の表示内容を前記総走行距離と前記総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換えるとき切り換え操作される切り換え操作手段(50、140)とを備えて、
前記表示手段は、その表示内容を、前記切り換え操作手段の切り換え操作に基づき、前記総走行距離と前記総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換え表示するようにした自動車用計器であって、
前記表示手段は、単一の表示器(40)を備えて、この表示器により前記総走行距離或いは前記総回転数及び前記総回転時間の一方を前記切り換え操作手段の切り換え操作に基づき表示することを特徴とする自動車用計器。 - 前記表示手段は、その表示による総走行距離と総回転数及び総回転時間の一方との間の相関性に異常があるとき、異常である旨表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用計器。
- 自動車の走行に応じて当該自動車の走行距離を積算する第1積算手段(Sv、100)と、
自動車のエンジンの作動に応じて当該エンジンの回転数及び回転時間の一方を積算する第2積算手段(Sr、120)と、
前記第1積算手段による走行距離の積算値及び前記第2積算手段による回転数及び回転時間の一方の積算値をそれぞれ書き込み更新する不揮発性記憶手段(70、91)と、
前記第1積算手段及び前記不揮発性記憶手段の一方からの前記走行距離の積算値を総走行距離として表示し、また、前記第2積算手段及び前記不揮発性記憶手段の一方からの前記回転数及び回転時間の一方の積算値を総回転数及び総回転時間の一方として表示する表示手段(40、80、142、144)と、
この表示手段の表示内容を前記総走行距離と前記総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換えるとき切り換え操作される切り換え操作手段(50、140)とを備えて、
前記表示手段は、その表示内容を、前記切り換え操作手段の切り換え操作に基づき、前記総走行距離と前記総回転数及び総回転時間の一方との間で切り換え表示するようにした自動車用計器であって、
前記表示手段は、その表示による総走行距離と総回転数及び総回転時間の一方との間の相関性に異常があるとき、異常である旨表示することを特徴とする自動車用計器。
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