JP4411808B2 - 自動車用電子式走行距離積算計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用電子式走行距離積算計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用電子式走行距離積算計においては、特開平6−34385号公報にて示すようなものがある。当該走行距離積算計には、自動車の走行距離を積算し総走行距離として表示するにあたり、走行距離の積算値を書き込み更新するEEPROMが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記走行距離積算計は、当該自動車がそのように使用されてきたかを把握するために重要なものである。例えば、中古車市場では、総走行距離が短い自動車に人気があり、このような自動車は高価額で取引されることが多い。
【0004】
このため、中古車としての売買にあたりその価額を高くすべく、EEPROMへの書き込み更新値である走行距離の積算値を小さい値に書き換えたり、或いはEEPROMを新品に取り替えたりして、当該中古車の総走行距離を改竄するという事態が生ずる。
【0005】
一方、近年、自動車に搭載の各種作動機器の制御では電子化が進んでおり、当該各種作動機器の各制御装置には、EEPROMが設けられていることが多い。このような制御装置では、対応の作動機器の作動時や異常時の状態を把握するために、当該EEPROMに当該自動車の走行距離の積算値を書き込み更新して利用するようになっている。
【0006】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、自動車の走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリを備えた走行距離積算計において、その不揮発性メモリの書き込み更新値の改竄を、当該自動車に搭載の他の作動機器の電子制御装置に設けた不揮発性メモリに書き込み更新される走行距離の積算値を利用して防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決にあたり、請求項1に記載の発明に係る自動車用電子式走行距離積算計では、
作動機器及びこの作動機器の作動を制御する電子制御装置(80)を備える自動車の走行に応じて走行距離を積算する積算手段(Sv、130)と、
この積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(60)と、
積算手段による走行距離の積算値及び上記不揮発性メモリへの書き込み更新値の一方を総走行距離として表示する表示手段(40、70、140)とを有し、電子制御装置は、当該自動車の走行に応じて走行距離を積算しこの走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(81)を有し、この不揮発性メモリへの書き込み更新値に応じて作動機器の作動の制御を行うようになっている。
【0008】
当該走行距離積算計において、両不揮発性メモリへの各書き込み更新値が一致するか否かを判定する一致判定手段(110)と、一致判定手段が一致しないと判定したとき、両不揮発性メモリへの各書き込み更新値の大小を比較判定する大小判定手段(120)と、この大小判定手段が走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値が電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値よりも大きいと判定したとき電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値を走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値に等しくし、大小判定手段が走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値が電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値よりも小さいと判定したとき走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値を電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値に等しくするように変更する変更手段(121乃至124)とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このように、電子制御装置の不揮発性メモリを活用することにより、この不揮発性メモリ及び電子式走行距離積算計の不揮発性メモリへの各書き込み更新値である走行距離の積算値が相互に一致しない場合には、両不揮発性メモリへの各書き込み更新値の大小を比較判定し、この大小判定手段が走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値が電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値よりも大きいと判定したとき電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値を走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値に等しくし、大小判定手段が走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値が電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値よりも小さいと判定したとき走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値を電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値に等しくするように変更される。これにより、各不揮発性メモリへの書き込み更新値が正常値に復帰するので、当該自動車の中古車の売買にあたり、当該自動車の総走行距離の改竄を防止することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明に係る電子式走行距離積算計では、複数の作動機器及びこれら各作動機器の作動をそれぞれ制御する各電子制御装置(80)を備える自動車の走行に応じて走行距離を積算する積算手段(Sv、130)と、この積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(60)と、積算手段による走行距離の積算値及び上記不揮発性メモリへの書き込み更新値の一方を総走行距離として表示する表示手段(40、70、140)とを有し、各電子制御装置は、当該自動車の走行に応じて走行距離を積算しこの走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(81)をそれぞれ有し、これら各不揮発性メモリへの書き込み更新値に応じて対応の各作動機器の作動の制御を行うようになっている。
【0015】
当該走行距離積算計において、各不揮発性メモリへの書き込み更新値が一致するか否かを多数決で決定する決定手段を備え、表示手段は、決定手段が一致しないと判定したとき、当該自動車の総走行距離が異常である旨表示することを特徴とする。
【0016】
このように、各電子制御装置の不揮発性メモリを活用して、これら各不揮発性メモリ及び走行距離積算計の不揮発性メモリの各書き込み値が一致するか否かを多数決で決定し、一致しないときには、走行距離の積算値が異常である旨表示される。従って、このような表示が当該自動車を中古車として売買されるときになされれば、当該自動車の総走行距離が改竄されていることを発見できる。これにより、当該自動車の中古車の売買にあたり、当該自動車の総走行距離の改竄を防止することができる。
【0017】
また、請求項3に記載の発明に係る電子式走行距離積算計では、請求項4に記載の発明において、決定手段が一致しないと判定したとき、表示手段による総走行距離の異常表示に代えて、作動を停止することを特徴とする。
【0018】
このように、各電子制御装置の不揮発性メモリを活用して、これら各不揮発性メモリ及び走行距離積算計の不揮発性メモリの各書き込み更新値が一致するか否かを多数決で決定し、一致しないときには、走行距離積算計の動作を停止する。従って、このような停止が当該自動車を中古車として売買されるときになされれば、当該自動車の総走行距離が改竄されていることを発見できる。これにより、当該自動車の中古車の売買にあたり、当該自動車の総走行距離の改竄を防止することができる。
【0019】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面により説明する。図1及び図2は、本発明に係る電子式走行距離積算計が乗用車用計器に適用された例を示している。この計器は、コンビネーションメータとして、当該乗用車のインストルメントパネルに配設されている。
【0021】
当該計器は、スピードメータS、タコメータT、シフトインジケータI及び電子式走行距離積算計Dを備えている。スピードメータSは、目盛り盤10及び指針20により、当該乗用車の車速を指示するもので、目盛り盤10は、環状の見返し板30の底壁31の開口部31aにその裏面側から併設されている。
【0022】
走行距離積算計Dは、液晶パネル40を備えており、この液晶パネル40は、目盛り盤10の開口部11にその裏面側から併設されている。当該液晶パネル40は、当該乗用車の走行距離の積算値を総走行距離としてデジタル表示する。
【0023】
また、当該走行距離積算計Dは、図2にて示すごとく、マイクロコンピュータ50、EEPROM60及び駆動回路70を備えている。マイクロコンピュータ50は、図3及び図4にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、この実行中において、当該乗用車のイグニッションスイッチIGの操作のもと、車速センサSvの検出出力に基づき当該乗用車の走行距離の積算処理を行い、また、当該乗用車に搭載のエンジンECU80におけるそのEEPROM81への書き込み更新、EEPROM60への書き込み更新、その異常の有無の判定や駆動回路70を介する液晶パネル40の表示の各処理等を行う。なお、上記コンピュータプログラムは、マイクロコンピュータ50のROMに予め記憶されている。また、マイクロコンピュータ50は、当該乗用車に搭載のバッテリBから直接給電されて作動状態に維持される。
【0024】
車速センサSvは、スピードメータSの車速センサを利用しており、この車速センサSvは、当該乗用車の車速を検出する。EEPROM60は、書き換え可能な不揮発性メモリの一つであり、このEEPROM60は、マイクロコンピュータ50による制御を受けて、当該乗用車の走行距離の積算値(以下、走行距離積算値Aという)を書き込み更新する。
【0025】
エンジンECU80は、当該乗用車のエンジンを制御する電子制御ユニットであり、このエンジンECU80は、書き換え可能な不揮発性メモリの一つであるEEPROM81を備えている。しかして、当該エンジンECU80は、車速センサSvの検出出力に応じて当該乗用車の走行距離を積算しこの積算値をEEPROM81に書き込み更新する。なお、駆動回路70は、マイクロコンピュータ50による制御を受けて、液晶パネル40の表示駆動を行う。
【0026】
以上のように構成した本実施形態においては、マイクロコンピュータ50は、バッテリBから直接給電を受けて作動状態にあり、図3及び図4のフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、ステップ100にてNOとの判定を繰り返している。
【0027】
このような状態において、イグニッションスイッチIGがオンされると、ステップ100でのYESとの判定のもと、ステップ101において、EEPROM60から走行距離積算値Aが読み出されるとともに、エンジンECU80のEEPROM81から走行距離積算値Bが読み出される。
【0028】
ついで、ステップ110において、両走行距離積算値A、Bが互いに等しいか否かが判定される。ここで、A=Bであれば、ステップ110での判定はYESとなり、ステップ111において、走行距離積算値Aが、イグニッションスイッチIGのオン後の初期値として、EEPROM60に書き込まれ、また、駆動回路70による表示駆動のもと、液晶パネル40に表示される。
【0029】
然る後、当該乗用車が走行状態におかれると、ステップ130において、当該乗用車の走行距離が、車速センサSvの検出出力に応じて積算処理され、この積算値がステップ140において表示データとして処理されて出力される。このため、液晶パネル40は、駆動回路70による表示駆動のもと、現段階での走行距離積算値Aを表示する。
【0030】
また、ステップ140での処理後、ステップ150において、走行距離積算値AのEEPROM60に対する書き込み更新処理がなされる。現段階にて、イグニッションスイッチIGがオンのままであれば、ステップ160でのNOとの判定後、各ステップ130乃至160を循環する処理が繰り返される。これにより、液晶パネル40の表示内容が繰り返し更新されるとともにEEPROM60のへの書き込み値が繰り返し更新される。なお、エンジンECU80では、EEPROM81への書き込み更新が上述のように繰り返される。
【0031】
然る後、イグニッションスイッチIGがオフされると、コンピュータプログラムはステップ100に戻る。このようなイグニッションスイッチIGのオフに伴い、EEPROM60には、当該イグニッションスイッチIGのオフ直前の書き込み値が当該イグニッションスイッチIGのオフ後も維持される。
【0032】
ところで、上述のようにコンピュータプログラムがステップ110に進んだ場合において、ステップ101での両走行距離積算値A、Bが互いに等しくなければ、当該ステップ110での判定はNOとなる。
【0033】
このような判定結果となる原因には、以下のようなことが考えられる。当該乗用車が中古車として売買される際には、当該乗用車に搭載済みの走行距離積算計のEEPROM60及びエンジンECU80のEEPROM81には、本来、それぞれ、正常な走行距離積算値が書き込まれている筈である。
【0034】
これに対し、ステップ110においてA=Bが不成立であるということは、当該乗用車を中古車として売買する際に、両走行距離積算値A、Bのいずれかが人為的に改竄されている可能性が高い。
【0035】
例えば、当該乗用車の中古車としての譲渡価額を高くしたいと考えれば、当該乗用車の所有者が、中古車としてディーラである自動車販売店に売り渡す際に、当該乗用車の総走行距離を実際よりも小さくみせようとして、EEPROM60やEEPROM81への書き込み更新値を正常値よりも小さくするように改竄したり、或いはこの改竄がEEPROM81が新品に交換されたことでなされるという事態が起こる。
【0036】
しかして、ステップ110でNOと判定された場合には、ステップ112において、異常表示処理がなされる。これに伴い、液晶パネル40は、駆動回路70により表示駆動されて、EEPROM60、81の少なくとも一方への書き込み更新値である当該乗用車の総走行距離は異常である旨表示する。
【0037】
従って、当該乗用車を中古車として購入しようとするディーラである自動車販売店では、上述のように、マイクロコンピュータ50にイグニッションスイッチIGのオンに伴う各ステップ100、101、110の処理を行わせることにより、走行距離積算値A=走行距離積算値Bが成立しないとき液晶パネル40により総走行距離が異常である旨表示されることで、当該乗用車のEEPROM60、81の少なくとも一方への書き込み内容の改竄を発見できる。
【0038】
上述のようなステップ112での処理後、ステップ120において、ステップ110でのNOとの判定の原因となった走行距離積算値Aと走行距離積算値Bとの大小の比較判定がなされる。ここで、走行距離積算値Aが走行距離積算値Bよりも小さければ、ステップ120での判定がYESとなる。これは、当該乗用車の中古車としての売り渡し価額を高くするために、走行距離積算値Aが実際の値よりも小さく改竄されたかEEPROM81が交換後の新品であることによると考えられる。
【0039】
これに対しては、ステップ121において、走行距離積算値Bが正常な値であると推測して、走行距離積算値Aが走行距離積算値Bに等しくなるように変更される。これに伴い、ステップ122において、イグニッションスイッチIGのオン後の初期値として、EEPROM60への走行距離積算値Aの書き込み更新処理がなされる。これにより、当該乗用車の現段階での走行距離積算値Aが正常な値に復帰する。従って、自動車販売店は当該乗用車を合理的な価額にて中古車として購入できる。よって、自動車販売店から当該中古車を購入するにあたっても、合理的な価額にて購入できる。なお、ステップ130以後の処理は上述と同様である。
【0040】
一方、走行距離積算値Aが走行距離積算値Bよりも大きい場合には、ステップ120での判定はNOとなる。これは、EEPROM81への書き込み更新値が実際の値よりも小さく改竄されたことによると考えられる。この場合には、EEPROM60の走行距離積算値Aが正常な値であると推測して、ステップ123において、走行距離積算値Bが走行距離積算値Aに等しくなるように変更される。
【0041】
これに伴い、ステップ124にて、走行距離積算値B=走行距離積算値Aが書き込みデータとしてエンジンECU80に出力される。このため、当該エンジンECU80は、イグニッションスイッチIGのオン後の正常な初期値として、上記出力データをEEPROM81に書き込み更新する。これにより、当該乗用車の現段階での走行距離積算値Bが正常な値に復帰する。従って、自動車販売店は当該乗用車を合理的な価額にて中古車として購入できる。よって、自動車販売店から当該中古車を購入するにあたっても、合理的な価額にて購入できる。なお、ステップ130以後の処理は上述と同様である。
【0042】
なお、本発明の実施にあたり、液晶パネル40に替えて、例えば、ELパネルや蛍光表示管を採用してもよい。
【0043】
また、本発明の実施にあたり、エンジンECU80のEEPROM81に書き込み更新される走行距離の積算値に限ることなく、これに代えて、当該乗用車に搭載のゲートウェイECU、空調装置用ECUやセキュリティECU等の作動機器用電子制御装置に設けたEEPROMに書き込み更新される走行距離の積算値を利用するようにしてもよい。
【0044】
また、本発明の実施にあたり、エンジンECU80のEEPROMに加え他の電子制御装置のEEPROMを利用して、これら両EEPROMの各書き込み値及びEEPROM60の書き込み値のうち二つのEEPROMの各書き込み値が同一の走行距離の積算値になる場合には、この積算値を、多数決にて正常な値と推測し、また、全てのEEPROMの書き込み値が相互に異なる場合には、液晶パネル40において走行距離の積算値が異常である旨表示するか或いはマイクロコンピュータ50の処理や走行距離積算計としての作動を停止するようにしてもよい。このような異常表示によっても、上記実施形態にて述べた作用効果と同様の作用効果を達成できる。
【0045】
また、本発明の実施にあたり、上記実施形態におけるステップ110でのNOとの判定に伴い、異常表示と共に或いはこの異常表示処理をすることなく、マイクロコンピュータ50の処理等の走行距離積算計としての動作を停止するようにしてもよい。これによっても、上記実施形態と実質的に同様の作用効果を達成できる。
【0046】
また、本発明の実施にあたり、乗用車用走行距離積算計に限ることなく、一般に自動車用電子式走行距離積算計に本発明を適用してもよい。
【0047】
また、本発明の実施にあたり、上記実施形態において、当該エンジンECU80が故障したとき、この故障の時点の走行距離の積算値を当該時点とともにEEPROM81に、別途、故障時データとして書き込むようにすれば、エンジンECU80の故障時の状態をも把握しつつ上記実施形態の作用効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される乗用車用計器の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の走行距離積算計の電気回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2のマイクロコンピュータの作用を表すフローチャートの前段部である。
【図4】当該フローチャートの後段部である。
【符号の説明】
D…走行距離積算計、Sv…車速センサ、40…液晶パネル、
50…マイクロコンピュータ、60、81…EEPROM、
70…駆動回路、80…エンジンECU。
Claims (3)
- 作動機器及びこの作動機器の作動を制御する電子制御装置(80)を備える自動車の走行に応じて走行距離を積算する積算手段(Sv、130)と、この積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(60)と、前記積算手段による走行距離の積算値及び前記不揮発性メモリへの書き込み更新値の一方を総走行距離として表示する表示手段(40、70、140)とを有し、
前記電子制御装置は、当該自動車の走行に応じて走行距離を積算しこの走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(81)を有し、この不揮発性メモリへの書き込み更新値に応じて前記作動機器の作動の制御を行うようになっている電子式走行距離積算計において、
前記両不揮発性メモリへの各書き込み更新値が一致するか否かを判定する一致判定手段(110)を備え、
前記一致判定手段が一致しないと判定したとき、前記両不揮発性メモリへの各書き込み更新値の大小を比較判定する大小判定手段(120)と、
この大小判定手段が前記走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値が前記電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値よりも大きいと判定したとき前記電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値を前記走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値に等しくし、前記大小判定手段が前記走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値が前記電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値よりも小さいと判定したとき前記走行距離積算計の不揮発性メモリへの書き込み更新値を前記電子制御装置の不揮発性メモリへの書き込み更新値に等しくするように変更する変更手段(121乃至124)とを備えることを特徴とする自動車用電子式走行距離積算計。 - 複数の作動機器及びこれら各作動機器の作動をそれぞれ制御する各電子制御装置(80)を備える自動車の走行に応じて走行距離を積算する積算手段(Sv、130)と、この積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(60)と、前記積算手段による走行距離の積算値及び前記不揮発性メモリへの書き込み更新値の一方を総走行距離として表示する表示手段(40、70、140)とを有し、
前記各電子制御装置は、当該自動車の走行に応じて走行距離を積算しこの走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(81)をそれぞれ有し、これら各不揮発性メモリへの書き込み更新値に応じて対応の前記各作動機器の作動の制御を行うようになっている電子式走行距離積算計において、
前記各不揮発性メモリへの書き込み更新値が一致するか否かを多数決で決定する決定手段を備え、
前記表示手段は、前記決定手段が一致しないと判定したとき、当該自動車の総走行距離が異常である旨表示することを特徴とする自動車用電子式走行距離積算計。 - 複数の作動機器及びこれら各作動機器の作動をそれぞれ制御する各電子制御装置(80)を備える自動車の走行に応じて走行距離を積算する積算手段(Sv、130)と、この積算手段による走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(60)と、前記積算手段による走行距離の積算値及び前記不揮発性メモリへの書き込み更新値の一方を総走行距離として表示する表示手段(40、70、140)とを有し、
前記各電子制御装置は、当該自動車の走行に応じて走行距離を積算しこの走行距離の積算値を書き込み更新する不揮発性メモリ(81)をそれぞれ有し、これら各不揮発性メモリへの書き込み更新値に応じて対応の前記各作動機器の作動の制御を行うようになっている電子式走行距離積算計において、
前記各不揮発性メモリの書き込み値が一致するか否かを多数決で決定する決定手段を備え、
前記決定手段が一致しないと判定したとき、作動を停止することを特徴とする自動車用電子式走行距離積算計。
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