JP3450896B2 - 不揮発性メモリ装置 - Google Patents

不揮発性メモリ装置

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JP3450896B2 JP06479394A JP6479394A JP3450896B2 JP 3450896 B2 JP3450896 B2 JP 3450896B2 JP 06479394 A JP06479394 A JP 06479394A JP 6479394 A JP6479394 A JP 6479394A JP 3450896 B2 JP3450896 B2 JP 3450896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電源オフ時において
も情報を不揮発的に格納することのできる不揮発性メモ
リ装置および不揮発性メモリセルに関し、特に高速でア
クセスすることのできる不揮発性メモリ装置および不揮
発性メモリセルに関する。より特定的には、メモリセル
がフリップフロップ回路を構成要素として有する半導体
記憶装置の、電源オフ時における記憶情報の不揮発化を
実現するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】情報を不揮発的に記憶することのでき半
導体メモリ装置としては、リード・オンリー・メモリ
(ROM)が知られている。ROMには、記憶情報をマ
スク配線により固定的に書込むマスクROM、および記
憶情報を電気的に書込むことのできるEPROMなどが
知られている。また、電気的に書換えのできるEEPR
OMの1つに、メモリセルが1つのフローティングゲー
ト型トランジスタで構成される「フラッシュメモリ」と
称されるものがある。
【0003】図54に従来のフラッシュメモリのセルの
構成および断面構造を概略的に示す。図54(A)にお
いて、メモリセルMTは、その一方導通端子がビット線
BLに接続され、そのコントロールゲートCGがワード
線WLに接続され、その他方導通端子がソース線SLに
接続されるとともに、さらに電荷を蓄積するためのフロ
ーティングゲートFGを有するフローティングゲート型
トランジスタ900により構成される。図54において
は、1つのメモリセルのみを代表的に示すが、ワード線
WLには1行に配列されたメモリセルMTのコントロー
ルゲートCGが接続され、ビット線BLには1列に配列
されたメモリセルMT(トランジスタ900の一方導通
端子)が接続される。
【0004】図54(B)において、メモリセルMT
は、半導体基板(またはウェル)910表面に形成され
る高濃度不純物領域912および914と、不純物領域
912および914間のチャネル領域上にゲート絶縁膜
916を介して形成されるフローティングゲートFG
と、フローティングゲートFG上に層間絶縁膜918を
介してされるコントロールゲートCGを含む。高濃度不
純物領域912はソース領域として機能し、ソース線S
Lに接続される。高濃度不純物領域944は、ドレイン
領域として作用し、ビット線BLに接続される。フロー
ティングゲートFGに存在する電荷(電子)の量に従っ
てメモリトランジスタ900の有するしきい値電圧が異
なる。このしきい値電圧の大小をデータの“0”および
“1”に対応させる。フローティングゲートFGへの電
荷(電子)の注入およびフローティングゲートFGから
の電荷(電子)の引抜きは以下のようにして行なわれ
る。
【0005】フローティングゲートへの電荷の注入時に
は、図55に示すように、コントロールゲートCGに高
電圧Vpp(たとえば約12V)が印加され、ドレイン
領域914には通常の電源電圧Vccよりも少し高い高
電圧Vp(たとえば約7V)が印加される。ソース領域
912および基板(ウェル)領域910へは接地電位
(0V)が印加される。この状態においては、ドレイン
領域914とソース領域912との間に低抵抗のチャネ
ル領域が形成され、ドレイン領域914へソース領域9
12から電子eが流入する。ドレイン領域914には、
比較的大きなソース−ドレイン間電圧により大きな電界
が発生しており、ドレイン領域近傍にこの高電界により
電子eが励起されてホットエレクトロンとなる。このド
レイン領域近傍の高電界により発生したホットエレクト
ロンがアバランシェブレークダウンにより大量に発生
し、チャネル領域およびドレイン領域914近傍のホッ
トエレクトロンがコントロールゲートCGと基板領域9
10との間の高電界により加速されてフローティングゲ
ートFGへ引込まれてそこで蓄積される。フローティン
グゲートFGに電子eが多数蓄積した状態では、コント
ロールゲートCGから見たトランジスタ900のしきい
値電圧Vthが上昇する。
【0006】フローティングゲートFGから電子を引抜
く場合には、図56に示すようにソース領域912に高
電圧Vpa(たとえば10V)が印加され、ドレイン領
域914はフローティング状態とされる。コントロール
ゲートCGおよび基板領域910へは接地電位(0V)
が印加される。この状態においては、ソース領域912
とコントロールゲートCGとの間の高電圧が容量分割に
よりソース領域912とフローティングゲートFGとの
間に印加される。ソース領域912とフローティングゲ
ートFGとの間の高電界により、ソース領域912から
フローティングゲートFGへファウラ−ノルドハイム型
トンネリング電流が流れ込み、フローティングゲートF
Gに蓄積された電子eがソース領域912へと流出す
る。これによりフローティングゲートFGからの電子の
引抜きが行なわれる。フローティングゲートFGに蓄積
された電子の量が少なくなった状態においては、コント
ロールゲートCGから見たトランジスタのしきい値電圧
Vthが低くなる。
【0007】すなわち、図57に示すように、しきい値
電圧Vthは、フローティングゲートから電子が引抜か
れた状態では直線Iで示すように、しきい値電圧Vth
1となり、フローティングゲートに電子が注入された状
態では、しきい値電圧Vth2となり、そのコントロー
ルゲートと印加電圧ソース−ドレイン間電流との関係は
直接IIで示すようになる。通常動作時、すなわちデー
タの読出動作時においては、ソース領域は接地電位に固
定される。選択時にはワード線WLに一定の電圧(たと
えば電源電圧Vccレベル)が与えられる。この選択ワ
ード線上に与えられる電圧は図57に示すしきい値電圧
Vth1およびVth2の間の電圧である。したがっ
て、フローティングゲートに格納されている電子の量に
従って、フローティングゲート型トランジスタがオン状
態となるかまたはオフ状態を維持する。フローティング
ゲート型トランジスタがフローティングゲートに電子を
注入されて、しきい値電圧が高くなっている場合には、
選択時においてもオフ状態であり、この場合にはビット
線には電流が流れない。一方、メモリセルを構成するフ
ローティングゲート型トランジスタがフローティングゲ
ートから電子が引抜かれてしきい値電圧が低くなってい
る状態では、選択時にはフローティングゲート型トラン
ジスタがオン状態となり、ビット線には電流が流れる。
このビット線に流れる電流の有無に従ってデータを読出
す。
【0008】ビット線を流れる電流の有無の検出は、電
流センス型センスアンプにより行なわれる。電流センス
型センスアンプにおいては、図58に示すように、通
常、電流を電圧に変換し、この変換した電圧を基準電圧
Vrefと比較してデータの読出を行なう。したがっ
て、一本のデータ線に現われる電圧変化を検出するた
め、相補な信号を伝達する信号線の電位を差動的に増幅
する差動比較器の構成と比べてデータ読出に時間を要
し、高速でデータの読出を行なうことができないという
問題がある。
【0009】一方、高速でアクセスすることのできる半
導体メモリ装置として、SRAM(スタティック・ラン
ダム・アクセス・メモリ)が知られている。SRAMセ
ルは、図59に示すように、フリップフロップ回路を構
成要素として含む。図59において、SRAMセルは、
ワード線WLとビット線対BLおよび/BLとの交差部
に対応して配置される。SRAMセルは、フリップフロ
ップ回路を構成するゲートとドレインが交差結合された
NチャネルMOSトランジスタ920aおよび920b
と、ワード線WL上の信号電位に応答して導通し、記憶
ノード923aおよび923bをそれぞれビット線BL
および/BLに接続するためのアクセストランジスタ9
22aおよび922bと、記憶ノード923aおよび9
23bの電位をプルアップするための負荷素子Z1およ
びZ2を含む。負荷素子Z1およびZ2としては、ポリ
シリコンなどで構成される高抵抗抵抗素子、比較的大き
なオン抵抗を有するpチャネルMOSトランジスタ、薄
膜トランジスタなどが利用される。
【0010】トランジスタ920aおよび920bで構
成されるフリップフロップ回路により、記憶ノード92
3aおよび923bにおける信号電位がラッチされる。
データ書込/読出時においては、ワード線WL上の信号
電位は選択状態を示す“H”の電位に立上がり、アクセ
ストランジスタ922aおよび922bがオン状態とな
り、記憶ノード923aおよび923bがビット線BL
および/BLに接続される。データ読出時には、この記
憶ノード923aおよび923bに保持される信号電位
に従ってビット線BLおよび/BLの電位が変化し、こ
のビット線BLおよび/BL上の電位差を差動増幅器に
より増幅することによりデータの読出が行なわれる。デ
ータ書込時においては、ビット線BLおよび/BL上に
書込データに対応する信号電位(互いに相補な論理の信
号電位)が伝達され、記憶ノード923aおよび923
bに書込データに対応する互いに相補な論理の信号電位
に伝達されてラッチされる。
【0011】図59に示すように、SRAMセルは、6
個の素子を有しており、1個のトランジスタでメモリセ
ルが構成されるROMなどに比べてメモリセルの構成要
素の数が大きく、製造コストが高くなる欠点がある。し
かしながら、記憶データはフリップフロップ(トランジ
スタ920aおよび920b)によりラッチされている
ため、電源が投入されている限り記憶情報は安定に保持
され、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・
メモリ)のような記憶情報を保持するためのリフレッシ
ュ動作は必要とされず、またアクセス時における複雑な
タイミング制御が要求されず、比較的その動作タイミン
グの制御が容易であり、またビット線BLおよび/BL
という相補なデータ伝達線対を有し、これらの相補なビ
ット線対上の信号電位を差動的に増幅するため高速動作
が可能であるという利点を有している。またメモリセル
の記憶ノード223aおよび223bは高抵抗の負荷素
子Z1およびZ2を介して電源電圧が供給されており、
スタンバイ時におけるメモリセルにおける消費電流は極
端に少なく、電池を用いて記憶情報のバックアップを行
なうことができるという利点を備えている(DRAMの
場合、スタンバイ時においてもリフレッシュ動作をこの
記憶情報保持のために行なう必要があり、このため消費
電力が高くなる)。
【0012】しかしながら、上述のような利点を有する
SRAMであっても電源を遮断すればその記憶情報はす
べて消失する。すなわち、図59に示す構成のSRAM
では、情報を不揮発的に記憶することができない。そこ
で、情報を不揮発的に記憶する機能を備えるSRAMが
従来から提案されている。図60は従来の不揮発記憶機
能を備えるSRAMのセルの構成を示す図である。図6
0において、不揮発性SRAMは、フリップフロップを
構成するnチャネルMOSトランジスタQBおよびQC
と、ワード線WL上の信号電位に応答して導通し、記憶
ノードAおよびBをビット線BLおよび/BLへそれぞ
れ接続するためのアクセストランジスタQAおよびQD
と、記憶ノードAおよびBと電源電位供給ノードVCと
の間にそれぞれ接続されるフローティングゲート型トラ
ンジスタQF1およびQF2を含む。フローティングゲ
ート型トランジスタQF1およびQF2のコントロール
ゲートおよびドレインはともに電源電位供給ノードVC
に接続される。フローティングゲート型トランジスタQ
F1およびQF2は、通常の動作時(データの書込およ
び読出時)は、ともにオン状態にあり、負荷素子として
機能する。通常の動作時においては、ワード線WL上の
信号電位が“H”となると、記憶ノードAおよびBがビ
ット線BLおよび/BLに接続され、データの書込また
は読出が行なわれる。データの不揮発的な記憶は以下の
ようにして行なわれる。
【0013】ワード線WLの電位は“L”に設定する。
今、記憶ノードAの電位が“H”であり、記憶ノードB
の電位が“L”であ>とする。この記憶ノードAおよび
Bの信号電位は電源電位VCレベルおよび接地電位レベ
ルである。この状態において、電源電位供給ノードVC
に印加される電圧VCを上昇させて、トランジスタQF
1およびQF2のピンチオフ電圧以上に設定する。記憶
ノードAおよびBの電位はそれぞれ“H”および“L”
であるため、トランジスタQCがオン状態、トランジス
タQBがオフ状態である。したがって、フローティング
ゲート型トランジスタQF1には、この電源電圧供給ノ
ードVCの電位にかかわらず、電流が流れない。したが
って、トランジスタQF1のしきい値電圧は変化しな
い。
【0014】一方、トランジスタQF2においては電流
が流れるため、この電源電圧供給ノードVCの電位がそ
のピンチオフ電圧以上となると、トランジスタQF2の
大きなドレイン電界によりアバランシェブレークダウン
が生じ、ホットエレクトロンがそのフローティングゲー
ト内に注入され、トランジスタQF2のしきい値電圧が
上昇する。トランジスタQF1およびQF2のしきい値
電圧の変化により、データ“1”が不揮発的に書込まれ
る。トランジスタQF1およびQF2のしきい値電圧
は、そのフローティングゲートに格納された電荷(電
子)の量により決定されており、電源電圧供給ノードV
Cにおける電源電圧供給が遮断されても変化しない。
【0015】電源電圧供給ノードVCに電源電圧を投入
すると、トランジスタQF1のしきい値電圧はトランジ
スタQF2のしきい値電圧よりも低いため、トランジス
タQF1が先にオン状態となり、記憶ノードAの電位が
記憶ノードBの電位よりも高くなり、トランジスタQC
が先にオン状態となり、記憶ノードAおよびBの信号電
位はフリップフロップを構成するトランジスタQBおよ
びQCによりラッチされる。すなわち、先に書込まれた
不揮発性データ“1”が再生される。トランジスタQF
1およびQF2のしきい値電圧の初期状態への復帰は、
紫外線照射により行なわれる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の不揮発性性SR
AMセルの構成の場合、フローティングゲート型トラン
ジスタのフローティングゲートとドレインとが同じ電圧
供給ノードに接続される。ドレインにピンチオフ電圧以
上の電圧を印加してアバランシェブレークダウンにより
ホットエレクトロンを発生している。このアバランシェ
ブレークダウンはチャネル領域においても生じるが、ピ
ンチオフ時にはチャネル−ドレイン間に高電圧が印加さ
れるため、ほぼドレイン領域近傍においてホットエレク
トロンが発生する。この発生したホットエレクトロンを
フローティングゲートへ注入するためには、十分な加速
電圧をもって発生したホットエレクトロンを加速する必
要がある。しかしながら、コントロールゲートとドレイ
ン領域の電圧を同じ電圧とした場合電位差が生じないた
め、ドレイン領域近傍に発生したホットエレクトロンを
フローティングゲート方向に向かって十分加速すること
ができず、効率的にフローティングゲートへ電子を注入
することができなくなる。この場合、発生したホットエ
レクトロンはゲート絶縁膜中にトラップされ、ゲート絶
縁膜の信頼性を低下させる可能性が生じる。
【0017】フローティングゲート型トランジスタは、
本質的にエンハンスメント型NチャネルMOSトランジ
スタであるため、負荷素子として機能するためにその電
流供給能力は小さくされている。したがってチャネル電
流(ドレイン電流)は小さく、発生するホットエレクト
ロンの数も少なくなるため、効率的にフローティングゲ
ートへ電子を注入することができない場合、フローティ
ングゲートへ十分な量の電子を注入することができず、
フローティングゲート型トランジスタに必要十分なしき
い値電圧の変化を生じさせることができなくなり、確実
にデータを不揮発的に記憶することができなくなるとい
う問題が生じる。
【0018】また、紫外線照射によりフローティングゲ
ートから電子の放出を行なっているが、この紫外線照射
を行なうためには、半導体メモリ装置を高価な紫外線透
過窓を有するパケットに収納する必要があり、半導体メ
モリ装置の価格が高くなるという問題m生じる。それゆ
え、この発明の目的は、高速で動作する不揮発性メモリ
装置を提供することである。この発明の他の目的は、確
実に記憶データを不揮発的に記憶することのできる不揮
発性半導体メモリ装置を提供することである。
【0019】この発明のさらに他の目的は、確実に記憶
データを不揮発的に記憶することのできる不揮発性半導
体メモリセルを提供することである。この発明のさらに
他の目的は、高速で動作する不揮発性メモリ装置を実現
するための不揮発性メモリセルを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る不揮発性
半導体メモリ装置は、行および列のマトリクス状に配列
される複数のメモリセルを含む。これら複数のメモリセ
ルの各々は、第1および第2のノードの信号電位をラッ
チするように接続される交差結合されたトランジスタ
と、これら第1および第2のノードと第3および第4の
ノードとの間に各々接続されかつそれぞれのコントロー
ルゲートが第5のノードに接続される第1および第2の
フローティングゲート型トランジスタを含む。
【0021】請求項1に係る発明はさらに、第1の動作
モード時に、第3および第4のノードの電位を第1の電
位に設定しかつ第5のノードをこの第1の電位よりも高
い第2の電位に設定し、第2の動作モード時に第3およ
び第4のノードを第3の電位に設定しかつ第5のノード
を第1および第3の電位よりも低い第4の電位に設定す
るとともに、さらに第3の動作モード時に第3、第4お
よび第5のノードを第3および第4の電位の間の電位に
設定する電位設定手段を備える。請求項2に係る不揮発
性メモリセルは、交差結合された1対のトランジスタを
含み、第1および第2のノードの互いに相補な論理の信
号電位をラッチするためのフリップフロップ手段と、電
源ノードと第1および第2のノードとの間にそれぞれ接
続され、第1および第2のノードの信号電位を不揮発的
に記憶するための1対のフローティングゲート型トラン
ジスタとを含む。これら1対のフローティングゲート型
トランジスタのコントロールゲートは制御電極ノードに
接続される。電源ノードおよび制御電極ノードは、通常
動作モード時には所定の電源電圧を受け、第1および第
2のノードの信号電位を不揮発的に記憶する動作モード
時にはこれら電源ノードおよび制御電極ノードはそれぞ
れ前記電源電圧よりも高い第1の高電圧とこの第1の高
電圧よりも高い第2の高電圧を受け、かつさらに不揮発
的に記憶した信号電位を消去する動作モード時には電源
ノードおよび制御電極ノードはそれぞれ第3の高電圧お
よび接地電位を受ける。
【0022】請求項3に係る不揮発性メモリセルは、交
差結合された1対のトランジスタを含み、第1および第
2のノードの互いに相補な論理の信号電位をラッチする
ためのフリップフロップ手段と、電源ノードと第1のノ
ードおよびこの電源ノードおよび第2のノードとの間の
少くとも一方に接続されるフローティングゲート型トラ
ンジスタとを備える。フローティングゲート型トランジ
スタのコントロールゲートは電源ノードとは異なる制御
電極ノードに接続される。通常動作モードには電源ノー
ドおよび制御電極ノードは所定の電源電圧を受ける。第
1および第2のノードの信号電位を不揮発的に記憶する
動作モード時には、これら電源ノードおよび制御電極ノ
ードは、フローティングゲート型トランジスタにアバラ
ンシェブレークダウンによるホットエレクトロンのフロ
ーティングゲートへの電子の注入を生じさせるに足る電
位差を有する電圧を受ける。不揮発的に記憶した情報の
消去動作モード時には、電源ノードおよび制御電極ノー
ドは、フローティングゲートトランジスタにおいてフロ
ーティングゲートから電源ノードへのトンネリング電流
を生じさせるに足る電位差を有する電圧を受ける。通常
動作モードには電源ノードおよび制御電極ノードはとも
に所定の電源電圧を受ける。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【作用】請求項1に係る不揮発性メモリ装置において
は、第1の動作モード時には第3および第4のノードが
第1の電位に、第5のノードが第1の電位よりも高い第
2の電位に設定される。第1および第2のノードは記憶
電位に応じて第1の電位以下の電源電圧または接地電位
に設定される。したがって、第1および第2のフローテ
ィングゲート型トランジスタの一方において電流が流
れ、アバランシェブレークダウンによりホットエレクト
ロンが発生する。第3および第4のノードの第1の高電
位は第5のノードの第2の高電位よりも低いため、この
発生したホットエレクトロンは確実に加速されてフロー
ティングゲートへ注入され、効率的なしきい値電圧のシ
フトを生じさせる。
【0030】第2の動作モード時においては、第5のノ
ードが第4の電位に設定され、第3および第4のノード
が第3の電位に設定される。フローティングゲート型ト
ランジスタには実質的にチャネル領域が形成されず、フ
ローティングゲートと第3および第4のノードとの間に
高電界が印加され、ファウラノルドハイム型トンネリン
グ電流によりフローティングゲートから第3および第4
のノードへ電子が流出し、フローティングゲート型トラ
ンジスタのしきい値電圧は初期値に復帰し、不揮発的に
記憶した情報が消去される。
【0031】請求項2の不揮発性メモリセルにおいて
は、第1の動作モード時には電源ノードおよび制御電極
ノードはともに電源電圧を受け、1対のフローティング
ゲート型トランジスタは負荷素子として作用する。不揮
発性記憶モード時には、電源ノードは第1の高電圧を受
け、また制御電極ノードは第1の高電圧よりも高い第2
の高電圧を受ける。第1および第2の記憶ノードは記憶
データに応じて電源電圧または接地電位にある。一方の
フローティングゲート型トランジスタにおいてドレイン
に高電界が発生してアバランシェブレークダウンによる
ホットエレクトロンが大量に発生し、これら発生したホ
ットエレクトロンは第2の高電圧により生じた高電界に
より加速されて効率的にフローティングゲートに注入さ
れる。
【0032】消去モード時には、制御電極ノードが接地
電位に設定され、電源ノードが高電圧を受ける。第1お
よび第2の記憶ノードは記憶データに従って電源電位お
よび接地電位に設定される。1対のフローティングゲー
ト型トランジスタ両者においてフローティングゲートと
電源ノードとの間にファウラノルドハイム型トンネリン
グ電流が生じ、フローティングゲートからの電子の引抜
きが行なわれ、フローティングゲート型トランジスタの
しきい値電圧が初期値に復帰する。請求項3に係る半導
体メモリセルにおいては、不揮発性記憶モード時には制
御電極ノードと電源ノードとの間に印加される電圧によ
り、一方のフローティングゲート型トランジスタにおい
てアバランシェブレークダウンにより大量のホットエレ
クトロンが発生し、フローティングゲートへ加速ホット
エレクトロンが注入され、効率的に一方のフローティン
グゲート型トランジスタのしきい値電圧を変化させる。
消去モード時においては、制御電極ノードと電源ノード
の印加電圧によりフローティングゲートからファウラノ
ルドハイム型トンネリング電流により電子が引抜かれ、
フローティングゲート型トランジスタのしきい値電圧が
初期値に復帰する。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【実施例】
[実施例1]図1はこの発明の第1の実施例である不揮
発性メモリ装置の1つのメモリセルの構成を示す図であ
る。図1において、メモリセルMCは、記憶ノードAお
よびBの信号電位(記憶情報)をラッチするためのフリ
ップフロップを構成するnチャネルMOSトランジスタ
2aおよび2bを含む。MOSトランジスタ2aはその
一方導通端子(ドレイン)が記憶ノードAに接続され、
そのゲートが記憶ノードBに接続され、その他方導通端
子(ソース)が接地電位(GND)を受けるように接続
される。MOSトランジスタ2bは、その一方導通端子
が記憶ノードBに接続され、そのゲートが記憶ノードA
に接続され、その他方導通端子が接地電位を受けるよう
に接続される。
【0038】メモリセルMCは、さらに電源ノード4a
と記憶ノードAの間に接続され、そのコントロールゲー
トが制御電極ノード5に接続されるフローティングゲー
ト型トランジスタ1aと、電源ノード4bと記憶ノード
Bの間に接続され、そのコントロールゲートが制御電極
ノード5に接続されるフローティングゲート型トランジ
スタ1bと、ワード線WL上の信号電位に応答して導通
し、記憶ノードAおよびBをビット線BLおよび/BL
へそれぞれ接続するアクセストランジスタ3aおよび3
bを含む。アクセストランジスタ3aおよび3bは、n
チャネルMOSトランジスタで構成される。
【0039】フローティングゲート型トランジスタ1a
および1bは、エンハンスメント型nチャネルMOSト
ランジスタとして作用する。フローティングゲート型ト
ランジスタ1aおよび1bのしきい値電圧はそれぞれの
フローティングゲートに蓄積された電荷(電子)の量に
応じて決定される。フローティングゲート型トランジス
タ1aおよび1bは、比較的大きなオン抵抗を有してお
り、導通時には、記憶ノードAおよびBの電位をプルア
ップするための負荷素子として機能する。次に動作につ
いて説明する。
【0040】(i) 通常動作時:通常動作時において
は、図2に示すように、電源端子4aおよび4bならび
に制御電極ノード5へは電源電圧Vcc(たとえば5
V)が印加される。フローティングゲート型トランジス
タ1aおよび1bは、それぞれの初期しきい値電圧Vt
hは約0.7ないし1.0Vに設定される。この状態に
おいては、フローティングゲート型トランジスタ1aお
よび1bはともに導通状態にあり、負荷素子として機能
し、記憶ノードAおよびBの電位をプルアップする機能
を備える。ワード線WLが選択状態とされてその電位が
電源電圧Vccレベルの“H”に立上がると、アクセス
トランジスタ3aおよび3bが導通し、記憶ノードAお
よびBがそれぞれビット線BLおよび/BLに接続され
る。これにより、データの書込または読出が行なわれ
る。したがって、通常動作時においては、このメモリセ
ルMCは、SRAMセルと同じ動作をする。
【0041】(ii) 不揮発性記憶モード時 不揮発性記憶モード時においては、電源を切る前に記憶
ノードAおよびBのデータを不揮発的に記憶する。この
不揮発性記憶モード時においては、図3に示すように、
電源ノード4aおよび4bには電源電圧Vccよりも高
い第1の高電圧Vp(たとえば7V程度)を印加し、制
御電極ノード5へはこの第1の高電圧Vpよりもさらに
高い第2の高電圧Vpp(たとえば約12V)を印加す
る。ワード線WLの電位は“L”である。今、記憶ノー
ドAには“H”の信号電位が保持されており、記憶ノー
ドBには“L”の信号電位が保持されているとする。記
憶ノードAおよびBの“H”および“L”の信号電位は
それぞれ電源電圧Vccレベルおよび接地電位GNDレ
ベルである。MOSトランジスタ2aがオフ状態、MO
Sらと2bがオン状態である。
【0042】フローティングゲート型トランジスタ1a
においては、その電源ノード4aと記憶ノード1aの電
位差が約2Vであり、そのドレイン近傍には高電界は生
じずまたトランジスタ2aはオフ状態であり電流は流れ
ず、アバランシェブレークダウンによるホットエレクト
ロンの発生は生じず、フローティングゲートへの電子の
注入は行なわれない。したがってフローティングゲート
型トランジスタ1aのしきい値電圧は初期値を維持して
いる。一方、フローティングゲート型トランジスタ1b
においては、トランジスタ2bはオン状態でありドレイ
ン電流が流れ、また電源ノード4bと記憶ノードBの間
の電位差はVpでありドレイン(電源ノード4bに接続
される領域)に高電界が発生しチャネル領域およびドレ
イン領域近傍にホットエレクトロンがアバランシェブレ
ークダウンにより大量に発生する。この発生したホット
エレクトロンは、制御電極ノード5に印加されている第
2の高電圧Vppにより発生される高電界により加速さ
れてフローティングゲートへ注入される。フローティン
グゲート型トランジスタ1bのしきい値電圧の初期値が
上昇する。このとき制御電極ノード5と電源ノード4b
の間には電位差が生じており、発生したホットエレクト
ロンは確実に加速されて効率的にフローティングゲート
へ注入される。
【0043】しきい値電圧の変化量については、約0.
1V程度の差があれば、記憶ノードAおよびBの信号電
位を不揮発的に記憶することができる。しかしながら、
製造時に生じる素子特性のばらつき、チャネル領域の不
純物濃度のばらつき、マスク合せのトレランスによるト
ランジスタサイズ(チャネル長およびチャネル幅)のば
らつき等に対するマージンを考慮し、約0.5V以上し
きい値電圧を変化させるのが望ましい。たとえば、ゲー
ト絶縁膜(フローティングゲートとチャネル領域との間
の絶縁膜)の膜厚Tox(酸化膜換算)を約100Åに
設定した場合、第1の高電圧Vpとして約7V、第2の
高電圧Vppとして約12Vを用いた場合、これらの高
電圧VppおよびVpを10ないし20マイクロ秒印加
した場合、初期しきい値電圧が0.7ないし1.0Vの
場合には、電子の注入により、しきい値電圧は6ないし
7Vに変化する。
【0044】上述の一連の動作により、記憶ノードAお
よびBの信号電位をフローティングゲート型トランジス
タ1aおよび1bのしきい値電圧として不揮発的に記憶
する。この後電源をオフにする。電源が遮断された場合
においても、フローティングゲート型トランジスタ1a
および1bにおいては、フローティングゲートは絶縁膜
により取囲まれており電気的にフローティング状態とさ
れているため、フローティングゲートに蓄積された電子
はフローティングゲート内に閉込められたままであり、
これらフローティングゲート型トランジスタ1aおよび
1bのしきい値電圧は変化しない。これにより、電源オ
フ時においても、記憶ノードAおよびBに格納されたデ
ータを不揮発的に記憶することができる。
【0045】電源をオンにすると、電源ノード4aおよ
び4bならびに制御電極ノード5へは、電源投入に従っ
て電源電圧Vccが印加される。フローティングゲート
型トランジスタ1bのしきい値電圧は約6ないし7Vと
上昇した場合、制御電極ノード5に電源電圧Vccが印
加されても、フローティングゲート型トランジスタ1b
はオフ状態であり、電源ノード4bから記憶ノードBへ
は電流が流れない。一方、フローティングゲート型トラ
ンジスタ1aのしきい値電圧は初期値の約0.7ないし
1.0Vであり、制御電極ノード5に印加された電源電
圧Vccに従ってフローティングゲート型トランジスタ
1aが導通し、記憶ノードAは電源ノード4aから電流
が与えられてその電位が上昇する。これにより、記憶ノ
ードAの電位は“H”、記憶ノードBの電位は“L”に
設定される。この記憶ノードAおよびBの信号電位はM
OSトランジスタ2aおよび2bによりラッチされる。
上述の動作により、記憶ノードAおよびBの電源オフ前
の信号電位が再生される。
【0046】上述の説明においては、フローティングゲ
ート型トランジスタ1bの変化後のしきい値電圧を約6
ないし7Vとしている。しかしながら、前述の説明のよ
うに、フローティングゲート型トランジスタ1aおよび
1bのしきい値電圧の差は0.5V以上あればよく、フ
ローティングゲート型トランジスタ1bの変化後のしき
い値電圧は2ないし3Vであってもよい。電源投入によ
り制御電極ノード5の電圧は約5Vに上昇する。このと
きには、しきい値電圧の低いフローティングゲート型ト
ランジスタ1aが先にオン状態となり、記憶ノードAへ
電流を供給し、記憶ノードAの電位を上昇させる。この
記憶ノードAの電位上昇に伴って、MOSトランジスタ
2bが先にオン状態となり、記憶ノードBを放電する。
これによりMOSトランジスタ2aはオフ状態を維持
し、記憶ノードAおよびBの信号電位はMOSトランジ
スタ2aおよび2bで構成されるフリップフロップによ
り確実にラッチされる。
【0047】フローティングゲート型トランジスタ1a
および1bのしきい値電圧の変化量は、電源ノード4a
および4bならびに制御電極ノード5へ印加される高電
圧VppおよびVpが高いほど、またこれらの高電圧の
印加時間が長いほど大きくなる。したがって、これらの
高電圧VppおよびVpの値ならびに高電圧印加時間を
適当に調節することにより最適なしきい値電圧変化量を
実現することができる。上述のような不揮発性記憶モー
ドを実行した場合、このメモリ装置は固定データを記憶
したメモリ(ROM)として利用することができる。S
RAMと同一の動作を実現するためには、フローティン
グゲート型トランジスタ1aおよび1bのしきい値電圧
を同じにする必要がある。このため、以下に述べる消去
モードが実行される。
【0048】(iii) 消去モード:消去モードにおいて
は、図4に示すように、ワード線WLは非選択状態とさ
れ、電源ノード4aおよび4bに高電圧Vpaが印加さ
れ、制御電極ノード5には接地電位レベルの電圧を印加
する。高電圧Vpaは、第1の高電圧Vpと第2の高電
圧Vppの間の電圧レベルであり、たとえば約10V程
度である。トランジスタ1aおよび1bの基板には0V
が印加される。記憶ノードAおよびBがそれぞれ“H”
および“L”の信号電位を保持していると仮定する。こ
の場合、フローティングゲート型トランジスタ1bにお
いては、コントロールゲートとドレインとの間の高電界
によりファウラ−ノルドハイム型トンネリング電流が生
じ、フローティングゲートに蓄積された電子が電源ノー
ド4bへ流出し、フローティングゲート型トランジスタ
1bのしきい値電圧が初期値に復帰する。
【0049】一方、フローティングゲート型トランジス
タ1aにおいては、記憶ノードAには電源電圧Vccレ
ベルの電圧が印加されており、そのフローティングゲー
トには、電源ノード4aからの高電圧Vpaとフローテ
ィング状態の記憶ノードAからの電源電圧Vccによる
電界とが与えられる。この場合においては、フローティ
ングゲート型トランジスタ1aにおいては、電源ノード
4aと制御電極ノード5との間の電位差による高電界は
記憶ノードAの“H”電位により緩和され、ファウラ−
ノルドハイム型トンネリング電流は生じず、フローティ
ングゲートからの電子の流出が生じない(または生じて
もごくわずかである)。これにより、フローティングゲ
ート型トランジスタ1aにおいてはしきい値電圧はほぼ
初期値を維持する。
【0050】図5は、高電圧を選択的に発生するための
構成を示す図である。図5において、半導体メモリ装置
は、チップ30の周辺に設けられるパッド21および2
3と、メモリセルMCが行および列のマトリクス状に配
列されたメモリセルアレイ20を含む。パッド21に導
電線22が接続され、この導電線22が、メモリセルア
レイ20内のメモリセルMCそれぞれの制御電極ノード
5に接続される。パッド23には導電線24が接続さ
れ、この導電線24はメモリセルアレイ20内のメモリ
セルMCのそれぞれの電源ノード4(4aおよび4bを
総称的に示す)に接続される。パッド21および23へ
は動作モードに応じて所定の電圧が与えられる。不揮発
性記憶モード時にはパッド21に高電圧Vppが与えら
れ、パッド23に高電圧Vpが与えられる。消去モード
時にはパッド21にはたとえば接地電位GND(0V)
が与えられ(0Vより高くてもよい)、パッド23には
高電圧Vpaが与えられる。通常動作モード時にはパッ
ド21および23へは電源電圧Vccが与えられる。
【0051】図6は、高電圧を選択的に発生するための
電圧発生回路の他の構成を示す図である。図6におい
て、電圧発生回路は、ノード41に与えられる制御信号
に従って指定された動作モードを検出し、指定された動
作モードを示す制御信号を発生するモード検出回路40
と、モード検出回路40からの動作モード指定信号に従
って制御電極ノード5へ与えられる電圧を発生する電圧
制御回路42と、モード検出回路40からの動作モード
指定信号に従って電源ノード4aおよび4bへ与えられ
る電圧を発生する電圧発生回路44を含む。
【0052】モード検出回路40は、たとえば外部制御
信号(チップイネーブル信号/CE、アウトプットイネ
ーブル信号/OEなど)とアドレス信号入力端子へ与え
られる所定のアドレス信号の状態の組合わせに従って指
定された動作モードを検出する。電圧発生回路42は、
接地電位レベルを発生する接地電位発生回路51と、ノ
ード43へ与えられる電源電圧Vccから高電圧Vpp
を作成して発生するVpp発生回路52と、モード検出
回路40からの動作モード指定信号に従って接地電位発
生回路51の出力、Vpp発生回路52の出力およびノ
ード43へ与えられた電源電圧Vccのいずれかを選択
し、該選択した電圧を制御電極ノード5へ与える選択回
路53を含む。
【0053】電圧発生回路44は、電源電圧Vccから
高電圧Vpを発生するVp発生回路55と、電源電圧V
ccから高電圧Vpaを発生するVpa発生回路56
と、モード検出回路40からの動作モード指定信号に従
って電源電圧Vcc、高電圧VpおよびVpaのいずれ
かを選択し該選択した電圧を電源ノード4aおよび4b
へ伝達する選択回路57を含む。Vpp発生回路52、
Vp発生回路55、およびVpa発生回路56は、それ
ぞれモード検出回路40から対応の動作モード指定信号
が与えられたときに活性化されて電源電圧Vccからそ
れぞれ対応の高電圧を発生する。図6に示す構成の場
合、制御電極ノード5および電源ノード4aおよび4b
へ与えられる電圧はモード検出回路40の制御の下に発
生される。したがって外部回路が動作モードに応じて複
数種類の電圧を選択的に発生する必要がなく、外部回路
の負荷が軽減される。なお図6においては、モード検出
回路40へは、ノード43に与えられた電源電圧Vcc
が与えられており、モード検出回路40がこの電源電圧
Vccを動作電源電圧として動作している。
【0054】以上のように、第1の実施例に従えば、S
RAMの負荷素子としてフローティングゲート型トラン
ジスタを用いかつフローティングゲート型トランジスタ
のコントロールゲートへ電圧を印加する制御電極ノード
と一方導通端子(ドレイン)へ電圧を印加するための電
源ノードとを別々に設けたため、フローティングゲート
型トランジスタのコントロールゲートと一方導通端子
(ドレイン)との間に十分な電位差を生じさせることが
でき、アバランシェブレークダウンにより発生したホッ
トエレクトロンを確実に加速して効率的にフローティン
グゲートへ注入することができ、しきい値電圧を確実に
変化させることができる。これにより、確実に記憶情報
を不揮発的に記憶することのできるSRAMセルおよび
SRAMを実現することができる。また変化したしきい
値電圧を初期値に復帰させる消去動作を電気的に行なう
ことも可能となり、紫外線照射を行なうための紫外線透
過窓を設ける必要がなく、安価なパッケージを用いてS
RAMチップを封入することができ、安価な不揮発性S
RAMを実現することができる。
【0055】[変形例]図7はこの発明の第1の実施例
の変形例である不揮発性メモリセルの構成を示す図であ
る。図7において、不揮発性メモリセルMCは、交差結
合されてフリップフロップを構成するnチャネルMOS
トランジスタ2aおよび2bと、負荷素子として機能す
るフローティングゲート型トランジスタ100aおよび
100bを含む。フローティングゲート型トランジスタ
100aはその一方導通端子が電源ノード4aに接続さ
れ、そのコントロールゲートが制御電極ノード5に接続
され、その他方導通端子(ソース)が記憶ノードAに接
続される。フローティングゲート型トランジスタ100
bは、その一方導通端子(ドレイン)が電源ノード4b
に接続され、そのコントロールゲートが制御電極ノード
5に接続され、その他方導通端子(ソース)が記憶ノー
ドBに接続される。
【0056】図7に示す不揮発性メモリセルの構成は図
1に示す不揮発性メモリセルの構成と同様である。異な
っている点は、フローティングゲート型トランジスタ1
00aおよび100bのしきい値電圧の初期値が負の値
に設定されていることである。すなわち、フローティン
グゲート型トランジスタ100aおよび100bはディ
プレッション型nチャネルMOSトランジスタとして機
能し、常時オン状態である。すなわち、フローティング
ゲート型トランジスタ100aおよび100bは、図8
に示すように「過消去」状態に設定され、そのしきい値
電圧の初期値Vth3が負の電圧に設定される。「過消
去」状態は、フローティングゲートから過剰に電子を電
気的に引抜くことにより実現される。チャネル領域の不
純物濃度を低くする。初期設定時においてフローティン
グゲート型トランジスタ100aおよび100bの消去
動作を行なうことにより、これらのフローティングゲー
ト型トランジスタ100aおよび100bの初期しきい
値電圧Vthを負電圧に設定することができる。「過消
去」状態にあるフローティングゲート型トランジスタ1
00aおよび100bのしきい値電圧は、その最小値は
ほぼ一定である。フローティングゲートから電子が引抜
かれ、フローティングゲート内に正孔の量が増加する
と、その消去動作時においてソース領域に与えられる高
電圧により発生する高電界がこのフローティングゲート
内において増加した正孔により緩和されてファウラ−ノ
ルドハイム型トンネリング電流が生じなくなり、電子の
引抜きが生じなくなる。このため、「過消去」状態のフ
ローティングゲート型トランジスタのしきい値電圧の最
小値が設定することができ、半導体メモリ装置内に含ま
れるフローティングゲート型トランジスタのしきい値電
圧はほぼすべて一定の負の値とすることができる。
【0057】フローティングゲート型トランジスタ10
0aおよび100bは、オン抵抗は十分大きい値に設定
される。不揮発性記憶モード時における記憶ノードAお
よびBの信号電位の記憶動作は先に図3を参照して説明
した動作と同様であり、電圧の印加条件も同じである。
一方のフローティングゲート型トランジスタにおいてア
バランシェブレークダウンによるホットエレクトロンが
発生してフローティングゲートへの電子の注入が行なわ
れる。これにより記憶ノードAおよびBの信号電位を、
しきい値電圧情報に変換して不揮発的に記憶することが
できる。
【0058】消去モード時における制御電極ノード5お
よび電源ノード4aおよび4bへ与えられる電圧は、図
4に示すものと同じである。すなわち、電源ノード4a
および4bに高電圧Vpa(たとえば約10V程度)が
印加され、制御電極ノード5に接地電位(0V)が印加
される。記憶ノードAおよびBの保持データが“H”お
よび“L”であり、電源電圧Vccレベルおよび接地電
位レベルであったとする。フローティングゲート型トラ
ンジスタ100bのしきい値電圧は上昇している。フロ
ーティングゲート型トランジスタ100bにおいては、
コントロールゲートと一方導通端子(ドレイン)との間
の高電界によりファウラ−ノルドハイム型トンネリング
電流が生じ、フローティングゲートに蓄積された電子が
引抜かれる。このとき、消去時間を少し長くするかまた
は高電圧Vpaを10Vよりも高くすることにより、フ
ローティングゲートから過剰に電子を引抜くことがで
き、フローティングゲート型トランジスタ100bを初
期状態の「過消去」状態とし、そのしきい値電圧を負の
電圧に設定することができる。
【0059】フローティングゲート型100aにおいて
は、制御電極ノード5に接地電位(0V)が印加されて
もオン状態である。記憶ノードAの電位は電源電圧Vc
cレベルである。したがって、電源ノード4Aに高電圧
Vpaが与えられても、そのドレイン−ソース間(電源
ノード4aと記憶ノードAの間)の電位差は小さく、高
電界は生じないため、ファウラ−ノルドハイム型トンネ
リング電流は生じない。またフローティングゲート型ト
ランジスタ100aは初期状態の「過消去」状態を維持
しており、そのしきい値電圧は飽和値であり、この点か
らも、フローティングゲート型トランジスタ100aに
おいてはトンネリング電流は生じない。これにより、確
実にフローティングゲート型トランジスタ100aおよ
び100bをともに初期状態に設定することができる。
【0060】なお、フローティングゲート型トランジス
タ100aおよび100bがともに「過消去」状態に設
定する場合、図9に示すように記憶ノードAおよびBを
ともに“L”の電位に設定してもよい。この場合におい
ても、「過消去」状態にあるフローティングゲート型ト
ランジスタにおいては、そのしきい値電圧は飽和値であ
り、フローティングゲートから電源ノード4(4aまた
は4b)へのトンネリング電流は生じず、初期状態のし
きい値電圧を保持することができる。したがって、この
ような電位の設定条件であっても、不揮発記憶情報を消
去して初期状態に設定することができる(但し、記憶ノ
ードA,Bのデータは破壊されるため、これらのデータ
を利用する場合には消去モード前にデータを外部記憶装
置などにセーブする必要がある)。
【0061】この記憶ノードAおよびBをともに“L”
に設定する構成は、消去動作時にはワード線WLをすべ
て選択状態とし、かつ全てのビット線BLおよび/BL
を選択状態として、書込回路(図示せず)から発生され
る相補な書込データ信号をともに“L”と設定する構成
を利用することにより実現することができる。図10
は、消去動作時に記憶ノードAおよびBをともに“L”
に設定するための構成を概略的に示す図である。図10
においては、メモリセルアレイ20においては、一本の
ワード線WLと1対のビット線BLおよび/BLを代表
的に示す。
【0062】図10において、ロウデコーダ60は、ア
ドレス信号(図示せず)をデコードし、メモリセルアレ
イ20における対応のワード線を選択するワード線駆動
信号を発生し、選択ワード線上にワード線駆動信号を伝
達する。コラムデコーダ62は、図示しないコラムアド
レス信号をデコードしメモリセルアレイ20において対
応の列(ビット線)を選択する列選択信号Yを発生す
る。ビット線対BLおよび/BLと内部書込データ線対
WDBおよび/WDBの間には列選択ゲートTGが設け
られる。この列選択ゲートTGはビット線対BLおよび
/BLそれぞれに対応して設けられる。コラムデコーダ
62からの列選択信号Yがこの列選択ゲートTGへ与え
られ、選択状態の列選択信号を受ける列選択ゲートTG
が導通し、ビット線BLおよび/BLは内部書込データ
線対WDBおよび/WDBに接続される。内部書込デー
タ線対WDBおよび/WDBに対して、書込回路64お
よび書込制御回路66が設けられる。書込回路64は、
書込データDおよびライトイネーブル信号WEに応答し
て内部書込データを生成し、書込制御回路66へ与え
る。書込回路64は、ライトイネーブル信号WEが活性
状態の“H”のときに活性化され、この書込データDか
ら互いに相補な内部書込データDおよび/Dを発生す
る。
【0063】書込制御回路66は、消去モード指示信号
/φeに応答してこの書込回路64からの内部書込デー
タDおよび/Dを内部書込データ線対WDBおよび/W
DBに伝達する。書込制御回路66は、内部書込データ
線WDBに対して設けられるAND回路AN1および内
部書込データ線/WDBに対して設けられるAND回路
AN2を含む。AND回路AN1は書込回路64からの
内部書込データDと消去モード指示信号/φeを受け
る。AND回路AN2は書込回路64からの内部書込デ
ータ/Dと消去モード指示信号/φeを受ける。消去モ
ード指示信号/φeは消去モード時には“L”となり、
それ以外は“H”に設定される。したがって、消去モー
ド時には、この消去モード指示信号/φeが“L”とな
り、内部書込データ線WDBおよび/WDBの電位は
“L”となる。
【0064】一方、ロウデコーダ60およびコラムデコ
ーダ62には、この消去モード指示信号/φeと相補な
論理の消去モード指示信号φeが与えられる。消去モー
ド指示信号φeは消去モード動作時に“H”となる。ロ
ウデコーダ60およびコラムデコーダ62は、この消去
モード指示信号φeが活性状態のとき(“H”のと
き)、このメモリセルアレイ20内のワード線WLおよ
びビット線対BL、/BLをすべて選択状態とする信号
を発生する。これによりメモリセルアレイ20内におい
てすべてのワード線が選択状態とされ、またビット線対
BLおよび/BLはすべて列選択ゲートTGを介して内
部書込データ線WDBおよび/WDBに接続される。こ
れにより図9において記憶ノードAおよびBに( )で
示すようにともに“L”の電位を伝達することができ
る。
【0065】この第2の実施例のように、初期状態が
「過消去」状態にあるフローティングゲート型トランジ
スタ100aおよび100bを用いることにより、制御
電極ノード5へは通常動作モード時には接地電位を与え
ておけばよく、消費電流を低減することができる。この
第2の実施例において電源ノード4aおよび4bならび
に制御電極ノード5に与えられる電圧を制御する構成は
図6に示す第1の実施例の構成を利用することができ
る。通常動作モード時において、図6に示す選択回路5
3がモード検出回路40からのモード検出指示信号に従
って接地電位(接地電位発生回路51が発生す)を選択
する構成が利用されればよい。
【0066】[実施例2]図11は、この発明の第2の
実施例である不揮発性メモリ装置の構成を示す図であ
る。図11(A)において、不揮発性メモリセルは、記
憶ノードAおよびBの信号電位をラッチするためのフリ
ップフロップを構成する交差結合されたnチャネルMO
Sトランジスタ2aおよび2bと、電源ノード104と
記憶ノードAとの間に接続される高抵抗負荷素子102
と、その一方導通端子(ドレイン)が電源ノード105
に接続され、そのコントロールゲートが制御電極ノード
5に接続され、その他方導通端子(ソース)が記憶ノー
ドBに接続されるフローティングゲート型トランジスタ
101と、ワード線WL上の信号電位に応答して導通し
記憶ノードAおよびBをビット線BLおよび/BLにそ
れぞれ接続するアクセストランジスタ3aおよび3bと
を含む。
【0067】初期状態のフローティングゲート型トラン
ジスタ101のオン抵抗と高抵抗負荷素子102の抵抗
値は同じ値とされる。一般に、MOSトランジスタを流
れるドレイン電流Idsは、 Ids=β・f(Vgs−Vth) で与えられる。f( )はある関数を示し、βは、MO
Sトランジスタのサイズで決定される定数であり、Vg
sはゲート−ソース間電圧であり、Vthはしきい値を
示す。|Vgs−Vth|が大きくなれば、ドレイン電
流Idsは大きくなる。しきい値電圧Vthを変化させ
ることにより、ドレイン電流Idsを変化させることが
できる。したがって、フローティングゲート型トランジ
スタ101のしきい値電圧Vthを記憶ノードBの記憶
すべき信号電位に従って変化させることにより情報を不
揮発的に記憶することができる。電源投入時に記憶ノー
ドAおよびBへ流入する電流は、不揮発的に記憶した情
報に応じて異なっていればよいからである。次に動作に
ついて説明する。
【0068】(i) 不揮発性記憶モード: (a) 記憶ノードAの信号電位が“H”にあり、記憶
ノードBの信号電位が“L”のとき、;図11(B)に
示すように、制御電極ノード5に高電圧Vppを印加
し、電源ノード105に高電圧Vpを印加する。電源ノ
ード104は通常の電源電圧Vccレベルである。ワー
ド線WLは非選択状態の“L”の状態に設定される。ま
たフローティングゲート型トランジスタ101の基板は
接地電位GND(0V)に設定される。この条件の下で
は、フローティングゲート型トランジスタ101におい
て、アバランシェブレークダウンによるホットエレクト
ロンが発生し、発生したホットエレクトロンは制御電極
ノード5に印加された高電圧Vppに加速されてフロー
ティングゲートに注入される。これにより、フローティ
ングゲート型トランジスタ101のしきい値電圧Vth
が高い方へシフトする。この後電源をオフ状態とする。
【0069】再使用時に、電源をオンにする。この電源
オン時においては、ノード104、および105には電
源電圧Vccが印加される。記憶ノードAへは高抵抗抵
抗素子102を介して電流が供給される。フローティン
グゲート型トランジスタ101のしきい値電圧Vthは
高い値に変化しており、ノード5および105へ与えら
れる電源電圧Vccがこのフローティングゲート型トラ
ンジスタ101のしきい値電圧Vthを超えてからフロ
ーティングゲート型トランジスタ105がオン状態とな
って記憶ノードBへ電流を供給する。フローティングゲ
ート型トランジスタ101が供給する電流量は、その初
期状態のときに供給する電流量よりも小さい(しきい値
電圧Vthが高い値にシフトしているため)。したがっ
て、フローティングゲート型トランジスタ101が電流
を供給するタイミングが抵抗102が電流を供給するタ
イミングよりも遅いことおよびフローティングゲート型
トランジスタ101が供給する電流量が抵抗素子102
が供給する電流量よりも小さいということから、記憶ノ
ードAの電位が記憶ノードBの電位よりも速く上昇し、
MOSトランジスタ2bがオン状態となり、記憶ノード
bの電位を放電する。この結果、電源電圧Vccが所定
値に到達するときには、記憶ノードAおよびBの信号電
位がそれぞれ“H”および“L”に設定される(トラン
ジスタ2aおよび2bのラッチ動作による)。
【0070】(b) 記憶ノードAの信号電位が“L”
であり、記憶ノードBの信号電位が“H”のとき;図1
2に示すように、制御電極ノード5を接地電位GND
(0V)に設定し、電源ノード105を高電圧Vpa
(たとえば約10V程度)に設定する。記憶ノードB
は、接地電位GND(0V)に設定する。またフローテ
ィングゲート型トランジスタ101の基板は接地電位G
ND(0V)に設定する。電源ノード104へは電源電
圧Vccを供給する。この状態においては、フローティ
ングゲート型トランジスタ101において、ファウラ−
ノルドハイム型トンネリング電流が生じ、フローティン
グゲートに蓄積されていた電子が電源ノード105へ流
出する。このフローティングゲート型トランジスタ10
1を「過消去」状態とし、そのしきい値電圧を負レベル
に設定する。フローティングゲート型トランジスタ10
1は、デプレション型MOSトランジスタと等価とな
る。この後電源をオフとする。
【0071】電源をオンにすると、ノード5、104お
よび105へは電源電圧Vccが印加される。フローテ
ィングゲート型トランジスタ101はデプレション型ト
ランジスタとして作用しており、電源電圧Vccが印加
されると高抵抗抵抗素子102と同様にオン状態とな
り、記憶ノードBへ電流を供給する。このとき、フロー
ティングゲート型トランジスタ101は、そのしきい値
電圧が負の値に設定されており、初期状態のときに供給
する電流すなわち抵抗素子102が供給する電流よりも
大きな電流を供給する。したがって記憶ノードBの電位
が記憶ノードAの電位よりも速く上昇し、記憶ノードB
の信号電位が“H”となり、記憶ノードAの信号電位が
“L”となる。これにより、電源オフ前に記憶した情報
が再生される。
【0072】(ii) 消去動作モード:消去動作モード
はすべてのメモリセルに対して2段階で実行される。い
わゆる「消去前書込」サイクルと「消去」サイクルであ
る。まず、図13に示すように、制御電極ノード5へ高
電圧Vppが印加され、電源ノード105へ高電圧Vp
が印加される。記憶ノードBは接地電位GND(0V)
に設定される。フローティングゲート型トランジスタ1
01の基板は接地電位GNDに設定される。この状態に
おいては、フローティングゲート型トランジスタ101
においては、フローティングゲートへの電子の注入が行
なわれ、そのしきい値電圧が高い値に変化する。「消去
前書込」サイクルを行なうことにより、すべてのメモリ
セルに含まれるフローティングゲート型トランジスタ1
01のしきい値電圧を高い値に設定し、フローティング
ゲート型トランジスタのしきい値電圧を一定の値に揃え
る。
【0073】次いで「消去」サイクルを実行する。「消
去」サイクルにおいては、図14に示すように、電源ノ
ード105へは高電圧Vpaが印加され、制御電極ノー
ド5は接地電位GND(0V)が印加される。記憶ノー
ドBが接地電位GND(0V)に設定され、記憶ノード
Aは電源電圧Vccレベル(5V程度)に設定される。
フローティングゲート型トランジスタ101の基板は接
地電位GND(0V)に設定される。この状態において
は、フローティングゲート型トランジスタ101におい
てフローティングゲートから電源ノード105ヘファウ
ラ−ノルドハイム型トンネリング電流が生じ、フローテ
ィングゲートに蓄積された電子は電源ノード105へ流
出する。これによりフローティングゲート型トランジス
タ101のしきい値電圧が初期値へ変化する。
【0074】(iii) 通常動作モード時:データの書込お
よび読出を行なう通常動作モード時においては、制御電
極ノード5ならびに電源ノード104および105へは
電源電圧Vccが印加される。フローティングゲート型
トランジスタ101はそのコントロールゲートと一方導
通端子が同一電圧を受け、負荷素子として機能する。フ
ローティングゲート型トランジスタ101のオン抵抗は
高抵抗抵抗素子102の抵抗値と同じ値に設定されてい
る。したがって通常のSRAMと同様にしてデータの書
込および読出を行なうことができる。
【0075】フローティングゲート型トランジスタ10
1の初期状態におけるしきい値電圧およびオン抵抗は、
フローティングゲート型トランジスタ101のチャネル
領域の不純物濃度を調節することにより適当な値に設定
される。図15は、第3の実施例における高電圧発生に
関連する部分の構成を示す図である。図15において
は、1ビットのメモリセルに関連する部分の構成のみが
示される。図15において、高電圧発生系は、不揮発性
記憶モード指示信号φ3aとデータ読出モード指示信号
Rに応答して活性化され、内部データ線DBおよび/D
B上の信号電位を差動的に増幅するセンスアンプ110
と、不揮発性記憶モード指示信号φ3に応答して活性化
され、センスアンプ110が増幅した内部読出データを
ラッチするデータラッチ112と、データラッチ112
がラッチするラッチデータと動作モード指定信号φ2と
に従って必要な高電圧を発生する高圧制御回路114
と、メモリセル選択信号φXYに応答して導通し、高圧
制御回路114が発生した高電圧をノード5および10
5へ伝達するゲート116を含む。
【0076】センスアンプ110は、データ読出モード
指示信号Rが与えられた場合には、その増幅して生成し
た内部読出データを図示しない出力回路へ伝達する。高
圧制御回路114へ与えられる動作モード指定信号φ2
は、2ビットの信号を含み、不揮発性記憶モードおよび
消去モードを指定する。選択信号φXYはロウデコーダ
(図示せず)からの行選択信号およびコラムデコーダ
(図示せず)からの列選択信号Yの論理積をとることに
より発生されるかまたは一方の選択信号に従って発生さ
れる。
【0077】高電圧発生系はさらに、制御電極ノード5
と電源電圧供給ノード107との間に接続されるpチャ
ネルMOSトランジスタ106aと、電源ノード105
と電源電圧供給ノード107との間に接続されるpチャ
ネルMOSトランジスタ106bを含む。これらpチャ
ネルMOSトランジスタ106aおよび106bは、動
作モード指定信号φ1が活性状態(“H”)となって不
揮発性記憶モードまたは消去モードを指定するときにオ
フ状態となる。通常動作モード時においては、この動作
モード指定信号φ1は“L”であり、pチャネルMOS
トランジスタ106aおよび106bはオン状態にあ
り、ノード5および105へ電源電圧Vccを供給す
る。
【0078】書込回路118は、ライトイネーブル信号
Wおよび動作モード指定信号φ4に従って内部データ線
DBおよび/DBへ内部書込データを伝達する。書込回
路118は、ライトイネーブルWがデータ書込動作を示
すときには外部書込データから互いに相補な論理の内部
書込データを生成する。書込回路118は、動作モード
指定信号φ4が活性状態(“H”)になったとき、内部
データ線DBおよび/DBに“L”および“H”のデー
タを伝達する。この書込回路118が不揮発性記憶モー
ド時および消去動作モード時に発生するデータにより、
メモリセルMCにおいて記憶ノードAを“H”としてM
OSトランジスタ2bをオン状態とすることができる。
ワード線WLはノード5,105への高電圧印加時には
“L”に設定される。
【0079】図16は、図15に示す回路の不揮発性記
憶モード時の動作を示す信号波形図である。以下、不揮
発性記憶動作モード時における図15に示す回路の動作
について説明する。不揮発性記憶動作モード時におい
て、まず不揮発性記憶モード指示信号φ3が活性状態
(“H”)となり、データラッチ112が活性化され
る。図示しないロウデコーダおよびコラムデコーダが活
性化され、ワード線WLが選択状態とされ、また列選択
信号Yが活性状態とされる。このロウデコーダおよびコ
ラムデコーダの行および列選択動作時においては、たと
えばカウンタを用いてメモリセルのアドレスを指定する
アドレス信号が発生される。この状態において、アクセ
ストランジスタ3aおよび3bがオン状態となり、記憶
ノードAおよびB上の信号電位がビット線BLおよび/
BLに伝達される。このビット線BLおよび/BL上の
信号電位は列選択信号Yに応答してオン状態となった列
選択ゲートTGaおよびTGbを介して内部データ線D
Bおよび/DBへ伝達される。
【0080】このメモリセルのデータ読出動作と並行し
てセンスアンプ活性化信号φ3aが活性状態とされ、セ
ンスアンプ110が活性状態となり、内部データ線DB
および/DB上の信号電位を差動的に増幅し、データラ
ッチ112へこの差動増幅した信号電位を伝達する。デ
ータラッチ112はこのセンスアンプ110から与えら
れた信号電位をラッチする。センスアンプ110および
データラッチ112によるメモリセルMCのデータのラ
ッチ動作が完了すると、ワード線WLは非選択状態とさ
れ、また列選択信号Yも非活性状態となり、列選択ゲー
トTGaおよびTGbがオフ状態となる。これらの一連
の動作により、データラッチサイクルが完了する。デー
タラッチサイクルが完了すると、続いてこのデータラッ
チ112にラッチされたデータに従って高電圧を印加す
る高電圧印加サイクルが始まる。
【0081】高電圧印加サイクルにおいては、記憶ノー
ドAおよびBには、記憶情報に従った“H”または
“L”の信号電位が保持されている。まず動作モード指
定信号φ2が活性状態となり、高圧制御回路114が活
性化されてデータラッチ112にラッチされたデータに
従って必要な高電圧および/または接地電位を発生す
る。高圧制御回路114の高圧発生動作と並行して、動
作モード指定信号φ1が活性状態の“H”となり、pチ
ャネルMOSトランジスタ106aおよび106bをオ
フ状態とする。これにより、制御電極ノード5および電
源ノード105が電源電圧供給ノード107から切離さ
れる。ゲート116へ与えられるメモリセル選択信号φ
XYが活性状態とされ、高圧制御回路114から発生さ
れた高電圧および/または接地電位をノード5および1
05へ伝達する。ワード線WLおよび列選択信号が再び
制御信号φ4により書込回路118がデータ“H”およ
び“L”をデータ線DBおよび/DBへ伝達する。記憶
ノードBのそれまでに保持していた信号電位が“L”の
場合、制御電極ノード5へは高電圧Vppが印加され、
電源ノード105へは高電圧Vpが印加される。MOS
トランジスタ2Bは記憶ノードAの“H”の信号電位に
従ってオン状態である。このため、フローティングゲー
ト型トランジスタ101においてドレイン電流が流れ、
ホットエレクトロンがフローティングゲートへ注入され
てこのフローティングゲート型トランジスタ101のし
きい値電圧が上昇する。
【0082】一方、記憶ノードBがそれまでに保持して
いた信号電位が“H”の場合、制御電極ノード5へは接
地電位GND(0V)が印加され、電源ノード105へ
は高電圧Vpaが印加される。したがって、フローティ
ングゲート型トランジスタ101においては、フローテ
ィングゲートから電源ノード105へ電子が流出し、そ
のしきい値電圧が低下する。これによりメモリセルMC
の記憶情報の不揮発化は実現される。メモリセルMCに
対する情報の不揮発化動作が完了すると、次いで別のメ
モリセルに対する不揮発記憶動作が実行される。すべて
のメモリセルに対する情報の不揮発化が完了すると不揮
発性記憶動作モードが完了する。
【0083】図17は消去動作モード時における図15
に示す回路の動作を示す信号波形図である。「消去前書
込」サイクルにおいて以下の動作が実行される。まず動
作モード指定信号φ1が“H”に設定され、pチャネル
MOSトランジスタ106aおよび106bがオフ状態
とされる。この状態において、信号φ4が活性状態とな
り、書込回路118は、内部データ線DB上に“H”の
信号を伝達し、内部データ/DBに“L”の信号を伝達
するこの書込回路118の内部書込データ生成動作と並
行して、ロウデコーダおよびコラムデコーダが動作し、
ワード線WLおよび列選択信号Yが選択状態とされる。
これにより、記憶ノードAが電源電圧Vccレベルの
“H”、記憶ノードBが接地電位GND(0V)程度に
設定される。記憶ノードのAおよびBの電位設定動作が
完了すると、ワード線WLおよび列選択信号Yが非活性
状態とされる。
【0084】続いて、動作モード指定信号φ2が確定状
態とされる。このとき、高圧制御回路114は、制御電
極ノード5が高電圧Vppとなり、電源ノード105が
高電圧Vpレベルとなるように高電圧を発生する。メモ
リセル選択信号φXYが活性状態とされ、この高圧制御
回路114から発生された高電圧がゲート116を介し
て制御電極ノード5および電源ノード105へ伝達され
る。この高圧制御回路114からの高電圧発生期間にお
いては、MOSトランジスタ2bがオン状態(記憶ノー
ドAは“H”の電位)であり、フローティングゲート型
トランジスタ101においてトンネリング電流が流れ、
ホットエレクトロンがフローティングゲートへ注入され
る。この一連の動作により、「消去前書込」サイクルが
完了する。
【0085】「消去」サイクルにおいては以下の動作が
実行される。書込回路118が、信号φ4に応答して、
内部データ線DBに“L”の信号を伝達し、内部データ
/DBに“L”の信号を伝達する。書込回路118の内
部書込データ生成動作と並行して、ロウデコーダおよび
コラムデコーダが動作し、ワード線WLおよび列選択信
号Yを選択状態とする。これにより、記憶ノードAが
“H”に設定され、記憶ノードBが“L”に設定され
る。このとき制御信号φ1を“L”として、記憶ノード
A,BへpチャネルMOSトランジスタ106aおよび
106bを介して電流を供給するようにされてもよい。
記憶ノードAおよびBの電位設定動作が完了すると、ワ
ード線WLおよび列選択信号Yが非活性状態とされる。
次に動作モード指定信号φ2が再び確定状態とされ、高
圧制御回路114は、制御電極ノード5が接地電位GN
D(0V)、電源ノード105が高電圧Vpaとなるよ
うに電圧を発生する。これにより、フローティングゲー
ト型トランジスタ101においてはフローティングゲー
トから電源ノード105へ電子が流出することになり、
そのしきい値電圧が低下する。これら一連の動作を行な
うことにより「消去」サイクルが完了する。
【0086】今消去動作モードは、メモリセルそれぞれ
に対して順次実行されてもよい。またすべてのメモリセ
ルに対し同時にこの「消去前書込」サイクルおよび「消
去」サイクルが実行されてもよい。消去動作により再生
された記憶情報は破壊されるため、記憶情報が必要な場
合は一旦外部装置に再生記憶情報がセーブされる。次に
各回路の具体的構成について説明する。図18に各制御
信号を発生するための構成を示す図18において、制御
信号発生系は、モード指定信号φに応答して、指定され
たモードを検出するモード検出回路130と、モード検
出回路130からのモード指定信号に従って各種制御信
号を発生する制御信号発生回路132を含む。モード検
出回路130へ与えられるモード指定信号φは、特定の
制御ピンを介して与えられる信号であってもよく、また
外部制御信号(チップイネーブル信号/CE、ライトイ
ネーブル信号/WE、アウトプットイネーブル信号/O
E等)と特定のアドレス信号入力ピンに与えられる信号
を組合わせて発生されてもよい。制御信号発生回路13
2は、たとえばシーケンスコントローラの構成を備え、
信号φ1、φ2、φ3、φ3a、φ4を発生する。この
制御信号発生回路132は、またメモリセルを選択する
ためのアドレス信号を発生する動作を制御する(揮発性
記憶動作モードおよび消去動作モード時におけるアドレ
ス信号の発生態様については後に説明する)。
【0087】図19は図15に示す高圧制御回路114
の構成を概略的に示す図である。図19において、高圧
制御回路114は、制御信号発生回路132から与えら
れる制御信号φ2(3ビットの信号でありφ2<2:0
>で示す)をデコードするデコーダ140と、高電圧V
ppを発生するVpp発生回路142と、高電圧Vpa
を発生するVpa発生回路144と、高電圧Vpを発生
するVp発生回路146と、接地電位GND(0V)を
発生する“0”発生回路148と、デコーダ140の出
力に応答して、Vpp発生回路142、Vpa発生回路
144、Vp発生回路146および“0”発生回路14
8の出力を選択して電圧V1およびV2を発生する選択
回路149を含む。
【0088】Vpp発生回路142、Vpa発生回路1
44、Vp発生回路146は、デコーダ140の出力に
応答して活性化される。図20は、図19に示すデコー
ダのデコード動作を示す図である。図20に示すよう
に、デコーダ140は、3ビットの信号φ2<2:0>
の最上位ビットφ2<2>が“1”のときに不揮発性記
憶動作モードまたは消去モードが指定されたと判定し、
Vpp発生回路142、Vpa発生回路144、および
Vp発生回路146を活性状態とする。最上位ビットφ
2<2>が“0”のときには通常動作モードが指定され
ており、デコーダ140はデコード動作は行なわず、V
pp発生回路142、Vpa発生回路144およびVp
発生回路146は不活性状態とされる。各動作サイクル
は2ビットの信号φ2<1>およびφ2<0>に指定さ
れる。データラッチサイクルは信号φ2<1>およびφ
2<0>がともに“0”のときに指定される。高電圧印
加サイクルは信号φ2<1>およびφ2<0>が“0”
および“1”のときに指定される。「消去前書込」サイ
クルは、信号φ2<1>およびφ2<0>が“1”およ
び“0”のときに指定される。「消去」サイクルは、信
号φ2<1>およびφ2<0>がともに“1”のときに
指定される。
【0089】これらの制御信号の論理と対応の動作サイ
クルの対応関係は単なる一例であり、他の信号のデータ
の組合わせが用いられてもよい。図21は、図15に示
すゲートの構成の一例を示す図である。図21において
は、制御電極ノード5または電源ノード105へ伝達す
るゲート部分のみを示す。図21において、ゲート11
6は、メモリセル選択信号φXYの反転信号/φXYを
受けるnチャネルMOSトランジスタ150と、その一
方導通端子に図19に示す選択回路149から伝達され
る電圧V1(またはV2)を受け、その他方導通端子が
出力ノード155に接続され、そのゲートが内部ノード
154に接続されるpチャネルMOSトランジスタ15
1と、その一方導通端子が出力ノード155に接続さ
れ、そのゲートが内部ノード154に接続され、その他
方導通端子が接地電位を受けるように接続されるnチャ
ネルMOSトランジスタ152と、その一方導通端子に
電圧V1(またはV2)を受け、そのゲートが出力ノー
ド155に接続され、その他方導通端子が外部ノード1
54に接続されるpチャネルMOSトランジスタ153
を含む。出力ノード155は制御電極ノード(または電
源ノード105)に接続される。MOSトランジスタ1
50のゲートは電源電圧Vccを受けるように接続され
る。次に動作について説明する。
【0090】信号/φXYが“L”となると、内部ノー
ド154へこの信号/φXYが伝達される。内部ノード
154の電位が“L”であるため、MOSトランジスタ
152がオフ状態、pチャネルMOSトランジスタ15
1がオン状態となり、図19に示す選択回路149から
伝達された電圧V1(またはV2)を出力ノード155
へ伝達する。この電圧V1(またはV2)が高電圧のと
き、pチャネルMOSトランジスタ153はオフ状態と
なり、内部ノード154は“L”の電位を維持する。こ
れにより、選択時においては、制御電極ノード5(また
は電源ノード105)へ所望の電圧を伝達することがで
きる。
【0091】信号/φXYが“H”の場合、nチャネル
MOSトランジスタ152がオン状態となり、出力ノー
ド155は接地電位レベルの“L”となる。このとき
に、pチャネルMOSトランジスタ153がオン状態と
なり、内部ノード154へ電圧V1(またはV2)を伝
達する。これにより、PチャネルMOSトランジスタ1
51はそのゲートと一方導通端子の電位が同じとなり、
確実にオフ状態とされる。したがって、高電圧(Vp
p、Vp、Vpa)発生時においても、非選択メモリセ
ルに対しては確実に“L”を伝達することができる。
【0092】この構成では、制御電極ノード5へ接地電
位GND(0V)を伝達するとき、pチャネルMOSト
ランジスタ151のしきい値電圧分の電位が接地電位よ
りも上昇する。しかしながらpチャネルMOSトランジ
スタのしきい値電圧の絶対値を十分小さくし、また高電
圧Vpaを適当な値に設定することにより、このしきい
値電圧の影響を受けることなく確実にフローティングゲ
ート型トランジスタにおいてトンネリング電流を生じさ
せることができる。図22は、図15に示す書込回路の
構成および動作を示す図である。図22に示すように、
信号φ4は2ビットの信号φ4<1>およびφ4<0>
により構成される。
【0093】図22(A)において、書込回路118
は、信号φ4<1>に応答して導通して信号φ4<0>
を通過させるトランスファーゲート162と、信号φ4
<1>の反転信号/φ4<1>に応答して導通して内部
書込データDを通過させるトランスファーゲート161
と、信号φ4<1>およびライトイネーブル信号Wを受
けるOR回路164と、ノード163上の信号電位とO
R回路164の出力を受けるAND回路166と、ノー
ド163上の信号電位とOR回路164の出力を受ける
NAND回路168を含む。ノード163へは、トラン
スファーゲート161および162からの信号が伝達さ
れる。内部書込データDは外部ピン端子へ与えられる書
込データDであってもよく、バッファ回路を等して発生
される書込データであってもよい。AND回路166の
出力は内部データ線DBへ伝達され、NAND回路16
8の出力は内部データ線/DBへ伝達される。
【0094】図22(B)に示すように、消去動作モー
ドおよび不揮発性記憶動作モードには信号φ4<1>を
“1”に設定する。この状態においては、トランスファ
ーゲート161がオフ状態、トランスファーゲート16
2がオン状態となる。またOR回路164の出力は
“H”(“1”)となる。この状態においては、AND
回路166がバッファとして機能し、NAND168が
インバータとして機能する。信号φ4<0>が“1”の
場合には、AND回路166から“L”(“0”)の信
号が出力され、NAND回路168から内部データ線/
DBへ“H”(“1”)の信号が出力される。
【0095】通常動作モードにおいては、信号φ4<1
>が“0”に設定される。トランスファーゲート161
がオン状態となり、トランスファーゲート162がオフ
状態となる。OR回路164はライトイネーブル信号W
に従って信号を出力する。したがって通常動作モード時
には内部書込データDに従って内部データ線DBおよび
/DBの電位が確定する。図23は、図15に示したデ
ータラッチの構成の位置を示す図である。図23におい
て、データラッチ112は、信号φ3に応答して活性化
されるクロックドインバータ170および172を含
む。クロックドインバータ170は、活性時ノード17
3上の信号を反転してノード175上へ伝達する。クロ
ックドインバータ172は、ノード175上の信号電位
を反転してノード173へ伝達する。したがってクロッ
クドインバータ170および172は活性化時にはイン
バータラッチを構成する。制御信号φ3が非活性状態の
場合にはクロックドインバータ170および172は非
活性状態とされ、出力ハイインピーダンス状態となる。
【0096】図24は、図15に示すセンスアンプの構
成の一例を示す図である。図24においては、カレント
ミラー型センスアンプの構成を一例として示す。図24
において、センスアンプ110は、内部データ線DBお
よび/DB上の信号電位をゲートに受けるnチャネルM
OSトランジスタ180および182と、電源電圧供給
ノードと内部ノード183の間に設けられるpチャネル
MOSトランジスタ184と、電源電圧供給ノードと内
部ノード185の間に接続されるpチャネルMOSトラ
ンジスタ186と、内部ノード189と接地電位供給ノ
ードとの間に設けられるnチャネルMOSトランジスタ
188を含む。
【0097】pチャネルMOSトランジスタ184およ
び186のゲートは内部ノード183に接続される。n
チャネルMOSトランジスタ188のゲートには、信号
φ3aおよびリードイネーブル信号Rを受けるOR回路
181の出力が与えれらる。nチャネルMOSトランジ
スタ180および182のソースが内部ノード189に
接続される。次に動作について説明する。OR回路18
1の出力が“L”の場合には、MOSトランジスタ18
8がオフ状態であり、このセンスアンプ110は非活性
状態とされる。
【0098】OR回路181の出力が“H”となると、
MOSトランジスタ188がオン状態なとり、このセン
スアンプ110において電流経路が形成され、センスア
ンプ110が活性化される。内部データ線DBの信号電
位が内部データ/DBの信号電位よりも高い場合には、
MOSトランジスタ180を介して流れる電流がMOS
トランジスタ182を介して電流よりも多くなる。した
がって、内部ノード183の電位がnチャネルトランジ
スタ180を介して放電されて低下する。nチャネルM
OSトランジスタ180および182はそのソースが内
部ノード189に共通に接続されており、MOSトラン
ジスタ182にはほとんど電流は流れない。内部ノード
183の信号電位が低下すると、pチャネルMOSトラ
ンジスタ184および186のゲート電位が低下し、M
OSトランジスタ180および186を流れる電流量が
多くなり、内部電位185の電位が上昇する。これによ
り、内部ノード183および185の電位が確定する。
【0099】図24に示すセンスアンプの構成は単なる
一例示であり、他のセンスアンプの構成が利用されても
よい。図25は、この発明の第2の実施例におけるメモ
リセルを選択するための信号を発生する部分の構成を示
す図である。図25において、選択信号発生系は、制御
信号発生回路183(図18参照)からの制御信号に応
答して起動されてカウント動作を行なってそのカウント
値を出力するカウンタ191と、制御信号発生回路13
2の制御の下に活性化され、カウンタ191のカウント
値を受けて、セル選択信号φXYを所定のタイミングで
発生するセル選択信号発生回路192と、制御信号発生
回路132からの制御の下にカウンタ191からのカウ
ント値と外部からのアドレス信号(外部アドレス信号)
の一方を選択するマルチプレクサ193と、マルチプレ
クサ193から与えられた信号をアドレス信号としてデ
コードするロウデコーダ194およびコラムデコーダ1
95を含む。ロウデコーダ194からワード線駆動信号
が発生されて対応のワード線WL上へ伝達される。コラ
ムデコーダ195から列選択信号Yが発生されて図15
に示す列選択ゲートTGaおよびTGbへ与えられる。
【0100】カウンタ191は、制御信号発生回路13
2の制御の下に、不揮発性記憶動作モード時および消去
動作モード時に活性化されてそのカウント値を順次増分
する。消去動作モード時においてすべてのメモリセルが
一括して同時に消去動作を受ける場合には、カウンタ1
91の活性化に代えてロウデコーダ192およびコラム
デコーダ195へ制御信号を与えてすべてのワード線W
Lおよびすべての列選択信号Yを選択状態とする構成が
利用されてもよい。セル選択信号発生回路192がカウ
ンタ191が出力するカウント値をデコードしてメモリ
セル選択信号φXYを発生する。このセル選択信号発生
回路192は、配線層が錯綜するのを防止するために、
1行のメモリセルまたは1列のメモリセルを同時に選択
状態とするようにセル選択信号を発生するように構成さ
れてもよい。またセル選択信号発生回路192は、ロウ
デコーダ194およびコラムデコーダ195と同様の構
成を備え、行方向および列方向それぞれに対してメモリ
セル選択信号を発生し、メモリセル部分においてこれら
の信号線上の信号電位の論理積をとることによりメモリ
セル選択信号φXYが発生される構成が利用されてもよ
い。
【0101】[変更例1]図26はこの発明の第2の実
施例である不揮発性メモリ装置の変更例の構成を示す図
である。図26に示す不揮発性メモリセルは、高抵抗負
荷素子として、抵抗接続されたnチャネルMOSトラン
ジスタ190を含む。他の構成は図11(A)に示す構
成と同じであり、対応する部分には同一の参照番号を付
す。図25に示す構成の場合、フローティングゲート型
トランジスタ101および負荷素子としてのnチャネル
MOSトランジスタ190はともにMOS製造プロセス
で形成することができる。したがって、フローティング
ゲート型トランジスタ101の初期状態のしきい値電圧
とnチャネルMOトランジスタ190のしきい値電圧を
容易に同じとすることができる。この図25に示す構成
の場合には、不揮発性メモリセルをすべてnチャネルM
OSプロセスで形成することができ、製造工程が簡略化
される。動作方法は図11(A)に示す不揮発性メモリ
セルのそれと同じである。
【0102】以上のように、この第2の実施例による不
揮発性メモリセルの構成に従えば、不揮発性メモリセル
の負荷素子の一方側にのみフローティングゲート型トラ
ンジスタを用いたため、高電圧を印加するトランジスタ
の素子数が低減され、高電圧発生時における消費電流を
低減することができる。 [第3の実施例]図27はこの発明の第3の実施例であ
る不揮発性メモリ装置のメモリセルの構成を示す図であ
る。図27において、不揮発性メモリセルMCは、その
一方導通端子が電源ノード204aに接続され、そのコ
ントロールゲートが記憶ノードBに接続され、その他方
導通端子が記憶ノードAに接続されるフローティングゲ
ート型トランジスタ201aと、その一方導通端子が電
源ノード204bに接続され、そのコントロールゲート
が記憶ノードAに接続され、その他方導通端子が記憶ノ
ードBに接続されるフローティングゲート型トランジス
タ201bと、その一方導通端子が記憶ノードAに接続
され、そのゲートが記憶ノードBに接続され、その他方
導通端子が接地電位GNDを受けるように接続されるn
チャネルMOSトランジスタ2aと、その一方導通端子
が記憶ノードBに接続され、そのゲートが記憶ノードA
に接続され、その他方導通端子が接地電位を受けるよう
に接続されるnチャネルMOSトランジスタ2bを含
む。フローティングゲート型トランジスタ201aおよ
び201bは「過消去」状態に初期設定されており、デ
プレッション型MOSトランジスタとして作用する。こ
れらのフローティングゲート型トランジスタ201aお
よび201bのオン抵抗は十分大きな値に設定されてい
る。したがって、トランジスタ201aおよび2aによ
りD/E型インバータ回路が構成され、トランジスタ2
01bおよび2bにより別のD/E型インバータ回路が
形成される。
【0103】メモリセルMCはさらにワード線WL上の
信号電位に応答して導通し、記憶ノードAおよびBをビ
ット線BLおよび/BLへそれぞれ接続するアクセスト
ランジスタ3aおよび3bを含む。ワード線WLに沿っ
て1行のメモリセルが配置され、ビット線対BLおよび
/BLに沿って1列のメモリセルが配置される。通常動
作モード時においては、電源ノード204aおよび20
4bにはたとえば約5Vの電源電圧Vccが印加され
る。フローティングゲート型トランジスタ201aおよ
び201bはデプレッション型MOSトランジスタであ
り、負荷素子として作用している。記憶ノードAの信号
電位が“H”の場合、記憶ノードBの信号電位は“L”
であり、MOSトランジスタ2aがオフ状態、MOSト
ランジスタ2bがオン状態にある。記憶ノードBの信号
電位が“L”(接地電位レベル)であっても、フローテ
ィングゲート型トランジスタ201aは導通状態にあ
り、記憶ノードAを電源電圧Vccレベルにプルアップ
している。
【0104】選択時にはワード線WLの信号電位が
“H”(電源電圧Vccレベル)に立上がり、アクセス
トランジスタ3aおよび3bがオン状態となる。これに
より、記憶ノードAおよびBがビット線BLおよび/B
Lに接続され、データの書込または読出が行なわれる。
次に不揮発性記憶動作モードおよび消去動作モードにつ
いて順次説明する。 (i) 不揮発性記憶動作モード:不揮発性記憶動作モ
ード時には後に詳細に説明するように、2つの動作サイ
クルが必要とされる。1つは、メモリセルに記憶された
データを読出してラッチするデータラッチサイクルであ
り、もう1つはこのラッチされたデータに従って記憶ノ
ードAおよびBの電位を設定する電圧印加サイクルであ
る。以下、図28に示す印加電圧および図29に示す動
作波形図を参照して各動作サイクルについて説明する。
【0105】データラッチサイクルにおいては、まずワ
ード線WLが選択状態とされ、その電位が電源電圧Vc
cレベルに設定される。このときノード204aおよび
204bに与えられる電圧は電源電圧Vccレベルであ
る。アクセストランジスタ3aおよび3bがオン状態と
なり、ビット線BLおよび/BLに記憶ノードAおよび
Bに保持された信号電位が伝達される。図28において
は、記憶ノードAに“H”(電源電圧Vccレベル)の
信号電位が保持されており、また記憶ノードBには
“L”(接地電位レベル)の信号電位が保持されている
状態が示される。
【0106】このビット線BLおよび/BLに読出され
た信号電位が増幅されて、後に説明するデータラッチに
ラッチされるとデータラッチサイクルが完了する。電圧
印加サイクルにおいては、ワード線WLの電位が高電圧
Vppレベルにまで昇圧される。ビット線BLおよび/
BLには、先のデータラッチサイクルでラッチされたデ
ータに従って高電圧Vppおよび接地電位レベルの信号
電位が伝達される。記憶ノードAの電位がVpp−Vt
hにまで上昇する。ここでVthはアクセストランジス
タ3aのしきい値電圧である。記憶ノードVの信号電位
は接地電位レベルを維持する。電源ノード204aおよ
び204bは電源電圧Vccレベルである。
【0107】記憶ノードAおよびBの電位設定が完了す
ると、ワード線WLの電位が“L”に立下がり、アクセ
ストランジスタ3aおよび3bがオフ状態とされる。記
憶ノードAの信号電位が高電圧Vppであり、MOSト
ランジスタ2bがオン状態にある。電源ノード204a
および204bに高電圧Vpが印加されると、フローテ
ィングゲート型トランジスタ201bにおいてアバラン
シェブレークダウンによりホットエレクトロンが発生し
てフローティングゲートへの電子の注入が行なわれる。
一方、フローティングゲート型トランジスタ201aに
おいては、記憶ノードBの電位が接地電位レベルの
“L”であり、MOSトランジスタ2aはオフ状態にあ
り、記憶ノードAはフローティングゲート状態にあり、
フローティングゲート型トランジスタ201aには電流
が流れない。したがって、このフローティングゲート型
トランジスタ201aにおいてはドレイン電流からのア
バランシェブレークダウンによるホットエレクトロンの
発生は生じず、そのそのしきい値は初期状態を維持す
る。このフローティングゲート型トランジスタ201a
および201bに対する高電圧印加期間が完了すると、
ノード204aおよび204bの電位は電源電圧Vcc
レベルにまで低下される。この一連の動作により、メモ
リセルMCに対する電圧印加サイクルが完了する。記憶
ノードAおよびBの“H”および“L”の信号電位(記
憶データ)はフローティングゲート型トランジスタ20
1aのしきい値電圧よりもフローティングゲート型トラ
ンジスタ201bのしきい値が高いという状態により不
揮発性的に記憶される。メモリセルそれぞれに対する記
憶情報の不揮発化が完了すると、電源はオフ状態とされ
る。
【0108】電源をオンとすると、フローティングゲー
ト型トランジスタ201bのしきい値電圧はフローティ
ングゲート型トランジスタ201aのしきい値電圧より
も高いため、記憶ノードAの電位が記憶ノードBの電位
よりも先に立上がり、MOSトランジスタ2bがオン状
態、MOSトランジスタ2aがオフ状態となり、電源オ
フ前の記憶情報が再生される。 (ii) 消去動作モード:第2の実施例においては、一
旦記憶データを外部記憶装置にセーブした後に消去動作
を行ない、再びこのセーブしたデータを各メモリセルへ
記憶している。この第3の実施例においては、同様の手
法をとることができるが、以下にメモリ装置内部で各メ
モリセルの記憶データを読出して消去を行なった後にデ
ータの再書込を行なう構成について説明する。
【0109】今、図30に示すように、記憶ノードAの
保持する信号電位が“H”、記憶ノードBの保持する電
位が“L”とする。トランジスタ201bのしきい値電
圧がシフトしている。図31に示すように、電源ノード
204aおよび204bは電源電圧Vccレベルにあ
る。ノードAおよびBの電位は電源電圧Vccおよび接
地電位GNDレベルにある。まずワード線WLを選択状
態とし、記憶ノードAおよびBに保持された信号電位を
読出してラッチする。このデータラッチサイクルが完了
すると、ワード線WLを選択状態に維持した状態で、ビ
ット線BLおよび/BLの信号電位を強制的にともに
“L”に設定し、記憶ノードAおよびBの信号電位をと
もに“L”に設定する。消去サイクルにおいては、記憶
ノードAおよびBの電位を接地電位レベルに設定した後
記憶ノード204aおよび204bの電圧を高電圧Vp
aに設定する。フローティングゲート型トランジスタ2
01aおよび201b両者において、コントロールゲー
トと一方導通端子(ドレイン)の間に高電圧が印加され
る。フローティングゲート型トランジスタ201aは過
消去状態にあり、そのしきい値電圧が飽和値に収束して
いる。フローティングゲート型トランジスタ201bに
おいて、ファウラ−ノルドハイム型トンネリング電流が
生じ、フローティングゲートから電源ノード204bへ
電検出が流出すれる。これによりフローティングゲート
型トランジスタ201bのしきい値電圧が初期値に復帰
する。
【0110】この消去サイクルの完了の後、ワード線W
Lを選択状態としたまま、先にデータラッチサイクルで
読出されてラッチされたデータを再度ビット線BLおよ
び/BLを介して書込む。電源ノード204aおよび2
04bに印加された電圧は再び電源電圧Vccに復帰す
る。この再書込サイクルが完了すると、メモリセルの記
憶ノードAおよびBは、もとのデータをラッチしてお
り、またフローティングゲート型トランジスタ201a
および201bはともに初期状態に設定されている。
【0111】この図31に示すデータラッチサイクル、
消去サイクル、および再書込サイクルが各メモリセルに
対して順次実行される。次に上述の動作シーケンスを実
現するための構成について説明する。図32は、この発
明の第3の実施例である不揮発性メモリ装置の全体の構
成を概略的に示す図である。図32においては、1ビッ
ト単位でデータの入出力を行なう構成が一例として示さ
れる。複数ビット単位でデータの入出力が行なわれる構
成であってもよい。
【0112】図32において、不揮発性メモリ装置は、
データ読出を指定するアウトプットイネーブル信号/O
Eと、データ書込を指定するライトイネーブル信号/W
Eと、このメモリ装置が選択されたことを指定するチッ
プイネーブル信号/CEと、特殊動作モード(不揮発記
憶動作モードおよび消去動作モード)を指定するための
制御信号φを受けて各種の内部制御信号を発生する制御
回路210を含む。この制御回路210へ与えられる制
御信号φは、外部アドレス信号のうちの特定のアドレス
信号であってもよい。このいわゆる「アドレスキー」を
利用する構成の場合、制御回路210は、信号/OE、
/WEおよび/CEの信号状態の組合わせに応じて特殊
動作モードが指定されたことを検出し、そのときの制御
信号φの状態に従って不揮発性動作モードおよび消去動
作モードのいずれが指定されたかを判別する構成が利用
されてもよい。この制御回路310から発生される内部
制御信号は図32に示される各回路要素へ伝達される
が、この制御信号の伝達経路は図面の煩雑化を避けるた
めに省略されている。
【0113】メモリ装置はさらに、制御回路210の制
御の下に動作し、カウント動作を行なうカウンタ214
と、制御回路210の制御の下にカウンタ214の出力
するカウント値および外部アドレス信号のいずれかを選
択して通過させるマルチプレクサ216と、マルチプレ
クサ216からのアドレス信号をロウアドレス信号とし
て受けてデコードしてメモリセルアレイ20における対
応のワード線を選択する信号を発生するロウデコーダ2
18と、マルチプレクサ216から与えられたアドレス
信号をデコードし、メモリセルアレイ20における列を
選択するための列選択信号を発生するコラムデコーダ2
22を含む。マルチプレクサ216は、アドレスバッフ
ァ(図示せず)の前段に設けられてもよく、またアドレ
スバッファの次段に設けられてもよい。
【0114】メモリ装置はさらに、制御回路210の下
に必要な電圧Vpp、Vp、VpaおよびVccを発生
する電圧発生回路212と、ロウデコーダ218からの
ワード線選択信号に応答して、電圧発生回路212から
伝達される電圧Vpp/Vccのレベルのワード線駆動
信号WLを発生して対応のワード線WL上へ伝達するワ
ードドライバ220と、電圧発生回路212からの電圧
Vpp/Vccを受け、コラムデコーダ222からの列
選択信号を電圧Vpp/Vccのレベルの電圧信号に変
換して列選択信号を発生する列ドライバ224を含む。
ここで、符号「Vpp/Vcc」は高電圧Vppと電源
電圧Vccのいずれかの電圧が動作モードに応じて選択
的に発生されることを示す。
【0115】メモリ装置はさらに、装置外部とデータの
入出力を行なうための入出力バッファ228と、列ドラ
イバ224からの列選択信号Yに応答してメモリセルア
レイ20内の対応のビット線BLおよび/BLを選択す
る列選択ゲート226と、列選択ゲート226により選
択されたビット線BLおよび/BL上の信号電位を差動
的に増幅するセンスアンプ232と、センスアンプ23
2の増幅した信号電位をラッチするデータラッチ234
と、入出力バッファ228に含まれる入力バッファから
の内部書込データとデータラッチ234がラッチしたデ
ータの一方を選択して列選択ゲート226を介して選択
ビット線BLおよび/BLへ所定の電圧レベルの書込デ
ータを伝達する書込回路230を含む。書込回路230
は、電圧Vpp/Vccを受けて不揮発性動作モード時
においては高電圧Vppレベルの書込データを生成す
る。センスアンプ232の出力はまた入出力バッファ2
28に含まれる出力バッファへ伝達される。
【0116】電圧発生回路212が発生する電圧Vcc
/Vp/Vpaはメモリセルアレイ20に含まれるメモ
リセルMCの電源ノードへ共通に与えられる。不揮発性
記憶動作モード時メモリセルは順次選択されており、不
揮発性記憶が完了したメモリセルにおいては、その電源
ノードが高電圧Vp印加状態となるが、フローティング
ゲート型トランジスタのしきい値電圧は変化すべき方の
しきい値電圧がこの高電圧Vpにより高い方にシフトす
るため、その不揮発性情報記憶には何ら影響は受けな
い。消去動作モード時においても、非選択メモリセルの
記憶ノードAおよびBの電位は電源電圧Vccレベルま
たは接地電位レベルであり、非選択メモリセルにおける
フローティングゲート型トランジスタのしきい値電圧の
変化は生じない。消去サイクル完了後フローティングゲ
ート型トランジスタのしきい値電圧は最小値に変化して
いるためである。
【0117】各部の構成について説明する。図33は図
32に示す電圧発生回路の構成の一例を示す図である。
図33において、電圧発生回路212は、電源電圧Vc
cを発生するVcc発生回路252と、Vcc発生回路
252からの電源電圧Vccを受けかつ制御信号/φB
に応答して活性化されて活性化時に高電圧Vpaを発生
するVpa発生回路250と、Vcc発生回路252か
らの電源電圧Vccを受け、制御信号/φCに応答して
活性化されて活性化時に高電圧Vpを発生するVp発生
回路254と、Vcc発生回路252からの電源電圧V
ccを受けてかつ制御信号/φAに応答して活性化され
て活性化時に高電圧Vppを発生するVpp発生回路2
56を含む。Vcc発生回路252は、外部から与えら
れる電源電圧を受けるパッドであってもよく、また電源
電圧Vccを発生する電源線であってもよい。Vpa発
生回路250、Vp発生回路254、およびVpp発生
回路256は、キャパシタのチャージポンプ動作を利用
するチャージポンプ回路で構成されてもよい。
【0118】電圧発生回路212はさらに制御信号/φ
Bに応答して導通し、Vpa発生回路250の発生する
高電圧を通過させるpチャネルMOSトランジスタ25
1と、制御信号/φAに応答して導通し、Vcc発生回
路252の発生する電源電圧Vccを通過させるpチャ
ネルMOSトランジスタ253と、制御信号/φCに応
答して導通し、Vp発生回路254の発生する高電圧V
pを通過させるpチャネルMOSトランジスタ255
と、制御信号φDに応答して導通し、Vcc発生回路2
52の発生する電圧Vccを通過させるpチャネルMO
Sトランジスタ257と、制御信号/φDに応答して導
通し、Vpp発生回路256が発生する高電圧Vppを
通過させるnチャネルMOSトランジスタ259を含
む。トランジスタ251、253および255の出力は
メモリセルの電源ノード204aおよび204bへ与え
られる。トランジスタ257および259の一方が通過
させる電圧が書込回路、ワードドライバ、および列ドラ
イバ(この構成については後に説明する)へ伝達され
る。制御信号/φCおよび/φDは電圧印加サイクル時
に活性化されて“L”となる。制御信号φBは消去サイ
クル時に活性化されて“L”となる。制御信号/φA
は、この電圧印加サイクルおよび消去サイクルを除く動
作時に活性状態の“L”とされる。
【0119】Vpa発生回路250、Vp発生回路25
4およびVpp発生回路256は非活性化時には“L”
の信号を出力する。制御信号/φA、/φB、/φCお
よび/φDは非活性化時に“H”(電源電圧レベル)と
される。高電圧VpaまたはVp発生時には、MOSト
ランジスタ253が導通して、発生した高電圧Vpaま
たはVpがVcc発生回路252に対し悪影響を及ぼす
ことが考えられる。これを防止するためには、トランジ
スタ253および255とノードCとの間にダイオード
を設け、またトランジスタ257とノードDの間にダイ
オードを設けておけば、高電圧発生時にはこれらのダイ
オードがオフ状態とされるため、発生した高電圧が他の
回路へ悪影響を及ぼすのを防止することができる。
【0120】図34は図32に示すロウデコーダおよび
ワードドライバの部分の構成を示す図である。図34に
示すロウデコーダおよびワードドライバの構成はまたコ
ラムデコーダおよび列ドライバの構成と同じである。こ
こでは、ロウデコーダおよびワードドライバの構成につ
いてのみ説明する。ロウデコーダ218は、NAND型
単位デコード回路260を含む。選択時にはこの単位デ
コード回路260の出力が“L”となり、非選択時には
“H”となる。ワードドライバ220は、単位デコード
回路260の出力をノード265へ伝達するnチャネル
MOSトランジスタ261と、ノード267と接地電位
ノードとの間に相補的に接続されかつノード265上の
信号電位をゲートに受けるpチャネルMOSトランジス
タ262およびnチャネルMOSトランジスタ263を
含む。pチャネルMOSトランジスタ262の一方導通
端子(ドレイン)が接続されるノード267へは電圧V
pp/Vccが与えられる。
【0121】ワードドライバ220はさらにノード26
6上の信号電位が“L”のときに導通し、ノード267
へ与えられた電圧Vpp/Vccをノード265へ伝達
するpチャネルMOSトランジスタ264を含む。MO
Sトランジスタ261がそのゲートに電源電圧Vccを
受けており、内部ノード265の電位が高電圧Vppと
なった場合にもこの高電圧Vppがデコーダ218の出
力へ悪影響を及ぼすのを防止する。図34に示すワード
ドライバの構成は、図21に示すゲート116の構成と
同じであり、単位デコード回路260の出力が“L”の
ときにはワードドライバ220はワード線WL上へ電圧
Vpp/Vccレベルの信号を伝達する。単位デコード
回路260の出力が“H”の場合には、トランジスタ2
63がオン状態となり、ワード線WLは接地電位レベル
に設定される。
【0122】この図34に示す構成がワード線WLそれ
ぞれに対して設けられる。この電圧変換用のワードドラ
イバ220および列ドライバ224を設けることにより
動作サイクルに応じてワード線上の信号電位および列選
択信号の電圧レベルを所望のレベルに設定するこどかで
きる。図35は図32に示す書込回路230の構成の一
例を示す図である。図35において、書込回路230
は、制御信号/φEに応答して導通し、データラッチ2
34がラッチするデータ(ビット線BL上に伝達された
データ)をノード271へ伝達するnチャネルMOSト
ランジスタ270と、制御信号φEに応答して導通し、
内部書込データDをノード271へ通過させるnチャネ
ルMOSトランジスタ272と、ノード271上の信号
電位と制御信号φWを受けるAND回路273と、ノー
ド271上の信号電位と制御信号φWを受けるNAND
回路274と、制御信号/φFとAND回路273の出
力を受けるAND回路275と、NAND回路274の
出力と制御信号/φFを受けるAND回路276を含
む。
【0123】AND回路275の出力は内部データ線D
Bを介してビット線BLへ伝達される。AND回路27
6の出力は内部データ線/DBを介してビット線/BL
へ伝達される。制御信号φEは通常サイクルに活性状態
の“H”となる。制御信号φWはメモリセルへデータを
書込む必要があるとき(通常動作サイクルにおけるデー
タ書込モード時、および電圧印加サイクルおよび再書込
サイクル)に活性状態の“H”とされる。制御信号/φ
Fは消去サイクル時に活性状態の“L”とされる。
【0124】AND回路275および276は電圧Vp
p/Vccを動作電源電圧として動作する。したがっ
て、高電圧Vppが発生されたとき、AND回路275
および276が出力するハイレベルの信号電位が高電圧
Vppレベルとなる。すなわち、このAND回路275
および276のハイレベルの信号の電圧レベルを変換す
る機能を備える。レベル変換機能を備えるAND回路2
75および276を設けることにより、不揮発性動作モ
ード時において高電圧Vppをビット線BLまたは/B
Lへ伝達することができる。
【0125】上述のような回路構成を設けることによ
り、確実に記憶情報を不揮発的に記憶するメモリ装置を
実現することができる。なお各制御信号はすべて図32
に示す制御回路から発生される。第3の実施例におい
て、消去サイクル時において再生されたメモリセルデー
タが一旦外部記憶装置にセーブされる構成が利用された
場合には図31に示す再書込サイクルが省略される。こ
の場合には外部記憶装置にセーブされたメモリセルデー
タが順次再書込される。
【0126】以上のようにこの第3の実施例に従えば、
記憶情報を不揮発性的に保持することのできるSRAM
を実現することができる。 [第4の実施例]図36は、この発明の第4の実施例で
ある不揮発性メモリ装置のメモリセル部の構成を示す図
である。図36において、不揮発性メモリセルMCは、
記憶ノードAとノード303aの間に接続されるフロー
ティングゲート型トランジスタ301aと、ノードAと
電源ノード304aの間に接続されるpチャネルMOS
トランジスタ302aと、記憶ノードBとノード303
bの間に接続されるフローティングゲート型トランジス
タ301bと、記憶ノードBと電源ノード304eの間
に接続されるpチャネルMOSトランジスタ302bを
含む。トランジスタ301aおよび302aのゲートは
記憶ノードBに接続され、トランジスタ301bおよび
302bのゲートが記憶ノードAに接続される。ノード
303aおよび303bへは通常動作モード時には接地
電位が与えられ、不揮発性記憶動作モード時におよび消
去モード時には所定の高電圧または接地電位が与えられ
る(この構成については後に説明する)。フローティン
グゲート型トランジスタ301aおよび301bは、通
常動作時、エンハンスメント型nチャネルMOSトラン
ジスタとして動作する。したがってこのメモリセルMC
は、CMOSインバータラッチ構成を備える。
【0127】メモリセルMCはさらに、ワード線WL上
の信号電位に応答して導通し記憶ノードAおよびBをビ
ット線BLおよび/BLに接続するアクセストランジス
タ3aおよび3bを含む。次に動作について説明する。
通常動作モード時においては、ノード303aおよび3
03bへは接地電位が供給される。フローティングゲー
ト型トランジスタ301aおよび301bは所定のしき
い値電圧を有しており、nチャネルMOSトランジスタ
と等価である。記憶ノードA電位が“H”の場合には、
トランジスタ301bがオン状態、トランジスタ302
bがオフ状態である、記憶ノードBは“L”の電位に設
定される。一方、記憶ノードBの電位が“L”であるた
め、トランジスタ302aがオン状態、トランジスタ3
03aがオフ状態である。したがって、記憶ノードAお
よびBの電位は電源電圧Vccレベルの“H”および接
地電位レベルの“L”に設定される。
【0128】ワード線WLの電位が立上がると、アクセ
ストランジスタ3aおよび3bがオン状態となり、ビッ
ト線BLおよび/BLにこの記憶ノードAおよびBが接
続される。これにより、データの書込および読出を行な
うことができる。すなわち、通常動作モード時において
は、このメモリセルMCは通常のSRAMセルと同様の
動作を行なう。記憶ノードAおよびBの信号電位を不揮
発性的に記憶する場合には、図37に一例を示す動作シ
ーケンスが実行される。
【0129】以下の説明においては、記憶ノードAの保
持する信号電位が電源電圧Vccレベルの“H”であ
り、記憶ノードBに保持された信号電位が接地電位レベ
ルの“L”とする。まずメモリセルMCの記憶するデー
タの読出が行なわれ、後に説明するデータラッチにこの
読出されたデータがラッチされる。これにより、データ
ラッチサイクルが完了する。データラッチサイクルが完
了すると、図37に示すように次いで選択状態とされた
ワード線WLの電位がさらに上昇されて高電圧Vppレ
ベルにされる。一方、ビット線BLの電位がデータラッ
チにラッチされた信号電位に従って高電圧Vpレベルに
設定され、ビット線/BLの電位は高電圧Vppレベル
に設定される。ノード303aの信号電位がまたデータ
ラッチにラッチされたデータに従って接地電位レベルの
0Vに設定され、ノード303bの電位がデータラッチ
にラッチされたデータに従って5Vに設定される。
【0130】この電圧印加条件の下では、図38に示す
ように、ノードAの電位が高電圧Vpとなり、ノードB
の電位はVpp−Vthとなる。Vthはアクセストラ
ンジスタ3bのしきい値電圧である。フローティングゲ
ート型トランジスタ301aにおいてはノード303a
が接地電位レベルであるため、ドレイン近傍に高電界が
発生し、ホットエレクトロンが発生し、この発生したホ
ットエレクトロンは高電圧Vppによりフローティング
ゲートへ加速されてそこに蓄積される。これによりフロ
ーティングゲート型トランジスタ301aのしきい値電
圧が上昇する。フローティングゲート型トランジスタ3
01bにおいては、記憶ノードBに高電圧Vpp−Vt
hが印加されている。ノード303bの電位が5V程度
であり、またはコントロールゲートは記憶ノードAに与
えられた高電圧Vpを続けている。この場合、フローテ
ィングゲート型トランジスタ301bにおいてはソース
−コントロールゲート電位差は約2V程度(高電圧Vp
は約7V程度)であり、ドレイン−ソース間には高電圧
は印加されずドレイン領域近傍に高電界が発生せず(M
OSトランジスタはVgs−Vthの電圧を伝達す
る)、フローティングゲート型トランジスタ301bに
おいてはホットエレクトロンは発生せず、そのしきい値
が初期状態を維持する。これにより、フローティングゲ
ート型トランジスタ301aのしきい値電圧のみが上昇
する。この電圧印加サイクルが完了すると、ワード線W
Lが非選択状態の“L”となり、次のメモリセルに対す
る情報の不揮発化動作シーケンスが実行される。
【0131】メモリセルすべてに対する情報の不揮発性
化完了時においては、ノード303aおよび30bがそ
れぞれすべて接地電位に接続される。それらのすべての
メモリセルの情報の不揮発性化が完了すると、電源をオ
フにする。電源をオンにすると、電源ノード304aお
よび304bの電位が上昇する。初期時においてはトラ
ンジスタ302aおよび302bを介して記憶ノードA
およびBへ電流が供給される。フローティングゲート型
トランジスタ301aのしきい値電圧がフローティング
ゲート型トランジスタ301bのしきい値電圧よりも高
いため、フローティングゲート型トランジスタ301b
が先にオン状態となり、記憶ノードBの電位を接地電位
レベルへ放電する。フローティングゲート型トランジス
タ301aは記憶ノードBの電位に従ってオフ状態を維
持し、トランジスタ302aが記憶ノードAを充電す
る。この電位上昇に伴って、トランジスタ302bがオ
フ状態へ移行し、トランジスタ301bがより強いオン
状態となる。これにより、記憶ノードAの電位が“H”
のレベル、記憶ノードBの電位が“L”のレベルにラッ
チされる。すなわち電源オフ前の記憶情報が再生され
る。
【0132】(ii) 消去動作モード時:消去動作モー
ド時には、図39に示すようにワード線WLを非選択状
態の“L”の電位に設定した状態で、ノード303aお
よび303bに高電圧Vpa(たとえば約12V程度)
を印加する。記憶ノードAおよびBには、電源電圧Vc
cレベルの“H”の信号電位および接地電位レベルの
“L”の信号電位が保持されている。この状態において
は、フローティングゲート型トランジスタ301aにお
いて、コントロールゲートの電位が接地電位レベルであ
り、記憶ノードAの電位が“H”であっても高電圧Vp
aは高くされており、高電界が発生し、トンネリング電
流によりフローティングゲートからノード303aに向
かって電子が流出する。記憶ノードAへはトランジスタ
302aを介して電流が注入されるが、フローティング
ゲート型トランジスタ301aのコントロールゲートの
電位が接地電位レベルであり、この記憶ノードAからの
電流はフローティングゲート型トランジスタ301aに
おいて発生するトンネリング電流には悪影響は及ぼさな
い。
【0133】一方、フローティングゲート型トランジス
タ301bにおいては、そのコントロールゲートの電位
が電源電圧Vccレベルであり、フローティングゲート
とソース間には高電界が発生せず、フローティングゲー
トからの電子の流出が生じない。これにより、不揮発性
記憶動作モード時において上昇された高いしきい値電圧
を初期状態のしきい値電圧に復帰させることができる。
図40は、この発明の第4の実施例による不揮発性メモ
リ装置の全体の構成を概略的に示す図である。図40に
おいて、不揮発性メモリ装置は、外部制御信号/OE、
/WE、/CE、およびφを受けて各種内部制御信号を
発生する制御回路410と、制御回路410の制御の下
に起動されて不揮発性記憶動作モード時にカウント動作
を実行するカウンタ414と、制御回路410の制御の
下にカウンタ414の出力と外部からのアドレス信号の
一方を選択するマルチプレクサ416と、マルチプレク
サ416から与えられたアドレス信号をロウアドレス信
号として受けてデコードするロウデコーダ418と、ロ
ウデコーダ418からの行選択信号に従って対応の行
(ワード線)上へ電圧VppレベルまたはVppレベル
の信号を伝達するワードドライバ420と、マルチプレ
クサ416からのアドレス信号をコラムアドレス信号と
して受けてデコードし、列選択信号を発生するコラムデ
コーダ422と、コラムデコーダ422の発生する列選
択信号を受けてその活性状態の電位レベルを電源電圧V
ppレベルまたは高電圧Vppレベルに変換する列ドラ
イバ424と、列ドライバ424の出力に従ってメモリ
セルアレイ20における対応のビット線を選択状態とす
る列選択ゲート126を含む。カウンタ412、マルチ
プレクサ416、ロウデコーダ418、ワードドライバ
420、コラムデコーダ422、および列ドライバ42
4ならびに列選択ゲート426の構成は先の第3の実施
例の構成と同じである。制御回路410から発生される
制御信号のタイミングが異なるだけである。
【0134】メモリ装置はさらに、制御回路410の下
に選択的に電圧VccおよびVppを発生するとともに
他の高電圧VpaおよびVpを発生する電圧発生回路4
02と、メモリセルMCのソース電位を設定するための
ソース電位設定回路404と、ソース電位設定回路40
4からの電位に従って対応のメモリセルMCのソース電
位を設定するためのスイッチング回路406と、列選択
ゲート426により選択されたビット線上の信号電位を
増幅して内部読出データを生成するセンスアンプ432
と、センスアンプ432が増幅した内部読出データをラ
ッチするデータラッチ434と、装置外部とデータの入
出力を行なうための入出力バッファ428と、入出力バ
ッファ428に含まれる入力バッファからの内部書込デ
ータまたはデータラッチ434がラッチしたデータの一
方に従って内部書込データを生成する書込回路430を
含む。センスアンプ432、データラッチ434および
入出力バッファ428の構成は第3の実施例において示
したものと同じである。制御回路410の制御の下に、
不揮発性記憶動作モード時および消去動作モード時に必
要な高電圧が印加されるとともに、メモリセル選択動作
タイミングが制御される。
【0135】電圧発生回路402は、先の第3の実施例
において示したものと同じ構成を備える。図40に示す
構成において、第3の実施例において示したものと異な
るのはソース電位設定回路、接地回路406および書込
回路430である。以下これらの回路の構成について説
明する。図41は、図40に示すソース電位設定回路お
よびスイッチ回路の構成の一例を示す図である。図41
において、スイッチ回路406は、ノード303aと接
地電位供給ノードとの間に設けられるnチャネルMOS
トランジスタ451と、ノード303bと接地電位供給
ノードとの間に設けられるnチャネルMOSトランジス
タ452と、メモリセル選択信号φXY(第2の実施例
におけるものと同じである)に応答して導通するnチャ
ネルMOSトランジスタ453および454を含む。こ
れらトランジスタ451、452、453および454
は、トランスファーゲートではなく、CMOSトランス
ミッションゲートで構成されてもよい。トランジスタ4
51および452のゲートへ与えられる制御信号φKは
通常動作モード時には“H”となり、不揮発性記憶動作
モード時および消去動作モード時に“L”となる。
【0136】ソース電位設定回路404は、前記信号/
φNに応答して導通して高電圧Vpaをノード303a
および303bに伝達するpチャネルMOSトランジス
タ455および456と、データラッチ434がラッチ
する正のデータ信号(内部データ線DB(ビット線B
L)上に現われる信号)を一方入力に受け、他方入力に
制御信号φMを受けるNAND回路457と、制御信号
φMとデータラッチ434がラッチする補の信号(デー
タ線/DB(ビット線/BL)上に現われた信号電位に
相当)を受けるNAND回路458を含む。制御信号/
φNは消去動作モード時に活性状態の“L”となる。制
御信号φMは不揮発性記憶動作モード時において電圧印
加サイクルに活性状態とされる。このときには、NAN
D回路457および458はインバータとして機能す
る。メモリセル選択信号φXYが、順次メモリセルを選
択するように発生される(カウンタ414の出力をデコ
ードするごとに発生される)。
【0137】この構成によれば、図38に示すように、
しきい値電圧を上昇させるためにすなわちフローティン
グゲートへ電子を注入すべきフローティングゲート型ト
ランジスタのソース電位を接地電位に設定することがで
き、確実にしきい値電圧の変化をその保持すべきデータ
に応じて実現することができる。図41に示す構成にお
いては、消去動作モード時においては、高電圧Vpaが
すべてのメモリセルに対し共通に発生されるように示さ
れる。これは複数ビット単位または1行単位で行なわれ
るように構成されてもよい(データ発生回路402(図
40参照)における消費電力を低減するためである)。
フローティングゲート型トランジスタ301a,301
bのソースへ印加されるVccレベルの電圧はVpレベ
ルとされてもよい。
【0138】図42は、図40に示す書込回路の構成の
一例を示す図である。図42において、書込回路430
は、データラッチ434からの真の論理信号WDを受け
るインバータ462および464と、データラッチ43
4からの偽のデータ信号/WDを受けるインバータ46
1および463を含む。データラッチ434から出力さ
れる正のデータ信号WDはデータ線DB上に現われた信
号電位に相当する。偽のデータ信号はデータ線/DB上
に現われた信号電位に相当する。インバータ461およ
び464は高電圧Vpを動作電源電圧として動作する。
インバータ462および463は高電圧Vppを動作電
源として動作する。インバータ461、462、46
3、および464の出力部には逆流防止のためのダイオ
ード465、466、467および468がそれぞれ設
けられる。ダイオード465および466のカソードは
pチャネルMOSトランジスタ471の一方導通端子に
接続され、ダイオード467および468のカソードは
pチャネルMOSトランジスタ472の一方導通端子に
接続される。トランジスタ471がそのゲートに制御信
号/φQを受け、その他方導通端子が内部データ線DB
に接続される。トランジスタ472がそのゲートに制御
信号/φQを受け、その他方導通端子が内部データ線/
DBに接続される。内部データ線DBおよび/DBに
は、通常動作時に内部書込指示信号WEに応答して内部
書込データDから相補な論理の書込信号を生成して内部
データ線DBおよび/DB上へ伝達するライトドライバ
470が設けられる。
【0139】制御信号/φQは高電圧印加モード時に活
性状態の“L”とされる。インバータ461、462、
463および464へ与えられる高電圧Vp,Vppは
高電圧印加モード時のみ印加される(図40に示す電圧
発生回路402の制御の下にこの電圧変化は実現され
る)。正のデータ信号WDが“H”(電源電圧Vccレ
ベル)のとき、補の信号/WDは接地電位レベルの
“L”の信号である。この場合、インバータ462およ
び464の出力は接地電位レベルの“L”の信号であ
る。インバータ461および463が出力する信号の電
圧レベルは高電圧VpおよびVppレベルである。トラ
ンジスタ471および472がオン状態であり、内部デ
ータ線DBには高電圧Vpが伝達され、内部データ線/
DBには高電圧Vppが伝達される。これによりビット
線BLには高電圧Vp、ビット線/BLには高電圧Vp
pが伝達される。
【0140】図42に示す書込回路を用いることによ
り、高電圧印加サイクルにおいて、ビット線BLおよび
/BLに高電圧VppおよびVpを保持すべき記憶デー
タに応じて伝達することができる。 [変形例1]図43は、この発明の第4の実施例である
不揮発性メモリ装置のメモリセルの変形例を示す図であ
る。図43に示すメモリセルは、負荷素子として、高抵
抗のたとえばポリシリコンで構成される高抵抗抵抗素子
を備える。図43に示す構成を備えるメモリセルであっ
ても、先に説明したメモリセルと同様にして記憶情報の
不揮発化を実現することができる。動作シーケンスおよ
び周辺回路は全く同じものを利用することができる。
【0141】以上のように、この第4の実施例において
も、確実に情報を不揮発的に記憶することのできる高速
アクセス可能なメモリセル装置を実現することができ
る。 [第5の実施例]図44は、この発明の第5の実施例で
ある不揮発性半導体メモリ装置のメモリセルの構成を示
す図である。この図44に示すメモリセルの構成におい
ては、第4の実施例において図36を参照して説明した
メモリセルの構成と異なり、記憶ノードAとノード30
3aの間にはフローティングゲートを持たないMOSト
ランジスタ490が設けられる。他の構成は図36に示
すメモリセルの構成と同じである。
【0142】この図44に示すメモリセルの構成の場
合、フローティングゲート型トランジスタ301bに対
し、記憶すべき情報に従って、そのコントロールゲー
ト、記憶ノードBおよびノード303bに印加する電圧
を調節する必要がある(不揮発性記憶動作モード時およ
び消去動作モード時いずれにおいても)。フローティン
グゲート型トランジスタ301bのしきい値電圧を高い
方へシフトさせるかまたは低い方へシフトさせる両方向
の変化を必要とするためである。しかしながらこの構成
においても、原理的に情報を不揮発的に記憶することは
可能であり、たとえば第2および第3の実施例を参照し
て説明した回路構成と同様の構成を利用することによ
り、記憶ノードA、記憶ノードBおよび内部ノード30
3bの電位を保持すべきデータに応じて所定の電圧値に
設定することができる。
【0143】また消去動作モード時においては、保持す
べきデータを一旦読出し、この読出したデータに従って
各ノードA、Bおよび303bの電位を設定することに
より初期状態に復帰させることができる(不揮発性記憶
動作時と反対方向にしきい値電圧を変化させればよ
い)。このフローティングゲート型トランジスタ301
bのしきい値電圧をMOSトランジスタ490の固定さ
れたしきい値電圧よりも高くするかまたは低くすること
により情報の不揮発化を実現することができる。この図
44に示すメモリセルにおいて情報の不揮発化および消
去を行なうための制御回路の構成は特に示さないが、第
2および第3の実施例において説明したものと同様の構
成を拡張して実現することができる。
【0144】[変形例]図45はこの発明の第5の実施
例による不揮発性メモリ装置のメモリセルの変形例を示
す図である。図45に示すメモリセルの構成において
は、電源ノード304aおよび304bと記憶ノードA
およびBの間に高抵抗のたとえばポリシリコンで構成さ
れる抵抗素子456aおよび496bが設けられる。こ
の構成においては、単に負荷素子がpチャネルMOSト
ランジスタから高抵抗抵抗体で置換えられているだけで
あり、図44に示すメモリセルと同様に情報の不揮発化
を実現することができる。またこの抵抗素子496aお
よび496bに代えて、デプレション型nチャネルMO
Sトランジスタを負荷素子として利用してもよい。また
薄膜トランジスタなどが利用されてもよい。
【0145】[第6の実施例]図46はこの発明の第6
の実施例である不揮発性メモリ装置のメモリセルの構成
を示す図である。図46において、メモリセルMCは、
2つのフローティングゲート型トランジスタ501aお
よび501bを含む。フローティングゲート型トランジ
スタ501aはそのコントロールゲートがワード線WL
に接続され、その一方導通端子(ドレイン)がビット線
BLに接続され、その他方導通端子(ソース)がノード
502に接続される。トランジスタ501bは、コント
ロールゲートがワード線WLに接続され、その一方導通
端子がビット線/BLに接続され、その他方導通端子が
ノード502に接続される。フローティングゲート型ト
ランジスタ501aおよび501bは、情報記憶時に
は、そのしきい値電圧VT1およびVT2が互いに異な
る値に設定される。この図46に示すメモリセルMCが
行および列のマトリクス状に配列される。
【0146】ビット線BLおよび/BLは、列選択信号
Yに応答して導通する列選択ゲート506aおよび50
6bを介して内部データ線DBおよび/DBに接続され
る。内部データ線DBおよび/DBには、電流センス型
差動増幅器505が設けられる。この電流センス型差動
増幅器505は、内部データ線DBおよび/DBに流れ
る電流の量を検出し、その電流の検出量を差動的に増幅
して内部読出データQを生成する(この電流センス型差
動増幅器の構成については後に説明する)。通常動作時
においてはフローティングゲート型トランジスタ501
aおよび501bのしきい値電圧VT1およびVT2は
異なっている。ノード502へは接地電位が与えられ
る。
【0147】図47に示すように、選択時にはワード線
WLの電位が“H”(電源電圧Vccレベル)に立上が
る。フローティングゲート型トランジスタ501aのし
きい値電圧VT1がフローティングゲート型トランジス
タ501bのしきい値電圧VT2よりも高い場合には、
ビット線/BLに流れる電流量がビット線BLに流れる
電流よりも大きくなる。列選択信号Yが選択状態とされ
ると、ビット線BLおよび/BLが内部データ線DBお
よび/DBに接続される。電流センス型差動増幅器50
5は、このデータ線/DBおよび/DBを流れる電流の
差を差動的に増幅して内部データQを生成する。
【0148】図47に示すように、相補な論理の信号が
現われるデータ線DBおよび/DB上の電流情報を差動
的に増幅するため、この内部データ線DBおよび/DB
に微小な電流差が生じたときに即座に差動増幅器505
により増幅して内部データを読出すことができる。した
がって、図47に比較のために示すように、従来の1本
のビット線を用いてデータを読出す構成(内部読出デー
タQ′として図47に示す)に比べてより高速でデータ
の読出を行なうことができる。従来の構成の場合、図5
8に示すように、1本のビット線に流れる電流の有無を
検出するためには、ビット線(または内部データ線)に
流れる電流を電圧に変換して基準電圧と比較するため、
この間に時間を要するからである。
【0149】データの書込は通常の「フラッシュメモ
リ」と同様消去サイクルと実際にデータを書込む書込サ
イクルとを含む。 (i) 消去サイクル:消去サイクルは、フローティン
グゲート型トランジスタのしきい値電圧を受けて高い電
圧値に揃えるための「消去前書込」サイクルとフローテ
ィングゲート型トランジスタのしきい値電圧を初期状態
に設定するための「消去」サイクルを含む。
【0150】(a) 「消去前書込」サイクルにおいて
は、図48に示すように、ワード線WLに高電圧Vpp
が印加され、ビット線BLおよび/BL上に高電圧Vp
が印加され、ノード502が接地電位(0V)に設定さ
れる。この状態においては、フローティングゲート型ト
ランジスタ501aおよび501b両者においてホット
エレクトロンが発生し、フローティングゲートへの電子
の注入が行なわれ、そのしきい値電圧が高い電圧値に変
化する。 (b) 「消去」サイクルにおいては、図49に示すよ
うにワード線WLが非選択状態の0Vに設定され、ビッ
ト線BLおよび/BLはフローティング状態とされる。
ノード502へは高電圧Vpaが印加される。フローテ
ィングゲート型トランジスタ501aおよび501bへ
は接地電位が与えられる。この状態においては、フロー
ティングゲート型トランジスタ501aおよび501b
両者においてファウラ−ノルドハイム型トンネリング電
流が生じ、フローティングゲートからノード502へ電
子が流出し、これらフローティングゲート型トランジス
タ501aおよび501bのしきい値電圧が初期状態の
たとえば1.0Vに復帰する。
【0151】ビット線BLおよび/BLをフローティン
グゲート状態とする構成は、単に列選択信号Yを非選択
状態の接地電位(0V)に設定することにより実現され
る。後に説明するが、ビット線BLおよび/BLが所定
のプリチャージ電位にプリチャージされる構成の場合、
消去サイクル時にこのプリチャージ素子を非導通状態と
する。 (ii) 書込サイクル:消去動作完了後、記憶させるべ
き情報に従って電圧が印加される。今、フローティング
ゲート型トランジスタ501aのしきい値電圧をフロー
ティングゲート型トランジスタ501bのそれよりも高
く設定する場合の動作について図50を参照して説明す
る。
【0152】ワード線WLに高電圧Vppが印加され、
ビット線BLに高電圧Vpが印加される。ビット線/B
Lおよびノード502へは接地電位(0V)が印加され
る。高電圧Vppはたとえば約12V程度であり、高電
圧Vpはたとえば約7V程度である。フローティングゲ
ート型トランジスタ501aにおいて、ドレイン−ソー
ス間電位差が高電圧Vpであり、ドレイン領域近傍およ
びチャネル領域内においてアバランシェブレークダウン
より大量のホットエレクトロンが発生し、この発生した
ホットエレクトロンがワード線WL上に与えられた高電
圧Vppにより加速されてフローティングゲートへ注入
される。フローティングゲート型トランジスタ501b
においては、そのソースおよびドレインの電圧は等し
く、高電界が生じず、ホットエレクトロンは発生しな
い。したがってフローティングゲート型トランジスタ5
01bのしきい値電圧は初期値を有する。これにより、
フローティングゲート型トランジスタ501aのしきい
値電圧VT1がフローティングゲート型トランジスタ5
01bのしきい値電圧VT2よりも高くなる。
【0153】2つのフローティングゲート型トランジス
タを用いて1つのメモリセルを構成する場合、フローテ
ィングゲート型トランジスタのしきい値電圧を厳密に一
定の値に揃える要件が緩和される。2つのフローティン
グゲート型トランジスタのしきい値電圧に差があれば、
差動増幅器によりデータの読出を行なうことができるた
めである。したがって、この2つのフローティングゲー
トを用いて1つの不揮発性メモリセルを構成する場合、
アクセス時間が短くなるという利点に加えて、製造プロ
セスにおけるパラメータの制御が容易となるという利点
を備える。
【0154】図51は、ビット線負荷回路の構成を示す
図である。図51において、ビット線BLおよび/BL
に対し、制御信号φPRに応答して非導通状態とされる
プリチャージトランジスタ521aおよび521bがそ
れぞれ設けられる。プリチャージトランジスタ521a
および521bはpチャネルMOSトランジスタで構成
される。制御信号φPRは消去動作時に“H”となり、
プリチャージトランジスタ521aおよび521bをオ
フ状態とする。これにより消去サイクルにおいてビット
線BLおよび/BLをフローティング状態とすることが
できる。情報が書込まれたメモリセルMCにおいて、常
に一方のフローティングゲート型トランジスタがオフ状
態となる場合(書込時に一方のフローティングゲート型
トランジスタのしきい値電圧が電源電圧Vcc以上に変
化される場合)、一方のビット線には電流は流れない。
ビット線BLおよび/BLを電源電圧Vccと接地電位
の間の中間電位(たとえばVcc/2)の電位にプリチ
ャージする構成が利用されれば、消費電流を低減するこ
とができる。このビット線負荷回路は第1ないし第5の
実施例において利用されてもよい。
【0155】図52は、電流センス型差動増幅器の構成
の一例を示す図である。図52において、電流センス型
差動増幅器505は、電源電圧供給ノードとノード54
0aの間に設けられる電流/電圧変換用の抵抗素子53
5aと、電源電圧供給ノードとノード540bの間に設
けられる電流/電圧変換用の抵抗素子535bと、ノー
ド540aおよび540b上の信号電位を差動的に増幅
するためのnチャネルMOSトランジスタ531aおよ
び531bとを含む。トランジスタ531aはその一方
導通端子がノード541aに接続され、そのゲートがノ
ード540aに接続され、その他方導通端子がノード5
42に接続される。トランジスタ531bはその一方導
通端子がノード541bに接続され、その他方導通端子
がノード542に接続され、そのゲートがノード540
bに接続される。ノード540aおよび540bはそれ
ぞれ内部データ線DBおよび/DBに接続される。
【0156】差動増幅器505はさらに、ノード541
aおよび541bと電源電圧供給ノードとの間にそれぞ
れ設けられる抵抗素子532aおよび532bと、ノー
ド542と接地電位供給ノードとの間に設けられ、読出
指示信号φRに応答して導通するnチャネルMOSトラ
ンジスタ533を含む。トランジスタ533がオン状態
となることにより、ソースが共通に結合されたトランジ
スタ531aおよび531bに対する電流経路が形成さ
れる。内部データ線DBに多く電流が流れるとき、ノー
ド540aの電位がノード540bの電位よりも低くな
る。これにより、トランジスタ531bを介して電流が
流れ、ノード541bの電位が低下する。ノード541
aの電位は抵抗素子532aによりプルアップされた
“H”のレベルにある。これにより、内部データ線DB
および/DB上に現われた電流の有無に従って内部読出
データOQおよび/OQを生成することができる。
【0157】この差動増幅器505からの読出データO
Qおよび/OQはさらに増幅回路で増幅されて内部読出
データQとして出力バッファへ与えられてもよい。また
電流/電圧変換用の抵抗素子535aおよび535bは
ダイオード素子で置換えられてもよい。また差動増幅回
路505の構成としては、カレントミラー型の差動増幅
器またはバイポーラトランジスタを用いた差動増幅器が
用いられてもよい。図53はこの第6の実施例の不揮発
性メモリ装置の全体の構成を示す図である。図53にお
いて、不揮発性メモリ装置は、メモリセルが行および列
のマトリクス状に配列されたメモリセルアレイ600
と、アドレスラッチ602からのアドレス信号をデコー
ドし、メモリセルアレイ600内の対応のワード線を指
定するワード線指定信号を発生するロウデコーダ604
と、ロウデコーダ604からのワード線指定信号に従っ
てメモリセルアレイ600内の対応のワード線へワード
線駆動信号を伝達する高圧スイッチ回路606と、アド
レスラッチ602からのアドレス信号をデコードし、メ
モリセルアレイ600内の対応の列を指定する列選択信
号を発生するコラムデコーダ608と、コラムデコーダ
608からの列選択信号を動作モードに応じてレベル変
換して出力する高圧スイッチ回路610と、高圧スイッ
チ回路610からの列選択信号に従ってメモリセルアレ
イ600内の対応のビット線対を選択する列選択ゲート
612とを含む。
【0158】選択ワード線を駆動する高圧スイッチ回路
606へは、後に説明する書込/消去電圧発生回路61
4からの高電圧Vppまたは電源電圧Vccが与えられ
る。列選択信号を発生する高圧スイッチ回路610へ
は、書込/消去電圧発生回路614からの高電圧Vpま
たは電源電圧Vccが与えられる。メモリセルアレイ6
00において、メモリセルのソース線(図48に示すノ
ード502)の電位を設定するためのソース線スイッチ
回路616が設けられる。このソース線スイッチ回路6
16は、1行のメモリセルのソース電位を同時に設定す
る構成が利用されてもよく、また1列または単位セクタ
内のメモリセルのソース電位を同時に設定する構成が利
用されてもよい。このソース線スイッチ回路616の動
作制御は後に説明する書込/消去制御回路818により
行なわれる。
【0159】不揮発性メモリ装置はさらに、装置外部へ
データを出力するための出力バッファ620と、外部か
らの書込データを入力する入力バッファ622と、入力
バッファ622からの書込データをラッチするデータレ
ジスタ624と、データレジスタ624の保持するデー
タに従ってレベル変換を行なって選択されたビット線B
Lおよび/BLへデータを伝達する書込回路626を含
む。この書込回路626へは書込/消去電圧発生回路6
14からの高電圧Vpが与えられる。書込回路626
は、「書込前消去」動作時においては、ビット線BLお
よび/BLへ高電圧Vpを伝達する。「書込」サイクル
においては、このデータレジスタ624に保持されたデ
ータに従って高電圧Vpおよび接地電位GND(0V)
の電圧を発生して選択ビット線BLおよび/BL上へ伝
達する。この書込回路626の動作は、通常の「フラッ
シュメモリ」におけるものと同じであり、単に書込デー
タに従って相補な論理の信号を発生する点が異なってい
るだけであり、通常の「フラッシュメモリ」における書
込回路の構成を利用することができる。
【0160】メモリ装置はさらに、列選択ゲート612
により選択されたビット線対を流れる電流情報を検出す
るセンスアンプ628と、センスアンプ628により検
出された情報を出力バッファ620またはデータ比較器
629の一方へ出力する出力マルチプレクサ630を含
む。出力マルチプレクサ630は、データ書込時にはセ
ンスアンプ628からの読出データをデータ比較器62
9へ与える。通常動作時には出力マルチプレクサ630
がセンスアンプ628からの内部読出データを出力バッ
ファ620へ伝達する。データ比較器629は、書込サ
イクル時においては出力マルチプレクサ630から与え
られたデータとデータレジスタ624に保持されたデー
タとを比較し、正確にデータの書込が行なわれたか否か
の判別を行なう。消去サイクル時においては、データ比
較器629は、内部データ線DBおよび/DB両者に電
流が流れているか否かを判別し、メモリセルが消去状態
にされたか否かの判別を行なう。このデータ比較器62
9の動作制御は書込/消去制御回路618により行なわ
れる。
【0161】メモリ装置はさらに、外部から与えられる
制御信号/CE、/WE、および/OEに応答して指定
された動作モードを検出するモード検出回路634と、
書込/消去制御回路618の制御の下に活性化されて書
込動作時にアドレスを発生するアドレスカウンタ632
と、書込/消去制御回路618の制御の下にアドレスカ
ウンタ632の出力カウント値と外部からのアドレス信
号の一方を選択する入力バッファ636を含む。入力バ
ッファ636の出力がアドレスラッチ602へ与えられ
てラッチされる。
【0162】モード検出回路634は、通常のデータ読
出動作モードが指定されるときには出力バッファ620
を活性化する。データ書込動作モードが指定されたとき
には入力バッファ622を活性化するとともに書込/消
去制御回路618を活性化する。書込/消去制御回路6
18は、データ書込が指定されたとき、書込サイクル、
消去前書込サイクルおよび消去サイクルに必要な動作制
御を行なうとともに書込/消去電圧発生回路614に対
し必要な高電圧を発生させる。これらの各周辺回路の構
成は通常の「フラッシュメモリ」と同様である。
【0163】以上のように第6の実施例に従えば、相補
な信号線対に情報が読出されるため、高速でデータの読
出を行なうことができる。また、1つのメモリセルが2
つのフローティングゲート型トランジスタを備えている
ため、これらのフローティングゲート型トランジスタの
記憶情報を差動的に増幅するため、メモリセルに含まれ
るフローティングゲート型トランジスタのしきい値電圧
を厳密に一定の値に揃える必要はない。 [その他の変形例]この第6の実施例において示したメ
モリセルは、紫外線消去型のメモリセルであってもよ
い。紫外線照射用の透過窓を有するパッケージを利用す
る必要があり、価格が高くなるものの、高速アクセスが
可能となるという利点を実現することができる。
【0164】また第1ないし第5の実施例における不揮
発性SRAMの構成において、内部データ線は書込デー
タ線と読出データ線が別々のデータ線を用いて伝達され
る構成が利用されてもよい。また第1ないし第6の実施
例においては、フローティングゲート型トランジスタの
フローティングゲートへの電子の注入および引抜きはと
もにトンネリング電流を用いて行なわれる構成が利用さ
れてもよい。またフローティングゲートと基板(チャネ
ル領域)との間で電子の引抜きまたは注入が行なわれる
構成が利用されてもよい。
【0165】
【発明の効果】以上のようにこの発明の第1ないし第5
の実施例に従えば、SRAMセルの構成要素として、フ
ローティングゲート型トランジスタを用いたため、情報
を不揮発性的に記憶することのできるSRAMを実現す
ることができる。また第6の実施例に従えば、1つのメ
モリセルを2つのフローティングゲート型トランジスタ
で構成したため、相補な信号を差動的に増幅する構成を
利用することが可能となり、高速でデータの読出を行な
うことができる。
【0166】さらに、請求項1に係る不揮発性メモリ装
置においては、SRAMセルにおいて、負荷素子に代え
てフローティングゲート型トランジスタを利用し、これ
らのフローティングゲート型トランジスタの一方導通端
子と制御電極とを別々の電位が与えられるように構成し
たため、記憶すべき信号電位に応じてフローティングゲ
ートのコントロールゲートと一方導通端子の間に所望の
電圧を与えるとともに消去動作時にもこれらの一方導通
端子および制御電極ノードに所定の電圧を与えることが
可能となり、効率的にメモリセルの記憶情報を不揮発的
に記憶することができるとともに電気的にその不揮発的
に記憶した情報を消去することができる。
【0167】請求項2に係る不揮発性メモリセルは、記
憶ノードの信号電位を保持するフリップフロップ手段
と、記憶ノードの信号電をプルアップするための負荷素
子としてのフローティングゲート型トランジスタを含み
かつ各フローティングゲート型トランジスタの制御電極
と一方導通端子とは別々の電圧印加ノードに接続される
ように構成したため、効率的にフローティングゲートへ
の電子の注入およびフローティングゲートからの電子の
引抜きをすべて電気的に行なって記憶ノードの信号電位
を不揮発的に記憶することができる。
【0168】請求項3に係る不揮発性メモリセルにおい
ては、記憶ノードの信号電位を保持するためのフリップ
フロップと、これらの記憶ノードの信号電位をプルアッ
プするための負荷素子としてフローティングゲート型ト
ランジスタとが設けられており、また各フローティング
ゲート型トランジスタの一方導通端子と制御電極ノード
が別々の電圧印加ノードに接続される。これにより、フ
ローティングゲート型トランジスタにおいてアバランシ
ェブレークダウンによるホットエレクトロンを発生させ
てかつフローティングゲート方向へ加速するための電圧
を印加することができるとともに、これらの電圧印加端
子へファウラ−ノルドハイム型トンネリング電流が生じ
るに足る電圧を印加することが可能となり、効率的にフ
ローティングゲート型トランジスタのしきい値を変化さ
せることができ、情報を不揮発性的に記憶することので
きる不揮発性メモリセルを実現することができる。
【0169】
【0170】
【0171】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である不揮発性メモリ
装置のメモリセルの構成を示す図である。
【図2】図1に示すメモリセルの消去動作モード時にお
ける電圧印加状態を示す図である。
【図3】図1に示すメモリセルの不揮発性記憶動作モー
ド時における電圧印加条件を示す図である。
【図4】図1に示すメモリセルの消去動作モード時にお
ける電圧印加条件を示す図である。
【図5】第1の実施例における各動作モードに応じて電
圧を印加する構成を示す図である。
【図6】第1の実施例における動作モードに応じて電圧
を切換えて発生する他の構成を示す図である。
【図7】この発明の第2の実施例である不揮発性半導体
記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。
【図8】図7に示すメモリセルに含まれるフローティン
グゲート型トランジスタの初期状態を説明するための図
である。
【図9】この発明の第2の実施例における消去動作モー
ド時における電圧印加条件を示す図である。
【図10】第1の実施例における不揮発性メモリ装置の
全体の構成を概略的に示す図である。
【図11】この発明の第2の実施例による不揮発性メモ
リセルの構成および不揮発性記憶動作モード時における
電圧印加条件を示す図である。
【図12】第2の実施例における不揮発性メモリセルの
不揮発性記憶動作モード時における電圧印加状態を示す
図である。
【図13】第2の実施例におけるメモリセルの消去動作
時における電圧印加条件を示す図である。
【図14】第2の実施例における消去動作モード時にお
ける電圧印加条件を示す図である。
【図15】第2の実施例に係る不揮発性メモリ装置の全
体の構成を概略的に示す図である。
【図16】第2の実施例における不揮発性記憶動作モー
ドを示す波形図である。
【図17】第2の実施例における消去動作モードを示す
信号波形図である。
【図18】第2の実施例における制御信号を発生するた
めの構成を示す図である。
【図19】図15に示す高圧制御回路の構成を概略的に
示すブロック図である。
【図20】図19に示す高圧制御回路で与えられる制御
信号を説明するための図である。
【図21】図15に示すゲートの構成の一例を示す図で
ある。
【図22】図15に示す書込回路の構成および動作を示
す図である。
【図23】図15に示すデータラッチの構成の一例を示
す図である。
【図24】図15に示すセンスアンプの構成の一例を示
す図である。
【図25】第2の実施例である不揮発性半導体記憶装置
の周辺回路の構成を概略的に示す図である。
【図26】第2の実施例の変形例を示す図である。
【図27】この発明の第3の実施例である不揮発性半導
体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。
【図28】第3の実施例のメモリセルの不揮発性記憶動
作モード時における電圧印加状態を示す図である。
【図29】第3の実施例の不揮発性メモリセルの不揮発
性記憶動作モードを示す信号波形図である。
【図30】第3の実施例における消去動作モードを説明
するための図である。
【図31】第3の実施例における消去動作モードを示す
信号波形図である。
【図32】この発明の第3の実施例である不揮発性半導
体メモリ装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図33】図32に示す電圧発生回路の構成の一例を示
す図である。
【図34】図32に示すロウデコーダおよびワードドラ
イバの構成の一例を示す図である。
【図35】図32に示す書込回路の構成の一例を示す図
である。
【図36】この発明の第4の実施例である不揮発性半導
体メモリ装置のメモリセルの構成を示す図である。
【図37】この発明の第4の実施例における不揮発性記
憶動作モード時における動作を示す信号波形図である。
【図38】第4の実施例における不揮発性記憶動作モー
ド時における電圧印加条件を示す図である。
【図39】第4の実施例における消去動作モード時にお
ける電圧印加条件を示す図である。
【図40】第4の実施例に係る不揮発性メモリ装置の全
体の構成を示す図である。
【図41】図40に示すソース電位設定回路およびスイ
ッチ回路の構成の一例を示す図である。
【図42】図40に示す書込回路の構成の一例を示す図
である。
【図43】この発明の第4の実施例である不揮発性メモ
リ装置の変形例を示す図である。
【図44】この発明の第5の実施例である不揮発性メモ
リ装置の構成を示す図である。
【図45】この発明の第5の実施例である不揮発性メモ
リ装置の変形例を示す図である。
【図46】この発明の第6の実施例である不揮発性メモ
リ装置の要部の構成を示す図である。
【図47】この発明の第6の実施例のデータ読出動作を
示す信号波形図である。
【図48】この発明の第6の実施例の消去前書込動作時
における電圧印加条件を示す図である。
【図49】この発明の第6の実施例における消去動作サ
イクルにおける電圧印加条件を示す図である。
【図50】第6の実施例における書込サイクルにおける
電圧印加条件の一例を示す図である。
【図51】第6の実施例におけるビット線周辺部の構成
を示す図である。
【図52】図46に示す電流センス型差動増幅器の構成
の一例を示す図である。
【図53】この発明の第6の実施例である不揮発性メモ
リ装置の全体の構成を示す図である。
【図54】従来の不揮発性メモリセルの構成および断面
構造を示す図である。
【図55】従来の不揮発性メモリセルにおけるフローテ
ィングゲートへの電子の注入動作を説明するための図で
ある。
【図56】従来の不揮発性メモリセルにおけるフローテ
ィングゲートから電子の引抜き動作を説明するための図
である。
【図57】フローティングゲートに含まれる電子の量と
そのしきい値電圧の関係を説明するための図である。
【図58】従来の不揮発性メモリ装置におけるデータ読
出を説明するための図である。
【図59】従来のSRAMセルの構成を示す図である。
【図60】従来の不揮発性SRAMセルの構成を示す図
である。
【符号の説明】
1a,1b フローティングゲート型トランジスタ 2a,2b nチャネルMOSトランジスタ 3a,3b アクセストランジスタ 4a,4b 電源ノード 5 制御電極ノード 20 メモリセルアレイ 40 モード検出回路 42 電圧発生回路 44 電圧発生回路 100a,100b フローティングゲート型トランジ
スタ 101 フローティングゲート型トランジスタ 110 センスアンプ 112 データラッチ 114 降圧制御回路 116 ゲート 118 書込回路 132 制御信号発生回路 191 カウンタ 192 セル選択信号発生回路 193 マルチプレクサ 194 ロウデコーダ 195 コラムデコーダ 210 制御回路 212 電圧発生回路 214 カウンタ 216 マルチプレクサ 218 ロウデコーダ 220 ワードドライバ 222 コラムデコーダ 224 列ドライバ 226 列選択ゲート 230 書込回路 232 センスアンプ 234 データラッチ 301a,301b フローティングゲート型トランジ
スタ 303a,303b 電源ノード 402 電圧発生回路 404 ソース電位設定回路 406 スイッチ回路 410 制御回路 414 カウンタ 416 マルチプレクサ 418 ロウデコーダ 420 ワードドライバ 422 コラムデコーダ 424 列ドライバ 426 列選択ゲート 430 書込回路 432 センスアンプ 434 データラッチ 501a,501 フローティングゲート型トランジス
タ 502 ノード 505 電流センス型差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−76582(JP,A) 特開 平5−101683(JP,A) 特開 平2−66798(JP,A) 特開 平4−127478(JP,A) 特開 平5−62487(JP,A) 特開 平2−54619(JP,A) 特開 平7−226088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/00 - 16/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行および列のマトリクス状に配列される
    複数のメモリセルを備え、前記複数のメモリセルの各々
    は、互いに相補な論理のデータ信号をラッチするための
    第1および第2のノードの信号電位をラッチするように
    接続される交差結合された1対のトランジスタと、前記
    第1および第2のノードと第3および第4のノードとの
    間に各々接続されかつそれぞれのコントロールゲートが
    第5のノードに接続される第1および第2のフローティ
    ングゲート型トランジスタを含み、 第1の動作モード時に、前記第3および第4のノードの
    電位を第1の電位に設定しかつ前記第5のノードを前記
    第1の電位よりも高い第2の電位に設定し、第2の動作
    モード時に前記第3および第4のノードを第3の電位に
    設定しかつ前記第5のノードを前記第1および第3の電
    位よりも低い第4の電位に設定し、かつさらに第3の動
    作モード時に前記第3、第4および第5のノードを前記
    第3および第4の電位の間の電位に設定する電位設定手
    段を備える、不揮発性メモリ装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2のノードの信号電位を不
    揮発的に記憶するための不揮発性メモリセルであって、 交差結合された1対のトランジスタを含み、前記第1お
    よび第2のノードの互いに相補な論理の信号電位をラッ
    チするためのフリップフロップ手段と、 電源ノードと前記第1および第2のノードとの間に各々
    接続され、前記第1および第2のノードの信号電位を不
    揮発的に記憶するための1対のフローティングゲート型
    トランジスタとを備え、前記1対のフローティングゲー
    ト型トランジスタのコントロールゲートは制御電極ノー
    ドに接続され、前記電源ノードおよび制御電極ノード
    は、通常動作モード時には所定の電源電圧を受け、前記
    第1および第2のノードの信号電位を不揮発的に記憶す
    る動作モード時には前記電源ノードおよび制御電極ノー
    ドは各々前記電源電圧よりも高い第1の高電圧と前記第
    1の高電圧よりも高い第2の高電圧を受け、かつさらに
    不揮発的に記憶した信号電位を消去する動作モード時に
    は前記電源ノードおよび制御電極ノードはそれぞれ高電
    圧および接地電位を受ける、不揮発性メモリセル。
  3. 【請求項3】 第1および第2のノードの電位を不揮発
    的に記憶するための不揮発性メモリセルであって、 交差結合された1対の電界効果トランジスタを含み、前
    記第1および第2のノードの互いに相補な論理の信号電
    位をラッチするためのフリップフロップ手段と、 電源ノードと前記第1のノードおよび前記電源ノードと
    第2のノードとの間の少くとも一方に接続されるフロー
    ティングゲート型トランジスタとを備え、前記フローテ
    ィングゲート型トランジスタのコントロールゲートは制
    御電極ノードに接続され、前記電源ノードおよび制御電
    極ノードは通常動作モードには所定の電源電圧を受け、
    前記第1および第2のノードの信号電位を不揮発的に記
    憶する動作モード時には、前記フローティングゲート型
    トランジスタの一方にアバランシェブレークダウンによ
    るホットエレクトロンによるフローティングゲートへの
    電子の注入を生じさせるに足る電位差を有する電圧を前
    記電源ノードと前記制御電極ノードが受け、かつこの不
    揮発的に記憶した第1および第2のノードの信号電位の
    消去動作モード時には、電子が注入されたフローティン
    グゲートトランジスタにおいてフローティングゲートか
    ら前記電源ノードへのトンネリング電流を生じさせるに
    足る電位差を有する電圧を前記電源ノードおよび制御電
    極ノードが受ける、不揮発性メモリセル。
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