JP3408309B2 - 密閉形コンプレッサならびにこのコンプレッサを用いた冷凍装置 - Google Patents

密閉形コンプレッサならびにこのコンプレッサを用いた冷凍装置

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JP3408309B2
JP3408309B2 JP03701794A JP3701794A JP3408309B2 JP 3408309 B2 JP3408309 B2 JP 3408309B2 JP 03701794 A JP03701794 A JP 03701794A JP 3701794 A JP3701794 A JP 3701794A JP 3408309 B2 JP3408309 B2 JP 3408309B2
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    • Y10S417/00Pumps
    • Y10S417/902Hermetically sealed motor pump unit

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音防止対策や振動防
止対策を施した密閉形コンプレッサならびにこのコンプ
レッサを用いた冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍ショーケース,冷蔵庫等の冷凍装置
や空気調和機にはコンプレッサ,コンデンサ,キャピラ
リチューブ等の減圧装置およびエバポレータを順次備え
た冷凍サイクルが組み込まれている。
【0003】この冷凍サイクルに組み込まれるコンプレ
ッサは、図18に示すように密閉ケース1内に、固定子
2aと回転子2bとからなる電動機3と、この電動機3
に回転軸4を介して駆動連結される圧縮機械5とが収容
される。密閉ケース1は有底筒状の本体ケース部6aと
この本体ケース部6aの開放部を覆うカバーケース部6
bとの2ピース構造に構成される。
【0004】一方、この種のコンプレッサを搭載した冷
蔵庫や空気調和機等は一般家庭で使用される場合が多
く、設計や製造段階からコンプレッサ性能とともに騒音
対策に多くの注意を払わなければならない。特に、冷蔵
庫や空気調和機等は騒音発生源としてコンプレッサの占
める割合が大きく、騒音防止対策を施した低騒音タイプ
のコンプレッサの開発が強く要求されている。
【0005】コンプレッサは密閉ケース1内に電動機3
と圧縮機械5とが収容されており、この電動機3と圧縮
機械5とがコンプレッサ騒音発生源として大きなウエイ
トを占める。電動機3や圧縮機械5で発生する騒音は、
密閉ケース1を透過したり、密閉ケース2を振動させて
外部に出ていく。このため、低騒音タイプのコンプレッ
サを開発するためには、密閉ケース1の肉厚を厚くする
のが最も容易で、騒音防止効果が高いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンプレッサの
密閉ケース1は有底筒状の本体ケース部6aとカバーケ
ース部6bとの2ピース構造であり、本体ケース部6a
はディスクプレート状ケース素材(ワーク)を深絞り加
工により有底筒状に成形加工している。しかし、本体ケ
ース6aが深絞り加工により形成されるために、ケース
肉厚と絞り長さ(深さ)がプレス機械のプレス能力によ
って大きな制約を受け、本体ケース部6aの肉厚を厚く
しようとすると、非常に大きなプレス力が要求される一
方、本体ケース部6aの肉厚を厚くすることに加工精度
上の限界があり、必要とするケース肉厚まで厚くするこ
とができない問題があった。
【0007】単純に本体ケース部6aのケース肉厚を厚
くしようとすると、大型のプレス機械を用いて大きな加
工力で深絞り成形加工すればよいが、この場合には、ワ
ーク変形量が大きく、成形型とワーク(ケース素材)の
かじりが発生したり、ワークの損傷による割れが発生し
たり、ワークの最小肉厚(設計仕様値)の確保が困難で
歩留りが悪い等の問題があった。
【0008】また、冷蔵庫は一般に室内に据え付けるた
めに、コンプレッサ騒音に関しては特に敏感で厳しいも
のがあり、中でも300Hz〜500Hzの低周波数帯
の騒音は耳障りな音として問題になっており、この低周
波数帯の騒音を如何に下げるかも大きな技術的課題にな
っている。
【0009】コンプレッサの低周波騒音は、電動機に起
因する電磁騒音であり、この電磁騒音の発生を抑えるモ
ータ設計ができないのが実情であった。電動機には、モ
ータ効率,トルク,製造性を考慮した設計プログラムは
存在するが、騒音防止に関する設計プログラムは存在せ
ず、実際には製造された電動機を密閉ケースに組み込む
組込試験時にモータ騒音が高い場合は、モータ巻線仕様
変更等を行なって騒音低減策を施すようになっていた。
【0010】しかし、このモータ巻線仕様変更等による
騒音低減対策では、コンプレッサの低周波騒音を充分に
軽減させることができず、この低周波騒音を充分に低減
させるには、密閉形コンプレッサを如何に設計すればよ
いか問題になっていた。
【0011】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、コンプレッサ騒音や振動を低減させた低騒音お
よび低振動タイプの密閉形コンプレッサならびにこのコ
ンプレッサを用いた冷凍装置を提供することを目的とす
る。
【0012】本発明の他の目的は、密閉ケースの本体ケ
ース部の肉厚を厚くしてケース剛性を向上させるととも
に、密閉ケース内の電動機や圧縮機械の振動を低減させ
てコンプレッサ性能を向上させた密閉形コンプレッサな
らびにこのコンプレッサを用いた冷凍装置を提供するこ
とにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、剛性の高い本
体ケース部を容易かつ経済的に成形加工できる一方、コ
ンプレッサ騒音を低減させて静音特性に優れた密閉形コ
ンプレッサならびにこのコンプレッサを用いた冷凍装置
を提供するにある。
【0014】本発明の別の目的は、全周波数帯域で騒音
レベルを低減させ、静音特性に優れた密閉形コンプレッ
サならびにこのコンプレッサを用いた冷凍装置を提供す
るにある。
【0015】本発明のさらに別の目的は、300Hz〜
500Hzの低周波のモータ電磁音を低減させ、静音特
性に優れた密閉形コンプレッサを提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る密閉形コン
プレッサは、上述した課題を解決するために、請求項1
に記載したように、密閉ケース内に、固定子と回転子と
からなる電動機と、この電動機に駆動連結される圧縮機
械とを収容した密閉形コンプレッサにおいて、前記密閉
ケースを筒状の本体ケース部とこの本体ケース部の両側
開口部を覆うカバーケース部との3ピース構造に構成
し、前記本体ケース部は矩形の板状鋼板を丸曲げ加工
し、合せ部を溶接にて接合して継ぎ目を形成し、前記本
体ケース部の継ぎ目の位置を、密閉ケース内に固定され
る固定子鉄心の外径切欠部に位置合せする一方、前記本
体ケース部の肉厚をカバーケース部の肉厚の1.25倍
から1.4倍とし、さらに、前記圧縮機械はロータリタ
イプに構成し、このロータリ式圧縮機械の回転軸を水平
方向に配置するとともに圧縮機械のブレードを密閉ケー
スの底部に形成される潤滑油の油溜めに浸漬させたもの
である。
【0017】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る密閉形コンプレッサは、請求項2に記載した
ように、電動機の固定子は固定子鉄心が積層状態で密閉
ケースに固定される一方、上記固定子の軸方向長さを固
定子鉄心の半径寸法以上に設定したものである。
【0018】さらにまた、本発明に係る密閉形コンプレ
ッサは、上述した課題を解決するために、請求項3に記
載したように、密閉ケース内に、固定子と回転子とから
なる電動機と、この電動機に駆動連結される圧縮機械と
を収容した密閉形コンプレッサにおいて、前記密閉ケー
スに電動機の固定子が固定子鉄心を積層した状態で固定
される一方、上記固定子の軸方向長さを固定子鉄心の半
径寸法以上に設定したものである。
【0019】また、本発明に係る冷凍装置は、上述した
課題を解決するために、請求項4に記載したように、コ
ンプレッサ,コンデンサ,減圧装置およびエバポレータ
を順次接続して構成される冷凍サイクルを備えた冷凍装
置において、前記冷凍サイクルのコンプレッサに請求項
1ないし3のいずれかに記載の密閉形コンプレッサを用
いたものである。
【0020】
【作用】請求項1に係る密閉形コンプレッサは、密閉ケ
ースを筒状本体ケース部とこの本体ケース部の両側開口
部を覆うカバーケース部との3ピース構造とし、本体ケ
ース部の肉厚をカバーケース部の肉厚より厚くしたの
で、騒音発生源である密閉ケース内の電動機や圧縮機械
からの透過音を効果的に遮蔽できる一方、本体ケース部
のケース剛性が向上し、密閉ケース内に収容される電動
機や圧縮機械の振動を低減させることができ、低騒音お
よび低振動タイプの密閉形コンプレッサとなる。
【0021】コンプレッサの密閉ケースを3ピース構造
としたので、両側カバーケース部は深絞り加工を必要と
せず、変形量が小さいので、プレス加工で成形すること
が容易にできるので、カバーケース部のかじりや割れ等
の損傷を有効的に防止でき、歩留りが向上する。
【0022】また、密閉形コンプレッサは、丸曲げ加工
を採用することで、矩形の板状鋼板を用いて密閉ケース
の本体ケース部を構成でき、深絞り加工が不要となるの
で、肉厚の厚い本体ケース部を容易にかつ経済的に成形
でき、本体ケース部の剛性を高めることができる。
【0023】さらに、密閉形コンプレッサにおいては、
本体ケース部の肉厚をカバーケース部の肉厚の1.25
倍〜1.4倍程度とすることで、冷凍ショーケースや、
冷蔵庫、空気調和機等の冷凍装置として実用可能な騒音
レベルまでコンプレッサ騒音を低減させることができ
る。
【0024】さらにまた、密閉形コンプレッサにおいて
は、本体ケース部の継ぎ目の位置を、密閉ケース内に収
容される電動機の固定子鉄心の外径切欠部に合せること
で、丸曲げ加工により本体ケース部の継ぎ目部分の内径
精度が出なくても、固定子鉄心の圧入を円滑かつスムー
ズに行なうことができ、本体ケース部の継ぎ目部分の破
断を防止し、信頼性を向上させることができる。
【0025】またさらに、密閉形コンプレッサは、本体
ケース部の継ぎ目部分が密閉ケースの底部に形成され、
ロータリ式圧縮機械の回転軸を水平方向に配置するとと
もに圧縮機械のブレードをケース底部の潤滑油の油溜め
に浸漬させたので、本体ケース部の継ぎ目部分である溶
接部を隠すことができ、銘板等のプレート取付位置を広
く使用することができる。銘板等の取付位置に溶接部分
の突起や周辺のスパッタがなく、銘板等の取付けや張付
けが容易となる。
【0026】さらにまた、本体ケース部の継ぎ目部分に
冷媒配管が配設されることもなく、この継ぎ目部分はロ
ータリ式圧縮機械のブレード背面に対向し、かつ電動機
の固定子鉄心の外径切欠部に対向しているので、圧縮機
械や固定子鉄心の密閉ケース内への挿入がスムーズにな
り、固定子鉄心挿入時に本体ケース部の継ぎ目部分であ
る溶接部の破断を効果的に防止できる。
【0027】請求項2に係る密閉形コンプレッサにおい
ては、密閉ケース内に収容される電動機において、密閉
ケースに積層状態で固定される固定子の軸方向長さを固
定子鉄心の半径寸法以上に設定したので、全周波数帯に
亘る音圧レベル、特に耳障りな300Hz〜500Hz
程度の低周波数帯の騒音を低減させることができ、コン
プレッサ騒音を効果的に低減させることができる。
【0028】請求項3に係る密閉形コンプレッサにおい
ては、電動機の固定子を構成する固定子鉄心の積層厚
(軸方向長さ)を固定子鉄心の半径寸法以上としたの
で、最も耳障りな300Hz〜500Hzの低周波数帯
のモータ電磁音を低減させることができる。
【0029】請求項4に係る冷凍装置においては、この
冷凍装置の機械室の遮音構造を改良しなくても、充分な
騒音低減を図ることができる。遮音構造を改良する必要
がないので、放熱効果に悪影響が及ばず、コンプレッサ
の過熱対策上も優れたものとなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。
【0031】図1および図2は本発明に係る密閉形コン
プレッサを冷蔵庫の冷凍サイクル10に適用した例を示
す。
【0032】この冷凍サイクル10は、基本的には密閉
形コンプレッサ11,コンデンサ12,減圧装置13お
よびエバポレータ14を順次冷媒配管15で接続した閉
じた冷媒循環回路を構成している。
【0033】この冷凍サイクル10は具体的には、図2
に示すように、密閉形コンプレッサ11,蒸発パイプ1
6,サブコンデンサ17,オイルクーラ18を経てコン
デンサ12を構成するメインコンデンサ19,クリーン
パイプ20に順次接続された後、ドライヤ21からキャ
ピラリチューブ22等の減圧装置13を経てエバポレー
タ14に接続される。このエバポレータ14は続いてア
キュムレータ23およびマフラ24を経てサクションパ
イプ25により密閉形コンプレッサ11の吸込側に接続
され、閉じた冷凍サイクル循環回路が構成される。
【0034】密閉形コンプレッサ11は、図2に示すよ
うに、冷蔵庫の本体ケーシング27の背側下部に形成さ
れる機械室28に設置される。このコンプレッサ11は
コンプレッサ用冷媒を圧縮して高温高圧化し、冷凍サイ
クル10に吐出するようになっているが、このコンプレ
ッサ用冷媒にオゾン層を破壊することがないHFC(ハ
イドロフルオロカーボン)冷媒である1,1,1,2−
テトラフルオロエタン(以下R134a冷媒という。)
が用いられる。R134a冷媒はHCFC冷媒のR22
冷媒に近い冷媒特性を有する。
【0035】R134aのHFC冷媒を採用した密閉形
コンプレッサ11は図3に示すように構成される。
【0036】この密閉形コンプレッサ11は例えば横置
型ロータリコンプレッサであり、密閉ケース30内に電
動機31とこの電動機31により駆動されるロータリ式
圧縮機械32とが収容される。
【0037】密閉ケース30は円筒状の本体ケース部3
0aとこの本体ケース部30aの両側に開口部を覆うよ
うに設けられるカバーケース部30b,30cとからな
る3ピース構造に形成され、本体ケース部30aとカバ
ーケース部30b,30cを全周溶接により密閉構造に
一体に組み立てて構成される。
【0038】密閉ケース30の本体ケース部30aは図
4に示すように、矩形の板状鋼板を丸曲げ加工し、合せ
部33を溶接接合して継ぎ目に構成したものである。本
体ケス部30aは丸曲げ加工により成形加工されるの
で、従来の深絞り加工が不要となり、容易にかつ経済的
に成形できる。本体ケース部30aの肉厚はカバーケー
ス部30b,30cの肉厚より厚く形成され、本体ケー
ス部30aのケース剛性を高めている。
【0039】また、電動機31は密閉ケース30に圧入
される固定子(ステータ)34と、この固定子34に回
転自在に設けられる回転子(ロータ)35とを有し、こ
の回転子35に回転軸36が軸装される。固定子34は
プレート状の固定子鉄心34aが積層状態で密閉ケース
30の本体ケース部30aに圧入されたり、焼ばめで挿
入される一方、固定子34に設けられる固定子巻線37
のコイルエンド部37aは束ねられ、口出線38を介し
て電源端子39に接続される。この電源端子39は密閉
ケース30のカバーケース部30cに取り付けられる。
【0040】また、電動機31の回転子35に軸装され
る回転軸36は水平方向に配置され、ロータリ式圧縮機
械32のメインベアリング44およびサブベアリング4
5により回転自在に支持される。メインベアリング44
は密閉ケース30内に固定される支持枠46に取り付け
られる一方、このメインベアリング44とシリンダとし
てのシリンダブロック47およびサブベアリング45に
より内部にシリンダ室47が形成され、このシリンダ室
48にピストンローラ49が収容される。
【0041】ピストンローラ49は回転軸36のクラン
ク部36aに装着され、回転軸36の回転に伴ってシリ
ンダ室48内で偏心回転せしめられる。このピストンロ
ーラ49にスプリング50で押圧されたブレード51が
外側から押圧接触し、シリンダ室48内を吸込側と吐出
側とに区画している。ピストンローラ49の偏心回転に
伴い、サクションパイプ25を通ってシリンダ室48内
に吸い込まれたHFC冷媒は圧縮されて高温高圧化し、
吐出側から吐出ポート53を経て吐出室54に吐出され
る。
【0042】吐出室54に吐出されたHFC冷媒は続い
て密閉ケース30内に案内された後、冷媒配管である吐
出配管55を経てコンデンサ12側に送られる。
【0043】また、密閉ケース30内のケース底部に
は、油溜り56が形成され、この油溜り56には圧縮機
械32の摺動部を潤滑する潤滑油(冷凍機油)57が貯
溜されている。貯溜された潤滑油57はオイルポンプ5
8によりオイル供給管59を経て回転軸36の軸受部等
の摺動部に供給され、摺動部をオイル潤滑している。オ
イルポンプ58はブレード51の進退作用に共同して貯
溜された潤滑油をオイル供給管59に吸い込んで摺動部
に供給するようになっている。
【0044】密閉ケース30内に貯溜される潤滑油57
はオイルクーラ18により冷却され、潤滑油57の潤滑
性能を維持するようになっている。オイルクーラ18は
潤滑油57および密閉ケース30内の冷媒を冷却するよ
うに環状に多重巻された熱交換パイプ60を密閉ケース
30のカバーケース部30b内に配設している。
【0045】オイルクーラ18をこのように配設すれ
ば、オイルクーラ18は本体ケース部30aよりも肉厚
が薄く熱伝達し易いカバーケース部30b内にあるの
で、密閉ケース30外部の外気との熱交換作用が効果的
に得られ易く、潤滑油および密閉ケース30内冷媒の冷
却効果を高めることができる。
【0046】なお、図3に示す密閉形コンプレッサは、
横置型であるため、オイルクーラ18による冷却効果は
潤滑油と冷媒の両方に働くが、縦置型でオイルクーラを
密閉ケース下端側に設けた場合には、冷却効果は潤滑油
全体に良好に働く。
【0047】ところで、密閉形コンプレッサ11のコン
プレッサ摺動部を潤滑する潤滑油57には、鉱油(ナフ
テン系油)でもよいが、潤滑油の劣化や炭化を生じさせ
ないように耐熱性に優れたエステル系油が用いられる。
【0048】潤滑油57にエステル系油を用いることに
より耐熱性に優れたものとなり、オイルクーラ18の冷
却作用の助けを受けて潤滑油57の劣化や炭化を有効的
に防止でき、潤滑油57の潤滑性能の低下を有効的に防
止できる。
【0049】この潤滑油57により、ロータリ式圧縮機
械32の軸受面やピストンローラ49,ブレード51間
の摺動面を効率よく潤滑でき、密閉形コンプレッサ11
のコンプレッサ性能を向上させ、コンプレッサの信頼性
を充分に維持できる。
【0050】次に、密閉形コンプレッサおよび冷凍サイ
クルの作用を説明する。
【0051】密閉形コンプレッサ11の電動機31に通
電することにより、電動機31が駆動され、回転子35
が回転駆動せしめられる。この回転子35の回転に伴っ
て回転軸36が一体に回転し、回転軸36のクランク部
36aに装着されたピストンローラ49がシリンダ室4
8内を偏心回転せしめられる。これにより、ロータリ式
圧縮機械32が駆動される。
【0052】ピストンローラ49の偏心回転により、サ
クションパイプ25を通ってシリンダ室48の吸込側に
案内されたHFC冷媒はシリンダ室48内で圧縮され、
高温高圧となってその吐出側から吐出室54を経て密閉
ケース30内に吐出される。密閉ケース30内に吐出さ
れたHFC冷媒は続いて吐出パイプ55を経て冷凍サイ
クル10の蒸発パイプ16に送られ、この蒸発パイプ1
6で蒸発皿に貯溜されたドレン水を蒸発させている。
【0053】蒸発パイプ16でドレン水を蒸発させたH
FCの吐出冷媒は続いてサブコンデンサ17に案内され
て放熱し、冷却された後、オイルクーラ18に案内さ
れ、ここで密閉ケース30内に貯溜された潤滑油57を
冷却し、この劣化を防止し、潤滑性能を維持している。
オイルクーラ18により密閉ケース30内が過熱するの
が防止される。
【0054】オイルクーラ18を出たHFC冷媒は、続
いてコンデンサ12に送られ、メインコンデンサ19や
クリーンパイプ20で放熱される。クリーンパイプ20
はコンデンサ19に直列接続されてコンデンサ機能を有
し、庫内と室温の温度差に起因して生じる本体前面への
結露を防止するものである。
【0055】クリーンパイプ20を経たHFC冷媒はド
ライヤ21で乾燥された後、減圧装置13であるキャピ
ラリチューブ22に案内されて減圧され、断熱膨脹せし
められる。減圧装置13はキャピラリチューブ22に代
えて膨脹弁であってもよい。
【0056】キャピラリチューブ22で減圧されたHF
C冷媒は、続いてエバポレータ14に案内され、このエ
バポレータ14で周囲から熱を奪って蒸発せしめられ
る。エバポレータ14で蒸発したHFC冷媒は、アキュ
ムレータ23にて気液分離され、ガス成分がサクション
パイプ25に案内される。HFC冷媒の液成分はこのア
キュムレータ23内に貯えられる。
【0057】サクションパイプ25に案内されたHFC
冷媒ガスは必要に応じて設けたマフラ24により消音さ
れた後、密閉形コンプレッサ11の吸込側に吸引されて
次のコンプレッサ11で再び圧縮され、次の冷凍サイク
ル10に備えられる。
【0058】ところで、密閉形コンプレッサ11は、密
閉ケース30が図3に示すように筒状の本体ケース部3
0aとこの本体ケース部30aの両側開口部を覆うカバ
ーケース部30b,30cとの3ピース構造に形成さ
れ、本体ケース部30aは矩形の板状鋼板を丸曲げ加工
することにより成形加工したので、本体ケース部30a
の肉厚(板厚)は板状鋼板の選択により容易に変化させ
ることができ、厚肉構造とすることができる。本体ケー
ス部30aを厚肉構造としても丸曲げ加工であるため、
深絞り加工が不要となり、成形加工が容易かつ経済的で
あり、この成形加工により円筒状の構造と容易にするこ
とができる。したがって、本体ケース部30aは必要設
計厚さの肉厚を容易に確保することができる。
【0059】本体ケース部30aの肉厚は、カバーケー
ス部30b,30cの肉厚の1.25倍から1.4倍程
度とすることが望ましい。本体ケース部30aの肉厚
(ケース板厚)を厚くすることにより、ケース剛性がア
ップし、電動機31やロータリ式圧縮機械32からの騒
音の軽減が図れ、密閉形コンプレッサ11や冷蔵庫等の
機器自体の振動を低減させることができ、実用可能な騒
音レベルまでコンプレッサ騒音を全周波数帯に亘って低
減させることができる。
【0060】また、本体ケース部30aの肉厚を厚くす
ることにより、振動発生源である電動機31やロータリ
式圧縮機械32からの透過音を従来以上に遮蔽すること
ができ、騒音の軽減を図ることができる。
【0061】本体ケース部30aの両側に全周溶接によ
り密閉状態に固定されるカバーケース部30b,30c
は、本体ケース部30aほど厚肉構造とする必要がな
い。これは、電動機31や圧縮機械32からの騒音の大
半は本体ケース部30aから放出され易く、本体ケース
部30aを厚肉構造とすれば、有効的な騒音防止対策を
施すことができるからである。
【0062】逆に、カバーケース部30b,30cを厚
肉構造としなくても、一方のカバーケース部30bには
吸込配管25や冷却配管61等の冷媒配管や支持装置6
2を構成するケース支持部材としての支持ピン(スタッ
ドピン)63が取り付けられ、充分な剛性が保たれる一
方、他方のカバーケース部30cにも吐出配管55等の
冷媒配管や支持装置65を構成するケース支持部材とし
ての支持金具66が溶接にて取り付けられ、充分な剛性
が保たれる。
【0063】しかして、密閉形コンプレッサ11の密閉
ケース30は冷蔵庫の背側下部に形成される機械室28
に両側が図5ないし図7に示すように支持装置62,6
5により防振構造に3点支持される。
【0064】一方の支持装置62は、支持脚68が機械
室28のベース67上に設置され、この支持脚68の上
部に防振体69を介装し、この防振体69に支持ピン6
3を支持させた1点支持構造である。
【0065】他方の支持装置65は2点支持構造でベー
ス67上の支持脚70の対をなす支持フランジ71上に
防振体72が載置され、この防振体72を上に支持金具
66が設置されて密閉ケース30はベース67上に支持
される。両支持装置62,65の3つの支持点により形
成される平面内に回転軸36の軸線が含まれるようにな
っている。
【0066】また、密閉ケース30の本体ケース部30
aの合せ部33である継ぎ目部分は図4に示すようにケ
ース底部に位置するようにセットされる。継ぎ目の溶接
部分を本体ケース部30aの底部に形成することによ
り、外部に露出せず、密閉形コンプレッサ11の美的外
観を向上させることができる。また、継ぎ目部分以外の
広い箇所に銘板等のプレートを取着あるいは貼着できる
ので、銘板等のプレート取付位置を広く使用することが
でき、さらに銘板等の取付位置に継ぎ目である溶接部分
のスパッタや突起が存在しないので、銘板等の取付や張
付けが容易となり、取付自由度が向上する。
【0067】さらに、吸込配管25や吐出配管55,冷
却配管61等の冷媒配管をカバーケース部30b,30
cに配設することにより、冷媒配管を本体ケース部30
aの継ぎ目部分に取り付ける必要がない。冷媒配管2
5,55,61を本体ケース部30aの継ぎ目部分以外
の領域に配設することにより、配管穴穿設時に継ぎ目の
溶接部分が破断するのを防止でき、また、配管穴は継ぎ
目部分のように残留歪の残らない領域に設けることがで
きるので、配管穴の穴加工精度を向上させることができ
る。
【0068】さらにまた、本体ケース部30aの継ぎ目
部分は、ロータリ式圧縮機械32のブレード背面に対向
して密閉ケース底部にセットされるので、ロータリ式圧
縮機械32やその支持部が本体ケース部30aの継ぎ目
部分を迂回して収容させることができ、また、本体ケー
ス部30aの継ぎ目部分に冷媒配管を配設する必要もな
いので、配管穴穿設時に本体ケース部30aの継ぎ目部
分の溶接破断を防止することができる。
【0069】さらに、密閉ケース30に収容される電動
機31の固定子34は図4に示すように配置され、固定
子34の固定子鉄心34aの外径切欠部75を本体ケー
ス部30aの継ぎ目部分33に合せることで、丸曲げ加
工により成形される本体ケース部30aの内径精度が良
好でなくても、固定子鉄心34aの本体ケース部30a
への圧入あるいは焼ばめを円滑かつスムーズに行なうこ
とができ、圧入あるいは焼ばめの際に固定子鉄心34a
が継ぎ目部分33に接触して損傷させることがないの
で、本体ケース部30aの継ぎ目部分33の破断を防止
し、信頼性を向上させることができる。
【0070】また、本体ケース部30aの継ぎ目部分3
3に冷媒配管が配設されることがなく、この継ぎ目部分
33はロータリ式圧縮機械32のブレード背面に対向
し、かつ電動機31の固定子鉄心34aの外径切欠部7
5に対向しているので、圧縮機械32や固定子鉄心34
aの密閉ケース30内への挿入がスムーズになり、固定
子鉄心挿入時に本体ケース部30aの継ぎ目部分である
溶接部の破断を効果的に防止できる。
【0071】一方、この密閉形コンプレッサにおいて
は、密閉ケース30内に圧入あるいは焼ばめ等で固定さ
れる固定子34の軸方向長さを固定子鉄心の半径寸法以
上に設定したので、耳障りな300Hz〜500Hz程
度の低周波数帯の騒音を軽減させることがでる。
【0072】電動機31の電磁騒音発生のメカニズム
は、固定子34と回転子35間のエアギャップ内の基本
波磁束と高調波磁束によって固定子鉄心34aと回転子
鉄心が相互に吸引し合い、この吸引力が交番磁界により
周期的に発生することに起因しており、この吸引力の変
動により固定子鉄心34に多角形変形振動が生じ、電磁
騒音が発生するものである。
【0073】電磁騒音は300Hz〜500Hz程度の
低周波振動によるもので、この電磁騒音を低減させるた
めには、(1)エアギャップ間の吸引力自体を低減させ
ること、(2)多角形変形をできるだけ円形にするこ
と、(3)固定子鉄心34の振動を小さくすること、が
要求される。
【0074】このうち、(1)と(2)は電動機31の
巻線(主巻線と補助巻線)仕様を適正にし、エアギャッ
プを均一にし、かつ拡げることで対応可能であるが、モ
ータ効率やトルクなどのモータ性能が犠牲になる。モー
タ性能を維持するためには、(1)と(2)は内容的に
ある程度妥協する必要がある。
【0075】この密閉形コンプレッサ11においては、
固定子鉄心34aの振動を小さくする(3)の内容に着
目し、固定子鉄心34aの積層長さ(固定子34の軸方
向長さ)Lを最小限確保することで、固定子鉄心34a
の振動抑制を図っている。
【0076】この密閉形コンプレッサ11は、図3に示
すように、電動機31の固定子34を構成する固定子鉄
心34aの積層厚さ(固定子34の軸方向長さ)Lを固
定子鉄心34aの外径寸法φDとの比で、積層厚さLを
固定子鉄心34aの半径寸法φD/2以上とすること
で、固定子鉄心34aの振動を抑制している。
【0077】この密閉形コンプレッサ11は、固定子鉄
心34aの磁気飽和とその振動量の関係を最適化するも
の、すなわち、固定子鉄心の面積を最適化するものであ
る。別の言い方では、固定子鉄心34aに作用する振動
エネルギと固定子鉄心自体の剛性(重量)の関係を最適
化したものである。モータトルク(振動エネルギ)が等
しい電動機31では、固定子鉄心34aの積層厚さLが
大きいものの方が固定子鉄心34aの振動を抑制でき
る。固定子鉄心34aの積層厚さは、モータ性能と騒
音,コストの関係を考慮して決定される。
【0078】図8は本発明に係る実線aの密閉形コンプ
レッサと従来仕様の鎖線bで示す密閉形コンプレッサと
を比較したコンプレッサ騒音の周波数分析結果を示す。
【0079】図8において、ハッチング領域Aは、電動
機31に関するコンプレッサ騒音低下領域であり、他の
ハッチング領域Bは圧縮機械32に関するコンプレッサ
騒音低下領域である。この密閉形コンプレッサ11にお
いては、電動機31に起因する300Hz〜500Hz
程度の電磁波騒音や圧縮機械32に起因する2KHz以
上のコンプレッサ騒音を低減させ得ることがわかった。
【0080】この密閉形コンプレッサ11ではほぼ全周
波数領域に亘ってコンプレッサ騒音を低減させることが
でき、きわめて優れた低騒音タイプのコンプレッサとな
る。また、密閉ケース30の本体ケース部30aの肉厚
を厚くすることで、コンプレッサの振動軽減が図れ、低
振動タイプのコンプレッサとなる。
【0081】電動機31の固定子34の外径φDと固定
子鉄心34aの積層厚さLと低周波数域300Hz〜5
00Hzにおける騒音(300Hz〜500Hzのピー
ク周波数)との関係は下記の実験データが得られた。
【0082】
【表1】
【0083】この表1より、電動機31の騒音は、固定
子の外径φDの増加に伴って大きくなり、固定子鉄心3
4aの積層厚さ(固定子の軸方向長さ)Lの増大に伴っ
て減少することがわかる。したがって、固定子34の軸
方向長さLを所要の長さ以上、例えば固定子鉄心34a
の半径φD/2以上とすることにより、電動機31に起
因する低周波騒音を軽減させることができる。
【0084】また、この密閉形コンプレッサ11におい
ては、コンプレッサ用冷媒にR134aのHFC冷媒
を、潤滑油にエステル系油を用いた例を示した。
【0085】HFC冷媒としてのR134a冷媒はCF
C冷媒であるR12冷媒より、騒音伝達効率が高く、2
ピース構造の従来タイプの密閉形コンプレッサにR13
4a冷媒を使用すると、図9に示すように、R134a
冷媒を用いたコンプレッサのコンプレッサ騒音が高くな
る。
【0086】しかし、この密閉形コンプレッサ11で
は、3ピース構造とし、密閉ケース30の本体ケース部
30aの肉厚をカバーケース部30b,30cの肉厚よ
り大きくした密閉ケース構造を採用することにより、他
の条件を同じに設定すると、R134aのHFC冷媒を
採用しても、コンプレッサ騒音をR12冷媒を採用した
従来の密閉形コンプレッサより低減させることができ
る。
【0087】また、エステル系油は従来の密閉形コンプ
レッサに用いられた鉱油より騒音伝達効率が高く、従来
の密閉形コンプレッサにエステル系油の潤滑油を使用す
ると、図10に示すように、鉱油を用いたコンプレッサ
騒音に較べ高くなる。
【0088】しかし、本発明の密閉形コンプレッサ11
では、エステル系油を用いても、コンプレッサ騒音を従
来の密閉形コンプレッサより低減させることができる。
他の条件は同一である。
【0089】なお、本発明の一実施例では、コンプレッ
サ用冷媒にR134aのHFC冷媒を用いた例を示した
が、このR134a冷媒に代えて他のHFC冷媒やHC
FC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒を用いてもよ
い。
【0090】他のHFC冷媒としては、単冷媒としてR
22冷媒より吐出圧力の高いジフルオロメタン(R3
2),ペンタフルオロエタン(R125),1,1,
2,2−テトラフルオロエタン(R134),1,1,
2−トリフルオロエタン(R143),1,1,1−ト
リフルオロエタン(R143a),1,1−ジフルオロ
エタン(R152a),モノフルオロエタン(R16
1)が挙げられる。
【0091】これらの中では、R134,R143,R
143aが従来のCFC12(R12)冷媒に近い沸点
を有し、代替冷媒として好ましい。
【0092】また、HFC冷媒は単冷媒として用いるだ
けでなく、HFC冷媒を2種以上混合させた混合物であ
ってもよい。HFC混合冷媒としては、R125/R1
43a/R134aの混合冷媒,R32/R134aの
混合冷媒,R32/R125の混合冷媒,R32/R1
25/R134aの混合冷媒が考えられる。
【0093】また、HFC冷媒に代えてHCFC(ハイ
ドロフルオロカーボン)冷媒を用いてもよい。このHC
FC冷媒の代表的なものにHCFC22(R22)冷媒
がある。
【0094】さらに、密閉形コンプレッサ11に用いら
れる潤滑油としてエステル系油を用いた例を示したが、
アルキルベンゼン系油とエステル系油の混合油のように
エステル系油を主成分とする合成油を用いてもよい。
【0095】次に、本発明の他の実施例を説明する。
【0096】図11は本発明に係る密閉形コンプレッサ
11Aを冷蔵庫の冷凍サイクル10Aに組み込んだ例を
示す。
【0097】この冷凍サイクル10Aに組み込まれる密
閉形コンプレッサ11Aは、図12に示すように密閉ケ
ース30内にオイルクーラを備えない点で図4に示す密
閉形コンプレッサ11と相違するだけで、他の構成は、
実質的に異ならないので、同一符号を付して説明を省略
する。
【0098】密閉形コンプレッサ11Aにオイルクーラ
の設置が不要となるので、コンプレッサ吐出側に蒸発パ
イプやサブコンデンサの設置が不要となる。
【0099】この密閉形コンプレッサ11Aにおいて
も、密閉ケース30を筒状の本体ケース部30aと両側
のカバーケース部30b,30cとの3ピース構造に形
成し、本体ケース部30aの肉厚をカバーケース部30
b,30cの肉厚より厚肉構造とすることで、密閉ケー
ス30のケース剛性を向上させることができ、密閉形コ
ンプレッサ11Aの低騒音化,低振動化を図ることがで
きる。
【0100】図1ないし図4に示す密閉形コンプレッサ
11および冷凍サイクル10と共通部分には同一符号を
付して説明を省略する。
【0101】また、密閉形コンプレッサ11Bは、図1
3に示すように構成してもよい。この密閉形コンプレッ
サ11Bは本発明の第3実施例を示すものである。この
密閉形コンプレッサ11Bは密閉ケース30内に電動機
31とこの電動機31の駆動により回転軸36を介して
駆動されるロータリ式圧縮機械32とを収容し、ロータ
リ式圧縮機械32は複数、例えば2つのシリンダ80,
81を備えたものである。
【0102】電動機31やロータリ式圧縮機械32を収
容する密閉ケース30は筒状の本体ケース部30aと両
側のカバーケース部30b,30cとの3ピース構造に
構成され、このうち本体ケース部30aの肉厚はカバー
ケース部30bの肉厚より厚肉構造とされ、密閉形コン
プレッサ31Bの低騒音化や低振動化が図られている。
【0103】この密閉形コンプレッサ11Bにおいて
は、3ピース構造の密閉ケース30と2シリンダタイプ
のロータリ式圧縮機械32とを組み合せたものであり、
本体ケース部30aの厚肉化により密閉ケース30のケ
ース剛性を向上させるとともに、ロータリ式圧縮機械3
2が2シリンダ(複数のシリンダ)80,81を採用す
ることにより、回転軸36のクランク部36a,36b
の捩れが少なく、クランク部36a,36bの回転バラ
ンスが向上し、振動低減効果がより一層向上する。この
ため、3ピース構造でも1シリンダタイプのロータリ式
圧縮機械32を収容した密閉形コンプレッサ11より、
より一層低騒音化を図ることができる。
【0104】図14は本発明に係る密閉形コンプレッサ
11Cの第4実施例を示すものである。
【0105】この実施例に示された密閉形コンプレッサ
11Cは室内を冷暖房する空気調和機用の冷凍サイクル
10Cに組み込まれるものである。
【0106】この冷凍サイクル10Cは図15に示すよ
うに、縦置型ロータリコンプレッサ11Cと、四方弁切
換弁83,室外側熱交換器84,膨脹弁あるいはキャピ
ラリチューブからなる減圧装置85および室内側熱交換
器86を順次接続し、四方弁切換弁83からアキュムレ
ータ87を経て密閉形コンプレッサ11Cに戻る冷媒循
環回路を構成している。
【0107】密閉形コンプレッサ11Cは密閉ケース3
0内上部に電動機31が、ケース下部に電動機31の駆
動により回転軸36を介して回転駆動されるロータリ式
圧縮機械32が収容される。ロータリ式圧縮機械32は
例えば2シリンダタイプであり、アキュムレータ87か
ら2つの吸込管がロータリ式圧縮機械32の各シリンダ
室48a,48bに連絡している。
【0108】一方、密閉ケース30は筒状の本体ケース
部30aと、この本体ケース部30aの上下両側に設け
られるカバーケース部30b,30cの3ピース構造に
形成される。本体ケース部30aの肉厚はカバーケース
部30a,30bの肉厚より厚肉構造に形成される。
【0109】密閉ケース30の本体ケース部30aを厚
肉構造とすることにより、ケース剛性を向上させること
ができ、密閉形コンプレッサ11Cの低騒音化,低振動
化を図ることができる。
【0110】この密閉形コンプレッサ11Cにおいて
は、密閉ケース30を3ピース構造として本体ケース部
30aのケース剛性を向上させることにより低振動化を
図ることができ、本体ケース部30aの厚肉化により低
騒音化を図ることができ、図16に示すように、極低周
波数域および500Hz以上の周波数域の音圧レベルを
実線aで示すように、鎖線bで示す従来の密閉形コンプ
レッサより低減させることができる。
【0111】また、空気調和機用の密閉形コンプレッサ
11Cにおいては、電動機31および圧縮機械32を収
容した密閉ケース30のケース外表面やアキュムレータ
87のケース外表面に発泡溶液を塗布し、その後発泡溶
液を発泡させてケース外表面を発泡体88で被覆するこ
とにより、本体ケース部30aを厚肉化しなくても、従
来の密閉ケース構造でも低騒音化させるようにしてもよ
い。
【0112】さらに、密閉形コンプレッサ11Cやアキ
ュムレータ87全体を吸音材や遮音材で形成された防音
カバーで覆うようにしてもよい。
【0113】なお、本発明の実施例の説明では、コンプ
レッサの密閉ケースを本体ケース部と両側のカバーケー
ス部との3ピース構造で形成し、本体ケース部は矩形の
板状鋼板を丸曲げ加工することにより成形加工し、合せ
部を溶接により固着した例を示したが、筒状の本体ケー
ス部は所定値の鋼管を所要長さに切断して形成しても、
または押出成形や引抜成形により成形加工してもよい。
筒状の本体ケース部を鋼管の切断や押出成形あるいは引
抜成形により形成した場合には、より一層容易かつ安価
に製造することができる。
【0114】また、本発明では、密閉形コンプレッサに
密閉ケース内高圧タイプのロータリコンプレッサを用い
た例を説明したが、低圧タイプのロータリコンプレッサ
でもよく、さらにはロータリコンプレッサに代えてレシ
タロタイプのコンプレッサでも、他の例えばスクロール
タイプやヘリカルタイプのコンプレッサであってもよ
い。
【0115】さらに、この密閉形コンプレッサの各実施
例では、密閉形コンプレッサを冷蔵庫や空気調和機の冷
凍サイクルに組み込んだ例を説明したが、この密閉形コ
ンプレッサを冷凍装置の冷凍サイクルに組み込んでもよ
い。この冷凍装置の冷凍サイクルは基本的にはコンプレ
ッサ,コンデンサ,減圧装置およびエバポレータを順次
この順に接続して冷媒循環回路を構成している。冷凍装
置には冷凍ショーケースの他に大型の冷凍機械があり、
冷凍車両等に搭載される冷凍設備も考えられる。
【0116】空気調和機や冷凍装置,冷蔵庫に用いられ
る密閉形コンプレッサは、一実施例で示した密閉ケース
構造と同じ密閉ケース構造が採用され、この密閉ケース
構造により騒音の低減化とともに、放熱面でも問題がな
い。
【0117】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の請求項1記
載の密閉形コンプレッサは、密閉ケースを筒状本体ケー
ス部とこの本体ケース部の両側開口部を覆うカバーケー
ス部との3ピース構造とし、本体ケース部の肉厚をカバ
ーケース部の肉厚の1.25倍〜1.4倍としたので、
騒音発生源である密閉ケース内の電動機や圧縮機械から
の透過音を効果的に遮蔽できる一方、本体ケース部のケ
ース剛性が向上し、密閉ケース内に収容される電動機や
圧縮機械の振動を低減させることができ、冷蔵庫や冷凍
装置、空気調和機のコンプレッサ騒音を実用可能な騒音
レベルまで低減させ、低騒音および低振動タイプの密閉
形コンプレッサとなる。
【0118】コンプレッサの密閉ケースを3ピース構造
としたので、両側カバーケース部は深絞り加工を必要と
せず、変形量が小さいので、プレス加工で成形すること
が容易にできるので、カバーケース部のかじりや割れ等
の損傷を有効的に防止できる。
【0119】この密閉形コンプレッサは、丸曲げ加工を
採用することで、矩形の板状鋼板を用いて密閉ケースの
本体ケース部を構成でき、深絞り加工が不要となるの
で、肉厚の厚い本体ケース部を容易にかつ経済的に成形
でき、本体ケース部の剛性を高めることができる。
【0120】また、この密閉形コンプレッサは、鋼管を
所要長さに切断したり、押出し成形あるいは引抜き成形
により円筒状の本体ケース部を容易に形成でき、深絞り
加工を必要とせず、肉厚の厚い本体ケース部の成形が容
易かつ安価である。
【0121】さらに、密閉形コンプレッサは、本体ケー
ス部の継ぎ目の位置を、密閉ケース内に収容される電動
機の固定子鉄心の外径切欠部に合せることで、丸曲げ加
工により本体ケース部の継ぎ目部分の内径精度が出なく
ても、固定子鉄心の圧入を円滑かつスムーズに行なうこ
とができ、本体ケース部の継ぎ目部分の破断を防止し、
信頼性を向上させることができる。
【0122】また、この密閉形コンプレッサは、本体ケ
ース部の継ぎ目部分が密閉ケースの底部に形成され、ロ
ータリ式圧縮機械の回転軸を水平方向に配置するととも
に圧縮機械のブレードをケース底部の潤滑油の油溜めに
浸漬させたので、本体ケース部の継ぎ目部分である溶接
部を隠すことができ、銘板等のプレート取付位置を広く
使用することができる。銘板等の取付位置に溶接部分の
突起や周辺のスパッタがなく、銘板等の取付けや張付け
が容易となる。
【0123】また、本体ケース部の継ぎ目部分に冷媒配
管が配設されることもなく、この継ぎ目部分はロータリ
式圧縮機械のブレード背面に対向し、かつ電動機の固定
子鉄心の外径切欠部に対向しているので、圧縮機械や固
定子鉄心の密閉ケース内への挿入がスムーズになり、固
定子鉄心挿入時に本体ケース部の継ぎ目部分である溶接
部の破断を効果的に防止できる。
【0124】請求項2に係る密閉形コンプレッサにおい
ては、密閉ケース内に収容される電動機において、密閉
ケースに積層状態で固定される固定子の軸方向長さを固
定子鉄心の半径寸法以上に設定したので、全周波数帯に
亘る音圧レベルを低減させることができ、コンプレッサ
騒音を効果的に低減させることができる。
【0125】請求項3に係る密閉形コンプレッサにおい
ては、電動機の固定子を構成する固定子鉄心の積層厚
(軸方向長さ)を固定子鉄心の半径寸法以上としたの
で、最も耳障りな300Hz〜500Hzの低周波数帯
のモータ電磁音を低減させることができる。
【0126】請求項4に係る冷凍装置においては、この
冷凍装置の機械室の遮音構造を改良しなくても、充分な
騒音低減を図ることができる。遮音構造を改良する必要
がないので、放熱効果に悪影響が及ばず、コンプレッサ
の過熱対策上も優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉形コンプレッサを搭載した冷
蔵庫の冷凍サイクルを示す図。
【図2】図1に示す冷蔵庫の冷凍サイクルを概略的に示
す斜視図。
【図3】本発明に係る密閉形コンプレッサの一実施例を
示す縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図3に示す密閉形コンプレッサの据付支持構造
を簡略的に示す図。
【図6】図5を左側方から見た据付支持構造を簡略的に
示す側面図。
【図7】図5を右側方から見た据付支持構造を簡略的に
示す側面図。
【図8】本発明に係る密閉形コンプレッサの音圧レベル
(コンプレッサ騒音)を従来の2ピース構造の密閉形コ
ンプレッサ音圧レベルと比較して示す図。
【図9】本発明に係る密閉形コンプレッサにHFC冷媒
としてR134a冷媒を用いたときの平均騒音レベルを
従来タイプの密閉形コンプレッサにR12冷媒およびR
134a冷媒を用いた平均騒音レベルと比較して示す
図。
【図10】本発明に係る密閉形コンプレッサにエステル
系油を用いたときの平均騒音レベルを、鉱油およびエス
テル系油をそれぞれ用いた従来タイプの密閉形コンプレ
ッサの平均騒音レベルと比較して示す図。
【図11】本発明に係る密閉形コンプレッサを組み込ん
だ冷蔵庫の冷凍サイクルの他の実施例を示す図。
【図12】図11の冷蔵庫の冷凍サイクルに組み込まれ
る本発明に係る密閉形コンプレッサの他の実施例を示す
縦断面図。
【図13】本発明に係る密閉形コンプレッサの第3実施
例を示す縦断面図。
【図14】本発明に係る密閉形コンプレッサの第4実施
例を示す縦断面図。
【図15】図14に示す密閉形コンプレッサを備えた空
気調和機の冷凍サイクルを簡略的に示す図。
【図16】図15に示す密閉形コンプレッサの平均騒音
レベルを従来タイプの密閉形コンプレッサと比較して示
す図。
【図17】図15に示す密閉形コンプレッサにさらに低
騒音化対策を施した密閉形コンプレッサを示す図。
【図18】従来タイプの横置型ロータリコンプレッサを
示す縦断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C 冷凍サイクル 11,11A,11B,11C 密閉形コンプレッサ 12 コンデンサ 13 減圧装置 14 コンデンサ 16 蒸発パイプ 17 補助コンデンサ 18 オイルクーラ 19 コンデンサ(メインコンデンサ) 20 クリーンパイプ(サブコンデンサ) 25 サクションパイプ 30 密閉ケース 30a 本体ケース部 30b,30c カバーケース部 31 電動機 32 ロータリ式圧縮機械 33 合せ部(継ぎ目部分) 34 固定子 34a 固定子鉄心 35 回転子 36 回転軸 37 固定子巻線 39 電源端子 44 メインベアリング 45 サブベアリング 46 支持枠 47 シリンダブロック(シリンダ) 48 シリンダ室 49 ピストンローラ 51 ブレード 55 吐出配管 56 油溜り 47 潤滑油 58 オイルポンプ 59 オイル供給管 62,65 支持装置 63 支持ピン(ケース支持部材) 66 支持金具(ケース支持部材) 75 外径切欠部 80,81 シリンダ 83 四方弁切換弁 84 室外側熱交換器 85 減圧装置 87 室内側熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−58083(JP,A) 特開 平5−211738(JP,A) 特開 平4−54293(JP,A) 特開 平5−26521(JP,A) 特開 平4−350386(JP,A) 特開 平3−117694(JP,A) 特開 平3−151591(JP,A) 特開 昭59−208194(JP,A) 特開 昭62−223478(JP,A) 特開 昭61−155681(JP,A) 特開 昭61−138898(JP,A) 実開 昭51−117214(JP,U) 実開 昭63−174582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 23/00 - 29/10 F04B 39/00 - 39/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に、固定子と回転子とから
    なる電動機と、この電動機に駆動連結される圧縮機械と
    を収容した密閉形コンプレッサにおいて、 前記密閉ケースを筒状の本体ケース部とこの本体ケース
    部の両側開口部を覆うカバーケース部との3ピース構造
    に構成し、 前記本体ケース部は矩形の板状鋼板を丸曲げ加工し、合
    せ部を溶接にて接合して継ぎ目を形成し、 前記本体ケース部の継ぎ目の位置を、密閉ケース内に固
    定される固定子鉄心の外径切欠部に位置合せする一方、 前記本体ケース部の肉厚をカバーケース部の肉厚の1.
    25倍から1.4倍とし、 さらに、前記圧縮機械はロータリタイプに構成し、この
    ロータリ式圧縮機械の回転軸を水平方向に配置するとと
    もに圧縮機械のブレードを密閉ケースの底部に形成され
    る潤滑油の油溜めに浸漬させたことを特徴とする密閉形
    コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記電動機の固定子は固定子鉄心が積層
    状態で密閉ケースに固定される一方、上記固定子の軸方
    向長さを固定子鉄心の半径寸法以上に設定した請求項1
    に記載の密閉形コンプレッサ。
  3. 【請求項3】 密閉ケース内に、固定子と回転子とから
    なる電動機と、この電動機に駆動連結される圧縮機械と
    を収容した密閉形コンプレッサにおいて、前記密閉ケー
    スに電動機の固定子が固定子鉄心を積層した状態で固定
    される一方、上記固定子の軸方向長さを固定子鉄心の半
    径寸法以上に設定したことを特徴とする密閉形コンプレ
    ッサ。
  4. 【請求項4】 コンプレッサ,コンデンサ,減圧装置お
    よびエバポレータを順次接続して構成される冷凍サイク
    ルを備えた冷凍装置において、前記冷凍サイクルのコン
    プレッサに請求項1ないし3のいずれかに記載の密閉形
    コンプレッサを用いたことを特徴とする冷凍装置。
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