JPH05312162A - ヘリウム用横型スクロール圧縮機 - Google Patents

ヘリウム用横型スクロール圧縮機

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JPH05312162A
JPH05312162A JP11717092A JP11717092A JPH05312162A JP H05312162 A JPH05312162 A JP H05312162A JP 11717092 A JP11717092 A JP 11717092A JP 11717092 A JP11717092 A JP 11717092A JP H05312162 A JPH05312162 A JP H05312162A
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oil
chamber
scroll
frame
electric motor
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JP11717092A
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English (en)
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Masao Shiibayashi
正夫 椎林
Yasushi Izunaga
康 伊豆永
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/008Hermetic pumps

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】吐出室32でガス中から分離された油を隣の電
動機室33の油溜り部34にスムーズに移動させるた
め、ケーシング部の内壁面にフレームを固定する取り付
け座を設け、クランク軸の軸心に対して密閉容器のケー
シング部の軸心を下方に位置して、固定スクロール1あ
るいはフレームの外周部とケーシング部の内壁面とに偏
りのある環状隙間50,51を設定する。 【効果】圧縮機の騒音を低減することができ、圧縮機の
油吐出量を低減して、ヘリウム圧縮機の高品質化が図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリウム冷凍装置に用
いられるヘリウム用横型の密閉形スクロール圧縮機の構
造に関する。
【従来の技術】従来の冷凍,空調用の横型の密閉形スク
ロール圧縮機の構造は、特開昭61−212689号公報で開示
されているように、密閉容器の側端部より反対側の側端
部に向かって、ガス吐出室と電動機室をフレームで区画
して形成し、フレームは密閉容器の内壁面と圧入により
密着固定されている。密閉容器の内部空間となる両室の
下方には油溜めを設け、旋回スクロールを駆動するため
の電動機により駆動されるクランク軸の軸心を水平方向
に設定した横型方式となっている。
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電動
機室側の油面保持に対して適正な構造を開示しているも
のの、本発明が対象としているヘリウム用横型の密閉形
スクロール圧縮機で、吐出室側の適正な油面の保持につ
いては何ら開示されていない。ヘリウム用圧縮機では、
ヘリウムガスの温度上昇を防止するため油インジェクシ
ョンを行なっており、吐出室の油面を観察した結果、図
9に示すように、吐出室32内の油34aの高さ(油面
高さ)と電動機室33内の油34bの高さ(油面高さ)
とが大きく異なり、吐出室32内の油34aの高さは吐
出穴2の周辺まで位置していた。このように、インジェ
クション油の供給に伴い圧縮機内の吐出室での油面が異
常に上昇して、吐出孔から流出したヘリウムガスは油の
中に噴出していることが分かった。このため、従来機で
は、吐出孔から流出するヘリウムガスが直接油に衝突
し、ヘリウムガスが油をたたくことによって生じる流体
音が周囲のSチャンバ部31bに伝わって騒音レベルの
高い音が発生した。この油面高さの差は、冷凍・空調用
途の横型のスクロール圧縮機で実施されているように、
たとえば、図10の従来例に示すように、吐出室32内
の油溜め部と電動機室33内の油溜め部34とをつなぐ
油通路(27など)は小さな半円弧状の通路形状が一般
的で、極端に狭い油通路であったことに起因している。
冷凍・空調用途では、油の冷媒による希釈作用などで油
の粘度が低下して、油の流れに伴う抵抗が小さいこと、
さらに両側の空間32と33の圧力差により、油面が均
一な方向に作用するため、このような現象が発生しずら
いという、両者の用途の違いによる差のあることが、実
験により突き止められた。ヘリウム用横型の密閉形スク
ロール圧縮機は、ヘリウム冷凍装置の中でも医療機器の
分野に用いられるなどして、圧縮機の騒音低減は、おお
きな技術課題となる。また、吐出室32内の油34aの
高さ(油面高さ)と電動機室33内の油34bの高さ
(油面高さ)とが大きく異なると、電動機室33内の油
34bの高さがさらに低下して、軸受部などに給油して
いる給油管23への油が不足するなど圧縮機の信頼性が
低下する。本発明の目的は、ヘリウム冷凍装置に用いら
れるヘリウム用横型の密閉形スクロール圧縮機の騒音低
減とチャンバ内の油面を適正に管理することにある。
【課題を解決するための手段】ヘリウム冷凍装置に用い
られるヘリウム用の密閉形スクロール圧縮機では、ガス
と電動機などを冷却するため油インジェクション構造が
なされている。このインジェクション油量はヘリウム流
量に対して数十倍(質量流量)あるいは数百倍の量とな
り、沢山の油を噴射している。このため、ヘリウム用途
固有の現象,技術課題が生じた。本発明では、圧縮要素
部となる固定スクロールと旋回スクロールを備え、前記
両スクロールを内側にしてかみ合わせ、前記固定スクロ
ールを固定するフレームと前記旋回スクロールの鏡板と
の間にオルダムキー部とリング部とからなるオルダム機
構を備え、作動ヘリウムガスを冷却するための油インジ
ェクション配管に接続される油注入機構をスクロール圧
縮要素部に備え、密閉容器の側端部より反対側の側端部
に向かって、ガス吐出室と電動機室をフレームで区画し
て形成するとともに両室の下方に油溜めを設け、前記旋
回スクロールを駆動するための前記電動機により駆動さ
れるクランク軸の軸心を水平方向に設定した横型方式の
密閉型スクロール圧縮機において、密閉容器のケーシン
グ部の内壁面に上記フレームを固定する取り付け座を設
け、クランク軸の軸心に対して密閉容器のケーシング部
の軸心を下方に位置せしめて、フレーム下端部の隙間を
上方部の隙間より大きくなるように、固定スクロールあ
るいはフレームの外周部と前記ケーシング部の内壁面と
に偏りのある環状隙間を設定することである。あるいは
フレームの外周部と前記ケーシング部の内壁面とに一様
な環状隙間を設定することを特徴としている。
【作用】本発明では、図1から図6に示すように、上記
構成とすることにより、両室を連絡するガス用通路と油
通路を兼用できるようになり、従来機に対して通路面積
が広まり、その結果、吐出室でガス中から分離された油
が隣の電動機室33内へ移動しやすくなる。その油面高
さの変化の様子を図5に示す。固定スクロールあるいは
フレームの外周部とケーシング部の内壁面とに偏りのあ
る環状隙間を設定することにより、環状隙間によりガス
吐出室と電動機室を連通するガス用通路としての機能と
両室をつなぐ油通路としての機能の両機能を具備するこ
とができる。このため、吐出室32内の油34aが電動
機室33内へ移動しやすくなり、吐出室32内の油34
aの高さ(油面高さ)と電動機室33内の油34bの高
さ(油面高さ)とをほぼ等しいレベルにすることができ
る。従って、従来機でみられた吐出穴からでたヘリウム
ガスが油をたたく現象がなくなる。この事が、スクロー
ル圧縮機全体として、大幅な騒音低減につながっている
ことが実験的にわかった。図6は、固定スクロールとフ
レームの外径をほぼ同等とし、これら静止部材とケーシ
ング部の内壁面との一様な環状隙間C1をもうけ、ケー
シング内径Dcとの比の値C1/Dcと騒音レベル及び
両室の油面高さの差hoとの関係を示す。図6に示すよ
うに、寸法比C1/Dcを大きく設定することは油通路
が大きくなることを意味し、そのことが両室の油面高さ
の差hoを減少させ、騒音レベルの低下作用となってい
ることが分かる。また、吐出室32内の油34aの高さ
(油面高さ)と電動機室33内の油34bの高さ(油面
高さ)とが同一レベルになると、軸受部などに給油して
いる給油管23への送油が確実となり、給油不足といっ
た圧縮機の信頼性低下に関する課題は解消される。この
ように、本発明では、吐出孔の前方はガス域となってお
り、この油面の低下によりヘリウムガスが直接油をたた
くことがなくなり、その結果、圧縮機の異音が解消した
もので、環状隙間による油通路を拡大する構造は、吐出
室内の油面を低下させガスと油の衝突を防止する効果の
他に、インジェクション油量に影響を受けにくい効果も
ある。この他、軸心を偏心させることにより、容器下部
での油の保有量を増大することができ、電動機ロータに
よる油撹拌による動力増加を未然に防止することができ
るという作用もある。
【実施例】本発明の実施例を図1から図8にわたって示
す。図1と図2は、ケーシング部31の内壁面31fに
フレーム15を固定する取り付け座45(45a,45
b,45c)を設け、クランク軸19の軸心に対して密
閉容器のケーシング部31の軸心を下方に位置した実施
例である。本構成により、固定スクロール1あるいはフ
レーム15の外周部とケーシング部の内壁面31fとに
偏りのある環状隙間50を設定し、環状隙間50により
ガス吐出室32と電動機室33を連通するガス用通路と
両室をつなぐ油通路としている。なお、図1は本発明の
全体構成を示す横型の密閉形スクロール圧縮機の縦断面
図である。本圧縮機は、チャンバ内が高温・高圧の雰囲
気にある高圧チャンバ方式を適用した横形の密閉形圧縮
機である。図1において、密閉容器31内の側端部の右
側に圧縮機部100が、反対側の左側に電動機部17が
収納されている。そして、作動ヘリウムガスを冷却する
ための油インジェクション配管40に接続される油注入
機構をスクロール圧縮要素部に備え、密閉容器の側端部
より反対側の側端部に向かって、ガス吐出室32と電動
機室33をフレーム15で区画して形成し、両室の下方
に油溜め34を設け、旋回スクロール5を駆動するため
の電動機17により駆動されるクランク軸19の軸心を
水平方向に設定した横型方式の密閉型スクロール圧縮機
を開示する。圧縮機部100は固定スクロール部材1と
旋回スクロール部材5を互に噛合わせて圧縮室(密閉空
間)7を形成している。図1と図2に示すように、固定
スクロール部材1は、円板状の鏡板1aと、これに直立
しインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲線に形成
されたラップ1bとからなり、その中心部に吐出口2,
外周部に吸入口3(3a)を備えている。図2は油噴射
孔1wを備えた固定スクロール1と旋回スクロールを組
合わせた場合の平面図を示す。スクロールラップは、イ
ンボリュート曲線で形成され、ラップ巻き数は約4前後
の例である。旋回スクロール部材5は円板状の鏡板5a
と、これに直立し、固定スクロールのラップと同一形状
に形成されたラップ5bと、鏡板の反ラップ面に形成さ
れたボス5cからなっている。旋回スクロール5の鏡板
5aには細穴(図示せず)を設けており、これにより旋
回スクロール5の鏡板背面部に設けた背圧室36の圧力
を吸入圧力と吐出圧力との中間的圧力とし、旋回スクロ
ール5を固定スクロール1側に押圧する力を得ている。
フレーム15は中央部に軸受部を形成し、この軸受部に
回転軸19が支承され、回転軸先端の偏心軸20は、ボ
ス5cに旋回運動が可能なように挿入されている。また
フレーム15には固定スクロール部材1が複数本のボル
トによって固定され、旋回スクロール部材5はオルダム
リングおよびオルダムキーよりなるオルダム機構10に
よってフレーム15のキー台座部15mに支承され、旋
回スクロール部材5は固定スクロール部材1に対して、
自転しないで旋回運動をするように形成されている。図
1に示すように、固定スクロール部材1の吸入口3,3
aには密閉容器31を貫通してエルボ構造の吸入管11
が接続され、吐出穴2が開口している吐出室32は、偏
りのある環状隙間50(50b)により電動機室33と
連通している。電動機室33は密閉容器31の側端部3
1cを貫通するエルボ構造の吐出管16に連通してい
る。そして、固定スクロール部材1の下方外縁部の油
は、油用通路として機能する環状隙間50(50a)に
より電動機室33側の油溜り部34と連通している。な
お、34は密閉容器底部の油溜りを示す。尚、図中実線
矢印はヘリウムガスの流れ方向、破線矢印は油の流れ方
向を示す。図2において、ガスと電動機などを冷却する
ための油インジェクション配管40は、両スクロール部
材1,5で形成される圧縮室7に油を注入できるよう油
噴射孔1wとつながっている。密閉容器31の電動機室
33側のサイドカバー31cには、この室33内の下部
の油溜り34から油を取り出す下方にわん曲した油取り
だし管67aが油取りだし口67を経て機外の油配管5
1に接続されており、この油配管51は、油冷却器(図
示せず)を介して絞り部(図示せず)へ、そして密閉容
器31の圧縮機側のサイドカバー31bを貫通している
油インジェクション配管40につながっている。ここ
で、密閉形機でのガスと油の流れを簡単に説明する。ヘ
リウムガスは吸入管11より吸入室22を経て直接スク
ロール圧縮要素部に吸入され、スクロール部1,5の圧
縮作用により、徐々に圧力と温度が高められる。前述の
ように、このインジェクション油量はヘリウム流量に対
して数十倍(質量流量)あるいは数百倍の量となり、相
当沢山の冷却油を噴射している。ガスは噴射穴1wによ
り圧縮途中で噴射された冷却油とともに固定スクロール
1中心部の吐出孔2から吐出室32に流出する。さらに
ガスは固定スクロール1上方の連通路50bを介して電
動機室33に流入し、吐出管16から流出する。なお、
圧縮室でガスと混合した油(噴射用油と軸受用油)は、
ほとんど吐出室32でガスから分離される。そして、図
5に示すように、吐出室32内の油34aは環状隙間5
0aにより電動機室33内へ容易に移動する。実用的に
は、クランク軸の軸心に対して密閉容器のケーシング部
の軸心を下方に偏心した量L1は、ケーシング内径Dc
との比で、L1/Dc=0.01 前後の値以上に設定す
るのが好ましい。次に、図4と図5は、固定スクロール
1あるいはフレーム15の外周部とケーシング部31の
内壁面31fとに一様な環状隙間を設定した実施例であ
る。この場合には、クランク軸19の軸心と密閉容器の
ケーシング部31の軸心とが一致している。固定スクロ
ールとフレームの外径をほぼ同等とし、これら静止部材
と前記ケーシング部の内壁面との一様な環状隙間C1を
設けても図1と同様な効果が得られる。例えば、一様な
環状隙間C1は、圧縮機の外形をそれほど大きくしない
ですむように、ケーシング内径Dcとの比でC1/Dc
=0.01 前後の値が実用的に好ましい。当然ながら、
吐出室でガス中から分離された油を隣の電動機室の油溜
り部にスムーズに移動し、両室をつなぐ油通路51bを
広く設定するため、隙間比C1/Dc=0.01 の値以
上に設定してもよい。実験的には、これら油通路50
a,51aの大きさとして、油の流速がおおむね0.3
M/S 前後以下になるように決められる。これは、両
室の圧力差がほとんどなく、また油粘度が比較的高いた
め、ヘリウム用として大きな油通路を確保する必要があ
るためである。そうすることによって、分離された油3
4aは、電動機室33側へスムーズに移動して、図1や
図2にも示すように、吐出室32内の油34aの高さ
(油面高さ)と電動機室33内の油34bの高さ(油面
高さ)とを等しいレベルにすることができる。また、吐
出室32内の油34aの高さ(油面高さ)と電動機室3
3内の油34bの高さ(油面高さ)とが同一レベルにな
るので、旋回軸受部などに給油している給油管23への
送油が確実となり、給油不足は解消される。また油イン
ジェクション配管経路にも確実に油がいきわたるように
なる。図1にもどって、油溜り34内の油34bは、上
記したチャンバ側端部31cの下端から再び機外に導か
れ、油冷却器を介して再度圧縮室7の方に噴射される。
回転軸19には、各軸受部への給油を行なうための中心
横孔13が回転軸19内に図1のように形成される。2
3は、回転軸19と底部油溜り34を連ねる給油管であ
る。潤滑油34bの油溜り34内に浸漬された給油管2
3の下端は高圧の吐出圧力Pdを受けており、一方、下
流となる旋回軸受39(図1参照)及び主軸受46のま
わりは、旋回鏡板5aに設けた細孔29により圧縮途中
の圧力である中間圧力Pmを受けているため、(Pd−
Pm)の圧力差によって、容器底部の油溜り34中の潤
滑油34bは上昇する。このように、各軸受部への給油
を概略差圧給油法によって行なう。次に、図7と図8
は、図3の実施例に対して、固定スクロールとフレーム
の下方外縁部に両室をつなぐ扇形状あるいは矩形状の油
通路を、さらに、固定スクロールとフレームの上方外縁
部には矩形状のヘリウムガス通路を付加する。本構造
で、ガス流路と油流路がさらに拡大され、上記した効果
と作用がより一層発揮できる。また、フロンガスを用い
た冷凍・空調用途の横型スクロール圧縮機に対しても、
同様の類似した作用と効果があり、本発明の範囲ともな
る。すなわち、作動ガスとしてフロンガスを用いた圧縮
機で、この圧縮要素部には固定スクロールと旋回スクロ
ールを備え、両スクロールを内側にしてかみ合わせ、固
定スクロールを固定するフレームと旋回スクロールの鏡
板との間にオルダムキー部とリング部とからなるオルダ
ム機構を備え、密閉容器の側端部より反対側の側端部に
向かって、ガス吐出室と電動機室をフレームで区画して
形成するとともに両室の下方に油溜めを設け、旋回スク
ロールを駆動するための電動機により駆動されるクラン
ク軸の軸心を水平方向に設定した横型方式の密閉型スク
ロール圧縮機において、ケーシング部の内壁面にフレー
ムを固定する取り付け座を設け、クランク軸の軸心に対
して密閉容器のケーシング部の軸心を下方に位置して、
固定スクロールあるいはフレームの外周部とケーシング
部の内壁面とに偏りのある環状隙間を設定し、環状隙間
によりガス吐出室と電動機室を連通するガス用通路と両
室をつなぐ油通路したことを特徴とする冷凍・空調用途
の横型スクロール圧縮機である。
【発明の効果】本発明によれば次の効果がある。 (1)圧縮機の騒音を大幅に低減できるので、高品質の
圧縮機となる。 (2)チャンバ内の油面を適正に管理し、また油の移動
をスムーズにすることにより循環油による圧縮機全体へ
の冷却効果が高まる。 (3)チャンバ内に溜められる油の量をさらに増加でき
るので、運転中での油面変化が小さくなる。また、電動
機ロータによる油撹拌による動力増加を未然に防止する
ことができる。 (4)吐出室での油分離作用が大きく改善されて、チャ
ンバ外へ流出する油の量をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す横型の密閉形スクロー
ル圧縮機の縦断面図。
【図2】密閉容器と固定スクロールとの環状隙間の様子
を示す横断面図。
【図3】密閉容器と固定スクロールとの環状隙間の様子
を示す横断面図。
【図4】本発明の全体構成を示す横型の密閉形スクロー
ル圧縮機の縦断面図。
【図5】吐出室まわりの構造を示す部分断面図。
【図6】本発明の効果と作用の説明図。
【図7】その他の実施例で、密閉容器と固定スクロール
との環状隙間の様子を示す横断面図。
【図8】その他の実施例で、密閉容器と固定スクロール
との環状隙間の様子を示す横断面図。
【図9】従来例の吐出室まわりの構造を示す部分断面
図。
【図10】従来例の冷凍用途などフロン冷媒における固
定スクロールを示す平面図。
【符号の説明】
1…固定スクロール、2…吐出穴、5…旋回スクロー
ル、17…電動機、32…吐出室、33…電動機室、3
4…油溜り、34a…油、36…背圧室、50,51…
環状隙間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮要素部となる固定スクロールと旋回ス
    クロールを備え、前記両スクロールを内側にしてかみ合
    わせ、前記固定スクロールを固定するフレームと前記旋
    回スクロールの鏡板との間にオルダムキー部とリング部
    とからなるオルダム機構を備え、作動ヘリウムガスを冷
    却するための油インジェクション配管に接続される油注
    入機構をスクロール圧縮要素部に備え、密閉容器の側端
    部より反対側の側端部に向かって、ガス吐出室と電動機
    室をフレームで区画して形成するとともに両室の下方に
    油溜めを設け、前記旋回スクロールを駆動するための前
    記電動機により駆動されるクランク軸の軸心を水平方向
    に設定した横型方式の密閉型スクロール圧縮機におい
    て、ケーシング部の内壁面に上記フレームを固定する取
    り付け座を設け、クランク軸の軸心に対して密閉容器の
    ケーシング部の軸心を下方に位置して、固定スクロール
    あるいはフレームの外周部と前記ケーシング部の内壁面
    とに偏りのある環状隙間を設定し、該環状隙間によりガ
    ス吐出室と電動機室を連通するガス用通路と両室をつな
    ぐ油通路とせしめたことを特徴とするヘリウム用横型ス
    クロール圧縮機。
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