JPH0826865B2 - ２シリンダロータリ圧縮機 - Google Patents
２シリンダロータリ圧縮機Info
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- JPH0826865B2 JPH0826865B2 JP61307674A JP30767486A JPH0826865B2 JP H0826865 B2 JPH0826865 B2 JP H0826865B2 JP 61307674 A JP61307674 A JP 61307674A JP 30767486 A JP30767486 A JP 30767486A JP H0826865 B2 JPH0826865 B2 JP H0826865B2
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- compressor
- cylinder
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- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/001—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids of similar working principle
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/30—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
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- F04C29/025—Lubrication; Lubricant separation using a lubricant pump
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Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は例えばルームクーラ、冷蔵庫等に組み込まれ
る横置き形の２シリンダロータリ圧縮機に関する。
る横置き形の２シリンダロータリ圧縮機に関する。
（従来の技術） 従来、横置き形の冷媒用圧縮機は特公昭58−44880号
公報において知られる。これは第８図で示されるように
油槽を兼ねるケーシング１内にロータリ圧縮機部２と電
動機部３とを横に並べて設置してなるものである。そし
て、上記ロータリ圧縮機部２はシリンダ４とこの内部に
設置されクランクシャフト５により回転させられるロー
ラ６とからなり、クランクシャフト５は電動機部３によ
り回転駆動されるようになっている。
公報において知られる。これは第８図で示されるように
油槽を兼ねるケーシング１内にロータリ圧縮機部２と電
動機部３とを横に並べて設置してなるものである。そし
て、上記ロータリ圧縮機部２はシリンダ４とこの内部に
設置されクランクシャフト５により回転させられるロー
ラ６とからなり、クランクシャフト５は電動機部３によ
り回転駆動されるようになっている。
さらに、この横置き形の冷媒用圧縮機における潤滑給
油装置はブレード７の下方にあるブレード室８に、潤滑
油９に浸漬するように油吸込み孔10を設けるとともに、
そのブレード室８に連通する給油室11を接続してなるも
のである。また、この給油管11の他端は上記シリンダ４
の軸受部分に連結されている。また、給油管11の途中に
は潤滑油９に浸漬する別の油吸込み孔12が開口されてい
る。そして、電動機部３によりクランクシャフト５を介
して上記シリンダ４内のローラ６を回転する圧縮動作時
においてブレード７の動きによりこの下方のブレード室
８内には油吸込み孔10から潤滑油９を吸い込み、また、
給油管11を通じて吐出するとともにこの吐出する流れに
よって別の油吸込み孔12から潤滑油９を吸い込み、これ
らの潤滑油９を上記シリンダ４の軸受部分に供給するも
のである。
油装置はブレード７の下方にあるブレード室８に、潤滑
油９に浸漬するように油吸込み孔10を設けるとともに、
そのブレード室８に連通する給油室11を接続してなるも
のである。また、この給油管11の他端は上記シリンダ４
の軸受部分に連結されている。また、給油管11の途中に
は潤滑油９に浸漬する別の油吸込み孔12が開口されてい
る。そして、電動機部３によりクランクシャフト５を介
して上記シリンダ４内のローラ６を回転する圧縮動作時
においてブレード７の動きによりこの下方のブレード室
８内には油吸込み孔10から潤滑油９を吸い込み、また、
給油管11を通じて吐出するとともにこの吐出する流れに
よって別の油吸込み孔12から潤滑油９を吸い込み、これ
らの潤滑油９を上記シリンダ４の軸受部分に供給するも
のである。
（発明が解決しようとする問題点） ところで、２つのシリンダ部を横に並べて隣接した横
置き形の２シリンダロータリ圧縮機が考えられたが、こ
の２シリンダロータリ圧縮機に、上述したような従来の
潤滑給油装置を採用する場合、その方式は一方の軸受部
分側からその軸受に給油するため、横に並べて隣接した
２つのシリンダ部の全体に対して充分に給油できないと
ともに、一方のシリンダ側に偏って給油され、他方のシ
リンダ側への給油量が不足しがちになる。このためには
体積効率の低下、他方のシリンダ側の軸受部におけるか
じり現象等が発生することが予想される。
置き形の２シリンダロータリ圧縮機が考えられたが、こ
の２シリンダロータリ圧縮機に、上述したような従来の
潤滑給油装置を採用する場合、その方式は一方の軸受部
分側からその軸受に給油するため、横に並べて隣接した
２つのシリンダ部の全体に対して充分に給油できないと
ともに、一方のシリンダ側に偏って給油され、他方のシ
リンダ側への給油量が不足しがちになる。このためには
体積効率の低下、他方のシリンダ側の軸受部におけるか
じり現象等が発生することが予想される。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは横に並べて隣接した２つの圧縮基部の
それぞれに均一かつ充分に給油ができ、軸受部における
かじり現象等の発生を防止できるとともに、コンプレッ
サ体積効率の低下がなく、安定した動作を行なう信頼性
のある２シリンダロータリ圧縮機を提供することにあ
る。
的とするところは横に並べて隣接した２つの圧縮基部の
それぞれに均一かつ充分に給油ができ、軸受部における
かじり現象等の発生を防止できるとともに、コンプレッ
サ体積効率の低下がなく、安定した動作を行なう信頼性
のある２シリンダロータリ圧縮機を提供することにあ
る。
［発明の構成］ （問題点を解決するための手段および作用） 上記問題点を解決するために本発明は、潤滑油を入れ
る油槽を兼ねたケーシング内に、電動機部によって回転
駆動する回転軸に水平に配置し、この回転軸に、シリン
ダ内のロータがその回転軸でそれぞれ駆動される圧縮機
部を２つ横に並べて隣接して配設し、この２つの圧縮機
部の各シリンダ部は中間仕切り板により仕切られた横置
き形の２シリンダロータリ圧縮機において、上記中間仕
切り板に圧縮機部に連通する給油路を形成すると共に、
上記各圧縮機部のブレード後方のブレード室を利用して
オイルポンプ機構を構成し、このオイルポンプ機構から
の潤滑油を上記給油通路を通じて各圧縮機部に供給する
ようにしたものである。
る油槽を兼ねたケーシング内に、電動機部によって回転
駆動する回転軸に水平に配置し、この回転軸に、シリン
ダ内のロータがその回転軸でそれぞれ駆動される圧縮機
部を２つ横に並べて隣接して配設し、この２つの圧縮機
部の各シリンダ部は中間仕切り板により仕切られた横置
き形の２シリンダロータリ圧縮機において、上記中間仕
切り板に圧縮機部に連通する給油路を形成すると共に、
上記各圧縮機部のブレード後方のブレード室を利用して
オイルポンプ機構を構成し、このオイルポンプ機構から
の潤滑油を上記給油通路を通じて各圧縮機部に供給する
ようにしたものである。
しかして、隣接する２つの圧縮機部にはその間に位置
する中間仕切り板に設けた給油路を通じて潤滑油を供給
するから、その各圧縮機部には均等で充分に潤滑油を供
給することができる。
する中間仕切り板に設けた給油路を通じて潤滑油を供給
するから、その各圧縮機部には均等で充分に潤滑油を供
給することができる。
（実施例） 第１図は本発明の第１の実施例を示すものである。こ
れは冷凍サイクルに用いる横形の密閉式圧縮機20であ
り、21は密閉用ケーシングである。このケーシング21内
の底部は潤滑油23の油槽24を構成している。さらに、密
閉用ケーシング21内の一側のは電動機部24、他側には圧
縮機組立部25がそれぞれ横向きに設置されている。電動
機部24はケーシング21の内面に固定的に取着されたステ
ータ26とこのステータ26の内腔に配設されたロータ27と
からなり、そのロータ27にはパイプ材からなる中空の回
転軸28が一体的に取着され、この回転軸28は上記圧縮機
組立部25まで延びている。
れは冷凍サイクルに用いる横形の密閉式圧縮機20であ
り、21は密閉用ケーシングである。このケーシング21内
の底部は潤滑油23の油槽24を構成している。さらに、密
閉用ケーシング21内の一側のは電動機部24、他側には圧
縮機組立部25がそれぞれ横向きに設置されている。電動
機部24はケーシング21の内面に固定的に取着されたステ
ータ26とこのステータ26の内腔に配設されたロータ27と
からなり、そのロータ27にはパイプ材からなる中空の回
転軸28が一体的に取着され、この回転軸28は上記圧縮機
組立部25まで延びている。
圧縮機組立部25は２つの圧縮機部31,32を組み込んで
なり、その圧縮機部31,32の各シリンダ部材33,34は中間
仕切り板35を間に挟み込んで接合されている。さらに、
上記電動機部24側には主軸受け部材36がそのシリンダ部
材33に接合され、また、反対側には副軸受け部材37が対
応するシリンダ部材34に接合されていて、これらは互い
に密着して接合された状態で固定されている。そして、
上記各シリンダ部材33,34内にはそれぞれロータリ圧縮
室38,39を構成している。さらに、圧縮機組立部25の２
つの圧縮機部31,32を上記回転軸28が貫通しており、回
転軸28にはロータリ圧縮室38,39にそれぞれ対応してク
ランク部41,42が設けられ、この各クランク部41,42には
リング状のローラ43,44が嵌挿されている。この各クラ
ンク部41,42の偏心位置は180゜ずれている。つまり、各
クランク部41,42によるローラ43,44の回転する位相が18
0゜ずれる。
なり、その圧縮機部31,32の各シリンダ部材33,34は中間
仕切り板35を間に挟み込んで接合されている。さらに、
上記電動機部24側には主軸受け部材36がそのシリンダ部
材33に接合され、また、反対側には副軸受け部材37が対
応するシリンダ部材34に接合されていて、これらは互い
に密着して接合された状態で固定されている。そして、
上記各シリンダ部材33,34内にはそれぞれロータリ圧縮
室38,39を構成している。さらに、圧縮機組立部25の２
つの圧縮機部31,32を上記回転軸28が貫通しており、回
転軸28にはロータリ圧縮室38,39にそれぞれ対応してク
ランク部41,42が設けられ、この各クランク部41,42には
リング状のローラ43,44が嵌挿されている。この各クラ
ンク部41,42の偏心位置は180゜ずれている。つまり、各
クランク部41,42によるローラ43,44の回転する位相が18
0゜ずれる。
また、圧縮機部31,32の各シリンダ部材33,34に挟み込
まれる中間仕切り板35には回転軸28を貫通させる中間ク
ランク室45が開口されている。中間クランク室45は上記
各ロータリ圧縮室38,39の中央部分に連通している。ま
た、回転軸28には主軸受け部材36と副軸受け部材37およ
び各ローラ43,44に対応した箇所にはそれぞれ給油孔46
…が穿設されている。さらに、中間クランク室45に望む
回転軸28にも給油孔47が穿設されている。
まれる中間仕切り板35には回転軸28を貫通させる中間ク
ランク室45が開口されている。中間クランク室45は上記
各ロータリ圧縮室38,39の中央部分に連通している。ま
た、回転軸28には主軸受け部材36と副軸受け部材37およ
び各ローラ43,44に対応した箇所にはそれぞれ給油孔46
…が穿設されている。さらに、中間クランク室45に望む
回転軸28にも給油孔47が穿設されている。
一方、上記各シリンダ部材33,34にはそれぞれロータ
リ圧縮室38,39に進退自在に突き出すブレード48,49が設
けられ、ブレード48,49の外方端側の部位にはそれぞれ
ブレード室51,52が形成されている。このブレード室51,
52にはブレード48,49をローラ43,44側に付勢するスプリ
ング53,54が設置されている。この各ブレード室51,52に
それぞれ対応する主軸受け部材36と副軸受け部材37の壁
部には油吸込み孔55,56が設けられ、これは上記ケーシ
ング21内底部の油槽24に開口して連通し、その潤滑油23
をブレード室51,52内に取り込むようになっている。こ
の油吸込み孔55,56はそれぞれブレード室51,52側が狭い
テーパ状に形成されている。さらに、上記中間仕切り板
35にはその各ブレード室51,52に別々に連通する吐出孔5
7,58が穿設されている。この吐出孔57,58はそれぞれブ
レード室51,52側が広いテーパ状に形成されている。
リ圧縮室38,39に進退自在に突き出すブレード48,49が設
けられ、ブレード48,49の外方端側の部位にはそれぞれ
ブレード室51,52が形成されている。このブレード室51,
52にはブレード48,49をローラ43,44側に付勢するスプリ
ング53,54が設置されている。この各ブレード室51,52に
それぞれ対応する主軸受け部材36と副軸受け部材37の壁
部には油吸込み孔55,56が設けられ、これは上記ケーシ
ング21内底部の油槽24に開口して連通し、その潤滑油23
をブレード室51,52内に取り込むようになっている。こ
の油吸込み孔55,56はそれぞれブレード室51,52側が狭い
テーパ状に形成されている。さらに、上記中間仕切り板
35にはその各ブレード室51,52に別々に連通する吐出孔5
7,58が穿設されている。この吐出孔57,58はそれぞれブ
レード室51,52側が広いテーパ状に形成されている。
しかして、ブレード室51,52内でのブレード48,49の往
復動によりポンプ作用が生じ、油吸込み孔55,56から油
槽24内の潤滑油23をブレード室51,52内に取り込み、吐
出孔57,58から吐出するオイルポンプ機構を構成してい
る。
復動によりポンプ作用が生じ、油吸込み孔55,56から油
槽24内の潤滑油23をブレード室51,52内に取り込み、吐
出孔57,58から吐出するオイルポンプ機構を構成してい
る。
また、上記中間仕切り板35の肉厚内にはその板面方向
に沿って形成した１本の孔からなる給油路59が形成され
ている。そして、この給油路59の一端は上記各吐出孔5
7,58にそれぞれ連通し、また、給油路59の他端は中間ク
ランク室45に開口している。
に沿って形成した１本の孔からなる給油路59が形成され
ている。そして、この給油路59の一端は上記各吐出孔5
7,58にそれぞれ連通し、また、給油路59の他端は中間ク
ランク室45に開口している。
なお、冷媒の吸込み管60は圧縮機組立部25に直接に接
続され、ロータリ圧縮室38,39に接続されている。冷媒
の吐出管61はケーシング21の電動機部24側の側壁に貫通
して接続されている。
続され、ロータリ圧縮室38,39に接続されている。冷媒
の吐出管61はケーシング21の電動機部24側の側壁に貫通
して接続されている。
しかして、上記電動機部24を動作させると、回転軸28
が回転するので、これによりクランク部41,42の回転に
伴ってロータリ圧縮室45内でローラ43,44が回転し、こ
の回転する各ローラ43,44の周面にはブレード48,49が圧
接しながら追従する。これにより吸込み管60からケーシ
ング21内に吸い込んだ冷媒ガスを圧縮機組立部25の図示
しない吸込み口から各ロータリ圧縮室38,39内に吸い込
んで圧縮し、この圧縮ガスを吐出管61から吐出するもの
である。
が回転するので、これによりクランク部41,42の回転に
伴ってロータリ圧縮室45内でローラ43,44が回転し、こ
の回転する各ローラ43,44の周面にはブレード48,49が圧
接しながら追従する。これにより吸込み管60からケーシ
ング21内に吸い込んだ冷媒ガスを圧縮機組立部25の図示
しない吸込み口から各ロータリ圧縮室38,39内に吸い込
んで圧縮し、この圧縮ガスを吐出管61から吐出するもの
である。
一方、この圧縮動作において上記ブレード48,49はそ
れぞれ各ブレード室51,52内で往復移動するが、この移
動動作によりオイルポンプ機構のポンプ作用が生じる。
すなわち、油吸込み孔55,56から油槽24内の潤滑油23を
ブレード室51,52内に吸い込む動作と、この取り込んだ
潤滑油23を加圧して吐出孔57,58から吐出する動作を行
なう。つまり、一方のブレード室51についてみると、こ
のブレード室51内においてブレード48が上昇するときに
はそのブレード室51内は負圧状態になり、ブレード室51
側が小径なテーパ状にした油吸込み孔55には吸込み作用
が加わり、油槽24の潤滑油23を吸引する。また、ブレー
ド48が降下するときにはそのブレード室51内は加圧状態
になるが、上記油吸込み孔55はブレード室51側を小径な
テーパ状にしたので、この部分には阻止作用が生じ、一
方、吐出孔57はブレード室51側を太径なテーパ状にした
ので、この方に流れ込み易く、したがって、ブレード室
51内の潤滑油23はその吐出孔57から給油路59に吐出す
る。そして、この給油路59に流れ込んだ潤滑油23の流れ
により他方側のブレード室52における吐出孔58からその
ブレード室52内における潤滑油23を吸い込んで取り込む
ため、給油量が多くなる。しかも、この作用はこのとき
にその他方のブレード室52内におけるブレード49は上昇
していることからその内部は一般に負圧であっても、そ
のブレード室52内に引き込まれることはほとんどなく行
なわれる。
れぞれ各ブレード室51,52内で往復移動するが、この移
動動作によりオイルポンプ機構のポンプ作用が生じる。
すなわち、油吸込み孔55,56から油槽24内の潤滑油23を
ブレード室51,52内に吸い込む動作と、この取り込んだ
潤滑油23を加圧して吐出孔57,58から吐出する動作を行
なう。つまり、一方のブレード室51についてみると、こ
のブレード室51内においてブレード48が上昇するときに
はそのブレード室51内は負圧状態になり、ブレード室51
側が小径なテーパ状にした油吸込み孔55には吸込み作用
が加わり、油槽24の潤滑油23を吸引する。また、ブレー
ド48が降下するときにはそのブレード室51内は加圧状態
になるが、上記油吸込み孔55はブレード室51側を小径な
テーパ状にしたので、この部分には阻止作用が生じ、一
方、吐出孔57はブレード室51側を太径なテーパ状にした
ので、この方に流れ込み易く、したがって、ブレード室
51内の潤滑油23はその吐出孔57から給油路59に吐出す
る。そして、この給油路59に流れ込んだ潤滑油23の流れ
により他方側のブレード室52における吐出孔58からその
ブレード室52内における潤滑油23を吸い込んで取り込む
ため、給油量が多くなる。しかも、この作用はこのとき
にその他方のブレード室52内におけるブレード49は上昇
していることからその内部は一般に負圧であっても、そ
のブレード室52内に引き込まれることはほとんどなく行
なわれる。
また、他方のブレード室52についても180゜の回転ず
れをもって上記同様のポンプ作用をする。しかして、各
オイルポンプ機構によりそれぞれ繰り出される潤滑油23
は１本の給油路59に合流して流れ込み、中間クランク室
45に送り込まれる。中間クランク室45に送り出された潤
滑油23はその中間クランク室45を通じて各シリンダ部材
33,34の内部に侵入するとともに、残るものは回転軸28
の給油孔47からその回転軸28内に入り込み、左右に広が
って行き、また、回転軸28の別の給油孔46…からそれぞ
れ主軸受け部材36と副軸受け部材37および各ローラ43,4
4に対応した箇所に流れ込む。つまり、左右の圧縮機部3
1,32に対して均等にしかも充分に行きわたらせる。
れをもって上記同様のポンプ作用をする。しかして、各
オイルポンプ機構によりそれぞれ繰り出される潤滑油23
は１本の給油路59に合流して流れ込み、中間クランク室
45に送り込まれる。中間クランク室45に送り出された潤
滑油23はその中間クランク室45を通じて各シリンダ部材
33,34の内部に侵入するとともに、残るものは回転軸28
の給油孔47からその回転軸28内に入り込み、左右に広が
って行き、また、回転軸28の別の給油孔46…からそれぞ
れ主軸受け部材36と副軸受け部材37および各ローラ43,4
4に対応した箇所に流れ込む。つまり、左右の圧縮機部3
1,32に対して均等にしかも充分に行きわたらせる。
第２図は本発明の第２の実施例を示すものである。こ
の実施例は給油路59に２つの出口65,66を設け、この各
出口65,66から各シリンダ部材33,34の各内部に直接に臨
ませたものである。
の実施例は給油路59に２つの出口65,66を設け、この各
出口65,66から各シリンダ部材33,34の各内部に直接に臨
ませたものである。
第３図は本発明の第３の実施例を示すものである。こ
の実施例は中間仕切り板35に独立した２本の給油路59,5
9を形成し、この給油路59,59の各出口67,68を各シリン
ダ部材33,34の各内部に直接に臨ませたものである。
の実施例は中間仕切り板35に独立した２本の給油路59,5
9を形成し、この給油路59,59の各出口67,68を各シリン
ダ部材33,34の各内部に直接に臨ませたものである。
第４図および第５図は本発明の第４の実施例を示すも
のである。この実施例は中間仕切り板35に形成した中間
クランク室45を、これを通る上記回転軸28の部分に対し
て偏心して形成する。この貫通する円柱部70は回転軸28
とともに回転し、その中間クランク室45内に高圧部分ａ
と低圧部分ｂを形成する。さらに、中間仕切り板35には
その中間クランク室45の低圧部分ｂに一端が開口し他端
が上記油槽24の潤滑油23内に開口する直線的な孔からな
る給油路59を形成したものである。
のである。この実施例は中間仕切り板35に形成した中間
クランク室45を、これを通る上記回転軸28の部分に対し
て偏心して形成する。この貫通する円柱部70は回転軸28
とともに回転し、その中間クランク室45内に高圧部分ａ
と低圧部分ｂを形成する。さらに、中間仕切り板35には
その中間クランク室45の低圧部分ｂに一端が開口し他端
が上記油槽24の潤滑油23内に開口する直線的な孔からな
る給油路59を形成したものである。
しかして、回転軸28が回転すると、その円柱部70と中
間クランク室45によりその中間クランク室45内に高圧部
分ａと低圧部分ｂを形成し、その低圧部分ｂの負圧によ
り給油路59を通じて上記油槽24内の潤滑油23を吸い揚
げ、この中間クランク室45内に取り込んだのち、各圧縮
機部31,32の給油の必要な部分に給油するようになって
いる。このように構成すれば上記他の実施例のものに比
べてその構成がきわめて簡単で安価に製作提供できる。
間クランク室45によりその中間クランク室45内に高圧部
分ａと低圧部分ｂを形成し、その低圧部分ｂの負圧によ
り給油路59を通じて上記油槽24内の潤滑油23を吸い揚
げ、この中間クランク室45内に取り込んだのち、各圧縮
機部31,32の給油の必要な部分に給油するようになって
いる。このように構成すれば上記他の実施例のものに比
べてその構成がきわめて簡単で安価に製作提供できる。
第６図は本発明の第５の実施例を示すものである。こ
の実施例は中間仕切り板35に形成した中間クランク室45
を通る回転軸28の部分に複数の羽根75…を同心放射状に
付設し、いわゆる水車76を構成し、中間仕切り板35には
中間クランク室45に一端が他端が上記油槽24の潤滑油23
内に開口する直線的な給油路59を形成した。そして、回
転軸28とともに水車76を回転することによりその水車76
の作る負圧の作用により給油路59を通じて潤滑油23を吸
い揚げるオイルポンプ機構を構成したものである。この
実施例のものもその構成がきわめて簡単で安価に製作提
供できる。
の実施例は中間仕切り板35に形成した中間クランク室45
を通る回転軸28の部分に複数の羽根75…を同心放射状に
付設し、いわゆる水車76を構成し、中間仕切り板35には
中間クランク室45に一端が他端が上記油槽24の潤滑油23
内に開口する直線的な給油路59を形成した。そして、回
転軸28とともに水車76を回転することによりその水車76
の作る負圧の作用により給油路59を通じて潤滑油23を吸
い揚げるオイルポンプ機構を構成したものである。この
実施例のものもその構成がきわめて簡単で安価に製作提
供できる。
第７図は本発明の第６の実施例を示すものである。こ
の実施例は上記第４の実施例における給油路59を中間仕
切り板35に形成するにあたり中間クランク室45側を小径
としたテーパ状に形成したものである。これにより簡単
な構成により潤滑油23の揚がりがよくなる。
の実施例は上記第４の実施例における給油路59を中間仕
切り板35に形成するにあたり中間クランク室45側を小径
としたテーパ状に形成したものである。これにより簡単
な構成により潤滑油23の揚がりがよくなる。
［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、上記中間仕切り
板に圧縮機部に連通する給油路を形成し、この給油路を
通じて隣接する左右の各圧縮機部に潤滑油を供給するよ
うにしたものであるから、各圧縮機部に対して均等でし
かも充分に潤滑油を供給することができる。給油手段は
各圧縮機部のブレード後方のブレード室を利用してオイ
ルポンプ機構を構成したので、場所をとらず比較的簡単
な構成で済み小形化を達成することができる。
板に圧縮機部に連通する給油路を形成し、この給油路を
通じて隣接する左右の各圧縮機部に潤滑油を供給するよ
うにしたものであるから、各圧縮機部に対して均等でし
かも充分に潤滑油を供給することができる。給油手段は
各圧縮機部のブレード後方のブレード室を利用してオイ
ルポンプ機構を構成したので、場所をとらず比較的簡単
な構成で済み小形化を達成することができる。
第１図は第１の実施例を示すその全体の側断面図、第２
図は第２の実施例を示すその圧縮機部の側断面図、第３
図は第３の実施例を示すその圧縮機部の側断面図、第４
図は第４の実施例を示すその圧縮機部の側断面図、第５
図は同じく第４の実施例における中間クランク室部分の
正面図、第６図は第５の実施例における中間クランク室
部分の正面図、第７図は第６の実施例における中間クラ
ンク室部分の正面図、第８図は従来の圧縮機の側断面図
である。 20……密閉圧縮機、21……ケーシング、23……潤滑油、
28……回転軸、31,32……圧縮機部、35……中間仕切り
板、45……中間クランク室、48,49……ブレード、51、5
2……ブレード室、55,56……油吸込み孔、57,58……吐
出孔、59……給油路、70……円柱部、76……水車。
図は第２の実施例を示すその圧縮機部の側断面図、第３
図は第３の実施例を示すその圧縮機部の側断面図、第４
図は第４の実施例を示すその圧縮機部の側断面図、第５
図は同じく第４の実施例における中間クランク室部分の
正面図、第６図は第５の実施例における中間クランク室
部分の正面図、第７図は第６の実施例における中間クラ
ンク室部分の正面図、第８図は従来の圧縮機の側断面図
である。 20……密閉圧縮機、21……ケーシング、23……潤滑油、
28……回転軸、31,32……圧縮機部、35……中間仕切り
板、45……中間クランク室、48,49……ブレード、51、5
2……ブレード室、55,56……油吸込み孔、57,58……吐
出孔、59……給油路、70……円柱部、76……水車。
Claims (2)
- 【請求項１】潤滑油を入れる油槽を兼ねたケーシング内
に、電動機部によって回転駆動する回転軸に水平に配置
し、この回転軸に、シリンダ内のロータがその回転軸で
それぞれ駆動される圧縮機部を２つ横に並べて隣接して
配設し、この２つの圧縮機部の各シリンダ部は中間仕切
り板により仕切られた横置き形の２シリンダロータリ圧
縮機において、上記中間仕切り板に圧縮機部に連通する
給油路を形成すると共に、上記各圧縮機部のブレード後
方のブレード室を利用してオイルポンプ機構を構成し、
このオイルポンプ機構からの潤滑油を上記給油通路を通
じて各圧縮機部に供給するようにしたことを特徴とする
２シリンダロータリ圧縮機。 - 【請求項２】上記仕切り板に形成した給油路の一端を上
記ケーシング内の潤滑油中に位置させ、給油路の他端を
隣接する各圧縮機部の中間位置にある中間クランク室に
開口させるとともに、上記オイルポンプ機構により潤滑
油を上記給油路を通じて各圧縮機部に供給するようにし
たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の２シリ
ンダロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61307674A JPH0826865B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | ２シリンダロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61307674A JPH0826865B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | ２シリンダロータリ圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63162991A JPS63162991A (ja) | 1988-07-06 |
| JPH0826865B2 true JPH0826865B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=17971876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61307674A Expired - Fee Related JPH0826865B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | ２シリンダロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0826865B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111043036A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-04-21 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 泵体组件、压缩机和空调器 |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3468553B2 (ja) * | 1993-09-17 | 2003-11-17 | 東芝キヤリア株式会社 | 横形ロータリ式圧縮機 |
| JP3408309B2 (ja) * | 1994-02-10 | 2003-05-19 | 株式会社東芝 | 密閉形コンプレッサならびにこのコンプレッサを用いた冷凍装置 |
| US7223082B2 (en) * | 2003-03-25 | 2007-05-29 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Rotary compressor |
| WO2005010367A1 (en) * | 2003-07-29 | 2005-02-03 | Kyung-Yul Hyun | Fluid pump and motor |
| DE602004028767D1 (de) * | 2003-09-30 | 2010-09-30 | Sanyo Electric Co | Rotationsverdichter, Klimaanlage für ein Fahrzeug und Wassererhitzer, die den Verdichter beinhalten |
| KR101587168B1 (ko) * | 2009-12-07 | 2016-01-21 | 엘지전자 주식회사 | 로터리 압축기 |
| CN106704198B (zh) * | 2017-01-24 | 2019-01-25 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 压缩机及具有其的车辆 |
| CN106762666B (zh) * | 2017-01-24 | 2019-01-25 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 压缩机及具有其的车辆 |
| KR102339600B1 (ko) * | 2017-05-26 | 2021-12-15 | 엘지전자 주식회사 | 로터리 압축기 |
| CN111120329B (zh) * | 2019-12-26 | 2021-11-05 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种具有泵体润滑结构的旋转式压缩机和空调器 |
| JP2021156203A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | サンデン・アドバンストテクノロジー株式会社 | 横置き型ロータリ圧縮機 |
| CN111577601B (zh) * | 2020-05-27 | 2022-08-12 | 广东美芝精密制造有限公司 | 压缩机和具有该压缩机的制冷系统 |
| CN113883060A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-01-04 | 珠海格力电器股份有限公司 | 供油组件、泵体组件和压缩机 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5844880B2 (ja) * | 1980-07-11 | 1983-10-05 | 株式会社東芝 | 冷媒圧縮機 |
| JPS61187587A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 多気筒回転圧縮機 |
-
1986
- 1986-12-25 JP JP61307674A patent/JPH0826865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111043036A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-04-21 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 泵体组件、压缩机和空调器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63162991A (ja) | 1988-07-06 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |