JPH07318179A - 密閉型コンプレッサならびにこれを有する冷凍装置,空気調和機 - Google Patents

密閉型コンプレッサならびにこれを有する冷凍装置,空気調和機

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JPH07318179A
JPH07318179A JP6112897A JP11289794A JPH07318179A JP H07318179 A JPH07318179 A JP H07318179A JP 6112897 A JP6112897 A JP 6112897A JP 11289794 A JP11289794 A JP 11289794A JP H07318179 A JPH07318179 A JP H07318179A
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JP
Japan
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refrigerant
compression
compressor
closed case
case
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Application number
JP6112897A
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English (en)
Inventor
Kenji Komine
健治 小峰
Hiroyuki Isekawa
浩行 伊勢川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH07318179A publication Critical patent/JPH07318179A/ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants

Abstract

(57)【要約】 【目的】飽和圧力の高い冷媒を使用しても、既存の深絞
り加工の密閉ケースを使用することができる信頼性の高
いコンプレッサならびに冷凍装置,空気調和機を提供す
る。 【構成】密閉ケース20内に、モータ部21と、このモ
ータ部21の回転軸25により駆動されて、冷媒を圧縮
する圧縮機部22とを内蔵する。圧縮機部22は、R3
2冷媒またはこれを少なくとも混合冷媒を、密閉ケース
20の外部から吸込管37を介して吸い込み、圧縮して
密閉ケース20内へ吐出する第1段のシリンダ30等の
第1圧縮部と、この密閉ケース20内へ吐出された冷媒
を、密閉ケース20内で開口する吸込ポート41から吸
い込み、2段目の圧縮を行なって吐出管38を介して密
閉ケース20外へ吐出する第2段のシリンダ29等の第
2圧縮部と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置や空気調和機等
の冷凍サイクルに組み込む場合に好適な密閉型コンプレ
ッサに係り、特に複数のシリンダを備えた密閉型コンプ
レッサならびにこれを有する冷凍装置,空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、室内を冷暖房する空気調和機等
の冷凍サイクルには密閉型コンプレッサが組み込まれて
おり、このコンプレッサによりR−12やR−22等の
冷媒を圧縮し、圧縮された冷媒を冷凍サイクル内に吐出
し、循環させるようになっている。
【0003】この種の従来のコンプレッサはレシプロタ
イプとロータリタイプに大別され、各コンプレッサには
密閉ケース内にモータと、このモータにより駆動される
圧縮機部とを収容している。
【0004】従来のロータリコンプレッサの一例として
は図11に示すように構成されたものがある。これは密
閉ケース1内にモータ部2と圧縮機械部3とを上下に配
置して収容している。モータ部2は密閉ケース1に圧入
されるステータ5と、回転シャフト6を軸装したロータ
7とを有する電動モータで構成され、このモータ部2の
回転シャフト6の回転力により圧縮機部3を駆動するよ
うになっている。回転シャフト6はメインベアリング8
aおよびサブベアリング8bにより回転自在に支持され
る。
【0005】一方、圧縮機部3は第1,第2の圧縮部の
2つのシリンダ9,10を図中上下に配置し、これらの
各シリンダ9,10により形成される圧縮室内にピスト
ンローラ11,12が収容される。各ピストンローラ1
1,12は、回転シャフト6の上下一対のクランク部6
a,6bに偏心回転自在に装着され、ピストンローラ1
1,12の偏心回転により冷媒の圧縮作用が行なわれ
る。
【0006】そして、図11中、上側の第1シリンダ9
が断面コの字状のフレーム4にボルト固定され、このフ
レーム4がケース1の内周に溶接固定されることによ
り、圧縮機部3はケース1内に固定される。
【0007】また、圧縮機部3の各圧縮室と、密閉ケー
ス1の外側に設けられるアキュムレータ13とは例えば
2本の吸込管14,15を介して連通され、アキュムレ
ータ13から冷媒が吸込管14,15を通って第1,第
2シリンダ9,10の各圧縮室に案内される。つまり、
圧縮機部3は冷媒を第1,第2シリンダ9,10に並行
して吸い込み、圧縮して密閉ケース1内に並行に吐出す
るようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように2シリンダ
構造のロータリコンプレッサでは、アキュムレータ13
から圧縮機部3の各圧縮室にガス冷媒を案内する2本の
吸込管14,15が延設されており、各吸込管14,1
5は薄肉の密閉ケース1の取付孔に、各ガイドパイプ1
6を介して気密に取り付けられる。吸込管14,15を
取り付ける2本の取付孔間のピッチは圧縮機部3のディ
メンションによって決定されるが、いずれにしても孔ピ
ッチは小さいため、薄肉の密閉ケース1は取付孔と取付
孔との間のケース耐圧強度が低下するという問題があっ
た。
【0009】一方、最近ではR12やR22等既存の冷
媒に代わるコンプレッサ用冷媒が種々検討されており、
各種の代替冷媒が開発されている。この中には冷媒特性
は優れているが、飽和圧力が既存の冷媒よりも高いR3
2等のHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒が存在
し、この新冷媒を採用しようとすると、密閉ケース1の
耐圧強度とその取付孔付近のケース耐圧冷媒の低下が問
題になっている。
【0010】また、密閉ケース1は、図12に示すよう
に円板aの深絞り加工により順次絞り込んで形成された
ケース本体1aと、このケース本体1aの開口部を覆う
カバーケース1b(図11参照)の2ピースで構成さ
れ、ケース本体1aにカバーケース1bを溶接にて固定
し、密閉構造としている。
【0011】しかし、このように密閉ケース1のケース
本体1aを深絞り加工で形成すると、ケース本体1aの
湾曲部18の肉厚が著しく減少するため、その部分のケ
ース耐圧強度が大きく低下する。したがって、ケース耐
圧強度を向上させるためには、湾曲部に肉厚のアップが
要求され、厚肉の鋼板等のケース部材の深絞り加工が要
求される。しかし、厚肉のケース部材の深絞り加工は、
大きな加工力を必要とし、加工に困難性を伴い、深絞り
加工でケース本体1aの湾曲部18の肉厚を厚肉にする
ことは難しい。
【0012】特に、HCFCのR22等の既存の冷媒に
代えて飽和圧力が高いR32等の新冷媒を用いる高圧タ
イプのコンプレッサでは、密閉ケース1のケース耐圧強
度の向上が要求される。このために、従来の深絞り加工
による密閉ケース1では、ケース耐圧強度や疲労強度に
対する安全率を充分に確保できない問題があった。
【0013】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、その目的は、飽和圧力の高い冷媒を使用して
も、既存の深絞り加工の密閉ケースの耐圧強度に対して
十分に信頼性の高いコンプレッサならびに冷凍装置,空
気調和機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に次のように構成される。
【0015】本願の請求項1に記載の発明(以下、第1
の発明という)は、密閉ケース内に、モータ部と、この
モータ部の回転軸により駆動されて、冷媒を圧縮する圧
縮機部とを内蔵した密閉型コンプレッサにおいて、前記
圧縮機部は、R32冷媒またはこれを少なくとも含有す
る混合冷媒を、前記密閉ケースの外部から吸込管を介し
て吸い込み、圧縮して前記密閉ケース内へ吐出する第1
の圧縮部と、この密閉ケース内へ吐出された前記冷媒
を、前記密閉ケース内で開口する吸込孔から吸い込み、
圧縮して吐出管を介してその密閉ケース外へ吐出する第
2の圧縮部と、を有することを特徴とする。
【0016】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、モータ部の回転軸を垂直方
向に沿って配設して縦置型に構成し、第1,第2の圧縮
部を垂直方向に沿って上下に並設したことを特徴とす
る。
【0017】さらに、本願の請求項3に記載の発明(以
下、第3の発明という)は、モータ部の回転軸を垂直方
向に沿って配設して縦置型に構成し、第2,第1の圧縮
部を垂直方向上下に並設し、これら第1,第2の圧縮部
にそれぞれ接続される吸込管と吐出管とを密閉ケースの
周方向にずらして配設したことを特徴とする。
【0018】さらにまた、本願の請求項4に記載の発明
(以下、第4の発明という)は、モータ部の回転軸を水
平方向に沿って配設して横置型に構成し、第2の圧縮部
の吸込孔を、前記回転軸の軸心よりも高い位置に設けた
ことを特徴とする。
【0019】また、本願の請求項5に記載の発明(以
下、第5の発明という)は、密閉ケース内を、第1の圧
縮部の吐出孔側空間と、第2の圧縮部の吸込孔側空間と
に仕切る隔壁を設けると共に、この吐出側空間にモータ
部を配設し、前記隔壁に、前記両側空間を連通させる連
通孔を穿設したことを特徴とする。
【0020】さらに、本願の請求項6に記載の発明(以
下、第6の発明という)は、モータ部の回転軸の軸方向
両端部に、第1,第2の圧縮部を配設したことを特徴と
する。
【0021】さらにまた、本願の請求項7に記載の発明
(以下、第7の発明という)は、請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の密閉型コンプレッサを有することを特徴
する。
【0022】また、本願の請求項8に記載の発明(以
下、第8の発明という)は、請求項1〜6のいずれか1
項に記載の密閉型コンプレッサを有することを特徴す
る。
【0023】
【作用】
〈第1〜第8の発明〉R32冷媒またはこれを少なくと
も含む混合冷媒は、圧縮機部の第1の圧縮部でまず圧縮
されてから密閉ケース内へ吐出される。さらに、この密
閉ケース内へ吐出された冷媒は第2の圧縮部に吸い込ま
れて、第2段目の圧縮が行なわれて高圧状態で吐出管を
通して密閉ケース外へ吐出される。
【0024】したがって、密閉ケース内へ吐出される冷
媒の圧力は第1段吸込圧と第2段吐出圧の中間圧である
ので、冷媒がR32等であるために、飽和圧力が高い場
合でも、密閉ケース内の圧力を従来のR22冷媒の場合
と同等、またはそれ以下に低減することができる。この
ために、従来の深絞り加工の密閉ケースをも十分な耐圧
強度で使用することができ、コスト低減を図ることがで
きる。
【0025】また、密閉ケース内には冷媒を中間圧で吐
出するので、密閉ケース内の温度上昇を低くしつつ、こ
の中間圧の冷媒を第2の圧縮部でさらに圧縮して吐出さ
せるので、吐出圧のみを高めることができる。その結
果、モータ部の熱による劣化、密閉ケース内の潤滑油の
分解による不都合を防止しつつ、冷媒の高い吐出圧を得
ることができる。しかも、冷媒として、従来のR22よ
りも冷凍能力の高いR32、またはその混合冷媒を使用
するので、一段と冷凍能力を高めることができる。
【0026】さらに、密閉ケース内へ冷媒を中間圧で吐
出するので、この冷媒の吐出脈動を密閉ケースの容積で
低減することができる。このために、この中間圧の冷媒
を吸込む第2圧縮部の吸込効率を高めて運転効率を高め
ることができる。
【0027】さらにまた、第1の圧縮部で液冷媒を吸い
込んだ場合は、その第1の圧縮部の摺動部品が液圧縮の
衝撃を受けるが、その衝撃は圧縮室が2つに分割されて
いるために小さくて済む。しかも、密閉ケース内に吐出
された冷媒が再び圧縮されるために、密閉ケース内がい
わばアキュムレータと同様の気液分離作用を果すので、
第2の圧縮部における液吸込みを殆ど防止するこきとが
できる上に、アキュムレータの小型化または削除を図る
ことができる。
【0028】〈第2の発明〉密閉型コンプレッサは、モ
ータ部の回転軸を垂直方向に沿って配設することにより
縦置型に構成され、圧縮機部の第1の圧縮部を第2の圧
縮部の上方に配設している。
【0029】したがって、第1の圧縮部の吸込孔に接続
される吸込管を、第2の圧縮部の吐出孔に接続される吐
出管の上方に近接配置することができるので、吐出管が
邪魔になることなく、吸込管をアキュムレータに容易に
接続することができると共に、このアキュムレータを密
閉ケースの胴部外側面に近接させて配設させることがで
き、密閉ケースにアキュムレータを取り付けたときの全
体の小型化を図ることができる。
【0030】〈第3の発明〉密閉型コンプレッサは、モ
ータ部の回転軸を垂直方向に沿って配設することにより
縦置型に構成され、圧縮機部の第2の圧縮部を第1の圧
縮部の上方に配設している。
【0031】したがって、第1の圧縮部の吸込孔に接続
される吸込管を、第2の圧縮部の吐出孔に接続される吐
出管に上下方向で近接配置する場合には上下方向で相互
に干渉し合うが、、この吸込管と吐出管とを密閉ケース
内に周方向にずらして設けているので、これら吸込管と
吐出管とが互いに干渉するのを防止することができる。
【0032】このために、吸込管をアキュムレータに接
続する配管が容易となる上に、その配管引き廻しが簡単
となり、アキュムレータを密閉ケースの胴部外側面に近
接配置することができる。
【0033】また、吸込管を密閉ケースの下端部に接続
することができるので、この吸込管に接続されるアキュ
ムレータの長さを密閉ケースの長さまで長くすることに
より、所要の容積を確保することができる。このため
に、アキュムレータを細長くして薄型に構成することが
できる。
【0034】〈第4の発明〉密閉型コンプレッサは、モ
ータ部の回転軸を水平方向に沿って配設することにより
横置型に構成され、密閉ケース内で開口する第2の圧縮
部の吸込孔をモータ部の回転軸の軸心よりも高い位置に
設けているので、密閉ケース内の底部に溜められている
潤滑油が吸込孔に直接吸い込まれるのを防止して、密閉
ケース外の冷凍サイクルへの吐油量を適度に抑えること
ができる。
【0035】〈第5の発明〉密閉ケース内を、隔壁によ
り、第1の圧縮部の吐出孔側空間と、第2の圧縮部の吸
込側空間とに仕切っているので、モータ部を有する吐出
孔側空間部の圧力の方が吸込側空間部よりも高圧とな
る。
【0036】このために、密閉ケース内に溜められてい
る潤滑油の油面を、モータ部を有する吐出孔側空間部よ
りも、吸込側空間部の方で高く維持することができるの
で、圧縮機部の潤滑性能を高めることができる。
【0037】〈第6の発明〉密閉ケース内の中央部にモ
ータ部を配設し、その両側に、第1,第2の圧縮部を振
り分けるように設けたので、密閉型コンプレッサの重量
上のバランスが良好であり、取扱いが容易となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明に係るコンプレッサの実施例を
図1〜図10に基づいて説明する。なお、図1〜図10
中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0039】図1は本発明を縦置型2シリンダ構造の密
閉型ロータリコンプレッサに適用した場合の第1実施例
の要部縦断面図である。この図において、ロータリコン
プレッサAは密閉ケース20内に、電動モータからなる
モータ部21とこのモータ部21により駆動される圧縮
機部22とが収容され、モータ部21は上部に、圧縮機
部22は下部にそれぞれ設置される。
【0040】モータ部21は密閉ケース20内上部に圧
入されるステータ23と、このステータ23に回転自在
に設けられるロータ24とを有し、ロータ24には回転
軸25が一体的に設けられる。回転軸25はロータ24
より垂直方向下に突出して延び、圧縮機部22のメイン
ベアリング26およびサブベアリング27により回転自
在に支持される。
【0041】圧縮機部22は密閉ケース20内の下部
に、隔壁である例えば円盤状の中間ベアリング28を同
心状に圧入固定し、この中間ベアリング28の図1中上
面のシール面上に、図2でも示す上部シリンダ29を配
設する一方、そのシール下面上に図3で示す下部シリン
ダ30を上下に並設している。
【0042】そして、これら上部,下部シリンダ29,
30は各ピストンローラ31,32,各ベーン33,3
4をそれぞれ設けて、下部シリンダ30等を1段目、つ
まり、第1の圧縮部に、上部シリンダ29等を2段目、
つまり、第2の圧縮部に構成して、2段圧縮の圧縮室3
5,36を構成している。
【0043】そして、1段目の下部シリンダ30の吸込
側に吸込管37を接続し、2段目の上部シリンダ29の
吐出側に吐出管38を吐出部39を介して接続する一
方、1段目の下部シリンダ30の吐出側に、下部バルブ
カバー40内に開口する吐出部40aを設け、2段目の
上部シリンダ29の吸込側に、密閉ケース20内で開口
する吸込ポート41を設ける。
【0044】そして、サブベアリング27、上部シリン
ダ29、中間ベアリング28、下部シリンダ30、メイ
ンベアリング26の厚さ方向に亘り、下部バルブカバー
40内と密閉ケース20内とを連通する連通孔42を設
けて、その図中上端を吐出ポート42aとして開口させ
ている。また、中間ベアリング28には上,下部シリン
ダ29,30の外側にて厚さ方向に貫通する連絡孔43
を穿設している。
【0045】そして、ピストンローラ31,32は回転
軸25のクランク部25a,25bの外周に外嵌固定さ
れ、この回転軸25の回転により偏心回転され、上,下
部シリンダ29,30により冷媒を2段圧縮するように
なっている。密閉ケース20の内底部には4価エステル
油等のエステル系油等の潤滑油44を内蔵している。
【0046】ところで、このように構成されるロータリ
コンプレッサAに用いられる冷媒としては、例えばHF
C(ハイドロフルオロカーボン)32(R32)、また
は、このR32を含む混合冷媒、例えばR32とHFC
125(R125)の混合冷媒を用いることが考えられ
ている。この混合冷媒は、従来のR−22冷媒に比べ約
1.5倍の冷凍能力が期待されるが、飽和圧力は約1.
7倍となる。R32とR125の混合割合は40wt%
〜60wt%対60wt%〜40wt%程度が好まし
い。飽和圧力が1.7倍となるような混合冷媒は、シリ
ンダ排除容積が小さくなり、また、吐出圧力が上がるの
で、圧縮機部22のコンパクト化を図ることができる。
なお、本実施例で使用することができる冷媒と潤滑油
(冷凍機油)を次の表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】次に本実施例の作用を説明する。
【0049】モータ部21が通電されて、その回転軸2
5が回転すると、その各クランク部25a,25bが回
転して、第1,第2段目のピストンローラ31,32が
偏心回転する。
【0050】このために、図示しないアキュムレータか
ら吸込管37を介して吸い込まれたR32等の冷媒が1
段目の下部シリンダ30の圧縮室36内で圧縮され、そ
の圧縮した冷媒が図中矢印で示すように吐出部40aの
下部バルブカバー40内へ吐出され、さらに、連通孔4
2を順次通って吐出ポート42aから密閉ケース20内
へ吐出される。
【0051】次に、この密閉ケース20内へ吐出された
冷媒が吸込ポート41から2段目の上部シリンダ29に
吸い込まれて圧縮され、その2段圧縮された冷媒が吐出
管38から密閉ケース20外の冷凍サイクル機器へ吐出
される。
【0052】したがって、この第1実施例によれば、密
閉ケース20は第1段の下部シリンダ30の吸込圧と、
第2段の上部シリンダ29の吐出圧との中間圧となるの
で、密閉ケース20内の圧力は従来のR22冷媒の場合
と同様、またはそれ以下に低減することができる。その
結果、既存の深絞り加工の密閉ケース20を使用するこ
とができる。つまり、密閉ケース20の変形や破壊のお
それが低減し、従来の耐圧強度の高い密閉型コンプレッ
サが得られる。
【0053】また、第1段の下部シリンダ30により1
段圧縮した冷媒を一旦、密閉ケース20内へ吐出した
後、第2段の上部シリンダ29により2段圧縮するの
で、図4のモリエル線図で示すように第1段の下部シリ
ンダ30の吸込圧力Psと第2段の上部シリンダ29の
吐出圧力Pdとの中間圧上において、温度の低い中間圧
力Pmが密閉ケース20内に吐出されるために、密閉ケ
ース20内の温度を低くしつつ、吐出圧力Pdだけを高
めることができる利点を有する。このために、モータ部
21が熱によって劣化し、また密閉ケース20内に貯溜
された潤滑油44が熱分解するなどの支障を防止するこ
とができる上に、高圧の冷媒吐出圧力を得ることがで
き、冷凍能力を高めることができる。なお、図4におい
てTdは吐出圧力Pdの温度を、Tmは中間圧力Pmの
温度を示す。
【0054】そして、密閉ケース20の容積で冷媒の吐
出脈動を極めて小さくして冷媒を圧縮するために2段目
の上部シリンダ29における冷媒吸込効率が高く、運転
効率に優れた運転を行なう利点もある。
【0055】これに加えて、こうした2段圧縮ならびに
密閉ケース20内に冷媒を吐出するものは、液冷媒に対
しても優れた効果を奏する。すなわち、急激に液冷媒を
吸い込むと、1段目の下部シリンダ30では摺動部品が
液圧縮のショックを受けるが、そのショックは圧縮室3
5,36が例えば2分割されているために小さくて済
む。
【0056】しかも、密閉ケース20内に吐出された冷
媒が再び圧縮されるので、密閉ケース20がいわばアキ
ュムレータの機能を果して2段目の圧縮における液吸込
を殆ど防止することができる。このために、ロータリコ
ンプレッサで必要とされる外部アキュムレータを削除
し、あるいは小型化することにもつながり、その実用的
効果は高い。
【0057】また、上述の実施例のように2段目の上部
シリンダ29の圧縮空間を1段目の圧縮空間に対し小さ
くする構造は、2段目の圧縮における吸込圧力の低下
(ワイヤドローイング)を少なくすることができ、その
分、圧縮効率を高めることができる。
【0058】図5は本発明の第2実施例Bの要部縦断面
図であり、これは前記第1実施例Aの吐出管38を吸込
管37の取付位置から周方向へ任意位置までずらして吐
出管38aに形成すると共に、この吐出管38aの位置
まで第2段の上部シリンダ29等の圧縮部全体を周方向
にずらした点に主な特徴を有する。
【0059】つまり、前記第1実施例Aでは、吸込管3
7が吐出管38の下方にあるので、この吸込管37をア
キュムレータに接続する場合には、吐出管38が邪魔に
なる上に、その吐出管38の干渉から逃げるように吸込
管37を配管しなければならないので、配管構成が複雑
になるという不都合がある。
【0060】そこで、この第2実施例では図5に示すよ
うに吐出管38aと吸込管37とが密閉ケース20の上
下方向で重ならないように周方向にずらしている。
【0061】したがって、吸込管37が吐出管38aよ
りも図中下方に位置する場合でも、吐出管38aが邪魔
にならずに吸込管37をアキュムレータ50に簡単に接
続することができ、その配管構成も簡素になる。
【0062】しかも、アキュムレータ50を密閉ケース
20の胴部外側面に沿って容易かつ近接させて取り付け
ることができるので、密閉型コンプレッサBの小型化を
図ることができる。
【0063】図6は本発明の第3実施例に係る密閉型コ
ンプレッサCの要部縦断面図であり、これは前記第1実
施例の上部シリンダ29を2段目から1段目、つまり、
第1の圧縮部に構成すると共に、下部シリンダ30を1
段目から2段目、つまり第2の圧縮部に構成することに
より、第1の圧縮部と第2の圧縮部とを上下で逆転させ
た点に特徴がある。
【0064】つまり、図1と図6中、図中上方にある上
部シリンダ29に、1段目の冷媒圧縮作用を行なわせる
ように吸込管37を接続して第1の圧縮部に構成する一
方、下部シリンダ30に、2段目の冷媒圧縮作用を行な
わせるように吐出管38を接続して第2の圧縮部に構成
している。
【0065】したがって、前記第1実施例Aの連通孔4
2の吐出ポート42と、吸込ポート41は、第2実施例
では第2段目圧縮の下部シリンダ30の吸込ポート42
bと、吐出ポート41aとにそれぞれ変更される。ま
た、この吐出ポート41aの図中上下周りには消音用の
上部バルブカバー51を設け、第1段目の上部シリンダ
29で圧縮された中間圧の冷媒を上部バルブカバー51
により消音してから密閉ケース20内へ吐出するように
なっている。
【0066】そして、この第3実施例Cでは吸込管37
が吐出管38の上方にあるので、アキュムレータ50を
密閉ケース20の胴部外側面に取り付ける場合でも、こ
のアキュムレータ50に吸込管37を接続する際には、
吐出管38が邪魔にならないので、その配管接続が容易
になる上に、その配管構成が簡素化される。また、アキ
ュムレータ50を密閉ケース20の胴部外側面に沿って
容易かつ近接させて取り付けることができるので、密閉
型コンプレッサCの小型化を図ることができる。
【0067】図7は本発明の第4実施例Dの要部縦断面
図であり、これは図6で示す第3実施例の密閉型コンプ
レッサCを横置型に構成した点に主な特徴があり、冷蔵
庫等の冷凍装置に組み込む場合に好適な実施例である。
【0068】つまり、本実施例Dは図6で示す第3実施
例Cの全体を横倒することにより、モータ部21の回転
軸25およびそのクランク部25a,25bを水平方向
に配設して横置型に構成している。また、中間ベアリン
グ28の図7中下半部には、油吸込孔52を半径方向に
穿設して、回転軸25回りの油溜め孔28aに連通させ
る一方、この油吸込孔52の図7中下端部52aを潤滑
油44中で開口させている。
【0069】したがって、図7中、右側の1段目のシリ
ンダ30から圧縮冷媒が吐出される密閉ケース20内
と、中間ベアリング28の油溜め孔28a内との圧力差
により、潤滑油44が油吸込孔52から油溜め孔28a
へ吸い上げられ、給油するので、第1,第2シリンダ2
9,30への給油を確実かつ効率的に行なうことができ
る。
【0070】図8は本発明の第5実施例Eの要部縦断面
図であり、これは図7で示す第4実施例Dの第2段目の
シリンダ30の冷媒吸込ポート42bを、中間ベアリン
グ28を中心にして第1段目のシリンダ29の吐出ポー
ト41aと反対側に配設した点に主な特徴を有する。
【0071】つまり、本実施例は2段目のシリンダ30
の吸込ポート42cを、中間ベアリング28よりも図中
左側上半部に形成して、図7で示す第4実施例の連通孔
42、その吐出ポート42b、下部バルブカバー40、
吸込部40aを省略し、第2段目のシリンダ30の吸込
ポート42cと、第1段目のシリンダ30の吐出ポート
41aとを中間ベアリング28の左右に振り分けるよう
に配設している。
【0072】したがって、第1段目のシリンダ29によ
り第1段目の圧縮が行なわれた冷媒は、その吐出ポート
41aから消音用のバルブカバー51を通って密閉ケー
ス20内へ吐出される。
【0073】そして、密閉ケース20内へ吐出された冷
媒は中間ベアリング28の連絡孔43を通って吸込ポー
ト42cから第2段目のシリンダ30で第2段目の圧縮
が行なわれてから吐出管38を経て冷凍サイクル機器へ
吐出される。
【0074】したがって、密閉ケース20内は、中間ベ
アリング28から第1段目のシリンダ29の吐出ポート
41aが開口する側の吐出空間側の圧力の方が、第2段
目のシリンダ30の吸込ポート42cが開口する側の吸
込空間側の圧力よりも高圧となるので、図8に示すよう
に、吸込空間側の潤滑油44の液面の方が吐出空間側よ
りも高く保持することができる。このために、圧縮機部
22の潤滑性能を高めることができる。
【0075】図9は本発明の第6実施例Fの要部縦断面
図であり、これは図8で示す横置型の第5実施例Eの第
1,第2段目のシリンダ30,29をモータ部21の左
右両側方に振り分けた点に主な特徴を有する。
【0076】つまり、この第6実施例Fはモータ部21
の水平方向に延びる回転軸25の図9中左右両端部に、
第1、第2段目のシリンダ29,30を連動自在に連結
することにより、比較的重量が重いモータ部21を密閉
ケース20内の中央部に配設して、密閉型コンプレッサ
F全体の重量の左右のバランスをとっている。その結
果、この密閉型コンプレッサFの取扱いが容易となる。
【0077】また、吸込管37と吐出管38とを密閉ケ
ース20の図中上部に配設しているので、吸込管37を
アキュムレータ50等に接続する作業が容易となる上
に、その配管構成の簡素化を図ることができる。
【0078】なお、図9中、符号53,54は左右一対
の中間ベアリングであり、冷媒を通す連絡孔53a,5
4aと、潤滑油44を通す油孔53b,54bを板厚方
向にそれぞれ貫通するように穿設している。
【0079】そして、このように構成された密閉型コン
プレッサA〜Fのいずれかを図10で示す冷凍サイクル
に組み込むことによりヒートポンプ式空気調和機や冷凍
機等の冷凍サイクル装置60に構成してもよい。
【0080】つまり、冷凍サイクル装置60は、密閉型
コンプレッサA〜Fのいずれか、四方弁61,室内熱交
換器62,膨張弁63,室外熱交換器64等を冷媒配管
65により順次接続することにより冷媒を可逆的に循環
させる閉じた冷凍サイクルを構成している。
【0081】そして、四方弁61の切換操作により冷媒
を、図中破線矢印方向に循環させることにより冷房また
は冷凍運転され、図中実線矢印方向に循環させることに
より暖房または除霜運転されるようになっている。
【0082】
【発明の効果】以上に述べたように本願第1〜第8の発
明は、飽和圧力の高いR32冷媒またはこれを少なくと
も含む混合冷媒を、圧縮装置の第1の圧縮部で1段圧縮
した中間圧で密閉ケース内へ吐出するので、冷媒がR3
2等であるために、飽和圧力が高い場合でも、密閉ケー
ス内の圧力を従来のR22冷媒の場合と同等、またはそ
れ以下に低減することができる。このために、従来の深
絞り加工の密閉ケースでも十分な耐圧強度で使用するこ
とができ、コスト低減を図ることができる。
【0083】また、密閉ケース内には冷媒を中間圧で吐
出するので、密閉ケース内の温度上昇を低くしつつ、こ
の中間圧の冷媒を第2の圧縮部でさらに圧縮して吐出さ
せるので、吐出圧のみを高めることができる。その結
果、モータ部の熱による劣化、密閉ケース内の潤滑油の
分解による不都合を防止しつつ、高い冷媒吐出圧を得る
ことができる。しかも、冷媒として、従来のR22より
も冷凍能力の高いR32、またはその混合冷媒を使用す
るので、冷凍能力を高めることができる。
【0084】さらに、密閉ケース内へ冷媒を中間圧で吐
出するので、この冷媒の吐出脈動を密閉ケースの容積で
低減することができる。このために、この中間圧の冷媒
を吸込む第2圧縮部の吸込効率を高めて運転効率を高め
ることができる。
【0085】さらにまた、第1の圧縮部で液冷媒を吸い
込んだ場合は、その第1の圧縮部の摺動部品が液圧縮の
衝撃を受けるが、その衝撃は圧縮室が2つに分割されて
いるために小さくて済む。しかも、密閉ケース内に吐出
された冷媒が再び圧縮されるために、密閉ケース内がい
わばアキュムレータと同様の気液分離作用を果すので、
第2の圧縮部における液吸込みを殆ど防止するこきとが
できる上に、アキュムレータの小型化または削除を図る
ことができる。
【0086】また本願第2の発明は、モータ部の回転軸
を垂直方向に沿って配設することにより縦置型に構成
し、圧縮機部の第1圧縮部を第2圧縮部の上方に配設し
ている。
【0087】したがって、第1の圧縮部の吸込孔に接続
される吸込管を、第2の圧縮部の吐出孔に接続される吐
出管の上方に近接配置することができるので、吐出管が
邪魔になることなく、吸込管をアキュムレータに容易に
接続することができると共に、このアキュムレータを密
閉ケースの胴部外側面に近接させて配設させることがで
き、密閉ケースにアキュムレータを取り付けたときの全
体の小型化を図ることができる。
【0088】さらに本願第3の発明は、モータ部の回転
軸を垂直方向に沿って配設することにより縦置型に構成
し、圧縮機部の第2圧縮部を第1圧縮部の上方に配設し
ている。
【0089】したがって、第1の圧縮部の吸込孔に接続
される吸込管を、第2の圧縮部の吐出孔に接続される吐
出管に上下方向で近接配置する場合でも、この吸込管と
吐出管とを密閉ケース内に周方向にずらして設けている
ので、これら吸込管と吐出管とが互いに干渉するのを防
止することができる。
【0090】このために、吸込管をアキュムレータに接
続する配管が容易となる上に、配管引き廻しが簡単とな
り、アキュムレータを密閉ケースの胴部外側面に近接配
置することができる。
【0091】また、吸込管を密閉ケースの下端部に接続
することができるので、この吸込管に接続するアキュム
レータの長さを密閉ケースの長さまで長くすることによ
り、所要の容積を確保することができる。このために、
アキュムレータを細長くして薄型に構成することができ
る。
【0092】また、本願第4の発明は、モータ部の回転
軸を水平方向に沿って配設することにより横置型に構成
され、密閉ケース内で開口する第2の圧縮部の吸込孔を
モータ部の回転軸の軸心よりも高い位置に設けているの
で、密閉ケース内の底部に溜められている潤滑油が吸込
孔に直接吸い込まれるのを防止して、密閉ケース外の冷
凍サイクルへの吐油量を適度に抑えることができる。
【0093】本願第5の発明は、密閉ケース内を、隔壁
により第1の圧縮部の吐出孔側空間と、第2の圧縮部の
吸込側空間とに仕切っているので、モータ部を有する吐
出孔側空間部の圧力の方が吸込側空間部よりも高圧とな
る。
【0094】このために、密閉ケース内に溜められてい
る潤滑油の油面を、モータ部を有する吐出孔側空間部よ
りも、吸込側空間部の方で高く維持することができるの
で、圧縮機部の潤滑性能を高めることができる。
【0095】本願第6の発明は、密閉ケース内の中央部
にモータ部を配設し、その両側に、第1,第2の圧縮部
を振り分けるように設けたので、密閉型コンプレッサの
重量上のバランスが良好であり、取扱いが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉型コンプレッサの第1実施例
の要部縦断面図。
【図2】図1で示す上部シリンダの平断面図。
【図3】図1で示す下部シリンダの平断面図。
【図4】図1で示す第1実施例による2段圧縮時のモリ
エル線図。
【図5】本発明に係る密閉型コンプレッサの第2実施例
の要部縦断面図。
【図6】本発明に係る密閉型コンプレッサの第3実施例
の要部縦断面図。
【図7】本発明に係る密閉型コンプレッサの第4実施例
の要部縦断面図。
【図8】本発明に係る密閉型コンプレッサの第5実施例
の要部縦断面図。
【図9】本発明に係る密閉型コンプレッサの第6実施例
の要部縦断面図。
【図10】本発明の第1〜第6実施例に係る密閉型コン
プレッサのいずれかを含む空気調和機や冷凍装置の冷凍
サイクル図。
【図11】従来の縦置型密閉型コンプレッサの縦断面
図。
【図12】図11で示す従来の密閉ケース本体の深絞り
加工の工程図
【符号の説明】
20 密閉ケース 21 モータ部 22 圧縮機部 23 ステータ 24 ロータ 25 回転軸 25a,25b クランク部 26 メインベアリング 27 サブベアリング 28,53,54 中間ベアリング 29 上部シリンダ 30 下部シリンダ 31,32 ピストンローラ 33,34 ベーン 35,36 圧縮室 37 吸込管 38,38a 吐出管 40 下部バルブカバー 40a 吐出部 41 吸込ポート 42 連通孔 42a 吐出ポート 43 連絡孔 44 潤滑油 50 アキュムレータ 51 上部バルブカバー 60 冷凍サイクル装置 61 四方弁 62 室内熱交換器 63 室外熱交換器 A〜F 密閉型コンプレッサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に、モータ部と、このモー
    タ部の回転軸により駆動されて、冷媒を圧縮する圧縮機
    部とを内蔵した密閉型コンプレッサにおいて、 前記圧縮機部は、R32冷媒またはこれを少なくとも含
    有する混合冷媒を、前記密閉ケースの外部から吸込管を
    介して吸い込み、圧縮して前記密閉ケース内へ吐出する
    第1の圧縮部と、 この密閉ケース内へ吐出された前記冷媒を、前記密閉ケ
    ース内で開口する吸込孔から吸い込み、圧縮して吐出管
    を介してその密閉ケース外へ吐出する第2の圧縮部と、
    を有することを特徴とする密閉型コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 モータ部の回転軸を垂直方向に沿って配
    設して縦置型に構成し、第1,第2の圧縮部を垂直方向
    に沿って上下に並設したことを特徴とする請求項1記載
    の密閉型コンプレッサ。
  3. 【請求項3】 モータ部の回転軸を垂直方向に沿って配
    設して縦置型に構成し、第2,第1の圧縮部を垂直方向
    上下に並設し、これら第1,第2の圧縮部にそれぞれ接
    続される吸込管と吐出管とを密閉ケースの周方向にずら
    して配設したことを特徴とする請求項1記載の密閉型コ
    ンプレッサ。
  4. 【請求項4】 モータ部の回転軸を水平方向に沿って配
    設して横置型に構成し、第2の圧縮部の吸込孔を、前記
    回転軸の軸心よりも高い位置に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の密閉型コンプレッサ。
  5. 【請求項5】 密閉ケース内を、第1の圧縮部の吐出孔
    側空間と、第2の圧縮部の吸込孔側空間とに仕切る隔壁
    を設けると共に、この吐出側空間にモータ部を配設し、
    前記隔壁に、前記両側空間を連通させる連通孔を穿設し
    たことを特徴とする請求項4記載の密閉型コンプレッ
    サ。
  6. 【請求項6】 モータ部の回転軸の軸方向両端部に、第
    1,第2の圧縮部を配設したことを特徴とする請求項4
    記載の密閉型コンプレッサ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の密
    閉型コンプレッサを有することを特徴する冷凍装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の密
    閉型コンプレッサを有することを特徴する空気調和機。
JP6112897A 1994-05-26 1994-05-26 密閉型コンプレッサならびにこれを有する冷凍装置,空気調和機 Pending JPH07318179A (ja)

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