JP3291469B2 - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機

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JP3291469B2 JP27354698A JP27354698A JP3291469B2 JP 3291469 B2 JP3291469 B2 JP 3291469B2 JP 27354698 A JP27354698 A JP 27354698A JP 27354698 A JP27354698 A JP 27354698A JP 3291469 B2 JP3291469 B2 JP 3291469B2
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rotary
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
    • F25B9/008Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然冷媒の内、特
に二酸化炭素(CO2)を用いた回転式圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクルには、冷媒としてフ
ロン(R11、R12、R134aなど)が一般的に用
いられていた。しかしながら、フロンは大気中に放出さ
れると大きな温暖化効果やオゾン層破壊などの問題を有
している。
【0003】このため、近年、環境に与える影響の少な
い他の自然冷媒、例えば、酸素(O 2)、二酸化炭素
(CO2)、ハイドロカーボン(HC)、アンモニア
(NH3)、水(H2O)を冷媒として用いる研究が行わ
れている。
【0004】これら自然冷媒の内、酸素と水は、回転式
圧縮機に用いても圧力が低くて冷凍サイクルの冷媒とし
ては用いる事ができない。また、アンモニアやハイドロ
カーボンは可燃性であるため、取り扱いが難しい問題が
ある。
【0005】このため、CO2即ち、二酸化炭素を用い
る圧縮機の開発が望まれていた。
【0006】また、従来では、大別してレシプロ式とロ
ータリー式(回転式)の圧縮機があるが、レシプロ式圧
縮機では騒音や振動の問題がある。
【0007】従って、二酸化炭素を用いるロータリー式
圧縮機の開発が切望されている。
【0008】この様な、二酸化炭素を用いた圧縮機は、
特開平10−19401号公報(F25B 9/06)
に開示されている。尚、この圧縮機は、一般的にロタス
コ回転圧縮機と称し、高圧用として用いられるものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した様
なロタスコ回転圧縮機でもって、二酸化炭素を冷媒とし
て用いた場合、冷媒圧力は高圧側で約150kg/cm
2Gにも達し、低圧側では約30〜40kg/cm2Gと
なる。
【0010】この様に、二酸化炭素を冷媒として用いる
冷凍サイクルでは、フロンに比較して冷媒圧力が高く、
その差圧も大きい問題がある。
【0011】このため、圧縮機の外郭である密閉容器が
耐えられず、圧縮機が破損する問題を有していた。
【0012】本発明はこの様な問題点に鑑みてなされた
もので、密閉容器内の圧力上昇を極力防止する事を目的
とした。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、請求項1の発明では、両端開口を閉塞さ
れたシリンダと、このシリンダ内を回転するローラと、
このローラに当接することにより前記シリンダ内に圧縮
空間を形成するベーンとからなる回転圧縮要素を密閉容
器内に収納し、吸入した冷媒を前記回転圧縮要素にて圧
縮して吐出する回転式圧縮機において、前記シリンダを
複数備えると共に、多段階の圧縮を行う回転式圧縮機で
あって、複数のシリンダ間は冷媒配管で接続され、複数
のシリンダのうち、一段目の圧縮を行うシリンダの導入
管に、前記密閉容器と連通し、且つ密閉容器内に貯留す
るオイル面より上方に突出する調圧装置を備え、冷媒と
して二酸化炭素を用い、内部低圧である回転式圧縮機を
提供する。
【0014】
【0015】また、請求項2の発明では、両端開口を閉
塞されたシリンダと、このシリンダ内を回転するローラ
と、このローラに当接することにより前記シリンダ内に
圧縮空間を形成するベーンとからなる回転圧縮要素を密
閉容器内に収納し、吸入した冷媒を前記回転圧縮要素に
て圧縮して吐出する回転式圧縮機において、前記シリン
ダを複数備えると共に、多段階の圧縮を行う回転式圧縮
機であって、複数のシリンダ間は冷媒配管で接続され、
複数のシリンダのうち、最終段目の圧縮を行うシリンダ
の導入管に、前記密閉容器と連通し、且つ密閉容器内に
貯留するオイル面より上方に突出する調圧装置を備え、
冷媒として二酸化炭素を用い、内部中間圧である回転式
圧縮機を提供する。
【0016】このため、多シリンダの回転式圧縮機にお
いても、回転圧縮要素の可動部分や部品の接続部分から
密閉容器内にリークしても、調圧装置にてシリンダ内に
冷媒を戻す事ができるため、密閉容器内が高圧となって
しまう事を極力防止する事ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明を具備する内部低圧用回転式
圧縮機の縦断面図、図2は本発明を具備する内部低圧用
回転式圧縮機の要部拡大図、図3は本発明を具備する内
部低圧用回転式圧縮機の縦断面図、図4は本発明を具備
する内部低圧用回転式圧縮機の要部拡大図、図5は本発
明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を用いた冷媒回
路図、図6は本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮
機を用いた冷媒回路図におけるモリエル線図である。
【0019】図1における1は、本発明を具備する2シ
リンダの回転式圧縮機(ロータリ式コンプレッサ)で、
鉄などの金属からなる密閉容器2内の上部に設けられた
電動要素3と、この電動要素3の下方に設けられ、電動
要素3の回転軸4にて回転駆動される回転圧縮要素5と
からなるものである。
【0020】また、前記密閉容器2は下部をオイル溜2
Cとし、前記電動要素3及び回転圧縮要素5を収納する
容器体2Aと、この容器体2Aを密閉する密閉蓋2Bと
よりなるもので、この密閉蓋2Bには前記電動要素3に
電力を供給するためのターミナル端子(配線は省略)6
が取り付けられている。
【0021】また、電動要素3は、ロータ7及びステー
タ8からなるもので、ロータ7は積層した電磁鋼板から
なる積層体10の内部に図示しない永久磁石を設けてな
るもので、ステータ8はリング状の電磁鋼板を積層した
積層体12に巻線11を取り付けてなるものである。
尚、9はバランサである。この構造は、直流モータと称
するものであるが、積層した電磁鋼板にアルミニウム製
のアルミ芯を挿入してなる交流モータと称するモータを
用いても良い。
【0022】更には、自動車等のエアコンに用いる場
合、自動車のエンジンなどを駆動源としても良いし、他
の駆動源であっても良い。
【0023】また、回転圧縮要素5は、プレートミドル
(中間仕切板)13と、このプレートミドル13の上下
に取り付けられた上下シリンダ14、15と、この上下
シリンダ14、15内を回転軸4の上下偏心部16、1
7によって回転する上下ローラ18、19と、この上下
ローラ18、19に接して上下シリンダ14、15内を
高圧室と低圧室とに区画する上下ベーンと、上下シリン
ダ14、15の上下の開口を閉塞すると共に、前記回転
軸4の回転を許容するメインフレーム22、ベアリング
プレート23とで構成されている。
【0024】更にこれらは、メインフレーム22、上シ
リンダ14、プレートミドル13、下シリンダ15、ベ
アリングプレート23の順に配置され、ボルト24にて
連結されているものである。
【0025】また、前記回転軸4には、前記回転圧縮要
素5の各摺動部にオイルAを供給するための給油孔25
が設けられている。更に、回転軸4の外周面には、この
給油孔25と連通し、オイルAをメインフレーム22、
ベアリングプレート23の軸受部に導く給油溝26が形
成されている。更に、前記上下ベーンには前記上下ロー
ラ18、19に対して常時付勢するためのスプリングが
設けられている。
【0026】ここで、潤滑油としてのオイルAは、鉱物
油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル
油、エステル油など既存のオイルAで良い。
【0027】また、前記上下シリンダ14、15には冷
媒を導入する上下導入管28、29が設けられていると
共に、冷媒を吐出する上下出口管30、31がそれぞれ
設けられている。そして、これら上下導入管28、29
及び上下出口管30、31には、冷媒配管32、33、
34がそれぞれ接続されている。
【0028】また、前記回転圧縮要素5のメインフレー
ム22には、前記上シリンダ14と連通する中間圧室4
5が形成されており、この中間圧室45は、メインフレ
ーム22と、このメインフレーム22の上部に取り付け
られる上プレート46とにより画成されるものである。
【0029】尚、この上プレート46は、メインフレー
ム22の軸受部分に嵌合しているものであり、Cリング
46Aにて係止されているものである。更に、46Bは
Oリングである。
【0030】また、中間圧室45は前記上出口管30と
連通していると共に、前記回転軸4の上下偏心部16、
17、前記上下ローラ18、19内面、メインフレーム
22、ベアリングプレート23とで区画されるローラ内
側空間47ともオイル導入通路48を介して連通してい
るものである。
【0031】この様に、中間圧室45とローラ内側空間
47とがオイル導入通路48を介して連通している関係
上、密閉容器2内が内部低圧、または内部中間圧であっ
ても、強制的にオイルAをローラ内側空間47に給油す
る事ができる。
【0032】また、中間圧室45は、必要以上のオイル
Aが循環する事を防止するため、二酸化炭素冷媒とオイ
ルAとを分離するオイルセパレータの機能も有している
ものでる。
【0033】更に、プレートミドル13には、ローラ内
側空間47と下シリンダ15の下導入管29とを連通す
る連通路49が形成されている。即ち、ローラ内側空間
47にオイルAと共に導入され、高圧となった二酸化炭
素冷媒を、前記連通路49でもって下シリンダ15の下
導入管29に導入する事ができる。
【0034】従って、ローラ内側空間47が必要以上に
高圧となる事を防止し、前記メインフレーム22及びベ
アリングプレート23と回転軸4との間から密閉容器2
内にリークしてしまう事を極力防止できる。このため、
密閉容器2内が高圧となる事を防止できるものである。
【0035】また、前記回転圧縮要素5のベアリングプ
レート23には、前記下シリンダ15と連通する高圧室
50が形成されており、この高圧室50は、ベアリング
プレート23と、このベアリングプレート23の下部に
取り付けられる下プレート51とにより画成されるもの
である。また、前記高圧室50は、下シリンダ15の下
出口管31と連通するものである。
【0036】前記下プレート51は、ベアリングプレー
ト23の軸受部分に嵌合しているものであり、Cリング
51Aにて係止されているものである。更に、51Bは
Oリングである。
【0037】尚、53は中間圧室45が所定の圧力以上
になった場合に、高圧室50側、即ち下シリンダ15の
下出口管31側に圧力をにがすためのバルブ、35は密
閉容器2を支持するための台座、36はサクションマフ
ラである。
【0038】以上の構成にして、本発明の要部について
図1及び図2を参照して説明する。尚、図1及び図2に
示す回転式圧縮機1は内部低圧である。
【0039】前記上シリンダ14に設けられる上導入管
28には、前記オイルAの液面(回転式圧縮機1停止
時)より上方に突出する調圧装置である内部低圧用調圧
管54が設けられている。
【0040】この内部低圧用調圧管54は、回転式圧縮
機1の密閉容器2内と前記上導入管28とを連通するも
のであり、前記メインフレーム22及びベアリングプレ
ート23と回転軸4との間などから密閉容器2内に二酸
化炭素のガス冷媒がリークしたとしても、その圧力を内
部低圧用調圧管54でもって吸収する事ができる。従っ
て、密閉容器2内が高圧となる事を防止できるものであ
る。
【0041】次に、内部中間圧の回転式圧縮機1につい
て、図3及び図4を参照して説明する。
【0042】前記下シリンダ15に設けられる下導入管
29には、前記オイルAの液面(回転式圧縮機1停止
時)より上方に突出する調圧装置である内部中間圧用調
圧管55が設けられている。
【0043】この内部中間圧用調圧管55は、回転式圧
縮機1の密閉容器2内と前記下導入管29とを連通する
ものであり、前記メインフレーム22及びベアリングプ
レート23と回転軸4との間などから密閉容器2内に二
酸化炭素のガス冷媒がリークしたとしても、その圧力を
内部中間圧用調圧管55でもって吸収する事ができる。
従って、密閉容器2内が高圧となる事を防止できるもの
である。即ち、1シリンダの回転式圧縮機1の場合は、
導入管に調圧装置を設けると、密閉容器2内は内部低圧
となる。また、多シリンダの多段回転式圧縮機1の場
合、1段目の導入管28に調圧装置を設けると、密閉容
器2内は内部低圧となり、2段目以降の導入管のいずれ
か一つに設けると、密閉容器2内は内部中間圧とする事
ができる。更に、多シリンダの多段回転式圧縮機1の場
合、冷媒を吐出する出口管(最終段を除く)に調圧装置
を設けても、密閉容器2内を内部中間圧とする事ができ
る。
【0044】尚、本実施例では、シリンダ14、15の
厚みが約10mmで、導入管28、29の内径が約5m
m、そして調圧装置である調圧管54、55は内径が約
2.5mmのものを用いている。内径が2〜5mm程度
の範囲、即ち導入管28、29の内径の0.4〜1.0
倍のものであれば、調圧管54、55として好適に使用
する事ができる。
【0045】次に、上述した2シリンダの回転式圧縮機
1の冷媒回路に関して、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0046】この2シリンダの回転式圧縮機1の場合、
回転式圧縮機1の下シリンダ15にに設けられた下出口
管31に接続される吐出側冷媒配管32と凝縮器37と
が接続されており、この凝縮器37と冷却器38とは、
膨張弁39を介して冷媒配管40にて接続されている。
また、この冷却器38と回転式圧縮機1の上シリンダ1
4の上導入管とは、吸込側冷媒配管33にて接続されて
いる。
【0047】更に、前記凝縮器37と膨張弁39とを接
続する冷媒配管40には、バイパス膨張弁41を介して
過冷却器42と接続するバイパス管43が設けられてい
る。
【0048】また、過冷却器42からの過冷却器冷媒配
管44は、前記回転式圧縮機1の上シリンダ14に設け
られた上出口管30及び下シリンダ15の下導入管29
とを接続する接続冷媒配管34と、前記サクションマフ
ラ36内で結合されているものである。
【0049】この接続冷媒配管34は、前記上出口管3
0と下導入管29とを接続しているものである。
【0050】尚、前記過冷却器42は、二重管にて構成
されるもので、前記バイパス管43からの冷媒を内側に
流し、前記冷媒配管40の冷媒が外側を流れるものであ
る。これは、逆に内側を冷媒配管40とし、外側をバイ
パス管43としても良い。
【0051】更には、熱伝導的に接触して設けた構造で
あっても良い。
【0052】また、前記バイパス管43と分岐した後の
冷媒配管40は、前記過冷却器42に導入され、過冷却
器42にて、バイパス膨張弁41後のバイパス管43と
熱伝導可能に接触して設けられている。この後、前述し
た膨張弁39に接続されるものである。
【0053】従って、2シリンダの回転式圧縮機1にて
圧縮され、高温となった二酸化炭素のガス冷媒が、凝縮
器37にて冷却され、更に前記過冷却器42で前記バイ
パス管43と熱交換、即ち放熱した後、膨張弁39にて
膨張する。この後、冷却器38に流入し、ここで放熱し
たガス冷媒は、再び吸込側冷媒配管33から回転式圧縮
機1に戻る事となる。
【0054】また、凝縮器37にて凝縮された冷媒の一
部は、バイパス管43に分流し、バイパス膨張弁41に
て断熱膨張した後、過冷却器42にて前記冷媒配管40
から収熱する。過冷却器42にて収熱した冷媒は、前記
上シリンダ14にて高温、高圧となった冷媒と混ざり、
高温、高圧の冷媒を冷却すると共に、下シリンダ15に
流入する。尚、過冷却器42にて収熱した後の冷媒は、
前記上シリンダ14の吐出後の高温、高圧冷媒より低温
である。
【0055】ここで、図6に示す臨界圧力は、二酸化炭
素冷媒の場合、約72〜73kgf/cm2Gであり、
この臨界圧力以上、即ち超臨界域では、二酸化炭素冷媒
はガス化しているものである。
【0056】図6のA点は過冷却器42及び圧縮機の上
シリンダ14から吐出された冷媒が合流し、下シリンダ
15に吸い込まれる冷媒で、B点は下シリンダ15から
吐出される冷媒である。
【0057】そして、C点は凝縮器37にて凝縮された
後、分流した冷媒で、バイパス膨張弁41にて断熱膨張
する。D点はこの断熱膨張して圧力低下し、放熱した冷
媒で、過冷却器42に流入して、C点の冷媒をE点まで
冷却する。
【0058】また、E点の過冷却された冷媒は、膨張弁
39にて断熱膨張し、F点の状態となる。この後、G点
に示す如く、冷却器38にて収熱して高温となった冷媒
は、上シリンダ14に流入する。
【0059】H点に示す如く、上シリンダ14にて圧縮
され、高温、高圧となった冷媒は、前述した過冷却器4
2で圧力が低下し、過冷却に使われ、温度上昇した冷媒
(但し、前述した如く、上シリンダ14の吐出後の高
温、高圧冷媒より低温)と合流し、A点に示す如く、温
度低下した冷媒が回転式圧縮機1に流入する。
【0060】尚、以上の説明おける内部低圧とした回転
式圧縮機1とは、(密閉容器2内の圧力)<(上シリン
ダ14の圧縮空間の平均圧力)<(下シリンダ15の圧
縮空間の平均圧力)の圧力関係である回転式圧縮機1で
あり、内部中間圧とした回転式圧縮機1とは、(上シリ
ンダ14の圧縮空間の平均圧力)<(密閉容器2内の圧
力)<(下シリンダ15の圧縮空間の平均圧力)の圧力
関係である回転式圧縮機1である。
【0061】また、以上詳述した回転式圧縮機1は、家
庭用エアコン、業務用エアコン(パッケージエアコ
ン)、自動車用エアコン、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵
庫、業務用冷凍庫、業務用冷凍冷蔵庫、ショーケース、
自動販売機、給湯機等に用いるものである。
【0062】更に、この回転式圧縮機1は、15フレー
ムのサイズであり、1馬力の出力である。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると、多
シリンダの回転式圧縮機において、密閉容器内部を低圧
または中間圧とする事ができ、回転圧縮要素の可動部分
や部品の接続部分から密閉容器内にリークしても、調圧
装置にてシリンダ内に冷媒を戻す事ができるため、密閉
容器内が高圧となってしまう事を極力防止する事ができ
る。よって、回転式圧縮機の信頼性を向上する事ができ
るものである。
【0064】
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具備する内部低圧用回転式圧縮機の縦
断面図である。
【図2】本発明を具備する内部低圧用回転式圧縮機の要
部拡大図である。
【図3】本発明を具備する内部中間圧用回転式圧縮機の
縦断面図である。
【図4】本発明を具備する内部中間圧用回転式圧縮機の
要部拡大図である。
【図5】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を
用いた冷媒回路図である。
【図6】本発明を具備する2シリンダの回転式圧縮機を
用いた冷媒回路図におけるモリエル線図である。
【符号の説明】
A オイル 1 2シリンダの回転式圧縮機 2 密閉容器 2C オイル溜 3 電動要素 4 回転軸 5 回転圧縮要素 14 上シリンダ 15 下シリンダ 18 上ローラ 19 下ローラ 22 メインフレーム 23 ベアリングプレート 28 上導入管 29 下導入管 33 吸込側冷媒配管 34 接続冷媒配管 54 内部低圧用調圧管(調圧装置) 55 内部中間圧用調圧管(調圧装置)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−170829(JP,A) 特開 平4−350382(JP,A) 特開 平9−101063(JP,A) 特開 平9−151847(JP,A) 特許2507047(JP,B2) 特公 平7−26632(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/04 F25B 1/00 F04C 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端開口を閉塞されたシリンダと、この
    シリンダ内を回転するローラと、このローラに当接する
    ことにより前記シリンダ内に圧縮空間を形成するベーン
    とからなる回転圧縮要素を密閉容器内に収納し、吸入し
    た冷媒を前記回転圧縮要素にて圧縮して吐出する回転式
    圧縮機において、前記シリンダを複数備えると共に、多段階の圧縮を行う
    回転式圧縮機であって、複数のシリンダ間は冷媒配管で
    接続され、複数のシリンダのうち、一段目の圧縮を行う
    シリンダの導入管に、前記密閉容器と連通し、且つ密閉
    容器内に貯留するオイル面より上方に突出する調圧装置
    を備え、冷媒として二酸化炭素を用い、内部低圧である
    ことを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 【請求項2】 両端開口を閉塞されたシリンダと、この
    シリンダ内を回転するローラと、このローラに当接する
    ことにより前記シリンダ内に圧縮空間を形成するベーン
    とからなる回転圧縮要素を密閉容器内に収納し、吸入し
    た冷媒を前記回転圧縮要素にて圧縮して吐出する回転式
    圧縮機において、前記シリンダを複数備えると共に、多段階の圧縮を行う
    回転式圧縮機であって、複数のシリンダ間は冷媒配管で
    接続され、複数のシリンダのうち、最終段目の圧縮を行
    うシリンダの導入管に、前記密閉容器と連通し、且つ密
    閉容器内に貯留するオイル面より上方に突出する調圧装
    置を備え、冷媒として二酸化炭素を用い、内部中間圧で
    あることを特徴とする回転式圧縮機。
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