JP3266849B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3266849B2
JP3266849B2 JP07208998A JP7208998A JP3266849B2 JP 3266849 B2 JP3266849 B2 JP 3266849B2 JP 07208998 A JP07208998 A JP 07208998A JP 7208998 A JP7208998 A JP 7208998A JP 3266849 B2 JP3266849 B2 JP 3266849B2
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/50Picture reproducers
    • H04N1/506Reproducing the colour component signals picture-sequentially, e.g. with reproducing heads spaced apart from one another in the subscanning direction

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ装置や複
写機等の電子写真記録の印刷機能を備えた複数の静電記
録ユニットによる異なるカラー画像の重ね合せ転写によ
りフルカラーの画像を印刷形成する画像形成装置に関
し、特に、着脱自在な複数の静電記録ユニットの相互間
のカラー画像の位置ずれを検出して補正する画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録を用いたカラー印刷
装置は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及び
イエロー(Y)の4色の静電記録ユニットを、記録紙の
搬送方向にタンデム配置している。4色の静電記録ユニ
ットは、感光ドラムを画像データに基づいて光学的に走
査して潜像を形成し、この潜像を現像器のカラートナー
によって現像した後に、一定速度で搬送される記録紙上
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及
び黒(K)の順番に重ね合せて転写し、最終的に定着器
を通して加熱定着等を行う。
【0003】イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)及び黒(K)の静電記録ユニットは、カラートナ
ーがなくなった場合に、ユニット全体又はユニットの一
部を交換する必要がある。このため静電記録ユニット
は、装置カバーを開いた状態で簡単に着脱できる構造を
備えている。一方、YMCKの静電記録ユニットを記録
紙の搬送方向にタンデム配置した構造のカラー印刷装置
にあっては、カラー印刷の品質を高めるためには、移動
する記録紙上に各静電記録ユニットで転写するトナー像
の位置ずれを低減して色合せの精度を高めなければなら
ない。
【0004】例えば記録紙上での主走査方向(搬送方向
に直交する方向)及び副走査方向(記録紙搬送方向)の
解像度を、それぞれ600dpiとすると、画素ピッチ
は約42μmとなり、例えば位置ずれを42μm以下に
抑える必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タンデム型のカラー印刷装置にあっては、YMCKの静
電記録ユニットを着脱自在に設けているため、固定設置
した場合に比べ位置ずれが大きく、機械的な加工精度や
組付け精度によって位置ずれを42μm以下に抑えた色
合せ精度を実現することは困難であった。
【0006】この問題を解決するため例えば特開平8−
85236号にあっては、転写ベルト上の矩形コーナの
4箇所にテストパターンのレジストマークを転写し、こ
のレジストマークをCCDで読み取り、予め設定した装
置の絶対基準座標に対するレジストマークの検出座標に
画像ずれを検出し、レーザ走査装置に対する画像データ
の出力時に、出力座標位置を検出した画像ずれに基づい
て補正している。
【0007】しかし、このような従来の位置ずれ検出と
位置ずれ補正にあっては、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒(K)の全ての静電記録ユ
ニットについて、絶対座標に対するレジストマークの位
置ずれの検出を必要とし、しかもレジストマークの検出
にCCDを使用しているために、位置ずれ検出の処理に
時間がかかると共にハードウェア量が増加し、コストア
ップを招いている。
【0008】また発光アレイを機械的に調整可能とする
ことで位置ずれを補正することも考えられるが、位置ず
れを42μm以下に抑えるような調整は機械的に困難で
ある。このため発光アレイを用いたカラー印刷装置にあ
っては、例えば300μmといった大きな位置ずれを起
しており、カラー成分の重ね合わせによる十分な印刷品
質が実現できない問題があった。
【0009】そこで本願発明者等にあっては、ベルト上
の移動方向にK(黒)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の順番に左右2列にレジスタマ
ークを転写し、各色ごとのマークの位置を読み取って、
黒(K)マークに対する他のカラーマークの距離とその
ノミナル距離との差として画像ずれを算出する方法を提
案している(特願平9−327354号)。
【0010】しかし、この方法では、マーク間の距離が
長くなると、ベルト搬送速度のゆらぎによるオフセット
が検出距離に含まれ、画像ずれを正確に検出することが
できない欠点があった。本発明は、このような従来の問
題点に鑑みてなされたもので、ベルトの搬送速度のオフ
セットの影響を受けることなく、高精度の画像ずれ補正
が自動的にできるようにした画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明の画像形成装置は、記録紙を吸着して
一定速度で搬送される無端ベルトを用いた移動体と、記
録紙搬送方向に配列され感光ドラムの光学的な走査で画
像データに応じた潜像を形成して異なる現像器で現像し
た後に移動体上の記録紙に転写する複数の画像担持体
(静電記録ユニット)とを備える。
【0012】このようなタンデム型の画像形成装置につ
き本発明にあっては、図1(A)のように、補正マーク
形成部116、補正量算出部118及び位置ずれ補正部
120を設ける。補正マーク形成部116は、複数の画
像担持体により移動体上に、各カラー画像間の画像ずれ
を補正するためのマークとして、図1(B)のように、
複数のマークをずらして重ね合わせた混色マーク列を転
写する。
【0013】補正値算出部118は、移動体上に転写さ
れた混色マーク列の明度パターンを検出し、この明度パ
ターンの位相から各カラー画像間の画像ずれの補正値を
算出する。位置ずれ補正部120は、補正値算出部11
8で求められた補正値に基づいて各カラー画像間のずれ
を自動的に補正する。補正マーク形成部116は、混色
マーク列として、移動体の移動方向に略直交する複数の
横線マークからなる混色横線マーク列158と、移動体
の移動方向を略斜めに横切る複数の斜線マークからなる
混色斜線マーク列160を形成する。
【0014】ここで混色横線マーク列158は、移動体
の移動方向となる副走査方向のずれ補正値ΔYの算出に
用いる。また混色斜線マーク列160は、移動体の移動
方向に略直交する主走査方向に対する斜め方向の画像ず
れ補正値ΔZの算出に用いる。更に、混色横線マーク列
158と混色斜線マーク列160の両方を、移動体の移
動方向に略直交する主走査方向の画像ずれの補正値ΔX
の算出に用いる。
【0015】補正マーク形成部116は、混色横線マー
ク列158として、2色の一方を第1横線マーク、2色
の他方を第2横線マークとした場合、第1横線マークと
第2横線マークの移動方向の線幅Lを同一とし、移動方
向のピッチ間隔P1,P2を異ならせ、その間でずれる
ように配置して重ね合わせる。補正マーク形成部116
は、補正値算出部118で算出する画像ずれ補正値の検
出レンジに対応して第1横線マークと第2横線マークの
線幅Lを設定し、検出レンジでの補正値の分解能(目盛
ピッチ精度)に対応して第1横線マークと第2横線マー
クのピッチ間隔P1,P2の差分ΔPを設定する。
【0016】望ましくは、例えば1ドットの分解能でマ
ークを形成すればよいが、この場合には、マーク列が長
くなりすぎ、マーク読取結果を格納するメモリ容量が大
きくなる。そこで、補正マーク形成部116は、移動体
の移動方向に、検出レンジに対応した線幅Lと分解能に
対応したピッチ間隔差ΔPが異なる複数の混色横線マー
ク列を形成する。
【0017】具体的にはピッチ間隔の大きな混色横線マ
ーク列158とピッチ間隔の小さな混色横細線マーク列
156を形成し、各レンジ単位で画像ずれを算出して加
算し、この加算画像ずれから補正値を求める。これによ
ってマークの形成距離を短くしてメモリを節減できる。
補正マーク形成部116は、移動体の移動方向に、混色
横線マーク列を繰り返し形成する。特に、小レンジで高
分解能の横細線マーク列156を繰返し形成し、各マー
ク列から算出した補正値の平均値を求めることで精度を
高める。
【0018】補正マーク形成部116は、第1横線マー
ク列のピッチP1に対し第2横線マーク列のピッチP2
を大きくした場合、第2横線マークのマーク数N2を、 N2=(線幅L)/(ピッチ差ΔP)×2+1 として設定し、前記第1横線マーク列のマーク数N1
を、 N1=N2+1 として設定する。
【0019】補正マーク形成部116は、混色斜線マー
ク列160として、2色の一方を第1斜線マーク、2色
の他方を第2斜線マークとした場合、第1斜線マークと
第2斜線マークの移動方向の線幅Lを同一とし、移動方
向のピッチ間隔P1,P2を異ならせ、その間でずれる
ように配置して重ね合わせる。この混色斜線マーク列1
60の詳細も混色横線マーク列と同じになる。即ち、補
正マーク形成部116は、補正値算出部118で算出す
る画像ずれ補正値の検出レンジに対応して第1斜線マー
クと第2斜線マークの線幅Lを設定し、検出レンジでの
補正値の分解能(目盛ピッチ精度)に対応して第1斜線
マークと第2斜線マークのピッチ間隔P1,P2の差分
ΔPを設定する。
【0020】補正マーク形成部116は、移動体の移動
方向に、検出レンジに対応した線幅Lと分解能に対応し
たピッチ間隔差ΔPが異なる複数の混色斜線マーク列を
形成する。補正マーク形成部116は、第1斜線マーク
列のピッチP1に対し第2斜線マーク列のピッチP2を
大きくした場合、第2斜線マークのマーク数N2を、 N2=(線幅L)/(ピッチ差ΔP)×2+1 として設定し、第1斜線マーク列のマーク数N1を、 N1=N2+1 として設定する。
【0021】また補正マーク形成部116は、混色斜線
マーク列として、移動体の移動方向を略斜めに横切る複
数の斜線マークからなる第1混色斜線マーク列162
と、第1混色斜線マーク列のマークとは反対の方向に斜
めに横切る複数の斜線マークの第2混色斜線マーク列1
64を、移動体の移動方向に並べて形成する。このよう
に傾斜方向の異なる2組の混色斜線マーク列を形成した
場合、主走査方向のずれに混色斜線マーク列の混色位相
は互いに逆向きに変化し、また副走査方向のずれに対し
ては同じ混色位相の変化となるため、2つの画像ずれの
加算平均をとることで、副走査方向の画像ずれは相殺さ
れ、ベルト移動方向となる副走査方向に速度ムラがあろ
うとも、主走査方向の画像ずれのみを正確に求めること
ができる。
【0022】補正マーク形成部116は、混色斜線マー
ク列の別の形態として、傾斜方向の異なる前記第1混色
斜線マーク列と第2混色斜線マーク列を、移動体の移動
方向に略直交する方向に並べて形成してもよい。ここで
移動体は無端ベルト12であり、補正マーク形成部11
6は、無端ベルト12の周方向の長さと略整数培の長さ
に亘り全混色マーク列を形成する。
【0023】補正値算出部118は、各カラー画像間の
画像ずれの補正値として、移動体の移動方向となる副走
査方向の画像ずれの補正値ΔYを算出する。即ち、補正
値算出部118は、左右2列の混色横線マーク列158
の一方の明度パターンの位相に基づいて、副走査方向の
画像ずれの補正値ΔYを算出する。補正値算出部118
は、各カラー画像間の画像ずれの補正値として、移動体
の移動方向に略直交する主走査方向の画像ずれの補正値
ΔXを算出する。即ち、補正値算出部118は、混色横
線マーク列と混色斜線マーク列の各明度パターンの位相
に基づいて、主走査方向の画像ずれの補正値ΔXを算出
する。
【0024】補正値算出部118は、基本的には、大小
ピッチの混色横線マーク列160,162の明度パター
ン位相から求めた主走査方向及び副走査方向の合成画像
ずれ手樽Ad から大小ピッチの混色横線マーク列15
8,156の明度パターン位相から求めた副走査方向の
画像ずれAb を差し引き、更に傾きの異なる小ピッチの
混色斜線マーク列162,164から求めた主走査方向
の画像ずれAe を加算して走査方向の画像ずれの補正値
ΔXを算出する。
【0025】より具体的には、補正値算出部118は、
左右2列の混色マーク列の各々について、大小ピッチの
混色横線マーク列160,162の明度パターン位相か
ら求めた主走査方向及び副走査方向の合成画像ずれAd
から大小ピッチの混色横線マーク列158,156の明
度パターン位相から求めた副走査方向の画像ずれAbを
差し引き、更に傾きの異なる小ピッチの混色斜線マーク
列162,164から求めた主走査方向の画像ずれAe
を加算して左右の走査方向画像ずれの補正値ΔX,ΔX
r を算出し、この左右2列の主走査方向の画像ずれの平
均値から主走査方向の補正値ΔXを算出する。
【0026】補正値算出部118は、各カラー画像間の
画像ずれの補正値として、移動体の移動方向に略直交す
る主走査方向に対する斜め方向の画像ずれの補正値ΔZ
を算出する。即ち、補正値算出部118は、左右2列の
混色横線マーク列158,156の各明度パターンの位
相に基づいて、斜め方向の画像ずれの補正値ΔZを算出
する。
【0027】具体的には、補正値算出部118は、混色
横線マーク列158,156の各明度パターン位相に基
づいて、左右2列分の副走査方向の画像ずれAbl,Abr
を求め、この画像ずれの差から斜め方向の画像ずれの補
正値ΔZを算出する。補正マーク形成部116は、黒と
シアン、黒とマゼンタ、及び黒とイエローの各混色マー
ク列を前記移動体上に転写し、補正値算出部118は、
黒とシアン、黒とマゼンタ、及び黒とイエローの各混色
マーク列の明度パターンを検出し、各明度パターンの位
相から黒の画像に対するシアン、マゼンタ、イエローの
各画像の画像ずれの補正値を算出する。
【0028】
【発明の実施の形態】<目 次> 1.装置の構造 2.ハードウェア構成と機能 3.画像ずれ補正値の検出 4.画像ずれ補正 5.横線マーク列による画像ずれ検出 6.斜線マーク列による画像ずれ検出 7.補正値ΔX,ΔY,ΔZの算出 1.装置の構造 図2は本発明の印刷装置の内部構造である。装置本体1
0の内部には記録媒体例えば記録用紙を搬送させるため
の搬送ベルトユニット11が設けられ、搬送ベルトユニ
ット11には過透性の誘電体材料、例えば適当な合成樹
脂材料から作られた無端ベルト12を回動自在に備え
る。無端ベルト12は4つのローラ22−1,22−
2,22−3,22−4の回りに掛け渡される。搬送ベ
ルトユニット11は装置本体10に対し着脱自在に装着
されている。
【0029】ローラ22−1は駆動ローラとして機能
し、駆動ローラ22−1は駆動機構(図示せず)により
無端ベルト12を矢印で示す時計回りに一定速度で走行
駆動する。また駆動ローラ22−1は、無端ベルト12
から電荷を除去するAC除去ローラとしても機能する。
ローラ22−2は従動ローラとして機能し、従動ローラ
22−2は無端ベルト12に電荷を与える帯電ローラと
しても機能する。
【0030】ローラ22−3,22−4は共にガイドロ
ーラとして機能し、駆動ローラ22−1及び従動ローラ
22−2に近接して配置される。従動ローラ22−2と
駆動ローラ22−1の間の無端ベルト12の上側走行部
は、記録紙の移動経路を形成する。記録紙はホッパ14
に蓄積されており、ピックアップローラ16によりホッ
パ14の最上部の記録紙から1枚ずつ繰り出され、記録
紙ガイド通路18を通って一対の記録紙送りローラ20
により無端ベルト12の従動ローラ22−2側からベル
トA側の記録紙移動経路に導入され、記録紙移動経路を
通過した記録紙は駆動ローラ22−1から排出される。
【0031】無端ベルト12は従動ローラ22−2によ
り帯電されるため、記録紙が従動ローラ22−2側から
記録紙移動経路に導入されたとき無端ベルト12に静電
的に吸着され、移動中の記録紙の位置ずれが防止され
る。一方、排出側の駆動ローラ22−1は除電ローラと
して機能するため、無端ベルト12は駆動ローラ22−
1に接する部分において電荷が除去される。このため記
録紙は駆動ローラ22−1を通過する際に電荷が除去さ
れ、ベルト下部に巻き込まれることなく無端ベルト12
から容易に剥離されて排出される。
【0032】装置本体10内にはY,M,C,Kの4台
の静電記録ユニット24−1,24−2,24−3,2
4−4が設けられ、無端ベルト12の従動ローラ22−
2と駆動ローラ22−1との間に規定されるベルト上側
の記録紙移動経路に沿って、上流から下流側に向かって
Y,M,C,Kの順番に直列に配置されたタンデム構造
を有する。
【0033】静電記録ユニット24−1〜24−4は、
現像剤としてイエロートナー成分(Y)、マゼンタトナ
ー成分(M)、シアントナー成分(C)、及びブラック
トナー成分(K)を使用する点が相違し、それ以外の構
造は同じである。このため静電記録ユニット24−1〜
24−4は、無端ベルト12の上側の記録紙移動経路に
沿って移動する記録紙上にイエロートナー像、マゼンタ
トナー像、シアントナー像及びブラックトナー像を順次
重ねて転写記録し、フルカラーのトナー像を形成する。
【0034】図3は図2の静電記録ユニット24−1〜
24−4の1つを取り出している。静電記録ユニット2
4は感光ドラム32を備え、記録動作時に感光ドラム3
2は時計回りに回転駆動される。感光ドラム32の上方
には例えばコロナ帯電器あるいはスコロトロン帯電器等
として構成された前帯電器34が配置され、前帯電器3
4により感光ドラム32の回転表面は一様な電荷で帯電
される。
【0035】感光ドラム32の帯電領域には光学書込ユ
ニットとして機能するLEDアレイ36が配置され、L
EDアレイ36のスキャニングで出射された光によって
静電潜像が書き込まれる。即ち、LEDアレイ36の主
走査方向に配列された発光素子は、コンピュータやワー
ドプロセッサ等から印刷情報として提供される画像デー
タから展開した画素データ(ドットデータ)の階調値に
基づいて駆動され、このため静電潜像はドットイメージ
として書き込まれる。
【0036】感光ドラム32に書き込まれた静電潜像
は、感光ドラム20の上方に配置されている現像器40
により所定の色トナーによる帯電トナー像として静電的
に現像される。感光ドラム20の帯電トナー像は、下方
に位置した導電性転写ローラ42によって記録紙に静電
的に転写される。即ち静電性転写ローラ42は、無端ベ
ルト12を介して感光ドラム32との間に微小な隙間を
介して配置され、無端ベルト12により搬送される記録
紙に帯電トナー像とは逆極性の電荷を与え、これにより
感光ドラム32上の帯電トナー像は記録紙上に静電的に
転写される。
【0037】転写プロセスを経て感光ドラム32の表面
には、記録紙に転写されずに残った残留トナーが付着し
ている。この残留トナーは感光ドラム32に対し、記録
紙移動経路の下流側に設けられたトナー清浄器43によ
り除去される。除去された残留トナーはスクリューコン
ベア38により現像器40に戻され、再度現像トナーと
して使用される。
【0038】再び図2を参照するに、記録紙は無端ベル
ト12の従動ローラ22−2から駆動ローラ22−1の
間の記録紙移動経路を通過する際に、静電記録ユニット
24−1〜24−4によってY,M,C,Kの4色のト
ナー像の重ね合せによる転写を受けてフルカラー像が形
成され、駆動ローラ22−1側からヒートローラ型熱定
着装置26に向かって送り出され、フルカラー像の記録
用紙に対する熱定着が行われる。熱定着が済んだ記録用
紙は、ガイドローラを通過して装置本体の上部に設けら
れたスタッカ28に配置されて集積される。
【0039】搬送ベルト10の無端ベルト12の下側の
ベルト面に対しては、ベルト移動方向に直交する方向に
一対のセンサ30−1,30−2が設置されており、図
2の状態では手前のセンサ30−1のみが見える。この
センサ30−1,30−2は、本発明による位置ずれ検
出の際に無端ベルト12上に転写した位置ずれ検出のた
めのレジストマークを光学的に読み取るために使用され
る。
【0040】図4は、図2の装置本体10の内部に設け
ている搬送ベルトユニット11の取出状態と、搬送ベル
トユニット11に設けている静電記録ユニット24−1
〜24−4の着脱構造である。まず装置本体10の上部
には、左側を支点に開閉自在なカバー54が設けられて
いる。装置本体10内にはフレーム55が配置され、フ
レーム55の上部2箇所にピン56を配置している。
【0041】これに対し上部に取り出して示している搬
送ベルトユニット11の側面には、装置本体10側のフ
レーム55に相対するフレーム58が設けられ、フレー
ム58のピン56に相対する位置にはピン穴が開けられ
ている。このため、カバー54を開いて搬送ベルトユニ
ット11を上方に引き上げることで、装置本体10側の
ピン56から上方に抜き出すことができる。
【0042】搬送ベルトユニット11に装着された静電
記録ユニット24−1〜24−4は、側面両側に配置し
ている取付板51の上部に開いた取付溝52に対し、静
電記録ユニット24−1〜24−4の側面に装着したピ
ン50を嵌め入れることで取り付けている。取付溝52
は、上部のV字型に開いた部分に続いて下側にピン50
と同程度の幅を持つストレート溝を形成しており、ピン
50を取付溝52に合わせて下側に押し込むことで、搬
送ベルトユニット11上の所定位置に正確に位置決めで
きる。また現像記録ユニット24−1〜24−4にトナ
ーを補給したり保守を行いたい場合には、例えば静電記
録ユニット24−3のように、上方に引き上げることで
容易に外すことができる。2.ハードウェア構成と機能 図5は本発明の印刷装置のハードウェア構成のブロック
図である。本発明のハードウェアは、エンジン60とコ
ントローラ62で構成される。エンジン60には、図2
に示した搬送ベルトユニット11、静電記録ユニット2
4−1〜24−4等の印刷機構部の制御動作を行うメカ
ニカルコントローラ64が設けられている。
【0043】メカニカルコントローラ64に対しては、
本発明のズレ量補正処理を実行するセンサ処理用MPU
66が設けられる。センサ処理用MPU66に対して
は、無端ベルト12の下部に設置している一対のセンサ
30−1,30−2からの検出信号が入力されている。
メカニカルコントローラ64は、エンジンコネクタ70
を介してコントローラ62側と接続される。なお、エン
ジン部60に設けた印刷機構は、無端ベルト12とY,
M,C,Kの各静電記録ユニットに設けているLEDア
レイ36−1,36−2,36−3,36−4を取り出
して示している。
【0044】コントローラ62にはコントロール用MP
U72が設けられる。コントローラ用MPU72に対し
ては、インタフェース処理部74及びコントロール部コ
ネクタ76を介して上位装置としての例えばパーソナル
コンピュータ92が接続される。パーソナルコンピュー
タ92は、任意のアプリケーションプログラム94から
提供されるカラー画像データを印刷処理するためのドラ
イバ96を備え、ドライバ96をパソコンコネクタ98
を介してコントローラ62のコントロール部コネクタ7
6に接続している。
【0045】コントローラ62のコントロール用MPU
72には、パーソナルコンピュータ92から転送された
Y,M,C,Kの各画像データを画素データ(ドットデ
ータ)に展開して格納する画像メモリ82−1,82−
2,82−3,82−4が設けられる。一方、コントロ
ーラ用MPU72は、インタフェース処理部78及びコ
ントローラコネクタ80を介してエンジン60に接続さ
れ、エンジン60側で検出された位置ずれ情報をインタ
フェース処理部78で受信し、画像メモリ82−1〜8
2−4に展開された各画像の画素データを対象に位置ず
れ補正を行うことができる。
【0046】コントローラ用MPU72は、画像メモリ
82−1〜82−4に各カラー画素データを展開する際
に、アドレス指定を行うためアドレス指定部84を備え
る。アドレス指定部84に続いては、アドレス変換部8
6が設けられる。アドレス変換部86は、インタフェー
ス処理部78を介してエンジン部60側から提供された
位置ずれ情報に基づき、位置ずれ補正のためのアドレス
変換を行う。
【0047】図6は図5のエンジン60側に設けている
センサ30−1,30−2の配置構造と駆動回路部を、
無端ベルト12の搬送方向に直交する横方向で切断して
表わしている。図6において、無端ベルト12の下側に
は、ベルト搬送方向に直交する方向に並べて2つのセン
サ30−1,30−2が設置されている。センサ30−
1,30−2は、波長780nmのレーザダイオード1
00−1,100−2とフォトダイオード106−1,
106−2を備えている。レーザダイオード100−
1,100−2はドライバ110により発光駆動され
る。
【0048】フォトダイオード106−1,106−2
からの受光信号はアンプ108−1,108−2で増幅
された後、AD変換器68によりセンサ処理用MPU6
6に取り込まれている。またドライバ110はセンサ処
理用MPU66に設けているDAコンバータ69からの
信号により動作して、レーザダイオード100−1,1
00−2の発光駆動を行う。
【0049】図7は図6のセンサ30−1を例にとって
具体的構造を表わしている。図7において、ハウジング
105の右側にはレーザダイオード100−1が設置さ
れ、レーザダイオード100−1の前方にはコリメータ
付きの結像レンズ102が設置され、レーザダイオード
100−1からのビーム光を結像レンズ102で集光し
て、入射角θ1によりベルト12の表面の結像位置10
1に微小なビームスポットを結像している。
【0050】この結像位置101に照射するレーザビー
ムのビームスポットの径は、例えば数十μm程度に絞ら
れている。ベルト12の結像位置101からの出射角θ
2となる光軸方向には、集光レンズ104を介してフォ
トダイオード106−1が配置される。本発明の画像ず
れ補正処理にあっては、K,C,M,Yカラー画像の画
像ずれを検出するため、ベルト上にKトナーのレジスタ
マークに対し他のC,M,Yのトナーによるレジストマ
ークをずらして重ね合わせた混色レジスストマークが転
写され、この混色レジストマークの明度パターンをセン
サ30−1,30−2で検出する。
【0051】この場合、ベルト12の表面に転写された
混色レジストマークは未定着のトナーであり、光沢はほ
とんどないことから、反射による光学的な検出はできな
い。そこで本発明のセンサ30−1,30−2にあって
は、図7のようにレーザダイオード100−1から照射
した微小なビームスポットを未定着の転写トナーに照射
して、その散乱光をフォトダイオード106−1で受光
するようにしている。
【0052】このため散乱光を検出するセンサ30−
1,30−2の検出信号はベルト面にレジスタマークの
転写による未定着トナーがないときは白レベルにあり、
未定着トナーの転写量に応じて黒レベルに向かって低下
する。無端ベルト12は裏側に位置するガイドプレート
107に沿ってガイドされている。しかし、レーザダイ
オード100−1からのビームスポットが結像される検
出位置101の背後にガイドプレート107が位置する
と、半透明なベルト12に照射されたビームスポットが
裏側に位置するガイドプレート107で反射して、散乱
光をフォトダイオード106−1に入射させ、ノイズ光
となる。
【0053】そこで、無端ベルト12の背後に位置する
ガイドプレート107について、検出位置101を中心
としたノイズ的な散乱光を発生する部分について、透過
穴109を設け、ガイドプレート107の反射によるノ
イズ光を防いでいる。本発明で使用するセンサ30−
1,30−2としては、ベルトを挟む位置に発光素子と
受光素子を対向配置した透過型センサを用いてもよい。
透過型センサの場合には、レジスタマークがないときは
ベルトを透過した光を受光することで検出信号は白レベ
ルとなり、レジスタマークの転写時、未定着トナーの転
写量に応じて受光信号のレベルが黒レベルに向って低下
する。
【0054】また本発明で使用するセンサ30−1,3
0−2は、無端ベルト上に転写された混色マーク列の明
度を検出することから、図7のようにビーム系を極端に
絞ったレーザビームとせず、フォーカスの低いトナー付
着の有無を検出するトナー付着量センサのような光学的
な分解能の低いセンサであっても十分に使用できる。図
8は、図5のハードウェアで構成される本発明の印刷装
置の機能ブロック図であり、補正マーク形成部116、
補正値算出部118、補正値格納部122及び画像ずれ
補正部120で構成され、この機能は、図5のエンジン
60に設けたセンサ処理用MPU66及びコントローラ
62に設けたMPU72により実現される。
【0055】補正マーク形成部116は、画像ずれ補正
に先立ちLED駆動部130を経由して、Y,M,C,
Kの各LEDアレイ36−1,36−4により無端ベル
ト12上に補正値検出のための混色マーク列を形成す
る。この画像ずれ補正のための混色マーク列は、無端ベ
ルト12の搬送方向に直交する主走査方向における走査
範囲の始端と終端側の左右2か所に転写され、それぞれ
センサ30−1,30−2で検出される。本発明の画像
ずれ補正にあっては、Y,M,C,Kの4色のうち、最
もコントラストが強いKの印刷画像を基準とし、このK
に対する残りのY,M,Cの各印刷画像の画像ずれを補
正するための補正値を検出する。
【0056】具体的には、補正マーク形成部116に
は、後の説明で明らかにするパターン形状を持った混色
マーク列の印字情報が保持されており、この混色マーク
列の印字情報を使用して例えばY,M,C,Kの4色の
LEDアレイ36−1〜36−4の並列駆動で、無端ベ
ルト12上にK−C、K−M,K−Yの2色をずらして
重ね合わせた混色マーク列を転写して形成する。
【0057】補正マーク形成部116で保持する混色マ
ーク列の情報はビットマップパターンで持ってもよい
が、ベクトル情報として持ち、LED駆動部130でビ
ットマップデータに展開して印字することが望ましい。
補正値算出部118は、センサ30−1,30−2で読
み取ったK−C、K−M,K−Yの各混色マーク列の明
度パターンの位相に基づき、コントラストが最も強い黒
Kレジストマークに対する他のカラーY,M,Cのレジ
ストマークの画像ずれ補正値を算出する。
【0058】補正値算出部118で算出する補正値とし
ては、黒Kの主走査方向の絶対位置を基準とした他のカ
ラーC,M,Yの主走査方向補正値ΔX、Kを基準とし
た副走査方向補正値ΔY、黒Kを基準とした他のカラー
C,M,Yの斜め方向補正値(スキュー補正値)ΔZで
ある。また補正値算出部120は、センサ30−1,3
0−2により検出されたK−C、K−M,K−Yの各混
色マーク列の明度パターンから補正値を算出する際の精
度を高めるため、フーリエ変換を行ってフーリエ係数
a,bを求め、このフーリエ係数a,bから位相φを検
出し、位相φに基づき補正値を算出する。
【0059】補正値算出部118で算出された各補正値
は、例えば図9のように、シアン用テーブル122C、
マゼンタ用テーブル122M、及びイエロー用テーブル
122Yとして格納される。図8の画像ずれ補正部12
0は、補正値格納部122に格納された画像ずれ補正値
に基づき、画像メモリ82−1〜82−4の画素データ
を展開する際の画像ずれ補正のためのアドレス変換を行
う。このアドレス変換の機能について、図5のコントロ
ーラ62にあっては、専用のアドレス変換部86を設け
ている。
【0060】図10は、図8の機能を備えた本発明にお
ける印刷処理動作の全体的なフローチャートである。ま
ず装置の電源を投入すると、ステップS1で予め定めた
初期化処理が行われ、この初期化処理の中にステップS
2の画像ずれ補正値の検出処理がある。ステップS2の
画像ずれ補正値の検出処理が済むと、ステップS3で上
位のパーソナルコンピュータからの印刷要求の有無をチ
ェックしている。
【0061】印刷要求があるとステップS4に進み、パ
ーソナルコンピュータから転送されてくる画像データを
画像メモリに展開する際にステップS4で画像ずれ補正
処理を実行する。続いてステップS5でエンジン60側
の印刷準備完了を待って、ステップS6でエンジン60
による印刷処理を実行する。また処理中にステップS7
で画像ずれ調整処理の指示があるか否かチェックしてお
り、もし画像ずれ調整処理の指示があれば、ステップS
2に戻って電源投入による立ち上げ時と同様な画像ずれ
の補正値検出処理を再度行う。
【0062】ステップS7の画像ずれ調整指示として
は、オペレータによるマニュアル指示、あるいは上位の
パーソナルコンピュータからのコマンドによる指示があ
る。更に画像ずれは、エンジン60に設けている静電記
録ユニットの機械的な要因に起因し、装置内の環境温度
により変動する。そこで電源投入からの経過時間を監視
し、予め設定されたタイムスケジュールに従った時間に
達するごとに自動的にステップS2の画像ずれ補正値の
検出処理を行うこともできる。この場合のタイムスケジ
ュールは、電源投入直後は装置内の温度変動が大きいこ
とから画像ずれ補正値の検出の実行時間間隔を短くし、
電源投入からの経過時間が長くなるにつれて画像ずれ補
正値の検出処理の実行時間間隔を長くすればよい。 3.画像ずれ補正値の検出 図11は図8の補正値算出部118によるコントラスト
の最も強い黒Kの画像を基準とした他のカラーY,M,
Cの各対象画像の画像ずれ検出の原理であり、対象画像
としたシアンCの画像ずれ検出を例にとっている。
【0063】図11において、用紙搬送方向に直交する
AT4用紙幅134をもつ黒Kの印刷ラインを基準印刷
ライン132とする。この基準印刷ライン132に対
し、印字されたシアンCの対象印刷ライン140は、黒
Kの静電記録ユニットに対するCの静電記録ユニットの
機械的なずれ等に起因して、理想印刷ライン148に対
し位置ずれを起こしている。
【0064】この理想印刷ライン148に対する対象印
刷ライン140の位置ずれは、例えば基準ライン132
の始点位置をP11、終点位置をP12、対象印刷ライ
ン140のずれを起こした始点位置をP21、終点位置
をP22とすると、始点位置P21の主走査方向の画像
ずれ補正値ΔX、位置P21の副走査方向の画像ずれ補
正値ΔY、更に位置P21とP22の副走査方向の画像
ずれ補正値で定義されるラインの傾きを表わす斜め方向
の補正値(スキュー補正値)ΔZの3つの要素で定義す
ることができる。
【0065】図11の画像ずれ補正値ΔX,ΔY,ΔZ
の検出は、図12のように無端ベルト12の移動方向に
2列にレジストマークを転写し、これをセンサ30−
1,30−2により検出して算出する。図12におい
て、センサ30−1の検出ライン35−1上となる無端
ベルト12の左側には、図8の補正マーク形成部116
によって、レジストマークの転写でK−Cマーク列15
0−1、K−Mマーク列152−1、K−Yマーク列1
54−1、及び横細線マーク列156−1が形成されて
いる。またセンサ30−2の検出ライン35−2上とな
る無端ベルト12の右側にも、同様にK−Cマーク列1
50−2、K−Mマーク列152−2、K−Yマーク列
154−2、横細線マーク列156−2が形成されてい
る。
【0066】ここでセンサ30−1で検出する左側のマ
ーク列を例にとって説明すると、K−Cマーク列150
−1は、Kマーク列とCマークつれをずらして重ね合わ
せることで形成した混色マーク列である。K−Mマーク
列152−1は、Kマーク列とMマーク列をずらして重
ね合わせたマーク列である。K−Yマーク列154−1
は、Kマーク列とYマーク列を重ね合わせて形成したマ
ーク列である。
【0067】更に横細線マーク列156−1は、K−
C、K−M、及びK−Yのそれぞれの2色の重ね合わせ
マーク列を所定繰り返して形成している。図8の補正マ
ーク形成部116にあっては、図12に示すマーク列を
1単位として、無端ベルト12の周方向の長さに対し、
その略整数倍の長さに亘り図12のマーク列のパターン
を繰り返し形成する。
【0068】図13は図12の先頭に位置するK−Cマ
ーク列150−1,150−2を具体例である。例えば
左側のK−Cマーク列150−1を例にとると、先頭に
Kプレマーク155−1が形成され、これに続いて横線
マーク列158−1、斜線マーク列160−1、斜め細
線マーク列162−1、逆斜め細線マーク列164−1
が形成されている。
【0069】右側のK−Cマーク列150−2について
も同様に、横線マーク列158−2、斜線マーク列16
0−2、斜め細線マーク列162−2、及び逆斜め細線
マーク列164−2が形成されている。もちろん、それ
ぞれのマークは、Kマーク列に対しCマーク列をずらし
て重ね合わせた混色マーク列となっている。この図13
に示すK−Cマーク列150−1,150−2のマーク
列の構造は、図12の2番目のK−Mマーク列152−
1,152−2及び3番目のK−Yマーク列154−
1,154−2についても同様である。
【0070】図14は図12のK−Cマーク列150−
1,150−2の他の実施形態であり、斜め線を使用し
たマーク列について左右の傾きを逆にしたことを特徴と
する。即ち図13の左右の斜線マーク列160−1,1
60−2、斜め細線マーク列162−1,162−2、
及び逆斜め細線マーク列164−1,164−2につい
ては、左右の傾き方向が同じである。これに対し図14
にあっては、左側の斜線マーク列160−1、斜め細線
マーク列162−1、及び逆斜め細線マーク列164−
1に対し、右側の斜線マーク列160−3、斜め細線マ
ーク列162−3、及び逆斜め細線マーク列164−3
の傾き方向を逆にしている。
【0071】図15は図12の横細線マーク列156−
1,156−2の先頭部分の実施形態である。センサ3
0−1で検出する左側の横細線マーク列156−1を例
にとると、先頭にKプレマーク165−1が設けられ、
続いてK−C横細線マーク列166−11、K−M横細
線マーク列168−11、及びK−Y横細線マーク列1
70−11となる3つのマーク列のパターンが設けら
れ、それ以降は同じマーク列パターンの繰り返しとな
る。本発明の実施形態にあっては、このパターンの繰り
返しは39回としている。
【0072】センサ30−2で検出する右側の横細線マ
ーク列156−2についても、先頭にKプレマーク16
5−2が設けられ、続いてK−C横細線マーク列166
−21、K−M横細線マーク列168−21、及びK−
Y横細線マーク列170−21となる3つのマーク列が
設けられ、それ以降はこの3つのマーク列の繰り返しと
なり、全体として39回繰り返す。
【0073】図16は、図8の補正マーク形成部116
により無端ベルト12上に形成される図12乃至図15
のマーク列をセンサ30−1,30−2で読取って図1
1に示した3つのずれ補正量ΔX,ΔY,ΔZを検出す
る補正値算出部118の全体的な処理手順のフローチャ
ートである。この画像ずれ補正値検出処理にあっては、
まずステップS1で、図12のK−Cマーク列150−
1,150−2のセンサ30−1,30−2による読取
信号から、図13に詳細を示した横線マーク列158−
1,158−2、斜線マーク列160−1,160−
2、及び斜め細線マーク列162−1,162−2,1
64−1,164−2に基づく各マーク列に対応した画
像ずれの検出を行う。
【0074】続いてステップS2で図12のK−Mマー
ク列152−1,152−2を対象に、同様にして各マ
ーク列に基づく画像ずれの検出を行う。更にステップS
3で、図12のK−Yマーク列154−1,154−2
を対象に、各マーク列に基づく画像ずれの検出を行う。
続いてステップS4で、図12の横細線マーク列156
−1,156−2における図15に詳細を示したK−
C、K−M、K−Yの重ね合わせにより得られた横細線
マーク列に基づく各画像ずれの検出を行う。
【0075】このようなステップS1〜S4によるマー
ク列からの画像ずれの検出が済んだならば。最終的にス
テップS4で、検出した画像ずれに基づき、図11に示
した主走査方向補正値ΔX、副走査方向補正値ΔY、及
び斜め方向補正値(スキュー補正値)ΔZを算出する。 5.横線マーク列による画像ずれ検出 図17は、図13のセンサ30−1で検出する左側のK
−Cマーク列150−1の先頭位置に設けた横線マーク
列158−1を拡大しており、Kプレマーク174とK
−C横線マーク列158で構成される。このK−C横線
マーク列158は、図18(A)のK横線マーク列17
6と図18(B)のC横線マーク列178を重ね合わせ
て2色の混色マーク列として転写することで形成され
る。
【0076】図18(A)において、Kプレマーク17
4に続き、マークK1〜K6の6つを並べたK横線マー
ク列176が形成される。これに対し図18(B)のC
横線マーク列178は、マークC1〜C5の5つで構成
される。このK横線マーク列176とC横線マーク列1
78において、先頭マークK1,C1は同一位置にあ
り、また最終マークK6,C5も同一位置にあり、マー
クピッチが異なっている。
【0077】図19は、図17のK−C横線マーク列1
58を形成するための図17のK,Cの各横線マーク列
176,178との関係、及びK−C横線マーク列15
8をセンサで読み取ったときの明度パターンを表してい
る。図19(A)はKプレマーク174に続くK横線マ
ーク列176であり、マークK1〜K6の6つで構成さ
れ、無端ベルト移動方向(副走査方向)となるマークの
線幅はW、またピッチはP1となっている。
【0078】図19(B)はC横線マーク列178であ
り、マークC1〜C5の5つで構成され、線幅はK横線
マーク列176のマークと同じWであり、ピッチはP2
と長くなっている。ここでK横線マーク列176とC横
線マーク列178のピッチP1,P2の差はΔPとな
る。ここで本発明にあっては、無端ベルトの移動方向
(副走査方向)の分解能は図5のコントローラ部62に
使用している描画LSIの処理速度に依存して1800
dpiであり、これに対し無端ベルトの移動方向に略直
交する主走査方向の分解能は、KCMYの静電記録ユニ
ット24−1〜24−4に設けているLEDアレイ36
−1〜36−4のLEDチップの配列で決まる600d
piとしている。
【0079】このベルト移動方向の分解能600dpi
で決まるドットを用いて図19のマークの各寸法を具体
的に示すと、次のようになる。 線幅W = 48ドット、 ピッチP1 = 96ドット、 ピッチP2 =120ドット、 ピッチ差ΔP= 24ドット また600dpiの場合のドットピッチは42.3μm
となる。そこでドット数をμmで表すと、次のようにな
る。
【0080】線幅W =2,030.4μm、 ピッチP1 =4,060.8μm ピッチP2 =5,076.0μm、 ピッチ差ΔP=1,015.2μm となる。この600dpiのドット数からμmへの変換
は、例えば線幅Wを例にとると、W=48ドットである
ことから、 48ドット×42.3μm=2,030.4μm として求めることができる。
【0081】このような図19(A)のK横線マーク列
176と図19(B)のC横線マーク列178を重ね合
わせて転写することで、図19(C)のようなK−C横
線マーク列158が得られる。このK−C横線マーク列
158の重なり具合を見ると、先頭マークK1,C1と
最終マークK6,C5は完全に重なっている。その間に
ついては、KマークとCマークの重なり具合がピッチ差
ΔPずつずれ、センタ位置175でマークK3,K4の
間に重ならずにマークC3が位置し、続いてマークK
5,C4のように逆方向からの重なりを生じ、最終位置
でマークK6,C5が完全に重なる。
【0082】このようなKとCの重なりを持つK−C横
線マーク列158をセンサで読み取ると、センサが図
6,図7の散乱光方式の場合は図19(D)に示す散乱
光レベルの明度パターンが得られ、透過型センサの場合
には図19(E)のような透過光レベルの明度パターン
が得られる。ここで図19(D)の散乱光レベルの明度
パターンは、無端ベルトの移動方向即ち副走査方向にお
けるK−C横線マーク列158の中心位置175の位相
を0、マーク開始位置の位相を−π、マーク終了位置の
位相を+πとしており、5つの領域に分けてマーク列の
検出モードの平均値を求めると、両側の±πで最大とな
り、中央で最小値Lmin となり、±π/2でその中間の
値を持つ正弦カーブの離散値か得られる。
【0083】一方、図19(E)の透過型センサによる
透過光レベルについては、±πとなる両端で最小となり
中央位置175で最大値Lmax となる正弦カーブの離散
的な値が得られる。図20は、図19の画像ずれ0の状
態からC横線マーク列178が進み方向にずれた場合で
ある。図20(A)のK横線マーク列176に対し、図
20(B)のようにC横線マーク列178は進み方向に
画像ずれ+A1だけずれている。ここで+A1=24ド
ットとマークの線幅Wの半分ずれた場合を例にとって
る。
【0084】この場合、K−C横線マーク列158は図
20(C)のような重なり具合となり、センサ読取りに
よる散乱光レベル及び透過光レベルの明度パターンは図
20(D)(E)のようになる。図20(D)の散乱光
レベルの明度パターンを見ると、画像ずれなしの破線の
最小値Lmin は実線の最小値Lminのように+π/2
だけ位相ずれを起こしている。
【0085】また図20(E)の透過光レベルの明度パ
ターンについても、画像ずれなしの破線の最大値Lmax
は実線の最大値Lmax ように+π/2だけ位相シフトを
起こしている。即ち、画像ずれ+A1=+π/2となる
明度パターンの位相変化を生じている。図21はC横線
マーク列178が遅れ方向にずれた場合である。即ち図
21(A)のK横線マーク列176に対し図21(B)
のC横線マーク列178は遅れ方向に画像ずれ−Aを生
じており、ここで−A=−24ドットとした場合を例に
とっている。この場合、図21(C)のようなK−C横
線マーク列158の2色の重ね合わせによるマーク列が
得られ、このセンサ読取りによる明度パターンは図21
(D)の散乱光レベルあるいは図21(E)の透過光レ
ベルのようになる。
【0086】図21(D)の透過光レベルの明度パター
ンにあっては、画像ずれなしの最小値Lmin が−π/2
だけシフトしている。また図21(E)の透過光レベル
にあっても、画像ずれなしの最大値Lmax が−π/2だ
けシフトしている。即ち、この場合の画像ずれ−A=−
π/2となる関係がある。この図19,図20,図21
に示したK,Cのマーク列の画像ずれに対する重ね合わ
せたマーク列の明度パターンから、明度が最小値または
最大値となる位相位置を認識することで、一義的に画像
ずれを検出することができる。
【0087】図22は、本発明で使用する横線マーク列
をK,Cの2色を例にとって一般形で表している。図2
2(A)は基準となるK横線マーク列176であり、マ
ークの線幅はW、ピッチはP1となっている。図22
(B)は画像ずれ検出の対象となるC横線マーク列17
8であり、マークの線幅は同じくWであり、ピッチはP
2となっている。
【0088】また両者のピッチP1,P2の間にはP1
<P2となる関係があり、ピッチ差ΔPを持っている。
ここで基準となるK横線マーク列176のマーク数をN
1、画像ずれ検出の対象となるC横線マーク列178の
マーク数をN2とすると、それぞれ次式で与えられる。 Cマーク数N2=(線幅W)/(ピッチ差ΔP)×2+1 (1) Kマーク数N1=N2+1 (2) 図22にあっては、C横線マーク列178をマークC1
〜Cnで表しており、中央位置175にはマークCn/
2が位置する。これに対しK横線マーク列176はマー
クK1〜Kn+1と1つ多くなる。また2つの横線マー
ク列176,178におけるマークの線幅Wを与えるド
ット数は、例えば図19(D)(E)の散乱光レベル及
び透過光レベルにおける±πのレンジを設定し、またピ
ッチ差ΔPは±πの間のメモリピッチとなる分解能を与
える。
【0089】例えば図19にあってはW=48ドットで
あり、このため図19(D)(E)の位相レンジ±πは
±48ドットに対応する。またピッチ差ΔP=24ドッ
トであることから、図19(D)(E)の分解能を与え
るメモリピッチπ/2は24ドットとなる。即ち図19
(D)(E)の位相情報は、画像ずれを与えるドット数
と1対1に対応関係を持っており、−π〜+πの位相を
ドット数で表現することで、最小値Lmin または最大値
Lmax の位相から直ちに画像ずれを求めることができ
る。
【0090】図23は画像ずれ検出の分解能を±1ドッ
トとした本発明における理想的な混色マーク列である。
図23(A)は基準となるK横線マーク列176であ
り、図19の場合と同様、線幅W=48ドット、ピッチ
P1=96ドットとしている。また図23(B)は画像
ずれ検出の対象となるC横線マーク列178であり、線
幅Wは同じくW=48ドットであり、ピッチP2は±1
ドットの分解能を実現するためのピッチ差ΔP=1ドッ
トに対応してP2=P1+1=97ドットとしている。
図23(C)は、図23(A)(B)のK横線マーク列
176とC横線マーク列178の重ね合わせによるK−
C横線マーク列158である。
【0091】この図23のような混色マーク列を使用す
れば、K−C横線マーク列158の読取パターンから±
1ドットの精度で画像ずれを検出することができる。し
かしながら分解能を±1ドットとした場合には、Kマー
クがK1〜K96の96個、CマークがC1〜C95の
95個を配列しなければならず、ベルト移動方向のマー
ク配置の長さは 96ドット×96ドット=9216ドット =389,836.8μm(=約39cm) となってしまう。このため、センサで読み取ったときの
読取信号のA/D変換に基づくメモリ使用量が大幅に増
大し、装置コストをアップすることになる。そこで本発
明にあっては、後の説明で明らかにするように、画像ず
れの検出レンジを大小2段階に分けて検出し、これを加
算することで±2ドットの分解能を得ている。
【0092】図24は、図17の横線マーク列158−
1を対象として画像ずれを検出するためのK−C横線マ
ーク検出処理のフローチャートである。まずステップS
1で、図17のKプレマーク174の中心位置を検出
し、中心位置に予め定められたマーク幅の1/2のドッ
ト数を加えた仮想上端位置を決定する。続いてステップ
S2で仮想上端位置を基準にマーク読取区間iを設定し
て横線マークの読取りを行う。
【0093】即ち図17におけるK−C横線マーク列1
58の右側に示すように、区間1,2,3,4,5を設
定し、各区間のセンサ読取信号のA/D変換値として明
度を求める。次にステップS3で、センサで読み取られ
たマーク明度のA/D変換値を正規化する。図25はA
/D変換値の正規化処理の内容である。図25(A)は
横軸に時間、縦軸にセンサ読取信号の電圧レベル及びA
/D変換値の変換レベルとして16進で00h〜FFh
をとり、マーク読取信号182を表している。またセン
サからのマーク読取信号はエミッタフォロワを通すこと
で、その出力によって白レベル184を作り出してい
る。
【0094】またマークなしの部分を決める黒レベル1
86は、A/D変換値で40h、信号電圧で1.05ボ
ルトをとっている。即ちA/D変換値FF及び最大電圧
42ボルトの4分の1の値を黒レベル186としてい
る。ここで正規化変換のためのスライスレベル188と
して次のように制限する。 スライスレベル=(白レベル−黒レベル)/4+黒レベ
ル このようなスライスレベル188の生成により、マーク
読取信号182に含まれる大きなノイズを制限する。
【0095】またマーク読取信号182から黒レベル1
86を引いた値がマイナスになる場合は、正規化値は0
0hとする。その結果、図25(B)のような正規化値
200が得られる。また図25(A)において、マーク
が存在しない区間については、その立ち下がりエッジと
立ち上がりエッジでマーク読取信号182に大きなノイ
ズが含まれる。そこで、マーク読取信号182が例えば
スライスレベル188を下回った点190を起点とし
て、その後にスライスレベル188を上回った点192
を終点とする期間T1を0レベル区間とする。
【0096】この場合、点192以降でマーク読取信号
182が大きく変動して、再度スライスレベル188を
上回る点194を生ずる。この場合には、T1区間のマ
ーク読取信号182の平均値とT2区間のマーク読取信
号182の平均値を比較し、平均値が小さい方の区間T
1を正規化レベル00hの区間として選択する。続いて
マーク読取信号182がマーク読取中に大きく立ち下が
ってスライスレベル188の立ち下がり点196と立ち
上がり点198を生じたとする。この場合についても、
点196から点198までの区間T3を求め、規定値以
下であった場合には、このマーク読取信号182の立ち
下がり変化を無視してスライスレベル188をそのまま
維持し、ノイズを除去する。
【0097】再び図24を参照するに、ステップS3で
A/D変換値の正規化が済んだならば、ステップS4に
進み、図7における区間i=1〜5の平均明度D(i)
を算出する。続いてステップS5で画像ずれA1を算出
する。この画像ずれA1の算出には離散的フーリエ変換
を利用して、明度パターンの位相φを次式で求める。 φ=ArcTan(正弦フーリエ係数a/余弦フーリエ係数b) =ArcTan[Σ{Di×sin(2πi/5} /{Σ(Di×cos(2πi/5)}] (3) 但し、i=1,2,3,・・・n n=5 φ=−π〜+π このようにして明度パターンの位相φが求められたなら
ば、次式によりドット数で表現される画像ずれAlに変
換する。
【0098】 A1 =(位相φの区分数変換値)×(分解能ΔP) =−{(φ/2π)×5−0.5 }×24 {ドット] (4) 図26は、図12の横細線マーク列156−1,156
−2の全体的な概略構造であり、例えば左側を例にとる
と、Kプレマーク165−1に続いてマーク列グループ
202−11〜202−1jを設けている。マーク列グ
ループ202−11〜202−1jは、例えばマーク列
グループ202−11を例にとると、K−C横細線マー
ク列166、K−M横細線マーク列168、及びK−Y
横細線マーク列170の3つで構成され、残りのグルー
プについてもこれを繰り返している。
【0099】右側のマーク列についても同様に、Kプレ
マーク165−2に続いてマーク列グループ202−2
1〜202−2jで構成され、各マーク列グループはK
−C、K−M、K−Y横細線マーク列166,168,
170の3種類のマーク列の繰り返しとなる。本発明の
実施例にあってはj=39としており、マーク列グルー
プは39回繰り返される。
【0100】図27は、図26におけるK−C、K−
M、横細線マーク列166,168の具体例であり、図
15を拡大して表している。また図28は図27に続く
K−Y横細線マーク列170である。図29は、図27
のK−C横細線マーク列166を形成するための説明図
である。図29(A)はKマーク列210であり、マー
クの線幅W=18ドット、ピッチP1=48ドットとし
ている。また図29(B)はC横細線マーク列212で
あり、マーク線幅は同じくW=18ドット、ピッチP2
=50ドットとしている。このため、KマークとCマー
クのピッチ差ΔP=2ドットとなる。
【0101】この線幅W=18ドットから図29(C)
のK−C横細線マーク列166の重ね合わせによるマー
ク列のセンサ読取りによる明度パターンにおける±πの
レンジは、線幅W=18ドットに対応して±18ドット
のレンジを持つ。また±πの範囲に対応した±18ドッ
トのレンジ内の分解能(メモリピッチ)はピッチ差ΔP
に対応して2ドットとなる。
【0102】またKマークとCマークのマーク数は前記
(1)(2)式より、KマークはK1〜K26の26
枚、CマークはK1〜K25の25枚となる。本発明に
あっては、図17のK−C横線マーク列158と図27
のK−C横線マーク列166のそれぞれで検出された画
像ずれを加算することで、±48ドットのレンジにおけ
る±2ドットの分解能を実現している。即ち図30
(A)のように、K−C横線マーク列158で得られる
図30(B)の明度パターンのレンジ±πは、線幅W=
48ドットに対応して±48ドットのレンジを与えてい
る。また、この場合の分解能はピッチ差ΔP=24ドッ
トに対応して設定されている。
【0103】一方、図30(A)のK−C横細線マーク
列166にあっては、線幅W=18ドットであることか
ら、図30(B)の±π/4に対応してレンジ±12ド
ットを設定し、その範囲内でピッチ差ΔP=2ドットに
よる分解能を持っている。このような組合せにより、図
30(B)のように、±48ドットの24ドット置きの
各メモリのそれぞれに±12ドットで2ドットの分解能
を持つレンジ設定が段階的に行われる。
【0104】例えばK−C横線マーク列158から算出
された画像ずれがA1=+24ドットであり、K−C横
細線マーク列166から算出された画像ずれA5がA5
=+2ドットであったとすると、図30(B)のA1=
+24ドットに対応したA5=+2ドットが選択され、
画像ずれはA1+A5=26ドットとなる。図31は、
図27のK−C横細線マーク列166を対象とした画像
ずれ検出のためのフローチャートである。まずステップ
S1で図27の先頭の横細線用のプレマーク165の中
心位置を検出し、プレマーク線幅の2分の1で決まる仮
想上端位置を決定する。続いてステップS2で、仮想上
端位置を基準に図27のように8つのマーク読取区間1
〜8を設定し、マーク読取りにより明度パターンを求め
る。
【0105】続いてステップS3で、図25の場合と同
様にしてA/D変換値を正規化し、ステップS4で各区
間の平均明度D(i)を算出する。ここでi=1〜8で
あることから、D(1)〜D(8)が算出される。続い
てステップS5で、画像ずれA5を算出する。まずステ
ップS4で求めた明度パターン即ち平均明度D(i)に
基づき、離散フーリエ変換により位相φを次式で算出す
る。
【0106】 φ=ArcTan[Σ{Di×si( 2πi/8)}/{Σ(Di×cos (2πi/8)}] (5) 但し、i=1,2,3,・・・n n=8 φ=−π〜+π ここで図27のK−C横細線マーク列166はj=1〜
13の区間に亘り繰り返されていることから、任意の区
間jにおける画像ずれ(A5)jは次式で与えられる。 区間ずれ量 (A5)j =(位相φの区分数変換値)×(分解能ΔP)−(繰返し区間のオフセット) ={(φ/2π)×8−0.0}×2 −{2/3−(j−1)×(2/3)} [ドット] (6) 但し、j=1〜13 このようにして区間j=1〜13の画像ずれ(A5)1
〜(A5)13が求められたならば、その平均画像ずれA
5を次式により算出する。
【0107】 平均ずれ量A5 =Σ(A5)j /j ={(A5)1 + (A5)2 +・・・++ (A5)13)}/13 (7) このようなK−C横細線マーク列166による画像ずれ
A5の検出は、図27,図28に示した残りのK−M横
細線マーク列168、K−Y横細線マーク列170につ
いても同様である。 6.斜線マーク列による画像ずれ検出 図32は図13左側の斜線マーク列160−1を取り出
して拡大している。この斜線マーク列160−1は、先
頭にKプレマーク214があり、続いてK−C斜線マー
ク列172を設けている。
【0108】図33は、図32のK−C斜線マーク列1
72を重ね合わせにより得るためのKマーク列とCマー
ク列である。図33(A)はKマークであり、先頭にK
プレマーク214を設け、続いてK斜線マーク列216
としてマークK1〜K6の6つを配置しており、この斜
線は右上がり45°の傾きを持っている。図33(B)
はC斜線マーク列218であり、マークC1〜C5の5
つを配置している。両者において先頭のマークK1,C
1は同じ位置にあり、また最後のマークK6,C5も同
じ位置となり、間でずれている。
【0109】図34はK−C斜線マーク列の形成とセン
サ読取りで得られる明度パターンである。図34(A)
のK斜線マーク列216は右上がりに45°の傾きを持
った斜線マークであり、マークの線幅Wはセンサ検出位
置となる無端ベルト移動方向の線幅であり、またピッチ
はP1となっている。図34(B)はC斜線マーク21
8であり、線幅WはKマークと同じであるが、ピッチP
2はピッチ差ΔPだけ大きくなっている。この実施形態
において、線幅W、ピッチP1,P2、ピッチ差ΔPは
次の値をとる。
【0110】線幅W =36ドット ピッチP1 =72ドット ピッチP2 =90ドット ピッチ差ΔP=18ドット このため(1)(2)式より、KマークはマークK1〜
K6の6個、CマークはC1〜C5の5個となる。
【0111】図34(C)は、図34(A)(B)のK
斜線マーク列216とC斜線マーク列218を重ね合わ
せたK−C斜線マーク列172である。このK−C斜線
マーク列172をセンサで読み取ると、図34(D)の
散乱光レベルの明度パターンあるいは図34(E)の透
過光レベルの明度パターンが得られる。図34(D)の
散乱光レベルの明度パターンにあっては、この場合、画
像ずれはゼロであることから、位相0の位置に最小値L
min が位置する。これに対し図34(E)の透過光レベ
ルの明度パターンにあっては、同じく中心位置215の
位相0の位置に最大値Lmax が位置する。この場合の明
度パターンのレンジ±πは線幅W=36ドットに対応し
て±36ドットのレンジを持ち、分解能はピッチ差ΔP
に応じて18ドットとなる。
【0112】またK斜線マーク列216に対しC斜線マ
ーク列218が無端ベルトの移動方向(副走査方向)に
ずれを起こしたときのK−C斜線マーク列172による
明度パターンの変化は、横細線マーク列についての図2
0,図21の場合と同じになる。これに加えてK−C斜
線マーク列172にあっては、C斜線マーク列218の
無端ベルト移動方向に略直交する主走査方向のずれに対
しても重なり具合が変化し、明度パターンの位相が変化
する。即ち、K−C斜線マーク列172はベルト移動方
向となる副走査方向及びベルト移動方向に略直交する主
走査方向の両方の画像ずれに応じた明度パターンの位相
シフトを生ずる。
【0113】図35は、図32のK−C斜線マーク列1
72を対象とした画像ずれA2を検出するためのフロー
チャートである。まずステップS1で図32のK斜線プ
レマーク214の中心位置を検出し、予め定めたマーク
幅の2分の1の値として仮想上端位置を決定する。続い
てステップS2で、仮想上端位置を基準にマーク読取区
間iとして区間1〜5を設定して斜線マーク列をセンサ
により読み取って、明度を示すA/D変換値を得る。
【0114】続いてステップS3で図25のようにA/
D変換値を正規化し、ステップS4で斜線マーク列の各
区間i=1〜5の平均明度D(i)を算出する。最終的
にステップS5で、画像ずれA2を算出する。即ち、離
散フーリエ変換に基づく次式により位相φを算出する。 φ= ArcTan[Σ{Di×sin(2πi/5)−0.5 }/{Σ(Di×cos(2πi/5)}] (8) 但し、i=1,2,3,・・・n n=5 φ=−π〜+π そして、画像ずれを示す位相φを次式によりドット数に
変換する。
【0115】 A2 =−{(φ/2π)×5−0.5}×18 {ドット] (9) このようなK−C斜線マーク列172の読取りによる画
像ずれA2の算出は、残りのK−M斜線マーク列及びK
−Y斜線マーク列についても同様である。図36は図1
3の左側のK−C斜め細線マーク列162,164を拡
大している。K−C斜め細線マーク列162は、図37
のように、K斜め斜線マーク列220とC斜め斜線マー
ク列222を重ね合わせることで形成される。図37
(A)のK斜め細線マーク列220は、線幅W、ピッチ
P1を持つ。これに対し図37(B)のC斜め細線マー
ク列222は、同じ線幅WであるがピッチP2がピッチ
差ΔPだけ大きくなっている。
【0116】ここで線幅W、ピッチP1,P2及びピッ
チ差ΔPは、この実施形態にあっては次の値をとる。 線幅W =6ドット ピッチP1 =48ドット ピッチP2 =50ドット ピッチ差ΔP=2ドット このため、前記(1)(2)式よりKマークはK1〜K
8の8個、CマークはC1〜C7の7個となる。
【0117】図38は図36のK−C逆斜め細線マーク
列164を形成するためのK,Cの各マーク列である。
図38(A)はK逆斜め細線マーク列224であり、図
37(A)に対し左上向き45°に傾いた斜線マーク列
を使用している。図38(B)はC逆斜め細線マーク列
226であり、図37(B)に対し逆向きとなる左斜め
上方に傾いた斜線マーク列を使用している。また線幅W
は図37の場合と同様、W=6ドットであり、K逆斜め
細線マーク列224のピッチP1もP1=48ドットと
している。
【0118】これに対しC逆斜め細線マーク列226は
図37(B)に対し1ドット、プラス側にシフトしてい
る。即ち図37にあっては、マークK1〜K7に対する
マークC1〜C7の画像ずれは2,4,6,8,10,
12,14ドットとなっているが、図38にあっては
1,3,5,7,9,11,13,15ドットとなって
いる。図36のK−C斜め細線マーク列162は、図3
2のK−C斜線マーク列172との組合わせにより、画
像ずれのレンジと分解能を2段階に設定している。
【0119】図39(A)は、K−C斜線マーク列17
2とK−C斜め細線マーク列162の組合わせであり、
図39(B)のようにK−C斜線マーク列172は線幅
W=36ドットによってレンジ±πに±36ドットのレ
ンジを設定し、このときの分解能はピッチ差ΔP=18
ドットで決まる18ドット単位となる。一方、K−C斜
め細線マーク列162は線幅W=6ドットにより±6ド
ットのレンジを設定し、そのレンジ内にピッチ差ΔP=
2ドットに対応した分解能を設定する。このような大レ
ンジと小レンジの斜線マーク列の組合わせによって短い
マーク列の長さでレンジが±36ドット、分解能が±2
ドットの画像ずれ検出が実現できる。
【0120】更に図36のK−C斜め細線マーク列16
2とK−C逆斜め細線マーク列164は、それぞれから
検出した画像ずれA3,A4の加算平均をとることによ
って、ベルト移動方向となる副走査方向の画像ずれを相
殺でき、このためベルト搬送速度のオフセットによずれ
を除去し、ベルト移動方向に略直交する主走査方向の画
像ずれを正確に算出できる。
【0121】図40は、図36のK−C斜め細線マーク
列162及びK−C逆斜め細線マーク列164を対象と
した画像ずれ検出処理のフローチャートである。まずス
テップS1で、図13に示したKプレマーク155−1
の仮想上端位置を基準に右上がりの斜め細線マーク列の
8つの読取区間i=1〜8を設定し、マークを読み取っ
て明度を求める。次にステップS2で図25のようにA
/D変換器を正規化する。
【0122】続いてステップS3で斜め細線マーク列の
各区間の平均明度D(i)を算出し、ステップS4で離
散フーリエ変換に基づき、画像ずれA3を算出する。即
ち、離散的フーリエ変換に基づいて位相φを次式で算出
する。 φ=ArcTan[Σ{Di×sin(2πi/8)}/{Σ(Di×cos (2πi/8)}] (10) 但し、i=1,2,3,・・・n n=5 φ=−π〜+π このようにして算出した位相φを次式によりドットに変
換した画像ずれA3を求める。 A3 ={(φ/2π)×8−0.0}×2 [ドット] (11) 次にステップS5で、ステップS1と同様、図13の先
頭にあるKプレマーク155−1の仮想上端位置を基準
に逆向きとなる左上がりのK−C逆斜め細線マーク列1
64の読取区間1〜8を設定してセンサによりマークを
読み取り、明度を表すA/D変換値を得る。続いてステ
ップS6でA/D変換値を正規化し、ステップS7でK
−C逆斜め細線マーク列164の区間i=1〜8の平均
明度D(i)を算出する。
【0123】続いてステップS8で画像ずれA4を算出
する。まず前記(10)式による離散的フーリエ変換に
基づいて位相φを求める。次に、算出した位相φを次式
により画像ずれAのドット数に変換する。 A4 ={(φ/2π)×8−0.5}×2 [ドット] (12) 7.補正値ΔX,ΔY,ΔZの算出 図41は、図8の補正値算出部118で行われる各マー
ク列の画像ずれA1,A2,A3,A4の算出結果に基
づいて行われる画像ずれの補正値ΔX,ΔY,ΔZの算
出処理のフローチャートである。
【0124】まずステップS1で、ベルト移動方向とな
る副走査方向補正値ΔYを算出する。この補正値ΔYの
算出は、図12のように、例えばK−C横線マーク列1
58−1から算出したブロック230の画像ずれA1l
とK−C横細線マーク列166−1から求めたブロック
232の画像ずれA5lを用いて左側での副走査方向画
像ずれBlを次式により算出する。 左側副走査方向ズレ量Bl=四捨五入{(A1l−A5l)/16}×16+A5l =四捨五入(A1l−A5l)+A5l (13) この画像ずれBlは、主走査方向の600dpiの画像
ずれであることから、副走査方向の1800dpiに合
わせるため、次式により副走査方向補正値ΔYを算出す
る。
【0125】 副走査方向補正値ΔY=四捨五入(3×Bl ) (14) 再び図41を参照するに、次のステップS2に進み、斜
め方向補正値ΔZを算出する。この斜め方向補正値ΔZ
の算出は図43の手順となる。まず横線マーク列158
−1のブロック236に示す画像ずれA1lと横細線マ
ーク列166−1のブロック238の画像ずれA5lか
ら、ブロック240に示す副走査方向画像ずれBlを算
出する。これは前記(13)式で得られる。
【0126】また右側の横線マーク列158−2と横細
線マーク列166−2について、ブロック242,24
4で画像ずれA1r,A5rが得られていることから、
左側と同様にして、ブロック246で副走査方向画像ず
れBrを次式で算出する。 右側副走査方向ズレ量Br =四捨五入(Ar1−A5r)/16)×16+A5r =四捨五入(Ar1−A5r)+A5r (15) このようにしてブロック240,246で左右の副走査
方向画像ずれBl,Brが得られたならば、ブロック2
50のように両者の差を求め、更に600dpiから1
800dpiに変換して次式による斜め方向補正値ΔZ
を算出する。
【0127】 斜め方向補正値ΔZ=四捨五入{3×(Br −Bl )} (16) 再び図41を参照するに、次のステップS3,S4,S
5によって主走査方向補正値ΔZを算出する。ここでス
テップS3は左側での主走査方向補正値ΔXlの算出処
理であり、ステップS4は右側での主走査方向補正値Δ
Xrの算出処理であり、最終的にステップS5で補正値
ΔXl,Xrの加算平均により主走査方向補正値ΔXを
算出している。
【0128】この主走査方向補正値ΔXの算出は図44
の手順で行われる。まず左側のマーク列としては、横線
マーク列158−1、斜線マーク列172−1、斜め細
線マーク列162−1、逆斜め細線マーク列164−
1、更に横細線マーク列166−1が使用される。もち
ろん横線マーク列160−1は39回繰り返すことか
ら、画像ずれはその平均値を使用する。この結果、各マ
ーク列についてブロック252,258,260,26
6,254のように、画像ずれA1l,A2l,A3
l,A4l及びA5lが求められている。
【0129】まずブロック252,254の画像ずれA
1l,A5lによって、左側における副走査方向画像ず
れBlをブロック256のように算出する。この副走査
方向画像ずれBlは前記(13)式で算出される。次に
ブロック258,260の画像ずれA2l,A3lを用
いて、ブロック262のように主走査方向及び副走査方
向の両方の画像ずれが含まれた合成画像ずれClを次式
で算出する。
【0130】 合成ズレ量Cl =四捨五入(A2l−A3l)/16)×16+A3l =四捨五入(A2l−A3l)+A3l (17) このようにして得られたブロック262の合成画像ずれ
Clからブロック256の副走査方向画像ずれBlを引
くことで、ブロック264の主走査方向画像ずれDlを
次式により算出する。
【0131】 主走査方向ズレ量Dl =Cl−Bl (18) 一方、ブロック260,266の画像ずれA3l,A4
lを用いて次式により、主走査方向の画像ずれElをブ
ロック266のように算出する。 主走査方向ズレ量El =(A3l−A4l)/2 (19) ここでブロック264に得られた主走査方向画像ずれD
lは大レンジで分解能が低く、これに対しブロック26
6の主走査方向画像ずれElは小レンジで高い分解能を
持つ。そこでブロック268で両者のレンジ合わせによ
って左側のマーク列に基づく主走査方向補正値ΔXlを
次式により算出する。
【0132】 主走査方向補正値ΔXl =四捨五入{(Dl −El )/16}×16+El =四捨五入(Dl −El )+El (20) このような左側のマーク列についての算出処理が終了し
たならば、右側の横線マーク列158−2、斜線マーク
列172−2、斜め細線マーク列162−2、逆斜め細
線マーク列164−2及び横細線マーク列166−2の
各々について、ブロック270,276,278,28
4,272に得られている画像ずれA1r,A2r,A
3r,A4r及びA5rを用いて、右側マーク列におけ
る主走査方向補正値ΔXrを算出する。
【0133】まずブロック270,272の画像ずれA
1r,A5rからブロック274の副走査方向画像ずれ
Erを算出する。この算出式は前記(15)式のとおり
である。次にブロック276,278の画像ずれA2
r,A3rから次式によりブロック280の合成画像ず
れCrを算出する。 合成ズレ量Cr =四捨五入(A2r−A3r)/16)×16+A3r =四捨五入(A2r−A3r)+A3r (21) 続いてブロック274,280の画像ずれBr,Crか
ら次式によりブロック282の主走査方向画像ずれDr
を算出する。
【0134】 主走査方向ズレ量Dr =Cr −Brr (22) 更にブロック278,284の画像ずれA3r,A4r
からブロック286の主走査方向画像ずれErを次式に
より算出する。 主走査方向ズレ量Er =(A3r−A4r)/2 (23) そして、ブロック282,286の画像ずれDr,Er
によるレンジ構成により、次式でブロック288の左側
のマーク列に基づく主走査方向補正値ΔXrを算出す
る。
【0135】 主走査方向補正値ΔXr =四捨五入{(Dr −Er )/16}×16+Er =四捨五入(Dr −Er )×16+Er (24) このようにして左右の主走査方向補正値ΔXl,ΔXr
がブロック268,288に得られたならば、最終的に
ブロック290のように、次式により両者の加算平均に
よって主走査方向補正値ΔXを算出する。
【0136】 主走査方向補正値ΔX=四捨五入{(ΔXl +ΔXr )/2} (25) 図45は、図8の補正値算出部118で得られた補正値
ΔX,ΔY,ΔZに基づいた画像ずれ補正の原理を表し
ている。図11の対象印刷ライン140の位置ずれ検出
結果は、図45(A)のような主走査方向Xと副走査方
向Yにつき、1画素ピッチで仕切られたビットマップメ
モリ空間194での位置ずれに変換される。図45
(A)のビットマップメモリ空間194にあっては、ま
ず理想印刷ライン148が決まっていることから、これ
に対する実際の対象印刷ライン140を設定する。
【0137】即ち、既に求めた主走査方向補正値ΔXと
副走査方向補正値ΔY及び斜め方向補正値ΔZを用い
て、対象印刷ライン140をビットマップメモリ空間1
94に設定できる。この対象印刷ライン140を画像デ
ータに変換すると、図45(B)のような位置ずれデー
タ296−1〜296−3が生成できる。この図45
(B)の位置ずれデータ296−1〜296−3に対
し、図45(C)のような補正データ298−1〜29
8−3、即ち図45(A)の検出対象ライン140を理
想印刷ライン148に対し線対称にマイナス側に反転
し、且つ主走査方向のマイナス側(左側)に主走査方向
補正値ΔXだけシフトしたものである。
【0138】この図45(C)の補正データ298−1
〜298−3を読み出してLEDアレイを発光駆動する
と、図45(D)のように、図45(B)の位置ずれが
補正されて、図45(A)の理想印刷ライン148に対
応する印刷結果300を得ることができる。尚、上記の
実施形態にあっては、例えば図19の横線マーク列のよ
うに、画像ずれなしの場合の重ね合わせによるマーク列
の明度パターンが正弦曲線を描くようにKマーク列のピ
ッチP1に対し他のカラーのマーク列、例えばCマーク
列を異なるピッチP2としているが、両者のピッチP
1,P2の決め方はこれに限定されず、一方に対し他方
がずれており、マーク始点とマーク終点を±πとして、
その中で位相変換を検出するための特異点としての最小
値または最大値が1つだけある明度パターンが得られれ
ば、マーク配列は任意の形態をとることができる。
【0139】例えばKマーク列とCマーク列のピッチ間
隔をランダムに決めても良いし、±πの中で単一の最長
値または最大値をもつ明度パターンを当てる適宜の関数
に従って定めても良い。また上記の実施形態にあって
は、2色を合わせた明度パターンが正弦カーブを描くこ
とから、離散フーリエ変換により位相φを算出すること
で計算精度を高めているが、例えば図19(D)の散乱
光レベルの明度パターンにおける最小値Lmin に対応し
たマークが分かると一義的に画像ずれが分かることか
ら、明度パターンのレベルから直ちに画像ずれを算出す
ることもできる。
【0140】更に上記の実施形態は、ワードプロセッサ
やパーソナルコンピュータに接続されて使用されるレー
ザプリンタを例にとるものであったが、複数のカラート
ナーをタンデムに配置した静電記録ユニットを使用して
用紙上に転写する多色記録装置であれば、適宜の装置に
つきそのまま本発明を適用することができる。更に、本
発明は実施形態に示した数値による限定は受けない。更
に本発明は、その目的と利点を損なわない範囲で適宜の
変形が可能である。
【0141】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、画像ずれの補正に使用するためのマークとして2色
をずらして重ね合わせた混色マーク列をベルト上に転写
し、センサで明度パターンを読み取って画像ずれの補正
値を得ていることから、感光ドラムによる2色の各転写
位置の間でのベルト搬送速度のオフセットの影響を受け
て画像ずれを起しても、搬送速度のオフセットによるマ
ークの画像ずれは混色マーク列から読取った明度パター
ンの位相にほとんど影響を及ぼすことがなく、ベルト搬
送速度のオフセットの影響を受けることなく、画像ずれ
の補正値を正確に検出することができる。
【0142】また、画像ずれの補正値の検出に2色を重
ね合わせて転写した混色マーク列を使用しているため、
より実際の印刷結果に近い形で画像ずれの補正値を検出
することができる。また、2色を重ね合わせて転写した
混色マーク列の明度をセンサで検出しているため、ビー
ム径を極端に絞った高精度のレーザビームを用いたセン
サでなくとも、フォーカススポットの大きいトナー付着
用センサのような光学的精度の低い簡単なセンサによっ
ても正確に明度パターンを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の装置本体内部構造の説明図
【図3】図2の静電記録ユニットの断面図
【図4】図2の搬送ベルトユニット及び静電記録ユニッ
トの取外し状態の説明図
【図5】本発明のハードウェア構成のブロック図
【図6】ベルト転写のレジストマークを検出するセンサ
配置の説明図
【図7】図6のセンサ構造の説明図
【図8】本発明の処理機能のブロック図
【図9】画像ずれ補正のための補正値を格納したテーブ
ルの説明図
【図10】本発明による全体的な印刷処理のフローチャ
ート
【図11】画像ずれ検出の原理説明図
【図12】画像ずれ量の補正値検出に使用するベルト転
写の混色マーク列の配置説明図
【図13】図12のK−Cマーク列を取り出した説明図
【図14】図12のK−Cマーク列の他の実施形態の説
明図
【図15】図12の横細線マーク列の先頭部分を取り出
した説明図
【図16】図8の補正値算出部による画像ずれ補正値検
出処理のジェネリックなフローチャート
【図17】図13のK−C横線マーク列を拡大した説明
【図18】図16のK−C横線マーク列を形成するため
に重ね合わせるK横線マーク列とC横線マーク列の説明
【図19】図18のK横線マーク列、C横線マーク列、
混色したK−C横線マーク列の配置構造とセンサ読取り
で得られる明度パターンの説明図
【図20】K横線マーク列に対しC横線マーク列がマイ
ナス方向(位相遅れ方向)にずれたときのK−C横線マ
ーク列と明度パターンの説明図
【図21】K横線マーク列に対しC横線マーク列がプラ
ス方向(位相進み方向)にずれたときのK−C横線マー
ク列と明度パターンの説明図
【図22】2色の各横線マーク列と混色横線マーク列を
一般形で表わした説明図
【図23】画像ずれ検出の分解能を±1ドットとした理
想的な横線マーク列の説明図
【図24】図8の補正値算出部によるK−C横線マーク
検出処理のフローチャート
【図25】図23のステップS3のAD変換値正規化処
理の説明図
【図26】図12の横細線マーク列における詳細配置の
説明図
【図27】図26の先頭マーク列グループに配置された
マーク列の説明図
【図28】図27に続く先頭マーク列グループに配置さ
れたマーク列の説明図
【図29】図28のK−C横細線マーク列を形成するた
めのK横細線マーク列とC横細線マーク列の配置構造の
説明図
【図30】横線マーク列と横細線マーク列の組合わせに
よる画像ずれのレンジと分解能の説明図
【図31】図8の補正値算出部によるK−C横細線マー
ク検出処理のフローチャート
【図32】図13のK−C斜線マーク列を拡大した説明
【図33】図32のK−C斜線マーク列を形成するため
に重ね合わせるK斜線マーク列とC斜線マーク列の説明
【図34】図34のK斜線マーク列、C斜線マーク列、
混色したK−C斜線マーク列の配置構造とK−C斜線マ
ーク列のセンサ読取りで得られる明度パターンの説明図
【図35】図8の補正値算出部によるK−C斜線マーク
検出処理のフローチャート
【図36】図13のK−C斜め細線マーク列を拡大した
説明図
【図37】図36のK−C斜め細線マーク列を形成する
ために重ね合わせるK斜め細線マーク列とC斜め細線マ
ーク列の説明図
【図38】図36の逆向きK−C斜め細線マーク列を形
成するために重ね合わせる逆K斜め細線マーク列とC逆
斜め細線マーク列の説明図
【図39】斜線マーク列と斜め細線マーク列の組合わせ
による画像ずれのレンジと分解能の説明図
【図40】図8の補正値算出部によるK−C斜め細線マ
ーク検出処理のフローチャート
【図41】図8の補正値算出処理部による補正値算出処
理のフローチャート
【図42】図41のステップS1における副走査方向補
正値ΔYの算出手順の説明図
【図43】図41のステップS2における斜め方向補正
値ΔZの算出手順の説明図
【図44】図41のステップS3,S4,S5における
主走査方向補正値ΔXの算出手順の説明図
【図45】図8の位置ずれ補正部による補正処理の説明
【符号の説明】
10:装置本体 11:搬送ベルトユニット 12:無端ベルト 14:ホッパ 16:ピックアップローラ 18:記録紙ガイド通路 20:記録紙送りローラ 22−1〜22−4:ローラ 24,24−1〜24−4:静電記録ユニット 26:ヒートローラ型定着装置 28:スタッカ 30,30−1,30−2:センサ 32:感光ドラム 34:前帯電器 36:LEDアレイ 38:スクリューコンベア 40:現像器 42:導電性転写ローラ 44:現像剤保持容器 48:パドルローラ 50,56:ピン 51:固定板 52:取付溝 55,58:フレーム 60:エンジン部 62:コントローラ部 64:メカニカルコントローラ 66:センサ処理用MPU 68−1,68−2:ADコンバータ 70:エンジン部コネクタ 72:コントローラ用MPU 74,78:インタフェース処理部 76,80:コントローラ部コネクタ 82,82−1〜82−4:画像メモリ 84:アドレス指定部 86:アドレス変換部 90,90−1〜90−4:バッファメモリ 92:パーソナルコンピュータ 94:アプリケーションプログラム 96:ドライバ 98:パソコン部コネクタ 100−1,100−2:レーザダイオード 102:結像レンズ 104:集光レンズ 105:ハウジング 106:フォトダイオード 107:結像位置(検出位置) 108−1,108−2:アンプ 109:ガイドプレート 110:ドライバ 111:透過穴 116:補正マーク形成部 118:補正値算出部 120:画像ずれ補正部 122:補正値格納部 132:黒基準印刷ライン 134:A4T用紙幅 140:対象印刷ライン 148:理想印刷ライン 150−1,150−2:K−Cマーク列 152−1,152−2:K−Mマーク列 154−1,154−2:K−Yマーク列 155−1,155−2:Kプレマーク 156−1,156−2:横細線マーク列 158,158−1,158−2:横線マーク列 160−1,160−2:斜線マーク列 162−1,162−1:斜め細線マーク列斜線 166−11,166−21:K−C横細線マーク列 168−11,168−21:K−M横細線マーク列 170−11,170−21:K−Y横細線マーク列 172−1,172−2:逆斜線マーク列 174:Kプレマーク 176:K横線マーク列 178:C横線マーク列 182:センサ読取信号 184:白レベル(エミッタフォロワ出力) 186:黒レベル 188:スライスレベル 200:正規化値 202−11〜202−2j:マーク列グループ 204:K−C横細線マーク列 206:K−M横細線マーク列 208:K−Y横細線マーク列 214:K斜線プレマーク 216:K斜線マーク列 218:C斜線マーク列 220:K斜め細線マーク列 222:C斜め細線マーク列 224:K逆斜め細線マーク列 222:C逆斜め細線マーク列
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−249380(JP,A) 特開 平5−107865(JP,A) 特開 平6−1002(JP,A) 特開 平9−304992(JP,A) 特開 平8−2011(JP,A) 特開 平5−344302(JP,A) 特開 平9−109453(JP,A) 特開 平8−262829(JP,A) 特開 平6−238954(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙を吸着して一定速度で搬送される移
    動体と、 記録紙搬送方向に配列され、感光ドラムの光学的な走査
    で画像データに応じた潜像を形成して異なる現像器で現
    像した後に前記移動体上の記録紙に転写する複数の画像
    担持体と、 前記複数の画像担持体により前記移動体上に、各カラー
    画像間の画像ずれを補正するためのマークとして、複数
    のマークをずらして重ね合わせた混色マーク列を転写す
    る補正マーク形成部と、 前記移動体上に転写された混色マークの明度パターンを
    検出し、該明度パターンの位相から各カラー画像間の画
    像ずれの補正値を算出する補正値算出部と、 前記補正値に基づいて各カラー画像間のずれを自動的に
    補正する補正部と、を備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、前記混色マーク列として、前記
    移動体の移動方向に略直交する複数の横線マークからな
    る混色横線マーク列と、前記移動体の移動方向を略斜め
    に横切る複数の斜線マークからなる混色斜線マーク列を
    形成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置に於いて、 前記補正マーク形成部は、前記混色横線マーク列とし
    て、2色の一方を第1横線マーク、2色の他方を第2横
    線マークとした場合、前記第1横線マークと第2横線マ
    ークの移動方向の線幅Lを同一とし、移動方向のピッチ
    間隔P1,P2を異ならせ、その間でずれるように配置
    して重ね合わせたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、前記補正値算出部で算出する画
    像ずれ補正値の検出レンジに対応して第1横線マークと
    第2横線マークの線幅Lを設定し、前記検出レンジでの
    補正値の分解能(精度)に対応して前記第1マークと第
    2マークのピッチ間隔P1,P2の差分ΔPを設定した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、前記移動体の移動方向に、前記
    検出レンジに対応した線幅Lと分解能に対応したピッチ
    間隔差ΔPが異なる複数の混色横線マーク列を形成した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、前記移動体の移動方向に、前記
    混色横線マーク列を繰り返し形成したことを特徴とする
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、第1横線マーク列のピッチP1
    に対し第2横線マーク列のピッチP2を大きくした場
    合、前記第2横線マークのマーク数N2を、 N2=(線幅L)/(ピッチ差ΔP)×2+1 として設定し、前記第1横線マーク列のマーク数N1
    を、 N1=N2+1 として設定したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、前記混色斜線マーク列として、
    2色の一方を第1斜線マーク、2色の他方を第2斜線マ
    ークとした場合、前記第1斜線マークと第2斜線マーク
    の移動方向の線幅Lを同一とし、移動方向のピッチ間隔
    P1,P2を異ならせ、その間でずれるように配置して
    重ね合わせたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の画像形成装置に於いて、前
    記補正マーク形成部は、前記補正値算出部で算出する画
    像ずれ補正値の検出レンジに対応して前記第1斜線マー
    クと第2斜線マークの線幅Lを設定し、前記検出レンジ
    での補正値の分解能(精度)に対応して前記第1斜線マ
    ークと第2斜線マークのピッチ間隔P1,P2の差分Δ
    Pを設定したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正マーク形成部は、前記移動体の移動方向に、前
    記検出レンジに対応した線幅Lと分解能に対応したピッ
    チ間隔差ΔPが異なる複数の斜線混色マーク列を形成す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正マーク形成部は、第1斜線マーク列のピッチP
    1に対し第2斜線マーク列のピッチP2を大きくした場
    合、前記第2斜線マークのマーク数N2を、 N2=(線幅L)/(ピッチ差ΔP)×2+1 として設定し、前記第1横線マーク列のマーク数N1
    を、 N1=N2+1 として設定することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項2記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正マーク形成部は、前記混色斜線マーク列とし
    て、前記移動体の移動方向を略斜めに横切る複数の斜線
    マークからなる第1混色斜線マーク列と、前記第1混色
    斜線マーク列のマークとは反対の方向に斜めに横切る複
    数の斜線マークの第2混色斜線マーク列を、前記移動体
    の移動方向に並べて形成したことを特徴とする画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】請求項2記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正マーク形成部は、前記混色斜線マーク列とし
    て、前記移動体の移動方向を略斜めに横切る複数の斜線
    マークからなる第1混色斜線マーク列と、前記第1混色
    斜線マーク列のマークとは反対の方向に斜めに横切る複
    数の斜線マークの第2混色斜線マーク列を、前記移動体
    の移動方向に略直交する方向に並べて形成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項2記載の画像形成装置に於いて、
    前記移動体は無端ベルトであり、前記補正マーク形成部
    は、前記無端ベルトの周方向の長さと略整数培の長さに
    亘り前記混色マーク列を形成することを特徴とする画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】請求項2記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正値算出部は、各カラー画像間の画像ずれの補正
    値として、前記移動体の移動方向となる副走査方向の画
    像ずれの補正値ΔYを算出することを特徴とする画像形
    成装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の画像形成装置に於い
    て、前記補正値算出部は、前記左右2列の混色横線マー
    ク列の一方の明度パターンの位相に基づいて、前記副走
    査方向の画像ずれの補正値ΔYを算出することを特徴と
    する画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項2記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正値算出部は、各カラー画像間の画像ずれの補正
    値として、前記移動体の移動方向に略直交する主走査方
    向の画像ずれの補正値ΔXを算出することを特徴とする
    画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載の画像形成装置に於い
    て、前記補正値算出部は、前記混色横線マーク列と混色
    斜線マーク列の各明度パターンの位相に基づいて、前記
    主走査方向の画像ずれの補正値ΔXを算出することを特
    徴とする画像形成装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の画像形成装置に於い
    て、前記補正値算出部は、大小ピッチの混色横線マーク
    列の明度パターン位相から求めた主走査方向及び副走査
    方向の合成画像ずれAd から大小ピッチの混色横線マー
    ク列の明度パターン位相から求めた副走査方向の画像ず
    れAb を差し引き、更に傾きの異なる小ピッチの混色斜
    線マーク列から求めた主走査方向の画像ずれAe を加算
    して走査方向の画像ずれの補正値ΔXを算出することを
    特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】請求項18記載の画像形成装置に於い
    て、前記補正値算出部は、前記左右2列の混色マーク列
    の各々について、大小ピッチの混色横線マーク列の明度
    パターン位相から求めた主走査方向及び副走査方向の合
    成画像ずれAd から大小ピッチの混色横線マーク列の明
    度パターン位相から求めた副走査方向の画像ずれAb を
    差し引き、更に傾きの異なる小ピッチの混色斜線マーク
    列から求めた主走査方向の画像ずれAe を加算して左右
    の走査方向画像ずれの補正値ΔXl ,ΔXr を算出し、
    前記左右2列の主走査方向の画像ずれの平均値から前記
    主走査方向の補正値ΔXを算出することを特徴とする画
    像形成装置。
  21. 【請求項21】請求項2記載の画像形成装置に於いて、
    前記補正値算出部は、各カラー画像間の画像ずれの補正
    値として、前記移動体の移動方向に略直交する主走査方
    向に対する斜め方向の画像ずれの補正値ΔZを算出する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】請求項21記載の画像形成装置に於い
    て、前記補正値算出部は、前記左右2列の混色横線マー
    ク列の各明度パターンの位相に基づいて、前記斜め方向
    の画像ずれの補正値ΔZを算出することを特徴とする画
    像形成装置。
  23. 【請求項23】請求項21記載の画像形成装置に於い
    て、前記補正値算出部は、前記混色横線マーク列の各明
    度パターン位相に基づいて、前記左右2列分の副走査方
    向の画像ずれを求め、該左右の画像ずれの差から前記斜
    め方向の画像ずれの補正値ΔZを算出することを特徴と
    する画像形成装置。
  24. 【請求項24】請求項1記載の画像形成装置に於いて、 前記補正マーク形成部は、黒とシアン、黒とマゼンタ、
    及び黒とイエローの各混色マーク列を前記移動体上に転
    写し、 前記補正値算出部は、前記黒とシアン、黒とマゼンタ、
    及び黒とイエローの各混色マーク列の明度パターンを検
    出し、各明度パターンの位相から黒の画像に対するシア
    ン、マゼンタ、イエローの各画像の画像ずれの補正値を
    算出することを特徴とする画像形成装置。
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