JP3823517B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3823517B2
JP3823517B2 JP03503998A JP3503998A JP3823517B2 JP 3823517 B2 JP3823517 B2 JP 3823517B2 JP 03503998 A JP03503998 A JP 03503998A JP 3503998 A JP3503998 A JP 3503998A JP 3823517 B2 JP3823517 B2 JP 3823517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
amount
detection
registration mark
speed fluctuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03503998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11231586A (ja
Inventor
康範 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP03503998A priority Critical patent/JP3823517B2/ja
Publication of JPH11231586A publication Critical patent/JPH11231586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823517B2 publication Critical patent/JP3823517B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置の、特に画像の位置ずれ補正の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タンデム型のフルカラー複写機においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各再現色ごとに設けられた感光体ドラムを転写ベルトの搬送面に沿って列設し、該当する作像ユニットにより各感光体ドラムの周面にトナー像を形成して、これを転写ベルトによって搬送される記録シート上に順次重ね合わせて転写することにより多色画像を形成するようになっている。
【0003】
上記作像ユニットは、各感光体ドラムの表面をレーザビームにより露光走査して静電潜像を形成し、これを該当する色のトナーで現像するように構成され、これらの一連の作像動作は、各色のトナー像が、搬送されてくる記録シートの同じ位置に重ね合わせて転写されるように同期を取って行われる。
しかしながら、各感光体ドラムの正しい位置に静電潜像が書き込まれないと、これを現像したトナー像を記録シートに転写した際にいわゆる色ずれが生じ、再生されたカラー画像の質が著しく劣化してしまう。
【0004】
このような色ずれは、各作像ユニットにおける光学系の走査レンズの屈折特性の不均一や、折り返しミラーの角度調整の不十分、さらには温度変化による各位置決め部材の膨張による変位などによりレーザビームによる感光体ドラム上への書込み位置が各作像ユニットごとに異なることに起因する。
当該色ずれを防止するため、従来、各感光体ドラムにレジストマークのトナー画像を形成し、これを直接転写ベルト上に転写して、当該各色のレジストマークを光電センサなどで検出してその相対的な位置ずれ量を求め、この求められた位置ずれ量に基づいて各色のレーザビームによる各感光体ドラムへの画像書込み位置が適正になるように補正している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように転写ベルト上に形成されたレジストマークの位置ずれ量に基づいてレーザビームの書込み位置の補正(以下、単に「位置ずれ補正」という。)を実行しても、必ずしも完全に色ずれが解消されない場合があった。
【0006】
すなわち、転写ベルト表面には、感光体ドラムや、転写ベルト上の残留トナーを除去するためのクリーニングブレードなどが当接して一定の走行負荷が課せられており、これらの走行負荷が変動したり、駆動系を介して思わぬ外部振動が転写ベルトに伝播される場合がある。
この場合には、いくら転写ベルトの駆動系における速度制御の精度を向上させても転写ベルトに一定の弾性がある以上、上記走行負荷の変動や予期しない外部からの振動の伝播により、転写ベルトの転写面の走行速度に突発的な変動が生じるおそれがある。この速度変動がたまたまレジストマークによる位置ずれ量検出の際に生じると、もはや正確な位置ずれ量の検出ができなくなり、この誤った位置ずれ量に基づいて画像の書き込み位置を補正すれば、却って色ずれを引き起こす結果となる。
【0007】
このようなレジストマークの検出は、必ずしも画像形成ごとに行われない場合もあり、一旦上述のような位置ずれ量の誤検出がなされれば、その後、その誤った位置ずれ量に基づいて何枚もの画像形成が実行されることなり、当該誤検出による弊害がますます増大する。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであって、レジストマーク転写面の走行速度の変動に影響されずに、画像書き込み手段による画像書込み位置の位置ずれ量を正確に検出して、質の高い再生画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、画像書込み手段によって像担持体に形成した画像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、前記書き込み手段を制御して転写ベルトもしくは転写ドラム上にレジストマークを形成させる制御手段と、前記形成されたレジストマークを検出するレジストマーク検出手段と、前記転写ベルトもしくは転写ドラムのレジストマーク転写面の走行速度の変動量を検出する速度変動検出手段と、前記レジストマーク検出手段と前記速度変動検出手段のそれぞれの検出結果に基づき、レジストマークの真の位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、前記取得された真の位置ずれ量に基づき前記画像書込み手段の書込み位置を補正する画像書込み位置補正手段とを備え、前記位置ずれ量取得手段は、前記レジストマーク検出手段の検出結果に基づきレジストマークの仮の位置ずれ量を算出する仮位置ずれ量算出手段と、前記速度変動検出手段により検出された速度変動量が所定の許容値以内であるか否かを判定する判定手段とを備え、前記判定手段により上記速度変動量が所定の許容値以内であると判定された場合に、当該レジストマークの検出値に基づいて算出された仮の位置ずれ量を真の位置ずれ量として採用することを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明は、前記制御手段が、前記画像書き込み手段を制御して、上記レジストマークと並行して、当該転写面の走行方向と直交する複数の平行線を有する速度変動検出用マークを形成させ、前記速度変動検出手段は、前記速度変動検出用マークの各平行線間のピッチを検出してレジストマーク転写面の走行速度の変動量を算出することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、画像書き込み手段によって像担持体に形成された画像を転写材に転写する画像形成装置における画像の位置ずれ補正方法であって、前記画像書き込み手段を制御して、転写ベルトもしくは転写ドラム上にレジストマークを形成するレジストマーク形成ステップと、前記形成されたレジストマークを検出するレジストマーク検出ステップと、前記転写ベルトもしくは転写ドラムのレジストマーク転写面の走行速度の変動量を検出する速度変動検出ステップと、前記レジストマーク検出ステップと前記速度変動検出ステップにおけるそれぞれの検出結果に基づき、レジストマークの真の位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得ステップと、前記取得された真の位置ずれ量に基づき前記画像書込み手段の書込み位置を補正する画像書込み位置補正ステップとを備え、前記位置ずれ量取得ステップは、前記レジストマーク検出ステップにおける検出結果に基づきレジストマークの仮の位置ずれ量を算出する仮位置ずれ量算出ステップと、前記速度変動検出ステップにおいて検出された速度変動量が所定の許容値以内であるか否かを判定する判定ステップとを備え、前記判定ステップにおいて上記速度変動量が所定の許容値以内であると判定された場合に、当該レジストマークの検出値に基づいて算出された仮の位置ずれ量を真の位置ずれ量として採用することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)について説明する。
〔複写機全体の構成〕
図1は、複写機1の全体の構成を示す図である。同図に示すように複写機1は、原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を記録シートS上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成されている。
【0014】
イメージリーダ部10は、原稿ガラス板(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動させて読み取る公知のものであって、原稿画像は、赤(R),緑(G),青(B)の三色に色分解されて、不図示のCCDイメージセンサ(以下、「CCDセンサ」という)により電気信号に変換され、これにより原稿のR、G、Bの画像データが得られる。
【0015】
このイメージリーダ部10で得られた各色成分毎の画像データは、制御部30において各種のデータ処理を受け、更にシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色を単にC、M、Y、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する)。
【0016】
画像データは、制御部30内の画像メモリ33(図5参照)に各再現色ごとに格納され、位置ずれ補正のための必要な画像補正を受けた後、記録シートSの供給と同期して1走査ラインごとに読み出されてレーザダイオードの駆動信号となる。
プリンタ部20は、電子写真方式によりカラー画像を形成するものであって、転写ベルト103が張架されてなる記録シート搬送部100と、転写ベルト103に対向して記録シート搬送方向上流側(以降、単に「上流側」という)から搬送方向下流側(以降、単に「下流側」という)に沿って所定間隔で配置されたC、M、Y、Kの各色の画像プロセス部40C〜40Kと、各画像プロセス部40C〜40K上方に設けられた露光走査部50C〜50Kおよび記録シート搬送部100の上流側に配置された給紙部60、下流側に配置された公知の定着部70とからなる。
【0017】
露光走査部50C〜50Kは、その内部に上記制御部30から出力された駆動信号を受けてレーザビームを発するレーザダイオードや、このレーザビームを偏向して感光体ドラム41C〜41Kの表面を主走査方向に露光走査させるためのポリゴンミラーおよび走査レンズ等を備える。
画像プロセス部40C〜40Kは、感光体ドラム41C〜41Kと、その周囲に配された帯電チャージャ42C〜42K、現像器43C〜43K、クリーナ44C〜44Kおよび転写ローラ45C〜45Kなどからなる。
【0018】
給紙部60は、記録シートSを収納しておくための給紙カセット61と、この記録シートSを給紙カセット61から繰り出すための給紙ローラ62と、転写ベルト103に繰り出すタイミングをとるためのレジストローラ63とからなる。記録シートS先端がレジストローラ63に到達すると、これがシート検出センサSE1により検出され、制御部30は、この検出信号を受信してタイミングを取りながら、レジストローラ63の駆動部(不図示)に給紙開始信号を発してレジストローラ63による給紙を開始させ、記録シートSを転写ベルト103方向に送る。
【0019】
各感光体ドラム41C〜41Kは、それぞれ露光走査部50C〜50Kからレーザビームによる露光を受ける前にクリーナ44C〜44Kで表面の残存トナーが除去され、さらにイレーサランプ(不図示)に照射されて除電された後、帯電チャージャ42C〜42Kにより一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記レーザビームによる露光を受けると、感光体ドラム41C〜41Kの表面に静電潜像が形成される。
【0020】
各静電潜像は、それぞれ各色の現像器43C〜43Kにより現像されて感光体ドラム41C〜41K表面にC、M、Y、Kのトナー像が形成される。これらのトナー画像は、各転写位置に配設された転写ローラ45C〜45Kの静電力により、搬送されてくる記録シートS上に順次転写される。
この際、各色の作像動作は、そのトナー像が搬送されてくる記録シートSの同じ位置に重ね合わせて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
【0021】
各色のトナー像が多重転写された記録シートSは、さらに定着部70まで搬送され、ここで高熱で加圧されて記録シートS表面のトナー粒子がシート表面に熔融付着して定着し、その後、排紙トレイ71上に排出される。
なお、イメージリーダ部10前面の操作しやすい位置には、ユーザがコピー枚数や倍率などの各種コピーモードを入力する入力キーや、コピースタートを指示するためのスタートキーなどを備えた操作パネル80が設けられている。
【0022】
図2は、上記記録シート搬送部100の構成を示す斜視図である。同図に示すように記録シート搬送部100は、転写ベルト103と、同ベルトが張架される一対のローラ(駆動ローラ101および支持ローラ102)と、駆動ローラ101を駆動するモータ110とを備える。
また、転写ベルト103の最下流側の右側側縁部の上方には、光電センサ91、92が主走査方向(搬送方向と直交する方向)に配設されている。本実施の系他では、転写ベルト103は不透明なものを使用しており、そのため、各光電センサ91、92は、発光ダイオードなどの発光素子とフォトダイオードなどの受光素子を内蔵した反射型の光電センサが使用される。各光電センサ91、92の発光素子から出射された検出光は、転写ベルト103表面の検出領域で反射されてそれぞれの受光素子で受光され、これにより転写ベルト103上に形成されたレジ合わせ用マーク120および速度変動検出用マーク130を検出する。
【0023】
なお、転写ベルト103が透明な場合には、透過型の光電センサが用いられ、発光素子と受光素子が転写ベルト103を挟んで対向配置される。
図3は、転写ベルト103上に形成された上記レジ合わせ用マーク120と速度変動検出用マーク130の形状を示す図である。
レジ合わせ用マーク120、速度変動検出用マーク130は、それぞれ再現色ごとに形成されるレジストマーク120K〜120C、平行線パターン130K〜130Cからなり、対応する色ごとに副走査方向に並行で、かつ、K、Y、M、Cの順に形成される。なお、図3では、便宜上これらのマークのうち、KとYの再現色に対応するものしか図示していない。
【0024】
レジ合わせ用マーク120、速度変動検出用マーク130を形成するための印字用データは、制御部30内のROM37(図4参照)に予め格納されており、これらは位置ずれ量を検出する際にROM37から読み出され、この印字用データに基づき露光走査部50C〜50Kおよび画像プロセス部40C〜40Kにより転写ベルト103上に各マークが形成される。この際、レジ合わせ用マーク120と速度変動検出用マーク130の各色のマークは、各色の画像の色ずれがないとした場合に、転写ベルト103の矢印Aの走行方向(副走査方向)にそれぞれ間隔Dをおいて、かつ、1列に整列した状態で形成されるように露光走査部50C〜50Kによる画像書き込みのタイミングが制御されている。
【0025】
レジストマーク120Kは、主走査方向に延びる第1の直線部1201Kと第3の直線部1203K、およびそれぞれの直線部に対して45°の角度をなして形成される第2の直線部1202K、第4の直線部1204Kを有する。他のレジストマーク120Y〜120Cについても同様である。
また、平行線パターン130Kは、主走査方向に平行な複数の平行線1301Kを等ピッチpに配列して構成され、その副走査方向における形成幅は、上記レジストマーク120Kとほぼ同じになるように形成されると共に、ピッチpは、レジストマーク120Kの第1直線部1201Kと第3直線部1203Kの間隔より十分小さく設定される。他の速度変動検出用マーク130Y〜130Cについても同様である。
【0026】
光電センサ92は、レジストマーク120K〜120Cを検出して、この検出信号に基づき制御部30においてKのレジストマーク120Kに対する他の3色のレジストマーク120Y〜120Cの位置ずれ量を仮算出する(この仮算出された位置ずれ量を以下「仮位置ずれ量」という。)。また、光電センサ91は、平行線パターン130K〜130Cを検出する。制御部30は光電センサ91の検出信号に基づき転写ベルト103の転写面における速度変動の有無を判断し、速度変動があった場合には、上記仮位置ずれ量を当該速度変動量により補正して真の位置ずれ量を求め、この真の位置ずれ量に基づいて画像書き込み位置の補正を実行して色ずれを解消する。詳しくは後述する。
【0027】
なお、光電センサ91,92内の波線911,921は、各センサにおける検出面開口部(アパーチャ)を示し、波線91L、92Lは、転写ベルト103の移動に伴って光電センサ91,92によって検出される部分の中心線(検出ライン)を示している。
〔制御部30の構成〕
図4は、複写機1内に設置された制御部30の構成を示すブロック図である。
【0028】
同図に示すように、制御部30は、主にCPU31と、画像処理部32、画像メモリ33、位置ずれ補正部34、レーザダイオード駆動部35、RAM36、ROM37およびEEPROM38とから構成される。
画像処理部32は、原稿をスキャンして得られたR,G,Bの電気信号をそれぞれ変換して多値デジタル信号からなる画像データを生成し、さらにシェーディング補正やエッジ強調処理などの補正を施した後、C,M,Y,Kの再現色の画像データを生成して画像メモリ33に出力する。
【0029】
画像メモリ33は、上記画像データを各再現色ごとに格納する。
位置ずれ補正部34は、CPU31からの指示に従って、画像データの画素ごとの格納位置を変更する。
レーザダイオード駆動部35は、上記補正された画像データに基づき各露光走査部50K〜50C内のレーザダイオードを駆動する。
【0030】
RAM36は、算出された仮位置ずれ量や各種の制御変数および操作パネル80から設定されたコピー枚数や倍率などのコピーモードを一時記憶する。
ROM37は、イメージリーダ部10におけるスキャン動作やプリンタ部20における画像形成動作に関するプログラムおよび画像の書込み位置補正のためのプログラムなどのほか、各色のレジ合わせ用マーク120および速度変動検出用マーク130の印字用データが格納されている。
【0031】
不揮発性メモリであるEEPROM38には、上記仮位置ずれ量を補正して得られた真の位置ずれ量のデータなどが格納される。
CPU31は、各種センサの入力を受ける一方、ROM37から必要なプログラムを読み出して、画像処理部32、画像メモリ33、位置ずれ補正部34における画像データの処理内容を制御し、あるいはイメージリーダ部10、プリンタ部20の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑な複写動作を実行させる。
【0032】
図5は、上記制御部30において、レジ合わせ用マーク120の各色ごとの真の位置ずれ量を求めて、これにより画像書き込み位置を補正してフルカラーの画像を形成する制御動作のメインルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップS1において上記レジ合わせ用マーク120および速度変動検出用マーク130を転写ベルト103上に形成させる。このため、CPU31は、ROM37から各色ごとにレジ合わせ用マーク120と速度変動検出用マーク130の印字用データを読み出し、これに基づきプリンタ部20を動作させて転写ベルト103上にそれぞれのマークを形成させる。
【0033】
転写ベルト103上に形成されたこれらのマークは、転写ベルト103の回動に連れて光電センサ91、92により検出される(ステップS2)。
この際、転写ベルト103は、実際の画像形成時と同じシステムスピードで駆動される。
そして、これらの光電センサ91、92の検出値に基づいて、制御部30は、各色のレジストマークの真の位置ずれ量を取得する(ステップS3)。
【0034】
図6は、上記ステップS3における真の位置ずれ量取得処理のサブルーチンの参考例を示すフローチャートである。まず、CPU31は、光電センサ91による速度変動検出用マーク130の検出値からその転写ベルト103の走行速度をモニターする。具体的には、内部クロックをカウントし、光電センサ91から各平行線の検出信号を受けたときのカウント数t1、t2、t3、・・・を順にRAM36内に格納していくと共に、隣接する平行線間のカウント数の差分トt1、トt2、トt3、・・・を求め各カウント値に対応させて格納していく。
【0035】
なお、光電センサ91は一定の検出幅を有するため、各平行線の検出波形はほぼ山形となるが、公知の演算処理により検出波形における重心位置求めて、これを平行線の検出位置とすることにより正確な位置データを得ることができる。このことは、レジ合わせ用マーク120の検出においても同様である。
上記走行速度のモニターと並行して、CPU31は、光電センサ92の検出値から、Y、M、Cのレジストマーク120Y、120M、120CのKのレジストマーク120Kに対する副走査方向および主走査方向の位置ずれ量、すなわち、トップマージンの位置ずれ量とレフトマージンの位置ずれ量を仮に算出する(ステップS32)。
【0036】
この仮算出の具体例として、Kのレジストマーク120Kに対するYのレジストマーク120Yの位置ずれ量を仮算出する場合について、図3を参照しながら説明する。
▲1▼副走査方向の位置ずれ量の仮算出について
まず、Kの第1直線部1201Kの検出からYの第1直線部1201Yを検出するまでのカウント数T1により、それらの間隔Dky(=V・T1 但し、Vは、転写ベルト103の走行速度(システムスピード)を示す。)を求める。
【0037】
上述したようにKとYの画像書込位置に位置ずれがない場合には、レジストマーク120K、120Yは距離Dをおいて形成されるように設定されているので、Yのレジストマーク120YのKのレジストマーク120Kに対する相対的位置ずれ量をΔDkyとすると、ΔDky=D−Dkyとして求められる。
▲2▼主走査方向の位置ずれ量の仮算出について
光電センサ92による検出ライン92L上の各レジストマークの第1直線部と第2直線部の間隔dK1、dY1、・・・をそれぞれ比較することにより、主走査方向の相対的な位置ずれ量を知ることができる。
【0038】
すなわち、各レジストマーク120K〜120Cは、位置ずれのない状態で副走査方向に一列に揃って形成されるように設定されており、主走査方向に位置ずれが生じると、各dK1、dY1、・・に誤差が生じて来る。上述のように各第1直線部は、主走査方向と平行にあり、この第1直線部と第2直線部は45°の角度をなして交差しているため、その検出ライン92L上の各dK1、dY1、・・の差は、丁度主走査方向の位置ずれ量と等しくなる。
【0039】
したがって、Kのレジストマーク120Kに対するYのレジストマーク120Yの主走査方向の仮の位置ずれ量Δdkyとすると、Δdky=dK1−dY1(式1)で求めることができる。
なお、各dK1、dY2、・・・の値は、各レジストマークにおける第1直線部と第2直線部の検出時のカウント値の差分をとって、これにシステムスピードVを乗算することにより容易に求まる。
【0040】
以上のような副走査方向と主走査方向における位置ずれ量の仮算出が、KとM、KとCの各レジストマーク間についても実行され、次に、ステップS33における転写ベルト103の走行速度の変動の有無を判定する。
すなわち、上記ステップS31でモニターした平行線間の検出時間の差Δti(i=1、2、3、・・・)が基準値tc(速度変動がない場合に隣接する平行線を検出するのに要する時間。すなわち、tc=p/V)と異なる場合に、速度変動があったと判断する。
【0041】
上述のようにΔtiは、平行線検出時のカウンタ値と共にRAM36内に格納されているので、当該カウンタ値により速度変動が生じた場所が確認でき、当該速度変動が各レジ合わせ用マーク120の第1の直線部と第2の直線部を検出する間で生じたものであれば、上記主走査方向の位置ずれ量の検出に誤差が生じているものと考えられる。
【0042】
この場合には、上記主走査方向の仮算出値を、該当する区間の速度変動量により補正し、この補正された値をEEPROM38に格納する(ステップS35)。
以下、この補正方法を具体的に説明する。図3において、レジストマーク120Kの第1直線部1201Kから第2直線部1202Kまでの検出区間において速度変動が検出された場合、例えば、平行線パターン130Kの左からi番面の平行線と(i+1)番目の平行線の検出時間Δtiが基準時間tcより大きければ、1ピッチpに対し、Δpi=p・{(Δti/tc)−1}だけ長く検出されているので、dk1からΔpiだけ補正量として差し引く必要がある。
【0043】
このdK1に対する補正量の総和Tpkは、次の(式2)で示される。
【0044】
【数1】
Figure 0003823517
【0045】
(ただし、nは、距離dK1の検出区間に存する平行線パターン130Kの平行線1301Kの本数であり、この値は第1直線部1201Kを検出してから第2直線部1202Kを検出するまでの間、光電センサ91による平行線1301Kの検出信号をカウントすることにより容易に得られる。)
dY1の検出区間にも速度変動があった場合に、この区間の補正量の総和Tpyも上記(式2)と同様にして求められる。したがって、各レジストマーク120K、120Yにおける速度変動量により補正した後の第1直線部と第2直線部間の検出ライン92L上の距離をdK1’、dY1’とすると、それぞれdK1’=dK1−Tpk、dY1’=dY1−Tpyとなる。ここで、Kのレジストマーク120Kに対するYのレジストマーク120Yの主走査方向の真の位置ずれ量Δdky’とすると、
Figure 0003823517
したがって、KとYのレジストマークの主走査方向の真の位置ずれ量は、仮位置ずれ量から、dK1、dY1における速度変動量に起因する補正量の差分だけ差し引いて補正することにより得られることになる。
【0046】
Kのレジストマーク120Kに対する他のM、Cのレジストマーク120M、120Cの主走査方向の真の位置ずれ量も以上と同様にして求められ、これらの求められた値は、それぞれ各色に対応してEEPROM38内に格納される。
なお、上記主走査方向の位置ずれ量の検出に直接影響を与える速度変動として、▲1▼レジストマーク転写時における速度変動と、▲2▼レジストマーク検出時における速度変動が考えられるが、本実施の形態によれば、その双方の速度変動量を同時に補正できるものである。
【0047】
すなわち、速度変動検出用マーク130をレジ合わせ用マーク120と並行に転写ベルト103上に転写して形成し、かつ、光電センサ91,92を副走査方向の同じ位置に配設しているので、▲1▼レジストマーク転写時に生じた速度変動量は、速度変動検出用マーク130にも反映されており、これを検出することにより容易にそのときの変動量を検出できる、▲2▼レジストマーク検出時に生じた速度変動量も、並列配置された光電センサ91によりリアルタイムで検出できる。
【0048】
したがって、たとえ、▲1▼と▲2▼の速度変動が重畳して生じても、それらのトータルの速度変動量が、速度変動検出用マーク130の検出結果に反映されることとなり、簡易な構成ながら正確な位置ずれ量の補正が可能となる。
なお、この際、副走査方向の位置ずれ量についても、その検出区間内に生じた速度変動量に基づき補正することが望ましいが、突発的な変動の多くは、上述したように転写ベルト103の表面における弾性(伸縮)に起因する瞬間的なものが多く、検出間隔の小さな主走査方向の位置ずれ量に与える影響は大きいが、検出間隔の長い副走査方向の位置ずれの場合には、全体として速度変動が平均化され、結局はその途中における速度変動はないものと考えることができるので、本実施の形態においては、副走査方向の仮位置ずれ量をそのまま真の位置ずれ量とみなしてEEPROM38内に格納する。
【0049】
さて、ステップS33において、各レジストマークの検出時において速度変動がないと判断された場合には、光電センサ92の検出値により求められた仮位置ずれ量を補正する必要はないので、そのまま真の位置ずれ量としてEEPROM38に格納されることになる(ステップS34)。
その後、図5のステップS4に移り、各色の画像補正を実行する。
【0050】
すなわち、CPU31は、真の位置ずれ量をEEPROM38から読み出して位置ずれ補正部34に送信し、位置ずれ補正部34は、この適正位置ずれ量に基づいて、各色の画像データの画素ごとの格納位置を変更する。
この画像補正自体は公知の方法であり、例えば副走査方向の真の位置ずれ量がΔDr(μm)の場合には、各画素の位置がΔDr/dp個の画素分だけ(dpは、画素間隔。例えば400dpiの画素密度で画像を形成する場合であっては、約63μm)、位置ずれを解消する方向に移動するようにメモリアドレスを変更することになる。
【0051】
当該画像補正された画像データに基づき、露光走査部50K〜50Cで感光体ドラム41K〜41Cへの画像書き込みを実行して画像を形成すれば(ステップS5)、色ずれが解消された良質なフルカラー再現画像を得ることができる。なお、以上の位置ずれ補正制御においては、各レジ合わせ用マーク120の第1直線部と第2直線部の検出データに基づき、主走査方向と副走査方向の真の位置ずれ量を求めたが、さらに第3直線部と第4直線部の検出データによっても同じ手法により主・副走査方向の各方向における真の位置ずれ量を求めて、それぞれを加算平均することにより位置ずれ量検出精度をさらに向上させることができる。
記図6の参考例では、レジ合わせ用マーク120の位置ずれ量を、光電センサ92で検出して得られた速度変動量のデータにより補正する方法を取ったが、本発明に係る実施の形態では、大きな速度変動があった場合には、もはやその検出データを採用せず、速度変動のなかった他のレジストマークの検出データを採用して位置ずれ量を求めるようにしている
【0052】
この場合には、図5のステップ3における真の位置ずれ量取得のサブルーチンは、図7に示すようになる。
すなわち、まず、CPU31は、光電センサ91による速度変動検出用マーク130の検出値からその転写ベルト103の走行速度をモニターする(ステップS31)。
【0053】
一方、CPU31は、光電センサ92の検出値から、Kを除くY、M、Cのレジストマーク120Y〜120CのKのレジストマーク120Kに対する副走査方向および主走査方向の位置ずれ量(相対的位置ずれ量)を仮に算出する(ステップS302)。
上記相対的位置ずれ量の仮算出と並行して、ステップS303を実行し、レジ合わせ用マーク120検出時における転写ベルト103の走行速度の変動が許容値以内であるか否かを判断する。
【0054】
この許容値は、具体的には、当該複写機において得ようとしている再現画像の精度と他の機構部分(感光体ドラムや記録シート搬送部の駆動系)における駆動精度などを考慮して設定されるが、通常、カラー画像においては各色の重ね合わせが2画素分ずれれば、色ずれが顕著となるので、当該速度変動により2画素相当分を超える誤差が生じないように許容値の大きさを設定すればよい。
【0055】
例えば、400dpiの画素密度で画像を形成する場合には隣接する画素の間隔は、約63μmであるので、上記許容値は、63x2=126μm未満であって、記録シート搬送部100で達成される駆動精度との関係で適当な値th(およそ50μm〜100μm程度)が設定される。
したがって、例えば、dK1(図3)に対する補正量の総和Tpk(上記(式2)参照)が許容値thを超えるような速度変動があれば、主走査方向の位置ずれ量算出のためにもはやその検出値を採用せず別の検出値(dK2もしくはdK3の検出値)を採用し(ステップS305)、当該他の検出値に基づいてステップS302以下の位置ずれ量仮算出処理を実行する。
【0056】
仮にこれらの全ての検出値について、ステップS303について速度変動が許容値を超えると判定された場合には、転写ベルト103を1回転させて新たなレジ合わせ用マーク120、速度変動検出用マーク130を形成して上述の動作を繰り返せばよい。何回測定しても、速度変動量が許容値thを超える場合には、記録シート搬送部100の駆動機構自体に問題があり、たとえ、真の位置ずれ量が検出されて、これにより画像書き込み位置が補正されたとしても、転写時に転写ベルト103に頻繁に速度変動が生じて色ずれを避けることができないので、もはや本発明で解決すべき問題ではなく、記録シート搬送部100の搬送精度自体を向上させなければならない。
【0057】
ステップS303において、速度変動が許容値th以内であれば、当該仮位置ずれ量を真の位置ずれ量として採用する(ステップS304)。上述のようにして求められたKのレジストマークに対する他のC、M、Yのレジストマークの位置ずれ量は、それぞれ各色に対応してEEPROM38内に格納され、これらの値に基づき位置ずれ補正が実行される。
〔変形例〕
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考えることも可能である。
)上記実施の形態においては、レジ合わせ用マーク120は各色ごとに主走査方向に平行な直線とこれに45ーの角度をなす直線をそれぞれ2本ずつ形成したが、さらに本数を増やして、これらの検出値から得られた位置ずれ量を加算平均することによりその位置ずれ補正の精度を向上させることができる。
【0058】
また、必ずしも平行線部と斜め線部は45ーの角度をなす必要はなく、それ以外の角度であっても三角関数を利用することにより、容易に主走査方向の仮位置ずれ量を算出できる。
)また、各色の画像の位置ずれは、上述のトップマージンやレフトマージンのほか、画像の傾き(スキュ)量や湾曲(ボウ)量の相対的な相違によっても生ずる。スキュは、各色のレーザビームの走査ラインが相対的に傾く場合に消じ、ボウは、レーザビームによる走査ラインが湾曲して、その湾曲の程度が各色で異なる場合に生じる。
【0059】
そこで、光電センサ92の外に、図2の破線で示す位置に光電センサ93,94を設けて、その検出位置に対応する部分にもレジ合わせ用マーク120と同様なマークを形成して、それぞれの位置における位置ずれ量を検出し、これを光電センサ91で検出された速度変動量で補正して真の位置ずれ量を求め、各位置での真の位置ずれ量を比較することによりスキュの補正量、ボウの補正量を求めることができる。
【0060】
この際、速度変動検出用マークも各光電センサ93、94の位置に形成されるレジ合わせ用マーク120と並行に形成して、当該位置での速度変動を検出し、その変動量により隣接する光電センサ93,94により検出されたレジストマークの位置ずれ量を補正するようにすれば補正の精度をさらに向上させることができる。
【0061】
なお、求められた真の位置ずれ量に基づき画像補正によりスキュ補正やボウ補正を実行すること自体は公知なので、ここでは説明を省略する。
)上記実施の形態では、メモリ内のアドレスを変更して画像データの格納位置を補正する画像補正の手法により、画像書き込み位置の補正を実行したが、レフトマージンやトップマージンの位置ずれの場合には、上記の画像補正方法のほか、主走査方向、副走査方向の書込のタイミングをそれぞれ真の位置ずれ量に相当する時間だけずらす簡易な方法によっても達成できる。
)さらに、上記実施の形態においては、Kのレジストマークを基準として、他のY、M、Cのレジストマークの相対的な位置ずれ量を求めたが、他の色例えばCのレジストマークを基準として位置ずれ量を求めてもよい。
【0062】
また、基準色のKのレジストマーク自体の位置ずれ量を求めてこれも補正するようにしてもよい。この補正は、例えば、副走査方向については、レジストローラ63による給紙開始から光電センサ92でレジストマーク120Kを検出するまでをカウントして、このカウント値と予め内部に設定されている基準カウント値とを比較して、その差分を仮位置ずれ量として設定することにより実行できる。主走査方向についても検出ライン上の第1直線部と第2直線部の基準間隔を設定しておいて、この基準間隔と各レジストマーク120K〜120Cを検出して得られた値との差分を仮位置ずれ量とすればよい。
)上述したように副走査方向の位置ずれ量については、突発的な速度変動の影響を受けにくいため、上記実施の形態においては、主走査方向の位置ずれ量のみ速度変動量に基づき補正するようにしたが、より色ずれ補正の精度を向上させるため副走査方向の位置ずれ量についても補正してもよい。
【0063】
この場合には、図8に示すように速度変動検出用マーク131が連続して等ピッチで形成される。すなわち、Kの平行パターン131Kは、レジストマーク120Kの第1直線部1201Kからレジストマーク120Yの第1直線部1201Yの直前まで連続させ、光電センサ91でこれらを検出して、当該Kの第1直線部1201Kの検出からYの第1直線部1201Yの検出までに生じた速度変動量のトータルを求め、この値によりKとYの副走査方向の位置ずれ量を補正するようにすればよい。他の再現色のマークについても同様である
)なお、速度変動量の検出は、上述の方法のみ限らず、例えば、予め、転写ベルト103の上記速度変動検出用マーク130に該当する位置に、全周にわたって平行線パターンをプリントもしくは刻設しておき、これを各感光体ドラムの転写位置と、レジストマーク検出位置に設けられた光電センサにより検出して各位置での速度変動量を検出することも可能である。ただし、この場合には、光電センサの個数が多くなりデータ処理が煩雑になること、および経時的変化により転写ベルト103が変形すると平行線パターンのピッチも変化するので、正確な速度変動を検出できなくなるおそれがあることなどの不都合があるので、上記実施の形態のようにする方が望ましい。
)上記実施の形態では、フルカラーのタンデム型複写機について説明したが、作像ユニットを2個有するサイマルカラー方式の複写機や、作像ユニットが1個のみの単色の複写機であってもよい。後者の場合には、もちろん色ずれの問題は生じないが、単色の場合であっても上記()で述べたように予め設定された基準値と比較して仮位置ずれ量を算出し、これを速度変動量により補正して真の位置ずれ量を求めて画像の書込み位置を補正することにより、記録シート上の正しい位置への画像形成が可能となり、さらにボウ補正なども実行すれば、直線性に優れた原稿に忠実な単色画像を形成することが可能となる。
)上記実施の形態では、タンデム型複写機として、転写ベルト上を搬送される記録シート上に多重転写する形式のものを開示したが、一旦転写ベルトに多重転写し、これを再度記録シート上に再転写する形式のものでもよい。また、転写ベルトに替えて転写ドラムを使用したものであっても構わない。
【0064】
また、本発明は、複写機に限らず、レーザプリンタなどの画像形成装置にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、レジストマーク転写面の走行速度の変動量を検出する速度変動検出手段を備え、位置ずれ量取得手段は、この速度変動量の検出結果とレジストマークの検出結果の双方のデータに基づき真の位置ずれ量を求めて、当該真の位置ずれ量に基づいて画像書き込み位置の補正を実行するが、当該位置ずれ量取得手段は、レジストマーク検出手段の検出結果に基づきレジストマークの仮の位置ずれ量を算出する仮位置ずれ量算出手段と、速度変動検出手段により検出された速度変動量が所定の許容値以内であるか否かを判定する判定手段とを備え、判定手段により上記速度変動量が所定の許容値以内であると判定された場合に、当該レジストマークの検出値に基づいて算出された仮の位置ずれ量を真の位置ずれ量として採用するようにしているので、速度変動の影響の少ない位置ずれ量を得ることができ、正しい位置に画像を形成することができる。特に、タンデム型のカラー画像形成装置に本発明を適用した場合には、各色の画像が正しい位置に形成されて色ずれのない優れた再現画像を形成することができる。
【0067】
さらに、本発明は、レジストマークと並行して、当該転写面の走行方向と直交する複数の平行線を有する速度変動検出用マークを形成し、この速度変動検出用マークの各平行線間のピッチを検出してレジストマーク転写面の走行速度の変動量を算出するようにしているので、レジストマークの転写時および検出時における速度変動を反映した位置ずれ量検出に直接影響する速度変動量を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型複写機の構成を示す図である。
【図2】上記複写機内の記録シート搬送部と光電センサの配置状態を示す斜視図である。
【図3】転写ベルト上に形成されたレジストマークと速度変動検出用マークおよびこれらを検出する光電センサを示す図である。
【図4】上記複写機内に設置される制御部のブロック図である。
【図5】上記制御部において、各再現色の画像の真の位置ずれ量を求めて書き込み位置を補正して画像を形成するためなされる制御動作のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図6】 図5における真の位置ずれ量取得処理(ステップS3)のサブルーチンの参考例を示すフローチャートである。
【図7】 図5における真の位置ずれ量取得処理(ステップS3)のサブルーチンの実施の形態を示すフローチャートである。
【図8】速度変動検出用マークの別の形成例を示す図である。
【符号の説明】
1 複写機
10 イメージリーダ部
20 プリンタ部
30 制御部
31 CPU
32 画像処理部
33 画像メモリ
34 位置ずれ補正部
35 レーザダイオード駆動部
36 RAM
37 ROM
38 EEPROM
40 画像プロセス部
41 感光体ドラム
50 露光走査部
91,92,93,94 光電センサ
100 記録シート搬送部
103 転写ベルト
120 レジ合わせ用マーク
130,131 速度変動検出用マーク

Claims (3)

  1. 画像書込み手段によって像担持体に形成した画像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記書き込み手段を制御して転写ベルトもしくは転写ドラム上にレジストマークを形成させる制御手段と、
    前記形成されたレジストマークを検出するレジストマーク検出手段と、
    前記転写ベルトもしくは転写ドラムのレジストマーク転写面の走行速度の変動量を検出する速度変動検出手段と、
    前記レジストマーク検出手段と前記速度変動検出手段のそれぞれの検出結果に基づき、レジストマークの真の位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、
    前記取得された真の位置ずれ量に基づき前記画像書込み手段の書込み位置を補正する画像書込み位置補正手段と
    を備え
    前記位置ずれ量取得手段は、
    前記レジストマーク検出手段の検出結果に基づきレジストマークの仮の位置ずれ量を算出する仮位置ずれ量算出手段と、
    前記速度変動検出手段により検出された速度変動量が所定の許容値以内であるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段により上記速度変動量が所定の許容値以内であると判定された場合に、当該レジストマークの検出値に基づいて算出された仮の位置ずれ量を真の位置ずれ量として採用することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像書き込み手段を制御して、上記レジストマークと並行して、当該転写面の走行方向と直交する複数の平行線を有する速度変動検出用マークを形成させ、
    前記速度変動検出手段は、前記速度変動検出用マークの各平行線間のピッチを検出してレジストマーク転写面の走行速度の変動量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像書き込み手段によって像担持体に形成された画像を転写材に転写する画像形成装置における画像の位置ずれ補正方法であって、
    前記画像書き込み手段を制御して、転写ベルトもしくは転写ドラム上にレジストマークを形成するレジストマーク形成ステップと、
    前記形成されたレジストマークを検出するレジストマーク検出ステップと、
    前記転写ベルトもしくは転写ドラムのレジストマーク転写面の走行速度の変動量を検出する速度変動検出ステップと、
    前記レジストマーク検出ステップと前記速度変動検出ステップにおけるそれぞれの検出結果に基づき、レジストマークの真の位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得ステップと、
    前記取得された真の位置ずれ量に基づき前記画像書込み手段の書込み位置を補正する画像書込み位置補正ステップと
    を備え
    前記位置ずれ量取得ステップは、
    前記レジストマーク検出ステップにおける検出結果に基づきレジストマークの仮の位置ずれ量を算出する仮位置ずれ量算出ステップと、
    前記速度変動検出ステップにおいて検出された速度変動量が所定の許容値以内であるか否かを判定する判定ステップとを備え、
    前記判定ステップにおいて上記速度変動量が所定の許容値以内であると判定された場合に、当該レジストマークの検出値に基づいて算出された仮の位置ずれ量を真の位置ずれ量として採用することを特徴とする画像位置ずれ補正方法。
JP03503998A 1998-02-17 1998-02-17 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3823517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03503998A JP3823517B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03503998A JP3823517B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11231586A JPH11231586A (ja) 1999-08-27
JP3823517B2 true JP3823517B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=12430914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03503998A Expired - Fee Related JP3823517B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823517B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001209223A (ja) * 2000-01-24 2001-08-03 Nec Niigata Ltd 感光体上のレーザ走査位置ずれ量検出方法及びその補正方法並びにレーザカラー画像形成装置
DE10131957A1 (de) 2001-07-02 2003-01-16 Nexpress Solutions Llc Verfahren und Vorrichtung zum Erfassen und Korrigieren von Farbabweichungen beim Mehrfarbdruck
JP3891135B2 (ja) 2003-03-27 2007-03-14 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP4899302B2 (ja) * 2004-09-21 2012-03-21 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法
JP4732028B2 (ja) 2005-01-25 2011-07-27 株式会社リコー ベルト駆動制御装置、色ずれ検出方法、色ずれ検出装置及び画像形成装置
JP2007293047A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法
JP4765778B2 (ja) * 2006-06-01 2011-09-07 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP5439877B2 (ja) * 2009-03-12 2014-03-12 株式会社リコー 画像検出装置および画像形成装置
JP5636780B2 (ja) * 2010-07-21 2014-12-10 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP5488450B2 (ja) * 2010-12-24 2014-05-14 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2012181456A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、色ずれ補正方法、及び色ずれ補正プログラム
JP2015108655A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社リコー 画像形成装置
JP6379657B2 (ja) * 2014-05-16 2018-08-29 株式会社リコー カール状態検出装置、画像形成装置、カール状態検出方法、画像調整方法、カール状態検出プログラム及び画像調整プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11231586A (ja) 1999-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7576763B2 (en) Hybrid imager printer using reflex writing to color register an image
JP3823517B2 (ja) 画像形成装置
JP5181753B2 (ja) カラー画像形成装置、位置ずれ補正方法、位置ずれ補正プログラム、及び記録媒体
JP2006171352A (ja) カラー画像形成装置
US20060170754A1 (en) Image forming apparatus that detects color registration deviation and positional deviation detecting method
CN102890434A (zh) 成像设备及其方法
JP4045898B2 (ja) センサの取付位置決め方法、画像形成装置及び画像形成方法
JP4862716B2 (ja) カラー画像形成装置及び画像形成方法
JP5009140B2 (ja) 光量検出装置、色ずれ量検出装置、及び画像濃度検出装置
JP5000969B2 (ja) カラー画像形成装置及び色ずれ補正方法
US7671877B2 (en) Multi-imager system using reflex writing and lateral image registration
JP3870578B2 (ja) 画像形成装置
JP2001356542A (ja) カラー画像形成装置並びにカラー画像形成装置の制御方法および記憶媒体
JP5493563B2 (ja) トナー位置検出手段及び画像形成装置
JP4817226B2 (ja) カラー画像形成装置及びその色ずれ補正方法
JP3619332B2 (ja) 画像形成装置
JP4950562B2 (ja) カラー画像形成装置及びその制御方法
JP2014021242A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4179588B2 (ja) 画像位置ずれ検出方法,装置およびカラー画像形成装置
JP5544955B2 (ja) 画像形成装置
JP5445163B2 (ja) 画像形成装置
JPH04317247A (ja) デジタルカラー複写機
JP3637180B2 (ja) 画像形成装置
JP2005233983A (ja) 画像形成装置及びその方法
JP6987583B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees