JP3637180B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やレーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タンデム型のフルカラー複写機においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の感光体ドラムを転写ベルトの搬送面に沿って列設し、作像ユニットにより感光体ドラムの周面に形成されたトナー像を転写ベルトによって搬送される記録シート上に順次転写して多色画像を形成するようになっている。
【0003】
上記作像ユニットは、感光体ドラムの表面をレーザビームにより露光走査して回転する感光体ドラム上に静電潜像を形成し、これを該当する色のトナーで現像するようになっており、これらの作像動作は、各トナー像が搬送されてくる記録シートの同じ位置に重ねて転写されるように同期を取って行われている。
しかしながら、いくら同期を取って作像しても、各感光体ドラム上にトナー像が正しく形成されていないと、これらを記録シートに転写した際にいわゆる色ずれが生じ再生画像の質が劣化してしまう。
【0004】
このような色ずれは、作像ユニットにおける光学系の走査レンズの屈折特性の不均一や、折り返しミラーの角度調整の不十分、さらには温度変化による各位置決め部材の膨張による変位などによりレーザビームによる感光体ドラム上への走査ラインが傾いたり(スキュ)や湾曲したり(ボウ)、さらには倍率変動などが生じ、これが各作像ユニットごとに異なることに起因するものである。
【0005】
当該色ずれを防止するため、従来、例えば、特開平2−50176号公報や特開平6−18796号公報においては、各感光体ドラムにレジストマーク用のトナー画像を形成し、これを直接転写ベルト上に転写して、当該各色のレジストマークの相対的位置ずれ量をフォトセンサで検出し、この位置ずれ量に基づいて各色のレーザビームによる各感光体ドラムへの書込み位置が正しくなるように補正を施している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように転写ベルトに形成されたレジストマークの位置ずれ量に基づいてレーザビームの書込み位置の補正(以下、単に「位置ずれ補正」という。)を実行しても、必ずしも完全に色ずれが解消されるわけではなかった。
【0007】
これは、転写時に生ずる転写ベルトの不均一な変形に起因するものと考えられる。
すなわち、特にタンデム型の画像形成装置にあっては、記録シートを4個の感光体ドラムの転写位置に順に搬送させていくため、転写ベルトの搬送方向の長さが長くならざるを得ず、また、駆動ローラの駆動力を確実に転写ベルトに伝えるため当該転写ベルトをある程度弾性を有する樹脂素材で形成して張力を持たせているので、ベルト駆動時において生じる変形量が搬送方向において必ずしも均一にならず、各色の転写位置で転写されたレジストマークの位置ずれ量が、本来補正すべき量に加えて転写ベルトの変形量の影響を受けていることに起因するものと考えられる。
【0008】
つまり、上記した従来の色ずれ補正の技術においては、作像ユニットの光学系に起因する位置ずれに転写ベルトの変形量を加えた量を位置ずれ量として検出して補正しており、その一方で、記録シートは転写ベルト上に静電力等により軽く吸着され、転写ベルトの変形に沿っては変形しないので、上記転写ベルトの変形量だけ余分に補正(過補正)されていることとなり、その結果、色ずれを完全に解消できなかった。
【0009】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであって、転写ベルトの変形量に影響されず作像ユニットによる画像書込み位置を的確に補正して、質の高い再現画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、画像書込み手段によって像担持体に形成した画像を、転写ベルトにより搬送される転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、レジストマーク用画像データを格納する第1の記憶手段と、前記レジストマーク用画像データに従って転写ベルト上に形成されたレジストマークの位置ずれ量を検出する検出手段と、転写ベルトの変形量を記憶する第2の記憶手段と、前記レジストマークの位置ずれ量を前記転写ベルトの変形量に基づいて修正し、像担持体への画像書込み位置の補正量を求める補正量決定手段と、 前記補正量に基づき前記画像書込み手段の書込み位置を補正する画像書込み位置補正手段とを備え、前記転写ベルトの変形量は、転写材を搬送してレジストマークを当該転写材に転写したときの位置ずれ量と、転写材を搬送せずに転写ベルト上にレジストマークを転写したときの位置ずれ量との差分により求められることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記画像書込み位置補正手段が、前記補正量に基づき、入力された画像データの画素の位置を変更して補正画像を生成する補正画像生成手段と、前記補正画像を記憶する補正画像記憶手段とを備え、前記画像書込み手段は、前記補正画像記憶手段の画像データに従って像担持体に画像を形成することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)について説明する。
〔複写機全体の構成〕
図1は、複写機1の全体の構成を示す図である。同図に示すように複写機1は、原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と、読み取った画像を記録シートS上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成されている。
【0014】
イメージリーダ部10は、原稿ガラス板(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動させて読み取る公知のものであって、原稿画像は、赤(R),緑(G),青(B)の三色に色分解されて、不図示のCCDイメージセンサ(以下、「CCDセンサ」という)により電気信号に変換され、これにより原稿のR、G、Bの画像データが得られる。
【0015】
このイメージリーダ部10で得られた各色成分毎の画像データは、制御部30において各種のデータ処理を受け、更にシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する)。
【0016】
画像データは、制御部30内の画像メモリ33(図5参照)に各再現色ごとに格納され、位置ずれ補正のための必要な画像補正を受けた後、記録シートSの供給と同期して1走査ラインごとに読み出され、レーザダイオードの駆動信号となる。
プリンタ部20は、電子写真方式により画像を形成するものであって、転写ベルト103が張架されてなる記録シート搬送部100と、転写ベルト103に対向して記録シート搬送方向上流側(以降、単に「上流側」という)から搬送方向下流側(以降、単に「下流側」という)に沿って所定間隔で配置されたC、M、Y、Kの各色の作像部40C〜40Kと、記録シート搬送部100の上流側に配置された給紙部50と、下流側に配置された公知の定着部80とからなる。
【0017】
各作像部40C〜40Kは、それぞれ露光走査部70C〜70Kと画像プロセス部60C〜60Kとから構成されている。
露光走査部70C〜70Kは、上記制御部30から出力された駆動信号を受けてレーザ光を発するレーザダイオード46C〜46Kや、このレーザ光を偏向して感光体ドラム41C〜41K上を主走査方向に露光走査させるためのポリゴンミラー47C〜47K等を備える。
【0018】
画像プロセス部60C〜60Kは、感光体ドラム41C〜41Kと、これを中心にしてその周囲に配された、帯電チャージャ42C〜42K、現像器43C〜43K、クリーナ44C〜44Kおよび転写チャージャ45C〜45Kなどからなる。
給紙部50は、記録シートSを収納しておくための給紙カセット51と、この記録シートSを給紙カセット51から繰り出すための給紙ローラ52と、転写ベルト103に繰り出すタイミングをとるためのレジストローラ53とからなり、レジストローラ53の上流側直前には、記録シートSの先端を検出するためのシート検出センサSE1が設けられている。
【0019】
記録シートSの先端がレジストローラ53に到達するとこのシート検出センサSE1により検出されるので、制御部30は、この検出信号を受信してタイミングを取りながら、レジストローラ53の駆動部(不図示)に先端レジストローラ信号を発してレジストローラ53による給紙を開始させ、記録シートSを転写ベルト103方向に送る。
【0020】
露光走査部70C〜70Kのレーザダイオード46C〜46Kは、上記制御部30からの駆動信号を受けてレーザ光をそれぞれ出射し、このレーザ光が、等速で回転するポリゴンミラー47C〜47Kのミラー面で反射して偏向され、感光体ドラム41C〜41Kの表面をそれぞれ露光走査する。
感光体ドラム41C〜41Kは、前記露光を受ける前にクリーナ44C〜44Kで表面の残存トナーが除去され、さらにイレーサランプ(不図示)に照射されて除電された後、帯電チャージャ42C〜42Kにより一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記レーザ光による露光を受けると、感光体ドラム41C〜41Kの表面に静電潜像が形成される。
【0021】
各静電潜像は、それぞれ各色の現像器43C〜43Kにより現像され、これにより感光体ドラム41C〜41K表面にC,M,Y,Kのトナー像が形成され、記録シート搬送部100により搬送されてくる記録シートS上に順次転写されていく。
この際、各色の作像動作は、そのトナー像が搬送されてくる記録シートSの同じ位置に重ねて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
【0022】
各色のトナー像が転写された記録シートSは、転写ベルト103により定着部80にまで搬送されて、ここで高熱で加圧されて記録シートS表面のトナー粒子がシート表面に熔融付着して定着し、その後、排紙トレイ81上に排出される。
図2は、上記記録シート搬送部100の構成を示す斜視図である。同図に示すように記録シート搬送部100は、転写ベルト103と、同ベルトが張架される一対のローラ(駆動ローラ101,支持ローラ102)と、駆動ローラ101を駆動するモータ109と、転写ベルト103を感光体ドラム41C〜41Kに圧接する圧接ローラ104a〜107a,104b〜107bなどから構成されている。
【0023】
圧接ローラ104a〜107a、104b〜107bは、図示しないフレームに回転自在に軸支されており、そのローラ周面で記録シートSの搬送域を外れた転写ベルト103の両縁部を感光体ドラム41C〜41K方向に圧接している。
このような構成において転写ベルト103を駆動させると、感光体ドラム41C〜41Kがこれに合わせて従動するため、転写ベルト103の搬送速度と各感光体ドラム41C〜41Kの周速を一致させることが可能となる。
【0024】
なお、各感光体ドラム41C〜41Kの側方には、走査ビームによる感光体ドラム41C〜41Kへの主走査方向の書込み開始位置を決定するためのSOSセンサ48C〜48Kが設けられている。
また、転写ベルト103の下流側の上方には、3個の位置ずれ検出器RS1,RS2,RS3が主走査方向(搬送方向と直交する方向)に1直線上に配設されており、これにより転写ベルト103の両端部付近及び中央部に転写された各色の十字のレジストマークの位置ずれ量を検出するようになっている。
【0025】
図3は、位置ずれ検出器RS1の構成を示す図である。同図に示すように位置ずれ検出器RS1は、凸レンズ120とCCDラインセンサ121で構成される。CCDラインセンサ121のCCD画素122は、主走査方向に配列されており、レジストマークの中心点(十字の交点)の画像が、凸レンズ120により集光されて、所定のCCD画素122により検出される。どのCCD画素122が検出したかにより、レジストマークの中心点の主走査方向の位置を知ることができるので、制御部30は、レジストマーク111Cと111Mの中心点の位置の差から、レジストマークの主走査方向における位置ずれ量を求める。他の位置ずれ検出器RS2、RS3も同様な構成をしているので、その説明を省略する。
【0026】
図4は、転写ベルト103上に形成されたシアンのレジストマーク111C〜113Cとマゼンタのレジストマーク111M〜113Mの位置ずれの例を示す図である。
主走査方向の位置ずれ量d1〜d3は、上述したように各位置ずれ検出器RS1〜RS3のCCDラインセンサ121からの検出信号(位置信号)により求められる。また、各レジストマークの副走査方向(搬送方向)の位置ずれ量は、本実施の形態では、各位置ずれ検出器RS1〜RS3によるレジストマークの検出の遅延時間t1〜t3として求めている。
【0027】
各色の転写画像の位置ずれの種類には、スキュ、ボウ、倍率変動、レフトマージン、トップマージンの5種類のものが考えられる。
スキュは、レーザビームの走査ラインが主走査方向に平行にならない場合に生じ、上記t1がt3に等しくないとき場合にスキュであると判断される。
ボウは、レーザビームによる走査ラインが湾曲している場合に生じ、上記スキュの補正をしたにもかかわらず、t2がt1及びt3に等しくならない場合にボウであると判断される。
【0028】
倍率変動による位置ずれは、熱膨張などに起因して光学系の位置関係が変化し、ポリゴンミラーのミラー面から感光体ドラム表面までの光路長が変動してその主走査方向の走査幅が変化することによって生じる。すなわち、レーザビームはポリゴンミラーにより扇状に走査されるため、光路長が長くなると感光体ドラム上の走査幅が大きくなって倍率を大きくしたのと同じ結果になり、反対に光路長が短くなると倍率が小さくなり、この倍率が各色ごとに異なることにより書き込み位置にずれが生じ色ずれの原因となる。
【0029】
図4ではシアンのレジストマーク111Cと113Cの中心間距離Lcと、マゼンタのレジストマーク111Mと113Mの中心間距離Lmが異なるとき、シアンとマゼンタの主走査方向の走査幅が異なるので、倍率変動による位置ずれが生じたと判断される。なお、この中心間距離Lc、Lmは、位置ずれ検出器RS1、RS3間の距離に、CCDラインセンサ121からの位置信号により求められた基準検出位置とのずれ量を加算もしくは減算することにより容易に得られる。
【0030】
また、レフトマージンの位置ずれは、各色の画像形成位置が主走査方向にずれることであり、図ではd3が0でないときに当該位置ずれが発生していると判断される。
さらに、トップマージンの位置ずれは、各色の副走査方向の画像形成位置がずれることであり、スキュ補正後もなお、t1(t3)が0でないときに当該位置ずれが発生していると判断される。
【0031】
なお、これらの5種類の位置ずれの補正方法については後述する。
〔制御部30の構成〕
次に、図5を参照して複写機1内に設置された制御部30の構成を説明する。
同図に示すように、制御部30は、主にCPU31と、画像処理部32、画像メモリ33、位置ずれ補正部34、レーザダイオード駆動部35、RAM36、ROM37およびEPROM38とから構成される。
【0032】
画像処理部32は、原稿をスキャンして得られたR,G,Bの電気信号をそれぞれ変換して多値デジタル信号からなる画像データを生成し、さらにシェーディング補正やエッジ強調処理などの補正を施した後、C,M,Y,Kの再現色の画像データを生成して画像メモリ33に出力する。
画像メモリ33は、上記画像データを各再現色ごとに格納する。
【0033】
位置ずれ補正部34は、CPU31からの指示に従って、画像データの画素ごとの格納位置を変更し、あるいは書込みのタイミングを調整して上述の各位置ずれ補正を実行する。
レーザダイオード駆動部35は、上記補正された画像データに基づき各レーザダイオード46C〜46Kを駆動する。
【0034】
RAM36は、各種の制御変数および操作パネル90から設定されたコピー枚数や倍率などのコピーモードを一時記憶する。
ROM37は、イメージリーダ部10におけるスキャン動作やプリンタ部20における画像形成動作に関するプログラムおよび画像の書込み位置補正のためのプログラムなどのほか、各色のレジストマークの印字用データが格納されている。
【0035】
EPROM38には、シアンの転写位置と他の再現色の転写位置間における転写ベルト103の変形量や各色の位置ずれ補正量などが格納される。
CPU31は、各種センサの入力を受ける一方、ROM37から必要なプログラムを読み出して、画像処理部32、画像メモリ33、位置ずれ補正部34における画像データの処理内容を制御し、あるいはイメージリーダ部10、プリンタ部20の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑な複写動作を実行させる。
【0036】
図6は、上記位置ずれ補正部34およびレーザダイオード駆動部35の構成を示すブロック図である。
同図に示すようにこの位置ずれ補正部34は、アドレス変更部341、補正画像格納部342、同期調整部343とから構成される。
アドレス変更部341は、CPU31からの補正量データ1に基づいて画像データの画素の格納位置(アドレス)を必要に応じて変更して出力するものであって、各再現色に対応してアドレス変更回路341C〜341Kを備える。
【0037】
補正量データ1は、スキュ補正量およびボウ補正量に関するデータからなり、このアドレス変更回路341により、スキュ補正とボウ補正が実行される。
また、補正画像格納部342は、上記各アドレス変更回路341C〜341Kから出力された各再現色の画像データを格納する補正画像メモリ342C〜342Kを備える。
【0038】
同期調整部343は、CPU31からの補正量データ2、レジストローラ53の駆動開始を示す先端レジストローラ信号(垂直同期信号)およびSOSセンサ48C〜48Kからのビーム検出信号(水平同期信号)に基づき、各補正画像メモリ342C〜342Kから1走査ラインずつ画像データを読み出し、タイミングを取りながらレーザダイオード駆動部35に出力するものであって、各再現色ごとの同期回路343C〜343Kを備える。
【0039】
補正量データ2は、トップマージンおよびレフトマージンの各位置ずれ補正量および倍率変動に関するデータからなり、同期調整部343によりこれらの位置ずれが補正されることになる。
なお、各補正量1,2は、上記位置ずれ検出器RS1〜RSによって検出された各色のレジストマークの位置ずれ量と転写ベルト103の変形量に基づいてCPU31で算出される。
【0040】
このように位置ずれ補正のため、転写ベルト103の変形量を考慮するのは、以下の理由による。
すなわち、タンデム型の複写機にあっては、4個の感光体ドラム41C〜41Kを搬送方向に沿って配設するため、転写ベルト103の搬送方向の長さが長くならざるを得ず、各所の負荷や張力の不均一により不規則な変形(歪)が生じ、この歪量が各色の転写位置に異なる。
【0041】
位置ずれ量検出の際、各レジストマークは、転写ベルト103に直接転写されるので、位置ずれ検出器RS1〜RS3によって検出されるレジストマークの位置ずれ量は、上記転写ベルト103の変形量が付加された位置ずれ量が検出される結果となる。
特に、本実施の形態のように転写ベルトを駆動して感光体ドラムを従動させる駆動方式の場合には、感光体ドラムから受ける負荷のため転写ベルトの変形量は増大する。
【0042】
図7は、このような転写ベルト103の変形の様子を説明するための模式図である。図7(a)は、装置に組み込む前の転写ベルト103の形状であり、これを駆動ローラ101、支持ローラ102に張架すると、図7(b)に示すように矢印A方向に張力が生じるため転写ベルト103の幅が中央付近でやや細くなる。これをさらに駆動ローラ101で矢印B方向に駆動すると、図7(c)に示すように搬送方向に沿って不規則な変形を生じる。上述したように転写ベルト103は、その両縁部において圧接ローラ104a〜107a,104b〜107bにより感光体ドラム41C〜41Kに圧接されているため、その部分で各感光体ドラムから搬送方向と逆方向の負荷を受け、この負荷が転写ベルト103の上流にいくほど蓄積されていくので、その湾曲状の変形が大きくなっている。
【0043】
従って、例えば上流側のシアンの転写位置で直線図形130を正確に転写したとしても、その図形が搬送方向の下流側にいくにつれて、転写ベルト103の変形の復帰と共に変化し、位置ずれ検出器RS1〜RS3による検出位置付近では、130’に示すように湾曲した図形となってしまう。
図8(a)は、このような転写ベルト103の湾曲状の歪みの変化の状態を誇張して示している。なお、同図および次の図8(b)においては、簡略化のため圧接ローラ104a〜107a,104b〜107bなどの図示は省略されている。
【0044】
一方、記録シートSは、転写ベルト103の変形にほとんど影響されないので、例えば、シアンの転写位置記録シート上に転写された曲線図形131は、図8(b)に示すように記録シートが下流に移動しても変形しない。
したがって、従来の転写ベルト103上のレジストマークの位置ずれ量のみを基準として色ずれ補正する場合においては、転写ベルト103の変形分だけ余分に補正(過補正)することになり、完全な色ずれ防止は不可能となる。
【0045】
そこで、EPROM38(図5)に、予め、位置ずれの基準となるシアンの画像の転写位置と、他の3色の画像転写位置間の転写ベルト103の変形量(主走査方向および副走査方向における変化量)を格納しておき、位置ずれ補正時において、CPU31は、各位置ずれ検出器RS1〜RS3によって検出された位置ずれ量から上記対応する変形量を差し引いて真の位置ずれ量を求め、EPROM38に格納し、これらの値から各位置ずれ補正における補正量を求めるするようにしている。
【0046】
なお、この転写ベルト103の各色の転写位置ごとの変形量は次のようにして容易に求めることができる。
例えば、シアンとマゼンタの転写位置間のベルト変形量を求める場合には、実際にシアンとマゼンタのレジストマークを記録シートS上に形成し、この記録シート上のレジストマークを各位置ずれ検出器RS1〜RS3で検出して、上記転写ベルト103上の位置ずれ量d1〜d2、t1〜t3に相当する位置ずれ量d1’〜d3’、t1’〜t3’を検出する。
【0047】
これらの値は、ベルトの変形に依存しない真の位置ずれ量であるから、転写ベルト103上に形成されたレジストマークの位置ずれ量d1〜d2、t1〜t3から、当該位置ずれ量d1’〜d2’、t1’〜t3’をそれぞれ差し引くことにより転写ベルト103のシアンの転写位置からマゼンタの転写位置までに転写ベルト103に生ずる主走査方向および副走査方向における変形量(この場合、副走査方向のベルト変形量は時間の単位で表されるので、厳密には「変形量」とは言えないが、搬送速度が一定であり長さの単位と一対一の関係にあるので、ここでは便宜上、「変形量」と総称する。)を求めることができる。
【0048】
このようにしてシアンとマゼンタの転写位置間における各変形量をそれぞれΔdM1〜ΔdM3、ΔtM1〜ΔtM3とし、同様にしてシアンの転写位置とイエロー、ブラックの転写位置間の変形量ΔdY1〜ΔdY3、ΔtY1〜ΔtY3、ΔdK1〜ΔdK3、ΔtK1〜ΔtK3を求め、これらの値をEPROM38に格納しておく。
【0049】
なお、シアンの画像を基準にして他の3色の位置ずれを補正することにより各色間の色ずれは防止することはできるが、基準となるシアンの画像自体に極端なスキュやボウが発生している場合には、色ずれは防止できたとしても、全体として画像が歪むこととなり、画像の再現性が悪くなる。
そこで本実施の形態では、シアンの画像自体の位置ずれ補正も実行するようにしている。この場合にはもちろん他色のレジストマークとの相対的な位置ずれ量の検出により補正を実行できないので、例えば、予め設定された基準値とシアンのレジストマークの検出値との差異に基づき主走査方向と副走査方向におけるレジストマークの位置ずれ量を求める。そして、この位置ずれ量からベルト変形量を差し引いて真の位置ずれ量を算出する。この際のベルト変形量は、例えば、先端レジストローラ信号を受信から、シアンのレジストマークが各位置ずれ検出器RS1〜RS3で検出されるまでに要した時間を、当該レジストマークを記録シートSに転写した場合と転写ベルト103に転写した場合とでそれぞれ求め、これらの差分から副走査方向のベルト変形量ΔtC1〜ΔtC3を求め、また、主走査方向のベルト変形量ΔdC1〜ΔdC3についても、記録シートに形成されたレジストマークの中心点の各検出位置と、転写ベルトに転写されたレジストマークの中心点の検出位置の差分から求めることができる。
【0050】
上述のようにして求められた、各再現色ごとの真の位置ずれ量は、各色に対応してEPROM38内のテーブルに格納される。
CPU31は、当該真の位置ずれ量から上述の補正量データ1、2を生成して位置ずれ補正部34に送信する。これによりスキュおよびボウの補正が、アドレス変更部341において画像データの画素ごとの格納位置を変更することにより実行され、トップマージン、レフトマージンおよび倍率変動の補正が、同期調整部343によってレーザ光による書込み開始のタイミングを調整することにより実行される。
【0051】
ここで、アドレス変更部341による具体的な補正内容をマゼンタの画像のボウ補正を例にして説明する。なお、説明の簡略化のため主走査方向の位置ずれ(レフトマージン、倍率変動)はないものとして、記録シートSに図9に示すようにシアンとマゼンタの初期画面(図では直線)135C、135Mが形成された場合について説明する。
【0052】
同図において、T1〜T3は、スキュ補正後の各位置ずれ検出器RS1〜RS3による検出時間の差から上述の変形量を差し引いた真の位置ずれ量を示している。この段階で、T1=T3になっているので、図9のようにマゼンタの画像135Mにボウが発生している場合には、T2<T1(=T3)となる。
CPU31は、ここで、T1−T2=ΔTを求め、このΔTと転写ベルト103の搬送速度vからボウ中央部の位置ずれ量を長さの単位で示されるΔH(=v・ΔT)に換算し、その値をボウ補正量として、アドレス変更部341のアドレス変更回路341Mに送る。アドレス変更回路341Mは、このボウ補正量ΔHに基づいて、画像メモリ33内のシアンの画像データの画素ごとの格納位置を変更して、補正画像メモリ342Mに格納させる。
【0053】
図10は、この補正画像の生成の様子を模式的に示す図である。
左上の140は、画像メモリ33に格納されているマゼンタの直線の画像データの配列を示す図である(各○印は画素を示す)。この画素配列のまま直線の図形の前後の図形を記録シートS上に形成すると、上の列から順に走査ラインとして読み出されて画像が形成されが、ボウの発生により走査線が湾曲しているので、左下の141に示すような図形が形成される。そこで、画像データのメモリ上の格納位置をアドレス変更回路341Mにより並び変えて右上の150に示すように、主走査方向(図の水平方向)の中央部分の画素の位置をボウが形成される方向と反対方向にずらして補正画像を形成しておけば、この画像データを1走査ライン分ずつ読み出して画像を形成したときに、その下の151に示すようにほぼ直線状に再現され、これによりボウ補正が行われる。
【0054】
各画素を副走査方向にずらす量は、上記ボウ補正量ΔHによって決定される。再現された画像における各画素間の距離をh(例えば、400dpiの密度で画像が再現されるとすれば、hは約64μm)とすれば、中央部の画素はΔH/hだけ画素の位置が副走査方向にずれて格納される。その両側の画素も全体に転写ベルトの湾曲に相似な湾曲を描くように、副走査方向のアドレスが変更される。この各画素のアドレスの変更量については、当該ΔHの大きさに応じてテーブルなどに予め格納されており、これにより各画素の格納位置が決定され補正画像が生成される。
【0055】
なお、他の位置ずれの補正については、次のようにして実行される。
スキュ補正の場合には、上記ボウ補正と同じ手法により、当該傾きの生じている方向と副走査方向の逆方向に逆に傾きが生じるようにマゼンタの画像データの画素の配列を変更して補正画像を生成することにより実行される。
倍率変動に関しては、各画素の画像信号を出力する間隔(画素クロックのピッチ)を同期回路343Mで調整することにより補正できる。マゼンタの画像がシアンの画像に比べてm倍だけ主走査方向に拡大されている場合には、前記マゼンタの画像出力の際の画素クロックのピッチを1/m倍することにより補正が可能となる。
【0056】
また、レフトマージンの位置ずれが生じた場合には、同期回路343MがSOSセンサ48MからSOS信号を受けてレーザドライバ35Mに画像信号を送り出すタイミングを、CPU31から受けた主走査方向の真の位置ずれ量だけ早く(もしくは遅く)画像を書き出すように制御することにより容易に補正できる。
さらに、トップマージンの補正は、上記傾き補正やボウ補正が実行された後に実行され、この時点で、マゼンタの図形は図9に破線に示すような直線図形に形成され、T1=T2=T3=Tcとなっているので、今度は、マゼンタの画像の作像のタイミングを当該補正量Tcだけ早く(マゼンタの画像がシアンの画像より下流側に形成される場合にはTcだけ遅く)することによりトップマージンの位置ずれを解消させることができる。
【0057】
上述のような位置ずれ補正をさらにシアンとイエロー、シアンとブラックの間で行うことによりシアンを基準として色ずれのないフルカラー画像を再現することが可能となる。
次に、上記各位置ずれの補正量を求める動作を図11、図12のフローチャートに基づき説明する。
【0058】
図11は、シアンの画像の位置ずれを補正した後、当該シアンの画像を基準として他のマゼンタ、イエロー、ブラックの画像の各位置ずれの補正量を求める場合の基本フローチャートを示す。このような補正量を求める処理は、通常、工場からの出荷時や、ユーザへの装置納入後のメンテナンスの際に、作業員やサービスマンによって実行される。
【0059】
まず、シアンとマゼンタのレジストマークの画像を同期を取って、転写ベルト103に形成させる(ステップS1、以下、このように転写ベルト103上へのレジストマークの形成を単に「レジ画像出し」という。)。そして、当該2色のレジストマークの転写ベルト103上での位置合わせ(レジ合わせ)を実行する(ステップS2)を行う。
【0060】
図12は、このレジ合わせの手順を示すフローチャートである。
当該レジ合わせ処理は、位置ずれ検出器RS1〜RS3で検出される主走査方向の位置ずれ量d1〜d3、副走査方向の位置ずれ量t1〜t3に基づき、▲1▼スキュ、▲2▼ボウ、▲3▼倍率、▲4▼レフトマージン、▲5▼トップマージンの順で補正を行いつつレジ合わせを実行するが、ここでの「補正」は、転写ベルト103上の補正であり、真の補正ではないので、真の補正と区別するため以下「仮補正」という。
【0061】
まず、スキュの仮補正を実行する(ステップS101)。このスキュ仮補正は、位置ずれ量t1とt3が等しくなるようにマゼンタのレジストマークの画像データの各画素の格納位置を、スキュの方向と逆に傾くように副走査方向に所定量移動することにより行われる。そしてシアンのレジストマークと仮補正後のマゼンタのレジストマークの画像出しを行う(ステップS102)。
【0062】
次に、この画像出しされたレジストマークの位置ずれ量を検出し、これに基づきボウの仮補正を実行する(ステップS103)。この時点で、t1=t3となっているので、t2=t1(=t3)となるように上述した方法によりマゼンタの画像データについてボウの補正画像を作成して、シアンのレジストマークと共に仮補正後のマゼンタのレジストマークの画像出しを実行する(ステップS104)。
【0063】
この画像出しされたレジストマークの位置ずれ量を検出し、その値から倍率変動を求めこれにより倍率ずれの仮補正を実行し(ステップS105)、画像出しを実行する(ステップS106)。この倍率仮補正は、上述したように画素クロックのピッチを変更することによりなされる。
さらに、この画像出しされたレジストマークの位置ずれ量に基づき、レフトマージンの仮補正を行い(ステップS107)、主走査方向の書き出しのタイミングを調整して画像出しを実行する(ステップS108)。
【0064】
最後に、この画像出しされたレジストマークの位置ずれ量に基づき、トップマージンの仮補正を行い(ステップS109)、レジ合わせを終了する。
図11に戻り、上記レジ合わせ処理の後、画像出しを行ってレジストマークの位置ずれ量を検出し、まだ位置ずれが残っている場合には再度ステップS2に戻ってレジ合わせ処理を繰り返す。
【0065】
ステップS3において最終的にシアンとマゼンタのレジストマークの位置ずれが解消された場合には、EPROM38に格納されているシアンとマゼンタの転写位置間におけるベルト変形量のデータを読み出して、レジ合わせ処理において各位置ずれの仮補正の際に検出した位置ずれ量から、対応する変形量を減算して真の位置ずれ量を算出し、これにより該当する補正量を求めてEPROM38に記憶させる(ステップS4、S5)。
【0066】
上記ステップS1〜ステップS5までの補正量を求める動作を、以下シアンとイエローおよびシアンとブラックについても同様に実行して(ステップS6〜S10、ステップS11〜S15)、各位置ずれの補正量を求める動作を終了する。
以後、原稿をイメージリーダ部10によって読み取って得られた画像データは、上記正確な補正量に基づいて各色の位置ずれを補正された後、記録シート上に転写されるので、転写ベルト103の変形に影響されない色ずれのない再生画像を得ることが可能となる。
【0067】
〔変形例〕
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考えることも可能である。
(1)図12のレジ合わせ処理のフローチャートでは、スキュ仮補正、ボウ仮補正、倍率仮補正、レフトマージン仮補正、トップマージン仮補正の各仮補正を実行する度に画像出しを実行して、その都度レジストマークの位置ずれ量を検出してから次の仮補正を実行するようにした。これにより各仮補正における位置ずれ量が確実に把握できるという利点がある。
【0068】
しかし、最初の画像出しの際に得られ主走査方向の位置ずれ量(t1〜t3)と副走査方向の位置ずれ量(d1〜d3)に基づいて、各仮補正量を演算により求めることも可能である。このことを図4を参照にして、マゼンタの画像の位置ずれ補正を例にして説明すれば、まず、t1とt3との差およびレジストマーク11M、113Mの中心間距離Lmにより、一方のレジストマーク111Mを基準にした場合の画像の傾き角が算出され、これによりスキュ仮補正後の中央のレジストマーク112Mの位置も計算でき、そのときのt2の値も算出できる。これによりボウの位置ずれ量が容易に求まる。また、スキュ仮補正後のレジストマーク113Mの位置も分かるので当該仮補正後のd3、すなわちレフトマージンの位置ずれ量も求めることができる。トップマージンの位置ずれ量はt1の値をそのまま利用でき、また、スキュ仮補正後もLmは変化しないと考えられるので、このLmとLcにより倍率仮補正もできる。
【0069】
これらの位置ずれ量から該当するベルト変形量を差し引くことにより、真の位置ずれ量を算出し、これらから各位置ずれ補正のための補正量を演算できる。このような方法による場合には、図12に示したフローチャートの実行を不要とすることができる。
(2)上記実施の形態においては、スキュ、ボウ、倍率、レフトマージン、トップマージンの全てについて、ベルト変形量による修正を施して、真の位置ずれ量を求めたが、必ずしも全てについてそのようにする必要はなく、例えば、上述の従動式の感光体ドラム駆動においては、特に湾曲変形が顕著であるため、ボウ補正の場合のみ転写ベルトの変形量に基づいて修正を行うようにしてもよい。
【0070】
(3)また、上記実施の形態においては、ベルト変形量をレジストマークを転写ベルトに直接転写した場合と、記録シートに転写した場合との位置ずれ量の差分により求めたが、出荷前に予め駆動時における転写ベルトの各点の位置の変化をモニターして解析し、これによりベルトの所定位置での変形量を正確に求めることも可能である。
【0071】
しかし、本実施の形態によれば、容易に転写ベルトの変形量を求めることができるので、ユーザーへの納入後に経時的劣化などにより転写ベルトの変形量が変化したときに、サービスマンが容易に当該変形量を測定しなおすことができ、事後のメンテナンスが容易となる利点がある。
(4)また、上記実施の形態においては、スキュ補正、倍率補正について画像の補正や画素クロックの変更など電気的な処理によって補正したが、例えば、作像ユニット内のポリゴンミラーのミラー面や折り返しミラーの設置角度や位置を微調整することによりある程度の補正は可能である。しかし、上述のような電気的補正方法によれば画素単位で位置ずれが正確に補正できるので極めて高精度で補正できる。
【0072】
(5)さらに、上記実施の形態においては、基準となるシアンの画像の位置ずれを補正した後に、他のマゼンタ、イエロー、ブラックの位置ずれを補正したが、シアンの作像ユニットに精度の高いものを使用すれば、このシアン画像の補正を不要とすることができるし、また、シアンの画像補正をしなくとも少なくとも色ずれを防止することは可能である。
【0073】
(6)また、上記実施の形態においては、感光体ドラムを転写ベルトに従動させる方式の複写機について説明したが、反対に転写ベルトを感光体ドラムに従動させるものでもよいし、それぞれが独立して駆動されるものでもよい。なお、採用する駆動方式により転写ベルトの変形状態は異なるが、上述した方法により補正に必要な変形量を容易に求めることができる。
【0074】
(7)上記実施の形態では、フルカラーのタンデム型複写機について説明したが、作像ユニットが1個のみの単色の複写機であってもよい。この場合にはもちろん色ずれの問題は生じないが、単色の場合であっても上述のようにして書込み位置を補正することにより直線性に優れた原稿に忠実な複製画像を形成することが可能となる。
【0075】
また、本発明は、複写機に限らず、レーザプリンタなど転写ベルトを利用する全ての画像形成装置に適用可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、転写ベルト上に形成されたレジストマークの位置ずれ量を検出すると共に、この位置ずれ量を転写ベルトの変形量に基づいて修正して像担持体への画像書込み位置の補正量を求め、この補正量に基づき画像書込み手段の書込み位置を補正するようにしているので、転写ベルトの変形に影響されない正しい補正量に基づいて書込み位置の補正が可能となり、再現画像の質が向上する。
しかも、転写ベルトの変形量は、転写材を搬送してレジストマークを当該転写材に転写したときの位置ずれ量と、転写材を搬送せずに転写ベルト上にレジストマークを転写したとき位置ずれ量との差分により求めるようにしているので、上記位置ずれ量の修正に必要な転写ベルトの変形量を容易に求めることができる。
【0077】
また、本発明によれば、上記補正量に基づき、入力された画像データの画素の位置を変更して補正画像を生成して、この画像データに従って、像担持体に画像を形成するので、画素単位で高精度の位置ずれ補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型複写機の構成を示す図である。
【図2】上記複写機内の記録シート搬送部の構成を示す斜視図である。
【図3】レジストマークの位置ずれ検出器の構成を示す図である。
【図4】転写ベルト上に形成されたレジストマークの位置ずれの例を示す図である。
【図5】上記複写機内に設置される制御部のブロック図である。
【図6】上記制御部における位置ずれ補正部とレーザダイオード駆動部のブロック図である。
【図7】転写ベルトの変形に伴って、当該転写ベルトに転写された直線図形がどのように変形するかを示す図である。
【図8】転写ベルトに生ずる変形の様子および記録シート上に形成された図形の状態を示す図である。
【図9】記録シートに形成されたマゼンタの初期画像にボウが生じている例を示す図である。
【図10】画像データの画素ごとの格納位置を補正することによりボウ補正のための補正画像を作成する様子およびその出力画像を示す図である。
【図11】各再現色の書込み位置の補正量を求めるための処理を示すフローチャートである。
【図12】図11におけるレジ合わせ処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 イメージリーダ部
20 プリンタ部
30 制御部
31 CPU
32 画像処理部
33 画像メモリ
34 位置ずれ補正部
35 レーザダイオード駆動部
36 RAM
37 ROM
38 EPROM
100 記録シート搬送部
103 転写ベルト
341 アドレス変更部
342 補正画像格納部
343 同期調整部

Claims (2)

  1. 画像書込み手段によって像担持体に形成した画像を、転写ベルトにより搬送される転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    レジストマーク用画像データを格納する第1の記憶手段と、
    前記レジストマーク用画像データに従って転写ベルト上に形成されたレジストマークの位置ずれ量を検出する検出手段と、
    転写ベルトの変形量を記憶する第2の記憶手段と、
    前記レジストマークの位置ずれ量を前記転写ベルトの変形量に基づいて修正し、像担持体への画像書込み位置の補正量を求める補正量決定手段と、
    前記補正量に基づき前記画像書込み手段の書込み位置を補正する画像書込み位置補正手段と、
    を備え
    前記転写ベルトの変形量は、転写材を搬送してレジストマークを当該転写材に転写したときの位置ずれ量と、転写材を搬送せずに転写ベルト上にレジストマークを転写したときの位置ずれ量との差分により求められることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像書込み位置補正手段は、
    前記補正量に基づき、入力された画像データの画素の位置を変更して補正画像を生成する補正画像生成手段と、
    前記補正画像を記憶する補正画像記憶手段とを備え、
    前記画像書込み手段は、前記補正画像記憶手段の画像データに従って像担持体に画像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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