JP4899302B2 - カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法 - Google Patents

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この発明は中間転写ベルトと複数の感光体ドラムとを有した色ずれ補正機能付きのタンデム型のカラープリンタや複写機、これらの複合機等に適用して好適なカラー画像形成装置及びカラー画像作成方法に関するものである。
近年、タンデム型のカラープリンタや複写機、これらの複合機等が使用される場合が多くなってきた。これらのカラー画像形成装置ではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)色用の各々の露光手段、現像装置、感光体ドラムと、中間転写ベルト及び定着装置とを備えている。
例えば、Y色用の露光手段ではカラー用の画像情報に基づいて感光体ドラムに静電潜像を描くようになされる。現像装置では感光体ドラムに描かれた静電潜像にY色用のトナーを付着してカラートナー像を形成する。感光体ドラムはトナー像を中間転写ベルトに転写する。他のM、C、BK色についても同様の処理がなされる。中間転写ベルトに転写されたカラートナー像は用紙に転写された後に定着装置によって定着される。
ところで、この種のカラー画像形成装置によれば、中間転写ベルトに色ずれ無くカラートナー像を形成しなければならない。色ずれ無く重ね合わされたカラートナー像を用紙に転写するためである。色ずれは、各画像形成ユニットにおける光学系の走査レンズの屈折特性の不均一や、反射ミラー等の角度調整の不十分、更には、温度や湿度変化による各位置決め部材の膨張による変位等により発生すると考えられる。このような色ずれは、感光体ドラムへのレーザビームの書込み位置が画像形成ユニット毎に異なることにより起因するものである。
図11は従来例に係るカラーレジストマーク検知例を示す図である。図11において、中間転写ベルト6にはカラー用の画像情報に基づく色画像を形成する前に、定期又は不定期に「カラーレジストマーク検知」と呼ばれる処理がなされる。この検知処理では反射型のフォトセンサ(以下でレジストセンサともいう)12Aや12Bなどを用いて中間転写ベルト6上の「フ」字状のカラーレジストマーク(以下で単にレジストマークCRともいう)がアナログ電圧として検出される。
このとき、フォトセンサ12A等の発光素子から出射した光は、例えば、中間転写ベルト6上のレジストマークCRによって吸収や、拡散がなされる。この処理では中間転写ベルト6から反射してくる光を検出することによりレジストマークCRのマーク位置(エッジ又は重心)を検出するようになされる。位置検出データは図示しないRAM等の記憶手段に記録される。その後、記憶手段から位置検出データが読み出されてBK色のレジストマークCRに対するY、M、C色の各々のレジストマークの色ずれ量が算出され、この色ずれ量を無くすようにトナー像を重ね合わせるような色ずれ補正処理が実行される。露光手段は、例えば、各色毎に書き出しタイミング等を調整する。
従来方式に係る書き出しタイミングToの調整方法によれば、図11に示すBK色を基準とした場合に、ある時刻t1からレジストセンサ12A等がBK色のレジストマークCRを検出するまでの経過時間tkと、例えば、BK色に重ね合わせるC色のレジストマークCRを検出するまでの経過時間tcの差(tc−tk)が求められる。この経過時間の差(tc−tk)と、各色の基準(書き出し)タイミングTbとの差をSとしたとき、(1)式、すなわち、
S=Tb−(tc−tk) ・・・・・・・・(1)
が求められる。そして、BK色以外のC色、M色、Y色のレジストマークCRを形成する書き出しタイミングToを差Sだけ補正するようになされる。補正前の書き出しタイミングをToとし、補正後の書き出しタイミングをTnとすると、(2)式、すなわち、
Tn=To+S ・・・・・・・・(2)
が求められる。S=0でTn=Toである。このように、BK色以外のC色、M色、Y色の書き出しタイミングをToからTnへ変更することで、意図する位置に各色の画像を形成できるようになる。
なお、特許文献1には、複写機やレーザプリンタに適用可能な位置ずれ補正機能を有した画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、速度変動検出手段及び位置ずれ量取得手段を備え、速度変動検出手段は、速度変動検出用マークを検出し、このマーク検出によってレジストマーク転写面の走行速度の変動量を検出し、位置ずれ量取得手段はレジ合わせ用マークを検出し、速度変動量の検出結果と、レジストマークの検出結果とに基づいて真の位置ずれを求める。この真の位置ずれ量に基づいて画像書込み位置の補正を実行する。このように装置を構成すると、各色の画像が正しい位置に形成されて色ずれのない優れた再現画像を形成できるというものである。
特開平11−231586号公報(第3頁 第5図)
ところで、従来方式のタンデム型のカラー画像形成装置によれば、以下のような問題がある。
i.レジストマークCRを利用した色ずれ補正方法において、中間転写ベルト6上に形成された各色のレジストマークCRの通過時間がレジストセンサ12A等により検出される。その後、位置検出データに基づいて各色のレジストマークCRの間隔が測定され、そのマーク間隔をある基準値と比較することによって、(1)式により色ずれ量Sが算出される。
従って、中間転写ベルト6上に画像が形成される位置におけるベルト移動速度と、レジストセンサ12Aで中間転写ベルト6上の画像を読み取る位置におけるベルト移動速度の間に速度差が生じると、実際に中間転写ベルト6上に形成されたレジストマークCRの間隔と、レジストセンサ12Aで検出した通過時間から算出したレジストマークCRの間隔とが異なるおそれがあり、色ずれ量の正確な検出の妨げとなる。
ii.特許文献1に見られる画像形成装置によれば、突発的な速度変動に対処するために、速度変動検出用マークと、レジスト合わせ用マークとを別々に転写ベルトに形成し、レジストマーク転写面の走行速度の変動量を常に速度変動検出手段によって検出しなければならない。従って、色ずれ補正処理が複雑になったり、制御系の負担が重くなるおそれがある。また、2種類のレジストマークを形成することから、センサ数が多くなったり、トナー消費量が増加したり、コストアップになるおそれがある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、像形成体の移動速度差の影響の無い色画像の経過時間情報に基づいて高精度な色ずれ補正を実行できるようにしたカラー画像形成装置及びカラー画像作成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るカラー画像形成装置は、複数の色ずれ補正用のトナー像を色毎に形成する各色用の像形成体を有し、所定の速度で移動可能な画像転写手段上に、各色用の像形成体毎に形成された当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を転写する画像形成手段と、この画像形成手段によって画像転写手段上に形成された同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔を検出する第1の検出手段と、画像形成手段によって画像転写手段上に形成された各色の色ずれ補正用のトナー像の通過時刻を所定位置で検出する第2の検出手段と、同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔をdとし、当該同色の色ずれ補正用のトナー像の基準間隔をDとし、当該トナー像の形成間隔dと基準間隔Dとの間隔ずれ量をEとしたとき、検出された同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔dと予め設定された基準間隔Dに基づいて間隔ずれ量Eを、次式、すなわち、E=(D−d)/Dにより算出し、かつ、色ずれ補正用のトナー像を形成するための画像データを像形成体に書込む際の基準書込みタイミングとなる基準時刻から当該色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を色毎に算出し、当該算出結果に基づいて基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を測定する制御手段とを備え、この制御手段は、各色の経過時間情報を補正するための補正係数を(1+E)としたとき、間隔ずれ量Eに基づいて補正係数(1+E)を演算し、測定された基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔に、演算された補正係数(1+E)を乗算することにより基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を補正し、補正後の基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔と当該色ずれ補正用のトナー像の基準書込みタイミングとの差を演算し、差を無くすように当該色ずれ補正用のトナー像の書込みタイミングを制御して色ずれ補正を実行することを特徴とするものである。
本発明に係るカラー画像形成装置によれば、画像形成手段は、所定の速度で移動可能な画像転写手段上に各色用の像形成体毎に形成された当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を転写する。第1の検出手段は、画像形成手段によって画像転写手段上に形成された同色色ずれ補正用のトナー像の形成間隔を検出する。第2の検出手段は、画像形成手段によって画像転写手段上に形成された各色の色ずれ補正用のトナー像の通過時刻を所定位置で検出する。これを前提にして、制御手段は、第1の検出手段から同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔情報を入力すると共に、第2の検出手段から各色の色ずれ補正用のトナー像の通過時刻情報を各々入力する。
制御手段は、同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔をdとし、当該同色の色ずれ補正用のトナー像の基準間隔をDとし、間隔ずれ量をEとしたとき、同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔dと予め設定された基準間隔Dに基づいて間隔ずれ量Eを、次式、すなわち、E=(D−d)/Dにより算出し、かつ、色ずれ補正用のトナー像を形成するための画像データを像形成体に書込む際の基準書込みタイミングとなる基準時刻から当該色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を色毎に算出し、当該算出結果に基づいて基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を測定する。更に制御手段は、各色の経過時間情報を補正するための補正係数を(1+E)としたとき、間隔ずれ量Eに基づいて補正係数(1+E)を演算する工程と、測定された基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔に、演算された補正係数(1+E)を乗算することにより基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を補正し、補正後の基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔と当該色ずれ補正用のトナー像の基準書込みタイミングとの差を演算し、差を無くすように当該色ずれ補正用のトナー像の書込みタイミングを制御して色ずれ補正を実行する。
従って、印画像形成時の像形成体の移動速度と、各色の印画像通過時刻の検出時の像形成体の移動速度との差の影響を各色の経過時間情報から取り除くことができる。この結果、像形成体の移動速度との差の影響の無い色画像の経過時間情報に基づいて基準色に対する色ずれ量情報を算出することができ、高精度な色ずれ補正を実行できるようになる。
本発明に係るカラー画像形成方法は、各色用の像形成体毎に、当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を形成する工程と、所定の速度で移動可能な画像転写手段上に、各色用の像形成体毎に形成された当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を転写する工程と、画像転写手段上に転写された同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔を検出し、かつ、当該画像転写手段上に形成された各色の色ずれ補正用のトナー像の通過時刻を所定位置で検出する工程と、同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔をdとし、当該同色の色ずれ補正用のトナー像の基準間隔をDとし、当該トナー像の形成間隔dと基準間隔Dとの間隔ずれ量をEとしたとき、検出された同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔dと予め設定された基準間隔Dに基づいて間隔ずれ量Eを、次式、すなわち、E=(D−d)/Dにより算出し、かつ、色ずれ補正用のトナー像を形成するための画像データを像形成体に書込む際の基準書込みタイミングとなる基準時刻から当該色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を色毎に算出し、当該算出結果に基づいて基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を測定する工程と、各色の経過時間情報を補正するための補正係数を(1+E)としたとき、間隔ずれ量Eに基づいて補正係数(1+E)を演算する工程と、測定された基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔に、演算された補正係数(1+E)を乗算することにより基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を補正し、補正後の基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔と当該色ずれ補正用のトナー像の基準書込みタイミングとの差を演算する工程と、差を無くすように当該色ずれ補正用のトナー像の書込みタイミングを制御して色ずれ補正を行う工程とを有することを特徴とするものである。
本発明に係るカラー画像形成方法によれば、印画像形成時の像形成体の移動速度と、各色の印画像通過時刻の検出時の像形成体の移動速度との差の影響を各色の経過時間情報から取り除くことができる。この結果、像形成体の移動速度との差の影響の無い色画像の経過時間情報に基づいて基準色に対する色ずれ量情報を算出することができ、高精度な色ずれ補正を実行できるようになる。
本発明に係るカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法によれば、色ずれ量情報に基づいて色ずれ補正を実行する制御手段を備え、この制御手段は、同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔dと予め設定された基準間隔Dに基づいて間隔ずれ量EをE=(D−d)/Dにより算出し、かつ、色ずれ補正用のトナー像を形成するための画像データを像形成体に書込む際の基準書込みタイミングとなる基準時刻から当該色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を色毎に算出し、当該算出結果に基づいて基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を測定し、更に、各色の経過時間情報を補正するための補正係数(1+E)を演算し、測定された基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔に、演算された補正係数(1+E)を乗算することにより基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を補正し、補正後の基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔と当該色ずれ補正用のトナー像の基準書込みタイミングとの差を演算し、この差を無くすように当該色ずれ補正用のトナー像の書込みタイミングを制御して色ずれ補正を実行するものである。

この構成によって、色ずれ補正用のトナー像の形成時の画像転写手段の移動速度と、各色の色ずれ補正用のトナー通過時刻の検出時の画像転写手段の移動速度との差の影響を各色の経過時間情報から取り除くことができる。従って、画像転写手段の移動速度差の影響の無い色ずれ補正用のトナー像の経過時間情報に基づいて基準色に対する色ずれ量情報を算出することができ、高精度な色ずれ補正を実行できるようになる。
特に、像形成体が感光体ドラムを含み構成され、画像転写手段が中間転写ベルトを含み構成される方式のカラー機に適用して効果を発揮し、カラーレジストレーション性能の向上を図ることができる。また、1つの検出手段で色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出機能とその形成間隔検出機能とを兼用させることで、機械構成を変更せずに、画像転写手段の速度差検出を実行できるので、安価にカラーレジストレーション性能の向上を達成できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施例に係るカラー画像形成装置及びカラー画像作成方法について説明をする。
図1は、本発明に係る実施例としてのカラー画像形成装置100の構成例を示す概念図である。
図1に示すカラー画像形成装置100は、カラー画像情報に基づいて色を重ね合わせ、像形成体を構成する感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを介して中間転写ベルト6に色画像を形成する装置である。カラー画像形成装置100は色ずれ補正モードを実行する。ここに色ずれ補正モードとは、像形成体に色ずれ補正用の基準色を含む各色の画像を形成し、同色印画像の形成間隔情報と予め設定された基準間隔情報とを比較して間隔ずれ量情報を算出し、かつ、ある基準時刻から当該印画像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を各々算出し、間隔ずれ量情報に基づいて各色の経過時間情報を補正し、各々の経過時間情報からある基準色に対する色ずれ量情報を算出し、その色ずれ量情報に基づいて色ずれ補正をする動作をいう。
このカラー画像形成装置100は、装置本体101と画像読取装置102から構成される。装置本体101の上部には、自動原稿給紙装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置102が設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿30は搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿30の片面又は両面の画像が走査露光され、原稿画像を反映する入射光がR(赤)色、G(緑)色及びB(青)色用のラインイメージセンサCCDにより読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたカラー用のアナログ画像信号は、図示しない画像処理部において、RGB色毎にアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正及び画像圧縮処理等がなされ、デジタルのカラー用の画像情報となる。画像情報は画像形成手段を構成する画像書き込みユニット(露光手段)3Y、3M、3C、3Kへ送られる。
上述の自動原稿送り装置201は自動両面原稿搬送手段を備えている。この自動原稿送り装置201は原稿載置台上から給送される多数枚の原稿30の内容を連続して一挙に読み取り、原稿内容を記憶手段に蓄積するようになされる(電子RDH機能)。この電子RDH機能は、複写機能により多数枚の原稿内容を複写する場合、或いはファクシミリ機能により多数枚の原稿30を送信する場合等に便利に使用される。
装置本体101は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるものである。画像形成手段は所定の速度で移動可能な像形成体に当該色のトナー像を形成する複数組の画像形成ユニット(画像形成系)10Y、10M、10C、10Kと、画像転写手段(画像転写系)の一例を成す無終端状の中間転写ベルト6と、再給紙機構(ADU機構)を含む給紙搬送手段と、トナー像を定着するための定着装置17とを備えている。像形成体は、4組の感光体ドラム1Y,1M,1C,1K及び1組の中間転写ベルト6から構成される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、Y色のトナー像を形成する感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配置されたY色用の帯電手段2Y、露光手段(以下画像書込みユニットという)3Y、現像装置4Y及び像形成体用のクリーニング手段8Yを有する。画像形成ユニット10Yは、色ずれ補正モード実行時に、感光体ドラム1Y上に色ずれ補正用のY色の印画像を形成する。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、M色のトナー像を形成する感光体ドラム1Mと、M色用の帯電手段2M、画像書込みユニット3M、現像装置4M及び像形成体用のクリーニング手段8Mを有する。画像形成ユニット10Mは、色ずれ補正モード実行時に、感光体ドラム1M上に色ずれ補正用のM色の印画像を形成する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、C色のトナー像を形成する感光体ドラム1Cと、C色用の帯電手段2C、画像書込みユニット3C、現像装置4C及び像形成体用のクリーニング手段8Cを有する。画像形成ユニット10Cは、色ずれ補正モード実行時に、感光体ドラム1C上に色ずれ補正用のC色の印画像を形成する。
黒(BK)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、BK色のトナー像を形成する感光体ドラム1Kと、BK色用の帯電手段2K、画像書込みユニット3K、現像装置4K及び像形成体用のクリーニング手段8Kを有する。画像形成ユニット10Kは、色ずれ補正モード実行時に、感光体ドラム1K上に色ずれ補正用のBK色の印画像を形成する。
帯電手段2Yと画像書込みユニット3Y、帯電手段2Mと画像書込みユニット3M、帯電手段2Cと画像書込みユニット3C及び帯電手段2Kと画像書込みユニット3Kとは、潜像形成手段を構成する。現像装置4Y、4M、4C、4Kによる現像は、使用するトナー極性と同極性(本実施例においては負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現像にて行われる。
中間転写ベルト6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持され、各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたY色、M色、C色、BK色の各トナー像を転写するようになされる。中間転写ベルト6には柔軟性を有したゴム系のベルトが使用される。
ここで画像形成プロセスの概要について以下に説明をする。画像形成ユニット10Y、10M、10C及び10Kより形成された各色の画像は、使用するトナーと反対極性(本実施例においては正極性)の1次転写バイアス(不図示)が印加される1次転写ローラ7Y、7M、7C及び7Kにより、回動する中間転写ベルト6上に逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像(色画像:カラートナー像)が形成される。カラー画像は中間転写ベルト6から用紙Pへ転写される。
用紙Pは、給紙カセット20A、20B、20C内に収容され、これらの給紙カセット20A、20B、20Cにそれぞれ設けられた送り出しローラ21および給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送される。カラー画像は、用紙P上の一方の面(表面)に一括して転写される(2次転写)。
カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。転写後の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段8Y、8M、8C、8Kによりクリーニングされ、次の画像形成サイクルに入る。
両面画像形成時には、一方の面(表面)に画像形成され、定着装置17から排出された用紙Pは、分岐手段26によりシート排紙路から分岐され、それぞれ給紙搬送手段を構成する、下方の循環通紙路27Aを経て、再給紙機構(ADU機構)である反転搬送路27Bにより表裏を反転され、再給紙搬送部27Cを通過して、給紙ローラ22Dにおいて合流する。
反転搬送された用紙Pは、レジストローラ23を経て、再度2次転写ローラ7Aに搬送され、用紙Pの他方の面(裏面)上にカラー画像(カラートナー像)が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、2次転写ローラ7Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写ベルト用のクリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。これらの画像形成の際には、用紙Pとして52.3〜63.9kg/m2(1000枚)程度の薄紙や64.0〜81.4kg/m2(1000枚)程度の普通紙、83.0〜130.0kg/m2(1000枚)程度の厚紙や150.0kg/m2(1000枚)程度の超厚紙が用いられる。用紙Pの厚み(紙厚)としては0.05〜0.15mm程度の厚さのものが用いられる。
上述のクリーニング手段8Aの上流側であって、中間転写ベルト6の左側には、第1の検出手段の一例となるマーク間隔センサ11が設けられ、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって中間転写ベルト6に形成された色ずれ補正用の印画像(以下、レジストマークCRという)のうち同色のレジストマークCRの間隔を検出して間隔検出信号S1を発生するようになされる。この間隔検出信号S1には、レジストマークCRが中間転写ベルト6の移動方向に縦列に形成される場合であって、一方の同色のレジストマークCRの特定部位を検出した時刻と、他方の当該同色のレジストマークCRの同じ特定部位を検出した時刻との差から算出される同色のレジストマークCRの形状間隔情報が含まれる。
この例でマーク間隔センサ11の下流側には、第2の検出手段の一例となるレジストセンサ12が設けられており、上述した画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって中間転写ベルト6に形成されたレジストマークCRの位置を検出して位置検出信号S2を発生するようになされる。この例では、レジストセンサ12は、中間転写ベルト6に形成された各色の印画像の通過時刻を所定位置で検出するようになされる。
マーク間隔センサ11やレジストセンサ12等には発光素子及び受光素子を有した反射型の光学センサが使用される。このマーク間隔センサ11の形成間隔検出機能とレジストセンサ12の通過時刻検出機能とを1つのセンサで兼用するようにしてもよい。
装置本体101には制御手段15が設けられ、マーク間隔センサ11から得られる間隔検出信号S1とレジストセンサ12から得られる位置検出信号S2とに基づいて色ずれ補正モードを実行する。この色ずれ補正モードでは、中間転写ベルト6の画像基準位置に色ずれ補正用の基準色を含む各色のレジストマークCRが形成され、同色のレジストマークCRの形成間隔情報と予め設定された基準間隔情報とを比較して間隔ずれ量情報が算出され、かつ、ある基準時刻から当該レジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間情報が各々算出され、その間隔ずれ量情報に基づいて各色の経過時間情報が補正され、各々の経過時間情報からある基準色に対する色ずれ量情報が算出され、その色ずれ量情報に基づいて色ずれ補正がなされる。
ここで画像基準位置とはマーク間隔センサ11やレジストセンサ12等が中間転写ベルト6上のレジストマークCRを精度良く読み込める位置である。この画像基準位置は感光体ドラム1Y等に対してレーザビームを走査する主走査方向において、感光体ドラム1Y,1M,1C,1B等のほぼ中心位置から例えば、左側に所定距離を置いて設定された設計基準位置である。この画像基準位置はレジストマークCRのマーク基準位置と同じ位置になる関係にある。
つまり、画像基準位置は、レジストマークCRのマーク基準位置である中央部とマーク間隔センサ11やレジストセンサ12等の受光部中央(光軸)とが一致する位置である。換言すると、中間転写ベルト6の移動方向を副走査方向としたとき、この副走査方向に移動する中間転写ベルト6において、マーク間隔センサ11やレジストセンサ12等の光軸がレジストマークCRの中央部の検出軌跡線上をトレースする位置関係にあるようになされる。
また、色重ね合わせ時の画像形成位置とは、カラー画像データに基づく任意の色画像を中間転写ベルト6で再現する場合に、Y色、M色、C色、BK色等の各々のトナー像を重ね合わせる位置をいう。この画像基準位置や画像形成位置等は、感光体ドラム1Bに対する感光体ドラム1C,1M,1Yの画像書込みタイミング(書出し位置)を調整することで補正される。
図2はカラー画像形成装置100の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。図2に示すカラー画像形成装置100は図1に示した中間転写ベルト6やマーク間隔センサ11、レジストセンサ12等を画像転写系Iとし、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを画像形成系IIとして抜き出したものである。
図2において、カラー画像形成装置100は制御手段15を有している。制御手段15にはマーク間隔センサ11が接続されており、中間転写ベルト6に形成された同色のトナー像(色画像)の形状間隔(配置間隔)を検出して間隔検出信号S1を制御手段15へ出力する。制御手段15には、レジストセンサ12が接続されており、中間転写ベルト6に形成されたトナー像(色画像)の位置を検出して位置検出信号S2を制御手段15へ出力する。制御手段15では、間隔検出信号S1をA/D変換した後の間隔検出データDp1と、位置検出信号S2をアナログ・デジタル(A/D)変換した後の位置検出データDp2とに基づいて画像書込みユニット(露光手段)3Y,3M,3C等の露光タイミング制御をする。制御手段15には不揮発メモリ14が接続されており、間隔検出データDp1や位置検出データDp2、間隔ずれ量データDe等が記憶される。
制御手段15には画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが接続されており、画像形成ユニット10Yではカラー用の画像情報を構成するY色用の画像データDyに基づいて中間転写ベルト6にY色のトナー画像を形成する。例えば、画像書込みユニット3Yは感光体ドラム1Yに対峙して設けられ、レーザ光を感光体ドラム1Yに照射して画像データDyを書き込むように動作する。感光体ドラム1Yの前方には、レーザ光検知センサ(検出手段)9Yが設けられ、Y色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ光検知信号S9yを制御手段15に出力するようになされる。
画像形成ユニット10MではM色用の画像データDmに基づいて中間転写ベルト6にM色のトナー画像を形成する。例えば、画像書込みユニット3Mは感光体ドラム1Mに対峙して設けられ、レーザ光を感光体ドラム1Mに照射して画像データDmを書き込むように動作する。感光体ドラム1Mの前方には、レーザ光検知センサ(検出手段)9Mが設けられ、M色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ光検知信号S9mを制御手段15に出力するようになされる。
画像形成ユニット10CではC色用の画像データDcに基づいて中間転写ベルト6にC色のトナー画像を形成する。例えば、画像書込みユニット3Cは感光体ドラム1Cに対峙して設けられ、レーザ光を感光体ドラム1Cに照射して画像データDcを書き込むように動作する。感光体ドラム1Cの前方には、レーザ光検知センサ(検出手段)9Cが設けられ、C色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ光検知信号S9cを制御手段15に出力するようになされる。
画像形成ユニット10KではBK色用の画像データDkに基づいて中間転写ベルト6にBK色のトナー画像を形成する。例えば、画像書込みユニット3Kは感光体ドラム1Kに対峙して設けられ、レーザ光を感光体ドラム1Kに照射して画像データDkを書き込むように動作する。感光体ドラム1Kの前方には、レーザ光検知センサ(検出手段)9Kが設けられ、BK色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ光検知信号S9kを制御手段15に出力するようになされる。
画像処理手段70は画像処理回路71、Y−信号切換部72Y、M−信号切換部72M、C−信号切換部72C及び、K−信号切換部72Kを有している。画像処理回路71には、任意の原稿30から読み取ったカラー用の画像情報のR,G,B色成分に係るR,G,B信号及び、プリンタ等の外部機器から出力される任意のプリントに係るY,M,C,K信号が入力される。
画像処理回路71では、画像処理制御信号S4に基づいてR,G,B信号を色変換して画像データDyをY−信号切換部72Yに出力する。同様にして、R,G,B信号を色変換して画像データDmをM−信号切換部72Mに出力し、R,G,B信号を色変換して画像データDcをC−信号切換部72Cに出力し、R,G,B信号を色変換して画像データDkをK−信号切換部72Kに出力する。
この例で外部プリンタ等から、ユーザの希望するプリントに係るY,M,C,K信号が画像処理回路71に入力された場合は、画像処理制御信号S4に基づいてY信号を例えば、スクリーン処理した後の画像データDy’をY−信号切換部72Yに出力する。同様にして、M信号をスクリーン処理した後の画像データDm’をM−信号切換部72Mに出力し、C信号をスクリーン処理した後の画像データDc’をC−信号切換部72Cに出力し、K信号をスクリーン処理した後の画像データDk’をK−信号切換部72Kに出力する。画像処理制御信号S4は制御手段15から画像処理回路71に出力される。
Y−信号切換部72Yは、画像データDy又は画像データDy’のいずれか一方を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDy又はDy’を画像書込みユニット3Yに出力する。画像書込みユニット3YはY色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下Y−INDEX信号という)を検出するようになされる。
M−信号切換部72Mは、画像データDm又は画像データDm’のいずれか一方を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDm又はDm’を画像書込みユニット3Mに出力する。画像書込みユニット3MはM色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下M−INDEX信号という)を検出するようになされる。
C−信号切換部72Cは、画像データDc又は画像データDc’のいずれか一方を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDc又はDc’を画像書込みユニット3Cに出力する。画像書込みユニット3CはC色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下C−INDEX信号という)を検出するようになされる。
K−信号切換部72Kは、画像データDk又は画像データDk’のいずれか一方を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDk又はDk’を画像書込みユニット3Kに出力する。画像書込みユニット3KはBK色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下K−INDEX信号という)を検出するようになされる。書込選択信号S5は制御手段15からY〜K−信号切換部72Y〜72Kに各々出力される。
この例ではY色用の画像書込みユニット(露光手段)3Yには補正手段5Yが取り付けられており、制御手段15からのユニット位置補正信号Syに基づいて当該書込みユニット3Yの水平位置の傾きを調整するようになされる。同様にしてM色用の画像書込みユニット3Mには補正手段5Mが取り付けられており、制御手段15からのユニット位置補正信号Smに基づいて当該書込みユニット3Mの水平位置の傾きを調整するようになされる。C色用の画像書込みユニット3Cには補正手段5Cが取り付けられており、制御手段15からのユニット位置補正信号Scに基づいて当該書込みユニット3Cの水平位置の傾きを調整するようになされる(部分横倍補正処理)。
図3は、Y色用の画像書込みユニット3Y、レーザ光検知センサ9Y及びスキュー調整手段90Yの配置及び構成例を示すイメージ図である。図3に示すY色用の画像書込みユニット3Yは、半導体レーザ光源31、コリメータレンズ32,補助レンズ33、ポリゴンミラー34、ポリゴンモータ35、f(θ)レンズ36、ミラー面結像用のCY1レンズ37、ドラム面結像用のCY2レンズ38、反射板39、ポリゴンモータ駆動基板45及びLD駆動基板46を有している。
半導体レーザ光源31は、Y色用のLD駆動基板46に接続される。LD駆動基板46には画像書込みユニット3Yからの書込みデータWyが供給される。LD駆動基板46では書込みデータWyがPWM変調され、PWM変調後の所定のパルス幅のレーザ駆動信号SLyを半導体レーザ光源31に出力する。半導体レーザ光源31では、Y色用のレーザ駆動信号SLyに基づいてレーザ光が発生される。半導体レーザ光源31から出射されたレーザ光はコリメータレンズ32、補助レンズ33及びCY1レンズ37によって所定のビーム光に整形される。
このビーム光は、ポリゴンミラー34によって主走査方向に偏向される。例えば、ポリゴンミラー34にはポリゴンモータ35が取り付けられる。ポリゴンモータ35にはポリゴン駆動基板45が接続される。先に述べた制御手段15からポリゴン駆動基板45には、YポリゴンCLKが供給される。ポリゴン駆動基板45は、YポリゴンCLKに基づき、ポリゴンモータ35を所定の回転速度で回転するようになされる。ポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光は、f(θ)レンズ36及びCY2レンズ38によって感光体ドラム1Yの方へ結像される。この動作により、感光体ドラム1Yに画像データDyに基づくレジストマークCR等の静電潜像を形成するようになされる。
この画像書込みユニット3Yにはスキュー調整手段90Yが設けられる。スキュー調整手段90Yは本体部に取り付けられる。この本体部には反射板39が設けられ、この反射板39に対峙した位置、例えば、感光体ドラム1Yの一方の端部上、この例では、左端前方には、レーザ光検知センサ9Yが設けられる。レーザ光検知センサ9Yはポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光を検知して、レーザ光検知信号(以下Y−INDEX信号という)S9yを制御手段15に出力するようになされる。
スキュー調整手段90Yは調整ギヤユニット41及び、調整用のモータ42を有している。調整ギヤユニット41にはCY2レンズ38が取り付けられている。調整ギヤユニット41はCY2レンズ38に対して可動自在に取り付けられる。調整用のモータ42ではスキュー調整信号SSyに基づいて調整ギヤユニット41を水平方向に移動調整するようになされる。
図4は、カラー画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。図4に示すカラー画像形成装置100は、マーク間隔センサ11、レジストセンサ12、不揮発メモリ14及び制御手段15を有している。制御手段15は例えば、アナログ・デジタル変換器(以下A/D変換器という)13A,13B、インデックス波形回路16、補正量演算部51、主走査開始タイミング制御部52、副走査開始タイミング制御部53、画素クロック周期制御部54、書込みユニット駆動部55、画像形成ユニット駆動部56及びCPU57から構成される。
マーク間隔センサ11はA/D変換器13Aに接続される。A/D変換器13Aでは、色ずれ補正モード時にマーク間隔センサ11から出力された間隔検出信号S1をA/D変換して二値化した後の間隔検出データDp1を出力する。間隔検出データDp1は形成間隔情報を構成する。A/D変換器13Aは、不揮発メモリ14に接続される。
レジストセンサ12はA/D変換器13Bに接続される。A/D変換器13Bでは、色ずれ補正モード時にレジストセンサ12から出力された位置検出信号S2をA/D変換して二値化した後の位置検出データDp2を出力する。位置検出データDp2は、通過時刻情報を構成する。A/D変換器13Bは、不揮発メモリ14に接続される。不揮発メモリ14には、間隔検出データDp1や位置検出データDp2、間隔ずれ量データDe、書出し位置補正用の色ずれ補正データDsが格納される。
図2又は図3に示したレーザ光検知センサ9Y,9M,9C,9Kは、インデックス波形回路16に接続され、各々のセンサ9Y,9M,9C,9Kから出力されるレーザ光検知信号S9y、S9m、S9c、S9kが成形されて同期検出信号(以下Y−INDEX、M−INDEX、C−INDEX、K−INDEX信号という)となされる。これらのY−INDEX、M−INDEX、C−INDEX及び、K−INDEX信号は制御手段15を構成する補正量演算部51に出力するようになされる。補正量演算部51ではY−INDEX、M−INDEX、C−INDEX及び、K−INDEX信号を同期するように、各色のレーザ光の照射タイミングを調整するようになされる。以下、Y−INDEX、M−INDEX、C−INDEX及び、K−INDEX信号を総称してL−INDEX信号という。
上述した不揮発メモリ14及びインデックス波形回路16は、補正量演算部51及びCPU57に接続される。CPU57は、マーク間隔センサ11から得られる同色のレジストマークCRの間隔検出データDp1を入力し、レジストセンサ12から得られる各色のレジストマークCRの位置検出データDp2を入力する。CPU57は、同色のレジストマークCRの間隔検出データDp1と予め設定された基準間隔データ(基準間隔情報)Drとを比較して間隔ずれ量データ(間隔ずれ量情報)Deを算出し、かつ、ある基準時刻から当該レジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間データ(経過時間情報)Dti(i=k,c,m,y)を各々算出する。
経過時間データDtkは、ある基準時刻t1からBK色のレジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間に係るデータである。経過時間データDtcは、ある基準時刻t1からC色のレジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間に係るデータである。経過時間データDtmは、ある基準時刻t1からM色のレジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間に係るデータである。経過時間データDtyは、ある基準時刻t1からY色のレジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間に係るデータである。
CPU57は、間隔ずれ量データDeに基づいて各色の経過時間データDtiを補正する。CPU57は、例えば、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10KによってレジストマークCRを形成するときの中間転写ベルト6の移動速度と、中間転写ベルト6上に形成された各色のレジストマークCRの通過時刻を所定位置で検出するときの中間転写ベルト6の移動速度との速度差Eに基づいてY,M,C,BK色毎の経過時間データDtiを補正する。CPU57は、補正後の各々の経過時間データDtiから、ある基準色、例えば、BK色に対するC色のレジストマークCRの色ずれ量情報を算出し、この色ずれ量情報に基づいてC色のレジストマークCRの色ずれ補正を実行する。
この例で、同色レジストマークCRの形成間隔をdとし、同色のレジストマークCRの基準間隔をDとし、間隔ずれ量、すなわち中間転写ベルト6の画像形成系IIとその画像転写系Iとにおける速度差(誤差)をEとしたとき、CPU57は、E=(D−d)/Dを算出する。速度差Eは小数点以下かつ±で示され、間隔ずれ量データDeで示される。中間転写ベルト6の実際速度が基準速度よりも遅いときは、D<dで、(D−d)<0となって、速度差は−Eとなる。反対に、中間転写ベルト6の実際速度が基準速度よりも早いときはD>dで、(D−d)>0となって速度差は+Eとなる。
CPU57は、BK色とC,M,Y色の各々のレジストマークCRとの間隔を測定して得られる経過時間データDtiを演算し、補正係数を(1+E)としたとき、BK色とC,M,Y色の各々のレジストマークCRとの間隔を示す経過時間データDtiに当該補正係数(1+E)を演算する。その後、CPU57は、補正係数(1+E)を演算した経過時間データDtiに基づく書込みタイミングと当該色のレジストマークCRの基準書込みタイミングとの差Sを演算し、この差Sを無くすように当該色のレジストマークCRの書込みタイミングを調整するように制御する。
この例で、マーク間隔センサ11から得られる間隔検出データDp1と予め設定された基準間隔データDrとを比較して得られる間隔ずれ量データDeの平均値を演算し、この間隔ずれ量データDeの平均値に基づいてCPU57により、Y,M,C,BK色毎に経過時間データDtiを補正するようにしてもよい。
補正量演算部51は主走査補正量算出部511、副走査補正量算出部512、全体横倍補正量算出部513、部分横倍補正量算出部514及びスキュー補正量算出部515から構成される。補正量演算部51では、色ずれ補正モード時に、不揮発メモリ14から各色の間隔検出データDp1及び位置検出データDp2を読み出し、この間隔検出データDp1、位置検出データDp2及びL−INDEX信号から各誤差要因(主走査、全体倍率、部分横倍、スキュー)のずれ量が算出され、ここで算出されたずれ量より各誤差要因毎の補正量が求められる。
例えば、主走査補正量算出部511では、不揮発メモリ14から各色の間隔検出データDp1及び位置検出データDp2を読み出し、L−INDEX信号に基づいて主走査方向の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を無くすように主走査方向の書き出しタイミングを調整するためのタイミング制御データD1を出力する。このタイミング制御データD1により、主走査方向の位置ずれを補正するようになされる。
副走査補正量算出部512では、不揮発メモリ14から各色の間隔検出データDp1及び位置検出データDp2を読み出して副走査方向の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を無くすように副走査方向の書き出しタイミングを調整するためのタイミング制御データD2を出力する。このタイミング制御データD2により、副走査方向の位置ずれを補正するようになされる。
全体横倍補正量算出部513では、不揮発メモリ14から各色の間隔検出データDp1及び位置検出データDp2を読み出して全体横倍ずれ量を算出し、この全体横倍ずれ量を無くすように画素クロック信号の周波数を調整するためのクロック制御データD3を出力する。このクロック制御データD3により、全体横倍ずれ量を補正することができる。
部分横倍補正量算出部514では、不揮発メモリ14から各色の間隔検出データDp1及び位置検出データDp2を読み出して部分横倍ずれ量を算出し、この部分横倍ずれ量を無くすように画像書込みユニット3Y等の水平方向の傾きを調整するためのユニット制御データD4を出力する。このユニット制御データD4により、部分横倍ずれ量を補正することができる。
スキュー補正量算出部515では、不揮発メモリ14から各色の間隔検出データDp1及び位置検出データDp2を読み出してスキューずれ量を算出し、このスキューずれ量を無くすように画像書込みユニット3Y等の垂直方向の傾きを調整するためのスキュー制御データD5を出力する。このスキュー制御データD5により、スキューずれ量を補正することができる。
CPU57は各誤差要因の補正量に従って、Y色、M色及びC色の書出しタイミングや、CLK周波数、水平、垂直方向の傾き等を調整する。例えば、CPU57は主走査補正量算出部511で作成されたタイミング制御データD1を主走査開始タイミング制御部52に出力する。主走査開始タイミング制御部52では、タイミング制御データD1に基づいて主走査方向の位置ずれ量を無くすように主走査方向の書き出しタイミングを調整するように動作する。また、CPU57は副走査補正量算出部512で作成されたタイミング制御データD2を副走査開始タイミング制御部53に出力する。副走査開始タイミング制御部53では、タイミング制御データD2に基づいて副走査方向の位置ずれ量を無くすように副走査方向の書き出しタイミングを調整するように動作する。
更に、CPU57は全体横倍補正量算出部513で作成されたクロック制御データD3を画素クロック周期制御部54に出力する。画素クロック周期制御部54では、クロック制御データD3に基づいて全体横倍ずれ量を補正するようになされる。また、CPU57は部分横倍補正量算出部514で作成されたユニット制御データD4を書込みユニット駆動部55に出力する。書込みユニット駆動部55では、ユニット制御データD4に基づいて部分横倍ずれ量を補正するようになされる。また、CPU57はスキュー補正量算出部515で作成されたスキュー制御データD5を画像形成ユニット駆動部56に出力する。画像形成ユニット駆動部56では、スキュー制御データD5に基づいてスキューずれ量を補正するようになされる。
図5は、2つのレジストセンサ12A、12BによるレジストマークCRの検知例を示す斜視図である。
この例では、図2に示したマーク間隔センサ11とレジストセンサ12とが1つのレジストセンサ12Bとなされ、マーク間隔センサ11の形成間隔検出機能とレジストセンサ12の通過時刻検出機能とを1つのセンサで兼用するように構成した場合である。
図5に示す中間転写ベルト6の幅方向を主走査方向としたとき、色ずれ補正モード時、色ずれ補正用のレジストマークCRは、「フ」字状に形成される。色ずれ補正モード時、レジストマークCRは、中間転写ベルト6の副走査方向に沿って左端(側)及び右端(側)に並べて作成される。中間転写ベルト6に形成されたレジストマークCRの位置は、レジストセンサ12A,12Bによって検出される。この2列のレジストマークCRを検出するために、レジストセンサ12A,12Bは中間転写ベルト6の上方に並べて配置される。例えば、レジストセンサ12A,12Bは、装置本体側の設計基準位置に取り付けられる。
図6は色ずれ補正用のレジストマークCRの形成例を示す図である。図6に示すレジストマークCRは、色ずれ補正モード実行時に形成されるものである。色ずれ補正用のレジストマークCRは、図4に示したCPU57によって、中間転写ベルト6に形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが制御される。
この例では、中間転写ベルト6の移動方向である副走査方向に、色ずれ補正用の「フ」字状のBK色のレジストマークCRが左右端に連続して4個ずつ形成され、これに続いて、C色のレジストマークCRが左右端に連続して4個ずつ形成され、更に、M色のレジストマークCRが左右端に連続して4個ずつ形成され、続いて、Y色のレジストマークCRが左右端に連続して4個ずつ各々形成される。各々の色のレジストマークCRを左右端で4個ずつ形成するようにしたのは、各色のレジストマークCRの画像形成位置を検出し、これを精度良く補正するためである。
これらの色ずれ補正用のレジストマークCRをレジストセンサ12A,12Bにより検出し、各色のレジストマークCRの画像形成位置に対する色ずれ量を算出し、画像形成位置を補正するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。この制御は、色ずれ補正モード実行後の画像形成系IIで任意の画像データに基づく色画像を精度良く重ね合わせるためである。この例で、色ずれ補正モード時の当該色のレジストマークCRの書込みタイミングの調整に関しては、どちらか一方の側のレジストマークCRを利用して中間転写ベルト6の速度差Eを検出するようにすればよい。この例では左側のレジストセンサ12Bを利用して中間転写ベルト6の速度差Eを検出するようになされる。
図7A及びBは、L−INDEX信号の波形例及び、色ずれ補正用のレジストマークCRの形成例を示す図である。
図7Aに示すL−INDEX信号は、主走査方向及び副走査方向へのレーザ光の書出しタイミングの基準となる信号であり、各色のレーザ光の照射タイミングの同期が取られ、インデックス波形回路16から得られる各色のY−INDEX、M−INDEX、C−INDEX、K−INDEX信号(同期検信号)の総称である。この例では、時刻t0でL−INDEX信号が立ち上がり、T1時間経過後の時刻t1で各色のレジストマークCRを形成するための画像データDy、Dm、Dc、Dkが一斉に感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに書き込まれる。
この例では、レジストセンサ12Bは、図7Bに示す中間転写ベルト6の移動方向である副走査方向において、その左端に4個ずつ形成された色ずれ補正モード用の「フ」字状のBK色のレジストマークCRを検出する。これに続いて、その左端に4個ずつ形成されたC色のレジストマークCRを検出し、更に、左端に4個ずつ形成されたM色のレジストマークCRを検出し、続いて、左端に4個ずつ各々形成されたY色のレジストマークCRを検出するようになされる。右端のレジストマークCRについては、時刻t0でL−INDEX信号が立ち上がって、T2時間経過後の時刻t2で各色のレジストマークCRを形成するための画像データDy、Dm、Dc、Dkが一斉に感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに書き込まれる。右端のレジストマークCRの表示を省略している。
これらの色ずれ補正用のレジストマークCRは、図4に示したCPU57によって画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが制御され、中間転写ベルト6に形成される。CPU57では、各色のレジストマークCRの画像形成位置に対する位置ずれ量を算出し、画像基準位置を補正するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御するようになされる。
図8は、カラー画像形成装置100におけるベルト移動速度の速度差Eを考慮した経過時間測定例を示すタイミングチャートである。
この実施例では、中間転写ベルト6上にレジストマークCRが形成される位置でのベルト移動速度と、レジストセンサ12Bの検出位置におけるベルト移動速度との速度差(ずれ量)Eが検出される。
図8に示す時刻t1は、画像形成時の基準(書き出し)時刻であり、例えば、図7Aに示したL−INDEX信号が立ち上がってからT1時間経過後に到達する。この例では、時刻t11で、ジストセンサ12Bは、第1番目のBK色のレジストマークCRのエッジ(特定部位)を検出し、時刻t12で、第2番目のBK色のレジストマークCRの同じエッジ部位を検出する。ジストセンサ12Bは、間隔検出信号S1を制御手段15内のA/D変換13A等に入力する。A/D変換13A等は、間隔検出信号S1をA/D変換して間隔検出データDp1をCPU57に出力する。CPU57は、基準時刻t1から時刻t11に至る経過時間Tijと、基準時刻t1から時刻t12に至る経過時間Ti(j+1)の差に基づいてBK色のレジストマークCR間の間隔dを算出する。
具体的には、基準時刻t1から時刻t11に至る経過時間Tijや時刻t12に至る経過時間Ti(j+1)等が測定される。ここに、iはY色、M色、C色及びBK色を各々指すy,m,c,kが代入される。jは、レジストマークCRの個数(第何番目)を示すj=1,2,3,4・・・nが代入される。
ここで、基準時刻t1から第1番目の同色のレジストマークCRの書き出しに至る経過時間をTijとし、同基準時刻t1から第2番目の同色のレジストマークCRに至る経過時間をTi(j+1)としたとき、同色のレジストマークCR間の実際の間隔dは、(3)式、すなわち、
d=Ti(j+1)−Tij・・・・・・・・(3)
により与えられる。この例では、BK色を基準とするので、(3)式にi=kが代入され、式(3)’、すなわち、
d=Tk(j+1)−Tkj・・・・・・・・(3)’
となる。
次に、同色のレジストマークCR間の理想間隔、すなわち、速度差無しとした場合の基準間隔(設定値)をDとしたとき、中間転写ベルト6上にレジストマークCRが形成される位置での中間転写ベルト6の速度と、レジストセンサ12Bの検出位置における中間転写ベルト6の速度との差(ずれ量)Eは、(4)式、すなわち、
E=(D−d)/D ・・・・・・・・(4)
により与えられる。速度差Eは小数点以下かつ±で示され、間隔ずれ量データDeで示される。中間転写ベルト6の実際速度が基準速度よりも遅いときは、D<dで、(D−d)<0となって、速度差は−Eとなる。反対に、中間転写ベルト6の実際速度が基準速度よりも早いときはD>dで、(D−d)>0となって速度差は+Eとなる。
具体的には、CPU57が、BK色とC,M,Y色の各々のレジストマークCRとのマーク間隔Txを測定して得られる経過時間データDtiを演算し、補正係数を(1+E)としたとき、BK色とC,M,Y色の各々のレジストマークCRとのマーク間隔Txを示す経過時間データDtiに当該補正係数(1+E)を演算する。
BK色の次の色、この例ではC色のレジストマークCRの基準(書き出し)タイミングをTbとし、補正係数を(1+E)とし、基準時刻t1から第1番目のC色のレジストマークCRの書き出しに至る経過時間をTij=Tc1としたとき、速度差Eを無くすためのタイミング調整値Sは、(5)式、すなわち、
S=Tb−(Tc1−Tk1)×(1+E) ・・・・(5)
により与えられる。その後、CPU57は、補正係数(1+E)を演算した経過時間データDtiに基づく書込みタイミングと当該色のレジストマークCRの基準書込みタイミングとの差Sを(6)式より演算し、この差Sを無くすように当該色のレジストマークCRの書込みタイミングを調整するように制御する。この例で、時刻t13における補正前のC色のレジストマークCRの書き出しタイミングをToとし、変更後の書き出しタイミングをTnとすると、Tnは、(6)式、すなわち、
Tn=To−S ・・・・(6)
により与えられる。
図9A及びBは、レジストセンサ12B等による位置検出信号S2の二値化例を示す図である。
図9Aにおいてレジストセンサ12B等により得られる位置検出信号S2は、予め設定された閾値Lthに基づいて二値化される。この例では、位置検出信号S2が立ち下がるa点が閾値Lthをクロスする時刻taに通過タイミングパルス信号Spが立ち上がり、位置検出信号S2が立ち上がるb点が閾値Lthをクロスする時刻tbに通過タイミングパルス信号Spが立ち下がる。この通過タイミングパルス信号Spは二値化された後に位置検出データDpとなる。位置検出データDpには、形成間隔検出機能による間隔検出データDp1と通過時刻検出機能による位置検出データDp2とが含まれ、色画像の位置ずれを調整するために使用される。
この例で色ずれ量の算出に関しては、BK色のレジストマークCRを基準にして、C,M,Y色の色画像の書込みタイミングを調整するようになされる。補正処理内容は、例えば、次のi〜vの5つある。補正処理内容のうち、i〜iiiは画像データを補正することにより実現され、iv及びvはモータ42を駆動し、実際に、画像書込みユニット3Y,3M,3C,3Kを駆動して調整するようになされる。
i.主走査補正処理
この処理は、Y,M,C,BK色の色画像の主走査方向の書出し位置を揃える補正である。例えば、Y色の書込み位置補正に関しては、中間転写ベルト6の速度差を考慮し、(5)式に示したタイミング調整値Sに基づいて、Y色の主走査方向の書込みタイミングを調整する。他のC,M,Y色の書込み位置補正に関しては、i=c,m,yを(5)式に各々代入して、タイミング調整値S’を算出し、そのタイミング調整値S’に基づいて、C色や、M色、Y色等の主走査方向の書込みタイミングを調整する。主走査方向におけるBK色の書き出し位置と他のY,M,C色の書き出し位置とを揃えるようになされる。
ii.副走査補正処理
この処理は、Y,M,C、BK色の色画像の副走査方向における書出し位置を揃える補正である。例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、中間転写ベルト6の速度差を考慮し、(5)式に示したタイミング調整値Sに基づいて、Y色の副走査方向の書込みタイミングを調整する。他のC,M,Y色の書込み位置補正に関しては、i=c,m,yを(5)式に各々代入して、タイミング調整値S’を算出し、そのタイミング調整値S’に基づいて、C色や、M色、Y色等の副走査方向の書込みタイミングを調整する。副走査方向において、BK色の書込み位置と他のY,M,C色の書込み位置とを揃えるようになされる。
iii.全体横倍補正処理
この処理は、Y,M,C,BK色の色画像の全体における画像形成位置を揃える補正である。例えば、画像クロック信号の周期を調整して、レーザ発光タイミングを調整し、この調整に基づいて全体横倍ずれ量を補正するようになされる。
iv.部分横倍補正処理
この処理は、各画像書込みユニット3Y,3M,3C,3K等の水平位置の傾きを調整する補正である。例えば、画像書込みユニット3Yの水平方向の一方が本体部に固定され、他方が可動可能になされ、図2に示したY色用の補正手段5Yで位置補正信号Syに基づいて図示しないモータを回転して調整ギヤユニットを駆動し、画像書込みユニット3YをX−Y(水平)方向に傾き調整するようになされる。感光体ドラム1Yに対する書込みユニット3Yの水平位置の傾きを調整するためである。他の画像形成ユニット10M,10Cにおいても同様な処理がなされる。
v.スキュー補正処理
この処理は、各画像書込みユニット3Y,3M,3C,3K内のCY2レンズ38の垂直位置の傾きを調整する補正である。例えば、CY2レンズ38の一方の側は、画像書込みユニット3Yに支持固定され、他方の側は上下に可動可能になされ、図3に示したY色用のスキュー調整手段90Yでモータ42は、スキュー調整信号SSyに基づいて調整ギヤユニット41を駆動し、CY2レンズ38を垂直方向に移動調整するようになされる。感光体ドラム1Yに対するCY2レンズ38の垂直位置の傾きを調整するためである。他の画像形成ユニット10M,10Cにおいても同様な処理がなされる。
続いて、本発明に係る実施例としての画像形成方法を説明する。図10はカラー画像形成装置100における色ずれ補正例を示すフローチャートである。
この実施例では、色ずれ補正モード実行時、レジストマークCRが中間転写ベルト6上に形成される位置と、レジストセンサ12B等の検知位置とで生じた中間転写ベルト6の速度差を現在の機械構成を変更することなく検出できるようにした。レジストセンサ12Bはマーク間隔センサ11の機能を兼用する場合である。カラーレジスト調整動作中に、レジストセンサ12B等によって検出された同色のレジストマークCRの間隔と、レジストマークの基準間隔の設定値Dとを比較する場合を前提とする。基準色はBK色である。
これらを色ずれ補正モードの処理条件にして、図10に示すフローチャートのステップST1で、所定の速度で移動可能な中間転写ベルト6に各色毎に複数の色ずれ補正用のレジストマークCRを形成する。この色ずれ補正モードでは、予め規定された中間転写ベルト6の画像基準位置に、例えば、画像形成ユニット10Kにおいて、感光体ドラム1Kの左右に色ずれ補正用のBK色画像データを4回書き込んで、色ずれ補正用のレジストマークCRとなる静電潜像が形成され、この静電潜像がBK色用のトナー剤によって現像され、現像後の色ずれ補正用のBK色トナー像が中間転写ベルト6の画像基準位置に転写される。これにより、図6に示した中間転写ベルト6の左右端に、色ずれ補正用の「フ」字状のBK色のレジストマークCRを連続して4個ずつ形成することができる。
また、画像形成ユニット10Cにおいては、感光体ドラム1Cの左右に色ずれ補正用のC色画像データを4回書き込んで、色ずれ補正用のレジストマークCRとなる静電潜像が形成され、この静電潜像がC色用のトナー剤によって現像され、現像後の色ずれ補正用のC色トナー像が中間転写ベルト6の画像基準位置に転写される。これにより、図6に示した中間転写ベルト6の左右端に、色ずれ補正用の「フ」字状のC色のレジストマークCRを連続して4個ずつ形成することができる。
同様にして、画像形成ユニット10Mにおいて、感光体ドラム1Mの左右に色ずれ補正用のM色画像データを4回書き込んで、色ずれ補正用のレジストマークCRとなる静電潜像が形成され、この静電潜像がM色用のトナー剤によって現像され、現像後の色ずれ補正用のM色トナー像が中間転写ベルト6の画像基準位置に転写される。これにより、図6に示した中間転写ベルト6の左右端に、色ずれ補正用の「フ」字状のM色のレジストマークCRを連続して4個ずつ形成することができる。
また、画像形成ユニット10Yにおいて、感光体ドラム1Yの左右に色ずれ補正用のY色画像データを4回書き込んで、色ずれ補正用のレジストマークCRとなる静電潜像が形成される。この静電潜像がY色用のトナー剤によって現像され、現像後の色ずれ補正用のY色トナー像が中間転写ベルト6の画像基準位置に転写される。これにより、図6に示した中間転写ベルト6の左右端に色ずれ補正用の「フ」字状のY色のレジストマークCRを連続して4個ずつ形成することができる。中間転写ベルト6の副走査方向に、色ずれ補正用のレジストマークCRを作成することができる。色ずれ補正用のレジストマークCRは、レジストセンサ12A、12Bにより検出される。
そして、ステップST2で間隔検出データDp1及び位置検出データDp2の取得処理を実行する。この例で、レジストセンサ12A及び12Bは、中間転写ベルト6上に形成された各色のレジストマークCRの通過時刻を所定位置で検出する。レジストセンサ12A及び12Bにより得られる位置検出信号S1’,S2’は、図9Aに示した閾値Lthに基づいて二値化される。この例では、位置検出信号S2等が立ち下がるa点が閾値Lthをクロスする時刻taに通過タイミングパルス信号Spが立ち上がり、位置検出信号S2が立ち上がるb点が閾値Lthをクロスする時刻tbに通過タイミングパルス信号Spが立ち下がる。通過タイミングパルス信号Spには、位置検出信号S2の他に間隔検出情報が含まれる。
例えば、時刻t11で、レジストセンサ12Bは、第1番目のBK色のレジストマークCRのエッジ(特定部位)を検出し、時刻t12で、第2番目のBK色のレジストマークCRの同じエッジ部位を検出する。マークピッチ(間隔)センサ機能を兼用するレジストセンサ12Bは、間隔検出信号を含む位置検出信号S2’を制御手段15内のA/D変換器13Bに入力する。A/D変換13Bは、間隔検出信号を含む位置検出信号S2’をA/D変換して間隔検出情報を含む位置検出データDp2’をCPU57に出力する。図4に示したマークピッチ(間隔)センサ11はレジストセンサ12Aとして機能し、当該センサ112Aは、位置検出信号S1’を制御手段15内のA/D変換器13Aに入力する。A/D変換器13Aは、位置検出信号S1’をA/D変換して位置検出データDp1’をCPU57に出力する(図4括弧書き参照)。
その後、ステップST3でCPU57は、中間転写ベルト6上に形成された同色のレジストマークCR間の時間(又は形成)間隔dを間隔検出情報を含む位置検出データDp2’に基づいて検出(測定)する。このとき、CPU57は、基準時刻t1から時刻t11に至る経過時間Tijと、基準時刻t1から時刻t12に至る経過時間Ti(j+1)の差に基づいてBK色のレジストマークCR間の時間間隔dを算出する。
具体的には、基準時刻t1から第1番目のBK色のレジストマークCRの書き出しに至る経過時間をTkjとし、同基準時刻t1から第2番目の同色のレジストマークCRに至る経過時間をTk(j+1)としたとき、BK色のレジストマークCR間の実際の時間間隔dは、(3)’式にj=1を代入すると、すなわち、
d=Tk2−Tk1・・・・・・・・(3)”
により与えられる。
そして、ステップST4でCPU57は、BK色のレジストマークCR間の時間間隔dと予め設定された基準間隔とを比較して速度差(誤差;ずれ量)Eを算出する。ここで、BK色のレジストマークCR間の理想間隔、すなわち、速度差無しとした場合の基準間隔(設定値)をDとしたとき、中間転写ベルト6上にレジストマークCRが形成される位置での中間転写ベルト6の速度と、レジストセンサ12Bの検出位置における中間転写ベルト6の速度との速度差)Eは、上述した(4)式により与えられる。
速度差Eは小数点以下かつ±で示され、間隔ずれ量データDeで示される。中間転写ベルト6の実際速度が基準速度よりも遅いときは、D<dで、(D−d)<0となって、速度差は−Eとなる。反対に、中間転写ベルト6の実際速度が基準速度よりも早いときはD>dで、(D−d)>0となって速度差は+Eとなる。
そして、ステップST5でCPU57は、基準時刻t1からBK色のレジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間Tk1と、同基準時刻t1からC色のレジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間Tc1とを各々算出する。この算出は、BK色のレジストマークとC色のレジストマークCRとの間のマーク間隔検出(測定)値Txを測定するためである。マーク間隔検出値Txは(Tc1−Tk1)で与えられる。具体的には、CPU57が、BK色とC色の各々のレジストマークCRとのマーク間隔検出値Txを測定して得られる経過時間データDtiを演算する。
その後、ステップST6でC色のレジストマークの検出に係る経過時間Tc1やTk1等を補正すべく、BK色のレジストマークとC色のレジストマークとの間のマーク間隔検出値Txに補正係数(1+E)を演算して補正する。この補正係数(1+E)の演算により、レジストマークCRの通過時間の検出誤差を低減できるようになる。
そして、ステップST7で補正後の各々の経過時間(Tc1−Tk1)×(1+E)から、BK色に対する当該C色の書き出しタイミングTbを調整するための色ずれ量Sを算出する。このとき、BK色のレジストマークCRの次に続くC色のレジストマークCRの時刻t13における書き出しタイミングをTbとし、速度差Eを無くすための色ずれ量(タイミング調整値)Sは、上述した(5)式により与えられる。色ずれ量Sは色ずれ補正データDsとなる。
その後、ステップST8で色ずれ補正を実行すべく、色ずれ補正データDsに基づいて、BK色に続くC色のレジストマークCRの書き出しタイミングを先に説明した(6)式に基づいて変更する。調整後の書き出しタイミング値は、C色の画像データの書き出しタイミングデータとして不揮発メモリ14等に保存される。
色ずれ補正処理の際に、補正量演算部51では、不揮発メモリ14から色ずれ補正データDsを読み出し、この色ずれ補正データDsから各誤差要因(主/副走査、全体倍率、部分横倍率、スキュー)のずれ量が算出され、ここで算出されたずれ量より各誤差要因毎の補正量が求められる。
例えば、主走査補正量算出部511は、不揮発メモリ14から色ずれ補正データDsを読み出して主走査方向の位置ずれ量を算出し、CPU57の制御を受けてタイミング制御データD1を作成し、このタイミング制御データD1を主走査開始タイミング制御部52に出力する。タイミング制御データD1は、位置ずれ量を無くすように主走査方向の書き出しタイミングを調整するための情報である。主走査開始タイミング制御部52は、タイミング制御データD1に基づいて主走査方向の書き出しタイミングを調整するように動作する。
また、副走査補正量算出部512は、不揮発メモリ14から色ずれ補正データDsを読み出して副走査方向の位置ずれ量を算出し、CPU57の制御を受けてタイミング制御データD2を作成し、このタイミング制御データD2を副走査開始タイミング制御部53に出力する。タイミング制御データD2は、位置ずれ量を無くすように副走査方向の書き出しタイミングを調整するための情報である。副走査開始タイミング制御部53は、タイミング制御データD2に基づいて副走査方向の書き出しタイミングを調整するように動作する。
全体横倍補正量算出部513は、不揮発メモリ14から色ずれ補正データDsを読み出して全体横倍ずれ量を算出し、CPU57の制御を受けてクロック制御データD3を作成し、このクロック制御データD3を画素クロック周期制御部54に出力する。クロック制御データD3は全体横倍ずれ量を無くすように画素クロック信号の周波数を調整するための情報である。画素クロック周期制御部54は、クロック制御データD3に基づいて全体横倍ずれ量を補正するようになされる。
部分横倍補正量算出部514は、不揮発メモリ14から色ずれ補正データDsを読み出して部分横倍ずれ量を算出し、CPU57の制御を受けてユニット制御データD4を作成し、このユニット制御データD4を書込みユニット駆動部55に出力する。ユニット制御データD4は、部分横倍ずれ量を無くすように画像書込みユニット3Y等の水平方向の傾きを調整するための情報である。書込みユニット駆動部55では、ユニット制御データD4に基づいて部分横倍ずれ量を補正するようになされる。他のM色、C色用の画像書込みユニット等においても同様な処理がなされる。
スキュー補正量算出部515では、不揮発メモリ14から色ずれ補正データDsを読み出してスキューずれ量を算出し、CPU57の制御を受けてスキュー制御データD5を作成し、このスキュー制御データD5を画像形成ユニット駆動部56に出力する。スキュー制御データD5は、スキューずれ量を無くすようにスキュー調整手段90Y等の垂直方向の傾きを調整するための情報である。画像形成ユニット駆動部56では、スキュー制御データD5に基づいてスキューずれ量を補正するようになされる。他のM色、C色用のスキュー調整手段等においても同様な処理がなされる。
そして、ステップST9に移行してCPU57は、他の色の書き出しタイミングを調整したかを判別する。他の色の書き出しタイミングを調整していない場合は、ステップST2に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。全ての色の書き出しタイミングを調整して色ずれ補正モードを終了する。
このように、本発明に係る実施例としてのカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法によれば、色ずれ補正モード実行時に、CPU57は、マーク間隔センサを兼用するレジストセンサ12Bから得られるBK色のレジストマークCR間の間隔検出情報を含む位置検出データDp2’を入力し、同じレジストセンサ12Bから得られる各色のレジストマークCRの位置検出データDp2’を各々入力する。
CPU57は、BK色のレジストマークCR間の間隔検出情報を含む位置検出データDp2’と予め設定された基準間隔データとを比較して間隔ずれ量データDeを算出し、かつ、ある基準時刻t1から当該レジストマークCRの通過時刻検出に至るまでの経過時間データDtiを各々算出し、間隔ずれ量データDeに基づいて各色の経過時間データDtiを補正する。CPU57は、各々の経過時間データDtiから、BK色のレジストマークCRに対する色ずれ補正データDsを算出し、この色ずれ補正データDsに基づいて色ずれ補正を実行する。
従って、レジストマーク形成時の中間転写ベルト6の移動速度と、各色のレジストマーク通過時刻の検出時の中間転写ベルト6の移動速度との差の影響を各色の経過時間データDtiから取り除くことができる。この結果、中間転写ベルト6の移動速度の差Eの影響の無い色画像の経過時間データDtiに基づいてBK色のレジストマークCRに対する色ずれ補正データDsを算出することができ、高精度な色ずれ補正を実行できるようになる。
特に、像形成体が中間転写ベルト6と感光体1Y,1M,1C,1Kから構成されるタンデム方式のカラープリンタや複写機、これらの複合機等に適用して効果を発揮し、カラーレジストレーション性能の向上を図ることができる。また、レジストセンサ12とマーク間隔センサ11とを1つのレジストセンサ12Bで兼用させることで、機械構成を変更せずに、中間転写ベルト6の速度差検出を実行できるので、安価にカラーレジストレーション性能の向上を達成できるようになる。しかも、中間転写ベルト6の移動速度の差Eは、レジストマークCRから測定されるので、従来方式のような速度差検出専用のレジストマークCRを敢えて中間転写ベルト6に形成する必要がないので、トナー消費量を低減することができる。
この発明は中間転写ベルトと複数の感光体ドラムとを有した色ずれ補正機能付きのタンデム型のカラープリンタや複写機、これらの複合機等に適用して極めて好適である。
本発明に係る実施例としてのカラー画像形成装置100の構成例を示す概念図である。 カラー画像形成装置100の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。 Y色用の画像書込みユニット3Y、レーザ光検知センサ9Y及びスキュー調整手段90Yの配置及び構成例を示すイメージ図である。 カラー画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。 2つのレジストセンサ12A、12BによるレジストマークCRの検知例を示す斜視図である。 色ずれ補正用のレジストマークCRの形成例を示す図である。 A及びBは、L−INDEX信号の波形例及び、色ずれ補正用のレジストマークCRの形成例を示す図である。 カラー画像形成装置100におけるベルト移動速度の速度差Eを考慮した経過時間測定例を示すタイミングチャートである。 A及びBは、レジストセンサ12B等による位置検出信号S2の二値化例を示す図である。 カラー画像形成装置100における色ずれ補正例を示すフローチャートである。 従来例に係るカラーレジストマーク検知例を示す図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像形成体)
2Y,2M,2C,2K 帯電手段
3Y,3M,3C,3K 画像書込みユニット(露光手段)
4Y,4M,4C,4K 現像手段
5Y,5M,5C,5K 補正手段
6 中間転写体(像形成体)
9Y,9M,9C,9K レーザ光検知センサ
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成手段)
11 マーク間隔センサ(第1の検出手段)
12,12A,12B レジストセンサ(第2の検出手段)
14 不揮発メモリ(記憶装置)
15 制御手段
51 補正演算部
57 CPU(制御手段)
90Y スキュー調整手段
100 カラー画像形成装置
101 装置本体
102 画像読取装置
201 自動原稿送り装置
202 原稿画像走査露光装置

Claims (6)

  1. 複数の色ずれ補正用のトナー像を色毎に形成する各色用の像形成体を有し、所定の速度で移動可能な画像転写手段上に、前記各色用の像形成体毎に形成された当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を転写する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像転写手段上に形成された同色の前記色ずれ補正用のトナー像の形成間隔を検出する第1の検出手段と、
    前記画像形成手段によって画像転写手段上に形成された各色の前記色ずれ補正用のトナー像の通過時刻を所定位置で検出する第2の検出手段と、
    前記同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔をdとし、当該同色の色ずれ補正用のトナー像の基準間隔をDとし、当該トナー像の形成間隔dと基準間隔Dとの間隔ずれ量をEとしたとき、
    検出された前記同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔dと予め設定された基準間隔Dに基づいて間隔ずれ量Eを、次式、すなわち、
    E=(D−d)/D
    により算出し、かつ、前記色ずれ補正用のトナー像を形成するための画像データを前記像形成体に書込む際の基準書込みタイミングとなる基準時刻から当該色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を色毎に算出し、当該算出結果に基づいて基準色の前記色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を測定する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    各色の前記経過時間情報を補正するための補正係数を(1+E)としたとき、
    前記間隔ずれ量Eに基づいて補正係数(1+E)を演算し、測定された前記基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔に、演算された前記補正係数(1+E)を乗算することにより前記基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を補正し、補正後の前記基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔と当該色ずれ補正用のトナー像の基準書込みタイミングとの差を演算し、前記差を無くすように当該色ずれ補正用のトナー像の書込みタイミングを制御して色ずれ補正を実行することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔の情報は、
    前記画像転写手段に対して前記色ずれ補正用のトナー像を移動方向に縦列に形成し、
    前記第1の検出手段によって一方の同色の色ずれ補正用のトナー像の特定部位を検出した時刻と、他方の当該同色の色ずれ補正用のトナー像の同じ特定部位を検出した時刻との差から算出されることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の検出手段から間隔ずれ量の情報を入力し、当該間隔ずれ量の平均値を演算し、
    前記間隔ずれ量の平均値に基づいて各色用の像形成体毎に前記経過時間情報を補正することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記画像形成手段によって色ずれ補正用のトナー像を形成するときの前記画像転写手段の移動速度と、当該画像転写手段上に形成された各色の色ずれ補正用のトナー像の通過時刻を所定位置で検出するときの前記画像転写手段の移動速度との差に基づいて各色の前記経過時間情報を補正することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記基準色に対する他の色の画像書出しタイミングを調整することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  6. 各色用の像形成体毎に、当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を形成する工程と、
    所定の速度で移動可能な画像転写手段上に、前記各色用の像形成体毎に形成された当該色の複数の色ずれ補正用のトナー像を転写する工程と、
    前記画像転写手段上に転写された同色の前記色ずれ補正用のトナー像の形成間隔を検出し、かつ、当該画像転写手段上に形成された各色の前記色ずれ補正用のトナー像の通過時刻を所定位置で検出する工程と、
    前記同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔をdとし、当該同色の色ずれ補正用のトナー像の基準間隔をDとし、当該トナー像の形成間隔dと基準間隔Dとの間隔ずれ量をEとしたとき、
    検出された前記同色の色ずれ補正用のトナー像の形成間隔dと予め設定された基準間隔Dに基づいて間隔ずれ量Eを、次式、すなわち、
    E=(D−d)/D
    により算出し、かつ、前記色ずれ補正用のトナー像を形成するための画像データを前記像形成体に書込む際の基準書込みタイミングとなる基準時刻から当該色ずれ補正用のトナー像の通過時刻検出に至るまでの経過時間情報を色毎に算出し、当該算出結果に基づいて基準色の前記色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を測定する工程と、
    各色の前記経過時間情報を補正するための補正係数を(1+E)としたとき、
    前記間隔ずれ量Eに基づいて補正係数(1+E)を演算する工程と、
    測定された前記基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔に、演算された前記補正係数(1+E)を乗算することにより前記基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔を補正し、補正後の前記基準色の色ずれ補正用のトナー像と他の各色の色ずれ補正用のトナー像との間隔と当該色ずれ補正用のトナー像の基準書込みタイミングとの差を演算する工程と、
    前記差を無くすように当該色ずれ補正用のトナー像の書込みタイミングを制御して色ずれ補正を行う工程とを有することを特徴とするカラー画像形成方法。
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