JP2007025721A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色画像形成面の全体で色ずれを最小限に抑制できるようにすると共に、色ずれの少ない高画質な色画像を形成できるようにする。
【解決手段】感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kの主走査方向の画像の傾きを調整する機構をY,M,C,BK色毎に設けた画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kと、先に基準となるBK色の画像傾き調整モードを実行し、その後、カラーレジスト調整モードを実行して、他のY,M,C色の画像傾きを基準となるBK色の画像の傾きに合わせるように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する制御装置15とを備えるものである。この構成によって、基準色用の画像形成ユニット10Kが、感光体ドラム1Y,1M,1Cに対してBK基準色のみの出力で、正規の主/副走査時の書き込み位置調整及び画像書込みユニットにおける横倍調整、部分横倍調整及び傾き調整等を実行できるようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ビームにより感光体を走査露光して色を重ね合わせ色画像を形成するカラー画像形成装置等に適用して好適な画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
近年、タンデム型のカラープリンタや複写機、これらの複合機等が使用される場合が多くなってきた。これらのカラー画像形成装置ではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)色用の各々の走査光学装置、現像装置、感光体ドラムと、中間転写ベルト及び定着装置とを備えている。
例えば、Y色用の走査光学装置では任意の画像情報に基づいて感光体ドラムに静電潜像を描くようになされる。現像装置では感光体ドラムに描かれた静電潜像にY色用のトナーを付着してカラートナー像を形成する。感光体ドラムはトナー像を中間転写ベルトに転写する。他のM、C、BK色についても同様の処理がなされる。中間転写ベルトに転写されたカラートナー像は用紙に転写された後に定着装置によって定着される。
ところで、この種のカラー画像形成装置によれば、中間転写ベルトに色ずれ無くカラートナー像を形成しなければならない。色ずれ無く重ね合わされたカラートナー像を用紙に転写するためである。このため、前述した各走査光学装置は、感光体ドラムに対してその位置と、傾きが適宜調整される。
カラー画像形成装置の中間転写ベルトには、任意の画像情報に基づく色画像を形成する前に定期又は不定期に「カラーレジストマーク検知」と呼ばれる処理(以下カラーレジスト調整モードという)がなされる。図12Aに示すように、この検知処理では、中間転写ベルト6の両側端部の上方に配置された反射型のフォトセンサ(以下でレジストセンサともいう)12A及び12Bを用いて、中間転写ベルト6上の「フ」字状のカラーレジストマーク(以下で単にレジストマークともいう)が検出される(特許文献1参照)。
図12Bに示すように、レジストセンサ12Aは中間転写ベルト6に光ビームを投射するLED構成の投光素子SS1、中間転写ベルト6からの反射光を受光する受光素子SS2及びレンズSS3で構成される。レジストセンサ12Bも、レジストセンサ12Aと同様の構成になされている。
レジストセンサ12A及び12Bから出射した光は例えば、中間転写ベルト6上のレジストマークによって遮光される。この処理では中間転写ベルト6から反射してくる光を検出することによりレジストマークを検出するようになされる。
図12Aに示すように、主走査方向に配列する各レジストマークの主走査方向に平行な線分の検知信号のタイミングから走査線曲がりが検知される。
また、レジストマークの主走査方向に平行な線分をそれぞれ検知してから、当該レジストマークの主走査方向に対して45°の傾きを有する線分を検知するまでのタイミング差から部分横倍率が検知される。部分横倍率とは主走査方向の部分的な倍率のバラツキを言い、感光体に対して水平方向への画像書き込み位置ずれ等の悪影響をもたらす。そして、レジストセンサ12A及び12Bによって検知された部分横倍率と走査線曲がりに関する情報(検知信号)に基づいて、各走査光学装置の位置や傾きが制御され、各色間で色画像の色ずれがゼロになるように調整される。
特開平2001−88347号公報(第6頁 図8)
ところで、従来例に係る「カラーレジストマーク検知」によれば、中間転写ベルト6の側縁部上方にレジストセンサ12A及び12Bをそれぞれ配置して部分横倍率や走査線曲がりを検知し、この検知信号に基づいて各走査光学装置の位置や傾きを制御していた。
しかしながら、カラー画像形成装置に対する各走査光学装置の組立誤差や、カラー画像形成装置の機内温度分布等によって、走査光学装置間で走査精度に差異が生じてしまい、レジストセンサ12A及び12Bが配置された中間転写ベルト6の側縁部以外では、各走査光学装置間で部分横倍率や走査線曲がりにそれぞれ無視できない程度の差が生じてしまうといった問題があった。
各走査光学装置間で部分横倍率や走査線曲がりに大きな差があると、Y色、M色、C色、BK色の重ね合わせの精度が低下して、色画像に顕著な色ずれが生じてしまう。
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、像担持体に対して基準色のみの出力で、正規の主/副走査時の書き込み位置調整及び画像書込み部における横倍調整、部分横倍調整及び傾き調整等を実行できるようにすると共に、色画像の高画質化に貢献できるようにした画像形成装置及び画像形成方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る画像形成装置は、像担持体上の画像を記録紙に転写した後定着する画像形成装置において、像担持体の回転方向と直交する方向を主走査方向とし、像担持体上の基準色に対する他の色の主走査方向の画像傾きを調整する動作をカラーレジスト調整モードとし、記録紙上に転写される画像の主走査方向の画像傾きを調整する動作を画像傾き調整モードとしたとき、像担持体の主走査方向の画像の傾きを調整する機構を作像色毎に設けた画像形成ユニットと、先に基準となる色の画像傾き調整モードを実行し、その後、カラーレジスト調整モードを実行して、他の色の画像傾きを基準となる色の画像の傾きに合わせるように画像形成ユニットを制御する制御装置とを備えることを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、基準色用の画像形成ユニットが、像担持体に対して基準色のみの出力で、正規の主/副走査時の書き込み位置調整及び画像書込み部における横倍調整、部分横倍調整及び傾き調整等を実行できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1において、制御装置は、画像傾き調整モードを実行した後、連続してカラーレジスト調整モードを実行することを特徴とするものである。
請求項3に係る画像形成方法は、像担持体上の画像を記録紙に転写した後定着する画像形成方法において、像担持体の回転方向と直交する方向を主走査方向としたとき、像担持体の主走査方向の画像の傾きを調整する機構が作像色毎に設けられ、像担持体上の基準色に対する他の色の主走査方向の画像傾きを調整する動作をカラーレジスト調整モードとし、記録紙上に転写される画像の主走査方向の画像傾きを調整する動作を画像傾き調整モードとしたとき、先に基準となる色の画像傾き調整モードを実行するステップと、カラーレジスト調整モードを実行して他の色の画像傾きを基準となる色の画像の傾きに合わせるステップとを有することを特徴とするものである。
請求項4に係る画像形成方法は、請求項3において、画像傾き調整モードを実行した後、連続して、カラーレジスト調整モードを実行することを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法によれば、像担持体上の画像を記録紙に転写した後定着する場合に、像担持体の主走査方向の画像の傾きを調整する機構を作像色毎に設けた画像形成ユニットを制御する制御装置を備え、先に基準となる色の画像傾き調整モードを実行し、その後、カラーレジスト調整モードを実行して、他の色の画像傾きを基準となる色の画像の傾きに合わせるようになされる。
この構成によって、基準色用の画像形成ユニットでは、像担持体に対して基準色のみの出力で、正規の主/副走査時の書き込み位置調整及び画像書込み部における横倍調整、部分横倍調整及び傾き調整等を実行できるようになる。従って、色画像の高画質化に貢献できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像作成方法について説明をする。
(1)実施形態
この実施形態では、無端ベルト状の転写体の回動方向と直交する他の方向に定義された取付位置候補線上に沿ってセンサを動かし、当該センサの取付位置と色画像の形成位置ずれとの関係を調べ、当該転写体の側端部での色画像の色ずれが側端部以外での色ずれの最大値と等しくなるようなセンサ取付位置候補線上の特定の取付位置を見いだし、その後、この特定の取付位置を満たし、かつ転写体の色画像形成面に対峙する位置にセンサを配置して、センサによる色画像の検出信号に基づいて色の重ね合わせを補正するよう画像形成装置を制御できるようにし、色画像形成面の全体で色ずれを最小限に抑制できるようにすると共に、色ずれの少ない高画質な色画像を形成できるようにしたものである。
まず始めに、本発明の実施形態に係るセンサの取付位置決め方法が適用されるカラー画像形成装置本体101の構成例について説明する。
図1は、カラー画像形成装置本体101の構成例を示すブロック図である。このカラー画像形成装置本体101は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kと、転写体の一例となる中間転写ベルト6と、色ずれ検知用センサの一例となるレジストセンサ12と、制御装置15を有している。このカラー画像形成装置本体101は、任意の画像情報に基づいて画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kで中間転写ベルト6に色を重ね合わせ色画像を形成する装置である。
図1において、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配置されたY色用の帯電手段2Y、走査光学装置3Y、現像装置4Y及び像形成体用のクリーニング手段(図示せず)を有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1Mと、M色用の帯電手段2M、走査光学装置3M、現像装置4M及び像形成体用のクリーニング手段を有する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1Cと、C色用の帯電手段2C、走査光学装置3C、現像装置4C及び像形成体用のクリーニング手段を有する。黒(BK)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1Kと、BK色用の帯電手段2K、走査光学装置3K、現像装置4K及び像形成体用のクリーニング手段を有する。
帯電手段2Yと走査光学装置3Y、帯電手段2Mと走査光学装置3M、帯電手段2Cと走査光学装置3C及び帯電手段2Kと走査光学装置3Kによって、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kにそれぞれ潜像が形成される。
現像装置4Y、4M、4C、4Kによる現像は、使用するトナー極性と同極性(本実施形態においては負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現像にて行われる。
図1に示すように、中間転写ベルト6は、複数のローラにより巻回され、回動方向に移動可能に支持されている。中間転写ベルト6に転写されたカラートナー像は、図示しない用紙に転写された後に定着装置によって定着される。
レジストセンサ12は、反射型のフォトセンサであり、中間転写ベルト6に形成される色画像の色ずれ検知に用いられる。例えば、このレジストセンサ12は、上述した「カラーレジストマーク検知」と呼ばれる処理に用いられ、レジストマークの位置を検出して位置検出信号Sを出力するようになされる。このレジストセンサ12の取付個数や、取付位置等については、後述する。
制御装置15はレジストセンサ12に接続されており、レジストセンサ12から得られる位置検出信号Sに基づいて画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御するようになされる。
この制御装置15の制御内容によっては画像形成ユニット10Kを基準にして画像形成ユニット10Y,10M,10Cのいずれか一方又は3つを制御するようにしてもよい。制御装置15の負担を軽減できる。もちろん、中間転写ベルト6を制御対象に入れてもよい。その場合には、図示しない蛇行補正機構を設け、中間転写ベルト6の蛇行を補正して色ずれを調整するようにしてもよい。
また、制御装置15には画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが接続されており、画像形成ユニット10Yでは任意の画像情報Dinを構成するY色用の画像情報Dyに基づいて中間転写ベルト6にY色のトナー画像を形成し、画像形成ユニット10MではM色用の画像情報Dmに基づいて中間転写ベルト6にM色のトナー画像を形成し、画像形成ユニット10CではC色用の画像情報Dcに基づいて中間転写ベルト6にC色のトナー画像を形成し、画像形成ユニット10KではBK色用の画像情報Dkに基づいて中間転写ベルト6にBK色のトナー画像を形成するようになされる。
さらに、Y色用の走査光学装置3Yには補正手段5Yが取り付けられており、制御装置15からのY色用の書込み位置補正信号Syに基づいてY色画像の形成位置を調整するようになされる。同様にしてM色用の走査光学装置3Mには補正手段5Mが取り付けられており、制御装置15からのM色用の書込み位置補正信号Smに基づいてM色画像の形成位置を調整するようになされる。
C色用の走査光学装置3Cには補正手段5Cが取り付けられており、制御装置15からのC色用の書込み位置補正信号Scに基づいてY色画像の形成位置を調整するようになされる。BK色用の走査光学装置3Kには補正手段5Kが取り付けられており、制御装置15からのBK色用の書込み位置補正信号Skに基づいてBK色画像の形成位置を調整するようになされる。この例で色ずれ量の算出に関しては、BK色のレジストマークを基準にしている。Y,M,C色の色画像の書込み位置をBK色に合わせるように調整するためである。
例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、BK色のレジストマークの書込み位置と、Y色のレジストマークの書込み位置とを検知し、Y色のレジストマークの書込み位置をBK色のレジストマークの書込み位置に換算した際のずれ量からその補正量を算出する。同様にして、M、C色の書込み位置調整に関しても、BK色のレジストマークの書込み位置と、MやC色のレジストマークの書込み位置とのずれ量を各々検知し、このずれ量から各々の補正量を算出する。その後、BK色用の画像形成ユニット10K以外のY、M、C色用の画像形成ユニット10Y,10M,10Cを調整するようになされる。
このため、BK画像形成ユニットでは中間転写ベルト6に対してBK色のみの出力で正規の主/副走査時の書き込み位置調整及び画像書込み部3Kにおける横倍調整、部分横倍調整及び傾き調整等がなされる(画像傾き調整モード)。BK色について調整し基準とするためである。その後、BK色に合わせてY,M,C色の書込み位置を合わせるカラーレジスト調整モードを実行するようになされる。
次に、このカラー画像形成装置本体101におけるレジストセンサ12の取付位置決め方法について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るレジストセンサ12の取付位置決め方法を示すフローチャートである。ここでは、図1及び図3を参照しながら、図2のフローチャートに沿ってレジストセンサ12の取付位置決め方法について説明する。
まず始めに、図2のステップA1で、中間転写ベルト6の回動方向を副走査方向とし、この副走査方向と直交する方向を主走査方向と定義すると共に、この主走査方向に沿って中間転写ベルト6上にセンサ取付位置候補線を定義する。図3に示すように、このセンサ取付位置候補線は、中間転写ベルト6上に刻まれるような実線ではなく、仮想線である。
次に、図2のステップA2で、一対のレジストセンサ12A及び12Bを中間転写ベルト6の側端部上方にそれぞれ配置する。そして、図2のステップA3で、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向(感光体ドラム1Y、1M、1C、1K方向)への微少位置ずれ量(以下で、シフトともいう)をパラメータとして、BK色に対するY色、M色、C色の主走査方向への色ずれをそれぞれ調べる。
即ち、まず始めに、光軸方向に所定の取付誤差を持たせた状態で、走査光学装置3Y、3M、3C及び3Kをカラー画像形成装置本体101に取り付けておく。例えば、カラー画像形成装置本体101の組立工程では、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向への取付誤差は、±300μm程度ある。
次に、これらの取付誤差を持った走査光学装置3Y、3M、3C、3Kからなる画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを用いて、中間転写ベルト6にY色、M色、C色、BK色のレジストマークをそれぞれ形成する。さらに、これらのレジストマークを中間転写ベルト6の側縁部上方にそれぞれ配置されたレジストセンサ12A及び12Bで検知して、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kをそれぞれ調整する。
そして、これらの画像形成ユニット10Y、10M,10C、10Kの制御後に、BK色のレジストマークを基準にして、Y色、M色及びC色の各レジストマークの主走査方向への位置ずれ量をそれぞれ調べる。この画像形成ユニット制御後のレジストマークの検出は、レジストセンサ12A及び12Bとは別に、主走査方向に沿って中間転写ベルト6の上方に配置されたラインイメージセンサCCD(図示せず)を用いて行うと良い。
図4は、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向への取付ずれにより生じる部分横倍率差の例を示すグラフである。図4の横軸は、像高である。像高とは、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸を中心にした走査幅を言う。この走査幅は中間転写ベルト6にそのまま反映される。従って、主走査方向に沿った中間転写ベルト6上の位置を像高とも言う。
像高0は、中間転写ベルト6の中心部であり、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸と重なる位置である。また、像高−150mm、150mmは中間転写ベルト6の側端部であり、この側端部にレジストマーク等の画像の最端部が形成される。また、図4の縦軸は、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色、C色のレジストマークの主走査方向への位置ずれ量の最大値(以下で、BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量ともいう)である。図4のX軸がBK色のレジストマークの位置ずれ量である。図4の曲線(1)が、図2のステップA3で求めた「BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量」と「像高」との関係である。
レジストセンサ12A及び12Bをそれぞれ像高−150mm、150mmのに配置した状態では、像高−150mm、0mm、150mmでのBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量はいずれも0μmである。これは、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向へのシフトをパラメータとした場合には、像高0mmでの位置ずれは起こらないからである。また、像高−150mm、150mmに形成されたY色、M色、C色、BK色のレジストマークをレジストセンサ12A及び12Bがそれぞれ検知して、BK色のレジストマークに対するY色、M色、C色のレジストマークの位置ずれをゼロにするよう、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを制御しているからである。
次に、図2のステップA4で、レジストセンサ12A及び12Bを像高−150mm、150mmから像高0mmに向け、センサ取付位置候補線40に沿ってそれぞれΔL、ΔL’だけ移動させる(図3参照)。ここでは、説明の便宜上、ΔL、ΔL’ともに30mmとしておく。
そして、図2のステップA5で、BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量をそれぞれ調べる。ここでは、図2のステップA3と同様に、取付誤差を持った走査光学装置3Y、3M、3C、3Kからなる画像形成ユニット10Y、10M、10C及び10Kを用いて、中間転写ベルト6にY色、M色、C色及びBK色のレジストマークをそれぞれ形成する。次に、これらのレジストマークを像高−120mm、120mmに配置されたレジストセンサ12A及び12Bで検知して、画像形成ユニット10Y,10M,10C、10Kを制御する。
そして、この制御後に、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色、C色のレジストマークの主走査方向へ位置ずれ量をラインイメージセンサCCD等でそれぞれ調べる。図4の曲線(2)は、この図2のステップA5で求めた「BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量」と「像高」との関係である。
次に、図2のステップA6で、レジストセンサ12A及び12Bが像高−120mm、120mmに配置されている状態で、像高−150mm〜0mm間でのBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量の最大値(図4のA参照)が、像高−150mmでのBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量(図4のA’参照)と等しいかどうかを調べる。
また、像高0mm〜150mm間でのBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量の最大値(図4のB参照)が、像高150mmでのBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量(図4のB’参照)と等しいかどうかを調べる。
ここで、像高−150mm〜0mm間での位置ずれ量の最大値Aが、像高−150mmでの位置ずれ量A’と等しく、かつ像高0mm〜150mm間での位置ずれ量の最大値Bが、像高150mmでの位置ずれ量B’と等しい場合には、図2のステップA7へ進む。また、A≠A’の場合、又はB≠B’の場合には、図2のステップA4へ戻る。A=A’及びB=B’の場合に、「BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量」を最小限に抑えることができる。
そして、図2のステップA7で、像高−120mm、120mmを満たし、かつ中間転写ベルト6の色画像形成面と対峙する取付位置に、レジストセンサ12A及び12Bを配置する。これにより、レジストセンサの取付位置決めを完了する。
ところで、上述したレジストセンサの取付位置決め方法では、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向へのシフトをY色、M色、C色、BK色間での色ずれの原因として捉え、この光軸方向へのシフトをパラメータとして、レジストセンサ12A及び12Bの取付位置を位置決めする場合について説明した。
しかしながら、色画像の色ずれの原因は、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向へのシフトに限られない。例えば、これら走査光学装置3Y、3M、3C、3K内部での部品の組立誤差によっても色画像の色ずれは発生する場合がある。そのため、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向へのシフト以外に、走査光学装置3Y、3M、3C、3K内部での部品の組立誤差をパラメータとして、レジストセンサ12の取付位置を位置決めしても良い。
ここで、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの内部構成について、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K及び補正手段5Y、5M、5C、5Kと関連づけて説明する。
図5は画像形成ユニット10Yの内部構成例を示す概念図である。図5に示すY色用の走査光学装置3Yはポリゴンモータ31、光学系で構成されるコリメータユニット32,ポリゴンミラー34、ポリゴンモータ35、結像レンズの一例となるf(θ)レンズ36を有している。半導体レーザ光源31ではY色用の画像情報Dyに基づいてレーザ光が発生される。半導体レーザ光源31から出射されたレーザ光は光学系によって所定のビーム光に整形される。
このビーム光はポリゴンミラー34によって走査方向に偏向される。ポリゴンミラー34は制御装置15からの制御信号に基づき、ポリゴンモータ35によって回転される。ポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光はf(θ)レンズ36によって感光体ドラム1Yの方へ結像される。
補正手段5Yはレンズ保持機構41、f(θ)調整機構42及び光軸調整機構43等を有している。レンズ保持機構41にはf(θ)レンズ36が取り付けられている。レンズ保持機構41はf(θ)調整機構42及び光軸調整機構43に対して可動自在に取り付けられる。f(θ)調整機構42では位置補正信号Syに基づいてレンズ保持機構41をX−Y方向に移動調整するようになされる。
光軸調整機構43では位置補正信号Syに基づいてレンズ保持機構41をZ方向(光軸方向)に移動調整するようになされる。これらの機構42,43にはアクチュエータ(圧電素子)や全ネジボルトのピッチ制御等により具現化される。感光体ドラム1Yへのビーム光の書込み位置を調整するためである。他の画像形成ユニット10M,10Cも同様な構成を有し、かつ同様な処理がなされ、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K間でのf(θ)レンズ36等の光学系位置ずれを無くすように制御されている。
このような画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K内で、例えば、取付誤差によりf(θ)レンズ36がX、Y方向へシフトしたり、コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角がシフトすると、色画像の色ずれの原因となる。従って、これらの要因をパラメータとして、レジストセンサ12A及び12Bの取付位置を位置決めしても良い。この場合には、図2のフローチャートに沿って説明したレジストセンサ12の取付位置決め方法を応用できる。
例えば、f(θ)レンズ36のX、Y方向へのシフトをパラメータとする場合について、図2のフローチャートに沿って説明する。この場合は、図2のステップA1、2、4、6及び7は、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向へのシフトをパラメータとする場合と同じであるので、その詳細説明を省略する。
図2のステップA3で、XY方向に所定の取付誤差を持たせた状態で、各走査光学装置3Y、3M、3C、3K内で、f(θ)レンズ36を取り付けておく。例えば、カラー画像形成装置本体101の組立工程では、f(θ)レンズ36のX−Y方向への取付誤差は、±300μm程度ある。
次に、これらの取付誤差を持ったf(θ)レンズ36を有する画像形成ユニット10Y、10M、10C及び10Kを用いて、中間転写ベルト6にY色、M色、C色及びBK色のレジストマークをそれぞれ形成する。さらに、これらのレジストマークを像高150mm、−150mmに配置されたレジストセンサ12A及び12Bで検知して、画像形成ユニット10Y,10M,10C、10Kを制御する。
そして、この画像形成ユニット10Y、10M,10C、10Kの制御後に、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色及びC色のレジストマークの主走査方向への位置ずれ量をラインイメージセンサCCDで調べる。
図6Aは、f(θ)レンズ36のXY方向への取付ずれによる部分横倍率差(センサ移動前)の一例を示すグラフである。図6Aの横軸は、像高である。図6Aの縦軸は、BK色のレジストマークに対する主走査方向への位置ずれ量である。図6Aでは、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色及びC色のレジストマークの主走査方向への位置ずれ量を個々に示している。例えば、図6Aの曲線(1)はBK色のレジストマークに対するY色のレジストマークの位置ずれ量であり、曲線(2)はBK色のレジストマークに対するM色のレジストマークの色ずれ量であり、曲線(3)はBK色のレジストマークに対するC色のレジストマークの位置ずれ量を示している。
レジストセンサ12A及び12Bをそれぞれ像高−150mm、150mmに配置した状態では、像高−150mm、150mmでのBK色に対する主走査方向への色ずれ量は各色((1)〜(3))いずれも0μmである。これは、像高150mm、−150mmでの位置ずれ量が0になるよう画像形成ユニット10Y,10M,10C、10Kが制御されたからである。
次に、図2のステップA4でレジストセンサ12A及び12Bをセンサ取付位置候補線40に沿って、像高0に向けてそれぞれΔL、ΔL’だけ移動させる。ΔL、ΔL’は、例えば30mmである。
そして、図2のステップA5で、像高120mm、−120mmの上方に配置されたレジストセンサ12A及び12Bでレジストマークを検知して、画像形成ユニット10Y,10M,10C、10Kを制御する。そして、BK色のレジストマークに対するY色、M色、C色のレジストマークの主走査方向への位置ずれ量をそれぞれ調べる。
図6Bはf(θ)レンズのXY方向への取付ずれによる部分横倍率差(センサ移動後)の一例を示すグラフである。図6Bの横軸は、像高である。図6Bの縦軸は、BK色のレジストマークに対する主走査方向への位置ずれ量である。図6Bでは、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色及びC色のレジストマークの主走査方向への位置ずれ量を個々に示している。
例えば、図6Bの曲線(1)’はBK色のレジストマークに対するY色のレジストマークの位置ずれ量であり、曲線(2)’はBK色のレジストマークに対するM色のレジストマークの色ずれ量であり、曲線(3)’はBK色のレジストマークに対するC色のレジストマークの位置ずれ量を示している。
図6Bに曲線(1)’〜(3)’の全てが、像高−150mm〜0mm間での色ずれ量の最大値が、像高−150mmでの色ずれ量と等しく、かつ像高0mm〜150mm間での色ずれ量の最大値が、像高150mmでの色ずれ量と等しい(ステップA6)ので、像高−120mm、120mmの色画像形成面と対峙する位置をレジストセンサ12A及び12Bの取付位置に決定する(ステップA7)。これにより、f(θ)レンズ36のX、Y方向へのシフトをパラメータとする場合での、センサの取付位置決め方法を完了する。
同様に、コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角シフトをパラメータにして、レジストセンサ12及び12Bの取付位置を位置決めすることもできる。図7は、コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角シフトによる部分横倍率差の一例を示すグラフである。図7の横軸は、像高である。また、図4の縦軸は、BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量である。X軸はBK色の位置ずれ量を示す。
図7の曲線(1)が図2のステップA3で調査したBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量である。図7の曲線(2)が図2のステップA5で調査したBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量である。
このように、コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角シフトをパラメータとしてレジストセンサ12A及び12Bの取付位値を決める場合においても、像高−150mm〜0mm間での位置ずれ量の最大値が、像高−150mmでの位置ずれ量と等しく、かつ像高0mm〜150mm間での位置ずれ量の最大値が、像高150mmでの位置ずれ量と等しくなるような特定の取付位置(例えば、像高−120mm、120mm)にレジストセンサ12A及び12Bをそれぞれ配置することで、各色間での部分横倍率差を最小限に抑えることができ、色ずれの少ない色画像を形成できる。
また、カラー画像形成装置本体101の温度変化(機内温度上昇)をパラメータとしてセンサの取付位置決め方法を決定することもできる。図8は、カラー画像形成装置本体101の機内温度上昇による部分横倍率差の一例を示すグラフである。図8の横軸は、像高である。また、図8の縦軸は、BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量である。ここでも、X軸はBK色の位置ずれ量を示す。
図8において、曲線(1)が図2のステップA3で調査したBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量である。また、曲線(2)が図2のステップA5で調査したBK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量である。
このように、カラー画像形成装置本体101の機内温度上昇をパラメータとしてセンサの取付位値を決める場合においても、像高−150mm〜0mm間での位置ずれ量の最大値が、像高−150mmでの色ずれ量と等しく、かつ像高0mm〜150mm間での位置ずれ量の最大値が、像高150mmでの位置ずれ量と等しくなるような特定の取付位置(例えば、像高−120mm、120mm)にレジストセンサ12A及び12Bをそれぞれ配置することで、各色間での部分横倍率差を最小限に抑えることができ、色ずれの少ない色画像を形成できる。
このように、本発明の実施形態に係るレジストセンサ12A及び12Bの取付位置決め方法によれば、主走査方向に定義された取付位置候補線上に沿ってレジストセンサ12A及び12Bを動かし、当該レジストセンサ12A及び12Bの取付位置と色画像の形成位置ずれとの関係を調べ、中間転写ベルト6の側端部での色画像の色ずれが側端部以外での色ずれの最大値と等しくなるようなセンサ取付位置候補線上の特定の取付位置を見いだし、その後、この取付位置を満たし、かつ中間転写ベルト6の色画像形成面に対峙する位置にレジストセンサ12A及び12Bを配置するようになされる。
従って、レジストセンサ12A及び12Bによる色画像の検出信号に基づいて色の重ね合わせを補正するようカラー画像形成装置本体101を制御することができ、中間転写ベルト6の中央部と両側端部との間で色ずれをゼロにするよう色画像の色の重ね合わせを補正できる。
尚、この実施形態では、レジストセンサ12A及び12Bを光軸に対して対称に移動させて位置決めする場合について説明したが、レジストセンサ12A及び12Bの移動長さ及び取付位置は光軸に対して非対称、即ち、ΔL≠ΔL’でも良い。ΔL、ΔL’はそれぞれ独立して任意に設定することができる。
また、この実施形態では、2個のレジストセンサ12A及び12Bを像高−120mm、120mmの色画像形成面と対峙する位置に配置する場合について説明したが、レジストセンサの個数は2個に限られることはなく、例えば3個でも良い。この場合には、3個目のレジストセンサを像高0に配置することで、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kをさらに精度高く制御することができる。
さらに、この実施形態では、走査光学装置10Y、10M、10C、10Kの光軸方向へのシフトや、f(θ)レンズ36のX−Y方向へのシフトや、コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角シフトや、カラー画像形成装置本体101の機内温度上昇、等の各種要因をパラメータにして、「BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量」と「像高」との関係を調査し、レジストセンサ12A及び12Bの取付位置を位置決めする場合について説明した。
しかしながら、この調査対象は「BK色に対する各色間の主走査方向への位置ずれ量」に限られることはない。例えば、調査対象を「BK色に対する各色間での副走査方向への色ずれ量」として、図2に示したフローチャートに沿って、レジストセンサ12A及び12Bの取付位置を位置決めしても良い。もちろん、この場合でも、上述した各種要因をパラメータとしても良い。
図9Aは上述した各種要因による走査線曲がりの一例(センサ移動前)を示すグラフである。図9Aの横軸は、像高である。図9Aの縦軸は、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色、C色のレジストマークの副走査方向への位置ずれ量である。図9Aでは、BK色に対する、Y色、M色及びC色の副走査方向への位置ずれ量を個々に示している。例えば、図9Aの曲線(1)はBK色に対するY色の副走査方向への位置ずれ量であり、曲線(2)はBK色に対するM色の副走査方向への位置ずれ量であり、曲線(3)はBK色に対するC色の副走査方向への位置ずれ量を示している。
レジストセンサ12A及び12Bをそれぞれ像高−150mm、150mmの画像形成面と対峙する位置に配置した状態では、像高−150mm、150mmでのBK色に対する主走査方向への位置ずれ量は各色((1)〜(3))いずれも0μmである。
図9Bは上述した各種要因による走査線曲がりの一例(センサ移動後)を示すグラフである。図9Bの横軸は、像高である。図9Bの縦軸は、BK色のレジストマークに対する、Y色、M色、C色のレジストマークの副走査方向への位置ずれ量である。図9B中の曲線(1)’はBK色に対するY色の副走査方向への位置ずれ量であり、曲線(2)’はBK色に対するM色の副走査方向への位置ずれ量であり、曲線(3)’はBK色に対するC色の副走査方向への位置ずれ量を示している。
図9Bに示すように、曲線(1)’〜(3)’の全てにおいて、像高−150mm〜0mm間での位置ずれ量の最大値が、像高−150mmでの位置ずれ量と等しく、かつ像高0mm〜150mm間での位置ずれ量の最大値が、像高150mmでの位置ずれ量と等しいので、像高−120mm、120mmの色画像形成面と対峙する位置をレジストセンサ12A及び12Bの取付位置に位置決めする。これにより、走査線曲がりを最小限に抑制でき、色ずれの少ない色画像を形成できる。
尚、上述の調査対象を「BK色に対する各色間での主走査方向及び副走査方向への色ずれ量」とし、図2のフローチャートに沿ってレジストセンサの取付位置を決めても良い。また、「走査光学装置10Y、10M、10C、10Kの光軸方向へのシフト」や、「f(θ)レンズ36のX−Y方向へのシフト」や、「コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角シフト」や、「カラー画像形成装置本体101の機内温度上昇」等の各種要因を2又は3以上合わせてパラメータとしても良い。
(2)実施例
図10は本発明に係る実施例としてのカラー画像形成装置100の構成例を示す概念図である。
この実施例では、図2のフローチャートに沿ってレジストセンサ12A及び12Bの取付位置が位置決めされた画像形成装置本体101と、原稿等の読込機能を備えた画像読取装置等から、カラー画像形成装置100を構成すると共に、このカラー画像形成装置100を用いて色画像を形成する場合を想定する。従って、同じ符合のものは同じ機能を有するので、その詳細説明は省略する。
図10に示すように、このカラー画像形成装置100は、上述した画像形成装置本体101と、画像読取装置102と、給紙カセット20A、20B、20C等から構成される。画像形成装置本体101の上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置102が設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正及び画像圧縮処理等がなされ、画像情報となる。その後、画像情報は走査光学装置3Y、3M、3C、3Kへ送られる。
図1に示す自動原稿送り装置201は、自動両面原稿搬送手段を備えている。この自動原稿送り装置201は、原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を連続して一挙に読み取り、原稿内容を記憶手段に蓄積するようになされる(電子RDH機能)。この電子RDH機能は、複写機能により多数枚の原稿内容を複写する場合、或いはファクシミリ機能により多数枚の原稿dを送信する場合等に便利に使用される。
このカラー画像形成装置100による色画像の形成方法について説明する。画像形成手段の一例となる画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、使用するトナーと反対極性(本実施形態においては正極性)の1次転写バイアス(不図示)が印加される1次転写ローラ7Y、7M、7C及び7Kにより、回動する中間転写ベルト6上に逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像(色画像:カラートナー像)が形成される。カラー画像は中間転写ベルト6から用紙Pへ転写される。
給紙カセット20A、20B、20C内に収容された用紙Pは、給紙カセット20A、20B、20Cにそれぞれ設けられる送り出しローラ21および給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送され、用紙P上の一方の面(表面)にカラー画像が一括して転写される(2次転写)。
カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。転写後の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段8Y、8M、8C、8Kによりクリーニングされ次の画像形成サイクルに入る。
両面画像形成時には、一方の面(表面)に画像形成され、定着装置17から排出された用紙Pは、分岐手段26によりシート排紙路から分岐され、それぞれ給紙搬送手段を構成する、下方の循環通紙路27Aを経て、再給紙機構(ADU機構)である反転搬送路27Bにより表裏を反転され、再給紙搬送部27Cを通過して、給紙ローラ22Dにおいて合流する。
反転搬送された用紙Pは、レジストローラ23を経て、再度2次転写ローラ7Aに搬送され、用紙Pの他方の面(裏面)上にカラー画像(カラートナー像)が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17(或いは定着装置17A)により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、2次転写ローラ7Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写ベルト用のクリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。これらの画像形成の際には、用紙Pとして52.3〜63.9kg/m2(1000枚)程度の薄紙や64.0〜81.4kg/m2(1000枚)程度の普通紙や83.0〜130.0kg/m2(1000枚)程度の厚紙や150.0kg/m2(1000枚)程度の超厚紙を用い、線速度を80〜350mm/sec程度とし、環境条件として温度が5〜35℃程度、湿度が15〜85%程度の設定条件とすることが好ましい。用紙Pの厚み(紙厚)としては0.05〜0.15mm程度の厚さのものが用いられる。
上述のクリーニング手段8Aの上流側であって、中間転写ベルト6の左側には、図2に示したフローチャートに沿って取付位置が位置決めされたレジストセンサ12A及び12Bが設けられており、中間転写ベルト6に形成されたレジストマークの位置を検出し、位置検出信号Sを発生するようになされる。画像形成装置本体101には制御装置15が設けられ、位置検出信号Sに基づいてカラーレジストマーク検知処理をするようになされる。
このように、本発明に係るカラー画像形成装置100によれば、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kの主走査方向の画像の傾きを調整する機構をY,M,C,BK色毎に設けた画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する制御装置15を備え、この制御装置15は、先に基準となるBK色の画像傾き調整モードを実行し、その後、カラーレジスト調整モードを実行して、他のY,M,C色の画像傾きを基準となるBK色の画像の傾きに合わせるようになされる。
従って、基準色用の画像形成ユニット10Kが、感光体ドラム1Y,1M,1Cに対してBK基準色のみの出力で、正規の主/副走査時の書き込み位置調整及び画像書込みユニットにおける横倍調整、部分横倍調整及び傾き調整等を実行できるようになる。
尚、この実施形態及び、実施例では、無端ベルト状の転写体の一例として中間転写ベルト6を挙げたが、転写体の例はこれに限られることはない。この中間転写ベルト6の代わりに、図11に示すような4色の画像形成系で共用する感光体ベルト60を備え、この感光体ベルト60上でカラー画像を形成するようにしても良い。図11において、図1と対応する部分には同一符合を付し、その詳細説明を省略する。
もちろん、図11に示すカラー画像形成装置本体101’においても、図2に示したフローチャートに沿ってレジストセンサ12の取付位置が位置決めされ、最適化されている。そして、このレジストセンサ12の位置検出信号Sに基づいて画像形成ユニット10Y’、10M’、10C’、10K’が制御されるので、Y色、M色、C色、BK色間での部分横倍率差や、走査線曲がりを最小限に抑えることができ、色ずれの少ない色画像を形成することができる。
この発明は中間転写ベルト又は感光体ベルトを有したタンデム型のカラープリンタや複写機、これらの複合機等に適用して極めて好適である。
本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置本体101の構成例を示す概念図である。 本発明の実施形態に係るレジストセンサ12の取付位置決め方法を示すフローチャートである。 レジストセンサ12A及び12Bの取付例を示す斜視図である。 走査光学装置3Y、3M、3C、3Kの光軸方向への取付ずれにより生じる部分横倍率差の一例を示すグラフである。 画像形成ユニット10Yの内部構成例を示す概念図である。 (A)及び(B)はf(θ)レンズ36のX−Y方向シフトにより生じる部分横倍率差の一例を示すグラフである。 コリメータユニット32から射出するレーザ光の出射角シフトによる部分横倍率差の一例を示すグラフである。 カラー画像形成装置本体101の機内温度上昇による部分横倍率差の一例を示すグラフである。 (A)及び(B)は各種要因による走査線曲がりの一例を示すグラフである。 カラー画像形成装置100の構成例を示す概念図である。 カラー画像形成装置101’の構成例を示す概念図である。 (A)及び(B)はカラーレジストマーク検知例を示す概念図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム
3Y,3M,3C,3K 走査光学装置
4Y,4M,4C,4K 現像装置
5Y,5M,5C,5K 補正手段
6 中間転写ベルト(転写体)
10Y,10M,10C,10K,10Y’,10M’,10C’,10K’ 画像形成ユニット(画像形成手段、画像形成系)
12,12A,12B レジストセンサ(センサ)
15 制御装置
60 感光体ベルト
100 カラー画像形成装置(画像形成装置)
101,101’ カラー画像形成装置本体
102 画像読取装置
201 自動原稿送り装置
202 原稿画像走査露光装置

Claims (4)

  1. 像担持体上の画像を記録紙に転写した後定着する画像形成装置において、
    前記像担持体の回転方向と直交する方向を主走査方向とし、
    前記像担持体上の基準色に対する他の色の主走査方向の画像傾きを調整する動作をカラーレジスト調整モードとし、
    前記記録紙上に転写される画像の主走査方向の画像傾きを調整する動作を画像傾き調整モードとしたとき、
    前記像担持体の主走査方向の画像の傾きを調整する機構を作像色毎に設けた画像形成ユニットと、
    先に基準となる色の前記画像傾き調整モードを実行し、その後、前記カラーレジスト調整モードを実行して、前記他の色の画像傾きを前記基準となる色の画像の傾きに合わせるように前記画像形成ユニットを制御する制御装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記画像傾き調整モードを実行した後、連続して前記カラーレジスト調整モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像担持体上の画像を記録紙に転写した後定着する画像形成方法において、
    前記像担持体の回転方向と直交する方向を主走査方向としたとき、前記像担持体の主走査方向の画像の傾きを調整する機構が作像色毎に設けられ、
    前記像担持体上の基準色に対する他の色の主走査方向の画像傾きを調整する動作をカラーレジスト調整モードとし、
    前記記録紙上に転写される画像の主走査方向の画像傾きを調整する動作を画像傾き調整モードとしたとき、
    先に基準となる色の前記画像傾き調整モードを実行するステップと、
    前記カラーレジスト調整モードを実行して前記他の色の画像傾きを前記基準となる色の画像の傾きに合わせるステップとを有することを特徴とする画像形成方法。
  4. 前記画像傾き調整モードを実行した後、連続して、前記カラーレジスト調整モードを実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
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