JP2007112087A - レーザ露光装置および露光制御調整プログラム - Google Patents

レーザ露光装置および露光制御調整プログラム Download PDF

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智之 石井
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康仁 田内
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Abstract

【課題】主走査方向における各レーザビームの露光クロック、露光開始タイミングの調整の手間を軽減し、主走査方向における調整の精度を上げるレーザ露光装置を提供する。
【解決手段】写真プリントシステム1は、端部付近と中央部付近とにおいてテストプリントパターン200を出力するテストプリント部102、テストプリント261の結果からシアン基準に対するマゼンタおよびイエローのずれ量を取得する検査露光データ取得部103、それぞれの位置におけるずれ量から、シアンに対するマゼンタおよびイエローのずれ量の平均値を算出する検査露光データ演算部104、シアン基準に対するマゼンタのずれ量の平均値と、シアン基準に対するイエローのずれ量の平均値とに基づいて、端部付近と中央部付近とにおけるそれぞれのずれ量が、ほぼ当該平均値となるように露光開始タイミングの調整を行う露光開始タイミング調整部105を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、レーザビームを用いて感光材料を露光し、画像を形成するレーザ露光装置および露光制御調整プログラムに関する。
近年、デジタルカメラで撮影した画像データやスキャナで読み込んだ画像データなどを用いて、感光材料上に画像を形成する写真処理装置が実用化されている。このような写真処理装置では、例えばR(赤)、G(緑)及びB(青)などのレーザビームの強度を上記画像データを用いて変調し、ポリゴンミラーやfθレンズなどを用いて、感光材料の感光面上をその搬送方向(副走査方向)に直交する方向(主走査方向)にレーザビームを走査させることにより露光する。露光された感光材料は、現像処理されることによって感光材料上に画像が形成される。
このようなレーザ露光装置では、ポリゴンミラーの回転に同期してレーザビームをパルス状に照射し、回転するポリゴンミラーの反射面によりレーザビームを所定方向に反射させ、被露光対象である感光材料の表面上を一定速度で走査させる。
ここで、fθレンズは、レーザビームの光路上、ポリゴンミラーの前方に位置し、ポリゴンミラーによって反射されるレーザビームの等角速度運動を等速度運動に変更するために用いられるものであり、特定の収差特性を有している。したがって、R、G及びBレーザビームの波長がそれぞれ異なることから、fθレンズを透過した各レーザビームは、波長に起因する収差特性によって露光位置がずれてしまう。
そこで、以下の特許文献1に示すレーザ露光装置では、テスト露光を行うことによって上述したような収差特性による露光位置のずれを調整する技術内容が開示されている。
特開2002−350986号公報(平成14年12月4日公開)
しかしながら、上記従来のレーザ露光装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、特許文献1においては、主走査方向における特定の1箇所、例えば、ペーパーの中央部付近に対するテスト露光の結果に基づいて露光位置のずれの調整を行っているので、主走査方向において異なる位置での露光位置のずれ、つまりfθレンズへの入射位置が異なることに起因する収差特性によって発生する露光位置のずれが考慮されていない。このため、例えば、中央部付近において露光位置のずれ(露光開始タイミング)を調整しても、主走査方向において異なる位置、例えば、ペーパーの端部付近においてテスト露光を実施すると、各レーザビームの露光位置がずれているおそれがある。そこで、以下のような作業を行って再調整を行っていた。すなわち、例えば、端部付近において露光位置のずれがある場合、露光クロックを調整して露光位置のずれがなくなるように再調整している。しかし、露光クロックを調整すると、前段階で調整した中央部付近において再び露光位置がずれることになる。そこで、中央部付近において再度テスト露光を行い露光開始タイミングの再調整を実施する。このように、中央部付近における露光開始タイミングと端部付近における露光クロックの調整とを交互に繰り返し実施して、最適な露光位置の調整を行っている。ところが、このような露光開始タイミングおよび露光クロックを調整する作業は、膨大な時間がかかる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、fθレンズへの入射位置が異なることに起因する収差特性によって発生する露光位置のずれを調整する手間を大幅に軽減することができるレーザ露光装置、露光制御調整プログラムを提供することを目的とする。
第1の発明に係るレーザ露光装置は、感光材料の感光面に画像を走査露光する露光装置であって、第1の光源から第3の光源と、走査手段と、露光クロック調整部と、テストプリント部と、検査露光データ取得部と、検査露光データ演算部と、露光開始タイミング調整部とを備えている。第1の光源から第3の光源は、三原色を形成する第1のレーザビームから第3のレーザビームをクロック信号に基づいてそれぞれ出力する。走査手段は、第1のレーザビームから第3のレーザビームを感光材料に対して所定方向に走査させる。テストプリント部は、露光クロック調整部において調整された露光クロック数で出力する第1のレーザビームによって基準となる位置に露光を行う基準露光と、露光クロック調整部において調整された露光クロック数で出力する第2のレーザビームまたは第3のレーザビームによって基準となる位置を目標とするタイミングで露光を行う検査露光とを、主走査方向の異なる位置において少なくとも2箇所で行う。検査露光データ取得部は、テストプリント部によって出力される第2テストプリントに基づいて、基準露光に対する検査露光のずれ量を取得する。検査露光データ演算部は、検査露光データ取得部から取得した複数のずれ量を平均化し、ずれ量の平均値を算出する。露光開始タイミング調整部は、検査露光データ取得部においてずれ量を取得した位置におけるすべてのずれ量が、おおよそ、検査露光データ演算部で算出されたずれ量の平均値となるように、第1のレーザビームに対する第2のレーザビームまたは第3のレーザビームの露光開始タイミングの調整を行う。
ここでは、第1テストプリントに基づいて露光クロックを調整し、第2テストプリントに基づいて、露光開始タイミングの調整を行っている。第1テストプリントは、第1のレーザビームによって所定の間隔を空けるタイミングで複数露光されたものである。なお、ここで言うタイミングとは、露光位置のずれとなる要因がない場合、例えば、前述の課題に示したようなfθレンズの特性がない場合に実現できる露光制御のことである。そして、第1テストプリントに基づいて露光間隔を実測し、所定の間隔と実際の露光間隔との関係から露光クロックを調整する。ここで、所定間隔とは、レーザ露光装置における設計理論値のことであり、解像度および露光クロック数に対して一意に決定される間隔のことを言う。(例えば、320dpiであれば、567ドット露光すると45mmに相当するといった理論上の数値)テストプリント部は、第1のレーザビームによって基準露光を行い、第2および第3のレーザビームによって、前述の基準露光に対してずれることなく隣接するようなタイミングで検査露光を行う。このとき、第1から第3のレーザビームは、第1テストプリントに基づいて算出された露光クロックで出力する。そして、このような基準露光と検査露光とを、主走査方向において少なくとも2箇所(例えば、中央部付近と端部付近)で行って、1枚の第2テストプリントとして出力する。次に、それぞれの位置(中央部付近と端部付近)における露光結果から、第1のレーザビームに対する第2のレーザビームのずれ量をそれぞれ取得し、これらの平均値を算出する。また、同様に、第1のレーザビームに対する第3のレーザビームのずれ量の平均値を算出する。そして、テストプリント部による露光を行ったそれぞれの位置(中央部付近と端部付近)における基準露光に対する検査露光のずれ量が、前述の平均値とほぼ一致するように第1のレーザビームに対する第2のレーザビームまたは第3のレーザビームの露光開始タイミングの調整を行う。
なお、ここでいう「ずれ」とは、基準露光の位置に対して検査露光の位置が主走査方向において一致しないことを言い、「ずれ量」とは、基準露光の位置に対して検査露光の位置が主走査方向において離れている距離を言う。また、上記に示した第1テストプリント、つまり、露光間隔に基づく露光クロックの調整手順は一例であり、これに限定するものではない。
従来のレーザ露光装置においては、fθレンズの主走査方向における特性によって発生する露光位置のずれを調整するために、以下のような作業を行っていた。すなわち、最初に中央部付近においてテストプリントを行い、出力された結果から露光位置のずれを確認し、露光開始タイミングの調整をすることによって露光位置のずれを修正する。次に、端部付近において再度テストプリントを行い、出力された結果から露光位置のずれを確認し、今度は露光クロックを調整することによって露光位置のずれを修正する。ところが、端部付近において露光クロックを調整すると、前段階において調整した中央部付近では再び露光開始位置がずれることになる。このため、中央部付近において再度テスト露光を行い露光開始タイミングの再調整を実施する必要がある。このように、中央部付近での露光開始タイミングの調整と、端部付近での露光クロックの調整を交互に繰り返し実施して、両方の位置において最もずれが少なくなるように調整する。ところが、このような露光開始タイミングおよび露光クロックを交互に調整して露光位置のずれを調整する作業は、膨大な時間がかかる。
そこで、本発明のレーザ露光装置においては、テストプリント部は、例えば、中央部付近と端部付近など、主走査方向において少なくとも2箇所で行った基準露光と検査露光とを第2テストプリントとして出力する。そして、第2テストプリントに基づいて、すなわち、主走査方向に異なる位置において少なくとも2箇所で行った基準露光と検査露光とから、それぞれの位置における第1のレーザビームに対する第2のレーザビームのずれ量を取得し、それらの平均値を算出する。また、同様に、第1のレーザビームに対する第3のレーザビームのずれ量の平均値を算出する。そして、前述した基準露光と検査露光とを行った複数の位置におけるそれぞれのずれ量が、共にほぼ当該平均値となるように露光開始タイミングの調整を行う。このとき、第1のレーザビームに対する第2のレーザビームと第3のレーザビームとの露光開始タイミングの調整は、第2のレーザビームと第3のレーザビームとの一方を調整する場合もあれば、両方を調整する場合もある。
これにより、主走査方向における前述したfθレンズ特性による露光位置のずれは、第1テストプリントに基づいて露光クロックを調整し、第2テストプリントに基づいて露光開始タイミングを調整する。このため、先に述べたように、中央部付近と端部付近とで交互に繰り返しテストプリントを行って調整する必要はない。
この結果、主走査方向における各レーザビームの露光クロック及び露光開始タイミングの調整の手間を大幅に軽減することができる。
第2の発明に係るレーザ露光装置は、第1の発明に係るレーザ露光装置であって、基準露光は、主走査方向において所定の間隔で複数行い、検査露光は、基準となる位置を目標とするタイミングおよびこのタイミングを基準として基準露光に対するずれが段階的に大きくなるタイミングで行う。
ここでは、テストプリント部における基準露光と検査露光とのタイミング制御について特定している。すなわち、第1のレーザビームによって主走査方向に所定の間隔で、複数の基準露光、例えば、5箇所の基準露光を行う。そして、第2および第3のレーザビームによって、各レーザビームの走査の向きを正とし、前述の5箇所の基準露光に対して、−2画素、−1画素、0画素(0画素のずれとは、基準露光に対してずれることなく隣接するようなタイミングで検査露光を行うことをさす)、1画素、2画素ずれるようなタイミングで検査露光を行う。なお、ここで言うタイミングとは、前述の課題に示したようなfθレンズ特性がない場合に実現できる露光制御のことであり、前述したfθレンズ特性等がある場合には、所望する位置に露光することができない。
ここで、実際に第2テストプリントを出力すると、−2画素、−1画素、0画素、1画素、2画素ずれて検査露光されない場合がある。これは、前述したfθレンズの特性等によるものであって、基準露光に対して検査露光がずれていると考えられる。このとき、上記に示したようなタイミングで露光された第2テストプリントから、基準露光に対する検査露光の実際のずれ量を容易に把握することが可能である。つまり、例えば、−1画素ずれるタイミングで露光されるはずの検査露光が、基準露光に対して全くずれることなく隣接して露光された場合、これは、+1画素ずれて検査露光されたと見ることができる。
これにより、ユーザは、基準露光と検査露光の実際のずれを実測することなく、基準露光と検査露光とが視覚的に一致しているところを探すことで、基準露光に対する検査露光のずれ量を取得することが可能となる。
この結果、ユーザが視覚的に基準露光と検査露光とのラインが一致している組み合わせを選択することによって、基準露光に対する検査露光のずれ量を容易に取得することが可能となる。
なお、この基準露光の位置と隣接する位置に反復して露光することによりライン状となる基準露光を形成することができ、視覚的な確認を容易にする。また、検査露光についても同様である。そして、上記に示した反復の数により副走査方向におけるラインの長さが決定される。また、上述したテストプリントのタイミング制御は一例であり、副走査方向へのタイミング制御を追加する等、基準露光に対して検査露光のずれるタイミングを小さく設定することによって、基準露光に対する検査露光のずれ量を精度高く取得することが可能となる。
第3の発明に係るレーザ露光装置は、第1または第2の発明に係るレーザ露光装置であって、感光材料に対して基準露光と検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して中央部付近と端部付近の2箇所である。
ここでは、感光材料に対して基準露光と検査露光とを行う位置を、主走査方向に対して、中央部付近と端部付近との2箇所に特定している。
ここで、光学系を形成するfθレンズは、走査方向と直行する方向において一般的に線対称である。つまり、1走査ラインにおける中心位置からの距離が等しい2点においては、同等の収差特性を有していると考えられる。このため、fθレンズへの入射位置が異なることに起因する収差特性によって発生する各レーザビームの露光位置のずれ量は、中央部付近と一方の端部付近とにおいて最も差が大きいと考えられる。
これにより、中央部付近と端部付近とにおいて取得される露光位置のずれ量の平均値を利用してずれ量を調整することは、プリント全体のずれを平均化するように調整することと言える。
この結果、効率的かつ効果的に主走査方向における各レーザビームの露光開始タイミングを調整することができる。
第4の発明に係るレーザ露光装置は、第1の発明に係るレーザ露光装置であって、感光材料に対して基準露光と検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して両端部付近の2箇所である。
ここでは、感光材料に対して基準露光と検査露光とを行う位置を、主走査方向に対して、両端部付近の2箇所に特定している。
ここで、光学系を形成するfθレンズは、走査方向と直行する方向に対して一般的に線対称であるが、中にはそうした特徴を有さないものも存在する。
これにより、非線対称であるfθレンズに対しても、効果的に主走査方向における各レーザビームの露光開始タイミングを調整することができる。
第5の発明に係るレーザ露光装置は、第1の発明に係るレーザ露光装置であって、感光材料に対して基準露光と検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して任意に設定可能である。
ここでは、感光材料に対して基準露光と検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して、任意に設定することを可能としている。
ここで、プリントの内容によっては、プリント全体としての精度を向上するよりも、例えば、ペーパーの中央部周辺に対する精度を重要視したい場合がある。すなわち、プリントサイズが、主走査方向にあまり長くないプリントにおいては、ペーパーの主走査方向における中央部付近と、プリントサイズとしての端部付近とにおけるテストプリントの結果に基づいて露光クロック及び露光開始タイミングを調整することが望ましい。
これにより、ペーパーの幅方向に対してサイズの小さなプリントに対しても、効果的に主走査方向における各レーザビームの露光開始タイミングを調整することができる。
第6の発明に係る露光制御調整プログラムは、三原色を形成する第1のレーザビームから第3のレーザビームをクロック信号に基づいてそれぞれ出力する第1の光源から第3の光源と、第1のレーザビームから第3のレーザビームを感光材料に対して所定方向に走査する走査手段とを備えたレーザ露光装置における露光制御調整プログラムであって、第1から第5のステップを備えた露光制御調整方法をコンピュータに実行させる。第1のステップは、仮の露光クロック数で出力する第1のレーザビームによって、主走査方向において所定間隔を空けるタイミングで複数露光された第1テストプリントに基づいて、露光クロックを調整する。第2のステップは、第1のステップにおいて調整された露光クロック数で出力する第1のレーザビームによって基準となる位置の露光を行う基準露光と、露光クロック調整部において調整された露光クロック数で出力する第2のレーザビームまたは第3のレーザビームによって基準となる位置を目標とするタイミングで露光を行う検査露光とを、主走査方向の異なる位置において少なくとも2箇所で行う。第3のステップは、第2のステップによって出力される第2テストプリントに基づいて、基準露光に対する検査露光のずれ量を取得する。第4のステップは、第3のステップから取得した複数のずれ量を平均化し、ずれ量の平均値を算出する。第5のステップは、第2のステップにおいてずれ量を取得した位置におけるすべてのずれ量が、おおよそ第4のステップで算出されたずれ量の平均値となるように、第1のレーザビームに対する第2のレーザビームまたは第3のレーザビームの露光開始タイミングの調整を行う。
ここでは、第1テストプリントに基づいて露光クロックを調整し、第2テストプリントに基づいて、露光開始タイミングの調整を行っている。第1テストプリントは、第1のレーザビームによって所定の間隔を空けるタイミングで複数露光されたものである。なお、ここで言うタイミングとは、露光位置のずれとなる要因がない場合、例えば、前述の課題に示したようなfθレンズの特性がない場合に実現できる露光制御のことである。そして、第1テストプリントに基づいて露光間隔を実測し、所定の間隔と実際の露光間隔との関係から露光クロックを調整する。テストプリント部は、第1のレーザビームによって基準露光を行い、第2および第3のレーザビームによって、前述の基準露光に対してずれることなく隣接するようなタイミングで検査露光を行う。このとき、第1から第3のレーザビームは、第1テストプリントに基づいて算出された露光クロックで出力する。そして、このような基準露光と検査露光とを、主走査方向において少なくとも2箇所(例えば、中央部付近と端部付近)とで行って、1枚の第2テストプリントとして出力する。次に、それぞれの位置(中央部付近と端部付近)における露光結果から、第1のレーザビームに対する第2のレーザビームのずれ量をそれぞれ取得し、これらの平均値を算出する。また、同様に、第1のレーザビームに対する第3のレーザビームのずれ量の平均値を算出する。そして、テストプリント部による露光を行ったそれぞれの位置(中央部付近と端部付近)における基準露光に対する検査露光のずれ量が、前述の平均値とほぼ一致するように露光開始タイミングの調整を行う。
なお、ここでいう「ずれ」とは、基準露光の位置に対して検査露光の位置が主走査方向において一致しないことを言い、「ずれ量」とは、基準露光の位置に対して検査露光の位置が主走査方向において離れている距離を言う。また、上記に示した第1テストプリント、つまり、露光間隔に基づく露光クロックの調整手順は一例であり、これに限定するものではない。
従来のレーザ露光装置については、前述の第1の発明において説明したような課題があった。そこで、本発明の露光制御調整プログラムにおいては、テストプリント部は、例えば、中央部付近と端部付近など、主走査方向において少なくとも2箇所で行った基準露光と検査露光とを第2テストプリントとして出力する。そして、第2テストプリントに基づいて、すなわち、主走査方向に異なる位置において少なくとも2箇所で行った基準露光と検査露光とから、それぞれの位置における第1のレーザビームに対する第2のレーザビームのずれ量を取得し、それらの平均値を算出する。また、同様に、第1のレーザビームに対する第3のレーザビームのずれ量の平均値を算出する。そして、前述した基準露光と検査露光とを行った複数の位置におけるそれぞれのずれ量が、共にほぼ当該平均値となるように露光開始タイミングの調整を行う。
これにより、主走査方向における前述したfθレンズ特性による露光位置のずれは、第1テストプリントに基づいて露光クロックを調整し、第2テストプリントに基づいて露光開始タイミングを調整する。このため、先に述べたように、中央部付近と端部付近とで交互に繰り返しテストプリントを行って調整する必要はない。
この結果、主走査方向における各レーザビームの露光クロック及び露光開始タイミングの調整の手間を大幅に軽減することができる。
第1の発明に係るレーザ露光装置によれば、主走査方向における各レーザビームの露光クロック及び露光開始タイミングの調整の手間を大幅に軽減することができる。
第2の発明に係るレーザ露光装置によれば、ユーザが視覚的に基準露光と検査露光とのラインが一致している組み合わせを選択することによって、基準露光に対する検査露光のずれ量を容易に取得することが可能となる。
第3の発明に係るレーザ露光装置によれば、効率的かつ効果的に主走査方向における各レーザビームの露光開始タイミングを調整することができる。
第4の発明に係るレーザ露光装置によれば、非線対称であるfθレンズに対しても、効果的に主走査方向における各レーザビームの露光開始タイミングを調整することができる。
第5の発明に係るレーザ露光装置によれば、ペーパーの幅方向に対してサイズの小さなプリントに対しても、効果的に主走査方向における各レーザビームの露光開始タイミングを調整することができる。
第6の発明に係る露光制御調整プログラムによれば、主走査方向における各レーザビームの露光クロック及び露光開始タイミングの調整の手間を大幅に軽減することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ露光装置ついて、図1〜図10を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1の構成]
本発明の一実施形態に係るレーザ露光装置は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステム1に搭載されている。
写真プリントシステム1は、操作ステーション20と、プリントステーション50とを備えている。
操作ステーション20は、現像された写真フィルムFやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード等のメディアMから画像データを取り込んでプリントデータを作成し、ケーブル2を介して接続されたプリントステーション50に対して送信する。
プリントステーション50は、操作ステーション20から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する。
[操作ステーション20の構成]
操作ステーション20は、図1に示すように、モニタ21と、キーボード22と、マウス23と、コンピュータユニット30と、メディアリーダ31と、フィルムスキャナ40と、を有している。
コンピュータユニット30は、モニタ21、キーボード22、マウス23と接続されており、フィルムスキャナ40およびプリントステーション50に含まれる各部の動作や画像処理および画像データの入出力等の制御を行う。
モニタ21には、各種制御のためのGUI(Graphical User Interface)や処理対象の画像が表示される。
メディアリーダ31は、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するコンピュータユニット30に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された画像のデジタルデータをメモリカードや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
フィルムスキャナ40は、写真フィルムFに現像された撮影コマに対応する画像をデジタル画像データとして取り込む。
[プリントステーション50の構成]
プリントステーション50は、図1に示すように、ケーブル2を介して接続された操作ステーション20から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する写真処理装置である。
プリントステーション50は、図2に示すように、内部に2つの印画紙マガジン51と、シートカッター52と、バックプリント部53と、プリント露光部(レーザ露光装置)60と、処理槽ユニット55と、コンベア56と、ソータ57(図1参照)と、印画紙搬送機構58とを有している。
2つの印画紙マガジン51は、プリントステーション50の内部においてロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構58によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター52は、印画紙搬送機構58の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン51から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
バックプリント部53は、シートカッター52の下流側であって印画紙搬送機構58と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報を印刷する。
プリント露光部60は、バックプリント部53の下流側における印画紙搬送機構58に隣接するように配置されており、図3に示すように、光源部61と、走査手段71と、搬送手段81と、制御部90とを有している。そして、プリント露光部60は、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。プリント露光部60については、後段にて詳述する。
処理槽ユニット55は、プリント露光部60の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽55a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽55b、安定処理液を貯留する安定処理槽55cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽55a〜55cをこの順で経由しながら搬送されることで、所望の写真プリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
コンベア56は、プリントステーション50の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ57の方向へ搬送する(図1参照)。
ソータ57は、プリントステーション50の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア56によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
印画紙搬送機構58は、プリントステーション50の内部において、印画紙マガジン51に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。また、印画紙搬送機構58は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部60の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット58aと、複数の圧接搬送ローラ対58bとを有している。チャッカー式搬送ユニット58aは、プリントサイズに切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。圧接搬送ローラ対58bは、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを圧接して回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
(プリント露光部60)
光源部61は、三原色を成すレーザ光を送り出す部分であり、図3に示すように、光源群62と、変調素子群63と、ミラー群64とを有している。
光源群62は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色を形成するレーザ光を発生する3つの光源62rと、光源62gと、光源62bとから構成されている。そして、光源62r・62g・62bは、対応する色相の光線を送り出す半導体レーザ素子を用いている。
変調素子群63は、3つの光源62r・62g・62bにおけるそれぞれの光線の光量を調節するものであり、変調素子63r・63g・63bで構成されていて、例えば、音響光学式等のものがある。
ミラー群64は、変調素子63r・63g・63bからの光線をそれぞれ単一のビームとして送り出すためのものであり、ミラー64rと、ミラー64gと、ミラー64bとから構成されている。そして、ミラー64r・64g・64bのうち、R(赤)の光源に対するミラー64rに全反射型のものを用い、G(緑)の光源とB(青)の光源とに対応するミラー64g、ミラー64bにダイクロイックミラーやハーフミラーで形成される透過型のものを用いている。
走査手段71は、光源部61から送出されたビームを印画紙Pの主走査方向Xに走査する部分であり、電動モータ72と、ポリゴンミラー73と、fθレンズ74と、タイミングミラー76と、タイミングセンサ77とを有している。
電動モータ72は、ポリゴンミラー73を回転駆動する。
ポリゴンミラー73は、外周に多数の平面状の反射面73Mを有した多角形形状によって形成されており、支軸73A周りで駆動回転することによりビームを主走査方向Xに走査するよう構成している。
fθレンズ74は、ポリゴンミラー73の回転によって主走査方向Xに等角度走査(一定の角速度で走査)される光線を、印画紙Pの感光面上で等速走査(一定の線速度で走査)する状態に変換するように機能するものである。なお、fθレンズ74は、本実施形態においては、球面状のレンズとの組み合わせを示したが、他の形状を有するレンズと組み合わせることも可能であり、限定するものではない。
タイミングミラー76は、ポリゴンミラー73からの光線を反射してタイミングセンサ77に導く。
タイミングセンサ77は、ポリゴンミラー73の反射面が走査可能な角度に達したことを検出して画像情報の露光タイミングを設定するように機能する。なお、制御形態が異なるものになるが、タイミングセンサ77はR(赤)、G(緑)、B(青)の光線を弁別して3種の光線の受光タイミングを独立して出力する構造のものであっても、この3つの光線を弁別せず何れの光線を受光しても受光したことを出力する構造のものであっても良い。
搬送手段81は、走査手段71からの光線が導かれる位置に印画紙Pを副走査方向Yに送るためのものであり、複数のローラ対82と、電動モータ83とを有している。
ローラ対82は、印画紙Pを対向する2つのローラによって圧接して搬送するものであり、搬送方向Yに沿って複数配置されている。
電動モータ83は、前述した一つまたは複数のローラ対82を駆動するためのものである。
制御部90は、プリント露光部60を構成する各部を制御するものである。制御部90については、後段で詳述する。
このようなプリント露光部60の構成において印画紙Pに対して画像情報の露光を行う際には、操作ステーション20(図1参照)から画像情報を転送し、ポリゴンミラー73を回転作動させた状態においてタイミングセンサ77からの信号と同期して、画像情報1ライン分の画像情報を連続的に変調素子63r・63g・63bに送り出す。
光線の変調を行うことで、それぞれの光線を含むビームがポリゴンミラー73で印画紙Pの感光面に対して主走査方向Xに走査する状態で送り出され、又、この作動と同期してローラ対82の作動によって副走査方向Yに向けて印画紙Pが送られることで、画像情報に基づいた潜像を作り出す。
(制御部90)
制御部90は、図3に示すように、光源62r・62g・62bと、変調素子63r・63g・63bをそれぞれ制御する変調制御部65と、ポリゴンミラー73の電動モータ72の回転制御を行うモータドライバ78と、ローラ対82を駆動する電動モータ83の回転制御を行うモータドライバ84と、タイミングセンサ77との制御を行うためのものであり、主に、CPU91、メモリ92およびROM93等を含んで構成されている。
また、制御部90は、CPU91が、例えば、ROM93に格納された制御プログラムをメモリ92に展開することによって、図4に示すような、露光クロック調整部101と、テストプリント部102と、検査露光データ取得部103と、検査露光データ演算部104と、露光開始タイミング調整部105とを備えた機能ブロックを形成する。そして、これらの各処理部101〜105が処理する内容は以下の通りである。
露光クロック調整部101は、基準露光クロック数(仮のクロック数)Nで出力される光源(赤)(第1の光源)62rによるレーザビーム(第1のレーザビーム)に基づいてシアンに発色する露光を、図5に示すように、所定の間隔Lc0(図示せず)を空けるタイミングで複数行って(151C〜155C)テストプリント150を出力する。そして、出力されたテストプリント150に基づいて露光間隔Lcを実測し、所定の間隔Lc0と実際の露光間隔Lcとの関係から露光クロックを調整する。
テストプリント部102は、光源(赤)62rによるレーザビームに基づいてシアンに発色する基準露光に対して、光源(緑)(第2の光源)62gによるレーザビーム(第2のレーザビーム)と、光源(青)(第3の光源)62bによるレーザビーム(第3のレーザビーム)に基づいてそれぞれマゼンタ、イエローに発色する検査露光を行う。そして、図8に示すように、印画紙Pの主走査方向Xにおける端部付近と中央部付近とおいてテストプリントパターン200(図7参照)を形成するようなタイミングで基準露光と検査露光とを行う。その結果、例えば、図8に示すように、テストプリントパターン251・252が形成されたテストプリント261が出力される。テストプリント部102は、テストプリントパターン200を形成するようなタイミングで出力し、実際に形成されるテストプリントパターンによって、基準露光に対する検査露光のずれ量を取得するための処理である。なお、テストプリントパターン200については、後段にて詳述する。
検査露光データ取得部103は、テストプリント部102によって実施されたテストプリント261の結果から、基準露光に対する検査露光のずれ量を取得する。すなわち、2箇所(端部付近と中央部付近)に出力されたテストプリントパターン251・252の結果から、シアンに発色する基準露光に対するマゼンタに発色する検査露光のずれ量(端部:Lgα 中央部:Lgβ)と、イエローに発色する検査露光のずれ量(端部:Lbα 中央部:Lbβ)とをそれぞれ取得する。なお、本実施形態の写真プリントシステム1においては、前述した基準露光に対する検査露光のずれ量Lgα・Lgβ・Lbα・Lbβは、図示しないフラットベットスキャナによって、テストプリント261をスキャニングすることで自動的に取得する。なお、基準露光に対する検査露光のずれ量Lgα・Lgβ・Lbα・Lbβについては、後段で詳述する。
検査露光データ演算部104は、テストプリント部102によってテストプリントパターンが形成された位置(中央部付近と端部付近)における基準露光に対する検査露光のずれ量が、両者においてほぼ同じとなるように露光開始タイミングの調整を行うためのデータを算出する。すなわち、主走査方向の異なる2箇所の位置(端部付近と中央部付近)において行ったテストプリントパターン251・252の露光結果から、シアン基準に対するマゼンタのずれ量の平均値Lgを算出する。また、同様に、シアン基準に対するイエローのずれ量の平均値Lbを算出する。
露光開始タイミング調整部105は、テストプリント部102によって露光を行った位置(中央部付近と端部付近)における基準露光に対する検査露光のずれ量が、両者においてほぼ同じとなるように露光開始タイミングの調整を行う。すなわち、端部付近と中央部付近とにおける基準露光に対する検査露光のずれ量が、共に、ほぼ検査露光データ演算部104によって算出された平均値Lg・Lbとなるように露光開始タイミングの調整を行う。
<テストプリントパターン200>
テストプリントパターン200は、図6に示すように、光源(赤)62rによるレーザビームに基づいてシアンに発色するライン状の基準露光201C〜205Cと、光源(緑)62gによるレーザビームに基づいてマゼンタに発色するライン状の検査露光201M〜205Mと、光源(青)62bによるレーザビームに基づいてイエローに発色するライン状の検査露光201Y〜205Yとによって形成される。
ここで、図6に示すように、201Mと201Cと201Yとの関係や203Mと203Cと203Yとの関係のように、基準露光と、基準露光に対して所定のずれ量のタイミングで露光される検査露光との組み合わせを1ブロックと定義する。また、1ブロックにおいて主走査方向Xにおけるずれ量の関係をそれぞれ、−2画素、−1画素、0画素、1画素、2画素と設定し、これらの順番で主走査方向Xの正方向に並べた5ブロックの関係を1ユニットと定義する。(例えば、図6に示すように、1ユニット210と、ブロック201〜205の5ブロックとの関係)。なお、ここで言う0画素とは、203(図6参照)に示すように、検査露光203M・203Yが、基準露光203Cに対してずれることなく隣接するように配置されていることを示す。
本実施形態の写真プリントシステム1におけるテストプリントパターン200は、副走査方向Yにおいて、図7に示すように、8つのユニット210〜217から形成されている。すなわち、主走査方向Xに5つ並んだブロックの中心に位置するブロックが、両検査露光が基準露光に対してずれがないユニット210(両検査露光203M・203Yが基準露光203Cに対してずれがない状態)を基準として、1ユニットにおける両検査露光が、副走査方向Yの負方向に向かって1/8画素、2/8画素、3/8画素、4/8画素、5/8画素、6/8画素、7/8画素ずれるように設定されたユニット211〜217が、これらの順番で並べられている。
<露光クロックおよび露光開始タイミングの調整手順>
本実施形態の写真プリントシステム1では、図9に示すフローチャートに従って露光クロックおよび露光開始タイミングの調整が行われる。
ステップS1では、図1に示すように、ユーザが、例えば、操作ステーション20のモニタ21画面上に表示されたテストプリントモードボタン(図示せず)をクリックすることによって、露光クロックおよび露光開始タイミングの調整を行うためのデータを取得するテストプリントモードを実行する。また、テストプリントモードボタンをクリックしなければ通常のプリントモードとして実行される。
ステップS2では、R(赤)の光源62rからの光線に基づいてシアンを発色する露光が所定の間隔を空けるタイミングで実行され、図5に示すような、ライン状の露光ライン151C〜155Cによって形成されたテストプリント150が出力される。
ステップS3では、ステップS2において出力されたテストプリント150に基づいて、図5に示すような、隣接する露光間の距離である線間距離Lcを実測する。
ステップS4では、ステップ3によって取得された線間距離Lcと、理論値による線間距離(露光クロック数に対して一意に決定される間隔)Lc0との関係からシアンの露光クロックNcを調整する。
Nc=理論値による線間距離Lc0/線間距離Lc×基準露光クロックN・・・式(1)
ステップS5では、ステップ4によって算出されたシアンの調整クロックNcをマゼンタNmおよびイエローの露光クロックNyにも適用する。そして、後述するステップS7以降において、各光源62r・62g・62bからのそれぞれの光線は、ステップS5において適用されたクロック数Nc・Nm・Nyに基づいて出力される。
ステップS6では、主走査方向Xにおいて行うテストプリントの箇所数である「2」と、位置である「端部付近」と「中央部付近」とがメモリ92(図3参照)にセットされる。
ステップS7は、ステップS6で入力された情報に基づいて、前述したテストプリントパターン200を露光するタイミングで、R(赤)の光源62rからの光線に基づいてシアンを発色する基準露光を実行する。そして、図8に示すように、印画紙Pに対して主走査方向Xにおいて端部付近と中央部付近との2箇所において基準露光を実行する。
ステップS8では、ステップS7と同様に、G(緑)の光源62gからの光線に基づいてマゼンタを発色する検査露光と、B(青)の光源62bからの光線に基づいてイエローを発色する検査露光とを印画紙Pに対して主走査方向Xにおいて端部付近と中央部付近との2箇所において実行する。そして、ステップS7とステップS8とによって、図8に示すような、端部付近と中央部付近との2箇所においてテストプリントパターン251・252が形成されたテストプリント261(第2テストプリント)を出力する。なお、図8、図10に示すように、ステップS8において出力されるテストプリント261に形成されているテストプリントパターン251・252は、テストプリントパターン200(図7参照)を形成するタイミングで露光されたものであるが、前述したfθレンズ特性等によって露光位置がずれて出力されるので、実際にはテストプリントパターン200と異なるパターンを有している。すなわち、ずれの要因がないレーザ露光装置や、すでに調整が完了しているレーザ露光装置においては、テストプリントパターン200を形成するようなタイミングで露光すれば、実際に出力されるテストプリントもほぼ同様のテストプリントパターン200が形成される。
ステップS9では、モニタ21上にフラットベッドスキャナによってテストプリントのスキャニングを促すようなメッセージが表示される。ユーザは、この指示に従ってテストプリントをスキャニングさせる。
ステップS10では、主走査方向Xに5ブロック、副走査方向Yに8ユニット並んだテストプリントパターン200において、検査露光に対するマゼンタの検査露光ラインが一致するブロックと、検査露光に対するイエローの検査露光ラインが一致するブロックとを検出する。例えば、図10に示すようなテストプリントパターン251からは、検査露光に対するマゼンタの検査露光ラインが一致するブロックとしてブロックα1、検査露光に対するイエローの検査露光ラインが一致するブロックとしてα2を自動検出する。
ステップS11では、ステップS10において自動検出されたブロックから基準露光に対するマゼンタおよびイエローの検査露光のそれぞれのずれ量を取得する。例えば、図10におけるテストプリントパターン200においては、ステップS10によって自動検出されたブロックα1から基準露光に対するマゼンタの検査露光のずれ量Lgαを取得し、その値は正方向に7/8画素である。同様に、ブロックα2から、基準露光に対するイエローの検査露光のずれ量Lbαを取得し、その値は負方向に2/8画素である。
ステップS12では、端部付近で行われるテストプリントによって取得された基準露光に対するマゼンタおよびイエローの検査露光のずれ量LgαおよびLbαと、中央部付近で行われるテストプリントによって取得された基準露光に対するマゼンタおよびイエローの検査露光のずれ量LgβおよびLbβとから、基準露光に対するマゼンタの検査露光のずれ量の平均値Lgと、基準露光に対するイエローの検査露光のずれ量の平均値Lbとを算出する。
Lg=(Lgα+Lgβ)/2 ・・・ 式(2)
Lb=(Lbα+Lbβ)/2 ・・・ 式(3)
ステップS13では、端部付近と中央部付近とで行われたテストプリントの結果から露光開始タイミングを調整する。マゼンタにおける露光開始タイミングの調整は、基準露光に対するマゼンタの検査露光のずれ量が、ステップS12において算出された平均値Lgとなるように調整を行う。同様に、イエローにおける露光開始タイミングの調整も、基準露光に対するイエローの検査露光のずれ量が、平均値Lbとなるように調整を行う。
本実施形態の写真プリントシステム1では、以上のような流れで各種処理を行うことで、露光クロックおよび露光開始タイミングを適正に補正し、fθレンズへの入射位置が異なることに起因する収差特性によって発生する基準露光に対する検査露光のずれを適正に補正する。
[写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1は、端部付近と中央部付近とにおいてテストプリントパターン200を露光するタイミングで出力されるテストプリント部102と、テストプリント部102によって出力されたテストプリント261の結果からシアン基準に対するマゼンタおよびイエローのずれ量Lgα・Lgβ・Lbα・Lbβを取得する検査露光データ取得部103と、検査露光データ取得部103によって取得されたそれぞれの位置におけるずれ量から、シアンに対するマゼンタおよびイエローのずれ量の平均値Lg・Lbを算出する検査露光データ演算部104と、検査露光データ演算部104によって算出されたシアン基準に対するマゼンタのずれ量の平均値Lgと、シアン基準に対するイエローのずれ量の平均値Lbとに基づいて、端部付近と中央部付近におけるそれぞれのずれ量が、共にほぼ当該平均値Lg・Lbとなるように露光開始タイミングの調整を行う露光開始タイミング調整部105を備えている。
これにより、主走査方向Xにおける異なる位置において露光クロックと露光開始タイミングとを交互に繰り返し調整することなくなり、主走査方向XにおけるR(赤)・G(緑)・B(青)のレーザビームのずれの調整の手間を大幅に軽減することができる。
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1においては、基準露光に対する検査露光のずれ量を取得するために、テストプリントパターンを採用している。そして、具体的なテストプリントパターンとして、図7に示すようなテストプリントパターン200を採用している。すなわち、テストプリントパターン200は、主走査方向Xにおいて、図6に示すように、5つのブロック201〜205から形成されており、基準露光に対する両検査露光のずれが主走査方向Xの正方向に向かって−2画素、−1画素、0画素、1画素、2画素となるように配置されている。なお、ここで言う0画素とは、203(図6参照)に示すように、検査露光203M・203Yが、基準露光203Cに対してずれることなく隣接するように配置されていることを示す。さらに、副走査方向Yにおいて、図7に示すように、8つのユニット210〜217から形成されており、主走査方向Xに5つ並んだブロックの中心に位置するブロックが、両検査露光が基準露光に対してずれがないユニット210(両検査露光203M・203Yが基準露光203Cに対してずれがない状態)を基準として、1ユニットにおける両検査露光が、副走査方向Yの負方向に向かって1/8画素、2/8画素、3/8画素、4/8画素、5/8画素、6/8画素、7/8画素ずれるように設定されたユニット211〜217が、これらの順番で並べられている。
これにより、基準露光と検査露光の実際のずれを実測することなく、基準露光と検査露光とが視覚的に一致しているブロックを探すことで、基準露光に対する検査露光のずれ量Lgα・Lgβ・Lbα・Lbβを取得することが可能となる。また、本実施形態のテストプリントパターン200からは、1/8画素単位でずれ量を取得することが可能となる。
この結果、ユーザが視覚的に基準露光と検査露光とのラインが一致している組み合わせを選択することによって、基準露光に対する検査露光のずれ量を容易に取得することが可能となる。
(3)
本実施形態の写真プリントシステム1は、印画紙Pに対してテストプリントパターンを露光する位置を、主走査方向Xに対して、端部付近と中央部付近との2箇所に特定している。
ここで、走査手段71を形成するfθレンズ74は、一般的に主走査方向Xと直行する方向(副走査方向Y)に対して線対称である。つまり、1走査ラインLNにおける中心位置からの距離が等しい2点においては、同等の収差特性を有していると考えられる。このため、fθレンズ74への入射位置が異なることに起因する収差特性によって発生する基準露光に対する検査露光のずれ量は、一方の端部付近のずれ量Lgα・Lbαと、中央部付近Lgβ・Lbβとにおいて最も大きいと考えられる。
これにより、基準露光に対する検査露光のずれ量の差が最も大きくなると考えられる2者の平均値Lg・Lbは、プリント全体としてのずれ量を示す数値として最も有効であり、効率的に主走査方向Xにおける各レーザビームの露光クロック及び露光開始タイミングの調整を行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態の写真プリントシステム1では、印画紙Pに対してテストプリントパターンを露光する位置を、主走査方向Xに対して、端部付近と中央部付近との2箇所に特定した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、両端部付近の2箇所に特定してテストプリントパターン251・253を露光してもよい。この場合、非線対称であるfθレンズに対しても、効果的に主走査方向Xにおける各レーザビームの露光クロック及び露光開始タイミングの調整を行うことができる。
また、印画紙Pに対してテストプリントパターンを露光する位置は、主走査方向Xに対して任意に設定可能としてもよい。この場合、プリント全体としての精度を向上するよりも、例えば、ペーパーの中央部周辺に対する精度を重要視したい場合に対して効果的である。
(B)
上記実施形態の写真プリントシステム1では、印画紙Pに対してテストプリントパターンを露光する位置を、主走査方向Xに対して、2箇所で実施する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、印画紙Pに対してテストプリントパターンを露光する位置を、例えば、主走査方向Xに対して3箇所で実施するなど、3箇所以上のテストプリントパターンの露光を行ってもよい。このとき、露光開始タイミングの調整は、テストプリントパターンの露光箇所数に比例して精度はよくなると考えられる。ただし、調整処理時間もそれに比例して長くなるので、制御部90を形成するCPU91の処理能力や調整処理時間等を考慮してテストプリントパターンの露光箇所数を決定することが望ましい。
(C)
上記実施形態の写真プリントシステム1では、シアン基準の基準露光に対して、マゼンタの検査露光およびイエローの検査露光を実施するテストプリントパターンを露光する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、マゼンタを基準とするなど、基準となるレーザビームの種類はどの色であってもよい。この場合においても、上記実施形態に係る写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(D)
上記実施形態の写真プリントシステム1では、フラットベッドスキャナで読み込んだテストプリント261・262からずれ量を自動検出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ユーザが、出力されたテストプリント261・262の結果を見ながら基準露光に対する検査露光のラインが一致しているブロックを選択し、操作ステーション20において、その位置が入力できるようなGUIを備えていてもよい。また、テストプリントパターン261・262の露光に基づいて、ユーザの手によってずれ量を計測し、その計測されたずれ量Lgα・Lgβ・Lbα・Lbβを直接入力するようなGUIを備えていてもよい。この場合においても、上記実施形態に係る写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(E)
上記実施形態の写真プリントシステム1では、テストプリントパターン200は、図7に示すように、主走査方向Xに5ブロックと副走査方向Yに8ブロックとから形成されるテストプリントパターン200をプリントする例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
主走査方向Xまたは副走査方向Yにおいて、画素数のずれの設定を本実施形態とは違う値を採用してもよい。この場合においても、上記実施形態に係る写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
なお、主走査方向Xまたは副走査方向Yにおいて、画素数のずれを小さく設定するほど、ずれ量を高い精度で実測することが可能となる。この結果、細かな調整をすることが可能となる。
(F)
上記実施形態では、写真プリントシステム1に対して本発明のレーザ露光装置が搭載されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、写真プリントシステム1に搭載されるレーザ露光装置としてではなく、上述したステップを含む露光クロックおよび露光開始タイミング調整方法をコンピュータに実行させる露光制御プログラムとしても本発明を実現することができる。この場合においても、上記実施形態に係る写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(G)
上記実施形態では、主走査方向Xにおいて行うテストプリントパターンの露光箇所数が固定されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、主走査方向Xにおいて行うテストプリントパターンの露光箇所数を、操作ステーション20におけるGUIによって選択または直接入力できるようにしてもよい。この場合においても、上記実施形態に係る写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(H)
上記実施形態では、主走査方向Xにおいて行うテストプリントパターンの露光位置が端部付近と中央部付近とに特定されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、主走査方向Xにおいて行うテストプリントパターンの露光位置を、操作ステーション20におけるGUIによって選択できるようにしてもよい。この場合においても、上記実施形態に係る写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
本発明のレーザ露光装置および露光制御調整プログラムによれば、主走査方向における露光クロックおよび露光開始タイミングの調整を行うことが可能になるため、レーザ露光装置を有する写真処理装置や、レーザプリンタ装置への適用が特に有用である。
本発明の一実施形態に係るレーザ露光装置を含む写真プリントシステムの外観図。 図1のプリントステーションの構成を示す内部構造図。 図2のプリント露光部が構成する制御ブロック図。 図1の写真プリントシステムが構成する機能ブロック図。 図1の写真プリントシステムが構成する機能ブロック図。 本発明の一実施形態に係るテストプリントパターンの1ユニットを示した説明図。 本発明の一実施形態に係るテストプリントパターンを示した説明図。 本発明の一実施形態に係るテストプリントを示した説明図。 本発明の一実施形態に係る露光制御調整方法を示したフローチャート。 図4のテストプリント部によって出力されたテストプリントパターンを示した説明図。 本発明の他の実施形態に係るテストプリントを示した説明図。
符号の説明
1 写真プリントシステム
2 ケーブル
20 操作ステーション
21 モニタ
22 キーボード
23 マウス
30 コンピュータユニット
31 メディアリーダ
40 フィルムスキャナ
50 プリントステーション
51 印画紙マガジン
52 シートカッター
53 バックプリント部
55 処理槽ユニット
55a 発色現像槽
55b 漂白定着槽
55c 安定処理槽
56 コンベア
57 ソータ
58 印画紙搬送機構
58a チャッカー式搬送ユニット
58b 圧接搬送ローラ対
60 プリント露光部(レーザ露光装置)
61 光源部
62 光源群
62r 光源(赤)(第1の光源)
62g 光源(緑)(第2の光源)
62b 光源(青)(第3の光源)
63 変調素子群
63r 変調素子(赤)
63g 変調素子(緑)
63b 変調素子(青)
64 ミラー群
64r ミラー(赤)
64g ミラー(緑)
64b ミラー(青)
65 変調制御部
70 プリント露光部
71 走査手段
72 電動モータ
73 ポリゴンミラー
73A 支軸
73M 反射面
74 fθレンズ
76 タイミングミラー
77 タイミングセンサ
78 モータドライバ
81 搬送手段
82 ローラ対
83 電動モータ
84 モータドライバ
90 制御部
91 CPU
92 メモリ
93 ROM
101 露光クロック調整部
102 テストプリント部
103 検査露光データ取得部
104 検査露光データ演算部
105 露光開始タイミング調整部
150 テストプリント
151C〜155C シアンの露光ライン
200 テストプリントパターン
201C〜205C 基準露光ライン(シアン)
201M〜205M 検査露光ライン(マゼンタ)
201Y〜205Y 検査露光ライン(イエロー)
210〜217 1ユニット
251 出力されたテストプリントパターン
252 出力されたテストプリントパターン
253 出力されたテストプリントパターン
261 テストプリント
262 テストプリント
P 印画紙
α ブロック
β ブロック
α1 一致ブロック
α2 一致ブロック
Lg ずれ量の平均値
Lgα ずれ量
Lgβ ずれ量
Lb ずれ量の平均値
Lbα ずれ量
Lbβ ずれ量
Nc シアンの調整露光クロック
Nm マゼンタの調整露光クロック
Ny イエローの調整露光クロック
LN 一走査ライン
N 基準クロック数(仮のクロック数)

Claims (6)

  1. 感光材料の感光面に画像を走査露光するレーザ露光装置であって、
    三原色を形成する第1のレーザビームから第3のレーザビームをクロック信号に基づいてそれぞれ出力する第1の光源から第3の光源と、
    前記第1のレーザビームから前記第3のレーザビームを前記感光材料に対して所定方向に走査させる走査手段と、
    仮の露光クロック数で出力する前記第1のレーザビームによって、主走査方向において所定間隔を空けるタイミングで複数露光された第1テストプリントに基づいて、仮の露光クロック数を調整する露光クロック調整部と、
    前記露光クロック調整部において調整された露光クロック数で出力する前記第1のレーザビームによって基準となる位置に露光を行う基準露光と、前記露光クロック調整部において調整された露光クロック数で出力する前記第2のレーザビームまたは前記第3のレーザビームによって前記基準となる位置を目標とするタイミングで露光を行う検査露光とを、主走査方向の異なる位置において少なくとも2箇所で行うテストプリント部と、
    前記テストプリント部によって出力される第2テストプリントに基づいて、前記基準露光に対する前記検査露光のずれ量を取得する検査露光データ取得部と、
    前記検査露光データ取得部から取得した複数の前記ずれ量を平均化し、ずれ量の平均値を算出する検査露光データ演算部と、
    前記検査露光データ取得部において前記ずれ量を取得した位置におけるすべての前記ずれ量が、前記検査露光データ演算部で算出された前記ずれ量の平均値とほぼ一致するように、前記第1のレーザビームに対する前記第2のレーザビームまたは前記第3のレーザビームの露光開始タイミングの調整を行う露光開始タイミング調整部と、
    を備えたレーザ露光装置。
  2. 前記基準露光は、主走査方向において所定の間隔で複数行い、
    前記検査露光は、前記基準となる位置を目標とするタイミングおよびこのタイミングを基準として前記基準露光に対するずれが段階的に大きくなるタイミングで行う、
    請求項1に記載のレーザ露光装置。
  3. 前記感光材料に対して前記基準露光と前期検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して中央部付近と端部付近の2箇所である、
    請求項1または2に記載のレーザ露光装置。
  4. 前記感光材料に対して前記基準露光と前期検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して両端部付近の2箇所である、
    請求項1または2に記載のレーザ露光装置。
  5. 前記感光材料に対して前記基準露光と前期検査露光とを行う位置は、主走査方向に対して任意に設定可能である、
    請求項1または2に記載のレーザ露光装置。
  6. 三原色を形成する第1のレーザビームから第3のレーザビームをクロック信号に基づいてそれぞれ出力する第1の光源から第3の光源と、前記第1のレーザビームから前記第3のレーザビームを感光材料に対して所定方向に走査する走査手段とを備えたレーザ露光装置における露光制御調整プログラムであって、
    仮の露光クロック数で出力する前記第1のレーザビームによって、主走査方向において所定間隔を空けるタイミングで複数露光された第1テストプリントに基づいて、仮の露光クロック数を調整する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて調整された露光クロック数で出力する前記第1のレーザビームによって基準となる位置の露光を行う基準露光と、前記露光クロック調整部において調整された露光クロック数で出力する前記第2のレーザビームまたは前記第3のレーザビームによって前記基準となる位置を目標とするタイミングで露光を行う検査露光とを、主走査方向の異なる位置において少なくとも2箇所で行う第2のステップと、
    前記第2のステップによって出力される第2テストプリントに基づいて、前記基準露光に対する前記検査露光のずれ量を取得する第3のステップと、
    前記第3のステップから取得した複数の前記ずれ量を平均化し、ずれ量の平均値を算出する第4のステップと、
    前記第2のステップにおいて前記ずれ量を取得した位置におけるすべての前記ずれ量が、前記第4のステップで算出された前記ずれ量の平均値とほぼ一致するように、前記第1のレーザビームに対する前記第2のレーザビームまたは前記第3のレーザビームの露光開始タイミングの調整を行う第5のステップと、
    を備えた露光制御調整方法をコンピュータに実行させる露光制御調整プログラム。
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