JP2704079B2 - 立体画像記録方法および立体画像記録装置 - Google Patents

立体画像記録方法および立体画像記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンチキュラシートの
裏面に記録層を一体的に配してなるレンチキュラ記録材
料への立体画像の記録が可能で、しかも、拡大縮小等の
画像処理やレンチキュラシートの仕様変更へ対処等を容
易に行え、高画質の立体画像を簡易な工程で作製するこ
とができる、立体画像記録方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レンチキュラシートを用いた立体画像記
録は、例えば図10に示す2眼方式のように、レンチキ
ュラシートCの裏面に記録層Dを有するレンチキュラ記
録材料Fに、左右異なった視点からの原画像A1 ,A2
を投映レンズB1 ,B2 を通して投影し、レンチキュラ
シートCによって線状画像に分解して、E1 ,E2 等と
して記録する方法が知られている。この記録層Dに投影
記録された画像E1 ,E2 を、図11に示されるように
左右の眼L,Rでレンチキュラ記録材料Fのレンチキュ
ラシートCを通して観察することにより、原画像A1
よびA2 の画像が立体視される。
【0003】このようなレンチキュラ記録材料に線状画
像を記録する立体画像記録装置(以下、記録装置とす
る)としては、ハロゲンランプ等の光源によって透過画
像である原画像を照射し、先の図10に示されるよう
に、原画像の透過光を投映レンズによってレンチキュラ
シートを介してレンチキュラ記録材料に結像して線状画
像として露光する、光学的な露光(焼付)による記録装
置が知られており、特公昭42−5473、同48−6
488、同49−607、および同53−33847号
の各公報には2つ原画像をレンチキュラ記録材料に投映
して焼付する記録装置が開示されている。
【0004】また、原画像数をふやすことにより高画質
な立体画像が得られることも知られており、特公昭58
−7981号公報には多数の原画像をレンチキュラ記録
材料に順次露光する記録装置が、特公昭56−3157
8号公報には多数の原画像をフィールドレンズにまとめ
て投映し、次いで各原画像に応じた投映レンズによって
各原画像を対応する焼き込み角度でレンチキュラ記録材
料に記録する記録装置がそれぞれ開示されている。
【0005】さらに、特開平3−185438号公報に
は、往復運動するシャッタを用い、このシャッタのスピ
ードを運動中に微妙に変化させることによって、レンチ
キュラレンズを介して投映露光(焼付)を行って立体画
像を記録する際に不可避的に発生する、投映レンズおよ
びレンチキュラレンズの口径蝕に起因する露光ムラを補
正する方法が開示されている。
【0006】このような光学的な立体画像の記録装置
は、複数の原画像をレンチキュラ記録材料に投映して露
光する必要があるので、原画像をレンチキュラ記録材料
に投映するための光学系が複雑な構造となるのを避ける
ことができず、また、光学系の設計自由度が低い。特に
高画質を得るための原画像の増加に伴い、光学系は著し
く複雑かつ大掛りなものとなってゆく。さらに、記録画
像の拡大や縮小のような倍率変更等への対応が光学的、
機構的に制約を受ける。しかも、鑑賞距離の変更などに
伴い、用いるレンチキュラシートのピッチ等、レンチキ
ュラシートの仕様を変更するが、この場合には投映露光
(焼付)角度の変更等、投映条件(装置構成)の変更を
光学的、機構的に行う必要があるため容易に対応するこ
とができない。また、同様に記録画像サイズの変更等へ
の対応も困難である。
【0007】さらに、記録層への画像記録(焼付)をレ
ンチキュラシート(レンチキュラレンズ)を介して行う
ため、光学的な補正を行ってもレンチキュラシートの口
径蝕による露光ムラ等の発生を完全には避けることがで
きず、記録画像が劣化してしまう。
【0008】つまり、このように従来の光学的な投映露
光を行う立体画像の記録装置は、複雑で取り扱いにく
く、自由度の高い高画質な立体画像の記録を良好な効率
で行うことはできなかった。
【0009】他方、比較的簡単な光学系で、しかも記録
画像の倍率変更やシャープネス等の画像処理、更には記
録画像サイズやレンチキュラシートの仕様変更等にも容
易に対応できる立体画像の記録方法として、走査露光に
よる画像記録が知られており、各種の装置や方法が提案
されている。
【0010】例えば、特公昭59−3781号公報に
は、TVカメラによって複数個の原画像を撮影、処理し
て、フレームメモリに記憶し、記憶した画像信号を使用
するレンチキュラレンズのピッチに応じた(線状)画像
として順次取出し、記録材料に走査露光で線状画像を記
録した後、レンチキュラシートを記録材料に貼り合せる
立体映像の記録方式が開示されている。また、特開平1
−295296号公報には、固有の連続的な視差情報あ
るいは時間差情報を持つ複数の原画像の画像情報を得、
これをレンチキュラシートのレンチキュラレンズに対応
した区分に分割処理(線状画像として)して立体画像用
の画素を形成し、この画素を前記視差情報あるいは時間
差情報に応じて順次記録材料に記録して、レンチキュラ
シートを記録材料に貼り合せる立体、可変画素形成シー
ト作成方法が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成より明らかな
ように、これらの走査露光による立体画像の記録装置
は、基本的に、まずTVカメラ等によって得られた複数
の原画像の画像情報を線状画像として処理する。この画
像情報は、次いで走査露光装置に転送され、画像情報に
応じて変調された光ビームによって、各原画像の線状画
像がレンチキュラシートの1ピッチ内に所定の順番で1
個づつ入るようにして順次走査露光を行い、記録材料G
に線状画像を記録する。つまり、a,b,cおよびdの
4原画像の場合であれば、図12に示されるように、レ
ンチキュラシートの1ピッチPに対応して、a,b,c
およびdの線状画像を1つずつ所定の順番で記録し、こ
の記録を1ピッチPごとに繰り返すことにより、記録材
料Gに、原画像a,b,cおよびdの線状画像を周期的
に順次記録していく。
【0012】記録材料Gへの全原画像の記録が終了した
ら、記録材料Eの各原画像の記録周期(図示例ではa,
b,c,dの周期)とレンチキュラシートの1ピッチP
とが正確に合うように位置合わせして両者を貼付け、立
体画像の記録を終了する。
【0013】ここで、レンチキュラシートを用いた立体
画像記録においては、通常フルカラー画像の記録が行わ
れるので、線状画像の記録は記録材料Gに形成される各
色の感光層、例えば、R(レッド)感光層、G(グリー
ン)感光層、およびB(ブルー)感光層の各感光層の露
光に対応する3種の光ビームによって行われる。
【0014】画像記録装置において高画質な画像記録を
行うためには、3種の光ビーム全てを記録材料Eの所定
の位置に正確に入射する必要がある。各光ビームの入射
位置に誤差が生じると、記録材料G上でR、G、および
B(C、M、およびY)の各色が互いにズレて発色して
しまう、いわゆる色ズレが発生してしまい、高画質な画
像記録を行うことができない。
【0015】特に、レンチキュラシートを用いた立体画
像は、レンチキュラシートを介して鑑賞を行うため、色
ズレがいわゆる左右画像等の原画像の混合や多重画像と
なってしまい、通常のカラー画像に比べ色ズレの悪影響
が大きい。しかも、各原画像の線状画像をレンチキュラ
シートの1ピッチP内に複数の原画像の線状画像を記録
するので、光ビームの入射位置の狂いは、各光ビームの
入射位置の相対的な位置ズレに起因する色ズレのみなら
ず、各原画像の線状画像記録位置の誤差となってしまい
記録画像の立体視を妨害してしまう他、場合によっては
逆立体視も引き起こす。つまり、レンチキュラシートを
用いた立体画像においては、光ビームの入射位置誤差に
よる画質劣化は、通常のカラー画像記録に比べて非常に
大きな問題となる。
【0016】そのため、走査露光によってレンチキュラ
シートを用いた立体画像の記録を走査露光によって行う
場合は、通常のカラー画像記録に比べ、各光ビームの入
射位置調整を極めて高精度に行う必要があり、各光ビー
ムの光路、光学部材の配置位置や角度等の調整精度が厳
しく、走査露光による立体画像記録装置を簡易かつ手軽
なものとすることの妨げとなっている。
【0017】しかも、これらの走査露光を用いる記録装
置は、前述の光学的な焼付を行う装置のように、レンチ
キュラシートの裏面側に記録層が一体的に配置されたレ
ンチキュラ記録材料に画像記録を行うことはできないた
め、記録材料Gに原画像の線状画像を記録した後、各原
画像の記録周期とレンチキュラシートCの1ピッチPと
を正確に合わせて、両者を貼り合わせる必要がある。両
者の位置関係が狂ってしまうと、記録画像の好適な立体
視できなくなってしまうばかりか、逆立体像や多重像を
生じる等の不都合が起こる。
【0018】ここで、レンチキュラシートCの1ピッチ
Pは広い場所のディスプレイ等の大型のものであれば5
mm以上のものを使う場合もあるが、通常の立体写真等の
場合には0.1〜0.3mm程度のものが広く使われてい
る。そのため、レンチキュラシートCと線状画像を記録
された記録材料Gとを正確に位置決めして貼り合わせる
作業は、非常に熟練を有し、かつ時間のかかる作業であ
り、しかも両者の位置を正確に合わせることが困難であ
るので、高画質な立体画像を良好な効率で作製すること
ができない。
【0019】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、走査露光によってレンチキュラ記
録材料に立体画像の記録を行う立体画像記録方法および
立体画像記録装置であって、レンチキュラ記録材料の例
えばR感光層、G感光層、およびB感光層の各露光に対
応する複数の光ビームを、効率の高い光学系で正確に所
定の位置に入射することができ、しかも、画像記録後の
レンチキュラシートと記録材料との貼り合わせが不要
な、レンチキュラシートの裏面に記録層を一体的に配備
してなるレンチキュラ記録材料に走査露光によって画像
記録を行うことができる立体画像記録方法および装置を
提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の立体画像記録方法は、レンチキュラシート
の裏面側に記録層を配してなるレンチキュラ記録材料
に、異なる視点からの複数の原画像を記録するに際し、
前記原画像に応じて変調された複数の光ビームを1本の
光ビームに合波し、この合波した光ビームによって前記
レンチキュラ記録材料を2次元的に走査露光して、前記
レンチキュラ記録材料に立体画像を記録することを特徴
とする立体画像記録方法を提供する。
【0021】前記目的を達成するために、本発明の立体
画像記録装置の第1の態様は、レンチキュラシートの裏
面側に記録層を配してなるレンチキュラ記録材料に、異
なる視点からの複数の原画像を記録する立体画像記録装
置であって、前記複数の原画像の画像情報を得、前記レ
ンチキュラ記録材料に記録すべき画像情報に処理する画
像処理手段と、前記画像処理手段によって処理された画
像情報に応じて変調した複数の光ビームを射出する光ビ
ーム射出手段、前記複数の光ビームを1本の光ビームに
合波する合波光学系、およびこの合波された光ビームを
前記レンチキュラ記録材料の裏面側より入射して2次元
的に走査する光ビーム走査手段を有する走査露光装置と
を有することを特徴とする立体画像記録装置を提供す
る。
【0022】前記目的を達成するために本発明の立体画
像記録装置の第2の態様は、レンチキュラシートの裏面
側に記録層を配してなるレンチキュラ記録材料に、異な
る視点からの複数の原画像を記録する立体画像記録装置
であって、前記複数の原画像の画像情報を得、前記レン
チキュラ記録材料に記録すべき画像情報に処理する画像
処理手段と、前記画像処理手段によって処理された画像
情報に応じて変調した複数の光ビームを射出する光ビー
ム射出手段、前記複数の光ビームを1本の光ビームに合
波する合波光学系、前記合波された光ビームによって前
記レンチキュラ記録材料を2次元的に走査する光ビーム
走査手段、および前記レンチキュラシートの仕様および
原画像数に応じて前記光ビーム走査手段より射出される
光ビームの前記レンチキュラ記録材料への入射角度を調
整する角度調整手段を有する走査露光装置とを有するこ
とを特徴とする立体画像記録装置を提供する。
【0023】また、前記本発明の立体画像記録装置にお
いて、前記光ビーム走査手段が、前記合波された光ビー
ムを前記レンチキュラシートの母線方向と略同一の主走
査方向に偏向する光偏向器と、前記レンチキュラ記録材
料を前記主走査方向と略直交する副走査方向に搬送する
搬送手段とより構成されるのが好ましい。
【0024】
【発明の作用】本発明の立体画像記録方法および立体画
像記録装置は、レンチキュラシートの裏面に記録層を形
成したレンチキュラ記録材料に、走査露光によって記録
を行って立体画像を記録するものであって、記録層(記
録材料)のR、G、Bの加色法3原色や、C、M、Yの
減色法3原色の各色の感光層に対応し、記録画像に応じ
て変調された複数種の光ビームを1本の光ビームに合波
して走査露光を行うものであり、本発明の立体画像記録
装置の第1の態様においては、レンチキュラ記録材料の
裏面側(記録層側)より走査露光を行い、第2の態様に
おいては、合波された光ビームのレンチキュラ記録材料
への入射角度を調整してレンチキュラ記録材料の表面側
より走査露光を行う。
【0025】レンチキュラシートを用いた立体画像記録
において、走査露光によって画像記録を行う場合には、
CCDカメラ等の手段で複数の原画像を各原画像ごとに
光電的に読取る、コンピュータ等の画像情報源より受け
る等の方法によって、複数の原画像の画像情報を得、各
原画像をレンチキュラシートのピッチに対応した記録す
べき線状画像に分割(線状画像を電気的に形成)、形成
した線状画像の記録位置決め(線状画像の配列)、記録
する線状画像幅や間隔の決定、等の画像の画像処理が行
われ、レンチキュラ記録材料に記録すべき画像情報とさ
れる。この画像情報に応じて、レンチキュラ記録材料の
記録層が有する各色の感光層の露光に対応する複数の光
ビームが変調される。例えば、記録層がR(レッド)感
光層、G(グリーン)感光層、およびB(ブルー)感光
層の3層の感光層を有するものであれば、各感光層の露
光に対応する3種の光ビームが前記画像情報に応じて変
調され、記録層に入射してこれを走査露光する。ここ
で、高画質な立体画像を記録するためには、各光ビーム
を記録材料の所定の位置に正確に入射する必要がある。
【0026】前述のように、レンチキュラシートを用い
た立体画像においては、光ビームの相対的な位置ズレ
は、色ズレのみならず左右画像等の原画像の混合や多重
画像となってしまうため、通常のカラー画像に比べ悪影
響が大きい。しかも、光ビームの入射位置の狂いは色ズ
レのみならず、各原画像の線状画像記録位置の誤差とな
ってしまい記録画像の立体視を妨害してしまのみなら
ず、場合によっては逆立体像も引き起こしてしまう。従
って、走査露光による立体画像記録においては、各光ビ
ームのレンチキュラ記録材料への入射位置の調整、つま
り、各光ビームの光路や光学部材の配置位置・角度等の
調整が極めて高精度に成されている必要があり、効率の
よい立体画像記録や、走査露光による立体画像記録装置
のコストダウンおよび普及の妨げとなっている。
【0027】これに対し、本発明の立体画像記録方法お
よび装置は、記録する立体画像に応じて変調された複数
(前述の例では3本)の光ビームを、ダイクロイックミ
ラー等を用いた合波光学系によって1本の光ビームに合
波し、この合波した光ビームによりレンチキュラ記録材
料を走査露光するものであり、本発明の第1の態様の立
体画像記録装置においては、レンチキュラ記録材料の裏
面側(記録層側)より走査露光を行い、第2の態様の立
体画像記録装置においては、角度調整手段によって合波
された光ビームのレンチキュラ記録材料への入射角度を
調整してレンチキュラ記録材料の表面側より走査露光を
行う。
【0028】従って、各光ビーム、例えば3本の光ビー
ムの光路調整を個々に行う必要がなく、合波後は1本の
光ビームの光路調整のみで各光ビームのレンチキュラ記
録材料への入射位置調整を行うことができるので、レン
チキュラシートを用いた立体画像記録において、走査露
光によって高画質な立体画像を得るためには絶対に必要
な、光ビームの光路等の高精度な調整を容易に行うこと
ができ、色ズレや画像のチラツキ等のない、また良好な
立体視が得られる高画質な立体画像の記録を、高効率で
良好な取り扱い性で行うことができる。
【0029】しかも、原画像を光電的に読取り、各光ビ
ームを変調した後に合波して、1本の光ビームとして走
査露光によって立体画像の記録を行うので、電気的な画
像情報処理や簡単な光学系の調整によって、線状画像の
太さ、間隔、さらには密度等を変更することができ、ま
た、画像記録領域や画像濃度等の変更や調整も容易に行
うことができる。そのため、レンチキュラ記録材料にお
ける3原色の発色を個々に調整した高画質な立体画像記
録を行うことができ、また、原画像数の変更、記録画像
の倍率変更やシェーディング補正等の画像処理、レンチ
キュラシートの仕様変更、記録画像のサイズ変更等にも
容易に対応することができる。
【0030】さらに、本発明の立体画像記録装置は、レ
ンチキュラ記録材料の裏面側(記録層側)より走査露光
を行い、あるいは、合波された光ビームのレンチキュラ
記録材料への入射角度を調整してレンチキュラ記録材料
の表面側より走査露光を行うので、レンチキュラシート
の裏面に記録層を有するレンチキュラ記録材料に直接画
像記録を行うことができ、記録材料に原画像の線状画像
を記録した後に、記録材料とレンチキュラシートとを高
精度に位置合わせして貼り合わせるという熟練を要し、
時間のかかる作業を行う必要がなく、従来の走査露光に
よる立体画像記録装置に対して極めて高い効率で立体画
像の記録を行うことができる。
【0031】従って、本発明によれば極めて良好な作業
性のもとに高効率で、しかも、レンチキュラシートの仕
様や記録画像サイズ等に応じ、かつ各種の画像処理を行
った高画質な立体画像を、高い自由度で記録することが
できる。
【0032】
【実施態様】以下、本発明の立体画像記録方法および立
体画像記録装置ついて、添付の図面に示される好適実施
例をもとに詳細に説明する。
【0033】図1に、本発明の立体画像記録方法を実施
する、本発明の第1の態様の立体画像記録装置の一例を
概念的に示す。図1に示される立体画像記録装置(以
下、記録装置とする)10は、複眼カメラ等によって、
異なる視点から得られた複数の原画像を読取って、レン
チキュラ記録材料Fに立体画像を記録するものである。
なお、以下の説明は4つの原画像a、b、cおよびdを
読取って立体画像を記録する場合について行うが、本発
明はこれに限定はされないのはもちろんである。
【0034】レンチキュラ記録材料Fは、光束が入射す
る表面側が所定の曲率(例えば円筒面、放物面など)を
有し、この曲率を有する方向にのみ屈折力を有するレン
チキュラレンズを多数配列したレンチキュラシートCの
裏面に記録層Dを形成して(あるいは記録材料を貼り付
けて)なるものであり(図3参照)、本発明の第1の態
様にかかる記録装置10は、レンチキュラ記録材料Fの
裏面側(記録層D側)より、いわゆる走査露光によって
立体画像の記録を行う。なお、裏面より露光が行われる
本発明の第1の態様の立体画像記録装置においては、レ
ンチキュラ記録材料Fとしては、レンチキュラシートC
と記録層Dとの間にアンチハレーション層が形成された
ものを用いるのが好ましい。
【0035】このような記録装置10は、基本的に、原
画像a〜dを光電的に読取って画像処理し、完成した立
体画像をレンチキュラ記録材料Fの表側から鑑賞した際
に正しく見える画像情報として出力する画像処理手段1
2と、画像処理手段12からの画像情報に応じて変調し
た光ビームLを主走査方向(図中矢印x方向)に偏向
し、かつ、主走査方向と略直交する副走査方向(図中矢
印y方向)にレンチキュラ記録材料Fを搬送して、光ビ
ームLによってレンチキュラ記録材料Fを2次元的に走
査露光して、立体画像の記録を行う画像形成手段14と
より構成される。
【0036】画像処理手段12は、原画像a〜dを読取
る読取装置18と、読取装置18によって読取られた画
像情報を、レンチキュラ記録材料Fに記録すべき線状画
像の画像情報に処理する線状画像処理装置20とより構
成される。
【0037】読取装置18は、CCDカメラ、CCDセ
ンサ、イメージスキャナ等の固体撮像手段によって原画
像a〜dを光電的に読取り、各原画の電気信号化された
カラー画像情報(例えば、R、G、Bの3原色の画像情
報)として線状画像処理装置20に転送する。なお、原
画像(画像情報)は、カラー画像に限らずモノクロ画像
であってもよく、また、一般的な写真画像には限定はさ
れず、レントゲン写真や眼底写真等の医学用等の科学写
真であってもよい。さらに、転送される画像情報はデジ
タル情報、アナロク情報のいずれの画像情報であっても
よい。なお、後に詳述するが、読取られた画像情報は、
次いでレンチキュラ記録材料Fに記録すべき線状画像と
される。従って、読取装置18による画像情報の読取り
1ラインを、この線状画像、あるいは光ビームLの1走
査線に対応して行い、後述する線状画像処理装置20に
よる線状画像の形成を不要としてもよい。
【0038】本発明に用いられる読取装置18には特に
限定はなく、前述のようなCCDセンサ等を用い、原画
像をスリット走査、ラスター走査、ドラムスキャナ等に
よって走査読取りする装置や、あるいは写真式にワンシ
ョットで読取る装置等、各種の公知の画像読取装置がい
ずれも適用可能である。また、複数の、好ましくは原画
像数の読取装置18を有し、複数枚の原画像を同時に読
取るものであっても良く、あるいは、1台の読取装置1
8によって順次原画像を読取るものであってもよい。
【0039】また、図示例の記録装置10は、レンチキ
ュラ記録材料Fの裏面より立体画像の記録を行うので、
原画像が反射原稿である場合等、原画像を表側から読取
った際には、原画像の表裏反転を行う必要がある。その
ため、読取装置18に原画像の表裏反転手段を有してい
てもよい。表裏反転手段には特に限定はなく、読取装置
18に配備したミラー等を用いる方法や、読取った画像
情報を信号処理によって反転するいわゆる画像処理によ
る方法等、公知の各種の方法がいずれも適用可能であ
る。なお、表裏反転手段は読取装置18に配備されるの
に限定はされず、線状画像処理装置20に配備されても
よい。
【0040】また、表裏反転の要・不要を判断するため
の原画像の表裏判別手段や、原画像がネガ画像であるか
ポジ画像であるかの判別手段を有していても良い。原画
像の表裏判別あるいはネガ・ポジの判別方法には特に限
定はなく、原画像にノッチやスプロケットホール等を設
けて機械的あるいは光学的に判別する方法や、原画像に
表裏判別のマークを設けて、原画像の読取時にこのマー
クを読取り、これにより判別する方法等、各種の方法に
よればよい。また、読取装置18による原画像の読取時
等にオペレータが原画像の表裏を入力するものであって
もよく、あるいは、あらかじめ読取装置18による原画
像読取が表あるいは裏のいずれであるのかを設定し、こ
れに応じてオペレータが原画像を読取装置18に装填す
るものであってもよい。この場合には、表裏やネガ・ポ
ジの判別手段は不要となる。
【0041】図示例の記録装置10においては、ディジ
タイザを用いる、読取装置18にディスプレイを設け、
マウス等を用いて指定する等の手段によって各原画像の
主被写体を設定できるように構成してもよい。なお、主
被写体の設定手段は、読取装置18に配置されるのに限
定はされず、後述する線状画像処理装置20に配置され
ても良く、あるいは、読取った画像情報に応じて、読取
装置18、あるいは線状画像処理装置20によって自動
的に判断して主被写体を設定するものであってもよい。
【0042】読取装置18によって読取られた原画像a
〜dの画像情報は、線状画像処理装置20に転送され
る。線状画像処理装置20は、原画像a〜dの画像情報
を各原画像ごとにレンチキュラ記録材料Fに記録すべき
線状画像とし、完成した立体画像をレンチキュラ記録材
料Fの表側から鑑賞した際に正しく見えるように、各原
画像の線状画像のレンチキュラ記録材料Fへの記録位置
を設定し(線状画像の配列)、さらに、用いるレンチキ
ュラシートCの仕様、画像記録倍率等の記録条件に応じ
て、線状画像の記録(配列)間隔、線状画像の幅、画像
記録領域等の設定を行い、必要に応じて濃度や色バラン
スの調整、シャープネス等の画像処理を行って、画像形
成装置14に立体画像記録の画像情報を転送する。
【0043】線状画像処理装置20においては、まず、
読取装置18より送られた原画像a〜dの画像情報よ
り、各種の画像処理、つまり、色バランス、濃度バラン
ス、シャープネス、輪郭強調等の各種の補正や画像処理
の要・不要を判断し、必要に応じてこれらの画像処理を
行う。なお、これらの補正や画像処理は、オペレータが
入力してこれに応じて行うものであってもよく、線状画
像処理装置20による自動判断とオペレータによる入力
を併用するものであってもよい。また、この処理は線状
画像処理装置20で行わず画像形成装置14にこの作用
を持たせてもよい。
【0044】ついで、処理した画像情報より原画像を分
割してレンチキュラ記録材料Fに記録すべき線状画像を
各原画像ごとに電気的に形成する。前述のように、原画
像の投映光を(レンチキュラ)記録材料の記録層に焼き
付ける光学式の立体画像記録においては、各原画像の投
映光を投映レンズを通して投映し、レンチキュラシート
Cによって各原画像の投映光を線状画像に分解して記録
層に記録する(図9参照)。
【0045】これに対し、本発明の記録装置10は、原
画像を光電的に読取って走査露光によって立体画像の記
録を行うもので、読取装置18によって読取った原画像
a〜dより、電気信号処理による画像情報処理によっ
て、記録する立体画像やレンチキュラシートCの仕様等
に応じた、記録層Dに記録すべき、原画像を分割して線
状画像を電気的に形成する。通常、読取装置18による
画像情報は、読取装置18の読取り1ライン(1走査
線)に対応するライン画像情報として線状画像処理装置
20に転送されるので、読取装置18による読取1ライ
ンと記録すべき線状画像とが対応している場合には読取
装置18からのライン画像情報より、あるいは、このラ
イン画像情報を必要に応じて合成(あるいは分割)し
て、記録層Dに記録すべき線状画像、例えば、図2に示
されるように、原画像aより線状画像a1 ,a2 ,a
3 ,a4 ……、原画像bより線状画像b1 ,b2 ,b
3 ,b4 ……を、原画像cより線状画像c1 ,c2 ,c
3 ,c4 ……、原画像dより線状画像d1 ,d2 ,d
3 ,d4 ……等、それぞれの原画像を分割した状態の線
状画像を形成する。
【0046】線状画像の形成(原画像の分割)は、読取
装置18の分解能(読取走査線数)、レンチキュラシー
トCのピッチP、レンチキュラシートCのピッチ数、立
体画像の記録倍率(あるいは原画像サイズに対する記録
サイズ)、レンチキュラ記録材料Fに入射する光ビーム
Lのスポット径(実効書込みスポット径)、原画像の
数、等の読取装置18による原画像の読取条件や立体画
像の記録条件に応じて適宜行えばよい。
【0047】立体画像の記録条件、つまり、ピッチP等
のレンチキュラシートCの仕様、記録する立体画像のサ
イズ、立体画像の記録倍率等、立体画像の各種の記録条
件は、あらかじめオペレータが入力するものであっても
良く、あるいは原画像のプレスキャン(先読み)や用い
るレンチキュラ記録材料Fの選択等によって自動的に設
定されるものであっても良い。あるいは両者を併用して
記録条件を設定してもよい。
【0048】ただし、前述のように読取装置18による
画像情報の読取りが、この線状画像に対応して行われ、
好ましくは、読取走査線数と総レンチキュラレンズ数と
が等しく、かつ、光ビームのスポット径が適正な径(記
録幅)を有する場合には、この線状画像形成装置22を
不要としてもよい。また、CCDセンサ等の読取り1ラ
イン巾を調整可能として、記録する線状画像に応じて、
画像読取の1ラインの巾を調整してもよい。
【0049】各原画像の線状画像の画像情報は、次い
で、完成した立体画像をレンチキュラ記録材料Fの表側
から鑑賞した際に正しく見える画像となるように、レン
チキュラ記録材料Fへの記録位置が決定される。つま
り、各線状画像が配列される。例えば、図示例では4つ
の原画像a〜dを読取って立体画像を記録するので、レ
ンチキュラシートCの1ピッチP内に配列される各原画
像の線状画像の対応部分を組み合わせて、図3に示され
るように、a1 ,b1 ,c1 ,d1 ,a2 ,b 2 ,c
2 ,d2 ,a3 ,b3 ,………と、各原画像の線状画像
を配列する。
【0050】この各原画像の線状画像の配列順序は、原
画像の記録(撮影)視差順序に応じて行われるものであ
り、例えば、撮影位置が左→右に向かって原画像a→d
である場合には、線状画像の記録は、図3に示されるよ
うに、レンチキュラ記録材料Fを表にした(鑑賞する時
と同じ状態)場合に、左→右に原画像a→dの線状画像
を順次配列する。
【0051】なお、この線状画像の配列は、設定された
主被写体(例えば、図2においては符号28)や、原画
像の表裏等に応じて、最終的に記録層Dに形成した立体
画像をレンチキュラシートCを介して鑑賞した際に、こ
の画像が好適な立体画像となるように行われるのはもち
ろんである。
【0052】所定の順序に配列された各原画像の線状画
像情報は、次いで、設定された記録条件等、例えば、形
成された線状画像数(あるいは読取走査線数)、レンチ
キュラシートCのピッチP、記録倍率(あるいは、原画
像と記録画像のサイズよりこれを設定しても良い)、原
画像数、光ビームLのビームスポット系、レンチキュラ
レンズのピッチ数等に応じて画像情報処理され、レンチ
キュラ記録材料Fに記録すべき画像情報とされる。
【0053】画像形成手段14は、線状画像処理装置2
0より転送される線状画像情報に応じて変調された光ビ
ームを主走査方向(x方向)に偏向し、かつレンチキュ
ラ記録材料Fを主走査方向と略直交する副走査方向(y
方向)に搬送することにより、レンチキュラ記録材料F
を裏面側より2次元的に走査して、立体画像を記録する
ものであり、線状画像情報に応じて変調された光ビーム
R 、LG およびLBを射出する光ビーム射出手段と、
光ビームLR 、LG およびLB を1本の光ビームに合波
する合波光学系と、合波された光ビームLによってレン
チキュラ記録材料Fを2次元的に走査せしめる光ビーム
走査手段とを有する。
【0054】画像形成手段14において、線状画像処理
装置20より転送される線状画像情報は、まず露光制御
回路30に転送される。露光制御回路30は、線状画像
処理装置20からの線状画像情報、つまりR(レッド)
信号、G(グリーン)信号、およびB(ブルー)信号の
情報を受け、この画像情報信号に応じて、D/A変換、
様々な露光量補正や信号処理を行って、各色について1
ライン分の各画素の露光量の演算を行い、各光源32
(32R,32G,32B)について1ライン分の各画
素の露光量(変調量)を決定して、その画像情報信号を
非線形増幅器35に転送する。
【0055】非線形増幅器35は主にAOM(音響光学
変調器)39の非線形性を補うためのものであり、非線
形増幅器35によって補正された画像情報信号は、AO
M39の駆動回路37(37R,37G,37B)に転
送され、AOM39(39R,39G,39B)が駆動
される。
【0056】一方、光源32は、レンチキュラ記録材料
Fの記録層Dに設けられる感光層、例えばレッド(R)
感光層、グリーン(G)感光層、およびプルー(B)感
光層を感光する狭帯域波長の光を射出する光ビーム光源
であって、光源32Rはレンチキュラ記録材料FのR感
光層を露光する光ビームLR を、光源32Gは同G感光
層を露光する光ビームLG を、光源32Bは同B感光層
を露光する光ビームL B を、それぞれ一定の出力で射出
する。
【0057】本発明に用いられる光ビームの光源には特
に限定はなく、He−Neレーザ等のガスレーザや、各
種の固体レーザ、半導体レーザ、LED等、各種の光ビ
ーム光源のいずれであってもよく、レンチキュラ記録材
料Fの記録層D等に応じて適宜選択すればよい。例え
ば、レンチキュラ記録材料Fの記録層Dが可視光領域に
分光感度を有する場合には、R感光層に対応するHe−
Neレーザ、G感光層に対応するArレーザ、およびB
感光層に対応するHe−Cdレーザ等が光源として好適
に用いられ、また、記録層がカラーフォルス記録材料で
ある場合には半導体レーザ(LD)等が光源として好適
に用いられる。さらにライトバルブ等を用いても良い。
【0058】それぞれの光源32より射出された各光ビ
ームLR 、LG 、およびLB は、それぞれに対応して配
置されるビームエクスパンダ等の、整形手段40(40
R,40G,40B)によって光ビーム径等を調整され
る。
【0059】次いで、光ビームLR 、LG およびLB
は、それぞれに対応するAOM39(39R,39G,
39B)に入射する。ここで、各AOM39は記録すべ
き画像(線状画像)に応じて駆動されているので、それ
ぞれに対応するAOM39に入射した各光ビームは、記
録する画像に応じて強度を変調される。なお、本発明の
記録装置10に用いられる光変調器は図示例のAOM3
9には限定はされず、磁気光学変調器や電気工学変調器
等、各種の光変調器がいずれも適用可能である。
【0060】AOM39によって変調された各光ビーム
は、ダイクロイックミラー42,44、およびミラー4
6より構成される光ビーム合波系によって1本の光ビー
ムLに合波される。本発明においては、合波光学系によ
って複数の光ビームを1本の光ビームに合波し、これに
よってレンチキュラ記録材料Fを走査露光することによ
り、各光ビームの記録材料への入射位置の調整を容易か
つ高精度に行うことができ、色ズレや画像のチラツキ等
のない、また良好な立体視が得られる高画質の立体画像
の記録を、高効率で良好な取り扱い性で行うことができ
る。また、合波は各光ビームの変調後に行うので、各光
ビームを個々に変調して、レンチキュラ記録材料におけ
る3原色の発色を個々に調整することができるので、高
画質な立体画像の記録を行うことができる。
【0061】図示例の合波光学系においてダイクロイッ
クミラー42は光ビームLR の波長の光ビームを反射し
て他は透過する特性を、また、ダイクロイックミラー4
4は光ビームLG の波長の光ビームを反射を反射して他
は透過する特性を有するものであり、光ビームLB はミ
ラー46に反射され、ダイクロイックミラー42および
44を透過することにより、光ビームLG はダイクロイ
ックミラー44に反射されてダイクロイックミラー42
を透過することにより、さらに光ビームLR はダイクロ
イックミラー42に反射されることにより、3本の光ビ
ームは1本の光ビームLに合波される。
【0062】本発明に用いられる合波光学系は、ダイク
ロイックミラーを用いた上記構成に限定はされず、公知
の各種の光ビーム合波方法がいずれも適用可能である。
【0063】このようにして合波はされた光ビームL
は、ポリゴンミラー34およびレンチキュラ記録材料F
の副走査搬送手段(図示せず)を有する光ビーム走査手
段によって、レンチキュラ記録材料Fを裏面側より2次
元的に走査し、立体画像の記録を行う。
【0064】合波された光ビームLは、まず、光偏向器
であるポリゴンミラー34に入射して、主走査方向(矢
印x方向)に偏向される。本発明の記録装置に用いられ
る光偏向器は図示例のポリゴンミラー34には限定され
ず、ガルバノメータミラー、レゾナントスキャナ等、公
知の各種の光偏向器のいずれを用いても良い。なお、必
要に応じて、ポリゴンミラー34(光偏向器)を挟んで
シリンドリカルレンズやシリンドリカルミラー等のポリ
ゴンミラー34の面倒れ補正光学系が配置されても良い
のはもちろんである。
【0065】主走査方向に偏向された光ビームLは、f
θレンズ48によってレンチキュラ記録材料F(記録層
D)の所定の位置に所定のビーム径で結像するように調
整され、立ち下げミラー49に所定の方向に反射され
て、レンチキュラ記録材料F上の裏面側の所定の位置に
入射して、主走査線SLを画成して感光層Dを走査露光
する。
【0066】ここで、レンチキュラ記録材料Fはレンチ
キュラシートCの母線方向(レンチキュラレンズの長手
方向)と主走査方向とを略一致した状態で、図示しない
副走査搬送手段によって、主走査方向と略直交する副走
査方向(矢印y方向)に搬送されている。従って、光ビ
ームLは結果的にレンチキュラ記録材料Fを2次元的に
走査露光することが可能であり、図3(主走査方向は図
面に対して垂直方向)に示されるように、先の線状画像
処理装置20によって設定された画像情報に応じて、各
原画像の線状画像を、a1 ,b1 ,c1 ,d1 ,a2
2 ,………等、所定の位置に順次記録する。
【0067】各原画像の線状画像は光ビームLの1走査
によって記録されるものに限定はされず、設定された線
状画像の幅に応じて複数回の光ビーム走査によって1つ
の線状画像を記録するものであってもよい。なお、レン
チキュラ記録材料Fの1ピッチP内には、少なくとも原
画像数分の走査線SLが画成される必要があるのはもち
ろんである。
【0068】また、レンチキュラシートCを用いて立体
視を得る画像記録においては、記録される線状画像の線
巾を適当量ずつ広げることが効果的であることが知られ
ており、好ましくは、各原画像の線状画像によって1ピ
ッチPを間隙や重なり無く埋める、つまり、図示例にお
いては、a1 +b1 +c1 +d1 =Pとなるように、各
線状画像の線巾を調整するのが好ましい。線状画像の線
巾の調整方法には特に限定はなく、1つの線状画像を複
数回形成する方法、1走査で線状画像を記録する際には
ビームエクスパンダ等を用いて、光ビーム径を拡大する
方法等が例示される。
【0069】主走査方向とレンチキュラシートCの母線
方向は必ずしも一致する必要はなく、副走査方向と母線
方向とを一致させて画像記録を行ってもよいのはもちろ
んであるが、画像処理が比較的の容易である点、1つの
線状画像を連続的に記録できる点等において、図示例の
ように主走査方向と母線方向とを一致させたほうが有利
で、かつ、高画質な立体画像の記録が期待できる。
【0070】レンチキュラ記録材料Fの副走査搬送手段
には特に限定はなく、走査線SLを挟んで配置される2
つのニップローラ対による方法、レンチキュラ記録材料
Fを支持する露光ドラムと走査線SLを挟んで配置され
前記露光ドラムを押圧する2つのニップローラとによる
方法、サクション等によってレンチキュラ記録材料Fを
所定の位置に固定してねじ伝動装置等によって移動する
露光台を用いる方法、ベルトコンベアを用いる方法等、
公知の各種のシート状物の搬送手段のいずれの方法であ
ってもよい。
【0071】図1に示される記録装置10は、AOM3
9のような光変調器によって光ビームを変調するもので
あったが、本発明はこれには限定はされず、光源32の
発光をパルス幅変調するものであってもよく、また、光
源32を電気的に強度変調するものであってもよい。図
4に、このようなパルス幅変調による記録装置の例を示
す。なお、図4に示される例においては、記録装置10
と光ビーム変調の方法が異なる以外は、基本的に同じ構
成を有するので、同じ部材には同じ番号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0072】図4に示される例において、露光制御回路
30によって決定された、各光源32(32R,32
G,32B)について1ライン分の各画素の露光量は、
変調回路36に転送される。変調回路36は予め設定さ
れた所定繰り返し周期、例えば、1回当りの画素周期に
おいて光源32の発光をパルス幅変調するものである。
この画像露光方式におけるパルス幅変調では、光源であ
る光源32の光出力を一定に設定しておき、各画素毎に
1画素周期内において光源32を連続発光させる時間す
なわち1回(1画素)の連続露光時間をそれぞれ駆動回
路38に出力する。
【0073】駆動回路38(38R,38G,38B)
は、光源32を駆動するための駆動回路であって、パル
ス幅変調の場合、各画素に対して設定された時間だけ、
各光源毎に予め設定された光出力に対する駆動電流を光
源32に流す。この結果光源32は、それぞれ各光源毎
に予め設定された光出力で各光源についてi画素に応じ
て決定された時間だけ発光する。これが1ラインに渡っ
て行われて光源32は1ラインの露光を行う。
【0074】光源32より射出された各光ビームLR
G 、およびLB は、それぞれに対応して配置される整
形手段40(40R,40G,40B)によって整形さ
れ、次いで、後述する光ビーム合波系によって1本の光
ビーム合波され、同様にレンチキュラ記録材料Fを走査
露光する。
【0075】前述のように、記録装置10は主走査方向
に偏向した光ビームLによって、副走査方向に移動する
レンチキュラ記録材料Fに画像記録を行う。また、レン
チキュラシートCの母線方向と主走査方向とが略一致し
た状態となっている。そのため連続的にレンチキュラ記
録材料Fを搬送すると、光ビームLが画成する走査線S
Lが結果的にレンチキュラシートCの母線に対して斜め
になってしまう。
【0076】通常の画像記録装置であれば、この走査線
SLのズレは大きな問題となることはないが、本発明の
ようにレンチキュラシートCを用いた立体画像の記録に
おいては、母線に対する走査線SLのズレは大きな画質
劣化の原因となり、また、光ビームLの主走査速度に対
して、レンチキュラ記録材料Fの副走査速度が大きい場
合や、レンチキュラシートのピッチPが小さい場合に
は、走査線SLが2ピッチにまたがって画成されてしま
う場合もある。そのため、副走査速度と主走査速度との
関係より、走査線SLのズレ角度を計算し、光ビームL
の主走査方向xを走査線SLと母線方向とが一致するよ
うな角度θで設定してもよい。
【0077】図5に示されるように、レンチキュラ記録
材料Fの主走査方向の幅をH、副走査速度をV、主走査
速度をvとした際に、光ビームLの走査開始点と終点と
の副走査方向のズレΔyは、 Δy=H×(V/v) で示すことができる。従って、画成される走査線SLの
角度θは、 θ=Δy/H=V/v となる。この角度θを加味して主走査方向xを設定する
ことにより、光ビームによって画成される走査線SLと
レンチキュラシートCの母線とをほぼ一致させることが
でき、良好な立体画像の記録を行うことができる。な
お、この調整はレンチキュラ記録材料Fの角度を調整し
て行ってもよい。
【0078】走査線SLとレンチキュラシートCの母線
方向とを一致させる方法は、上記方法には限定されず、
例えば、レンチキュラ記録材料Fを、搬送および停止を
繰り返して副走査搬送し、停止時に光ビームLによる画
像記録を行うように、レンチキュラ記録材料Fの搬送お
よび光ビームによる画像記録を制御してもよい。
【0079】レンチキュラシートCを用いた立体画像記
録においては、良好な立体画像を得るためには、レンチ
キュラシートCの1ピッチP内に正確に所定の線状画像
(図示例においては4つの線状画像)を記録することが
重要である。そのため、本発明においては、レンチキュ
ラ記録材料Fの画像記録の位置合わせ手段を有するのが
好ましい。
【0080】位置合わせ手段には特に限定ははなく、レ
ンチキュラ記録材料Fにスプロケットホールやノッチ等
の検出手段を形成し、あるいはレンチキュラシートの凹
凸に合わせて発光素子と受光素子とを配置して、発光素
子からの検出光がこれらを通過することによる光量変化
より記録位置を合わせる光学的な方法や、レンチキュラ
シートの凹凸を機械的にあるいは空気等によって検出す
る方法であってもよく、あるいは、レンチキュラ記録材
料Fに形成したスプロケットホールやノッチ等の検出手
段を機械的な方法で検出する方法や、レンチキュラ記録
材料Fの搬送ローラ等にエンコーダ等を配設して記録材
料の位置を検出して、画像記録の位置合わせ行う方法等
も好適に例示される。
【0081】このような画像記録の位置合わせは、記録
開始時のみに行うものであってもよく、光検出等による
検出を周期的あるいは連続的に行い、検出結果をフィー
ドバックして周期的あるいは連続的に画像記録の位置合
わせを行ってもよい。
【0082】以上説明した記録装置10は、光ビームL
を主走査方向に偏向して、レンチキュラ記録材料Fを副
走査方向に搬送することにより、レンチキュラ記録材料
Fを走査露光して立体画像の記録を行うものであった
が、本発明はこれには限定はされず、レンチキュラ記録
材料Fを所定の位置に固定した状態で、ポリゴンミラー
34や、ガルバノメータミラー等の光偏向器の角度を副
走査方向に変更することにより、光ビームによる走査線
SLを副走査方向に移動してレンチキュラ記録材料Fの
全面的に立体画像の記録を行うものであってもよい。あ
るいは、図1に示される例のように、立ち下げミラー4
9等のレンチキュラ記録材料Fに入射直前に光ビームL
の反射部材を有する場合には、これの角度を副走査方向
に変更することにより、光ビームLの副走査を行うもの
であってもよい。また、光ビームLの副走査のためのミ
ラー等を別途設けてもよい。
【0083】さらに、図6に示されるように、円筒状の
ドラム58にレンチキュラ記録材料Fを固定し、光ビー
ムLを所定の露光位置に入射しつつ、ドラム58を主走
査方向(x方向)に回転し、かつ副走査方向(矢印y方
向)に移動して、レンチキュラ記録材料Fで副走査およ
び主走査を行って光ビームLによってレンチキュラ記録
材料Fを2次元的に走査する、いわゆるドラムスキャナ
であってもよい。なお、この場合においても、副走査を
ドラム58のy方向への移動によって行わず、光偏向器
やミラーの角度を副走査方向に偏向することにより、あ
るいは、光ビームLの光学系を副走査方向に移動するこ
とにより、光ビームLによって副走査を行ってもよい。
【0084】以上説明した例においては、1台の、ある
いは複数の読取装置18によって、4枚の原画像a〜d
を全部読取り、レンチキュラ記録材料Fにライン順次で
立体画像(線状画像)の記録を行うものであったが、本
発明はこれに限定はされず、1枚あるいは複数枚の原画
像の読取りと、その線状画像の記録を交互に行い、立体
画像の記録を行うものであってもよい。
【0085】この場合には、例えば、最初に原画像aの
読取りを行い、画像処理手段12によって先と同様の画
像処理、つまり、所定の線状画像の形成、記録位置の決
定等の画像処理が施され、この原画像aの画像情報が画
像形成手段14に送られる。画像形成手段14において
は、この画像情報に応じて、形成された原画像aの線状
画像をレンチキュラ記録材料Fの所定の位置、つまり、
図3に示される例では原画像aの線状画像a1 ,a2
3 ,a4 ……を所定の位置に順次記録していく。この
ようにして原画像aの記録が終了したら、次いで、同様
にして、原画像b、原画像c……と、各原画像の読取り
および線状画像の記録を順次行って、立体画像の記録を
終了する。
【0086】なお、このような画像記録は、原画像数の
総数以下の複数の原画像を読取り、および記録を繰り返
す際においても同様である。また、全原画像を読み取っ
た後、このような画像記録を行ってもよい。
【0087】また、原画像の読取りと画像記録とを平行
して行うものであってもよい。読取装置18において原
画像aの1走査線分あるいは1線状画像分の読取りが行
われると、その画像情報は順次画像処理手段12に転送
され、線状画像の形成、配列(記録位置の決定)等の画
像処理が行われ、処理が終了した画像情報は、順次画像
形成手段14に転送される。画像情報を受けた画像形成
手段14は、送られた画像情報に応じて線状画像を記録
し、a1 ,a2 ,a3 ,a4 ……と図3に示されるよう
に、原画像aの線状画像の記録が行われる。つまり、こ
の態様においては、原画像aの読取りに対して、1〜数
走査線遅れた状態で線状画像の記録が平行して行われ
る。
【0088】さらに、原画像数の画像処理手段12(あ
るいは1台の読取装置18に原画像数の線状画像処理装
置20)を有する場合には、複数の原画像を同時あるい
は順次読取って、原画像ごとに別々の線状画像処理装置
20による画像処理を行い、スイッチャーを等を用いて
画像形成手段14と各線状画像処理装置20とを1線状
画像の記録ごとに切り替えて順次接続し、各原画像の線
状画像情報を、a1 ,b1 ,c1 ,d1 ,a2 ,b2
………と順次画像形成手段14に転送し、ライン順次で
レンチキュラ記録材料Fに記録してもよい。なお、この
態様は画像処理手段12(線状画像処理装置20)の数
が原画像数以下でも適用可能である。
【0089】さらに、本発明の記録装置10において
は、複数の画像形成手段14を有し、複数の線状画像の
記録を平行して行うものであってもよい。特に、原画像
数と同数の画像処理手段12と画像形成手段14とを有
し、全原画像の読取と線状画像の記録とを同時に行う場
合には、極めて高効率の立体画像の記録を行うことがで
きる。
【0090】図7に本発明の第2の態様の立体画像記録
装置を副走査方向より見た際の概念的に示す。前述の本
発明の第1の態様の立体画像記録装置は、レンチキュラ
記録材料Fの裏面側より立体画像の記録を行うものであ
ったが、本発明の第2の態様の立体画像記録装置60
は、従来の光学的な立体画像記録装置と同様、レンチキ
ュラ記録材料Fの表面側より立体画像の記録を行うもの
である。従って、用いられるレンチキュラ記録材料F
も、アンチハレーション層が記録層Dの裏面にある、通
常のレンチキュラ記録材料である。なお、図7に示され
る立体画像記録装置60は、前述の立体画像記録装置1
0と同じ部材を多用するので、同じ部材には同じ番号を
付し、その詳細な説明は省略する。また、以下の説明は
画像記録装置10と同様に4つの原画像a、b、cおよ
びdを読取って立体画像を記録する場合について行う
が、本発明および記録装置10は、これに限定されない
のはもちろんである。
【0091】図7に示される立体画像記録装置60(以
下、記録装置60)は、基本的に、読取装置62と、走
査光学系64と、レンチキュラ記録材料Fの副走査搬送
手段(図示せず)と、走査光学系64より射出されレン
チキュラ記録材料Fに入射する光ビームLの、レンチキ
ュラシートC(レンズ)曲率方向への入射角度を調整す
るための走査光学系64の移動装置とより構成されるも
のであり、先の記録装置10と同様、記録する画像(線
状画像)に応じて変調された3本の光ビームL R 、L
G 、およびLB を合波した光ビームLを主走査方向(図
中矢印x方向)に偏向し、主走査方向と略直交する副走
査方向(図7紙面と垂直方向)にレンチキュラ記録材料
Fを副走査搬送することにより、レンチキュラ記録材料
Fに立体画像を記録する。
【0092】記録装置60において、原画像a〜dの読
取りは先と同様に読取装置18によって行われ、次い
で、その画像情報は、線状画像処理装置66に転送され
る。線状画像処理装置66は、原画像a〜dの画像情報
を必要に応じて濃度調整やシャープネス等の画像処理を
行って、次いで各原画像ごとの線状画像を形成し(図2
参照)、完成した立体画像をレンチキュラ記録材料Fの
表側から鑑賞した際に正しく見えるように、各原画像の
線状画像のレンチキュラ記録材料Fへの記録位置を設定
し(線状画像の配列 図9参照)、さらに、用いるレン
チキュラシートCの仕様、画像記録倍率等の記録条件に
応じて、線状画像の記録(配列)間隔、線状画像の幅、
画像記録領域等の設定を行い、必要に応じて濃度調整や
シャープネス等の画像処理を行って、走査光学系64に
立体画像記録の画像情報を転送する。
【0093】ここで、本発明の第2の態様の記録装置6
0はレンチキュラ記録材料Fの表面側より画像記録を行
うものであるので、レンチキュラシートCに入射する光
ビームLの角度を、記録する原画像ごとに変更する必要
がある。また図示例においては、光ビームLの角度調整
は走査光学系64を移動することによって行う。そのた
め、先の記録装置10のように4つの原画像の線状画像
をa1 ,b1 ,c1 ,d1 ,a2 ,b2 ,………とライ
ン順次で記録するのではなく、線状画像の記録は原画像
ごと、つまり前述の1原画像ごとに読取→記録を行う態
様(飛び越し走査)と同様、例えば、原画像aの線状画
像a1 ,a2 ,a3 ,a4 ……を所定の位置に記録した
後、走査光学系64を移動して光ビームLの入射角度を
調整して、原画像bの線状画像b1 ,b2 ……の記録を
行い、同様に、原画像cの線状画像……c1 ,c2 と、
線状画像の記録を各原画像ごとに順次行う。
【0094】従って、線状画像処理装置66より走査光
学系64に転送される線状画像情報は、これに応じた順
序、つまり、線状画像の記録を原画像a→b→c→dの
順序で行う場合には、最初に原画像aの線状画像a1
2 ,a3 ,a4 ……の画像情報が転送され、以下同様
に、原画像bの線状画像、原画像cの線状画像、原画像
dの線状画像が転送される。このため、この記録装置6
0においては、複数の原画像を1度に読取る態様も、1
枚づつ順次読取る態様も、立体画像の記録効率に大きな
差は生じない。なお、各原画像の線状画像の記録は、上
記順番には限定されない。
【0095】走査光学系64は、光ビーム射出手段、合
波光学系、光偏向器等をハウジング68内に収納してな
るものであり、移動装置によって円周状に移動可能に構
成され、これによりレンチキュラ記録材料Fに入射する
光ビームLのレンチキュラシート曲率方向の入射角度の
調整を行う。
【0096】線状画像処理装置66より走査光学系64
に転送された線状画像情報は、前述の記録装置10と同
様、まず、露光制御回路30に送られて、R、Gおよび
Bの各色について1ライン分の各画素の露光量の演算を
行い、各光源32(32R,32G,32B)について
1ライン分の各画素の露光量が決定され、AOM39
(39R,39G,39B)に送られる。
【0097】他方、光源32より射出された各光ビーム
R 、LG 、およびLB は、それぞれに対応して配置さ
れる整形手段40(40R,40G,40B)によって
ビーム系等を調整され、次いで、AOM39によって記
録する画像に応じて強度を変調されて、後述する合波光
学系で1本の光ビーム合波される。なお、前述の記録装
置10と同様、本発明の第2の態様の記録装置60に用
いられる光ビーム光源にも特に限定はなく、He−Ne
レーザ等のガスレーザや、半導体レーザ、各種の固体レ
ーザ、ライトバルブ等、公知の光ビーム光源が各種使用
可能である。また、AOM等の光変調器を用いる方法以
外にも、前述の図4に示されるようなパルス巾変調や、
光源32そのものを電気的に変調する方法等等による画
像記録であってもよいのはもちろんである。
【0098】AOM39によって変調された各光ビーム
は、ダイクロイックミラー42,44、およびミラー4
6より構成される合波光学系によって1本の光ビームL
に合波され、反射ミラー70によって所定の方向に反射
されて、ポリゴンミラー34に入射する。
【0099】なお、本発明の第2の態様においても、合
波光学系はダイクロイックミラーを用いたものに限定は
されず、前述の記録装置10と同様、各種の光ビームの
合波手段がいずれも適用可能である。
【0100】ポリゴンミラー34によって主走査方向
(図中矢印x方向)に偏向された光ビームLは、fθレ
ンズ48によってレンチキュラ記録材料Fの記録層D上
の所定の位置に所定のビーム径で結像するように調整さ
れ、ハウジング68(図8参照)に形成されるスリット
(図示せず)より走査光学系64外に射出して、レンチ
キュラ記録材料FのレンチキュラシートCに入射し、記
録層Dに結像する。
【0101】レンチキュラ記録材料Fは主走査方向と略
直交する副走査方向(図6紙面と垂直方向 図7矢印y
方向)に搬送されているので、主走査方向に偏向されて
いる光ビームLは、結果的にレンチキュラ記録材料Fを
2次元的に走査することになる。なお、レンチキュラ記
録材料Fの副走査装置は前述の記録装置10と同様、特
に限定はなく、ローラ搬送、露光台による搬送等、公知
の各種の副走査装置がいずれも適用可能である。
【0102】図8に、記録装置60を主走査方向より見
た際の概念図を示す。本発明の第2の態様の記録装置6
0はレンチキュラ記録材料Fの表面側より光ビームLを
入射して立体画像の記録を行う。そのため、レンチキュ
ラシートC(レンズ)の曲率等を加味して、記録する線
状画像の原画像、つまり1ピッチP内における線状画像
の記録位置に応じて、光ビームLのレンチキュラ記録材
料Fへの入射角度を、レンチキュラシートC(レンズ)
の曲率方向(以下、光ビームLの入射角度とはこの方向
を示すものとする)に変更する必要がある。図示例の記
録装置60は、図8に示されるように、走査光学系64
を円周状に移動することにより光ビームLの入射角度を
調整する。
【0103】図8に示される例においては、記録装置6
0の走査光学系64のハウジング68の図8裏面側には
駆動装置(図示せず)が配備されており、ガイドレール
72aおよび72bと共に走査光学系の移動装置が構成
され、走査光学系64を円周状(矢印z方向)に移動可
能にすることにより、光ビームLの光路長を変更せずに
光ビームLのレンチキュラ記録材料Fへの入射角度を調
整可能とする。
【0104】線状画像を図9に示されるように記録する
際に、例えば、原画像a→b→c→dの順で各原画像の
線状画像の記録を行う場合、まず、走査光学系64を図
8中(a)で示される位置に配置して、原画像aの線状
画像情報に応じて変調された光ビームLaを、図8(図
9)に示されるように、原画像aの撮影条件やレンチキ
ュラシートの曲率等に応じた所定の角度でレンチキュラ
シートCに入射し、レンチキュラ記録材料Fを副走査方
向(矢印y方向)に副走査搬送しつつ、レンチキュラシ
ートCの1ピッチP内の所定の位置に一個づつ、原画像
aの線状画像を、a1 ,a2 ,a3 ,a4 ……の順で図
9に示されるように記録していく。
【0105】次いで、レンチキュラ記録材料Fを画像記
録の開始位置に戻して、かつ、走査光学系64を図8
(b)に示される位置に移動して、レンチキュラ記録材
料Fを副走査搬送しつつ、原画像bの線状画像に応じて
変調された光ビームLbを、原画像aの撮影条件等に応
じた所定の角度でレンチキュラシートCに入射し、図9
に示されるように、原画像bの線状画像をb1 ,b2
…と順次記録する。原画像bの線状画像の記録が終了し
たら、走査光学系68を図8(c)に示される位置に移
動して、レンチキュラ記録材料Fを記録開始位置より副
走査搬送して、同様に、原画像cの線状画像情報に応じ
て変調された光ビームLcで原画像cの線状画像をc
1 ,c2 ……と順次記録して、最後に、走査光学系64
を図8(d)に示される位置に移動して、同様に、原画
像dの線状画像情報に応じて変調された光ビームLdに
よって、原画像dの線状画像をd1 ,d2 ……と順次記
録する。つまり、図示例の記録装置60においては、合
計4回の副走査搬送を行って立体画像の記録を行う。
【0106】なお、上記態様において、各原画像の線状
画像を記録する際の副走査方向は矢印y方向のみで行わ
れるのに限定はされず、例えば、原画像aの線状画像の
記録を矢印y方向に行った後に、原画像bの線状画像の
記録を矢印y方向と逆方向にレンチキュラ記録材料Fを
副走査搬送して行ってもよい。なお、この場合には、原
画像bの線状画像の記録順序は、先の例(b1 ,b2
…)とは逆になる。
【0107】各原画像の線状画像を記録する光ビームL
のレンチキュラシートCへの入射角度は、レンチキュラ
シートC(レンズ)の曲率や線状画像の記録位置、線状
画像の線巾、原画像の撮影条件等に応じて各レンチキュ
ラレンズの下の記録層Dに各原画像の線状画像が均分に
記録されるように適宜決定すればよい。
【0108】走査光学系64の駆動装置には特に限定は
なく、モータ等、特にパルスモータ等の駆動源によって
走査光学系を自走させる方法等、公知の各種の駆動手段
によればよい。
【0109】また、光ビームLのレンチキュラシートC
への入射角度調整のための走査光学系64の移動手段
は、図示例のガイドレール72aおよび72bと駆動装
置による方法には限定はされず、リンク機構により走査
光学系64を移動する方法、走査光学系64を図8と同
様に移動させるアーム等を用いる方法等、光ビームの光
路長を保ちつつ、光ビームLのレンチキュラシートCへ
の入射角度を調整可能な各種の移動手段がいずれも適用
可能である。
【0110】また、光ビームLのレンチキュラシートC
への入射角度の調整手段は、図示例の走査光学系を移動
するものに限定はされず、例えば、走査光学系64は固
定した状態で、ミラーやレンズ等を組み合わせることに
より光ビームLの入射角度および光路長(結像位置)を
調整する方法、光ビームLに対してレンチキュラ記録材
料Fの角度を変更する方法等の方法が適用可能である。
【0111】また、本発明の第2の態様においても、前
述の記録装置10と同様、光ビームの主走査方向や、レ
ンチキュラ記録材料Fの搬送および光ビームLによる画
像記録を調整する等の方法によって、レンチキュラシー
トCの母線方向と主走査方向とが一致する様にして線状
画像の記録を行うのが好ましい。
【0112】また、前述のように、高画質な立体画像を
形成するためには、記録する線状画像の線巾を拡大する
のが好ましい。しかしながら、レンチキュラ記録材料の
表面側より光ビームを入射する記録装置60において
は、光ビーム径の拡大や走査回数の増大等による線巾拡
大は困難である。そのため、レンチキュラ記録材料Fの
上に同様の仕様のレンチキュラシートをピッチを合わせ
て重ねる、光ビームの入射に対してレンチキュラ記録材
料Fを若干傾ける等の方法によって、記録する線状画像
の線巾を拡大するのが好ましい。
【0113】以上説明した本発明の立体画像記録装置1
0および60は、画像処理手段12と画像形成手段14
等とが連接して構成されるものであったが、本発明はこ
れには限定はされず、画像処理手段12と画像形成手段
14とを別体に、あるいは読取装置18のみ別体に構成
する等により、画像処理手段12等から出力される画像
情報を、フロッピーディスクや光ディスク等の記録媒体
に保存して、この記録媒体を介して画像形成手段に原画
像の線状画像情報を供給するものであってもよい。また
画像処理手段12が特に読取装置18を有さず、コンピ
ュータ等の画像情報源、フロッピーディスク等の記録媒
体、スキャナ等の別体の読取装置等より原画像の画像情
報を得るものであってもよい。
【0114】このようにして立体画像の記録を行われた
レンチキュラ記録材料Fは、記録材料(感光層)の種類
に応じた現像処理が施され、レンチキュラシートCを用
いた立体画像とされる。なお、記録層Dとレンチキュラ
シートCとの間、あるいは記録層Dの下に形成されるア
ンチハレーション層AHは現像処理によって無色となる
のはもちろんである。また、画像記録終了後、現像処理
の前および/または後に、必要に応じて、レンチキュラ
記録材料Fの裏面に白色層、保護層等を形成してもよ
い。
【0115】以上、本発明の立体画像記録方法および立
体画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は上
記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのは
もちろんである。
【0116】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の立
体画像記録方法および立体画像記録装置によれば、走査
露光によってレンチキュラ記録材料に立体画像を記録す
る立体画像記録において、記録する立体画像に応じて変
調された光ビームを、ダイクロイックミラー等を用いた
合波光学系によって1本の光ビームに合波し、この合波
した光ビームによりレンチキュラ記録材料を走査露光す
ることにより、複数の光ビームの光路等の調整を個々に
行う必要がなく、合波後は1本の光ビームの光路調整の
みで各光ビームのレンチキュラ記録材料への入射位置調
整を行うことができるので、微細なレンチキュラシート
を用いた立体画像記録において、走査露光によって高画
質な立体画像を得るためには絶対に必要な、光ビームの
光路等の高精度な調整を容易に行うことができ、色ズレ
や画像のチラツキ等のない、また良好な立体視が得られ
る高画質の立体画像の記録を、高効率で良好な取り扱い
性で行うことができる。また、光ビームの合波は各光ビ
ームを変調した後に行うので、各光ビームを個別に変調
することができ、レンチキュラ記録材料における3原色
等の発色を個別に調整することができる。
【0117】しかも、原画像を光電的に読取り、各光ビ
ームを変調した後に合波して、1本の光ビームの走査露
光によって立体画像の記録を行うので、電気的な画像情
報処理や簡単な光学系の調整によって、線状画像の太
さ、間隔、さらには密度等を変更することができ、ま
た、画像記録領域や画像濃度等の変更や調整も容易に行
うことができる。そのため、原画像数の変更、記録画像
の倍率変更やシェーディング等の画像処理、レンチキュ
ラシートの仕様変更、記録画像のサイズ変更等にも容易
に対応することができ、さらに、光ビームを変調した後
に合波するので、各光ビームを個別に変調することがで
き、レンチキュラ記録材料における3原色等の発色を個
別に調整して高画質な立体画像を記録することができ
る。
【0118】さらに、レンチキュラシートの裏面に記録
層が形成されたレンチキュラ記録材料に直接画像記録を
行うことができ、記録材料に原画像の線状画像を記録し
た後に、記録材料とレンチキュラシートとを高精度に位
置合わせして貼り合わせるという熟練を要し、時間のか
かる作業を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の立体画像記録装置の第1の態様の一
例を概念的に示す図である。
【図2】 本発明の立体画像記録装置における原画像か
らの線状画像の形成を概念的に示す図である。
【図3】 図1に示される立体画像記録装置におけるレ
ンチキュラ記録材料への線状画像の記録を概念的に示す
図である。
【図4】 本発明の立体画像記録装置の第1の態様の別
の例を概念的に示す図である。
【図5】 本発明の立体画像記録装置における母線に対
する走査線の補正方法を説明するための線図である。
【図6】 本発明の立体画像記録装置に用いられる主走
査および副走査手段の別の例を示す概略斜視図である。
【図7】 本発明の立体画像記録装置の第2の態様の一
例を副走査方向より見た際を概念的に示す図である。
【図8】 図7に示される立体画像記録装置を主走査方
向より見た際を概念的に示す図である。
【図9】 図7に示される立体画像記録装置におけるレ
ンチキュラ記録材料への線状画像の記録を概念的に示す
図である。
【図10】 従来のレンチキュラ記録材料への画像記録
を示す線図である。
【図11】 レンチキュラ記録材料に記録された画像の
立体視の原理を示す線図である。
【図12】 従来の走査露光による立体画像作製の作業
を示す線図である。
【符号の説明】
10,60 立体画像記録装置 12,62 画像処理手段 14,64 画像形成手段 18 読取装置 20,66 線状画像処理装置 28 主被写体 30 露光制御回路 32(32R,32G,32B) 光源 34 ポリゴンミラー 36(36R,36G,36B) 変調回路 38(38R,38G,38B) 駆動回路 40(40R,40G,40B) 整形手段 42,44 ダイクロイックミラー 46 ミラー 48 fθレンズ 49 立ち下げミラー 58 ドラム 68 ハウジング 70 反射ミラー 72a,72b ガイドレール C レンチキュラシート D 記録層 F レンチキュラ記録材料

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンチキュラシートの裏面側に記録層を配
    してなるレンチキュラ記録材料に、異なる視点からの複
    数の原画像を記録するに際し、 前記原画像に応じて変調された複数の光ビームを1本の
    光ビームに合波し、この合波した光ビームによって前記
    レンチキュラ記録材料を2次元的に走査露光して、前記
    レンチキュラ記録材料に立体画像を記録することを特徴
    とする立体画像記録方法。
  2. 【請求項2】レンチキュラシートの裏面側に記録層を配
    してなるレンチキュラ記録材料に、異なる視点からの複
    数の原画像を記録する立体画像記録装置であって、 前記複数の原画像の画像情報を得、前記レンチキュラ記
    録材料に記録すべき画像情報に処理する画像処理手段
    と、 前記画像処理手段によって処理された画像情報に応じて
    変調した複数の光ビームを射出する光ビーム射出手段、
    前記複数の光ビームを1本の光ビームに合波する合波光
    学系、およびこの合波された光ビームを前記レンチキュ
    ラ記録材料の裏面側より入射して2次元的に走査する光
    ビーム走査手段を有する走査露光装置とを有することを
    特徴とする立体画像記録装置。
  3. 【請求項3】レンチキュラシートの裏面側に記録層を配
    してなるレンチキュラ記録材料に、異なる視点からの複
    数の原画像を記録する立体画像記録装置であって、 前記複数の原画像の画像情報を得、前記レンチキュラ記
    録材料に記録すべき画像情報に処理する画像処理手段
    と、 前記画像処理手段によって処理された画像情報に応じて
    変調した複数の光ビームを射出する光ビーム射出手段、
    前記複数の光ビームを1本の光ビームに合波する合波光
    学系、前記合波された光ビームによって前記レンチキュ
    ラ記録材料を2次元的に走査する光ビーム走査手段、お
    よび前記レンチキュラシートの仕様および原画像数に応
    じて前記光ビーム走査手段より射出される光ビームの前
    記レンチキュラ記録材料への入射角度を調整する角度調
    整手段を有する走査露光装置とを有することを特徴とす
    る立体画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記光ビーム走査手段が、前記合波された
    光ビームを前記レンチキュラシートの母線方向と略同一
    の主走査方向に偏向する光偏向器と、前記レンチキュラ
    記録材料を前記主走査方向と略直交する副走査方向に搬
    送する搬送手段とより構成される請求項2または3に記
    載の立体画像記録装置。
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