JP3170463B2 - 回路内蔵受光素子 - Google Patents

回路内蔵受光素子

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JP3170463B2
JP3170463B2 JP26004396A JP26004396A JP3170463B2 JP 3170463 B2 JP3170463 B2 JP 3170463B2 JP 26004396 A JP26004396 A JP 26004396A JP 26004396 A JP26004396 A JP 26004396A JP 3170463 B2 JP3170463 B2 JP 3170463B2
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    • H01L31/02019Circuit arrangements of general character for the devices for devices characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
    • H01L31/02024Position sensitive and lateral effect photodetectors; Quadrant photodiodes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換信号を処
理する信号回路を内蔵した回路内蔵受光素子に関し、特
に、該回路内蔵受光素子に搭載されている、受光領域が
複数の光検出部(以下、光検出フォトダイオード部とい
う。)に分割された分割フォトダイオードにおいて、そ
の応答速度を低下させることなく、高周波ノイズレベル
を低減する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような分割フォトダイオードを搭載
した回路内蔵受光素子は、例えば光ピックアップの信号
検出用素子として従来から用いられている。
【0003】図10は従来の回路内蔵受光素子を説明す
るための図であり、図10(a)は、該回路内蔵受光素
子における4分割フォトダイオードの一般的な構造を示
す平面図、図10(b)は図10(a)のb−b’部の
断面構造を示す図である。この図では、メタル処理工程
以降の工程により形成される構造、例えば多層配線、保
護膜などは省略されている。
【0004】図において、PD20は、従来の回路内蔵
受光素子に搭載されている4分割フォトダイオードで、
そのP型半導体基板11上にはN型エピタキシャル層1
4が形成されている。該基板11とN型エピタキシャル
層14との境界部分には、選択的にP+型埋込拡散層1
2が形成されており、該N型エピタキシャル層14の表
面部分には、該P+型埋込拡散層12に達するようP+
分離拡散層15が形成されている。また、上記P+型埋
込拡散層12及びこれにつながるP+型分離拡散層15
により、上記N型エピタキシャル層14が複数のN型エ
ピタキシャル領域14aに分割されている。ここで、該
分割された個々のN型エピタキシャル領域14aとその
下側の基板部分とにより、信号光を検出する光検出フォ
トダイオード部PDa,PDb,PDc,PDdが形成
されている。そして、上記4分割フォトダイオードPD
20は、これらの光検出フォトダイオード部PDa〜P
Ddにより構成されている。なお、上記N型エピタキシ
ャル層14の表面には、シリコン酸化膜やシリコン窒化
膜等の反射防止膜が形成されているが、ここでは図示し
ていない。
【0005】次に、上記4分割フォトダイオードPD2
0を用いた焦点誤差検出方法について説明する。
【0006】図11は、上記光検出フォトダイオード部
PDa〜PDdからなる4分割フォトダイオードPD2
0を用いて焦点誤差を検出するための方式の一つである
非点収差法において、信号光の照射によりその光ビーム
のスポットが4分割フォトダイオードPD20の表面に
形成される様子を示している。
【0007】図11(a)は、光ピックアップからの光
ビームの焦点がディスク上で合っている場合の、4分割
フォトダイオードの表面での光スポットの形状を示し、
図11(b)は、ディスクと光ピックアップとの距離が
近すぎる場合、図11(c)は、ディスクと光ピックア
ップとの距離が遠すぎる場合について、4分割フォトダ
イオードの表面に形成される光スポットの形状を示して
いる。
【0008】通常、対角線位置の光検出フォトダイオー
ド部の光信号(光電変換出力)の和を取り、その和信号
の差を見ることによって焦点誤差を検出している。すな
わち、誤差信号をSとして、 誤差信号S={(光検出フォトダイオード部PDaの光
信号)+(光検出フォトダイオード部PDdの光信
号)}−{(光検出フォトダイオード部PDbの光信
号)+(光検出フォトダイオード部PDcの光信号)} を計算する。
【0009】例えば、図11(a)に示すように円形の
光スポット10aが形成されている場合はS=0であ
り、ディスク上で光ビームの焦点が合っていると判定さ
れる。一方、図11(b)に示すように左上がりの楕円
形の光スポット10bが形成されている場合はS>0で
あり、ディスクが光ピックアップに近すぎると判定さ
れ、図11(c)に示すように右上がりの楕円形の光ス
ポット10cが形成されている場合はS<0であり、デ
ィスクが光ピックアップから遠すぎると判定される。
【0010】光ピックアップの実使用状態では、S=0
となるように光ビームのフォーカシング制御が行われる
ため、図11に示すように、信号光の光ビームは、分割
フォトダイオードの分割部に照射されていることが分か
る。
【0011】このようにして、光ピックアップからディ
スクまでの焦点距離を合わせたうえで、ディスク上から
読み取られた実際のデータを含むRF信号は、図11
(a)に示すように光ビームが分割フォトダイオードに
照射されている状態で、各光検出フォトダイオード部か
らの光信号(光電変換信号)の和として得られる。つま
り、 RF信号={(光検出フォトダイオード部PDaの光信
号)+(光検出フォトダイオード部PDdの光信号)}
+{(光検出フォトダイオード部PDbの光信号)+
(光検出フォトダイオード部PDcの光信号)} である。
【0012】ところで、高速信号処理のためには、照射
された信号光が分割フォトダイオード内で電気信号に高
速で変換されなければならない。そこで、近年、光ディ
スクドライブの高性能化に伴い、分割フォトダイオード
における、実使用状態で信号光が照射される部分での応
答性の改善が必要となってきている。
【0013】図11(a)のように分割フォトダイオー
ドに光を照射した状態における、分割部での応答性の改
善が必要不可欠であり、この分割部での応答速度を改善
するための構造がすでに開発されている(特開平8−3
2100号公報(特願平6−162412号)参照)。
【0014】図12は、このような分割部での応答速度
を改善するための構造を説明するための図であり、4分
割フォトダイオードPD20の、図10(b)に示す部
分に相当する断面構造を示している。なお、この図で
は、反射防止膜としての酸化膜や窒化膜、およびメタル
工程以後の工程により形成される構造、例えば、多層配
線、保護膜等は省略している。
【0015】図において、PD30は、分割部での応答
速度を改善した構造の4分割フォトダイオードで、この
分割フォトダイオードPD30は、図10に示す分割フ
ォトダイオードPD20の構成に加えて、各光検出フォ
トダイオード部PDa〜PDdを構成するP型シリコン
基板11とN型エピタキシャル領域14aとの境界部分
に形成されたN+型埋込拡散層13を有しており、その
他の構成は、上記分割フォトダイオードPD20と同一
である。
【0016】次にこの分割フォトダイオードPD20の
製造方法について説明する。まず、図13(a)に示す
ように、P型シリコン基板11の表面の分割フォトダイ
オードと他の素子との分離部や、分割フォトダイオード
における光検出フォトダイオード部間の分割部となるべ
き領域に、P+型埋込拡散層12を形成する。また、上
記基板11上の光検出フォトダイオード部の形成予定領
域の一部にN+型埋込拡散層13を形成する。
【0017】次に、図13(b)に示すようにP型シリ
コン基板11上の全面にN型エピタキシャル層14を成
長させる。続いて、図13(c)に示すようにN型エピ
タキシャル層14の表面から上記P+型埋込拡散層12
に対応する領域に該P型埋込拡散層12に達するようP
+型分離拡散層15を形成し、さらに、分割フォトダイ
オードを構成するN型エピタキシャル層14の表面にP
+型拡散層16を形成する。
【0018】こうして図12に示される構造の分割フォ
トダイオードPD30が得られる。また、この分割フォ
トダイオードとともに回路内蔵受光素子に搭載されてい
る信号処理回路部分(図示せず)は、通常のバイポーラ
ICプロセスで上記P型シリコン基板11上に形成され
る。
【0019】この構造の分割フォトダイオードによる分
割部での応答性の改善効果について簡単に説明する。こ
の構造の分割フォトダイオードPD30は、各光検出フ
ォトダイオード部にN+型埋込拡散層13を設けた点、
及び分割フォトダイオードを構成するN型エピタキシャ
ル14の表面部分にP+型拡散層16を設けた点に特徴
がある。
【0020】まず、N+型埋込拡散層13を形成してい
る理由について説明する。従来の図12に示す分割フォ
トダイオードPD20の構造では、図14(a)のよう
に、光が照射される分割部Bの下で発生した光キャリア
C0は該分割部Bを迂回してPN接合部分に達するの
で、分割フォトダイオードの分割部Bの下部以外の基板
部分で発生した光キャリアC1に比べ、PN接合部分ま
で拡散により移動する距離が長くなる。この結果、分割
フォトダイオードPD20における分割部Bでの応答速
度が、分割部以外の部分での応答速度より遅くなり、分
割部での遮断周波数は、分割部以外の部分での遮断周波
数に比べ低下する。
【0021】これに対し、図13に示すN+型埋込拡散
層13を有する構造の分割フォトダイオードPD30で
は、このN+型埋込拡散層13から拡がる空乏層も利用
して、分割部の下で発生した光キャリアが分割部を迂回
して拡散する距離を数十μmから数μmへと短くするこ
とができ、分割部下部で発生した光キャリアによる応答
速度の遅延を防ぐことができる。
【0022】この構造の分割フォトダイオードPD30
において、応答速度を改善するという観点からみて重要
なことは、N+型埋込拡散層13が分割部付近に形成さ
れているということである。分割フォトダイオードをこ
のような構造にすることにより、応答速度が改善でき、
RF信号処理の高速化が可能となった。
【0023】また、P+型拡散層16を形成している理
由は次の通りである。分割フォトダイオードPD30の
受光表面での光の反射率が高い場合、信号光が分割フォ
トダイオードPD30に照射されたとき、分割フォトダ
イオードの内部に侵入する光が少なく、この結果、光が
電気信号に変換することにより発生する電流量が少なく
なる。これは、言い換えると、光感度が低下することを
意味している。
【0024】そこで、このような光感度の低下を防ぐに
は、分割フォトダイオードの表面での光の反射率を低下
させる必要があり、このため、従来から分割フォトダイ
オードの受光表面には、反射防止膜(図示せず)として
シリコン酸化膜を形成していた。ところが、シリコン酸
化膜では屈折率等の制約のために膜厚を最適化しても反
射率を15%程度にしか低減できない。
【0025】また、上記反射防止膜として、シリコン酸
化膜に代えてシリコン窒化膜を用いた場合、膜厚を最適
化することにより反射率を1%程度まで下げることがで
きるが、上記エピタキシャル層表面に形成される膜をシ
リコン窒化膜とすると、N型エピタキシャル層14とP
+型拡散層15とのPN接合端面がシリコン窒化膜に直
に接することとなり、該PN接合端面にて接合リークの
増大が生じてしまう。
【0026】そこで、分割フォトダイオードを、図14
(c)に示すように、そのエピタキシャル層表面部分に
+型拡散層16を形成することにより、N型エピタキ
シャル層14とP+型拡散層15とのPN接合端面がシ
リコン窒化膜に接しないようにし、PN接合端面での接
合リークに対する対策を講じている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以下、上記図14
(c)に示す構造の分割フォトダイオードPD30にお
ける問題点について説明する。光ピックアップに用いら
れる分割フォトダイオードの動作速度の高速化に伴い、
分割フォトダイオードから得られる光電変換信号を処理
する回路においても、信号処理が高周波で行われるた
め、回路内蔵受光素子の信号処理回路における高周波ノ
イズレベルを低減することが必要となってきている。
【0028】この高周波ノイズレベルは、分割フォトダ
イオードの容量が大きいほど、高くなることがわかって
おり、その理由は次のように考えられる。図15は、光
ピックアップに用いられる回路内蔵受光素子の回路構成
を、高周波ノイズに関連する要素を含む簡単な等価回路
で表現したものである。上記回路内蔵受光素子には、ア
ンプ等の信号処理回路SCの前段は帰還回路が設けられ
ているため、この等価回路では、該信号処理回路の入力
には、分割フォトダイオードの容量CPDと該帰還回路の
抵抗Rfとが並列に接続されている。なお、図中、Vは
上記アンプ等の信号処理回路の基準電圧である。
【0029】そして、このような等価回路におけるノイ
ズは次のような式(1)で表すことができる。
【0030】
【数1】
【0031】この式(1)における変数及び定数は以下
の通りである。 in:信号処理回路全体に対する入力換算ノイズ電流源
の出力電流(複素数) ina:上記帰還回路に対する入力換算ノイズ電流源の出
力電流(複素数) vna:上記帰還回路に対する入力換算ノイズ電圧源の出
力電圧(複素数) Δf:上記信号処理回路で扱う信号の周波数帯域 Rf:上記帰還回路の抵抗(フィードバック抵抗) CPD:フォトダイオード容量 k:ボルツマン定数 T:絶対温度 ω=2πf:角速度(rad/sec) f:光信号の周波数 この式の第1項はショットノイズを示し、第2項は高周
波ノイズ、第3項が熱雑音を示している。このうちショ
ットノイズと熱雑音は周波数には依存しない。
【0032】上記(1)式から分かるように、周波数依
存性のある第2項は、負荷低抗Rfと分割フォトダイオ
ードの容量CPDに依存しているが、負荷低抗Rfは、増
幅回路(信号処理回路)SCの増幅率に関係するため、
その値を自由には変えられないものである。従って、高
周波ノイズレベルを低減するには、分割フォトダイオー
ドPD30の容量CPDを低減する必要がある。
【0033】しかしながら、上述した従来の分割フォト
ダイオードPD30では、上記N+型埋込拡散層13を
設けることによる応答速度の改善がなされ、反射防止膜
としてシリコン窒化膜を用い、分割フォトダイオードに
おけるN型エピタキシャル層の表面部分にP+型拡散層
16を形成することにより、接合リークの発生を招くこ
となく受光面での反射率の低減を実現しているが、N+
型拡散層13とP型半導体基板11とによる接合容量、
およびP+型拡散層16とN型エピタキシャル層14と
による接合容量が大きいため、分割フォトダイオードの
接合容量か大きくなり、回路内蔵受光素子の信号処理に
て生ずる高周波ノイズレベルが高いという問題があっ
た。
【0034】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、分割フォトダイオードの応答速度
の高速化を図りつつ、高周波ノイズレベルを低減するこ
とができる回路内蔵受光素子を得ることを目的とする。
【0035】また、本発明は、分割フォトダイオードに
おける接合リークの増大を招くことなく受光面での光反
射率を低減させ、かつ分割フォトダイオードの応答速度
の高速化を図ることができ、しかも高周波ノイズレベル
を低減することができる回路内蔵受光素子を得ることを
目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る回路内蔵受光素子は、第1導電型半導体基板と、該
第1導電型半導体基板上に形成された第1の第2導電型
半導体層と、該第1の第2導電型半導体層を複数の第2
導電型半導体領域に分割する第1の第1導電型半導体層
とを備えている。該回路内蔵受光素子では、該分割され
た個々の第2導電型半導体領域とその下側の第1導電型
半導体基板とにより、信号光を検出してその光電変換信
号を出力する光検出部が複数構成され、該複数の光検出
部により分割フォトダイオードが形成されるとともに、
該第1の第2導電型半導体層の、該分割フォトダイオー
ドの形成領域とは電気的に分離された領域に、該光電変
換信号を処理する信号処理回路を構成する回路素子が形
成されている。
【0037】そして、上記回路内蔵受光素子は、該各光
検出部を構成する該第1導電型半導体基板の、該分割フ
ォトダイオードの分割部となる第1の第1導電型半導体
層の近傍部のみに形成された第2の第2導電型半導体層
と、該分割部となる該第1の第1導電型半導体層を含む
該第1の第2導電型半導体層の表面部分に、該第2の第
2導電型半導体層の上方部分を覆うように形成された第
2の第1導電型半導体層とを備えている。そのことによ
り上記目的が達成される。
【0038】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
回路内蔵受光素子において、前記第2の第1導電型半導
体層を、前記信号光が照射される分割部近傍にのみ、該
信号光のビーム径程度の大きさの範囲に渡って形成され
たものとし、前記第2の第2導電型半導体層を、その平
面パターンが該第2の第1導電型半導体層の平面パター
ンをはみ出さないよう形成されたものとしたものであ
る。
【0039】この発明(請求項3)は、請求項1記載の
回路内蔵受光素子において、前記第2の第2導電型半導
体層を、前記信号光が照射される分割部近傍にのみ製造
プロセスにおけるデザインルールの最小寸法の平面パタ
ーンでもって形成されたものとし、前記第2の第1導電
型半導体層を、該第2の第2導電型半導体層の上方部分
を覆うよう形成されたものとしたものである。
【0040】この発明(請求項4)に係る回路内蔵受光
素子は、第1導電型半導体基板と、該第1導電型半導体
基板上に形成された第1の第2導電型半導体層と、該第
1の第2導電型半導体層を複数の第2導電型半導体領域
に分割する第1の第1導電型半導体層とを備えている。
【0041】上記回路内蔵受光素子では、該分割された
個々の第2導電型半導体領域とその下側の第1導電型半
導体基板とにより、信号光を検出してその光電変換信号
を出力する光検出部が複数構成され、該複数の光検出部
により分割フォトダイオードが形成されるとともに、該
第1の第2導電型半導体層の、該分割フォトダイオード
の形成領域とは電気的に分離された領域に、該光電変換
信号を処理する信号処理回路を構成する回路素子が形成
されている。
【0042】そして、上記回路内蔵受光素子は、該光検
出部を構成する該第2導電型半導体領域の光キャリアが
発生する部分にその表面からの不純物拡散により形成さ
れ、該第1の第2導電型半導体層より不純物濃度が高く
且つ発生する光キャリアを加速する濃度勾配を有する第
2の第2導電型半導体層を備えている。そのことにより
上記目的が達成される。
【0043】この発明(請求項5)は、請求項4記載の
回路内蔵受光素子において、前記第2の第2導電型半導
体層を、前記回路素子としての縦型PNPトランジスタ
のベース領域と同時に形成したものとしたものである。
【0044】この発明(請求項6)に係る回路内蔵受光
素子は、第1導電型半導体基板と、該第1導電型半導体
基板上に形成された第1の第2導電型半導体層と、該第
1の第2導電型半導体層を複数の第2導電型半導体領域
に分割する第1の第1導電型半導体層とを備えている。
【0045】本回路内蔵受光素子では、該分割された個
々の第2導電型半導体領域とその下側の第1導電型半導
体基板とにより、信号光を検出してその光電変換信号を
出力する光検出部が複数構成され、該複数の光検出部に
より分割フォトダイオードが形成されるとともに、該第
1の第2導電型半導体層の、該分割フォトダイオードの
形成領域とは電気的に分離された領域に、該光電変換信
号を処理する信号処理回路を構成する回路素子が形成さ
れている。
【0046】そして、本回路内蔵受光素子は、該第1の
第1導電型半導体層からなる分割部のうち、該信号光が
照射される分割部の近傍の該第1の第2導電型半導体層
の表面部分にのみ、該信号光のビーム径程度の大きさの
範囲に渡って形成された第2の第1導電型半導体層を有
している。そのことにより上記目的が達成される。
【0047】以下、本発明の作用について説明する。
【0048】本発明(請求項1)においては、分割フォ
トダイオードを構成する第1導電型半導体基板の、分割
フォトダイオードの分割部の近傍のみに第2の第2導電
型半導体層を形成したから、分割部の下部で発生した光
キャリアが該分割部を迂回してPN接合部に至る経路に
おける、光キャリアが拡散で移動する部分を、第2の第
2導電型半導体層の存在により短くでき、光キャリアが
分割部を迂回することによる分割部での応答速度の低下
を抑制できる。
【0049】また、分割フォトダイオードを構成する第
1の第2導電型半導体層の表面に、上記第2の第2導電
型半導体層の上方部分を覆うよう、第2の第1導電型半
導体層を形成したので、第2の第2導電型半導体層上方
で発生した光キャリアが該第2の第1導電型半導体層に
吸い上げられることとなって、該光キャリアがこの第2
導電型半導体層を回り込んでPN接合部に達するという
こうとがなくなり、これにより、上記第2の第2導電型
半導体層を設けたことによる応答速度の低下を回避でき
る。
【0050】しかも、上記第2の第2導電型半導体層及
び第2の第1導電型半導体層は、分割部の近傍にのみ形
成されているので、これらの層に起因する分割フォトダ
イオードにおける接合容量を小さいものとでき、分割フ
ォトダイオードからの光電変換信号の処理回路での高周
波ノイズレベルを低減することができる。
【0051】この発明(請求項2)においては、前記第
2の第1導電型半導体層を、前記信号光が照射される分
割部近傍にのみ、該信号光のビーム径程度の大きさの狭
い範囲に渡って形成し、前記第2の第2導電型半導体層
を、その平面パターンが該第2の第1導電型半導体層の
平面パターンをはみ出さないよう形成したので、分割フ
ォトダイオードの容量をさらに低減でき、その容量低減
の分だけ高周波ノイズレベルを低減することができる。
【0052】つまり、実際に高い応答性が必要なRF信
号を含む信号光は、分割フォトダイオードのすべての分
割部に照射される訳でないので、照射される分割部にの
み上記第2の第1導電型半導体層を、照射される信号光
のビーム径に対応した狭い範囲に形成し、第1導電型半
導体基板上の分割部近傍のみに上記第2の第1導電型半
導体層をはみ出ないように第2の第2導電型半導体層を
形成することにより、分割フォトダイオードの容量を低
減できる。しかも、この場合、高い応答性を必要とする
RF信号を含む信号光が実際に照射される分割部では、
その近傍に第2の第2導電型半導体層が位置しているた
め、光キャリアが分割部を迂回することによる応答速度
の低下は生じない。
【0053】この発明(請求項3)においては、上記第
2の第2導電型半導体層を信号光が照射される分割部の
近傍のみに製造プロセスのデザインルールの最小寸法パ
ターンでもって形成し、第2の第1導電型半導体層を上
記第2の第2導電型半導体層を覆うように形成したの
で、さらに接合面積を小さくでき、このため分割フォト
ダイオードの容量をより低減でき、高周波ノイズレベル
のさらなる低減を図ることができる。
【0054】また、この場合、信号光が照射される部分
には、分割部近傍の第2導電型半導体層及びその上方を
覆う第1導電型半導体層が形成されていない領域がある
ため、光キャリアの分割部あるいは該第2導電型半導体
層の迂回により若干応答速度が低下するが、分割フォト
ダイオードにおける接合容量に起因する高周波ノイズレ
ベルの低減が重要な場合には、この構造は、接合容量の
低減効果は大きく、有用なものとなる。
【0055】この発明(請求項4)においては、分割フ
ォトダイオードの光検出部を構成する、第1導電型半導
体基板上の第2導電型半導体領域内に、該領域より不純
物濃度の高い第2導電型半導体層を不純物拡散により形
成したので、第2導電型半導体層の不純物濃度の勾配を
利用することにより、第2導電型半導体領域内で発生し
た光キャリアがPN接合部まで至る経路における、該光
キャリアの拡散で移動する距離を短くでき、応答速度の
高速化が可能となる。
【0056】例えば、使用する半導体レーザーの波長が
短い場合、分割フォトダイオードの光照射面からみて深
い部分で発生する光キャリアが少なくなるので、分割部
の下部で発生する光キャリアの分割部迂回による応答速
度の低下は問題にならなくなり、上記第2の第1導電型
半導体層や第2の第2導電型半導体層を形成する必要が
ない。これに対し、分割フォトダイオードを構成する、
第1導電型半導体基板上の第2導電型半導体層で発生し
た光キャリアは、該第2導電型半導体層中を拡散により
移動して第1導電型半導体基板との接合面へ到達する。
このため第2導電型半導体層で発生した光キャリアが拡
散で移動する距離が長いと応答速度が遅くなる。
【0057】そこで、分割フォトダイオードを構成す
る、第1導電型半導体基板上の第1の第2導電型半導体
層の表面からの不純物拡散により、該半導体層より不純
物濃度の高い第3の第2導電型半導体層を形成し、第3
の第2導電型半導体層による濃度勾配によるポテンシャ
ルを利用することにより、上記第1の第2導電型半導体
層中を光キャリアが拡散により移動する距離を短くで
き、応答速度の改善を図ることができる。
【0058】この発明(請求項5)においては、上記第
3の第2導電型半導体層を縦型PNPトランジスタのベ
ース領域と同時に形成することにより、工程を増やすこ
となく該第3の第2導電型半導体層を形成でき、製造コ
ストの点で有利となる。
【0059】この発明(請求項6)においては、分割フ
ォトダイオードの分割部のうち、信号光が照射される分
割部の近傍の、光検出部を構成する第1の第2導電型半
導体層の表面部分にのみ、信号光のビーム径程度の大き
さの範囲に渡って第2の第1導電型半導体層を形成した
ので、応答速度の改善が可能となる。
【0060】つまり、使用する半導体レーザの波長が短
い場合、分割フォトダイオードの光検出部を構成する第
2導電型半導体領域内に第2の第1導電型半導体層のみ
を、信号光のビーム径程度の大きさで形成し、上記第2
の第2導電型半導体層を形成しない構造にすることによ
り、第1導電型半導体層による分割フォトダイオードの
容量増大は多少あるものの、光検出部を構成する第2導
電型半導体層で発生する光キャリアを第2の第1導電型
半導体層によって吸い上げることができ、光検出部の第
2導電型半導体領域で発生した光キャリアの拡散により
移動する距離に起因する応答速度の遅延を小さくでき
る。
【0061】言い換えると、上記第2の第1の導電型半
導体層を形成しないとき、第1の第2導電型半導体層で
発生する光キャリアは、第1導電型半導体基板との接合
面へ到達するが、拡散によって移動するため応答速度が
遅い。しかし、上記第2の第1導電型半導体層を形成す
ると、第1の第2導電型半導体層で発生する光キャリア
は、より近くの第2の第1導電型半導体層との接合へ到
達するため拡散による移動距離が短くなり、応答速度が
改善できる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基本原理について
図を用いて説明する。
【0063】分割フォトダイオードの容量を低減し、そ
れにより、該分割フォトダイオードを搭載した回路内蔵
受光素子での高周波ノイズレベルを低減するという課題
を解決するためには、図12に示すN+型拡散層13と
+型拡散層16をできるだけ小さくして、N+型拡散層
13とP型シリコン基板11およびN型エピタキシャル
層14とP+型拡散層16の接合容量を低減することが
不可欠である。
【0064】一方、応答速度を低下させないようにする
には、N+型拡散層13は、分割フォトダイオードの分
割部の付近に形成することが必要不可欠である。例えば
100μm□の分割フォトダイオードでは、N型エピタ
キシャル層14の比抵抗が3Ωcm、P型シリコン基板
11の比低抗が40Ωcmの場合、N型エピタキシャル
層14とP+型拡散層16との接合容量は、0.63p
F(逆バイアス2.5V)であり、N+型拡散層13と
P型シリコン基板11との接合容量は、0.25pF
(逆バイアス2.5V)であるので、N型エピタキシャ
ル層14とP+型拡散層16との接合容量をなくす、つ
まり、P+型拡散層16を形成しないことが接合容量の
低減に効果がある。
【0065】ところが、図14(b)に示す分割フォト
ダイオードPD30aのようにN+型拡散層13を形成
して、その上部にP+型拡散層16を形成しない場合、
上記N+型拡散層13の上側で発生した光キャリアは、
50〜100μmの幅があるN+型拡散層13を迂回し
てP型シリコン基板11へ拡散により移動する。このた
め、N+型拡散層13の上側で発生した光キャリアにつ
いては、N+型拡散層13を形成したためにかえって応
答性が悪くなってしまうことがわかった。
【0066】また、図14(c)に示すように、N+
拡散層13の上部のP+型拡散層16は、N+型拡散層1
3の上部のN型エピタキシャル層14で発生した光キャ
リアを吸い上げることにより応答性を改善する働きをし
ていることがわかった。つまり、P+型拡散層16はN+
型拡散層13を覆うように形成することが重要であり、
なくすことはできないことがわかった。
【0067】従って、応答速度を低下させずにP+型拡
散層16を小さくするためには、N+型拡散層13の形
成領域を小さくして、それを覆うようにP+型拡散層1
6を形成することが重要であることがわかった。
【0068】以下、上記のような本発明の着眼点を踏ま
えた上で、本発明の各実施形態について説明する。
【0069】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1による回路内蔵受光素子に搭載された分割フォトダイ
オードの構造を説明するための図であり、図1(a)
は、該分割フォトダイオードの平面図、図1(b)は該
図1(a)におけるa−a’線部分の断面構造を示す図
である。図3は、この実施形態1の回路内蔵受光素子の
構成を示す断面図であり、上記分割フォトダイオードの
断面構造とともに、該回路内蔵受光素子に内蔵された信
号処理回路における回路素子の断面構造を示している。
【0070】なお、これらの図においても、反射防止膜
としてのシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、およびメタ
ル工程以後の工程により形成される構造、例えば、多層
配線、保護膜等は省略している。
【0071】図において、PD1は本実施形態の回路内
蔵受光素子101に搭載されている4分割フォトダイオ
ードで、そのP型シリコン基板1上にはN型エピタキシ
ャル層4が形成されている。該基板1とN型エピタキシ
ャル層4との境界部分には、選択的にP+型埋込拡散層
2が形成されており、該N型エピタキシャル層4の表面
部分には、該P+型埋込拡散層2に達するようP+型分離
拡散層5が形成されている。また、上記P+型埋込拡散
層2及びこれにつながるP+型分離拡散層5により、上
記N型エピタキシャル層4が複数のN型エピタキシャル
領域4aに分割されている。ここで、該分割された個々
のN型エピタキシャル領域4aとその下側の基板部分と
により、信号光を検出する光検出フォトダイオード部P
Da,PDb,PDc,PDdが形成されている。そし
て、上記4分割フォトダイオードは、これらの光検出フ
ォトダイオード部PDa〜PDdにより構成されてい
る。
【0072】そしてこの分割フォトダイオードPD1で
は、各光検出部PDa〜PDdを構成するP型シリコン
基板部分の、分割フォトダイオードの分割部Bの近傍に
のみN+型埋込拡散層3が形成されている。また上記分
割部BとなるP+型拡散層5を含むN型エピタキシャル
領域4aの表面部分には、分割部B近傍のN+型埋込拡
散層3の上方を覆うようP+型拡散層16が形成されて
いる。
【0073】さらに、本回路内蔵受光素子101では、
図3に示すように、上記N型エピタキシャル層4の、該
分割フォトダイオードPD1が形成されている領域と電
気的に分離された領域には、該光電変換信号を処理する
信号処理回路SCを構成する回路素子として、例えば、
NPNトランジスタTaや縦型PNPトランジスタTb
が形成されている。なお、上記N型エピタキシャル層4
の表面には、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の反射
防止膜が形成されているが、ここでは図示していない。
なお、図1(a)中、XはP+型拡散層6の、分割部B
の長手方向と直交する方向の幅寸法である。
【0074】次に製造方法について説明する。図2
(a)〜図2(c)は、上記回路内蔵受光素子101に
おける分割フォトダイオード部分の製造方法をその主要
工程順に示す断面図である。まず、図2(a)に示すよ
うに、P型シリコン基板1の表面の、分割フォトダイオ
ードと他の素子との分離部や、分割フォトダイオードの
分割部となるべき領域にP+型埋込拡散層2を形成し、
また上記基板1上の光検出部の形成予定領域における分
割部近傍部分にのみ、N+型埋込拡散層3を形成する。
【0075】次に、図2(b)のようにP型シリコン基
板1上の全面にN型エピタキシャル層4を成長させた
後、N型エピタキシャル層4の表面からの不純物拡散に
より、該エピタキシャル層4の表面の、上記P+型埋込
拡散層2に対応する領域にP+型拡散層5を形成する。
これにより分割フォトダイオードの分割部Bが形成され
る。
【0076】続いて、図2(c)に示すように、N型エ
ピタキシャル層4の表面の、分割部Bとなっている領域
及びその両側近傍部分にのみ、上記N+型埋込拡散層3
の上方部分を覆うようP+型拡散層6を形成する。これ
により、図1に示す4分割フォトダイオードPD1が得
られる。
【0077】また、受光素子101の信号処理回路SC
を構成する回路素子(図3参照)は、通常のバイポーラ
ICプロセスにより上記P型シリコン基板1上に形成さ
れる。
【0078】以下、上記回路素子の製造プロセスについ
て図3を用いて簡単に説明する。ここでは、上記回路素
子として、NPNトランジスタTaと縦型PNPトラン
ジスタTbとを挙げる。
【0079】まず、P型シリコン1上に素子分離のため
のPウェル51を形成する。続いて、そのPウェル51
の表面に、NPNトランジスタTaのコレクタ抵抗を低
減するための高濃度のN+型埋込拡散層52aを形成す
る。また、縦型PNPトランジスタTbの形成予定領域
にはN+型埋込拡散層52bを形成する。さらに、素子
分離のための高濃度のP+型埋込拡散層53を基板表面
に形成すると同時に、PNPトランジスタTbのコレク
タ抵抗を低減するための高濃度のP+型埋込拡散層53
bを形成する。
【0080】その後、N型エピタキシャル層4を形成
し、NPNトランジスタTaのコレクタ抵抗を低減する
ためのNウェル55a及びPNPトランジスタTbのN
型ベース拡散層55bを形成し、素子分離のための高濃
度のP+型分離拡散層54を形成する。
【0081】さらに、Nウェル55a上にNPNトラン
ジスタTaのP型べース拡散層56aを形成するととも
に、上記PNPトランジスタTbのN型ベース拡散層5
5bの表面にそのP型エミッタ拡散層56bを形成す
る。
【0082】そして、最後に上記NPNトランジスタT
aのP型べース拡散層56aの表面領域にそのエミッタ
拡散層57aを形成する。これにより信号処理回路SC
を構成する回路素子が得られる。ここで、N型エピタキ
シャル層4、P+型埋込拡散層53,P+型分離拡散層5
4の形成は、上記分割フォトダイオードの形成領域にお
けるN型エピタキシャル層4、P+型埋込拡散層2,P+
型分離拡散層3と共通する工程で行われる。
【0083】このような構成の本実施形態1の回路内蔵
受光素子101では、分割フォトダイオードPD1にお
けるN+型拡散層3とP+型拡散層6の面積が従来の図1
2に示す分割フォトダイオードの構造と比べて小さく、
分割フォトダイオードの容量が低減されている。これに
より分割フォトダイオードからの光電変換信号における
高周波ノイズレベルを低減できる。
【0084】また、N+型拡散層3がP+型拡散層からな
る分割部の近傍に位置しているので、分割部での応答速
度が低下しないための条件を満たしており、つまり高い
応答性が必要であるRP信号を読み取るときに信号光が
照射される分割部の構造は図12と同等であり、図12
に示す従来の構造の分割フォトダイオードに対し応答速
度が劣ることはない。
【0085】こうして分割フォトダイオードでの応答性
を従来の分割フォトダイオードに比べて低下させること
なく高周波ノイズレベルを低減する構造が得られる。
【0086】(実施形態2)図4は本発明の実施形態2
による回路内蔵受光素子を説明するための平面図であ
り、該回路内蔵受光素子に搭載されている分割フォトダ
イオードを示している。
【0087】図において、PD2は本実施形態2の回路
内蔵受光素子に搭載された分割フォトダイオードであ
る。この分割フォトダイオードPD2では、実施形態1
の分割フォトダイオードPD1における、分割部Bの全
体に渡ってその近傍に形成したN+型拡散層3、及び該
+型拡散層3を覆うようその上方に形成したP+型拡散
層6に代えて、これらの拡散層より面積の小さいN+
拡散層3a及びP+型拡散層6aを備えたものである。
【0088】つまり、この実施形態2の分割フォトダイ
オードPD2は、フォーカス後、RF信号を読み取る際
に照射される分割部の近傍の領域、例えばビーム径50
μmφ程度の信号光が照射される範囲内の領域にのみ形
成されたP+型拡散層6aと、P型シリコン基板1上の
分割部Bの近傍に、その平面パターンが上記P+型拡散
層6の平面パターンをはみ出さないように形成されたN
+型拡散層3aとを備えたものであり、その他の構成は
実施形態1と同一である。
【0089】次に作用効果について説明する。本発明の
目的の1つは、図12に示す従来の分割フォトダイオー
ドPD30の構造と比較して応答性を低下させることな
く、分割フォトダイオードの容量を低減することにより
高周波ノイズレベルを低減する構造を提案することにあ
る。
【0090】図12の分割フォトダイオードPD30の
構造の特徴であるN+型拡散層13とP+型拡散層16を
備えたことによる効果について分析した結果、N+型拡
散層13は分割フォトダイオードの分割部近傍に形成す
ること、またP+型拡散層16はN+型拡散層13を覆う
ように形成することが重要であることがわかった。
【0091】上記実施形態1ではこの事実を踏まえて、
分割部の近傍のみにN+型拡散層3を形成し、P+型拡散
層6をN+型拡散層3を覆うように形成したが、この実
施形態2は、この分析をより精密に行い、応答性を低下
させることなくさらにN+型拡散層3とP+型拡散層6を
小さく形成することにより分割フォトダイオードの容量
を低減し、高周波ノイズレベルを低減したものである。
【0092】まず、N+型拡散層3については分割部B
の近傍に形成することが絶対に必要である。加えてN+
型拡散層3を形成した領域では、P型シリコン基板1と
の接合位置がN+型拡散層3を形成しない領域に比べて
深くなる。この場合、N+型拡散層3の下部で発生した
光キャリアがP型シリコン基板1との接合へ拡散により
移動するが、接合位置が深くなることにより拡散により
移動する距離が短くなり、分割部以外でも応答速度が向
上するという効果もあることがわかった。
【0093】つまり、N+型拡散層3を形成することに
よる応答速度の向上に寄与する効果としては、分割部の
下部で発生した光キャリアが分割部を迂回して移動する
際の拡散での移動距離が短くなる効果と、P型シリコン
基板との接合位置が深くなって分割部以外で発生した光
キャリアが移動する際の拡散での移動距離が短くなる効
果があることがわかった。しかし、後者の効果は前者の
効果に比べると、応答速度に対する影響は少ない。
【0094】以上の分析に基づいて応答速度を低下させ
ないで、できるだけN+型拡散層3やP+型拡散層6を小
さくするため必要最小限な大きさを検討した。
【0095】詳述すると、光ピックアップに使用される
分割フォトダイオードではまずディスクに対し、信号検
出用光の焦点を合わせなければならない。図11
(b)、(c)のように信号検出用光の焦点が合ってい
ない状態では、ディスクからの信号光のビームは、分割
フォトダイオードの分割部から離れた箇所にも当たるた
め、分割フォトダイオードはある程度の大きさが必要で
ある。そしてこの状態を検知するためのフォーカス信号
の応答速度はゆっくりでもよい。
【0096】逆に、分割フォトダイオードにおける応答
速度が高速である必要がある部分は、信号検出用光の焦
点がディスク上で合っており、RF信号を読み取り可能
な状態で、信号光が照射される部分のみであり、図11
(a)をみると、このとき信号光は分割フォトダイオー
ドの極一部にしか当たっていないことかわかる。つま
り、RF信号を読み取る際の応答速度を全く低下させな
いためには、信号光が照射される部分において、N+
拡散層3及びP+型拡散層6により以下の3つの効果が
発揮されることが必要である。
【0097】第1の効果は、分割部で発生した光キャリ
アが分割部を迂回して移動する際の拡散での移動距離が
+型拡散層3により短くなるという効果である。第2
の効果は、N+型拡散層3を形成することにより、P型
シリコン基板との接合位置が深くなって分割部以外で発
生した光キャリアが拡散で移動する距離が短くなるとい
う効果である。さらに第3の効果は、N+型拡散層3を
覆うように形成したP+型拡散層6により、N型エピタ
キシャル層4で発生した光キャリアが吸い上げられると
いう効果である。
【0098】そこで、RF信号を読み取る際に信号光が
照射される、分割フォトダイオードにおける高速応答性
が必要となるすべての領域に、N+型拡散層3を形成す
る必要があり、そのN+型拡散層3を覆うようにP+型拡
散層6を形成する必要がある。
【0099】このような観点から実施形態2では、RF
信号を読み取る際の信号光が照射される、分割フォトダ
イオードにおける高速動作が必要な領域のみに、N+
拡散層3aとP+型拡散層6aを形成しているため、実
施形態1の場合に比べてN+型拡散層3aとP+型拡散層
6aの両方の接合面積を小さくでき、接合容量を低減で
きる。このため高周波ノイズレベルをより低減できると
いう利点がある。
【0100】また、上記分割フォトダイオードにおける
RF信号の読取りの際の信号光が照射される領域では、
+型拡散層3及びP+型拡散層6による上記第1〜第3
の効果が発揮されることとなり、応答速度の低下を回避
することができる。
【0101】(実施形態3)次に本発明の実施形態3に
よる回路内蔵受光素子の分割フォトダイオードについて
説明する。
【0102】この実施形態の分割フォトダイオードは、
上記実施形態2におけるN+型拡散層(第2の第2導電
型半導体層)3aを、信号光が照射される分割部の近傍
のみに製造プロセスのデザインルールの最小寸法パター
ンでもって形成し、P+型拡散層(第2の第1導電型半
導体層)6aをN+型拡散層3aを覆うように形成した
ものである。その他の構成は実施形態1,2の分割フォ
トダイオードと同一である。
【0103】次に作用効果について説明する。上記N+
型拡散層3aを形成することによる応答速度に対する効
果のうち、P型シリコン基板との接合位置を深くして分
割部以外で発生した光キャリアが拡散で移動する距離を
短くするという効果は、分割部で発生した光キャリアが
分割部を迂回して移動する際の拡散での移動距離を短く
するという効果と比べれば、応答速度の向上に対する貢
献度は少ない。このため前者の応答速度に関する効果
と、上記N+型拡散層3aやP+型拡散層6aをさらに小
さく形成し、高周波ノイズレベルを低減する効果のいず
れを優先するかについては選択の余地がある。
【0104】つまり、実施形態2の分割フォトダイオー
ドに比べてN+型拡散層3を小さく形成した場合、信号
光が照射される部分のうちで、N+型拡散層3が存在し
ない部分では、P型シリコン基板との接合位置か深くな
らず、分割部以外で発生した光キャリアが拡散で移動す
る距離が短くならないので、応答が若干低下する。しか
し、この場合にはN+型拡散層3の面積がさらに小さく
できると共に、N+型拡散層3に対応させて形成するP+
型拡散層6aもさらに小さくできるため、分割フォトダ
イオードの容量を低減でき、高周波ノイズレベルのさら
なる低減を図ることができるという利点がある。
【0105】このため、この実施形態3の構造は、若干
図12の構造より応答速度が低下するが、それよりはむ
しろ高周波ノイズレベルを低減しなければならない場合
に適した構造である。
【0106】つまり、この実施形態3では、N+型拡散
層3aを、高速が必要なRF信号を読み取る際に信号光
が照射される、分割部及びその近傍領域にのみ、製造プ
ロセスのデザインルールの最小寸法でもって形成し、こ
のように形成したN+型拡散層3aを覆うようにP+型拡
散層6aを形成している。この構造では、N+型拡散層
3aやP+型拡散層6aの寸法形状を最小にしているた
め、分割フォトダイオードの容量も最小であり、高周波
ノイズレベルを大きく低減できる。しかし、その一方
で、分割フォトダイオードにおける、RF信号を読み取
る際に信号光が照射される高速応答が必要な領域が、信
号光のビーム径よりも小さいため、信号光が照射される
領域内の分割部以外の部分では、N+型拡散層3aが形
成されていない領域が生じる。この領域ではPN接合の
位置が浅くなるためP型シリコン基板1で生じた光キャ
リアが拡散する距離がやや長くなるため、応答速度が若
干低下するが、従来の図10に示す構造の分割フォトダ
イオードPD20に比べれば十分に高速な応答速度を確
保できる。
【0107】(実施形態4)図5は本発明の実施形態4
による回路内蔵受光素子に搭載された分割フォトダイオ
ードの断面図であり、図1(b)に示す分割フォトダイ
オードの断面部分に対応する部分を示している。この図
でも、酸化膜、窒化膜、およびメタル工程以後の工程に
より形成される構造、例えば、多層配線、保護膜等は省
略している。
【0108】図において、PD4は本実施形態4の回路
内蔵受光素子に搭載されている4分割フォトダイオード
で、そのP型シリコン基板1上にはN型エピタキシャル
層4が形成されている。該基板1とN型エピタキシャル
層4との境界部分には、選択的にP+型埋込拡散層2が
形成されており、該N型エピタキシャル層4の表面部分
には、該P+型埋込拡散層2に達するようP+型分離拡散
層5が形成されている。また、上記P+型埋込拡散層2
及びこれにつながるP+型分離拡散層5により、上記N
型エピタキシャル層4が複数のN型エピタキシャル領域
4aに分割されている。ここで、該分割された個々のN
型エピタキシャル領域4aとその下側の基板部分とによ
り、信号光を検出する光検出フォトダイオード部PD
c,PDdが形成されている。なお図5では図示してい
ないが、図1や図4に示す光検出フォトダイオード部P
Da,PDbも上記基板1上に形成されている。そし
て、上記4分割フォトダイオードPD4は、これらの光
検出フォトダイオード部PDa〜PDdにより構成され
ている。
【0109】そしてこの分割フォトダイオードPD4で
は、各光検出部PDa〜PDdを構成するN型エピタキ
シャル領域4aには、N型エピタキシャル層4の表面か
らの不純物拡散により、該N型エピタキシャル領域4a
より濃度の高いN型拡散層7が形成されている。
【0110】次に上記分割フォトダイオードの製造方法
について説明する。まず、図6(a)に示すようにP型
シリコン基板1上の光検出フォトダイオード部の他の素
子との分離部や、分割フォトダイオードにおける分割部
Bとなるべき領域に、P+型埋込拡散層2を形成する。
続いて、P型シリコン基板1上の全面にN型エピタキシ
ャル層4を成長させ、その後、N型エピタキシャル層4
の表面からの不純物拡散により、該エピタキシャル層4
の表面の、上記P+型埋込拡散層2に対応する領域にP+
型拡散層5を形成する。これにより分割フォトダイオー
ドの分割部Bが形成される。
【0111】そして、図6(c)に示すように個々の分
割された光検出フォトダイオード部のN型エピタキシャ
ル領域4aの表面からの不純物の拡散により、該N型エ
ピタキシャル領域4a内にこれより高濃度のN型拡散層
7を形成する。
【0112】こうして、図5に示す構造の分割フォトダ
イオードPD4が得られる。また、本実施形態の回路内
蔵受光素子における信号処理回路(図示せず)は、通常
のバイポーラICプロセスで、上記実施形態1で説明し
たようにして上記P型シリコン基板1上に形成される。
【0113】次に作用効果について説明する。
【0114】例えば、DVD(Digital Vid
eo Disc)用の光ピックアップでは、発光素子と
して使用する半導体レーザーの波長が従来のCD−RO
M用のピックアップで発光素子として使用する半導体レ
ーザーの波長よりも短くなる。具体的には、CD−RO
M用ピックアップでは半導体レーザーの波長が780n
mに対し、DVD用ピックアップでは半導体レーザーの
波長が650nmである。
【0115】このことは、DVD用ピックアップでは、
回路内蔵受光素子に対する信号光の侵入長(侵入する深
さ)がより浅くなり、RF信号を読み取るための半導体
レーザーのビームが分割フォトダイオードに照射された
とき、深いところで発生する光キャリアが少ないことを
意味する。この場合、実施形態1の分割フォトダイオー
ドPD1におけるN+型拡散層3を形成しなくても、分
割部Bでの光キャリアの迂回による応答速度の遅延は減
少する。そのため、分割フォトダイオードに照射される
信号光の波長が短い光ピックアップでは、分割フォトダ
イオードの分割部近傍にN+型拡散層3を形成する必要
がなく、また、このN+型拡散層3を覆うP+型拡散層6
を形成する必要もない。
【0116】その結果、実施形態1の分割フォトダイオ
ードにおけるN+型拡散層3及びP+型拡散層6を取り除
いた構造は、図10に示す従来の分割フォトダイオード
PD20と同じ構造となるが、この構造では接合容量は
小さく、高周波ノイズレベルについての問題はない。と
ころが、信号光の波長が短い場合、N型エピタキシャル
層4内で発生する光キャリアが多く、N型エピタキシャ
ル層4内を拡散で移動する光キャリア成分が多いため十
分な応答速度は得られないこととなる。
【0117】そこで、この実施形態4では、N型エピタ
キシャル領域4a内に図6(c)のように不純物拡散に
より、該領域4aより高濃度のN型拡散層7を形成し、
その内蔵電界により、N型エピタキシャル領域4a内で
発生する光キャリアを加速することにより、高速化を実
現している。
【0118】また、N型拡散層7を形成しても新たにP
N接合が生じるわけではないので接合容量は変化しな
い。よって、この実施形態4では、上記実施形態1ない
し3の構造と比較して分割フォトダイオードの接合容量
は最も小さく、そのため高周波ノイズレベルは最も低
い。
【0119】また、このN型拡散層7は信号処理回路部
分に形成される縦型PNPのベース領域55b(図3参
照)と同一工程で形成してもよく、この場合、N型拡散
層7はやや深く形成されるが工程を増やす必要がない。
【0120】さらに、上記N型拡散層7が深く形成され
た場合(図8(b)参照)、これが浅く形成された場合
(図7(b)参照)に比べ、ホールに対するポテンシャ
ルがフラットな平坦部Bが短くなる(図7(a),図8
(a)参照)。図7(a),図8(a)における濃度勾
配によるポテンシャルの傾斜部Aでは、ポテンシャルの
傾斜による内蔵電界により光キャリアがドリフトにより
速く移動できるのに対し、ポテンシャルがフラットな平
坦部Bではポテンシャル傾斜による内蔵電界がないた
め、拡散のみで移動することとなり、移動速度が遅い。
このことは、N型拡散層7を深く形成することにより、
移動速度の遅いポテンシャルがフラットな平坦部Bの長
さが短くなり、拡散電流の点からも応答速度が改善でき
るという利点があることを意味する。なお、ここで、図
7(a),図8(a)はそれぞれ図7(b),図8
(b)に示す光検出フォトダイオード部におけるb1−
b1’線、b2−b2’線に沿ったホールに対するポテ
ンシャルの分布を示している。
【0121】なお、上述したように、上記N型拡散層7
は、信号処理回路部分に形成される縦型PNPのベース
領域55b(図3参照)と同一工程で形成するようにし
てもよいが、このN型拡散層7は、浅く拡散するNPN
トランジスタのエミッタをなすN型拡散層と同一工程で
形成した第1のN型拡散層と、深く拡散する縦型PNP
トランジスタのベース領域をなすN型拡散層と同一工程
で形成した第2のN型拡散層とが重なっている構造でも
よく、この場合も上記と同様の効果がある。
【0122】(実施形態5)図9は本発明の実施形態5
による回路内蔵受光素子に搭載されている分割フォトダ
イオードを示す断面図であり、図1(b)に示す分割フ
ォトダイオードの断面部分に対応する部分を示してい
る。この図でも、酸化膜、窒化膜、およびメタル工程以
後の工程により形成される構造、例えば、多層配線、保
護膜等は省略している。
【0123】図において、PD5は本実施形態5の分割
フォトダイオードで、これは、実施形態2の分割フォト
ダイオードPD2におけるN+型拡散層3aを取り除い
たものであり、その他の構成は実施形態2と同一であ
る。
【0124】次に作用効果について説明する。この構造
の分割フォトダイオードPD5も、実施形態4と同様
に、光ピックアップの発光素子として使用する半導体レ
ーザの波長が短い場合に有効な構造である。なぜなら、
使用する半導体レーザの波長が短い場合、回路内蔵受光
素子に対する信号光の侵入長(侵入する深さ)がより浅
くなり、RF信号を読みとるための半導体レーザーのビ
ームが分割フォトダイオードに照射されたとき、分割フ
ォトダイオードの受光表面から深いところで発生する光
キャリアが少なく、N+型拡散層3aを形成しなくで
も、分割部での光キャリアの迂回による応答速度の遅延
は生じないからである。そのためN+型拡散層3を分割
部の近傍に形成しなくても応答速度は遅くならず、P+
型拡散層6を形成する必要もない。
【0125】ところで、P+型拡散層6を形成しない場
合は、N型エピタキシヤル層4の浅いところで発生した
光キヤリアはP型シリコン基板1との接合へ拡散により
移動する。これに対し、P+型拡散層6を形成した場合
は、発生した光キャリアは、P型シリコン基板1とN型
エピタキシャル領域4aとの接合と、P+型拡散層6と
N型エピタキシャル領域4aとの接合のうち近いほうへ
拡散により移動する。このため、この場合、P+型拡散
層6を形成しない場合と比べて、発生した光キャリアが
拡散で移動する距離を短くでき、応答速度を改善でき
る。
【0126】従って、使用する半導体レーザーの波長が
短い場合には、N+型拡散層3aを形成せず、P+型拡散
層6aを形成する構造が応答速度及び接合容量の点から
優れていることがわかる。ただし、P+型拡散層6aを
形成すると、P+型拡散層6aとN型エピタキシャル領
域4aとの接合容量の分だけ、分割フォトダイオードの
容量が増え、高周波ノイズレベルが上がってしまう。
【0127】そこで、分割フォトダイオードの信号光が
照射される部分の応答速度が上記のように改善できる条
件を満たすと共に、P+型拡散層6aをその面積ができ
るだけ小さくなるよう形成する必要がある。
【0128】このようなことから、使用する半導体レー
ザーの波長が短い場合には、実施形態2で説明したよう
に、分割フォトダイオードにおける、RF信号を読み取
る際に信号光が照射される高速処理を必要とする領域に
のみ、P+型拡散層6を形成すれば十分であることがわ
かる。
【0129】従って、図9に示す本実施形態5の構造の
分割フォトダイオードPD5では、実施形態4の構造に
比べて、高周波ノイズレベルについては劣るものの、実
施形態4の構造と同じように、図10に示す従来の構造
の分割フォトダイオードPD20と比べると、応答速度
の改善に効果がある。
【0130】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)によれ
ば、分割フォトダイオードを、第1導電型半導体基板上
の分割部近傍のみに第2の第2導電型半導体層を形成
し、上記第2の第2導電型半導体層を覆うように第2の
第1導電型半導体層を形成する構造としたので、従来の
分割フォトダイオードに比べ接合面積を小さくすること
ができ、これにより接合容量の低減により高周波ノイズ
レベルを低減することができる。またこの発明の分割フ
ォトダイオードでは、信号光が照射され、応答速度が必
要な分割部付近では、光キャリアの分割部を迂回して移
動する際の拡散による移動距離を短くする第2の第2導
電型半導体層が形成されているため、分割部での応答速
度の低下を回避できる。
【0131】本発明(請求項2)によれば、実際に応答
性が必要なRF信号を読み取る信号光は分割部全域に照
射されるわけでないことから、信号光が照射される分割
部及びその近傍にのみ、信号光のビーム径程度の大きさ
で、光キャリアの吸い上げを行う第2の第1導電型半導
体層を形成し、光キャリアの拡散による移動距離を短縮
するための第2の第2導電型半導体層を、分割部近傍に
のみ上記第2の第1導電型半導体層をはみ出さないよう
形成したので、さらに分割フォトダイオードにおける接
合面積を小さくして、その容量を低減でき、その分だけ
高周波ノイズレベルをさらに低減することができる。
【0132】そして、この場合も応答性を必要とする信
号光が実際にあたる部分では、従来の分割フォトダイオ
ードと同様、分割部の近傍に位置するよう第2の第2導
電型半導体層を形成しているため、光キャリアが分割部
を迂回することによる遅延を回避でき、応答速度の低下
を防止できる。
【0133】本発明(請求項3)によれば、上記第2の
第2導電型半導体層を信号光が照射される分割部の近傍
のみに製造プロセスのデザインルールの最小寸法の大き
さで形成し、第2の第1導電型半導体層を上記第2の第
2導電型半導体層を覆うように形成したので、さらに接
合面積を小さくできる。このため分割フォトダイオード
の容量をより低減でき、高周波ノイズレベルのさらなる
低減を図ることができる。また、この場合は信号光があ
たる部分には、第2の第1導電型半導体層および第2の
第2導電型半導体層が形成されていない領域があるた
め、若干応答速度が低下するが、これらの半導体層を有
しない構造に比べると、応答速度の点でも優れており、
高周波ノイズレベルの低減が重要な場合には、この構造
は十分有用なものとなる。
【0134】本発明(請求項4)によれば、第1の第2
導電型半導体層の表面から不純物拡散により形成した第
3の第2導電型半導体層を備えたので、該第3の第2導
電型半導体層における濃度勾配によるポテンシャル傾斜
を利用することにより、上記第1の第2導電型半導体層
で発生する光キャリアが拡散により移動する距離を短く
でき、応答速度の改善を図ることができる。
【0135】つまり、使用する半導体レーザーの波長が
短いと、分割フォトダイオードの受光面から深い位置で
発生する光キャリアが少なくなるので、上記第2の第1
導電型半導体層や第2の第2導電型半導体層を形成する
必要がなく、これらを形成しない場合、分割フォトダイ
オードの接合容量は最も小さくなる。しかし、第1の第
2導電型半導体層で発生する光キャリアは拡散により第
1導電型半導体基板との接合面へ到達するための応答速
度が遅くなる。そこで、第1の第2導電型半導体層の表
面から不純物拡散により形成した第3の第2導電型半導
体層を形成することにより、該層内での内蔵電界により
第1の第2導電型半導体層で発生する光キャリアが拡散
により移動する距離を短くできる。
【0136】この発明(請求項5)によれば、第3の第
2導電型半導体層を縦型PNPトランジスタのベース領
域と同時に形成したものとしたので、分割フォトダイオ
ードでのPN接合を深くでき、拡散電流成分の点からも
応答速度を改善できる。また工程を増やすことなく該第
2の第1導電型半導体層を形成できるためコストの点で
有利である。
【0137】この発明(請求項6)によれば、分割フォ
トダイオードにおける信号光が照射される分割部及びそ
の近傍の表面部分にのみ、光キャリアを吸い上げる第2
の第1導電型半導体層を形成したので、分割フォトダイ
オード内部で発生した光キャリアの拡散による移動距離
が短くなり、応答速度を改善できる。
【0138】つまり、使用する半導体レーザーの波長が
短い場合、上記第2の第1導電型半導体層のみを、照射
される信号光のビーム径程度の大きさで分割部及びその
近傍部分に形成し、分割部で迂回する光キャリアの拡散
移動距離を短縮するための第2の第2導電型半導体層を
形成しない構造にすることにより、分割フォトダイオー
ドの容量は、第2の第1導電型半導体層が存在しない場
合に比べてよりやや大きくなるが、第1の第2導電型半
導体層で発生する光キャリアを該第2の第1導電型半導
体層によって吸い上げることができ、応答速度が遅くな
らない。
【0139】つまり、上記第2の第1導電型半導体層を
形成しないとき、第1の第2導電型半導体層で発生する
光キャリアは、第1導電型半導体基板との接合面へ到達
するが、拡散によって移動するため応答速度か遅い。し
かし、上記第2の第1導電型半導体層を形成すると、第
1の第2導電型半導体層で発生する光キャリアは、より
近くの第2の第1導電型半導体層との接合へ到達するた
め、拡散による移動距離が短くなり、応答速度が改善で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による回路内蔵受光素子に
搭載された分割フォトダイオードの構造を説明するため
の図であり、図1(a)は、該分割フォトダイオードの
平面図、図1(b)は該図1(a)におけるa−a’線
部分の断面構造を示す図である。
【図2】図2(a)〜図2(c)は、上記実施形態1の
回路内蔵受光素子における分割フォトダイオードの製造
方法をその主要工程順に示す断面図である。
【図3】上記実施形態1の回路内蔵受光素子の構成を示
す断面図であり、上記分割フォトダイオードの断面構造
とともに、該回路内蔵受光素子に内蔵された信号処理回
路における回路素子の断面構造を示している。
【図4】本発明の実施形態2,3による回路内蔵受光素
子を説明するための平面図であり、該回路内蔵受光素子
に搭載されている分割フォトダイオードを示している。
【図5】本発明の実施形態4による回路内蔵受光素子に
おける分割フォトダイオードの断面構造を示す図であ
る。
【図6】上記実施形態4の分割フォトダイオードの製造
方法をその主要工程順に示す断面図である。
【図7】図7(a)及び図7(b)は、上記実施形態4
の分割フォトダイオードのN型拡散層7を浅く形成した
場合のポテンシャル分布及び構造を示す図である。
【図8】図8(a)及び図8(b)は、上記実施形態4
の分割フォトダイオードのN型拡散層7を深く形成した
場合のポテンシャル分布及び構造を示す図である。
【図9】本発明の実施形態5による回路内蔵受光素子に
おける分割フォトダイオードの断面構造を示す図であ
る。
【図10】一般的な従来の分割フォトダイオードの断面
構造を示す図である。
【図11】図11(a)〜図11(c)は、それぞれ非
点収差法における光ビームのスポットの状態を示す図で
ある。
【図12】分割部での応答速度が改善された従来の分割
フォトダイオードの断面構造を示す図である。
【図13】図12に示す分割フォトダイオードの製造方
法をその主要工程順に示す断面図である。
【図14】図12の分割フォトダイオードのN型拡散層
13とP型拡散層16の必要性を説明するための断面図
である。
【図15】従来の一般的な回路内蔵受光素子の等価回路
として、高周波ノイズに関連する要素を含む等価回路を
示す図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2,5,6,6a P+型拡散層 3,3a N+型拡散層 4 N型エピタキシャル層 4a N型エピタキシャル領域 7 N型拡散層 101 回路内蔵受光素子 PD1,PD2,PD4,PD5 分割フォトダイオー
ド PDa,PDb,PDc,PDd 光検出フォトダイオ
ード部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−145051(JP,A) 特開 平7−297443(JP,A) 特開 平8−32100(JP,A) 特開 平9−321265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 H01L 31/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板と、 該第1導電型半導体基板上に形成された第1の第2導電
    型半導体層と、 該第1の第2導電型半導体層を複数の第2導電型半導体
    領域に分割する第1の第1導電型半導体層とを備え、 該分割された個々の第2導電型半導体領域とその下側の
    第1導電型半導体基板とにより、信号光を検出してその
    光電変換信号を出力する光検出部が複数構成され、該複
    数の光検出部により分割フォトダイオードが形成される
    とともに、該第1の第2導電型半導体層の、該分割フォ
    トダイオードの形成領域とは電気的に分離された領域
    に、該光電変換信号を処理する信号処理回路を構成する
    回路素子が形成されている回路内蔵受光素子であって、 該各光検出部を構成する該第1導電型半導体基板の、該
    分割フォトダイオードの分割部となる第1の第1導電型
    半導体層の近傍部のみに形成された第2の第2導電型半
    導体層と、 該分割部となる該第1の第1導電型半導体層を含む該第
    1の第2導電型半導体層の表面部分に、該第2の第2導
    電型半導体層の上方部分を覆うように形成された第2の
    第1導電型半導体層とを備えた回路内蔵受光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回路内蔵受光素子におい
    て、 前記第2の第1導電型半導体層は、前記信号光が照射さ
    れる分割部近傍にのみ、該信号光のビーム径程度の大き
    さの範囲に渡って形成され、 前記第2の第2導電型半導体層は、その平面パターンが
    該第2の第1導電型半導体層の平面パターンをはみ出さ
    ないよう形成されている回路内蔵受光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回路内蔵受光素
    子において、 前記第2の第2導電型半導体層は、前記信号光が照射さ
    れる分割部近傍にのみ製造プロセスにおけるデザインル
    ールの最小寸法の平面パターンでもって形成され、 前記第2の第1導電型半導体層は、該第2の第2導電型
    半導体層の上方部分を覆うよう形成されている回路内蔵
    受光素子。
  4. 【請求項4】 第1導電型半導体基板と、 該第1導電型半導体基板上に形成された第1の第2導電
    型半導体層と、 該第1の第2導電型半導体層を複数の第2導電型半導体
    領域に分割する第1の第1導電型半導体層とを備え、 該分割された個々の第2導電型半導体領域とその下側の
    第1導電型半導体基板とにより、信号光を検出してその
    光電変換信号を出力する光検出部が複数構成され、該複
    数の光検出部により分割フォトダイオードが形成される
    とともに、該第1の第2導電型半導体層の、該分割フォ
    トダイオードの形成領域とは電気的に分離された領域
    に、該光電変換信号を処理する信号処理回路を構成する
    回路素子が形成されている回路内蔵受光素子であって、 該光検出部を構成する該第2導電型半導体領域の光キャ
    リアが発生する部分にその表面からの不純物拡散により
    形成され、該第1の第2導電型半導体層より不純物濃度
    が高く且つ発生する光キャリアを加速する濃度勾配を有
    する第2の第2導電型半導体層を備えた回路内蔵受光素
    子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の回路内蔵受光素子におい
    て、 前記第2の第2導電型半導体層は、前記回路素子として
    の縦型PNPトランジスタのベース領域と同時に形成し
    たものである回路内蔵受光素子。
  6. 【請求項6】 第1導電型半導体基板と、 該第1導電型半導体基板上に形成された第1の第2導電
    型半導体層と、 該第1の第2導電型半導体層を複数の第2導電型半導体
    領域に分割する第1の第1導電型半導体層とを備え、 該分割された個々の第2導電型半導体領域とその下側の
    第1導電型半導体基板とにより、信号光を検出してその
    光電変換信号を出力する光検出部が複数構成され、該複
    数の光検出部により分割フォトダイオードが形成される
    とともに、該第1の第2導電型半導体層の、該分割フォ
    トダイオードの形成領域とは電気的に分離された領域
    に、該光電変換信号を処理する信号処理回路を構成する
    回路素子が形成されている回路内蔵受光素子であって、 該第1の第1導電型半導体層からなる分割部のうち、該
    信号光が照射される分割部の近傍の該第1の第2導電型
    半導体層の表面部分にのみ、該信号光のビーム径程度の
    大きさの範囲に渡って形成された第2の第1導電型半導
    体層を有する回路内蔵受光素子。
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