JP3018959U - 整形手術具駆動装置と付設バッテリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 整形手術に際して操作性能が向上したコード
レスバッテリを着脱可能に具えた改良整形手術具駆動装
置を提供。 【構成】 装置ハウジングのハンドル部分（６）にバッ
テリ（３０）を受容するトラック（４９）と、バッテリ
をハンドル部分にロックするラッチ（５６）を含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は整形手術機具を駆動するための、再充電可能コードレスバッテリ電力 供給式駆動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

整形外科用駆動装置（ドライブアッセンブリ）は技術的に周知のものである。 この種の駆動装置は穴明け、ねじ込み、穴広げ（リーミング）、ワイヤドライビ ング、ピンニング、のこ切り〔往復動と１方動（sagittal）の両方の〕等の色々 な整形外科処置のために利用される。この代表的な駆動装置は再充電可能バッテ リシステム（例えばコードレスシステム）によるか、或いは装置を駆動するのに 圧縮流体を利用する空圧式システムにより動力が供給される。

【０００３】 この技術は整形手術具を駆動するための、再充電可能なコードレスバッテリで 電力を供給される駆動装置で充分である。代表的なこの種の手術具は長尺ハンド ルと駆動部を有する概してピストル形装置を含んで構成される。この種の駆動装 置例は：（１）ミシガンのStryker of Kalamazooから入手可能なOrthopower 90 コードレスインストルメント；（２）Dyonics of Andover Maryland から入手可 能なCordless 200リーマ、Cordless 800ワイヤドライバ、Cordless Sagittal 鋸 或いはCordless 450整形ドリル；（３）ミネソタ、セントポールのMinnesota Mi ning and Manufacturing Co. (3M) により既販のMaxionO 整形ドライブ装置；（ ４）Carpinerina California (Zimmerと連携）から入手可能なHall Versipower 整形機具；及び（５）Black & Deckerから既販の 200リーマとして知られる製品 等がある。整形手術具を駆動するための、コードレスバッテリ電力式駆動装置は 米国特許第３，７３４，２０７号、第４，０５０，５２８号、第４，０９１，８ ８０号、第４，４４１，５６３号、第４，６４１，０７６号、第４，７２８，８ ７６号及び第５，０８０，９８３号に記述されている。

【０００４】 整形用駆動装置内のバッテリは再充電可能なものが好ましいので、先行技術の 装置の或る種のものでは離脱可能付設手段を設け、これによりバッテリパックを 装置の残部に離脱可能に付設（即ちアタッチ）させている。代表的なバッテリ（ 蓄電器）は装置のハンドル部分の長手軸に実質的に平行な方向にハンドル部分に 対し着脱させるようになっている。個々のバッテリはハウジングに入れて、バッ テリパックとし、これを装置に対しそのハンドル部分の長手軸に概して平行な方 向に滑り込ませることによって付設される。このバッテリパックは代表的にはこ のパックを装置の電子回路に接続させるための電気回路接続手段を含む。代表的 な装置はバッテリパックを装置の残部に確保している。

【０００５】 この種の着脱可能な付設手段は一般的に受け入れられるものであるが、これら はまだ改良の余地がある。この付勢手段の欠陥は、バッテリパックに重力が作用 して装置からこのパックを排出させてしまう傾向のあることである。或る種の従 来式装置では、整形用駆動装置の使用中に生じる過大な振動力のために電気回路 接続手段が損われがちになるというもう１つの欠陥がある。この種の損傷はフレ ッティング損傷（fretting corrosion）として知られている。こゝで使用する用 語「フレッティング損傷」とは電気接点のインターフェースで生じて、電気導通 の低下や不通さえももたらす表面劣化（退化）を意味する。

【０００６】 フレッティング損傷は通電中に互いに独立して可動を許される接点形成要素（ コンポーネント）の場合に見い出される。この独立可動が表面を摩耗させる機械 的摩損の原因と考えられる。通電中の電気接点間の離間は接点面を溶融するだけ の熱を付隋発生させながらアーク放電を生み出す。ピッチング、ウェルディング 、燃焼等も同様の結果をもたらす。接点材料の物理的変化も起こり得る。電気的 接触を向上させるメッキは欠落し、カーボンが累積されて、導通度を低下させて しまう。

【０００７】 整形用駆動装置は微妙でしかも物理的に要求する仕事を要求する手術処置で使 用されるので、整形用駆動装置のバランス性と機動性も手術医にとって重要であ る。手の疲労は特定の手術処置の際の装置の機動を困難にするものであり、これ は多くの既存の駆動装置を用いるときに生じる問題である。重量分布とサイズへ の配慮がこれらの問題に寄与していると考えられる。それは代表的なコードレス の再充電可能なバッテリを電源とする駆動装置が具体的には最高度レベルの品質 が求められるようなデリケートな整形手術の際に把持して使用するのが厄介にな り得るからである。バッテリ、伝動機構（トランスミッション）、電子制御回路 、モータ等のエレメントを配設したときのサイズとウエイトの設計が既存の装置 の操作を難しくしている。

【０００８】 その他の従来式駆動装置は過剰な程に大きく、この過大サイズの駆動装置は操 作が、特に窮屈な個所や離れた個所での手術に際して操作が難しくなる。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は手術時の操作性が従来に比して向上したバッテリ式の改良整形 手術具駆動装置とそれに付設される再充電可能バッテリを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、（１）使用時に、向上したハンドリング性能と便利性を発揮 させることが出来るように優れたバランスと操作性を与え；（２）装置のハンド ル部分の長手方向とは異なる方向において、バッテリパックを着脱させることが 出来；（３）バッテリパックと装置の電気回路の間の腐食抵抗を有する接続手段 を含み；手術者の手に楽にフィットするように作業学的に設計されたハンドグリ ップ形状を含み；そして（５）整形手術中の操作に都合の良い寸法に設定されて いる、バッテリ式整形手術具駆動装置が提供される。

【００１１】 本考案によれば、例示のものに限定されるものではないが、ドリル、スクリュ ー、リーマ、ワイヤ、ピン及びソー（レシプロケーティングとサギッタルの両方 ）等の種々の整形手術具（インストルメント）を駆動する装置が提供される。こ の駆動装置は長尺の駆動部分とハンドル部分を有するハウジングであって、ハン ドル部分が駆動部分から突出している斯ゝる構成のハウジングを含む。配設され る駆動機（ドライブ）は好ましくはハウジング駆動部分内に配設されることにな るモータを含む。このモータはモータシャフトを有し、駆動機はこのモータシャ フトの動力を手術具に伝達するトランスミッション（伝動機構）を含む。このト ランスミッションは駆動部材を含む。好ましくは、ハウジング駆動部分は整形手 術中に駆動される整形用ワイヤを受容するようにしたワイヤ受容部室を規定する 面部を有している。

【００１２】 駆動装置は更にハウジングのハンドル部分に対し相対動可能な引き金装置（ト リガーアッセンブリ）と、モータを制御するために引き金装置と連携して作動す る電気回路手段を含む。

【００１３】 ハンドル部分は、少なくとも１個（好ましくは８個）のセルと、バッテリハウ ジングと、１対のバッテリ接点を含む。また、このハンドル部分はバッテリ接点 と係合するようにしたバッテリ端子を有するバッテリ受容部分、及びハンドル部 分の長手方向と相違する方向でバッテリをバッテリ受容部分に離脱可能に付設す るバッテリ付設手段を有している。好ましくはこの付設方向はハウジングの駆動 部分の軸線に実質的に平行な方向である。

【００１４】 好適例では、バッテリ付設手段（着脱可能）はａ）駆動部分の長手軸線に実質 的に平行な方向に延在したフランジを規定する１対のトラック（軌道）；ｂ）ト ラックフランジを受容する１対の溝を有するバッテリ；及びｃ）バッテリがバッ テリ受容部分に対し、その場に相対的に摩擦力により保持されるように干渉嵌合 （インターフィアランスフィット）状態で１対の可撓、弾性片持梁部材を受容す る片持梁部材用空洞を規定した面部を有するバッテリ受容部分を含んで成る。好 ましくは、バッテリをバッテリ受容部分に離脱可能に付設するためのラッチ（掛 止め具）を配設する。

【００１５】 駆動装置は更に、バッテリ端子を休止位置の方へ偏倚する、或いは付勢する偏 倚手段と、この休止位置からバッテリ端子を偏位可能に装着する取付手段とを含 む新規な浮上（フローティング）式バッテリ端子装置（アッセンブリ）を含む。 １例では、バッテリ端子の各々は対立側面を有する実質的に平坦なプレート部材 を含み、各バッテリ接点がバッテリ端子の当該両側面と係合するようにした１対 の可撓、弾性弓形部材を含む。

【００１６】 更に好ましくは、ハンドル部分はユーザによりバッテリに接触することなく把 持される寸法形状に設計された外面部と、ハンドグリップ空洞を規定する内面部 を有するハンドグリップ部分を含む。ハンドグリップ空洞（キャビティ）は、バ ッテリがバッテリ受容部分に受容されたときにトランスミッション、モータ及び バッテリセルのいづれからも解放されている。好ましくは、バッテリセルはモー タとトランスミッションに対し反対側に配位するハンドグリップ部分の１端に離 間配置されている。

【００１７】 或いは、本考案は整形用駆動装置に繰返し、離脱可能に付設されるように企図 された再充電可能バッテリとして説明することも出来る。本考案のこの曲面によ れば、整形用駆動装置は長尺の駆動部分とハンドル部分、フランジを規定する１ 対のトラックを有するバッテリ受容部分、１対のバッテリ端子及び片持梁部材受 容空洞を規定する面部を有している。

【００１８】 バッテリは頂、底部分を有するオートクレーブ処理可能なバッテリハウジング 、バッテリハウジング内の少なくとも１個のセル及びハウジング頂部分に隣接し て駆動装置のバッテリ端子と係合するように配設された１対のバッテリ接点を含 む。バッテリをバッテリ受容部分にハンドル部分の長手方向とは別の方向におい て離脱可能に付設するためのバッテリ付設手段が配設される。この付設手段とバ ッテリ端子は上述の好ましい形態を含む。

【００１９】 本考案のこの局面によれば、バッテリ接点の各々はバッテリハウジングの頂部 分に固設された第１端と、ハウジングの頂部分の支承肩部に当接するようにした 第２端を含む。バッテリハウジングはオートクレーブ処理中にセルを保護するに 適した材料から作られた実質的に平坦な前、後壁を含む。バッテリは長手軸線を 有する８個の実質的に円筒形のセルを含む。８個のセルはａ）バッテリハウジン グの前壁に実質的に隣接した前列に３個；ｂ）バッテリハウジングの後壁に実質 的に隣接した後列に３個；及びｃ）前、後列の間の中間列に２個となるように配 置される。

【００２０】

【実施例】

図１−図１１には、整形手術具（インストルメント）を駆動するための本考案 に係る再充電可能コードレスバッテリ電力供給式駆動装置の１例が全体的に参照 番号１０で指定されて示されている。この駆動装置１０は長尺の駆動部分４と取 っ手部分６とを有するハウジングを含む。駆動部分４と取っ手部分（ハンドル部 分）６は長手軸線ＤとＨを夫々規定している。駆動部分４と取っ手部分６の重要 部分は２個の大きなハウジング個片（図８参照）で修理に際して装置分解の便宜 に供し得るように組み合わせることにより組立られている。

【００２１】 図２において、駆動装置１０は、ロータ１４とモータシャフト１６を含む直流 電気モータ１２を有する動力手段を構成要素とする駆動機（ドライブ）を有し、 これはモータシャフト１６の動力を手術具に伝動するトランスミッション（伝動 機構）を含む。図示のトランスミッションは駆動部材、即ちスピンドル１８、リ ングギア１９及びギアピンと遊星ギア装置２１を含む。

【００２２】 好ましくは、モータ１２はハウジングの駆動部分４の中に装着される。本願で モータが駆動部分内にあるというときは、ロータ１４とモータシャフト１６が駆 動部分４を規定するハウジング構造内に、実質的に完全に配置される。これは例 えばロータ或いはモータシャフトの１方がハンドル部分（取っ手部分）６に配置 され、或いはモータの実質的部分がハンドル部分６に配置される構成とは相反す る構成といえる。勿論、モータに関係するある種のワイヤと電子回路はハウジン グ駆動部分４の外に存在してもよいが、それでもモータはハウジング駆動部分内 にある。更に好ましくは、トランスミッション（例えば、１８，１９，２１）は ハウジング駆動部分４内に装置される。

【００２３】 駆動装置１０によって駆動されるチアック、その他のホルダ或いはインストル メント（手術具）を付設するための連結具が配設されている。この連結具はノー ズインサート２６を含む。このノーズインサートはソケットを有し、駆動部材１ ８の内面の相手となるスプライン１７と係合されてインストルメントが回転駆動 されることになるカラーと、ハウジングが端部に開口した長手方向に延在するス ロット１５に係合されることになるインストルメント円筒部の半径方向に突出し たピン（図示省略）とを具備した斯ゝる手術具（インストルメント）の円筒部が このソケットの中へ突入可能である。ヘリックス・ピン／カラー・アッセンブリ ２５はハウジング駆動部分の軸線Ｄに関して回転可能であり、且つ捩りばね２７ によって付勢（偏倚）されて、スロット１５の近傍にあるカラー２５の環状突出 フックが手術インストルメントの前記ピンと係合してピンをスロット内に維持し 、それらにより手術インストルメントを駆動装置１０で駆動可能な係合状態に維 持出来るようになっている。

【００２４】 手術インストルメントは事例として、これらに限定されるものではないが、ド リル、スクリュー、リーマ、ピン及びソー（往復動とサジタルの両方）或いはこ れらのいづれかのインストルメントと共に使用するための適宜設計に成るチアッ ク或いはアダプタ等の整形手術で使用するのに適したインストルメントを包含す る。具体的な例としては、この手術インストルメントは米国特許第４，７２８， ８７６号に記述のチアックを含む。或いは、例えば適宜のワイヤ駆動用のアタッ チメントアダプタを駆動装置１０に付設して、これを整形用ワイヤドライバとし て使用することも出来る。好ましい例ではないが、オプションとして、整形用ワ イヤとスピンドル１８の係合により、駆動装置１０をワイヤドライバとして作動 させることも出来る。

【００２５】 不動部材２２はハウジングの始端１から終端３の方へ延在している。好ましく は、この不動部材２２は貫通孔を有し、手術用ワイヤを駆動装置の前記始端１か ら前記終端３の方へ走通させ得るようにする。不動部材２２の貫通孔はハウジン グ駆動部分４内の始端１と終端３の間にワイヤ受容部室の１部分を形成している 。手術用ワイヤをワイヤ受容部室に通すことにより駆動装置１０のワイヤドライ バとしての使用が可能になる。

【００２６】 Ｏ−リング６４，６５は大気中のゴミにより駆動装置１０の内部が汚染するの を抑制する。Ｏ−リング６６は不動部材２２に対して圧縮され、この部材２２が ハンドル部分６とハウジング駆動部分４に対し回転するのを抑制する。

【００２７】 駆動装置１０は更にモータ１２の再充電可能な動力源を提供することになる再 充電可能バッテリ或いはバッテリパック３０を含む。このバッテリ３０はユニー クな取付手段（以下に詳細な説明）により駆動装置１０の残部に付設される。

【００２８】 引き金装置４０は把手部分６に対し可動である。この引き金装置（トリガーア ッセンブリ）は使用者の指によって係合されるボタン部材４５の、引き金シャフ ト４６、ボタン部材４５を引き金シャフト４６に固く連結するＯ−リングシート ４１、コイルスプリング４２及び引き金シャフト４６に固定されたマグネット４ ４を含む。引き金装置４０は解除位置、即ち延伸位置（図２）と押込み位置、即 ちハンドル部分６に対し相対的に内方位置、との間で可動である。

【００２９】 駆動装置１０は更にモータ１２を制御するために引き金装置４０と連携作動す る電気回路手段を含む。図示の電気回路手段はオン／オフ・ホールセンサ５２と 速度制御ホールセンサ５４を含む。

【００３０】 オン／オフ・ホールセンサ５２はオン状態とオフ状態に対応する２種のレベル の出力信号を有するデジタル式ホールセンサである。このオン／オフ・ホールセ ンサ５２は引き金装置４０のマグネット４４の磁場の存在を感知する。引き金装 置４０が解除されると、マグネット４４がオン／オフ・ホールセンサ５２の真上 に配置する（図２）。マグネット４４の磁場により、オン／オフ・ホールセンサ ５２がオフ状態に対応する出力信号を発生する。引き金装置４０が押込まれると 、マグネット４４はオン／オフ・ホールセンサ５２から離動する。そのとき、オ ン／オフ・ホールセンサ５２は最早や磁場の存在を感知せず、オン状態に対応す る出力信号を生み出す。

【００３１】 オン／オフ・ホールセンサ５２からの出力信号は電界回路によって条件付けら れ、この回路によりオン／オフ・ホールセンサ５２がオフ信号を生じたときに待 機信号が与えられる。この待機信号はモータ駆動回路と速度制御ホールセンサを 不能にする。それ故に、待機信号は、引き金装置４０が解除位置にある限り（図 ２）、モータがオフになることを保証する。モータ駆動回路と速度制御ホールセ ンサを不能にすることの付加的利点は、駆動装置１０の要する電力が引き金装置 ４０の押込まれている期間には顕著に低減させられることにある。待機モード中 のこの電流低減は駆動装置１０のエネルギー効率を向上させる。このように駆動 装置１０はオプションとしてバッテリの節約特長を含み得る。

【００３２】 速度制御ホールセンサ５４はこの変動スピード検出器が検出する磁場の強さに 基づく一定範囲のレベルを有する速度制御信号を与える線形（リニア）ホールセ ンサである。磁場の強さが増大すると、速度制御ホールセンサ５４はそれだけ高 いレベルの速度制御信号を生み出す。引き金装置４０が押込められると、マグネ ット４４が速度制御ホールセンサ５４の方へ移動して、このセンサを横切る磁場 を増大させる。速度制御ホールセンサ５４からの速度制御信号は条件付けられて モータ制御回路を駆動し、速度制御信号に比例したモータ速度を与える。それ故 に、引き金装置４０は更に押込められると、モータ制御回路は駆動装置１０のモ ータ速度（スピード）を増大させる。このように、駆動装置１０はオプションと して速度を変化させる装置を含み得る。

【００３３】 この回路はバッテリ、モータ及び電子装置を保護するために２５アンペア制限 を有している。この電気回路手段はオプションとして、後に詳述される直流駆動 回路を含み得る。

【００３４】 図２と図７から一番良く分るように、駆動装置１０は更にバッテリ端子３９を 含む。各バッテリ端子３９は３種の概して平坦な面を有し、これらの平坦面はそ の中間面とこれに対し角度付けられた配位の両端面を含む。バッテリ端子３９の 機能は後に詳述される。

【００３５】 バッテリ端子３９は整形手術具を作るのに適した適宜の材料で製作される。例 えば、バッテリ端子は銅、真鍮、青銅、ベリリウム銅合金、ステンレス鋼、鋼及 びアルミニウム等で作り得る。１種以上のメッキを施こして、バッテリ端子３９ の導電性と腐食抵抗を高めることも出来る。この種のメッキ例には、例示のもの に限定されるものではないが、銅、ニッケル、金、銀、錫、無電解ニッケル、ロ ジウム、サルファメイト (sulfamate)、ニッケル、カドミウム、亜鉛等のメッキ を挙げ得る。

【００３６】 駆動装置１０のハンドル部分６はハウジング駆動部分４から突出している（図 ２において下方へ）。

【００３７】 このハウジングハンドル部分６はバッテリ３０とハンドグリップ部分５を含む 。このハンドグリップ部分５は頂端Ｔ、底端Ｂ及び手操作で係合、即ち把持可能 な面を有している。好ましくは、ハンドグリップ部分５は駆動装置１０の使用に 際して使用者がバッテリ３０の如何る部分も把持する必要のないように寸法と形 状が設計される。例えば、ハンドグリップ部分５では、その最底点から駆動部分 ４の底までの高さを略１５．２cm（６インチ）未満〔好ましくは約１１．４cm（ ４．５インチ）〕に、そのネック部分の幅を約７．１cm（２．８インチ）未満〔 好ましくは約３．３cm（１．３インチ）〕に、そしてネック部分の長さを約６． ４cm（２．５インチ）未満〔好ましくは約３．３cm（１．３インチ）〕に設計さ れる。

【００３８】 ハンドグリップ部分５は外科医の手で気楽に保持されるハンドルになるように 特定の形状の表面を含む。ハンドグリップ５の中間部分は保持に便利なハンドル を形成するように湾曲した前面を含む。ボタン部材４５に隣接してリップ部分５ １を形成し、これでハンドル部分６とボタン４５の間にこのボタンが押込められ たときに外科医のグローブが喰込むような事態を阻止するようにしてある。

【００３９】 図示のように、ハンドグリップ部分５の幅と長さはその高さに沿って変化し、 駆動装置１０の都合の良い把持が出来るようになっている。ハンドグリップ部分 ５の底はバッテリ受容部分４８を有し、この部分はバッテリ３０がこれに受容さ れたときにバッテリ接点３３と係合するようにした前記バッテリ端子３９を有し ている（後に詳述される）。

【００４０】 バッテリハウジング３１（図２，３）は、好ましくはオートクレーブ処理の可 能な耐圧材料から作られた対立する実質的に平坦な前壁２０１と後壁２０３を含 む。適当な材料の事例は後述される。

【００４１】 バッテリ３０は少くとも１個の再チアージ可能セル、好ましくは図２に示すよ うに８個の実質的に円筒形のセル３２を含む。セル３２は使用者が駆動装置１０ を把持しようとする個所の下に、或いはそこから離れた位置にあるので、ハンド グリップ部分は上述の電気回路手段の１部分を構成する電子プリント回路板等の その他の電気的及び／或いは機械的要素を搭載するのに使用することが自在に可 能となる。

【００４２】 バッテリ３０は、好ましくは長手軸線を有する８個の実質的に円筒形のセル３ ２を含んで成る。セルの軸線は好ましくは前、後壁２０１，２０３に実質的に平 行である。８個の円筒セル３２は前壁２０１に実質的に隣接した前列Ｆに配位す る３個のセルと、後壁２０３に実質的に隣接した後列Ｒに配位する３個のセルと 、前後のセル列２０１，２０３の間に配位する中間列の２個のセルから成る。全 セル列Ｆ，Ｍ，Ｒはバッテリハウジング３１内に収容され、これらのセルがオー トクレーブその他の殺菌処置の際に保護されるようになっている。

【００４３】 駆動装置１０の重量分布は、バッテリセルとモータ／トランスミッション装置 等の相対的に重いエレメントがハンドグリップ部分５の対立端（頂端Ｔと底端Ｂ ）側に離れて配置されるようにハンドグリップ部分５を中心に実質的にバランス するように設定される。ハンドグリップ空洞（キャビティ）５３はハンドグリッ プ部分５の内部に形成される。手で把持されるように設計された装置ハウジング 部分の中にバッテリやモータを含んでいる従来式駆動装置とは反対に、この空洞 ５３にはバッテリ、モータ、トランスミッション、即ちギア装置のいづれも収容 されることはない。バッテリセル３０（以下に詳述）はハンドル部分６のバッテ リ受容部分の下に配位しているので、上述の電子制御回路の或る種のものをハン ドル部分６のハンドグリップ空洞５３に配置させることが出来る。この配置は駆 動装置１０の有利なバランスとハンドリング特性に更に寄与する。

【００４４】 セル３２は好ましくはバッテリ３０の前部に配置された３個のセルの始列、バ ッテリ３０の後部に配置された３個のセルの終列及び前、後セルの間に配置され た３個のセルの中間列の図２に示す態様で積重ねられる。セルの軸線はハウジン グ駆動部分の軸Ｄに対し直角に配位している。セル３２は、例えば２２mm径で３ ４mm長のニッケル−カドミウムのセカンダリ（再チアージ可能）サブ「Ｃ」サイ ズセルをニッケルメッキのスチールケースの中に含む。このようなセルは９．６ ボルト（Ｄ．Ｃ）で約１４アンペア時の容量を与えるものが期待される。適切な セルはジョージアのSaft of Valdosta、日本のパナソニックやサンヨー電気から 入手可能であり、ゲートはミネソタ、セントポールのDC Battery Products から 入手可能である。

【００４５】 セル３２は耐オートクレーブハウジング、或いはケーシング３１（飽和スチー ム＠２８０°Ｆ，＠３０ポンド／平方インチ、及び真空＠水銀の２６インチ）に 包囲される。このケーシング３１は、好ましくはその他の殺菌処置に耐えるよう に設計され、且つバッテリセル３２を保護するために残留させる。ケーシング３ １はポペット（poppet）或いはアンブレラバブル８（例えば、カルホルニアのVe rnayから概して入手可能な＃VL2491-102 Vernay valve)を含み、これによりセル ３２によって生じる圧力等を解放させるようになっている。オプションとして、 バッテリハウジング３１は、駆動装置１０がセル３２の放電にたよらずに電力が 付与され得るように電力コードのための電力端子（図示省略）を含み得る。

【００４６】 ケーシング（ハウジング）３１の具体的な材料は整形手術具に使用される適宜 の材料を含み得る。具体例は、これに限定されるものではないが、ポリ−エーテ ル−イミデ（ＰＥＩ）含有ウルテム (Ultem)〔例えばＧＥグレード１０００ブラ ック＃７１０１、１０００ブラック＃１０００、２１００マッドルドナチュラル ＃１０００ １０％グラスフィル（glass fill）、２０００マッドルド(muddled ) ナチュラル２０％グラスフィル、３４５２マッドルドナチュラル＃１０００ ４５％短グラス・ミネラル、或いは６２００マッドルドナチュラル＃１０００ ２０％グラスフィル高温度〕；ポリフェニール−スルフォン（ＰＰＳＵ）〔例え ばAmoco Radel R 、グレードＲ５１００ブラック＃９３５或いは＃９３７或いは Ｒ５０００、ナチュラル〕；ポリスルホン（ＰＳＵ）〔例えばAmoco Udel P、グ レードＰ１７００、ナチュラル＃１１〕；ポリアリルエーテルケトン（ＰＡＥＫ ）〔例えばBASF Ultrapek 、グレードＫＲ４１７６、ナチュラル〕；液晶ポリマ ー（ＬＣＰ）〔例えばVectraグレードＡ９５０ナチュラル、Ａ５３０マッドルド ナチュラルモダレートリミネラルフィルド或いはＡ１３０マッドルドナチュラル ３０％グラスフィル〕；及びポリケトン（ＰＥＫ）〔例えばAmoco Kadel E グレ ード１０００ナチュラル〕を包含する。

【００４７】 駆動装置１０のモータ１２は：（１）約９．６ボルトと、バッテリが負荷時に 発生させる出力範囲の低減電圧の間で作動し；且つ（２）動力とする電流を最高 値で操作するときの内部ロス（電力損失）を抑制するために非常に低レベルな内 部抵抗を有するように設計される。モータ１２とトランスミッションは駆動装置 １０の中で相対的に重いエレメントである（例えばモータは約０．８２ポンドあ り得る）ので、モータ１２とトランスミッションはハウジングの駆動部分４内に 配置するのが好ましい。ハンドグリップ空洞５３から離間した位置にモータ１２ とトランスミッションを配置すると、ハンドグリップ空洞５３はこれから解放さ れて、駆動装置１０の電子回路を貯蔵することに利用することが出来る。モータ １２とトランスミッションのこのような配置は駆動装置１０の有利なバランスと 重量分布を実現するのに寄与し、駆動装置のハンドリング性能を向上させる。こ れらの向上は或る種の使用者にとって手の疲労を軽減させる。

【００４８】 図１−８、及び図１０，１１に示すバッテリ３０はバッテリハウジング、或い はケーシング３１と、１対のバッテリ接点（コンタクト）３３を含み、１方の接 点は正の端子であり、他方が負の端子である。バッテリ接点３３は薄い円弧状（ 弓形）部材を含む。この弓形接点部材はその１端でハウジング３１に接続されて いて、セル３２に電気的に導通している（セルは導電条片により直列に接続して いる）。接点部材の他端は解放されていて、ハウジング（ケーシング）３１の頂 部に沿って浮上している。好ましくは、接点３３は可撓性のある導電性弾性材、 例えば銅、真鍮、青銅、ベリリウム銅、ニッケル、ステンレス鋼、アルミニウム 、鋼等から選択された材料で製作される。オプションとしては、１種以上の材料 を接点にメッキして、接点性能と腐食抵抗を高めるようにすることが出来る。こ のメッキ材料としては、例示のものに限定されるものではないが、例えば金、銅 、ニッケル、銀、錫、無電解ニッケルロジウム、サルファメイトニッケル、カド ミウム及び／或いは亜鉛を包含する。弓形接点部材３３の形状はハンドル部分６ の軸線Ｈに実質的に平行な方向に、バッテリ端子３９に当接させられたときに、 弾力的に変形させられる。

【００４９】 図１２，１４−１５，１６−１７；１９−２１及び２５には、本考案に係る協 働するバッテリ端子とバッテリ接点の第２例として、バッテリ接点を参照番号３ ３Ａ、バッテリ端子を３９Ａで指定したものが示されている。

【００５０】 図１７に良く表されているように、ハンドグリップ部分５は電気絶縁性材１０ ６で作られた局部を有している。バッテリ端子３９Ａは各々ねじ８７により絶縁 材１０６に付設されている。クリンプ・オンコネクタ１０７はねじ８７とバッテ リ端子３９Ａの間に配置されている。このコネクタ１０７はバッテリ端子を絶縁 ワイヤ１０８を介して電気回路手段の残部と電導状になるように設定する。

【００５１】 バッテリ端子３９Ａはハウジングのハンドグリップ部分５にハウジング残部（ 絶縁部分１０６を含む）に対し浮上した状態になるように取付けられる。この構 成は駆動装置１０が振動するときに特に有用である。それは浮上バッテリ端子３ ９Ａがバッテリ３０と駆動装置１０の電子部品の残部との間の電気導通を維持す る性向を有しているからである。

【００５２】 バッテリ端子３９Ａはハウジングのハンドグリップ部分、即ち把持部分５に穿 設された長円孔８８に挿入されている。長円孔８８は、好ましくはバッテリ端子 ３９Ａのサイドからサイドまでの浮上（両軸線Ｈ，Ｄに実質的に直角な方向への 移動）を許容するものであるが（図２０参照）、バッテリ端子３９Ａの浮上、即 ちフロートを軸Ｄに実質的に平行な方向に関して制限して、バッテリ端子３９Ａ が駆動装置１０に対し離脱したり、挿置されるときに不当に偏位することがない ようになっている。

【００５３】 コイルスプリング８９は、バッテリ端子３９Ａの浮上を可能にし、且つバッテ リ端子３９Ａを休止位置（図１７，２１参照）の方へ偏倚させるために配設され る。コイルスプリング８９は１対の端部を有し、その１方はクリンプ・オンコネ クタ１０７に当接し、他方はハウジングの絶縁部分１０６に当接している。図１ ７には、バッテリ端子３９Ａの休止位置が示されている。バッテリ端子３９Ａが その休止位置から偏位すると（駆動装置１０が整形手術処置の間に振動するよう なとき）、スプリング８９はその休止位置から圧縮状に偏位し、バッテリ端子３ ９Ａをその休止位置の方へ付勢、即ち偏倚させる。或いは、スプリング８９はそ の休止位置から引張られるように偏位してバッテリ端子３９を休止位置の方へ付 勢させるように設計することも出来る。

【００５４】 ねじ８７、クリンプ・オンコネクタ１０７、コイルスプリング８９及びバッテ リ端子３９Ａの１部分がハンドグリップ部分５の空洞１０９内に配置される。こ の空洞１０９はねじ８７の直径より少くとも僅かに大きくして、それによりバッ テリ端子３９Ａの浮上を可能にしている。バッテリ端子３９とは違い、バッテリ 端子３９Ａはバッテリ接点３３Ａを接触させるために１対の対向側９１，９２を 有する実質的に平坦な四角形の接点部材を含む。

【００５５】 バッテリ端子３９Ａと併せて使用されるバッテリ接点３３Ａは図１４，１５、 及び２５に示されている。バッテリ接点３３Ａの各々は１対の可撓性の弾性そり 可能部材８１，８２を含む。これらの接点部材８１，８２はバッテリハウジング ３１に固設される第１端とそれに対立する第２端を有している。接点部材８１， ８２の第２端は両部材が偏位させられるとき、ケーシング（バッテリハウジング ）３１の頂部に沿って摺動自在になっている。当該ハウジング頂部の支承肩面１ １５は両接点部材８１，８２の第２端を受容して両部材の第２端が摺動出来るよ うになっている。

【００５６】 バッテリ端子３９Ａは接点の可撓、弾性のそり部材８１，８２の間に挾持され 、端子３９Ａの振動している間に両軸線Ｈ，Ｄに実質的に直角な方向に両部材を そらせる（偏位させる）ように設計される。好ましくは、バッテリ接点３３Ａの １側９１はそり部材８１と電気的に通じ、他側９２はもう１つのそり部材８２と 電気的に通じるようにする。

【００５７】 バッテリ接点３３Ａは可撓、弾性導電材から作られる。バッテリ接点３３を作 るのに用いる上述の材料とメッキはバッテリ接点３３Ａの製作にも使用すること が出来る。具体的な材料例はベリリウム銅のブラッシュウエルマン(Brush Wellm an) 合金２５，０．０１５９（２６Ga）厚、１／４Ｈテンパー、或いは２時間＠ ６００°Ｆ（ＡＳＴＭ ＴＨ０１）で熱処理した等価ＵＮＳ No.Ｃ１７２００（ ＡＳＴＭテンパーＴＤ０１）、Ｒ／Ｃ３８−４３を包含する。１例として、これ に限定されるものではないが、接点３３Ａを、図１５において、約０．４３cm（ ０．１７インチ）の全高、約３．６６cm（１．４４インチ）の全長及び約０．８ １cm（０．３２インチ）の全幅を有するものにすることが出来る。

【００５８】 図２３，２４は図１２のバッテリ端子を有する駆動装置で使用するバッテリ接 点３３Ｂの別の例を示している。このバッテリ接点３３Ｂはバッテリ接点３３Ａ に類似しているが、接点３３Ｂは頂面視でやゝ異なる形状を有している。

【００５９】 ハウジングのハンドル部分６はバッテリ３０をハンドル部分６の長手方向とは 異なる方向においてバッテリ受容部分４８に離脱可能に付設する着脱可能付設手 段を有している。図示の例では、この付設手段はバッテリ受容部分４８に表面を 有し、この表面が駆動部分の長手軸Ｄに実質的に平行な方向に延在しているフラ ンジを具えたトラック部分４９を規定している。バッテリ３０はトラック部分４ ９（図４，６）のフランジを受容するようにした１対の対向取付け溝３５を有し ている。

【００６０】 バッテリパック３０は更に対向端を有する１対の可撓、弾性片持梁部材３７を 有している。この片持梁部材３７の各々はバッテリハウジング３１に付設された 第１端と拡大された自由端３８を有している。片持梁部材３７はハンドル部分６ の長手方向とは異なる方向に（好ましくは、駆動部分軸線Ｄとバッテリの頂部に 実質的に平行な方向に）溝３５を規定している構成部分から突出している。図１ ２において、ハウジングのバッテリ受容部分４８は比較的薄い棚によって部分的 に形成されている片持梁部材受容空洞７７を含む。この空洞（キャビティ）７７ は湾曲側壁７５（図１３参照）を含む。

【００６１】 図１３には、可撓、弾性片持梁部材３７が当該部材を受容する空洞７７に装着 された状態が示されている。バッテリ３０がバッテリ受容部分４８に装着された とき、片持梁部材３７は空洞７７を規定する面と干渉し合い、駆動装置１０の残 部に対するバッテリ３０の相対的移動、具体的にはＤ軸線方向の動きに抵抗する 。トラック４９のフランジは溝３９と係合して、バッテリ３０が駆動装置１０の 残部から分離するのを阻止する。

【００６２】 片持梁部材３７の自由端は傾面部分７８を有し、これにより当該自由端３８が 空洞７７を形成している棚に乗り上げることが可能になる。バッテリ３０がバッ テリ受容部分４８に取付けられたとき、この傾面部分７８と空洞７７を形成する 棚との係合により片持梁部材３７はＨ軸線方向（図２）で上方に持ち上げられる 。その結果、バッテリ３０はハンドグリップ部分５に強制的に当接させられる。 バッテリ３０がバッテリ受容部分４８に完全に取付けられたとき、（１）バッテ リハウジング３１の部分７１（図３参照）は好ましくは空洞７７を形成する棚の 底側と接触し；（２）可撓、弾性片持梁部材３７は空洞７７を形成する棚と係合 し、その結果として接点３３或いは３３Ａに対する振動の伝達に抵抗する性向を もたらす締付干渉嵌合（ピンチング・インターフィアランス・フィット）が生じ る。この締付干渉はバッテリハウジング３１の溝３５に対するトラック部分４９ のフランジの係合状態を維持し、バッテリ３０のハンドグリップ部分５に付設さ れた状態を保持する。

【００６３】 片持梁部材３７の自由端３８は突出湾曲部分２８を有する。バッテリ３０がハ ンドル部分６のバッテリ受容部分４８に挿置されたとき、突出湾曲部分２８が対 応する湾曲側壁７５（図１３）と接触する。１対の片持梁部材３７の突出湾曲部 分間の最大幅寸法は湾曲側壁７５の間の幅寸法より大きい。このような幅寸法の 相違が存在するので、可撓、弾性片持梁部材３７はバッテリ３０がバッテリ受容 部分４８に受容されたときに内側へ曲げられ、それにより移動に対する抵抗が生 じる。例えば、干渉（幅の差）は好ましくは約０．２５cm（０．１インチ）未満 、更に好ましくは約０．０５cm（０．０２インチ）である。この僅かな幅干渉値 により弾性片持梁部材３７がそり（偏曲）、バッテリ受容部分４８の空洞７７と の優れた摩擦接触を与えられる。上述の仕方により、片持梁部材３７はバッテリ ３０の前端を安定化させる。これはサイドからサイドへの力（軸線Ｈに直角の） が発生する振動鋸切り用のインストルメント（手術具）を用いたときの運動に抵 抗するのに特に有効である。

【００６４】 好ましくは、可撓、弾性片持梁部材３７はバッテリハウジング３１と一体成形 された単独個片を含む。従って、バッテリハウジング３１の材料はバッテリハウ ジングを形成するのに充分な耐性を有しているべきであり（例えばオートクレー ブ処理に耐え得るものであるべきである）、しかも部材３７と空洞７７の繰返さ れる干渉嵌合を達成し得るだけの弾力的な可撓性を有したものでなければならな い。ケーシング３１を作るのに適した上述の材料を包含する適宜の材料を使用す ることが出来る。或いは、片持部材３７をケーシング（バッテリハウジング）３ １の材料とは異なる材料で作ってもよい。

【００６５】 駆動装置１０が図２に示す位置に保持されているときには、取付け溝３５とト ラック部分４９のフランジは協働して装置１０の重力作用に抵抗する。これに対 し、従来式の装置では装置重力がバッテリを装置の残部との接触から切り離すよ うに作用しがちである。ラッチ（掛け金）５６はバッテリ３０をバッテリ受容部 分４８に着脱可能に固定し、且つバッテリ３０の接点３３とバッテリ端子３９（ 或いは端子３９Ａと接点３３Ａ）の間の電気接触を維持するために配設される。 このラッチ５６はハウジング６の下部に掛止め位置（図４）と解除位置の間で作 動出来るように装着されたブロッキング（封鎖）部材５７を含む。コイルスプリ ング５８はブロッキング部材５７を掛止め位置の方へ偏倚している、即ち付勢し ている。ラッチ５６は更にブロッキング部材５７の面取り端部５５を受容するス ロット３４を規定した表面を有するバッテリハウジング３１を含む。

【００６６】 掛止め位置では、バッテリ３０の取付け用溝３５はバッテリ受容部分４８のト ラック部分４９（図４参照）に受容され、そしてブロッキング部材５７の面取り 端部５５がバッテリ３０のスロット３４と係合するように付勢され、バッテリ３ ０をハウジングのバッテリ受容部分４８に係留（ロック）した状態になる。認識 印５９を設けて、ユーザにバッテリ３０の掛止め具合等の情報を提供するように してもよい。

【００６７】 ラッチ５６は更にブロッキング部材５７を掛止め位置から解除位置まで、バッ テリ３０がバッテリ受容部分４８に搭載されたときに自動的に移動させる手段を 含む。この作動手段は面取り端部５５をブロッキング部材５７に係合させるよう にした傾斜面部３６を有するバッテリハウジング３１を含む。

【００６８】 図２において、バッテリ３０はバッテリ受容部分４８のトラック部分４９に滑 り込むので、傾斜面部３６はブロッキング部材５７の面取り端部５５と係合し、 ブロッキング部材５７を解除位置の方へカム的作動により変位させ、それにより トラック部分４９のフランジをバッテリハウジング３１の対応する溝３５に滑り 込ますことが出来る。バッテリ３０がバッテリ受容部分４８に完全に装着される と、ブロッキング部材５７の面取り端部５５が付勢されて上述のようにバッテリ ハウジング３１のスロット３４と係合させられる。ブロッキング部材５７におけ る面取り端部５５の反対側はバッテリ３０の不測の解除に抵抗するために面取り されていない。

【００６９】 上述の電気回路手段の１部分として、駆動装置１０は更に便利なロータリスイ ッチ手段を含む。このスイッチ手段は駆動部材１８の反対側にあるハウジングの 駆動部分４の始端１に配設されたリブ付き部材（ダイヤル）７２により操作され て、モータ１２を前方向或いは後方向（時計方向或いは反時計方向）のいづれか に回転させたり、或いはモータ１２により回転を、引き金（トリガー）４０が内 方位置に移動させられたときでさえも、阻止出来るようになっている。認識印７ ３は装置の前転モード、逆転モード及び停止モードを夫々標示する。

【００７０】 図２２は前記スイッチ手段を表したものである。このモータ制御スイッチは前 転位置、停止位置並びに逆転位置を有していて、好ましくはモータの背後に装着 される。このモータ制御スイッチはマグネット６２が付設された回転ノブ７２と 、前転位置、停止位置並びに逆転位置に対応する３種の位置で掛止させる掛止（ デテント）機構６３とを含む。ノブ７２が時計方向に完全に回されると、マグネ ット６２がその磁界により２種のホールセンサ６１の１方を起動させて、モータ を出力シャフト対面視において反時計方向に作動させる。ノブ７２が完全に反時 計方向に回されると、モータは逆転させられる。中央の中立（オフ）位置も配設 されている。

【００７１】

【考案の効果】

本考案の整形手術具駆動装置によれば、これを把持して手術する医者にとって 、手術が従来式装置に較べ格段に容易になり、手の疲労も大巾に軽減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る整形手術具駆動装置の斜視図であ
る。

【図２】図１の駆動装置の拡大断面図であって、実線で
駆動装置から取外したバッテリパックを表し、想像線で
駆動装置に取付けたバッテリパックの位置を表してい
る。

【図３】図１の駆動装置で使用されるバッテリの拡大斜
視図である。

【図４】図１の駆動装置の拡大背面図である。

【図５】図３のバッテリパックの頂面図である。

【図６】図３のバッテリパックの断面図である。

【図７】図２の駆動装置部分のバッテリパックを取外し
た状態における底面図であって、図３のバッテリパック
のバッテリ接点に接続されるバッテリ端子を示してい
る。

【図８】図１の駆動装置の拡大側面図である。

【図９】図８の整形用駆動装置の頂面図である。

【図１０】図３のバッテリパックの正面図である。

【図１１】図３のバッテリパックの側面図である。

【図１２】駆動装置のバッテリパックを取外した状態に
おけるハンドル部分の拡大底面図であって、本考案に係
るバッテリ端子の第２例を詳細に示すものであり、図中
の点線はバッテリパック受容空洞の部分を表している。

【図１３】駆動装置のバッテリ受容部分とバッテリパッ
クの片持梁部材の部分断面図であって、バッテリパック
が整形用駆動装置の残部に付設されているときの片持梁
部分の位置を示している。

【図１４】図１２のバッテリ端子を有する駆動装置に接
触させられることになる本考案に係るバッテリパックの
ための好ましい１対のバッテリ接点の１方の頂面図であ
る。

【図１５】図１４のバッテリ接点の側面図である。

【図１６】図１２の駆動装置のハンドル部分の拡大底面
図であって、１対の浮上式バッテリ端子装置の詳細を表
しており、この端子装置は装置ハウジングの駆動部分の
軸線に対して片寄っている端子装置の１方のバッテリ端
子を含んでいる。

【図１７】浮上式バッテリ端子装置の断面図であって、
その残部のバッテリ端子の詳細を示している。

【図１８】図１７の線１８−１８に沿った図１７の駆動
装置部分の断面図である。但し、図ではバッテリ端子を
受容する孔を詳細に示すために１方のバッテリ端子とコ
ネクタが除去される。

【図１９】図１７に類似の断面図であって、図には浮上
式バッテリ端子装置が整形用駆動装置の振動中に起り得
るように端子装置の休止位置から僅かに片寄った状態を
表している。

【図２０】図１８の浮上式バッテリ端子装置の断面図で
あって、図には端子軸線に関して休止位置において横に
片寄っているバッテリ端子を残りの部分を取除いた状態
で表している。

【図２１】図１８の浮上式バッテリ端子装置の断面図で
あって、図には休止位置にあるバッテリ端子を残りの部
分を取除いた状態で表している。

【図２２】本考案に係る駆動装置で使用されるスイッチ
機構を示す説明図である。

【図２３】図１２のバッテリ端子を有する駆動装置と併
せて使用されるバッテリ接点の別の例を示す頂面図であ
る。

【図２４】図２３のバッテリ接点の側面図である。

【図２５】図１４，１５のバッテリ接点を具えたバッテ
リの斜視図である。

【符号の説明】

１０…整形手術具駆動装置（整形用駆動装置） ３…自由端（終端） ４…ハウジング駆動部分 ６…ハウジングハンドル部分 Ｄ…駆動部分軸線 Ｈ…ハンドル部分軸線 １２…モータ １４…ロータ １５…スロット １６…シャフト １７…スプライン １８…駆動部材のスピンドル（トランスミッション部
品） １９…リングギア（トランスミッション部品） ２１…遊星ギア装置（トランスミッション部品） ２２…不動部材 ２５…ヘリックスピン／カラー装置 ２６…ノーズインサート ２８…外方偏位湾曲部 ３０…バッテリ（パック） ３１…バッテリハウジング（ケーシング） ３２…バッテリセル ３３，３３Ａ，３３Ｂ…バッテリ接点 ３４…スロット ３５…取付け溝 ３６…傾斜面 ３７…可撓、弾性片持梁部材 ３８…自由端 ３９，３９Ａ，３９Ｂ…バッテリ端子 ４０…引き金（トリガー）装置 ４１…Ｏ−リングシート ４２…コイルスプリング ４４…マグネット ４５…ボタン部材 ４６…引き金シャフト ４８…バッテリ受容部分 ４９…トラック部分 ５１…リップ部分 ５２…オン／オフホールセンサ ５３…空洞（キャビティ） ５４…速度制御ホールセンサ ５５…面取り端部 ５６…ラッチ ５７…ブロッキング部材 ５８…コイルスプリング ５９…認識印 ６１…ホールセンサ ６２…マグネット ６３…掛止め機構 ６４，６５…Ｏ−リング ７２…リブ付き部材（ダイヤル） ７５…湾曲側壁 ７７…空洞（キャビティ） ７８…面取り部分（ベベル） ８１，８２…弾性そり部材 ８７…ねじ ８８…長円孔 ８９…コイルスプリング ９１，９２…バッテリ接点側辺 １０６…絶縁材 １０７…クリンプ・オンコネクタ １０８…絶縁ワイヤ １１５…支承肩面部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ジェフリー ダグラス スミス アメリカ合衆国，ミネソタ 55144−1000, セント ポール，スリーエム センター （番地なし) (72)考案者 チャールズ エドウィン アレクソン アメリカ合衆国，ミネソタ 55144−1000, セント ポール，スリーエム センター （番地なし)

Claims (23)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 夫々の長手軸線を規定した長尺の駆動部
   分とハンドル部分とを含み、該ハンドル部分が該駆動部
   分から突出している構成にあるハウジング；該ハウジン
   グ駆動部分に装置されてモータシャフトを有している直
   流式モータ及び該モータシャフトの動力を手術具に伝動
   するための駆動部材を含む伝動機構を含んで成る駆動
   機；該ハウジングハンドル部分に対し相対動可能な引き
   金装置；及び該引き金装置と連携して作動して、該モー
   タを制御する電気回路手段を含んで成る駆動装置であっ
   て、 該ハウジング駆動部分は整形手術中に駆動される整形ワ
   イヤを受容するようにしたワイヤ受容部室を規定した面
   部を有し、当該ワイヤ受容部室の少なくとも１部分が該
   モータシャフト内にあり、 該ハウジングハンドル部分は：少なくとも１個のセル
   と、バッテリハウジングと、１対のバッテリ接点とを含
   む着脱可能に付設されるバッテリ；該バッテリがバッテ
   リ受容部分に付設されたときに該バッテリ接点と係合す
   るようにしたバッテリ端子を有する斯ゝるバッテリ受容
   部分；及び該ハウジングハンドル部分の長手方向とは異
   なる方向に該バッテリを該バッテリ受容部分に離脱可能
   に付設するバッテリ付設手段を含んで成る、整形手術具
   駆動装置。
2. 【請求項２】 該バッテリ付設手段は： ａ）該ハウジング駆動部分の長手軸に実質的に平行な方
   向に延在したフランジを規定した１対のトラックを有す
   る該ハウジングハンドル部分； ｂ）該トラックフランジを受容するようにした１対の溝
   と、１対の可撓、弾性片持梁部材とを有する該バッテ
   リ；及び ｃ）該バッテリが該バッテリ受容部分に対しその場に摩
   擦力により相対的に保留されるように干渉嵌合状態に、
   該１対片持梁部材を受容する片持梁部材用空洞を規定し
   た面部を有する該バッテリ受容部分を含んで成る、請求
   項１に記載の整形手術具駆動装置。
3. 【請求項３】 該バッテリ付設手段が該バッテリを該バ
   ッテリ受容部分に解除可能に固定するラッチを含む、請
   求項２に記載の整形手術具駆動装置。
4. 【請求項４】 該バッテリ付設手段が該ハウジング駆動
   部分に実質的に平行な方向に該バッテリを該バッテリ受
   容部分に解除可能に付設する手段を含む、請求項１に記
   載の整形手術具駆動装置。
5. 【請求項５】 該バッテリ端子を休止位置に付勢するた
   めの偏倚手段と、該バッテリ端子を該休止位置から偏位
   可能に取付ける端子取付手段とを含む、請求項１に記載
   の整形手術具駆動装置。
6. 【請求項６】 該１対バッテリ端子の各々が対立する側
   面を有する実質的に平坦なプレートを含み、各バッテリ
   接点は該バッテリが該バッテリ受容部分に付設されたと
   きに、対応する該バッテリ端子の対立側面と係合するよ
   うにした１対の可撓、弾性弓形部材を含む、請求項５に
   記載の整形手術具駆動装置。
7. 【請求項７】 該ハウジングハンドル部分は使用者によ
   り該バッテリに接触することなしに把持され得る寸法形
   状に成る外面とハンドグリップ空洞を規定する内面とを
   有するハンドグリップ部分を含む、請求項１に記載の整
   形手術具駆動装置。
8. 【請求項８】 夫々の長手軸線を規定した長尺の駆動部
   分とハンドル部分とを含み、該ハンドル部分が該駆動部
   分から突出している構成にあるハウジング；モータシャ
   フトを有するモータ及び該モータシャフトの動力を手術
   具に伝動するための駆動部材を含む伝動機構を含んで成
   る駆動機；該ハウジングハンドル部分に対し相対動可能
   な引き金装置；及び該引き金装置と連携して作動して、
   該モータを制御する電気回路手段を含んで成る駆動装置
   であって、 該ハウジング駆動部分は整形手術中に駆動される整形ワ
   イヤを受容するようにしたワイヤ受容部室を規定した面
   部を有し、 該ハウジングハンドル部分は：少なくとも１個のセル
   と、バッテリハウジングと、１対のバッテリ接点とを含
   む着脱可能に付設されるバッテリ；該バッテリがバッテ
   リ受容部分に受容されたときに該バッテリ接点と係合す
   るようにしたバッテリ端子を具えた斯ゝるバッテリ受容
   部分を有するハンドグリップ部分であって、使用者によ
   り該バッテリに接触することなしに把持され得るような
   寸法形状の外面とハンドグリップ空洞を規定する内面と
   を有する斯ゝる構成のハンドグリップ部分；及び該ハウ
   ジングハンドル部分の長手方向とは異なる方向に該バッ
   テリを該バッテリ受容部分に離脱可能に付設するバッテ
   リ付設手段を含んで成り、 該ハンドグリップ部分は、該バッテリが該バッテリ受容
   部分に受容されたときに該伝動機構、該モータ及び該バ
   ッテリセルのいづれからも解放されているようにした、
   整形手術具駆動装置。
9. 【請求項９】 該ハンドグリップ部分が頂、底端を有
   し、該バッテリセルが該モータと該伝動機構とに対し反
   対側に配位する該ハンディグリップの１端に離間配置さ
   れている、請求項８に記載の整形手術具駆動装置。
10. 【請求項１０】 該バッテリ付設手段は： ａ）該ハウジング駆動部分の長手軸に実質的に平行な方
    向に延在したフランジを規定した１対のトラックを有す
    る該ハンドグリップ部分； ｂ）該トラックフランジを受容するようにした１対の溝
    と、１対の可撓、弾性片持梁部材を有する該バッテリ；
    及び ｃ）該バッテリが該バッテリ受容部分に対し摩擦力によ
    り相対的に保留されるように干渉嵌合状態に該１対片持
    梁部材を受容する片持梁部材用空洞を規定した面部を有
    する該バッテリ受容部分を含んで成る、請求項８に記載
    の整形手術具駆動装置。
11. 【請求項１１】 該バッテリ付設手段が該バッテリを該
    バッテリ受容部分に解除可能に固定するラッチを含む、
    請求項１０に記載の整形手術具駆動装置。
12. 【請求項１２】 該バッテリ付設手段が該ハウジング駆
    動部分に実質的に平行な方向に該バッテリを該バッテリ
    受容部分に解除可能に付設する手段を含む、請求項８に
    記載の整形手術具駆動装置。
13. 【請求項１３】 該バッテリ端子を休止位置に付勢する
    ための偏倚手段と、該バッテリ端子を該休止位置から偏
    位可能に取付ける端子取付手段とを含む、請求項８に記
    載の整形手術具駆動装置。
14. 【請求項１４】 該１対バッテリ端子の各々が対立する
    側面を有する実質的に平坦なプレートを含み、各バッテ
    リ接点は該バッテリが該バッテリ受容部分に付設された
    ときに、対応する該バッテリ端子の対立側面と係合する
    ようにした１対の可撓、弾性弓形部材を含む、請求項１
    ３に記載の整形手術具駆動装置。
15. 【請求項１５】 夫々の長手軸線を規定した長尺の駆動
    部分とハンドル部分とを含み、該ハンドル部分が該駆動
    部分から突出している構成にあるハウジング；モータシ
    ャフトを有するモータ及び該モータシャフトの動力を手
    術具に伝動するための駆動部材を含む伝動機構を含んで
    成る駆動機；該ハウジングハンドル部分に対し相対動可
    能な引き金装置；及び該引き金装置と連携して作動し
    て、該モータを制御する電気回路手段を含んで成る駆動
    装置であって、 該ハウジングハンドル部分は：少なくとも１個のセル
    と、バッテリハウジングと、１対のバッテリ接点とを含
    む着脱可能に付設されるバッテリ；該バッテリがバッテ
    リ受容部分に受容されたときに該バッテリ接点と係合す
    るようにしたバッテリ端子を具えた斯ゝるバッテリ受容
    部分；及び該ハウジングハンドル部分の長手方向とは異
    なる方向に該バッテリを該バッテリ受容部分に離脱可能
    に付設するバッテリ付設手段を含んで成り、 該バッテリ付設手段は： ａ）フランジを規定した１対のトラックを有する該ハウ
    ジングハンドル部分； ｂ）該トラックフランジを受容するようにした１対の溝
    と、１対の可撓、弾性片持梁部材を有する該バッテリ；
    及び ｃ）該バッテリが該バッテリ受容部分に対しその場に摩
    擦力により相対的に保留されるように干渉嵌合状態に該
    １対片持梁部材を受容する片持梁部材用空洞を規定した
    面部を有する該バッテリ受容部分を含んで成る整形手術
    具駆動装置。
16. 【請求項１６】 該バッテリ付設手段が該バッテリを該
    バッテリ受容部分に解除可能に固定するラッチを含む、
    請求項１５に記載の整形手術具駆動装置。
17. 【請求項１７】 該バッテリ端子を休止位置に付勢する
    ための偏倚手段と、該バッテリ端子を該休止位置から偏
    位可能に取付ける端子取付手段とを含む、請求項１５に
    記載の整形手術具駆動装置。
18. 【請求項１８】 該１対バッテリ端子の各々が対立する
    側面を有する実質的に平坦なプレートを含み；各バッテ
    リ接点は該バッテリが該バッテリ受容部分に付設された
    ときに、対応する該バッテリ端子の対立側面と係合する
    ようにした１対の可撓、弾性弓形部材を含む、請求項１
    ７に記載の整形手術具駆動装置。
19. 【請求項１９】 長尺の駆動部分とハンドル部分と、フ
    ランジを規定する１対のトラックを有するバッテリ受容
    部分と、１対のバッテリ端子と、片持梁部材受容空洞と
    を有する整形手術具駆動装置に、繰返し、離脱可能に付
    設されるようにした再充電可能バッテリであって、 頂、底部分を有するオートクレーブ処理可能なバッテリ
    ハウジング；該バッテリハウジング内の少なくとも１個
    のセル；及び該ハウジング頂部分に隣接して、該駆動装
    置の該バッテリ端子と係合するように配設された１対の
    バッテリ接点；及び該ハンドル部分の延長方向とは異な
    る方向で該バッテリを該バッテリ受容部分に離脱可能に
    付設するバッテリ付設手段を含んで成り、 当該バッテリ付設手段は： ａ）該トラックフランジを受容するようにした１対の溝
    を有する該バッテリ；及び ｂ）該バッテリが該バッテリ受容部分に対し摩擦力によ
    り相対的に保留されるように干渉嵌合状態で該片持梁部
    材受容空洞に受容されるようにした１対の可撓、弾性片
    持梁部材を含む、整形手術用駆動装置に付設される再充
    電可能バッテリ。
20. 【請求項２０】 該１対バッテリ端子の各々が対立する
    側面を有する実質的に平坦なプレートを含み、各バッテ
    リ接点は対応する該バッテリ端子の対立側面と係合する
    ようにした１対の可撓、弾性弓形部材を含む、請求項１
    ９に記載の再充電可能バッテリ。
21. 【請求項２１】 各バッテリ接点が該バッテリハウジン
    グ頂部分に固設された第１端と当該頂部分の支承肩部に
    当接するようにした第２端を含む、請求項１９に記載の
    再充電可能バッテリ。
22. 【請求項２２】 該バッテリハウジングがオートクレー
    ブ処理中に該セルを保護するに適した材料で作成された
    実質的に平坦な前、後壁を含み；該バッテリは長手軸線
    を有する実質的に円筒形の８個のセルを含み；当該８個
    の円筒形セルは： ａ）該バッテリハウジング内で該前壁に実質的に隣接し
    た３個の前列セル； ｂ）該バッテリハウジング内で該後壁に実質的に隣接し
    た３個の後列セル；及び ｃ）該バッテリハウジング内で該前、後列の間に２個の
    中間列セル、 を構成している請求項１９に記載の再充電可能バッテ
    リ。
23. 【請求項２３】 該片持梁部材が該バッテリハウジング
    の該溝を規定する面部から突出している、請求項１９に
    記載の再充電可能バッテリ。