JP2820741B2 - アンチロック制御装置 - Google Patents

アンチロック制御装置

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JP2820741B2
JP2820741B2 JP1293342A JP29334289A JP2820741B2 JP 2820741 B2 JP2820741 B2 JP 2820741B2 JP 1293342 A JP1293342 A JP 1293342A JP 29334289 A JP29334289 A JP 29334289A JP 2820741 B2 JP2820741 B2 JP 2820741B2
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    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
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    • B60T8/1763Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS responsive to the coefficient of friction between the wheels and the ground surface
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、自動車用のアンチロック制御装置に係り、
特に、路面とタイヤとの間の摩擦係数に対応して常時適
性なブレーキ圧の制御を行うことが可能な技術である。
「従来の技術」 車両制動時に、車輪がロックすることを防止するアン
チロック制御装置としては、特開昭60−35647号公報に
示すものが従来より知られている。
このアンチロック制御装置は、予め設定しておいた基
準車輪速度及び基準車輪加速度と、車速センサにより検
出された車輪速度及びその微分値である車輪加速度とを
比較して、路面とタイヤとの間のμレベル(摩擦係数に
相当)を判定する判定手段と、この判定手段により判定
されたμレベルに基づいて、アンチロック制御時のブレ
ーキ油圧の減圧停止レベルを設定変更する変更手段とを
有するものである。
これにより、前記判定手段によって「H」レベルにあ
る(摩擦係数が大きい)と判定された場合には、減圧停
止レベルを低い「H−μ」に設定してブレーキ圧の減圧
を比較的早い時点で終了させ、また、「L」レベルにあ
る(摩擦係数が小さい)と判定された場合には、減圧停
止レベルを高い「L−μ」に設定してブレーキ圧の減圧
を比較的遅い時点で終了させるようにしている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記のように構成されたアンチロック制御
装置では、車輪速度、車輪加速度と基準車輪速度、基準
車輪加速度とに基づき、あるいは車輪速度と模擬車速
(例えば、一定の減速度(傾き)から車体速を推定した
もの)とから算出されたスリップ率に基づき、μレベル
を判定して、かつブレーキ油圧の減圧停止レベルを、
「H−μ」あるいは「L−μ」に適宜設定するものであ
るが、このような判定・設定方法であると、第6図に実
線で示すように、路面の凹凸により瞬間的な深スリップ
が発生した場合(例えば、ブレーキをかけている最中に
車輪がバウンドする等)に、実際にはH−μであるの
に、スリップ率の回復(低下)に時間が掛かることが原
因して、「L−μ」と判定されてしまうことがある。
また、ブレーキ圧の減圧時に、第7図に実線で示すよ
うに、車輪速度の回復が小さい(加速度が小である)場
合、例えば、砂、水など摩擦を下げるようなものが路面
に一時的に散乱していた場合や、「H−μ」路面で液圧
を最適に制御した場合等に、実際にはH−μであるの
に、「L−μ」と判定されてしまうことがある。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、アンチロック制御時において、ブレーキを減圧状態
から保持状態に変更するための判断基準を、(1)車輪
がスリップを開始し始めてから該スリップが解消される
までの不安定状態時間、(2)車輪のスリップ率が一定
値以上となった深いロックの滞在時間を基に設定するよ
うにしたアンチロック制御装置の提供を目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明では、車輪速度を
検出する車輪速センサと、車輪のブレーキ液圧を増圧、
減圧、保持の三段階に設定するモジュレータと、前記車
輪速センサからの車輪速データに基づき、車輪がスリッ
プ状態にあるか否かを判定し、前記モジュレータに対し
て、車輪がロックを始めたら減圧、車輪のロックが解消
し始めたら保持、充分に車輪の回転が回復したら増圧さ
せるコントローラとを具備するアンチロック装置であっ
て、前記コントローラに、車輪が路面に対してスリップ
し始めてから、該スリップが解消されるまでの不安定状
態時間が、予め設定された不安定状態時間しきい値以上
か否かを判断する第1の判定機能と、車輪のスリップ率
が一定値以上となった深いロックが発生した場合に、該
深いロックが発生した時間が、予め設定された深いロッ
クの滞在しきい値以上か否かを判断する第2の判定機能
と、これら第1及び第2の判定機能における判定結果に
基づいて、不安定状態が前記不安定状態時間しきい値未
満の場合または深いロックが発生した時間が前記滞在し
きい値未満の場合には、減圧が短時間で終了する高摩擦
レベル減圧停止しきい値を設定し、不安定状態が前記不
安定状態時間しきい値以上の場合または深いロックが発
生した時間が前記滞在しきい値以上の場合には、前記高
摩擦レベル減圧停止しきい値に対し、減圧が長時間継続
する低摩擦レベル減圧停止しきい値を設定するしきい値
設定機能とを設けるようにしている。
「作用」 この発明によれば、車輪がスリップを開始し始めてか
ら該スリップが解消されるまでの不安定状態時間、及び
車輪のスリップ率が一定値以上となった深いロックの滞
在時間を基にして、ブレーキを減圧状態から保持状態に
変更するための判断基準である高摩擦レベル減圧停止し
きい値あるいは低摩擦レベル減圧停止しきい値を設定す
るようにしたので、従来のように、凹凸等の一時的な障
害が路面にあった場合であっても、これを一時的なもの
と判断して、誤った減圧停止しきい値が設定されること
を防止できる。
「実施例」 以下、第1図〜第5図を参照して本発明の一実施例と
して示したアンチロック制御装置の構成を説明する。
まず、第1図および第2図によりアンチスキッド制御
装置の全体の構成を説明する。
符号1はマスターシリンダであって、このマスターシ
リンダ1は、ブレーキペダル2の踏込力によってブレー
キ液圧を発生する。このマスターシリンダ1で発生した
液圧は、モジュレータ3を介して左右の前輪のブレーキ
4・5のホィールシリンダ(図示略)へ供給されるとと
もに、液圧制御弁6を介して左右の後輪のブレーキ7・
8のホィールシリンダ(図示略)へ供給されるようにな
っている。前記モジュレータ3は、マスターシリンダ1
から各ホィールシリンダ4・5・7・8へ向かう配管系
にそれぞれ設けられ、コントローラ9から供される制御
信号により、ブレーキ液圧の上昇を規制し、あるいは、
液圧を回復させる機能を果している。なお、モジュレー
タ3の詳細は後述する。
また、前記各車輪には、その周速を検知する車輪速セ
ンサSがそれぞれ設けられており、これらの車輪速セン
サSから得られた車輪速データに基づいて前記コントロ
ーラ9からモジュレータ3に供給される制御信号によ
り、所定のアンチスキッド制御が実行されるようになっ
ている。
次いで、第2図により前記各モジュレータ3の具体的
構成を説明する。
符号10は開閉いずれかの位置に切替られる切替弁であ
って、この切替弁10により、マスターシリンダ1から各
ホィールシリンダ4・5・7・8へ向かう配管系が開閉
されるようになっている。また前記切替弁10には逆止弁
11が設けられて、該切替弁10の「閉」状態時にマスター
シリンダ1へ向かう方向への液体の流れを許容するよう
になっている。
さらに、前記切替弁10と並列となる位置には切替弁12
が接続されており、この切替弁12は、前記コントローラ
9から供給される制御信号により、ホィールシリンダ4
・5・7・8内の液圧をリザーバ13へ放出すべく開閉動
作するようになっている。なお、符号14は、モータ15に
より駆動されるポンプであって、このポンプ14は、前記
コントローラ9から供給される制御信号により、アンチ
スキッド制御に際して低下した配管系の液圧を回復させ
るべく駆動させるようになっている。
そして、上記構成とされることにより、モジュレータ
3は、 (a)切替弁10が「開」で切替弁12が「閉」とされた増
圧モード、 (b)切替弁10が「閉」で切替弁12が「開」とされた減
圧モード、 (c)両切替弁10・12が「閉」とされた保持モードのい
ずれかに設定されて、各ホィールシリンダ4・5・7・
8と、マスターシリンダ1との間の管路中の液体の流れ
を制御するようになっている。
そして前記コントローラ9によって行われるアンチス
キッド制御は、各車輪速センサSから供給される信号に
基づき、車輪速度Rω、あるいは、その微分値であると
ころの車輪加速度R(ただし減速時は負の値となる)
を算出するとともに、例えば一定の減速度値から車体速
を推定した模擬車速Vと、前記車輪速度rωとからスリ
ップ率Sを算出し、この算出結果に基づいて前記モジュ
レータ3を増圧、減圧、保持のいずれかのモードに設定
するようになっている。
すなわち、基本的には、スリップ率Sが所定の減圧停
止しきい値を越えて増大し、あるいは、車輪加速度R
(車輪速度Rω)が所定の減圧停止しきい値を越えて減
少する場合に、ブレーキ液圧を減少させ、また、スリッ
プ率Sが所定の減圧停止しきい値以下で、車輪加速度R
(車輪速度Rω)が増加傾向となる場合に、ブレーキ
液圧を増大させるようにしている。
ここで、第3図の図表、第4図のフローチャートを参
照して、車輪加速度Rが所定の減圧停止しきい値を越
えて減少増加した場合のブレーキ液圧の制御動作につい
て説明する。
なお、以下の説明で入力データとして使用する車輪速
度Rω及び車輪加速度Rは、前述したように、車輪速
センサSから出力された車輪速データを基にして算出さ
れるものである。また、以下のフローチャートに示され
る制御内容は、上述したコントローラ9に記憶されてい
るものである。
〔フェーズ1〕 SP1;ブレーキペダル2が踏み込まれるとスタートし、モ
ジュレータ3に増圧モードを設定して、ブレーキ液圧を
マスタシリンダ1の液圧の増加に従って、または階段状
に増圧する。
SP2;車輪が路面に対してスリップし、車輪加速度R
(車輪減速度)が予め設定しておいた減圧停止しきい値
「a」にまで到達する、つまり車輪加速度Rが−|a|
以下になったか否かを判断し、NOの場合に元のSP1に戻
り、YESの場合に次のSP3に進む。
〔フェーズ2〕 SP3;モジュレータ3に設定されていた増圧モードを、減
圧モードに設定変更して、ブレーキ液圧を減圧させる。
これにより、路面に対する車輪のスリップ状態が解消さ
れて、該車輪の回転が回復に向かうことになる。
SP4;「H−μ」(高摩擦レベル)減圧停止しきい値(=
a)と、「L−μ」(低摩擦レベル)減圧停止しきい値
(=b)とのいずれか一方を選択する。
前者の「H−μ」減圧停止しきい値(=a)は、路面
とタイヤとの間のμレベル(摩擦係数に相当)が、
「H」レベルにある(摩擦係数が大きい)と判定された
ときに選択されるものであり、一方「L−μ」減圧停止
しきい値(=b)は、前記μレベルが、「L」レベルに
ある(摩擦係数が小さい)と判定されたときに選択され
るものである(これら減圧停止しきい値の一方を選択す
るための手順については第5図を参照して後述する。
SP5;車輪の回転が回復して、車輪加速度Rが予め設定
しておいた減圧停止しきい値にまで到達する、つまり車
輪加速度Rが−|a|以上あるいは|b|以上になったか否
かを判断し、NOの場合に元のSP3に戻り、YESの場合に次
のSP6に進む。
〔フェーズ3〕 SP6;車輪の回転が回復して、車輪加速度Rが予め設定
しておいた減圧停止しきい値−|a|あるいは|b|以上にな
ると、モジュレータ3に設定されていた減圧モードを、
保持モードに設定変更して、ブレーキ液圧を保持する。
SP7;モジュレータ3により保持モードが設定されている
と、該車輪加速度Rは次第に安定するようになるが、
このときの車輪加速度Rが、予め設定されたしきい値
である|c|以下になったか否かを判断する。
この判断により、しきい値|c|以上であるNOの場合に
元のSP6に戻って、保持モードをそのまま続行させ、し
きい値|c|以下であるYESの場合に、〔フェーズ1〕のSP
1に戻って、モジュレータ3に設定されていた保持モー
ドを、増圧モードに設定変更して、ブレーキ液圧をステ
ップ状に増圧させる。
次に、前記フェーズ2のSP4において示した、減圧モ
ードから保持モードへの移行するための判定基準である
「H−μ」減圧停止しきい値(=a)と、「L−μ」減
圧停止しきい値(=b)とのいずれか一方を選択するフ
ローチャートを第5図を参照して説明する。
なお、以下の説明において、前記減圧停止しきい値を
選択するための「不安定状態時間」等の判断基準は、前
述したように、車輪速センサSから出力されるデータを
基にして算出されるものである。
なお、ここで判断基準として示した、(1)不安定状
態時間とはフェーズ2及びフェーズ3の時間であり、こ
の時間が一定値(Tuth)以上であるか否かを、減圧停止
しきい値選択の判断基準とする、(2)最大加速度と
は、フェーズ2・3での車輪速度回復時に示されるもの
であって、この最大加速度が一定値(Rmaxth)以上
となったか否かを減圧停止しきい値選択の判断基準とす
る、(3)極端に深いロックの有無とは、従来の技術の
第6図で示したように、車体速度と車輪速度とが乖離す
る度合、つまりスリップ率の大きさにより判断するもの
であって、このスリップ率が一定値(Sth)以上となっ
たか否かを減圧停止しきい値選択の判断基準とする、
(4)深いロックの滞在時間とは、前述したスリップ率
が一定値以上となっている時間を示すものであって、こ
の時間が一定値(T d th)以上あったか否かを減圧停止
しきい値選択の判断基準とする。なお、これら(1)〜
(4)の判断基準については、第5図のフローチャート
により後述する。
次に、第5図を参照して、前記(1)〜(4)の判断
基準を採用した、減圧停止しきい値を選択するためのフ
ローチャートを説明する。
<ステップ1>(第1の判定機能) 不安定状態時間(Tu)が、基準となる不安定状態時間
しきい値(T uth)以下であるか否か、つまり不安定状
態時間(Tu)が短いか否かを判断し、YESの場合にステ
ップ5に進み、NOの場合に次のステップ2に進む。
<ステップ2> 車輪の最大加速度(Rmax)が、基準となる最大加
速度しきい値(Rmaxth)以上であるか否かを判断
し、YESの場合にステップ5に進み、NOの場合に次のス
テップ3に進む。
<ステップ3> スリップ率Sが、基準となるステップ率しきい値(S
th)以上であるか否かを判断し、YESの場合にステップ
6進み、NOの場合にステップ4に進む。なお、このステ
ップ3では、ステップ率Sがしきい値(S th)以上であ
るか否かを判断することにより、車輪が(極端に)深い
ロックに陥ったか否かを検出するようにしている。
<ステップ4>(第2の判定機能) ロック時間(Td)が、基準となる深いロックの滞在時
間しきい値(T dth)以上であるか否かを判断し、YESの
場合にステップ6進み、NOの場合にステップ5に進む。
<ステップ5>(しきい値設定機能) 路面とタイヤとの間のμレベル(摩擦係数に相当)
が、「H」レベルにある(摩擦係数が大きい)として、
減圧モードから保持モードへの移行するための判断基準
に、「H−μ」減圧停止しきい値(=a)を設定する。
<ステップ6>(しきい値設定機能) 前記μレベルが、「L」レベルにある(摩擦係数が小
さい)として、減圧モードから保持モードへの移行する
ための判断基準に、「L−μ」減圧停止しきい値(=
b)を設定する(「L−μ」減圧停止しきい値(=b)
を設定した場合のスレーキ液圧の変化を第3図最下段に
点線で示す)。
なお、第5図に示すフローチャートにおいて、ステッ
プ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4の判断に用
いる計数値または計算値(Tu,Rmax,S th,T d)に、そ
の時点すなわちその時の液圧サイクルの数値を用いても
良いし、または前回若しくはそれ以前の減圧サイクルの
数値を用いても良い。しかし好ましくは、第4図、第5
図に示すフローチャートの処理タイミングが短時間であ
ること、できるだけ現時点の路面状況に合致させて判断
する方が良いことから、前者を採用することが好まし
い。
以上詳細に説明したように、本実施例に示すアンチロ
ック装置によれば、(1)不安定状態時間、(2)最大
加速度、(3)極端に深いロックの有無、(4)深いロ
ックの滞在時間といった各種基準により、路面とタイヤ
(車輪)との間のμレベルを正確に判定し、「H−μ」
減圧停止しきい値(=a)であるか、「L−μ」減圧停
止しきい値(=b)であるかを正確に設定することがで
きて、路面とタイヤとの関係に応じて、常時安定した制
動力を得ることができる。これによって、従来のよう
に、凹凸等の一時的な障害が路面にあった場合であって
も、これを一時的なものと判断して、誤った減圧停止し
きい値が設定されることを防止できる。
なお、本実施例では、各種判断基準の中で(1)〜
(4)に示す判断基準により、「H−μ」減圧停止しき
い値、あるいは「L−μ」減圧停止しきい値のいずれか
一つを選択するようにしたが、これに限定されず、前記
判断基準(1)〜(4)に基づき、前記減圧停止しきい
値をアナログ的に設定(減圧停止しきい値を計算により
求める、あるいは、減圧停止しきい値予め多数記憶させ
ておき、その中の一つを選択させるように)しても良
い。
また、本実施例のフローチャートでは、(1)〜
(4)で示す4つの判断基準により減圧停止しきい値を
選択したが、判断処理の速度が遅くならない程度に更に
他の判断基準を加えても良いことは勿論である。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、車輪
がスリップを開始し始めてから該スリップが解消される
までの不安定状態時間、及び車輪のスリップ率が一定値
以上となった深いロックの滞在時間を基にして、不安定
状態が不安定状態時間しきい値未満の場合または深いロ
ックが発生した時間が滞在しきい値未満の場合には、減
圧が短時間で終了する高摩擦レベル減圧停止しきい値を
設定し、不安定状態が不安定状態時間しきい値以上の場
合または深いロックが発生した時間が滞在しきい値以上
の場合には、前記高摩擦レベル減圧停止しきい値に対
し、減圧が長時間継続する低摩擦レベル減圧停止しきい
値を設定し、これらの減圧停止しきい値を、ブレーキを
減圧状態から保持状態に変更するための判断基準とした
ので、従来のように、凹凸等の一時的な障害が路面にあ
った場合であっても、これを一時的なものと判断して、
誤った減圧停止しきい値が設定されることを防止でき、
これによって、これら路面とタイヤと関係に応じて、常
時安定した制動力を得ることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第1図はブレーキのホイールシリンダに作動油を供
給するためのブレーキ液圧系統を示す配管図、第2図は
第1図のモジュレータの具体的構成を示す配管図、第3
図はバルブ動作に基づく、車輪速度、車輪加速度、ブレ
ーキ液圧の時間変化を示すグラフ、第4図は車輪加速度
Rが所定の減圧停止しきい値を越えて減少、増加した
場合のブレーキ液圧の制御を示すフローチャート、第5
図は減圧停止しきい値を判定するための判定基準を選定
したフローチャート、第6図は車輪が路面に対して深ス
リップした場合の車輪速度と単体速度との関係を示すグ
ラフ、第7図は同じくスリップが発生した場合の車輪速
度と車体速度との関係を示すグラフである。 S……車輪速センサ、3……モジュレータ、9……コン
トローラ(第1の判定機能、第2の判定機能、しきい値
設定機能)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪速度を検出する車輪速センサと、車輪
    のブレーキ液圧を増圧、減圧、保持の三段階に設定する
    モジュレータと、前記車輪速センサからの車輪速データ
    に基づき、車輪がスリップ状態にあるか否かを判定し、
    前記モジュレータに対して、車輪がロックを始めたら減
    圧、車輪のロックが解消し始めたら保持、充分に車輪の
    回転が回復したら増圧させるコントローラとを具備する
    アンチロック装置であって、 前記コントローラには、 車輪が路面に対してスリップし始めてから、該スリップ
    が解消されるまでの不安定状態時間が、予め設定された
    不安定状態時間しきい値以上か否かを判断する第1の判
    定機能と、 車輪のスリップ率が一定値以上となった深いロックが発
    生した場合に、該深いロックが発生した時間が、予め設
    定された深いロックの滞在しきい値以上か否かを判断す
    る第2の判定機能と、 これら第1及び第2の判定機能における判定結果に基づ
    いて、不安定状態が前記不安定状態時間しきい値未満の
    場合または深いロックが発生した時間が前記滞在しきい
    値未満の場合には、減圧が短時間で終了する高摩擦レベ
    ル減圧停止しきい値を設定し、不安定状態が前記不安定
    状態時間しきい値以上の場合または深いロックが発生し
    た時間が前記滞在しきい値以上の場合には、前記高摩擦
    レベル減圧停止しきい値に対し、減圧が長時間継続する
    低摩擦レベル減圧停止しきい値を設定するしきい値設定
    機能とが設けられていることを特徴とするアンチロック
    制御装置。
JP1293342A 1989-11-10 1989-11-10 アンチロック制御装置 Expired - Lifetime JP2820741B2 (ja)

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