JP2005029143A - 車両用制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主制動手段による車両制動中に補助制動手段を付加する場合の車両の制動効果向上の有無を判断し、制動効果が向上する場合にのみ補助制動手段を作動させる。
【解決手段】 ディスクロータ3にキャリパ4内の摩擦材を押し付けることによりタイヤ2に主制動力を発生させているとき、加速度センサ10からの前後加速度が所定値より小さく、且つ、外気温センサ11からの外気温が氷点温度を含む所定の温度範囲であるときに、補助制動ECU8は、凍結路面上に水または水と氷との混合状態にあると推定し補助制動装置の作動により路面μを向上させることができるものと判定して、粒状物散布装置6より砂を路面に散布する。これにより、完全な凍結路面上に砂を散布することにより路面μを低下させることを防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば油圧ブレーキ装置や電動ブレーキ装置あるいは回生ブレーキ装置など、通常のブレーキ装置である主制動手段に、この主制動手段以外の補助制動手段を併用して車輪−路面間の摩擦係数を増加させる車両用制動装置に関する。
従来、スイッチ操作により砂をタイヤに沿って路面に落下させてタイヤ−路面間の摩擦係数を上げる、自動車における砂撒き装置があった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、乾燥路面(ドライ路面)や極低温での凍結路面上に補助制動装置としての砂撒き装置により砂などを散布すると、砂の散布前と比べてタイヤ−路面間の摩擦係数(路面μ)が低下し、逆に車輪がスリップしやすくなるという弊害がある。
実開昭54−172439号公報
上記従来技術では、この補助制動装置の作動により制動効果が向上しない場合、あるいは低下する場合についての対策がなされていなかった。
本発明は上記点に鑑みて、主制動手段による車両制動中に補助制動手段を付加する場合の車両の制動効果向上の有無を判断し、制動効果が向上する場合にのみ補助制動手段を作動させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両(1)における各車輪(2FR、2FL、2RR、2RL)に該車輪の回転を抑制する力を与えることにより制動力を発生させる主制動手段(3FR、3FL、3RR、3RL、4FR、4FL、4RR、4RL)と、車両に搭載され、駆動信号に応じて、車両と路面との間の接触状態を変化させる動作を行う補助制動手段(6FR、6FL、6RR、6RL、8)と、補助制動手段の動作により車輪が路面から受ける反力が増加するか否かを判定する補助制動効果判定手段(8)と、反力が増加すると判定された場合に補助制動手段に対して駆動信号を出力する駆動手段(8)と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、主制動手段とは別に、車両と路面との間の接触状態を変化させる補助制動手段を備える車両において、この補助制動手段の動作により車輪が路面から受ける反力が増加すると判定される場合に補助制動手段を動作させ、反力が増加しないと判定される場合には補助制動手段を動作させないようにすることができる。これにより、車両のスリップ状態の防止および車両のスリップ状態の悪化阻止を図ることができる。なお、ここでいう反力とは、F=μNにおける摩擦力Fに相当するものを示している。
また、補助制動効果判定手段は、車輪が路面から受ける反力の代わりに、車両と路面との間の摩擦係数が増加するか否かを判定してもよい。すなわち、請求項2に記載の発明は、車両(1)における各車輪(2FR、2FL、2RR、2RL)に車輪の回転を抑制する力を与えることにより制動力を発生させる主制動手段(3FR、3FL、3RR、3RL、4FR、4FL、4RR、4RL)と、車両に搭載され、駆動信号に応じて、車両と路面との間の接触状態を変化させる動作を行う補助制動手段(6FR、6FL、6RR、6RL、8)と、補助制動手段の動作により前記車両と路面との間の摩擦係数が増加するか否かを判定する補助制動効果判定手段(8)と、摩擦係数が増加すると判定された場合に前記補助制動手段に対して駆動信号を出力する駆動手段(8)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、主制動手段とは別に、車両と路面との間の接触状態を変化させる補助制動手段を備える車両において、この補助制動手段の動作により車両と路面との間の摩擦係数が増加すると判定される場合に補助制動手段を動作させ、摩擦係数が増加しないと判定される場合には補助制動手段を動作させないようにすることができる。これにより、車両のスリップ状態の防止および車両のスリップ状態の悪化阻止を図ることができる。
なお、車両と路面との間とは、車両が備える車輪(タイヤ)と路面との接触部分や、車両の車輪以外の車体部分と路面との間も含む。
車両は、請求項3に記載のように、アンチロックブレーキ制御装置(7)を備え、補助制動効果判定手段は、アンチロックブレーキ制御装置の作動中に、補助制動手段の動作により摩擦係数が増加するか否かを判定することができる。
補助制動手段は、請求項4に記載のように、車輪と路面との間に粒状物質を撒く粒状物散布装置(6FR、6FL、6RR、6RL)とすることができる。
請求項5に記載の発明は、補助制動効果判定手段は、走行路面上に水が存在するか否かを推定し、推定結果により走行路面上に水が存在すると推定される場合に摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする。
この発明においては、走行路面上に水が存在すると推定される場合には、補助制動手段を作動させることにより車輪と路面との間の摩擦係数が増加するものと判定する。すなわち、一般的に路面上に水が存在する場合は、水が存在しない場合と比べて摩擦係数が低いので、このような場合に補助制動手段を作動させると摩擦係数を増加させることができる。
請求項6に記載の発明は、車両の車体減速度を検出する車体減速度検出手段(10)をさらに備え、補助制動効果判定手段は、車体減速度が予め設定された減速度しきい値よりも小さい場合に摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする。
この発明によれば、車体減速度が減速度しきい値より小さい場合に、車両がスリップ状態にある、すなわち車輪−路面間の摩擦係数が小さいものとみなすことができ、補助制動手段の動作によりこの摩擦係数を増加させ得るものとみなすことができる。
請求項7に記載の発明は、車両は外気温を測定する外気温センサ(11)をさらに備え、補助制動効果判定手段は、外気温が予め設定された氷点温度を含む温度範囲内にある場合に摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする。
この発明によれば、外気温が予め設定された氷点温度を含む温度範囲内にあるときは、路面は凍結および非凍結の遷移状態にあり、この遷移状態では一部または全部の氷が解けて路面上に水が存在する状態になっているものと推定することができる。したがって、凍結および非凍結の遷移状態にある路面上の水の存在によって路面の摩擦係数が低くなっており、かつ、補助制動手段の作動により摩擦係数を増加させ得るものとみなすことができる。
請求項8に記載の発明は、車両は走行路面上の電気抵抗値を測定する電気抵抗測定器(12)をさらに備え、補助制動効果判定手段は、電気抵抗値が予め設定された抵抗しきい値以下である場合に摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする。
この発明によれば、走行路面上の電気抵抗値が予め設定された抵抗しきい値以下であるときには、走行路面上に水が存在しこの水により電気抵抗値が低下したものとみなすことができる。したがって、走行路面上の水の存在により摩擦係数が低くなっており、かつ、補助制動手段の作動により摩擦係数を増加させ得るものとみなすことができる。
請求項9に記載の発明は、車両はウインドシールドを拭うワイパ装置の作動状態を検知するワイパスイッチ(13)をさらに備え、補助制動効果判定手段は、ワイパ装置が作動状態にある場合に摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする。
この発明によれば、ワイパスイッチからの信号がオン状態、すなわちワイパ装置が作動している状態では、走行路面上に水分が存在しているものと推定することができ、したがって、走行路面上の水の存在により摩擦係数が低くなっており、かつ、補助制動手段の作動により摩擦係数を増加させ得るものとみなすことができる。
請求項10に記載の発明は、補助制動手段は、車両における車輪の前方において、走行路面の表面の水を車輪の前方から除去する水除去手段(20)であることを特徴としている。このように、補助制動手段を水除去手段とすることができる。
この場合、水除去手段は、例えば、請求項11に示されるように、車両の下方に取り付けられると共に、その先端位置が走行路面と対向する位置と車両における車体側に収容される位置とに移動するように構成されたアーム手段(21)と、アーム手段を走行路面側と対向する位置と車両における車体側に収容される位置とに移動する駆動手段(22)と、アーム手段の先端位置に支持され、走行路面と対向するワイパ面を有するワイパ手段(23)とを備えて構成される。
このような構成によれば、アーム手段が駆動手段によって走行路面側と対向する位置に移動させられた際に、ワイパ手段が走行路面に接近するか接触し、走行路面に存在する水を除去することが可能となる。これにより、路面の摩擦係数を増加させることができる。
また、請求項12に記載の発明は、ワイパ手段は、走行路面上の水を吸収する水吸収部材を備えて構成されていることを特徴としている。
このように、ワイパ手段を走行路面上の水を吸収する水吸収部材を備えた構成とすれば、その水をワイパ手段によって吸収することが可能となる。これにより、ワイパ手段より、ワイパ機能だけでなく水を吸収することで走行路面に存在する水を除去することが可能となる。
請求項13に記載の発明では、車両には、アーム手段が車体側に収容される位置に移動させられた際に、水吸収部材が吸収した水を水吸収部材から除去する水除去手段(30)が備えられていることを特徴としている。
これにより、ワイパ手段の水を除去しておくことができる。したがって、一旦、水除去手段による路面μ増加が行われたのち、ワイパ手段が車体側に収容され、再度路面μ増加が必要になった場合に、ワイパ手段の水を除去しておくことで、再度の路面μ増加の際にもワイパ手段によって走行路面に存在する水を吸収することが可能となる。したがって、繰り返し路面μ増加が必要になっても、その都度、ワイパ手段に水を吸収させることが可能となる。
請求項14に記載の発明では、ワイパ手段は、車輪の幅と同等以上の幅で構成されていると共に、アーム手段が走行路面と対向する位置とされた場合に、車両の進行方向に対して傾斜した状態となることを特徴としている。
このようにワイパ手段が車両進行方向に対して傾斜した状態となるようにすれば、例えば、ワイパ手段における車両外側の一端が車両内側の一端よりも車両前方に位置するようにすれば、ワイパ手段によって除去された水が車両内側に導かれ、車輪が接触する走行路面における路面μ増加を可能とすることができる。また、ワイパ手段における車両外側の一端が車両内側の一端よりも車両後方に位置するようにすれば、ワイパ手段によって除去された水が車両外側に導かれ、車輪が接触する走行路面における路面μ増加を可能とすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかる車両用制動装置の全体構成を示す概略図である。本第1実施形態は、マイクロコンピュータにより構成されるABS制御装置(以下、ABS−ECUという)7を備え、各車輪の電気機械式ブレーキ装置(以下、EMBという)を作動させる。なお、車両1が備える4つの車輪は、それぞれ同一のEMBを備えており、図1中、添え字FR、FL、RR、RLを付して示している。以下では右前輪(FR)について説明し、他の車輪の説明を省略する。また、以下では、タイヤ−路面間の摩擦係数である路面摩擦係数を路面μと言う。
車輪としてのタイヤ2FRには、タイヤ2FRと一体的に回転するディスクロータ3FRが備えられている。ディスクロータ3FRを挟むようにキャリパ4FRが設置されている。キャリパ4FR内にはホイールシリンダ圧制御用のアクチュエータとして電動モータ(図示せず)が配置されている。この電動モータはABS−ECU7により駆動され、キャリパ4FRに支持された摩擦材(図示せず)をディスクロータ3FRに押し付ける。この摩擦材のディスクロータ3FRへの押し付け力の大きさに応じた摩擦力でディスクロータ3FRの回転力が抑制され、その結果、タイヤ2FRに制動力が発生する。これら、ディスクロータ3FRおよびキャリパ4FRにより主制動手段としての電気機械式ブレーキ装置(EMB)が構成される。
ABS−ECU7には、ディスクロータ3FRの回転速度、すなわち車輪速度を検出する車輪速度センサ5FRおよびブレーキペダル(図示せず)の踏み込みを検知するストップスイッチ(STP−SW)9が接続されている。そして、ABS−ECU7は、これら車輪速度センサ5FRやSTP−SW9からの検知信号に基づき、通常ブレーキ作動時およびアンチロックブレーキ制御時における各車輪の目標制動力を算出し、この目標制動力を発生させるよう各電動モータを駆動する。
さらに、本第1実施形態には、補助制動手段として、粒状物散布装置6FRおよび補助制動ECU8を備えている。この粒状物散布装置6FRは、粒状物質としての砂を貯留するタンクおよびこのタンクの下部に備えられたタンクを開閉するシャッターを有し、タイヤ2FRの車両前方側の位置に配置されている。
補助制動ECU8はマイクロコンピュータにより構成され、車両1の前後加速度DAを検出する加速度センサ10および外気温、特に路面付近の外気温Tを測定する外気温センサ11が接続されている。また補助制動ECU8には、ABS−ECU7より、ABS制動が行われているとき立てられるフラグの状態を表す信号SA、ブレーキペダルの踏み込みの有無を示すストップスイッチ信号STPおよびABS−ECU7がABS制御に必要な量として算出している車体速度VBを表す信号が供給されている。
この補助制動ECU8は、入力されたフラグの状態を表す信号SA、ストップスイッチ信号STPおよび車体速度VBを表す信号に応じて、後述するように補助制動装置が作動した場合に路面μが増加するか否かを判定し、この判定結果に基づき粒状物散布装置6FRのシャッターを開閉する駆動信号を出力する。すなわち、補助制動ECU8は、本発明の補助制動効果判定手段および駆動手段を構成する。
粒状物散布装置6FRのシャッターは補助制動ECU8からの駆動信号により所定時間開放され、タンク内の砂をタイヤ2FRと路面との間に落下するようになっている。
以上のように構成された第1実施形態の車両用制動装置における補助制動制御について、図2に示すフローチャートに基づき説明する。このフローチャートは、補助制動ECU8が実行するプログラムの処理手順を示しており、イグニッションスイッチがオンされるとともに処理が開始され、所定時間τ(例えば、τ=10ms)毎に繰り返し実行される。
まずステップ100で、補助制動ECU8の初期化処理が行われる。この初期化処理により、補助制動ECU8内のメモリクリア、フラグリセット等の初期化が行われた後、ステップ102で、時間τ経過したか判定される。
時間τ経過した後、ステップ104で、車両1が走行中か否かが判定される。この判定は、ABS−ECU7により演算される車体速度VBに基づき行われる。車体速度VBが0の場合、すなわち車両走行中ではない場合は、ステップ122へ移行し、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLに対する駆動信号をOFFとし、粒状物散布装置6FR〜6RLのシャッターを閉状態とする。
ステップ104で、車体速度VBが零でない場合、すなわち車両1が走行中と判定される場合は、次のステップ106でSTP−SW9がONであるか否かがストップスイッチ信号STPにより判定される。ストップスイッチ信号STPがOFFの場合はステップ122へ移行して粒状物散布装置6FR〜6RLに対する駆動信号をOFFとし、ストップスイッチ信号STPがONの場合にはステップ108へ移行する。
ステップ108では、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLがOFF状態、すなわち各シャッターが閉じた状態か否か駆動信号に基づき判定し、粒状物散布装置6FR〜6RLの駆動信号がON状態であるときはステップ102へ戻り、粒状物散布装置6FR〜6RLの駆動信号がOFF状態であるときは次のステップ110へ移行する。すなわち、粒状物散布装置6FR〜6RLが一旦ON状態、すなわち各シャッターが開状態となったら、上記ステップ104およびS106のいずれか一方での判定結果がNOとならない限り、粒状物散布装置6FR〜6RLのON状態(シャッターの開状態)は維持される。
ステップ110では、ABS制御が作動中か否かが判定される。この判定は、ABS−ECU7がABS制御を実行中に立てるABS制御フラグSAの状態により行われる。ABS制御が行われていない場合とは、EMBが作動していない非制動状態または、EMBによる制動状態であっても車輪がグリップ状態であるような走行状態であるので、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLにより路面μを向上させる必要がないためステップ102へ戻る。一方、ABS制御が行われている場合には、ステップ112へ移行する。
ステップ112では、加速度センサ10の検出信号DAに基づき車体減速度DAが予め設定されている減速度しきい値KG(例えばKG=0.15(G)、G:重力加速度)よりも小さいか否かが判定される。判定結果がNO、すなわち車体減速度DAが減速度しきい値KG以上であれば、路面μは比較的大きく、必要な車両減速度が得られており、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLによる路面μを向上させる必要がないものと判定し、ステップ102へ戻る。ステップ112での判定結果がYES、すなわち車体減速度DAが減速度しきい値KGより小さければ、次のステップ114へ移行する。
ステップ114では、外気温センサ11の検出信号に基づき路面付近の外気温Tが氷点温度を含む温度範囲TL<T<TH内にあるか否かを判定する。ここで、氷点温度として、水の氷点温度(通常、摂氏0度)を考慮し、下限値TL=−5℃および上限値TH=5℃と設定することができる。そして、外気温Tがこの温度範囲内にある場合は、路面が氷点温度近傍の温度となって凍結および非凍結の遷移状態にあり、路面上に水が存在しているものとみなすことができる。したがって、ステップ114の判定結果がYES、すなわち路面μが比較的小さく(ステップ112の判定結果)、外気温Tがこの温度範囲内にある場合は、路面上に水が存在しているものと推定する。
このような凍結および非凍結の遷移状態の水が存在している路面上で走行中のタイヤを制動すると、タイヤと路面との間に水膜、および水と氷との混合状態(シャーベット状態)が存在することになってタイヤと路面との接触面積が小さくなり、完全な凍結状態にある路面よりも路面μが大きく低下することになる。さらに、この外気温Tが氷点温度近傍の温度にあるときの路面上の水および水と氷との混合状態に、砂などの粒状物質を撒くと、この粒状物質が路面とタイヤとの間の水膜を破って、路面とタイヤとの接触面積を増加させることができ、その結果路面μを増大させることができる。
なお、外気温Tが氷点温度よりもある程度の高い温度であっても、ABS作動中の車体減速度が低い場合には、まだ路面の氷が完全に融けておらずに残っていると考えられるため、水膜に粒状物質である砂を散布することにより路面とタイヤとの接触面積を増加させることができ、その結果路面μを増大させることができる。
したがって、ステップ114での判定結果がYESである場合には、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLを駆動して路面に粒状物質である砂を散布することにより路面μを増加させることができるものと判定することができ、ステップ120で粒状物散布装置6FR〜6RLをONとするよう駆動信号を出力する。
また、ステップ114での判定結果がNOである場合は、外気温Tが上限値TH以上の比較的高温状態、または、下限値TL以下の極低温状態にある。比較的高温状態では、路面は凍結状態ではなく、水が存在していても路面μは比較的高いので、粒状物質の散布による路面μの増大の効果は大きくないものと判定できる。また、外気温Tが極低温状態にある場合は、水分は完全な凍結状態になっており、このような状態に粒状物質を散布すると、逆に路面とタイヤとの接触面積が少なくなり路面μが低下する。したがって、ステップ114での判定結果がNOであるときには、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLを駆動する必要がない、または粒状物散布装置6FR〜6RLの駆動により逆に路面μが低下するものと判定できるので、粒状物散布装置6FR〜6RLをON状態とせずステップ102へ戻る。
以上のように、本第1実施形態では、車両1が走行中にブレーキペダルが踏み込まれ、ABS作動中である、すなわち路面μが低くためにタイヤロック傾向にあるとき、車体減速度DA<KG、かつ、TL<外気温T<THであれば、補助制動装置の駆動による路面μ増加効果が見込めるものと判定して、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLをON状態となるよう駆動する。これにより、路面の状態に応じて、粒状物散布装置6FR〜6RLの作動により確実に路面μを増加させて車両スリップ状態に陥らないようにすることができるとともに、粒状物散布装置6FR〜6RLの非作動により路面μの低下を招かないようにすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、本第2実施形態の車両用制動装置の全体構成を示す概略図、図4は第2実施形態の車両1を前方から見た図、および図5は第2実施形態における補助制動制御を実行するプログラムの処理を示すフローチャートである。なお、上記第1実施形態と同じ構成、および同じ処理ステップには、同一符号を付して説明を省略する。
本第2実施形態の車両用制動装置は、上記第1実施形態とは、加速度センサ10および外気温センサ11の代わりに電気抵抗測定器12を備える点で異なっている。
電気抵抗測定器12は、図4に示すように、左右前輪2FR、2FLの間の車両1の下面に設けられており、その検出信号は補助制動ECU8に供給される。電気抵抗測定器12は、路面と接触するように設けられた1対の電極12a、12bを備え、この電極12a、12b間の電気抵抗を測定する。この電気抵抗測定器12により測定される電気抵抗値は、路面に導電体としての水が存在する場合には比較的低い値(例えば数MΩ以下)となり、路面に水が存在しないドライ路面や極低温での凍結路面では高い値(例えば、10MΩ以上)となる。したがって、車両1が走行中に電気抵抗測定器12により測定した走行路面上の電気抵抗値の大きさにより、走行路面に水(水膜)が存在するか否かが推定できる。
この第2実施形態における補助制動ECU8の実行プログラムは、上記第1実施形態に対し、図2のステップ112および114の処理を図5のステップ116の処理に変更したものであり、他のステップについてはすべて同じである。
すなわち、車両1が走行中にブレーキペダルが踏み込まれ、ABS作動中である、すなわち路面μが低いためにタイヤロック傾向にあるとき、ステップ116において、電気抵抗測定器12による路面表面の電気抵抗値Rが予め設定された抵抗しきい値KR(例えば、KR=10MΩ)より小さいか否かを判定し、判定結果がYES、すなわち電気抵抗値R<KRのときにはステップ120へ移行し、判定結果がNOの場合にはステップ122へ移行する。
本第2実施形態では路面表面の電気抵抗値Rが抵抗しきい値KRより小さいときには、路面表面に水または水膜が存在するものと推定し、この路面に粒状物質としての砂を散布することにより路面とタイヤとの接触面積が増加し、その結果路面μが増加する効果が得られるものと判定する。そして、この粒状物質の散布により路面μが増加すると判定された場合に、実際に補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLを作動させて粒状物質を散布することができる。
路面に氷が存在しないような比較的高い外気温においても、路面に水膜が存在する場合にはこの水膜により路面とタイヤとの接触面積が小さくなり路面μが低下する。本第2実施形態ではこのような水膜がある路面において、粒状物散布装置6FR〜6RLの作動による砂の散布により確実に路面μを増加させて車両スリップ状態に陥らないようにすることができるとともに、水膜のない路面では粒状物散布装置6FR〜6RLを非作動とすることにより路面μの低下を招かないようにすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図6は、本第3実施形態の車両用制動装置の全体構成を示す概略図、および図7は第3実施形態における補助制動制御を実行するプログラムの処理を示すフローチャートである。なお、上記第1および第2実施形態と同じ構成、および同じ処理ステップには、同一符号を付して説明を省略する。
本第3実施形態の車両用制動装置は、上記第1実施形態とは、加速度センサ10および外気温センサ11の代わりにワイパスイッチ(ワイパSW)13を備える点で異なっている。ワイパSW13は、フロントウインドシールドの水滴をふき取るワイパ装置を自動操作または手動操作により作動させるためにONになると、このON状態に対応したワイパ作動信号WPを補助制動EUC8へ供給する。すなわち、ワイパ作動信号WPがON状態を示すときは、降雨時であって路面に水または水膜が存在しているものと推定することができる。
この第3実施形態における補助制動ECU8の実行プログラムは、上記第1実施形態に対し、図2のステップ112および114の処理を図7のステップ118の処理に変更したものであり、他のステップはすべて同じである。
すなわち、車両1が走行中にブレーキペダルが踏み込まれ、ABS作動中である、すなわち路面μが低いためにタイヤロック傾向にあるとき、ステップ118において、ワイパSW13からのワイパ作動信号WPがON状態であるときにはステップ120へ移行し、ワイパ作動信号WPがOFF状態の場合にはステップ122へ移行する。
本第3実施形態ではワイパ装置が作動している場合には、降雨時であって、路面表面に水または水膜が存在するものと推定し、この路面に粒状物質としての砂を散布することにより路面μが増加する効果が得られるものと判定する。そして、この粒状物質の散布により路面μが増加すると判定された場合に、実際に補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLを作動させて粒状物質を散布することができる。
このように、路面の状態に応じて、粒状物散布装置6FR〜6RLの作動により確実に路面μを増加させて車両スリップ状態に陥らないようにすることができるとともに、粒状物散布装置6FR〜6RLの非作動により路面μの低下を招かないようにすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図8、図9は、本第4実施形態の車両用制動装置における補助制動手段に相当する水除去装置20を示した模式図である。図8は、水除去装置20を取り付けた車両の側面図、図9は、水除去装置20による水の除去時の様子を示したものである。
水除去装置20は、車両における車輪の前方において、走行路面の表面の水を車輪の前方から除去するものである。この水除去装置20は、図8、図9に示されるように、アーム部21とモータ22およびワイパ部23によって構成されている。
アーム部21は、アーム手段に相当するもので、車両の下方に取り付けられ、その先端位置が走行路面と対向する位置と車両における車体側に収容される位置とに移動するように構成されている。具体的には、アーム部21の一端が車体側に回動可能に支持されており、この車体側に支持された一端を軸として他端が走行路面側に移動できるようになっている。
モータ21は、アーム部21を駆動する駆動手段となるものであり、アーム部21における車体側に支持された一端を中心としてアーム部21を回動させられるようになっている。このモータ21は、上記各実施形態で説明した補助制動ECU8によって駆動されるようになっている。
ワイパ部23は、アーム部21における他端に支持されるもので、アーム部21の先端に取り付けられたばね部23aとばね部23aの両端によって支持される弾性体23bとによって構成されている。このワイパ部23における弾性体23bは、走行路面と対向するワイパ面を有し、車輪の幅と同等以上の幅で構成されている。このため、ワイパ部23における弾性体23bが走行路面に接近するか接触することで走行路面に存在する水を除去できるようになっている。
このような構成の水除去装置20では、例えば、第1実施形態で示したように、補助制動ECU8によって走行路面に水が存在するということが検出された場合に、モータ22が駆動されることでアーム部21が回動され、ワイパ部23が走行路面側に移動させられる。これにより、ワイパ部23が走行路面に存在する水を除去し、走行路面における路面μを増加させることができる。
このように、本実施形態で示した水除去装置20を用いても、路面μ増加効果を得ることが可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図10、図11は、本第5実施形態の車両用制動装置における補助制動手段に相当する水除去装置20を示した模式図である。図10は、水除去装置20を取り付けた車両の側面図、図11は、水除去装置20による水の除去時の様子を示したものである。
図10、図11に示されるように、本実施形態における水除去装置20は、第4実施形態に対して、ワイパ部23の構成を変更したものである。この図に示されるように、本実施形態のワイパ部23は、例えばスポンジなどのような水吸収部材で構成されている。このため、アーム部21がモータ22によって回動され、ワイパ部23が走行路面側に移動すると、走行路面に存在する水がワイパ部23に吸収されるようになっている。
このような構成の水除去装置20によれば、ワイパ部23のワイパ面による水除去だけでなく、ワイパ部23による水吸収による水除去も可能となる。これにより、ワイパ部23が走行路面に存在する水をより効果的に除去し、走行路面における路面μを増加させることができる。
さらに、本実施形態では、水除去装置20が備えられる車体側に、ワイパ部23によって吸収された水をワイパ部23から除去する水除去手段としての突起部30が備えられている。この突起部30は、ワイパ部23が車体側に収容される際に、ワイパ部23が接触することで、ワイパ部23に吸収された水を搾り出すことができる。
これにより、一旦、水除去装置20による路面μ増加が行われたのち、ワイパ部23が車体側に収容され、再度路面μ増加が必要になった場合に、ワイパ部23の水を除去しておくことで、再度の路面μ増加の際にもワイパ部23によって走行路面に存在する水を吸収することが可能となる。したがって、繰り返し路面μ増加が必要になっても、その都度、ワイパ部23に水を吸収させることが可能となる。
なお、ワイパ部23から水を除去する際に、その水が再び走行路面上に落下することになる。このため、その落下点が路面μ増加が必要とされるエリアを越えた地点となるようにするのが好ましい。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、補助制動装置としての粒状物散布装置6FR〜6RLの作動により路面μが増加するか否かを、それぞれの判定条件に基づき判定し、路面μが増加すると判定される場合に補助制動装置を作動させるようにしている。この路面μが増加することは車輪が路面から受ける反力が増加することに相当するので、換言すれば、補助制動装置の作動により車輪が路面から受ける反力が増加するか否かを判定して、この反力が増加すると判定された場合に補助制動装置を作動させるものと言うことができる。
上記各実施形態では、補助制動装置として砂などの粒状物質を路面に散布する粒状物散布装置6FR〜6RLを用いる例を示したが、これに限らない。例えば、補助制動装置として凍結路面上に温水または熱水を散布する装置を用いて、凍結路面を部分的に融かして凹凸を形成することにより路面μを増加させるようにしてもよい。
あるいは、補助制動装置として、車体の下面部に摩擦板を収納し、作動時、この摩擦板を路面と接触するように可動することにより、車体と路面との間の摩擦係数を増加させるようにした装置なども適用することができる。
また、補助制動効果の有無を判定するにあたり、第1実施形態では加速度センサ10および外気温センサ11を用い、第2実施形態では電気抵抗測定器12を用い、あるいは第3実施形態ではワイパSW13を用いる例を示したが、これに限らず、これらを組み合わせて用いて、補助制動効果の判定の確実性をさらに向上するようにしてもよい。
上記第4、第5実施形態では、図9、図11に示されるように、水除去装置20におけるワイパ部23が車幅方向に平行に延設されたものを例に挙げて説明したが、アーム部21が走行路面と対向する位置とされた場合に、車両の進行方向に対して傾斜した状態となるようにしても良い。
例えば、図12(a)に示されるように、ワイパ部23における車両外側の一端が車両内側の一端よりも車両前方に位置するようにすれば、ワイパ部23によって除去された水が車両内側に導かれ、車輪が接触する走行路面における路面μ増加を可能とすることができる。このようにすれば、除去された水が歩行者側に移動することを避けることが可能となる。
また、図12(b)に示されるように、ワイパ部23における車両外側の一端が車両内側の一端よりも車両後方に位置するようにすれば、ワイパ部23によって除去された水が車両外側に導かれ、車輪が接触する走行路面における路面μ増加を可能とすることができる。このようにすれば、除去された水が後輪側に移動することを避けることが可能となる。
なお、ここでは、ワイパ部23の角度が一定のものを例に挙げているが、ワイパ部23の角度が車輪の状態に応じて可変となる構成であっても良い。例えば、舵角センサなどの検出信号から車輪の角度を検出し、その角度に応じて車輪の前方にワイパ部23が配置されるような構成とすることも可能である。
本発明の第1実施形態の車両用制動装置の全体構成を示す概略図である。 第1実施形態における補助制動制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の車両用制動装置の全体構成を示す概略図である。 第2実施形態の車両を前方から見た図である。 第2実施形態における補助制動制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の車両用制動装置の全体構成を示す概略図である。 第3実施形態における補助制動制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態における車両用制御装置を示すものであって、水除去装置を取り付けた車両の側面図である。 第4実施形態における水除去装置による水の除去時の様子を示した正面図である。 本発明の第5実施形態における車両用制御装置を示すものであって、水除去装置を取り付けた車両の側面図である。 第5実施形態における水除去装置による水の除去時の様子を示した正面図である。 他の実施形態で示す水除去装置におけるワイパ部を車両の進行方向に対して傾斜させた場合の水の移動を示した模式図である。
符号の説明
1…車両、2(2FR、2FL、2RR、2RL)…タイヤ、
3(3FR、3FL、3RR、3RL)…ディスクロータ、
4(4FR、4FL、4RR、4RL)…キャリパ、
5(5FR、5FL、5RR、5RL)…車輪速度センサ、
6(6FR、6FL、6RR、6RL)…粒状物散布装置(補助制動手段)、
7…ABS−ECU、8…補助制動ECU、9…ストップスイッチ、
10…加速度センサ、11…外気温センサ、12…電気抵抗測定器、
13…ワイパスイッチ、20…水除去装置(補助制動手段、水除去手段)、
21…アーム部、22…モータ、23…ワイパ部、30…突起部(水除去手段)。

Claims (14)

  1. 車両(1)における各車輪(2FR、2FL、2RR、2RL)に該車輪の回転を抑制する力を与えることにより制動力を発生させる主制動手段(3FR、3FL、3RR、3RL、4FR、4FL、4RR、4RL)と、
    前記車両に搭載され、駆動信号に応じて、前記車両と路面との間の接触状態を変化させる動作を行う補助制動手段(6FR、6FL、6RR、6RL、8)と、
    前記補助制動手段の動作により前記車輪が路面から受ける反力が増加するか否かを判定する補助制動効果判定手段(8)と、
    前記反力が増加すると判定された場合に前記補助制動手段に対して前記駆動信号を出力する駆動手段(8)と、
    を備えることを特徴とする車両用制動装置。
  2. 車両(1)における各車輪(2FR、2FL、2RR、2RL)に該車輪の回転を抑制する力を与えることにより制動力を発生させる主制動手段(3FR、3FL、3RR、3RL、4FR、4FL、4RR、4RL)と、
    前記車両に搭載され、駆動信号に応じて、前記車両と路面との間の接触状態を変化させる動作を行う補助制動手段(6FR、6FL、6RR、6RL、8)と、
    前記補助制動手段の動作により前記車両と路面との間の摩擦係数が増加するか否かを判定する補助制動効果判定手段(8)と、
    前記摩擦係数が増加すると判定された場合に前記補助制動手段に対して前記駆動信号を出力する駆動手段(8)と、
    を備えることを特徴とする車両用制動装置。
  3. 前記車両はアンチロックブレーキ制御装置(7)を備え、
    前記補助制動効果判定手段は、前記アンチロックブレーキ制御装置の作動中に、前記補助制動手段の動作により前記摩擦係数が増加するか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の車両用制動装置。
  4. 前記補助制動手段は、前記車輪と路面との間に粒状物質を撒く粒状物散布装置(6FR、6FL、6RR、6RL)であることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用制動装置。
  5. 前記補助制動効果判定手段は、走行路面上に水が存在するか否かを推定し、該推定結果により前記走行路面上に水が存在すると推定される場合に前記摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用制動装置。
  6. 前記車両の車体減速度を検出する車体減速度検出手段(10)をさらに備え、
    前記補助制動効果判定手段は、前記車体減速度が予め設定された減速度しきい値よりも小さい場合に前記摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1つに記載の車両用制動装置。
  7. 前記車両は外気温を測定する外気温センサ(11)をさらに備え、
    前記補助制動効果判定手段は、前記外気温が予め設定された氷点温度を含む温度範囲内にある場合に前記摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の車両用制動装置。
  8. 前記車両は走行路面上の電気抵抗値を測定する電気抵抗測定器(12)をさらに備え、
    前記補助制動効果判定手段は、前記電気抵抗値が予め設定された抵抗しきい値以下である場合に前記摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1つに記載の車両用制動装置。
  9. 前記車両はウインドシールドを拭うワイパ装置の作動状態を検知するワイパスイッチ(13)をさらに備え、
    前記補助制動効果判定手段は、前記ワイパ装置が作動状態にある場合に前記摩擦係数が増加すると判定することを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1つに記載の車両用制動装置。
  10. 前記補助制動手段は、前記車両における車輪の前方において、前記走行路面の表面の水を前記車輪の前方から除去する水除去手段(20)であることを特徴とする請求項5に記載の車両用制動装置。
  11. 前記水除去手段は、
    前記車両の下方に取り付けられると共に、その先端位置が前記走行路面と対向する位置と前記車両における車体側に収容される位置とに移動するように構成されたアーム手段(21)と、
    前記アーム手段を前記走行路面側と対向する位置と前記車両における車体側に収容される位置とに移動する駆動手段(22)と、
    前記アーム手段の先端位置に支持され、前記走行路面と対向するワイパ面を有するワイパ手段(23)とを備えて構成されていることを特徴とする請求項10に記載の車両用制動装置。
  12. 前記ワイパ手段は、前記走行路面上の水を吸収する水吸収部材を備えて構成されていることを特徴とする請求項11に記載の車両用制動装置。
  13. 前記車両には、前記アーム手段が前記車体側に収容される位置に移動させられた際に、前記水吸収部材が吸収した水を前記水吸収部材から除去する水除去手段(30)が備えられていることを特徴とする請求項12に記載の車両用制動装置。
  14. 前記ワイパ手段は、前記車輪の幅と同等以上の幅で構成されていると共に、前記アーム手段が前記走行路面と対向する位置とされた場合に、前記車両の進行方向に対して傾斜した状態となることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1つに記載の車両用制動装置。
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