JPH0761340A - Abs装置に於ける制御点検出法 - Google Patents

Abs装置に於ける制御点検出法

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JPH0761340A
JPH0761340A JP5247632A JP24763293A JPH0761340A JP H0761340 A JPH0761340 A JP H0761340A JP 5247632 A JP5247632 A JP 5247632A JP 24763293 A JP24763293 A JP 24763293A JP H0761340 A JPH0761340 A JP H0761340A
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control
brake
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ratio
pressure reduction
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JP5247632A
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Osao Miyazaki
長生 宮崎
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NDK Inc
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Nihon Denshi Kogyo KK
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    • B60T2220/00Monitoring, detecting driver behaviour; Signalling thereof; Counteracting thereof
    • B60T2220/04Pedal travel sensor, stroke sensor; Sensing brake request

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両の急制動時に車輪のロックを防止するアン
チロックブレーキ装置(ABS)において、ブレーキト
ルク等のクロストークが混入する路面摩擦力検出センサ
ーや路面摩擦係数検出センサーを用いて、誤判断のない
ABSの制御点のタイミングを検出することを目的とす
る。 【構成】路面摩擦力検出手段1の検出値とブレーキトル
ク検出手段2の検出値とを演算手段3に送り、該演算手
段3で比率F/T値を遂次演算し、その結果を判断手段
4に伝達し、該判断手段4でF/Tの比率の変化を監視
して、この比率が急速に小さくなった時点即ち変化が大
きくなった時点を制御のタイミング時点と判断して検出
し、その検出信号をABS制御装置5に送出して、AB
Sを動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の急制動時に車輪
のロック(固着)を防止するアンチロックブレーキ装置
(ABS)において、ブレーキトルク等のクロストーク
が混入する路面摩擦力検出センサーや路面摩擦係数検出
セシサーを用いて、誤判断のないABS制御判断を行う
制御点検出法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両、例えば自動車のアンチロッ
クブレーキ装置(ABS)では、車体速度と車輪速度を
もとに、スリップ比が、ある一定の範囲に入るよう、制
動を自動制御する方式が、一般的である(例えば、特公
昭59−30585号公報、特開昭60−61354号
公報)。路面摩擦係数と、スリップ比の間の関係は、路
面の状況によって、変わり得るものであり、このため上
記の方式では、路面の状況によっては、制動力が最大と
はならないこともあり、その場合には、最少の制動距離
が得られない。また、車体速度は、車輪速度からの推定
値であるため、スリップ比の制御における、精度上の問
題がある。車体速度を正確に把握するためには、対地速
度センサー(例えば、特開昭63−64861号広
報)、車体減速度センサー(例えば、特開昭63−17
0157号広報)などの、複雑な装置を必要とする。特
開昭63−25169号広報に記載される装置では、車
輪に作用する、路面摩擦力のトルク(タイヤトルク)
を、車輪角加速度と、ブレーキ液圧とから演算により算
出して、ブレーキ液圧上昇中のタイヤトルクの加工の始
まりを、車輪のロック直前状態の判別材料の一つとして
採用している。しかしながら、この装置ではタイヤトル
クを、車輪角加速度とブレーキ液圧とから、演算によっ
て間接的に求めており、車輪の慣性能率、ブレーキの制
動効率等の不確定な定数の存在のため、計算値に精度上
の問題がある。また、車輪のタイヤの空気圧や、車体の
路面からの距離が変動するために、路面摩擦力とタイヤ
トルクとに関して、必ずしも一定比が保たれないという
問題もある。
【0003】本出願人は上記したような従来の装置が有
する欠点を除去するため、先に特願平1−197809
号(特開平3−220056号)として、車軸近傍に歪
みゲージを設け、車軸近傍のせん断歪を直接的に測定す
る手段を有する路面摩擦力検出装置と、垂直荷重検出装
置とを備え、これら両装置の検出信号を演算処理する手
段とを有する路面摩擦係数検出装置からの出力信号に応
答して、ブレーキ液圧の上昇にともなって路面摩擦係数
が増大する間はブレーキ液圧を上昇させ、ブレーキ液圧
の上昇にもかかわらず路面摩擦係数が減少するときにブ
レーキ液圧を減少させ、ブレーキ液圧の減少にともなっ
て路面摩擦係数が減少すれば再度ブレーキ液圧を上昇さ
せ、以上の動作を反復する手段とからなることを特徴と
する車両のアンチロックブレーキ装置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置を用いて車両
のアンチロックブレーキの制御を行なった場合、往々に
してセンサー信号に含まれるブレーキトルク等のクロス
トークにより、的確な制御開始ポイントを誤認すること
があることが判明した。そこで本発明は、クロストーク
等の混入したセンサーを用いても正常にABS制御が行
なえる制御点を検出する方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ブレーキトルクΤ等のクロストーク分が混入した路
面摩擦力Fまたは路面摩擦係数μとブレーキトルクTに
比例した出力が得られるセンサーを備えたABS装置に
於て、ブレーキ制動開始の立ち上がりより、Fまたはμ
とTの検出信号の比率を台わせまたは同値に調整する調
整手段とその比率または調整係数の変化により制御点を
判断する判断手段とを備え、FまたはμとTの検出信号
の比率または調整係数の変化の大きさにより制御点のタ
イミングを検出する構成となっている。請求項2に記戴
の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
とTの比率または調整係数がほとんど変化しなくなった
時点を制御タイミングと判断する構成となっている。請
求項3に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の減圧制御中に、前回のブレーキ減圧制御終了時の値と
ほとんど同じになった時点をブレーキ減圧制御終了と判
断し、その時点をABS装置の最適制御タイミングと判
断する構成となっている。請求項4に記載の本発明は、
請求項1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率ま
たは調整係数が、ブレーキの減圧制御中に、初回のブレ
ーキ減圧制御時の値以上になった時点をブレーキ減圧制
御終了と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイ
ミングと判断する構成となっている。請求項5に記載の
本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμと
Tの比率または調整係数が、ブレーキの減圧制御中に、
大きくなり始める時点をブレーキ減圧制御終了と判断
し、その時点をABS装置の最適制御タイミシグと判断
する構成となっている。請求項6に記載の本発明は、請
求項1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率また
は調整係数が、ブレーキの減圧制御中以外に、初回のブ
レーキ減圧制御時の値以上になった時点をブレーキ減圧
制御開始と判断し、その時点をABS装置の最適制御タ
イミングと判断する構成となっている。請求項7に記載
の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
とTの比率または調整係数が、ブレーキの圧力保持制御
中に、初回のブレーキ減圧制御時の値より大きくなった
時点をブレーキ加圧制御開始と判断し、その時点をAB
S装置の最適制御タイミングと判断する構成となってい
る。請求項8に記載の本発明は、請求項1の判断手段に
於いて、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレ
ーキの圧力保持制御中に、初回のブレーキ減圧制御時の
値より小さく且つその値がさらに小さくなった時点をブ
レーキ加圧制御開始と判断し、その時点をABS装置の
最適制御タイミングと判断する構成となっている。請求
項9に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、
FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキの圧
力保持制御中に、初回のブレーキ減圧制御時の値より小
さく且つ安定した時点をブレーキの圧力の保持継続また
は緩加圧の制御開始と判断し、その時点をABS装置の
最適制御タイミングと判断する構成となっている。
【0006】
【作用】請求項1に記載の本発明では、制御点のタイミ
ングを検出するのに、ブレーキ制動開始の立ち上がりよ
り、FまたはμとTの検出信号の比率を合わせまたは同
値に調整していき、その比率または調整係数の変化の大
きさにより制御点を算出判断することでクロストーク等
の影響を受けない制御点を得ることが出来る。請求項2
に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fま
たはμとTの比率または調整係数がほとんど変化しなく
なった時点を制御タイミングと判断することでクロスト
ーク等の影響を受けない制御点を得ることが出来る。請
求項3に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の減圧制御中に、前回のブレーキ減圧制御終了時の値と
ほとんど同じになった時点をブレーキ減圧制御終了と判
断し、その時点をABS装置の最適制御タイミングと判
断することでクロストーク等の影響を受けない制御点を
得ることが出来る。請求項4に記載の本発明は、請求項
1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調
整係数が、ブレーキの減圧制御中に、初回のブレーキ減
圧制御時の値以上になった時点をブレーキ減圧制御終了
と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミング
と判断することでクロストーク等の影響を受けない制御
点を得ることが出来る。請求項5に記載の本発明は、請
求項1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率また
は調整係数が、ブレーキの減圧制御中に、大きくなり始
める時点をブレーキ減圧制御終了と判断し、その時点を
ABS装置の最適制御タイミングと判断することでクロ
ストーク等の影響を受けない制御点を得ることが出来
る。請求項6に記載の本発明は、請求項1の判断手段に
於いて、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレ
ーキの減圧制御中以外に、初回のブレーキ減圧制御時の
値以上になった時点をブレーキ減圧制御開始と判断し、
その時点をABS装置の最適制御タイミングと判断する
ことでクロストーク等の影響を受けない制御点を得るこ
とが出来る。請求項7に記載の本発明は、請求項1の判
断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調整係数
が、ブレーキの圧力保持制御中に、初回のブレーキ減圧
制御時の値より大きくなった時点をブレーキ加圧制御開
始と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミン
グと判断することでクロストーク等の影響を受けない制
御点を得ることが出来る。請求項8に記載の本発明は、
請求項1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率ま
たは調整係数が、ブレーキの圧力保持制御中に、初回の
ブレーキ減圧制御時の値より小さく且つその値がさらに
小さくなった時点をブレーキ加圧制御開始と判断し、そ
の時点をABS装置の最適制御タイミングと判断するこ
とでクロストーク等の影響を受けない制御点を得ること
が出来る。請求項9に記載の本発明は、請求項1の判断
手段に於いて、FまたはμとTの比率または調整係数
が、ブレーキの圧力保持制御中に、初回のブレーキ減圧
制御時の値より小さく且つ安定した時点をブレーキの圧
力の保持継続または緩加圧の制御開始と判断し、その時
点をABS装置の最適制御タイミングと判断することで
クロストーク等の影響を受けない制御点を得ることが出
来る。
【0007】
【実施例】ここに示すのは好ましい実施形態の一例であ
って、特許請求の範囲はここに示す実施例に限定される
ものではない。以下図示の実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は機能系統図であり、図2は車両が急ブレ
ーキをかけ車輪がロックにいたるときの応力せんさー出
力値の代表的なグラフである。 図2からわかるよう
に、車両が急ブレーキをかけたとき、路面に十分な摩擦
力が残っている間(ブレーキオンからしばらくの間)は
曲線P(ブレーキ油圧P)の上昇に伴い、曲線F(路面
摩擦力F)と曲線T(ブレーキトルクT)は共に曲線P
に比例して同じ上昇速度で出力値が増加する。この期間
の曲線Fと曲線Tの出力値に於ける比例値(F/T)は
一定値になることが知られている。ところが、路面から
得られる摩擦力(タイヤと路面状況によって決められ
る)が限界に近づくと、曲線Tのブレーキトルクは曲線
Pのブレーキ油圧に従来通り比例して上昇を続けるが、
曲線Fの路面摩擦力の上昇速度は減少して、一定圧力
(路面から得られる摩擦力の限界値に対応したブレーキ
力)以上のブレーキ油圧に至れば急速に減少することが
知られている。このため、この期間では、曲線Fと曲線
Tの出力値に於ける比例値(F/T)は急速に小さくな
る。
【0008】また、ブレーキトルクTの値が路面摩擦力
Fに比べて非常に大きな事もあり、図1の路面摩擦力検
出手段1で、純粋な路面摩擦力Fを検出することは非常
に困難である。よって、通常は、路面摩擦力検出手段1
では相当数のブレーキトルクTがクロストークとして混
入検出されることになる。ところが、制御の判断に路面
摩擦力Fの検出値をそのまま使わず、比例値(F/T)
を使用すると、
【数1】 となる。ここで、tは路面摩擦力Fに混入したクロスト
ーク分である。また、tはブレーキトルクTに比例した
値であるため、t/Tの値は定数となる。このため、F
/Tを用いその変化の大きさを検出して制御点の判断を
行う場合は、ブレーキトルクによるクロストーク分を排
除した制御が可能となる。
【0009】そこで図1に示すように、ブレーキング直
後から路面摩擦力検出手段1の検出値とブレーキトルク
検出手段2による検出値を演算手段3に送り、演算手段
3では、比率F/T値を遂次演算して、その結果を判断
手段4に送る。判断手段4では、ブレーキング直後から
F/Tの比率を監視して、この比率が急速に小さくなっ
た(変化が大きくなった)時点で車輪がロックに向かっ
ていると判断し、この時点をABS制御の初回減圧タイ
ミング時点として検出し、その検出信号でABS制御装
置5にブレーキ油圧の減少指示を出すことで車輪のロッ
クを回避するABS動作が可能となる。
【0010】ここで、ブレーキ油圧Pを増加(加圧)さ
せれば、ブレーキ系の伝達遅れを介してブレーキトルク
Tが増加して、さらに伝達遅れを介して路面摩擦力Fが
増加する。また一般的に、図2の曲線Fのピークから左
側は安定領域、右側は不安定領域と呼ばれていて、安定
領域でバランスが取れていると、多少の小石跳ねなどで
タイヤと路面間の路面摩擦力F値が変化しても、すぐに
元の位置に復元する力が働くが、不安定領域で上記のよ
うな路面摩擦力F値の変化がおきると、図2の車輪ロッ
ク方向(曲線Fのピークの右側)や安定領域でバランス
が取れる位置に急速に移行してしまう。
【0011】よって、請求項2で、F/Tの比率が一定
値(F/Tの一次徴分が0)であることは、図2のグラ
フの特定位置で安定していることであり、ブレーキ油圧
PとブレーキトルクTと路面摩擦力Fが安定領域(曲線
Fのピークの左側)でバランスが取れていることであ
る。F/Tの比率が一定値(F/Tの一次微分が0)で
あることは、たとえば、ブレーキ油圧Pを増加しすぎて
不安定領域に移ってしまった時のブレーキ油圧減圧制御
で、安定領域に戻ってきて、現状のブレーキ油圧Pに比
例した路面摩擦力Fを得ていて、前回の制御が終了し次
の制御に移行しても良い確認判断として成立する。
【0012】ブレーキ油圧Pの減圧中は、不安定領域の
方向に行きすぎてF/T値が大きくなっている時であ
り、ブレーキ油圧Pの減圧中止判断は、前回または初回
のうまくいった制御を参照して行うことはよい方法であ
る。ここで、前回の制御を参照する場合、減圧中止点を
判断するのに、ブレーキ油圧Pや車輪ロック前はPに比
例するブレーキトルクTを使用すると、前回制御時点と
今回の制御中に路面変化があった場合(たとえば、乾燥
アスファルトから水で濡れたアスファルトへ)に最適制
御油圧Pが変化し誤制御となる場合がある。しかし、F
/T値を用いて判断すると、路面が変化してもF/Tの
比率値はほとんど変化しないため、この値を用いて請求
項3に記戴の前回値と比較。または、請求項4に記載の
初回制御値との比較を用いて判断すれば、誤判断が少な
くより安全な制御判断が行え、非常に有効な手段とな
る。
【0013】また、ブレーキ油圧Pの減圧中止判断は、
制御系の遅れが制御が要求するレスポンスより大きい場
合、完全にF/T値が目標まで小さくなる前に制御しな
ければ、無駄な減圧を行い制動距離を損失する。このと
きも、上記と同じく、路面摩擦力F値を直接使用し、制
御中の路面変化で誤制御とならないために、請求項5に
記載のようにF/T値を用いて値が目標方向に動き始め
る点(小さくなり始める点)で判断をする事で、より安
全な制御が行える。
【0014】次に、ブレーキ油圧Pが保持若しくは加圧
制御中にF/T値が大きくなった場合、車輪ロック方向
(図2のグラフで右方向)へ向かっているのて、ブレー
キ油圧Pの減圧制御に移行する。これも、請求項6に記
載のようにF/T値を使用しているため路面の変化にほ
とんど影響を受けず誤判断を効果的に排除できる。
【0015】ブレーキ油圧保持制御中に於いては、F/
Tが初回または前回のブレーキ減圧制御時の値より、大
きく且つ安定していれば前回制御判断値が小さすぎたた
め、緩加圧制御を行い(請求項7)、F/T値が小さく
なっていけば、不安定方向へ(図2の右方)へ向かって
いると判断し、減圧制御を行い(請求項8)、F/T値
が小さく且つ安定していれば、路面から得られる摩擦力
Fが増大しているので緩加圧制御を行う。(請求項9)
【0016】以上の実施例では全てF/Tを使用した
が、μ/Tを使用してもほとんど同じ効果が得られる。
ただし、μ=F/Tであるためμには車両の荷重移動分
が含まれている。
【0017】
【効果】本発明によれば、制御点のタイミングを検出す
るのに、ブレーキ制動開始の立ち上がりより、Fまたは
μとTの検出信号の比率を合わせまたは同値に調整して
いき、その比率または調整係数の変化の大きさにより制
御点を算出することでクロストーク等の影響を受けない
制御点を得ることが出来るので、路面摩擦力Fまたは路
面摩擦係数μの検出時に排除が困難な、ブレーキトルク
T等のクロストーク分が混入したままの検出値を基に、
正確な制御点の判断が可能となり、安全制が最も重要な
ABS制御などで誤判断の確率が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける機能系統図である
【図2】急ブレーキ時の路面摩擦力、ブレーキトルク、
ブレーキ油圧の出力傾向グラフ
【符号の説明】
1 路面摩擦力F検出手段 2 ブレーキトルクT検出手段 3 演算手段 4 判断手段 5 ABS制御装置 F 路面摩擦力比例出力曲線 T ブレーキトルク比例出力曲線 P ブレーキ油圧出力曲線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ABS装置に於ける制御点検出法
【特許請求の範囲】
【0001】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の急制動時に車輪
のロック(固着)を防止するアンチロックブレーキ装置
(ABS)において、ブレーキトルク等のクロストーク
が混入する路面摩擦力検出センサーや路面摩擦係数検出
センサーを用いて、誤判断のないABS制御判断を行う
制御点検出法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両、例えば自動車のアンチロッ
クブレーキ装置(ABS)では、車体速度と車輪速度を
もとに、スリップ比が、ある一定の範囲に入るよう、制
動を自動制御する方式が、一般的である(例えば、特公
昭59−30585号公報、特開昭60−61354号
公報)。路面摩擦係数と、スリップ比の間の関係は、路
面の状況によって、変わり得るものであり、このため上
記の方式では、路面の状況によっては、制動力が最大と
はならないこともあり、その場合には、最少の制動距離
が得られない。また、車体速度は、車輪速度からの推定
値であるため、スリップ比の制御における、精度上の問
題がある。車体速度を正確に把握するためには、対地速
度センサー(例えば、特開昭63−64861号広
報)、車体減速度センサー(例えば、特開昭63−17
0157号広報)などの、複雑な装置を必要とする。特
開昭63−25169号広報に記載される装置では、車
輪に作用する、路面摩擦力のトルク(タイヤトルク)
を、車輪角加速度と、ブレーキ液圧とから演算により算
出して、ブレーキ液圧上昇中のタイヤトルクの加工の始
まりを、車輪のロック直前状態の判別材料の一つとして
採用している。しかしながら、この装置ではタイヤトル
クを、車輪角加速度とブレーキ液圧とから、演算によっ
て間接的に求めており、車輪の慣性能率、ブレーキの制
動効率等の不確定な定数の存在のため、計算値に精度上
の問題がある。また、車輪のタイヤの空気圧や、車体の
路面からの距離が変動するために、路面摩擦力とタイヤ
トルクとに関して、必ずしも一定比が保たれないという
問題もある。
【0003】本出願人は上記したような従来の装置が有
する欠点を除去するため、先に特願平1−197809
号(特開平3−220056号)として、車軸近傍に歪
みゲージを設け、車軸近傍のせん断歪を直接的に測定す
る手段を有する路面摩擦力検出装置と、垂直荷重検出装
置とを備え、これら両装置の検出信号を演算処理する手
段とを有する路面摩擦係数検出装置からの出力信号に応
答して、ブレーキ液圧の上昇にともなって路面摩擦係数
が増大する間はブレーキ液圧を上昇させ、ブレーキ液圧
の上昇にもかかわらず路面摩擦係数が減少するときにブ
レーキ液圧を減少させ、ブレーキ液圧の減少にともなっ
て路面摩擦係数が減少すれば再度ブレーキ液圧を上昇さ
せ、以上の動作を反復する手段とからなることを特徴と
する車両のアンチロックブレーキ装置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置を用いて車両
のアンチロックブレーキの制御を行なった場合、往々に
してセンサー信号に含まれるブレーキトルク等のクロス
トークにより、的確な制御開始ポイントを誤認すること
があることが判明した。そこで本発明は、クロストーク
等の混入したセンサーを用いても正常にABS制御が行
なえる制御点を検出する方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ブレーキトルクT等のクロストーク分が混入した路
面摩擦力Fまたは路面摩擦係数μとブレーキトルクTに
比例した出力が得られるセンサーを備えたABS装置に
於て、ブレーキ制動開始の立ち上がりより、Fまたはμ
とTの検出信号の比率を合わせまたは同値に調整する調
整手段とその比率または調整係数の変化により制御点を
判断する判断手段とを備え、FまたはμとTの検出信号
の比率または調整係数の変化の大きさにより制御点のタ
イミングを検出する構成となっている。請求項2に記載
の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
とTの比率または調整係数がほとんど変化しなくなった
時点を制御タイミングと判断する構成となっている。請
求項3に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の減圧制御中に、前回のブレーキ減圧制御終了時の値と
ほとんど同じになった時点をブレーキ減圧制御終了と判
断し、その時点をABS装置の最適制御タイミングと判
断する構成となっている。請求項4に記載の本発明は、
請求項1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率ま
たは調整係数が、ブレーキの減圧制御中に、初回のブレ
ーキ減圧制御時の値以上になった時点をブレーキ減圧制
御終了と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイ
ミングと判断する構成となっている。
【0006】請求項5に記載の本発明は、請求項1の判
断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調整係数
が、ブレーキの減圧制御中に、大きくなり始める時点を
ブレーキ減圧制御終了と判断し、その時点をABS装置
の最適制御タイミングと判断する構成となっている。請
求項6に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の減圧制御中以外に、初回のブレーキ減圧制御時の値以
上になった時点をブレーキ減圧制御開始と判断し、その
時点をABS装置の最適制御タイミングと判断する構成
となっている。請求項7に記載の本発明は、請求項1の
判断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調整係
数が、ブレーキの圧力保持制御中に、初回のブレーキ減
圧制御時の値より大きくなった時点をブレーキ加圧制御
開始と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミ
ングと判断する構成となっている。請求項8に記載の本
発明は、請求項1の判断手段に於いて、FまたはμとT
の比率または調整係数が、ブレーキの圧力保持制御中
に、初回のブレーキ減圧制御時の値より小さく且つその
値がさらに小さくなった時点をブレーキ加圧制御開始と
判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミングと
判断する構成となっている。請求項9に記載の本発明
は、請求項1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比
率または調整係数が、ブレーキの圧力保持制御中に、初
回のブレーキ減圧制御時の値より小さく且つ安足した時
点をブレーキの圧力の保持継続または緩加圧の制御開始
と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミング
と判断する構成となっている。
【0007】請求項10に記載の本発明は、ブレーキト
ルクT等のクロストーク分が混入した路面摩擦力Fまた
は路面摩擦係数μとブレーキトルクTに比例した出力が
得られる応力センサーを備えたABS装置に於て、ブレ
ーキ制動制御の際F−T値の変化により制御点を判断す
るか、FまたはμとTの検出信号の比率を合わせる調
手段と、その調整後の値からF−T値の変化により制御
点を判断する判断手段とを備え、このF−T値の変化に
より制御点のタイミングを検出す構成となっている。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明では、制御点のタイミ
ングを検出するのに、ブレーキ制動開始の立ち上がりよ
り、FまたはμとTの検出信号の比率を合わせまたは同
値に調整していき、その比率または調整係数の変化の大
きさにより制御点を算出判断することでクロストーク等
の影響を受けない制御点を得ることが出来る。請求項2
に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fま
たはμとTの比率または調整係数がほとんど変化しなく
なった時点を制御タイミングと判断することでクロスト
ーク等の影響を受けない制御点を得ることが出来る。請
求項3に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の減圧制御中に、前回のブレーキ減圧制御終了時の値と
ほとんど同じになった時点をブレーキ減圧制御終了と判
断し、その時点をABS装置の最適制御タイミングと判
断することでクロストーク等の影響を受けない制御点を
得ることが出来る。請求項4に記載の本発明は、請求項
1の判断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調
整係数が、ブレーキの減圧制御中に、初回のブレーキ減
圧制御時の値以上になった時点をブレーキ減圧制御終了
と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミング
と判断することでクロストーク等の影響を受けない制御
点を得ることが出来る。
【0009】請求項5に記載の本発明は、請求項1の判
断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調整係数
が、ブレーキの減圧制御中に、大きくなり始める時点を
ブレーキ減圧制御終了と判断し、その時点をABS装置
の最適制御タイミングと判断することでクロストーク等
の影響を受けない制御点を得ることが出来る。請求項6
に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於いて、Fま
たはμとTの比率または調整係数が、ブレーキの減圧制
御中以外に、初回のブレーキ減圧制御時の値以上になっ
た時点をブレーキ減圧制御開始と判断し、その時点をA
BS装置の最適制御タイミングと判断することでクロス
トーク等の影響を受けない制御点を得ることが出来る。
請求項7に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の圧力保持制御中に、初回のブレーキ減圧制御時の値よ
り大きくなった時点をブレーキ加圧制御開始と判断し、
その時点をABS装置の最適制御タイミングと判断する
ことでクロストーク等の影響を受けない制御点を得るこ
とが出来る。請求項8に記載の本発明は、請求項1の判
断手段に於いて、FまたはμとTの比率または調整係数
が、ブレーキの圧力保持制御中に、初回のブレーキ減圧
制御時の値より小さく且つその値がさらに小さくなった
時点をブレーキ加圧制御開始と判断し、その時点をAB
S装置の最適制御タイミングと判断することでクロスト
ーク等の影響を受けない制御点を得ることが出来る。請
求項9に記載の本発明は、請求項1の判断手段に於い
て、FまたはμとTの比率または調整係数が、ブレーキ
の圧力保持制御中に、初回のブレーキ減圧制御時の値よ
り小さく且つ安定した時点をブレーキの圧力の保持継続
または緩加圧の制御開始と判断し、その時点をABS装
置の最適制御タイミングと判断することでクロストーク
等の影響を受けない制御点を得ることが出来る。
【0010】請求項10に記載の本発明は、制御点のタ
イミングを検出するのに、ブレーキ制動制御の際F−T
値の変化により制御点を判断するか、FまたはμとTの
検出信号の比率を合わせる調整手段と、その調整後の値
からF−T値の変化により制御点を判断する判断手段と
を備え、このF−T値の変化により制御点のタイミング
を算出判断することで、本来ノイズであるクロストーク
分Tを積極的に利用して最適制御点を得ることが出来
る。
【0011】
【実施例】ここに示すのは好ましい実施形態の一例であ
って、特許請求の範囲はここに示す実施例に限定される
ものではない。以下図示の実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は機能系統図であり、図2は車両が急ブレ
ーキをかけ車輪がロックにいたるときの応力せんさー出
力値の代表的なグラフである。 図2からわかるよう
に、車両が急ブレーキをかけたとき、路面に十分な摩擦
力が残っている間(ブレーキオンからしばらくの間)は
曲線P(ブレーキ油圧P)の上昇に伴い、曲線F(路面
摩擦力F)と曲線T(ブレーキトルクT)は共に曲線P
に比例して同じ上昇速度で出力値が増加する。この期間
の曲線Fと曲線Tの出力値に於ける比例値(F/T)は
一定値になることが知られている。ところが、路面から
得られる摩擦力(タイヤと路面状況によって決められ
る)が限界に近づくと、曲線Tのブレーキトルクは曲線
Pのブレーキ油圧に従来通り比例して上昇を続けるが、
曲線Fの路面摩擦力の上昇速度は減少して、一定圧力
(路面から得られる摩擦力の限界値に対応したブレーキ
力)以上のブレーキ油圧に至れば急速に減少することが
知られている。このため、この期間では、曲線Fと曲線
Tの出力値に於ける比例値(F/T)は急速に小さくな
る。
【0012】また、ブレーキトルクTの値が路面摩擦力
Fに比べて非常に大きな事もあり、図1の路面摩擦力検
出手段1で、純粋な路面摩擦力Fを検出することは非常
に困難である。よって、通常は、路面摩擦力検出手段1
では相当数のブレーキトルクTがクロストークとして混
入検出されることになる。ところが、制御の判断に路面
摩擦力Fの検出値をそのまま使わず、比例値(F/T)
を使用すると、
【0013】
【数 1】
【0014】となる。ここで、tは路面摩擦力Fに混入
したクロストーク分である。また、tはブレーキトルク
Tに比例した値であるため、t/Tの値は定数となる。
このため、F/Tを用いその変化の大きさを検出して制
御点の判断を行う場合は、ブレーキトルクによるクロス
トーク分を排除した制御が可能となる。
【0015】そこで図1に示すように、ブレーキング直
後から路面摩擦力検出手段1の検出値とブレーキトルク
検出手段2による検出値を演算手段3に送り、演算手段
3では、比率F/T値を遂次演算して、その結果を判断
手段4に送る。判断手段4では、ブレーキング直後から
F/Tの比率を監視して、この比率が急速に小さくなっ
た(変化が大きくなった)時点で車輪がロックに向かっ
ていると判断し、この時点をABS制御の初回減圧タイ
ミング時点として検出し、その検出信号でABS制御装
置5にブレーキ油圧の減少指示を出すことで車輪のロッ
クを回避するABS動作が可能となる。
【0016】ここで、ブレーキ油圧Pを増加(加圧)さ
せれば、ブレーキ系の伝達遅れを介してブレーキトルク
Tが増加して、さらに伝達遅れを介して路面摩擦力Fが
増加する。また一般的に、図2の曲線Fのピークから左
側は安定領域、右側は不安定領域と呼ばれていて、安定
領域でバランスが取れていると、多少の小石跳ねなどで
タイヤと路面間の路面摩擦力F値が変化しても、すぐに
元の位置に復元する力が働くが、不安定領域で上記のよ
うな路面摩擦力F値の変化がおきると、図2の車輪ロッ
ク方向(曲線Fのピークの右側)や安定領域でバランス
が取れる位置に急速に移行してしまう。
【0017】よって、請求項2で、F/Tの比率が一定
値(F/Tの一次微分が0)であることは、図2のグラ
フの特定位置で安定していることであり、ブレーキ油圧
PとブレーキトルクTと路面摩擦力Fが安定領域(曲線
Fのピークの左側)でバランスが取れていることであ
る。F/Tの比率が一定値(F/Tの一次微分が0)で
あることは、たとえば、ブレーキ油圧Pを増加しすぎて
不安定領域に移ってしまった時のブレーキ油圧減圧制御
で、安定領域に戻ってきて、現状のブレーキ油圧Pに比
例した路面摩擦力Fを得ていて、前回の制御が終了し次
の制御に移行しても良い確認判断として成立する。
【0018】ブレーキ油圧Pの減圧中は、不安定領域の
方向に行きすぎてF/T値が大きくなっている時であ
り、ブレーキ油圧Pの減圧中止判断は、前回または初回
のうまくいった制御を参照して行うことはよい方法であ
る。ここで、前回の制御を参照する場合、減圧中止点を
判断するのに、ブレーキ油圧Pや車輪ロック前はPに比
例するブレーキトルクTを使用すると、前回制御時点と
今回の制御中に路面変化があった場合(たとえば、乾燥
アスファルトから水で濡れたアスファルトへ)に最適制
御油圧Pが変化し誤制御となる場合がある。しかし、F
/T値を用いて判断すると、路面が変化してもF/Tの
比率値はほとんど変化しないため、この値を用いて請求
項3に記載の前回値と比較。または、請求項4に記載の
初回制御値との比較を用いて判断すれば、誤判断が少な
くより安全な制御判断が行え、非常に有効な手段とな
る。
【0019】また、ブレーキ油圧Pの減圧中止判断は、
制御系の遅れが制御が要求するレスポンスより大きい場
合、完全にF/T値が目標まで小さくなる前に制御しな
ければ、無駄な減圧を行い制動距離を損失する。このと
きも、上記と同じく、路面摩擦力F値を直接使用し、制
御中の路面変化で誤制御とならないために、請求項5に
記載のようにF/T値を用いて値が目標方向に動き始め
る点(小さくなり始める点)で判断をする事で、より安
全な制御が行える。
【0020】次に、ブレーキ油圧Pが保持若しくは加圧
制御中にF/T値が大きくなった場合、車輪ロック方向
(図2のグラフで右方向)へ向かっているので、ブレー
キ油圧Pの減圧制御に移行する。これも、請求項6に記
載のようにF/T値を使用しているため路面の変化にほ
とんど影響を受けず誤判断を効果的に排除できる。
【0021】ブレーキ油圧保持制御中に於いては、F/
Tが初回または前回のブレーキ減圧制御時の値より、大
きく且つ安定していれば前回制御判断値が小さすぎたた
め、緩加制御を行い(請求項7)、F/T値が小さくな
っていけば、不安定方向へ(図2の右方)へ向かってい
ると判断し、減圧制御を行い(請求項8)、F/T値が
小さく且つ安定していれば、路面から得られる摩擦力F
が増大しているので緩加圧制御を行う。(請求項9)。
【0022】請求項10では、以下の近似の運動方程式
【0023】
【数2】
【0024】の様に、車輪の慣性モーメントIとそれぞ
れの一定の比例定数k1,k2を乗じたF,TからF−
T値は車輪加速度dω/dtに比例した値となる。これ
は、車輪速度センサーとして用いることが可能であり、
従来の歯車状の車輪速度センサーの欠点である応答性の
欠点(センシングが低速になるほど悪くなる)を排除し
たリアルタイムセンシング可能な車輪速度センサーが実
現できる。従来の車輪速度をもとにしたスリップ比制御
と本発明のFまたはμをもとにした制御判断を共用する
ハイブリッド制御が1センサーで実施可能となる。
【0025】以上の実施例では全てF/Tを使用した
か、μ/Tを使用してもほとんど同じ効果が得られる。
ただし、μ=F/Tであるためμには車両の荷重移動分
が含まれている。
【0026】
【効果】本発明によれば、制御点のタイミングを検出す
るのに、ブレーキ制動開始の立ち上がりより、Fまたは
μとTの検出信号の比率を合わせまたは同値に調整して
いき、その比率または調整係数の変化の大きさにより制
御点を算出することでクロストーク等の影響を受けない
制御点を得ることか出来るので、路面摩擦力Fまたは路
面摩擦係数μの検出時に排除が困難な、ブレーキトルク
T等のクロストーク分が混入したままの検出値を基に、
正確な制御点の判断が可能となり、安全制が最も重要な
ABS制御などで誤判断の確率が大幅に軽減される。
【0027】請求項10では、本発明で使用するセンサ
ーの、本来のノイズであるT値をF−Tの形で使用する
ことにより、従来のABSで使用している歯車状の車輪
速度センサーを用いることなく、より応答性の良いスリ
ップ比制御と本発明のFまたはμをもとにした制御判断
を共用するハイフリッド制御が1センサーで実施可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける機能系統図である
【図2】急ブレーキ時の路面摩擦力、ブレーキトルク、
ブレーキ油圧の出力傾向グラフ
【符号の説明】 1 路面摩擦力F検出手段 2 ブレーキトルクT検出手段 3 演算手段 4 判断手段 5 ABS制御装直 F 路面摩擦力比例出力曲線 T ブレーキトルク比例出力曲線 P ブレーキ油圧出力曲線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキトルクT等のクロストーク分が混
    入した路面摩擦力Fまたは路面摩擦係数μとブレーキト
    ルクTに比例した出力が得られる応力センサーを備えた
    ABS装置に於て、ブレーキ制動開始の立ち上がりよ
    り、FまたはμとTの検出信号の比率を合わせてまたは
    同値に調整する調整手段と、その比率または調整係数の
    変化により制御点を判断する判断手段とを備え、Fまた
    はμとTの検出信号の比率または調整係数の変化の大き
    さにより制御点のタイミングを検出することを特徴とす
    るABS装置に於ける制御点検出法。
  2. 【請求項2】請求項1の判断手段に於いてて、Fまたは
    μとTの比率または調整係数がほとんど変化しなくなっ
    た時点を制御タイミングと判断することを特徴とするA
    BS装置に於ける制御点検出法。
  3. 【請求項3】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とTの比率または調整係数が、ブレーキの減圧制御中
    に、前回のブレーキ減圧制御終了時の値とほとんど同じ
    になった時点をブレーキ減圧制御終了と判断し、その時
    点をABS装置の最適制御タイミングと判断することを
    特徴とするABS装置に於ける制御点検出法。
  4. 【請求項4】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とTの比率または調整係数が、ブレーキの減圧制御中
    に、初回のブレーキ減圧制御時の値以上になった時点を
    ブレーキ減圧制御終了と判断し、その時点をABS装置
    の最適制御タイミングと判断することを特徴とするAB
    S装置に於ける制御点検出法。
  5. 【請求項5】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とTの比率または調整係数が、ブレーキの減圧制御中
    に、大きくなり始める時点をブレーキ減圧制御終了と判
    断し、その時点をABS装置の最適制御タイミングと判
    断することを特徴とするABS装置に於ける制御点検出
    法。
  6. 【請求項6】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とTの比率または調整係数が、ブレーキの減圧制御中以
    外に、初回のブレーキ減圧制御時の値以上になった時点
    をブレーキ減圧制御開始と判断し、その時点をABS装
    置の最適制御タイミングと判断することを特徴とするA
    BS装置に於ける制御点検出法。
  7. 【請求項7】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とTの比率または調整係数が、ブレーキの圧力保持制御
    中に、初回のブレーキ減圧制御時の値より大きくなった
    時点をブレーキ加圧制御開始と判断し、その時点をAB
    S装置の最適制御タイミングと判断することを特徴とす
    るABS装置に於ける制御点検出法。
  8. 【請求項8】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とTの比率間てゃ調整係数が、ブレーキの圧力保持制御
    中に、初回のブレーキ減圧制御時の値より小さく且つそ
    の値がさらに小さくなった時点をブレーキ減圧制御開始
    と判断し、その時点をABS装置の最適制御タイミング
    と判断することを特徴とするABS装置に於ける制御点
    検出法。
  9. 【請求項9】請求項1の判断手段に於いて、Fまたはμ
    とΤの比率または調整係数が、ブレーキの圧力保持制御
    中に、初回のブレーキ減圧制御時の値より小さく且つ安
    定した時点をブレーキの圧力の保持継続または緩加圧の
    制御開始と判断し、その時点をABS装置の最適制御タ
    イミングと判断することを特徴とするABS装置に於け
    る制御点検出法。 【0001】
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