JPH03220056A - 路面摩擦力検出装置及び路面摩擦係数検出装置並びに車両のアンチロックブレーキ装置 - Google Patents

路面摩擦力検出装置及び路面摩擦係数検出装置並びに車両のアンチロックブレーキ装置

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Publication number
JPH03220056A
JPH03220056A JP1197809A JP19780989A JPH03220056A JP H03220056 A JPH03220056 A JP H03220056A JP 1197809 A JP1197809 A JP 1197809A JP 19780989 A JP19780989 A JP 19780989A JP H03220056 A JPH03220056 A JP H03220056A
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JP
Japan
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road surface
brake fluid
fluid pressure
brake
surface friction
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Application number
JP1197809A
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English (en)
Inventor
Osao Miyazaki
長生 宮崎
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NDK Inc
Original Assignee
Nihon Denshi Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両の急制動時に車輪のロック (固着)を
防止するアンチロックブレーキ装置 (ABS)、並び
にそれを構成する要素となり得る路面M振力検出装置、
及び路面摩擦係数検出装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の車両、例えば自動車のアンチロックブレーキ装置
(ABS)では、車体速度と車輪速度をもとに、スリッ
プ比が、ある一定の範囲に入るよう、制動を自動制御す
る方式が、一般的である(例えば、特公昭59−305
85号公報、特開昭60−61354号公報)。路面摩
擦係数と、スリップ比の間の関係は、路面の状況によっ
て、変わり得るものであり、このため上記の方式では、
路面の状況によっては、制動力が最大とはならないこと
もあり、その場合には、最小の制動距離が得られない。
また、車体速度は、車輪速度からの推定値であるため、
スリップ比の制御における、精度上の問題がある。
車体速度を正確に把握するためには、対地速度センサー
(例えば、特開昭63−64861号公報)、車体減速
度センサー(例えば、特開昭63−170157号公l
1t)などの、複雑な装置を特徴とする 特開昭63−25169号公報に記載される装置では、
車輪に作用する、路面摩擦力のトルク(タイヤトルク)
を、車輪角加速度と、ブレーキ液圧とから演算により算
出して、ブレーキ液圧上昇中のタイヤトルクの下降の始
まりを、車輪のロック直前状態の判別材料の一つとして
採用している。しかしながら、この装置ではタイヤトル
クを、車輪角加速度とブレーキ液圧とから、演算によっ
て間接的に求めており、車輪の慣性能率、ブレーキの制
動効率等の不確定な定数の存在のため、計算値に精度上
の問題がある。また、車輪のタイヤの空気圧や、車体重
量の加減によっては、車体減速度に応じて、車輪の路面
からの距離が変動するために、路面摩擦力とタイヤトル
クとに関して、必ずしも一定比が保たれないという問題
もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の装置が有する以上の欠点を除去した車
両のアンチロックブレーキ装置、並びにその構成要素と
なり得る路面摩擦力検出装置、及び路面摩擦係数検出装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は路面摩擦力検出装置、及び路面摩擦係数検出装
置、並びに車両のアンチロックブレーキ装置であって、
特許請求の範囲、第1.2.3.4.5、若しくは6項
に記載した特徴を備えたものである。
〔作用〕
本発明に係る第1のアンチロックブレーキ装置は、路面
摩擦力を検出し、ブレーキ液圧の上昇にともなって路面
摩擦力が増大する間は、ブレーキ液圧を上昇させ、ブレ
ーキ液圧の上昇にも拘らず路面摩擦力が減少するときに
、ブレーキ液圧を減少させ、ブレーキ液圧の減少にとも
なって路面摩擦力が減少すれば、再度ブレーキ液圧を上
昇させ、以上の動作を反復するブレーキ制御手段を備え
る。
路面摩擦力は、車両のタイヤの歪又は車輪周りの歪の測
定結果を通して得ることができる。
本発明に係る第2のアンチロックブレーキ装置は、路面
11!擦係数を検出し、ブレーキ液圧の上昇にともなっ
て路面摩擦係数が増大する間は、ブレーキ液圧を上昇さ
せ、路面摩擦係数の上昇速度が設定値以下になったとき
に、ブレーキ液圧を緩和又は解放し、路面摩擦係数が設
定値以下に減衰した後に、ブレーキ液圧を再上昇させ、
以上の動作を反復するブレーキ制御手段を備える。この
第2のアンチロックブレーキ装置で使用する路面摩擦係
数は、車両のタイヤの歪又は車輪周りの歪の測定結果を
通して得られる路面摩擦力と垂直荷重とから演算によっ
て得ることができる。
さて、車輪と路面との間のスリップ比と路面摩擦係数と
の間の関係は、典型的には第1図の様な曲線で表現され
る。通常の路面では、C1のようにピークを持った曲線
で表わされ、雪上等の特殊な路面ではC2のようにピー
クを持たない曲線で表わされることもある。ピークの有
無だけではなく、ピークの高さ、ピークに対応するスリ
ップ比の大きさ等にも、路面の状況や車速に依存して差
異が存在する。一方、C3で表わされるように、コーナ
リング力(横抗力)はスリップ比の増加に対して単調に
減少する。従って、自動車等の無軌道車両ではコーナリ
ング力を失わずに最大制動力を得るために、C1,02
曲線上のPl、22点の付近で制動動作をするのが理想
的である。
路面摩擦係数対スリップ比の関係が第1図の01のよう
なピークを持つ曲線で描かれる路面を走行する場合を考
える。但し、路面摩擦力は路面摩擦係数と近似的に比例
の関係にある。この場合、本発明に係る第1のアンチロ
ックブレーキ装置が次のように動作する。まず、ブレー
キペダルを踏み込むか、ブレーキレバーを操作して急制
動をかけると、ブレーキ液圧が上昇する。この時、路面
摩擦力の検出値が上昇する間は、ブレーキ液圧を上昇さ
せてブレーキをより強く作動させる。これが第1図の曲
線C1におけるPlの左側の領域である。
ブレーキ液圧を高めてブレーキをより強く作動させると
、スリップ比が増大して最大路面摩擦係数の点P1に接
近する。更にブレーキ液圧を高めると、やがて21点を
超える。点P1を超えると車輪のロックが始まろうとし
て、ブレーキ液圧の上昇に対して路面摩擦力が減少に転
じる。このようにして路面摩擦力検出値が下降する場合
には、ブレーキ液圧を逆に減少させてブレーキの作動を
緩和させる。
したがって、車輪がロックに至ることはない。ブレーキ
液圧の減少にともなって路面摩擦力が減少すれば、再び
ブレーキ液圧を上昇させる。このように動作する結果、
路面摩擦係数対スリップ比がピークを有する曲線で描か
れる路面上を走行している限り、路面の状況に関わりな
く車輪のロックを防止し、しかも最大の路面摩擦力を利
用した制動を行うことが可能となる。
車両の各車輪の路面との間の摩擦力は、力学的にその車
輪による車体への制動力と等価である。
このため、車輪の路面との接地点から車体までの各構造
物の任意の点に於て、路面摩擦力に比例した応力及び歪
が生じる。したがって、これらの構造物中の適当なある
点でその構造物の歪を測定し、この歪を通して路面摩擦
力を検出することができる。車輪がタイヤを有する車両
であれば、上記構造物のうちタイヤに最も大きな歪が生
じる。したがって、タイヤの歪測定結果に基づいて路面
摩擦力を検出することができる。また、例えば車輪を支
持する軸受けに歪ゲージを貼付して車輪周りの歪を測定
してもよい。歪量がタイヤに比べて小さいけれども、回
転部分ではないために路面摩擦力検出装置の構成を単純
化することができる。
路面が各車輪に作用する垂直抗力、或はその反作用であ
る各車輪が路面に作用する垂直荷重も、同様の理由によ
り、タイヤの歪若しくは車輪周りの歪を測定することに
より検出することができる。
本発明に係る第2のアンチロックブレーキ装置は、以下
のように動作する。運転者がブレーキペダルを強く踏み
込むかブレーキレバーを強ぐ操作すると、アンチロック
ブレーキ装置が作動を開始する。C1,02曲線上のP
L、 P2の左側ではブレーキ液圧の上昇にともなって
路面摩擦係数μが増加する。ところが、μの増加の速さ
が所定の基準値より小さくなったところ(点P1のわず
かに左側、又はP2)で、ブレーキ液圧が緩和又は解放
され、μが減少に転じる。路面11J!擦係数μが減少
に転じる直前の最大値の一定割合だけ減衰すると、ブレ
ーキ液圧が再度上昇に転じる。以下、これらの動作を反
復する。これにより、路面摩擦係数対スリップ比の関係
が01のようなピークを持つ曲線で描かれる路面を走行
する場合に限らず、曲線C2のようなピークを持たない
曲線で描かれる場合でも、制動時の路面摩擦係数がPl
、P2の近傍に保たれ、理想に近い制動動作が得られる
。軌道上を走行するコーナリング力の確保が必要でない
車両(例えば鉄道車両)では、μの増加の速さに対する
前記の所定の基準値をゼロ又は適当な負の値に設定して
おくと良い。そうすれば、常に最大の路面摩擦力を利用
した制動を行うことができる。なお、この第2のアンチ
ロックブレーキ装置で使用する路面摩擦係数は、車両の
タイヤの歪又は車輪周りの歪の測定結果を通して得られ
る前記の路面摩擦力及び垂直荷重から演算によって得る
ことができる。
〔実施例〕
車両の中で特に自動車への応用を例にとり実施例を記述
する。自動車以外の車両に於ても同様に適用可能である
第2図及び第3図は、本発明の実施例に係るアンチロッ
クブレーキ装置に関する。制御装置3は、ブレーキ踏力
、路面摩擦力及びブレーキ液圧の測定値を参照してブレ
ーキ液圧を制御する。ブレーキペダルの踏力センサー2
、ブレーキ液圧発生装置4、ブレーキ装置5及びブレー
キ液圧検出装置6は、公知の技術を利用することができ
る。制御装置3は、マイクロプロセッサ、メモリー及び
入出力インタフェイスを含む電子回路で構成され、予め
メモリーに書き込まれたプログラムにしだがって動作す
る。制御装置3の動作の実施例を第3図のフローチャー
トに示す。ブレーキ踏力が設定値以上になると、本発明
に係るアンチロックブレーキ装置が動作を開始して、通
常のブレーキ動作からアンチロックブレーキ動作に移行
する。第3図に示すフローチャートのステップ10がア
ンチロックブレーキ動作の開始を表わしている。続いて
ステップ12で路面摩擦力Fを検出し、この値をステッ
プ14に於てF t−1でラベルされた変数に記憶する
。次に、ステップ16に於てブレーキ液を増圧する。続
いてステップ18に於て路面摩擦力Fを検出し、ステッ
プ20に於てこの路面摩擦力の値を変数Ftに記憶する
。次に、ステップ22で2つの変数FtとFt−1の差
、つまりFt−Ft−1が正か否かを判断する。正であ
れば、ステップ24に於て変数Ft−1の記憶値を変数
Ftの値に更新した後、ステップ16に戻る。ステップ
22に於ける判断結果が正でなければ、ステップ26へ
進む。そして、このステップ26でステップ24と同じ
く変数Ft−1の記憶値を変数Ftの値に更新した後、
ステップ28に於てブレーキ液を減圧する。
この後、ステップ30で路面摩擦力Fを検出し、この値
をステップ32で変数Ftに記憶する。続くステップ3
4に於て、ステップ22と同じく差Ft−Ft−1の値
をゼロと比較する。この差が負であればステップ24へ
進む。ステップ34に於て逆に負でないとの判断が得ら
れる場合にはステップ26へ戻る。制御装置3が以上の
処理を行うことにより、路面の状況に関わりなく常に路
面摩擦係数の最大値(第1図に於ける曲線C1上の点P
L)又はその近傍でブレーキが動作するようにブレーキ
液圧が制御される。
しかしながら、この実施例は次に挙げる(1)から(4
)の欠点を有する。
(1)上記実施例に係るアンチロックブレーキ装置は路
面摩擦力の極大値を追跡して動作するものである。した
がって、第1図の曲線C2のように路面摩擦係数がスリ
ップ比に対してピークを示さない路面の場合には、最終
的に完全ロック状態(スリップ比5=1)が発生してア
ンチロックブレーキ装置の目的に反する可能性がある。
(2)路面摩擦係数は路面摩擦力と車輪に加わる垂直荷
重との比である。どころか、車体走行中に車輪に加わる
垂直荷重が一定である保証はないため、路面摩擦係数と
路面摩擦力との関係は、正確な比例関係ではなくて近似
的なものとなる。それ故、路面摩擦力の極大値を追跡す
る上記実施例のアンチロックブレーキ装置では、必ずし
も第1図の曲線C1に於けるピークP1を追跡している
ことにならない。車輪の制動トルクを参照してブレーキ
制御を行う特開昭63−25169号公報記載のアンチ
ロックブレーキ装置も同様の欠点を有する。
(3)ブレーキ液圧の上昇にともなって路面摩擦力が上
昇するが、車輪には車軸周りの慣性モーメントが存在し
ているから、ブレーキ液圧の増加に対して追随するスリ
ップ比及び路面摩擦力の上昇に時間遅れが存在する。し
たがって、ブレーキ動作点が第1図の曲線C1のピーク
P1を超えてPlの右側へ突入し、路面摩擦係数が(垂
直荷重が不変であれば、路面摩擦力も)減少に転じたと
きには、ブレーキ液圧が既に過剰に高くなっている可能
性がある。したがって、このときに路面M擦カの減少を
検出してブレーキ液圧を減少に転じたとしても、直ちに
スリップ比が減少に転じ、ブレーキ動作点かビークP1
に右側から再接近して路面摩擦力が上昇に転じる保証は
ない。つまり、ブレーキ液圧の減少にともなう路面摩擦
力の増加又は減少によって、次の時刻のブレーキ液の減
圧又は増圧を決定する、上記実施例のアンチロックブレ
ーキ装置では、ブレーキ動作点が曲線c1のピークP1
に右側から再接近せずに、完全ロックに至る可能性があ
る。
(4)停車状態を検知する手段を有していないため、自
動車が停車した後も無用のアンチロックブレーキ動作を
継続するおそれがある。
以上の問題点を改善した本発明の他の実施例に係るアン
チロックブレーキ装置を、第4図〜第8図を参照しなが
ら以下に説明する。
制御装置103は、ブレーキ踏力、路面摩擦係数μ、車
速検出信号及びブレーキ液圧の測定値を参照してブレー
キ液圧を制御する。ブレーキペダルの踏力センサー10
2、ブレーキ液圧発生装置104、ブレーキ液圧検出装
置107及びブレーキ装置105は、公知の技術を利用
する。路面摩擦係数及び車速検出信号は、それぞれ後に
詳細に説明する路面!f!擦係数検出装置101及び真
速検出装置106によって得られる。
制御装置103は、第2図に示す前記の制御装置3と同
様に、マイクロプロセッサ、メモリー及び入出力インタ
フェイスを含む電子回路で構成され、予めメモリーに書
き込まれたプログラムにしたがって動作する。制御装置
103の動作の実施例を第5図から第8図までのフロー
チャートに示す。ブレーキ踏力が、設定値以上になると
、本発明の実施例に係るアンチロックブレーキ装置が動
作を開始して通常のブレーキ動作からアンチロックブレ
ーキ動作に移行する。第5図に示すメインルーチンのス
テップ110がこのアンチロックブレーキ動作の開始を
表している。続いてステップ111で路面摩擦係数μを
検出し、ステップ112に於てこのμの値をμし−1で
ラベルされた変数に記憶する。続いて、この値をステッ
プ113に於てμpでラベルされた変数に記憶する。次
に、ステップ115でブレーキ液を増圧した後に、ステ
ップ116でμを検出する。ステップ117では、μし
でラベルされた変数にステップ116でのμの検出値を
記憶する。次にステップ118に進んで、2つの記憶値
μむとμt−1の差μL−μt−1が、所定の基準値μ
Cと比較される。差μし一μし−1がμCより大きけれ
ばステップ119へ進み、等しい力籾\さければステッ
プ123のブレーキ液減圧ルーチンへと進む。ステップ
119では、変数μtに記憶された値が変数μt−1に
記憶されてこのμ七−1の記憶値が更新される。続いて
、処理はステップ113に戻る。
ブレーキ液減圧ルーチン123では、第6図に示すとお
り、まずステップ142でブレーキ液圧を解放あるいは
一定の低い水準に減圧する。続いてステップ143でμ
を検出した後、ステップ144で変数μt−1にこの検
呂値を記憶する。次に、ステップ146へ進んでμし−
1を、α・μpと比較する。係数αはOから1までの範
囲の適当な一定値に予め設定された定数である。変数μ
t−1の方が4\さければ、ステップ149に進んでブ
レーキ液減圧ルーチン123を終了し、ステップ124
のブレーキ液再加圧ルーチンへと進む。変数μt−1の
方が大きいか等しければ、ステップ142に戻る。
ブレーキ液減圧ルーチン123に続くブレーキ液再加圧
ルーチン124では、第7図に示す処理を行う。まず、
ステップ162ではブレーキ液を増圧する。続いてステ
ップ163でμを検出し、ステップ164でこれを変数
μtに記憶する。次に、ステップ165で変数μしを変
数μt−1と比較する。
変数μtの方が大きければ、ステップ166へ進んで変
数μし−1に変数μ七の値を記憶し、変数μt、−1の
記憶値を更新する。続いて、ステップ171へ進んでブ
レーキ液再加圧ルーチンを終了し、メインルーチンのス
テップ113に戻る。ステップ165に於て変数μtの
方が小さいか等しい場合には、ステップ167へ進んで
ステップ166と同様に変数μし−1の値をμtの値に
更新する。そして、ステップ162に戻る。
制御装置103が以上の処理を行うことにより、本実施
例に係るアンチロックブレーキ装置は次のように動作す
る。アンチロックブレーキ装置が動作を始めると、路面
#!擦係数μの上昇速度が所定の基準値を上回る間は、
ブレーキ液圧を上昇させてゆく。路面摩擦係数μの上昇
速度が基準値より低くなると、ブレーキ液圧を緩和又は
解放する。
この際、減ψに転じる直前の路面!!!擦係数μの値を
記憶しておく。この記憶された変数がμPである。
路面J!J!擦係数μがαで決定される所定の割合、例
えば50%まで減少した時点で、ブレーキ液圧を再度上
昇に転じさせる。以下、上記の動作を反復する。
第4図の車速検出装置106は、運転席前面に表示する
ための従来の装置を利用することが出来る。この車速は
、例えば変速機能動軸の回転速度センサー出力を、電気
的に処理して得られる。駆動軸の回転速度と表示車速と
の間には、通常時間遅れが存在する。この時間遅れをと
もなう車速検出値をそのまま利用しても良い。或は、変
速機駆動軸の回転速度センサーに、適当な時間遅れを有
した車速信号を出力する、信号処理系を付加することに
より、車速信号出力に時間遅れを生じさせ。
これを車速データとして制御装置103に入力しても良
い。制御装置103は、この車速が一定値(例えば時速
数km)以下になれば、ブレーキペダルを所定の踏力以
上で踏み込んでも、通常ブレーキ動作からアンチロック
ブレーキ動作に移行することがない。アンチロックブレ
ーキ動作中に車速が一定値以下になった場合には、制御
装置103が第5図から第7図に示すフローチャートの
どの段階にあっても、直ちに第8図に示す割り込みルー
チンを実行してアンチロックブレーキ動作を終了し、通
常ブレーキ動作に戻るようにブレーキ液圧装置を制御す
る。車速か十分低ければ、アンチロックブレーキ動作の
必要性は低く、停車時にはその必要が全くない。この点
を考慮して、本実施例では一定車速以下で、アンチロッ
クブレーキ動作をさせない。参照する車速データは、駆
動軸の回転速度に対して時間遅れを有しているために、
制動時の駆動車輪のロックによる急激な駆動軸回転速度
の低下には応答しない。このため、ブレーキペダルの操
作により通常ブレーキ動作からアンチロックブレーキ動
作に入る直前にロックしてアンチロックブレーキ動作に
移行しなくなる危険性は低減される。また、アンチロッ
クブレーキ動作中にロックが起こった場合に、アンチロ
ックブレーキ動作が解除されて通常ブレーキ動作に戻る
危険性が取り除かれる。
制御装置103がフローチャートのどの段階にあっても
、アンチロックブレーキ解除命令によって、直ちに第8
図の割り込みルーチンが実行され、アンチロックブレー
キ動作を終了して、通常のブレーキ動作に戻る。この動
作は、第2図及び第3図に示す前記実施例にも組み込む
ことができる。
アンチロックブレーキ解除命令の発生タイミングは、 
(1)ブレーキペダルの踏力が、所定の基準値を下回っ
たとき、 (2)ブレーキ踏力を解放して、再度ブレー
キペダルを踏込み始めるとき、 (3)エンジンキーを
切ったとき等を採用し得る。
これらのうち(2)及び(3)では、事故により運転者
が操縦不能に陥った場合でも、理想的な制動特性によっ
て、車体を自動的に停止に導くことが可能である。
ブレーキ液再加圧ルーチン124の中のステップ165
における比較の内容を、正の所定の適当な基準値μcZ
に対してμを一μt−1〉μC2であるかどうかを比較
する内容に置換えると、より効果的にアンチロックブレ
ーキの制御を行うことができる。この場合、ブレーキ液
減圧ルーチン123中のステップ143から146.1
49を経て、ブレーキ液再加圧ルーチン124中のステ
ップ160から163に至るまでの時間と、ブレーキ液
再加圧ルーチン124中のステップ163から165.
167.162を経て163へ戻るループを一巡する時
間とのうち、大きい方をΔt2とし、メインルーチンに
おけるステップ116から118.119.113を経
て116へ戻るループを−巡する時間をΔし1とすると
、基準値μc2は、μc2/Δt2>μC/ΔL1とな
るような適当な値に定めるのが良い。また、第5図に示
すメインルーチンに於て、ステップ112の後に上述の
ブレーキ液再加圧ルーチンを挿入すると良い。ステップ
119からステップ113へ戻る流れはそのままである
この場合、ステップ111から、挿入されたブレーキ液
再加圧ルーチン124中のステップ163に至るまでの
時間と、挿入されたブレーキ液再加圧ルーチン124中
のステップ163から165.167.162を経て、
163へ戻るループを一巡する時間との中、大きい方を
Δt2として、挿入されたブレーキ液再加圧ルーチン1
24中の基準値μc2を、μc2/Δt2>μC/Δt
1となるような適当な値に定めると良い。
次に、本発明の実施例に係る路面#擦係数検出装置10
1を、第9図〜第19図を参照して説明する。
この実施例では、後部車輪に対しては、歪ゲージ41〜
44;51〜54を、前部車輪に対しては、歪ゲージ7
1〜74; 75〜78; 81〜84;85〜88又
は歪ゲージ41〜44; 51〜54を用いて車軸又は
車軸近傍の歪を測定することにより、路面摩擦力及び垂
直方向の荷重を検出する。歪ゲージ自体は、抵抗線の電
気抵抗が歪に比例して変化することを利用したもので、
公知の技術である。抵抗線を内蔵した長方形フィルムが
らなり、その長手方向の引張り歪及び圧縮歪を検出する
ものが代表的である。
第9図〜第11図に、後部車輪64の近傍における歪ゲ
ージ貼付位置の一例を示す。但し、矢印61.62.6
3は、それぞれ車輪64の上下方向、進行方向及び車軸
方向を示す。車Ifir64と一端が車体58に固定さ
れるリヤースプリング65との間のりャーアクスルハウ
ス66の表面に8枚の歪ゲージ41〜44; 51〜5
4を貼付する。
後部車輪64に加わる垂直荷重を検出するための4枚1
組の歪ゲージ41.42.43.44、及びこの車輪6
4に加わる路面摩擦力を検出するための、同じく4枚1
組の歪ゲージ51.52.53.54を第12図に示さ
れるように、それぞれブリッジ回路に組み、各ブリッジ
回路の出力を増幅器45.55に印加する。
1組の歪ゲージ41.42.43.44は第10図に示
すように、リヤーアクスルハウス66の中心軸を含む水
平面とこのリヤーアクスルハウス66の表面との交線上
に於て、この交線と45゜の角度をなす方向の圧縮歪及
び引張り歪を測定するように貼付する。但し、歪ゲージ
41と42とが近接し、かつ43と44とが近接すると
ともに、41と44とが、また42と43とがそれぞれ
中心軸に対して対称の位置になるように貼付する。
他の1組の歪ゲージ51.52.53.54は、第11
図に示すように、リヤーアクスルハウス66の中心軸を
含む垂直面と、このリヤーアクスルハウス66の表面と
の交線上に於て、この交線と45°の角度をなす方向の
圧縮歪及び引張り歪を測定するように貼付する。但し、
歪ゲージ51と52とが近接し、かつ53と54とが近
接するとともに、51と54とが、また52と53とが
それぞれ中心軸に対して、対称の位置になるように貼付
する。
車輪64に加わる垂直荷重により、リヤーアクスルハウ
ス66には、中心軸を含む垂直面上に於て、中心軸が曲
がる曲げ変形が加わる。同時に、リヤーアクスルハウス
66の中心軸に対して、垂直な断面に、垂直荷重に等し
い大きさのせん断力が垂直方向に加わる。このぜん断力
に比例して、リヤーアクスルハウス66にせん断歪が生
じる。
歪ゲージ41.42.43.44の組からなるブリッジ
回路は、このせん断歪を検出する。仮に上記曲げ変形に
よって、各歪ゲージが圧縮又は伸張を受けたとしても、
前記のように、1組の歪ゲージ41.42.43.44
でブリッジ回路を構成しているから、この曲げ変形の影
響が相殺される。
すなわち、増幅器45の電圧出力は車輪に加わる垂直荷
重のみに比例し、垂直荷重にょろりャースプリング65
の周りのモーメントの影響は現われない。
車軸64に加わる路面摩擦力により、リャーアクスルハ
ウス66には、中心軸を含む水平面上に中心軸が曲がる
曲げ変形が加わる。同時に、リヤーアクスルハウス66
の中心軸に垂直な断面に、路面摩擦力に等しい大きさの
せん断力が、水平方向に加わる。このせん断力に比例し
て、リヤーアクスルハウス66にせん断歪が生じる。歪
ゲージ51.52.53.54の組からなるブリッジ回
路は、このせん断歪を検出する。但し、前述と同様にブ
リッジ@路を構成することにより、曲げ変形の影響は相
殺される。従って、増幅器55の電圧出力は、車輪64
に加わる路面摩擦力のみに比例し、路面摩擦力にょろり
ャースプリング65の周りのモーメントの影響は現われ
ない。
更に、垂直荷重によるリヤーアクスルハウスの曲げ変形
及びせん断歪は、1組の歪ゲージ51〜54からなるブ
リッジ回路の出力電圧に影響を与えず、路面摩擦力によ
る曲げ変形及びせん断歪は、他の組の歪ゲージ41〜4
4からなるブリッジ回路の出力電圧に影響を与えない。
車輪64に加わるコーナリング力(横抗力)により、リ
ヤーアクスルハウス66に中心軸方向の圧縮歪又は引張
り歪が加わるけれども、これらの歪は、歪ゲージ41〜
44の組からなるブリッジ回路の出力電圧にも、また他
の組の歪ゲージ51〜54からなるブリッジ回路の出力
電圧にも影響を与えない。
また、車軸64のブレーキが作動する時に、制動トルク
(制動力による車軸の中心軸回りのモーメント)により
、リヤー−アクスルハウス66に中心軸回りのねじれ変
形が加わる。しかしながら、このねじれ変形は、歪ゲー
ジの組41〜44及び51〜54からなるブリッジ回路
の出力電圧のいずれにも影響を与えない。
更に、リヤーアクスルハウス66が熱伝導率の高い鋼材
からなることを考えれば、歪ゲージの組41〜44の相
互間及び歪ゲージの組51〜54の相互間の温度差は小
さく、気温の変化があっても各増幅器45.55の出力
電圧への影響は小さい。すなわち、垂直荷重、及び路面
摩擦力の各検出値への気温変化の影響は小さい。リヤー
アクスルハウス66を一部鋼材で表面処理して、その表
面に8枚の歪ゲージを貼付すれば、ゲージ間の温度差を
更に小さくすることができ、従って気温変化の影響を更
に小さくすることができる。
後部車輪64に加わる垂直荷重及び路面摩擦力によるリ
ヤーアクスルハウス66に作用するリヤースプリング6
5の周りのモーメントは、垂直荷重又は路面摩擦力が一
定であっても、タイヤ表面上に於ける接地点の車軸方向
の移動により変化する。従って、これらのモーメントを
検出せずに、垂直荷重又は路面摩擦力そのものを検出す
る必要がある。本実施例はこの要請に沿うものである。
第12図に示すように、本実施例に係る路面摩擦係数検
出装置101では、増幅器45の出力として得られる垂
直荷重に比例した電圧信号と、増幅器55の出力として
得られる路面摩擦力に比例した電圧信号とを、それぞれ
演算回路56に入力している。この演算回路56は、路
面摩擦力と垂直荷重との商を演算して、路面摩擦係数μ
に対応した電圧信号を出力する。
なお、2枚の歪ゲージを直交させ、直交する2軸方向の
引張り又は、圧縮歪を測定し得る歪ゲージ(仮にクロス
ゲージと呼ぶ)が市販されている。
第13図に示すように、歪ゲージ41と42.43と4
4.51と52.53と54の対を各々1つずつのクロ
スゲージに置き換えて、同じく第12図に示すようなブ
リッジ回路を構成すると、目的がより効果的に達せられ
る。クロスゲージを用いると、対を構成する歪ゲージ(
例えば、41と42)相互の間隔がゼロとなり、同一場
所での直交する2方向の引張り又は圧縮歪を測定するこ
とができるため、垂直荷重及び路面摩擦力の測定が、よ
り精度良く行ない得る。
第14〜第16図に、前部車輪57の車軸近傍に於ける
歪ゲージの貼付位置を、いわゆる「ウィツシュボーン型
」をなす前輪サスペンション構造について例示する。但
し、矢印61.47.48は、それぞれ車#57の上下
方向、進行方向及び車軸方向を示す。また、矢印46は
、矢印48と平行で、矢の向きが車輪の置かれる側を示
している。車輪57に加わる力を車体58に接続された
サスペンション機構59に伝達する上下2つの車軸支持
部材60及び69の側面に、各々歪ゲージ71〜74及
び81〜84を、上下両面に75〜78及び85〜88
を貼付するのが良い。これらの図には、前述のクロスゲ
ージを用いた例を示している。
第15図に示すように、4枚1組の歪ゲージ71.72
.73.74を下方車輪支持部材60の両側面に、71
と72の対と、73と74の対が互いに各側面上の対称
の位置になるよう貼付する。
これらのゲージは上下方向61及び車軸方向48に45
°の角度をなす方向に貼付される。全く同様に、歪ゲー
ジ81.82.83.84の組を、上方車輪支持部材6
9の両側面に貼付する。貼付する位置及び方向は、第1
5図に於て、支持部材60を69とし、更に歪ゲージ7
1.72.73.74を、各々81.82.83.84
に置き換えた図で表現される。
第16図に示すように、4枚1組の歪ゲージ75.76
.77.78を下方車輪支持部材60の上下両面に、7
5.76の対と、77と78の対が互いに各側面上の対
称の位置になるよう貼付する。これらのゲージは進行方
向47及び車軸方向48に45°の角度をなす方向に貼
付される。全く同様に、歪ゲージ85.86.87.8
8の組を、上方車輪支持部材69の上下両面に貼付する
貼付する位置及び方向は、第16図に於て、支持部材6
0を69とし、更に歪ゲージ75.76.77.78を
、各々85.86.87.88に置き換えた図で表現さ
れる。
これら歪ゲージ71〜74;81〜84; 75〜78
; 85〜88の各組は、後部車輪64の場合と同様に
、第17図に示されるようにそれぞれブリッジ回路を構
成して、各増幅器91.92.93.94に接続される
車輪57に加わる垂直荷重により、車輪支持部材60及
び69各々の車軸方向48に垂直な断面内に、上下両支
持部材60及び69併せて、垂直荷重に等しい大きさの
せん断力が、垂直方向61に作用する。支持部材6o及
び69に作用する各々のせん断力に比例しだせん断歪が
、車軸支持部材60及び69の各々に生じる。歪ゲージ
71.72.73.74の組、及び81.82.83.
84の組からなるブリッジ回路は、各々このせん断歪を
検出する。これら2つのせん断歪の検出値である増幅器
91及び92の再出力を、第17図に示す演算回路95
に於て所定の適当な比率で加算し、結果を出力する。こ
のことにより、演算回路95の出力として、車輪57に
加わる垂直荷重に比例した電圧信号が得られる。
同様に、車軸57に加わる路面摩擦力により、車輪支持
部材60及び69各々の車軸方向48に垂直な断面内に
、上下両支持部材60及び69併せて、路面a!擦力に
等しい大きさのせん断力が進行方向47に作用する。支
持部材60及び69に作用する各々のせん断力に比例し
だせん断歪が、車輪支持部材60及び69の各々に生じ
る。歪ゲージ75.76.77.78の組及び85.8
6.87.88の組からなるブリッジ回路は、各々この
せん断歪を検出する。これら2つのせん断歪の検出値で
ある、増幅器93及び94の再出力を、第17図に示す
演算回路96に於て所定の適当な比率で加算し、結果を
出力する。このことにより、演算回路96の出力として
、車輪57に加わる路面摩擦力に比例した電圧信号が得
られる。再演算回路95及び96の出力を、演算回路9
7に入力する。この演算回路97は、第12図に於ける
演算回路56と同様に、路面摩擦力と垂直荷重との商を
演算して、路面摩擦係数μに対応した電圧信号を出力す
る。
後部車@64におけると同様に、車輪に加わるコーナリ
ング力は、垂直荷重及び路面摩擦力の検出値へ影響を与
えない。また、垂直荷重は路面摩擦力の検出値に影響し
ないし、その逆も同様に成り立つ。更に、気温変化の影
響も、後部車輪64の場合と同様の理由で小さい。また
同様に、車輪支持部材60及び69の表面の一部を鋼材
で処理して、その方面に歪ゲージを貼付すれば、気温の
影響を更に刀\さくすることができる。車輪57に作用
する垂直荷重により、車輪支持部材60及び69には、
前述のせん断力だけでなく、各々車軸方向48に圧縮力
並びに引張りカが加わる。しかしながら、コーナリング
力の作用の場合と同様の理由により、路面lI!擦カの
検出値、垂直荷重の検呂値共に影響を受けない。また、
車軸57のブレーキが作動する時の制動トルクにより、
車輪支持部材60及び69各々の車軸方向48に垂直な
断面内にせん断力が、進行方向47に作用する。このた
め、支持部材6o及び69に作用する各々のせん断力に
比例しだせん断食が、車輪支持部材60及び69の各々
に生じる。歪ゲージ75.76.77.78の組及び8
5.86.87.88の組からなるブリッジ回路は、各
々このせん断食を検出する。しかしながら、増幅器93
及び94の両出力は、前述のように演算回路96におい
て所定の適当な比率で加算される。このことにより、演
X回路96の出力においては、前記トルクに起因するせ
ん断力の影響は相殺し、車輪57に加わる路面摩擦力に
比例した電圧信号のみが得られる。
第14図に示す構造から明らかなように、上方の支持部
材は、車輪の垂直荷重を殆ど支持しない。
従って、歪ゲニジ81〜84の組と増幅回路92と演算
回#r95とを省いて、増幅器91の出力を垂直荷重の
検出値として直接演算回路97へ入力しても誤差はわず
かである。
サスペンション機構が、いわゆる「ストラット型」であ
る場合の前部車輪57の車軸近傍における歪ゲージの貼
付位置を、第18図及び第19図に例示する。車輪57
に加わる力をストラット98に伝達する支持部材99の
側面に、歪ゲージ41〜44を、上下両面に51〜54
をそれぞれ貼付するのが良い。これらの図には、前述の
りにスゲージを用いた例を示している。歪ゲージ41〜
44は、前述の歪ゲージ71〜74又は、81〜84と
同様に、上下方向61に対して45°の角度をなす方向
に、かつ41と42の対及び、43と44の対が支持部
材99の両側面上の対称の位置になるように貼付される
。同様に、歪ゲージ51〜54は、車軸方向48に対し
て、45°の角度をなす方向に、かっ51と52の対及
び53と54の対が支持部材99の上下両面上の対称の
位置になるように貼付される。これら歪ゲージ41〜4
4及び51〜54の組は、第12図に示すように、それ
ぞれブリッジ回路を構成し、増幅器45.55に接続さ
れる。各増幅器45.55は、各々車輪57に作用する
垂直荷重及び路面摩擦力に比例した電圧信号を出力する
。更に、これらの電圧信号は演算回路56に入力される
。後部車輪64における場合と同様に、路面摩擦係数μ
に対応する電圧信号が、演算回路56から出方される。
本実施例に於ても、前述の後部車輪64及びウィツシュ
ボーン型のサスペンション機構を有する前部車輪57に
おけると同様に、車輪に加わるコーナリング力は、垂直
荷重及び路面摩擦力の検出値に影響を与えない。また、
垂直荷重は路面摩擦力の検出値に影響しないし、その逆
も同様に成り立つ。更に、気温変化の影響も乃\さい。
支持部材99の表面の一部を鋼材で処理して、その表面
に歪ゲージを貼付すれば、気温の影響を更にtJ\さく
することができる。また、後部車輪64の場合と同様に
、車輪57に加わる垂直荷重により、支持部材99にせ
ん断食だけでなく、曲げ変形がカ汀ゎる。更に、車@5
7のブレーキが作動するときには、制動トルクにより、
支持部材99にねじれ変形が加わる。しかしながら、歪
ゲージの組41〜44及び51〜54からなるブリッジ
回路の出方電圧のいずれにも、こ九らの曲げ変形及びね
じれ変形は影響を及ぼさない。従って、増幅器45.5
5は、各々車軸57に作用する垂直荷重、路面摩擦力の
みに比例した電圧信号を出方する。
なお、後部車輪及びストラット型のサスペンション機構
に連結されている前部車輪に対しては、第2図中の路面
摩擦力検出装置1は、第12図に示す1組の歪ゲージ5
二〜54からなるブリッジ回路と増幅器55とで構成可
能であって、増幅器55の出力として得られる路面#擦
カに比例した電圧信号を、直接制御装置3に入力す九ば
良い。
ウィツシュボーン型のサスペンション機構に連結されて
いる前部車輪に対しては、第17図に示す2組の歪ゲー
ジ75〜77; 85〜87からなるブリッジ回路と、
増幅器93.94と演算回路96とで構成可能であって
、増幅器96の出力として得られる路面lXX方力比例
した電圧信号を直接制御装置3に入力すれば良い。
第20図に示すように、矢印67の方向の車体進行中に
、車@57が制動を受けると、この車輪57のタイヤ側
面に沿った中心線ABは、路面68から受ける摩擦力の
大きさに応じて、AB’のように変位する。また、垂直
方向の荷重によってタイヤが変形して、AB間の距離が
変化する。そこで、タイヤ側面の一部に予めマーキング
を施しておき、車輪57の近傍に配置した撮像素子等の
光学的手段で、マーキングの変形を測定し、この測定を
通してタイヤ自体の歪を計測することができる。この計
測結果に基づいて、路面摩擦力と、垂直荷重とを算出す
る。そして、両算出値から演算を通して得た路面!!擦
係数μを用いて、第5〜第8図に示すアンチロックブレ
ーキ動作を行わせる。但し、路面摩擦力のみを算出し、
これに基づいて第3図に示すアンチロックブレーキ動作
を行なわせても良い。
〔効果〕
本発明の装置により、路面の状況に関わりなく、制動距
離の可能な限りの短縮化を図ることができ、併せて、ア
ンチロックの目的をも達することができる。しかも、車
体速度を測定する複雑な装置を必要としない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、スリップ比と路面摩擦係数及びコーナリング
力との関係を示すグラフ、 第2図は、本発明の実施例に係る、アンチロックブレー
キ装置のブロック図、 第3図は、前図のアンチロックブレーキ装置内の制御装
置の処理を示すフローチャート、第4図は、本発明の他
の実施例に係るアンチロックブレーキ装置のブロック図
、 第5図は、前図のアンチロックブレーキ装置内の制御装
置のメインルーチン処理を示すフローチャート、 第6図は、前図中のブレーキ液減圧処理ルーチンの詳細
を示すフローチャート、 第7図は、第5図中のブレーキ液再加圧処理ルーチンの
詳細を示すフローチャート、 第8図は、第5図のメインルーチン処理に対する割込み
処理を示すフローチャート、 第9図は、本発明の実施例に係る路面!f!擦係数検出
装置の自動車の後部の1車輪分を構成する歪ゲージの、
後部車輪近傍への取付位置を示す正面図、第10図は、
前図の歪ゲージ取付位置の拡大正面図、 第11図は、第12図の歪ゲージ取付位置の拡大平面図
、 第12図は、本発明の実施例に係る路面摩擦係数検出装
置の、自動車の後部の1車輪分のブロック図、 第13図は、自動車の後部車輪近傍への歪ゲージの取付
位置の、もう一つの例を示す正面図、第14図は、本発
明の実施例に係る路面摩擦係数検出装置の自動車の前部
1車輪分を構成する、歪ゲージの前部車輪近傍への取付
位置を示す正面図、第15図は、前図の歪ゲージ取付位
置の拡大斜視図、 第16図は、前回同様、第14図の歪ゲージ取付位置の
拡大斜視図、 第17図は、本発明の実施例に係る路面摩擦係数検出装
置の自動車の前部の1車輪分のブロック図、第18図は
、自動車の前部車輪近傍への歪ゲージ取付位置の、もう
1つの例を示す正面図、第19図は、前図の歪ゲージ取
付位置の拡大斜視図、 第20図は、制動時におけるタイヤの変位を模式的に表
わす側面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、車両のタイヤの歪又は車輪周りの歪を測定する手段
    を備えた、路面摩擦力検出装置。2、路面摩擦力を検出
    し、ブレーキ液圧の上昇にともなって路面摩擦力が増大
    する間は、ブレーキ液圧を上昇させ、ブレーキ液圧の上
    昇にも拘らず路面摩擦力が減少するときに、ブレーキ液
    圧を減少させ、ブレーキ液圧の減少にともなつて、路面
    摩擦力が減少すれば再度ブレーキ液圧を上昇させ、以上
    の動作を反復するブレーキ制御手段を備える、車両のア
    ンチロックブレーキ装置。 3、請求項1記載の装置で路面摩擦力を検出する、請求
    項2記載の車両のアンチロックブレーキ装置。 4、車両のタイヤの歪又は車輪周りの歪を測定する手段
    を備える路面摩擦力検出装置及び垂直荷重検出装置を備
    え、これらの装置の出力信号を演算処理して路面摩擦係
    数を与える手段を有する、路面摩擦係数検出装置。 5、路面摩擦係数を検出し、ブレーキ液圧の上昇に伴っ
    て路面摩擦係数が増大する間は、ブレーキ液圧を上昇さ
    せ、路面摩擦係数の上昇速度が設定速度以下になったと
    きにブレーキ液圧を緩和又は解放し、路面摩擦係数が設
    定値以下に減衰した後にブレーキ液圧を再上昇させ、以
    上の動作を反復するブレーキ制御手段を備える、車両の
    アンチロックブレーキ装置。 6、請求項4記載の装置で路面摩擦係数を検出する、請
    求項5記載の車両のアンチロックブレーキ装置。
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