JP2801555B2 - 低容量薄型タンク処理方式を用いる処理方法 - Google Patents

低容量薄型タンク処理方式を用いる処理方法

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JP2801555B2
JP2801555B2 JP7076205A JP7620595A JP2801555B2 JP 2801555 B2 JP2801555 B2 JP 2801555B2 JP 7076205 A JP7076205 A JP 7076205A JP 7620595 A JP7620595 A JP 7620595A JP 2801555 B2 JP2801555 B2 JP 2801555B2
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リン パットン デビッド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真材料
の処理に関する。さらに詳細には、本発明は、低容量薄
型タンク処理方式(Low Volume Thin Tank processing
system, LVTT)を用いる前記材料の処理に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理装置は、便利で低価格で環境に
悪影響を与えない写真処理に対する要求が高まるのに呼
応してこの十年間に劇的な発展を遂げた。変化のうちの
いくつかには、フイルムおよび印画紙の両者の処理を迅
速化できる改良処理化学品および、より少量の写真化学
品を必要とするより小さい、よりストリームライン化さ
れた装置が含まれる。最も普及したこれらの方式のひと
つは、いかなる店舗においても写真処理が可能であるほ
ど十分に小さく、そして1時間以内に一巻きのフイルム
を処理してプリントを作成することができるミニラボで
ある。
【0003】しかしながら、ミニラボが出現しても現代
の写真処理のニーズおよび課題のすべてに答えてはいな
い。特に必要とされる二点は、1)非−伝統的写真処理
環境における写真処理能に対する高まる要求、および
2)写真処理方式を安定に保つのに必要とする補充量を
低減し、費用を低減し、処理機からの流出量を低減する
ことの必要性である。加えるに、各種写真材料を十分に
処理するのに必要な処理時間および化学品量を低減す要
望がある。
【0004】非−伝統的写真処理環境に対する要求は、
デジタル画像形成処理の増加により、更に高まってい
る。デジタル画像形成処理が更に普及してきたので、デ
ジタルソースからのカラーハードコピーに対するニーズ
が増している。ハロゲン化銀写真ハードコピーは最高画
質を形成できるが、電子写真および感熱技法と比較して
便利さが劣ることが判明することが多い。デジタル画像
の写真処理は、オフィス、家庭または他の非ー伝統的写
真処理環境で行われることが多いであろうから、処理の
し易さが最も重要なことである。
【0005】現在入手可能な処理機は、以下の理由から
家での処理、オフィスでの処理にとって、または他の少
量稼働にとって、不便であることがある。第一に、処理
機を満たすために用意すべきタンク溶液容量が、少量稼
働のためには依然として大量すぎることである。処理タ
ンク用の10〜25リットルの典型的な処理機タンク容
量は、扱うべき溶液として比較的大容量を必要とする。
【0006】第二に、利用度の低い装置では、処理溶液
がタンク中に長い滞留時間留まることになる。フレッシ
ュな補充液を用いる”タンク代謝回転(tank turnover
s)”を行わないと、溶液が蒸発し成分が酸化し、成分
の化学的濃度の変化を引き起こすことになる。このこと
は、処理制御のばらつきおよび沈殿生成となり、その両
者がセンシトメトリーに影響することがある。このよう
な課題は、伝統的な処理装置を用いる場合、少量稼働に
とって、大きな障害である。
【0007】最後の理由としては、比較的高銀被覆量の
現在流通しているフイルムおよび印画紙は、処理溶液中
の化学薬品がより高い濃度であることが要求される。こ
のことは、コスト高の原因となる。その結果、処理機か
らの廃液中の化学品の濃縮をもたらし、このことは、家
庭、オフィスまたは他の少量稼働にとっては、廃液廃棄
を困難にするかもしれない。
【0008】補充量の低減は、コストおよび環境上の問
題から必要とされ、大きい処理機および小さい処理機の
両者に必要とされる。写真処理機には、増感材料が処理
される際、安定状態で処理活性を保持するように調製さ
れた補充溶液が配備されている。これらの補充液は、増
感材料の現像、漂白、定着、洗浄および安定化の際の酸
化または持ち出しにより消費または損失した化学品を代
替するのに必要な成分を含有する。
【0009】自動化方式では、増感材料を処理する際に
は、信号が送られ補充溶液のポンプのスイッチをいれ
て、フレッシュ溶液を処理タンク中に添加する。処理液
中への補充液の添加速度は、補充溶液において達成可能
な成分濃度に依存する。処理方式における補充速度は、
できるだけ最低速度にセットする。このことは、処理機
からの流出液を低減し、化学品の取り扱いを低減し、化
学品の使用量を低減し、そして操作温度を保持するのに
必要なエネルギーを低減する。しかしながら、補充量
は、補充液の安定性、濃度安定性、生産性、持ち出し
量、蒸発および酸化、タンク代謝回転、沈殿および結晶
化、処理副生成物の発生並びにポンプの精度をはじめと
するいくつかのファクターに依存する。
【0010】特に、必要補充量は、処理機の利用度に依
存する。伝統的処理装置の利用度が低い場合は、装置は
安定ではないので低補充方式を用いて作動させることは
できない。
【0011】工業的には、低利用度の問題および廃棄の
問題を、処理化学品を調整することによって、補完する
ような試みがなされてきた。例えば、ミニラボのフイル
ムおよび印画紙処理機は、広範囲の利用度のもの全般に
わたって処理する。あるユニットは、一年のある時期お
よび写真撮影の機会の多少に依って利用度が広く変動す
るかもしれない。殆どの状況に適合できるように、各種
の現像溶液が入手できるようになった。EKTACOLOR RA D
eveloper Replenisherは、最広範囲の利用度又は一定期
間内のタンクの代謝回転量に適合するように配合され
た。前記溶液またはEKTACOLOR PRIME Developer Replen
isher は、処理機が、2−4週間以下毎にあるタンク代
謝回転を保持するならば、設計したような性能を発揮す
るであろう。処理が、より高い利用度で実施されるなら
ば、この製品は同様の性能を発揮するであろうが、現像
液タンクが、4週間ごとより低い頻度で代謝回転される
ならばそうはならないであろう。この場合、EKTACOLOR
RA Developer Replenisher RT を推奨する。この製品は
追加の保恒剤を有し、そして蒸発および酸化を補完する
補充速度が高い。極限状況下ではEKTACOLOR RA Develop
er Additive を用いることができる。
【0012】常に高利用度で使用されるミニラボであっ
て、タンクが少なくとも2週間毎に代謝回転されるもの
のために、EKTACOLOR RA -100 Developer Replenisher
(現像補充液)およびEKTACOLOR RA 100 Developer Reg
enerator(現像リジェネレーター)が配合されている。
この高利用度では、高レベルの保恒剤および発色現像剤
の必要性は低い。保恒剤および発色現像剤のレベルを低
減すると、現像液の下水管への流出液の環境への影響が
低減する。
【0013】EKTACOLOR RA -100 Developer の利用度に
関する要件が厳格なために、多くのミニラボは、前記製
品の環境上の利点の恩恵に浴することができず、従っ
て、それを用いることができない。EKTACOLOR PRIME De
veloper は、EKTACOLOR RA -100 Developer の環境上の
利点の大部分を与え、しかも EKTACOLOR RA -100 Deve
loper の利用度に関する自由度を与えるように配合し
た。
【0014】Developer Regeneratorsの配合物によれ
ば、現像液補充液を調製するのに幾分かの(例えば、6
0%の)流出液を再使用することにより環境上の利点が
得られる。このことは、補充速度を60%だけ低下さ
せ、下水に流出する化学品を低減する。従って、162
ml/m2 の補充速度は、65ml/m2 の速度で同一の効
果がある。Regeneratorsは、EKTACOLOR RA -100 Develo
per およびEKTACOLOR PRIME Developer の両者に配合し
た。
【0015】前記のすべての現像液には、対応する漂白
−定着溶液を有する。EKTACOLOR RA-Bleach-Fix Replen
isherは、20ml/ft2 で、広範囲の利用度に適合する
ように配合した。漂白ー定着タンクが4週間毎以下の頻
度で代謝回転するならば、Bleach-Fix添加物を含むEKTA
COLOR RA -Bleach-Replenisherが推奨される。この製品
は、蒸発および酸化の補充のために追加の保恒剤を有す
る。
【0016】一定の高利用度で使用されるミニラボのた
めには、EKTACOLOR RA -100 Developer Replenisher お
よびEKTACOLOR RA -100 Developer Regenerator と組み
合わせてEKTACOLOR RA -100 Bleach-Fix Replenisherを
用いることができる。タンクを少なくとも2週間毎に代
謝回転する場合は、EKTACOLOR RA -100 Bleach-Fix Rep
lenisherは、54ml/m2 で補充するように配合されて
おり、漂白−定着液の環境への影響は低減する。EKTACO
LOR PRIME Bleach-Fix Replenisherは、EKTACOLOR PRIM
E Developer Replenisherと共に用いるように配合され
ている。EKTACOLOR PRIME Bleach-Fixは、108ml/m
2 で補充するように配合されている。
【0017】下水への漂白ー定着流出液を最小にするた
めに、EKTACOLOR RA Bleach-Fix DRepは、高容量ラボ用
に配合された。この配合物は直接補充されて、補充速度
を15ml/m2 迄低減する。三部( three part)濃縮物
を処理機に直接添加するが、このために、さらに高精密
ポンプを必要とする。高処理性タンクにおけるこのよう
な有意の補充低減では、利用度およびタンク代謝回転率
が極めて重要である。溶液が長期間にわたって滞留する
とタンク溶液の品質低下となる。
【0018】ほとんどのミニラボ印画紙処理機は、水道
施設なしに作動するように設計されており、すなわちプ
リントの洗浄用の水道接続または流出液の排水のための
ドレインを備えていない。このような処理機では洗浄水
容量を低減できる水系を設計する必要がある。このこと
は、溶液を安定化し、処理副生成物の印画紙またはタン
ク壁への付着を防止し、そして殺生剤を包含する安定剤
を用いて達成される。これらの処理機は、向流式に接続
され、再循環および加熱される4個の安定剤タンクが配
備されている。フレッシュな安定剤は、第四または最終
タンクに248ml/m2 で補充される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
処理方法のすべては、各種の利用条件に対応する異なる
処理溶液を購入して使用する必要があり、この状態はユ
ーザーを混乱させることがある。現像リジェネレーター
は流出液を低減するには極めて効果的であるが、少量稼
働用には不都合な更なる装置および操作工程を必要とす
る。更に、前記の溶液はいずれも極めて低い利用度では
安定ではない。
【0020】現在普及している技法は、サイズおよび処
理能力に関して限界に達している。少量稼働の問題点、
例えば、低利用度、タンクのサイズおよび処理コストは
現存する装置の変更では十分に解決することはできな
い。加えるに、現存の装置を用いて現在の標準以下まで
有意に補充速度を低減することはできない。更に、伝統
的装置は、処理パラメーターについて極限化されてい
る。処理時間および化学品の消費を低減するためのフレ
キシビリテイは殆ど残されていない。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、処理チャンネ
ルを含む低容量薄型タンク処理機で、写真要素を現像及
び脱銀することを含んでなる像様露光ハロゲン化銀写真
要素の処理方法であって、前記写真要素を、処理される
写真要素の厚さの約100倍以下の厚さを有する前記処
理チャンネル中で処理し、前記処理チャンネル中で用い
られる各処理溶液の全量が、処理機中の処理溶液の全量
の少なくとも40%であり、そして 式: 0.59 ≦ F/A ≦ 24 (式中、Fはノズルを通過する処理溶液の流量速度(リ
ットル/分)であり、Aはノズルの断面積(cm2)であ
る)に従うノズルを用いて、各処理溶液を、前記処理チ
ャンネルに供給する、処理方法を提供する。
【0022】〔実施態様〕 本発明は、低容量薄型タンク処理機での写真要素の現像
及び脱銀を含んでなる像様露光ハロゲン化銀写真要素の
処理方法であって、前記の処理機が最大処理能力の15
%以下で稼働する方法を提供する。本発明は、さらに低
容量薄型タンク処理機での現像溶液によるハロゲン化銀
要素の現像を含んでなる像様露光ハロゲン化銀写真要素
の処理方法であって、前記の現像液が、直接補充により
補充される方法を提供する。本発明は、また低容量薄型
タンク処理機での漂白−定着溶液または漂白溶液および
定着溶液による写真要素の脱銀を含んでなる像様露光ハ
ロゲン化銀写真要素の処理方法であって、前記の漂白−
定着溶液または漂白溶液および定着溶液が、直接補充に
より補充される方法を提供する。本発明において利用さ
れる処理機は、低容量薄型タンク処理機である。低容量
薄型タンク処理機覇、処理溶液を保持するための容量が
小さい。処理溶液の容量を限定する部分として、狭い処
理チャンネルを配備する。写真印画紙に用いる処理機に
とって、処理チャンネルは、処理されるべき印画紙の厚
さの50倍に等しいかまたはそれ以下であるべきであ
り、好ましくは、印画紙の厚さの10倍に等しいかまた
はそれ以下であるべきである。写真フィルムを処理する
ための処理機においては、処理チャンネルの厚さは、感
光性フィルムの厚さの100倍に等しいかまたはそれ以
下であるべきであり、好ましくは、写真フィルムの厚さ
の18倍に等しいかまたはそれ以下であるべきである。
厚さ0.02cmの印画紙を処理する低容量薄型タンク
処理機は、例えば、0.2cmのチャンネル厚さを有す
るであろうし、厚さ0.014cmのフィルムを処理す
る処理機は、0.25cmのチャンネル厚さを有するで
あろう。
【0023】処理チャンネルおよび再循環装置内の処理
溶液の全容量は、従来の処理機と比較して比較的小さ
い。特に、特定モジュール用の全処理装置中の処理溶液
の全容量は、処理チャンネル中の全容量が、装置中の処
理溶液の全容量の少なくとも40%となるようにする。
好ましくは、処理チャンネル容量は処理装置における処
理溶液の全容量の少なくとも50%である。
【0024】本発明において有用な低容量薄型タンク処
理機は、ラックおよびタンクを有するか、水平なトレー
を有し、これら両者は当該技術分野において知られてい
る。水平なトレーは、時には”自動トレー処理機”とし
て知られている。典型的に、この方式で処理できる溶液
量は、処理機のサイズ、即ち、処理機が処理できる感光
性材料の量に依り変動するであろう。例えば、典型的に
従来のマイクロラボ処理機、0.46m2 /min −1.
39m2 /min の感光性材料を処理する処理機(約2m
/min 未満の移動スピードを有する)の処理溶液は、低
容量薄型タンク処理機での5リットルに比較して17リ
ットルである。典型的な従来のミニラボについては、
0.46m2 /min −1.39m2 /min の感光性材料
を処理する処理機(一般に、2m/min 未満−3.8m
/min の移動スピードを有する)の処理溶液は、低容量
処理機での10リットルに比較して100リットルであ
る。8.3m2 /min の感光性材料を処理する大きな従
来のラボ処理機(一般に、約2.1m/min −21m/
min の移動スピードを有する)は、典型的に低容量処理
機での15−100リットルに比較して処理溶液120
−1,200リットルの処理溶液を有する。1分間に
1.4m2 の感光性材料を処理するように設計された、
本発明により作成されるミニラボサイズの低容量薄型タ
ンク処理機は、7リットルの処理溶液を有するであろ
う。
【0025】好ましくは、本方式は、後述するように、
高度の衝撃方式(impingement system)である。ノズル
を通って処理チャンネルへ処理溶液を効率よく流すため
には処理溶液を処理チャンネルに送出するノズルは、以
下の関係に従った構成を有することが望ましい: 0.59≦F/A≦24 前記式中、Fは、ノズルを通過する溶液の流量速度(リ
ットル/min )であり、そしてAは、ノズルの断面積
(cm2 )である。
【0026】前記の関係に基づいたノズルを配備する
と、感光性材料に対して適切な処理溶液の排出が確実に
行われる。LVTT処理機の具体例は、国際公開第92
−10790号、同第92−17819号、同第93−
04404号、同第92−17370号、同第91−1
9226号、同第91−12567号、同第92−07
302号、同93−00612号、同92−07301
号、同92−09932号、米国特許第5,294,9
56号、ヨーロッパ特許第559,027号、同第5,
179,404号、ヨーロッパ特許第559,025
号、米国第5,270,762号、ヨーロッパ特許第5
59,026号、米国特許第5,353,088号、米
国特許第5,313,243号、米国特許第5,34
7,337号、米国特許第5,386,261号、米国
特許第5,353,084号、米国特許第5,381,
203号、米国特許第5,353,087号、米国特許
第5,353,083号、米国特許第5,389,99
4号および米国特許第5,355,190号に詳述され
ている。
【0027】本発明の処理機は、低利用度状態において
特に有用である。低利用度とは、最高処理能力(maximu
m product capacity)のパーセントとして定義される。
現在の処理機、特にミニラボは、それらの最高処理能力
で、またはその近傍で稼働させないことが多い。処理機
最高処理能力は、単に所定時間内に処理できるロールま
たはプリントの最高数である。これは、通常、35mm写
真要素から24枚のプリントを作成する場合を基にして
いる。処理機が、最高処理能力の15%未満で稼働され
ると、蒸発および化学成分の酸化による低−利用度効果
が起こり、処理を”管理はずれ(out of control)”な
ものとする。低利用度とは、最高処理能力の15%未
満、特に、最高処理能力の10%未満で処理機を稼働さ
せることをいう。例えば、最高処理能力の15%未満で
稼働するローラー移動処理機は、低利用度状態で稼働し
ていることになる。Kodak Minilab System 25 Film Pro
cessorは、最高処理能力の少なくとも11%−13%で
の稼働を必要とするが、それに対し、Kodak Minilab Sy
stem 50 Film Processorは、最高処理能力の5%−7%
で稼働することができ、低利用度の問題を回避してい
る。
【0028】例えば、支持体1平方メートル当たり90
モル%より多くの塩化銀および1.75g 未満の銀を含
有する印画紙についてのProcess RA-4を用いる処理機に
ついては、低利用度とは、現像液タンクの内容物をフレ
ッシュな補充液で置き換えるのに(1タンク代謝回転)
28日より長い期間を要する場合である。ヨウ臭化物フ
イルムの処理に用いる標準のネガテイブフイルム処理、
例えば、Process C-41では、低−利用度の問題を回避す
るために、21日以内に現像タンク容量の補充液での置
換を完了する。
【0029】LVTT処理方式は、特に直接補充の場合
に有用である。LVTT処理機においては、直接補充で
可能な極めて低い補充速度でも、化学品は不安定になら
ない。標準の処理機については、それらを、極めて低い
利用度状況下で稼働させた場合、このようにはならな
い。直接補充とは、補充溶液を調製する必要なしに、直
接処理タンク中に濃縮物を補充することである。各濃縮
物は、別々に添加し、そして高精密ポンプを用いて処理
機中で混合する。
【0030】補充液であっても、リジェネレーターであ
っても、高濃度でしかも長期間にわたって成分が不相溶
性である故に、濃縮物は多部からなるものとして使用で
きる。濃縮物の各部分は、それらの溶解度レベルでまた
はその近傍のレベルで処理溶液成分を含有する。好まし
い現像液および漂白−定着濃縮物の例は、例4に示す。
【0031】LVTT処理機を用いるこのような直接補
充によれば、カラー印画紙については108ml/m2
下、さらに好ましくは65ml/m2 以下そして最も好ま
しくは43ml/m2 以下の現像液補充速度が可能にな
る。この処理機を用いるこのような直接補充によれば、
さらに、カラー印画紙については108ml/m2 以下、
さらに好ましくは54ml/m2 以下そして最も好ましく
は22ml/m2 の漂白ー定着液補充速度が可能になる。
この処理機を用いるこのような直接補充によれば、フイ
ルムについては、20ml/ロール以下、さらに好ましく
は15ml/ロール以下の現像剤補充速度が可能になる。
この処理機は、さらに、5ml/ロール以下の漂白液補充
速度、35ml/ロール以下、さらに、好ましくは、30
ml/ロール以下の定着液補充速度、40ml/ロール以
下、さらに、好ましくは、30ml/ロール以下の安定液
補充速度(1ロールは35mm−24露光)が可能となる。
【0032】処理されるべき写真要素は、写真材料とし
て任意の慣用のハロゲン化銀、例えば、塩化銀、臭化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀およびそれらの
混合物を含有することができる。しかしながら,好まし
くは、写真要素は、少なくとも50mole%の塩化銀、さ
らに好ましくは、90mole%の塩化銀を含有する高塩化
物要素である。写真要素の好ましい銀含有量は、1平方
メートル当たり1.75g未満、さらに好ましくは、
0.80g未満である。別の好ましい実施態様は臭ヨウ
化物フイルム要素である。本発明材料は、当該技術分野
で知られている任意の方法でそして任意の組み合わせ
で、写真要素とともに用いることができる。典型的に、
写真材料をハロゲン化銀乳剤中に包含せしめ、その乳剤
を支持体上に塗布して写真要素の一部を形成する。
【0033】本発明写真要素は、白黒の単一色要素また
は多色要素であることができる。多色要素は、3種の主
要領域のスペクトルの各々に感光する色素画像形成単位
を含む。各単位は、所定領域のスペクトルに感光する単
一乳剤層または複数乳剤層からなることができる。画像
形成単位をはじめとする要素の各層は、当該技術分野で
知られているような各種の順序で配列することができ
る。別の態様では、3種の主要領域のスペクトルの各々
に感光する乳剤は単一に区分された層として配置するこ
とができる。
【0034】本発明要素とともに用いることができる、
乳剤および要素に用いるのに適切な材料についての検討
は、Research Disclosure 、1989年12月、Item 308119
、Kenneth Mason Publications,Ltd.,Dudley Annex, 1
2a North Street, Emsworth,Hampshire PO10 7DQ, ENGL
AND(以下、この刊行物は、”Research Disclosure ”
と略記する)を引用して行うであろう。
【0035】用いられるハロゲン化銀乳剤は、ネガテイ
ブ作動性またはポジテイブ作動性のいずれかであること
ができる。適切な乳剤およびその調製法、並びに化学増
感および分光増感については第I節−第IV節に記載され
ている。発色材料および現像改質剤については第V節お
よび第XXI 節に記載されている。ビヒクルについては第
IX節に、各種添加物、例えば、蛍光増白剤、カブリ防止
剤、安定剤、光吸収材料および光散乱材料、硬膜剤、塗
布助剤、可塑剤、潤滑剤およびマット剤については、例
えば、第V節、第VI節、第VIII節、第X節、第XI節、第
XII 節、第XVI節に記載されている。製造方法は、第XIV
節および第XV節に、他の層および支持体については第X
III節および第XVII節に、処理方法および薬剤について
は第XIX節および第XX節に、露光代替物については第XVI
II 節に記載されている。
【0036】カプラーについては、カプリング部位に水
素が存在すると四当量カプラーとなり、他のカプリング
離脱基が存在すると、通常二当量カプラーとなる。この
ようなカプリング離脱基の代表的なものとしては、例え
ば、クロロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロ−オ
キシ、スルフォニルオキシ、アシルオキシ、アシル、ヘ
テロサイクリック、スルフォンアミド、メルカプトテト
ラゾール、ベンゾチアゾール、メルカプトプロピオン
酸、ホスホニルオキシ、アリールチオおよびアリールア
ゾが挙げられる。
【0037】米国特許第4,301,235号、米国特
許第4,853,319号および米国特許第4,35
1,897号に記載されているもののような、そのいず
れもが既知のバラストまたはカプリング離脱基を含有し
てもよいカプラーの組み合わせを用いることは有用であ
る。カプラーは、”ロング(wrong)”カラードカ
プラー(例えば、インターレーヤー補正のレベルを調整
するための)と組み合わせて、およびカラーネガテイブ
用途では、マスキングカプラー、例えば、ヨーロッパ特
許公開公報第−0 213 490号、特開昭58−1
72,647号、米国特許第2,983,608号、ド
イツ特許発明明細書第2,706,117C号、英国特
許第1,530,272号、米国特許第4,070,1
91号および米国特許第4,273,861号およびド
イツ特許出願第2,643,965号に記載されている
ものを組み合わせて用いてもよい。マスキングカプラー
はシフトまたはブロックさせてもよい。
【0038】本発明材料は、また処理工程、例えば、漂
白または定着工程を促進するか、さもなければ修正する
材料と組み合わせて用いて画質を改良してもよい。漂白
促進剤放出カプラー、例えば、ヨーロッパ特許第19
3,389号、ヨーロッパ特許第301,477号、米
国特許第4,163,669号、米国特許第4,86
5,956号および米国特許第4,923,784号に
記載されているものが有用であろう。核剤、現像促進剤
またはそれらの前駆体(英国特許第2,097,140
号および英国特許第2,131,188号)、電子移動
剤(米国特許第4,859,578号および米国特許第
4,912,025号)、カブリ防止剤および色混合防
止剤、例えば、ハイドロキノン類の誘導体、アミノフェ
ノール類、アミン類、没食子酸、カテコール、アスコル
ビン酸、ヒドラジド類、スルホンアミドフェノール類、
および非発色性カプラーと組合わさった組成物の使用も
意図されている。
【0039】本発明は、コロイド状銀ゾルまたはイエロ
ー、シアンおよび/またはマゼンタフィルター色素を、
水中油形分散体、ラテックス分散体または固体粒子分散
体として含んでなるフィルター色素層を含有する写真要
素と組み合わせて用いてもよい。有用な吸収材料の例
は、Research Disclosure 、1989年12月、Item 308119
に検討されている。
【0040】本発明は、また鮮鋭性を高めることができ
る光吸収材料を含有する写真要素と組み合わせて用い、
そしてスピードをコントローしてもよい。本発明材料
は、さらに画像改質化合物、例えば、”現像抑制剤放
出”化合物(DIR)を含有する写真要素と組み合わせ
て用いてもよい。本発明組成物と関連づけて有用なDI
Rは、当該技術分野において知られており、その例は、
米国特許第3,137,578号、第3,148,02
2号、第3,148,062号、第3,227,554
号、第3,384,657号、第3,379,529
号、第3,615,506号、第3,617,291
号、第3,620,746号、第3,701,783
号、第3,733,201号、第4,049,455
号、第4,095,984号、第4,126,459
号、第4,149,886号、第4,150,228
号、第4,211,562号、第4,248,962
号、第4,259,437号、第4,362,878
号、第4,409,323号、第4,477,563
号、第4,782,012号、第4,962,018
号、第4,500,634号、第4,579,816
号、第4,607,004号、第4,618,571
号、第4,678,739号、第4,746,600
号、第4,746,601号、第4,791,049
号、第4,857,447号、第4,865,959
号、第4,880,342号、第4,886,736
号、第4,937,179号、第4,946,767
号、第4,948,716号、第4,952,485
号、第4、956,269号、第4、959,299
号、第4,966,835号、第4,985,336
号、並びに英国特許第1,560,240号、英国特許
第2,007,662号、英国特許第2,032,91
4号、英国特許第2,099,167号、ドイツ特許第
2,842,063号、ドイツ特許第2,937,12
7号、ドイツ特許第3,636,824号、ドイツ特許
第3,644,416号特許公報、並びに以下のヨーロ
ッパ特許公報第272,573号、第335,319
号、第336,411号、第346、899号、第36
2,870号、第365,252号、第365,346
号、第373,382号、第376,212号、第37
7,463号、第378,236号、第384、670
号、第396,486号、第401、612号、第40
1、613号に記載されている。
【0041】本発明写真要素の乳剤は、表面感光性乳
剤、すなわち、ハロゲン化銀粒子の表面に主に潜像を形
成する乳剤であるか、または、ハロゲン化銀粒子の内部
に主に内部潜像を形成することができる乳剤であること
ができる。これらの乳剤は、ネガテイブ作動性乳剤、例
えば、表面感光性乳剤またはカブらせていない内部潜像
形成性乳剤であるか、またはカブらせていない内部潜像
形成性タイプの直接ポジテイブ乳剤であって、これらは
均等光の露光でまたは核生成剤の存在下で現像が行われ
た場合にポジテイブに作動するものである。
【0042】任意のハロゲン化銀の組み合わせ、例え
ば、塩化銀、塩臭化銀、塩臭ヨウ化銀、臭化銀、臭ヨウ
化銀または塩ヨウ化銀を用いることができる。カラー印
画紙の迅速処理の必要性の故に塩化銀乳剤が好ましい。
ある場合には、少量の臭化物もしくはヨウ化物または臭
化物およびヨウ化物、一般に2.0mole%未満の臭化
物、1.0mole%未満のヨウ化物を含有する塩化銀乳剤
が好ましい。乳剤調製の際の、臭化物またはヨウ化物の
添加物は、溶解性ハロゲン化物源、例えば、ヨウ化カリ
ウムもしくは臭化ナトリウムまたは有機臭化物もしくは
ヨウ化物または無機の不溶性ハロゲン化物、例えば、臭
化銀もしくはヨウ化銀に由来する。
【0043】ハロゲン化銀乳剤粒子の形状は、立法形、
偽ー立法形、八面体、十四面体または平板状であること
ができる。これらの乳剤は、任意の適切な環境、例え
ば、熟成環境または還元環境で沈殿させることができ
る。異なるハロゲン化物比および形態の乳剤の調製につ
いての具体的な文献は米国特許第3、618、622
号、第4、269、927号、第4、414、306
号、第4、400、463号、第4、713、323
号、第4、804、621号、第4、738、398
号、第4、952、491号、第4、493、508
号、第4、820、624号、第5、264、337号
並びにヨーロッパ特許出願公開公報第0 534 3
95号である。
【0044】適切な平板状粒子乳剤は、各種の従来の教
示、たとえば、以下のものから選ぶことができる:Rese
arch Disclosure,Item 22534, 1983年1月,Kenneth Mas
on Publications, Ltd.,Emsworth, Hampshire PO10 7D
D, England,刊行、米国特許第4,439,520号、
第4,414,310号、第4,433,048号、第
4,643,966号、第4,647,528号、第
4,665,012号、第4,672,027号、第
4,678,745号、第4,693,964号、第
4,713,320号、第4,722,886号、第
4,755,456号、第4,775,617号、第
4,797,354号、第4,801,522号、第
4,806,461号、第4,835,095号、第
4,853,322号、第4,914,014号、第
4,962,015号、第4,985,350号、第
5,061,069号及び第5,061,616号。
【0045】さらに、ヨーロッパ特許第534,395
号に記載されているような〔100〕塩化銀乳剤の使用
が意図されている。本発明思想はまた、Research Discl
osure, 1979 年11月,Item 18716(KennethMason Public
ations, Ltd, Dudley Annex, 12a North Street, Emswo
rth, Hampshire PO101 7DQ, Englandから入手可能であ
り、引用することにより本明細書中に包含する)に記載
されているような反射カラープリントを得るのに用いて
もよいことも意図されている。本発明材料は、エポキシ
溶剤(ヨーロッパ特許第164,961号)、多価カチ
オン、例えば、カルシウムに対する感度を減ずるための
バラスト化キレート剤、例えば、米国特許第4,99
4,359号に記載されているもの、及びステイン低減
化合物、例えば、米国特許第5,068,171号、第
5,096,805号及び第5,126,234号に記
載されているものを含有する写真要素と組み合せて用い
てもよい。他の有用な実施態様は、特開平2−027,
344号、2−027,345号、2−027,347
号、2−027,350号、2−027,351号、2
−028,646号、2−029,738号、2−02
9,739号、2−032,340号、2−032,3
42号、2−033,143号、2−033,144
号、2−034,836号、2−034,838号、2
−034,839号、2−034,840号、2−03
4,841号、2−034,842号、2−034,8
43号、2−037,343号、2−039,046
号、2−039,047号、2−040,650号、2
−040,651号、2−040,652号、2−04
0,653号、2−042,438号、2−042,4
39号、2−043,540号、2−043,542
号、2−043,544号、2−043,545号、2
−043,547号、2−044,341号、2−04
4,342号、2−054,262号、2−096,1
36号、2−139,545号に記載されている。
【0046】任意の基板材料を、本発明要素と共に用い
るカラー印画紙のために用いてもよい。典型的に、基板
材料は紙又はポリエステルである。紙は樹脂コーティン
グされていてもよい。さらに、紙基板材料は、見る人に
画像を明るく見せるような反射材料、例えば、二酸化チ
タンに含浸したポリエチレンでコーティングしてもよ
い。加えるに、紙又は樹脂は、安定剤、色調剤、補強剤
又は酸素バリヤー形成材料、例えば、ポリビニルアルコ
ール(PVA、例えば、ヨーロッパ特許第553,33
9号参照)を含有してもよい。加えるに、本発明を、米
国特許第4,917,994号に記載されているような
pH調整支持体上にコーティングした写真要素と関連づけ
て用いることが望ましいかもしれない。本発明に用いら
れる特定の基板材料は、ハロゲン化銀カラー印画紙に従
来用いられている任意の材料であってよい。このような
材料は、Research Disclosure 308119, 1989年12月、10
09頁に開示されている。さらに、ポリエチレンナフタレ
ートのような材料及び米国特許第4,770,931
号、第4,942,005号及び第5,156,905
号に記載されている材料を用いてもよい。
【0047】カラーネガティブ要素においては、頂部か
ら底部へ以下の層を担持する支持体を含んでなる写真要
素と関連づけて本発明を用いることが意図されている: (1)1層又はそれ以上の、紫外線吸収剤含有オーバー
コート層、(2)“カプラー1”:安息香酸、4−クロ
ロ−3−((2−(4−エトキシ−2,5−ジオキシ−
3−(フェニルメチル)−1−イミダゾリジニル)−3
−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジオキソプロピ
ル)アミノ)−、ドデシルエステルを含有する高感度イ
エロー層、並びに同一化合物を、“カプラー2”:プロ
ピオン酸、2−〔〔5−〔〔4−〔2−〔〔〔2,4−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ〕アセチ
ル〕アミノ〕−5−〔(2,2,3,3,4,4,4−
ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)アミノ〕−4−ヒ
ドロキシフェノキシ〕−2,3−ジヒドロキシ−6−
〔(プロピルアミノ)カルボニル〕−フェニル〕チオ〕
−1,3,4−チアジアソル−2−イル〕チオ〕−、メ
チルエステル及び“カプラー3”:1−((ドデシルオ
キシ)カルボニル)エチル(3−クロロ−4−((3−
(2−クロロ−4−((1−トリデカノイルエトキシ)
カルボニル)アニリノ)−3−オキソ−2−((4)
(5)(6)−(フェノキシカルボニル)−1H−ベン
ゾトリアゾル−1−イル)プロパノイル)アミノ))ベ
ンゾエートと共に含有する低感度イエロー層を備えた二
層コーティングイエローパック、(3)微細金属銀を含
有する中間層、(4)“カプラー4”:ベンゾアミド、
3−((2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミノ)−N−
(4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−
トリクロロフェニル)−1H−ピラゾロ−3−イル)
−、“カプラー5”:ベンゾアミド、3−((2−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)−1−オキソブチル)アミノ)−N−(4′,5′
−ジヒドロ−5′−オキソ−1′−(2,4,6−トリ
クロロフェニル)(1,4′−ビ−1H−ピラゾル)−
3′−イル)−、“カプラー6”:カルバミン酸、(6
−(((3−(ドデシルオキシ)プロピル)アミノ)カ
ルボニル)−5−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−、
2−メチルプロピルエステル、“カプラー7”:酢酸、
((2−((3−(((3−(ドデシルオキシ)プロピ
ル)アミノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ−8−
(((2−メチルプロポキシ)カルボニル)アミノ)−
1−ナフタレニル)オキシ)エチル)チオ)−、及び
“カプラー8”:ベンゾアミド、3−((2−(2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1
−オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−
4−((4−メトキシフェニル)アゾ)−5−オキソ−
1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラ
ゾロ−3−イル)−を含有する高感度マゼンタ層、並び
に各々、“カプラー9”:プロペン酸ブチルエステル、
スチレン及びN−〔1−(2,4,6−トリクロロフェ
ニル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−ピラゾ
ロ−3−イル〕−2−メチル−2−プロペンアミドを
1:1:2の重量比で含有する三元ポリマー、及び“カ
プラー10”:テトラデカンアミド、N−(4−クロロ
−3−((4−((4−((2,2−ジメチル−1−オ
キソプロピル)アミノ)フェニル)アゾ)−4,5−ジ
ヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−1H−ピラゾロ−3−イル)アミノ)フェニ
ル)−、をカプラー3及びカプラー8に加えて含有する
中感度マゼンタ層及び低感度マゼンタ層を備えた三層コ
ーティングマゼンタパック、(5)中間層、(6)カプ
ラー6及びカプラー7を含有する高感度シアン層、カプ
ラー6及び“カプラー11”:2,7−ナフタレンジス
ルホン酸、5−(アセチルアミノ)−3−((4−(2
−((3−(((3−(2,4−ビス(1,1−ジメチ
ルプロピル)フェノキシ)プロピル)アミノ)カルボニ
ル)−4−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)オキシ)エ
トキシ)フェニル)アゾ)−4−ヒドロキシ−、二ナト
リウム塩を含有する中感度シアン層、並びにカプラー2
及びカプラー6を含有する低感度シアン層、(7)カプ
ラー8を含有する下塗り層、並びに(8)ハレーション
防止層。
【0048】カラー印画紙フォーマットにおいては、頂
部から底部へ以下の層を担持する支持体を含んでなる要
素と関連づけて本発明を用いることが意図されている: (1)一層又はそれ以上のオーバーコート、(2)“カ
プラー1”:ブタンアミド、2−(2,4−ビス(1,
1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−N−(3,5−
ジクロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−、
“カプラー2”:アセトアミド、2−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−N−
(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−4−、及びUV
安定剤:フェノール、2−(5−クロロ−2H−ベンゾ
トリアゾル−2−イル)−4,6−ビス(1,1−ジメ
チルエチル)−、フェノール、2−(2H−ベンゾトリ
アゾル−2−イル)−4−(1,1−ジメチルエチル)
−、フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾル−2−
イル)−4−(1,1−ジメチルエチル)−6−(1−
メチルプロピル)−、及びフェノール、2−(2H−ベ
ンゾトリアゾル−2−イル)−4,6−ビス(1,1−
ジメチルプロピル)−及びポリ(t−ブチルアクリルア
ミド)色素安定剤を含有するシアン層、(3)中間層、
(4)“カプラー3”:オクタンアミド、2−〔2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ〕−N
−〔2−(7−クロロ−6−メチル−1H−ピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾル−2−イル〕
プロピル〕を1,1′−スピロビ(1H−インデン)、
2,2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,3′,
3′−テトラメチル−5,5′,6,6′−テトラプロ
ポキシ−と共に含有するマゼンタ層、(5)中間層、並
びに(6)“カプラー4”:1−イミダゾリジンアセト
アミド、N−(5−((2−(2,4−ビス(1,1−
ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキソブチル)
アミノ)−2−クロロフェニル)−α−(2,2−ジメ
チル−1−オキソプロピル)−4−エトキシ−2,5−
ジオキソ−3−(フェニルメチル)−を含有するイエロ
ー層。
【0049】反転フォーマットにおいては、頂部から底
部へ以下の層を担持する支持体を含んでなる要素と関連
づけて本発明を用いることが意図されている: (1)一層又はそれ以上のオーバーコート層、(2)非
増感ハロゲン化銀含有層、(3)“カプラー1”:安息
香酸、4−(1−(((2−クロロ−5−((ドデシル
スルホニル)アミノ)フェニル)アミノ)カルボニル)
−3,3−ジメチル−2−オキソブトキシ)−、1−メ
チルエチルエステルを含有する高感度イエロー層、“カ
プラー1”及び“カプラー2”:安息香酸、4−クロロ
−3−〔〔2−〔4−エトキシ−2,5−ジオキソ−3
−(フェニルメチル)−1−イミダゾリジニル〕−4,
4−ジメチル−1,3−ジオキソペンチル〕アミノ〕
−、ドデシルエステルを含有する中感度イエロー層、並
びにまたカプラー2を含有する低感度イエロー層を備え
た三層コーティングイエロー層パック、(4)中間層、
(5)微細粒子銀層、(6)中間層、(7)“カプラー
3”:2−プロペン酸、ブチルエステル、N−〔1−
(2,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−オキソ−1H−ピラゾル−3−イル〕−2−メチル−
2−プロペンアミドを含むポリマー、“カプラー4”:
ベンゾアミド、3−((2−(2,4−ビス(1,1−
ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキソブチル)
アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾル
−3−イル)−及び“カプラー5”:ベンゾアミド、3
−(((2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フ
ェノキシ)アセチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒド
ロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)−1H−ピラゾロ−3−イル)−を含有し、そして
安定剤、1,1′−スピロビ(1H−インデン)、2,
2′,3,3′−テトラヒドロ−3,3,3′,3′−
テトラメチル−5,5′,66′−テトラプロポキシ−
を含有する高感度及び中感度マゼンタ層、並びに同一の
安定剤と共にカプラー4及びカプラー5を含有する低感
度マゼンタ層を備えた三層コーティングマゼンタパッ
ク、(8)微細粒子非増感ハロゲン化銀を含む場合もあ
る1層又はそれ以上の中間層、(9)“カプラー6”:
テトラデカンアミド、2−(2−シアノフェノキシ)−
N−(4−((2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフ
ルオロ−1−オキソブチル)アミノ)−3−ヒドロキシ
フェニル)−を含有する高感度、中感度及び低感度シア
ン層、“カプラー7”:ブタンアミド、N−(4−
((2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)
フェノキシ)−1−オキソブチル)アミノ)−2−ヒド
ロキシフェニル)−2,2,3,3,4,4,4−ヘプ
タフルオロ及び“カプラー8”:ヘキサンアミド、2−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)−N−(4−((2,2,3,3,4,4,4−ヘ
プタフルオロ−1−オキソブチル)アミノ)−3−ヒド
ロキシフェニル)−を含有する中感度シアン層を備えた
3層コーティングシアンパック、(10)微細粒子非増
感ハロゲン化銀を含む場合もある1層又はそれ以上の中
間層、並びに(11)ハレーション防止層。
【0050】これらの写真要素は、典型的に可視領域の
スペクトルの化学輻射線に露光して潜像を形成すること
ができ、次に処理して可視色素画像を形成することがで
きる。可視色素画像を形成する工程には要素を発色現像
主薬と接触させて現像可能なハロゲン化銀を還元しそし
て発色現像主薬を酸化する工程が含まれる。酸化された
発色現像主薬は、カプラーと次に反応して色素を生じ
る。
【0051】ネガティブ作動性ハロゲン化銀は、前記処
理によりネガ画像をもたらす。前記要素は、The Britis
h Journal of Photography Annual, 1988 年、191 〜19
8 頁に記載されている既知のC−41カラー処理を用い
て処理することができる。適用可能な場合は、これら要
素は、カラープリント処理、例えば、the British Jour
nal of Photography Annual, 1988 年、198 〜199 頁に
記載されているようなEastman Kodak Company のRA−
4処理、Kodak Ektaprint 化学品を用いるKodak Public
ation No. Z-122 に記載されているようなKodak Ektapr
int 2 Process、及びKodak Publication No. H-24, Man
nual For Processeng Eastman Color Filmsに記載され
ているようなKodak ECP Process に従って処理してもよ
い。ポジ(又は反転)画像を得るには、発色現像工程
は、非カラー現像主薬でまず現像処理して露光されたハ
ロゲン化銀を現像(色素は生じない)し、次いでその要
素を均一にカブらせて未露光ハロゲン化銀を現像可能と
することができる。
【0052】ハロゲン化銀カラー写真感光性材料の処理
は、基本的に、1)発色現像(カラー反転感光性材料の
ためには、白黒第1現像が必要)及び2)脱銀の2工程
から構成される。この脱銀工程は、現像された銀をイオ
ン性銀の状態に戻すための漂白工程及びイオン性銀を感
光性材料から除去する定着工程が含まれる。これらの漂
白工程及び定着工程をモノバッチの漂白−定着工程に組
み合せることができ、このモノバッチ漂白−定着工程は
単独で又は漂白工程及び定着工程と組み合わせて用いる
ことができる。必要ならば、追加の処理工程、例えば、
洗浄工程、停止工程、安定化工程及び現像促進のための
予備処理工程を加えてもよい。本発明と共に用いる処理
化学品は、液体、ペースト又は固体、例えば、粉末、錠
剤又は粒体であってよい。
【0053】発色現像において、露光されたハロゲン化
銀は銀に還元され、同時に芳香族第一アミン発色現像主
薬酸化体は、画像色素形成のための前記反応により消費
される。この工程において、ハロゲン化銀粒子からのハ
ロゲン化物イオンは現像液中に溶解し、そこでこれらイ
オンは堆積するであろう。加えるに、発色現像主薬は、
発色現像主薬酸化体のカプラーとの前記反応により消費
される。さらに、発色現像液中の他の成分もまた消費さ
れ、そして濃度はさらなる現像がおこるにつれ徐々に低
下するであろう。バッチ処理法では、現像液の性能は、
ハロゲン化物イオンの堆積及び現像成分の消費の結果、
最終的に劣化するであろう。したがって、大量のハロゲ
ン化銀感光性写真材料を、例えば、自動現像処理機によ
り連続的に処理する現像法においては、成分濃度の変化
により引き起される最終写真特性の変化を回避するため
に、発色現像液の成分濃度をある一定範囲内に保持する
ための手段が必要である。
【0054】例えば、処理機タンク中の現像溶液は、補
充溶液と称される別の溶液を用いて“安定状態の濃度”
に保持することができる。現像される感光性写真材料の
量に比例する速度で補充溶液をタンク中に計量注入する
ことにより、成分を、良好な性能が得られる濃度範囲内
に平衡状態で保持することができる。消費される成分、
例えば、現像主薬及び保恒剤のために、タンク濃度より
高い濃度の成分を有する補充溶液を調製する。ある場合
には、材料は、乳剤層を離れて現像抑制効果を有し、補
充液中にはより低い濃度で存在するか又は全く存在しな
いであろう。他の場合には、感光性写真材料から洗い出
されるであろう材料の影響を排除するために、ある材料
を補充液中に含有させてもよい。他の場合、例えば、緩
衝液、又は消費されないキレート剤の濃度の場合は、補
充液中の成分は処理タンクと同一又は類似の濃度であ
る。典型的に、補充液は、現像及びカプリング反応中に
放出される酸を補うためにより高いpHを有し、それによ
りタンクのpHは最適値に保持することができる。
【0055】同様に、第2漂白溶液、定着溶液及び安定
剤溶液についての補充液もまた調製する。消費される成
分の添加の他に、前工程溶液が感光性写真材料によりタ
ンクに持ち込まれた場合に発生するタンクの希釈を補充
するための成分も添加する。
【0056】カラー印画紙処理 処理溶液が用いられる本発明方法において実施される好
ましい処理工程には、以下の処理工程が含まれてよい: 1)発色現像→漂白−定着→洗浄/安定化、 2)発色現像→漂白→定着→洗浄/安定化、 3)発色現像→漂白→漂白−定着→洗浄/安定化、 4)発色現像→停止→洗浄→漂白→洗浄→定着→洗浄/
安定化、 5)発色現像→漂白−定着→定着→洗浄/安定化、 6)発色現像→漂白→漂白−定着→定着→洗浄/安定
化、
【0057】前記の処理工程のうち、工程1),2),
3)及び4)を用いるのが好ましい。さらに、前記工程
の各々を、米国特許第4,719,173号に記載され
ているような多段階で用い、多段階処理機の補充及び作
動のために順流式、向流式及び向順流式(contra
co)配列で用いることができる。前記の発色現像溶液
は、好ましくは25℃〜45℃、さらに好ましくは35
℃〜45℃の処理温度で用いてよい。さらに、発色現像
溶液は、240秒以下、好ましくは3秒〜110秒の範
囲内の時間、さらに好ましくは、5秒以上で45秒以下
の現像工程処理時間で用いてもよい。
【0058】先述のように、連続処理機中の発色現像液
処理タンクは、補充溶液で補充して発色現像液成分の適
切な濃度を保持する。発色現像液補充溶液は、通常、感
光性材料1m2 当り500ml以下の量補充してよい。補
充の結果、一定量の廃液が生じるので、補充速度は最少
にして廃液容量及びコストを最少にすることが好まし
い。好ましい補充速度は、10〜215ml/m2 、さら
に好ましくは25〜160ml/m2 である。
【0059】さらに、現像液廃液容量及び材料コスト
は、現像液タンクからのオーバーフローを補充の際回収
しそしてそのオーバーフロー溶液を補充液溶液として再
使用できるような方法でオーバーフロー溶液を処理する
ことにより低減してもよい。一実施態様において、現像
反応の際おこる化学品の消費から生じる、タンク溶液か
らの化学品の損失量を補うためにオーバーフロー溶液に
化学品を添加する。これらの化学品は固体状成分として
又は成分化学品の水溶液として添加することができる。
水の添加及び補充化学品の水溶液の添加はまた、感光材
料から洗い出されそして現像液のオーバーフロー中に存
在する物質の濃度を低下させる効果を有する。感光性材
料から洗い出される物質の希釈は、望ましくない写真効
果、溶液安定性の低下及び沈澱を導くことがあるこれら
の物質の濃度増加を妨げる。現像液の再生法はKodak Pu
blication No. Z-130, “Using EKTACOLOR RA Chemica
ls”に記載されている。感光性材料から洗い出される物
質が望ましくない濃度まで増加することが判明した場合
は、オーバーフロー溶液を処理してその望ましくない物
質を除去することができる。イオン交換樹脂であって、
カチオン性、アニオン性及び両性のものが、望ましくな
いことが判明した特定成分を除去するのに特に適してい
る。
【0060】現像溶液オーバーフローの回収は、回収及
び再使用される原補充溶液のパーセントとして特徴づけ
ることができ、したがって、55%“再使用比”とは、
原補充液の使用容積のうちその55%を回収しそして再
使用したことを意味する。濃縮された化学品溶液濃縮物
のパッケージされた化学品混合物を所定量のオーバーフ
ローと共に使用するように設計して、感光性材料を処理
するために使用されている連続処理機中で用いるための
補充溶液を生成することができる。任意量の現像液オー
バーフロー溶液を回収することは有用であるが、現像液
オーバーフローの少くとも50%(すなわち、50%の
再使用比)を回収できることが好ましい。50%〜75
%の再使用比とすることが好ましく、50%〜95%の
再使用比とすることがさらに好ましい。
【0061】写真画像を形成するのに最初に用いられた
銀の実質的にすべてが、処理工程中に感光性材料から除
去されるようなカラー感光性写真材料を提供すること
は、本発明使用の目的である。好ましい例では、現像銀
及び非現像銀の両者を、漂白−定着溶液を用いる単一処
理工程で除去する。漂白−定着溶液の成分は、ハロゲン
化銀溶剤、保恒剤、漂白剤、キレート形成剤、酸類及び
塩基類からなる。これら成分の各々は、単一成分として
又は2種又はそれ以上の成分の混合物として用いてもよ
い。
【0062】漂白−定着補充溶液は、銀を感光性写真材
料から完全に除去するのに十分な化学品濃度及びpH条件
を保持するように漂白−定着溶液に直接補充することが
できる。感光性写真材料1平方メートル当りに添加され
る補充溶液容積は、感光性写真材料中に存在する銀量と
相関すると考えられる。低容量の補充溶液を用いること
が好ましいので、低銀材料が好ましい。また、漂白−定
着オーバーフローは、米国特許第5,063,142号
及びヨーロッパ特許出願公開明細書第0 410 35
4号又は米国特許第5,055,382号に記載されて
いるように再生することができる。
【0063】漂白−定着時間は10〜240秒であって
よく、40〜60秒が好ましい範囲であり、25〜45
秒が最も好ましい。漂白−定着溶液の温度は、20〜5
0℃の範囲であってよく、好ましい範囲は25〜40
℃、最も好ましい範囲は35〜40℃である。感光性写
真材料を処理するのに必要とされる漂白−定着溶液の容
量を最少にするために、漂白−定着溶液を回収しそして
電気分解、沈澱及びろ過、他の金属との金属置換又は銀
を除去するであろう物質を用いるイオン交換処理の手段
により銀を溶液から除去するための処理を行うことがで
きる。脱銀溶液を次に再生して化学濃縮物を補充液濃縮
物に返還して、感光性写真材料の漂白−定着中又は銀回
収処理工程中に消費された化学品を補うか、又は本方法
中の先の処理段階からの溶液の持ち込みにより生じる成
分希釈を補充することができる。漂白−定着溶液の回収
度は、本方法で使用された原容量のパーセントとして、
回収及び再使用することができる溶液容量を比較するこ
とにより測定することができる。したがって、90%の
再使用回収比とは、原補充液100リットルから、90
リットル容量を処理回収して再生定着剤補充液100リ
ットルを生成した場合である。50%より高い回収再使
用比が好ましく、75%より高いとさらに好ましく、9
0%より高いと最も好ましい。
【0064】漂白補充溶液は、ハロゲン化銀塩としてイ
オン状態に金属銀を転化するのに十分な化学品濃度及び
pH条件を保持するために、漂白溶液に直接補充すること
ができる。感光性写真材料1平方メートル当りに添加す
る補充溶液の容量は感光性写真材料中に存在する銀量に
相関すると考えられる。低容量の補充溶液を用いること
が好ましいので、低銀材料が好ましい。望ましくない環
境上の影響を低減するために微生物で分解できる、有機
酸キレート形成剤との第二鉄錯塩有機酸類を使用するこ
とも好ましい。
【0065】感光性写真材料を処理するのに必要な漂白
溶液の容量を最少にするために、漂白溶液を回収処理し
て化学品濃縮物を補充液濃縮物に返還して、感光性写真
材料の漂白中に消費された化学品を補うか又は本方法中
の先の処理段階からの溶液の持ち込みにより生じる漂白
成分の希釈を補充することができる。化学品濃縮物を補
充液濃縮物へ返還するための処理は、固体材料として又
は化学品の濃縮溶液として化学品を添加することにより
行うことができる。漂白溶液の回収度は、本方法で使用
された原容量のパーセントとして回収及び再使用するこ
とができる溶液容量を比較することにより測定すること
ができる。したがって、90%の再使用回収比とは、原
補充液容量100リットルから90リットル容量を処理
回収して再生漂白補充液100リットルを生成した場合
である。50%より高い回収再使用比が好ましく、75
%より高いことがさらに好ましく、90%より高いこと
が最も好ましい。
【0066】7.0以下のpHの停止浴又は停止−促進剤
浴を漂白工程の前に配置し、洗浄浴を漂白工程の後に配
置して、漂白溶液が次の定着溶液中に持ち込まれるのを
低減することが好ましい。感光性写真材料を処理するの
に必要な定着溶液の容量を最少にするために、定着溶液
を回収しそして電気分解、沈澱及びろ過、他の金属との
金属置換又は銀を除去するであろう物質を用いるイオン
交換処理の手段により銀を溶液から除去するための処理
を行うことができる。脱銀溶液を次に再生して化学濃縮
物を補充液濃縮物に返還して、感光性写真材料の定着中
又は銀回収処理工程中に消費された化学品を補うか、又
は本方法中の先の処理段階からの溶液の持ち込みにより
生じる成分希釈を補充することができる。化学品濃縮物
を補充液濃縮物へ返還するための処理は、固体材料とし
て又は化学品の濃縮溶液として化学品を添加することに
より行うことができる。定着溶液の回収度は、本方法で
使用された原容量のパーセントとして、回収及び再使用
することができる溶液容量を比較することにより測定す
ることができる。したがって、90%の再使用回収比と
は、原補充液100リットルから、90リットル容量を
処理回収して再生定着剤補充液100リットルを生成し
た場合である。50%より高い回収再使用比が好まし
く、75%より高いことがさらに好ましく、90%より
高いことが最も好ましい。
【0067】好ましくは、定着浴の後に洗浄浴を配備し
て化学品を処理溶液から除去し、その後に乾燥する。好
ましくは、洗浄段階は、洗浄作用効率を改良するために
多段階で行う。洗浄水の補充速度は、20〜10,00
0ml/m2 、好ましくは150〜2000ml/m2 であ
る。この溶液はポンプを用いて再循還しそしてフィルタ
ー材料を用いてろ過して洗浄効率を改良しそして洗浄タ
ンク中に生じる微細物質を除去する。洗浄水の温度は、
20〜50℃、好ましくは30〜40℃である。使用す
る水量を最少にするために、感光性写真材料を処理する
のに用いられる洗浄水を回収し、そして感光性写真材料
から洗い出された化学成分又は感光性材料により先の溶
液から持ち込まれた化学成分を除去するための処理をす
ることができる。通常の処理操作には、イオン交換樹脂
の使用、成分の沈澱及びろ過、並びに本方法で再利用す
るためにより純粋な水を回収するための蒸留が含まれ
る。
【0068】感光性材料を洗浄するのに用いられる水量
を最少にするために、20〜2000ml/m2 、好まし
くは50〜400ml/m2 、さらに好ましくは100〜
250ml/m2 の範囲の低補充速度で用いられる溶液を
用いてもよい。補充速度を低減すると、沈澱及び生物成
長の問題が起るかもしれない。これらの問題を最少にす
るために、薬剤、例えば、5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン及び2−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オンを添加して微生物の成長を抑制すること
ができる。沈澱形成を防止するために、添加してもよい
好ましい薬剤としては、好ましい例としてポリ−N−ビ
ニル−2−ピロリドンと共にピロリドン核単位を、有す
るポリマー又はコポリマーが挙げられる。洗浄効率を改
良するためには、安定剤溶液の向流式補充による多段階
洗浄を用いることが好ましい。洗浄時間は約10〜24
0秒であり、40〜100秒が好ましい範囲であり、6
0〜90秒が最も好ましい。洗浄工程の漂白−定着溶液
の温度は、20〜50℃の範囲であり、好ましい範囲は
25〜40℃であり、最も好ましい範囲は35〜40℃
である。使用水の容量をさらに最少にするために、感光
性写真材料を処理するのに用いられた安定剤溶液を回収
しそして感光性写真材料から洗い出された化学成分又は
感光性材料により先の溶液から持ち込まれた化学成分を
除去するための処理を行うことができる。通常の処理操
作としては、イオン交換樹脂の使用、成分の沈澱及びろ
過、並びに本方法において再使用するためにより純粋な
水を回収するための蒸留が挙げられる。
【0069】漂白機能を有する溶液は、以下に示すよう
な処理操作に含まれる: (1)現像→漂白→定着、(2)現像→漂白−定着、
(3)現像→漂白−定着→定着、(4)現像→漂白→漂
白−定着、(5)現像→漂白→漂白−定着→定着、
(6)現像→漂白→洗浄→定着、(7)現像→洗浄→漂
白→定着、(8)現像→洗浄→漂白−定着、(9)現像
→定着→漂白−定着、(10)現像→予備漂白→漂白→
場合により洗浄→定着。
【0070】前記の漂白浴及び定着浴は、複数タンク、
向流式及び/又は順流式のタンク配列をはじめとする任
意の望ましい配列であってよい。漂白溶液の補充液量
は、10ml〜1000ml、好ましくは30〜800ml/
2 である。漂白−定着溶液の補充液量は、感光性写真
材料1m2 当り200〜3000ml、好ましくは250
〜1300mlである。この場合、漂白−定着溶液の補充
液は、一部液体(one part liquid)と
して補充されてもよく、漂白組成物及び定着組成物とし
て別々に補充されてもよく、又は漂白−定着溶液の補充
液を、漂白浴及び/又は定着浴からのオーバーフロー液
を混合することにより調製してもよい。
【0071】多段階向流方式における洗浄タンクの数と
洗浄水量の関係は、Journal of theSociety of Motion
Picture and Television Engineering ,64巻、24
8〜253(1955年5月)に記載されている方法に
より得ることができる。前記刊行物に記載されている多
段階向流方式によれば、洗浄水の量は大幅に低減するこ
とができる。
【0072】洗浄工程又は安定化工程において、多段階
向流方式を用いることが好ましく、段階数は好ましくは
2〜4である。補充液量は、1単位面積当りの、前浴か
ら持ち込まれる量の1〜50倍、好ましくは2〜30
倍、さらに好ましくは2〜15倍である。洗浄工程又は
安定化工程用の水は、水道水であってよいが、イオン交
換樹脂で5mg/リットル未満のCa及びMg濃度とした
脱イオン水であってよく、ハロゲン又は紫外線滅菌ラン
プを用いて滅菌された水を用いるのが好ましい。蒸発し
た水を補う水としては、水道水を用いてよいが、洗浄工
程又は安定化工程で好ましく用いられる脱イオン水又は
滅菌水が好ましい。
【0073】 例1 処理活性の増加 以下に記載する一連の処理により、写真要素Aの試料
を、LVTT処理機中での各種のシーズニング試験で処
理した。処理溶液は、以下に記載する現像液補充液A及
び漂白−定着及び安定剤の補充液を用いて調製した。こ
れらの試験を、センシトメトリー細片を用いてモニター
した。写真要素Aは次のようにして製造した:
【0074】塩化銀乳剤を、以下に記載するように、化
学増感及び分光増感した。青色乳剤 :ゼラチン解膠剤及びチオエーテル熟成剤を含
有する、十分に撹拌した反応器中に、硝酸銀溶液及び塩
化ナトリウム溶液を等モル添加することにより、高塩化
物ハロゲン化銀乳剤を沈澱させた。得られた乳剤は、端
長サイズが0.74μmの立方形状粒子を含有してい
た。水不溶性金化合物を添加し、そして60℃まで徐々
に熱を加え、その間に青色増感色素BSD−1、1−
(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラ
ゾール及び臭化カリウムを添加することによりこの乳剤
を分光増感した。
【0075】緑色乳剤:ゼラチン解膠剤及びチオエーテ
ル熟成剤を含有する、十分に撹拌した反応器に硝酸銀溶
液及び塩化ナトリウム溶液を等モル添加することによ
り、高塩化物ハロゲン化銀乳剤を沈澱させた。得られた
乳剤は、端長サイズが0.30μmの立方形状粒子を含
有していた。緑色増感色素GSD−1、水不溶性金化合
物を添加し、熱熟成し、続いて1−(3−アセトアミド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾール及び臭化カリ
ウムを添加することによりこの乳剤を分光増感した。
【0076】赤色乳剤:ゼラチン解膠剤及びチオエーテ
ル熟成剤を含有する、十分に撹拌した反応器に、硝酸銀
溶液及び塩化ナトリウム溶液を等モル添加することによ
り、高塩化物ハロゲン化銀乳剤を沈澱させた。得られた
乳剤は、端長サイズが0.40μmの立方形状粒子を含
有していた。水不溶性金化合物を添加し、続いて熱上
昇、さらに1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール、臭化カリウム及び赤色増感色素
RSD−1を添加することによりこの乳剤を分光増感し
た。
【0077】カプラー分散体を当該技術分野において周
知の方法により乳化し、以下の層を紙支持体上にコーテ
ィングし、次いでゼラチン全重量の1.95%のビス
(ビニルスルホニル)メチルエーテルを用いて硬化し
た。
【0078】
【表1】
【0079】処理工程 現像液処理 45秒 漂白−定着処理 45秒 安定液処理 90秒処理溶液 現像溶液及び補充液
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】
【表4】
【0083】第1試験(試験1)は、37.8℃の標準
温度及び162ml/m2 の補充での現像液処理により実
施した。第2試験(試験2)は、現像液の温度を35℃
に下げ162ml/m2 の標準補充速度は保持することに
より行った。第3のシーズニング試験(試験3)は、3
7.8℃の標準温度及び補充速度を108ml/m2 に下
げて行った。すべて補充は現像補充液Aを用いて行っ
た。各試験は、3タンク代謝回転(three tan
k turnovers)を与える量の印画紙を処理し
て平衡状態に達するまで行った。試験4は比較のために
追加した。
【0084】試験3における補充速度の低減は、タンク
中の発色現像主薬を18%低減するので、それにより、
処理活性は保持しながら流出液中の化学品量を低減した
(第2表参照)。
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】LVTTの利点は、センシトメトリー活性
の増加として試験1と試験4を比較することにより示さ
れている。これらのデータは、LVTTを用いると反応
速度が増加するので、(1)低温度での作動(酸化及び
蒸発効果を低下させるであろう)又は(2)補充速度を
33%低下させて作動させること(オペレーターにより
なされる必要がある混合回数を低減し棄捨を必要とする
廃液溶液量を低減する)が可能になるという利点が得ら
れる。時間と温度は通常、互いに交換可能なので、より
高い活性はまたより短い現像時間として評価され、その
ことにより所定の生産性に対してアクセス時間の短縮及
び処理機の小型化が可能となるであろう。処理機の漂白
−定着セクション及び洗浄セクションにおいても同様の
効率改善が期待されるであろう。
【0088】例2 低容量薄型タンクの利点 利用度効果についてのLVTTの利点を考察するため
に、20×25.4cmの紙シートを処理して2種類の処
理機を比較した。一方の処理機は10リットル容量の従
来の処理機であった。好ましいLVTT処理機は1.5
リットルのタンク容量を有した。以下の表は、162ml
/m2 の補充量で1日当り10〜20×25.4ないし
100〜20×25.4シートの処理利用度についての
前記2種類の処理機のタンク回転率を比較したものであ
る。
【0089】
【表7】
【0090】塩化銀印画紙乳剤方式については典型的
に、 "正常な" 利用度での稼働のための現像液は、酸化
及び蒸発によるセンシトメトリーへの悪影響を回避する
ためには、タンク回転率は28日又はそれ以下であるこ
とが推奨される。先の表は、従来の10リットルタンク
では、回転率が長く、現像液について推奨される期間を
超過するので、特別の配合物及び低利用度条件を補うた
めにオペレーターはかなりの注意を払う必要が生じるで
あろう。このことすべてはオペレーターには不都合であ
りかつ煩雑なものになるであろう。一方、1.5リット
ルのLVTT処理機は、迅速なタンク回転率を有するの
で、低利用度での稼働の影響を最少にするであろう。L
VTT用の化学処理液は保存上の防禦の必要性が少く、
コスト上の利点を有し、オペレーターは低利用度条件下
で保持し稼働するのにかなり便利な方式とみなすであろ
う。さらに、オペレーターは、現像液タンクを満すため
に、1.5リットルの溶液を取り扱わなければならない
に過ぎない。漂白−定着タンク及び安定剤タンクについ
てもLVTTを用いることに伴う便利さ及び節減が得ら
れるであろう。
【0091】例3 LVTT処理機の酸化−蒸発は、溶液の表面積が減少し
ているので、標準のミニラボより少ない。表面積は50
〜70%も減少する。LVTTの現像液タンクの溶液表
面積は77cm2 であると測定され、標準の18リットル
タンクの溶液表面積は232cm2 と測定された。この2
種類の装置の実際の蒸発について評価した。
【0092】KODAK System 50ミニラボ
印画紙処理機とLVTT印画紙処理機に、標準の印画紙
処理溶液を満した。印画紙の処理を行うことなく、両処
理機を37.8℃の作動温度で一日中加熱した。8時間
後、両処理機を止めてカバーを部分的に取りはずした。
翌朝、各々の水量を測定して終了した。LVTTの5日
間に亘る蒸発の範囲は、24時間で75〜100mlであ
り、これに対し標準のミニラボでは175〜250mlで
あった。
【0093】LVTTは、酸化−蒸発速度が低くそして
タンク容量が小さいので、標準のミニラボより高速度で
タンク溶液をフレッシュ溶液と取り換えることにより、
利用度の問題を最少にすることができる。この特徴はま
た、溶液中の成分がタンク壁及びローラー上に、特に溶
液−空気界面上に析出する傾向を減じ、したがつてさら
なるメインテナンスの必要性を減じる。
【0094】低蒸発速度は、またラボ環境への蒸気の放
出を減じ、ラボ中への空気発生及びにおいを減じる。試
験によると、酸化が減少しそして溶液をフレッシュ溶液
で取り換える速度が増加する故に、酸化防止剤の増加が
認められる。このために、現像液及び漂白−定着液中の
酸化防止剤を低減することができ、環境上の問題を減じ
る。
【0095】例4 LVTT方式においては工程安定性が増加するので、短
いタンク回転時間を保持しつづけながら、低補充デリバ
リー(delivery)速度を可能にする。第6表に
示したように、22リットルの現像液タンクを有し、1
62ml/m2 の標準補充で1日当り50オーダーで稼働
する標準ミニラボの現像液は、回転するのに5.5日を
要するであろう。1.8リットルの現像液タンクを有
し、108ml/m2 の補充速度のLVTT処理機は回転
するのに0.65日を要するであろう。この低容量環境
における迅速な回転率が低補充デリバリーを可能にし、
そこでは濃縮物を43〜65ml/m2 の速度で処理機に
直接補充する。1日当り50オーダーのLVTTの1.
8リットル現像液タンクに49ml/m2 で直接補充を行
うと1タンク回転当り1.45日となる。この補充速度
の低減及び補充方法により、現像液のみの流出量は41
25ml/日から1238ml/日に減じるであろう。
【0096】第4表は、直接補充に用いることができる
典型的な現像液濃縮物を示す。
【0097】
【表8】
【0098】漂白−定着もまたLVTTにおいては低補
充デリバリーを用いることができる。標準のミニラボで
は、漂白−定着補充速度は、処理機の利用度に応じて5
4ml/m2 〜216ml/m2 の範囲であることができ
る。54ml/m2 の速度の場合は、漂白−定着溶液の安
定性を保持するためには高利用度を要する。LVTTに
おいて直接補充デリバリーを用いると、補充速度15ml
/m2 で3部(three−part)漂白−定着液を
用いることができる。108ml/m2 の補充速度では、
18.5リットルのタンク容量及び1日当り50オーダ
ーの利用度の標準ミニラボは、1タンク回転について
6.67日かかるであろう。対照的に、15ml/m2
漂白−定着直接補充速度で1.8リットルのタンク容量
のLVTT処理機では4.68日で1回転するであろ
う。この速度低下は、流出液を1日当り2750mlから
1日当り385mlまで減じるであろう。印画紙処理の流
出液の全量は、安定剤により実現できる減量も含めて1
日13.2リットルから4.9リットルまで減じるであ
ろう。
【0099】第5表は、直接補充に用いることができる
典型的漂白−定着濃縮物を示す。
【0100】
【表9】
【0101】
【表10】
【0102】例5 高利用度及び低利用度での、標準補充による標準ミニラ
Kodak 方式50ミニラボを、現像液タンク溶液B
及び例1において記載した漂白−定着補充液及び安定剤
補充液から作成した溶液で満した。前記装置を例1にお
いて記載した処理工程を用い、4週間に亘って高利用度
(1日ほぼ200オーダー)で稼働させた。製造者の推
奨する、162ml/m2 の現像液補充速度及び108ml
/m2 の漂白−定着液補充速度を用いた。例1において
記載した現像補充液Bを用いた。この処理によりタンク
溶液は数回置換した。使用した写真要素は例1において
記載した写真要素Aであった。次に、利用度を1日12
5プリント(5オーダー)に低減して4週間稼働させ
た。同一の補充速度を用いた。この処理を用いると、僅
か2分の1の現像溶液がフレッシュな補充液と置換し
た。
【0103】両処理についての化学品及びセンシトメー
ターデータを第7表及び第8表に示す。
【0104】
【表11】
【0105】
【表12】
【0106】前表からわかるように、高利用度では、セ
ンシトメトリーの結果は良好であり、化学品についての
結果も安定で問題のない方法であることを示している。
低利用度では、Dmin は許容し難い程増加し、上部スケ
ール濃度(upper scale densitie
s)が増加し、保恒剤の損失のために管理はずれ(ou
t of control)となった。第8表は、保恒
剤の損失を立証する。
【0107】例6 LVTT技法の場合のように、処理タンクの容量を有意
に低減すると、現像液タンク容液の補充速度は大幅に増
加し、それにより、処理安定性及び溶液安定性を改良す
る。低利用度、例えば、例5に示すように1日5オーダ
ーの場合、処理は有意にさらに安定なものになるであろ
う。例えば、例5の18リットルタンク処理機と同一の
処理スピードのLVTT処理機は、1.8リットルとな
るであろう。このことは、18リットルのタンクを用い
て4週間で1/2容量が置換されるのに比較して4週間
で4.5タンク容量が置換される結果となるであろう。
【0108】低タンク容量の故のこの迅速容量置換は、
LVTTの低表面積及びLVTT処理機の低酸化−蒸発
条件と相俟って、補充速度を実質的に低減する機会を与
える。この機会から得られる利点を十分に享受するた
め、直接補充を用いることができる。補充速度を、直接
補充を用いて49ml/m2 まで低減すると、1日5オー
ダーの処理は、3週間未満で1タンク回転する結果とな
るであろう。このことは極めて低い生産性の場合に生じ
る問題を排除する。
【0109】例7 3種類のカラーネガティブフィルムを、標準フィルム処
理Process C−41RAを用いてLVTT処理
機で処理した。センシトメトリーの結果を第9表に示
す。
【0110】
【表13】
【0111】例8 LVTTのシーズニング試験の利点:Process
RA−4 処理を行う際には、十分にシーズニングされた状態での
その性能を調べるために処理を行うことが望ましい場合
がある。十分にシーズニングされた状態とは、化学品濃
縮物と増感材料からシーズニングする物質が平衡状態に
あり、典型的な顧客によるその製品の使用を表す、代表
的な作動モードを表す状態をいう。このことは特に製品
製作者が写真方式の設計を行う際に特に有用であり、こ
の方式が、この方式にとって最適条件で作動するであろ
うことを立証するのに用いることができる。LVTT方
式の別の利点は、処理機が、前述の平衡状態に極めて迅
速に達することが可能であり、試験を完成するためによ
り少い材料を必要とすることである。
【0112】第10表は、この試験を行うために有意に
労力節減できることに加えて、材料を95%節減できる
利点を立証する。第10表の例は、印画紙処理機の現像
溶液の試験が、3タンク回転の点(十分にシーズニング
された場合の特徴をほぼ表す)に達するのに必要とされ
る材料及び労力を比較する。
【0113】
【表14】
【0114】例9 LVTT処理機は、標準のフィルム及び印画紙の他にデ
ィスプレー材料との適合性も有する。ディスプレー材料
は、銀レベルとカプラーレベルが2倍であり、得られる
乳剤が透明支持体上にコーティングされる以外は、写真
要素Aについて述べたようにして調製した。ディスプレ
ー材料を、現像液タンクC溶液及び例1において述べた
漂白−定着及び安定剤から調製した溶液中で以下に述べ
る処理工程を用いて処理した。標準処理サイクルでの中
性露光から得られたセンシトメトリーについてのデータ
を、赤色層、緑色層及び青色層の上部スケール濃度につ
いて第11表に示す。
【0115】 処理 時間 温度 現像液処理 1′50″ 35℃ 漂白−定着処理 1′50″ 35℃ 安定液処理 3′40″ 35℃
【0116】
【表15】
【0117】例10 発色性印画紙、例えば、国際公開第93−12465
号、ヨーロッパ特許公開明細書第0 572 629号
に記載されているものを、LVTT処理機で標準の印画
紙用化学品を用いて処理した。センシトメトリーの結果
を以下の第12表に示す。
【0118】
【表16】
【0119】例11 LVTTを用いる白黒印画紙の処理 市販の白黒写真用印画紙、KODAK Polycon
trast III RCFを、LVTT処理機で、市販の
KODAK Polymax Developer及び
Rapid Fixerを用いて処理した。標準の処理
条件を用いた(すなわち、現像15秒、定着15秒、3
8℃)。白色光露光により得られたセンシトメトリーの
結果を以下の第13表に示す。
【0120】
【表17】
【0121】例12 LVTTを用いる白黒写真フィルムの処理 2種類の白黒フィルムを、LVTT処理機を用いて以下
の方法で処理した。従来の白黒フィルム試料、KODA
K TMAX 400及びKODAK TRIXを、2
1段階の白黒露光を用いて露光した。それらを次に、L
VTTで、KODAK DURAFLOW RT De
voloperを用いて90秒現像し、KODAK R
apid Fixerを用いて135秒定着し、次いで
135秒水洗した。現像は、4種類の異なる温度で実施
した。
【0122】フィルム試料を乾燥した。フィルム試料の
コントラストを通常の "コントラスト指数(CI)" と
して測定した。結果を以下の第14表に示す。
【0123】
【表18】
【0124】
【発明の効果】本発明に用いられる処理機は、すべての
白黒フィルム(X線フィルム及びグラフィックフィルム
を含めて)及びカラーネガティブフィルム及び専門家用
のフィルム並びにデジタル手段を用いる又は通常の光学
露光により露光する増感された白黒印画紙及びカラー印
画紙と共に用いることができる。本発明の処理機は、す
べての標準白黒フィルム及びカラーフィルム並びに印画
紙化学品、又は低容量薄型タンクの利点を十分に発揮す
るように設計された化学品の変更物と共に用いることが
できる。
【0125】本発明は、ばらつきのない高品質のフィル
ム処理及びデジタル源もしくは光源からのプリントを提
供する。高衝撃撹拌から得られる改良化学反応速度によ
り、(1)処理時間の低減、(2)処理温度の低下、
(3)化学濃縮物の低減又は(4)これらの任意の組合
せとして評価されるさらなるフレクシビリティを本発明
の処理方式において可能とする。処理活性が高められる
ために、補充速度を更に低下させそして化学廃液容量の
低減もまた処理効率の増大の故に可能となる。LVTT
技法は、高撹拌と相俟って、より効率的なより迅速なプ
リント洗浄を可能にすると期待される。
【0126】本発明のLVTT技法によれば、小さいコ
ンパクトな処理機が得られるので、狹いスペースで使用
するのに便利である。有意に容量が低減するLVTT技
法は、溶液を作動温度まで温めるのに要する時間を低減
する。18リットルタンクを有する処理機は、作動温度
に達するのに45分〜1時間かかるが、一方LVTT処
理機は僅かに15〜20分しかかからない。LVTT装
置から化学溶液を捨てるためのコストは、棄捨すべき容
量の低下、休止時間(すなわち、排水、再混合及び一定
温度への再加熱に要する時間)の減少の故に大幅に低減
する。通常4〜6時間かかる排水及び再開始が今や僅か
1〜2時間かかるに過ぎない。低利用度の際、処理機を
維持するためのエネルギーがより低減する。
【0127】タンク容量の低減は、処理機を開始させる
のに要する化学品を低減する。さらに、空気に露れる溶
液の表面積を有意に減少させることが可能となり、その
結果、酸化及び蒸発による損失を低下させる。このこと
は、低利用の装置の安定性を保持する助けとなる。低タ
ンク容量と酸化及び蒸発の減少はまた補充速度の低下を
可能にする。それらは特に濃縮物の直接補充を可能にす
る。濃縮物を使用すると、補充液を混合する必要がなく
そしてオペレーターの処理溶液との接触を最少にするの
でオペレーターの労力を排除する。
【0128】LVTTと組み合わせた直接補充液方式の
他の利点は以下のとおりである:(1)補充液を調製し
ないので補充液の安定性が問題にならない、(2)濃縮
物は特定の容器に入れてよく、それらの濃縮物を混合す
るために取り出す必要がないのでそれらの保全性(in
tegrity)が保持できる、(3)容量の低減は、
高生産性のための許容可能な溶液安定性を与える必要性
を排除する、(4)濃縮物の使用は補充液の酸化に関す
る問題を排除する、(5)LVTTから得られる容量の
低減及び蒸発と酸化の低下により1タンク回転(TT
O)当りの時間が減少し、直接補充法が高揚され、低利
用度の問題がより少くなる、(6)直接補充により、溶
液のタンク内の滞留時間が減少するので、処理溶液に悪
影響を与えることがある、沈澱及び結晶及び副生成物の
形成が減少する。
【0129】本方式はまた、写真材料の現像性とスピー
ド/カブリの関係を改良する。高撹拌LVTTの現像性
の改良は、現像液反応体のより有効な補充及び現像反応
の結果として生成する副生成物のより有効な除去から得
られる現像速度の増加の結果である。この効果は、端長
が0.10〜1.0μmの範囲の粒子サイズを有する乳
剤については容易に認められるが、LVTTを用いる
と、端長が1.0〜2.0μmの範囲のより大きい粒子
サイズの乳剤についてもさらに顕著である。これらの乳
剤は典型的に立方形であるが、広範囲の形態のものも含
まれる。
【0130】LVTTは、LVTT処理機が多層フォー
マットにおいて最高濃度に達するのに要する時間を低減
することができるのでスピード/カブリの関係を改良す
る。現像工程において、多層フォーマットの支持体に最
隣接の増感層は、典型的に、すべての層が露光された場
合、最後に現像される。その例は、Kodak EKT
ACOLOR EDGE Paperのイエロー乳剤層
である。支持体に最隣接の層より上の層は現像液を消費
するので、底部層の現像速度は遅くなる。さらに、Ko
dak EKTACOLOR EDGE Paper中
のイエロー層は、例えば、全構造中最大の粒子サイズの
乳剤を含む。これらの理由のために、多層構造の現像時
間は、典型的に、単一層コーティングに必要とされる時
間よりも長い。反対に、多層フォーマットの底部層のみ
露光したならば、最高濃度には通常の現像時間の半分で
達するであろう。したがって、多層構造の底部層の非露
光最少濃度は、十分に露光された最高濃度域よりはるか
に長時間、十分な濃度の現像液に付されるであろう。
【0131】所定のハロゲン化銀の感度(乳剤スピー
ド)が配合の変更により増加するにつれ、露光に依存し
ない、最少濃度域の増加が認められることが知られてい
る。スピードを増加させることができる配合の変更とし
ては、増感用の化学品、スピード高揚添加物及びスピー
ド高揚増感工程における配合操作(例えば、時間及び温
度の増加)が挙げられる。十分に露光した多層の底部層
の現像は限定され、さらなる現像時間を要するので、ハ
ロゲン化銀感度の達成量は、許容可能な最少濃度増加
(カブリ)量により限定される。
【0132】LVTT処理機は、処理活性が増加する故
に、多層フォーマットが最高濃度に達するのに要する時
間を低減する。したがって、LVTTは、各種のハロゲ
ン化銀増感と組み合わさって、最少濃度(カブリ)が高
くなることなく、高感度の配合物が得られる結果とな
る。各種の用途において多くの種々の現像液配合物の場
合についてこのことがいえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドガー プレストン ゲイツ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14471, ホネオイ,イースト レイク ロード 143 (72)発明者 デビッド リン パットン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,マジェスティック ウェ イ 1218 (72)発明者 ジョン ハワード ローゼンバーグ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,モール ロード 128 (72)発明者 シェリダン ユージーン ビンセント アメリカ合衆国,ニューヨーク 14616, ロチェスター,レッド シーダー ドラ イブ 109 (56)参考文献 特開 平1−224763(JP,A) 特開 昭53−23631(JP,A) 特開 平4−274237(JP,A) 特開 平5−232639(JP,A) 特開 平6−83019(JP,A) 特開 平6−83018(JP,A) 特公 平4−76466(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00 G03C 5/31 G03C 7/44

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理チャンネルを含む低容量薄型タンク
    処理機で、写真要素を現像及び脱銀することを含んでな
    る像様露光ハロゲン化銀写真要素の処理方法であって、前記写真要素を、処理される写真要素の厚さの約100
    倍以下の厚さを有する前記処理チャンネル中で処理し、 前記処理チャンネル中で用いられる各処理溶液の全量
    が、処理機中の処理溶液の全量の少なくとも40%であ
    り、そして 式: 0.59 ≦ F/A ≦ 24 (式中、Fはノズルを通過する処理溶液の流量速度(リ
    ットル/分)であり、Aはノズルの断面積(cm 2 )であ
    る)に従うノズルを用いて、各処理溶液を、前記処理チ
    ャンネルに供給する、 処理方法
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化銀写真要素が、ハロゲン
    化銀カラー写真要素である請求項1記載の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化銀写真要素が、ハロゲン
    化銀白黒写真要素である請求項1記載の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記低容量薄型タンク処理機が、ラック
    及びタンク又は自動トレー処理機である請求項1記載の
    処理方法。
  5. 【請求項5】 各処理溶液を、直接補充により補充する
    請求項1記載の処理方法。
  6. 【請求項6】 処理される写真要素が、カラー写真紙で
    あり、そして前記処理チャンネルが処理されるカラー写
    真紙の厚さの約50倍以下の厚さを有する請求項1記載
    の処理方法。
  7. 【請求項7】 処理される写真要素が、カラー写真フィ
    ルムであり、そして前記処理チャンネルが処理されるカ
    ラー写真フィルムの厚さの約18倍以下の厚さを有する
    請求項1記載の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記処理チャンネル中で用いられる各処
    理溶液が、処理機中 の処理溶液の全量の少なくとも50
    %である請求項1記載の処理方法。
  9. 【請求項9】 処理機中で用いられる各処理溶液を、処
    理された写真要素1m 2 当たり108mL以下の速度で独
    立して補充する請求項1記載の処理方法。
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