JP2704060B2 - 過サンプリング変換器 - Google Patents

過サンプリング変換器

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JP2704060B2
JP2704060B2 JP3112242A JP11224291A JP2704060B2 JP 2704060 B2 JP2704060 B2 JP 2704060B2 JP 3112242 A JP3112242 A JP 3112242A JP 11224291 A JP11224291 A JP 11224291A JP 2704060 B2 JP2704060 B2 JP 2704060B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M3/00Conversion of analogue values to or from differential modulation
    • H03M3/30Delta-sigma modulation
    • H03M3/39Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators
    • H03M3/412Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators characterised by the number of quantisers and their type and resolution
    • H03M3/414Structural details of delta-sigma modulators, e.g. incremental delta-sigma modulators characterised by the number of quantisers and their type and resolution having multiple quantisers arranged in cascaded loops, each of the second and further loops processing the quantisation error of the loop preceding it, i.e. multiple stage noise shaping [MASH] type
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M3/00Conversion of analogue values to or from differential modulation
    • H03M3/02Delta modulation, i.e. one-bit differential modulation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ−デジタル変換
器(ADC)に関するものであり、更に詳しくいえば複
数の帰還ループを有する複数次のシグマ−デルタ変調器
を用いる種類の過サンプリング型アナログ−デジタル変
換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シグマ−デルタ変調器(時にはデルタ−
シグマ変調器と呼ばれる)は時にはアナログ−デジタル
変換器のために用いられてきた。読者は下記の技術文書
を参照されたい。
【0003】1) 「ア・リミット・オブ・サイクル・
オッシレータース・ツー・オブテイン・ローバスト・ア
ナログ・ツー・デジタル・コンバータース(ALimit of
CycleOscillators to Obtain Robust Analog to Digita
l Converters)」、ジェー・シー・Candy (J.C.Cand
y)他 、IEEE トランザクションズ・オン・コミュニケ
ーションズ(IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATION
S)、Vol.COM-22、No.3、293〜305ページ、19
74年3月。2) 「ユージング・トライアンギュラリ
イ・ウェイテッド・インターポレーション・ツー・ゲッ
ト・13ビット・ピーシーエム・フロム・ア・シグマ−
デルタ・モジュレータ(Using Triangularly Weighted
Interpolation to Get 13-BitPCM from a Sigma-Delta
Modulator)」、ジェー・シー・キャンディ他、IEEEト
ランザクションズ・オン・コミュニケーションズ、Vol.
COM-24、No.11、1286〜1275ページ、1976
年11月。3) 「ア・ユース・オブ・ダブル・インテ
グレーション・イン・シグマ・デルタ・モジュレーショ
ン(A Use of Double Integration in Sigma Delta Mod
ulation)」、ジェー・シー・キャンディ、IEEE トラン
ザクションズ・オン・コミュニケーションズ、Vol. COM
-33、No.3、249〜258ページ、1985年3月。
【0004】過サンプルされる変換器設計の分野におけ
る専門家により、与えられた過サンプリング比Rに対し
てより高い分解能を得るように、複数次のシグマ−デル
タ変調器を開発するために大きな努力が払われてきた。
この明細書に関する限りは、シグマ−デルタ変調器段の
次数は、それの出力信号と入力信号(量子化ノイズを含
む)の間の誤差が、その誤差を決定するために用いられ
る全体の帰還ループにおける時間積分の回数に対応す
る。シグマ−デルタ変調器段はそれの出力信号を積分さ
れた誤差の量子化器(またはアナログ−デジタル変換
器)から供給する。その信号は、段内に量子化器ととも
に含まれているデジタル−アナログ変換器によってアナ
ログ信号へ変換される。デジタル−アナログ変換器から
の信号はシグマ−デルタ変調器段へのアナログ入力信号
と比較されて、全体の帰還ループを閉じるために時間に
関して積分される誤差信号と比較される。第2次シグマ
−デルタ変調器段においては、全体の帰還ループ内に別
の帰還ループがある。この別のループにおいては、アナ
ログ形へ変換された出力信号は、ひとたび積分された段
の出力信号と入力信号の間の誤差と比較され、それによ
り別の誤差信号を発生する。その別の誤差信号は更に積
分されて量子化器のための入力信号を発生する。縦続接
続されたシグマ−デルタ変調器およびその後に縦続接続
されたデシメーティングフィルタとを含むシグマ−デル
タ変換器の次数は、そこに含まれている縦続接続された
シグマ−デルタ変調器段の次数の和である。
【0005】他方、複数段シグマ−デルタ変換器内のシ
グマ−デルタ変調器段の序数は、変換器への入力信号が
そのシグマ−デルタ変調器段の出力接続部に達するため
に、その入力信号が通らねばならないシグマ−デルタ変
調器段の数により直接決定される。
【0006】ほとんどのサンプルされるデータシグマ−
デルタ変換器は、離散時間での単なる微分であるシステ
ム関数N(z)=(1−z −1 で量子化ノイズスペ
クトラムをろ波する。ここに、Lはシグマ−デルタ変調
器の次数を指す。通常は、シグマ−デルタ変換器は量子
化ノイズの「正弦波」整形と呼ばれるものを供給する。
ここに、N(z)によるコンボリューションによる整形
の前の量子化ノイズは白色である、すなわち、広帯域の
平坦な応答を示す、と仮定している。こうすることによ
り、出力ノイズスペクトラムを S(ωT)=KQN[2sin(ωT/2)]2L により近似できる。ここに、KQNは整形されていない
量子化ノイズの電力スペクトラム密度(PSD)であ
る。シグマ−デルタ変調器に続くデシメーションろ波の
応答を伴う最後のノイズは、S(ωT) をベースバ
ンド、すなわち、ω=0からω=π/R、にわたって積
分することにより決定される。このノイズレベルを用い
ると、通常の正弦波ノイズ整形によりシグマ−デルタ変
換器の理論的に達成できる分解能Bを、次式のようにビ
ットに関して表現できる。
【0007】 B=(L+0.5)log2R−log2[πL(2L+1)-0.5]+(P−1) このようにして表現された分解能は、変調器次数Lの各
整数増分に対して、過サンプリングのオクターブ当たり
1ビットだけ増大する。
【0008】得られるビット分解能の数Bは、シグマ−
デルタ変調器において用いられる量子化器ビットの数P
に直線的に関連づけられる。そうすると、過サンプリン
グ変換器において全体の分解能を高くするためには、シ
グマ−デルタ変調器に多ビット量子化を用いることがで
きることが望ましい。しかし、量子化器におけるデジタ
ル−アナログ変換器(ADC)の確度は、デシメーショ
ン後の過サンプルされるADCの性能のレベルと一致せ
ねばならない。さもないと分解能は理論的に達成できる
分解能より低い値に限定される。DACにおける非直線
性の問題を避けるために、一般的なやり方は、シグマ−
デルタ変調器において1ビット量子化器の後で1ビット
DACまたはADCを用いることである。そのような構
成においては、DAC出力の2つのレベルにおける誤差
は利得誤差とオフセット誤差の少なくとも一方を導入す
ることがある。しかし、直線が変わらずにちょうど2点
を通るから、変換器の直線性は決して悪化しない。
【0009】4ビット量子化器をシグマ−デルタ変調器
に導入することを求めるものとすると、量子化器の後に
用いられるDACは、直線からの指定された逸脱以上の
ものを示すいかなる点もなしに、その直線が通ることが
できる出力信号レベルの16個の点を発生するために
は、量子化器からの4ビットデジタル数のそれぞれ1つ
に応答せねばならない。その指定された逸脱は、完全な
変換器の最終的なデジタル出力信号において分解可能な
最小増分(または減分)を生じさせる、4ビット量子化
出力信号レベル中の増分(または減分)の半分より全く
小さい。そうでなければ、当業者が知っているように、
シグマ−デルタ変調器へのアナログ入力信号の範囲のあ
る部分においては希望の変換器分解能を利用できない
(すなわち、前記ある部分というのは、最も適合する直
線から最も離れている部分である。)そのような確度を
DACから得ることは、調整を行っても、困難であっ
て、そのために、通常のモノリシック集積回路構造で4
ビット量子化器を実現するためには費用がかかる。それ
から、4ビット量子化器は1ビット量子化器よりも、モ
ノリシック集積回路チップの占有面積がかなり広い。
【0010】複数次シグマ−デルタ変調器においては、
4ビット量子化器を複数個用いることによりそれらの欠
点は顕著になる。
【0011】この観察により、他のシグマ−デルタ変調
器段における各量子化器の分解能より高い多ビット分解
能を有する量子化器を含むシグマ−デルタ変調器段ただ
1つまたはたかだか数個まれるだけであるようにした、
複数次のシグマ−デルタ変調器を用いて、正弦波ノイズ
整形を行う、過サンプリング変換器について考えること
になった。これにより、多ビット分解能を有する量子化
器の使用により付随した諸問題の倍加が避けられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分解
能が数ビットで、かつ増分および全体的に良い変換直線
性を有する過サンプリング変換器を得ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数段を有す
る複数次のシグマ−デルタ変調器を用いる種類のある過
サンプリング変換器において具体化される。複数次シグ
マ−デルタ変調器のデシメーションフィルタへの出力信
号は、抑制される量子化ノイズを含んでいる。それら量
子化ノイズを抑制する段において非直線性の問題を避け
るために、1ビット量子化を用いる。デシメーティング
フィルタへの変換器の出力信号中に十分な量の量子化ノ
イズが現れるシグマ−デルタ変換器の他の各段は過サン
プリング変換器の全体の分解能を高くするために多ビッ
ト分解能を有する量子化を用いる。
【0014】
【実施例】図1に示す過サンプリング変換器は、 IEEE
ジャーナル・オブ・ソリッド・ステート・サーキッツ
(IEEE JOURNAL OF SOLID STATE CIRCUITS)、 Vol.SC-
22、No.6、pp 921-929 、1987年12月、所載のワ
イ・マツヤ(Y.Matsuya) 他による「ア・16ビット・
オーバーサンプリング・A−Dコンバージョン・テクノ
ロジー・ユージング・トリプル・インテグレーション・
ノイズ・シェイピング(A 16−bit oversampling A
-D conversion technology using triple integration
noise shaping)」 と題する論文に記載されているもの
に類似する回路構成を有する。図1の過サンプリングア
ナログ−デジタル変調器の複数次シグマ−デルタ変調器
部分は、サンプルされたデータ入力電圧x(nT)に対
するサンプルされたデータデジタル応答y(nT)を発
生する。この応答はデシメーションフィルタ50へ供給
される。このデシメーションフィルタは最終的なアナロ
グ−デジタル変換器結果を供給する。図1の複数次のシ
グマ−デルタ変調器部分は第1段の1次シグマ−デルタ
変調器段10と、第2段の1次シグマ−デルタ変調器段
20と、第3段の1次シグマ−デルタ変調器部分30と
を含む。
【0015】1次シグマ−デルタ変調器段10はアナロ
グ減算器11を含む。このアナログ減算器へアナログサ
ンプルされたデータ入力電圧x(nT)が被減数入力信
号として供給される。減算器11へは第1のアナログ帰
還信号電圧が減数人力信号として供給される。減算器1
1からの結果差出力信号は最初の誤差信号であり、この
誤差信号は第1の積分器12において時間積分されて、
第1の積分器出力電圧1となる。図1において、この
第1の積分器12はアナログ加算器13と1サイクル遅
延素子14を含む。積分器12の出力電圧1はアナロ
グ−デジタル変換器(ADC)15においてデジタル化
されて、第1のシグマ−デルタ変調器段10のデジタル
出力電圧Vとなる。この出力電圧Vは、単位クロッ
クの遅延を受けた、サンプルされたデータアナログ入力
信号x(nT)に対応する。デジタル−アナログ変換器
(DAC)16はADC15の出力電圧Vをアナログ
形式へ変換して第1のアナログ帰還信号電圧を発生す
る。この帰還電圧信号電圧は、第1の帰還ループを完結
するために、減数入力信号として減算器11へ供給され
る。DAC16からの第1のアナログ帰還信号電圧も、
別のアナログ減算器17へ減数入力信号として供給され
る。減算器17は第1の積分器出力電圧1をそれの被
減数入力電圧として受ける。減算器17は差出力を生
じ、その差出力は第1のシグマ−デルタ変調器段10の
量子化ノイズの負のものに対応し、第2のシグマ−デル
タ変調器段20のための入力信号電圧として用いられ
る。
【0016】第2のシグマ−デルタ変調器段20は、第
1のシグマ−デルタ変調器段10の量子化ノイズの負の
ものを被減少入力信号として受けるアナログ減算器21
を含む。減算器21へは、第2のシグマ−デルタ変調器
段20のアナログ帰還信号電圧が、減数入力信号として
供給される。減算器21からの結果の出力信号は第2の
誤差信号である。この誤差信号は第2の積分器22で時
間積分されて、第2の積分器出力電圧1となる。図1
において、この第2の積分器22はアナログ加算器23
と1サイクル遅延素子24を有する。積分器22の出力
電圧1はアナログ−デジタル変換器25によりデジタ
ル化されて、第2のシグマ−デルタ変調器段20のデジ
タル出力電圧Vになる。この出力電圧 は、第1の
シグマ−デルタ変調器段10の量子化ノイズの負のもの
が1クロック遅延されたものに対応する。デジタル−ア
ナログ変換器26がADC25の出力電圧をアナログ形
式へ変換して第2のアナログ帰還信号電圧を発生する。
この信号電圧は減算器21へ減算入力信号として供給さ
れて第2の帰還ループを完結する。第2のアナログ帰還
信号電圧は別のアナログ減算器27へも減数入力信号と
して供給される。減算器27は、それの被減数入力電圧
として第2の積分器22の出力電圧Iを受け、第2の
シグマ−デルタ変調器段20の量子化ノイズの負のもの
に対応する差信号を発生する。その差信号は第3のシグ
マ−デルタ変調器段30への入力信号電圧として用いら
れる。
【0017】第3のシグマ−デルタ変調器段30は、被
減数入力信号として、第2のシグマ−デルタ変調器段2
0の量子化ノイズの負のものを受ける。減算器31は、
第3のシグマ−デルタ変調器30のアナログ帰還信号電
圧が減算入力信号として供給される。減算器31からの
結果としての差出力信号が第3の誤差信号である。その
誤差信号は第3の積分器32で時間積分されて、第3の
積分器出力電圧I3 となる。図1において、この第3の
積分器32はアナログ加算器33と1サイクル遅延素子
34を有する。積分器32の出力電圧I3はアナログ−
デジタル変換器35でデジタル化されて、第3のシグマ
−デルタ変調器段30のためのデジタル出力電圧V3
なる。この出力電圧V3 は、第2のシグマ−デルタ変調
器段20の量子化ノイズの負のものが、2クロックサイ
クル遅延させられたものに対応する。デジタル−アナロ
グ変換器36がADC35の出力電圧V3 をアナログ形
式へ変換して、減算器31へ減数として供給し、第3の
帰還ループを完結する。
【0018】第2のシグマ−デルタ変調器段20のV2
出力電圧サンプルと、第3のシグマ−デルタ変調器段3
0のV3 出力電圧サンプルが、それぞれ1回および2回
デジタル微分されてから、適当なオフセット遅延をおい
て、第1のシグマ−デルタ変調器段10のV1 出力電圧
サンプルに加え合わされ、デシメーションフィルタ50
へ入力信号を供給する。このデシメーションフィルタは
最終的なアナログ−デジタル変換結果を供給する。時間
領域における単位時間期間Tによる、結果としてのサン
プルされたデータデジタル応答は であり、対応する周波数領域におけるサンプルされたデ
ータのデジタル応答は、 Y(z)=z-3X(z)+(1−z-133(z) である。ここにe3 は、第3のシグマ−デルタ変調器段
30の時間領域における量子化ノイズ誤差、zは離散時
間周波数変数、E3 は周波数領域における第3のシグマ
−デルタ変調器段30の量子化ノイズ誤差である。第2
のシグマ−デルタ変調器段20を用いることによる第1
のシグマ−デルタ変調器段10の量子化ノイズの打ち消
しと、第3のシグマ−デルタ変調器段30を用いること
による第2のシグマ−デルタ変調器段20の量子化ノイ
ズの打ち消しとから、第3次のノイズ整形が生ずる。部
品の特性の整合誤差と、積分器12、22、32の開ル
ープ利得に対する制限とによって、実際の場合にそれら
の打ち消しを完全に行うことが阻止される。もちろん、
Y(z)出力電圧サンプルへ1次と2次の整形されたノ
イズの洩れが信号対ノイズ比を低下させる。
【0019】図1に特に示すように、第1のシグマ−デ
ルタ変調器段10のV1 出力電圧サンプルが、縦続接続
されている1サンプルデジタル遅延素子40と41によ
り2サンプル時間だけ遅延させられ、第2のシグマ−デ
ルタ変調器段20のV2 出力電圧サンプルが1サンプル
デジタル遅延素子42において1サンプル時間だけ遅延
させられる。1サンプルデジタル遅延素子40はV1
遅延させて、第2のシグマ−デルタ変調器段20の積分
器内の1サンプルアナログ遅延素子24により導入され
るV2 の遅延を補償する。サンプルデジタル遅延素子4
1と42はV1 とV2を遅延させて、第3のシグマ−デ
ルタ変調器段30の積分器内の1サンプルアナログ遅延
素子34により導入されるV3 の遅延を補償する。第2
のシグマ−デルタ変調器段20の遅延されたV2 出力電
圧サンプルが、デジタル減算器43と1サンプルデジタ
ル遅延素子44を有する微分器によって時間微分され
る。第3のシグマ−デルタ変調器段30のV3 主力電圧
サンプルが、デジタル減算器45と1サンプルデジタル
遅延素子46を含む微分器により、最初の時間微分をさ
れる。V3 出力電圧サンプルの2回目の時間微分であ
る、減算器45の差出力信号の最初の時間微分が、デジ
タル減算器47と1サンプルデジタル遅延素子48を含
む微分器により行われる。2回遅延させられたV1 出力
電圧サンプルと、微分されて、遅延させられたV2 出力
電圧サンプルと、2回微分されたV3 出力電圧サンプル
とはデジタル加算器49において組み合わされる。デジ
タル加算器49においては、1サンプルデジタル遅延素
子40と41を介して供給される第1のシグマ−デルタ
変調器段10の量子化ノイズが、第2のシグマ−デルタ
変調器段20によりデジタル化され、その後にデジタル
遅延素子44とデジタル減算器43を含む微分器により
微分された第1のシグマ−デルタ変調器段の量子化ノイ
ズの負のものにより打ち消される、さらに1サンプルデ
ジタル遅延素子42で遅延させられてからデジタル減算
器43とデジタル遅延素子44を含む微分器によって微
分された第2のシグマ−デルタ変調器段20の量子化ノ
イズが、第3のシグマ−デルタ変調器段30によりデジ
タル化され、その後に1サンプルデジタル遅延素子46
と48により2回微分された第2のシグマ−デルタ変調
器段20の量子化ノイズの負のものにより打ち消され
る。この操作により、3サンプル時間遅延させられて、
2回微分された、第3のシグマ−デルタ変調器段30か
らの量子化ノイズであるX(t)だけが、図1のアナロ
グ−デジタル変換器のデシメーションフィルタ50へデ
ジタル加算器49により供給される出力信号の成分とし
て残る。
【0020】たとえば、アナログ積分器12、22、3
2は、ニューヨークのジョン・ワイリー・アンド・サン
ズ(John Wiley & Sons) により1986年に出版され
た、アール・グレゴリアン(R.Gregorian)およびジー
・シー・テーム著「アナログ・モス・インテグレーテッ
ド・サーキッツ・フォー・シグナル・プロセッシング
(Analog MOS Integrated Circuits for Signal Proces
sing)」の270〜280ページに記載されているよう
に、コンデンサ切り換え積分器として実現できる。デジ
タル信号のための1サンプルデジタル遅延素子は、デジ
タル信号の各ビットを、たとえばデータ形すなわち
「D」形フリップフロップへデジタル信号の各ビットを
加えることにより、提供できる。
【0021】本発明に従って、アナログ−デジタル変換
器15と25は1ビット分解能を持つことができ、また
デジタル−アナログ変換器16と26は1ビットDAC
としても図1の過サンプリング変換器の分解能に大きな
悪影響を及ぼすことはない。その理由は、第1のシグマ
−デルタ変調器段10の量子化ノイズと、第2のシグマ
−デルタ変調器段20の量子化ノイズとが、デシメーシ
ョンフィルタ50へ供給される信号中に大きな量が現れ
ないからである。DAC16または26のDAC出力の
2つのレベル中の誤差が、利得誤差とオフセット誤差の
少なくとも1つを生じさせることがある。しかし、直線
がちょうど2つの点を常に通るから、それらの誤差は変
換器の直線を損なうことはない。また本発明に従って、
アナログ−デジタル変換器35はPビットの分解能を有
する。ここに、Pは4というような、少なくとも2の整
数である。したがってDAC36はPビットDACであ
る。理想的にはY(z)には(1−z-133(z)の
量子化ノイズだけを有するから、第3のシグマ−デルタ
変調器段30のアナログ−デジタル変換器35とデジタ
ル−アナログ変換器36のビット分解能は、図1の過サ
ンプリング変換器の分解能の主な決定要素である。
【0022】図1に示す変換器のある変更例は、電子回
路設計技術における専門家には明らかであろう。デジタ
ル減算器43はそれの動作に1サイクルの遅延を示す種
類のものとすることができ、1サンプルデジタル遅延素
子を、別々の素子として現す代わりに、減算器43に包
含できる。あるいは、デジタル加算器49は2入力デジ
タル加算器を縦続接続したものを備えることができる。
第1の加算器は、遅延素子40により1サンプル時間だ
け遅延させられたV1 出力電圧サンプルをV2 出力電圧
サンプルに加え合わせて、1サイクル時間後にその和を
供給して、1サンプルデジタル遅延素子41と42を、
別々の素子として現す代わりに、加算器49内に包含さ
せることができる。
【0023】アナログ減算器17と27のいずれか、ま
たは両方の被減少接続と減数接続の反転に合うように、
デジタル加算器49における加算の符号を変えることが
できる。アナログ減算器17と27はコンデンサ切り換
え法により一般に実現されるから、コンデンサを切り換
える方法を変更することにより被減数接続と減数接続が
反転させられる。アナログ減算器21と31のいずれ
か、またはおのおのを、それの入力信号の負和を供給す
るそれぞれの回路で置き換え、アナログ減算器17と2
7または加算器49において適当に変更する。V1 出力
電圧サンプルと、1回微分されたV2 出力電圧サンプル
と、2回微分されたV3 出力電圧サンプルとの直線的な
組み合わせは、各種の加算樹/減算樹または加算はしご
/減算はしご、あるいはそれらの組み合わせで行うこと
ができる。
【0024】図14に示すように、二重時間微分は、最
初は減算器45と遅延素子46を用いて、次に減算器4
7と遅延素子48を用いて連続的に微分することにより
行う必要はない。それよりも、現在のサンプルV3 と以
前の2つのサンプルz-13 およびZ-23 を得るため
に1サンプルデジタル遅延素子55と56を含むタップ
つき遅延線構造を用い、V3+z-23 を得るためにデ
ジタル加算器57においてV3 と z-23 を加え合わ
せ、2z-13 を得るためにビット場所移動器58にお
いてz-13 に2を乗じ、V3−2z-13+z-23
得るためにデジタル減算器59において V3+z-23
から2z-13 を差し引くことによって、二重時間微分
を行うことができる。上の式 V3−2z-13+z-23
は (1−z-123 に等しく 、連続微分により行わ
れる二重時間微分に対するものと同じ伝達関数である。
【0025】図2の過サンプリングアナログ−デジタル
変換器の回路トポロジーは、1988年6月に開かれた
1988年カスタム集積回路会議(1988 CUSTOM INTEGR
ATEDCIRCUITS CONFERENCE)議事録21.2.1〜4ペ
ージ所載のエム・レベッシニ(M. Rebeschini)他の
「ア・16ビット・160KHz CMOS A/D コン
バータ・ユージング・シグマ−デルタ・モジュレーショ
ン(A16-bit 160KHz CMOSA/D Converter Using Sigma-D
elta Modulation)」と題する論文に記載されているも
のに類似する。図2に示す過サンプリングアナログ−デ
ジタル変換器は、量子化ノイズを1つの段から次の段へ
供給するのではなくて、量子化器(ADC)入力信号だ
けが1つの段から次の段へ供給される点が、図1に示す
過サンプリングアナログ−デジタル変換器と異なる。量
子化器(ADC)入力信号は、量子化器の出力接続部に
おけるデジタル出力信号に対応するアナログ信号から、
量子化器による変換によって生じさせられた量子化ノイ
ズを差し引いたものである。
【0026】第1のシグマ−デルタ変調器段100の出
力電圧は次の値を有する。 V1 =z-1X(z)+(1−z-1)E1(z) したがって、第2のシグマ−デルタ変調器段200の入
力電圧は次の値を有する。 V1 -E1(z)=z-1X(z)−z-11(z) そうすると、第2の変調器段200の出力電圧は次の値
を有する。 V2'=z-2X(z)−z-21(z)+(1−z-1)E2(z) したがって、第3の変調器段30の入力電圧は次の値を
有する。 V2'−E2(z)=z-2X(z)−z-21(z)−z-12(z) (この明細書においては、1つの過サンプリング変換
器内の点から得た電圧における1つのダッシュ記号の使
用は、別の過サンプリング変換器における類似の点から
得た他の電圧からそれらの電圧を区別するためのもので
ある。ダッシュ記号は微分の数学的表現を示すものでは
ない。)
【0027】そうすると、第3の変調器段30の出力電
圧は次の値を有する。 1 は、次の値を得るために遅延素子40、41、51
において3サイクル遅延させられる。 z-31=z-4X(z)−z-41(z)+z-31(z) 前記値V2'は遅延素子42と52において2サイクルだ
け遅延させられ、それから減算器43と遅延素子44を
含む微分器により微分されて次の値となる。
【0028】次に、次の電圧を得るために、前記値V3'
は減算器45と遅延素子46を含む微分器により微分さ
れ、次に減算器47と遅延素子48を含む微分器により
微分される。 そうすると、デジタル加算器49からの和信号に対応す
るY(z)は
【0029】単位時間期間Tに関して、対応する時間領
域においては、図2の過サンプリングアナログ−デジタ
ル変換器のサンプルされたデータデジタル応答は である。ここに、前のように、e3 は時間領域における
第3のシグマ−デルタ変調器段30の量子化ノイズ誤
差、zは離散時間周波数変数、E3 は周波数領域におけ
る第3のシグマ−デルタ変調器段30の量子化ノイズ誤
差である。図1の過サンプリングアナログ−デジタル変
換器におけるように、部品特性の整合誤差と、積分器1
2、22、32の開ループ利得に対する制限とによっ
て、第1次および第2次の整形されたノイズのいくらか
がY(z)出力電圧サンプルへ洩れるようにされて、信
号対歪比を低下させる。
【0030】図2に示す過サンプリングアナログ−デジ
タル変換器においては、図1に示す変換器におけるよう
に、本発明に従ってアナログ−デジタル変換器15とデ
ジタル−アナログ変換器16は、図2に示す変換器の直
線性を損なうことがないように、1ビット分解能を有す
る。それが可能である理由は、第1のシグマ−デルタ変
調器段100からの量子化ノイズが、デシメーションフ
ィルタ50へ供給される信号中に多量に現れることがな
いからである。更に、本発明に従って、図2の変換器の
直線性を損なうことがないように、アナログ−デジタル
変換器25とデジタル−アナログ変換器26も1ビット
分解能を有する。これが可能である理由は、第2のシグ
マ−デルタ変調器段200からの量子化ノイズが、デシ
メーションフィルタ50へ供給される信号中に多量に現
れることがないからである。また本発明に従って、アナ
ログ−デジタル変換器35はPビットの分解能を有す
る。ここに、Pは、4のような、2以上の整数である。
したがって、デジタル−アナログ変換器36はPビット
DACである。更に、理想的には、Y(z)は(1−z
-133(z)の量子化ノイズだけが含まれるから、第
3のシグマ−デルタ変調器段30内のアナログ−デジタ
ル変換器35とデジタル−アナログ変換器36とのビッ
ト分解能は、図2の過サンプリング変換器の分解能の主
な決定要素である。
【0031】図3に示す過サンプリングアナログ−デジ
タル変換器の回路トポロジーは、前記1988年カスタ
ム集積回路会議議事録21.2.1〜4ページ所載のエ
ル・ロンゴ(L.Longo)および エム・エー・コープラン
ド(M.A.Copeland)の「ア・13ビット ISDN バン
ド・ADCユージング・ツーステージ・サード・オーダ
ー・ノイズ・シェイピング(A 13-bit ISDN-band ADC u
sing two-stage thirdorder noise shaping)」と題す
る論文に記載されているものに類似する。部品の特性を
そろえるという要求を小さくし、図1と図2に示されて
いる変換器から利用できるビット分解能を低下させ、シ
グマ−デルタ変調器段に対して求められる積分器の利得
を低くするために、ただ2つの縦続段が用いられる。初
めの段は第2次シグマ−デルタ変調器段60である。こ
の第2次シグマ−デルタ変調器段60の量子化ノイズは
終段の第2次シグマ−デルタ変調器段30へ供給され
る。この変調器段30はそれ自体の帰還ループを有す
る。最後の1次シグマ−デルタ変調器段30の量子化ノ
イズは時間に関して2回微分されて、最初の2次シグマ
−デルタ変調器段60の量子化ノイズを打ち消す信号を
発生し、したがって3次ノイズ整形を行う。
【0032】更に詳しくいえば、2次シグマ−デルタ変
調器段60は、サンプルされたアナログデータ入力電圧
x(nT)を被減数入力信号として受けるアナログ減算
器61を含む。この減算器61は、2次シグマ−デルタ
変調器段60内の「外部ループ」帰還信号を減数入力信
号として受ける。減算器61からの結果としての差出力
信号は第1の誤差信号である。この第1の誤差信号は、
アナログ加算器63と1サンプルアナログ遅延素子64
で構成された第1の積分器62において時間積分され
て、第1の積分器出力電圧I4 を発生する。この出力電
圧I4 は被減数入力信号としてアナログ減算器65へ加
えられる。減算器65は、2次シグマ−デルタ変調器段
60内の「内部ループ」帰還信号を減数入力信号として
受ける。減算器65からの結果としての差出力信号は、
アナログ加算器67と1サンプルアナログ遅延素子68
で構成された第2の積分器66で時間積分されて、第2
の積分器出力電圧I5 を発生する。シグマ−デルタ変調
器段60の量子化ノイズは2回積分される。これが、シ
グマ−デルタ変調器段60を2次と呼ぶ理由である。ア
ナログ−デジタル変換器69は第2の積分器66の出力
電圧I5 を、2次シグマ−デルタ変換器段60のデジタ
ル出力電圧V6 へ変換する。デジタル−アナログ変換器
71はADC69からのデジタル出力電圧V6 をアナロ
グ形式に変換する。アナログ形式に変換された電圧V6
は「外部ループ」帰還で用いられて減算器61へ加えら
れ、アナログスケーリング素子72において2を乗ぜら
れ、それから「内部ループ」帰還で用いられて減算器6
5へ加えられ、アナログ減算器73において第2の積分
器の出力電圧I5 との差をとられる。アナログ減算器7
3は、2次シグマ−デルタ変調器段60の量子化ノイズ
に対応する差信号を発生し、最後のシグマ−デルタ変調
器段30へ入力信号電圧を供給する。
【0033】そうすると、シグマ−デルタ変調器段60
の出力応答V6 は次の通りである。 V6 =z-2X(z)+(1−z-126(z) 最後の1次シグマ−デルタ変調器段30のV3 出力電圧
サンプルは素子46〜49により2回デジタル的に微分
され、最初の2次シグマ−デルタ変調器段60の出力電
圧サンプルV6 は、1サンプルデジタル遅延素子40に
よって適当にオフセット遅延させられてから、デジタル
加算器53において、2回微分された出力電圧サンプル
3 に加え合わされて、デシメーションフィルタ50へ
入力信号として供給される。このデシメーションフィル
タは最終的なアナログ−デジタル変換結果を供給する。
【0034】単位時間期間Tにおける時間領域において
は、図3の複数次シグマ−デルタ変調器のサンプルされ
たデータのデジタル応答は y(n)=x(n−3)+e3(n)−3e3(n−1) +3e3(n−2)−e3(n−3) であり、対応する周波数領域におけるサンプルされたデ
ータのデジタル応答は Y(z)=z-3X(z)+(1−z-133(z)であ
る。ここに、e3 は時間領域におけるシグマ−デルタ変
調器段30の量子化ノイズ誤差、zは離散時間周波数変
数、E3 は周波数領域におけるシグマ−デルタ変調器段
30の量子化ノイズ誤差である。
【0035】そうすると、理論的には、図3の過サンプ
リング変換器の応答は図1の過サンプリング変換器の応
答と同じであり、最後のシグマ−デルタ変調器段30の
2回微分された量子化ノイズだけが希望のX(z)応答
を汚染する。図1に示す変換器より図3に示す変換器が
優れている点は、2次シグマ−デルタ変調器60の出力
端子におけるノイズが既に整形されているために、部品
の値の不一致と、積分器62、66、32の開ループ利
得に対する制限とのために、2次ノイズが以後のシグマ
−デルタ変調器30に洩れるだけの結果になることがあ
ることである。
【0036】本発明に従って、アナログ−デジタル変換
器69は1ビット分解能を持つことができ、かつデジタ
ル−アナログ変換器71は図3の分解能に大きな悪影響
を及ぼすことがない1ビットDACとすることができ
る。その理由は、最初のシグマ−デルタ変調器段60の
量子化ノイズが、デシメーションフィルタ50へ供給さ
れる信号中に多量に現れないからである。デジタル−ア
ナログ変換器71のDAC出力の2つのレベルにおける
誤差は、利得誤差とオフセット誤差の少なくとも一方を
引き起こすことがあるが、それらの誤差は変換器の直線
性を損なうことはない。また本発明に従って、アナログ
−デジタル変換器35の分解能はPビットである。ここ
に、Pは、4というような、2以上の整数である。した
がって、デジタル−アナログ変換器36はPビットDA
Cである。理想的にはY(z)は(1−z-13
3(z)の量子化ノイズだけを含むから、最後のシグマ
−デルタ変調器段30のアナログ−デジタル変換器35
のビット分解能と、デジタル−アナログ変換器36のビ
ット分解能は、図3に示す過サンプリング変換器の分解
能の決定要素である。
【0037】図3に示す変換器の変更例においては、ア
ナログ減算器73の減数入力と被減数入力は逆にされ、
遅延素子40により1サンプル時間だけ遅延させられた
出力信号V6 から出力信号V3''' を差し引くデジタル
加算器をデジタル加算器53の代わりに用いる。
【0038】図4に示す過サンプリングアナログ−デジ
タル変換器は、量子化ノイズではなくて、最初の2次シ
グマ−デルタ変調器段600の第2の積分器66の出力
電圧I5 を、最後の1次シグマ−デルタ変調器段30へ
供給する点が、図3に示す過サンプリングアナログ−デ
ジタル変換器と異なる。図4の過サンプリングアナログ
−デジタル変換器は最初のシグマ−デルタ変調器のデジ
タル出力信号V6 と最後のシグマ−デルタ変調器のデジ
タル出力信号 V3''' を異なるやり方で組み合わせる。
上記のように、2次シグマ−デルタ変調器段60または
600の出力信号 V6(z)は次の値を有する。 V6(z)=z-2X(z)+(1−z-126(z)
【0039】第2の積分器の出力電圧I5 は、アナログ
−デジタル変換器69の量子化ノイズE6(z)だけ、
出力信号V6 とは異なり、次の値を有する。 I5 =V6(z)−E6(z) =z-2X(z)−2z-16(z)+z-26(z)
【0040】最後の1次シグマ−デルタ変調器段30へ
入力信号として加えられる第2の積分器出力電圧I5
は、下記の応答を生じさせる。 デジタル遅延素子40において1サンプル時間だけ遅延
させられた出力信号V6 を、デジタル減算器54におい
て出力信号V3'''から差し引くと、差出力信号として下
記の応答が得られる。
【0041】この差出力信号D54 は、素子46〜49
を用いて2回時間積分されてから、加算器53におい
て、1サンプルデジタル遅延素子40から供給されたz
-16(z)に加え合わされ、下記のY(z)応答を生
ずる。
【0042】逆極性のz-1(1−z-126(z)項を
打ち消すと、周波数領域内のY(z)応答から2次シグ
マ−デルタ変調器段600の量子化ノイズがほとんど除
去されて、1次シグマ−デルタ変調器段30の3回微分
された量子化ノイズだけを、希望の遅延させられたX
(z)応答の決定要素として、残す。
【0043】対応する時間領域においては、単位時間期
間Tで、図4の過サンプリングアナログ−デジタル変換
器から供給されたサンプルされたデータデジタル信号は
理想的には y(n)=x(n−3)+e3(n)−3e3(n−1) +3e3(n−2)−e3(n−3)である。
【0044】本発明に従って、アナログ−デジタル変換
器は1ビット分解能を持つことができ、デジタル−アナ
ログ変換器71は1ビットDACとすることができ、し
かも図4の過サンプリングアナログ−デジタル変換器に
大きな悪影響を及ぼすことはない。その理由は、最初の
シグマ−デルタ変調器段600の量子化ノイズが、デシ
メーションフィルタ50へ供給される信号中に多量に現
れることがないからである。デジタル−アナログ変換器
71のDAC出力の2つのレベルにおける誤差が、利得
誤差とオフセット誤差の少なくとも一方を生じさせるこ
とがあるが、それらの誤差は変換器の直線性を損なうこ
とはない。また、本発明に従って、アナログ−デジタル
変換器35はPビット分解能を有する。したがってDA
C36はPビットDACである。ここに、Pは、4のよ
うな、少なくとも2である整数である。理想的にはY
(z)は量子化ノイズ(1−z-133(z)だけを有
するから、最後のシグマ−デルタ変調器段30のアナロ
グ−デジタル変換器35とデジタル−アナログ変換器3
6のビット分解能は、図4の過サンプリング変換器の分
解能の主な決定要素である。
【0045】図1〜4に示されている過サンプリング変
換器のプロトタイプは、積分器12、22、62、66
からの過大な応答に対する傾向に伴う諸問題を避けるた
めに、実際のものとは異なる。電圧の同様な範囲に限定
される出力電圧範囲内で動作させられ、かつミラー積分
器として接続される演算増幅器を積分器が含む場合に
は、積分器12、22、32、62、66からの過大な
応答は、各積分器自体に生ずる望ましくない直線性を有
する。過大な積分器応答は、次段のシグマ−デルタ変調
器段の許容入力電圧の範囲を超えようとする傾向も有
し、それによりシグマ−デルタ変調器段における積分を
望ましくない非直線性に導いて、原型的な動作から逸脱
させようとする。したがって、実際には、積分器とくに
積分器12、22、62、66の利得を低くするため
に、図1〜4に示す過サンプリング変換器に対して変更
を行う。積分器の応答を希望の範囲の半分に保つために
は、積分器の利得を半分にすることが一般に十分であ
る。積分器の利得を低くすることは図3と図4に示す過
サンプリング変換器においてとくに望ましい。その理由
は、2次シグマ−デルタ変調器は、1次シグマ−デルタ
変調器よりも、積分器が過負荷になる傾向がかなり高い
ことである。図に示されている変換器の第2と第3の
シグマ−デルタ変調器は量子化誤差入力信号を受けるだ
けであるので、それらの量子化誤差入力信号は、図2の
変換器の第2および第3のシグマ−デルタ変調器が受け
ねばならない積分された誤差信号よりも平均して小さ
く、したがって図1に示す変換器は、積分器の過負荷か
ら生ずる諸問題へ向かう傾向が、図2に示す変換器より
小さい。同様に、図3の変換器の第2のシグマ−デルタ
変調器段30は量子化誤差入力信号を受けねばならない
だけである。それらの量子化誤差入力信号は、図4の変
換器の第2のシグマ−デルタ変調器段30が受けねばな
らない積分器誤差信号より平均して小さいから、図3に
示す変換器は、積分器の過負荷から生ずる諸問題へ向か
う傾向が、図4に示す変換器より小さい。
【0046】積分器の前に挿入されるスケーリング素子
により積分器の利得を低くするための変更が図5〜図8
に示されている。実際には、次に積分するアナログ量の
ためのスケーリング素子が、電荷をそのアナログ量に対
応する量だけポンピングするために切り換えられるコン
デンサを用いることにより、設けられる。電荷は出力端
子と反転入力端子の間にミラー帰還コンデンサが接続さ
れている演算増幅器を含むミラー積分器にポンピングさ
れる。スケーリング係数は切り換えられるコンデンサと
ミラー帰還コンデンサの容量比とによって決定される。
【0047】図5は図1に示す過サンプリング変換器の
原型の変更例を示す。図5に示す変換器の第1のシグマ
−デルタ変調器段101においては、1より小さい利得
1 を有するスケーリング素子81が積分器12の前に
挿入されて、それの出力信号が利用可能な電源電圧の範
囲を超えようとする傾向を減少させる。ADC15の分
解能は1ビットだけであるから、それは積分された誤差
信号I1 の極性だけを決定し、その信号I1 を小さくし
てもADC15のデジタル出力信号V1 に何の影響も及
ぼさない。スケーリング素子81と82を含んでいない
点が図5に示す第1のシグマ−デルタ変調器段101と
異なる。図1に示す第1のシグマ−デルタ変調器段10
の量子化ノイズに減算器17の差出力信号が対応するよ
うに、利得1/k1 を有するスケーリング素子82が積
分器12の出力ポートと減算器17の被減数入力ポート
の間に挿入されて、減少された積分誤差信号I1 を増大
させる。
【0048】第2のシグマ−デルタ変調器段201にお
いては、減算器17からの差出力信号は、アナログスケ
ーリング素子83により大きさを変えられる。第2のシ
グマ−デルタ変調器段201へのアナログ入力信号の大
きさが係数j2 だけ変更されたことは、ADC25の後
に挿入されている利得が1/j2 のデジタルスケーリン
グ素子841により補償されて、デジタル出力信号を元
の値へ戻す。1より小さい利得k2 を有するスケーリン
グ素子85が積分器22の前に挿入されて、それの出力
信号が利用可能な電源電圧の範囲を超える傾向を小さく
する。ADC25の分解能はたった1ビットであるか
ら、それは積分された誤差信号I2 の極性だけを決定
し、スケーリング素子85による誤差信号I2 が小さく
されても、ADC25のデジタル出力信号、またはその
出力信号の大きさを変えられたデジタル出力信号V2
は何の影響も及ぼさない。利得1/k2 を有するスケー
リング素子86が、積分器22の出力ポートと減算器2
7の被減数入力ポートの間に積分されて小さくされた誤
差信号I2 を大きくするために挿入される。そしてスケ
ーリング素子85と86を含んでいない点が図5に示す
第2のシグマ−デルタ変調器段201と異なる図1に示
す第2のシグマ−デルタ変調器段20の量子化ノイズに
減算器27の差出力信号が対応するようにする。
【0049】第3のシグマ−デルタ変調器段301にお
いては、減算器27からの差出力信号がアナログスケー
リング素子87により係数j3 だけ大きさを変えられ
る。図5は、積分器32の前に挿入された利得k3 を有
する別のアナログスケーリング素子88を示す。スケー
リング素子88の出力信号が利用可能な電源電圧の範囲
を超える傾向を小さくするために、前記スケーリング係
数k3 は1より小さくできる。しかし、第3のシグマ−
デルタ変調器段301内の積分器32が過負荷になる傾
向は、ADC35とDAC36が複数ビット分解能を有
するという理由で大幅に減少するから、スケーリング素
子88は1の利得k3 を有するために通常安全に構成さ
れ、スケーリング素子87は1またはそれより少し大き
い利得j3 を有するためにしばしば安全に製作できる。
ADC35のような、複数ビット分解能を有するアナロ
グ−デジタル変換器のデジタル出力信号は、それのアナ
ログ入力信号の振幅および極性により直接影響されるか
ら、それのアナログ入力信号を小さくすると信号と量子
化ノイズに対するシステムの機能が変更されて、分解能
を低くする。第2のシグマ−デルタ変調器段201が、
係数j2 により大きさを変えられたアナログ入力信号で
動作させられているために、係数j2により大きさを変
えられる第3のシグマ−デルタ変調器段301へのアナ
ログ入力信号および第3のシグマ−デルタ変調器段30
1へのアナログ信号のスケーリング素子87における係
数j3 による大きさの変更は、デジタルスケーリング出
力信号を元の値へ戻すためにADC35の後に挿入さ
れ、利得が1/(j23)であるデジタルスケーリング
素子891により補償される。
【0050】デジタルスケーリング素子841における
デジタルサンプルのスケーリングはデジタル乗算により
行われる。可能であれば2の累乗による増倍が好まし
い。というのは、そうするとデジタル乗算を単にビット
位置の移動で行えるからである。スケーリング素子8
1、82、83、85、86、87、88におけるアナ
ログ信号のスケーリング、すなわち大きさの変更はコン
デンサ切り換え法により通常行われる。図5に示す変換
器のデジタルスケーリング素子891によるデジタルサ
ンプルのスケーリングにより、−log 2(j23) だけ
分解能が低くなる結果となる。j2 =1/2、j3 =1
/2のときには分解能が2ビット低くなる。第2のシグ
マ−デルタ変調器段201への入力電圧が、DAC26
の最低出力電圧と最高出力電圧により囲まれた範囲内に
通常あるものと仮定すると、第2のシグマ−デルタ変調
器段201で係数j2 でなくてk2 を用いて元の大きさ
に戻す。それに伴うビット分解能の低下が小さくなる。
第2のシグマ−デルタ変調器段201への入力電圧が、
DAC26の最低出力電圧と最高出力電圧により囲まれ
る範囲内に通常あるように、その入力電圧を低くする必
要がある時は、係数j2 により大きさを元に戻す方が好
ましい。
【0051】図6は、図1の過サンプリング変換器を変
更した図5に示すものに類似する図2に示す過サンプリ
ング変換器を変更した過サンプリング変換器を示す。し
かし、図6の過サンプリング変換器においては、利得が
1/k1 のアナログスケーリング素子82が第1のシグ
マ−デルタ変調器段102に含まれない。したがって、
第2のシグマ−デルタ変調器段202はそれのデジタル
出力を係数1/(j21) によりスケーリングするた
めに、デジタルスケーリング素子841の代わりにデジ
タルスケーリング素子842を有する。また、図6に示
す過サンプリング変換器においては、アナログスケーリ
ング素子86は第2のシグマ−デルタ変調器段202に
含まれない。したがって、第3のシグマ−デルタ変調器
段302は、それのデジタル出力の大きさを係数1/
(j2312)により変えるために、デジタルスケー
リング素子891ではなくてデジタルスケーリング素子
892を有する。図6の変換器におけるデジタルスケー
リング素子892によるデジタルサンプルのスケーリン
グにより、分解能が−log (j2312)ビットだけ
低くなる。j2 とj3 が2の平方根に等しく、k1 =1
/2、k2 =1/2の時には、その分解能の低下は3ビ
ットである。
【0052】図7は図3に示す過サンプリング変換器の
変更例を示す。図7の変換器における最初のシグマ−デ
ルタ変調器段である第2次シグマ−デルタ変調器段60
1においては、積分器62の出力信号が利用可能な電源
電圧の範囲を超えようとする傾向を小さくするために、
1より小さい利得k1 を有するスケーリング素子90が
積分器60の前に挿入され、積分器66の出力信号が利
用可能な電源電圧の範囲を超えようとする傾向を小さく
するために、1より小さい利得k2 を有するスケーリン
グ素子91が減算器65の被減数入力ポートの前に挿入
される。量子化器すなわちADC69の分解能はたった
1ビットであるから、それは積分された誤差信号I5
極性だけを決定し、信号I4 を小さくすること、および
その後で信号I5 を小さくしても、量子化器69のデジ
タル出力信号には何の影響も及ぼさない。図3において
係数2だけ大きさを増大するスケーリング素子72は、
図7においては利得が2k12であるスケーリング素子
92により代えられているから、減算器65への減数入
力信号は、図3に示す例と比較して、付加係数 k12
だけスケーリングされて、係数k12 に一致する。そ
れにより、それの被減数入力信号はスケーリング素子9
0と91によりスケーリングされる。利得が1/(k1
2)であるスケーリング素子93は、誤差信号I5
減算器73の被減数入力ポートへ加えるために、元の図
3の値へ増大させる。
【0053】図7に示す変換器は、最後のシグマ−デル
タ変調器段303を有する。この変調器段303は、利
得が1/j3 であるデジタルスケーリング素子893を
デジタルスケーリング素子891と892の代わりに用
いる点が、図5と図6に示す最後のシグマ−デルタ変調
器と異なる。利得がj3のアナログスケーリング素子8
7がシグマ−デルタ変調器段302の入力接続部に挿入
され、利得がk3 のアナログスケーリング素子88がそ
れの積分器32の前に挿入される。シグマ−デルタ変調
器段303への入力信号のスケーリング素子87におけ
る1以外のスケーリング係数j3 によるスケーリング
は、シグマ−デルタ変調器段301におけるデジタル出
力信号をそれの以前の値にスケーリングするためにAD
C35の後に挿入されている利得が1/j3 のデジタル
スケーリング素子893により補償される。図7に示す
変換器のデジタルスケーリング素子893におけるデジ
タルサンプルのスケーリングにより、分解能が−log 2
3ビットだけ低下することになる。
【0054】図8は、図3に示す過サンプリング変換器
の変更例の図7に示す過サンプリング変換器に類似する
図4に示す過サンプリング変換器の変更例を示す。図8
に示す過サンプリング変換器の最初の2次シグマ−デル
タ変調器段602は、図8に示す過サンプリング変換器
の最後の1次シグマ−デルタ変調器段304への入力信
号を係数k12によりスケーリングするための別のスケ
ーリング素子93を含まない。したがって、デジタルス
ケーリング素子894はシグマ−デルタ変調器段304
の出力信号を係数1/(j312) によりスケーリン
グする。デジタルスケーリング素子894におけるデジ
タルサンプルのスケーリングにより、分解能が−log 2
(j312)だけ低くなる。j3 =1、k1 =1/
2、k2 =1/2の時は、その分解能低下は2ビットで
ある。
【0055】ベースバンド周波数、とくにそれより低い
周波数、におけるDAC35の非直線性に対する図1〜
8に示す変換器の感度は、最後のシグマ−デルタ変調器
段のデジタル出力信号の二重微分によって大幅に低下さ
せられる。したがって、DAC35のビット分解能を高
くすると、完全なアナログ−デジタル変換器のどれのビ
ット分解能も高くなり、DAC35の変換において起こ
り得る非直線性は変換器のベースバンドデジタル出力信
号において弱められる。したがって、ベースバンド周波
数において完全なアナログ−デジタル変換器の全体の応
答の直線性を大幅に低下させないようにするためには、
ベースバンド周波数における完全なアナログ−デジタル
変換器のビット分解能に対してDAC35の直線性を一
貫して維持する必要があるよりは、その全体の応答に対
するその直線性の寄与に対してその直線性を一貫して維
持する必要があるだけである。デジタルスケーリング素
子891、892または893はどのような非直線誤差
も導入しない。
【0056】図9は図1または図5に示す過サンプリン
グアナログ−デジタル変換器に対する可能な変更例のブ
ロック図を示す。出力信号V1 、V2 、V3 はデシメー
ションフィルタ50の前段の前置フィルタ90において
組み合わされる。図1または図5に示す変換器で行った
信号V2 の1回微分と、信号V3 の2回微分とは異なっ
て、図9に示す変更例では、信号V1 を1回積分してか
ら信号V2 に加え合わせ、その和をもう1回積分してか
ら信号V3 に加え合わせる。低域ろ波である信号V1
積分はデジタル加算器91を用いて行い、1サンプルデ
ジタル遅延素子92により遅延させられたそれの出力へ
加え合わされる。デジタル加算器93は、2サンプル時
間だけ遅延させられた1回積分された信号V1 を、1サ
ンプル時間遅延させられた信号V2 へ加え合わせる。別
の低域ろ波ステップにおいては、デジタル加算器93か
らの和がデジタル加算器94を用いて積分され、1サン
プルデジタル遅延素子95により遅延されたそれの出力
へ加え合わされる。デジタル加算器96は信号V3 にデ
ジタル加算器93からの積分された和を加え合わせて、
デシメーションフィルタ50' へ入力信号を供給する。
そのデシメーションフィルタはy(nT)で応答する。
前置フィルタ90は無限インパルス応答を有する低域フ
ィルタであって、前置フィルタ90とデシメーションフ
ィルタ50' を、デシメーションフィルタ50' よりも
一層複雑なデシメーションフィルタと見ることができ
る。
【0057】図10は、図2または図6に示す過サンプ
リングアナログ−デジタル変換器に対して行うことがで
きる可能な変更を示す。この変更例においては、信号V
1 は2サンプル時間遅延させられ、信号V2' は1サン
プル時間遅延させられ、信号V3' は前置フィルタ90
において組み合わされる。
【0058】図11は、図3または図7に示す過サンプ
リングアナログ−デジタル変換器に対して行うことがで
きる可能な変更の例を示すものである。この変更例にお
いては、信号V6 は1サンプル時間遅延させられ信号V
3''' は前置フィルタ901において組み合わされる。
前置フィルタ901は、デジタル加算器93を用いない
ことを除き、前置フィルタ90に類似する。
【0059】図12は、図4または図8に示す過サンプ
リングアナログ−デジタル変換器に対して行うことがで
きる可能な変更の例を示すものである。この変更例にお
いて、信号V6 は前置フィルタ901において、デジタ
ル減算器54からの信号(V3'''−V6)に組み合わさ
れる。
【0060】図13は図9の変更例を示すものであっ
て、前置フィルタ901の代わりに前置フィルタ902
を用い、1サンプル遅延素子40〜42を介する代わり
に直接接続を採用する。前置フィルタ902において
は、デジタル加算器94と1サンプル遅延素子95で構
成された積分器から、遅延素子95の前ではなくて後の
点において出力信号が取り出され、遅延素子42と、遅
延素子40と41の1つとの必要をなくす。デジタル加
算器93への入力信号は、デジタル加算器91と1サン
プル遅延素子92で構成された積分器から、遅延素子9
2の前ではなくて後の点において取り出され、遅延素子
40と41の他方の必要をなくす。前置フィルタ90の
代わりに前置フィルタ92を用いる図10に示す変換器
の変更例により、1サンプル遅延素子40〜42を介す
る代わりに、直接接続できることになる。図11の前置
フィルタ901内の積分器の1つを再び接続して、信号
6 を1サンプル時間遅延させて、遅延素子40を介在
させる代わりに直接接続することができる。各遅延素子
40〜42は1ビット幅であるから、それらを用いなく
てもハードウェアが大幅に節約されることにはならな
い。
【0061】図1、図2、図5および図6に示す変換器
のいずれも変更が可能である。この場合の変更では、第
1のシグマ−デルタ変調器段の出力電圧V1 は1回積分
され、第2のシグマ−デルタ変調器段の出力電圧V
2(またはV2' )は成分も微分もされず、第3のシグマ
−デルタ変調器段の出力電圧V3(またはV3') は1回
微分されてから、それらの電圧は組み合わされて、先行
するシグマ−デルタ変調器段に生じた量子化ノイズを抑
制する。
【0062】以上説明した変換器は、シグマ−デルタ変
調器内ではなくて、シグマ−デルタ変調器に続くデジタ
ル回路内でデジタルスケーリング操作を行うようにする
本発明の別の実施例を得るように、変更できる。過サン
プリング変換器の任意の1つを構成する電気回路網中の
アナログスケーリング素子の場所は、既知の電気的均等
物を回路網中の部分に置換することにより、変更でき
る。それらの変更は全て本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する3次シグマ−デルタ変調器
内に第1段、第2段、第3段として配置された3つの1
次シグマ−デルタ変調器を含むプロトタイプである過サ
ンプリングアナログ−デジタル変換器のブロック図。
【図2】本発明を具体化する3次シグマ−デルタ変調器
内に第1段、第2段、第3段として配置された3つの1
次シグマ−デルタ変調器を含むプロトタイプである過サ
ンプリングアナログ−デジタル変換器のブロック図。
【図3】本発明を具体化する3次シグマ−デルタ変調器
内に第1段および終段として配置された2次シグマ−デ
ルタ変調器と1次シグマ−デルタ変調器を含むプロトタ
イプの過サンプリングアナログ−デジタル変換器のブロ
ック図。
【図4】本発明を具体化する3次シグマ−デルタ変調器
内に第1段および終段として配置された2次シグマ−デ
ルタ変調器と1次シグマ−デルタ変調器を含むプロトタ
イプの過サンプリングアナログ−デジタル変換器のブロ
ック図。
【図5】図1の過サンプリングアナログ−デジタル変換
器の実際的な変更例を示すブロック図。
【図6】図2の過サンプリングアナログ−デジタル変換
器の実際的な変更例を示すブロック図。
【図7】図3の過サンプリングアナログ−デジタル変換
器の実際的な変更例を示すブロック図。
【図8】図4の過サンプリングアナログ−デジタル変換
器の実際的な変更例を示すブロック図。
【図9】本発明の他の実施例における、図1または図5
に示す過サンプリングアナログ−デジタル変換器に対し
て行った変更の例を示すブロック図。
【図10】本発明の他の実施例における、図2または図
6に示す過サンプリングアナログ−デジタル変換器に対
して行った変更の例を示すブロック図。
【図11】本発明の他の実施例における、図3または図
7に示す過サンプリングアナログ−デジタル変換器に対
して行った変更の例を示すブロック図。
【図12】本発明の別の実施例における、図4または図
8に示す過サンプリングアナログ−デジタル変換器に対
して行った変更の例を示すブロック図。
【図13】図10に示す変換器の変更例を示すブロック
図。
【図14】図1〜8に示す過サンプリングアナログ−デ
ジタル変換器を変更するために利用できる第2の時間微
分を行うためのデジタル回路の均等回路のブロック図。
【符号の説明】
10、20、30、60、100、101、200、3
01、600 シグマ−デルタ変調器段 12、22、62、66 積分器 13、23、33、49 加算器 14、24、34、40、41、42、44、46、4
8、52 遅延素子 15、25、35、69 アナログ−デジタル変換器 16、26、36、71 デジタル−アナログ変換器 17、21、27、31、43、45、47 減算器 50 デシメーションフィルタ 61、65、73 アナログ減算器 81、82、83、85、86、87、88、841、
891 スケーリング素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−215127(JP,A) 特開 昭57−160235(JP,A) 特開 昭61−177818(JP,A) 特開 昭63−248222(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号からアナログ帰還信号
    を減じたものに応答してデジタル出力信号をそれぞれ与
    える複数のシグマ−デルタ変調器段を有する複数次のシ
    グマ−デルタ変調器を用い、前記複数のシグマ−デルタ
    変調器段のデジタル出力信号を組み合わせて、前記複数
    のシグマ−デルタ変調器段のうちの、最終段のシグマ−
    デルタ変調器段を除いて選択した少なくとも1つのシグ
    マ−デルタ変調器段に生ずる量子化ノイズを抑制した
    合せ信号を得るデジタル出力信号組合せ手段を有し、
    に、前記組合せ信号に応答してアナログ−デジタル変換
    出力を生じるデシメーションフィルタを有する、過サン
    プリング変換器において、前記最終段のシグマ−デルタ変調器段が第1の帰還ルー
    プを含み、該第1の帰還ループは、積分器、該積分器に
    結合された複数ビット分解能のアナログ−デジタル変換
    器、および該アナログ−デジタル変換器に結合された複
    数ビット分解能のデジタル−アナログ変換器を含んでい
    て、スケーリング素子を用いて前記積分器の利得を低く
    するようになっており、 前記少なくとも1つの選択したシグマ−デルタ変調器段
    の各々が第2の帰還ループを含み、該第2の帰還ループ
    は、積分器、該積分器に結合された1ビット分解能のア
    ナログ−デジタル変換器、および該アナログ−デジタル
    変換器に結合された1ビット分解能のデジタル−アナロ
    グ変換器を含んでいて、スケーリング素子を用いて前記
    積分器の利得を低くするようになっており、 前記複数のシグマ−デルタ変調器段の各々の段の前記ア
    ナログ−デジタル変換器がその段のデジタル出力信号を
    発生し、該デジタル出力信号がその段の前記デジタル−
    アナログ変換器によりそれぞれの前記アナログ帰還信号
    に変換されること、 を特徴とする過サンプリング変換器。
  2. 【請求項2】 アナログ入力信号からアナログ帰還信
    号を減じたものに応答してデジタル出力信号をそれぞれ
    与える複数のシグマ−デルタ変調器段を有する複数次の
    シグマ−デルタ変調器を用い、前記複数のシグマ−デル
    タ変調器段のデジタル出力信号を組み合わせて得られる
    組合せ信号であって、前記複数のシグマ −デルタ変調器
    段のうちの、最終段のシグマ−デルタ変調器段を除いて
    選択した少なくとも1つのシグマ−デルタ変調器段に生
    ずる量子化ノイズが抑制されている組合せ信号を得るデ
    ジタル出力信号組合せ手段を有し、更に、前記組合せ信
    に応答してアナログ−デジタル変換出力を生じるデシ
    メーションフィルタを有する、過サンプリング変換器に
    おいて、前記最終段のシグマ−デルタ変調器段は、積分器、該積
    分器に結合された複数ビット分解能のアナログ−デジタ
    ル変換器、および該アナログ−デジタル変換器に結合さ
    れた複数ビット分解能のデジタル−アナログ変換器を含
    み、 前記複数ビット分解能が他のシグマ−デルタ変調器
    段のアナログ−デジタル変換器およびデジタル−アナロ
    グ変換器の分解能よりも高く設定されていて、且つスケ
    ーリング素子を用いて前記積分器の利得を低くするよう
    になっており、 前記複数のシグマ−デルタ変調器段の各々の段の前記ア
    ナログ−デジタル変換器がその段のデジタル出力信号を
    発生し、該デジタル出力信号がその段の前記デジタル−
    アナログ変換器によりそれぞれの前記アナログ帰還信号
    に変換されること、 を特徴とする過サンプリング変換器。
  3. 【請求項3】 アナログ入カ信号からアナログ帰還信号
    を減じたものに応答してデジタル出力信号をそれぞれ与
    える複数のシグマ−デルタ変調器段を有する複数次のシ
    グマ−デルタ変調器を用い、前記複数のシグマ−デルタ
    変調器段のデジタル出カ信号を組み合わせて、前記複数
    のシグマ−デルタ変調器段のうちの、最終段のシグマ−
    デルタ変調器段を除いて選択した少なくとも1つのシグ
    マ−デルタ変調器段に生ずる量子化ノイズが抑制した
    合せ信号を得るデジタル出力信号組合せ手段を有し、
    に、前記組合せ信号に応答してアナログ−デジタル変換
    出力を生じるデシメーションフィルタを有する、過サン
    プリング変換器において、前記最終段のシグマ−デルタ変調器段が第1の帰還ルー
    プを含み、該第1の帰還ループは、積分器、該積分器に
    結合された複数ビット分解能のアナログ−デジタル変換
    器、および該アナログ−デジタル変換器に結合された複
    数ビット分解能のデジタル−アナログ変換器を含んでい
    て、スケーリング素子を用いて前記積分 器の利得を低く
    するようになっており、 前記少なくとも1つの選択したシグマ−デルタ変調器段
    の各々が第2の帰還ループを含み、該第2の帰還ループ
    は、積分器、該積分器に結合された前記複数ビット分解
    能より小さい分解能のアナログ−デジタル変換器、およ
    び該アナログ−デジタル変換器に結合された前記複数ビ
    ット分解能より小さい分解能のデジタル−アナログ変換
    器を含んでいて、スケーリング素子を用いて前記積分器
    の利得を低くするようになっており、 前記複数のシグマ−デルタ変調器段の各々の段の前記ア
    ナログ−デジタル変換器がその段のデジタル出力信号を
    発生し、該デジタル出力信号がその段の前記デジタル−
    アナログ変換器によりそれぞれの前記アナログ帰還信号
    に変換されること、 を特徴とする過サンプリング変換器。
  4. 【請求項4】 アナログ入力信号からアナログ帰還信号
    を減じたものに応答してデジタル出力信号をそれぞれ与
    える複数のシグマ−デルタ変調器段を有する複数次のシ
    グマ−デルタ変調器を用い、前記複数のシグマ−デルタ
    変調器段のデジタル出力信号を組み合わせて、前記複数
    のシグマ−デルタ変調器段のうちの、最終段のシグマ−
    デルタ変調器段を除いて選択した少なくとも1つのシグ
    マ−デルタ変調器段に生ずる量子化ノイズが抑制した
    合せ信号を得るデジタル出力信号組合せ手段を有し、
    に、前記組合せ信号に応答してアナログ−デジタル変換
    出力を生じるデシメーションフィルタを有する、過サン
    プリング変換器において、前記最終段のシグマ−デルタ変調器段が、複数ビット分
    解能のアナログ−デジタル変換器および複数ビット分解
    能のデジタル−アナログ変換器を含み、 前記少なくとも1つの選択したシグマ−デルタ変調器段
    の各々が、1ビット分解能のアナログ−デジタル変換器
    および1ビット分解能のデジタル−アナログ変換器を含
    み、 前記複数のシグマ−デルタ変調器段の各々の段の前記ア
    ナログ−デジタル変換器がその段のデジタル出力信号を
    発生し、該デジタル出力信号がその段の前記デジタル−
    アナログ変換器によりそれぞれの前記アナログ帰還信号
    に変換されるこ と、 を特徴とする過サンプリング変換器。
  5. 【請求項5】 アナログ入力信号からアナログ帰還信号
    を減じたものに応答してデジタル出力信号をそれぞれ与
    える複数のシグマーデルタ変調器段を有する複数次のシ
    グマ−デルタ変調器を用い、前記複数のシグマ−デルタ
    変調器段のデジタル出力信号を組み合わせて得られる
    合せ信号であって、前記複数のシグマ−デルタ変調器段
    のうちの、最終段のシグマ−デルタ変調器段を除いて選
    択した少なくとも1つのシグマ−デルタ変調器段に生ず
    る量子化ノイズが抑制されている組合せ信号を得るデジ
    タル出力信号組合せ手段を有し、更に、前記組合せ信号
    に応答してアナログ−デジタル変換出力を生じるデシメ
    ーションフィルタを有する、過サンプリング変換器にお
    いて、 前記最終段のシグマ−デルタ変調器段は、複数ビット分
    解能のアナログ−デジタル変換器および複数ビット分解
    能のデジタル−アナログ変換器を有し、前記複数ビット
    分解能が、残りの各シグマ−デルタ変調器段のアナログ
    −デジタル変換器およびのデジタル−アナログ変換器の
    分解能よりも高くされており、前記複数のシグマ−デルタ変調器段の各々の段の前記ア
    ナログ−デジタル変換器がその段のデジタル出力信号を
    発生し、該デジタル出力信号がその段の前記デジタル−
    アナログ変換器によりそれぞれの前記アナログ帰還信号
    に変換されること、 を特徴とする過サンプリング変換器。
  6. 【請求項6】 アナログ入力信号からアナログ帰還信号
    を減じたものに応答してデジタル出力信号をそれぞれ与
    える複数のシグマ−デルタ変調器段を有する複数次のシ
    グマ−デルタ変調器を用い、前記複数のシグマ−デルタ
    変調器段のデジタル出力信号を組み合わせて、前記複数
    のシグマ−デルタ変調器段のうちの、最終段のシグマ−
    デルタ変調器段を除いて選択した少なくとも1つのシグ
    マ−デルタ変調器段に生ずる量子化ノイズが抑制した
    合せ信号を得るデジタル出力信号組合せ手段を有し、
    に、前記組合せ信号に応答してアナログ−デジタル変換
    出力を生じるデシメーションフィルタを有する、過サン
    プリング変換器において、前記最終段のシグマ−デルタ変調器段が、複数ビット分
    解能のアナログ−デジタル変換器および複数ビット分解
    能のデジタル−アナログ変換器を含み、 前記少なくとも1つの選択したシグマ−デルタ変調器段
    の各々が、前記複数ビット分解能より小さい分解能のア
    ナログ−デジタル変換器および前記複数ビット分解能よ
    り小さい分解能のデジタル−アナログ変換器を含み、 前記複数のシグマ−デルタ変調器段の各々の段の前記ア
    ナログ−デジタル変換器がその段のデジタル出力信号を
    発生し、該デジタル出力信号がその段の前記デジタル−
    アナログ変換器によりそれぞれの前記アナログ帰還信号
    に変換されること、 を特徴とする過サンプリング変換器。
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