JP3244597B2 - 制御されたポール−ゼロ場所を有するろ過を持つシグマ−デルタ・アナログ・デジタル変換器とその装置 - Google Patents
制御されたポール−ゼロ場所を有するろ過を持つシグマ−デルタ・アナログ・デジタル変換器とその装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は一般に、シグマ・デル
タ(ΣΔ)変調器に関し、また特にΣΔ変調器を使用す
るアナログ・デジタル変換器に関し、この場合順伝達機
能におけるポールとゼロの場所が選択されて一般に量子
化するノイズの抑制を改善し、特に低いオーバーサンプ
ル比を改善するように選択される。
タ(ΣΔ)変調器に関し、また特にΣΔ変調器を使用す
るアナログ・デジタル変換器に関し、この場合順伝達機
能におけるポールとゼロの場所が選択されて一般に量子
化するノイズの抑制を改善し、特に低いオーバーサンプ
ル比を改善するように選択される。
【0002】
【従来の技術】アナログ・デジタル変換器(ADC)
は、多くの電気センサ、制御および通信システムにおけ
る主要な構成素子である。そのようなシステムはしばし
ば、最良の作動を果たすために高度の変換分解能と高速
性とを要求する。
は、多くの電気センサ、制御および通信システムにおけ
る主要な構成素子である。そのようなシステムはしばし
ば、最良の作動を果たすために高度の変換分解能と高速
性とを要求する。
【0003】これまでは、高速ADCは、平行または
「フラッシュ構成を使用したが、組立て工程において避
けることのできない不釣合の誤差によって精度が制限さ
れていた。継続的近似化レジスタ(SAR)およびカス
ケード(cascade)のような他の既知の構成はす
べてアナログ構成による誤差によってその精度は制限さ
れており、その理由は、不釣合またはノイズ若しくは非
線形のいずれかにある。構成誤差は、これらの構成で達
成し得る最も高い可能な分解能を決定する。高速ADC
は、使用した回路の増加帯域幅の結果として低速ADC
に関してより大きいノイズ、非線形の増加および不釣合
の増加を持つ。
「フラッシュ構成を使用したが、組立て工程において避
けることのできない不釣合の誤差によって精度が制限さ
れていた。継続的近似化レジスタ(SAR)およびカス
ケード(cascade)のような他の既知の構成はす
べてアナログ構成による誤差によってその精度は制限さ
れており、その理由は、不釣合またはノイズ若しくは非
線形のいずれかにある。構成誤差は、これらの構成で達
成し得る最も高い可能な分解能を決定する。高速ADC
は、使用した回路の増加帯域幅の結果として低速ADC
に関してより大きいノイズ、非線形の増加および不釣合
の増加を持つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シグマ−デルタ(Σ
Δ)変換として知られるもう1つのアナログ・デジタル
変換法は、構成品不釣合誤差に対する感度を減少して変
換精度を改善する目的で開発された。シグマ・デルタ・
アナログ・デジタル変換器はループ内に量子化器を使用
し、またループによって形成されるノイズ形成フィルタ
をも含む。シグマ・デルタ・アナログ・デジタル変換器
は、量子化器ノイズを減少させて、SN比(SNR)性
能を改善する。ノイズ形成フィルタの帯域幅は、構造物
に用いられるサンプリング速度の分数である。図1は従
来技術のΣΔアナログ・デジタル変換器の簡易ブロック
図である。図1において、アナログ入力信号x(t)
は、導体または信号通路100により、シグマ・デルタ
変調器102の入力200に加えられ、その変調器は入
力路104を通ってサンプリング・クロックを受信す
る。最小所要サンプリング周波数は、理想的には、ニク
イスト(Nyquist)のサンプリング基準により、
アナログ入力信号の最高周波数成分の少なくとも2倍で
ある。経路104のクロック信号により作られるΣΔサ
ンプリング周波数と、ニクイストの最小所要サンプリン
グ周波数との比は、「オーバーサンプリング」比と呼ば
れている。従来の量子化ノイズ分析は、量子化ノイズの
スペクトル強度が白色ノイズによって概算することがで
きることを示す。従って、量子化ノイズは従来、DCか
らサンプリング周波数の1/2まで一定であると見られて
いる。スペクトル強度は、サンプリング周波数の1/2に
よって導かれる総ノイズ・パワーで求められる。この図
によると、過サンプリング比が増加するにつれて、与え
られたバンド幅のノイズの量が減少する。従って、変換
器の最大分解能(出力ビットの数)は、量子化ノイズを
減少できる程度にオーバーサンプリング比を増加させる
ことによって在来の分析にしたがって増加させることが
できる。
Δ)変換として知られるもう1つのアナログ・デジタル
変換法は、構成品不釣合誤差に対する感度を減少して変
換精度を改善する目的で開発された。シグマ・デルタ・
アナログ・デジタル変換器はループ内に量子化器を使用
し、またループによって形成されるノイズ形成フィルタ
をも含む。シグマ・デルタ・アナログ・デジタル変換器
は、量子化器ノイズを減少させて、SN比(SNR)性
能を改善する。ノイズ形成フィルタの帯域幅は、構造物
に用いられるサンプリング速度の分数である。図1は従
来技術のΣΔアナログ・デジタル変換器の簡易ブロック
図である。図1において、アナログ入力信号x(t)
は、導体または信号通路100により、シグマ・デルタ
変調器102の入力200に加えられ、その変調器は入
力路104を通ってサンプリング・クロックを受信す
る。最小所要サンプリング周波数は、理想的には、ニク
イスト(Nyquist)のサンプリング基準により、
アナログ入力信号の最高周波数成分の少なくとも2倍で
ある。経路104のクロック信号により作られるΣΔサ
ンプリング周波数と、ニクイストの最小所要サンプリン
グ周波数との比は、「オーバーサンプリング」比と呼ば
れている。従来の量子化ノイズ分析は、量子化ノイズの
スペクトル強度が白色ノイズによって概算することがで
きることを示す。従って、量子化ノイズは従来、DCか
らサンプリング周波数の1/2まで一定であると見られて
いる。スペクトル強度は、サンプリング周波数の1/2に
よって導かれる総ノイズ・パワーで求められる。この図
によると、過サンプリング比が増加するにつれて、与え
られたバンド幅のノイズの量が減少する。従って、変換
器の最大分解能(出力ビットの数)は、量子化ノイズを
減少できる程度にオーバーサンプリング比を増加させる
ことによって在来の分析にしたがって増加させることが
できる。
【0005】
【実施例】図1のシグマ・デルタ変調器102は、アナ
ログ入力信号を低分解能に変換するが、データ通路10
6に現れる超高速デジタル信号に変換する。この低分解
能の高速信号は多ビット・デジタル出力流用の単ビット
・デジタル出力流または振幅強度変調信号(ADM)に
ついてのパルス強度変調信号(PDM)と呼ばれてい
る。アナログ入力信号は、変調器102のPDMまたは
ADM出力の状態の強度を変調し、その結果図1の10
8のようなデジタル10進フィルタが出力データ路にデ
ジタル形のアナログ入力信号を復元する。図1のフィル
タ108は、低域または帯域フィルタ109のカスケー
ドおよび10進計113を含む。パルス強度変調された
信号によるフィルタ108の作用は、変調器102の帯
域幅の外側にある量子化器ノイズを抑制する。さらに、
フィルタされた出力信号は、N番目ごとのサンプルの選
択によって、既知の通り、低いサンプル速度に10進化
される。PDMまたはADM信号は、変換器または信号
通過域の上縁に近い周波数でアナログ入力サイクルに対
応する時間周期にわたる多くの状態を含むが、このこと
はサンプル速度がアナログ入力信号の最高周波数よりも
はるかに高いことを意味する。1つの形がシグマ・デル
タ処理である量子化器ノイズ形成を使用しない簡単な量
子化では、量子化の誤差は、ゼロHz(D.C.)から
量子化器のサンプル速度の1/2までの間の周波数範囲に
ある周波数で一様に分布される。量子化の誤差またはノ
イズは、シグマ・デルタ処理を用いるときに通過域内で
簡単な量子化器のものよりも改善される。シグマ・デル
タ変調器の帯域幅内の量子化ノイズは、量子化状態の強
度の変調によって減少される。簡単な量子化器と比較す
ることにより、シグマ・デルタ処理は、10進フィルタ
により作られる各出力サンプル用の変調器から得られる
多重PDMまたはADMサンプルの一段と良好な使用を
可能にする。さらに良好な使用は、量子化ノイズ・スペ
クトルを形成することによって達成され、この結果それ
は入力信号と同じ周波数帯以内に減少される。
ログ入力信号を低分解能に変換するが、データ通路10
6に現れる超高速デジタル信号に変換する。この低分解
能の高速信号は多ビット・デジタル出力流用の単ビット
・デジタル出力流または振幅強度変調信号(ADM)に
ついてのパルス強度変調信号(PDM)と呼ばれてい
る。アナログ入力信号は、変調器102のPDMまたは
ADM出力の状態の強度を変調し、その結果図1の10
8のようなデジタル10進フィルタが出力データ路にデ
ジタル形のアナログ入力信号を復元する。図1のフィル
タ108は、低域または帯域フィルタ109のカスケー
ドおよび10進計113を含む。パルス強度変調された
信号によるフィルタ108の作用は、変調器102の帯
域幅の外側にある量子化器ノイズを抑制する。さらに、
フィルタされた出力信号は、N番目ごとのサンプルの選
択によって、既知の通り、低いサンプル速度に10進化
される。PDMまたはADM信号は、変換器または信号
通過域の上縁に近い周波数でアナログ入力サイクルに対
応する時間周期にわたる多くの状態を含むが、このこと
はサンプル速度がアナログ入力信号の最高周波数よりも
はるかに高いことを意味する。1つの形がシグマ・デル
タ処理である量子化器ノイズ形成を使用しない簡単な量
子化では、量子化の誤差は、ゼロHz(D.C.)から
量子化器のサンプル速度の1/2までの間の周波数範囲に
ある周波数で一様に分布される。量子化の誤差またはノ
イズは、シグマ・デルタ処理を用いるときに通過域内で
簡単な量子化器のものよりも改善される。シグマ・デル
タ変調器の帯域幅内の量子化ノイズは、量子化状態の強
度の変調によって減少される。簡単な量子化器と比較す
ることにより、シグマ・デルタ処理は、10進フィルタ
により作られる各出力サンプル用の変調器から得られる
多重PDMまたはADMサンプルの一段と良好な使用を
可能にする。さらに良好な使用は、量子化ノイズ・スペ
クトルを形成することによって達成され、この結果それ
は入力信号と同じ周波数帯以内に減少される。
【0006】再形成されたデジタル出力を作るために図
1の10進フィルタ108に生じる変換は、サンプリン
グ周波数を、ADCに用いられるサンプリングクロック
周波数のそれから低い速度、しばしば入力信号帯域幅に
関するニクイストのサンプリング速度の近の低い速度に
減少させる。そのようなフィルタは技術的に周知であ
る。
1の10進フィルタ108に生じる変換は、サンプリン
グ周波数を、ADCに用いられるサンプリングクロック
周波数のそれから低い速度、しばしば入力信号帯域幅に
関するニクイストのサンプリング速度の近の低い速度に
減少させる。そのようなフィルタは技術的に周知であ
る。
【0007】図2は図1の変調器102の詳細を示す。
図1の素子に対応する図2の素子は、同様な参照数字に
よって表わされている。図2において、導体100に加
えられるアナログ信号は、変調器102の入力200に
加えられて、機械的スイッチ記号201により表わされ
るスイッチ配列でサンプルされる。サンプルされたアナ
ログ信号は加算(Σ)回路202の非反転(+)入力口
に加えられるが、この回路202はその反転(−)入力
口で変換器のPDM出力信号のアナログ・レプリカをも
受信する。加算回路202は実際のサンプルされた入力
信号とアナログ・レプリカとの差を取り、実際のサンプ
ルされたアナログ入力信号からのPDM出力の偏差を表
わす差または誤差信号を作って、蓄積増幅回路または積
分増幅回路204に、通路203の合成差信号を加え、
これによって伝達関数G(Z)=z-1/1−z-1が作ら
れる。蓄積増幅器204の1つの具体例の細部は、図3
および図4に関して以下のように示されている。図2の
フィルタ204によりフィルタされる信号は、通路20
8によりアナログ・デジタル変換器(ADC)ブロック
210に加えられる。図2のサンプル出力209により
フィルタ204の出力の調査が可能となる。ADCブロ
ック210は、その入力口212で信号通路または導体
104からサンプリング・クロック信号をも受信する。
アナログ・デジタル変換器210は出力導体106にパ
ルス強度変調信号を作り、またデジタル・アナログ変換
器(DAC)218に通路216によってPDM信号を
供給するが、この変換器は加算回路202に加えるため
に導体206にアナログ入力信号のレプリカを発生させ
る。ADCブロック210において、量子化ノイズの効
果は211として破線で示される加算回路によって表わ
され、この回路は入力ライン208で入力信号を受信
し、またそれを第2非反転入力口213に加えられる量
子化ノイズ信号に加算する。
図1の素子に対応する図2の素子は、同様な参照数字に
よって表わされている。図2において、導体100に加
えられるアナログ信号は、変調器102の入力200に
加えられて、機械的スイッチ記号201により表わされ
るスイッチ配列でサンプルされる。サンプルされたアナ
ログ信号は加算(Σ)回路202の非反転(+)入力口
に加えられるが、この回路202はその反転(−)入力
口で変換器のPDM出力信号のアナログ・レプリカをも
受信する。加算回路202は実際のサンプルされた入力
信号とアナログ・レプリカとの差を取り、実際のサンプ
ルされたアナログ入力信号からのPDM出力の偏差を表
わす差または誤差信号を作って、蓄積増幅回路または積
分増幅回路204に、通路203の合成差信号を加え、
これによって伝達関数G(Z)=z-1/1−z-1が作ら
れる。蓄積増幅器204の1つの具体例の細部は、図3
および図4に関して以下のように示されている。図2の
フィルタ204によりフィルタされる信号は、通路20
8によりアナログ・デジタル変換器(ADC)ブロック
210に加えられる。図2のサンプル出力209により
フィルタ204の出力の調査が可能となる。ADCブロ
ック210は、その入力口212で信号通路または導体
104からサンプリング・クロック信号をも受信する。
アナログ・デジタル変換器210は出力導体106にパ
ルス強度変調信号を作り、またデジタル・アナログ変換
器(DAC)218に通路216によってPDM信号を
供給するが、この変換器は加算回路202に加えるため
に導体206にアナログ入力信号のレプリカを発生させ
る。ADCブロック210において、量子化ノイズの効
果は211として破線で示される加算回路によって表わ
され、この回路は入力ライン208で入力信号を受信
し、またそれを第2非反転入力口213に加えられる量
子化ノイズ信号に加算する。
【0008】図3は、図2の配列に使用される典型的な
従来技術のアキュムレータまたは積算器204の機能を
表わす簡易ブロック図である。図2の素子に対応する図
3の素子は、同様な参照番号で表される。図3におい
て、図2の加算回路202からの誤差信号は、通路20
3によりもう1つの加算回路220の非反転入力口に加
えられ、この場合それは帰還通路224により第2非反
転入力口に供給される蓄積済の信号に加算される。蓄積
済の信号は、現行の誤差信号の追加によって更新され、
更新された新しい蓄積値を作る。新しく更新された蓄積
値は、ブロック222として示される遅延素子に加えら
れるが、これによって蓄積された和が遅延されるので、
これは出力信号通路208および帰還通路224で遅延
してから利用できるようになる。ブロック222によっ
て表される遅延の持続時間は、普通z-1で表される1つ
のサンプリング・クロック間隔に等しくなるように選択
される。
従来技術のアキュムレータまたは積算器204の機能を
表わす簡易ブロック図である。図2の素子に対応する図
3の素子は、同様な参照番号で表される。図3におい
て、図2の加算回路202からの誤差信号は、通路20
3によりもう1つの加算回路220の非反転入力口に加
えられ、この場合それは帰還通路224により第2非反
転入力口に供給される蓄積済の信号に加算される。蓄積
済の信号は、現行の誤差信号の追加によって更新され、
更新された新しい蓄積値を作る。新しく更新された蓄積
値は、ブロック222として示される遅延素子に加えら
れるが、これによって蓄積された和が遅延されるので、
これは出力信号通路208および帰還通路224で遅延
してから利用できるようになる。ブロック222によっ
て表される遅延の持続時間は、普通z-1で表される1つ
のサンプリング・クロック間隔に等しくなるように選択
される。
【0009】図4は、図3の配列の順信号通路の一段と
詳細な具体例を示す。図4において、全体として230
で表される第1単極双投スイッチは、可動共通部材23
0aを含み、それは、2相クロック信号(図示されてい
ない)に応じて接触端子230bと230cとの間でス
イッチまたはトグルし、また、もう1つのSPDTスイ
ッチ234は、端子234bと234cとの間でトグル
する可動部材234aを備えている。可動部材の示され
た位置は、クロック信号の相1(φ1)の間に生じるも
のである。また図4において、キャパシタ232は可動
スイッチ部材230aと234aとの間に接続される。
演算増幅器(op amp)236は、スイッチ端子2
34cに結合される反転(−)入力端子を備えている。
スイッチ端子234bと演算増幅器236の非反転
(+)入力は接地される。積分キャパシタ238は、演
算増幅器236の出力端子とその反転入力口との間に、
ミラー(Miller)帰還法で結合される。出力信号
は、出力信号通路208に作られる。図4において、入
力スイッチ230は、240で表される電圧源に接続さ
れたその第1入力端子230bを備えるが、その入力信
号の大きさはVi(n-1)であり、またスイッチ端子2
30cは大きさVD/A(n-1)の電圧源242に接続され
る。電圧源242は図3の通路224により信号帰還を
表す。
詳細な具体例を示す。図4において、全体として230
で表される第1単極双投スイッチは、可動共通部材23
0aを含み、それは、2相クロック信号(図示されてい
ない)に応じて接触端子230bと230cとの間でス
イッチまたはトグルし、また、もう1つのSPDTスイ
ッチ234は、端子234bと234cとの間でトグル
する可動部材234aを備えている。可動部材の示され
た位置は、クロック信号の相1(φ1)の間に生じるも
のである。また図4において、キャパシタ232は可動
スイッチ部材230aと234aとの間に接続される。
演算増幅器(op amp)236は、スイッチ端子2
34cに結合される反転(−)入力端子を備えている。
スイッチ端子234bと演算増幅器236の非反転
(+)入力は接地される。積分キャパシタ238は、演
算増幅器236の出力端子とその反転入力口との間に、
ミラー(Miller)帰還法で結合される。出力信号
は、出力信号通路208に作られる。図4において、入
力スイッチ230は、240で表される電圧源に接続さ
れたその第1入力端子230bを備えるが、その入力信
号の大きさはVi(n-1)であり、またスイッチ端子2
30cは大きさVD/A(n-1)の電圧源242に接続され
る。電圧源242は図3の通路224により信号帰還を
表す。
【0010】図4のキャパシタ232は充電されるの
で、その端子の両端に蓄積される電圧V1は、入力信号
の負である−Vi(n-1)に等しい。これは、スイッチ
部材230aが端子230bに接続されるときにφ1の
間に生じ、またスイッチ部材234aが端子234bに
接続されるときに生じる。φ2の間、スイッチ部材23
0aは端子230cに接続され、またスイッチ部材23
4aは234cに接続される。端子230cは図4に示
される通り、D/A帰還電圧VD/A(n-1)に接続され
る。
で、その端子の両端に蓄積される電圧V1は、入力信号
の負である−Vi(n-1)に等しい。これは、スイッチ
部材230aが端子230bに接続されるときにφ1の
間に生じ、またスイッチ部材234aが端子234bに
接続されるときに生じる。φ2の間、スイッチ部材23
0aは端子230cに接続され、またスイッチ部材23
4aは234cに接続される。端子230cは図4に示
される通り、D/A帰還電圧VD/A(n-1)に接続され
る。
【0011】図2の配列の作動中に、デジタル化された
中間出力PDMまたはADM信号は、y(n)で表わさ
れ、導体やデータ通路216、デジタル・アナログ変換
器218および導体やデータ通路206によって加算回
路202の反転入力に帰還され、それによって帰還ルー
プを閉じる。中間出力信号y(n)がサンプルされたア
ナログ入力信号x(n)と同一でなければ、非ゼロ誤差
信号は加算回路202によって作られる。この誤差信号
は、出力を修正するためにループの前方通路に流れる。
デジタル中間出力信号y(n)は、時間的に不連続にサ
ンプルされるとともに振幅でも不連続な値となる。出力
信号y(n)は、Mビット・データ語の時間シリーズの
形を取り、この場合各語はデジタル信号サンプルを表わ
す。パルス強度変調信号の場合に、Mは単位すなわち1
である。帰還ループの作動は、これらのサンプルの不連
続な振幅値を生じて、ゆっくりと変化するアナログ入力
信号の値について時間と共に変化し、この変化の振幅は
「形成された」量子化ノイズを形成する。形成された量
子化ノイズは、その電力スペクトル強度が周波数にわた
って一定でない点で、図2のADC回路210によって
加えられる量子化ノイズと異なる。アナログ・デジタル
変換器210とデジタル・アナログ変換器218は、普
通粗変換器であり、また上述の通り単ビット変換器でも
ある。つまり、かなりの量子化ノイズがアナログ・デジ
タル変換器210によって引き起こされる。注目すべき
ことは、アナログ・デジタル変換器210と異なって、
デジタル・アナログ変換器218が量子化ノイズを帰還
信号に導入しないことである。この事実は、不連続な値
のサンプルの円形化または先端切り化によって作られる
誤差としての量子化ノイズの定義から生じる。デジタル
・アナログ変換器(DAC)218はその入力を円形化
または先端切り化するが、この入力は既に同じ形でAD
C210によって円形化されたり先端切り化されてい
る。その結果、量子化の誤差は、通路216からのデジ
タル出力信号から再生された帰還アナログ信号に導入さ
れる。しかし、DAC218は熱ノイズ、ちらつきノイ
ズおよび調波ひずみのような非量子化の誤差を加えるこ
とがある。
中間出力PDMまたはADM信号は、y(n)で表わさ
れ、導体やデータ通路216、デジタル・アナログ変換
器218および導体やデータ通路206によって加算回
路202の反転入力に帰還され、それによって帰還ルー
プを閉じる。中間出力信号y(n)がサンプルされたア
ナログ入力信号x(n)と同一でなければ、非ゼロ誤差
信号は加算回路202によって作られる。この誤差信号
は、出力を修正するためにループの前方通路に流れる。
デジタル中間出力信号y(n)は、時間的に不連続にサ
ンプルされるとともに振幅でも不連続な値となる。出力
信号y(n)は、Mビット・データ語の時間シリーズの
形を取り、この場合各語はデジタル信号サンプルを表わ
す。パルス強度変調信号の場合に、Mは単位すなわち1
である。帰還ループの作動は、これらのサンプルの不連
続な振幅値を生じて、ゆっくりと変化するアナログ入力
信号の値について時間と共に変化し、この変化の振幅は
「形成された」量子化ノイズを形成する。形成された量
子化ノイズは、その電力スペクトル強度が周波数にわた
って一定でない点で、図2のADC回路210によって
加えられる量子化ノイズと異なる。アナログ・デジタル
変換器210とデジタル・アナログ変換器218は、普
通粗変換器であり、また上述の通り単ビット変換器でも
ある。つまり、かなりの量子化ノイズがアナログ・デジ
タル変換器210によって引き起こされる。注目すべき
ことは、アナログ・デジタル変換器210と異なって、
デジタル・アナログ変換器218が量子化ノイズを帰還
信号に導入しないことである。この事実は、不連続な値
のサンプルの円形化または先端切り化によって作られる
誤差としての量子化ノイズの定義から生じる。デジタル
・アナログ変換器(DAC)218はその入力を円形化
または先端切り化するが、この入力は既に同じ形でAD
C210によって円形化されたり先端切り化されてい
る。その結果、量子化の誤差は、通路216からのデジ
タル出力信号から再生された帰還アナログ信号に導入さ
れる。しかし、DAC218は熱ノイズ、ちらつきノイ
ズおよび調波ひずみのような非量子化の誤差を加えるこ
とがある。
【0012】図5は、図2の回路の順伝達関数のdB対
周波数fの形をした、信号の伝達関数または利得のプロ
ット310を示す。図2の回路の順伝達関数は、そのz
−変形Hx(Z)=Y(Z)/X(Z)、および置換Z
=e-j2πf/feによって説明されるが、これは周波数伝
達関数Hx(f)を得るのに用いられ、この場合feは
図1の変調器102を駆動するサンプリング・クロック
のサンプル周波数である。図5の伝達関数Hx(f)の
二乗の大きさは、図1および図2の入力導体200とデ
ータ出力106との間に定められる。最大信号周波数f
bまでの信号成分に関するプロット310によって表わ
されるHx(f)の利得は、ほぼ1(0dB)である。
周波数fbは入力アナログ信号の帯域幅を表わすが、こ
の場合その最高周波数でもある。
周波数fの形をした、信号の伝達関数または利得のプロ
ット310を示す。図2の回路の順伝達関数は、そのz
−変形Hx(Z)=Y(Z)/X(Z)、および置換Z
=e-j2πf/feによって説明されるが、これは周波数伝
達関数Hx(f)を得るのに用いられ、この場合feは
図1の変調器102を駆動するサンプリング・クロック
のサンプル周波数である。図5の伝達関数Hx(f)の
二乗の大きさは、図1および図2の入力導体200とデ
ータ出力106との間に定められる。最大信号周波数f
bまでの信号成分に関するプロット310によって表わ
されるHx(f)の利得は、ほぼ1(0dB)である。
周波数fbは入力アナログ信号の帯域幅を表わすが、こ
の場合その最高周波数でもある。
【0013】図6は、図2の回路のdB対周波数fにお
ける順ノイズ伝達関数または利得のプロット312を示
す。量子化ノイズe(n)、および図2のADC210
に加えられて、信号通路106と216に現れるすべて
の他の誤差項は、入力口213で図2のADC210に
入るものと思われる。これらの追加のノイズ項は、ノイ
ズ項を信号に加える仮想加算回路211に効果的に加え
られる。順ノイズ伝達関数は入力口213と出力口10
6との間にあり、またHe(Z)=Y(Z)/E(Z)
として定められるが、この場合E(Z)はe(n)のZ
−変換である。周波数順ノイズを得るために、Z−変換
からの伝達関数は上述の同じ置換Z=e-j2πf/feによ
ってZ−変換順ノイズ伝達関数He(Z)を作る。図5
の伝達関数Hx(f)および図6のHe(f)は、e
(n)がx(n)とは異なる場所で図2の回路に入るの
で相互に異なる。図6のプロット312によって表わさ
れる通り、He(f)の利得は、周波数fcまでのノイ
ズ成分で1より小であり、したがってdBで表わす負の
利得を持つ。ノイズはゼロHzから周波数fbまでのよ
り大きな量だけ減衰または減少される。ゼロHzとfb
との間の信号に関するノイズの負利得(または減衰)
は、図1のアナログ・デジタル変換器の出力において、
信号対量子化器のノイズ比(SNR)を増大させる。図
6のHe(f)のノイズ利得312は、fbでのそのレ
ベルから遮断周波数fcでの0dBまで増加するが、こ
の場合fc>fbおよびfc<fe/2である。fcより大
でかつfe/2より小(図2のADC210に用いられ
るサンプル速度の1/2)の周波数での図6のノイズ31
2は、0dBより大きなレベルまで上昇する。ノイズ利
得が0dBを越える量は、G(Z)のポールとゼロの場
所に左右される。
ける順ノイズ伝達関数または利得のプロット312を示
す。量子化ノイズe(n)、および図2のADC210
に加えられて、信号通路106と216に現れるすべて
の他の誤差項は、入力口213で図2のADC210に
入るものと思われる。これらの追加のノイズ項は、ノイ
ズ項を信号に加える仮想加算回路211に効果的に加え
られる。順ノイズ伝達関数は入力口213と出力口10
6との間にあり、またHe(Z)=Y(Z)/E(Z)
として定められるが、この場合E(Z)はe(n)のZ
−変換である。周波数順ノイズを得るために、Z−変換
からの伝達関数は上述の同じ置換Z=e-j2πf/feによ
ってZ−変換順ノイズ伝達関数He(Z)を作る。図5
の伝達関数Hx(f)および図6のHe(f)は、e
(n)がx(n)とは異なる場所で図2の回路に入るの
で相互に異なる。図6のプロット312によって表わさ
れる通り、He(f)の利得は、周波数fcまでのノイ
ズ成分で1より小であり、したがってdBで表わす負の
利得を持つ。ノイズはゼロHzから周波数fbまでのよ
り大きな量だけ減衰または減少される。ゼロHzとfb
との間の信号に関するノイズの負利得(または減衰)
は、図1のアナログ・デジタル変換器の出力において、
信号対量子化器のノイズ比(SNR)を増大させる。図
6のHe(f)のノイズ利得312は、fbでのそのレ
ベルから遮断周波数fcでの0dBまで増加するが、こ
の場合fc>fbおよびfc<fe/2である。fcより大
でかつfe/2より小(図2のADC210に用いられ
るサンプル速度の1/2)の周波数での図6のノイズ31
2は、0dBより大きなレベルまで上昇する。ノイズ利
得が0dBを越える量は、G(Z)のポールとゼロの場
所に左右される。
【0014】図1の10進化低域フィルタ108の周波
数レスポンスは、図7のプロット314によって示され
る。ゼロHzとfbとの間で、このフィルタは0dBの
平均利得ですべての成分を通過させる。周波数fb以上
では、利得はフロアに向かって徐々に減少し(信号が減
衰する)、また利得は最大fe/2までフロア近くにと
どまる。fb以上の周波数での減衰は、量子化ノイズ成
分を抑制する。図1のアナログ・デジタル変換器の分解
能を改善するに要する減衰の量は、ゼロHzとfbとの
間、およびfbとfe/2との間にある量子化器ノイズの
相対量によって求められる。図1の10進フィルタ10
8は、ゼロHzとfbとの間のレベルより低いfbとfe
/2との間の量子化器ノイズ・スペクトル・レベルを示
す。
数レスポンスは、図7のプロット314によって示され
る。ゼロHzとfbとの間で、このフィルタは0dBの
平均利得ですべての成分を通過させる。周波数fb以上
では、利得はフロアに向かって徐々に減少し(信号が減
衰する)、また利得は最大fe/2までフロア近くにと
どまる。fb以上の周波数での減衰は、量子化ノイズ成
分を抑制する。図1のアナログ・デジタル変換器の分解
能を改善するに要する減衰の量は、ゼロHzとfbとの
間、およびfbとfe/2との間にある量子化器ノイズの
相対量によって求められる。図1の10進フィルタ10
8は、ゼロHzとfbとの間のレベルより低いfbとfe
/2との間の量子化器ノイズ・スペクトル・レベルを示
す。
【0015】図8は、ライン・スペクトル316とし
て、ゼロHzとfbとの間にあるノイズのないアナログ
入力信号を表わす。ノイズが入力信号にあるならば、在
来のノイズ・スペクトルがライン・スペクトルと組合わ
される。アナログ信号入力は、ゼロHzとfbとの間の
スペクトル成分の範囲を含むことがある。
て、ゼロHzとfbとの間にあるノイズのないアナログ
入力信号を表わす。ノイズが入力信号にあるならば、在
来のノイズ・スペクトルがライン・スペクトルと組合わ
される。アナログ信号入力は、ゼロHzとfbとの間の
スペクトル成分の範囲を含むことがある。
【0016】図9は、ノイズ入力信号e(n)の電力ス
ペクトルを図2のADC210に対するプロット318
として示す。図示する通り、ノイズ信号は一定の強度N
eを有する。任意なサンプル速度でのノイズ・レベル
は、サンプル速度の1/2で分割された全ADCノイズに
より求められる。
ペクトルを図2のADC210に対するプロット318
として示す。図示する通り、ノイズ信号は一定の強度N
eを有する。任意なサンプル速度でのノイズ・レベル
は、サンプル速度の1/2で分割された全ADCノイズに
より求められる。
【0017】図2の出力データ通路106に現れる出力
信号y(n)のスペクトルは、図10のプロット320
と322によって表される。図10のプロット320の
スペクトル強度は、図6のノイズ伝達関数312で乗算
された図9のノイズ電力スペクトル318の積を表わ
す。図10のプロット322は、図5の信号伝達関数3
10で乗算された図8の信号スペクトル316を表す。
図10のプロット320と322で表されるスペクトル
は、図1の10進化フィルタ108の低域または帯域フ
ィルタ109によって変更され、伝達関数は図7のプロ
ット314で表されて、それぞれ図11の416および
420として詳しく示されるスペクトルを作る。図11
のスペクトル416と420で表わされる信号は、図1
の信号通路111に現れる。図11において、フィルタ
された信号スペクトルは、図10のプロット322のも
のに対して事実上非減衰であるが、プロット420で表
わされるノイズ成分は事実上、最大fe/2までの全帯
域にわたる図10のプロット320で表わされるノイズ
成分との比較によって減衰される。
信号y(n)のスペクトルは、図10のプロット320
と322によって表される。図10のプロット320の
スペクトル強度は、図6のノイズ伝達関数312で乗算
された図9のノイズ電力スペクトル318の積を表わ
す。図10のプロット322は、図5の信号伝達関数3
10で乗算された図8の信号スペクトル316を表す。
図10のプロット320と322で表されるスペクトル
は、図1の10進化フィルタ108の低域または帯域フ
ィルタ109によって変更され、伝達関数は図7のプロ
ット314で表されて、それぞれ図11の416および
420として詳しく示されるスペクトルを作る。図11
のスペクトル416と420で表わされる信号は、図1
の信号通路111に現れる。図11において、フィルタ
された信号スペクトルは、図10のプロット322のも
のに対して事実上非減衰であるが、プロット420で表
わされるノイズ成分は事実上、最大fe/2までの全帯
域にわたる図10のプロット320で表わされるノイズ
成分との比較によって減衰される。
【0018】図12において、ラインのいくつかが42
2で表わされる反復信号ライン・スペクトルは(原則と
して)無限大に延びる。反復ノイズ・スペクトルのプロ
ット424も無限大に延びる。スペクトル422と42
4は、図1のアナログ・デジタル変換システムの通路1
10にある10進化フィルタ108の出力を表わすが、
その変換システムは図11のスペクトルに対応するフィ
ルタ済の信号を普通2fbのような低い割合までダウン
サンプルすることによって得られる。スペクトル422
と424は高精度であり、また図1の低域フロイルタ1
09の挿入された出力に対して減少されたサンプル速度
である。減少されたサンプル速度または10進化は、r
o=fe/fsの増分で選択された挿入サンプルを表わす
データ流を形成することによって達成されるが、この場
合roは最も一般的に、整数値の過サンプリング比であ
る。fbとfe/2との間の減少されたノイズ成分は、1
0進化の結果としてこのスペクトルのゼロHzとfbと
の間の成分とも呼ばれる。全S/N比SNRは、プロッ
ト422によって表わされる全信号電力と、プロット4
24によって表わされる全ノイズ電力との比である。こ
の形で求められたSNRは、図8の信号316のノイズ
と図9のノイズ318との比較によって改善される。
2で表わされる反復信号ライン・スペクトルは(原則と
して)無限大に延びる。反復ノイズ・スペクトルのプロ
ット424も無限大に延びる。スペクトル422と42
4は、図1のアナログ・デジタル変換システムの通路1
10にある10進化フィルタ108の出力を表わすが、
その変換システムは図11のスペクトルに対応するフィ
ルタ済の信号を普通2fbのような低い割合までダウン
サンプルすることによって得られる。スペクトル422
と424は高精度であり、また図1の低域フロイルタ1
09の挿入された出力に対して減少されたサンプル速度
である。減少されたサンプル速度または10進化は、r
o=fe/fsの増分で選択された挿入サンプルを表わす
データ流を形成することによって達成されるが、この場
合roは最も一般的に、整数値の過サンプリング比であ
る。fbとfe/2との間の減少されたノイズ成分は、1
0進化の結果としてこのスペクトルのゼロHzとfbと
の間の成分とも呼ばれる。全S/N比SNRは、プロッ
ト422によって表わされる全信号電力と、プロット4
24によって表わされる全ノイズ電力との比である。こ
の形で求められたSNRは、図8の信号316のノイズ
と図9のノイズ318との比較によって改善される。
【0019】信号およびノイズ成分を含む図1の従来技
術の変換器106の出力におけるADM総出力y(n)
は、そのZ変換 Y(Z) = Hx(Z)X(Z) + He(Z)E(Z) (1) によって与えられる。
術の変換器106の出力におけるADM総出力y(n)
は、そのZ変換 Y(Z) = Hx(Z)X(Z) + He(Z)E(Z) (1) によって与えられる。
【0020】Y(z) は図1のデジタル10進化フィルタ
108によってろ過される。HD(z)によって表わされる
デジタル10進化フィルタ108の順伝達関数は、図1
2のプロット424によって表わされる減衰したノイズ
よりも小であることが望ましいデジタル・フィルタ算術
(円形化および先端切り化)ノイズを持つデジタル低域
フィルタ関数であり、その結果理想の10進化フィルタ
で得られる減衰ノイズに関する減衰ノイズが増加されて
いない。この条件は有限インパルス・レスポンス(FI
R)フィルタによる従来技術で満足することができ、そ
れは50と150との間のタップ重みまたは係数を持
ち、各重みは、ビットで測定された望ましい出力分解能
に先端切りされた有限精度である。FIRフィルタは、
入力ADM信号サンプルを係数に乗じて積を作るが、こ
の積はフィルタされた結果を作るために加算される。積
の和は、先端切りを追加せずに実行される。次に、最終
出力はビット、プラス2個の追加ビットの所望分解能に
先端切りされる。改善された分解能u(n)を持つフィル
タ出力は、そのZ変換 によって与えられる。
108によってろ過される。HD(z)によって表わされる
デジタル10進化フィルタ108の順伝達関数は、図1
2のプロット424によって表わされる減衰したノイズ
よりも小であることが望ましいデジタル・フィルタ算術
(円形化および先端切り化)ノイズを持つデジタル低域
フィルタ関数であり、その結果理想の10進化フィルタ
で得られる減衰ノイズに関する減衰ノイズが増加されて
いない。この条件は有限インパルス・レスポンス(FI
R)フィルタによる従来技術で満足することができ、そ
れは50と150との間のタップ重みまたは係数を持
ち、各重みは、ビットで測定された望ましい出力分解能
に先端切りされた有限精度である。FIRフィルタは、
入力ADM信号サンプルを係数に乗じて積を作るが、こ
の積はフィルタされた結果を作るために加算される。積
の和は、先端切りを追加せずに実行される。次に、最終
出力はビット、プラス2個の追加ビットの所望分解能に
先端切りされる。改善された分解能u(n)を持つフィル
タ出力は、そのZ変換 によって与えられる。
【0021】サンプルされた時間において、領域u(n)
=x0(n)+ε0(n)であり、この場合x0(n)は出力信号、
ε0(n)は出力ノイズであるので、u(n)は図1の通路1
11に現れる信号を表わす。x0(n)とx(n)の大きさは
ほぼ等しいが、e0(n)の大きさはe(n)の大きさよりも
はるかに小である。したがって、出力のSNRは入力信
号及び入力ADCノイズのSNRに関して増加される。
通路110にある図1のアナログ・デジタル変換器の減
少されたサンプル速度出力w(n)は、
=x0(n)+ε0(n)であり、この場合x0(n)は出力信号、
ε0(n)は出力ノイズであるので、u(n)は図1の通路1
11に現れる信号を表わす。x0(n)とx(n)の大きさは
ほぼ等しいが、e0(n)の大きさはe(n)の大きさよりも
はるかに小である。したがって、出力のSNRは入力信
号及び入力ADCノイズのSNRに関して増加される。
通路110にある図1のアナログ・デジタル変換器の減
少されたサンプル速度出力w(n)は、
【0022】
【数1】 によって与えられ、また図1のデシメータ113によっ
て実行される。例えば、fe=100MHz、fb=50
0kHzは、正規の周期形式で100サンプルごとから
1個のサンプルを選択することになる。
て実行される。例えば、fe=100MHz、fb=50
0kHzは、正規の周期形式で100サンプルごとから
1個のサンプルを選択することになる。
【0023】伝達関数G(z)を有する図2の積算または
累積増幅器は、
累積増幅器は、
【0024】
【数2】 によって明確に説明される。
【0025】式(4)に示されたようなG(z)は、単位
サンプルだけ遅延されたω=0および|z|=1でポー
ルを定める。信号およびノイズ順伝達関数Hx(z)および
He(z)はそれぞれ、 Hx(z) = z-1 He(z) = (1−z-1)z-1 (5) によって与えられ、したがって周波数の関数としての信
号およびノイズの伝達関数の大きさは、代入z=e2π
f/fe によって与えられ、その結果
サンプルだけ遅延されたω=0および|z|=1でポー
ルを定める。信号およびノイズ順伝達関数Hx(z)および
He(z)はそれぞれ、 Hx(z) = z-1 He(z) = (1−z-1)z-1 (5) によって与えられ、したがって周波数の関数としての信
号およびノイズの伝達関数の大きさは、代入z=e2π
f/fe によって与えられ、その結果
【0026】
【数3】 となる。
【0027】従って、図3のアキュムレータ構造を用い
る図2の回路は、ゼロHz(DC)でノイズに加えられ
たナル(ゼロ)と共に、信号に加えられた遅延により定
められる信号およびノイズ・レスポンスを生じる。
る図2の回路は、ゼロHz(DC)でノイズに加えられ
たナル(ゼロ)と共に、信号に加えられた遅延により定
められる信号およびノイズ・レスポンスを生じる。
【0028】図2および図3の原理に似た原理に基づく
構成は、1990年3月発行のIEEEトランザクショ
ン・オン・サーキッツ・アンドシステムズの第37巻、
第3号の第309−318頁に記載されたチャオ(ch
ao)らによる「A/D変換器をオーバーサンプルする
ための補間変調器に関する高度の技術」("A HigherOrd
er Topology for Interpolative Modulators for Overs
ampling A/D Converters")という記事の中で説明され
ており、そこでは、図2の1個の積算器は、カスケード
の各段からタップされた帰還およびフィードフォワード
網を用いて、積算器の多段カスケードに置き替えられて
いる。積算器の多段カスケードの使用により、ノイズ伝
達関数および信号伝達関数のポールとゼロに関する場所
の選択の可能性が一段と大きくなる。この選択の増大
は、ポールとゼロの存在と同じ調節パラメータを供給す
るフィードフォワード係数とフィードバック係数の結果
である。積算器の多段カスケードは未決定の問題を除
き、Z−面の任意な場所または場所の組でノイズ形成フ
ィルタのポールとゼロを置くのに必要な自由度を持つと
いわれる。
構成は、1990年3月発行のIEEEトランザクショ
ン・オン・サーキッツ・アンドシステムズの第37巻、
第3号の第309−318頁に記載されたチャオ(ch
ao)らによる「A/D変換器をオーバーサンプルする
ための補間変調器に関する高度の技術」("A HigherOrd
er Topology for Interpolative Modulators for Overs
ampling A/D Converters")という記事の中で説明され
ており、そこでは、図2の1個の積算器は、カスケード
の各段からタップされた帰還およびフィードフォワード
網を用いて、積算器の多段カスケードに置き替えられて
いる。積算器の多段カスケードの使用により、ノイズ伝
達関数および信号伝達関数のポールとゼロに関する場所
の選択の可能性が一段と大きくなる。この選択の増大
は、ポールとゼロの存在と同じ調節パラメータを供給す
るフィードフォワード係数とフィードバック係数の結果
である。積算器の多段カスケードは未決定の問題を除
き、Z−面の任意な場所または場所の組でノイズ形成フ
ィルタのポールとゼロを置くのに必要な自由度を持つと
いわれる。
【0029】図13は、従来技術のN次ΣΔ変調器50
0の簡易ブロック図であり、ノイズ形成フィルタ504
は前述のチャオらの記事に説明された通り、それぞれフ
ィードフォワードおよびフィードバックの両係数を提供
する。図13において、図1と図2の素子に対応する素
子は、同様な参照数字で表わされる。サンプルされた帯
域制限のアナログ入力信号X(z)は、通路100を通っ
て加算回路202に加えられるが、この回路はもう1つ
の加算回路532と概念的に共働して、530で表わさ
れる多入力加算回路を形成する。加算回路530は、信
号通路206に現れる出力信号のアナログ・レプリカ
と、信号通路100に現れるアナログ入力信号との差を
とって、その差信号をもう1つの加算回路546により
作られた信号に加え、信号通路5310からループ・ノ
イズ形成フィルタ504に加えられるアナログ誤差また
は訂正信号を作る。ループ・フィルタ504の中で、通
路5310に現れる信号は、積算器5381に加えられ、
また加重乗算器または増幅器(A0)540の入力口に
加えられる。加重増幅器5400は、係数または重みA0
によって信号の重み付けを行い、それを加算回路544
の非反転入力口に加える。積算器5381は、信号を積
分し、または信号を正しく蓄積して、通路5311に、
より蓄積された信号を積分/蓄積器5382に加え、ま
たそれぞれ重みA1とB1とによって重み付けを行うため
に加重増幅器5401と5421の入力に加える。加重信
号は、加重増幅器5401と5421から、それぞれ加算
回路544と546の非反転入力口に加えられる。同様
に、積算/蓄積器5382はその入力信号を蓄積して、
信号通路5312により蓄積された信号をもう1つの積
算/蓄積器のカスケードのもう1つの積算/蓄積器(図
示されていない)に加え、また重みA2とB2によってそ
れぞれ乗算のために加重増幅器5402と5412の入力
口にも加え、そしてそのように加重された信号はそれぞ
れ加算回路544と546の非反転入力口に加えられ
る。図13の第n番目の積分/蓄積器538Nは、そこ
に加えられた信号を蓄積して、信号通路531Nによ
り、合成蓄積信号を重みANとBNによってそれぞれ乗算
するために、加重増幅器540Nと542Nの入力に加
え、またそのように加重された信号は加算回路544と
546のN番目の入力にそれぞれ加えられる。加算回路
546により作られた和信号は、帰還信号として加えら
れるが、この信号は加算回路530の入力口536に対
して正負いずれでもよい。加算回路544により作られ
た和信号は、修正された誤差信号であり、この信号はA
DC210に加えられて、信号通路106に所望のPD
MまたはADM信号を作る。図2の配列のように、DA
C218はPDM信号のアナログ・レプリカを作る。
0の簡易ブロック図であり、ノイズ形成フィルタ504
は前述のチャオらの記事に説明された通り、それぞれフ
ィードフォワードおよびフィードバックの両係数を提供
する。図13において、図1と図2の素子に対応する素
子は、同様な参照数字で表わされる。サンプルされた帯
域制限のアナログ入力信号X(z)は、通路100を通っ
て加算回路202に加えられるが、この回路はもう1つ
の加算回路532と概念的に共働して、530で表わさ
れる多入力加算回路を形成する。加算回路530は、信
号通路206に現れる出力信号のアナログ・レプリカ
と、信号通路100に現れるアナログ入力信号との差を
とって、その差信号をもう1つの加算回路546により
作られた信号に加え、信号通路5310からループ・ノ
イズ形成フィルタ504に加えられるアナログ誤差また
は訂正信号を作る。ループ・フィルタ504の中で、通
路5310に現れる信号は、積算器5381に加えられ、
また加重乗算器または増幅器(A0)540の入力口に
加えられる。加重増幅器5400は、係数または重みA0
によって信号の重み付けを行い、それを加算回路544
の非反転入力口に加える。積算器5381は、信号を積
分し、または信号を正しく蓄積して、通路5311に、
より蓄積された信号を積分/蓄積器5382に加え、ま
たそれぞれ重みA1とB1とによって重み付けを行うため
に加重増幅器5401と5421の入力に加える。加重信
号は、加重増幅器5401と5421から、それぞれ加算
回路544と546の非反転入力口に加えられる。同様
に、積算/蓄積器5382はその入力信号を蓄積して、
信号通路5312により蓄積された信号をもう1つの積
算/蓄積器のカスケードのもう1つの積算/蓄積器(図
示されていない)に加え、また重みA2とB2によってそ
れぞれ乗算のために加重増幅器5402と5412の入力
口にも加え、そしてそのように加重された信号はそれぞ
れ加算回路544と546の非反転入力口に加えられ
る。図13の第n番目の積分/蓄積器538Nは、そこ
に加えられた信号を蓄積して、信号通路531Nによ
り、合成蓄積信号を重みANとBNによってそれぞれ乗算
するために、加重増幅器540Nと542Nの入力に加
え、またそのように加重された信号は加算回路544と
546のN番目の入力にそれぞれ加えられる。加算回路
546により作られた和信号は、帰還信号として加えら
れるが、この信号は加算回路530の入力口536に対
して正負いずれでもよい。加算回路544により作られ
た和信号は、修正された誤差信号であり、この信号はA
DC210に加えられて、信号通路106に所望のPD
MまたはADM信号を作る。図2の配列のように、DA
C218はPDM信号のアナログ・レプリカを作る。
【0030】図14は、上記のチャオらが定められたよ
うな加重によって図13の配列で得られたZ−面内のノ
イズ伝達関数のポールとゼロ・プロットを示す。図14
のZ−面では、単位円450はゼロHzで正の実
(Re)軸と交わる。×は、図13の構成により作られ
た複数の各ポールの場所を識別し、また「0」はゼロの
場所を示す。所望のポール場所は、帰還係数がゼロであ
る初期の仮定によってフィードフォワード係数のみで定
められる。所望場所にゼロを置くための帰還係数の変形
は、矢印の尾部での所望位置から、矢印の頭部の実際位
置まで、破線矢印により表わされるポール場所の動きを
生じ、その結果実際のポール場所に誤差を生じる。この
影響が少ないのは、過サンプリング比が30より大であ
るときだが、より低い過サンプリング比では無視できな
い。これは、後者の場合にノイズ形成ポールの配置にお
ける大きな誤差につながる。これは下記の1つまたはそ
れ以上、すなわちノイズ減衰の減少、高オフセット周波
数円形ノイズの増幅過度および不安定につながる。これ
は、シグマ・デルタA/Dシステムの有用な効果的サン
プル速度を制限する。図15は、上述の設計工程に用い
る図13の配列でZ−面のゼロ・プロットおよび信号伝
達関数ポールにおける同様の効果を示す。この同じポー
ル選択の誤差は、この場合に生じる。ゼロの場所は、こ
の伝達関数のフィードフォワード係数によって求めら
れ、所望のポール場所によって完全に求められる。
うな加重によって図13の配列で得られたZ−面内のノ
イズ伝達関数のポールとゼロ・プロットを示す。図14
のZ−面では、単位円450はゼロHzで正の実
(Re)軸と交わる。×は、図13の構成により作られ
た複数の各ポールの場所を識別し、また「0」はゼロの
場所を示す。所望のポール場所は、帰還係数がゼロであ
る初期の仮定によってフィードフォワード係数のみで定
められる。所望場所にゼロを置くための帰還係数の変形
は、矢印の尾部での所望位置から、矢印の頭部の実際位
置まで、破線矢印により表わされるポール場所の動きを
生じ、その結果実際のポール場所に誤差を生じる。この
影響が少ないのは、過サンプリング比が30より大であ
るときだが、より低い過サンプリング比では無視できな
い。これは、後者の場合にノイズ形成ポールの配置にお
ける大きな誤差につながる。これは下記の1つまたはそ
れ以上、すなわちノイズ減衰の減少、高オフセット周波
数円形ノイズの増幅過度および不安定につながる。これ
は、シグマ・デルタA/Dシステムの有用な効果的サン
プル速度を制限する。図15は、上述の設計工程に用い
る図13の配列でZ−面のゼロ・プロットおよび信号伝
達関数ポールにおける同様の効果を示す。この同じポー
ル選択の誤差は、この場合に生じる。ゼロの場所は、こ
の伝達関数のフィードフォワード係数によって求めら
れ、所望のポール場所によって完全に求められる。
【0031】図13の従来技術の多段変調器配列は、い
ろいろな場所で複数のポールとゼロを供給することによ
って全ベース・バンド量子化ノイズを抑制し、したがっ
て単段変調器よりも与えられた帯域幅にわたって多くの
選択能力が与えられる。
ろいろな場所で複数のポールとゼロを供給することによ
って全ベース・バンド量子化ノイズを抑制し、したがっ
て単段変調器よりも与えられた帯域幅にわたって多くの
選択能力が与えられる。
【0032】高速高精度A/D変換の問題に適用された
とき、図13の構造のような積分器のカスケード構造に
関して2つの大きな制限が生じる。第1の問題はビルデ
ィングブロックとして積分器を利用する伝統的な方法に
関する。積分器は全体として、図4に示される回路に基
づき、または回路に同等な、スイッチ式コンデンサ積分
器や累積増幅器として作動される。有限の利得帯域幅
積、スルーイング並びに他の線形および非線形の誤差
は、スイッチ式コンデンサ積分器がクロックされる有用
な速度を制限する。典型的な例としては、そのことによ
って、変調器のサンプル速度が、100MHzの演算増
幅器の利得−帯域幅積についてfe=5MHz以下に制
限される。この制限は、図4の回路のサンプリングおよ
び蓄積コンデンサの充電に必要な駆動電流の結果であ
る。図13の配列の累積積算器は、スイッチ式コンデン
サ回路として作動したときに、オーディオおよび制御回
路適用に適した速度を有するが、この速度はレーダ信号
処理、高精度テレビ、および高速度通信システムのよう
な適用には不十分である。
とき、図13の構造のような積分器のカスケード構造に
関して2つの大きな制限が生じる。第1の問題はビルデ
ィングブロックとして積分器を利用する伝統的な方法に
関する。積分器は全体として、図4に示される回路に基
づき、または回路に同等な、スイッチ式コンデンサ積分
器や累積増幅器として作動される。有限の利得帯域幅
積、スルーイング並びに他の線形および非線形の誤差
は、スイッチ式コンデンサ積分器がクロックされる有用
な速度を制限する。典型的な例としては、そのことによ
って、変調器のサンプル速度が、100MHzの演算増
幅器の利得−帯域幅積についてfe=5MHz以下に制
限される。この制限は、図4の回路のサンプリングおよ
び蓄積コンデンサの充電に必要な駆動電流の結果であ
る。図13の配列の累積積算器は、スイッチ式コンデン
サ回路として作動したときに、オーディオおよび制御回
路適用に適した速度を有するが、この速度はレーダ信号
処理、高精度テレビ、および高速度通信システムのよう
な適用には不十分である。
【0033】第2の問題または制限は、積算回路のカス
ケードの係数を得る方法に関する。図13の構成のよう
な構造物は、係数のセッティングによって課せられる制
限を持つ。そのような回路では、信号伝達関数Hx(z)お
よびノイズ伝達関数He(z)は、下記
ケードの係数を得る方法に関する。図13の構成のよう
な構造物は、係数のセッティングによって課せられる制
限を持つ。そのような回路では、信号伝達関数Hx(z)お
よびノイズ伝達関数He(z)は、下記
【0034】
【数4】
【0035】
【数5】 によって定義される。
【0036】同じ程度の望ましいノイズ形成フィルタH
D(z)を介して、図の加重増幅器440と442について
の加重AiとBiとの選択は、上記の式における種々の多
項式の存在により複雑になる。解は、第1セッティング
Bi=0により得られ、またプロトタイプ・フィルタHD
(z)の分母の多項式とHe(z)の拡大形との間の同様な項
を等しくすることにより、簡易多項式でAi(S)を解くこ
とによって得られる。これが行われてから、重みBiは
HD(z)とHe(z)の計算器多項式の同様な項を等しくする
ことによって得られる。計算器は、Biを用いる調節多
項式に加えられたDCでN次のポールから構成される。
Bi係数の大きさは、そのポールのオフセット周波数の
大きさに比例する。範囲r0>50における大きな過サ
ンプリング速度では、周波数は2fb<<feによって関連
づけられ、その結果Bi<<Aiとなる。説明された設計工
程は、信号およびノイズ形成伝達関数のポール場所につ
いて近似のセッティングのみを生じ、これによって使用
可能なシステムが得られるが、これは最適とはいえな
い。
D(z)を介して、図の加重増幅器440と442について
の加重AiとBiとの選択は、上記の式における種々の多
項式の存在により複雑になる。解は、第1セッティング
Bi=0により得られ、またプロトタイプ・フィルタHD
(z)の分母の多項式とHe(z)の拡大形との間の同様な項
を等しくすることにより、簡易多項式でAi(S)を解くこ
とによって得られる。これが行われてから、重みBiは
HD(z)とHe(z)の計算器多項式の同様な項を等しくする
ことによって得られる。計算器は、Biを用いる調節多
項式に加えられたDCでN次のポールから構成される。
Bi係数の大きさは、そのポールのオフセット周波数の
大きさに比例する。範囲r0>50における大きな過サ
ンプリング速度では、周波数は2fb<<feによって関連
づけられ、その結果Bi<<Aiとなる。説明された設計工
程は、信号およびノイズ形成伝達関数のポール場所につ
いて近似のセッティングのみを生じ、これによって使用
可能なシステムが得られるが、これは最適とはいえな
い。
【0037】実際のサンプリング速度に近い有効なサン
プル速度を有することが望ましい。r0<50の範囲内
で積算器のカスケード構造が小さいオーバーサンプリン
グ比について設計するとき、所要重みBiの値がr0>5
0の場合より大きいのは、変調器サンプル速度に関する
広いスペクトル領域にわたってゼロが置かれるからであ
る。これは、両伝達関数のポールの配置に大きな誤差を
生じて、フィルタ設計の最適性とその安定性の両方に影
響を及ぼす。SNR改善と循環されるハイ・パス・ノイ
ズ電力の増加の両方が低下される。後者は変調器ループ
に使用されるADCとDACのダイナミック・レンジに
よる抱束を生じることがある。しかし、最も重要なこと
は、増加した循環高域ノイズ電力が安定性に影響を及ぼ
すことであるが、その理由はそれらの設計された場所か
らのポールの偏差が制御されないことである。この偏差
は、Z−面にあるユニット円形の外側にある実際のポー
ル場所を生じる傾向があり、それによって不安定性を生
じる傾向がある。ノイズ形成フィルタ・ポールの配置の
偏差は、使用できる最小のオーバーサンプリング比に影
響を及ぼし、それによって制限された速度の与えられた
実行についての最大有効デシメータ(decimato
r)出力サンプル速度(fs=2fb)を制限する。した
がって、100MHzの演算増幅器の利得−帯域増幅積
により制限される変調器は、速度fe=5MHzでクロ
ックされて、その高精度A/D出力は小さな有効サンプ
ル速度fs<100kHzに制限される。
プル速度を有することが望ましい。r0<50の範囲内
で積算器のカスケード構造が小さいオーバーサンプリン
グ比について設計するとき、所要重みBiの値がr0>5
0の場合より大きいのは、変調器サンプル速度に関する
広いスペクトル領域にわたってゼロが置かれるからであ
る。これは、両伝達関数のポールの配置に大きな誤差を
生じて、フィルタ設計の最適性とその安定性の両方に影
響を及ぼす。SNR改善と循環されるハイ・パス・ノイ
ズ電力の増加の両方が低下される。後者は変調器ループ
に使用されるADCとDACのダイナミック・レンジに
よる抱束を生じることがある。しかし、最も重要なこと
は、増加した循環高域ノイズ電力が安定性に影響を及ぼ
すことであるが、その理由はそれらの設計された場所か
らのポールの偏差が制御されないことである。この偏差
は、Z−面にあるユニット円形の外側にある実際のポー
ル場所を生じる傾向があり、それによって不安定性を生
じる傾向がある。ノイズ形成フィルタ・ポールの配置の
偏差は、使用できる最小のオーバーサンプリング比に影
響を及ぼし、それによって制限された速度の与えられた
実行についての最大有効デシメータ(decimato
r)出力サンプル速度(fs=2fb)を制限する。した
がって、100MHzの演算増幅器の利得−帯域増幅積
により制限される変調器は、速度fe=5MHzでクロ
ックされて、その高精度A/D出力は小さな有効サンプ
ル速度fs<100kHzに制限される。
【0038】改善されたΣΔアナログ・デジタル変換器
が所望される。
が所望される。
【0039】
【発明の概要】シグマ・デルタ(ΣΔ)アナログ・デジ
タル変換器(ADC)は、帯域制限されたアナログ信号
を受けて、そこから出力パルス強度変調(PDM)の強
度または振幅変調(ADM)の信号のアナログ・レプリ
カを差し引き、誤差信号を作る。誤差信号は共振器と呼
ばれるアナログ・フィルタによって処理されるが、この
フィルタは開路構造でゼロ周波数から変位された場所で
単位円上にZ−面ポールを置き、また単位円内にゼロを
置き、それによって共振信号を作る。アナログ・デジタ
ル変換器(ADC)は共振信号を処理して、PDMまた
はADM信号を作る。ADCが量子化ノイズおよび他の
変換ノイズを作ることは望ましくない。デジタル・アナ
ログ変換器(DAC)は、PDMまたはADM信号をア
ナログ・レプリカに変換して、誤差信号の発生を助け
る。共振器を含む帰還ループは、改良された特性を有す
るADCノイズ伝達関数および信号伝達関数を示す。共
振器には、非累積遅延のカスケード、遅延信号の重み付
けを行う加重増幅器、並びに帰還及びフィードフォワー
ド通路の加重遅延信号を加算する加算器が含まれる。共
振器に加えられる改善された係数加重設計は、ポートと
ゼロの精密な制御を生じ、これは低い過サンプリング比
の性能を著しく増加させることになり、これはさらに、
与えられた変調器サンプル速度に関する改善された信号
帯域幅の能力(有効な出力サンプリング速度)を与え、
量子化ノイズを含むADCノイズの抑制を改善する。こ
の発明の特定な具体例において、共振器は繰り返される
アナログ横断線フィルタ技術で作動されるが、これは改
善された変調器速度を提供する。サンプリング速度およ
び性能は、連続時間フィルタによってスイッチ式コンデ
ンサ・フィルタを置き替えることによってさらに強めら
れる。入力および帰還段の抑制されない調波に関する性
能は、周波数のノイズ形成帯域のオフセットにより改善
される。これらの改善は、在来のシグマ・デルタ変調で
得られるものを上回る大きな帯域幅を持つ信号のサンプ
リングに関する分解能の増加につながる。さらに、直接
中間周波数(IF)サンプリングが組み込まれて、減少
された調波ひずみにつながる。
タル変換器(ADC)は、帯域制限されたアナログ信号
を受けて、そこから出力パルス強度変調(PDM)の強
度または振幅変調(ADM)の信号のアナログ・レプリ
カを差し引き、誤差信号を作る。誤差信号は共振器と呼
ばれるアナログ・フィルタによって処理されるが、この
フィルタは開路構造でゼロ周波数から変位された場所で
単位円上にZ−面ポールを置き、また単位円内にゼロを
置き、それによって共振信号を作る。アナログ・デジタ
ル変換器(ADC)は共振信号を処理して、PDMまた
はADM信号を作る。ADCが量子化ノイズおよび他の
変換ノイズを作ることは望ましくない。デジタル・アナ
ログ変換器(DAC)は、PDMまたはADM信号をア
ナログ・レプリカに変換して、誤差信号の発生を助け
る。共振器を含む帰還ループは、改良された特性を有す
るADCノイズ伝達関数および信号伝達関数を示す。共
振器には、非累積遅延のカスケード、遅延信号の重み付
けを行う加重増幅器、並びに帰還及びフィードフォワー
ド通路の加重遅延信号を加算する加算器が含まれる。共
振器に加えられる改善された係数加重設計は、ポートと
ゼロの精密な制御を生じ、これは低い過サンプリング比
の性能を著しく増加させることになり、これはさらに、
与えられた変調器サンプル速度に関する改善された信号
帯域幅の能力(有効な出力サンプリング速度)を与え、
量子化ノイズを含むADCノイズの抑制を改善する。こ
の発明の特定な具体例において、共振器は繰り返される
アナログ横断線フィルタ技術で作動されるが、これは改
善された変調器速度を提供する。サンプリング速度およ
び性能は、連続時間フィルタによってスイッチ式コンデ
ンサ・フィルタを置き替えることによってさらに強めら
れる。入力および帰還段の抑制されない調波に関する性
能は、周波数のノイズ形成帯域のオフセットにより改善
される。これらの改善は、在来のシグマ・デルタ変調で
得られるものを上回る大きな帯域幅を持つ信号のサンプ
リングに関する分解能の増加につながる。さらに、直接
中間周波数(IF)サンプリングが組み込まれて、減少
された調波ひずみにつながる。
【0040】
【発明の説明】図16は、本発明のアナログ・デジタル
変換器(ADCまたはA/D)の簡略化ブロック図であ
り、そこでは、ろ過は、加算器のみを含む再帰トランス
バーサル・フィルタ、遅延器および線形アナログ増幅器
または乗算器加重素子を持つ共振器によって行われる。
加算器、遅延および加重素子は、最大処理量の帯域幅と
なるような連続時間アナログ・デバイスであることが望
ましく、この場合「連続」とは、抵抗器、増幅器などの
ようなデバイスによって提供されるような、サンプルさ
れないまたは無限時間分解能を持ち、制限されない振幅
分解能に関して線形であることをいう。費用およびサイ
ズの理由で、遅延素子を連続時間アナログ遅延素子とす
ることが望ましく、これはスイッチ式コンデンサその他
の連続時間またはサンプル方法によって行われるが、こ
れはさらに無限振幅分解能を持つ。図1、図2、または
図3の素子に対応する図16の素子は、同様な参照番号
で表わす。
変換器(ADCまたはA/D)の簡略化ブロック図であ
り、そこでは、ろ過は、加算器のみを含む再帰トランス
バーサル・フィルタ、遅延器および線形アナログ増幅器
または乗算器加重素子を持つ共振器によって行われる。
加算器、遅延および加重素子は、最大処理量の帯域幅と
なるような連続時間アナログ・デバイスであることが望
ましく、この場合「連続」とは、抵抗器、増幅器などの
ようなデバイスによって提供されるような、サンプルさ
れないまたは無限時間分解能を持ち、制限されない振幅
分解能に関して線形であることをいう。費用およびサイ
ズの理由で、遅延素子を連続時間アナログ遅延素子とす
ることが望ましく、これはスイッチ式コンデンサその他
の連続時間またはサンプル方法によって行われるが、こ
れはさらに無限振幅分解能を持つ。図1、図2、または
図3の素子に対応する図16の素子は、同様な参照番号
で表わす。
【0041】図16において、帯域制限されたアナログ
入力信号は、加算回路202の非反転入力口254に、
信号通路100を介して加えられ、またはアナログ入力
信号が本質的に帯域制限されないならば、それらの信号
は帯域制限フィルタ52の入力口51に加えられ、従っ
て通路100および254を介して加算回路202に加
えられる。図2について説明した通り、ADC210は
デジタルPDMまたはADM信号を作るが、この信号は
アナログ入力信号を表わし、DAC218はPDMまた
はADM信号のアナログ・レプリカを作り、また加算回
路202は信号通路203に誤差信号を作るが、この誤
差信号は、アナログ入力信号と、反転入力口534に加
えられるアナログ・レプリカとの間の差を表わす。差信
号は、加算回路202から、線形アナログろ過を行う共
振器758に加えられる。
入力信号は、加算回路202の非反転入力口254に、
信号通路100を介して加えられ、またはアナログ入力
信号が本質的に帯域制限されないならば、それらの信号
は帯域制限フィルタ52の入力口51に加えられ、従っ
て通路100および254を介して加算回路202に加
えられる。図2について説明した通り、ADC210は
デジタルPDMまたはADM信号を作るが、この信号は
アナログ入力信号を表わし、DAC218はPDMまた
はADM信号のアナログ・レプリカを作り、また加算回
路202は信号通路203に誤差信号を作るが、この誤
差信号は、アナログ入力信号と、反転入力口534に加
えられるアナログ・レプリカとの間の差を表わす。差信
号は、加算回路202から、線形アナログろ過を行う共
振器758に加えられる。
【0042】連続時間アナログ信号からアナログ不連続
時間信号への変換を表わす図2の201に対応するサン
プラは、後続の加算器202または共振器758の加算
器762若しくは764の前又は内に置かれ、かつAD
C210の前またはその中に置かれる。上述の通り、好
適な具体例はADC210まで連続時間である。加算回
路の前またはその中にサンプラを一体化するには、加算
回路のすべての入力口にサンプラを置く必要があるが、
1個のサンプラは加算回路に連続してもよい。
時間信号への変換を表わす図2の201に対応するサン
プラは、後続の加算器202または共振器758の加算
器762若しくは764の前又は内に置かれ、かつAD
C210の前またはその中に置かれる。上述の通り、好
適な具体例はADC210まで連続時間である。加算回
路の前またはその中にサンプラを一体化するには、加算
回路のすべての入力口にサンプラを置く必要があるが、
1個のサンプラは加算回路に連続してもよい。
【0043】図16の共振器758の内においては、加
算回路202からのアナログ誤差信号は、通路203を
介して、循環的なアナログ・トランスバーサル・フィル
タ760のもう1つの加算回路762の非反転入力に加
えられる。加算回路762は、少なくとも1つの加重帰
還修正信号をアナログ誤差信号に加えて、信号通路76
3に加算信号を作る。通路763の加算信号は、遅延素
子7681を経て、1個の変調器サンプリング・クロッ
ク間隔Te=1/feにより遅延されるタップ7751に
おいて信号を作るために加えられる。タップ7751で
の遅延信号は、アナログ加重増幅器770における重み
BR1で加重され、またそのように加重された信号は帰還
または繰り返し修正信号として、加算回路762のもう
1つの非反転入力に加えられる。図16において、共振
器758の繰り返しトランスバーサル、フィルタ760
は、もう1つのアナログ加重増幅器7661を含むが、
この増幅器は重みAR1で通路763に現れる和信号の加
重を行い、かつそのように加重された信号をもう1つの
加算回路764の非反転入力口に加え、それは、「フィ
ードフォワード」修正信号を加重増幅器7661から受
信された加重信号に加えて、ADC210に加えるため
に信号通路208に「共振」信号を作る。重みAR2を持
つもう1つの加重増幅器7662は,遅延装置7681の
出力に接続され、また加算回路7641の非反転入力口
に接続されて、遅延装置7681の出力で1クロック・
サイクルの遅延信号に重み付けを行う。遅延装置768
1の出力でタップ7751における一度遅延された信号
は、第2遅延素子7682によりさらに遅延されて、第
2タップ7752で二度遅延された信号を作り、また二
度遅延された信号はもう1つの加重増幅器7702に加
えられて、重みBR2により加重される。加重増幅器77
02からの加重信号は、加算回路762のもう1つの入
力口に加えられる。これまで説明した通り、通路76
3、遅延装置7681、7682、および加算器762、
764に接続される出力を持つ加重増幅器7701,7
702,7661と7662に接続された出力を持つ加算
回路762を含む回路は、最小共振器を構成する。この
点で注目すべきことは、従来技術の説明が「積分器」と
「アキュムレータ(累積器)」という用語を互換自在に
使用したことである。しかし上述の従来技術は累積器型
積分器を使用しており、そこでは、一定の入力信号は一
定の信号ではなく単調に増加する出力信号となり、それ
は、伝送ライン・ローパスLCフィルタなどのような非
累積の従来の積分器によって生じる。上述の最小共振器
が従来技術の累積積分器と同等でないのは、(一定入力
に対して出力を増加させる)累積器型積分器ではなく
て、遅延装置(一定入力について一定出力)のカスケー
ドのみを使用するからである。このことは、従来技術の
積分器は遅延装置を含むが、そのような積分器が2個使
用されるとき、(図16の加算器764の出力に対応す
る)出力が積分器の遅延の和だけ遅延されるのに対し、
図16の配列では加算器764からの出力は遅延されな
いことによってより理解できるであろう。
算回路202からのアナログ誤差信号は、通路203を
介して、循環的なアナログ・トランスバーサル・フィル
タ760のもう1つの加算回路762の非反転入力に加
えられる。加算回路762は、少なくとも1つの加重帰
還修正信号をアナログ誤差信号に加えて、信号通路76
3に加算信号を作る。通路763の加算信号は、遅延素
子7681を経て、1個の変調器サンプリング・クロッ
ク間隔Te=1/feにより遅延されるタップ7751に
おいて信号を作るために加えられる。タップ7751で
の遅延信号は、アナログ加重増幅器770における重み
BR1で加重され、またそのように加重された信号は帰還
または繰り返し修正信号として、加算回路762のもう
1つの非反転入力に加えられる。図16において、共振
器758の繰り返しトランスバーサル、フィルタ760
は、もう1つのアナログ加重増幅器7661を含むが、
この増幅器は重みAR1で通路763に現れる和信号の加
重を行い、かつそのように加重された信号をもう1つの
加算回路764の非反転入力口に加え、それは、「フィ
ードフォワード」修正信号を加重増幅器7661から受
信された加重信号に加えて、ADC210に加えるため
に信号通路208に「共振」信号を作る。重みAR2を持
つもう1つの加重増幅器7662は,遅延装置7681の
出力に接続され、また加算回路7641の非反転入力口
に接続されて、遅延装置7681の出力で1クロック・
サイクルの遅延信号に重み付けを行う。遅延装置768
1の出力でタップ7751における一度遅延された信号
は、第2遅延素子7682によりさらに遅延されて、第
2タップ7752で二度遅延された信号を作り、また二
度遅延された信号はもう1つの加重増幅器7702に加
えられて、重みBR2により加重される。加重増幅器77
02からの加重信号は、加算回路762のもう1つの入
力口に加えられる。これまで説明した通り、通路76
3、遅延装置7681、7682、および加算器762、
764に接続される出力を持つ加重増幅器7701,7
702,7661と7662に接続された出力を持つ加算
回路762を含む回路は、最小共振器を構成する。この
点で注目すべきことは、従来技術の説明が「積分器」と
「アキュムレータ(累積器)」という用語を互換自在に
使用したことである。しかし上述の従来技術は累積器型
積分器を使用しており、そこでは、一定の入力信号は一
定の信号ではなく単調に増加する出力信号となり、それ
は、伝送ライン・ローパスLCフィルタなどのような非
累積の従来の積分器によって生じる。上述の最小共振器
が従来技術の累積積分器と同等でないのは、(一定入力
に対して出力を増加させる)累積器型積分器ではなく
て、遅延装置(一定入力について一定出力)のカスケー
ドのみを使用するからである。このことは、従来技術の
積分器は遅延装置を含むが、そのような積分器が2個使
用されるとき、(図16の加算器764の出力に対応す
る)出力が積分器の遅延の和だけ遅延されるのに対し、
図16の配列では加算器764からの出力は遅延されな
いことによってより理解できるであろう。
【0044】追加のカスケード式1クロック・サイクル
遅延装置7683…768Nは、遅延装置7682の出力
に結合されて、それぞれの出力に連続遅延信号を作る。
加重増幅器7663,…766N,は、それぞれ遅延ライ
ン7682,…768N-1、の出力に結合されて、それぞ
れ重みAR3,…ARN,によって遅延信号の重み付けを行
い、また遅延された加重信号を加算回路764に加えて
そこで加算が行われる。同様に、加重増幅器7703,
…770N-1,770Nは、それぞれ遅延装置7683,
……768N-1,768N,の出力に結合されて、それぞ
れ重みBR3,…BR(N-1),BRN,によって遅延信号の重
み付けを行い、また遅延した加重信号を加算回路762
に加えて、そこで加算が行われる。遅延装置768の入
力に結合されたN個の加重増幅器766と、遅延装置7
68の出力に結合されたN個の加重増幅器770とがあ
ることに注目すべきである。図16の共振器758は、
繰り返しタップ付遅延ライン・フィルタとして構成され
るものと思われる。
遅延装置7683…768Nは、遅延装置7682の出力
に結合されて、それぞれの出力に連続遅延信号を作る。
加重増幅器7663,…766N,は、それぞれ遅延ライ
ン7682,…768N-1、の出力に結合されて、それぞ
れ重みAR3,…ARN,によって遅延信号の重み付けを行
い、また遅延された加重信号を加算回路764に加えて
そこで加算が行われる。同様に、加重増幅器7703,
…770N-1,770Nは、それぞれ遅延装置7683,
……768N-1,768N,の出力に結合されて、それぞ
れ重みBR3,…BR(N-1),BRN,によって遅延信号の重
み付けを行い、また遅延した加重信号を加算回路762
に加えて、そこで加算が行われる。遅延装置768の入
力に結合されたN個の加重増幅器766と、遅延装置7
68の出力に結合されたN個の加重増幅器770とがあ
ることに注目すべきである。図16の共振器758は、
繰り返しタップ付遅延ライン・フィルタとして構成され
るものと思われる。
【0045】図16の共振器フィルタ758は、図17
に示した通り中央タップ通路に遅延装置を置換すること
によって作動する。図17において、図16の素子に対
応する素子は、同様な参照番号によって表わし、異なっ
て置かれた素子は同じ参照数字で表しているが、700
番台ではなく800番台である。図17において、遅延
装置8681aは増幅器8701、の出力に結合され、ま
たもう1つの遅延装置8681bは加重増幅器8662の
出力に結合される。各遅延装置8681aおよび8681b
は、図16の遅延装置7681の遅延に等しい遅延を有
する。同様に、遅延装置8682aは増幅器8702、の
出力に結合され、またもう1つの遅延装置8682bは加
重増幅8663の出力に結合される。各遅延装置868
2aおよび8682bは、図16の遅延素子7681と76
82の遅延の和の遅延に等しい遅延を有する。各遅延装
置868(N-1)aと868(N-1)bは図16の遅延素子76
81から768(N-1)までの遅延の和に等しい遅延を有す
る。置換された位置における図16の置換された遅延の
大きさは、図16の対応する加重増幅器に対する累積遅
延に等しい。図16と図17の配列はいずれも同じ伝達
関数を作り、またいずれも重みAR1−ARNおよびBR1−
BRNの同じ値を用いる。
に示した通り中央タップ通路に遅延装置を置換すること
によって作動する。図17において、図16の素子に対
応する素子は、同様な参照番号によって表わし、異なっ
て置かれた素子は同じ参照数字で表しているが、700
番台ではなく800番台である。図17において、遅延
装置8681aは増幅器8701、の出力に結合され、ま
たもう1つの遅延装置8681bは加重増幅器8662の
出力に結合される。各遅延装置8681aおよび8681b
は、図16の遅延装置7681の遅延に等しい遅延を有
する。同様に、遅延装置8682aは増幅器8702、の
出力に結合され、またもう1つの遅延装置8682bは加
重増幅8663の出力に結合される。各遅延装置868
2aおよび8682bは、図16の遅延素子7681と76
82の遅延の和の遅延に等しい遅延を有する。各遅延装
置868(N-1)aと868(N-1)bは図16の遅延素子76
81から768(N-1)までの遅延の和に等しい遅延を有す
る。置換された位置における図16の置換された遅延の
大きさは、図16の対応する加重増幅器に対する累積遅
延に等しい。図16と図17の配列はいずれも同じ伝達
関数を作り、またいずれも重みAR1−ARNおよびBR1−
BRNの同じ値を用いる。
【0046】図16の共振器758により作られる共振
アナログ信号は、信号通路208を介してアナログ・デ
ジタル変換器210に加えられる。そのようなアナログ
・デジタル変換器の多くの具体例は、熟練した技術者に
とって周知の通りである。ADC210の好適な具体例
は既知のフラッシュ・アーキテクチャを使用する。信号
通路106の振幅強度変調信号は、既知の通り低域フィ
ルタまたは帯域フィルタ109およびデシメータ113
を含む在来のデシメータ・フィルタに加えられて、デー
タ通路110にデシメータされまたはダウンサンプルさ
れたデジタル出力信号を作る。高精度の有効サンプル速
度fs=fe/MでのΣΔA/D出力は、データ通路11
0に得られる。信号通路106に現われる振幅強度変調
信号は、既知の通り信号通路206aに現われる出力信
号のアナログ・レプリカを作る。デグリッチャー(de
glitching circuit)772は、理想
的でないDAC変換を減少させて、エイリアシング期間
を抑制する。デグリッチ・アナログ・レプリカ(deg
litched analog replica)は通
路206bを介して加算回路202の入力口534に供
給され、上述の通り誤差信号を形成するのを助ける。
アナログ信号は、信号通路208を介してアナログ・デ
ジタル変換器210に加えられる。そのようなアナログ
・デジタル変換器の多くの具体例は、熟練した技術者に
とって周知の通りである。ADC210の好適な具体例
は既知のフラッシュ・アーキテクチャを使用する。信号
通路106の振幅強度変調信号は、既知の通り低域フィ
ルタまたは帯域フィルタ109およびデシメータ113
を含む在来のデシメータ・フィルタに加えられて、デー
タ通路110にデシメータされまたはダウンサンプルさ
れたデジタル出力信号を作る。高精度の有効サンプル速
度fs=fe/MでのΣΔA/D出力は、データ通路11
0に得られる。信号通路106に現われる振幅強度変調
信号は、既知の通り信号通路206aに現われる出力信
号のアナログ・レプリカを作る。デグリッチャー(de
glitching circuit)772は、理想
的でないDAC変換を減少させて、エイリアシング期間
を抑制する。デグリッチ・アナログ・レプリカ(deg
litched analog replica)は通
路206bを介して加算回路202の入力口534に供
給され、上述の通り誤差信号を形成するのを助ける。
【0047】図16または図17によるΣΔ変調器構成
は、低オーバーサンプリング比、r e=fe/2fbで改
善された信号ノイズ比を有する。低いオーバーサンプリ
ング比は、固定したΣΔ変調器サンプリング速度feに
関して増加した有効サンプル速度、fs=2fbに正比例
する。改善されたS/N比はまたはビットの改善された
有効数は、この低オーバーサンプリング比でも達成され
る。この性能改善は、オーバーサンプリング比および図
16の共振器758の大きさの関数である。
は、低オーバーサンプリング比、r e=fe/2fbで改
善された信号ノイズ比を有する。低いオーバーサンプリ
ング比は、固定したΣΔ変調器サンプリング速度feに
関して増加した有効サンプル速度、fs=2fbに正比例
する。改善されたS/N比はまたはビットの改善された
有効数は、この低オーバーサンプリング比でも達成され
る。この性能改善は、オーバーサンプリング比および図
16の共振器758の大きさの関数である。
【0048】ビットの有効数の改善は、熱ノイズ、ちら
つきノイズ、調波およびスプリアス信号のような帰還D
AC218の理想的でない動作による誤差によって制限
されるが、その信号はデシメーション・フィルタ108
の通過帯域内に入る。デシメータ・フィルタ108の通
過帯域内に入るスプリアス信号は、ACDノイズがある
ので、シグマーデルタループにより抑制されない。DA
C誤差の抑制がないことは、入力口100に加えられる
入力信号により受信された利得と同じ利得を受けること
になる。これらのDAC(非量子化)誤差は、有効サン
プル速度fsで達成し得るビットの有効数に対する実際
の制限を表わす。しかし、この実際の制限でさえも、本
発明は著しく改善された性能を提供する。
つきノイズ、調波およびスプリアス信号のような帰還D
AC218の理想的でない動作による誤差によって制限
されるが、その信号はデシメーション・フィルタ108
の通過帯域内に入る。デシメータ・フィルタ108の通
過帯域内に入るスプリアス信号は、ACDノイズがある
ので、シグマーデルタループにより抑制されない。DA
C誤差の抑制がないことは、入力口100に加えられる
入力信号により受信された利得と同じ利得を受けること
になる。これらのDAC(非量子化)誤差は、有効サン
プル速度fsで達成し得るビットの有効数に対する実際
の制限を表わす。しかし、この実際の制限でさえも、本
発明は著しく改善された性能を提供する。
【0049】図16または図17の本発明の具体例は、
ADCノイズの減衰の有用な量を作ることができ、それ
によってオーバーサンプリング比は1と50との範囲に
わたり、比が1に近づくにつれて減衰が0に近づくこと
が認められる。そのような性能は、既知の従来技術の配
列の対応する性能よりも良好であり、これはオーバーサ
ンプリング比のこの範囲内で少しでも減衰を作る際に困
難を伴う。本発明による構成のシステム伝達関数は完全
に可能であり、または少なくともより良好であって、ポ
ールとゼロの位置を定め、またFIRまたはIIRイン
パルス・レスポンスで無条件の安定性を達成することが
できる。
ADCノイズの減衰の有用な量を作ることができ、それ
によってオーバーサンプリング比は1と50との範囲に
わたり、比が1に近づくにつれて減衰が0に近づくこと
が認められる。そのような性能は、既知の従来技術の配
列の対応する性能よりも良好であり、これはオーバーサ
ンプリング比のこの範囲内で少しでも減衰を作る際に困
難を伴う。本発明による構成のシステム伝達関数は完全
に可能であり、または少なくともより良好であって、ポ
ールとゼロの位置を定め、またFIRまたはIIRイン
パルス・レスポンスで無条件の安定性を達成することが
できる。
【0050】図16の重みAR1−ARNの値(この場合ハ
イフンは語「乃至」を表す)および重みBR1−BRNの値
は、ゼロ周波数または0Hzの場所から離れた場所で、
図18に示す通りZ−面内の単位円の上にポールを直接
置くように選択される。当業者は、単位円に接近してそ
の中にある場所が本質的に単位円のすぐ上にあることを
認識すると思う。重みAR1−ARNおよびBR1−BRNの値
は、下記の分析によって求められる。
イフンは語「乃至」を表す)および重みBR1−BRNの値
は、ゼロ周波数または0Hzの場所から離れた場所で、
図18に示す通りZ−面内の単位円の上にポールを直接
置くように選択される。当業者は、単位円に接近してそ
の中にある場所が本質的に単位円のすぐ上にあることを
認識すると思う。重みAR1−ARNおよびBR1−BRNの値
は、下記の分析によって求められる。
【0051】図16又は図17のシステムの分析は
【0052】
【数6】 によって与えられる共振器伝達関数を明らかにする。
【0053】この場合
【0054】
【数7】 および
【0055】
【数8】 式9、10および11から、図16の配列の信号伝達関
数Hx(z)は
数Hx(z)は
【0056】
【数9】 である。
【0057】また対応するノイズ伝達関数He(z)は、
【0058】
【数10】 によって与えられる。
【0059】信号伝達関数およびノイズ伝達関数は D(z) = K(z)−N(z)z-1 (14) のような共通分母項K(z)を有するが、この式は「結
合」式と呼ばれる。
合」式と呼ばれる。
【0060】それぞれX(z)、E(z)によって与えられる
x(n)およびe(n)のz変換については、出力信号Y(z)
は Y(z) = X(z)Hx(z) + E(z)He(z) (15) によって与えられる。
x(n)およびe(n)のz変換については、出力信号Y(z)
は Y(z) = X(z)Hx(z) + E(z)He(z) (15) によって与えられる。
【0061】次に、信号およびノイズ成形フィルタは Hx(z) = 1−He(z)z (16) によって関係づけられるが、これは伝達関数関係といわ
れる。伝達関数関係は、減衰を表わすノイズ伝達関数の
小さな値がほぼ1の信号伝達関数から生じるという重要
な特性を示す。したがって、ノイズを抑制する基準は、
改良された信号伝達特性により補足されるが、この場合
振幅と位相のリップルは周波数の関数として、ノイズ減
衰が増加するにつれ減少する。
れる。伝達関数関係は、減衰を表わすノイズ伝達関数の
小さな値がほぼ1の信号伝達関数から生じるという重要
な特性を示す。したがって、ノイズを抑制する基準は、
改良された信号伝達特性により補足されるが、この場合
振幅と位相のリップルは周波数の関数として、ノイズ減
衰が増加するにつれ減少する。
【0062】システム伝達関数Hx(z)およびHe(z)のお
のおのが、単位円内にポールを有し、また、増幅器およ
びADCを通る信号通路が線形である(制限またはクリ
ップしない)かぎり、図16の本発明の実施例では安定
性が保証される。すなわち、変調器ループの全円形化ノ
イズ電力は、ループADCおよびDACによって支持さ
れるレベルを越えてはならない。シミュレーションによ
って求められる通り、これは一般に、ADCまたはDA
Cのピーク出力レベルより少なくとも4dB低い円形ノ
イズ電力を要求する。4dBレベルは、ループ内を循環
するノイズがループの安定性を保つようにADCの最大
ダイナミックレンジ以下に保つ必要がある点でフィルタ
設計に影響を及ぼすが、これは順次ノイズ減衰帯域の外
側に許されるループ・ノイズの増幅を制限する。与えれ
た程度でかつ過サンプリング比のシグマ−デルタ変調器
の循環ノイズは、増加した帯域内ノイズの減衰に応じて
増加する傾向がある。最大許容循環ノイズが越えられる
シグマ・デルタ変調器の設計が与えられると、さらにノ
イズを減少させるには、(a)ADCおよびDACのビ
ットを多くしたり、(b)共振器の次数(order)
を増加して安定性を維持したり、または(a)と(b)
を組合せにしたり、する必要がある。
のおのが、単位円内にポールを有し、また、増幅器およ
びADCを通る信号通路が線形である(制限またはクリ
ップしない)かぎり、図16の本発明の実施例では安定
性が保証される。すなわち、変調器ループの全円形化ノ
イズ電力は、ループADCおよびDACによって支持さ
れるレベルを越えてはならない。シミュレーションによ
って求められる通り、これは一般に、ADCまたはDA
Cのピーク出力レベルより少なくとも4dB低い円形ノ
イズ電力を要求する。4dBレベルは、ループ内を循環
するノイズがループの安定性を保つようにADCの最大
ダイナミックレンジ以下に保つ必要がある点でフィルタ
設計に影響を及ぼすが、これは順次ノイズ減衰帯域の外
側に許されるループ・ノイズの増幅を制限する。与えれ
た程度でかつ過サンプリング比のシグマ−デルタ変調器
の循環ノイズは、増加した帯域内ノイズの減衰に応じて
増加する傾向がある。最大許容循環ノイズが越えられる
シグマ・デルタ変調器の設計が与えられると、さらにノ
イズを減少させるには、(a)ADCおよびDACのビ
ットを多くしたり、(b)共振器の次数(order)
を増加して安定性を維持したり、または(a)と(b)
を組合せにしたり、する必要がある。
【0063】結合式の再配列は、K(z)およびD(z)が原
因であることが与えられると、すなわち K(z) = k0+k1z-1+k2z-2+…+kN-1z-N (17) および D(z) = d0+d1z-1+d2z-2+…+dN-1z-N (18) となる。
因であることが与えられると、すなわち K(z) = k0+k1z-1+k2z-2+…+kN-1z-N (17) および D(z) = d0+d1z-1+d2z-2+…+dN-1z-N (18) となる。
【0064】実現された伝達関数N(z) は、すべての負
の遅れ成分が除去されるならば、唯一の原因となること
がある。式(18)のzによる正の乗算は、K(z)と
D(z)のゼロ遅れ成分がN(z) の負の遅れ成分に寄与す
ることを示す。
の遅れ成分が除去されるならば、唯一の原因となること
がある。式(18)のzによる正の乗算は、K(z)と
D(z)のゼロ遅れ成分がN(z) の負の遅れ成分に寄与す
ることを示す。
【0065】この負の遅れ成分は条件 d0 = k0 (19) によって除去することができるが、それによってこれら
負の遅れ成分を打ち消すことになる。従って、定数d0
とk0は相等しくなければならない。
負の遅れ成分を打ち消すことになる。従って、定数d0
とk0は相等しくなければならない。
【0066】本発明による配列のノイズ成形レスポンス
または伝達関数は、デジタル・プロトタイプ・フィルタ
からHe(z)を設計することによって得られるが、停止帯
域レスポンスはf−fb/2からf+fb/2までの間の
領域または帯域を減衰させる。このプロトタイプ・フィ
ルタHD(z)は、在来のデジタル・フィルタ設計法により
設計されるが、帯域消去またはストップ帯域型レスポン
スはこの帯域内で最大減衰を得ることができる。次に
または伝達関数は、デジタル・プロトタイプ・フィルタ
からHe(z)を設計することによって得られるが、停止帯
域レスポンスはf−fb/2からf+fb/2までの間の
領域または帯域を減衰させる。このプロトタイプ・フィ
ルタHD(z)は、在来のデジタル・フィルタ設計法により
設計されるが、帯域消去またはストップ帯域型レスポン
スはこの帯域内で最大減衰を得ることができる。次に
【0067】
【数11】 となり、この場合我々は最初に、当業者にとって周知の
所要のストップ帯域特性について規定された標準のフィ
ルタ設計法を用いてフィルタHD(z)を設計する。HD(z)
は一般IIRフィルタの形
所要のストップ帯域特性について規定された標準のフィ
ルタ設計法を用いてフィルタHD(z)を設計する。HD(z)
は一般IIRフィルタの形
【0068】
【数12】 を有する。
【0069】ノイズ形成伝達関数はそのとき
【0070】
【数13】 の形となる。
【0071】この結果、図16の本発明の具体例がポー
ルとゼロの任意な一般配置を実施することができ、それ
によってすべて共通に使用されたデジタル信号処理フィ
ルタ設計法により得られる特性を有することができる。
a0によるフィルタ・レスポンスの正規化は、ノイズ減
衰帯域の外側の円形化ノイズの利得を作るという効果が
ある。一般に、正規化係数a0は単位すなわち1より小
であり、従って利得が得られる。この利得は、実際のノ
イズ形成フィルタ・レスポンスを得るようにプロトタイ
プ・フィルタのレスポンスを増減し、またプロトタイプ
・フィルタ内の元来規定された減衰に関して変調器の実
施されたノイズ減衰をも減少する。
ルとゼロの任意な一般配置を実施することができ、それ
によってすべて共通に使用されたデジタル信号処理フィ
ルタ設計法により得られる特性を有することができる。
a0によるフィルタ・レスポンスの正規化は、ノイズ減
衰帯域の外側の円形化ノイズの利得を作るという効果が
ある。一般に、正規化係数a0は単位すなわち1より小
であり、従って利得が得られる。この利得は、実際のノ
イズ形成フィルタ・レスポンスを得るようにプロトタイ
プ・フィルタのレスポンスを増減し、またプロトタイプ
・フィルタ内の元来規定された減衰に関して変調器の実
施されたノイズ減衰をも減少する。
【0072】式21は、図16の構造についての共振器
係数BR1−BRNとAR1−ARNを得るように、D(z)およ
びN(z)について解かれる。次に共振器の伝達関数は上
記の通り与えられる。
係数BR1−BRNとAR1−ARNを得るように、D(z)およ
びN(z)について解かれる。次に共振器の伝達関数は上
記の通り与えられる。
【0073】従って、共振器のフィードフォワード係数
は
は
【0074】
【数14】
【0075】
【数15】
【0076】
【数16】 によって得られる共振器の帰還係数により得られる。
【0077】ノイズ伝達関数および信号伝達関数用のF
IRフィルタ設計は、biのすべての値をゼロにセット
することによって得られる。これは、結合式 D(z) = 1−N(z)z-1 (26) になるセッティングK(z)=1に等しく、またFIR伝
達関数 Hx(z) = N(z)z-1 He(z) = D(z)z-1 (27) となる。
IRフィルタ設計は、biのすべての値をゼロにセット
することによって得られる。これは、結合式 D(z) = 1−N(z)z-1 (26) になるセッティングK(z)=1に等しく、またFIR伝
達関数 Hx(z) = N(z)z-1 He(z) = D(z)z-1 (27) となる。
【0078】図18は、図16の共振器ループろ過素
子、フィルタ758の順伝達関数、R(z)のZ−面にあ
るポールおよびゼロのプロットを示す。この素子または
フィルタは、図19および図20に示すノイズ伝達関数
および信号伝達関数を作るために、図16の配列に使用
される。図16の構造は、図18に示す通り、単位円の
上に置かれたポールによって信号を共振させる。図18
において4個の数として示されている複数のポールが、
単位円450と実(Re)軸との交差するゼロ周波数か
ら取り除かれた位置にある単位円450上に置かれる。
子、フィルタ758の順伝達関数、R(z)のZ−面にあ
るポールおよびゼロのプロットを示す。この素子または
フィルタは、図19および図20に示すノイズ伝達関数
および信号伝達関数を作るために、図16の配列に使用
される。図16の構造は、図18に示す通り、単位円の
上に置かれたポールによって信号を共振させる。図18
において4個の数として示されている複数のポールが、
単位円450と実(Re)軸との交差するゼロ周波数か
ら取り除かれた位置にある単位円450上に置かれる。
【0079】図18の単位円上のポール場所は、ノイズ
伝達関数にあるゼロ場所に直接対応する。共振器のゼロ
は、信号伝達関数のゼロに直接対応する。ポール・ゼロ
はノイズ伝達関数および信号伝達関数のポール場所を決
定する。共振器のポール場所は帰還係数によって完全に
定められ、またゼロはフィード・フォワード係数によっ
て完全に定められる。図16の配列の伝達関数を規定す
る所望の計算または工程は、図13の配列のような配列
で要求された従来技術の計算よりも簡単であるのは、操
作できる係数の数が一段と大きいからである。この簡潔
性により、上述の共振器係数選択工程は所望のポールと
ゼロ分布の精密な場所を得ることができる。このような
精密な場所により、大きなオーバーサンプリング比での
ADCノイズ減衰の著しい誇張が生じ、その結果スイッ
チ式コンデンサ速度制限のような与えられた技術では、
有効なサンプル速度および変換の精度増加を生じさせ
る。シグマ・デルタ変調器に共通に使用されるスイッチ
式コンデンサ回路は、支持することができるクロック速
度を制限する。これは、各クロック・サイクル内にコン
デンサを充電するのに必要な駆動電流の結果である。ス
ルーレート制限がなくても、増幅器帯域幅は、変調器の
サンプリング速度より5〜6倍大きいことが必要であ
る。これは、与えられた演算増幅器技術で得られる最大
達成可能な変調器速度を制限する。この達成できる速度
は、スルーレート制限によってさらに減少する。遅延装
置768がケーブルのような連続時間遅延ラインによっ
て行われる図16の発明は、変調器のサンプリング間隔
を除去することによって、与えられた増幅器技術で得ら
れる変調器速度を著しく増加する。本発明の1つの面に
よると、共振器ループ・フィルタを作動させるのに用い
るすべての活性アナログ成分は線形動作、すなわち反転
または非反転利得である。これらの利得は、典型的には
20dBより小であり、演算増幅器が最大動作帯域幅
で、利得−帯域幅積の単位利得またはゼロdBの交差点
の比較的近くで作動する程度の小ささである。
伝達関数にあるゼロ場所に直接対応する。共振器のゼロ
は、信号伝達関数のゼロに直接対応する。ポール・ゼロ
はノイズ伝達関数および信号伝達関数のポール場所を決
定する。共振器のポール場所は帰還係数によって完全に
定められ、またゼロはフィード・フォワード係数によっ
て完全に定められる。図16の配列の伝達関数を規定す
る所望の計算または工程は、図13の配列のような配列
で要求された従来技術の計算よりも簡単であるのは、操
作できる係数の数が一段と大きいからである。この簡潔
性により、上述の共振器係数選択工程は所望のポールと
ゼロ分布の精密な場所を得ることができる。このような
精密な場所により、大きなオーバーサンプリング比での
ADCノイズ減衰の著しい誇張が生じ、その結果スイッ
チ式コンデンサ速度制限のような与えられた技術では、
有効なサンプル速度および変換の精度増加を生じさせ
る。シグマ・デルタ変調器に共通に使用されるスイッチ
式コンデンサ回路は、支持することができるクロック速
度を制限する。これは、各クロック・サイクル内にコン
デンサを充電するのに必要な駆動電流の結果である。ス
ルーレート制限がなくても、増幅器帯域幅は、変調器の
サンプリング速度より5〜6倍大きいことが必要であ
る。これは、与えられた演算増幅器技術で得られる最大
達成可能な変調器速度を制限する。この達成できる速度
は、スルーレート制限によってさらに減少する。遅延装
置768がケーブルのような連続時間遅延ラインによっ
て行われる図16の発明は、変調器のサンプリング間隔
を除去することによって、与えられた増幅器技術で得ら
れる変調器速度を著しく増加する。本発明の1つの面に
よると、共振器ループ・フィルタを作動させるのに用い
るすべての活性アナログ成分は線形動作、すなわち反転
または非反転利得である。これらの利得は、典型的には
20dBより小であり、演算増幅器が最大動作帯域幅
で、利得−帯域幅積の単位利得またはゼロdBの交差点
の比較的近くで作動する程度の小ささである。
【0080】当業者にとって一般的に知られた他の連続
時間遅延動作も使用される。これらは、受動集中素子回
路、活性フィルタ回路、バルク音響波(BAW)デバイ
スおよび表面音響波デバイス(SAW)を含むが、これ
らに制限されない。100MHz以上の大きさの高クロ
ック速度が与えられると、導体法が好適であるのは、2
13cm(7ft)以内の導体長さが使用されるからで
ある。
時間遅延動作も使用される。これらは、受動集中素子回
路、活性フィルタ回路、バルク音響波(BAW)デバイ
スおよび表面音響波デバイス(SAW)を含むが、これ
らに制限されない。100MHz以上の大きさの高クロ
ック速度が与えられると、導体法が好適であるのは、2
13cm(7ft)以内の導体長さが使用されるからで
ある。
【0081】比較的高速サンプルを使用する変調器で
は、ループ通路遅延装置までのADCおよびDAC内の
論理回路の寄与は一段と顕著になり、許容ループ遅延よ
り大となる。ADCおよびDAC遅延が最大許容遅延を
越える速度でループを作動させるために、ADCおよび
DACサンプル・クロックはループ遅延の逆数の倍まで
増加されて、論理の待ち時間を減少させる。ADCおよ
びDACのオーバークロッキング(overclock
ing)は、fe1/Teよりも数倍大きい速度f0e=N
0feまで調節することができる。つまり、遅延制限は、
ADCおよびDACをオーバークロックすることによっ
て克服され、その結果これらの素子の遅延は全遅延Te
より小となる。これは、ループ内の他の遅延コントリビ
ュータ(contributor)に割当てられるこれ
ら2つの遅延間の差を作る。アナログ遅延と呼ばれる帰
還ループの回路と導体の通路とを加算する加重回路の遅
延の和は、この差に等しい。
は、ループ通路遅延装置までのADCおよびDAC内の
論理回路の寄与は一段と顕著になり、許容ループ遅延よ
り大となる。ADCおよびDAC遅延が最大許容遅延を
越える速度でループを作動させるために、ADCおよび
DACサンプル・クロックはループ遅延の逆数の倍まで
増加されて、論理の待ち時間を減少させる。ADCおよ
びDACのオーバークロッキング(overclock
ing)は、fe1/Teよりも数倍大きい速度f0e=N
0feまで調節することができる。つまり、遅延制限は、
ADCおよびDACをオーバークロックすることによっ
て克服され、その結果これらの素子の遅延は全遅延Te
より小となる。これは、ループ内の他の遅延コントリビ
ュータ(contributor)に割当てられるこれ
ら2つの遅延間の差を作る。アナログ遅延と呼ばれる帰
還ループの回路と導体の通路とを加算する加重回路の遅
延の和は、この差に等しい。
【0082】変調器のADCおよびDAC素子のオーバ
ークロッキングのもう1つの効果は、ADCノイズの平
均スペクトル強度の減少である。従来技術に関して説明
した通り、シグマ・デルタ変調器のADCノイズは、ホ
ワイトノイズによって概算することができるが、この場
合強度はニクイスト周波数により除算された全ノイズ電
力によって求められる。したがって、上記の通りADC
およびDACクロック周波数を増加させることは、全A
DCノイズが一定であると仮定すれば、強度を減少させ
ることになる。入力ADCノイズ強度のこの減少は、ノ
イズ形成帯域内の減少された全ノイズをもたらす。これ
は、出力における増加されたSNRおよびダイナミック
・レンジにも当てはまる。
ークロッキングのもう1つの効果は、ADCノイズの平
均スペクトル強度の減少である。従来技術に関して説明
した通り、シグマ・デルタ変調器のADCノイズは、ホ
ワイトノイズによって概算することができるが、この場
合強度はニクイスト周波数により除算された全ノイズ電
力によって求められる。したがって、上記の通りADC
およびDACクロック周波数を増加させることは、全A
DCノイズが一定であると仮定すれば、強度を減少させ
ることになる。入力ADCノイズ強度のこの減少は、ノ
イズ形成帯域内の減少された全ノイズをもたらす。これ
は、出力における増加されたSNRおよびダイナミック
・レンジにも当てはまる。
【0083】図16の配列は、入力信号x(t)が周波数
範囲0からfbまでにおけるスペクトル成分から成るよ
うに作動される。しかし、DACおよび入力加算回路の
調波ひずみは抑制されない。入力の周波数次第で、調波
ひずみの成分はノイズ形成帯域内に存在したり、存在し
なかったりする。帯域制限された信号が、一段と高い中
心周波数からヘテロダインされて、デジタルにサンプル
された同位相(i)および直角(Q)成分を作るレーダ
応用では、シグマ・デルタ変調器を用いて非ゼロ搬送周
波数を中心とする信号をサンプルするために、シグマ・
デルタ変調器を使用することが有利である。従来技術の
方法は、IおよびQ成分を抽出するために使用される。
範囲0からfbまでにおけるスペクトル成分から成るよ
うに作動される。しかし、DACおよび入力加算回路の
調波ひずみは抑制されない。入力の周波数次第で、調波
ひずみの成分はノイズ形成帯域内に存在したり、存在し
なかったりする。帯域制限された信号が、一段と高い中
心周波数からヘテロダインされて、デジタルにサンプル
された同位相(i)および直角(Q)成分を作るレーダ
応用では、シグマ・デルタ変調器を用いて非ゼロ搬送周
波数を中心とする信号をサンプルするために、シグマ・
デルタ変調器を使用することが有利である。従来技術の
方法は、IおよびQ成分を抽出するために使用される。
【0084】調波ひずみの少ない帯域信号を直接サンプ
ルすることが望ましい。搬送周波数は、信号帯域内にD
ACおよび加算回路のきわめて高次の調波が存在するよ
うに選択される。高次調波は、低次調波よりもDACお
よび加算回路において、より小であり、したがって変調
器の出力でひずみがないことに寄与する。より高次の調
波はデシメーション・フィルタの減衰領域内にあり、し
たがって排除される。この搬送周波数選択工程は、改善
された(より低い)シグマ・デルタ出力総調波ひずみ
(THD)を生じ、それによって本発明を使用するレー
ダ・システムの性能を著しく高める。特に、調波誤差の
項がレーダ・システムにおいてきわめて望ましくないの
は、それらがデジタル処理によって抑制できないからで
ある。
ルすることが望ましい。搬送周波数は、信号帯域内にD
ACおよび加算回路のきわめて高次の調波が存在するよ
うに選択される。高次調波は、低次調波よりもDACお
よび加算回路において、より小であり、したがって変調
器の出力でひずみがないことに寄与する。より高次の調
波はデシメーション・フィルタの減衰領域内にあり、し
たがって排除される。この搬送周波数選択工程は、改善
された(より低い)シグマ・デルタ出力総調波ひずみ
(THD)を生じ、それによって本発明を使用するレー
ダ・システムの性能を著しく高める。特に、調波誤差の
項がレーダ・システムにおいてきわめて望ましくないの
は、それらがデジタル処理によって抑制できないからで
ある。
【0085】搬送周波数は、入力信号帯域幅および変調
器クロック周波数f0eの関数として、上述の調波排除選
択工程により選択される。入力信号帯域幅は、変調器の
ノイズ減衰帯域幅を決定する。入力fiでのアナログ信
号の与えられた周波数成分では、調波成分は周波数0,
2fi,3fi,…,Nhfiに存在する。ここで、Nhは
考えられる最高位の調波であり、また低位調波は1hに
よって示される。シャノン(shannon)のサンプ
リング原理をこれらの周波数に適用すると、これらエイ
リアス周波数faiは、動作fai=L[fi]=+/−1
hfi−kf0eによって得られるが、この場合Lは、f
aiが0とf0e/2との間である場合に任意な整数kにつ
いての演算子である。
器クロック周波数f0eの関数として、上述の調波排除選
択工程により選択される。入力信号帯域幅は、変調器の
ノイズ減衰帯域幅を決定する。入力fiでのアナログ信
号の与えられた周波数成分では、調波成分は周波数0,
2fi,3fi,…,Nhfiに存在する。ここで、Nhは
考えられる最高位の調波であり、また低位調波は1hに
よって示される。シャノン(shannon)のサンプ
リング原理をこれらの周波数に適用すると、これらエイ
リアス周波数faiは、動作fai=L[fi]=+/−1
hfi−kf0eによって得られるが、この場合Lは、f
aiが0とf0e/2との間である場合に任意な整数kにつ
いての演算子である。
【0086】ノイズ減衰帯域はf0で中心とされるよう
に選択されので、高調波の項のみが通過帯域内に存在す
る。周波数f0は、ノイズ形成帯域幅、fb、および変調
器のクロック周波数f0eの関数として選択される。選択
が大きさ1hの調波を除去するように行われるとき、我
々は条件 L[1h(f0−fb/2)]>(f0+fb/2) L[1h(f0−fb/2)]<(f0+fb/2) を要求するが、この場合調波除去帯域はf0−fb/2か
らf0+fb/2までの間である。上記の第1条件は、第
2調波がエイリアス(alias)でないときに使用さ
れる。上記の第2条件は、第2調波がエイリアスである
ときに使用される。調波成分の最大数を除去するため
に、不等性は一様性にセットされ、1h=2について解
かれる。この解は、最大調波除去周波数範囲を生じる。
この結果、ノイズ減衰帯域がf0e/4以下に置かれると
き第1最適選択f0=3fb/2となり、また帯域がf0e
/4以上に置かれるとき第2最適選択f0=1/2(f
0e−3fb)となる。
に選択されので、高調波の項のみが通過帯域内に存在す
る。周波数f0は、ノイズ形成帯域幅、fb、および変調
器のクロック周波数f0eの関数として選択される。選択
が大きさ1hの調波を除去するように行われるとき、我
々は条件 L[1h(f0−fb/2)]>(f0+fb/2) L[1h(f0−fb/2)]<(f0+fb/2) を要求するが、この場合調波除去帯域はf0−fb/2か
らf0+fb/2までの間である。上記の第1条件は、第
2調波がエイリアス(alias)でないときに使用さ
れる。上記の第2条件は、第2調波がエイリアスである
ときに使用される。調波成分の最大数を除去するため
に、不等性は一様性にセットされ、1h=2について解
かれる。この解は、最大調波除去周波数範囲を生じる。
この結果、ノイズ減衰帯域がf0e/4以下に置かれると
き第1最適選択f0=3fb/2となり、また帯域がf0e
/4以上に置かれるとき第2最適選択f0=1/2(f
0e−3fb)となる。
【0087】調波は、項によりまたは
【0088】
【数17】 によって求められる最大調波成分Nhまで、上記に定め
られた通り選択された搬送周波数と共に、図16の配列
により除去されるが、この場合方形ブラケットは先端切
りを示す。この公式において、f1は下方帯域縁f1=f
0−fb/2である。
られた通り選択された搬送周波数と共に、図16の配列
により除去されるが、この場合方形ブラケットは先端切
りを示す。この公式において、f1は下方帯域縁f1=f
0−fb/2である。
【0089】本発明の1つの面によるレーダ・システム
を図22に示す。図22において、伝達構成は、送信機
(TX)1010とアンテナ1012とを含んでいて、
1014として表わされ、また1016で表わされたタ
ーゲットに向かう周波数の搬送波を含む電磁エネルギー
を送る。受信(RX)装置1018は、アンテナ(10
20)と結合されてターゲットからのエコー信号を受信
して通路1022に受信を作る。受信信号は同じ搬送周
波数であり、またはターゲットが作動している場合は搬
送周波数の近い。周波数変換器1024は受信機に結合
されていて、受信信号を通路1026の中間周波数(I
F)に変換する。通路1026の周波数変換された信号
は、中間周波数を中心とし、また一定の帯域幅を有する
帯域制限されたアナログ信号である。図16のADC7
00に対応するアナログ・デジタル変換器700は、周
波数変換器1024に結合されて、帯域制限されたアナ
ログ信号を時間−および振幅−量子化されたデジタル信
号に変換する。図16に関して、上述の通り、アナログ
・デジタル変換器には、(i)帯域制限されたアナログ
信号を受信するとともに中間デジタル信号のアナログ・
レプリカを受信する非反転入力口254を含み、アナロ
グ信号からのアナログ・レプリカを減算して差信号を作
るアナログ第1加算器202と、(ii)Nビット・アナ
ログ・デジタル変換器(210)であって、Nが1であ
ることができ、量子化ノイズを受けて、差信号から導か
れる共振信号を受信し、中間デジタル信号のサンプルを
発生するように結合っされたNビット・アナログ・デジ
タル変換器(210)と(iii)アナログ・デジタル変換
器(210)に結合されて、中間デジタル信号を中間デ
ジタル信号の前述のアナログ・レプリカに変換し、また
アナログ・レプリカを前記第1加算器202に結合する
Nビット・デジタル・アナログ変換器(218)と、
(iv)アナログ・デジタル変換器(210)に結合され
て、中間デジタル信号をデジタルで低域ろ過して前記量
子化ノイズを抑制し、また帯域制限されたアナログ信号
を表すデジタル出力信号を発生させるデシメータ・フィ
ルタ配列(108)と、(v)アナログ・デジタル変換
器(210)に結合され、さらに、第1加算器(20
2)にも結合されていて、そこから差信号を受信し、ま
たアナログ差信号をろ過する共振器(758)とが含ま
れる。図16に関して上記にも説明した通り、共振器7
58には、(a)第1加算器に結合されて、そこから差
信号を受信して、少なくとも第1および第2加重遅延帰
還信号を差信号に加え、それによって遅延されない第1
加算信号を発生させる第2加算装置(762)と、
(b)第2加算配列(762)に結合されて、第1重み
により遅延されない第1加算信号の重み付けをして、加
重された遅延されない中間信号を発生させる第1加重配
列(7661)と、(c)第1加重配列(7661)に結
合されて、加重された遅延されない中間信号を加重遅延
された第1加算信号の少なくとも1つに加算して共振信
号を作る第3加算配列(764)と、(d)第2加算配
列(762)に結合されて、第1遅延により遅延されな
い第1加算信号を遅延させて第1遅延加算信号を作る第
1遅延配列(7681)と、(e)第1遅延配列(76
81)に結合されて、第1遅延加算信号を第2重みで加
重して第1加重遅延帰還信号を作る第2加重配列(77
01)と、(f)第1遅延配列7681に結合されて、第
1遅延加算信号を第3重みで加重して加重遅延第1加算
信号の最初の1つを作る第3加重配列(7662)と、
(g)第1遅延配列(7681)に結合されて、第2遅
延により第1遅延加算信号を遅延させて、第2遅延加算
信号を作る第2遅延配列(7682)と、第2遅延配列
(7682)に結合されて、第4重みで第2遅延加算信
号の重み付けをして第2加重遅延帰還信号を作る第4加
重配列(7702)とを含む。デジタル信号処理(DS
P)ブロック1030は、ADC700に結合されて、
ドップラーろ過、レンジ・サイドローブ抑制、レンジ決
定などのような在来のレーダ・デジタル信号処理を行
い、さらに、選択されたターゲットを表わす信号を発生
させる。DSP1030によって作られた信号は、ター
ゲット情報を表示するために表示ブロック1032に加
えられる。本発明の特定実施例において、図22のNビ
ット・アナログ・デジタル変換器およびNビット・デジ
タル・アナログ変換器の一方またはその両方は、IF搬
送周波数に関する特定のサンプリング速度でサンプルさ
れる。1つ有利な中間周波数は、ADCまたはDACの
特定なサンプリング速度と、帯域制限されたアナログI
F信号の帯域幅の3倍との間の差の半分に等しい。もう
1つの有利な関係は、上述の理由で帯域制限されたIF
信号の帯域幅の3/2に等しい中間周波数を置くことで
ある。
を図22に示す。図22において、伝達構成は、送信機
(TX)1010とアンテナ1012とを含んでいて、
1014として表わされ、また1016で表わされたタ
ーゲットに向かう周波数の搬送波を含む電磁エネルギー
を送る。受信(RX)装置1018は、アンテナ(10
20)と結合されてターゲットからのエコー信号を受信
して通路1022に受信を作る。受信信号は同じ搬送周
波数であり、またはターゲットが作動している場合は搬
送周波数の近い。周波数変換器1024は受信機に結合
されていて、受信信号を通路1026の中間周波数(I
F)に変換する。通路1026の周波数変換された信号
は、中間周波数を中心とし、また一定の帯域幅を有する
帯域制限されたアナログ信号である。図16のADC7
00に対応するアナログ・デジタル変換器700は、周
波数変換器1024に結合されて、帯域制限されたアナ
ログ信号を時間−および振幅−量子化されたデジタル信
号に変換する。図16に関して、上述の通り、アナログ
・デジタル変換器には、(i)帯域制限されたアナログ
信号を受信するとともに中間デジタル信号のアナログ・
レプリカを受信する非反転入力口254を含み、アナロ
グ信号からのアナログ・レプリカを減算して差信号を作
るアナログ第1加算器202と、(ii)Nビット・アナ
ログ・デジタル変換器(210)であって、Nが1であ
ることができ、量子化ノイズを受けて、差信号から導か
れる共振信号を受信し、中間デジタル信号のサンプルを
発生するように結合っされたNビット・アナログ・デジ
タル変換器(210)と(iii)アナログ・デジタル変換
器(210)に結合されて、中間デジタル信号を中間デ
ジタル信号の前述のアナログ・レプリカに変換し、また
アナログ・レプリカを前記第1加算器202に結合する
Nビット・デジタル・アナログ変換器(218)と、
(iv)アナログ・デジタル変換器(210)に結合され
て、中間デジタル信号をデジタルで低域ろ過して前記量
子化ノイズを抑制し、また帯域制限されたアナログ信号
を表すデジタル出力信号を発生させるデシメータ・フィ
ルタ配列(108)と、(v)アナログ・デジタル変換
器(210)に結合され、さらに、第1加算器(20
2)にも結合されていて、そこから差信号を受信し、ま
たアナログ差信号をろ過する共振器(758)とが含ま
れる。図16に関して上記にも説明した通り、共振器7
58には、(a)第1加算器に結合されて、そこから差
信号を受信して、少なくとも第1および第2加重遅延帰
還信号を差信号に加え、それによって遅延されない第1
加算信号を発生させる第2加算装置(762)と、
(b)第2加算配列(762)に結合されて、第1重み
により遅延されない第1加算信号の重み付けをして、加
重された遅延されない中間信号を発生させる第1加重配
列(7661)と、(c)第1加重配列(7661)に結
合されて、加重された遅延されない中間信号を加重遅延
された第1加算信号の少なくとも1つに加算して共振信
号を作る第3加算配列(764)と、(d)第2加算配
列(762)に結合されて、第1遅延により遅延されな
い第1加算信号を遅延させて第1遅延加算信号を作る第
1遅延配列(7681)と、(e)第1遅延配列(76
81)に結合されて、第1遅延加算信号を第2重みで加
重して第1加重遅延帰還信号を作る第2加重配列(77
01)と、(f)第1遅延配列7681に結合されて、第
1遅延加算信号を第3重みで加重して加重遅延第1加算
信号の最初の1つを作る第3加重配列(7662)と、
(g)第1遅延配列(7681)に結合されて、第2遅
延により第1遅延加算信号を遅延させて、第2遅延加算
信号を作る第2遅延配列(7682)と、第2遅延配列
(7682)に結合されて、第4重みで第2遅延加算信
号の重み付けをして第2加重遅延帰還信号を作る第4加
重配列(7702)とを含む。デジタル信号処理(DS
P)ブロック1030は、ADC700に結合されて、
ドップラーろ過、レンジ・サイドローブ抑制、レンジ決
定などのような在来のレーダ・デジタル信号処理を行
い、さらに、選択されたターゲットを表わす信号を発生
させる。DSP1030によって作られた信号は、ター
ゲット情報を表示するために表示ブロック1032に加
えられる。本発明の特定実施例において、図22のNビ
ット・アナログ・デジタル変換器およびNビット・デジ
タル・アナログ変換器の一方またはその両方は、IF搬
送周波数に関する特定のサンプリング速度でサンプルさ
れる。1つ有利な中間周波数は、ADCまたはDACの
特定なサンプリング速度と、帯域制限されたアナログI
F信号の帯域幅の3倍との間の差の半分に等しい。もう
1つの有利な関係は、上述の理由で帯域制限されたIF
信号の帯域幅の3/2に等しい中間周波数を置くことで
ある。
【0090】本発明の他の実施例は当業者にとって明白
であると思う。例えば、「反転」および「非反転」入力
が説明されたが、それらは各種チャネルに生じる符号反
転に合うことが要求される。加重「増幅器」は、既知の
通り、所望の伝達関数に適するならば、反転または非反
転利得ではなくて反転または非反転減衰や損失を作る。
アナログ乗算器または増幅器は理想的には線形である
が、当業者は、すべてのそのような素子が固有の非線形
性を含み、かつ非線形のいくらかは例えば前置ひずみデ
バイスによって修正される。
であると思う。例えば、「反転」および「非反転」入力
が説明されたが、それらは各種チャネルに生じる符号反
転に合うことが要求される。加重「増幅器」は、既知の
通り、所望の伝達関数に適するならば、反転または非反
転利得ではなくて反転または非反転減衰や損失を作る。
アナログ乗算器または増幅器は理想的には線形である
が、当業者は、すべてのそのような素子が固有の非線形
性を含み、かつ非線形のいくらかは例えば前置ひずみデ
バイスによって修正される。
【図1】従来技術のシグマ・デルタ(ΣΔ)アナログ・
デジタル変換器の極めて簡易化されたブロック図であ
る。
デジタル変換器の極めて簡易化されたブロック図であ
る。
【図2】図1の配列の一部の詳細を示す簡易化されたブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】図2の配列の一部の詳細を示す。
【図4】スイッチ式コンデンサ回路を持つ図3の配列の
動作を示す。
動作を示す。
【図5】図1の配列と組み合わされる種々のパラメータ
の周波数プロット対大きさであり、図2の配列の順信号
伝達関数を表わす。
の周波数プロット対大きさであり、図2の配列の順信号
伝達関数を表わす。
【図6】図1の配列と組み合わされる種々のパラメータ
の周波数プロット対大きさであり、図2の配列のノイズ
伝達関数を表わす。
の周波数プロット対大きさであり、図2の配列のノイズ
伝達関数を表わす。
【図7】図1の配列と組み合わされる種々のパラメータ
の周波数プロット対大きさであり、図1の10進低域フ
ィルタ伝達関数を表わす。
の周波数プロット対大きさであり、図1の10進低域フ
ィルタ伝達関数を表わす。
【図8】図1の配列と組み合わされる種々のパラメータ
の周波数プロット対大きさであり、図2の入力信号を表
わす。
の周波数プロット対大きさであり、図2の入力信号を表
わす。
【図9】図1の配列と組み合わされる種々のパラメータ
の周波数プロット対大きさであり、図2の配列の入力A
DCノイズ・スペクトル強度を表わす。
の周波数プロット対大きさであり、図2の配列の入力A
DCノイズ・スペクトル強度を表わす。
【図10】図1の配列と組み合わされる種々のパラメー
タの周波数プロット対大きさであり、信号および変調ノ
イズ強度を示す図1のADM出力のスペクトル強度を表
わす。
タの周波数プロット対大きさであり、信号および変調ノ
イズ強度を示す図1のADM出力のスペクトル強度を表
わす。
【図11】図1の低域フィルタ109の出力で得られる
補間信号およびノイズを示す。
補間信号およびノイズを示す。
【図12】図1のデシメータ113の出力のスペクトル
強度を表わす。
強度を表わす。
【図13】従来技術のシグマ・デルタ・アナログ・デジ
タル変換器の簡易化ブロック図である。
タル変換器の簡易化ブロック図である。
【図14】図13の従来技術の配列と組合わされた信号
およびノイズのZ−面ポールとゼロを表わす。
およびノイズのZ−面ポールとゼロを表わす。
【図15】図13の従来技術の配列と組合わされた信号
およびノイズのZ−面ポールとゼロを表わす。
およびノイズのZ−面ポールとゼロを表わす。
【図16】本発明による配列の簡易ブロック図である。
【図17】図16の一部の代替配列を表わす。
【図18】図16の共振器のポールとゼロの場所のZ−
面プロットである。
面プロットである。
【図19】ノイズおよび信号形成伝達関数と結合された
周波数レスポンスのZ−面および周波数プロットであ
る。
周波数レスポンスのZ−面および周波数プロットであ
る。
【図20】ノイズおよび信号形成伝達関数と結合された
周波数レスポンスのZ−面および周波数プロットであ
る。
周波数レスポンスのZ−面および周波数プロットであ
る。
【図21】ノイズおよび信号形成伝達関数と結合された
周波数レスポンスのZ−面および周波数プロットであ
る。
周波数レスポンスのZ−面および周波数プロットであ
る。
【図22】本発明のレーダーシステムの簡略化ブロック
図である。
図である。
108 10進フィルタ装置 202 第1加算装置 210 Nビット・アナログ・デジタル装置 218 Nビット・デジタル・アナログ装置 254 非反転入力 758 共振装置 762 第2加算装置 763 出力 764 第3加算回路 7661 第1加重装置 7662 第3加重装置 7663 第4加重装置 7681 第1遅延装置(非積分遅延装置) 7682 第2遅延装置(非積分遅延装置) 7701 第2加重装置 7702 第4加重装置 AR2 第3重み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−243725(JP,A) 特開 昭56−30316(JP,A) 特開 昭53−138257(JP,A) 特開 平3−22626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/02
Claims (16)
- 【請求項1】 バンド制限されたアナログ信号を時間お
よび振幅量子化デジタル信号に変換するアナログ・デジ
タル変換器であって、 前記 バンド制限のアナログ信号を受信するとともに中間
デジタル信号のアナログ・レプリカ(replica)
を受信するのに適した非変換入力ポート(254)を備
えていて、前記アナログ信号から前記アナロク・レプリ
カを減算して差信号を作るアナログ第1加算装置(20
2)と、 前記差信号から導かれる共振信号を受信するように結合
され、中間デジタル信号のサンプルを発生させるNビッ
ト・アナログ・デジタル変換装置であって、量子化ノイ
ズの影響を受けるNビット・アナログ・デジタル変換器
(210)と、該 アナログ・デジタル変換装置(210)に結合され
て、前記中間デジタル信号を前記中間デジタル信号の前
記アナログ・レプリカに変換し、また前記アナログ・レ
プリカを前記第1加算装置(202)に結合するNビッ
ト・デジタル・アナログ変換装置(218)と、 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結合され
て、前記量子化ノイズを抑制するために前記中間デジタ
ル信号をデジタル的に低域ろ過し、また前記バンド制限
されたアナログ信号を表わすデジタル出力信号を発生さ
せる10進フィルタ装置(108)と、 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結合さ
れ、また前記第1加算装置(202)にも結合されて、
そこから前記差信号を受信して前記アナログ差信号をろ
過し、それによって前記量子化ノイズを抑制する傾向の
ある帰還ループが形成される共振装置(758)であっ
て、 (a) 前記第1加算装置に結合されて、そこから前記
差信号を受信し、前記差信号に少なくとも第1および第
2の重み付けされた遅延帰還信号を加算し、遅延しない
第1加算信号を発生させる第2加算装置(762)と、 (b) 前記第2加算装置(762)の出力(763)
に結合されて、重み付けされた遅延されない中間信号を
発生させるために前記遅延されない第1加算信号を第1
重みによって重み付けする第1加重装置(7661)
と、 (c) 前記第1加重装置(7661)に結合されて、
前記重み付けされた遅延されない中間信号を少なくとも
第1の重み付けされた遅延フィードフォワード信号と加
算して前記共振信号を作る第3加算装置(764)と、 (d) (d1)非積分遅延装置(7681)および(d
2)第2加重装置(7701)のカスケードを含む非積分
第1カスケードであって、前記第2加算装置(762)
の前記出力(763)の間に結合されて、前記遅延され
ない第1加算信号を遅延させて重み付けし、前記遅延は
第1遅延周期までであり、また前記加重は第2重み付け
をし、それにより、前記第1加重遅延帰還信号を作る第
2加重装置(7701)と、 (e) (e1)非積分遅延装置(768 1 )と(e2)
第3加重装置(766 2 )とのカスケードを含む非積分
第2カスケードであって、該第2ガスケードが、前記第
2加算装置(762)の前記出力(763)と、前記第
3加算装置(764)の入力との間に結合されて、前記
遅延されない第1加算信号を遅延させて加重し、前記遅
延は第2遅延周期によるもので、また前記加重は第3重
み(AR2)によるもので、それにより前記第1加重遅延
フィードフォワード信号を作る非積分第2カスケード
と、 (f) (f1)非積分の遅延装置(7681、76
82)および(f2)第4加重装置(770 2 )のガスケ
ードを含む非積分第3カスケードであって、該第3カス
ケードが、前記第2加算装置(762)の前記出力(7
63)と、前記第2加算装置(762)の入力との間に
結合されて、前記遅延されない第1加算信号を遅延させ
かつ加重を行い、前記遅延は第3遅延周期によるもの
で、また前記加重は第4重みによるもので、それにより
前記第2加重遅延帰還信号を作る非積分第3カスケード
とを含む、ことを特徴とするアナログ・デジタル変換
器。 - 【請求項2】 前記第1および第2カスケードの前記遅
延装置は共通の第1遅延素子を含み、それにより、第1
遅延信号を作り、また前記第3カスケードの前記第3遅
延装置は、第2遅延信号を作るために第2遅延素子とカ
スケード接続された前記第1遅延素子を含む、ことを特
徴とする請求項1記載の変換器。 - 【請求項3】 帯域制限されたアナログ信号を、時間お
よび振幅量子化されたデジタル信号に変換するアナログ
・デジタル変換器であって、 前記帯域制限されたアナログ信号を受信するとともに、
中間デジタル信号のアナログ・レプリカを受信するのに
適した非反転入力ポート(254)を備え、それによ
り、前記アナログ信号から前記アナログ・レプリカを引
いて差信号を作るアナログ第1加算装置(202)と、 前記差信号から導かれた共振信号を受信するように結合
され、それにより、中間デジタル信号のサンプルを発生
させるNビットのアナログ・デジタル変換装置(21
0)であって、ノイズの量子化を受けるNビット・アナ
ログ・デジタル変換装置(210)と、 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結合され
て、前記中間デジタル信号を前記中間デジタル信号の前
記アナログ・レプリカに変換し、また前記アナログ・レ
プリカを前記第1加算装置(202)に結合するNビッ
ト・デジタル・アナログ変換装置(218)と、 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結合され
て、前記中間デジタル信号をデジタルに低域ろ過して前
記量子化ノイズを抑制し、また前記帯域制限されたアナ
ログ信号を表わすデジタル出力信号を発生させる10進
フィルタ装置(108)と、 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結合さ
れ、また前記第1加算装置(202)にも結合されて、
前記差信号をそこから受信し、さらに、前記アナログ差
信号をろ過する共振装置(758)であって、 (a) 前記第1加算装置に結合されて、前記差信号を
そこから受信し、また前記差信号に少なくとも第1およ
び第2加重遅延帰還信号を加え、それにより、遅延され
ない第1加算信号を発生させる第2加算装置(762)
と、 (b) 前記第2加算装置(762)に結合されて、前
記遅延されない第1加算信号を第1重みにより重み付け
して遅延されない中間信号を発生させる第1加重装置
(7661)と、 (c) 前記第1加重装置(7661)に結合されて、
前記加重された遅延されない中間信号を、少なくとも第
1加重遅延フィードフォワード信号に加算して、前記共
振信号を作る第3加算装置(764)と、 (d) 前記第2加算装置(762)に結合されて、前
記遅延されない第1加算信号を第1遅延周期だけ遅延さ
せて、第1遅延加算信号を作る第1遅延装置(76
81)と、 (e) 前記第1遅延装置(7681)に結合されて、
前記第1遅延加算信号を第2重みで加重して、前記第1
加重遅延帰還信号を作る第2加重装置(7701)と、 (f) 前記第1遅延装置(7681)に結合されて、
前記第1遅延加算信号を第3重みで加重して、第1加重
遅延フィードフォワード信号を作る第3加重装置(76
62)と、 (g) 前記第1遅延装置(7681)に結合されて、
前記第1遅延加算信号を第2遅延だけ遅延させて、第2
遅延加算信号を作る第2遅延装置(7682)と、 (h) 前記第2遅延装置(7682)に結合されて、
前記第2遅延加算信号を第4重みで加重して、前記第2
加重遅延帰還信号を作る第4加重装置(7702)とを
含む共振装置(758)を備えることを特徴とするアナ
ログ・デジタル変換器。 - 【請求項4】 前記共振器はさらに、前記第2遅延装置
(7682)および前記第3加算装置の入力に結合され
る第4加重装置(7663)を含み、それにより、前記
第2遅延加算信号を加重して第2加重遅延フィードフォ
ワード信号を作る、ことを特徴とする請求項3記載の変
換器。 - 【請求項5】 前記第1および第2遅延が等しい、こと
を特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項6】 前記遅延装置は連続時間アナログ遅延装
置である、ことを特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項7】 前記加重装置は連続時間アナログ加重装
置である、ことを特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項8】 前記共振装置の前記加算装置および前記
加重装置は、それぞれ連続時間アナログ加算および加重
装置であり、前記遅延装置は不連続時間アナログ遅延装
置である、ことを特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項9】 前記第1および第2重みは大きさが等し
い、ことを特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項10】 前記第3および第4重みの大きさが等
しい、ことを特徴とする請求項9記載の変換器。 - 【請求項11】 前記Nビット・アナログ・デジタル変
換装置はサンプリング速度で計時され、また前記第1お
よび第2遅延装置のおのおのは、前記サンプリング速度
で1つのサンプルの持続時間の整数倍に等しい時間の間
遅延する、ことを特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項12】 前記整数が1である、ことを特徴とす
る請求項11記載の変換器。 - 【請求項13】 ターゲットに向かって電磁エネルギー
を伝達し、該エネルギーは搬送周波数を含む送信装置
と、 前記ターゲットからエコー信号を受信して、前記ターゲ
ットに関する情報を含む受信信号を作る受信装置と、前記受信信号を中間周波数に変換するために前記受信装
置に結合されていて、 前記中間周波数の付近に中心が置
かれた前記帯域制限のアナログ信号を作り、それによっ
て前記時間および振幅量子化デジタル信号が前記ターゲ
ットについての情報を含むデジタル・レーダ信号を表わ
す周波数変換装置と、 前記アナログ・デジタル変換器に結合されて前記時間お
よび振幅量子化デジタル信号を処理し、表示用の信号を
作るレーダ・デジタル信号処理装置と、 前記レーダ・デジタル信号処理装置に結合されて、前記
ターゲットに関する情報を表示する表示装置とを含む、
ことを特徴とする請求項3記載の変換器。 - 【請求項14】 ターゲットに向かって電磁エネルギー
を送り、該エネルギーは搬送周波数を含む送信装置と、 前記ターゲットからエコー信号を受信して前記ターゲッ
トに関する情報を含む受信信号を作る受信装置と、前記受信信号を中間周波数に変換するために前記受信装
置に結合されていて、 前記中間周波数を中心としかつ帯
域幅を持つ帯域制限のアナログ信号を作り、前記帯域制
限のアナログ信号が前記ターゲットに関する情報を含む
周波数変換装置と、 前記帯域制限アナログ信号を時間および振幅量子化デジ
タル信号に変換するア ナログ・デジタル変換器であっ
て、 (i) 前記帯域制限アナログ信号を受信し、かつ中間デ
ジタル信号のアナログ・レプリカを受信するようにされ
た非反転入力ポート(254)を含み、前記差信号を形
成するように前記アナログ信号から前記アナログ・レプ
リカを差し引くアナログ第1加算装置(202)と、 (ii) 前記差信号から導かれた共振信号を受信するよう
に結合されていて、中間デジタル信号のサンプルを発生
させ、前記アナログ・デジタル変換装置は量子化ノイズ
を受けるNビットアナログ・デジタル変換装置(21
0)と、 (iii) 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に
結合されて、前記中間デジタル信号を前記中間デジタル
信号の前記アナログ・レプリカに変換し、さらに、前記
アナログ・レプリカを前記第1加算装置(202)に結
合するNビット・デジタル・アナログ変換装置(21
8)と、 (iv) 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結
合されて、前記量子化ノイズを抑制するために前記中間
デジタル信号をデジタル低域通過ろ過し、また前記帯域
制限アナログ信号を表わすデジタル出力信号を発生させ
る10進フィルタ装置(108)と、 (v) 前記アナログ・デジタル変換装置(210)に結
合され、また前記第1加算装置(202)にも結合され
て、そこから前記差信号を受信し、さらに、前記アナロ
グ差信号をろ過する共振装置(758)であって、 (a) 前記第1加算装置に結合されて、そこから前記
差信号を受信し、また少なくとも第1および第2加重遅
延帰還信号を前記差信号に加算し、それにより、遅延さ
れない第1加算信号を発生させる第2加算装置(76
2)と、 (b) 前記第2加算装置(762)に結合されて、前
記遅延されない第1加算信号を第1重みによって加重
し、加重された遅延されない中間信号を発生させる第1
加重装置(7661)と、 (c) 前記第1加重装置(7661)に結合されて、
前記加重された遅延されない中間信号を少なくとも1つ
の加重された遅延第1加算信号と加算して前記共振信号
を作る第3加算装置(764)と、 (d) 前記第2加算装置(762)に結合されて、前
記遅延されない第 1加算信号を第1遅延まで遅延させ、
第1遅延加算信号を作る第1遅延装置(7681)と、 (e) 前記第1遅延装置(7681)に結合されて、
前記第1遅延加算信号を第2重みで加重して前記第1加
重遅延帰還信号を作る第2加重装置(7701)と、 (f) 前記第1遅延装置(7681)に結合されて、
前記第1遅延加算信号を第3重みで加重して、前記加重
遅延の第1加算信号を作る第3加重装置(7662)
と、 (g) 前記第1遅延装置(7681)に結合されて、
前記第1遅延加算信号を第2遅延だけ遅延させて第2遅
延加算信号を作る第2遅延装置(7682)と、 (h)前記第2遅延装置(7682)に結合されて、前
記第2遅延加算信号に第4重みで加重して前記第2加重
遅延帰還信号を作る第4加重装置(7702)とを含む
共振装置(758)とを含むアナログ・デジタル変換器
と、該 アナログ・デジタル変換器に結合され、前記時間およ
び共振量子化デジタル信号を処理して表示用の信号を発
生させるレーダ・デジタル信号処理装置と、該 レーダ・デジタル信号処理装置に結合されて、前記タ
ーゲットに関する情報を表示する表示装置とを含む、こ
とを特徴とするレーダ・システム。 - 【請求項15】 前記Nビット・アナログ・デジタル変
換装置および前記Nビット・デジタル・アナログ変換装
置の少なくとも1つが特定のサンプリング速度でサンプ
ルされ、 また前記中間周波数は前記特定のサンプリング速度と、
前記帯域制限アナログ信号の前記帯域幅の3倍との間の
差の1/2 に等しい、ことを特徴とする請求項14記載の
レーダ・システム。 - 【請求項16】 前記中間周波数は前記帯域制限の信号
の前記帯域幅の3/2に等しい、ことを特徴とする請求項
14記載のレーダ・システム。
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