JP2022538604A - リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ、その製造方法及び応用 - Google Patents

リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ、その製造方法及び応用 Download PDF

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Abstract

リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ、その製造方法及び応用を開示する。本開示のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータは、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に形成された接着剤層とを含み、前記接着剤層の厚さの偏差百分率は10%以下であり、厚さの偏差百分率=(Dmax-Dmin)/Dave×100%、Dmaxは、前記接着剤層の厚さの最大値であり、Dminは、接着剤層の厚さの最小値であり、Daveは、接着剤層の厚さの平均値である。

Description

(優先権情報)
本開示は、2019年7月3日に中国国家知識産権局に提出された、出願の名称が「リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ、その製造方法及び応用」である中国特許出願第201910595330.2号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
本開示は、リチウムイオン電池用のセパレータの分野に関し、具体的には、リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ、その製造方法及び応用に関する。
従来のセパレータの接着剤層の構造は、電極シートとセパレータとを一体に接着する基本的な機能を実現し、セルの成形性、すなわちセルの硬度を向上させることができる。同時に、電極シートとセパレータを一体に接着することにより、界面の平坦度を明らかに改善し、極芯の変形を抑制する。従来の電池内の接着剤付きセパレータ製品の多くは、液体スラリー系で製造される。
現在、接着剤層により水系コーティング層と油系コーティング層に分られてよく、また、接着剤層は、連続的(例えばフルコーティング)であってもよく、非連続的(例えばドットコーティング及びスプレーコーティングなど)であってもよい。
本願の発明者は、複数回の実験により、水系コーティング又は油系コーティングであっても、またフルコーティング、分散塗布であっても、いずれも粒子の堆積凝集現象が存在することを発見した。
また、実際の使用に際しては、従来技術のセパレータは、それ自体の構造及び使用特性において最適な使用効果及び作業効率を達成することができず、依然として多くの不足が存在することを発見した。次に、その欠点を以下のようにまとめる。
油系コーティング層の接着剤付きセパレータにおいて、その油系コーティング層は、化学溶剤で調製され、環境への汚染が大きく、コストが高い一方で、油系体系の造孔プロセスが複雑であり、制御の難度が高く、孔径が一致し、均一に分布する接着剤層を取得しにくい。これにより、市販の油系接着剤付きセパレータについて、接着剤層の透過性が低く、透気度値の増加値が約50s以上(gurley値100cc)であり、ホットプレス後に透気度値がより多く増加するため、セパレータの孔径中のリチウムイオン全体の輸送を著しく阻害し、電池の抵抗を大幅に向上させ、イオン伝導率が5%以上低下し、電池全体の分極を加速し、電池のサイクル及びレートなどの特性に影響を与える。
水系コーティング層の接着剤付きセパレータにおいて、フルコーティング形式では、接着剤層がセパレータを完全に被覆するので、セパレータ全体の透気性に影響を与え、接着剤層の透気度値の増加値が約50s以上(gurley値100cc)であり、イオン伝導率が5%以上低下し、ホットプレス後により多く増加するため、電池のレート放電及びサイクル特性に影響を与える。ドットコーティング及びスプレーコーティング方式において、プロセスウィンドウが狭く、セパレータの水平面及び断面方向での接着剤層の一致性がいずれも低い。接着剤粒子が凝集した後、接着剤層の水平分布が不均一であり、最終的にセパレータの一致性に大きな影響を与え、接着剤層の透気度値の偏差が大きいため、セパレータ中のリチウムイオンの輸送が一致しない。リチウムイオン輸送が不均一であるため、イオン伝導率の変動が大きく、差異が100%に達することができ、電池の局所が分極し、リチウム析出等の大量のセキュリティリスクが発生する。同時に、接着剤層の厚さを制御しにくく、同じセパレータの接着剤層の厚さの変動範囲が1~10μmと大きく、セパレータと電極シートとの間の接着強度を保証しにくく、セパレータ、電池の品質管理及び使用特性への影響も大きい。
本開示は、従来技術に存在する、接着剤付きセパレータの環境への汚染の問題、従来技術における接着剤付きセパレータの再現性が低い等の問題を克服するために、環境に優しく、セパレータの一致性が高いリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ及びその製造方法と応用を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータは、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に形成された接着剤層とを含み、前記接着剤層の厚さの偏差百分率は10%以下であり、厚さの偏差百分率=(Dmax-Dmin)/Dave×100%、Dmaxは、前記接着剤層の厚さの最大値であり、Dminは、接着剤層の厚さの最小値であり、Daveは、接着剤層の厚さの平均値である。
本開示の実施例において、前記接着剤層の厚さの偏差百分率は、0%~8%である。
本開示の実施例において、前記接着剤付きセパレータの透気度値と前記ベースフィルムの透気度値との差は、0s/100cc~20s/100ccである。
本開示の実施例において、前記接着剤付きセパレータの透気度値と前記ベースフィルムの透気度値との差は、0s/100cc~15s/100ccである。
本開示の実施例において、前記ベースフィルムのイオン伝導率と前記接着剤付きセパレータのイオン伝導率との差は、0S/cm~10-5S/cmである。
本開示の実施例において、前記接着剤層は、ポリオキシエチレン、ポリエチレンワックス、ポリオキシプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エステル共重合体及びアラミドのうちの1種又は複数種である樹脂を含む。
本開示の実施例において、前記樹脂は、ポリオキシエチレン、ポリフッ化ビニリデン及びポリ(メタ)アクリル酸メチルのうちの1種又は複数種である。
本開示の実施例において、前記接着剤層は、連続的に分布する。
本開示の実施例において、前記接着剤層は、非連続的に分布する。
本開示の実施例において、前記ベースフィルムは、ポリオレフィンフィルム、不織布及びポリイミドフィルムのうちの1種又は複数種であるか、ポリオレフィンフィルム、不織布又はポリイミドフィルム上にセラミックコーティング層が形成された複合フィルムである。
本開示の実施例において、前記ベースフィルムの平均厚さは、3μm~72μmである。
本開示の実施例において、前記接着剤層の平均厚さは、50nm~100μmである。
本開示の実施例において、前記接着剤層の平均厚さは、80nm~10μmである。
本開示の第2の態様に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法は、静電粉末スプレーコーティング法で溶剤を使用せずに樹脂粉末をベースフィルムの表面に塗布して前記ベースフィルムの表面に接着剤層を形成するステップを含む。
本開示の実施例において、静電粉末スプレーコーティング法で前記樹脂粉末をベースフィルムの片側に塗布するか、又は静電粉末スプレーコーティング法で前記樹脂粉末をベースフィルムの両側に塗布する。
本開示の実施例において、前記接着剤層は、連続的に分布する。
本開示の実施例において、前記接着剤層は、非連続的に分布する。
本開示の実施例において、前記樹脂粉末は、ポリオキシエチレン、ポリエチレンワックス、ポリオキシプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エステル共重合体及びアラミドのうちの1種又は複数種である。
本開示の実施例において、前記樹脂粉末は、ポリオキシエチレン、ポリフッ化ビニリデン及びポリ(メタ)アクリル酸メチルのうちの1種又は複数種である。
本開示の実施例において、前記樹脂粉末の粒径D50は、50nm~50μmである。
本開示の実施例において、前記樹脂粉末の粒径D50は、80nm~5μmである。
本開示の実施例において、前記ベースフィルムは、ポリオレフィンフィルム、不織布及びポリイミドフィルムのうちの1種又は複数種であるか、ポリオレフィンフィルム、不織布又はポリイミドフィルムにセラミックコーティング層が形成された複合フィルムである。
本開示の実施例において、前記ベースフィルムの平均厚さは、3μm~72μmである。
本開示の実施例において、前記接着剤層の平均厚さは、50nm~100μmである。
本開示の実施例において、前記接着剤層の平均厚さは、80nm~10μmである。
本開示の実施例において、前記静電粉末スプレーコーティングの条件は、スプレーコーティング量が0.05g/min~500g/minで、ベースフィルムの移動速度が2m/min~500m/minで、スプレーコーティング距離が10cm~30cmで、スプレーコーティング電圧が10kv~30kvであることを含む。
本開示の実施例において、前記静電粉末スプレーコーティングの条件は、スプレーコーティング量が0.1g/min~300g/minで、ベースフィルムの移動速度が5m/min~300m/minで、スプレーコーティング距離が15cm~25cmで、スプレーコーティング電圧が15kv~25kvであることを含む。
本開示の実施例において、該方法は、前記静電粉末スプレーコーティング法で樹脂粉末をベースフィルムの表面に塗布した後、接着剤層が形成されたベースフィルムをホットプレスするステップをさらに含む。
本開示の実施例において、前記ホットプレスの条件は、ホットプレス温度が30℃~120℃であり、ホットプレス時間が2s~300sであることである。
本開示の実施例において、接着剤層が形成されたベースフィルムに対して前記ホットプレスを行った後、ホットプレス後のベースフィルムの静電気を除去する。
本開示の第3の態様に係るリチウムイオン電池は、上記リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ又は上記方法で得られたリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータを含む。
本開示に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータは、環境に優しく、セパレータの一致性が高いという利点を有することにより、セパレータと電極シートとの間の接着強度を保証し、さらにセパレータの電池の品質管理及び使用特性への影響を低減することができる。
本開示の付加的な態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか、又は本開示の実践により把握される。
本明細書に開示されている範囲の端点及び任意の値は、該正確な範囲又は値に限定されるものではなく、これらの範囲又は値は、これらの範囲又は値に近似する値を含むものとして理解されるべきである。数値範囲に対して、各範囲の端点値同士、各範囲の端点値と単独の点値との間、及び単独の点値同士を互いに組み合わせて1つ以上の新たな数値範囲を得ることができ、これらの数値範囲は、本明細書において具体的に開示されているものと見なされるべきである。
本開示の解決しようとする技術的課題、技術的解決手段及び有益な効果をより明確にするために、以下、実施例を参照しながら、本開示をさらに詳細に説明する。なお、ここで説明する具体的な実施例は、本開示を解釈するものに過ぎず、本開示を限定するものではない。
本開示において、「接着剤層の厚さ」は、接着剤部分の厚さを指し、即ち測定時に接着剤部分の接着剤層の厚さのみを測定する。
本開示の第1の態様において、本開示に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ(以下、接着剤付きセパレータをセパレータと略称する場合もある)は、ベースフィルムと、上記ベースフィルムの表面に形成された接着剤層とを含み、上記接着剤層の厚さの偏差百分率は10%以下であり、厚さの偏差百分率=(Dmax-Dmin)/Dave×100%、Dmaxは、上記接着剤層の厚さの最大値であり、Dminは、上記接着剤層の厚さの最小値であり、Daveは、接着剤層の厚さの平均値である。
本開示の実施例において、上記接着剤層の厚さの偏差百分率は、0%~8%であり、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層の厚さの偏差百分率は、0%~5%であり、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層の厚さの偏差百分率は、0%~3%であり、本開示の別の具体例において、上記接着剤層の厚さの偏差百分率は、0%である。上記接着剤層の厚さの偏差百分率の具体例として、例えば、0%、1%、2%、3%、4%、5%、5.5%、6%、7%及び8%等が挙げられる。
本開示において、上記接着剤層の厚さの偏差百分率は、以下の方法で測定される。
国家標準GB/T6672-2001の規定を参照して接着剤付きセパレータの厚さ値を測定し、厚さ計の解像度が0.1μm以下であり、測定位置が横方向に沿って等距離で3つの点を測定し、縦方向に200mmごとに1組測定し、合計で5組測定し、合計で15個の点の接着剤付きセパレータの厚さ値を測定する。
接着剤層の厚さは、接着剤付きセパレータの厚さ値から対応するベースフィルムの厚さ値を減算することであり、15個の接着剤層の厚さ値を得る。15個の点の平均値を接着剤層の厚さの平均値Daveとし、15個の点のうちの最大値を接着剤層の厚さの最大値Dmaxとし、15個の点のうちの最小値を接着剤層の厚さの最小値Dminとすると、厚さの偏差百分率は、下記の式で計算される。
厚さの偏差百分率=(Dmax-Dmin)/Dave×100%
本開示の実施例において、上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値(即ち上記接着剤付きセパレータの透気度値とベースフィルムの透気度値との差値)は、0s/100cc~20s/100ccであり、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値は、0s/100cc~15s/100ccであり、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値は、0s/100cc~10s/100ccであり、本開示のさらに別の具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値は、0s/100cc~5s/100ccであり、本開示の別の具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値は、0s/100cc~2s/100ccである。
上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値の具体例として、例えば、0s/100cc、1s/100cc、2s/100cc、3s/100cc、4s/100cc、5s/100cc、6s/100cc、7s/100cc、8s/100cc、9s/100cc、10s/100cc、11s/100cc、12s/100cc、13s/100cc、14s/100cc、15s/100cc、16s/100cc、17s/100cc、18s/100cc、19s/100cc及び20s/100cc等が挙げられる。
本開示において、上記接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値は、以下のステップに従って測定される。
1)ベースフィルムの透気度値の測定
ベースフィルムにおいて縦方向に沿って150mm離れてベースフィルムを3枚切り取り、ベースフィルムの幅≧100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×100mmであり、ベースフィルムの幅<100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×ベースフィルムの幅である。ベースフィルムを100ccの透気範囲の透気度測定装置のテストヘッド下に置いて透気度測定を行い、縦方向に20mmごとに1組測定し、合計で5組測定し、合計で15個の透気度値を得て、該15個の透気度値の平均値をベースフィルムの透気度値とする。
2)接着剤付きセパレータの透気度値の測定
接着剤付きセパレータにおいて縦方向に沿って150mm離れてセパレータを3枚切り取り、セパレータの幅≧100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×100mmであり、セパレータの幅<100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×セパレータの幅である。セパレータを100ccの透気範囲の透気度測定装置のテストヘッド下に置いて透気度測定を行い、縦方向に20mmごとに1組測定し、合計で5組測定し、合計で15個の透気度値を得て、該15個の透気度値の平均値を接着剤付きセパレータの透気度値とする。
3)接着剤層による透気度値の増加量の計算
接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値=接着剤付きセパレータの透気度値-ベースフィルムの透気度値。
本開示の実施例において、上記接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値(即ち上記ベースフィルムのイオン伝導率と上記接着剤付きセパレータのイオン伝導率との差値)は0S/cm~10-5S/cmであり、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値は0S/cm~0.2×10-5S/cmであり、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値は0S/cm~0.1×10-5S/cmであり、本開示のさらに別の具体例において、上記接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値は0S/cm~0.03×10-5S/cmである。
本開示において、上記接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値は、下記の式で計算される。
接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値=ベースフィルムのイオン伝導率-接着剤付きセパレータのイオン伝導率。
本開示の実施例において、セパレータの一致性をさらに向上させる点から、上記接着剤層は、ポリオキシエチレン、ポリエチレンワックス、ポリオキシプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エステル共重合体及びアラミドのうちの1種又は複数種である樹脂を含む。本開示の1つの具体的な実施例において、上記樹脂は、ポリオキシエチレン、ポリフッ化ビニリデン及びポリ(メタ)アクリル酸メチルのうちの1種又は複数種である。
本開示の実施例において、上記接着剤層は、連続的に分布してもよく、非連続的に分布してもよい。
本開示の実施例において、上記ベースフィルムは、特に限定されるものではなく、本分野において一般的にベースフィルムとして用いられる様々な材料であってよい。本開示の1つの具体的な実施例において、上記ベースフィルムは、ポリオレフィンフィルム、不織布及びポリイミドフィルムのうちの1種又は複数種であるか、ポリオレフィンフィルム、不織布又はポリイミドフィルムにセラミックコーティング層又は他の機能コーティング層が形成された複合フィルムである。
上記セラミックコーティング層としては、例えば、酸化アルミニウム、ベーマイト等で形成されたコーティング層であってよい。
上記他の機能コーティング層としては、例えば、アラミド等の耐高温コーティング層であってもよく、イオンコーティング層であってもよい。
本開示の実施例において、上記ベースフィルムの平均厚さは、3μm~72μmであり、例えば3μm、3.1μm......71.9μm、72μmである。本開示の1つの具体的な実施例において、上記ベースフィルムの平均厚さは、6μm~32μmである。本開示の1つの具体例において、上記ベースフィルムの平均厚さは、6μm~25μmである。
本開示の実施例において、上記接着剤層の平均厚さは、50nm~100μm、例えば50nm、51nm......99μm、100μmであってよく、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層の平均厚さは、50nm~10μmであってよく、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層の平均厚さは、80nm~10μmであってよい。上記接着剤層の平均厚さを上記範囲内にすることにより、ベースフィルムの機能特性を最適に改善する。なお、上記接着剤層の平均厚さが50nmより小さいと、コーティング層の機能特性を十分に発揮することができない。上記接着剤層の平均厚さが100μmを超えると、コーティング層の厚さが大きすぎ、機能特性が過剰となり、占用体積が大きすぎ、電池のエネルギー密度を低下させる。
本開示の第2の態様に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法は、静電粉末スプレーコーティング法で樹脂粉末をベースフィルムの表面に塗布して上記ベースフィルムの表面に接着剤層を形成するステップを含む。
本開示において、静電粉末スプレーコーティング法は、溶剤を使用せずに樹脂粉末をベースフィルムの表面に直接塗布して上記ベースフィルムの表面に接着剤層を形成する方法である。
本開示の実施例において、セパレータの一致性をさらに向上させる点から、上記樹脂は、ポリオキシエチレン、ポリエチレンワックス、ポリオキシプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エステル共重合体及びアラミドのうちの1種又は複数種である。本開示の1つの実施例において、上記樹脂は、ポリオキシエチレン、ポリフッ化ビニリデン及びポリ(メタ)アクリル酸メチルのうちの1種又は複数種である。
本開示の実施例において、上記樹脂粉末の粒径D50は、50nm~50μm、例えば50nm、51nm......49μm、50μmである。本開示の1つの実施例において、上記樹脂粉末の粒径D50は、50nm~5μmである。本開示の1つの具体例において、上記樹脂粉末の粒径D50は、80nm~5μmである。上記樹脂粉末の粒径が50nmより小さい場合、樹脂選択が困難で、応用ウィンドウが小さいという問題が存在し、上記樹脂粉末の粒径が50μmより大きい場合、粒径が大きすぎ、セパレータの厚さ、イオン伝導等の総合特性に影響を与えるという問題が存在する。
本開示の実施例において、上記ベースフィルムは特に限定されるものではなく、本分野において一般的にベースフィルムとして用いられる様々な材料であってよい。本開示の1つの具体的な実施例において、上記ベースフィルムはポリオレフィンフィルム、不織布及びポリイミドフィルムのうちの1種又は複数種であるか、ポリオレフィンフィルム、不織布又はポリイミドフィルムにセラミックコーティング層又は他の機能コーティング層が形成された複合フィルムである。
上記セラミックコーティング層としては、例えば、酸化アルミニウム、ベーマイト等で形成されたコーティング層であってよい。
上記他の機能コーティング層としては、例えば、アラミド等の耐高温コーティング層であってもよく、イオンコーティング層であってもよい。
本開示の実施例において、上記ベースフィルムの平均厚さは、3μm~72μmであり、例えば3μm、3.1μm......71.9μm、72μmである。本開示の1つの実施例において、上記ベースフィルムの平均厚さは、6μm~32μmである。本開示の1つの具体例において、上記ベースフィルムの平均厚さは、6μm~25μmである。
本開示の実施例において、上記接着剤層の平均厚さは、50nm~100μm、例えば50nm、51nm......99μm、100μmであってよく、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層の平均厚さは、50nm~10μmであってよく、本開示の1つの具体例において、上記接着剤層の平均厚さは、80nm~10μmであってよい。上記接着剤層の平均厚さを上記範囲内にすることにより、ベースフィルムの機能特性を最適に改善する。なお、平均厚さが50nmより小さく、コーティング層の機能特性を十分に発揮することができず、100μmを超えて、コーティング層の厚さが大きすぎ、機能作用が冗長化であり、占用体積が大きすぎ、電池のエネルギー密度を低下させる。
本開示において、上記接着剤付きセパレータは、静電粉末スプレーコーティングの原理により得られ、具体的には、静電粉末スプレーコーティングにより塗布する場合、静電粉末スプレーコーティング用のスプレーガン及び樹脂粉末が負極に接続され、作業台及びベースフィルムが正極に接続されて接地され、高圧電源の高電圧作用で、スプレーガンの端部とベースフィルムとの間に静電界が形成される。樹脂粉末が受けた電界力は、静電界の電圧及び粉末の帯電量に比例し、スプレーガンとベースフィルムとの間の距離に反比例し、電圧が十分に高い場合、スプレーガンの近傍領域に空気の電離領域が形成され、この時に空気中で強いコロナ放電が発生する。樹脂粉末は、ノズルにより噴出され、スプレーガンの端部の電極針の先端を通過する時に接触により帯電し、コロナ放電により生成されたガス電離領域を通過する時に、その表面核電荷数を再び増加させ、これらの負に帯電した粉末は静電界の作用で、ベースフィルムの表面に移動し、ベースフィルムの表面に均一に堆積される。
本開示の実施例において、上記静電粉末スプレーコーティングの条件は、スプレーコーティング量が0.05g/min~500g/min、例えば0.05g/min、0.06g/min...499.99g/min、500g/minで、ベースフィルムの移動速度が5~500m/min、例えば5m/min、6m/min......499m/min、500m/minで、スプレーコーティング距離が10cm~30cm、例えば10cm、11cm......29cm、30cmで、スプレー電圧が10kv~30kv、例えば10kv、10.1kv......29.9kv、30kvであることを含む。本開示の1つの実施例において、上記静電粉末スプレーコーティングの条件は、スプレーコーティング量が1g/min~300g/minで、ベースフィルムの移動速度が5m/min~300m/minで、スプレーコーティング距離が15cm~25cmで、スプレーコーティング電圧が15kv~25kvであることを含む。
ここで、「ベースフィルムの移動速度」は、ベースフィルムのスプレーコーティング領域での走行速度を指す。「スプレーコーティング距離」とは、ベースフィルムとスプレーヘッドとの距離を指す。
本開示の1つの実施形態において、帯電したベースフィルムを接地された縦方向平板の間に置き、乾燥した樹脂粉末を固体粉末静電スプレーコーティングシステムの粉末貯蔵タンクに入れ、樹脂粉末は、ベースフィルムと逆の電荷を帯電し、2つの静電スプレーガンをそれぞれベースフィルムの両側に固定し、スプレーヘッドが縦方向平板と平行であり、静電スプレーコーティングシステムを起動し、0.05g/min~500g/minのスプレーコーティング量で、スプレーガンを起動すると同時に5m/min~500m/minの速度でベースフィルムを巻き取り、スプレーコーティング距離を10cm~30cmに、スプレーコーティング電圧を10kv~30kvに設定し、樹脂粉末が電界力の作用でベースフィルムに付着する。
本開示の実施例において、静電スプレーコーティングで樹脂粉末をベースフィルムの片側に塗布してもよく、ベースフィルムの両側に塗布してもよい。なお、ベースフィルムに形成された接着剤層は、連続的に分布してもよく、非連続的に分布してもよい。
本開示の実施例において、該方法は、上記静電粉末スプレーコーティング法で樹脂粉末をベースフィルムの表面に塗布した後、接着剤層が形成されたベースフィルムをホットプレスするステップをさらに含む。ホットプレスを行うことにより、接着剤層のベースフィルムでの効果的な固定、接着剤付きベースフィルムの使用中の接着強度、接着剤付きベースフィルムの使用中の特性の最適化を保証することができる。
本開示の実施例において、上記ホットプレスの条件は、ホットプレス温度が30℃~120℃、例えば30℃、31℃......119℃、120℃で、ホットプレス時間が2s~300s、例えば2s、3s......299s、300sであることを含む。
本開示の実施例において、該方法は、接着剤層が形成されたベースフィルムに対して上記ホットプレスを行った後、ホットプレス後のベースフィルムの静電気を除去するステップをさらに含む。静電気を除去することにより、静電蓄積によるセキュリティリスクを防止するという利点を有する。
上記静電を除去する方法として特に限定されず、例えば、除電バー又はイオン棒を用いてベースフィルムの静電気を除去することができる。
本開示に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法は、以下の利点を有する。同一の接着剤層の厚さの偏差百分率が小さく(厚さの偏差が10%以下であり)、接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値が小さく、約0s/100cc~20s/100ccであり、ホットプレス後に、接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値が0s/100cc~20s/100ccであり、接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値は0S/cm~10-5S/cmであり、接着剤付きセパレータは、異なるレートで、電池のレート特性が接着剤付きセパレータ特性と一致し、接着剤付きセパレータ電池のサイクル特性は、接着剤塗布前のベースフィルムより優れる。
本開示に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法は、従来の接着剤付きセパレータの油系コーティング層に比べて、化学溶媒の使用を回避し、環境保護等の作用を果たし、同時に、静電粉末スプレーコーティングの方式を用い、静電界電圧、スプレーコーティング距離、走行速度等を制御することにより接着剤層のベースフィルムでの均一な分布を実現することができ、油系造孔プロセスの難度が大きいという問題を回避する。
本開示に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法は、従来の接着剤付きセパレータの水系コーティング層に比べて、固体粉末粒子の設計及び選択により、静電気で固体粉末同士に同種電荷が帯電することを保証し、微小粒子同士の物理的凝集を回避するため、接着剤層の粒子を自由に設計することができ、単層又は複数層の単粒子がベースフィルムに分散することを実現し、ベースフィルムの水平及び断面の2つの方向に制御可能な設計を実現し、分布が一致することを実現する。
本開示に係るリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法は、静電粉末スプレーコーティングにより、樹脂粉末同士に同種電荷が帯電し、微小粒子同士の物理的凝集を回避するため、樹脂粉末を効果的に制御し、単粒子がベースフィルムの表面に付着し、最終的にリチウムイオンに正常な輸送チャネルを提供することを実現することができ、リチウムイオンの輸送チャネルの一致性が高く、セルの内部分極が小さく、ベースフィルムの接着作用を保証するとともに、電池の電気的特性の要件、特にレート特性及び長サイクル耐用年数の要件を満たす。
本開示の第3の態様に係るリチウムイオン電池は、上記リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ又は上記方法で得られたリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータを含む。なお、上記リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ及びその製造方法について説明された特徴及び利点は、同様に該リチウムイオン電池に適用され、ここでは説明を省略する。
以下、具体的な実施例を参照して本開示を説明するが、なお、これらの実施例は説明的なものに過ぎず、いかなる方法でも本開示を限定するものではない。
実施例1
(1)アルケマ社製のポリフッ化ビニリデン樹脂を粉砕し、篩にかけて、粒径D50を80nmに制御し、乾燥させる。
(2)正に帯電した平均厚さが6μmのポリエチレンベースフィルム(蘇州捷力から購入される)を接地された縦方向平板の間に置き、乾燥したポリフッ化ビニリデン樹脂粉末を固体粉末静電スプレーコーティングシステムの粉末貯蔵タンクに入れ、樹脂粉末は、ベースフィルムと逆の電荷を帯電し、2つの静電スプレーガンをそれぞれベースフィルムの両側に固定し、スプレーヘッドが縦方向平板と平行である。
(3)静電スプレーコーティングシステムを起動し、スプレーコーティング量のパラメータを1g/minに設定し、スプレーガンを起動すると同時に5m/minの速度でベースフィルムを巻き取り、スプレーコーティング距離を15cmに、スプレーコーティング電圧を15kvに設定し、樹脂粉末は電界力の作用でベースフィルムに付着する。
(4)加熱ロールプレス処理を行い、すなわち、樹脂粉末が付着したベースフィルムを60℃でロールプレス処理を行い、樹脂粉末とベースフィルムとの接着効果を保証する。
(5)静電除去処理を行い、除電バーを用いてベースフィルムの静電を除去し、平均厚さが80nmの接着剤層を有するセパレータを得る。
実施例2
(1)ダウケミカル社製のポリメタクリル酸メチルを粉砕し、篩にかけて、粒径D50を5μmに制御し、乾燥させる。
(2)正に帯電した厚さが15μmのポリエチレンセラミックベースフィルム(蘇州捷力から購入され、平均厚さが12μmのポリエチレン基材及び基材の表面に塗布された平均厚さが3μmの酸化アルミニウムコーティング層で構成される)を接地された縦方向平板の間に置き、乾燥したポリメタクリル酸メチル樹脂粉末を固体粉末静電スプレーコーティングシステムの粉末貯蔵タンクに入れ、樹脂粉末は、ベースフィルムと逆の電荷を帯電し、2つの静電スプレーガンをそれぞれベースフィルムの両側に固定し、スプレーヘッドが縦方向平板と平行である。
(3)静電スプレーコーティングシステムを起動し、スプレーコーティング量のパラメータを300g/minに設定し、スプレーガンを起動すると同時に300m/minの速度でベースフィルムを巻き取り、スプレーコーティング距離を25cmに、スプレーコーティング電圧を25kvに設定し、樹脂粉末は電界力の作用でベースフィルムに付着する。
(4)加熱ロールプレス処理を行い、すなわち、樹脂粉末が付着したベースフィルムを90℃でロールプレス処理を行い、樹脂粉末とベースフィルムとの接着効果を保証する。
(5)静電除去処理を行い、除電バーを用いてベースフィルムの静電を除去し、平均厚さが10μmの接着剤層を有するセパレータを得る。
実施例3
(1)バスフのポリオキシエチレン樹脂を粉砕し、篩にかけて、粒径D50を2μm程度に制御し、乾燥させる。
(2)正に帯電した平均厚さが25μmのポリプロピレンベースフィルム(滄州明珠から購入される)を接地された縦方向平板の間に置き、乾燥した樹脂粉末を固体粉末静電スプレーコーティングシステムの粉末貯蔵タンクに入れ、樹脂粉末は、ベースフィルムと逆の電荷を帯電し、2つの静電スプレーガンをそれぞれベースフィルムの両側に固定し、スプレーヘッドが縦方向平板と平行である。
(3)静電スプレーコーティングシステムを起動し、スプレーコーティング量のパラメータを100g/minに設定し、スプレーガンを起動すると同時に100m/minの速度でベースフィルムを巻き取り、スプレーコーティング距離を20cmに、スプレーコーティング電圧を20kvに設定し、樹脂粉末は電界力の作用でベースフィルムに付着する。
(4)加熱ロールプレス処理を行い、すなわち、樹脂粉末が付着したベースフィルムを35℃でロールプレス処理を行い、樹脂粉末とベースフィルムとの接着効果を保証する。
(5)静電除去処理を行い、除電バーを用いてベースフィルムの静電を除去し、平均厚さが4μmの接着剤層を有するセパレータを得る。
実施例4
(1)ビックケミー社製のポリアクリロニトリル樹脂を粉砕し、篩にかけて、粒径D50を50nmに制御し、乾燥させる。
(2)正に帯電した厚さが12μmのポリエチレンベースフィルム(蘇州捷力から購入される)を接地された縦方向平板の間に置き、乾燥した樹脂粉末を固体粉末静電スプレーコーティングシステムの粉末貯蔵タンクに入れ、樹脂粉末は、ベースフィルムと逆の電荷を帯電し、2つの静電スプレーガンをそれぞれベースフィルムの両側に固定し、スプレーヘッドが縦方向平板と平行である。
(3)静電スプレーコーティングシステムを起動し、スプレーコーティング量のパラメータを0.06g/minに設定し、スプレーガンを起動すると同時に3m/minの速度でベースフィルムを巻き取り、スプレーコーティング距離を28cmに、スプレーコーティング電圧を28kvに設定し、樹脂粉末は電界力の作用でベースフィルムに付着する。
(4)加熱ロールプレス処理を行い、すなわち、樹脂粉末が付着したベースフィルムを35℃でロールプレス処理を行い、樹脂粉末とベースフィルムとの接着効果を保証する。
(5)静電除去処理を行い、除電バーを用いてベースフィルムの静電を除去し、平均厚さが50nm厚さの接着剤層を有するセパレータを得る。
比較例1
油系比較グループ
実施例1と同じ原材料を用いて接着剤付きセパレータを製造するが、異なるのは、本比較例において、製造方法が浸漬塗布の方式を用いることである。具体的には、
1)アルケマ社製のポリフッ化ビニリデンを研磨し、篩にかけてD50が80nmの樹脂粉末を得て、次にN-メチルピロリドン(NMP)溶媒に溶解し、均一に撹拌した後に固形分含有量が20重量%のコーティングスラリーを得る。
2)平均厚さが6μmのポリエチレンベースフィルム(蘇州捷力から購入される)を浸漬塗布の方式でコーティングスラリーの入ったボックス領域に通過させる。塗布速度は10m/minであり、塗布量は0.5g/mである。
3)ステップ2)で得られたコーティング付きベースフィルムを60℃の乾燥箱で乾燥させて、接着剤付きセパレータを得る。
比較例2
水系スプレーコーティング比較グループ
実施例2と同じ樹脂粉末及びベースフィルムを用いる。本比較例は、水系回転スプレーコーティングの方法を用い、具体的には、
1)ダウケミカル社製のポリメタクリル酸メチル樹脂を研磨し、篩にかけてD50が5μmの樹脂粉末を得て、次に脱イオン水と混合し、均一に撹拌した後に固形分含有量が35重量%のコーティングスラリーを得る。
2)コーティングスラリーを水系回転ノズルにより15μmのポリエチレンセラミックベースフィルムの表面(蘇州捷力から購入され、平均厚さが12μmのポリエチレン基材及び基材表面に塗布された平均厚さが3μmの酸化アルミニウムコーティングで構成される)にスプレーコーティングし、塗布速度が25m/minであり、塗布量が1g/mである。
3)ステップ2)で得られたコーティング付きベースフィルムを90℃の乾燥箱で乾燥させて、接着剤付きセパレータを得る。
比較例3
水系ロールコーティングの比較
1)ビックケミー社製のポリオキシエチレンを脱イオン水と混合し、固形分含有量が35重量%のコーティングスラリーを形成する。
2)コーティングスラリーをマイクログラビアロールにより25μmのポリプロピレンベースフィルム(滄州明珠から購入される)の表面に塗布し、塗布速度が30m/minであり、塗布量が0.8g/mである。
3)ステップ2)で得られたコーティング付きセパレータを35℃の乾燥箱で乾燥させて、接着剤付きセパレータを得る。
比較例4
実施例1と同じ樹脂粉末及びベースフィルムを用いて接着剤付きセパレータを製造するが、異なるのは、本比較例において液体粉末材料の静電スプレーコーティング法で接着剤付きセパレータを製造することである。
1)アルケマ社製のポリフッ化ビニリデン樹脂を粉砕し、篩にかけて、粒径D50を80nmに制御し、その後に脱イオン水と混合し、均一に撹拌した後に固形分含有量が35重量%のコーティングスラリーを得る。
(2)正に帯電した平均厚さが6μmのポリエチレンベースフィルム(蘇州捷力から購入される)を接地された縦方向平板の間に置き、コーティングスラリーを静電スプレーコーティングシステムの貯蔵タンクに置き、コーティングスラリーは、ベースフィルムと逆の電荷を帯電し、2つの静電スプレーガンをそれぞれベースフィルムの両側に固定し、スプレーヘッドが縦方向平板と平行である。
(3)静電スプレーコーティングシステムを起動し、スプレーコーティング量のパラメータを1g/minに設定し、スプレーガンを起動すると同時に5m/minの速度でベースフィルムを巻き取り、スプレーコーティング距離を15cmに、スプレーコーティング電圧を15kvに、霧化圧力を0.1Mpaに設定し、スラリーが電界力の作用でベースフィルムに付着する。
(4)加熱ロールプレス処理を行い、すなわち、樹脂粉末が付着したベースフィルムを60℃でロールプレス処理を行い、スラリーとベースフィルムとの接着効果を保証する。
(5)静電除去処理を行い、除電バーを用いてベースフィルムの静電を除去して、接着剤付きセパレータを得る。
試験例1
以下の方法により、実施例1~4と比較例1~4における接着剤塗布前のベースフィルム及び接着剤付きセパレータを測定し、その結果を表1に示す。
1)厚さ偏差
国家標準GB/T6672-2001の規定を参照して接着剤付きセパレータの厚さ値を測定し、厚さ計の解像度が0.1μm以下であり、測定位置が横方向に沿って等距離で3つの点を測定し、縦方向に200mmごとに1組測定し、合計で5組測定し、合計で15個の点の接着剤付きセパレータの厚さ値を得る。
接着剤層の厚さは、接着剤付きセパレータの厚さ値から対応するベースフィルムの厚さ値を減算することであり、15個の接着剤層の厚さ値を得る。15個の点の平均値を接着剤層の厚さの平均値Daveとし、15個の点のうちの最大値を接着剤層の厚さの最大値Dmaxとし、15個の点のうちの最小値を接着剤層の厚さの最小値Dminとすると、厚さの偏差百分率は、下記の式で計算される。
厚さの偏差百分率=(Dmax-Dmin)/Dave×100%
2)ベースフィルムの透気度値
ベースフィルムにおいて縦方向に沿って150mm離れてベースフィルムを3枚切り取り、ベースフィルムの幅≧100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×100mmであり、ベースフィルムの幅<100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×ベースフィルムの幅である。ベースフィルムを100ccの透気範囲の透気度測定装置のテストヘッド下に置いて透気度測定を行い、縦方向に20mmごとに1組測定し、合計で5組測定し、合計で15個の透気度値を得て、該15個の透気度値の平均値をベースフィルムの透気度値とする。
3)接着剤付きセパレータの透気度値
接着剤付きセパレータにおいて縦方向に沿って150mm離れてセパレータを3枚切り取り、セパレータの幅≧100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×100mmであり、セパレータの幅<100mmである場合、サンプルの大きさが100mm×セパレータの幅である。セパレータを100ccの透気範囲の透気度測定装置のテストヘッド下に置いて透気度測定を行い、縦方向に20mmごとに1組測定し、合計で5組測定し、合計で15個の透気度値を得て、該15個の透気度値の平均値を接着剤付きセパレータの透気度値とする。
4)接着剤層による透気度値の増加量
接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値=接着剤付きセパレータの透気度値-ベースフィルムの透気度値。
5)イオン伝導率
同じ大きさのセパレータを4枚切り取り、セパレータを濃度が1mol/LのLiPF、EC:EMC:DMC=1:1:1の電解液に入れ、気密を保ち、2h浸漬する。異なる層数のセパレータをソフトパック電池に順に入れ、封止する。それぞれ4種の層数のセパレータのソフトパック電池の交流インピーダンスを測定する。セパレータの層数を横座標とし、セパレータの抵抗を縦座標として曲線を作成し、曲線の傾き及び線形適合度を求め、線形適合度が0.99より大きい場合、セパレータのイオン伝導率は、式1及び式2で計算される。線形適合度が0.99より小さい場合、再測定する。
R=k×1・・・式1
Rは、単層のセパレータの抵抗値であり、kは適合度が0.99より大きい場合の曲線の傾きである。
σ=d/(R×S)・・・式2
σは、セパレータのイオン伝導率であり、単位は、S/cmであり、
dは、セパレータの厚さであり、
Rは、セパレータの抵抗値であり、
Sは、セパレータの面積である。
該実験は、15組並行して行った。
6)5C放電容量維持率%
正極がニッケルコバルトマンガン酸リチウムを使用し、負極が人造黒鉛を使用し、容量が50Ahの方形電池を製造する。0.5Cの電流で4.2Vまで充電し、0.5Cの電流で2.5Vまで放電する。さらに、0.5Cの電流で4.2Vまで充電し、5Cの電流で2.5Vまで放電し、5Cの容量値を0.5Cの容量値で割ると、5Cの放電容量保持率である。
7)1000サイクルの容量維持率
正極がニッケルコバルトマンガン酸リチウムを使用し、負極が人造黒鉛を使用し、容量が50Ahの方形電池を製造する。1Cの電流で充放電サイクル測定を行い、充電カットオフ電圧が4.2Vであり、放電カットオフ電圧が2.5Vである。1000回目の放電容量を1回目の放電容量で割ると、1000サイクルの容量維持率である。
Figure 2022538604000001
上記表1から分かるように、従来技術の油系比較グループ、水系スプレーコーティング比較グループ及び水系フルコーティング比較グループに比べて、本開示の方法により得られた接着剤付きセパレータは、同一の接着剤層の厚さの偏差百分率が著しく小さく、接着剤層によるベースフィルムの透気度値の増加値が著しく小さく、接着剤層によるベースフィルムのイオン伝導率の低減値も著しく小さく、5C放電容量保持率及び1000サイクルの容量保持率が高い。
以上、本開示の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記実施形態の具体的な内容に限定されるものではなく、本開示の技術的構想範囲内に、本開示の技術的解決手段に対して複数の簡単な変更を行うことができ、これらの簡単な変更がいずれも本開示の保護範囲に属する。
なお、上記具体的な実施形態に説明された各具体的な技術的特徴は、矛盾しない場合に、いずれの適切な方式によって組み合わせることができ、不要な重複を回避するために、本開示は、可能な様々な組み合わせ方式を別途に説明しない。
また、本開示の様々な実施形態は、任意に組み合わせることができ、本開示の構想を逸脱しない限り、本開示に開示されている内容と見なすべきである。
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」などを参照した説明は、該実施例又は例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同一の実施例又は例に限定されるものではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な形態で結合することができる。また、相互に矛盾しない限り、当業者は、本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合し、組み合わせることができる。
以上、本開示の実施例を示して説明したが、上記実施例は例示的なものであり、本開示を限定するものであると理解すべきではなく、当業者であれば、本開示の範囲内で上記実施例に対して変更、修正、交換及び変形を行うことができる。

Claims (20)

  1. ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に形成された接着剤層とを含み、
    前記接着剤層の厚さの偏差百分率は10%以下であり、
    厚さの偏差百分率=(Dmax-Dmin)/Dave×100%、
    maxは、前記接着剤層の厚さの最大値であり、Dminは、前記接着剤層の厚さの最小値であり、Daveは、前記接着剤層の厚さの平均値である、リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  2. 前記接着剤層の厚さの偏差百分率は、0%~8%である、請求項1に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  3. 前記接着剤付きセパレータの透気度値と前記ベースフィルムの透気度値との差は、0s/100cc~20s/100ccである、請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  4. 前記ベースフィルムのイオン伝導率と前記接着剤付きセパレータのイオン伝導率との差は、0S/cm~10-5S/cmである、請求項1~3のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  5. 前記接着剤層は、樹脂を含み、
    前記樹脂は、ポリオキシエチレン、ポリエチレンワックス、ポリオキシプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エステル共重合体及びアラミドのうちの1種又は複数種である、請求項1~4のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  6. 前記ベースフィルムは、ポリオレフィンフィルム、不織布及びポリイミドフィルムのうちの1種又は複数種であるか、又は、
    ポリオレフィンフィルム、不織布又はポリイミドフィルム上にセラミックコーティング層が形成された複合フィルムである、請求項1~5のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  7. 前記ベースフィルムの平均厚さは、3μm~72μmである、請求項1~6のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  8. 前記接着剤層の平均厚さは、50nm~100μmである、請求項1~7のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ。
  9. 静電粉末スプレーコーティング法で、樹脂粉末をベースフィルムの表面に塗布して、前記ベースフィルムの表面に接着剤層を形成するステップを含む、リチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータの製造方法。
  10. 静電粉末スプレーコーティング法で前記樹脂粉末をベースフィルムの片側に塗布するか、又は、
    静電粉末スプレーコーティング法で前記樹脂粉末をベースフィルムの両側に塗布する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記樹脂粉末は、ポリオキシエチレン、ポリエチレンワックス、ポリオキシプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、アクリル酸エステル共重合体及びアラミドのうちの1種又は複数種である、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記樹脂粉末の粒径D50は、50nm~50μmである、請求項9~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記ベースフィルムは、ポリオレフィンフィルム、不織布及びポリイミドフィルムのうちの1種又は複数種であり、又は
    ポリオレフィンフィルム、不織布又はポリイミドフィルム上にセラミックコーティング層が形成された複合フィルムである、請求項9~12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記ベースフィルムの平均厚さは、3μm~72μmである、請求項9~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記接着剤層の平均厚さは、50nm~100μmである、請求項9~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記静電スプレーコーティングの条件は、スプレーコーティング量が0.05g/min~500g/minで、ベースフィルムの移動速度が2m/min~500m/minで、スプレーコーティング距離が10cm~30cmで、スプレーコーティング電圧が10kv~30kvであることを含む、請求項9~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記静電粉末スプレーコーティング法で樹脂粉末をベースフィルムの表面に塗布した後、接着剤層が形成されたベースフィルムをホットプレスするステップをさらに含む、請求項9~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記ホットプレスの条件は、ホットプレス温度が30℃~120℃で、ホットプレス時間が2s~300sであることを含む、請求項9~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 接着剤層が形成されたベースフィルムに対して前記ホットプレスを行った後、ホットプレス後のベースフィルムの静電気を除去するステップをさらに含む、請求項9~18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 請求項1~8のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータ又は請求項9~19のいずれか1項に記載の方法で得られたリチウムイオン電池用の接着剤付きセパレータを含む、リチウムイオン電池。

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