JP2022535909A - ニコチンパウチ製品 - Google Patents

Abstract

ニコチンパウチ詰め製品が開示されており、同ニコチンパウチ詰め製品は、パウチ組成物およびパウチ組成物を封入するパウチ膜を含み、パウチ組成物は、少なくとも１つの水不溶性繊維、組成物の少なくとも１５重量％の量の水およびニコチンを含み、パウチ膜は、パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％の量のさらなるニコチンを含む。

Description

本発明は、特許請求の範囲に記載のニコチンパウチ組成物に関する。

喫煙によるニコチンの送達には、多くのよく知られた欠点、特に発がん性物質の含有のような健康関連の問題が存在する。
しかしながら、タバコ代替品には、使用者の欲求の軽減が不十分であるなどの欠点もある。

本発明の一実施形態の目的は、上記の問題を解決することができる、例えばタバコ代替品としてのニコチン含有パウチを提供することである。
先行技術における更なる課題は、所望のニコチンの放出が、パウチの使用者にとって、使用者の観点から魅力的であるべきであるということである。

さらに、先行技術に関連するさらなる課題は、ニコチン用の送達ビヒクルとしてのパウチは幾分コストがかかるので製造コストを抑制するためにパウチの設計方法に制限が課せられることであるかもしれない。

本発明はニコチンパウチ詰め製品（ｎｉｃｏｔｉｎｅ ｐｏｕｃｈｅｄ ｐｒｏｄｕｃｔ）に関し、同ニコチンパウチ詰め製品は：
パウチ組成物と、
前記パウチ組成物を封入するパウチ膜と、
を含み、
前記パウチ組成物は、
少なくとも１つの水不溶性繊維と、
前記組成物の少なくとも１５重量％の量の水と、
ニコチンと、
を含み、
パウチ膜は、パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％の量にてニコチンをさらに含む。

本発明の利点は、パウチ膜に前記さらなるニコチンが含まれるために、ニコチンの比較的迅速な放出が促進されることであり得る。それにより、パウチ詰め製品は、ニコチンをパウチ組成物から放出するが、それに加えて、ニコチンはパウチ膜自体からも放出される。それにより、ニコチンの放出は、パウチ組成物中のみにニコチンを含むパウチよりも大幅に改善される。

多くの従来のパウチでは、通常、３０分または６０分という使用期間内に放出されるニコチンの総量に注意が向けられていた。しかしながら、ニコチン渇望の緩和は未だに必ずしも最適ではない。その代わりに、パウチ膜にニコチンを加えることにより、特に使用開始後の最初の数分間でのニコチンの放出が増加し、それによって非常に望ましいニコチンの放出と渇望の軽減とが提供された。この利点は、例えばパウチ組成物の特別な改変を必要とせずに、代わりに、少なくともニコチンの一部がパウチ膜内に位置するようにパウチ詰め製品のニコチンを注意深く分配することによって達成される。また、ニコチン用量が代わりにパウチ組成物およびパウチ膜に分配され得るので、それはニコチンの総量の増加を必要とせずに達成される。

本発明のさらなる利点は、請求項記載の含水量と前記少なくとも１つの水不溶性繊維との組み合わせを提供することにより、タバコを使用せずに非常に望ましい口当たりを得ることができることであり得る。同時に、請求項記載の含水量を有することによって、特に使用の最初の数分以内でのより迅速な放出が促進され得る。

そのため、本発明の文脈において、パウチ膜はある量のニコチンを含み、かつパウチ膜中のニコチンの前記量は、パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％であることが理解されるべきである。

さらに、パウチ詰め製品は、パウチ組成物およびパウチ膜の両方にニコチンを含む。したがって、パウチ詰め製品のニコチンは、パウチ組成物のニコチンおよびパウチ膜のニコチンを含む。

本発明の好都合な実施形態において、前記少なくとも１つの水不溶性繊維が粉末として提供され、前記パウチ膜は、少なくとも１つのさらなる水不溶性繊維を含む。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％が、経口投与時に１２０秒以内の期間内に放出される。

本発明の一実施形態において、これは、パウチ詰め製品を１０ｍＬの０．０２Ｍリン酸二水素カリウム緩衝液（ｐＨを７．４に調整）を含む反応管に入れ、パウチ詰め製品を取り出し、パウチ詰め製品のニコチンの残りの部分を決定することによって測定される。

上記のインビトロ法は、実施例５Ｆにおいてより詳細に記載されている。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～４０重量％が、経口投与時に１２０秒以内の期間内に放出される。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、パウチで提供され、実施例５Ｆに記載されたインビトロ放出実験に曝されたときに、１２０秒の期間内にパウチ詰め製品のニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％、例えばパウチ詰め製品のニコチンの総含有量の少なくとも２０重量％など、例えばパウチ詰め製品のニコチンの総含有量の少なくとも３０重量％など、を放出するように適合される。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、パウチで提供され、実施例５Ｆに記載されたインビトロ放出実験に曝されたときに、１２０秒の期間内にパウチ詰め製品のニコチンの総含有量の１５～５０重量％、例えばパウチ詰め製品のニコチンの総含有量の２０～４５重量％など、例えばパウチ詰め製品のニコチンの総含有量の３０～４０重量％など、を放出するように適合される。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン塩、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチン、イオン交換樹脂と複合体を形成した遊離塩基ニコチン、糖アルコールまたは水溶性繊維などの可溶性組成物と混合された遊離塩基ニコチン、オレイン酸などの脂肪酸と関連する（ｉｎ ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ ｗｉｔｈ）ニコチン、およびそれらの任意の組み合わせ、から選択される。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ポラクリレックス樹脂のようなイオン交換樹脂のような担体に化学的に結合したニコチンから構成されていない。

そのため、上記の実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、担体に化学的に結合されたニコチンのみを除いて、任意の供給源から得ることができる。特に、上記の実施形態は、すべてのニコチンが、ポラクリレックス樹脂などのイオン交換樹脂に結合している場合を含まない。他方、上記の実施形態は、この結合が化学的ではなく物理的である限り、担体に結合されてもされなくてもよい少なくともいくらかのニコチンを含む。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン塩から構成されていない。
本発明の一実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン塩を含まない。

本発明の一実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン酒石酸水素塩を含まない。
本発明の一実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン酒石酸水素塩から構成されていない。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン塩、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチン、糖アルコールまたは水溶性繊維などの可溶性組成物と混合された遊離塩基ニコチン、オレイン酸などの脂肪酸と関連するニコチン、およびそれらの任意の組み合わせ、から選択される。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンである。
本発明の一実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含む。

本発明の好都合な実施形態において、遊離塩基ニコチンは、遊離塩基ニコチンとイオン交換樹脂との間の重量比が０．１～２．０、好ましくは０．５～２．０、最も好ましくは約０．６７～１．０で、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含む。

ここで、重量比とは、第１成分の質量を第２成分の質量で割った比率を意味する。また、混合比（ｍｉｘｉｎｇ ｒａｔｉｏ）という用語を用いてもよい。
本発明の一実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、ニコチン塩を含むか、またはニコチン塩である。

本発明の一実施形態において、パウチ詰め製品のニコチンは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンのような遊離塩基ニコチンを含むか、または遊離塩基ニコチンである。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物は糖アルコールを含む。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物は、組成物の少なくとも１重量％、例えば組成物の少なくとも２重量％など、例えば組成物の少なくとも５重量％など、例えば組成物の少なくとも１０重量％などの量で糖アルコールを含む。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、組成物の１～８０重量％、例えば組成物の２～７０重量％など、例えば組成物の５～６０重量％など、例えば組成物の１０～５０重量％などの量で糖アルコールを含む。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、組成物の５～４０重量％、例えば組成物の５～３０重量％などの量で糖アルコールを含む。
本発明の好都合な実施形態において、前記糖アルコールは、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン（ｈｙｄｒｏｇｅｎａｔｅｄ ｓｔａｒｃｈ ｈｙｄｒｏｌｙｚａｔｅｓ）、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される。

本発明の一実施形態において、糖アルコールは、ＤＣ（直接圧縮性）グレードの糖アルコールを含む。
本発明の一実施形態において、糖アルコールの少なくとも５０重量％は、ＤＣ（直接圧縮性）グレードの糖アルコールである。

本発明の一実施形態において、糖アルコールは、非ＤＣ（非直接圧縮性）グレードの糖アルコールを含む。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品は、前記パウチ膜を、前記パウチ詰め製品の２０重量パーセントまでの量、例えば前記パウチ詰め製品の１５重量パーセントまでの量など、で含む。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ詰め製品は、前記パウチ膜を、前記パウチ詰め製品の３～２０重量パーセントの量、例えば前記パウチ詰め製品の５～１５重量パーセントの量など、で含む。

本発明の好都合な実施形態では、パウチ膜は、不織布材料または織布材料を含む。
本発明の一実施形態において、パウチ膜は、不織布膜を含む。
本発明の一実施形態において、パウチ膜は、織布膜を含む。

本発明の一実施形態において、パウチ膜は、ビスコースなどのレーヨン繊維を含む。
本発明の一実施形態において、パウチ膜の繊維は、同繊維の少なくとも６０％の量、例えば同繊維の少なくとも８０％などの量でセルロースを含む。

本発明の一実施形態において、パウチ膜は繊維を含み、同パウチ膜の繊維は同繊維の６０～１００重量％、例えば同繊維の８０～１００重量％などの量でセルロースを含む。
本発明の一実施形態において、パウチ膜の繊維は、本質的にセルロースからなる。

本発明の文脈において、セルロースは天然セルロース、すなわち未変性セルロースと、例えばレーヨン繊維のような再生セルロースの両方を含む。
セルロースの含有量が多いと、パウチ製品からのニコチンの迅速な放出が促進され得る。

本発明の一実施形態において、パウチ膜は繊維を含み、同パウチ膜の繊維は同繊維の少なくとも６０％の量、例えば繊維の少なくとも８０％などの量で再生セルロースを含む。
本発明の一実施形態において、パウチ膜は繊維を含み、同パウチ膜の繊維は同繊維の６０～１００重量％、例えば同繊維の８０～１００重量％などの量で再生セルロースを含む。

本発明の一実施形態において、パウチ膜は繊維を含み、同パウチ膜の繊維は同繊維の少なくとも６０重量％の量、例えば同繊維の少なくとも８０重量％などの量でレーヨンを含む。レーヨンは、例えば、ビスコースを含んでいてもよく、またはビスコースからなっていてもよい。

本発明の一実施形態において、パウチ膜は繊維を含み、同パウチ膜の繊維は同繊維の６０～１００重量％、例えば同繊維の８０～１００重量％などの量でレーヨンを含む。レーヨンは、例えば、ビスコースを含んでいてもよく、またはビスコースからなっていてもよい。

本発明の一実施形態において、パウチ膜の繊維は天然のものである。
本発明の一実施形態において、パウチ膜の繊維は合成繊維を含まない。
本発明の一実施形態において、パウチ膜はコーティングされていない。

本発明の一実施形態において、パウチ膜は合成コーティングを含まない。
本発明の一実施形態において、パウチ膜は、非繊維性コーティングなどのコーティングを含む。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の１５～５０重量％、例えばパウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の１５～３５重量％などである。

本発明の一実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～４５重量％である。
本発明の一実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～４０重量％である。

本発明の一実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～３０重量％である。
本発明の一実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の２０～５０重量％、例えばパウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の２５～５０重量％など、例えばパウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の３０～５０重量％などである。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の少なくとも２０重量％、例えばパウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の少なくとも２５重量％などである。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜に位置するニコチンの量は、パウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の２０～５０重量％、例えばパウチ詰め製品中の前記ニコチン総含有量の少なくとも２５～５０重量％などである。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜中のさらなるニコチンは、パウチ組成物からパウチ膜中にニコチンを処理すること（ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ）によって提供される。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物からパウチ膜へのニコチンの処理は、パウチ詰め製品を所定の温度および湿度にさらすことを含み得る。
本発明の一実施形態において、パウチ膜中のニコチンは、ニコチンディスペンサーによってパウチ膜に塗布される。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜中のニコチンは、フィルムコーティングまたは噴霧によってパウチ膜に塗布される。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜中のニコチンは、パウチ詰め製品を液体ニコチン、例えば希釈した液体ニコチンに浸漬することによってパウチ膜に塗布される。

本発明の一実施形態において、パウチ膜をパウチ組成物で充填する前に、パウチ膜中のニコチンがパウチ膜に塗布される。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ膜の製造中にさらなるニコチンがパウチ膜に塗布される。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物中のニコチンは、パウチ膜中のさらなるニコチンと同じ形態である。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物は、前記パウチ組成物の１５～７０重量％、例えば前記パウチ組成物の１５～６５重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～５０重量％など、例えば前記パウチ組成物の２５～５０重量％など、例えば前記パウチ組成物の３０～４０重量％などの含水量を有する。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物は、前記パウチ組成物の１５～７０重量％、例えば前記パウチ組成物の１５～５０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～４０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～３０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～２５重量％などの含水量を有する。

水は、繊維のような他の成分に完全にまたは部分的に混合される別個の成分として添加されてもよい。例えば、遊離塩基ニコチンを、イオン交換樹脂および水との遊離塩基ニコチンの混合物として加える場合、最終的なパウチ組成物の水のかなりの量が遊離塩基ニコチン－イオン交換樹脂－水事前混合物から得られる。例えば、最終量パウチ組成物（ｆｉｎａｌ ａｍｏｕｎｔ ｐｏｕｃｈ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉｏｎ）が、遊離塩基ニコチン－イオン交換樹脂－水事前混合物からの５％の水を含む場合、パウチ組成物中の水の１／３までは、遊離塩基ニコチン－イオン交換樹脂－水－事前混合物由来である。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物は、前記パウチ組成物の６０重量％以下、例えば前記パウチ組成物の５０重量％以下など、例えば前記パウチ組成物の４０重量％以下など、例えば前記パウチ組成物の３０重量％以下などの含水量を有する。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物の水不溶性繊維は、水不溶性植物繊維、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維（ｂｒａｎ ｆｉｂｅｒｓ）、粉末セルロースおよびそれらの任意の組み合わせから選択される。

本発明の範囲内の粉末セルロースは、木材パルプなど、複数種の繊維状植物材料由来のパルプとして得られるα－セルロースを処理することにより調製されるセルロースであると理解される。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物の水不溶性繊維は、オートムギ繊維、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロースおよびそれらの任意の組み合わせから選択される。

本発明の好都合な実施形態において、水不溶性繊維はＭＣＣを含む。
本発明の好都合な実施形態において、水不溶性繊維は粉末化されている。
本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物の水不溶性繊維は、少なくとも２００％、例えば少なくとも３００％など、例えば少なくとも４００％など、の水結合能（ｗａｔｅｒ ｂｉｎｄｉｎｇ ｃａｐａｃｉｔｙ）を有する。

上記実施形態の利点は、高い水結合能が高い含水量を有するパウチ組成物を可能にすることであり得る。
本発明の一実施形態において、パウチ組成物の水不溶性繊維は、２００％～１５００％、例えば３００～１３００％など、例えば２００～８００％など、例えば３００～８００％など、例えば４００～６００％など、の水結合能を有する。

本発明の一実施形態において、水不溶性繊維は、２００～１５００％、例えば３００～１３００％など、例えば３００～９００％など、例えば３００～７００％など、例えば４００～７００％など、の水結合能を有する。

本発明の一実施形態において、水不溶性繊維は、２００～１５００％、例えば４００～１５００％など、例えば５００～１５００％など、例えば５００～１２００％など、例えば５００～１０００％など、の水結合能を有する。

本発明の一実施形態において、水不溶性繊維は、５．０～２０ｍＬ／ｇなど、少なくとも５．０ｍＬ／ｇの膨潤能を有する。
上記実施形態の利点は、使用中の口当たりを損なわずに水不溶性繊維の量を低減することができることである。ある量の水不溶性繊維が水溶性成分の代わりになる場合、水不溶性繊維の膨潤は、使用中に水溶性成分の溶解を妨げるが、それにより使用者は、使用中のパウチ内容物の減少を全く経験しないであろう。

本発明の好都合な実施形態において、組成物は、最大で０．８ｇ／ｃｍ３のかさ密度、例えば最大で０．７ｇ／ｃｍ３などのかさ密度、例えば最大で０．６ｇ／ｃｍ３などのかさ密度、例えば最大で０．５ｇ／ｃｍ３などのかさ密度を有する。

比較的低いかさ密度を有する組成物の発明の使用は、良好な口当たりを提供するだけではなく、比較的低いかさ密度が効果的な唾液分泌を促進し、それによって組成物の水溶性成分の放出を促進するという事実に起因して、パウチからの効果的な放出も提供することであろう。特に、請求項記載の含水量と組み合わせた低いかさ密度は、使用者の認知の改善が望まれる場合に魅力的であることに留意されたい。

同時に、低密度は原材料の使用量を低減し、それにより製造コストを下げるという利点もある。
上記した実施形態の利点は、低密度の組成物が得られることであろう。意外なことに、水および糖アルコールの組み合わせは、非常に密度が高く密集した加工不能なパウチ組成物にはならず、比較的軽量かつ低密度の組成物を可能にした。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物が、３．０以下、例えば２．５以下など、例えば２．０以下など、例えば１．５以下など、例えば１．０以下などの重量比の水および水不溶性繊維を含む。

本発明の好都合な実施形態において、パウチ組成物は、タバコ、タバコ繊維、およびタバコ由来の繊維を含まない。
いくつかの代替実施形態において、パウチ組成物は、微量のタバコを含み得る。例えば粉末状タバコなどタバコの一部として提供されるニコチンは、遊離塩基ニコチンにさらに加えられる。そのようなタバコは、例えば、タバコの香味を提供するために含まれ得る。

一実施形態において、パウチ組成物は、タバコ、タバコ繊維、またはタバコ由来の繊維を、パウチ組成物の０．１～５．０重量％の量、例えばパウチ組成物の０．１～３．０重量％の量など、で含み得る。そのため、パウチ組成物は、いくつかの実施形態において、少量のタバコを含み得るが、これは遊離塩基ニコチンに加えるものであり、そのためパウチ組成物はタバコ系ではない。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、例えばタバコを含まない、例えばパウチ組成物の０．１重量％未満など、例えばパウチ組成物の０．５重量％未満など、例えばパウチ組成物の１．０重量％未満など、例えばパウチ組成物の３．０重量％未満など、５．０重量％未満のタバコを含む。

本発明の一実施形態において、水不溶性組成物は、タバコ、タバコの繊維、またはタバコに由来する繊維を含まない。そのため、この実施形態において、水不溶性繊維は、非タバコ繊維であり、すなわち、タバコ、タバコ繊維、またはタバコに由来する繊維を含んでいない。

本発明の一実施形態において、膜は、パウチ詰め製品に含まれる水不溶性繊維とは異なる起源の水不溶性繊維を含む。
本発明の一実施形態において、膜の水不溶性繊維とパウチ組成物の水不溶性繊維はどちらも天然繊維を含む。

本発明の一実施形態において、膜の水不溶性繊維とパウチ組成物の水不溶性繊維はどちらも天然繊維である。
本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、ここで、組成物は、前記糖アルコールを、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含む。

本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
組成物は、前記糖アルコールを、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、かつ、
前記組成物は、水不溶性繊維を、パウチ組成物の５～５０重量％、例えばパウチ組成物の１０～３０重量％など、の量でさらに含む。

本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
組成物は、前記糖アルコールを、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
水不溶性組成物は、例えば、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、またはそれらの組み合わせなどの水不溶性植物繊維のような水不溶性繊維、を含むか、またはそれからなる。

本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
組成物は、前記糖アルコールを、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
前記水不溶性組成物が、例えば、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、またはそれらの組み合わせなどの水不溶性植物繊維のような水不溶性繊維を含むか、またはそれらからなり、ここで、パウチ組成物は、香味料を、パウチ組成物の０．０１～１５重量％、例えばパウチ組成物の０．１～１５重量％など、例えばパウチ組成物の１～１０重量％など、例えばパウチ組成物の３～１０重量％など、の量で含む。

本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
組成物は、前記糖アルコールを、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
前記水不溶性組成物は、例えば、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、またはそれらの組み合わせなどの水不溶性植物繊維のような水不溶性繊維を含むか、またはそれらからなるものであり、パウチ組成物は、パウチ組成物の０．０１～１５重量％、例えばパウチ組成物の０．１～１５重量％など、例えばパウチ組成物の１～１０重量％など、例えばパウチ組成物の３～１０重量％などの量で香味料を含み、かつ香味料は油系である。

本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
組成物は、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％などの量で前記糖アルコールを含み、
前記組成物が、パウチ組成物の５～５０重量％、例えばパウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
パウチ組成物が、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、グルコノ－δ－ラクトン、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、リン酸、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、炭酸、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせ、からなる群より選択されるｐＨ制御剤を含む。

本発明の好都合な実施形態において、前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
組成物は、前記糖アルコールを、パウチ組成物の１～８０重量％、例えばパウチ組成物の５～７０重量％など、例えばパウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
前記組成物が、パウチ組成物の５～５０重量％、例えばパウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
パウチ組成物が、塩基性緩衝剤など、および／または、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせなど、の塩基性ｐＨ制御剤であるｐＨ制御剤を含む。

本発明は第２の態様において、ニコチンパウチ詰め製品に関し、同ニコチンパウチ詰め製品は：
パウチ組成物と、
パウチ組成物を封入するパウチ膜と、
を含み、
パウチ組成物は：
少なくとも１つの水不溶性繊維と、
組成物の少なくとも１５重量％の量の水と、
ニコチンと、
を含み、パウチ膜は、少なくとも１．０ｍｇのニコチンをさらに含む。

本発明の一実施形態において、第２の態様のニコチンパウチ詰め製品は、本発明の第１の態様またはその実施形態のいずれかに従って考案される。

本明細書で使用される場合、「ニコチン」という用語は、精製された／単離された物質として使用されるニコチンを指す。特に、ニコチンは、ニコチンを含有するタバコ材料を指すものではない。

本明細書で使用される場合、「パウチ組成物」という用語は、パウチ詰め製品（ｐｏｕｃｈｅｄ ｐｒｏｄｕｃｔ）、すなわちニコチンを含む経口使用のためのパウチで使用するための組成物を指す。また、「ニコチンパウチ組成物（ｎｉｃｏｔｉｎｅ ｐｏｕｃｈ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉｏｎ）」および「パウチ組成物」という用語は互換的に使用される。パウチ組成物は、タバコベースのパウチ組成物ではない。いくつかの実施形態において、パウチ組成物は、例えば組成物の２重量％未満の少量のタバコを香味料として含んでいてもよい。他の実施形態において、パウチ組成物はタバコを含まない。

本明細書で使用される場合、用語「遊離塩基ニコチン」は、非プロトン化形態のニコチンを指し、したがって、ニコチン塩およびニコチンとイオン交換樹脂との複合体として提供されるニコチンを含まない。しかしながら、遊離塩基ニコチンは、ある量のイオン交換樹脂または糖アルコールもしくは水溶性繊維などの水溶性組成物と混合され得る。遊離塩基ニコチンはまた、水不溶性繊維などの水不溶性組成物と混合され得る。遊離塩基ニコチンは、タバコから抽出された遊離塩基ニコチンならびに合成により製造された遊離塩基ニコチンのどちらも含むが、遊離塩基ニコチンは、タバコまたは粉末状タバコの形態では提供されない。典型的には、遊離塩基ニコチンは液体として提供される。

本明細書で使用される場合、「パウチ膜（ｐｏｕｃｈ ｍｅｍｂｒａｎｅ）」という用語は、空洞を囲む容器を形成する材料を指すことを意図している。パウチ膜は、ニコチンを口腔内に投与するために設計されており、そのため、口腔内での使用に適しており、毒性がなく、水溶性ではない。繊維状材料のウェブとしても参照され得るパウチ膜は、例えば、織られたまたは不織布のウェブまたは布を形成してもよい。パウチ詰め製品は、例えば、ウェブまたは布の対応する２つの部分をその端に沿って互いに接着して密封し、ニコチンおよび非水溶性組成物のための空洞を形成してもよい。ニコチン、香味料、およびその他の水溶性物質を放出するために、パウチ膜は、口腔からの唾液がパウチ膜を貫通し、そこで唾液がニコチンと接触し、また唾液が空洞（ｃａｖｉｔｙ）に入り、そこで、唾液がニコチン、香味料、およびその他の水溶性物質と接触し、それによってパウチ膜およびパウチ組成物からのニコチン、香味料、およびその他の水溶性物質がパウチ詰め製品から放出されるように、水透過性である。

本明細書で使用される場合、「粉末組成物」という用語は、粉末の形態の組成物、すなわち、例えば１～１２００マイクロメートルの比較的小さな粒径を有する粒子状物質としての組成物を指す。特に、粉末組成物とは、粉末状のタバコを意味するものではない。

本明細書で使用される場合、用語「保水剤（ｈｕｍｅｃｔａｎｔ）」は、唾液の形で水分または水を引き寄せるために使用される湿潤剤として理解される。保水剤には、典型的には適切に吸湿性のある組成物が含まれる。場合によっては、保水剤は、水分を引き寄せる役割を果たすことから、保湿剤とも記載されることがある。保水剤の例としては、グリセロール、プロピレングリコール、アルギナート、ペクチン、キサンタンガム、加工デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、トリアセチン、ポリエチレングリコール（ＰＥＧ）、などが含まれる。

本明細書で使用される場合、用語「水溶性」は、比較的高い水溶解度、例えば、摂氏２５度および７．０のｐＨで測定して、１００ｍＬの水あたり５グラムを超える水溶性組成物または物質の水溶解度を指す。「溶解性」組成物または物質に言及する場合、特記されない限り水溶性が意味される。

本明細書で使用される場合、用語「水不溶性」は、比較的低い水溶解度、例えば、摂氏２５度および７．０のｐＨで測定して、１００ｍＬの水あたり０．１グラム未満の水溶性組成物または物質の水溶解度を指す。「不溶性」に言及する場合、特記されない限り水不溶性が意味される。

典型的には、パウチ膜は開口部を含み、特徴的な開口部寸法は、パウチ組成物を使用前にパウチ内部に保持し、および／または水不溶性組成物などのパウチ組成物の一部を使用中にパウチ内部に保持するようにパウチ組成物の特徴的な寸法に適合されている。

使用すべきパウチ組成物を考慮して好適な開口部寸法を有するパウチ膜を得るために、例えば、織布および／または不織布などを含むパウチ膜の材料が適切に選択され得る。
言い換えると、種々の実施形態によると、パウチ膜は、唾液の通過を可能にし、溶解していない組成物および水不溶性繊維の通過を妨げるか若しくは阻止する。パウチ膜は、任意の好適な材料、例えば、織布若しくは不織布（例えば、綿、フリースなど）、長繊維紙などのヒートシール性不織セルロース、または合成、半合成、若しくは天然ポリマー性材料などの他のポリマー性材料であり得る。パウチ膜の好適な材料の一例は、パルプおよび少量の湿潤増強剤でできた紙である。使用に好適な材料は、粉末または組成物が使用中にバッグまたはパウチから出るのを防ぐために、半透過膜層を提供しなくてはならない。好適な材料は、パウチからのニコチンの放出に著しい影響を有さないものでもある。

より詳細には、材料に関して、パウチ膜は、天然、合成、半合成の親水性または疎水性の膜であり得る。それは、１種以上の生体適合性および生理的に許容できるポリマー性材料から製造され得る。パウチ膜の好適な材料の例は、酢酸セルロースおよびその誘導体、カルボキシメチルセルロース、ポリセルロースエステル、エチルセルロース、プロピルセルロースを含む他のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテート、メタクリレートおよびアクリレートのポリマー、天然ゴム、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリアミド、およびナイロンである。他の好適な材料は、本明細書で先に言及されている。

ビスコースレーヨン繊維などのレーヨン繊維（すなわち再生セルロース）も、例えば、不織材料中で結合剤として作用し、その製造中にパウチ膜のヒートシールを提供するアクリルポリマーと組み合わせて使用され得る。１種以上の酢酸ビニルとアクリル酸エステルのコポリマーなどの他の結合剤も使用され得る。

好適なパウチ膜は、商品名「タボカ（ｔａｂｏｋａ）」、キャッチドライ（ＣａｔｃｈＤｒｙ）、エタン（Ｅｔｔａｎ）、ジェネラル（Ｇｅｎｅｒａｌ）、グラニット（Ｇｒａｎｉｔ）、ゴートボーグス・レイプ（Ｇｏｔｅｂｏｒｇｓ Ｒａｐｅ）、グロブスヌース・ホワイト（ＧｒｏｖＳｎｕｓ Ｗｈｉｔｅ）、メトロポール・カクタス（Ｍｅｔｒｏｐｏｌ Ｋａｋｔｕｓ）、モカ・アニス（Ｍｏｃｃａ Ａｎｉｓ）、モカ・ミント（Ｍｏｃｃａ Ｍｉｎｔ）、モカ・ウィンターグリーン（Ｍｏｃｃａ Ｗｉｎｔｅｒｇｒｅｅｎ）、キックス（Ｋｉｃｋｓ）、プローブ（Ｐｒｏｂｅ）、プリンス（Ｐｒｉｎｃｅ）、スクルーフ（Ｓｋｒｕｆ）、トレアンクレア（ＴｒｅＡｎｋｒａｒｅ）、キャメル・スヌース・オリジナル（Ｃａｍｅｌ Ｓｎｕｓ Ｏｒｉｇｉｎａｌ）、キャメル・スヌース・フロスト（Ｃａｍｅｌ Ｓｎｕｓ Ｆｒｏｓｔ）、およびキャメル・スヌース・スパイス（Ｃａｍｅｌ Ｓｎｕｓ Ｓｐｉｃｅ）で利用可能である。パウチ膜は、ティーバッグの構成に使用される網状タイプの材料に特性の面で類似していると考えられ得るタイプの液体透過性容器を提供する。放出されるべきニコチン組成物の所望の成分は、パウチ膜を通って、使用者の口内に拡散する。

パウチ膜の材料は、網、篩、穴の開いた紙、透過性の布などの形態を有し得る。例えば、網状形態のライスペーパー、または穴の開いたライスペーパーから製造されたパウチ材料は、使用者の口内で溶解し得る。いくつかの例示的な実施形態において、パウチ膜の材料は、水分散性被膜形成材料（例えば、アルギナート、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、プルランなどの結合剤など）、並びに粉砕されたセルロース誘導体（例えば、微粒子径木材パルプ）などの材料と組み合わせたそれらの材料を使用して製造され得る。好ましいパウチ材料は、水分散性または溶解性ではあるが、通常の使用条件下で、パウチがその物理的完全性を喪失する時間の前に、かなりの量のニコチン内容物がパウチ材料を透過するように設計および製造され得る。望まれる場合、香味付け成分、崩壊助剤、および他の所望の成分が、パウチ材料内に組み込まれることも、パウチ材料に適用されることもある。

様々な種類のパウチ膜材料の例は、カースタッド（Ｋｊｅｒｓｔａｄ）に付与された米国特許第５，１６７，２４４号明細書に述べられている。パウチ膜として使用するためのフリース材料は、例えば、国際公開第２００８／１５２４６９号、英国特許６７３，５８７号明細書、および欧州特許第２６９２２５４号明細書に記載されており、それらは参照により本明細書中に援用される。

本発明の一実施形態によれば、パウチ組成物は、緩衝剤のような１つ以上のｐＨ制御剤を含む。
本発明の一実施形態において、前記ｐＨ制御剤は、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、グルコノ－δ－ラクトン、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、リン酸、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、炭酸、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。

本発明の一実施形態において、ｐＨ制御剤は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、もしくはそれらの任意の組み合わせから選択される。

本発明の種々の実施形態によると、１種以上の糖アルコールは、パウチ組成物の一部分として、例えば、甘味料として、保水剤として、または担体もしくはその一部分として、パウチ詰め製品に含められ得る。好適な糖アルコールとしては、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせの群から選択される糖アルコールが含まれる。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は高甘味度甘味料（ｈｉｇｈ ｉｎｔｅｎｓｉｔｙ ｓｗｅｅｔｅｎｅｒ）を含む。
好ましい高甘味度甘味料としては、単独または組み合わせにて、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウムなどのアセスルファムの塩、アリテーム、サッカリンおよびその塩、シクラミン酸およびその塩、グリチルリチン、ジヒドロカルコン、ソーマチン、モネリン、ステビオシドなどがあるが、これらに限定されない。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、糖および／または無糖の甘味料、例えば糖アルコールを含む。
本発明の一実施形態において、パウチ組成物は、パウチ組成物の１．０～約８０重量％の量の糖および／または無糖の甘味料を含み、より典型的にはパウチ組成物の５～約７０重量％を構成し、より一般的にはパウチ組成物の１０～３０重量％またはパウチ組成物の５～２５重量％を構成する。他のいくつかの実施形態において、糖および／または無糖の甘味料は、パウチ組成物の１０～６０重量％、またはパウチ組成物の１０～５０重量％を構成する。糖および／または無糖の甘味料は、甘味料としてだけでなく、保水剤としても機能することがある。いくつかの実施形態において、特定の成分を含めることで、糖および／または無糖の甘味料のおよその量（ａｂｏｕｔ ａｍｏｕｎｔｓ）をさらに制限することができる。いくつかの実施形態において、パウチ組成物中の糖および／または無糖の甘味料の含量は、パウチ組成物の２０重量％以下、例えばパウチ組成物の１５重量％以下など、例えばパウチ組成物の１０重量％以下など、例えばパウチ組成物の５重量％以下などである。

甘味料は、しばしば、パウチ組成物の香味プロファイルを支持し得る。
糖甘味料としては、一般的に、単独または組み合わせで、スクロース、デキストロース、マルトース、サッカロース、ラクトース、ソルボース、デキストリン、トレハロース、Ｄ－タガトース、乾燥転化糖、フルクトース、レブロース、ガラクトース、固形コーンシロップ、グルコースシロップ、水素化グルコースシロップなど、パウチの分野に通常公知である糖含有成分が含まれるが、これらに限定されない。これらの糖甘味料は保水剤としても含められ得る。

甘味料は、無糖甘味料（ｓｕｇａｒｌｅｓｓ ｓｗｅｅｔｅｎｅｒｓ）と組み合わせて使用できる。一般的に、無糖甘味料は、甘味付与特性を有するが通常公知である糖を含まない成分を含み、単独または組み合わせで、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、加水分解水添デンプン、マルチトール、イソマルト、エリスリトール、ラクチトールなどの糖アルコールを含むがこれらに限定されない。これらの無糖甘味料は保水剤としても含められ得る。

本発明の実施形態において、パウチ組成物は、水溶性繊維をさらに含む。水溶性繊維の非限定的な例としては、イヌリン、ポリデキストロース、およびサイリウム植物繊維が含まれる。また、他の水溶性食物繊維を使用してもよい。

本発明の一実施形態において、パウチ組成物は香味料を含む。香味料は、典型的には、パウチの全組成物の０．０１～１５重量％、例えば全組成物の０．０１～５重量％などの量で存在してもよい。代替的な実施形態において、パウチ組成物は香味料を含まないことがある。

本発明の一実施形態に適した香味料の非網羅的な例は、ココナツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、ベルガモット、またはレモンなどの柑橘類、メントール、甘草、カラメルアロマ、ハニーアロマ、ピーナッツ、クルミ、カシュー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、トロピカルフルーツ、チェリー、シナモン、ペパーミント、ウィンターグリーン、スペアミント、ユーカリ、およびミント、リンゴ、洋ナシ、モモ、イチゴ、アンズ、ラズベリー、チェリー、パイナップルなどのフルーツエッセンス、レモングラス、ライム、チリ（カプサイシン）、シトラス、タバコ香味料、ベルガモット、およびプラムエッセンスである。精油には、ペパーミント、スペアミント、メントール、ユーカリ、クローブ油、ベイ油、アニス、タイム、シダーリーフオイル、ナツメグ、上記した果物の油が含まれる。

本発明の種々の実施形態において、パウチ組成物は、パウチ組成物および／またはその一部分、特にニコチンの放出を制御するための放出制御組成物（ｒｅｌｅａｓｅ ｃｏｎｔｒｏｌｌｉｎｇ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉｏｎ）を含む。

放出制御組成物は、様々な実施形態によれば、金属ステアリン酸塩、改質炭酸カルシウム、トリグリセリド（例えば、水添植物油、部分水添植物油、および／または、獣脂）、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンモノステアレート、獣脂、ケイ酸塩、二酸化ケイ素、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ヒュームドシリカ、粉末化水添綿実油、乳化剤、水添大豆油、およびそれらの混合物からなる群から選択され得る。特に、ステアリン酸マグネシウムなどの金属ステアリン酸塩は好都合であり得る。

放出制御組成物は、パウチ組成物に種々の方法で加えられ得る。
例えば、放出制御組成物は、最終混合の最後の数分の間に完全な粉末混合物により加えられ（ａｄｄｅｄ ｂｙ ｆｕｌｌｙ ｐｏｗｄｅｒ ｍｉｘｔｕｒｅ）得る。

代替的に、放出制御組成物は、造粒プレミックス（ｐｒｅｍｉｘ）の造粒ステップの後に添加してもよい。
さらに、放出制御組成物は、２つの異なるニコチンの放出プロファイルが得られるように、パウチ組成物の一部としてのみ添加されてもよい。さらに、２つ以上の分量のパウチ組成物は、もしあれば、異なる量の放出制御組成物を含んでいてもよく、それによって、より複雑で調整されたニコチンの放出プロファイルを提供することができる。

ステアリン酸マグネシウムなどの放出制御組成物は密封効果を有し得て、ニコチンの放出およびパウチの溶解度を制御するために使用できる。

実施例１Ａ－ニコチンの投与用に設計されたパウチの調製
パウチ膜は、長繊維紙などのヒートシール性不織セルロースを使用して製造する。パウチ膜は、パウチ膜により形成される内部空洞への一端にある開口部を除き、その端に沿ってヒートシールする。

粉末状パウチ組成物をパウチ膜によって形成された空洞に充填し、密封によってパウチ内に維持する。
不織セルロース布の形態ではないパウチも本発明に従って使用できる。

実施例１Ｂ－ニコチンの投与用に設計されたパウチの調製
パウチ膜は、ビスコースレーヨンステープル繊維などのレーヨン繊維を使用して製造する。パウチ膜は、パウチ膜により形成される内部空洞への一端にある開口部を除き、その端に沿ってヒートシールする。

粉末状パウチ組成物をパウチ膜によって形成された空洞に充填し、密封によってパウチ内に維持する。
実施例２Ａ－ニコチンプレミックスＩ－樹脂
ステファン（Ｓｔｅｐｈａｎ）ミキサー（真空プレ混合）に水を入れ、ニコチンを秤量して加え、ミキサーを閉じて、５分間撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、１０～６０分間撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表１に述べられる構成成分から製造した。

実施例２Ｂ－ニコチンプレミックスＩＩ－樹脂
６０リットル遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間周囲温度で撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、開けて、必要な場合かき落とした。最後に、ミキサーをさらに５分間高速で撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表２に述べられる構成成分から製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例２Ｃ－ニコチンプレミックスＩＩＩ－樹脂
６０リットル遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間周囲温度で撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、開けて、必要な場合かき落とした。最後に、ミキサーをさらに５分間高速で撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表３に述べられる構成成分から製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例２Ｄ－ニコチンプレミックスＩＶ－樹脂
６０リットル遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間周囲温度で撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、開けて、必要な場合かき落とした。最後に、ミキサーをさらに５分間高速で撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表４に述べられる構成成分から製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例２Ｅ－ニコチンプレミックスＶ－樹脂
６０リットル遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間周囲温度で撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、開けて、必要な場合かき落とした。最後に、ミキサーをさらに５分間高速で撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表４Ａに述べられる構成成分から製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例２Ｆ－ニコチンプレミックスＶＩ－樹脂
６０リットル遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間周囲温度で撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、開けて、必要な場合かき落とした。最後に、ミキサーをさらに５分間高速で撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表４Ｂに述べられる構成成分から製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例２Ｇ－ニコチンプレミックスＶＩＩ－樹脂
６０リットル遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間周囲温度で撹拌した。次いで、イオン交換樹脂アンバーライト（Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ）（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、開けて、必要な場合かき落とした。最後に、ミキサーをさらに５分間高速で撹拌した。

それにより、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を、以下の表４Ｃに述べられる構成成分から製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例２Ｈ－ニコチンプレミックスＶＩＩＩ－樹脂
６０リットルの遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを低速で１分間、周囲温度で撹拌した。次に、イオン交換樹脂Ａｍｂｅｒｌｉｔｅ（登録商標）ＩＲＰ６４を秤量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で５分間撹拌し、必要に応じ開いてこすり落とした。最後に、ミキサーを高速でさらに５分間撹拌した。

それにより、下記の表４Ｄに記載の構成成分から、ニコチンとカチオン交換樹脂の混合物を製造した。

総処理時間は２０分であった。
実施例３Ａ－パウチ
ニコチンポラクリレックス樹脂（ＮＰＲ）またはニコチン酒石酸水素塩（ｎｉｃｏｔｉｎｅ ｂｉｔａｒｔｒａｔｅ）（ＮＢＴ）を含有するパウチＰＰＣ６～ＰＰＣ７を、表５に概説するように粉末状組成物を含んで調製した。パウチを下記の通り製造する。

遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーを使用して、繊維と水を５分間混合する。次いで、以下の成分を、その後に、連続的に混合しながら加えた：最初に、該当する場合、ニコチン酒石酸水素塩ｘＨ２Ｏ（ＮＢＴ、３２．５％のニコチン含量）またはニコチンポラクリレックス樹脂（ＮＰＲ、１５．９％のニコチン含量）（２分間混合）、次いで、液体香味料および流動促進剤がある場合、それら以外の残りの成分（２分間混合）、次いで、もしあれば液体香味料（１分間混合）、次いで、もしあれば流動促進剤（１分間混合）。総混合時間は９～１１分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１Ａのパウチ膜を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。実施例１Ｂのパウチ膜を使用したパウチ詰め製品も製造した。

粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。
ニコチンプレミックスを含むパウチＰＰＣ１～ＰＰＣ５を、表５に概説される粉末状組成物を含めて調製する。パウチを下記の通り製造する。

遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーを使用して、繊維と水を５分間混合する。その後、以下の成分を連続的に混合しながら引き続いて加えた：ニコチンプレミックス（２分間混合）、次いで、液体香味料および流動促進剤がある場合それら以外の残りの成分（２分間混合）、次いで、もしあれば液体香味料（１分間混合）、次いで、もしあれば流動促進剤（１分間混合）。総混合時間は９～１１分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１Ａのパウチ膜を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。実施例１Ｂのパウチ膜を使用したパウチ詰め製品も製造した。

粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。

パウチ内容量：合計で５００ｍｇ、すなわちニコチン濃度１９．２ｍｇ／ｇ。
適用されるキシリトールは、例えば、商品名「キシリタブ（Ｘｙｌｉｔａｂ（登録商標））２００」である。

コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

高甘味度甘味料としては、例えばアセスルファムカリウムを使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ１～ＰＰＣ３、ＰＰＣ５は、パウチ組成物の少なくとも１５重量％の含水量を有する異なるパウチを、遊離塩基ニコチンを用いて製造できることを示している。パウチＰＰＣ６～ＰＰＣ７は、ＰＰＣ１と同様の含水量であるが、ニコチン塩とイオン交換樹脂との複合体であるニコチンを使用している。

実施例３Ｂ－パウチ
パウチＰＰＣ１１～ＰＰＣ１５は、実施例３ＡのパウチＰＰＣ１～ＰＰＣ５と同様に製造する。ニコチンプレミックスを含有するパウチＰＰＣ１１～ＰＰＣ１５を、表６に概説するように粉末状組成物を含んで調製した。パウチを下記の通り製造する。

繊維および粉末成分（流動促進剤を除く）を、遊星型のベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーを用いて２分間混合する。次に、ニコチンプレミックスを加えて２分間混合する。次に、水を加えて５分間混合し、続いて液体香味料（もしあれば１分間混合する）と流動促進剤（もしあれば１分間混合する）を加える。総混合時間は９～１１分である。

パウチの内容物：合計５００ｍｇ。
適用されるイソマルトＤＣは、例えばＧａｌｅｎＩＱ（商標）７２０である。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

高甘味度甘味料としては、例えばアセスルファムカリウムを使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ１１～ＰＰＣ１３、ＰＰＣ１５は、パウチ組成物の少なくとも１５重量％の様々な含水量を示す。含水量は様々であるが、加えた精製水の量と繊維の量の比は一定のままである。

実施例３Ｃ－パウチ
パウチＰＰＣ２１～ＰＰＣ２５は、実施例３ＢのパウチＰＰＣ１１～ＰＰＣ１５と同様に製造される。

パウチの内容物：合計５００ｍｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

高甘味度甘味料としては、例えばアセスルファムカリウムを使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ２１は、コムギ繊維の代わりに例えば微結晶セルロース（ＭＣＣ）などの使用を示す。
パウチＰＰＣ２２は、ニコチン－イオン交換樹脂プレミックスとニコチン－糖アルコールプレミックスとの組み合わせの使用を示す。

パウチＰＰＣ２３～ＰＰＣ２６は、様々な量の緩衝剤（ここでは炭酸ナトリウム）の使用を示す。よりアルカリ性の環境を達成するより多量の塩基性緩衝剤では、保存剤（ここではソルビン酸カリウム）の必要性が低下し、したがって、最高量のアルカリ性緩衝剤を有するＰＰＣ２５～ＰＰＣ２６においてはそれを省略する。

実施例３Ｄ－パウチ
パウチＰＰＣ３１～ＰＰＣ３２は、実施例３ＡのパウチＰＰＣ１～ＰＰＣ５と同様に製造されるが、それぞれニコチンプレミックスＩおよびＩＩＩを用いている。

パウチＰＰＣ３１～ＰＰＣ３５を以下のように製造する。
ニコチンおよび糖アルコール（キシリトール、ソルビトール、マルチトールなど）を秤量する。ニコチンを攪拌しながら糖アルコール粉末にゆっくりと加える（キッチンエイド（Ｋｉｔｃｈｅｎａｉｄ）ミキサーは約３０分で約３０ＲＰＭで動作する）。得られた顆粒をふるいにかけ、トレイに置く。得られた粉末を周囲温度で一晩乾燥させ、その後ふるいにかけてニコチン－糖アルコールプレミックスを得る。糖アルコールと混合する前に、ニコチンに一定量の水を加えることも可能である。その後、そのような水は乾燥中に蒸発するであろう。

遊星型ベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーを使用して、繊維と水を５分間混合する。その後、以下の成分を連続的に混合しながら引き続いて加えた：ニコチンプレミックス以外の粉末成分（２分間混合）、ニコチン－糖アルコールプレミックス（２分間混合）、次に液体香味料（もしあれば）（１分間混合）、最後に流動促進剤（もしあれば）（１分間混合）。総混合時間は９～１１分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１Ａのパウチ膜を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。実施例１Ｂのパウチ膜を使用したパウチ詰め製品も製造した。

パウチの内容物：合計５００ｍｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

高甘味度甘味料としては、例えばアセスルファムカリウムを使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ３１～ＰＰＣ３２は、他のニコチンプレミックスの使用を示す。
パウチＰＰＣ３３～ＰＰＣ３５は、異なる糖アルコールと予め混合されたニコチンの使用を示す。

パウチＰＰＣ３６～ＰＰＣ３７は、異なる水溶性繊維と予め混合されたニコチンの使用を示す。
実施例３Ｅ－パウチ
パウチＰＰＣ４１～ＰＰＣ４６は、実施例３ＡのパウチＰＰＣ１～ＰＰＣ５と同様に製造される。

パウチの内容物：合計５００ｍｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

高甘味度甘味料としては、例えばアセスルファムカリウムを使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ４１～ＰＰＣ４４は、４．８ｍｇ～１２ｍｇの異なる用量のニコチンの使用を示す。
パウチＰＰＣ４５は、アルギン酸塩を含まないが、それ以外の点では、パウチＰＰＣ４３に相当する、パウチを示す。

パウチＰＰＣ４６は、２つの糖アルコールを組み合わせたパウチを示す。
実施例３Ｆ－パウチ
パウチＰＰＣ５１～ＰＰＣ５５を下記の通り製造する。

繊維および粉末成分（ニコチン含有粉末および流動促進剤を除く）を、遊星型のベアバリミキサー（Ｂｅａｒ Ｖａｒｉｍｉｘｅｒ）ミキサーを用いて１分間混合する。その後、ＮＰＲおよびＮＢＴを加え、２分間混合する（該当する場合）。次に、ニコチンプレミックスを加えて２分間混合する。次に、水を加えて５分間混合し、続いて液体香味料（もしあれば１分間混合）と流動促進剤（もしあれば１分間混合）を加える。総混合時間は９～１１分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１Ａのパウチ膜を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。実施例１Ｂのパウチ膜を使用したパウチ詰め製品も製造した。

パウチの内容物：合計５００ｍｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

高甘味度甘味料としては、例えばアセスルファムカリウムを使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ５１は、ニコチン－イオン交換樹脂プレミックスをニコチン酒石酸水素塩（ＮＢＴ）と組み合わせて使用したパウチを示す。
パウチＰＰＣ５２は、ニコチン－イオン交換樹脂プレミックスをニコチンポラクリレックス樹脂（ＮＰＲ）と組み合わせて使用したパウチを示す。

パウチＰＰＣ５３は、ニコチン－イオン交換樹脂プレミックスをニコチン酒石酸水素塩（ＮＢＴ）およびニコチンポラクリレックス樹脂（ＮＰＲ）と組み合わせて使用したパウチを示す。

実施例３Ｇ－パウチ
ニコチンプレミックスを含有するパウチＰＰＣ６１～ＰＰＣ６５を、表１１に概説するように粉末状組成物を含んで調製した。パウチを下記の通り製造する。

繊維および粉末成分（流動促進剤を除く）を、レーディゲ（Ｌｏｅｄｉｇｅ）ミキサーを用いて２分間混合する。次に、ニコチンプレミックスを加えて２分間混合する。次に、ミキサーを運転した状態で、水を加えて１５分間混合し、続いて液体香味料（もしあれば１５分間混合）と流動促進剤（もしあれば１分間混合）を加える。総混合時間は１９～３５分である。

パウチの内容物：合計５００ｍｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
保水剤として、アルギン酸ナトリウム、グリセロールおよびヒドロキシプロピルセルロース（ＨＰＣ）を使用してもよい。また、アルギン酸ナトリウム、グリセロール、またはＨＰＣと組み合わせて、あるいは代替として、本明細書に記載されている他の保水剤を使用することもできる。

炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースは、例として、高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ６１～ＰＰＣ６２は、異なる甘味料と緩衝剤の組み合わせの使用を示す。
パウチＰＰＣ６３～ＰＰＣ６４は、繊維の含量が異なるパウチを示す。
パウチＰＰＣ６５～ＰＰＣ６７は、異なる保水剤の使用を示す。

実施例３Ｈ－パウチ
ニコチンプレミックスを含有するパウチＰＰＣ７１～ＰＰＣ７６を、表１２に概説するように粉末状組成物を含んで調製した。パウチを下記の通り製造する。

繊維および粉末成分（流動促進剤を除く）を、レーディゲ（Ｌｏｅｄｉｇｅ）ミキサーを用いて２分間混合する。次に、ニコチンプレミックスを加えて２分間混合する。次に、ミキサーを運転した状態で、水を加えて１５分間混合し、続いて液体香味料（もしあれば１５分間混合）と流動促進剤（もしあれば１分間混合）を加える。総混合時間は１９～３５分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１のパウチ材料を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。

ニコチンプレミックスＶＩＩＩはエンドウマメ繊維を含む。
パウチ内容量：合計で５００ｍｇ、すなわちニコチン濃度１９．２ｍｇ／ｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」。

粉末セルロース、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））Ｌ００」または「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））Ｌ７００Ｇ」。
オートムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））ＨＦ６００」。

エンドウマメ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））ＥＦ１５０」。
その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
保水剤として、アルギン酸ナトリウム、グリセロールおよびヒドロキシプロピルセルロース（ＨＰＣ）を使用してもよい。また、アルギン酸ナトリウム、グリセロール、またはＨＰＣと組み合わせて、あるいは代替として、本明細書に記載されている他の保水剤を使用することもできる。

炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースは、例として、高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ７１～ＰＰＣ７４は、異なるニコチンプレミックスの使用を示す。
パウチＰＰＣ７５～ＰＰＣ７７は、異なる繊維の使用を示す。
実施例３Ｉ－パウチ
ニコチンプレミックスを含有するパウチＰＰＣ８１～ＰＰＣ９２を、表１３に概説するように粉末状組成物を含んで調製した。パウチを下記の通り製造する。

繊維および粉末成分（流動促進剤を除く）を、レーディゲ（Ｌｏｅｄｉｇｅ）ミキサーを用いて２分間混合する。次に、ニコチンプレミックスを加えて２分間混合する。次に、ミキサーを運転した状態で、水を加えて１５分間混合し、続いて液体香味料（もしあれば１５分間混合）と流動促進剤（もしあれば１分間混合）を加える。総混合時間は１９～３５分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１のパウチ材料を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。

ニコチンプレミックスは水を様々な量で含み、それにより総含水量に寄与する。
パウチ内容量：合計で５００ｍｇ、すなわちニコチン濃度１９．２ｍｇ／ｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」または「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））２００ ＷＦ」。

粉末セルロース、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））Ｌ００」または「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））Ｌ７００Ｇ」。
オートムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））ＨＦ ６００」。

エンドウマメ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））ＥＦ１５０」。
その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
保水剤として、アルギン酸ナトリウム、グリセロールおよびヒドロキシプロピルセルロース（ＨＰＣ）を使用してもよい。また、アルギン酸ナトリウム、グリセロール、またはＨＰＣと組み合わせて、あるいは代替として、本明細書に記載されている他の保水剤を使用することもできる。

炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースは、例として、高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースの代替として使用してもよい。

パウチＰＰＣ８１～ＰＰＣ９２は、様々な繊維、様々な量、様々なニコチンプレミックスの使用を示す。
パウチＰＰＣ９３～ＰＰＣ９４は、それぞれ、緩衝剤対と大量の塩の使用を示す。

実施例３Ｊ－パウチ
ニコチンプレミックスを含有するパウチである、比較用１０（Ｃｏｍｐ．１０）、ＰＰＣ１０１、ＰＰＣ１０２を、表１４に概説するように粉末状組成物を含んで調製した。パウチを下記の通り製造する。

繊維および粉末成分（流動促進剤を除く）を、レーディゲ（Ｌｏｅｄｉｇｅ）ミキサーを用いて２分間混合する。次に、ニコチンプレミックスを加えて２分間混合する。次に、ミキサーを運転した状態で、水を加えて１５分間混合し、続いて液体香味料（もしあれば１５分間混合）と流動促進剤（もしあれば１分間混合）を加える。総混合時間は１９～３５分である。

最終粉末組成物をパウチに充填する（目標充填重量パウチあたり５００ｍｇ粉末）。長繊維紙から製造した実施例１のパウチ材料を使用する。粉末をパウチに充填し、密封によりパウチ内に維持する。

ニコチンプレミックスは水を様々な量で含み、それにより総含水量に寄与する。
パウチ内容量：合計で５００ｍｇ、すなわちニコチン濃度１９．２ｍｇ／ｇ。
コムギ繊維、商品名「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））６００ ＷＦプラス」または「ビタセル（Ｖｉｔａｃｅｌ（登録商標））２００ ＷＦ」。

その他の繊維としては、水不溶性の植物繊維など、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維および粉末セルロースなどを同様に用いることができる。

例えば、メントールとペパーミントの混合物を使用することができる。当然ながら、本明細書に記載されている他の香味料も同様に、メントールおよび／またはペパーミントと組み合わせて、あるいは、これらの代わりに使用することができる。

二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、タルクなどが挙げられる。
保水剤として、アルギン酸ナトリウム、グリセロールおよびヒドロキシプロピルセルロース（ＨＰＣ）を使用してもよい。また、アルギン酸ナトリウム、グリセロール、またはＨＰＣと組み合わせて、あるいは代替として、本明細書に記載されている他の保水剤を使用することもできる。

炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムは、アルカリ性緩衝剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムと組み合わせて使用してもよいし、代替として使用してもよい。

ソルビン酸カリウムは、保存剤として使用される。また、本明細書に記載されている他の保存剤も、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはソルビン酸カリウムの代替として使用することができる。

アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースは、例として、高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載されている他の使用可能な高甘味度甘味料は、アセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースと組み合わせて、またはアセスルファムカリウムおよび／またはスクラロースの代替として使用してもよい。

実施例４Ａ－パウチ膜へのニコチンの処理
ニコチンパウチを約２５℃の温度にて、密閉された処理容器内に置いた。容器を密閉状態に維持しながら、１４日間、ニコチンパウチの温度を一定に保った。

１４日間の処理後、容器を開け、パウチ膜およびパウチ組成物のニコチン含量を調べた。
実施例４Ｂ－パウチ膜へのニコチンの塗布
パウチ詰め製品を液体ニコチン（プロピレングリコールで約２０％のニコチン濃度に希釈）に浸し、パウチ膜にニコチンを塗布した。

浸漬プロセスは約５分間続けた。
その後、パウチ膜およびパウチ組成物について、ニコチン含量を調べた。
実施例４Ｃ－噴霧によるニコチンの塗布
液体ニコチン溶液（プロピレングリコールで約２０％のニコチン濃度に希釈）をパウチ詰め製品に噴霧により塗布した。

その後、パウチ詰め製品を周囲条件（ａｍｂｉｅｎｔ ｃｏｎｄｉｔｉｏｎｓ）で約１０分間乾燥させた。
その後、パウチ膜およびパウチ組成物について、ニコチン含量を調べた。

実施例４Ｄ－パウチ膜
パウチ組成物ＰＰＣ５５を用い、異なるパウチ膜を使用してパウチ詰め製品を製造した。ＰＰＣ５５－Ａは、本質的に再生セルロース（ビスコース）からなる繊維を有するパウチ膜で作製し、実施例４Ａに従って処理した。ＰＰＣ５５－Ｂは、再生セルロース（ビスコース）と合成繊維の組み合わせである繊維を有するパウチ膜で作製し、実施例４Ａに従って処理した。ＰＰＣ５５－Ｃは、ビスコースと合成繊維素材の組み合わせである繊維を有するパウチ膜で作製し、実施例４Ａに従って処理した。ＰＰＣ５５－Ｃのパウチ膜の繊維組成は、ＰＰＣ５５－Ｂのそれとは異なり、ＰＰＣ５５－Ｃは、わずかにより密度の高い組成を有していた。

実施例５Ａ－パウチ膜へのニコチンの処理
実施例３Ｅのパウチ組成物ＰＰＣ４４を使用して実施例４Ａに従ってパウチ詰め製品を製造した。得られたパウチ詰め製品は、パウチ膜中のニコチン含量について調べた。製造中にパウチ組成物に添加されたパウチ詰め製品中の総ニコチン量である約１２ｍｇのうち、処理されたパウチ詰め製品は、パウチ組成物中に約８．５ｍｇのニコチン、パウチ膜中に約３．５ｍｇのニコチンを含み、ニコチンの総量の約２９重量％に相当する。パウチ膜は、パウチ詰め製品を製造する際に、パウチ詰め製品の約１２重量％に相当する重量を有していた。

実施例５Ｂ－ニコチンの放出
次に、実施例５Ａの処理されたパウチＰＰＣ４４のパウチ組成物とパウチ膜を別々に試験して、ニコチンの放出量を評価した。実施例５Ｆに従ったインビトロ実験において、パウチ組成物自体（パウチ膜なし）が、１０分の時点で、そのニコチン含量の約４０重量％を放出したことが観察された。パウチ膜自体は、対応する試験を適用した場合、１０分の時点においてその重量の約９２％を放出した。このことから、パウチ膜のニコチンは、パウチ組成物のニコチンよりもかなり速く、より効果的に放出されることが確認された。

実施例５Ｃ－処理時間
ＰＰＣ４４、ＰＰＣ５４、およびＰＰＣ５５によるパウチ詰め製品を、実施例４Ａに従って処理した。処理開始後の０、１、４および７日の時点で、ＰＰＣ４４、ＰＰＣ５４およびＰＰＣ５５のそれぞれのパウチ詰め製品を、パウチ膜中のニコチンの含量について試験した。結果を表１５に示す。

表１５から明らかなように、パウチ膜中のニコチンの量は、ニコチン源を調整することにより、また、処理時間を調整することにより、変更することができる。処理時間を長くすると、パウチ膜中のニコチンの量が多くなる。また、ニコチンプレミックスＩＩ（ＰＰＣ４４）をニコチンプレミックスＶＩ（ＰＰＣ５５）に交換すると、パウチ膜へのニコチンの処理が顕著に速く、より効率的に行われるようになる。

実施例５Ｄ－パウチ詰め製品からの放出
同様に、処理開始後の０、１、４および７日の時点で、ＰＰＣ４４、ＰＰＣ５４およびＰＰＣ５５のそれぞれのパウチ詰め製品からのインビトロ放出を試験した。パウチ詰め製品からの１０分の時点でのニコチン放出の結果を表１６に示す。

表１６に示すように、パウチ膜へのニコチンの処理は、明らかにパウチ詰め製品からニコチンをより効果的に放出させることにつながる。処理時間が長くなると、より多くのニコチンがパウチ膜に処理される。上記したように、９２％という極めて高いパウチ膜からの放出率を示していることから、処理によってパウチ膜に含まれるニコチンの量を増やすことが、パウチ詰め製品からのニコチンの放出をより効果的にすることにつながる。

実施例５Ｅ－放出試験（インビボ）
判定者（ａｓｓｅｓｓｏｒｓ）、好ましくは少なくとも８人の判定者のパネルにより、パウチの放出性を評価した。各判定者に、口腔内に、具体的には上唇に配置すべきパウチを与えた。

２分後、５分後、１０分後、３０分後、または６０分後に、試験者の口腔内からパウチを取り出した。
パウチの中に残っているニコチンの量は、標準的なＨＰＬＣ技術を用いて測定した。

各時点で２個のパウチを試験した。各時点で得られた結果の平均を使用して、パウチ内のニコチン含量の経時的なプロファイルを作成した。
その後、放出されたニコチンの量は、試験されたパウチ内のニコチンの初期用量からパウチ内の残りのニコチン量を差し引くことで得られた。

実施例５Ｆ－放出試験（インビトロ）
パウチの放出性をインビトロの実験で検証した。
Ｔ＝３７℃の温度で、１０ｍＬの０．０２Ｍリン酸二水素カリウム緩衝液（ｐＨを７．４に調整）を含む反応管に個々のパウチを入れた。

放出実験の間、攪拌または振とうは行わなかった。
２分後、５分後、１０分後、３０分後、６０分後にパウチを緩衝液から取り出した。濡れたパウチを滴下させ、その後パウチを反応管の端に静かに引っ張り、濡れたパウチに付随する余分な緩衝液を除去した。

パウチの中に残っているニコチンの量は，標準的なＨＰＬＣ技術を用いて測定した。
各時点で２個のパウチを試験した。各時点で得られた結果の平均を使用して、パウチ内のニコチン含量の経時的なプロファイルを作成した。

その後、放出されたニコチンの量は、試験されたパウチ内のニコチンの初期用量からパウチ内の残りのニコチン量を差し引くことで得られた。
実施例５Ｈ－異なるパウチ膜を有するパウチからの放出
実施例４Ｄによるパウチ詰め製品ＰＰＣ５５－Ａ、ＰＰＣ５５－ＢおよびＰＰＣ５５－Ｃからのニコチンの放出を実施例５Ｆの方法に従って試験した。結果を表１７に示す。

パウチＰＰＣ５５－Ａ、ＰＰＣ５５－ＢおよびＰＰＣ５５－Ｃは、放出試験の前にパウチ膜中のニコチン含量についても試験した。パウチ詰め製品ＰＰＣ５５－Ａのパウチ膜は、パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の２２．４重量％のニコチン含量であった。パウチ詰め製品ＰＰＣ５５－Ｂのパウチ膜は、パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の１９．０重量％のニコチン含量であった。パウチ詰め製品ＰＰＣ５５－Ｃのパウチ膜は、パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の２９．７重量％のニコチン含量であった。

以上の結果は、パウチ膜の材料は、パウチ膜に処理可能なニコチンの量、さらには試験中のニコチンの放出量の両方に影響を与えることを示している。特に、ビスコースベースのパウチ膜（すなわち、本質的にビスコースからなる繊維を有するパウチ膜、ＰＰＣ５５－Ａ）を使用する場合、パウチ膜がビスコースおよび合成繊維の両方の繊維を含んでいた場合（ＰＰＣ５５－ＢおよびＰＰＣ５５－Ｃ）と比較して、特に最も早い時点で、かなり高い放出の結果が得られたことが示されている。

実施例５Ｉ－パウチ膜中のニコチンの含量
実施例４Ａに従って処理されたパウチ詰め製品である比較用１０（Ｃｏｍｐ．１０）、ＰＰＣ１０１およびＰＰＣ１０２のパウチ膜中のニコチン含有量を、短縮された期間で測定した。試験は処理の１日後に実施し、平均結果を表１８に示す。

表１８の結果は、パウチ組成物中に高い含水量を有することが、パウチ膜へのニコチンの効果的な処理を促進することを実証している。
ＰＰＣ１０１の試験結果は、初期の測定の間にパウチ膜中のニコチン含量が大きく増加しており、完全な処理がまだ得られていないことを示している。実施例４Ａは、膜中の所望のレベルのニコチンが得られるまで１４日間の処理期間を示す。それにもかかわらず、処理時間は、例えば、水の量に大きく依存し得る。

Claims (49)

1. ニコチンパウチ詰め製品であって、
   パウチ組成物と、
   前記パウチ組成物を封入するパウチ膜と、
   を含み、
   前記パウチ組成物は：
   少なくとも１つの水不溶性繊維と、
   前記組成物の少なくとも１５重量％の量の水と、
   ニコチンと、
   を含み、
   前記パウチ膜は、前記パウチ詰め製品中のニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％の量にてニコチンをさらに含む、ニコチンパウチ詰め製品。
2. 前記少なくとも１つの水不溶性繊維が粉末として提供され、前記パウチ膜は、少なくとも１つのさらなる水不溶性繊維を含む、請求項１に記載のニコチンパウチ詰め製品。
3. 前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の少なくとも１５重量％が経口投与時に１２０秒以内の期間内に放出される、請求項１または請求項２に記載のニコチンパウチ詰め製品。
4. 前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～４０重量％が経口投与時に１２０秒以内の期間内に放出される、請求項１～３のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
5. 前記パウチ詰め製品の前記ニコチンは、ニコチン塩、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチン、イオン交換樹脂と複合体を形成した遊離塩基ニコチン、糖アルコールまたは水溶性繊維などの可溶性組成物と混合された遊離塩基ニコチン、オレイン酸などの脂肪酸と関連するニコチン、およびそれらの任意の組み合わせ、から選択される、請求項１～４のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
6. 前記パウチ詰め製品の前記ニコチンは、ポラクリレックス樹脂のようなイオン交換樹脂のような担体に化学的に結合したニコチンから構成されていない、請求項１～５のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
7. 前記パウチ詰め製品の前記ニコチンはニコチン塩から構成されていない、請求項１～６のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
8. 前記パウチ詰め製品の前記ニコチンは、ニコチン塩、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチン、糖アルコールまたは水溶性繊維などの可溶性組成物と混合された遊離塩基ニコチン、オレイン酸などの脂肪酸と関連するニコチン、およびそれらの任意の組み合わせ、から選択される、請求項１～７のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
9. 前記パウチ詰め製品の前記ニコチンはイオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンである、請求項１～８のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
10. 前記パウチ組成物が糖アルコールを含む、請求項１～９のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
11. 前記パウチ組成物は、前記組成物の少なくとも１重量％、例えば前記組成物の少なくとも２重量％など、例えば前記組成物の少なくとも５重量％など、例えば前記組成物の少なくとも１０重量％などの量で糖アルコールを含む、請求項１～１０のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
12. 前記糖アルコールは、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項１～１１のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
13. 前記糖アルコールがＤＣ（直接圧縮性）グレードの糖アルコールを含む、請求項１～１２のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
14. 前記パウチ詰め製品は、前記パウチ膜を、前記パウチ詰め製品の２０重量パーセントまでの量、例えば前記パウチ詰め製品の１５重量パーセントまでの量など、で含む、請求項１～１３のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
15. 前記パウチ詰め製品は、前記パウチ膜を、前記パウチ詰め製品の３～２０重量パーセントの量、例えば前記パウチ詰め製品の５～１５重量パーセントの量など、で含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
16. 前記パウチ膜が不織布または織布の材料を含む、請求項１～１５のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
17. 前記パウチ膜が不織布の膜を含む、請求項１～１６のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
18. 前記パウチ膜は繊維を含み、前記パウチ膜の繊維は前記繊維の少なくとも６０％の量、例えば前記繊維の少なくとも８０％などの量でセルロースを含む、請求項１～１７のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
19. 前記パウチ膜がコーティングされていない、請求項１～１８のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
20. 前記パウチ膜が非繊維性コーティングなどのコーティングを含む、請求項１～１９のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
21. 前記パウチ膜に位置する前記ニコチンの量は、前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～５０重量％、例えばパウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の１５～３５重量％などである、請求項１～２０のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
22. 前記パウチ膜に位置する前記ニコチンの量は、前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の少なくとも２０重量％、例えば前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の少なくとも２５重量％などである、請求項１～２１のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
23. 前記パウチ膜に位置する前記ニコチンの量は、前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の２０～５０重量％、例えば前記パウチ詰め製品中の前記ニコチンの総含有量の少なくとも２５～５０重量％などである、請求項１～２２のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
24. 前記パウチ膜中の前記さらなるニコチンは、前記パウチ組成物から前記パウチ膜中にニコチンを処理することによって提供される、請求項１～２３のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
25. 前記パウチ膜の前記ニコチンは、フィルムコーティングまたは噴霧によって前記パウチ膜に塗布される、請求項１～２４のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
26. 前記パウチ膜の前記ニコチンは、前記パウチ詰め製品を希釈した液体ニコチンなどの液体ニコチンに浸漬することによって前記パウチ膜に塗布される、請求項１～２５のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
27. 前記パウチ膜の製造中にさらなるニコチンが前記パウチ膜に塗布される、請求項１～２６のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
28. 前記パウチ組成物中の前記ニコチンは、前記パウチ膜中の前記さらなるニコチンと同じ形態である、請求項１～２７のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
29. 塩基パウチ組成物の前記水不溶性繊維は、水不溶性植物繊維、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維、粉末セルロースおよびそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項１～２８のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
30. 前記水不溶性繊維がオートムギ繊維、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、およびそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項１～２９のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め組成物。
31. 前記水不溶性繊維がＭＣＣを含む、請求項１～３０のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
32. 前記水不溶性繊維が粉末化されている、請求項１～３１のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
33. 前記組成物は、最大で０．８ｇ／ｃｍ３のかさ密度、例えば最大で０．７ｇ／ｃｍ３など、例えば最大で０．６ｇ／ｃｍ３など、例えば最大で０．５ｇ／ｃｍ３などのかさ密度を有する、請求項１～３２のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
34. 前記パウチ組成物の前記水不溶性繊維が、少なくとも２００％、例えば少なくとも３００％など、例えば少なくとも４００％などの水結合能を有する、請求項１～３３のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
35. 前記パウチ組成物は、前記パウチ組成物の１５～７０重量％、例えば前記パウチ組成物の１５～５０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～４０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～３０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１５～２５重量％などの含水量を有する、請求項１～３４のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
36. 前記パウチ組成物は、前記パウチ組成物の６０重量％以下、例えば前記パウチ組成物の５０重量％以下など、例えば前記パウチ組成物の４０重量％以下など、例えば前記パウチ組成物の３０重量％以下などの含水量を有する、請求項１～３５のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
37. 前記パウチ組成物が、３．０以下、例えば２．５以下など、例えば２．０以下など、例えば１．５以下など、例えば１．０以下など、の重量比で水および水不溶性繊維を含む、請求項１～３６のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
38. 前記パウチ組成物がタバコ、タバコ繊維、タバコ由来の繊維を含んでいない、請求項１～３７のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
39. 前記パウチの前記膜は、前記パウチ詰め製品に含まれる前記水不溶性繊維とは異なる起源の水不溶性繊維を含む、請求項１～３８のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
40. 前記膜の前記水不溶性繊維および前記パウチ組成物の前記水不溶性繊維の両方が天然繊維を含む、請求項１～３９のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
41. 前記膜の前記水不溶性繊維および前記パウチ組成物の前記水不溶性繊維の両方が天然繊維である、請求項１～４０のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
42. 前記組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、前記組成物は、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で前記糖アルコールを含む、請求項１～４１のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
43. 前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
    前記組成物は、前記糖アルコールを、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、かつ、
    前記組成物は、水不溶性繊維を、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％など、の量でさらに含む、請求項１～４２のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
44. 前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
    前記組成物は、前記糖アルコールを、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
    前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
    前記水不溶性組成物は、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、またはそれらの組み合わせなどの水不溶性植物繊維のような水不溶性繊維を含むか、またはそれからなる、請求項１～４３のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
45. 前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
    前記組成物は、前記糖アルコールを、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
    前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
    前記水不溶性組成物が、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、またはそれらの組み合わせなどの水不溶性植物繊維のような水不溶性繊維を含むか、またはそれらからなり、かつ、前記パウチ組成物は、香味料を、前記パウチ組成物の０．０１～１５重量％、例えば前記パウチ組成物の０．１～１５重量％など、例えば前記パウチ組成物の１～１０重量％など、例えば前記パウチ組成物の３～１０重量％など、の量で含む、請求項１～４４のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
46. 前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
    前記組成物は、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で前記糖アルコールを含み、
    前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、
    前記水不溶性組成物は、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、またはそれらの組み合わせなどの水不溶性植物繊維のような水不溶性繊維を含むか、またはそれらからなり、前記パウチ組成物は、前記パウチ組成物の０．０１～１５重量％、例えば前記パウチ組成物の０．１～１５重量％など、例えば前記パウチ組成物の１～１０重量％など、例えば前記パウチ組成物の３～１０重量％などの量で香味料を含み、かつ前記香味料は油系である、請求項１～４５のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
47. 前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
    前記組成物は、前記糖アルコールを、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
    前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、
    前記パウチ組成物が、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、グルコノ－δ－ラクトン、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、リン酸、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、炭酸、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせ、からなる群より選択されるｐＨ制御剤を含む、請求項１～４６のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
48. 前記パウチ組成物は、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される糖アルコールを含み、
    前記組成物は、前記糖アルコールを、前記パウチ組成物の１～８０重量％、例えば前記パウチ組成物の５～７０重量％など、例えば前記パウチ組成物の１０～６０重量％など、の量で含み、
    前記組成物が、前記パウチ組成物の５～５０重量％、例えば前記パウチ組成物の１０～３０重量％などの量で水不溶性繊維をさらに含み、かつ、
    前記パウチ組成物が、塩基性緩衝剤など、および／または、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせなど、の塩基性ｐＨ制御剤であるｐＨ制御剤を含む、請求項１～４７のいずれか一項に記載のニコチンパウチ詰め製品。
49. ニコチンパウチ詰め製品であって、
    パウチ組成物と、
    前記パウチ組成物を封入するパウチ膜と、
    を含み、
    前記パウチ組成物は：
    少なくとも１つの水不溶性繊維と、
    前記組成物の少なくとも１５重量％の量の水と、
    ニコチンと、
    を含み、前記パウチ膜は、少なくとも１．０ｍｇのニコチンをさらに含む、ニコチンパウチ詰め製品。