JP2016137872A - 鞍乗り型車両の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨水の浸入を抑制させながら、外気をより多く吸入させることが可能な鞍乗り型車両の吸気構造を提供する。
【解決手段】運転者が着座するメインシート17と、メインシート17の前方に設けられてエンジン26に燃料を供給する燃料タンク29と、エンジン26に外気を供給するエアクリーナボックス37と、エアクリーナボックス37に接続される吸気ダクト38と、メインシート17及び燃料タンク29の下方に配置されるエアクリーナボックス37を側方から覆うロアサイドボディカバー54と、を備えた自動二輪車の吸気構造において、ロアサイドボディカバー54に、吸気ダクト38よりも後方に配置されるロアサイド開口54bが設けられ、ロアサイド開口54bから吸気ダクト38に向けて外気を供給する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体カバーの開口から外気をエンジンの吸気装置に吸入する鞍乗り型車両の吸気構造に関する。
従来、エンジンを冷却させるために、車体のアンダーカウルとミドルカウルとで開口を形成し、その開口から走行風を車体内部へ導入する吸気構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−81159号公報
特許文献1において、開口を用いてエンジンの吸気を行う場合、開口から導入された空気は、雨水を含むことがあるため、吸気には好ましくない。そこで、吸気の経路に雨水の浸入を防止する構造を設けた場合には、吸気量を確保することが難しくなる。
本発明の目的は、雨水の浸入を抑制させながら、外気をより多く吸入させることが可能な鞍乗り型車両の吸気構造を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、運転者が着座するメインシート(17)と、前記メインシート(17)の前方に設けられてエンジン(26)に燃料を供給する燃料タンク(29)と、前記エンジン(26)に外気を供給するエアクリーナボックス(37)と、前記エアクリーナボックス(37)に接続される吸気ダクト(38,178)と、前記メインシート(17)及び前記燃料タンク(29)の少なくとも一方の下方に配置される前記エアクリーナボックス(37)を側方から覆うサイドボディカバー(33,54,55,174)と、を備えた鞍乗り型車両の吸気構造において、前記サイドボディカバー(33,54,55,174)に、前記吸気ダクト(38,178)よりも後方に配置される第1開口(54b)が設けられ、前記第1開口(54b,174b)から前記吸気ダクト(38,178)に向けて外気を供給することを特徴とする。
上記構成において、前記第1開口(54b,174b)は、前記サイドボディカバー(54,174)の背面に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記サイドボディカバー(54,174)よりも後方であって前記メインシート(17)の後方に左右一対のカバー部材(34)が設けられ、前記左右一対のカバー部材(34)のうち、一方側のみに、外気を前記吸気ダクト(38,178)に向けて供給する第2開口(77b)が設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記吸気ダクト(38,178)は、外気を吸入する吸入口(38a,178a)が、車体側方斜め下方に指向するようにしても良い。
また、上記構成において、前記第1開口(174b)は、前記サイドボディカバー(174)に沿って流れる走行風に対して略直交する方向に延びる複数のスリット(174c)により形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記吸気ダクト(38,178)の下方に、急制動時等に車輪のロックを防止するABSモジュール(123)と、前記ABSモジュール(123)を覆うABSモジュールカバー(124)とが配置され、前記サイドボディカバー(54,174)と、前記ABSモジュールカバー(124)とで車体の左右一方に第3開口(131)が形成され、前記第3開口(131)から前記吸気ダクト(38,178)に向けて外気を供給するようにしても良い。
また、上記構成において、前記吸気ダクト(38,178)は、前記吸入口(38a,178a)が、車体右方斜め下方に指向し、前記第2開口(77b)は、車体の右側に設けられるようにしても良い。
本発明は、サイドボディカバーに、吸気ダクトよりも後方に配置される第1開口が設けられ、第1開口から吸気ダクトに向けて外気を供給するので、吸気ダクトよりも後方に第1開口が配置されるため、車両前方からの雨水や泥水の浸入を抑えることができる。また、雨水等の浸入を防止する構造を設ける必要がなく、外気を吸気ダクトからより多く吸入させることができる。
また、第1開口は、サイドボディカバーの背面に設けられるので、サイドボディカバーに付着した雨水が、走行中に車体後方へ流れるときに第1開口に浸入するのを抑制することができる。
また、サイドボディカバーよりも後方であってメインシートの後端部左右の後方に左右一対のカバー部材が設けられ、左右一対のカバー部材のうち、一方側のみに、外気を吸気ダクトに向けて供給する第2開口が設けられるので、吸気ダクトに向けて供給される外気を増やすことができる。
また、吸気ダクトは、外気を吸入する吸入口が、車体側方斜め下方に指向するので、雨水が吸気ダクト内に浸入するのを防ぐことができる。
また、第1開口は、サイドボディカバーに沿って流れる走行風に対して略直交する方向に延びる複数のスリットにより形成されるので、走行中にサイドボディカバーの表面を走行風と共に車体後方へ流れる雨水に対してスリットの長手方向が平行となりにくい構造なので、雨水が第1開口から浸入することを抑制することができる。
また、吸気ダクトの下方に、急制動時等に車輪のロックを防止するABSモジュールと、ABSモジュールを覆うABSモジュールカバーとが配置され、サイドボディカバーと、ABSモジュールカバーとで車体の左右一方に第3開口が形成され、第3開口から吸気ダクトに向けて外気を供給するので、第3開口から車体内に取り込んだ外気を上方の吸気ダクトへ供給する際に外気に含まれる雨水を分離しやすくすることができる。
また、吸気ダクトは、吸入口が、車体右方斜め下方に指向し、第2開口は、車体の右側に設けられるので、第2開口から外気を吸気ダクトに向けてスムーズに供給することができ、吸入空気量を増やすことができる。
本発明に係る吸気構造を備えた自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車を示す平面図である。 図2のIII−III線後面断面図である。 図1のIV−IV線平面断面図である。 ロアサイドボディカバーのロアサイド開口及びその周囲を示す斜視図であり、図5(A)はロアサイドボディカバーの全体を示した斜視図、図5(B)は図5(A)の要部拡大図である。 リヤサイドボディカバーの一部を構成するルーバー部材及びその周囲を示す斜視図である。 図1のVII−VII線平面断面図である。 図2のVIII−VIII線後面断面図である。 左側のルーバー部材及びその周囲を示す説明図であり、図9(A)は側面図、図9(B)は斜め前方から見た斜視図である。 車体カバーに設けられた複数の開口の作用を示す作用図であり、図10(A)は図4の要部拡大図であり、ロアサイドボディカバーに設けられたロアサイド開口の作用を示す作用図、図10(B)は図7の要部拡大図であり、ルーバー部材に設けられたルーバー開口の作用を示す作用図である。 図8に示した断面におけるルーバー開口の作用を示す作用図である。 図4の要部拡大図であり、ロアサイドボディカバーとABSモジュールカバーとで形成されたロア開口の作用を示す作用図である。 ロアサイドボディカバーに設けられた別実施形態のロアサイド開口及びその周囲を示す斜視図であり、図13(A)は図5(B)に対応する別実施形態のロアサイド開口及びその周囲を示す斜視図、図13(B)は図13(A)の要部拡大図である。 別実施形態の吸気ダクト及びその周囲を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る吸気構造を備えた自動二輪車10の右側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム(不図示)の前端部にフロントフォーク12を介して前輪13が支持され、車体フレームの下部(詳しくは、左右一対のピボットフレーム11)にスイングアーム14を介して後輪16が支持され、車体フレームの上部に運転者用のメインシート17が支持された鞍乗り型車両である。
フロントフォーク12は、上部にバーハンドル21が取付けられ、下部に車軸22を介して前輪13が支持される。スイングアーム14は、その前端部が左右のピボットフレーム11に設けられたピボット軸23に揺動可能に支持され、後端部に車軸24を介して後輪16が支持される。
車体フレームの中央部には、エンジン26が支持され、エンジン26に一体的に設けられた変速機27からチェーン28を介して後輪16に動力が伝達される。エンジン26の上方の車体フレームには燃料タンク29が支持される。燃料タンク29の後部にはタンクパッド65が設けられている。ピボットフレーム11は、エンジン26の後部を支持している。
エンジン26は、クランク軸が回転可能に収容されたクランクケース26aと、クランクケース26aの前部上部から上方斜め前方に立ち上げられたシリンダ部26bとを備える。シリンダ部26bの後部には吸気装置36が接続されている。吸気装置36は、エアクリーナボックス37と、エアクリーナボックス37の後部に接続された吸気ダクト38とを備える。また、シリンダ部26bの前部には排気装置39が接続されている。
自動二輪車10は、車体カバー31で覆われている。車体カバー31は、フロントカウル32、左右一対のサイドボディカバー33、左右一対のリヤサイドボディカバー34を備える。
フロントカウル32は、アッパカウル41、左右一対のミドルカウル42、左右一対のロアカウル43、左右一対のアッパインナカウル44を備える。
アッパカウル41は、フロントカウル32の前面を形成し、車幅方向中央及び下部に位置するセンタアッパカウル45と、車幅方向外側に位置する左右一対のサイドアッパカウル46とを備え、左右のサイドアッパカウル46にウインドスクリーン47が取付けられている。サイドアッパカウル46の下方にはヘッドライト51が配置されている。
ミドルカウル42は、フロントカウル32の左右側面を形成し、車体前部を前輪13の車軸22よりも低い位置まで車体側方から覆う部分である。ロアカウル43は、ミドルカウル42の下端部に接続された前端部からエンジン26の下部の側方まで延びている。アッパインナカウル44は、左右のミドルカウル42の上縁部に取付けられている。
サイドボディカバー33は、略V字形状のロアサイドボディカバー54と、逆三角形状のアッパサイドボディカバー55とから構成され、車体フレームを側方から覆っている。
アッパサイドボディカバー55は、ロアサイドボディカバー54と、メインシート17と、燃料タンク29とで囲まれた部分に配置されている。
リヤサイドボディカバー34は、運転者用のメインシート17の後部、及びメインシート17の後方に配置された同乗者用のリヤシート57のそれぞれの側縁部の下方を覆っている。
エアクリーナボックス37及び吸気ダクト38は、サイドボディカバー33の車幅方向内側に配置され、特に吸気ダクト38は、ロアサイドボディカバー54の後部の車幅方向内側に配置されている。
図中の符号61は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダ、62はサイドアッパカウル46に取付けられた左右一対のバックミラー、63はミドルカウル42の前部上部に取付けられた左右一対のフロントウインカ、64は左右一対の運転者用ステップ、66は左右一対の同乗者用ステップ、67は後輪16を上方から覆うリヤフェンダ、68は同乗者が掴むグラブレール、69は左側のピボットフレーム11の下端部に取付けられたサイドスタンド、74,75は排気装置39を構成する排気管及びマフラである。
図2は、自動二輪車10を示す平面図である。
エアクリーナボックス37は、燃料タンク29及びメインシート17の下方に配置され、吸気ダクト38は、エアクリーナボックス37の後部に設けられる。吸気ダクト38は、車体前後方向では、左右の運転者用ステップ64,64と同じ位置に有る。
本実施形態では、吸気ダクト38よりも後方に、車体カバー31内に外気を取り入れて吸気ダクト38へ向けて供給するための複数の開口が車体カバー31に設けられている。
メインシート17の後端部の近傍で、左右のリヤサイドボディカバー34,34にそれぞれルーバー部材77L,77Rが設けられ、右側のルーバー部材77Rに、上記の開口の一つ(後で詳述するルーバー開口77b)が設けられている。ルーバー部材77L,77Rは、それぞれ左右のリヤサイドボディカバー34,34のそれぞれの一部を構成している。
車体カバー31内には、完全な密閉状態とはなっていないが複数の壁で囲まれた半密閉空間と、外気を各開口から吸気ダクト38側へ効果的に導くための構造とが形成されている。半密閉空間内では、エンジン26の運転に伴う吸気ダクト38からの吸引による負圧が発生する。この負圧によって、外気は吸気ダクト38へ導かれやすくなる。
図3は、図2のIII−III線後面断面図である。
エアクリーナボックス37の後部に管状の吸気ダクト38が接続されている。
吸気ダクト38は、空気を吸入する吸入口38aと、吸入口38aからエアクリーナボックス37内に空気を取り入れるために吸入口38a内のエアクリーナボックス37側に開けられた取入れ口38bとを備える。なお、符号38cは吸入口38aの開口である。
吸入口38aの長手方向に延びるとともに吸入口38aの幅の中心を通る吸入口中心線120は、取入れ口38b側から開口38c側へ車体右方斜め下方に傾いて延びている。
吸入口中心線120は、水平線121に対して角度θだけ傾いている。このように、吸入口38aが傾いているのは、車体フレームを構成する左側のピボットフレーム11(図1参照)の下端部に設けられたサイドスタンド69(図1参照)を使用して車両を停車又は駐車させた場合に、車体が左側に傾いても吸入口中心線120を車体右方斜め下方に傾かせて、吸入口38a内に開口38cから雨水が入り込まないようにするためである。
エアクリーナボックス37及び吸気ダクト38(エアクリーナボックス37及び吸気ダクト38を以下「吸気部品48」と記す。)の上方には、メインシート17の下面を構成する底板17aが配置され、吸気部品48の下方には、ABSモジュール123と、ABSモジュール123の下方及び左右側方を覆うABSモジュールカバー124とが配置されている。ABSモジュールは、電動モータ、電動モータで駆動されるポンプ、ポンプに接続された複数の液圧配管、液圧配管の途中に設けられたソレノイドバルブ等から構成される。ブレーキレバーやブレーキペダルを操作して、前輪ブレーキ、後輪ブレーキによる前輪13及び後輪16の急制動を行わせるときには、電動モータの作動やソレノイドバルブの開閉等が、ABSモジュールとは別体の制御装置で制御されて、前輪13、後輪16のロックが防止される。
吸気部品48の左右側方は、ロアサイドボディカバー54で覆われているので、吸気部品48は、底板17a、ABSモジュールカバー124、左右のロアサイドボディカバー54,54で囲まれた空間125内に配置される。
空間125内には、メインシート17及びリヤシート57(図1参照)を支持する左右一対のシートレール127,127と、左右のシートレール127,127をそれぞれ支持する左右一対のサブフレーム128,128が通っている。シートレール127,127及びサブフレーム128,128は、車体フレームの後部を構成する。
右側のサブフレーム128の近傍であって、右側のロアサイドボディカバー54の下縁部54eとABSモジュールカバー124の右壁124aとの間にはロア開口131が設けられている。ロア開口131は、吸気ダクト38の右側方斜め下方に位置するので、ロア開口131から吸気ダクト38に空気を吸入しやすくなっている。
ここで、符号133は車体フレームとスイングアーム(図1参照)とに渡されたリヤクッションユニット、134はエンジン26のクランクケース26a(図1参照)に備えるクランクケースカバー、135はクランクケースカバー134に設けられたオイル注入口用キャップ、136は車体フレームの下部を外側方から覆う左右一対のロアフレームカバーである。
右側のロアサイドボディカバー54の下縁部54eと、右側のロアフレームカバー136との間には隙間165が設けられる。従って、外気は、隙間165とロア開口131とを通って吸気ダクト38へ向かう。
図4は、図1のIV−IV線平面断面図である。
エアクリーナボックス37は、エアクリーナケース本体141と、エアクリーナケース本体141の開口を塞ぐエアクリーナケースカバー142と、エアクリーナケース本体141に着脱可能に取付けられたエアフィルタエレメント143とからなる。
吸気ダクト38は、エアクリーナケース本体141の後部に接続されている。
吸気ダクト38の吸入口38aから吸入された空気は、エアクリーナボックス37内の一方の室であるダーティサイドに流入し、エアフィルタエレメント143を通過することで浄化される。更に空気は、エアクリーナボックス37内の他方の室であるクリーンサイドに入り込み、クリーンサイドから吸気装置36(図1参照)の各部品を通過してエンジン26に供給される。
吸気ダクト38の後方には、バッテリ144と、バッテリ144を収容するためにリヤフェンダ67の前部上部にバッテリ144を囲むように一体成形されたバッテリ収容部67aとが配置されている。バッテリ収容部67aは、バッテリ144の四方を囲む前壁67c、後壁67d、左壁67e、右壁67f及び底壁67gから構成される。前壁67cは、他の後壁67d、左壁67e、右壁67fよりも低く形成されている。
(1)前後に配置されたエアクリーナボックス37と、バッテリ144及びバッテリ収容部67a、(2)左右に配置されたロアサイドボディカバー54,54によって、空間146が形成され、空間146内に吸気ダクト38が位置する。
左右のロアサイドボディカバー54のそれぞれの後端面54aには、バッテリ収容部67aの左右側方にそれぞれ位置するロアサイド開口54b,54bが設けられている。
左右一対のロアサイド開口54bによって、空間146内に外気が取り込まれ、吸気ダクト38から吸入される。ロアサイド開口54bを、左右両側に設けているが、右側だけに設けても良い。
図5は、ロアサイドボディカバー54のロアサイド開口54b及びその周囲を示す斜視図である。図5(A)はロアサイドボディカバー54の全体を示した斜視図、図5(B)は図5(A)の要部拡大図である。
図5(A)に示すように、ロアサイド開口54bは、ロアサイドボディカバー54の後端面54aで且つロアサイドボディカバー54に隣接するリヤサイドボディカバー34の直下に設けられている。後端面54aは、ロアサイドボディカバー54の車体側方に指向する外面54dの後縁から車幅方向内側へ屈曲した平坦面で形成される。
ロアサイド開口54bの後方には、シートレール127(図3参照)とサブフレーム128とに渡されるとともに後端面54aに略平行に配置された補強フレーム151が近接配置されている。また、ロアサイド開口54b及び補強フレーム151の近傍のサブフレーム128には、リヤステップブラケット152が取付けられ、リヤステップブラケット152に同乗者用ステップ66が取付けられている。
ロアサイドボディカバー54の下方にはロアフレームカバー136が隣接している。なお、符号153はピボット軸23(図1参照)の側方を覆うためにロアフレームカバー136に取付けられたキャップ部材である。
図5(B)に示すように、ロアサイド開口54bは、横長の楕円形からなるスリット54cを複数並べることで形成される。図では、例えば、複数のスリット54cが千鳥配置されているが、並列配置やそれ以外の配置でも良い。なお、符号54fはサブフレーム128との干渉を避けるためにロアサイドボディカバー54の後端面54aに形成された切欠きである。
上記したように、ロアサイドボディカバー54の後縁に略車幅方向に幅を有する平面状の後端面54aを設け、後端面54aにロアサイド開口54bを設けることで、ロアサイドボディカバー54の外面54dに付着して走行風により後方に流れる雨水をロアサイド開口54bから内側へ入り込みにくくするとともに、ロアサイド開口54bを車体側方から目立たなくすることができる。
また、ロアサイド開口54bの後方に近接させて後端面54aに沿うように補強フレーム151(図1も参照)を設けることで、ロアサイド開口54bと補強フレーム151との前後方向の隙間を確保してロアサイド開口54bから外気が吸入されるのを邪魔することがない。更に、ロアサイド開口54bへ後方から石等が入り込むのを防止するとともにロアサイド開口54bをより一層目立たなくして外観性を向上させることができる。
図6は、リヤサイドボディカバー34の一部を構成するルーバー部材77R及びその周囲を示す斜視図である。
ルーバー部材77Rは、メインシート17の後端部に近接してリヤサイドボディカバー34の前部上部に設けられ、ルーバー部材77Rの後端位置は、前後方向ではリヤシート57の前端部の位置と略一致する。
ルーバー部材77Rには、横長の複数のスリット77aが上下に並ぶように形成されている。複数のスリット77aは、ルーバー開口77bを構成し、ルーバー開口77bから外気が車体カバー31内の吸気ダクト38(図4参照)に供給される。
ルーバー部材77Rは、メインシート17に着座した乗員の後方に位置するため、雨天時の車両走行中であっても、ルーバー部材77Rのルーバー開口77bから雨水が内部に入りにくい。
図7は、図1のVII−VII線平面断面図である。
左右の同乗者用ステップ66、同乗者用ステップ66を支持するリヤステップブラケット152のステップ支持部152aに対して前後方向で重なる位置に左右のルーバー部材77L,77Rが配置されている。
左側のルーバー部材77Rにはスリットが形成されておらず、右側のルーバー部材77Rには複数のスリット77aが形成されてルーバー開口77bが設けられる。従って、右側に開口した吸気ダクト38(図4参照)へ外気を供給しやすい。外気は、ルーバー開口77bから、ルーバー部材77Rの車幅方向内側で且つメインシート17の底板17aとリヤフェンダ67とで形成された空間155に入り込む。なお、符号157は左右のシートレール127,127間に渡されたクロスパイプ、158はスイングアーム14を構成する左右のアーム部材である。
図8は、図2のVIII−VIII線後面断面図である。
右側のルーバー部材77Rは、複数の羽板部77cと、各羽板部77cの間に形成されたスリット77aと、隣り合う羽板部77cで形成された凹部77dとを備える。
羽板部77cは、スリット77aから取り込んだ後の空気の流れを所定の方向に設定する部分である。スリット77aは、各羽板部77cの下方に形成され、上方から羽板部77cによって覆われているので、上方からは見えない。凹部77dは、隣り合う羽板部77cの間にスリット77aが形成されない部分であり、凹部77dにスリット77aを設ける、又はスリット77aを設けないことでスリット数を変更し、取り込む空気量を変更することが可能である。
外気は、ルーバー部材77Rのルーバー開口77bを通じて車体カバー31内の底板17a、リヤフェンダ67、左右のリヤサイドボディカバー34,34で囲まれた空間155に流入し、吸気ダクト38(図4参照)に供給される。
左側のルーバー部材77Lは、羽板部77cと、各羽板部77c間に形成された凹部77dとを備える。ルーバー部材77Lを外側から一見しただけでは、右側のルーバー部材77Rと左右対称なだけで、スリット77aが形成されているように見え、左右の構成が異なることによる違和感を与えない。
ルーバー部材77Lの下方には、リヤサイドボディカバー34の側部に取付けられたキーシリンダ161が配置されている。キーシリンダ161は、リヤシート57(図2参照)を開閉するためのシートロック装置(不図示)を作動させる部品であり、キーシリンダ61とシートロック装置とはケーブルで繋がれている。
左右のリヤサイドボディカバー34の後部には、小物を収納する収納部が設けられ、この収納部の上部の開口を、リヤサイドボディカバー34に開閉可能に設けられたリヤシート57(図6参照)が覆っている。
シートロック装置は、車体フレームに取付けられ、シートロック装置に設けられた係合部が、リヤシート57に設けられた被係合部に係合することで、リヤシート57が閉じた状態でロックされる。キーシリンダ161にキーを挿入して回せば、係合部が被係合部から外れ、リヤシート57のロック状態が解除されるので、リヤシート57を開けることが可能になる。
図9は、左側のルーバー部材77L及びその周囲を示す説明図である。図9(A)は側面図、図9(B)は斜め前方から見た斜視図である。
図9(A),(B)に示すように、ルーバー部材77Lの近傍であってリヤサイドボディカバー34の車幅方向内側には、ルーバー部材77Lの下方に位置するキーシリンダ161と、ルーバー部材77Lの後方斜め上方に位置するアラーム装置163とが配置されている。
アラーム装置163は、キーシリンダ161に挿入されるキーを使用しないでリヤシート57を無理に開けようとした、あるいは開けた場合や、カバー類の隙間からドライバー等の棒状の物を内部に挿入してキーシリンダ161とシートロック装置とを繋ぐケーブルを引っ張る等の行為を行った場合に、警告音を鳴らす機能を有する。
以上に述べた複数の開口の作用について以下に説明する。
図10は、車体カバー31に設けられた複数の開口の作用を示す作用図である。図10(A)は図4の要部拡大図であり、ロアサイドボディカバー54に設けられたロアサイド開口54bの作用を示す作用図、図10(B)は図7の要部拡大図であり、ルーバー部材77Rに設けられたルーバー開口77bの作用を示す作用図である。
図10(A)に示すように、外気は、矢印Aに示すように車体後方から、あるいは車体前方から回り込んでロアサイド開口54bを通じてロアサイドボディカバー54の車幅方向の内側の空間、即ち前後がエアクリーナボックス37とリヤフェンダ67のバッテリ収容部67a、車幅方向が左右一対のロアサイドボディカバー54,54に挟まれて出来た空間146に入り込む。そして、矢印Bに示すように、右方斜め下方に開口する吸気ダクト38に進んで、吸気ダクト38内に吸入される。
半密閉空間である空間146を形成することで、エンジン26(図1参照)の運転に伴って吸気ダクト38で空間146内の空気が吸入されたときに、空間146内に負圧が発生する。これにより、空間146内に空間146外から空気が流入するが、比較的大きな開口としてのロアサイド開口54bを吸気ダクト38に空気を吸入させる目的で形成しておくことで、ロアサイド開口54bが吸気ダクト38よりも後方に配置されていても、上記した矢印A,Bで示したような空気の流れを発生させることができ、また、必要な吸入空気量を確保することができる。更に、吸気ダクト38の開口38cを車体後方でなく車体右方斜め下方に向けることで、上方から降る雨水の浸入を防ぐとともに、空気の流れを右側のロアサイド開口54bから開口38cまで直線により近い空気流とすることができ、空気をよりスムーズに吸気ダクト38で吸入することができる。また更に、ロアサイド開口54bはロアサイドボディカバー54の後端面54aに形成されているため、吸気ダクト38からの雨水の浸入を抑制しやすくすることができる。
図10(B)に示したように、ルーバー部材77Rの各羽板部77cは、それらの内端部が車体前方に屈曲しているため、ルーバー開口77bは、車体前方に指向している。従って、外気は、矢印E,Gで示すように、車体側方からルーバー開口77bに向かった後に前方に方向を変え、矢印F,Gで示すように、メインシート17の底板17aとリヤフェンダ67とで上下に挟まれた空間155を前側へ進む。そして、吸気ダクト38から吸入される。空間155も、半密閉空間であり、吸気ダクト38による空気の吸入によって発生する負圧によって空間155内の空気も吸気ダクト38に引き寄せられ、吸入される。このため、走行風により後方へ流れる雨水を前方へ浸入しにくい構造とすることができる。
図11は、図8に示した断面におけるルーバー開口77bの作用を示す作用図である。
外気は、矢印L,Mに示すように、車体上方又は車体側方から、隣り合う羽板部77c間のスリット77aを通ってルーバー部材77及びリヤサイドボディカバー34の内側に位置する空間155内に流入する。半密閉空間である空間155内では、吸気部品48による吸気によって負圧が発生するため、ルーバー開口77bよりも前方に位置する吸気ダクト38側へ外気が流れて吸入される。
また、スリット77aは、上方から羽板部77cで覆われているため、雨滴が、スリット77aから車体カバー31の内部に直接に浸入するのを防止することができる。
図12は、図4の要部拡大図であり、ロアサイドボディカバー54とABSモジュールカバー124とで形成されたロア開口131の作用を示す作用図である。
外気は、車体右側方から矢印Pに示すように、(1)まず、ロアサイドボディカバー54の下縁部54eとロアフレームカバー136との間の隙間165を通過し、(2)次に、下縁部54eとABSモジュールカバー124の右壁124aとの間のロア開口131を通過する。そして、外気は、上下に離間したメインシート17の底板17aとABSモジュールカバー124、車幅方向に離間した左右のロアサイドボディカバー54及びABSモジュールカバー124の左右、でそれぞれ形成された空間125内に入り込む。そして、外気は、矢印Qに示すように上昇し、更に、矢印Rに示すように空間125から吸気ダクト38内に吸入される。
上記したように、車体右側に設けられたロア開口131から空間125に入り込んで上昇した空気は、右側方斜め下方に開口する吸気ダクト38に吸入されやすい。例えば、ロア開口131から空間125内に入り込んだ外気に雨水が混じっていたとしても、外気が上昇するときに雨水が分離され、吸気ダクト38に達しにくくなる。更に、吸気ダクト38は右下に傾いているので、吸気ダクト38の上方から落下した雨水は、吸気ダクト38内に入りにくい。
図13は、ロアサイドボディカバー174に設けられた別実施形態のロアサイド開口174b及びその周囲を示す斜視図である。図13(A)は図5(B)に対応する別実施形態のロアサイド開口174b及びその周囲を示す斜視図、図13(B)は図13(A)の要部拡大図である。図5に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図13(A)に示すように、サイドボディカバー33の一部を構成するロアサイドボディカバー174は、左右一対設けられる。ロアサイドボディカバー174の後端面174aには、ロアサイド開口174bが設けられている。左右のロアサイド開口174bによって、車体カバー31の内部の空間146(図4参照)内に外気が取り込まれ、吸気ダクト38(図4参照)から吸入される。
図13(B)に示すように、ロアサイド開口174bは、縦長の楕円に形成された複数のスリット174cから構成されている。
スリット174cを縦長の楕円とすることで、矢印Sに示すように、車体前方からロアサイドボディカバー174の外面を略水平に伝ってロアサイド開口174bに至った雨水は、矢印Tに示すように、スリット174cの短軸方向に移動しようとするが、雨水が最初のスリット174cの短軸の全体に亘って入り込み、表面張力で、雨水は、スリット174cから内部に入り込みにくく、走行風によって雨水が後方へ排出されやすい。従って、ロアサイドボディカバー174の車幅方向内側に入りされた吸気ダクト38(図3参照)に雨水が吸入されるのを防止することができる。
図14は、別実施形態の吸気ダクト178及びその周囲を示す断面図である。
エアクリーナボックス37の後部には、吸気ダクト178が接続され、前後方向で、エアクリーナボックス37と、バッテリ144及びバッテリ収容部67aとで挟まれた空間146内に吸気ダクト178が配置されている。
吸気ダクト178は、空気をエアクリーナボックス37内に取り込む管状の吸入口178aを備え、吸入口178aの開口178cが、平面視で後方斜め右方に指向している。開口178cの前端部と後端部との車幅方向の寸法差はδである。
また、図3に示すような背面視では、吸入口178aの長手方向に延びるとともに吸入口178aの幅の中心を通る吸入口中心線は、吸気ダクト38(図3参照)の吸入口中心線120(図3参照)と同じように、吸気ダクト178においてエアクリーナボックス37との接続部に設けられる空気の取入れ口側から開口178c側へ車体右方斜め下方に傾いて延びている。
外気は、矢印Uに示すように車体後方から、あるいは車体前方から回り込んでロアサイド開口54bを通じてロアサイドボディカバー54の車幅方向の内側の空間146に入り込んで、矢印Vに示すように、平面視で後方斜め右方に指向するように開口する吸気ダクト178に進み、吸気ダクト38内に吸入される。
吸気ダクト178の開口178cを後方斜め右方に指向させることで、吸気ダクト178よりも車体後方で車体右側に位置するロアサイド開口54bから、外気の流れを吸気ダクト178に向けてより一層直線状にでき、外気の吸気ダクト178への導入を効率良く行うことができ、より多くの外気を吸気ダクト178から吸入させることができる。
上記した図1、図4、図5(A),(B)及び図13(A),(B)に示したように、運転者が着座するメインシート17と、メインシート17の前方に設けられてエンジン26に燃料を供給する燃料タンク29と、エンジン26に外気を供給するエアクリーナボックス37と、エアクリーナボックス37に接続される吸気ダクト38と、メインシート17及び燃料タンク29の少なくとも一方の下方に配置されるエアクリーナボックス37を側方から覆うサイドボディカバー33、サイドボディカバーとしてのロアサイドボディカバー54、アッパサイドボディカバー55、ロアサイドボディカバー174と、を備えた鞍乗り型車両としての自動二輪車10の吸気構造において、ロアサイドボディカバー54、ロアサイドボディカバー174に、吸気ダクト38よりも後方に配置される第1開口としてのロアサイド開口54b,174bが設けられ、ロアサイド開口54b,174bから吸気ダクト38に向けて外気を供給する。
この構成によれば、吸気ダクト38よりも後方にロアサイド開口54b,174bが配置されるため、車両前方からの雨水や泥水の浸入を抑えることができる。また、雨水等の浸入を防止する構造を設ける必要がなく、外気を吸気ダクト38からより多く吸入させることができる。
また、図3、図4及び図13(A),(B)に示したように、ロアサイド開口54b,174bは、ロアサイドボディカバー54,174の背面、即ち後端面54a,174aに設けられるので、ロアサイドボディカバー54,174に付着した雨水が、走行中に車体後方へ流れるときにロアサイド開口54b,174bに浸入するのを抑制することができる。
また、図2、図6及び図7に示したように、ロアサイドボディカバー54よりも後方であってメインシート17の後端部左右の後方に一対のカバー部材としてのリヤサイドボディカバー34が設けられ、左右一対のリヤサイドボディカバー34のうち、一方側のみに、外気を吸気ダクト38に向けて供給する第2開口としてのルーバー開口77bが設けられるので、吸気ダクト38に向けて供給される外気を増やすことができる。
また、図3に示したように、吸気ダクト38は、外気を吸入する吸入口38aが、車体側方斜め下方に指向するので、雨水が吸気ダクト38内に浸入するのを防ぐことができる。
また、図5及び図13(A),(B)に示したように、ロアサイド開口174bは、サイドボディカバー33のロアサイドボディカバー174に沿って流れる走行風に対して略直交する方向に延びる複数のスリット174cにより形成されるので、走行中にロアサイドボディカバー174の表面を走行風と共に車体後方へ流れる雨水に対してスリット174cの長手方向が平行となりにくい構造なので、雨水がロアサイド開口174bから浸入するのを抑制することができる。
また、図1及び図3に示したように、吸気ダクト38の下方に、急制動時等に車輪としての前輪13、後輪16のロックを防止するABSモジュール123と、ABSモジュール123を覆うABSモジュールカバー124とが配置され、サイドボディカバー33と、ABSモジュールカバー124とで車体の左右一方に第3開口としてのロア開口131が形成され、ロア開口131から吸気ダクト38に向けて外気を供給するので、ロア開口131から車体内に取り込んだ外気を上方の吸気ダクト38へ供給する際に外気に含まれる雨水を分離しやすくすることができる。
また、図3、図7及び図8に示したように、吸気ダクト38は、吸入口38aが、車体右方斜め下方に指向し、ルーバー開口77bは、車体の右側に設けられるので、ルーバー開口77bから外気を吸気ダクト38に向けてスムーズに供給することができ、吸気ダクト38からの吸入空気量を増やすことができる。
また、図1及び図3に示したように、エンジン26の後部を支持する左右一対のピボットフレーム11のうち、左側のピボットフレーム11の下端部にサイドスタンド69が設けられ、吸気ダクト38の吸入口38aが、サイドスタンド69を立てて車両を左側へ倒した状態で駐車させたときに、車体右方斜め下方に指向するので、サイドスタンド69を利用して車両を駐車させたときでも、雨水が吸気ダクト38内に浸入するのを防ぐことができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図5及び図13(A),(B)に示したスリット54c,174cを楕円としたが、これに限らず、長穴や、楕円、長穴に近い形状でも良い。
また、図4に示したように、左右のロアサイドボディカバー54のそれぞれの後端面54aにロアサイド開口54bを設けたが、これに限らず、アッパサイドボディカバー55を後方へ延ばし、このアッパサイドボディカバーの後端面に開口を設けても良い。またロアサイドボディカバー54とアッパサイドボディカバー55とを一体に形成したカバー部材の後端面に開口を設けても良い。更に、サイドボディカバー33を上下に2分割したが、これに限らず、3分割であっても、前後2分割、前後3分割のようにしても良い。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
13 前輪(車輪)
16 後輪(車輪)
17 メインシート
26 エンジン
29 燃料タンク
33 サイドボディカバー
34 リヤサイドボディカバー(カバー部材)
37 エアクリーナボックス
38,178 吸気ダクト
38a,178a 吸入口
54,174 ロアサイドボディカバー(サイドボディカバー)
54a,174a 後端面
54b,174b ロアサイド開口(第1開口)
54c,174c スリット
55 アッパサイドボディカバー(サイドボディカバー)
77b ルーバー開口(第2開口)
123 ABSモジュール
124 ABSモジュールカバー
131 ロア開口(第3開口)

Claims (7)

  1. 運転者が着座するメインシート(17)と、前記メインシート(17)の前方に設けられてエンジン(26)に燃料を供給する燃料タンク(29)と、前記エンジン(26)に外気を供給するエアクリーナボックス(37)と、前記エアクリーナボックス(37)に接続される吸気ダクト(38,178)と、前記メインシート(17)及び前記燃料タンク(29)の少なくとも一方の下方に配置される前記エアクリーナボックス(37)を側方から覆うサイドボディカバー(33,54,55,174)と、を備えた鞍乗り型車両の吸気構造において、
    前記サイドボディカバー(33,54,55,174)に、前記吸気ダクト(38,178)よりも後方に配置される第1開口(54b,174b)が設けられ、前記第1開口(54b,174b)から前記吸気ダクト(38,178)に向けて外気を供給することを特徴とする鞍乗り型車両の吸気構造。
  2. 前記第1開口(54b,174b)は、前記サイドボディカバー(54,174)の背面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  3. 前記サイドボディカバー(54,174)よりも後方であって前記メインシート(17)の後方に左右一対のカバー部材(34)が設けられ、前記左右一対のカバー部材(34)のうち、一方側のみに、外気を前記吸気ダクト(38,178)に向けて供給する第2開口(77b)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  4. 前記吸気ダクト(38,178)は、外気を吸入する吸入口(38a,178a)が、車体側方斜め下方に指向することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  5. 前記第1開口(174b)は、前記サイドボディカバー(174)に沿って流れる走行風に対して略直交する方向に延びる複数のスリット(174c)により形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  6. 前記吸気ダクト(38,178)の下方に、急制動時等に車輪のロックを防止するABSモジュール(123)と、前記ABSモジュール(123)を覆うABSモジュールカバー(124)とが配置され、前記サイドボディカバー(54,174)と、前記ABSモジュールカバー(124)とで車体の左右一方に第3開口(131)が形成され、前記第3開口(131)から前記吸気ダクト(38,178)に向けて外気を供給することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  7. 前記吸気ダクト(38,178)は、前記吸入口(38a,178a)が、車体右方斜め下方に指向し、前記第2開口(77b)は、車体の右側に設けられることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
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