JP2012240529A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両側方からの水及び塵は、矢印(1)のように開口カバー70に当たる。結果、水及び塵が第1の開口部67Lからメインフレームカバー60の内側に侵入することを防止することができる。また、車両上方からの水及び塵は、矢印(2)のようにリブ壁65に当たる。結果、水及び塵が第1の開口部67Lからメインフレームカバー60の内側に侵入することを防止することができる。
【効果】車外の空気をエアクリーナに導き易い構造とすることができ、メインフレームカバーに形成される開口部を吸入空気の取入れに効率的に利用することができる。開口部からの水や塵等の侵入を抑制し、防水性及び防塵性の向上を図ることができる。
【選択図】図8
Description
特許文献1の図7に示されるように、エアクリーナ及びメインフレーム(13)は、車幅方向側方がメインフレームサイドカバー(31L、31R)で覆われ、上方がメインフレームカバー(34)で覆われる。
開口部がエアクリーナの上方に配置されるので、車外の空気をエアクリーナに導き易い構造とすることができ、メインフレームカバーに形成される開口部を吸入空気の取入れに効率的に利用することができる。
開口カバーを設けたので、開口部からの水や塵等の侵入を抑制し、防水性及び防塵性の向上を図ることができる。
通気部が車幅方向中心側に指向しているので、車両側方からの塵を開口カバーの車幅方向側方で防ぎ、通気部まで達し難くすることができ、防塵性を向上させることができる。
開口部の縁にリブ壁が立てられているので、水及び塵が内方に侵入するのをリブ壁で防ぐことができ、防水性及び防塵性を一層向上させることができる。
開口部が広げられるので、開口面積を広くすることができ、吸気の導入効率を向上させることができる。
開口部の下に吸気口が配置されているので、開口部から吸気口までの距離を短くすることができ、吸入空気の導入効率をより一層向上させることができる。
吸気口側に第1の開口部を設け、燃料供給装置側に第2の開口部をそれぞれ左右に振り分けて配置したので、第1の開口部は吸気の導入を行い、第2の開口部は燃料供給装置の周囲を通過する空気の排出を行うことができ、吸気と冷却風排出の役割分担をさせ、吸気効率と冷却効率を向上させた上で、吸気系及び燃料供給系の最適な配置構造とすることができる。
下方に延びる脚部に通気部を配置したので、水滴等が開口カバーに溜まることなく流れ落ち、防水性の向上をより一層図ることができる。
図1に示されるように、鞍乗型車両10は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されるステアリング軸12と、このステアリング軸12に取付けられているハンドル13と、ヘッドパイプ11の下端に取付けられ左右一対のフォーク部14L(Lは、左を示す添え字であり、Rは、右を示す添え字である。以下同じ)の上端を支持するボトムブリッジ15と、ヘッドパイプ11の前方に配置され車両の方向を指示するウインカ16と、フォーク部14Lに支持され上方及び後方がフロントフェンダ17に覆われる前輪18とを備える。
さらに、懸架部材41の後部とシートレール22の間にリヤクッション43Lが設けられ、シートレール22の後部に後輪42を覆うリヤフェンダ44が設けられる。
車体フレーム20には、車体フレーム20、エンジン31等を覆う車体カバー50が取付けられる。
図2に示されるように、鞍乗型車両10は、左右のレッグシールド51L、51Rの間にメインフレームカバー60を有する。メインフレームカバー60は、ヘッドパイプ(図1、符号11)の後方を覆うヘッドパイプ後方部61と、ヘッドパイプ後方部61の下部に繋げられメインフレーム(図1、符号21)及びエアクリーナ(図1、符号33)の上方を覆うアッパー部62を有する。
図3に示されるように、メインフレーム21の下方にエアクリーナ33が設けられており、エアクリーナ33は、メインフレーム21の下方から側方に延びるように形成される。エアクリーナ33は、メインフレーム21の車幅方向左側に吸気ダクト38を有し、吸気ダクト38の端部に吸気口39が設けられる。また、メインフレーム21の車幅方向右側に且つエアクリーナ33の後方に燃料供給装置36が配置される。
車外の空気は、矢印のように通気部73Lから第1の開口部67Lを通って、メインフレームカバー60の内側に入り、吸気口39へと導かれる。
図4に示されるように、開口カバー70は、カバー本体部71と脚部72Lの間に設けられ窪み形状を呈する凹部74Lと、カバー本体部71と脚部72Rの間に設けられ窪み形状を呈する凹部74Rと、脚部72Lの側方に設けられ取付け用ボルト75が通される貫通穴76Lと、脚部72Rの側方に設けられ取付け用ボルト75が通される貫通穴76Rとを有する。
図5に示されるように、開口カバー70は、メインフレームカバー60のヘッドパイプ後方部61の下部に、且つ、アッパー部62の車両前方位置に取付けられる。開口カバー70は、ヘッドパイプ後方部61の曲面に対応するU字形状部77を備えており、通気部73L、73Rを除き、メインフレームカバー60に隙間無く組付けることができる。結果、車両外方から第1の開口部67L及び第2の開口部67Rへの水及び塵の侵入を防ぐことができる。
図6に示されるように、エアクリーナ33は、その上部が補強プレート23にボルト81により取付けられている。エアクリーナ33は、メインフレーム21の下方に且つヘッドパイプ11の車両後方に配置されており、エアクリーナ33の上部に吸気口39が設けられる。そして、吸気口39は、第1の開口部67Lの下方に位置する。結果、第1の開口部67Lから吸気口39までの距離を短くすることができる。また、膨出部68Lの後上端は吸気口39より後方に位置する。
図7に示されるように、燃料供給装置36は、メインフレーム21の下方に且つエアクリーナ33の車両後方に配置される。燃料供給装置36は、メインフレーム21より車幅方向右側に位置する。そして、燃料供給装置36の上方に第2の開口部67Rが開口される。
図8に示されるように、第1の開口部67Lの車両前後方向の先端は、吸気ダクト38の吸気口39より後方に位置する。平面視で、第1の開口部67Lと吸気口39が重なる範囲がないので、仮に第1の開口部67Lから水が落下しても、水は吸気口39に侵入しない。また、車両前後方向において、吸気口39の車幅方向の範囲内に、第1の開口部67Lが入るので、第1の開口部67Lからの空気は効率良く吸気口39に吸気することができる。
図9に示されるように、車両側方からの水及び塵は、矢印(1)のように開口カバー70に当たる。結果、水及び塵が第1の開口部67Lからメインフレームカバー60の内側に侵入することを抑制することができる。また、車両上方からの水及び塵は、矢印(2)のようにリブ壁65に当たる。結果、水及び塵が第1の開口部67Lからメインフレームカバー60の内側に侵入することを抑制することができる。
他方、燃料供給装置36周辺の空気は、矢印(5)のように第2の開口部67Rから通気部73Rを通って車両外方へ放出される。
図8に示される構成により、開口部67Lがエアクリーナ33の上方に配置されるので、車外の空気をエアクリーナ33に導き易い構造とすることができ、メインフレームカバー60に形成される開口部67Lを吸入空気の取入れに効率的に利用することができる。
加えて、開口カバー70を設けたので、開口部67L、67Rからの水や塵等の侵入を抑制し、防水性及び防塵性の向上を図ることができる。
開口部67Lが広げられるので、開口面積を広くすることができ、吸気の導入効率を向上させることができる。
Claims (6)
- 車両の操舵系を操舵自在に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプから後方に向けて斜め下方に延びるメインフレームと、このメインフレームの下方に且つ前記ヘッドパイプの後方に配置されるエアクリーナと、このエアクリーナ及び前記メインフレームの少なくとも上方及び側方を覆い上部に開口部を有するメインフレームカバーとを有する鞍乗型車両において、
前記開口部は、前記エアクリーナの上方に配置され、
前記開口部の上方を通気可能に覆う開口カバーが前記メインフレームカバーに取付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記開口カバーは、車幅方向中心側に臨む通気部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
- 前記通気部の車幅方向内方側に位置する前記開口部の縁に、前記通気部に対向するように前記開口カバー側に延出するリブ壁が設けられ、
前記リブ壁より車両前方位置で前記開口部の前側端部が上方に広げられている膨出部を設けることを特徴とする請求項2記載の鞍乗型車両。 - 前記開口部の下に、前記エアクリーナの吸気口が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
- 前記メインフレームの車幅方向左右の一方側に且つ前記エアクリーナの後方に燃料供給装置が配置されるとともに、
前記メインフレームの車幅方向左右の他方側に且つ前記エアクリーナの上部に前記吸気口が配置され、
前記開口部は、前記メインフレームカバーの他方側に開口する第1の開口部と、前記メインフレームカバーの一方側に且つ前記燃料供給装置の上方に開口する第2の開口部とからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗型車両。 - 前記第1の開口部及び前記第2の開口部を前記開口カバーで一体に覆うとともに、
前記開口カバーは、車両後方に且つ斜め下方に延びる一対の脚部を備え、
これらの脚部の車両内方側に、前記第1の開口部及び前記第2の開口部と車外と通気する前記通気部がそれぞれ設けられるとともに各々の前記通気部は対向して配置されることを特徴とする請求項5記載の鞍乗型車両。
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