JP2015217798A - 車載情報表示制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視聴者の快適性および退屈させない工夫をした車載情報表示制御装置を提供する。【解決手段】車載情報表示制御装置1は、車両から各種の情報を取得する情報取得部2と、車両が自動運転モードか手動運転モードかを判断する運転モード取得部3と、情報取得部2が取得した情報をセンタディスプレイ51、HUD52、インストルメントパネル53、アンプ54およびスピーカ55に出力する情報制御部4とを備える。情報制御部4は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、情報の出力先および出力形態等を変更する。【選択図】図1
Description
この発明は、車両に搭載された表示装置を制御する車載情報表示制御装置に関するものである。
例えば特許文献1に係る車両情報表示システムは、車両周辺または運転者の状況に従って情報を分類し、HUD(ヘッドアップディスプレイ)に表示する表示内容を分類結果に従って制御する構成であった。これにより、運転操作等に必要な情報を、運転者の視界を妨げないような位置に表示させることができる。
昨今の自動運転技術および運転支援技術の向上により、運転者の負担は軽減されつつあるため、将来的には、運転者を含めた視聴者の快適性および退屈させない工夫をした情報提供が求められる。しかしながら、上記特許文献1のような従来の情報表示装置は、運転者の注意を妨げないことに主眼がおかれており、手動運転モード、自動運転モードといった運転者の負担の大小によらず同じ表示形態であるため、運転者は退屈してしまう。
この発明は、自動運転技術および運転支援技術の向上を鑑み、視聴者の快適性および退屈させない工夫をした車載情報表示制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車載情報表示制御装置は、車両に搭載された複数の表示装置に表示する情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した情報を前記複数の表示装置のそれぞれに表示させる情報制御部と、車両が自動運転モードか手動運転モードかを判断する運転モード取得部とを備え、情報制御部は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置における表示形態を変更するものである。
この発明によれば、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置における表示形態を変更するようにしたので、自動運転モードと手動運転モードのそれぞれに適した表示が可能になり、運転者を含めた視聴者の快適性および退屈させない工夫をした車載情報表示制御装置を提供することができる。
実施の形態1.
図1に示すように、実施の形態1に係る車載情報表示システムは、車両に搭載された車載情報表示制御装置1と情報出力部5とから構成されている。車載情報表示制御装置1は、車両から各種の情報を取得する情報取得部2と、車両の現在の運転モードを取得する運転モード取得部3と、情報取得部2が取得した情報を情報出力部5から出力させるための制御を運転モードに応じて行う情報制御部4とから構成されている。
図1に示すように、実施の形態1に係る車載情報表示システムは、車両に搭載された車載情報表示制御装置1と情報出力部5とから構成されている。車載情報表示制御装置1は、車両から各種の情報を取得する情報取得部2と、車両の現在の運転モードを取得する運転モード取得部3と、情報取得部2が取得した情報を情報出力部5から出力させるための制御を運転モードに応じて行う情報制御部4とから構成されている。
情報取得部2は、例えばテレビ情報取得部21、ラジオ情報取得部22、ディスク情報取得部23、ウェブ情報取得部24、ナビ情報取得部25、および車両情報取得部26を含む。
テレビ情報取得部21は、車両に搭載されたテレビチューナが受信した地上デジタル放送等のテレビ映像、音声、テレビ番組情報といったテレビ情報を取得する。ラジオ情報取得部22は、車両に搭載されたラジオチューナが受信したラジオ放送の音声等のラジオ情報を取得する。ディスク情報取得部23は、車両に搭載されたディスク装置がCD(Compact Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)等のディスクから読み出した音声および映像等のディスク情報を取得する。ウェブ情報取得部24は、車両に搭載されたか車内に持ち込まれた通信端末を介して、ネットワーク経由でインターネット等からウェブ情報を取得する。ナビ情報取得部25は、車両に搭載されたか車内に持ち込まれたナビゲーション装置から目的地周辺情報、POI(Point Of Interest)情報、ナビゲーション案内音声、地図画面といったナビ情報を取得する。車両情報取得部26は、車両に搭載された各種センサが検出した車両情報を取得する。車両情報としては、例えば、車速、エンジン回転数、車両に発生した異常を表す異常情報、車両周辺で検出された障害物との衝突を警告する障害物情報等がある。
情報取得部2が取得した各種情報は、情報制御部4へ出力される。なお、情報取得部2が取得する情報は、上述の情報に限定されるものではなく、車両の搭乗者に提示すべき情報であれば何でもよい。
運転モード取得部3は、現在の車両の走行状態を表す運転モードの情報を、車両から取得する。運転モードとしては、例えば運転者が手動で運転する手動運転モード、および車両側で自動的に運転制御する自動運転モード等がある。また、自動運転モードに複数の自動運転レベルが存在する場合、運転モード取得部3は自動運転レベルの情報も取得する。
ここで、自動運転モードの自動運転レベルの一例を説明する。
<自動運転レベル1>
自動運転レベル1は、自車両の前方を走行する前方車両に追従するモードである。このモードでは自車両の走行速度が自動制御され、例えば渋滞中またはある程度一定速度で走行可能な状況で、前方車両との間を所定の車間距離を保って追従可能になる。
自動運転レベル1の場合、運転者は、車間距離および走行速度に対する注意力を軽減できるが、その他に関しては手動運転と同等の注意力が必要である。
<自動運転レベル1>
自動運転レベル1は、自車両の前方を走行する前方車両に追従するモードである。このモードでは自車両の走行速度が自動制御され、例えば渋滞中またはある程度一定速度で走行可能な状況で、前方車両との間を所定の車間距離を保って追従可能になる。
自動運転レベル1の場合、運転者は、車間距離および走行速度に対する注意力を軽減できるが、その他に関しては手動運転と同等の注意力が必要である。
<自動運転レベル2>
自動運転レベル2は、路車間または車車間通信により取得した情報に基づいて自車両の運転を補助するモードである。このモードでは、路面に埋め込まれた情報、または他車両との間で通信した情報に基づいて、自車両の走行速度およびハンドル操作が自動制御される。
自動運転レベル2の場合、運転者は、特に運転操作の必要がないが、突発事象、自動運転モードからの手動運転モードへの切り替わり等に関する注意が必要である。
自動運転レベル2は、路車間または車車間通信により取得した情報に基づいて自車両の運転を補助するモードである。このモードでは、路面に埋め込まれた情報、または他車両との間で通信した情報に基づいて、自車両の走行速度およびハンドル操作が自動制御される。
自動運転レベル2の場合、運転者は、特に運転操作の必要がないが、突発事象、自動運転モードからの手動運転モードへの切り替わり等に関する注意が必要である。
<自動運転レベル3>
自動運転レベル3は、通信および車載センサ等から取得可能な様々な情報に基づいて、自車両の運転を全自動で行うモードである。
自動運転レベル3の場合、運転者による運転操作および危険回避操作等の必要はない。
自動運転レベル3は、通信および車載センサ等から取得可能な様々な情報に基づいて、自車両の運転を全自動で行うモードである。
自動運転レベル3の場合、運転者による運転操作および危険回避操作等の必要はない。
情報制御部4は、運転モード取得部3から通知される運転モードと自動運転レベルとに応じて、どの表示装置または音声出力装置にどの情報を表示または音声出力させるかを制御する。この情報制御部4は、不図示のCPU(Central Processing Unit)等で構成されている。
情報取得部2と情報制御部4との間には、情報取得部2から情報制御部4の方向へ流れる入力情報と、情報制御部4から情報取得部2の方向へ流れる入力側制御情報とが存在する。入力情報は、情報取得部2が取得したテレビ情報、ラジオ情報等である。入力側制御情報は、運転モード取得部3から通知された運転モードと自動運転レベルとに応じて情報制御部4が情報取得部2を制御するための情報である。情報制御部4は、この入力側制御情報により、情報取得部2の情報取得の開始と終了を制御したり、取得する情報の内容(例えば、テレビ映像かテレビ番組情報か等)を制御したりする。
一方、情報制御部4と情報出力部5との間には、情報制御部4から情報出力部5の方向へ流れる出力情報と、出力側制御情報とが存在する。出力情報は、情報出力部5の表示装置または音声出力装置から出力するためのテレビ情報、ラジオ情報等である。出力側制御情報は、情報出力部5の表示装置または音声出力装置を制御するための情報である。情報制御部4は、この出力側制御情報により、情報出力部5の情報出力の開始と終了を制御したり、情報の表示状態および音声出力状態を変化させたりする。
情報制御部4は、手動運転モードのときに情報取得部2へ出力する入力側制御情報と、情報出力部5へ出力する出力側制御情報とを、手動運転モード設定情報として保持している。また、情報制御部4は、自動運転モードのときに情報取得部2へ出力する入力側制御情報と、情報出力部5へ出力する出力側制御情報とを、自動運転モード設定情報として保持している。なお、自動運転モードに複数の自動運転レベルが存在する場合、自動運転モード設定情報はレベルごとに用意されている、つまり自動運転レベル1設定情報、自動運転レベル2設定情報、および自動運転レベル3設定情報が用意されているものとする。
情報出力部5は、例えばセンタディスプレイ51、HUD52、インストルメントパネル53といった表示装置、および例えばアンプ54、スピーカ55といった音声出力装置を含む。
図2に、情報出力部5の車内配置例を示す。センタディスプレイ51は、ダッシュボード101に設置された表示装置である。HUD52は、投射源から投射された映像をフロントガラス103に反射させ、その映像を虚像として車内の視聴者に視認させる投射型の表示装置である。インストルメントパネル53は、ダッシュボード101の運転席側(ハンドル102側)に設置された表示装置である。スピーカ55は、例えば車両左右にそれぞれ設置されている。なお、情報出力部5の数および配置は、この例に限定されるものではない。
次に、車載情報表示制御装置1の動作を説明する。
図3は、車載情報表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。車載情報表示制御装置1はフローチャートを繰り返し実行する。
運転モード取得部3は、自車両の自動運転モードと手動運転モードとの切り替わりを監視し、運転モードが切り替わると情報制御部4へ通知する(ステップST1“YES”)。運転モードが切り替わらなければ処理終了である(ステップST1“NO”)。
図3は、車載情報表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。車載情報表示制御装置1はフローチャートを繰り返し実行する。
運転モード取得部3は、自車両の自動運転モードと手動運転モードとの切り替わりを監視し、運転モードが切り替わると情報制御部4へ通知する(ステップST1“YES”)。運転モードが切り替わらなければ処理終了である(ステップST1“NO”)。
情報制御部4は、運転モード取得部3から通知された運転モードが手動運転モードの場合(ステップST2“NO”)、手動運転モード設定情報を読み出す(ステップST3)。
一方、運転モード取得部3から通知された運転モードが自動運転モードの場合(ステップST2“YES”)、情報制御部4は続いて自動運転レベルを確認する(ステップST4,ST6)。情報制御部4は、通知された運転モードが自動運転レベル1の場合(ステップST4“YES”)に自動運転レベル1設定情報を読み出し(ステップST5)、自動運転レベル2の場合(ステップST4“NO”かつステップST6“YES”)に自動運転レベル2設定情報を読み出し(ステップST7)、自動運転レベル3の場合(ステップST6“NO”)に自動運転レベル3設定情報を読み出す(ステップST8)。
一方、運転モード取得部3から通知された運転モードが自動運転モードの場合(ステップST2“YES”)、情報制御部4は続いて自動運転レベルを確認する(ステップST4,ST6)。情報制御部4は、通知された運転モードが自動運転レベル1の場合(ステップST4“YES”)に自動運転レベル1設定情報を読み出し(ステップST5)、自動運転レベル2の場合(ステップST4“NO”かつステップST6“YES”)に自動運転レベル2設定情報を読み出し(ステップST7)、自動運転レベル3の場合(ステップST6“NO”)に自動運転レベル3設定情報を読み出す(ステップST8)。
続いて情報制御部4は、ステップST3,ST5,ST7,ST8のいずれかで読み出した設定情報から入力側制御情報を生成して、情報取得部2へ出力する(ステップST9)。情報取得部2の各部は、入力側制御情報に従って動作して各種の情報を取得し、取得した情報を入力情報として情報制御部4へ出力する。
続いて情報制御部4は、ステップST9で情報取得部2から取得した入力情報を、情報出力部5のうちの設定情報で指定された表示装置および音声出力装置へ出力する(ステップST10)。
また、情報制御部4は、ステップST3,ST5,ST7,ST8のいずれかで読み出した設定情報から出力側制御情報を生成して、情報出力部5へ出力する(ステップST10)。情報出力部5の各部は、出力側制御情報に従って動作し、情報制御部4から取得した出力情報を出力側制御情報で指定された出力形態で出力する。
また、情報制御部4は、ステップST3,ST5,ST7,ST8のいずれかで読み出した設定情報から出力側制御情報を生成して、情報出力部5へ出力する(ステップST10)。情報出力部5の各部は、出力側制御情報に従って動作し、情報制御部4から取得した出力情報を出力側制御情報で指定された出力形態で出力する。
ここで、運転モードに応じた出力形態の制御例を説明する。
<手動運転モード>
自車両が手動運転モードの場合、情報制御部4は、手動運転モード設定情報に従って、テレビ情報取得部21、ディスク情報取得部23、ウェブ情報取得部24またはナビ情報取得部25が取得した映像情報等をセンタディスプレイ51に表示させる。また、情報制御部4は、ナビ情報取得部25が取得したナビ情報(例えば、進行方向等を案内する情報)を、運転者が視認しやすいHUD52に表示させる。また、情報制御部4は、車両情報取得部26が取得した車両情報に基づくスピードメータ、タコメータ等をインストルメントパネル53に表示させる。さらに、情報制御部4は、ナビ情報取得部25が取得したナビゲーション案内音声とテレビ情報取得部21が取得したテレビ音声とを、アンプ54を介してスピーカ55から出力させる。
<手動運転モード>
自車両が手動運転モードの場合、情報制御部4は、手動運転モード設定情報に従って、テレビ情報取得部21、ディスク情報取得部23、ウェブ情報取得部24またはナビ情報取得部25が取得した映像情報等をセンタディスプレイ51に表示させる。また、情報制御部4は、ナビ情報取得部25が取得したナビ情報(例えば、進行方向等を案内する情報)を、運転者が視認しやすいHUD52に表示させる。また、情報制御部4は、車両情報取得部26が取得した車両情報に基づくスピードメータ、タコメータ等をインストルメントパネル53に表示させる。さらに、情報制御部4は、ナビ情報取得部25が取得したナビゲーション案内音声とテレビ情報取得部21が取得したテレビ音声とを、アンプ54を介してスピーカ55から出力させる。
<自動運転モード>
自車両が自動運転モードに切り替わった場合、情報制御部4は、自動運転モード設定情報に従って、手動運転モードのときより解像度を上げたテレビ情報取得部21等の映像情報をHUD52に表示させ、テレビ情報取得部21が取得したテレビ番組情報をインストルメントパネル53に表示させる。また、情報制御部4は、ナビ情報取得部25が取得した目的地周辺情報をセンタディスプレイ51に表示させる。さらに、情報制御部4は、ナビゲーション案内音声を停止し、手動運転モードのときより音量を上げたテレビ音声を、アンプ54を介してスピーカ55から出力させる。
なお、HUD52に表示させる映像情報はテレビ映像に限らず、視聴者が選択したコンテンツ(ディスクから読み出した映像、ナビゲーション装置から取得した目的地周辺情報等)でよい。
自車両が自動運転モードに切り替わった場合、情報制御部4は、自動運転モード設定情報に従って、手動運転モードのときより解像度を上げたテレビ情報取得部21等の映像情報をHUD52に表示させ、テレビ情報取得部21が取得したテレビ番組情報をインストルメントパネル53に表示させる。また、情報制御部4は、ナビ情報取得部25が取得した目的地周辺情報をセンタディスプレイ51に表示させる。さらに、情報制御部4は、ナビゲーション案内音声を停止し、手動運転モードのときより音量を上げたテレビ音声を、アンプ54を介してスピーカ55から出力させる。
なお、HUD52に表示させる映像情報はテレビ映像に限らず、視聴者が選択したコンテンツ(ディスクから読み出した映像、ナビゲーション装置から取得した目的地周辺情報等)でよい。
<自動運転レベル1>
あるいは、自動運転モードが上述したような自動運転レベル1〜3に分かれており手動運転モードから自動運転レベル1の前走車追従に切り替わった場合には、情報制御部4は、自動運転レベル1設定情報に従って、インストルメントパネル53に表示している情報のうち、車両情報取得部26が取得したスピードメータとタコメータの情報を非表示にし、代わりにナビ情報取得部25が取得した交通情報およびPOI情報等を表示させる。
自動運転レベルに応じて不要な情報を消去することにより、運転者の視線の移動が少なく確認できる場所(例えば、インストルメントパネル53)に有意な情報を表示可能となる。
あるいは、自動運転モードが上述したような自動運転レベル1〜3に分かれており手動運転モードから自動運転レベル1の前走車追従に切り替わった場合には、情報制御部4は、自動運転レベル1設定情報に従って、インストルメントパネル53に表示している情報のうち、車両情報取得部26が取得したスピードメータとタコメータの情報を非表示にし、代わりにナビ情報取得部25が取得した交通情報およびPOI情報等を表示させる。
自動運転レベルに応じて不要な情報を消去することにより、運転者の視線の移動が少なく確認できる場所(例えば、インストルメントパネル53)に有意な情報を表示可能となる。
<自動運転レベル2>
自動運転レベル2の運転補助時、情報制御部4は、自動運転レベル2設定情報に従って、インストルメントパネル53に表示している情報のうち、車両情報取得部26が取得したスピードメータとタコメータの情報を非表示にし、代わりにナビ情報取得部25が取得した交通情報およびPOI情報等を表示させる。また、情報制御部4は、HUD52に表示しているナビ情報を非表示にする。また、情報制御部4は、運転モード取得部3が取得した運転モードの種別等の自動運転状況をセンタディスプレイ51またはHUD52に表示させ、自動運転モード終了付近または突発事象が発生して自動運転モードから手動運転モードに切り替わるときに警告を表示させる。
表示する情報を制限することにより、異常発生を警告する情報を運転者が容易に視認できるようになる。
自動運転レベル2の運転補助時、情報制御部4は、自動運転レベル2設定情報に従って、インストルメントパネル53に表示している情報のうち、車両情報取得部26が取得したスピードメータとタコメータの情報を非表示にし、代わりにナビ情報取得部25が取得した交通情報およびPOI情報等を表示させる。また、情報制御部4は、HUD52に表示しているナビ情報を非表示にする。また、情報制御部4は、運転モード取得部3が取得した運転モードの種別等の自動運転状況をセンタディスプレイ51またはHUD52に表示させ、自動運転モード終了付近または突発事象が発生して自動運転モードから手動運転モードに切り替わるときに警告を表示させる。
表示する情報を制限することにより、異常発生を警告する情報を運転者が容易に視認できるようになる。
<自動運転レベル3>
自動運転レベル3の全自動運転時、情報制御部4は、自動運転レベル3設定情報に従って、手動運転モードおよび他の自動運転レベルのときより高画質なテレビ情報取得部21等の映像情報をセンタディスプレイ51またはHUD52に表示させる。また、情報制御部4は、手動運転モードおよび他の自動運転レベルのときより高音質なテレビ音声等を、アンプ54を介してスピーカ55から出力させる。
なお、センタディスプレイ51またはHUD52に表示させる映像情報はテレビ映像に限らず、視聴者が選択したコンテンツ(ディスクから読み出した映像、ナビゲーション装置から取得した目的地周辺情報等)でよい。
映像を高画質にしたり、音声を高音質にしたりすることにより、視聴者が情報を見聞きするのにより適した形態で出力することが可能になる。これにより車内を快適な空間にすることができる。
自動運転レベル3の全自動運転時、情報制御部4は、自動運転レベル3設定情報に従って、手動運転モードおよび他の自動運転レベルのときより高画質なテレビ情報取得部21等の映像情報をセンタディスプレイ51またはHUD52に表示させる。また、情報制御部4は、手動運転モードおよび他の自動運転レベルのときより高音質なテレビ音声等を、アンプ54を介してスピーカ55から出力させる。
なお、センタディスプレイ51またはHUD52に表示させる映像情報はテレビ映像に限らず、視聴者が選択したコンテンツ(ディスクから読み出した映像、ナビゲーション装置から取得した目的地周辺情報等)でよい。
映像を高画質にしたり、音声を高音質にしたりすることにより、視聴者が情報を見聞きするのにより適した形態で出力することが可能になる。これにより車内を快適な空間にすることができる。
なお、運転モードおよび自動運転レベルに応じた情報出力部5の表示形態および音声出力形態は、上記例に限定されるものではない。また、車載情報表示制御装置1は、表示形態および音声出力形態を搭乗者に設定させ、手動運転モード設定情報等として情報制御部4で保持してもよい。
以上より、実施の形態1によれば、車載情報表示制御装置1は、車両に搭載された複数の表示装置に表示する情報を取得する情報取得部2と、車両が自動運転モードか手動運転モードかを判断する運転モード取得部3と、情報取得部2が取得した情報を複数の表示装置のそれぞれに表示させる情報制御部4とを備え、情報制御部4は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置における表示形態を変更する構成にした。このため、手動運転モードのときは運転者の注意を妨げないような表示形態にし、自動運転モードのときは運転に対する注意よりも視聴者の快適性および退屈させない工夫をした表示形態にすることができる。
また、実施の形態1によれば、情報制御部4は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、情報取得部2が取得した情報の表示先を変更する構成にした。このため、手動運転モードのときは運転を妨げないことを重視した情報提供ができるように、例えばインストルメントパネル53にスピードメータを表示し、センタディスプレイ51に地図画面、テレビ情報またはラジオ情報を表示し、HUD52に進行方向等を示すナビ情報を表示する。一方、自動運転モードのときは運転に対する注意の必要性が低減することを考慮して、例えば、テレビ情報等の表示先をセンタディスプレイ51からHUD52へ変更したり、インストルメントパネル53にスピードメータではなくPOI情報を表示したりして、より有意な情報をより視聴しやすい位置に表示することができる。
また、実施の形態1によれば、情報制御部4は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置の画質を変更する構成にした。このため、自動運転モードのときに表示装置の画質を高めて、視聴者がより映像を楽しめる環境を提供することができる。
なお、表示装置の画質だけでなく、輝度、階調などを変更することも可能である。手動運転モードのとき、眩惑により運転の妨げにならないよう表示装置の輝度を下げると、視認性および階調表現等が犠牲になる。そのため、自動運転モードのときには、表示装置の輝度およびダイナミックレンジを変更し、より視認性が高く、階調豊かな表示形態にして、視聴者がより映像を楽しめる環境を提供する。
なお、表示装置の画質だけでなく、輝度、階調などを変更することも可能である。手動運転モードのとき、眩惑により運転の妨げにならないよう表示装置の輝度を下げると、視認性および階調表現等が犠牲になる。そのため、自動運転モードのときには、表示装置の輝度およびダイナミックレンジを変更し、より視認性が高く、階調豊かな表示形態にして、視聴者がより映像を楽しめる環境を提供する。
また、実施の形態1によれば、情報取得部2は、車両に搭載された1つ以上の音声出力装置に音声出力させる情報を取得し、情報制御部4は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、1つ以上の音声出力装置における音声出力形態を変更する構成にした。このため、手動運転モードのときは、車内のテレビおよびラジオ等の音量を、車外の踏切警報機および緊急車両等の音が消されない様に保ったり、ナビゲーション案内音声を運転者が聞き取りやすい音量または音質にしたりすることで、運転に適した音声環境を提供することができる。一方、自動運転モードのときは、テレビおよびラジオ等の音量または音質を上げたり、サラウンド効果を高めて臨場感が高い音声出力形態にしたり、不要なナビゲーション案内音声を停止したりして、快適な音声環境を提供することができる。
また、情報制御部4は、運転席側に設置されたスピーカと、後部座席側に設置されたスピーカとで音声出力形態を変えるといった制御も可能である。
また、情報制御部4は、運転席側に設置されたスピーカと、後部座席側に設置されたスピーカとで音声出力形態を変えるといった制御も可能である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る車載情報表示システムの構成は、図1に示した構成と図面上は同一のため、以下では図1を援用して説明する。実施の形態2に係る車載情報表示制御装置1は、運転モードおよび自動運転レベルに応じて、センタディスプレイ51およびインストルメントパネル53の位置を変更したり、HUD52の映像投射位置および投射サイズを変更したりする。
実施の形態2に係る車載情報表示システムの構成は、図1に示した構成と図面上は同一のため、以下では図1を援用して説明する。実施の形態2に係る車載情報表示制御装置1は、運転モードおよび自動運転レベルに応じて、センタディスプレイ51およびインストルメントパネル53の位置を変更したり、HUD52の映像投射位置および投射サイズを変更したりする。
図4は、実施の形態2で用いるセンタディスプレイ51、HUD52、インストルメントパネル53の車内配置例を示す。センタディスプレイ51およびインストルメントパネル53はそれぞれ駆動機構を備え、情報制御部4の出力側制御信号に従って位置を変更可能である。HUD52は、映像の投射位置および投射サイズを変更可能な駆動機構を備え、情報制御部4の出力側制御信号に従って投射位置および投射サイズを変更可能である。
情報制御部4は、例えば手動運転モード時は運転の妨げにならないようにHUD52の投射位置を低く、かつ投影サイズを小さく制御し、一方、自動運転モード時は運転者が車両前方に注意を払う必要性が低くなるので、投射サイズをフロントガラス103いっぱいに拡大させる。
また、情報制御部4は、手動運転モード中は運転者の視界を遮らないようセンタディスプレイ51およびインストルメントパネル53の位置を低く制御し、一方、自動運転モード中はセンタディスプレイ51およびインストルメントパネル53の位置および向きを変更して、表示する情報の視認性の向上および快適性の向上を図る。例えば図4の場合、自動運転モード時にインストルメントパネル53がハンドル102より高い位置に移動するので、運転者はインストルメントパネル53に表示された情報を見やすくする。
なお、運転モードおよび自動運転レベルに応じた情報出力部5の位置変更等は、図4の例に限定されるものではなく、自由に設定可能である。
以上より、実施の形態2によれば、情報制御部4は、自動運転モードと手動運転モードの切り替えに応じて、複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置の表示位置または表示サイズを変更する構成にした。このため、手動運転モードのときは、運転者の視野を妨げないような、表示装置の表示位置および表示サイズにできる。しかし、この表示位置はハンドルの背後に隠れたり、運転者の視線より低かったり、運転者の視野の端の方であったりと視聴に最適な位置ではないので、自動運転モードのときは、運転者の視野に対する制約が緩和されることを考慮して視聴に最適な表示位置および表示サイズに変更し、快適性を高めることができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 車載情報表示制御装置、2 情報取得部、3 運転モード取得部、4 情報制御部、5 情報出力部、21 テレビ情報取得部、22 ラジオ情報取得部、23 ディスク情報取得部、24 ウェブ情報取得部、25 ナビ情報取得部、26 車両情報取得部、51 センタディスプレイ(表示装置)、52 HUD(表示装置)、53 インストルメントパネル(表示装置)、54 アンプ、55 スピーカ(音声出力装置)、101 ダッシュボード、102 ハンドル、103 フロントガラス。
Claims (7)
- 車両に搭載された複数の表示装置に表示する情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報を前記複数の表示装置のそれぞれに表示させる情報制御部と、
前記車両が自動運転モードか手動運転モードかを判断する運転モード取得部とを備え、
前記情報制御部は、前記自動運転モードと前記手動運転モードの切り替えに応じて、前記複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置における表示形態を変更することを特徴とする車載情報表示制御装置。 - 前記情報制御部は、前記自動運転モードと前記手動運転モードの切り替えに応じて、前記情報取得部が取得した情報の表示先を変更することを特徴とする請求項1記載の車載情報表示制御装置。
- 前記情報制御部は、前記自動運転モードと前記手動運転モードの切り替えに応じて、前記複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置の表示位置または表示サイズを変更することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車載情報表示制御装置。
- 前記情報制御部は、前記自動運転モードと前記手動運転モードの切り替えに応じて、前記複数の表示装置のうちの少なくとも1つ以上の表示装置の輝度、階調または画質を変更することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の車載情報表示制御装置。
- 前記情報取得部は、前記車両に搭載された1つ以上の音声出力装置に音声出力させる情報を取得し、
前記情報制御部は、前記自動運転モードと前記手動運転モードの切り替えに応じて、前記1つ以上の音声出力装置における音声出力形態を変更することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の車載情報表示制御装置。 - 前記情報取得部は、テレビチューナ、ディスク装置、ナビゲーション装置、および通信端末のうちの少なくとも1つから、前記複数の表示装置に表示する情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の車載情報表示制御装置。
- 前記情報取得部は、テレビチューナ、ラジオチューナ、ディスク装置、ナビゲーション装置、および通信端末のうちの少なくとも1つから、前記1つ以上の音声出力装置に音声出力させる情報を取得することを特徴とする請求項5記載の車載情報表示制御装置。
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