JP2015194737A - トナーおよび二成分現像剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂および荷電制御剤を有するトナー粒子を有するトナーであって、結着樹脂が、炭素数30以上102以下の脂肪族モノカルボン酸および炭素数30以上102以下の脂肪族モノアルコールからなる群より選択された少なくとも1種の脂肪族化合物が末端に縮合したポリエステルユニットを有する樹脂を含み、荷電制御剤が、特定の化合物(ピラゾロンモノアゾ金属化合物)を含む。
【選択図】なし
Description
高画質化や高い現像性を達成するために、トナーに求められる特性としては、高い帯電量とシャープな帯電量分布が挙げられる。
また、トナーの帯電量は、トナー粒子中の結着樹脂の性能にも大きく影響される。特許文献2には、トナー粒子の結着樹脂として、吸湿性の高い脂肪族多価アルコールを70モル%以上使用したポリエステル樹脂を用い、荷電制御剤として、吸湿性の低いピラゾロンモノアゾ金属化合物を用いることが記載されている。こうすることで、高湿環境下においても帯電量が低下しにくいトナーが得られると記載されている。
これらの荷電制御剤を用いることで、帯電量が比較的高いトナーを得ることができる。
また、トナー粒子の中でも、帯電量が高くなりやすい粒径(粒度)が比較的小さい粒子が選択的に現像に供され、粒径が比較的大きいトナー粒子が現像に供されずに現像器の中に蓄積するという、いわゆる選択現像が顕著になる傾向があった。
また、トナーの帯電量分布がブロードになると、静電潜像を忠実に再現しにくくなる。その結果、ハーフトーン画像の均一性が乱れ、トナーの粒状感が顕著になり、画像にガサツキが生じやすくなる。
該結着樹脂が、炭素数30以上102以下の脂肪族モノカルボン酸および炭素数30以上102以下の脂肪族モノアルコールからなる群より選択される少なくとも1種の脂肪族化合物が末端に縮合したポリエステルユニットを有する樹脂を含み、
該荷電制御剤が、下記式〔1〕で示される化合物を含む
ことを特徴とするトナーである。
また、本発明は、上記トナーと、キャリアと、を有する二成分現像剤である。
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベンゼンジカルボン酸類、または、その無水物もしくはその低級アルキルエステル、
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのアルキルジカルボン酸類、または、その無水物もしくはその低級アルキルエステル、
炭素数1以上50以下のアルケニルコハク酸類もしくはアルキルコハク酸類、または、その無水物もしくはその低級アルキルエステル、
フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸類、または、その無水物もしくはその低級アルキルエステル。
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、水素化ビスフェノールA、下記式(I)で示されるビスフェノールもしくはその誘導体、
下記式(II)で示されるジオール類。
まず、2価のカルボン酸化合物および2価のアルコール化合物を脂肪族モノカルボン酸または脂肪族モノアルコールと同時に仕込む。そして、エステル化反応、エステル交換反応、縮合反応などの反応により、これらを重合させ、ポリエステルユニットを製造する。重合温度は、180℃以上290℃以下の範囲であることが好ましい。ポリエステルユニットの重合に際しては、例えば、チタン系触媒、スズ系触媒、酢酸亜鉛、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウムなどの重合触媒を用いることができる。本発明において、上記ポリエステルユニットは、チタン系触媒の存在下での縮重合によって得られたものであることが好ましい。
チタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート〔Ti(C6H14O3N)2(C3H7O)2〕、
チタンジイソプロピレートビスジエタノールアミネート〔Ti(C4H10O2N)2(C3H7O)2〕、
チタンジペンチレートビストリエタノールアミネート〔Ti(C6H14O3N)2(C5H11O)2〕、
チタンジエチレートビストリエタノールアミネート〔Ti(C6H14O3N)2(C2H5O)2〕、
チタンジヒドロキシオクチレートビストリエタノールアミネート〔Ti(C6H14O3N)2(OHC8H16O)2〕、
チタンジステアレートビストリエタノールアミネート〔Ti(C6H14O3N)2(C18H37O)2〕、
チタントリイソプロピレートトリエタノールアミネート〔Ti(C6H14O3N)1(C3H7O)3〕、
チタンモノプロピレートトリス(トリエタノールアミネート)〔Ti(C6H14O3N)3(C3H7O)1〕、
テトラ−n−ブチルチタネート〔Ti(C4H9O)4〕、
テトラプロピルチタネート〔Ti(C3H7O)4〕、
テトラステアリルチタネート〔Ti(C18H37O)4〕、
テトラミリスチルチタネート〔Ti(C14H29O)4〕、
テトラオクチルチタネート〔Ti(C8H17O)4〕、
ジオクチルジヒドロキシオクチルチタネート〔Ti(C8H17O)2(OHC8H16O)2〕、
ジミリスチルジオクチルチタネート〔Ti(C14H29O)2(C8H17O)2〕
などが挙げられる。これらの中でも、チタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート、チタンジイソプロピレートビスジエタノールアミネート、チタンジペンチレートビストリエタノールアミネート、テトラステアリルチタネート、テトラミリスチルチタネート、テトラオクチルチタネート、ジオクチルジヒドロキシオクチルチタネートが好ましい。
芳香族カルボン酸チタン化合物としては、芳香族カルボン酸とチタンアルコキシドとを反応させることによって得られたものが好ましい。
芳香族カルボン酸としては、2価以上の芳香族カルボン酸(すなわち、2個以上のカルボキシ基を有する芳香族カルボン酸)および/または芳香族オキシカルボン酸であることが好ましい。
2価以上の芳香族カルボン酸としては、例えば、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などのジカルボン酸類、または、その無水物、
トリメリット酸、ベンゾフェノンジカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸などの多価カルボン酸類、または、その無水物もしくはそのエステル化物
などが挙げられる。これらの中でも、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
芳香族オキシカルボン酸としては、例えば、サリチル酸、m−オキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル酸、トロパ酸などが挙げられる。
スチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニトロスチレンなどのスチレン誘導体
などが挙げられる。
アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸もしくはアクリル酸エステル類、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニルなどのメタクリル酸もしくはメタクリル酸エステル類、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸もしくはそのエステル類(メタクリル酸アミノエステル類)、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体
などが挙げられる。
2−ヒドロキシ−エチルアクリレート、2−ヒドロキシ−エチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−プロピルメタクリレートなどのアクリル酸またはメタクリル酸エステル類、
4−(1−ヒドロキシ−1−メチルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルヘキシル)スチレン
などのヒドロキシ基を有するモノマーも挙げられる。
上記モノマー以外のビニル重合が可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン系不飽和モノオレフィン類、
ブタジエン、イソプレンなどの不飽和ポリエン類、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニルエステル類、
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類、
ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、
N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、
ビニルナフタリン類、
マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸などの不飽和二塩基酸、
マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物などの不飽和二塩基酸無水物、
マレイン酸メチルハーフエステル、マレイン酸エチルハーフエステル、マレイン酸ブチルハーフエステル、シトラコン酸メチルハーフエステル、シトラコン酸エチルハーフエステル、シトラコン酸ブチルハーフエステル、イタコン酸メチルハーフエステル、アルケニルコハク酸メチルハーフエステル、フマル酸メチルハーフエステル、メサコン酸メチルハーフエステルなどの不飽和塩基酸のハーフエステル、
ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル酸などの不飽和二塩基酸エステル、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイヒ酸などのα,β−不飽和酸の酸無水物、
α,β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物、
アルケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、または、これらの酸無水物もしくはこれらのモノエステルなどのカルボキシ基を有するモノマー
などが挙げられる。
架橋性モノマーとしては、例えば、芳香族ジビニル化合物、アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、芳香族基およびエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、ポリエステル型ジアクリレート類、多官能の架橋剤などが挙げられる。
両反応性化合物としては、例えば、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸ジメチルなどが挙げられる。これらの中でも、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
すなわち、ポリエステルユニットを構成するためのモノマーと、ビニル系ポリマーユニットを構成するためのビニル系モノマーを同時に反応させることにより、または、順次反応させることにより、上記ハイブリッド樹脂を製造することができる。ビニル系モノマーを付加重合反応させた後、ポリエステルユニットを構成するためのモノマーを縮重合反応させた場合、ハイブリッド樹脂の分子量の制御が容易となる。
樹脂の軟化点の測定は、定荷重押し出し方式の細管式レオメーター(商品名:流動特性評価装置 フローテスターCFT−500D、(株)島津製作所製)を用い、本流動特性評価装置に付属のマニュアルに従って行った。本流動特性評価装置では、測定試料の上部からピストンによって一定荷重を加えつつ、シリンダーに充填した測定試料を昇温して溶融させることができる。そして、シリンダーの底部のダイから溶融された測定試料を押し出し、この際のピストン降下量と温度との関係を示す流動曲線を得ることができる。
まず、流出が終了した時点におけるピストンの降下量Smaxと、流出が開始した時点におけるピストンの降下量Sminとの差の1/2を求める(これをXとする。X=(Smax−Smin)/2)。そして、流動曲線においてピストンの降下量がXとSminの和となるときの流動曲線の温度が、1/2法における溶融温度(Tm)(=軟化点)である。
試験モード:昇温法
開始温度:50℃
到達温度:200℃
測定間隔:1.0℃
昇温速度:4.0℃/分
ピストン断面積:1.000cm2
試験荷重(ピストンによって加える荷重):10.0kgf(0.9807MPa)
予熱時間:300秒
ダイの穴の直径:1.0mm
ダイの長さ:1.0mm
まず、4−クロロ−2−アミノフェノールなどのアミン成分に、塩酸や硫酸のような鉱酸を加え、液温が5℃以下になったら、水に溶解させた亜硝酸ナトリウムを液温10℃以下に維持しながら滴下する。10℃以下で30分以上3時間以下撹拌して反応させることにより、4−クロロ−2−アミノフェノールをジアゾ化してジアゾ化合物を得る。次いで、スルファミン酸を加え、ヨウ化カリウムでんぷん紙により、過剰に亜硝酸が残存していないことを確認する。
1価のアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、エチレングリコールモノアルキル(炭素数1以上4以下)エーテルなどが挙げられる。
2価のアルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールなどが挙げられる。
ケトン系有機溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンが挙げられる。
1価のアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、エチレングリコールモノアルキル(炭素数1以上4以下)エーテルなどが挙げられる。
2価のアルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールが挙げられる。
ヘッドスペースサンプラー:(株)パーキンエルマージャパン製のTurbo Matrix HS40(商品名)
オーブン温度:120℃
トランスファーライン温度:125℃
ニードル温度:125℃
保温時間:60分
サイクルタイム:65分
加圧時間:2.5分
注入時間:0.08分
キャリアーガス:ヘリウムガス
GC:サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)製のTRACE GC Ultra(商品名)
MS:サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)製のISQ(商品名)
カラム:HP−5MS(内径:0.25mm、膜厚:0.25μm、カラム長:60m)
昇温条件:(1)40℃:3分ホールド、(2)2℃/分で70℃まで昇温、(3)5℃/分で150℃まで昇温、(4)10℃/分で300℃まで昇温後、1分ホールド。
Inlet条件
温度:200℃
圧力:150kPa
Split flow:10mL
Split ratio:7
結着樹脂に着色剤などとともに上記式〔1〕で示される化合物を添加し、混練し、粉砕する方法(粉砕トナー)。上記式〔1〕で示される化合物はトナー粒子に内添される。
重合性の単量体モノマーに上記式〔1〕で示される化合物を添加し、該単量体モノマーを重合させてトナーを得る方法(重合トナー)。上記式〔1〕で示される化合物はトナー粒子に内添される。
あらかじめトナー粒子を製造し、その後、トナー粒子の表面に添加する方法。上記式〔1〕で示される化合物はトナー粒子に外添される。
磁性酸化鉄粒子としては、例えば、
マグネタイト、マグヘマイト、フェライトなどの磁性酸化鉄、もしくは、これらとは異なる金属酸化物を併せて含む磁性酸化鉄、
Fe、Co、Niなどの金属、もしくは、これら金属とAl、Co、Cu、Pb、Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Be、Bi、Cd、Ca、Mn、Se、Ti、W、Vなどの金属との合金、
これらの混合物
などが挙げられる。
ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなどのカーボンブラック
などが挙げられる。また、マグネタイト、フェライトなどの磁性粒子も挙げられる。
C.I.ピグメントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,11,12、13、14、15、17、23、62、65、73、74、81、83、93、94、95、97、98、109、110、111、117、120、127、128、129、137、138、139、147、151、154、155、167、168、173、174、176、180、181、183、191、
C.I.バットイエロー1,3,20
などが挙げられる。
イエロー色の着色剤のうち、染料としては、例えば、
C.I.ソルベントイエロー19、44、77、79、81、82、93、98、103、104、112、162
などが挙げられる。
C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、17、60、62、66、
C.I.バットブルー6、
C.I.アシッドブルー45
などが挙げられる。
シアン色の着色剤のうち、染料としては、例えば、
C.I.ソルベントブルー25、36、60、70、93、95
などが挙げられる。
C.I.ピグメントレッド1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,21,22,23,30,31,32,37,38,39,40,41,48,48:2、48:3、48:4、49,50,51,52,53,54,55,57,57:1、58,60,63,64,68,81,81:1、83,87,88,89,90,112,114,122,123,144、146,150,163,166、169、177、184,185,202,206,207,209,220、221、238、254、
C.I.ピグメントバイオレット19、
C.I.バットレッド1,2,10,13,15,23,29,35
などが挙げられる。
マゼンタ色の着色剤のうち、染料としては、例えば、
C.I.ソルベントレッド1,3,8,23,24,25,27,30,49,52、58、63、81,82,83,84,100,109,111、121、122、
C.I.ディスパースレッド9、
C.I.ソルベントバイオレット8,13,14,21,27、
C.I.ディスパースバイオレット1、
C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,14,15,17,18,22,23,24,27,29,32,34,35,36,37,38,39,40、
C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,10,14,15,21,25,26,27,28
などが挙げられる。
各色の着色剤は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
ワックスとしては、トナー粒子中での分散性、離型性の観点から、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスなどの炭化水素系ワックスが好ましい。
離型剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
酸化ポリエチレンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、または、それらのブロック共重合物、
カルナバワックス、サゾールワックス、モンタン酸エステルワックスなどの脂肪酸エステルを主成分とするワックス類、
脱酸カルナバワックスなどの脂肪酸エステル類を一部または全部を脱酸化したもの、
パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸などの飽和直鎖脂肪酸類、
ブラシジン酸、エレオステアリン酸、パリナリン酸などの不飽和脂肪酸類、
ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコールなどの飽和アルコール類、
長鎖アルキルアルコール類、
ソルビトールなどの多価アルコール類、
リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミドなどの脂肪酸アミド類、
メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸ビスアミド類、
エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N−ジオレイルセバシン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド類、
m−キシレンビスステアリン酸アミド、N,N−ジステアリルイソフタル酸アミドなどの芳香族系ビスアミド類、
ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩(一般に金属石けんといわれているもの)、
脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸などのビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類、
ベヘニン酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物、
植物性油脂の水素添加によって得られるヒドロキシ基を有するメチルエステル化合物
などが挙げられる。
脂肪族炭化水素系ワックスとしては、例えば、
アルキレンを高圧下でラジカル重合し、または低圧下でチーグラー触媒を用いて重合した低分子量のアルキレンポリマー、
高分子量のアルキレンポリマーを熱分解して得られるアルキレンポリマー、
一酸化炭素および水素を含む合成ガスからアーゲ法により得られる炭化水素の蒸留残分から得られる合成炭化水素ワックスおよびそれを水素添加して得られる合成炭化水素ワックス、
これらの脂肪族炭化水素系ワックスをプレス発汗法、溶剤法、真空蒸留の利用や分別結晶方式により分別したワックス
などが挙げられる。
金属酸化物系触媒(多くは2種以上の多元系)を使用した一酸化炭素と水素の反応によって合成されるもの(例えばジントール法、ヒドロコール法(流動触媒床を使用)によって合成された炭化水素化合物)、
ワックス状炭化水素が多く得られるアーゲ法(固定触媒床を使用)により得られる炭素数が数百ぐらいまでの炭化水素、
エチレンなどのアルキレンをチーグラー触媒により重合した炭化水素
などが挙げられる。
脂肪族炭化水素系ワックスの具体的なものとしては、例えば、
三洋化成工業(株)製のビスコール330−P、550−P、660−P、TS−200(商品名)、
三井化学(株)製のハイワックス400P、200P、100P、410P、420P、320P、220P、210P、110P(商品名)、
サゾール社製のサゾールH1、H2、C80、C105、C77(商品名)、
日本精蝋(株)製のHNP−1、HNP−3、HNP−9、HNP−10、HNP−11、HNP−12(商品名)、
東洋アドレ(株)(旧・東洋ペトロライト(株))製のユニリン350、425、550、700、ユニシッド350、425、550、700(商品名)、
(株)セラリカNODA製の木蝋、蜜蝋、ライスワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス(商品名)
などが挙げられる。
アゾ系鉄化合物、アゾ系クロム化合物、アゾ系マンガン化合物、アゾ系コバルト化合物、アゾ系ジルコニウム化合物、カルボン酸誘導体のクロム化合物、カルボン酸誘導体の亜鉛化合物、カルボン酸誘導体のアルミニウム化合物、カルボン酸誘導体のジルコニウム化合物などが挙げられる。上記カルボン酸誘導体としては、芳香族ヒドロキシカルボン酸が好ましい。また、その他の荷電制御剤として、荷電制御樹脂を用いることもできる。
本発明に係る荷電制御剤とその他の荷電制御剤とを併用する場合、トナー粒子中のその他の荷電制御剤の含有量は、トナー粒子中の結着樹脂100質量部に対して0.1質量部以上10質量部以下であることが好ましい。
キャリアとしては、例えば、フェライト、マグネタイトなどのキャリアや、樹脂コートキャリアや、樹脂中に磁性粒子が分散されたバインダー型のキャリアなどが挙げられる。
被覆材として用いられる樹脂としては、例えば、
スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体などのスチレン−アクリル系樹脂、
アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹脂、
ポリテトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素含有樹脂、
シリコーン樹脂、
ポリエステル(ポリエステル樹脂)、
ポリアミド(ポリアミド樹脂)、
ポリビニルブチラール、
アミノアクリレート樹脂、
アイオモノマー樹脂、
ポリフェニレンサルファイド(ポリフェニレンサルファイド樹脂)
などが挙げられる。
被覆材としての樹脂は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
カンタクロームインスツルメンツ(旧・湯浅アイオニクス(株))製の比表面積測定装置オートソーブ1(商品名)、
マイクロメリティックス社製のGEMINI2360/2375(商品名)または
マイクロメリティックス社製のトライスター3000(商品名)
を用い、シリカ微粒子の表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用いて算出することができる。
滑剤としては、例えば、ポリフッ化エチレン粒子、ステアリン酸亜鉛粒子、ポリフッ化ビニリデン粒子などが挙げられる。
研磨剤としては、例えば、酸化セリウム粒子、炭化ケイ素粒子、チタン酸ストロンチウム粒子などが挙げられる。これらの中でも、チタン酸ストロンチウム粒子が好ましい。
まず、結着樹脂および荷電制御剤、必要に応じて、着色剤、ワックス、その他の添加剤を、ヘンシェルミキサー、ボールミルなどの混合機を用いて混合して混合物を得る。そして、混合物を、二軸混練押し出し機、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーなどの熱混練機を用いて溶融混練して混練物(溶融混練物)を得る。溶融混練の際、ワックスや磁性酸化鉄粒子や含金属化合物などを添加することもできる。次に、混練物を冷却し、固化させた後、粉砕機を用いて混練物を粉砕し、分級機を用いて分級を行い、トナー粒子を得る。必要に応じて、トナー粒子と外添剤とをヘンシェルミキサーなどの混合機を用いて混合して、トナーを得ることができる。
日本コークス工業(株)(旧・三井鉱山(株))製のヘンシェルミキサー(商品名)、
(株)カワタ製のスーパーミキサー(商品名)、
(株)大川原製作所製のリボコーン(商品名)、
ホソカワミクロン(株)製のナウターミキサー(商品名)、タービュライザー(商品名)、サイクロミックス(商品名)、
太平洋機工(株)製のスパイラルピンミキサー(商品名)、
(株)マツボー製のレーディゲミキサー(商品名)
などが挙げられる。
(株)栗本鉄工所製のKRCニーダー(商品名)、
Buss社製のブス・コ・ニーダー(商品名)、
東芝機械(株)製のTEM型押し出し機(商品名)、
(株)日本製鋼所製のTEX二軸混練機(商品名)、
(株)池貝(旧・池貝鉄工所)製のPCM混練機(商品名)、
(株)井上製作所製の三本ロールミル(商品名)、ミキシングロールミル(商品名)、ニーダー(商品名)、
日本コークス工業(株)(旧・三井鉱山(株))製のニーデックス(商品名)、
日本スピンドル製造(株)(旧・(株)森山製作所製)のMS式加圧ニーダー(商品名)、ニダールーダー(商品名)、
(株)神戸製鋼所製のバンバリータイプのミキサー
などが挙げられる。
ホソカワミクロン(株)製のカウンタージェットミル(商品名)、ミクロンジェット(商品名)、イノマイザ(商品名)、
日本ニューマチック工業(株)製のIDS型ミル(商品名)、PJMジェット粉砕機(商品名)、
(株)栗本鉄工所製のクロスジェットミル(商品名)、
日曹エンジニアリング(株)製のウルマックス(商品名)、
(株)セイシン企業製のSKジェット・オー・ミル(商品名)、
(株)アーステクニカ(旧・川崎重工業(株))製のクリプトロン(商品名)、
フロイント・ターボ(株)(旧・ターボ工業社)製のターボミル(商品名)、
日清エンジニアリング(株)製のスーパーローター(商品名)
などが挙げられる。
(株)セイシン企業製のクラッシール(商品名)、マイクロンクラッシファイアー(商品名)、スペディッククラシファイアー(商品名)、
日清エンジニアリング(株)製のターボクラッシファイアー(商品名)、
ホソカワミクロン(株)製のミクロンセパレータ(商品名)、ターボプレックス(ATP)(商品名)、TSPセパレータ(商品名)、
日鉄鉱業(株)製のエルボジェット(商品名)、
日本ニューマチックエ業(株)製のディスパージョンセパレータ(商品名)、
ユーラステクノ(株)(旧・安川商事(株))製のYMマイクロカット(商品名)
などが挙げられる。
晃栄産業(株)製のウルトラソニック(商品名)、
(株)徳寿工作所製のレゾナシーブ(商品名)、ジャイロシフター(商品名)、
(株)ダルトン製のバイブラソニックシステム(商品名)、
新東工業(株)のソニクリーン(商品名)、
フロイント・ターボ(株)(旧・ターボ工業社)製のターボスクリーナー(商品名)、
槙野産業(株)製のミクロシフター(商品名)、
円形振動篩い
などが挙げられる。
トナーの重量平均粒径(D4)は、ベックマン・コールター社製の精密粒度分布測定装置(商品名:コールター・カウンター Multisizer3)および付属の専用ソフト(商品名:ベックマン・コールター Multisizer3 Version3.51)を用いて測定した。上記精密粒度分布測定装置は、100μmのアパーチャーチューブを備えており、細孔電気抵抗法による測定装置である。実効測定チャンネル数は2万5千チャンネルとし、測定データの解析を行い、トナーの重量平均粒径(D4)を算出した。
(1)Multisizer3専用のガラス製の250mL丸底ビーカーに上記電解水溶液200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行った。そして、解析ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去した。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに上記電解水溶液30mLを入れ、この中に分散剤として和光純薬工業製のコンタミノンN(商品名)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.3mL加えた。コンタミノンNは、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤および有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液である。
(3)日科機バイオス(株)製の超音波分散器(商品名:Ultrasonic Dispension System Tetora150)の水槽内に所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを2mL添加した。Ultrasonic Dispension System Tetora150は、発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180°ずらした状態で内蔵しており、電気的出力が120Wである。
(4)上記(2)のビーカーを上記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、上記超音波分散器を作動させた。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整した。
(5)上記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー10mgを少量ずつ電解水溶液に添加し、分散させた。そして、さらに60秒間、超音波分散処理を継続した。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となるように適宜調節した。
(6)サンプルスタンド内に設置した上記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した上記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が5%となるように調整した。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行った。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、トナーの重量平均粒径(D4)を算出した。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.2モル付加物):45.0モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド(2.2モル付加物):40.0モル部
・エチレングリコール:15.0モル部
・テレフタル酸:100.0モル部
上記ポリエステルユニットを構成するためのモノマーの混合物95質量部および炭素数50の脂肪族モノアルコール(ポリエチレンの片末端にヒドロキシ基を有するワックス)5質量部をチタンテトラブトキシド500ppmとともに5Lのオートクレーブに入れた。そこに、還流冷却器、水分分離装置、窒素ガス導入管、温度計および撹拌装置を付け、オートクレーブ内に窒素ガスを導入しながら、230℃で重縮合反応を行った。得られる樹脂の軟化点が所定の値になるように反応時間を調整した。反応終了後、反応生成物を容器から取り出し、冷却し、粉砕して、結着樹脂A−1を得た。
結着樹脂A−1の製造例において、エチレングリコール(以下「EG」とも表記する。)のモル部、ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.2モル付加物)(以下「BPA−EO」とも表記する。)のモル部、脂肪族化合物の質量部、および、脂肪族化合物の炭素数を表2に示すように変更した。それら以外は、結着樹脂A−1の製造例と同様にして、結着樹脂A−2〜A−8を得た。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.2モル付加物):25.0モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド(2.2モル付加物):40.0モル部
・エチレングリコール:35.0モル部
・テレフタル酸:80.0モル部
・無水トリメリット酸:20.0モル部
上記ポリエステルユニットを構成するためのモノマーの混合物88質量部および炭素数40の脂肪族モノアルコール(ポリエチレンの片末端にヒドロキシ基を有するワックス)12質量部をジブチルスズオキシド0.2質量部とともに5Lのオートクレーブに入れた。そこに、還流冷却器、水分分離装置、窒素ガス導入管、温度計および撹拌装置を付け、オートクレーブ内に窒素ガスを導入しながら、230℃で重縮合反応を行った。得られる樹脂の軟化点が所定の値になるように反応時間を調整した。反応終了後、反応生成物を容器から取り出し、冷却し、粉砕して、結着樹脂A−9を得た。Tgは60℃であり、Tmは135℃であった。
(ポリエステルユニットの処方)
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.2モル付加物):100.0モル部
・テレフタル酸:65.0モル部
・無水トリメリット酸:25.0モル部
・アクリル酸:10.0モル部
上記ポリエステルユニットを構成するためのモノマーの混合物60質量部および炭素数50の脂肪族モノアルコール5質量部を4口フラスコに入れた。そこに、減圧装置、水分離装置、窒素ガス導入装置、温度測定装置および撹拌装置を付け、窒素雰囲気下にて160℃で撹拌した。
結着樹脂B−1の製造例において、脂肪族化合物の質量部および炭素数を表3に示すように変更した。それら以外は、結着樹脂B−1の製造例と同様にして、結着樹脂B−2〜B−6を得た。
結着樹脂B−1の製造例において、0.2質量部のチタンテトラブトキシドを0.2質量部のジブチルスズオキシドに変更し、脂肪族化合物の質量部、炭素数および種類を表4に示すように変更した。それら以外は、結着樹脂B−1の製造例と同様にして、結着樹脂B−7〜B−12を得た。
水580質量部および35%塩酸84質量部の混合溶液中に、4−クロロ−2−アミノフェノールの57.4質量部を加え、冷却下で撹拌し、塩酸水溶液を得た。その後、塩酸水溶液を氷冷し、塩酸水溶液の温度を0℃以上5℃以下の範囲に維持した。次いで、水50.7質量部に溶解させた亜硝酸ナトリウム28.2質量部を塩酸水溶液に滴下し、2時間撹拌し、ジアゾ化を行った。これにスルファミン酸を加え、過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ溶液を得た。
荷電制御剤の製造例1で得られた荷電制御剤1の80質量部を、ジメチルスルホキシド320質量部に添加し、溶解させた。そこに、信越化学工業(株)製の消泡剤(商品名:KF995、環状ジメチルシリコーン)5質量部、酢酸n−ブチル0.005質量部および水5000質量部の混合溶液を滴下し、モノアゾ金属化合物を析出させた。滴下終了後、得られた析出物を水1000質量部で洗浄した後、析出物を24時間60℃で乾燥(真空乾燥)させ、荷電制御剤2を得た。
荷電制御剤の製造例2において、酢酸n−ブチル0.005質量部を酢酸n−ブチル0.001質量部に変更して、滴下速度により析出スピードを調整した。それら以外は、荷電制御剤の製造例2と同様にして、荷電制御剤3を得た。
荷電制御剤の製造例2において、酢酸n−ブチル0.005質量部を酢酸n−ブチル0.3質量部に変更して、滴下速度により析出スピードを調整した。それら以外は、荷電制御剤の製造例2と同様にして、荷電制御剤4を得た。
荷電制御剤の製造例2において、酢酸n−ブチル0.005質量部を酢酸n−ブチル0.0001質量部に変更して、滴下速度により析出スピードを調整した。それら以外は、荷電制御剤の製造例2と同様にして、荷電制御剤5を得た。
荷電制御剤の製造例5において、酢酸n−ブチル0.0001質量部を酢酸n−ブチル0.1質量部に変更し、水5000質量部を水500質量部に変更して、滴下速度により析出スピードを調整した。それら以外は、荷電制御剤の製造例5と同様にして、荷電制御剤6を得た。
荷電制御剤の製造例5において、酢酸n−ブチル0.0001質量部を酢酸n−ブチル0.1質量部に変更し、水5000質量部を水200質量部に変更して、滴下速度により析出スピードを調整した。それら以外は、荷電制御剤の製造例5と同様にして、荷電制御剤7を得た。
(トナーNo.1の製造例)
・結着樹脂A−1:30質量部
・結着樹脂B−1:70質量部
・フィッシャートロプッシュワックス(サゾール社製のC105(商品名)、融点105℃):2質量部
・カーボンブラック:5質量部
・荷電制御剤2:2質量部
上記材料をヘンシェルミキサーで前混合した後、二軸混練押し出し機によって溶融混練した。このとき、混練された樹脂の温度が150℃になるように二軸混練押し出し機中の滞留時間を調整した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した後、ターボミルで粉砕した。得られた微粉砕粒子を、コアンダ効果を利用した多分割分級機(商品名:エルボジェット分級機、日鉄鉱業(株)製)を用いて分級し、重量平均粒径(D4)が7.3μmのトナー粒子を得た。得られたトナー粒子100質量部に対し、疎水性のシリカ微粒子(BET比表面積:140m2/g、疎水化処理としてヘキサメチルジシラザン処理を行ったもの。)1.0質量部およびチタン酸ストロンチウム粒子(体積平均粒径:1.6μm)3.0質量部を混合し、トナー粒子に外添した。次いで、目開き150μmのメッシュで篩い、トナーNo.1を得た。
トナーNo.1について、以下の評価を行った。評価結果を表6に示す。
また、評価用の画像形成装置として、キヤノン(株)製のフルカラー複写機(商品名:imageRUNNER ADVANCE C7065)の改造機を用いた。
上記現像剤は、評価用の画像形成装置のブラック用の現像装置に入れた。
また、以下の10万枚耐久試験における出力画像は、印字率5%の画像とした。
また、低温定着性の評価の際には、評価用の画像形成装置を用いた後、キヤノン(株)製プロダクション複合機(商品名:imagePRESS C1+)から取り外した外部定着器(ベルト&ローラ定着器)を用いた。
評価用の画像形成装置において、FFh画像(ベタ黒画像)を形成した場合のトナーの紙上への載り量が0.5mg/cm2となるように上記直流電圧VDCを調整した後、未定着のFFh画像を出力した。
B:定着温度120℃以上130℃未満
C:定着温度130℃以上140℃未満
D:定着温度140℃以上150℃未満
E:定着温度150℃以上
評価用の画像形成装置を用いて高温高湿(30℃/80%RH)環境下で10万枚耐久試験を行った。初期(10万枚耐久試験前)と10万枚耐久試験後に太さ100μm(静電潜像での太さ)のラインによる格子パターン(1cm間隔)を出力し、光学顕微鏡を用いてトナーの飛び散りを目視で観察し、評価した。
A:ラインが非常にシャープで、トナーの飛び散りはほとんどない
B:わずかにトナーが飛び散っている程度で、ラインはシャープ
C:トナーの飛び散りがやや多いが、ラインはDに比べてシャープ
D:トナーの飛び散りが多く、ラインがぼんやりした感じになる
E:トナーの飛び散りがとても多く、Dのレベルに満たない
高温高湿(30℃/80%RH)環境下で10万枚耐久試験を行った後、FFh画像のトナーの紙上への載り量が0.5mg/cm2となるように上記直流電圧VDCを調整した。
なお、縦は感光ドラムの周方向であり、横は感光ドラムの軸方向である。
ラインのトナーの載り量(Ml/(7×4/12))/ベタ部のトナーの載り量(Mb/7)を計算し、その値をもって評価した。値が小さいほど優れている。
A:1.3未満
B:1.3以上1.4未満
C:1.4以上1.5未満
D:1.5以上
常温低湿(23℃/5%RH)環境下で10万枚耐久試験を行った後、ハーフトーン画像(30h画像)を出力し、出力画像を目視にて観察し、ガサツキについて以下の基準に基づき評価した。
A:ガサツキを感じなく、なめらかである。
B:ガサツキをあまり感じない。
C:ややガサツキ感はある。
D:ガサツキ感がある。
高温高湿(30℃/80%RH)環境下で10万枚耐久試験を行った。初期(10万枚耐久試験前)と10万枚耐久試験後に現像装置(現像器)内のトナーの粒度分布を測定し、トナーの重量平均粒径の変化を以下の基準に基づき評価した。重量平均粒径の変化が小さいほど優れている。
トナーの重量平均粒径の変化=10万枚耐久試験後のトナーの重量平均粒径(μm)−初期のトナーの重量平均粒径(μm)
A:0.2μm未満
B:0.2μm以上0.3μm未満
C:0.3μm以上0.4μm未満
D:0.4μm以上
(トナーNo.2〜13の製造例)
実施例1において、トナーの処方を表5に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーNo.2〜13を製造した。そして、トナーNo.2〜13について、実施例1と同様の方法で評価した。評価結果を表6に示す。
実施例1において、トナーの処方を表7に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーNo.14〜18を製造した。そして、トナーNo.14〜18について、実施例1と同様の方法で評価した。評価結果を表8に示す。なお、荷電制御剤のT77とは、下記式〔4〕で示される化合物(モノアゾ鉄錯体、保土谷化学工業(株)製)である。
Claims (10)
- 結着樹脂および荷電制御剤を有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、炭素数30以上102以下の脂肪族モノカルボン酸および炭素数30以上102以下の脂肪族モノアルコールからなる群より選択される少なくとも1種の脂肪族化合物が末端に縮合したポリエステルユニットを有する樹脂を含み、
該荷電制御剤が、下記式〔1〕で示される化合物を含む
ことを特徴とするトナー。
- 前記ポリエステルユニットが、チタン系触媒の存在下での縮重合によって得られたユニットである請求項1に記載のトナー。
- 前記ポリエステルユニットが、
脂肪族多価アルコールを1モル%以上30モル%以下含有するアルコール成分と、
カルボン酸成分と、
の縮重合によって得られたユニットである請求項1または2に記載のトナー。 - 前記アルコール成分が、前記脂肪族多価アルコールを5モル%以上30モル%以下含有する請求項3に記載のトナー。
- 前記脂肪族化合物が、炭素数30以上102以下の脂肪族モノアルコールである請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記脂肪族化合物の炭素数が、50以上80以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記ポリエステルユニットを有する樹脂中のポリエステルユニットが、前記結着樹脂に対して60質量%以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記式〔1〕中のMが、鉄原子である請求項1〜7のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記式〔1〕中のA1、A2およびA3がハロゲン原子であり、B1が、アルキル基である請求項1〜8のいずれか1項に記載のトナー。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載のトナーと、
キャリアと、
を有する二成分現像剤。
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