JP2015164759A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の残量(又は消費量)を高精度に記憶する印刷装置を提供する。【解決手段】搬送ローラ12と、印字ヘッド11と、印字ヘッド11によって印刷された印字済みテープ150″を切断するカッター機構30と、印字ヘッド11によって印刷された印字済みテープ150″を巻き取る巻芯41と、被印字テープ150の残量(又は消費量)を記憶するテープカートリッジメモリと、を有し、CPUは、搬送ローラ12による搬送量に基づいて被印字テープ150の第1消費量を算出し、テープカートリッジメモリに記憶された被印字テープ150の残量又は消費量を、この算出された第1消費量により補正し、操作部又はPCでの準備処理の実行指示操作を契機に、テープカートリッジメモリに記憶された被印字テープ150の残量又は消費量を、所定の第2消費量を用いて補正する。【選択図】図2

Description

本発明は、長尺状の記録媒体に印刷を行う印刷装置に関する。
記録媒体(ロール紙)に印刷を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の印刷装置では、記録媒体の残量を記憶する記憶手段(メモリ)が設けられている。記録媒体への印刷実行時には、搬送手段(駆動ローラ)による記録媒体の搬送量に基づいて記録媒体の消費量が算出される。また、上記記憶手段に記憶された記録媒体の残量が読み取られ、上記算出された消費量によって補正される。印刷終了後、上記補正された後の消費量が、上記記憶手段へ書き込まれる。
特開2000−313558号公報
ところで、印刷装置の一種として、ロールから繰り出される長尺状の記録媒体に対し印刷を行った後、さらに巻き取り手段で巻き取られることで印刷物が生成される構成がある。このような場合、印刷物の生成を開始する前の準備操作として、ロール外に位置する記録媒体の搬送方向下流側の先端を引き出し、巻取手段に対して接続する必要がある。
上記のような構成の印刷装置において上記従来技術の手法を適用した場合、算出される記録媒体の消費量は搬送手段による搬送量に基づいていることから、上記準備操作時に引き出された記録媒体の長さ分は、補正されないこととなる。この結果、記憶手段に記憶される記録媒体の残量の精度が低下する。
本発明の目的は、記録媒体の残量(又は消費量)を高精度に記憶することができる、印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、長尺状の記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体に対し印刷を行う印刷手段と、前記印刷手段よりも下流側の前記搬送経路に配置され、前記印刷手段によって印刷された前記記録媒体を切断する切断手段と、前記切断手段よりも下流側の前記搬送経路に配置され、前記印刷手段によって印刷された前記記録媒体を巻き取る巻取手段と、記録媒体の残量又は消費量に関連する値を記憶する第1記憶手段と、前記搬送手段による搬送量に基づいて前記記録媒体の第1消費量を算出する消費量算出手段と、前記第1記憶手段に記憶された前記記録媒体の残量又は消費量に関連する値を、前記消費量算出手段によって算出された前記第1消費量により補正する第1補正手段と、操作入力可能な操作手段と、前記操作手段が操作されたことを契機に、前記第1記憶手段に記憶された前記記録媒体の残量又は消費量に関連する値を、所定の第2消費量を用いて補正する第2補正手段と、を有することを特徴とする。
印刷を開始する前の準備操作として、記録媒体の搬送方向下流側の先端を引き出して巻取手段に対して接続する必要がある。
しかしながら、消費量算出手段によって算出される記録媒体の消費量(第1消費量)は搬送手段による搬送量に基づいているため、準備操作時に引き出された記録媒体の長さ分は、第1補正手段では補正されないこととなる。
そこで、本願発明においては、第2補正手段が設けられる。これにより、記録媒体の残量又は消費量に関連する値を高精度に記憶することができる。
本発明によれば、記録媒体の残量(又は消費量)を高精度に記憶することができる。
本発明の一実施形態に係わるテープ印刷装置の外観を表す斜視図である。 テープ印刷装置の内部構造を表す側断面図である。 テープ印刷装置の第1開閉カバー、第2開閉カバー、及び前方側開閉カバーが開いた状態の外観を表す斜視図である。 テープ印刷装置の第1開閉カバー、第2開閉カバー、及び前方側開閉カバーを開けてテープカートリッジ及びインクリボンカートリッジを取り外した状態を表す斜視図である。 テープカートリッジの全体構成を表す斜視図である。 テープカートリッジの全体構成を表す、下方からの斜視図である。 テープカートリッジに組み込まれた軸付きロール機構の各構成要素を表す分解斜視図である。 左固定軸部の詳細構造を表す側面図、図9(a)中のA方向から見た矢視図、図9(a)中のB方向から見た矢視図、及び、下面図である。 テープ印刷装置の制御系の構成を表す機能ブロック図である。 準備処理におけるテープ搬送・巻き取り挙動等を表す説明図である。 印刷物作成時におけるテープ搬送・印字形成・テープ巻き取り挙動等を表す説明図である。 印刷物作成時におけるテープ搬送・切断・テープ巻き取り挙動等を表す説明図である。 テープ印刷装置のCPUが実行する制御処理の手順を表すフローチャートである。 ステップS207の準備処理の詳細手順を表すフローチャートである。 テープ種別情報に応じてテープ長さ補正値を決定する変形例において用いられるテーブルである。 テープ印刷装置のCPUが実行する制御処理の手順を表すフローチャートである。 巻芯の外径情報に応じてテープ長さ補正値を決定する変形例を説明する説明図である。 テープ印刷装置のCPUが実行する制御処理の手順を表すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面中に「前方」「後方」「左方」「右方」「上方」「下方」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前方(前)」「後方(後)」「左方(左)」「右方(右)」「上方(上)」「下方(下)」とは、その注記された方向を指す。
<テープ印刷装置の概略構成>
まず、図1〜図4を参照しつつ、本実施形態に係わるテープ印刷装置の概略構成について説明する。
<筐体>
図1〜図4において、本実施形態のテープ印刷装置1(印刷装置に相当)は、装置外郭を構成する筐体2を有している。筐体2は、筐体本体2aと、後方側開閉部8と、前方側開閉カバー9と、を備えている。
筐体本体2a内には、後方側に設けられた第1収納部3と、前方側に設けられた第2収納部5及び第3収納部4と、が備えられている。
後方側開閉部8は、筐体本体2aの後方側の上部に対し開閉可能に接続されている。この後方側開閉部8は、回動することで、第1収納部3の上方を開閉可能である。この後方側開閉部8は、第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bにより構成されている。
第1開閉カバー8aは、筐体本体2aの後方側の上部に設けられた所定の回動軸心K1まわりに回動することで、第1収納部3のうち前方側の上方を開閉可能である。詳細には、第1開閉カバー8aは、第1収納部3のうち前方側の上方を覆う閉じ位置(図1、図2の状態)から、第1収納部3のうち前方側の上方を露出させる開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。
第1開閉カバー8aの内部には、ヘッド保持体10が設けられている(図3も参照)。そして、第1開閉カバー8aは、上記の回動軸心K1まわりに回動することで、ヘッド保持体10に備えられた印字ヘッド11(印刷手段に相当)を、筐体本体2aに設けられた搬送ローラ12(搬送手段に相当)に対して相対的に離反・近接可能である。詳細には、第1開閉カバー8aは、印字ヘッド11が搬送ローラ12に対して近接した閉じ位置(図1、図2の状態)から、印字ヘッド11が搬送ローラ12から離反した開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。
なお、第1開閉カバー8aには、後述するテープ残量を表示するための表示部215(後述の図13のステップS215参照)が設けられている。
第2開閉カバー8bは、上記第1開閉カバー8aよりも後方側に設けられており、筐体本体2aの後方側の上端部に設けられた所定の回動軸心K2まわりに回動することで、第1収納部3のうち後方側の上方を、上記第1開閉カバー8aの開閉とは別個に開閉可能である。詳細には、第2開閉カバー8bは、第1収納部3のうち後方側の上方を覆う閉じ位置(図1及び図2の状態)から、第1収納部3のうち後方側の上方を露出させる開き位置(図3及び図4の状態)までの間で回動可能である。
そして、これら第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bは、それぞれが閉じ状態であるときに、当該第1開閉カバー8aの外周部18と当該第2開閉カバー8bの縁部19とが互いに略接触して、第1収納部3の上方の略全部を覆うように構成されている。
前方側開閉カバー9は、筐体本体2aの前方側の上部に対し開閉可能に接続されている。この前方側開閉カバー9は、筐体本体2aの前方側の上端部に設けられた所定の回動軸心K3まわりに回動することで、第3収納部4の上方を開閉可能である。詳細には、前方側開閉カバー9は、第3収納部4の上方を覆う閉じ位置(図1、図2の状態)から、第3収納部4の上方を露出させる開き位置(図3、図4の状態)までの間で回動可能である。
<被印字テープロール及びその周辺>
このとき、図2〜図4に示すように、筐体本体2aにおける、閉じ状態での前方側開閉カバー9の下方にある第1所定位置13には、テープカートリッジTK(図2参照)が着脱可能に装着される。このテープカートリッジTKは、軸心O1まわりに巻回形成された被印字テープロールR1を備えている。
すなわち、テープカートリッジTKは、図5に示すように、被印字テープロールR1と、連結アーム16とを備えている。連結アーム16は、後方側に設けられた左・右一対の第1ブラケット部20,20と、前方側に設けられた左・右一対の第2ブラケット部21,21とを備えている。
第1ブラケット部20,20は、上記被印字テープロールR1を、左右一対の略円形のロールフランジ部f1,f2を介して軸心O1に沿った左・右両側から挟みこむようにし、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では被印字テープロールR1を当該軸心O1まわりに回転可能に保持する(保持の詳細構造は後述)。これら第1ブラケット部20,20は、上端部において左右方向に略沿って延設された第1接続部22により被印字テープロールR1の外径との干渉を回避しつつ接続されている。
被印字テープロールR1は、テープカートリッジTKが筐体本体2aの内部に装着された際には回転自在となる。被印字テープロールR1は、繰り出しにより消費される、長尺状の被印字テープ150(記録媒体に相当。後述する被印字層154、基材層153、粘着剤層152、剥離材層151を備える。図2中拡大図参照)を、あらかじめ左右方向の軸心O1まわりに巻回している。
第1収納部3には、上記テープカートリッジTKの装着によって、被印字テープロールR1が上方から受け入れられ、被印字テープ150の巻回の軸心O1が左右方向となる状態で収納される。そして、被印字テープロールR1は、第1収納部3に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第1収納部3内で所定の回転方向(図2中のA方向)に回転することで、被印字テープ150を繰り出す。
本実施形態では、粘着性を備えた被印字テープ150が用いられる場合を例示している。すなわち、被印字テープ150は、被印字層154、基材層153、粘着剤層152、剥離材層151が、厚さ方向一方側(図2中の上方側)から他方側(図2中の下方側)へ向かって、この順序で積層されている。被印字層154は、上記印字ヘッド11によるインクの熱転写によって所望の印字部155(図2中の部分拡大図参照)が形成される層である。粘着剤層152は、基材層153を適宜の被着体(図示省略)に貼り付けるための層である。剥離材層151は、粘着剤層152を覆う層である。
<搬送ローラ及び印字ヘッド>
図2〜図4に戻り、筐体本体2aにおける第1収納部3及び第2収納部5の中間上方側には、上記搬送ローラ12が設けられている。搬送ローラ12は、筐体本体2aの内部に設けられた搬送用モータM1によりギア機構(図示省略)を介して駆動されることで、第1収納部3に収納された被印字テープロールR1から繰り出される被印字テープ150を、テープ幅方向が左右方向となるテープ姿勢で搬送する。
また、第1開閉カバー8aに設けられた上記ヘッド保持部10には、上記印字ヘッド11が備えられている。印字ヘッド11は、上述したように、第1開閉カバー8aが回動軸心K1まわりに回動することで、搬送ローラ12に対して相対的に離間・近接可能である。すなわち、第1開閉カバー8aが閉じ状態となると、印字ヘッド11が搬送ローラ12に近接し、第1開閉カバー8aが開き状態となると、印字ヘッド11が搬送ローラ12から離間する。この印字ヘッド11は、搬送ローラ12により搬送される被印字テープ150を当該搬送ローラ12と協働して挟持するように、ヘッド保持部10のうち閉じ状態での第1開閉カバー8aにおいて搬送ローラ12の上方に対向する位置に配置されている。したがって、第1開閉カバー8aが閉じ状態である場合には、印字ヘッド11と搬送ローラ12とは、互いに上下方向に対向して配置される。そして、印字ヘッド11は、搬送ローラ12との間に挟まれた状態の被印字テープ150の被印字層154に対し、後述するインクリボンカートリッジRKのインクリボンIBを用いて所望の印字を形成して、印字済みテープ150′とする。
<インクリボンカートリッジ>
図2及び図3に示すように、筐体本体2aにおける閉じ状態での第1開閉カバー8aの下方でかつテープカートリッジTKの上方となる第2所定位置14には、インクリボンカートリッジRKが着脱可能に装着される。インクリボンカートリッジRKは、未使用のインクリボンIBを繰り出し可能に巻回したリボン繰り出しロールR4を収納した後方側の繰り出しロール収納部81と、使用後のインクリボンIBを巻き取り可能に巻回されるリボン繰り出しロールR5を収納した前方側の巻き取りロール収納部82と、を備えている。
リボン繰り出しロールR4は、繰り出しロール収納部81内において回転自在に支持されており、インクリボンカートリッジRKが装着された状態において所定の回転方向(図2中のD方向)に回転することで、印字ヘッド11による印字形成を行うためのインクリボンIBを繰り出す。
リボン巻き取りロールR5は、巻き取りロール収納部82内において回転自在に支持されており、インクリボンカートリッジRKが装着された状態において所定の回転方向(図2中のE方向)に回転することで、印字形成後の使用済みのインクリボンIBを巻き取る。
すなわち、図2において、リボン繰り出しロールR4から繰り出されるインクリボンIBは、印字ヘッド11と搬送ローラ12との間に挟まれた状態の被印字テープ150のさらに印字ヘッド11側に配置されて印字ヘッド11の下方に接触する。そして、印字ヘッド11からの加熱によりインクリボンIBのインクが、被印字テープ150の被印字層154に熱転写されて印字形成が実行された後、使用済みのインクリボンIBが、リボン巻き取りロールR5に巻き取られる。
<剥離材ロール及びその周辺>
図5に示すように、テープカートリッジTKの連結アーム16は、例えば略水平なスリット形状を含む引き剥がし部17を備えている。この引き剥がし部17は、被印字テープロールR1から繰り出されて前方側へと搬送される印字済みテープ150′から、剥離材層151を引き剥がす部位である。上記のようにして印字が形成された印字済みテープ150′は、図2に示すように、上記引き剥がし部17によって上記剥離材層151が引き剥がされることで、剥離材層151と、それ以外の被印字層154、基材層153及び粘着剤層152からなる印字済みテープ150″とに分離される。
テープカートリッジTKは、図2及び図5に示すように、上記引き剥がされた剥離材層151が軸心O3まわりに巻回されることで形成される、上記剥離材ロールR3を有している。すなわち、上述したテープカートリッジTKの装着によって、剥離材ロールR3が上方から上記第2収納部5に受け入れられ、剥離材層巻回用の軸心O3が左右方向となる状態で収納される。そして、剥離材ロールR3は、第2収納部5に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において、筐体本体2aの内装基板2bに設けられた剥離紙巻取用モータM3によりギア機構(図示省略)を介して駆動され、第2収納部5内で所定の回転方向(図2中のC方向)に回転することで、剥離材層151を巻き取る。
このとき、図5及び図6に示すように、テープカートリッジTKの上記第2ブラケット部21,21は、上記剥離材ロールR3を、左右一対の略円形のロールフランジ部f3,f4を介して軸心O3に沿った左・右両側から挟みこむようにし、テープカートリッジTKが筐体本体2aに装着された状態では剥離材ロールR3を当該軸心O3まわりに回転可能に保持する。これら第2ブラケット部21,21は、上端部において左右方向に略沿って延設された第2接続部23により接続されている。そして、後方側の第1ブラケット部20,20及び第1接続部22と、前方側の第2ブラケット部21,21及び第2接続部23とは、左・右一対のロール連結ビーム部24,24により連結されている。
なお、図5中では、軸心O3まわりに剥離材層151が巻回され剥離材ロールR3が形成される前の状態(未使用のテープカートリッジTKである場合)を示している。すなわち、当該剥離材層151の幅方向両側を挟み込むように設けられている略円形の上記ロールフランジ部f3,f4を図示するとともに、便宜的に剥離材ロールR3が形成される箇所に符号「R3」を付している。
<印字済みテープロール及びその周辺>
一方、図2及び図4に示すように、上記第3収納部4には(言い換えれば後述のカッター機構30よりも下流側のテープ搬送経路に)、上記印字済みテープ150″を順次巻回するための巻芯41(巻取手段に相当)を備えた巻き取り機構40が、上方から受け入れられる。巻き取り機構40は、印字済みテープ150″の巻回の軸心O2が左右方向となる状態で、上記巻芯41が軸心O2まわりに回転可能に支持されるように収納される。そして、第3収納部4に収納された状態において、筐体本体2aの内部に設けられた粘着巻き取り用モータM2により不図示のギア機構を介して巻芯41が駆動され、第3収納部4内で所定の回転方向(図2中のB方向)に回転することで、印字済みテープ150″を巻芯41の外周部に順次巻き取って積層する。これにより、巻芯41の外周側に印字済みテープ150″が順次巻回されることで、印字済みテープロールR2が形成される。
<カッター機構30>
また、図2に示すように、印字ヘッド11の下流側でかつ印字済みテープロールR2の上流側のテープ搬送経路に、カッター機構30(切断手段に相当)が設けられている。
カッター機構30は、詳細な図示を省略するが、可動刃と、可動刃を支持しテープ幅方向(言い替えれば左右方向)に走行可能な走行体とを有している。そして、カッターモータ(図示せず)の駆動により走行体が走行し可動刃がテープ幅方向に移動することで、上記印字済みテープ150″を幅方向に切断する。
<被印字テープロールの支持構造詳細>
図7に示すように、被印字テープロールR1は、巻芯103を備えている。すなわち、巻芯103の外周に上記被印字テープ150が繰り出し可能に巻回される(=ロール状巻回体RRを構成する)ことで、上記被印字テープロールR1が構成される。
巻芯103は、左右一対の左固定軸部106L及び右固定軸部106Rが互いに直結されてなる、固定軸部材106によって回転可能に支持されている。すなわち、巻芯103は、外筒103Aと内筒103Bとの二重管構造となっている。そして、左固定軸部106Lの右端側に位置する短筒部115aが、内筒103Bの左側から摺動自在に挿入される。このとき、短筒部115aの外径よりも大きな内径を備えた貫通孔20L(図7に概略的に示す)が左側の上記第1ブラケット部20に設けられている。そして、短筒部115aは、当該貫通孔20Lを貫通しつつ、第1ブラケット部20を介し反対側(つまり右側)に位置する上記巻芯103の内筒103Bへと挿入される。
同様に、右固定軸部106Rの左端側に位置する長筒部115bが、内筒103Bの右側から摺動自在に挿入される。このとき、長筒部115bの外径よりも大きな内径を備えた貫通孔20R(図8に概略的に示す)が右側の上記第1ブラケット部20に設けられている。そして、長筒部115bは、当該貫通孔20Rを貫通しつつ、第1ブラケット部20を介し反対側(つまり左側)に位置する上記巻芯103の内筒103Bへと挿入される。
その後、左固定軸部106Lに周方向複数箇所に設けられた係止孔111aそれぞれに、右固定軸部106Rの各係止片111bが係合することで、左・右固定軸部106L,106R同士が連結され一体化される。これにより、巻芯103は、左右一対の第1ブラケット部20,20の間において、左・右固定軸部106L,106Rからなる固定軸部材106を固定中心軸としつつ、そのまわりに摺動回転可能となる。
このとき、外筒103Aの表面には、軸方向に沿って複数個の係止孔103aが形成されている。一方、ロールフランジ部f1,f2の中心側には、円形開口部fbが設けられている。円形開口部gbの内周縁には、係止突起faが形成されている。そして、ロールフランジ部f1,f2の各係止突起faを、外筒103Aのいずれかの係止孔103aに嵌合させることで、ロールフランジ部f1,f2を、被印字テープロールR1を構成する被印字テープ150の幅に対応した位置に固定することができる。
以上のように、上記固定軸部材106を構成する左・右固定軸部106L,106Rは、上記のように貫通孔20L,20Rに対し短筒部115a及び長筒部115bが(遊び寸法を介して)挿入されている。しかしながら、それら左・右固定軸部106L,106Rは、それぞれに備えられた位置決めフランジ部105L,105Rによって、第1ブラケット部20,20に対しては回転不能に係合している。
すなわち、各第1ブラケット部20は、図5及び図6に示すように、上・下2つの円弧部104b,104b及び前・後2つの直線部104a,104aを含み全体的には略長円形(小判型)の形状を備えた第1ガイド部104を、下端部近傍に有している。一方、上記位置決めフランジ部105L,105Rは、上下方向(言い替えれば自重作用方向)に沿うように前・後2つ形成された直線状の外縁部105a,105aを含む、全体的に(第1ガイド部104よりやや小さい)略小判型の形状を備えている。
そして、上述のようにして貫通孔20Lに対し短筒部115aが挿入される際には、位置決めフランジ部105Lは左の第1ブラケット部20の上記第1ガイド部104に対し、上記外縁部105a,105aを上記直線部104a,104aに略沿わせるようにしつつ収納される。同様に、貫通孔20Rに対し長筒部115bが挿入される際には、位置決めフランジ部105Rは右の第1ブラケット部20の上記第1ガイド部104に対し、上記外縁部105a,105aを上記直線部104a,104aに略沿わせるようにしつつ収納される。これらの結果、左・右位置決めフランジ部105L,105が第1ガイド部104,104に収納された状態において、左・右固定軸部106L,106Rは左・右第1ブラケット部20,20に対して回転不能に係合する。
以上の構成により、ロールフランジ部f1,f2及び巻芯103が一体となって、左右一対の第1ブラケット部20,20の間において、当該第1ブラケット部20に係止された固定軸部材106に対し回転することができる。これによって、被印字テープロールR1が、第1ブラケット部20,20に対し、上記軸心O1を中心に回転自在に支持されることとなり、回転することで被印字テープ150を繰り出すことができる。
<左固定軸部の軸端に内蔵されたメモリ>
本実施形態では、上記固定軸部材106を構成する左固定軸部106Lに、テープカートリッジメモリ107(第1記憶手段に相当)が設けられる。以下、その詳細を順を追って説明する。
図8(a)〜(d)及び上記図6、図7等に示すように、上記左固定軸部106Lは、位置決めフランジ部105Lを挟んで上記短筒部115aと反対側(すなわち左側)に軸端筐体部121を備えている。軸端筐体部121は、軸方向から見て横向きの略D字状となる外形状を備えている。この軸端筐体部121の内部に、上記テープカートリッジメモリ107が内蔵されている。
また、軸端筐体部121のうち上記D字状の下方の直線部分に設けられた開口面に、表面に露出するように端子部107aが設けられている(図8(d)及び図6参照)。
端子部107aは、上記テープカートリッジメモリ107に導通している。そして、後述のようにしてテープカートリッジTKが筐体本体2a内に装着されたときに、筐体本体2aの左側壁面の内周側部位(詳細は後述)に設けた外部端子207(図4に概念的に位置のみを示す)に上方から接触し、導通される。これにより、この端子部107aに接続して設けられた上記テープカートリッジメモリ107に対し、筐体2側から情報読み取りや情報書き込みを行うことができる。なお、本実施形態では、後述のように、テープカートリッジメモリ107には、当該テープカートリッジTKの被印字テープロールR1におけるテープ残量が記憶されている。そして、筐体2側から、当該記憶されたテープ残量の読み取りや、新たなテープ残量の書き込み(上書きを含む)が行われる(詳細は後述)。
<剥離材ロールの軸心近傍詳細構造>
図5及び図6に戻り、一方、剥離材ロールR3についても、詳細な図示は省略するが、上記被印字テープロールR1と同様の支持構造である。すなわち、剥離材ロールR3は巻芯108を備えており、巻芯108の外周に上記のようにして引き剥がされた剥離材層151が巻き取られて巻回される(=ロール状巻回体を構成する)ことで、上記剥離材ロールR3が構成される。
巻芯108は、固定軸部材110によって回転可能に支持されている。巻芯108は、上記巻芯103と同様、外筒と内筒との二重管構造となっている。このとき、上記外筒の外径よりも大きな内径を備えた貫通孔(図示せず)が左・右の上記第2ブラケット部21,21にそれぞれ設けられている。そして、固定軸部材110の軸本体部(上記短筒部115a及び長筒部115bに相当する部分。図示せず)が、当該貫通孔を貫通しつつ、上記巻芯108の内筒へと摺動自在に挿入される。これにより、巻芯108は、左右一対の第2ブラケット部21,21の間において、上記固定軸部材110を固定中心軸としつつ、そのまわりに摺動回転可能となる。
このとき、上記巻芯108の外筒の表面には、上記巻芯103の係止孔103aと同様、軸方向に沿って複数個の係止孔が形成されている。一方、ロールフランジ部f3,f4の中心側には、上記ロールフランジ部f1,f2の係止突起faと同様の係止突起(図示せず)が形成されている。そして、ロールフランジ部f3,f4の上記各係止突起を、上記巻芯108の外筒のいずれかの上記係止孔に嵌合させることで、ロールフランジ部f3,f4を、剥離材ロールR3を構成する剥離材151の幅(言い替えれば被印字テープ150の幅)に対応した位置に固定することができる。
以上の構成により、ロールフランジ部f3,f4及び巻芯108が一体となって、左右一対の第2ブラケット部21,21の間において、固定軸部材110に対し回転することができる。これによって、剥離材ロールR3が、第2ブラケット部21,21に対し、上記軸心O3を中心に回転自在に支持される。このとき、固定軸部材110は、ギア機構(図示省略)を介して剥離紙巻取用モータM3に作動連結されており、当該剥離紙巻取用モータM3からの駆動力で回転することで、上記被印字テープ150から引き剥がされた上記剥離材層151を巻き取ることができる。
<テープ印刷装置の動作の概略>
次に、上記構成のテープ印刷装置1の動作の概略について説明する。
すなわち、上記第1所定位置13にテープカートリッジTKが装着されると、筐体本体2aの後方側に位置する第1収納部3に被印字テープロールR1が収納され、筐体本体2aの前方側に位置する第2収納部5に剥離材ロールR3を形成する軸心O3側が収納される。また、筐体本体2aの前方側に位置する第3収納部4には、印字済みテープロールR2を形成するための巻き取り機構40が収納される。
この状態で、ユーザが、被印字テープ150(この時点ではまだ印刷が始まっていない)から予め剥離材層151が引き剥がされることで生成された、基材層153及び粘着剤層152からなるテープ150−1(便宜的にこのように称する。後述の図10(a)参照)の先端を、上記巻き取り機構40の巻芯41に取り付ける。そして、搬送ローラ12が駆動されると、第1収納部3に収納された被印字テープロールR1の回転により繰り出される被印字テープ150が、前方側へ搬送される。そして、搬送される被印字テープ150の被印字層154に対し、印字ヘッド11により所望の印字が形成されて、印字済みテープ150′となる。印字形成された印字済みテープ150′は、さらに前方側へ搬送されて引き剥がし部17まで搬送されると、当該引き剥がし部17において剥離材層151が引き剥がされて印字済み粘着テープ150″となる。引き剥がされた剥離材層151は、下方側へ搬送されて第2収納部5へ導入され、当該第2収納部5内において巻回されて剥離材ロールR3が形成される。
一方、剥離材層151が引き剥がされた印字済み粘着テープ150″は、さらに前方側へ搬送されて第3収納部4へ導入され、当該第3収納部4内の巻き取り機構40の巻芯41の外周側に巻回されて印字済みテープロールR2が形成される。その際、搬送方向下流側(すなわち前方側)に設けられたカッター機構30が印字済み粘着テープ150″を切断する。これにより、ユーザの所望のタイミングで、印字済みテープロールR2に巻回されていく印字済み粘着テープ150″を切断し、切断後は印字済みテープロールR2を第3収納部4から取り出すことができる。なお、このようにして巻芯41の外周部にロール状に巻回された(印字済みテープロールR2を形成している)印字済みテープ150″を、以下適宜、単に「印刷物」と称する。
なおこのとき、図示による説明を省略するが、被印字テープロールR1に、非粘着テープ(上記粘着剤層152及び剥離材層151のないもの)が巻回されていても良い。この場合においても、第1収納部3には、テープカートリッジTKの装着によって、非粘着テープが巻回された被印字テープロールR1が上方から受け入れられ、非粘着テープの巻回の軸心O1が左右方向となる状態で収納される。そして、被印字テープロールR1は、第1収納部3に収納された状態(テープカートリッジTKが装着された状態)において当該第1収納部3内で所定の回転方向(図2中のA方向)に回転することで、非粘着テープを繰り出す。
またこのとき、上記非粘着テープ(又は上記被印字テープ150でもよい)の搬送経路を、印字済みテープロールR2へ向かう側と排出口(図示省略)へ向かう側との相互間で切り替える、シュート15(図2参照)が配されていても良い。すなわち、切替レバー(図示省略)によるシュート15の切替操作でテープ経路を切り替えることで、印字形成後の非粘着テープ(又は印字済みテープ150″)を後述のように第3収納部4内において巻回することなく、筐体2の例えば第2開閉カバー8b側に設けた排出口(図示省略)から、そのまま筐体2外部へ排出するようにしても良い。
<制御系>
次に、図9を用いて、テープ印刷装置1の制御系について説明する。図9において、テープ印刷装置1には、所定の演算を行う演算部を構成するCPU212が備えられている。CPU212は、RAM213及びROM214に接続されている。CPU212は、RAM213の一時記憶機能を利用しつつROM214に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってテープ印刷装置1全体の制御を行う。
また、CPU212は、上記搬送ローラ12を駆動する上記搬送用モータM1の駆動制御を行うモータ駆動回路218と、上記巻き取り機構40の巻芯41を駆動する上記粘着巻取用モータM2の駆動制御を行うモータ駆動回路219と、上記剥離材ロールR3を駆動する上記剥離紙巻取用モータM3の駆動制御を行うモータ駆動回路220と、上記印字ヘッド11の発熱素子(図示省略)の通電制御を行う印字ヘッド制御回路221と、上記カッター機構30の上記カッターモータ224の駆動制御を行うモータ駆動回路223と、適宜の表示を行う表示部215と、ユーザが適宜に操作入力可能な操作部216と、に接続されている。また、CPU212は、この例では、外部端末としてのPC217に接続されるが、テープ印刷装置1が(いわゆるオールインワンタイプで)単独で動作する場合には、接続されていなくてもよい。
さらに、本実施形態では、CPU212には、上記外部端子207が接続されている。これにより、前述のようにして、外部端子207が端子部107aと接触して導通したとき、上記テープカートリッジメモリ107に対して情報読み取りや情報書き込みを行うことができる(後述のように本実施形態ではテープ残量の読み取り及び書き込みを行う)。
ROM214には、所定の制御処理を実行するための制御プログラム(後述する図13、図14等のフローの処理を実行するプログラムを含む)が記憶されている。RAM213には、例えば上記操作部216(又は上記PC217)でのユーザの操作に対応して生成された印刷データを、上記被印字層154の所定の印字領域に印字するためのドットパターンデータに展開して記憶する、イメージバッファ213aが備えられている。CPU212は、上記制御プログラムに基づき、搬送ローラ12により被印字テープ150を繰り出しつつ、イメージバッファ213aに記憶された上記ドットパターンデータに対応した1つのイメージを、印字ヘッド11によって被印字テープ150に対し繰り返して印刷する。
<巻き取り開始から終了までの挙動>
次に、本実施形態のテープ搬送・巻き取りの挙動を、図10〜図12により説明する。
<準備処理>
本実施形態では、上述したような、印字ヘッド11による印字形成が行われる前に、被印字テープ150の弛みを除去するための所定の準備処理(印刷準備動作に相当)が行われる。図10(a)〜(c)に、この準備処理の工程を模式的に示す。
まずユーザは、第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bを開けた状態で、前述したように、テープカートリッジTKを筐体本体2aに収納する。このとき、図10(a)に示すように、テープカートリッジTKは、未使用の状態で、被印字テープ150から引き剥がされた剥離材層151が巻芯108に接続される一方、残りの基材層153及び粘着剤層152からなるテープ150−1(後述の印字ヘッド11による印字形成開始後における印字済みテープ150″に対応する部位)の先端が、引き剥がし部17よりも搬送方向下流側へ突出した状態となっている。なお、このとき、引き剥がし部17と搬送ローラ12との間に位置する被印字テープ150を、説明の便宜上、テープ150−0と称する。このテープ150−0は、後述の印字ヘッド11による印字形成開始後における印字済みテープ150′に対応する部位である(上記した図5も参照)。
そして、ユーザは、図10(a)中の破線で示すように、手動操作で、上述した突出したテープ150−1の先端を、印字済みテープロールR2を形成するための巻き取り機構40の巻芯41(図4参照)に固定する(準備操作に相当)。これにより、これ以降の巻芯41の回転に伴うテープ150−1及び上記印字済みテープ150″の巻回によって上記印刷物が作成(言い換えれば印字済みテープロールR2が生成)されることとなる。一方、前述したように、テープ150−0から引き剥がされた剥離材層151の先端は、剥離材ロールR3を形成するための巻芯108(図5及び図6参照)に固定されているので、これ以降の巻芯108の回転に伴う剥離材層151の巻回によって、上記剥離材ロールR3が形成されることとなる。
この状態で、第1開閉カバー8a及び第2開閉カバー8bが閉じられた後に、CPU212は所定の時間だけ、搬送ローラ12を停止させると共に、上記巻芯41だけを巻き取り方向に回転させるように、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2を制御する(図10(b)参照)。これにより、剥離材層151が引き剥がされた上記テープ150−1は、停止した搬送ローラ12と巻き取り方向に回転する巻芯41とによって引っ張られ、弛みが除去された時点で巻芯41の回転が停止して、張力が作用した状態となる。なお、このようにテープ150−1に張力が作用しているはずの時点で、巻芯41の回転が検出された場合には、巻芯41に対するテープ150−1の先端の固定が不良であるために巻芯41(言い換えれば印字済みテープロールR2)が空回りしているとみなして、不具合を報知する(後述のステップS135、ステップS190参照)。
次に、CPU212は所定の時間だけ、搬送ローラ12を停止させると共に、上記巻芯108だけを巻き取り方向に回転させるように、搬送用モータM1、剥離紙巻取用モータM3を制御する(図10(c)参照)。これにより、テープ150−0から引き剥がされた剥離材層151は、停止した搬送ローラ12と巻き取り方向に回転する巻芯108(言い換えれば剥離材ロールR3)とによって引っ張られ、弛みが除去された時点で巻芯108の回転が停止して、張力が作用した状態となる。またこのとき、上記印字済みテープロールR2のみの回転でのテープ150−0の引き込みにより、テープ150−0と剥離材層151との剥離点が移動した場合でも、元の位置に戻すことができる(図10(c)中の破線部参照)。なお、このように剥離材層151に張力が作用しているはずの時点で剥離材ロールR3の回転が検出された場合には、上記巻芯108に対する剥離材層151の先端の固定が不良であるために剥離材ロールR3が空回りしているとみなして、不具合を報知する(後述のステップS155、ステップS198参照)。
次に、CPU212は所定の時間だけ、(印字動作をせずに)搬送ローラ12、印字済みテープロールR2、及び剥離材ロールR3を全て回転させるように、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3を制御する(特に図示せず)。この最終確認動作をすることにより、被印字テープ150の繰り出し及び搬送、テープ150−0の搬送、テープ150−1の搬送及び巻取り、剥離材層151の引き剥がし及び巻取り、等を含む一連の動作が正常に行われるかどうかを事前に確認できる(後述するステップS165、ステップS170、ステップS175参照)。
<印刷物作成>
上記準備処理が完了した後、前述した印字形成による上記印刷物の作成が行われる。すなわち、既に述べたように、図10(c)に示した状態から、図11(a)さらに図11(b)に示すように、被印字テープ150の繰り出し及び搬送と、当該被印字テープ150への印字形成による印字済みテープ150′の生成及び搬送と、印字済みテープ150′からの剥離材層151の引き剥がしによる印字済みテープ150″の生成及び引き剥がされた剥離材層151の巻取りと、印字済みテープ150″の搬送及び巻取りと(以下適宜、これらを総称して「印刷物形成動作」という)、が実行される。印字済みテープ150′から剥離材層151が引き剥がされた印字済みテープ150″は、巻き取り機構40によって軸心O2まわりに順次巻き取られる。被印字テープ150が搬送ローラ12によって搬送される。
その後、図11(b)に示した状態からさらに第2ロールR2の形成動作が進み、被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″が、ユーザの意図に対応した特定の搬送方向位置となったら、図12(a)に示すように、搬送ローラ12、印字済みテープロールR2、及び剥離材ロールR3が全て回転を停止する。これにより上記被印字テープ150の繰り出し及び搬送、印字済みテープ150′の搬送、印字済みテープ150″の搬送及び巻取り、が停止する。なお、この停止状態で、カッター機構30と印字ヘッド11との間が非印字区間である上記テープ150−0となるように、上記停止に先んじたタイミングで印字形成は停止されている。この状態で、カッター機構30により、搬送ローラ12と印字済みテープロールR2との間で印字済みテープ150″が切断される(図12(a)参照)。
その後、(搬送ローラ12が停止した状態のまま)印字済みテープロールR2が巻き取り方向に所定時間回転した後に停止するように、粘着巻取用モータM2が制御される。すなわち、カッター機構30による印字済みテープ150″の切断完了後、印字済みテープロールR2はただちに停止するのではなく、所定時間回転させた後に停止する。これにより、切断完了後に印字済みテープロールR2を所定量回転させ、切断により生じた印字済みテープ150″の終端部が確実に印字済みテープロールR2へと巻き取られ、上記印刷物の作成が完了する(図12(b)参照)。
<実施形態の要部>
以上において、本実施形態の要部は、上記の印刷物作成により消費されていく、被印字テープロールR1のテープ残量を精度よく求め、記憶することにある。以下、その手法の詳細を順を追って説明する。
<テープ残量の保持、読み取り、更新>
上述したように、本実施形態においては、テープカートリッジTKにテープカートリッジメモリ107が設けられ、被印字テープロールR1のテープ残量が当該テープカートリッジメモリ107に書き込まれ記憶されており、テープカートリッジTKと一体的に保持されている。この結果、テープカートリッジTKがテープ印刷装置1に対し着脱を繰り返しつつ用いられる場合であっても、常に被印字テープロールR1のテープ残量をテープカートリッジTK自体が保持していることから、これをテープ印刷装置1が読み取って取得することで、テープ残量を確実に得ることができる。なお、上記テープカートリッジメモリ107に記憶されたテープ残量は、テープ長さそのものでもよいし、あるいは当該テープ長さに対応した適宜の状態量の値(例えば、後述のパルス数参照)でもよい。
新たに上記印刷物の作成が開始される際には、テープカートリッジTKが装着されると、上述したように上記テープカートリッジメモリ107に記憶されたテープ残量が取得される(後述の図13に示すフローのステップS200、ステップS205参照)。そして、上述のように印刷物が作成される際の被印字テープ150の搬送量が検出される(後述の図13に示すフローのステップS216参照)。そして上記取得されたテープ残量から、印刷物作成によりさらに消費された被印字テープ150の量(上記搬送量に基づき算出される。詳細は後述)を差し引くことで、テープ残量の更新が行われる。
<テープ残量の誤差発生要因>
ここで、上述したように、本実施形態では、テープカートリッジTKがテープ印刷装置1に対し着脱される場合、印刷を開始する前の準備処理において、ユーザが、被印字テープ150の搬送方向下流側の先端を引き出して巻き取り機構40の巻芯41に接続する。このような場合には、上記の手法では、取得されたテープ残量から被印字テープ150の消費量を差し引くのみにとどまっている(上記手動による引き出し量は勘案されない)ため、準備操作時に引き出された被印字テープ150の長さ分が消費量に組み込まれないこととなる。
<実施形態で実行される処理内容>
そこで、本実施形態においては、上記に対応し、上記準備処理時に引き出された被印字テープ150の長さ分に相当する補正値(固定値)を用いることで、被印字テープ150の残量を高精度に補正する。
上記の手法を実現するために、上記CPU212によって実行される処理内容を、図13のフローにより説明する。
図13において、例えばユーザによりテープ印刷装置1の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
まず、ステップS200において、CPU212は、テープカートリッジTK及びインクリボンカートリッジRKが筐体本体2aの第1所定位置13及び第2所定位置14それぞれに装着されたか否かを判定する。例えば、適宜の接触式・非接触式のセンサによって上記所定位置13,14への各カートリッジTK,RKの据え付けを直接検出してもよいし、あるいは、適宜の開閉検出センサ等により上記第1開閉カバー8a、第2開閉カバー8b等の閉じ状態を検出してもよい。そしてそれらの検出結果に基づき、上記判定が行われる。なお、テープカートリッジTKがテープ印刷装置1に装着される前においては、被印字テープ150の先端を手で引き出しておく。上記所定位置13,14への装着がなされていない場合、判定は満たされず(S200:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。装着がなされた場合、判定が満たされ(S200:YES)、ステップS205に移る。
ステップS205では、CPU212は、前述のようにして、端子部107a及び外部端子207を介し、上記テープカートリッジメモリ107に記憶されている被印字テープロールR1における被印字テープ150の残量(例えば搬送方向長さ)を取得する。
ステップS206では、CPU212は、操作部216での(又は上記PC217での)ユーザの操作により、上記準備処理の実行が指示入力されたか否かを判定する。準備処理実行が指示されていない場合、判定は満たされず(S206:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。準備処理実行が指示された場合、判定は満たされ(S206:YES)、ステップS207に移る。
ステップS207では、CPU212は、図10(a)〜(c)を用いて説明した上記準備処理を実行する。この準備処理の詳細内容を、図14に示す。
<準備処理の詳細>
図14において、まず、ステップS120で、CPU212は、操作部216(又は上記PC217)を介して(前述のテープ150−1の上記巻芯41への取り付けが完了し)ユーザから準備処理を指示する操作が入力されたか否かを判定する。上記指示操作が入力されなければステップS120の判定は満たされず(ステップS120:NO)、指示操作入力されるまでループ待機する。上記指示操作が入力された場合は、ステップS120の判定は満たされ(ステップS120:YES)、ステップS125へ移る。
ステップS125では、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2(図中ではADモータと略記)の駆動を開始する(上述の図10(b)参照)。
その後、ステップS130では、CPU212は、上記ステップS125での粘着巻取用モータM2の駆動開始から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間経過していなければ、ステップS130の判定は満たされず(ステップS130:NO)、所定時間経過するまでループ待機する。この場合に待機する所定時間は、搬送ローラ12から印字済みテープロールR2までの間の上記テープ150−0,150−1の弛みを除去して適切な張力を作用できる程度の時間(例えば、最大1s)でよい。所定時間経過した場合は、ステップS130の判定は満たされ(ステップS130:YES)、ステップS135へ移る。
ステップS135では、CPU212は、印字済みテープロールR2に対応して設けた図示しない適宜の回転検出センサ(例えば光学センサ等)の検出結果に基づいて、この時点で印字済みテープロールR2が回転中であるか否かを判定する。印字済みテープロールR2が回転していない場合、判定は満たされず(S135:NO)、ステップS140へ移る。
ステップS140では、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を停止する。
その後、ステップS145では、CPU212は、モータ駆動回路220に制御信号を出力し、剥離紙巻取用モータM3(図中では剥離紙モータと略記)の駆動を開始する(上述の図10(c)参照)。
そして、ステップS150で、CPU212は、上記ステップS145での剥離紙巻取用モータM3の駆動開始から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間が経過していなければ、ステップS150の判定は満たされず(ステップS150:NO)、当該所定時間が経過するまでループ待機する。この場合に待機する所定時間は、上述した剥離点の引き戻しも含め搬送ローラ12から剥離材ロールR3までの間の剥離材層151の弛みを除去して適切な張力を作用できる程度の時間でよい。所定時間経過した場合は、ステップS150の判定は満たされ(ステップS150:YES)、ステップS155へ移る。
ステップS155では、CPU212は、剥離材ロールR3に対応して設けた図示しない適宜の回転検出センサ(例えば光学センサ等)の検出結果に基づいて、この時点で剥離材ロールR3が回転中であるか否かを判定する。剥離材ロールR3が回転していない場合、判定は満たされず(S155:NO)、ステップS160へ移る。
ステップS160では、CPU212は、モータ駆動回路220に制御信号を出力し、剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止する。
その後、ステップS165で、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始する。
その後、ステップS168で、CPU212は、公知の手法により、上記のようにして搬送される被印字テープ150の搬送量の算出を開始する。具体的には、この例では、搬送用モータM1が公知のパルスモータにより構成されており、テープ搬送時において上記モータ駆動回路218から搬送用モータM1へ出力される制御信号に含まれるパルス数を、CPU212がカウントすることによって、上記搬送量を算出する。なお、前述のテープカートリッジメモリ107に記憶されるテープ残量として、テープ長さを、上記搬送用モータM1へのパルス数に換算し、そのパルス数を前述の状態量の値として記憶してもよい。
そして、ステップS170では、CPU212は、上記ステップS165での各モータの駆動開始から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間経過していなければ、ステップS170の判定は満たされず(ステップS170:NO)、所定時間経過するまでループ待機する。この場合に待機する所定時間は、被印字テープ150の繰り出し及び搬送、テープ150−0の搬送、テープ150−1の搬送及び巻取り、剥離材層151の巻取り等を含む一連の動作が正常に行われるかどうかを目視で十分確認できる程度の時間でよい。所定時間経過した場合は、ステップS170の判定は満たされ(ステップS170:YES)、ステップS175へ移る。
ステップS175では、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止する。
その後、ステップS178で、CPU212は、上記ステップS168で開始した被印字テープ150の搬送量の算出を終了する(算出結果は上記RAM213等の適宜の箇所に保存する)。なおこのときにステップS168〜ステップS178で算出した搬送量(言い換えればテープ消費量)は、各請求項記載の印刷準備動作時消費量に相当するとともに、第1消費量にも相当している。
その後、ステップS180で、CPU212は、全ての動作が正常に行われ、準備処理が正常に終了した旨を表示部215(又はPC217)に表示するなどにより報知する。そして、このフローを終了する。
一方、上記ステップS135の判定において、印字済みテープロールR2が回転していた場合、判定が満たされ(S135:YES)、ステップS185へ移る。
ステップS185では、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を停止する。
その後、ステップS190で、CPU212は、上記巻芯41に対するテープ150−1の先端の固定が不良であるために印字済みテープロールR2が空回りしているとみなして、その旨を表示部215(又はPC217)に表示するなどにより報知する。そして、このフローを終了する。
また一方、上記ステップS155の判定において、剥離材ロールR3が回転していた場合、判定が満たされ(S155:YES)、ステップS195へ移る。
ステップS195では、CPU212は、モータ駆動回路220に制御信号を出力し、剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止する。
その後、ステップS198で、CPU212は、巻芯108に対する剥離材層151の先端の固定が不良であるために剥離材ロールR3が空回りしているとみなして、その旨を表示部215に表示するなどにより報知する。そして、このフローを終了する。
なお、上記ステップS125、ステップS130、ステップS135、ステップS140、ステップS145、ステップS150、ステップS155、ステップS160でCPU212によって実行される処理が各請求項記載の張力付与処理に相当する。また、上記ステップS165、ステップS170、ステップS175でCPU212によって実行される処理が各請求項記載の巻き取り処理に相当する。
以上のようにして、ステップS207では、印字ヘッド11による被印字テープ150への印刷が行われずに、搬送ローラ12が被印字テープ150を搬送しつつ、上記巻き取り機構40の巻芯がテープ150−1を巻き取る。この準備処理が終了すると、図13のステップS208へ移る。
図13に戻り、ステップS208では、CPU212は、上記ステップS205でテープカートリッジメモリ107から取得した被印字テープ150の残量を、上記ステップS178で取得した(上記印刷処理時における搬送量に基づいて算出された)テープ搬送量により補正する(この例では差し引く)。
その後、ステップS209で、CPU212は、上記ステップS208で補正後の(テープカートリッジメモリ107から取得した)被印字テープ150の残量を、所定のテープ長さ補正値(第2消費量に相当)を用いて補正する(この例では差し引く)。なお、上記ステップS208において、補正したテープ残量をテープカートリッジメモリ107に書き込んでおき、その書き込まれたテープ残量をこのステップS209で改めて読み込んで上記補正を行うようにしてもよい。このときのテープ長さ補正値は、本実施形態では固定的に定められている。具体的には、例えば、テープカートリッジTKの引き剥がし部17から巻き取り機構40の巻芯41までの距離に相当する、約20cmに設定されている。なお、このステップS209を実行するCPU212が、各請求項記載の第2補正手段として機能する。
そして、ステップS210で、CPU212は、上記ステップS209で補正した後のテープ残量を、上記外部端子207及び端子部107aを介し、上記テープカートリッジメモリ107に記憶する(上書き更新してもよい)。
その後、ステップS211で、CPU212は、表示部215(又は上記PC217でもよい)に対し、表示制御信号を出力し、上記ステップS208、ステップS209で確定したテープ残量を、表示部215(又は上記PC217)に表示する。
そして、ステップS212で、CPU212は、上記第1所定位置13に装着されていたテープカートリッジTKが取り出されたか否かを判定する。このときの判定は、上記ステップS200と同様の手法で行えばよい。テープカートリッジTKが取り出された場合、判定は満たされ(S212:YES)、このフローを終了する。テープカートリッジTKが取り出されていない場合、判定は満たされず(S212:NO)、ステップS213に移行する。
ステップS213では、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始して、上記被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″の搬送(以下適宜、単に「テープ搬送」と称する)、及び上記印字済みテープ150″の巻き取りを開始する。
その後、ステップS214で、CPU212は、操作部216での(又は別途CPU212に情報送受信可能に接続された外部端末での)ユーザの入力操作に対応して予め生成された印字データに基づき、公知の手法により、対応する印字開始位置まで上記テープ搬送が到達したか否かを判定する。印字開始位置に到達していない場合、判定は満たされず(S214:NO)、この判定が満たされるまでループ待機する。印字開始位置に到達した場合、判定は満たされ(S214:YES)、ステップS215に移る。
ステップS215では、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力し、印字ヘッド11の発熱素子に通電を行って、上記印字データに対応した1つのイメージの、上記被印字テープ150への繰り返し印字形成を開始する。
その後、ステップS216において、CPU212は、上記ステップS213で開始された搬送ローラ12による上記テープ搬送の搬送量を算出する。この搬送量の算出は、前述のステップS168と同様、上記搬送用モータM1へのモータ駆動回路218からの制御信号に含まれるパルス数をカウントする等により行えば足りる。なお、このステップS216と上記図14のステップS178とを実行するCPU212が、各請求項記載の消費量算出手段として機能する。
そして、ステップS217に移り、CPU212は、上記ステップS209で補正されたテープ残量を、上記ステップS216において算出された搬送量を用いて(この例では差し引いて)、最新のテープ残量計算値Tを算出する。なお、このステップS217と上記ステップS208を実行するCPU212が、各請求項記載の第1補正手段として機能する。
その後、ステップS222において、CPU212は、表示部215(又は上記外部端末でもよい)に対し、表示制御信号を出力し、上記ステップS216、ステップS217で確定したテープ残量を、表示部215(又は上記PC217末)に表示する。前述の図1に示す例では、このときの表示例を示しており、被印字テープ150のテープ残量「200m」が、被印字テープのテープ幅「48mm」とともに表示されている。その後、ステップS235に移る。
ステップS235では、CPU212は、上記印字データに基づき、公知の手法により、印字終了位置に印字ヘッド11が対向する状態まで、ステップS213で開始された上記テープ搬送が到達したか否かを判定する。印字終了位置に到達していない場合、判定は満たされず(S235:NO)、ステップS215に戻り同様の手順を繰り返す。これにより、上述の繰り返し印字形成が続行される。一方、印字終了位置に到達した場合、判定は満たされ(S235:YES)、ステップS240に移る。
ステップS240では、CPU212は、印字ヘッド制御回路221に制御信号を出力し、印字ヘッド11の発熱素子への通電を停止して、上記被印字テープ150に対する印字形成(印字部155の形成)を停止する。これにより、それ以降の印字済み粘着テープ150′には、印字部155が存在しない空白状態(前述のテープ150−0)となる。その後、ステップS255に移る。
ステップS255では、CPU212は、予め操作部216又は上記PC217を介して設定されたユーザの所望のテープ長さに対応した、上記カッター機構30による切断位置(言い換えれば巻き取り機構40によって第2ロールR2として巻回される印字済みテープ150″の搬送方向に沿った全長が、ユーザの意図する長さとなるような切断位置)まで、上記テープ搬送が達したか否かを判定する。切断位置に到達していない場合、判定は満たされず(S255:NO)、ループ待機する。切断位置に到達した場合、判定は満たされ(S255:YES)、ステップS260に移る。
ステップS260では、CPU212は、モータ駆動回路218,219,220に制御信号を出力し、搬送用モータM1、粘着巻取用モータM2、及び剥離紙巻取用モータM3の駆動を停止する。これにより、上記被印字テープ150、印字済みテープ150′、及び印字済みテープ150″の搬送が(上記テープ150−0も含めて)停止する。なお、この搬送停止により、上記ステップS217で算出を開始したテープ残量が確定することとなる。
その後、ステップS265で、CPU212は、カッター駆動回路223に制御信号を出力し、上記カッターモータ224を駆動し、上記カッター機構30の作動により印字済みテープ150″の切断を行う(図12(a)参照)。
そして、ステップS270に移り、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を開始して、印字済みテープ150″の終端部の巻き取りを開始する(図12(b)参照)。
その後、ステップS272で、CPU212は、上記ステップS217で算出を開始した後上記ステップS260での搬送停止により確定したテープ残量を、外部端子207及び端子部107aを介し、上記テープカートリッジメモリ107に書き込み、保持されたテープ残量を上書き更新する。
その後、ステップS275では、CPU212は、上記ステップS265でのカッター機構30の切断動作から所定時間だけ経過したか否かを判定する。所定時間だけ経過していない場合、判定は満たされず(S275:NO)、ループ待機する。この所定時間は、印字済みテープ150″の上記終端部を巻き取り機構40の上記巻芯41へ巻き取るのに十分な時間とすれば足りる。上記所定時間が経過したらこの判定は満たされ(S275:YES)、ステップS280へ移る。
ステップS280では、CPU212は、モータ駆動回路219に制御信号を出力し、粘着巻取用モータM2の駆動を停止する。これにより上記切断により生じた印字済みテープ150″を確実に印字済みテープロールR2で巻き取ることができる。この結果、巻芯41の外周側に巻回されて印字済みテープロールR2を構成する印字済みテープ150″(印刷物)と、被印字テープ150に連結された状態の後続の印字済み粘着テープ150″とが、分断されて離間した状態となる。
その後、ステップS285で、CPU212は、上記の処理がすべて正常に行われ終了した旨を上記表示部215(又は上記PC217でもよい)に表示するなどにより報知する。そして、このフローを終了する。
<本実施形態による効果>
以上説明したように、本実施形態に係るテープ印刷装置1においては、上記ステップS206でのユーザの準備処理実行の操作を契機に、テープカートリッジメモリ107に記憶された被印字テープ150の残量を、テープ搬送量に基づくステップS208及びステップS217での補正のみならず、予め定められた上記テープ長さ補正値を用いて補正した後、テープカートリッジメモリ107に記憶する。これにより、被印字テープ150の残量を高精度に記憶することができる。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)テープ種類により補正値を可変設定する場合
すなわち、上記のようにして印刷前に行われる上記準備処理において、巻き取り機構40の巻芯41に接続するためにユーザが手動で引き出す被印字テープ150(テープ150−0,150−1)の長さが、被印字テープ150の種別(材質や厚さ等)によって異なる場合がある。
例えば、剛性の強い被印字テープ150の場合は、いわゆる腰が強く外れやすい等により、比較的長い距離が引き出されて巻き取り機構40の巻芯41に確実に固定される。逆に、剛性の弱い被印字テープ150の場合は、上記のような現象が起こりにくいことから、比較的短い引き出し距離の引き出しで巻芯41に固定することができる。このような観点から、本変形例では、例えば図15に示すように、上記テープ長さ補正値が、被印字テープ150がPETテープの場合で200[mm]、布テープ及びクラフトテープの場合では250[mm]、紙テープの場合で150[mm]に設定される。
本変形例の制御手順を表すフローチャートを図16に示す。この図16のフローでは、上記図13に示すフローにおけるステップS200とステップS205の間に、ステップS201及びステップS203が新たに設けられる。
すなわち、ステップS200の後のステップS201では、CPU212は、テープカートリッジTKにおける被印字テープ150の種別情報を、ユーザによる操作部216又はPC217を介した手動操作入力によって取得する(又は、図示しないセンサ等により自動取得してもよい)。
その後、ステップS203で、上記ステップS201で取得された種別情報に応じて、例えば上記図15のテーブルを参照して、上記テープ長さ補正値を可変に設定する。
なお、ステップS203以降の各ステップ(ステップS205〜ステップS285)は、上記図13と同様であり、詳細な説明を省略する。上記ステップS201を実行するCPU212が各請求項記載の種別取得手段として機能し、上記ステップS203を実行するCPU212が各請求項記載の第1設定手段として機能する。
本変形例によれば、上述のような準備操作時の事情を確実に反映し、さらに精度よく被印字テープ150の消費量を算出することができる。
(2)印字済みテープロールの外径寸法により補正値を可変設定する場合
すなわち、上記のようにして印刷前に行われる上記準備処理において、巻き取り機構40の巻芯41に接続するためにユーザが手動で引き出す被印字テープ150(テープ150−0,150−1)の長さが、巻芯41の外径寸法の大きさによって異なる場合がある。
例えば、図17(a)には、比較的大径の巻芯41が用いられる場合の一例を示しており、この場合は、上記引き出し距離が比較的短くなる。
図17(b)には、比較的小径の巻芯41が用いられる場合の一例を示しており、この場合は、上記引き出し距離が比較的長くなる。
本変形例の制御手順を表すフローチャートを図18に示す。上記のような観点から、図18に示すフローでは、上記図13に示すフローにおけるステップS200とステップS205の間に、ステップS202及びステップS204が新たに設けられる。
すなわち、上記ステップS200の後のステップS202では、CPU212は、上記巻芯41の外径寸法情報を、ユーザによる操作部216又はPC217を介した手動操作入力によって取得する(又は、図示しないセンサ等により自動取得してもよい)。
その後、ステップS204で、上記ステップS202で取得された外径寸法情報に応じて、上記テープ長さ補正値を可変に設定する。
なお、ステップS204以降の各ステップ(ステップS205〜ステップS285)は、上記図13と同様であり、詳細な説明を省略する。上記ステップS202を実行するCPU212が各請求項記載の外径取得手段として機能し、上記ステップS204を実行するCPU212が各請求項記載の第2設定手段として機能する。
本変形例によれば、上述のような準備操作時の事情を確実に反映し、さらに精度よく被印字テープ150の消費量を算出することができる。
(3)準備処理の重複実行を回避する場合
すなわち、前述したように、上記準備処理を行うにあたり、操作部216(又は上記PC217)を介しユーザの操作により、準備処理の実行が指示入力(以下適宜、実行指示操作という)される(上記ステップS206参照)。そして、これに対応して、その後のステップS207で、上記準備処理が実行される。
このとき、ユーザの不注意又は錯覚等により、一度上記実行指示操作がなされた後に、再び重複して同じ実行指示操作をする場合が考えられる。本変形例は、そのような重複操作時に、準備処理を重複して実行しないようにするものである。
すなわち、本変形例においては、印刷準備処理が行われた後、当該印刷準備処理が行われたこと示す第1フラグをセットし、適宜の箇所に当該第1フラグが記憶される(第2記憶手段としての機能)。その後再び上記実行指示操作がなされたときには、上記第1フラグがセットされ記憶されているかどうかを判定し、第1フラグが既にセットされている場合は、ステップS207の印刷準備処理や、ステップS208及びステップS209の残量補正を行わないようにする。
本変形例によれば、上記の処理により、上記実行指示操作が重複してなされたときに、準備処理を重複して実行しないようにして、無意味な動作を行う無駄を抑制することができる。
(4)第1フラグリセットに対応する場合
上記(3)の変形例における、上記第1フラグをセットし記憶する処理により、前述したように、上記実行指示操作が重複してなされたときに、準備処理を重複して実行しないようにすることができる。しかしながら、新たにテープカートリッジTKが装着されたときに確実に準備処理を行えるようにするためには、上記のようにしてセットされ記憶された第1フラグを、例えば上記開閉カバー8a,8bや開閉カバー9が開かれたときにリセットする必要がある。
しかしながら、ユーザの不注意又は錯覚等により、一度上記準備処理が実行された後、上記開閉カバー8a,8bや開閉カバー9を開き(この時点で上記第1フラグがリセットされる)、さらに再び重複して同じ実行指示操作をする場合が考えられる。このような場合、CPU212の制御によって、上記準備処理のうち、上記ステップS125、ステップS130、ステップS135、ステップS140、ステップS145、ステップS150、ステップS155、ステップS160は省略された形で、処理が行われる(すなわち、上記ステップS165、ステップS170、ステップS175での巻き取り処理は実行される)。本変形例は、このような処理内容に対応するものである。
すなわち、本変形例においては、上記実行指示操作がなされ、かつ上記第1フラグがセットされていない場合(過去に第1フラグが1度も立っていない場合、第1フラグが立っていたが前述のカバーオープンによってリセットされた場合、の両方を含む)には、CPU212は、上記ステップS125〜ステップS160の上記張力付与処理が既に実行済みであるか否かを判定する(判定手段としての機能)。具体的には、前述のステップS145と同様に剥離紙巻取用モータM3の駆動を開始した後、さらに前述のステップS155と同様に上記回転検出センサの検出結果に基づき、剥離材ロールR3が回転するか否かを判定すればよい。剥離材ロールR3が回転しなければ上記張力付与処理が既に実行済みであると判定され、剥離材ロールR3が回転すれば上記張力付与処理は実行されていなかったと判定される。
上記張力付与処理が既に実行済みであると判定された場合には、上記ステップS165〜ステップS175での巻き取り処理の実行に対応して、上記ステップS178及びステップS208におけるテープ搬送量の算出とその補正を行うとともに、上記ステップS125〜ステップS160の張力付与処理の不実行に対応して、上記テープ長さ補正値を用いた補正(ステップS209)は行われない。
本変形例によれば、上記の処理により、一度準備処理において上記張力付与処理及び上記巻取り処理が実行された後に、例えば開閉カバー8a,8b,9のいずれかが開かれたことで上記第1フラグがリセットされて再度準備処理が実行される場合であっても、重複して張力付与処理分の補正を行わず、巻取り処理分のみを正しく補正することができる。
(5)その他
なお、以上においては、テープカートリッジメモリ107にテープ残量が記憶されており、当該テープ残量から(印刷処理時及び印刷物作成時における)搬送量を差し引いて補正し、さらに上記テープ長さ補正値を差し引いて補正したが、これに限られない。すなわち、テープカートリッジメモリ107にテープ消費量が記憶されており(したがって未使用時には消費量0)、当該テープ消費量に対し(印刷処理時及び印刷物作成時における)搬送量を加えて補正し、さらに上記テープ長さ補正値を加えて補正するようにしてもよい。この場合も上記同様の効果を得る。
また、以上においては、上記テープ残量(又はテープ消費量)がテープカートリッジTKに備えられたテープカートリッジメモリ107に記憶されていたが、これに限られず、テープ印刷装置1の適宜の箇所に設けたメモリ(第1記憶手段に相当)に、各テープカートリッジTKの識別情報と対応づけて記憶するようにしてもよい。この場合も上記同様の効果を得る。
なお、以上において、図9に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、上記図13、図14、図16、図18におけるフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 テープ印刷装置(印刷装置)
11 印字ヘッド(印刷手段)
12 搬送ローラ(搬送手段)
30 カッター機構(切断手段)
40 巻き取り機構
41 巻芯(巻取手段)
107 テープカートリッジメモリ(第1記憶手段)
212 CPU

Claims (7)

  1. 長尺状の記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記記録媒体に対し印刷を行う印刷手段と、
    前記印刷手段よりも下流側の前記搬送経路に配置され、前記印刷手段によって印刷された前記記録媒体を切断する切断手段と、
    前記切断手段よりも下流側の前記搬送経路に配置され、前記印刷手段によって印刷された前記記録媒体を巻き取る巻取手段と、
    記録媒体の残量又は消費量に関連する値を記憶する第1記憶手段と、
    前記搬送手段による搬送量に基づいて前記記録媒体の第1消費量を算出する消費量算出手段と、
    前記第1記憶手段に記憶された前記記録媒体の残量又は消費量に関連する値を、前記消費量算出手段によって算出された前記第1消費量により補正する第1補正手段と、
    操作入力可能な操作手段と、
    前記操作手段が操作されたことを契機に、前記第1記憶手段に記憶された前記記録媒体の残量又は消費量に関連する値を、所定の第2消費量を用いて補正する第2補正手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記第1記憶手段は、
    前記記録媒体を収容する、前記印刷装置に装着可能なカートリッジに備えられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2記載の印刷装置において、
    前記操作手段が操作されたことを契機に、
    前記印刷手段による前記記録媒体への印刷が行われずに、前記搬送手段が前記記録媒体を搬送しつつ、前記巻取手段が前記記録媒体を巻き取る印刷準備動作が行われ、
    前記消費量算出手段は、
    前記印刷準備動作時の前記搬送手段による前記記録媒体の搬送量に基づいて前記第1消費量としての印刷準備動作時消費量を算出し、
    前記第1補正手段は、
    前記第1記憶手段に記憶された前記記録媒体の残量又は消費量に関連する値を前記印刷準備動作時消費量により補正することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記印刷準備動作が行われた際に前記印刷準備動作が行われたこと示すフラグをセットする第2記憶手段をさらに有し、
    前記操作手段が操作されたときに、前記第2記憶手段に前記フラグがセットされている場合は、前記印刷準備動作、前記印刷準備動作時消費量の算出、前記印刷準備動作時消費量による補正、及び前記第2消費量を用いた補正を行わないことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4記載の印刷装置において、
    前記印刷準備動作は、
    前記搬送手段による搬送を停止させた状態で前記巻取手段による巻き取りを行い、前記記録媒体に張力を付与する張力付与処理と、
    前記搬送手段による搬送を行いつつ前記巻取手段による所定量の前記記録媒体の巻き取りを行う巻取り処理と、
    を含み、
    前記操作手段が操作されたときで、前記第2記憶手段に前記フラグがセットされていない場合において、前記張力付与処理が既に実行済みであるか否かを判定する判定手段をさらに有し、
    前記判定手段により、前記張力付与処理が既に実行済みであると判定された場合には、前記印刷準備動作時消費量の算出及び前記印刷準備動作時消費量による補正を行うとともに、前記第2消費量を用いた補正を行わない
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記記録媒体は、
    前記印刷装置に装着可能なカートリッジに収容されており、
    装着された前記カートリッジにおける前記記録媒体の種別情報を取得する種別取得手段と、
    前記種別取得手段により取得された前記記録媒体の前記種別情報に応じて、前記第2消費量を可変に設定する第1設定手段と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記巻取手段は、
    前記印刷手段によって印刷された前記記録媒体を外周部に順次巻き取る、所定の軸心を備えた巻芯であり、
    かつ、前記印刷装置はさらに、
    前記巻芯の外径寸法情報を取得する外径取得手段と、
    前記外径取得手段により取得された前記巻芯の前記外径寸法情報に応じて、前記第2消費量を可変に設定する第2設定手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
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