JP7400584B2 - テープ印刷装置、テープ印刷システム、およびテープ印刷装置の制御方法 - Google Patents

テープ印刷装置、テープ印刷システム、およびテープ印刷装置の制御方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 2019年9月23日 https://labelworks.epson.com/press-release/ 2019年9月23日 https://labelworks.epson.com/epson-lw-z5000px/
本発明は、テープ印刷装置、テープ印刷システム、およびテープ印刷装置の制御方法に関するものである。
特許文献1には、インクリボンや印刷テープなどの長尺状媒体が巻回される巻取軸に取り付けられたエンコーダー板の回転をフォトセンサーで検出することにより、長尺状媒体の消費完了を判定するテープ印刷装置が開示されている。
特開2017-177709号公報
特許文献1のテープ印刷装置は、長尺状媒体の使用量を管理するために、エンコーダー板やフォトセンサーなどの部品が必要となるため、装置コストが高くなってしまう。
本発明のテープ印刷装置は、インクリボンを収容し、記憶素子を有する回路基板が設けられたカートリッジが装着される装着部と、インクリボンおよび印刷テープを送りながら、印刷テープに印刷を行う印刷部と、印刷部を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出し、算出したテープ使用量を記憶素子に記憶させる制御部と、を備える。
本発明のテープ印刷システムは、情報処理端末と、テープ印刷装置とを含むテープ印刷システムであって、情報処理端末は、印刷データを生成する生成部と、生成した印刷データをテープ印刷装置に送信する送信部と、を備え、テープ印刷装置は、インクリボンを収容し、記憶素子を有する回路基板が設けられたカートリッジが装着される装着部と、情報処理端末から印刷データを受信する受信部と、受信された印刷データに基づいて、インクリボンおよび印刷テープを送りながら、印刷テープに印刷を行う印刷部と、印刷部を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出し、算出したテープ使用量を記憶素子に記憶させる制御部と、を備える。
本発明のテープ印刷装置の制御方法は、インクリボンを収容し、記憶素子を有する回路基板が設けられたカートリッジが装着される装着部と、インクリボンおよび印刷テープを送りながら、印刷テープに印刷を行う印刷部とを備えたテープ印刷装置の制御方法であって、印刷部を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出するステップと、算出されたテープ使用量を記憶素子に記憶させるステップと、を実行する。
カートリッジ装着部にテープカートリッジが装着された状態のテープ印刷装置を装着方向手前側から見た図である。 カートリッジ装着部にリボンカートリッジが装着された状態のテープ印刷装置を装着方向手前側から見た図である。 カートリッジ装着部にテープカートリッジおよびリボンカートリッジのいずれも装着されていない状態のテープ印刷装置を装着方向手前側から見た図である。 テープカートリッジの斜視図である。 リボンカートリッジの斜視図である。 印刷システムのブロック図である。 記憶素子の説明図である。 編集画面の表示例を示す図である。 テープ使用量書き込み処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、一実施形態に係るテープ印刷装置、テープ印刷システム、およびテープ印刷装置の制御方法について説明する。なお、図1ないし図5では、XYZ直交座標系を表示するが、説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
[テープ印刷装置、テープカートリッジおよびリボンカートリッジの概要]
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、装置ケース3と、装着部カバー5とを備えている。装置ケース3は、略直方体状に形成されている。装置ケース3の+Z方向側には、カートリッジ装着部7が設けられている。カートリッジ装着部7は、「装着部」の一例である。
カートリッジ装着部7には、テープカートリッジ101(図1参照)およびリボンカートリッジ201(図2参照)が択一的に装着される。なお、テープカートリッジ101およびリボンカートリッジ201は、「カートリッジ」の一例である。
装置ケース3の+X方向の面には、テープ導入口9が設けられている。テープ導入口9からは、リボンカートリッジ201がカートリッジ装着部7に装着されたときに、テープ印刷装置1外に設けられたテープロールから繰り出された第2印刷テープ213が、導入される。装置ケース3の-X方向の面には、テープ排出口11が設けられている。テープ排出口11からは、カートリッジ装着部7に装着されたテープカートリッジ101から繰り出された第1印刷テープ113、または、テープ導入口9から導入された第2印刷テープ213、が排出される。装着部カバー5は、カートリッジ装着部7を開閉する。装着部カバー5は、+Y方向の端部に設けられたヒンジ部13を中心として、回動可能に装置ケース3に取り付けられている。
図1および図4に示すように、テープカートリッジ101は、テープコア103と、第1プラテンローラー105と、第1繰出しコア107と、第1巻取りコア109と、これらを収容した第1カートリッジケース111とを備えている。テープコア103には、第1印刷テープ113が巻回されている。テープコア103から繰り出された第1印刷テープ113は、第1カートリッジケース111の-X方向の周壁部に設けられたテープ送出口(図示省略)から、第1カートリッジケース111外へ送り出される。第1繰出しコア107には、第1インクリボン117が巻回されている。第1繰出しコア107から繰り出された第1インクリボン117は、第1巻取りコア109に巻き取られる。第1カートリッジケース111には、第1ヘッド挿通孔119が、Z方向に貫通して設けられている。
また、図4に示すように、第1カートリッジケース111の+X方向且つ+Y方向の外周面には、第1回路基板100が設けられている。第1回路基板100には、後述するカートリッジ情報が記憶されている。また、第1回路基板100は、カートリッジ装着部7に設けられた回路基板接続部51(図3参照)と接続される。
図2および図5に示すように、リボンカートリッジ201は、第2プラテンローラー205と、第2繰出しコア207と、第2巻取りコア209と、これらを収容した第2カートリッジケース211とを備えている。第2繰出しコア207には、第2インクリボン217が巻回されている。第2繰出しコア207から繰り出された第2インクリボン217は、第2巻取りコア209に巻き取られる。第2カートリッジケース211には、第2ヘッド挿通孔219が、Z方向に貫通して設けられている。また、第2カートリッジケース211には、第2テープ経路221が設けられている。テープ導入口9から導入された第2印刷テープ213は、第2テープ経路221を通って、テープ排出口11へ送られる。
また、図5に示すように、第2カートリッジケース211の外周面には、カートリッジ装着部7の回路基板接続部51と接する位置に、第2回路基板200が設けられている。第2回路基板200には、第1回路基板100と同様に、カートリッジ情報が記憶されている。
なお、未使用状態のテープロールにおける第2印刷テープ213の長さおよび未使用状態のリボンカートリッジ201に収容された第2インクリボン217の長さは、特に限定されるものではないが、本実施形態では、未使用状態のテープカートリッジ101に収容された第1印刷テープ113の長さおよび第1インクリボン117の長さよりも長くなっている。このため、例えば、一度に大量のラベルを作成する場合には、リボンカートリッジ201がカートリッジ装着部7に装着される。
また、第2印刷テープ213を繰り出すテープロールは、リボンカートリッジ201と組み合わせて使用することが想定されており、テープロールとリボンカートリッジ201とはセット販売される。このため、未使用状態のテープロールにおける第2印刷テープ213の長さと、未使用状態のリボンカートリッジ201に収容された第2インクリボン217の長さとは、略同じ長さとなっている。
[カートリッジ装着部]
図3に示すように、カートリッジ装着部7は、+Z方向が開放された凹状に形成されている。カートリッジ装着部7の底面つまり-Z方向の面である装着底面17には、ヘッド部19が、+Z方向に突出して設けられている。ヘッド部19は、サーマルヘッド21(図6参照)と、サーマルヘッド21の少なくとも+X方向、-Y方向および+Z方向を覆うヘッドカバー23とを備えている。ヘッドカバー23は、後述するプラテン軸25と同程度に+Z方向に突出しており、テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着されるときに、第1ヘッド挿通孔119に挿通され、テープカートリッジ101の装着をガイドする。また、ヘッドカバー23は、リボンカートリッジ201がカートリッジ装着部7に装着されるときに、第2ヘッド挿通孔219に挿通され、リボンカートリッジ201の装着をガイドする。
また、装着底面17には、-X方向から順に、プラテン軸25と、第1巻取り軸29と、第1繰出し軸27と、第2繰出し軸31と、第2巻取り軸33とが、+Z方向に突出して設けられている。
プラテン軸25は、サーマルヘッド21の+Y方向に設けられている。プラテン軸25は、テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着されるときに、第1プラテンローラー105に挿通され、ヘッドカバー23と共に、テープカートリッジ101の装着をガイドする。また、プラテン軸25は、リボンカートリッジ201がカートリッジ装着部7に装着されるときに、第2プラテンローラー205に挿通され、ヘッドカバー23と共に、リボンカートリッジ201の装着をガイドする。なお、テープカートリッジ101またはリボンカートリッジ201の装着方向は、プラテン軸25の延びる方向、すなわちZ方向と平行である。
テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着されると、プラテン軸25、第1繰出し軸27および第1巻取り軸29が、それぞれ、第1プラテンローラー105、第1繰出しコア107および第1巻取りコア109に挿入される(図1参照)。この状態で、装着部カバー5が閉められると、図示省略したヘッド移動機構により、サーマルヘッド21がプラテン軸25に向けて移動する。これにより、サーマルヘッド21と第1プラテンローラー105との間に、第1印刷テープ113および第1インクリボン117が挟持される。テープ印刷装置1は、第1プラテンローラー105を回転させることにより第1印刷テープ113および第1インクリボン117を送りつつ、サーマルヘッド21を発熱させることにより、携帯端末400(図6参照)から送信された印刷データに基づいて第1印刷テープ113に印刷する。
また、リボンカートリッジ201がカートリッジ装着部7に装着されると、プラテン軸25、第2繰出し軸31および第2巻取り軸33が、それぞれ、第2プラテンローラー205、第2繰出しコア207および第2巻取りコア209に挿入される(図2参照)。この状態で、装着部カバー5が閉められると、ヘッド移動機構により、サーマルヘッド21がプラテン軸25に向けて移動する。これにより、サーマルヘッド21と第2プラテンローラー205との間に、第2印刷テープ213および第2インクリボン217が挟持される。テープ印刷装置1は、第2プラテンローラー205を回転させることにより第2印刷テープ213および第2インクリボン217を送りつつ、サーマルヘッド21を発熱させることにより、携帯端末400から送信された印刷データに基づいて第2印刷テープ213に印刷する。
カートリッジ装着部7のうち、テープカートリッジ101とリボンカートリッジ201とが共通して装着される共通領域37の+X方向に位置する内周面には、回路基板接続部51が設けられている。回路基板接続部51は、テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着されたときに、テープカートリッジ101に設けられた第1回路基板100(図4参照)と接続される。また、回路基板接続部51は、リボンカートリッジ201がカートリッジ装着部7に装着されたときに、リボンカートリッジ201に設けられた第2回路基板200(図5参照)と接続される。
回路基板接続部51は、第1回路基板100および第2回路基板200からカートリッジ情報を読み取る。カートリッジ情報は、テープ・リボン情報と、テープ使用量とを含む。
第1回路基板100は、テープ・リボン情報として、テープカートリッジ101に収容されている第1印刷テープ113および第1インクリボン117に関する情報を記憶している。また、第1回路基板100は、テープ使用量として、第1印刷テープ113の印刷済み長さを記憶している。なお、第1印刷テープ113の印刷済み長さと、第1インクリボン117の使用済み長さは略同じ長さとなるため、第1印刷テープ113のテープ使用量は、第1インクリボン117のリボン使用量と看做すことができる。
また、第2回路基板200は、テープ・リボン情報として、テープロールから繰り出される第2印刷テープ213と、リボンカートリッジ201に収容されている第2インクリボン217とに関する情報を記憶している。また、第2回路基板200は、テープ使用量として、第2印刷テープ213の印刷済み長さを記憶している。なお、第2印刷テープ213の印刷済み長さと、第2インクリボン217の使用済み長さは略同じ長さとなるため、第2印刷テープ213のテープ使用量は、第2インクリボン217のリボン使用量と看做すことができる。
テープ・リボン情報は、テープカートリッジ101の第1回路基板100、およびリボンカートリッジ201の第2回路基板200に予め記憶されている情報であり、テープ印刷装置1において書き換え不可能な情報である。一方、テープ使用量は、テープ印刷装置1において書き換え可能な情報である。
なお、テープカートリッジ101の第1回路基板100に記憶されるテープ・リボン情報は、カートリッジ種別を示す情報、未使用状態のテープカートリッジ101に収容された第1印刷テープ113および第1インクリボン117の長さを示す情報、第1印刷テープ113および第1インクリボン117の色を示す情報、第1印刷テープ113および第1インクリボン117の幅を示す情報、第1印刷テープ113の素材を示す情報、第1印刷テープ113の印刷テープ種別を示す情報を含む。カートリッジ種別とは、テープカートリッジ101であるかリボンカートリッジ201であるか、の種別である。また、印刷テープ種別とは、通常ラベル用印刷テープであるかダイカットラベル用印刷テープであるか、などの種別である。
また、リボンカートリッジ201の第2回路基板200に記憶されるテープ・リボン情報は、カートリッジ種別を示す情報、未使用状態のテープロールにおける第2印刷テープ213の長さを示す情報、未使用状態のリボンカートリッジ201に収容された第2インクリボン217の長さを示す情報、第2印刷テープ213および第2インクリボン217の色を示す情報、第2印刷テープ213および第2インクリボン217の幅を示す情報、第2印刷テープ213の素材を示す情報、第2印刷テープ213の印刷テープ種別を示す情報を含む。
なお、以下の説明では、第1印刷テープ113と第2印刷テープ213とを区別する必要がない場合、単に「印刷テープ」と称する。また、第1インクリボン117と第2インクリボン217とを区別する必要がない場合、単に「インクリボン」と称する。また、第1回路基板100と第2回路基板200とを区別する必要がない場合、単に「回路基板」と称する。
[テープ印刷システム]
図6は、テープ印刷システムSYのブロック図である。テープ印刷システムSYは、携帯端末400と、テープ印刷装置1とを備え、これらは無線通信500を介して接続される。携帯端末400は、「情報処理端末」の一例である。なお、無線通信500に代え、ケーブル等の有線通信を介して、携帯端末400と、テープ印刷装置1とが接続される構成でもよい。
携帯端末400は、例えばスマートフォンであり、操作・表示部410と、携帯端末側通信部420と、携帯端末側制御部430とを備える。携帯端末側通信部420は、「送信部」の一例である。また、携帯端末側制御部430は、「生成部」の一例である。
操作・表示部410は、例えばタッチパネルであり、ユーザーによる各種操作および各種情報の表示に用いられる。操作・表示部410は、例えば編集画面D(図8参照)を表示する。ユーザーは、編集画面Dを用いて印刷データの編集やテープ印刷装置1に対する印刷指示等を行う。
携帯端末側通信部420は、無線通信500を介してテープ印刷装置1と通信する。例えば、携帯端末側通信部420は、テープ印刷装置1に印刷データを送信したり、テープ印刷装置1からカートリッジ情報を受信したりする。
携帯端末側制御部430は、携帯端末側CPU(Central Processing Unit)431と、携帯端末側ROM(Read Only Memory)432と、携帯端末側RAM(Random Access Memory)433とを含む。
携帯端末側CPU431は、携帯端末側ROM432に記憶された各種制御プログラムを携帯端末側RAM433に展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、携帯端末側制御部430は、携帯端末側CPU431に代え、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路をプロセッサーとして用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
携帯端末側ROM432は、各種制御プログラムおよび各種制御データを記憶する。例えば、携帯端末側ROM432は、テープ印刷装置1を制御するための専用アプリケーション435を記憶する。上記の編集画面D(図8参照)は、専用アプリケーション435に基づいて表示される画面である。また、携帯端末側CPU431は、専用アプリケーション435を用いて印刷データを生成する。
また、携帯端末側CPU431は、専用アプリケーション435の起動時や、ユーザーがカートリッジ情報を要求するための所定の操作を行ったとき、テープ印刷装置1に対して、カートリッジ情報を要求する。テープ印刷装置1は、携帯端末400からの要求に対して、回路基板から読み取ったカートリッジ情報を携帯端末400に送信する。
携帯端末側RAM433は、携帯端末側CPU431が各種制御を行うためのワークエリアとして用いられる。
テープ印刷装置1は、印刷装置側通信部310と、回路基板接続部51と、印刷部330と、印刷装置側制御部340とを備える。印刷装置側通信部310は、「受信部」の一例である。また、印刷装置側制御部340は、「制御部」の一例である。
印刷装置側通信部310は、無線通信500を介して携帯端末400と通信する。例えば、印刷装置側通信部310は、携帯端末400から印刷データを受信したり、携帯端末400に対しカートリッジ情報を送信したりする。
回路基板接続部51は、回路基板と接続され、回路基板からカートリッジ情報を読み出したり、回路基板にテープ使用量を書き込んだりする。テープ使用量とは、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さを指し、これには印刷テープの長さ方向先端側の余白部分、および印刷テープの長さ方向後端側の余白部分も含まれる。
図7は、回路基板が有する記憶素子Mの説明図である。記憶素子Mは、テープ・リボン情報記憶領域510と、テープ使用量記憶領域520とを有する。テープ・リボン情報記憶領域510は、上記のテープ・リボン情報を記憶する。
テープ使用量記憶領域520は、上記のテープ使用量を記憶する。テープ使用量記憶領域520は、第1の記憶領域521と、第2の記憶領域522と、第3の記憶領域523と、第4の記憶領域524とを含む。第1の記憶領域521、第2の記憶領域522、第3の記憶領域523および第4の記憶領域524は、「記憶領域」の一例である。印刷装置側制御部340は、印刷テープの使用量を記憶素子Mに記憶させる際、これら4つの記憶領域のなかで、順次、記憶領域を切り替えながらテープ使用量を記憶させる。
印刷部330は、印刷テープに印刷を行うための機構であり、サーマルヘッド21と、送りモーター332とを含む。サーマルヘッド21は、複数の発熱素子を備え、インクリボンから印刷テープにインクを熱転写することにより印刷を行う。送りモーター332は、カートリッジ装着部7にテープカートリッジ101が装着されている場合、第1プラテンローラー105を駆動する駆動源である。また、送りモーター332は、カートリッジ装着部7にリボンカートリッジ201が装着されている場合、第2プラテンローラー205を駆動する駆動源である。
印刷装置側制御部340は、印刷装置側CPU341と、印刷装置側ROM342と、印刷装置側RAM343とを含む。
印刷装置側CPU341は、印刷装置側ROM342に記憶された各種制御プログラムを印刷装置側RAM343に展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、印刷装置側制御部340は、印刷装置側CPU341に代え、ASIC等のハードウェア回路をプロセッサーとして用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
印刷装置側ROM342は、各種制御プログラムおよび各種制御データを記憶する。また、印刷装置側RAM343は、印刷装置側CPU341が各種制御を行うためのワークエリアとして用いられる。
印刷装置側CPU341は、印刷装置側ROM342に記憶された制御プログラムを用いて、携帯端末400から送信された印刷データに基づき、印刷テープに印刷を行う。より具体的には、印刷装置側CPU341は、サーマルヘッド21に備えられた複数の発熱素子への通電と、送りモーター332の駆動とを連携して制御することにより印刷を行う。また、印刷装置側CPU341は、携帯端末400から送信された印刷データを展開して、ドットパターンデータを生成し、生成したドットパターンデータに基づいて、各発熱素子への通電のONとOFFを制御する。発熱素子の一列分の個数に対応したラインデータをドットパターンデータの列方向とした場合、ドットパターンデータの行方向は、印刷テープの長さ方向における印刷ドットに対応する。
また、印刷装置側CPU341は、印刷テープの使用量を回路基板に記憶させるための印刷テープ書き込み処理(図7参照)を行う。具体的には、印刷装置側CPU341は、印刷部330を制御する制御信号に基づいてテープ使用量を算出し、算出したテープ使用量を、回路基板接続部51を介して回路基板の記憶素子Mに記憶させる。
ここで、「印刷部330を制御する制御信号」とは、例えば、サーマルヘッド21を制御する制御信号である。印刷装置側CPU341は、サーマルヘッド21を制御する制御信号から得られる、印刷テープの長さ方向における印刷済みドット数に基づいてテープ使用量を算出する。つまり、印刷装置側CPU341は、印刷データを展開して生成したドットパターンデータのうち、印刷テープの長さ方向において、どのラインデータまでサーマルヘッド21に転送したかによって、テープ使用量を算出する。
印刷装置側CPU341は、例えば、1ドットあたりの印刷長さが0.8mm、且つ印刷テープの長さ方向先端側の余白部分の長さが、例えば5mmの場合、100ドット分のラインデータの転送を行った時点で、テープ使用量を、80mm+5mmの合計85mmと算出する。また、印刷装置側CPU341は、例えば、1ドットあたりの印刷長さが0.8mm、且つ印刷テープの長さ方向先端側および後端側の余白部分の長さが、例えばともに5mm、且つドットパターンデータが200ドット分のラインデータで構成される場合、印刷を終了した時点で、テープ使用量を、160mm+5mm+5mmの合計170mmと算出する。
また、印刷装置側CPU341は、印刷部330による印刷開始後、一定時間ごとにテープ使用量を回路基板に記憶させる。一定時間は、数秒ないし数十秒程度である。本実施形態に係るテープ印刷装置1は、例えばリボンカートリッジ201が装着された場合など、印刷時間が長くなる場合がある。例えば、テープ印刷装置1は、長さ45mの印刷テープに、最大印刷速度50mm/秒で印刷した場合、印刷時間が15分もかかってしまう。このため、本実施形態に係るテープ印刷装置1は、一定時間ごとにテープ使用量を回路基板に記憶させる必要がある。
また、印刷装置側CPU341は、テープ使用量記憶領域520内の4つの記憶領域のなかで、順次、記憶領域を切り替えながらテープ使用量を記憶させる。例えば、一定時間を「時間T」としたとき、印刷装置側CPU341は、印刷開始後、時間Tが経過した時点で、第1の記憶領域521に対してテープ使用量を記憶させ、時間2Tが経過した時点で、第2の記憶領域522に対してテープ使用量を記憶させる、といったように、記憶対象となる記憶領域を1つずつ切り替える。印刷装置側CPU341は、第4の記憶領域524に対してテープ使用量を記憶させた後は、また、第1の記憶領域521から、順次、記憶対象となる記憶領域を切り替える。
また、印刷装置側CPU341は、携帯端末400からカートリッジ情報が要求された場合、記憶素子Mのテープ・リボン情報記憶領域510からテープ・リボン情報を読み出すと共に、テープ使用量記憶領域520からテープ使用量を読み出す。印刷装置側CPU341は、テープ使用量記憶領域520からテープ使用量を読み出す場合、テープ使用量記憶領域520内の4つの記憶領域に記憶されているテープ使用量のうち最大値を読み出す。すなわち、印刷装置側CPU341は、4つの記憶領域からそれぞれテープ使用量を読み出し、読み出した4つのテープ使用量のうち最大値を、最新のテープ使用量として採用する。印刷装置側CPU341は、記憶素子Mから読み出したテープ・リボン情報およびテープ使用量を、カートリッジ情報として携帯端末400に送信する。
[編集画面]
図8は、携帯端末400の操作・表示部410に表示される編集画面Dの表示例を示す図である。編集画面Dは、情報表示領域71と、編集領域72と、ボタン領域73とを含む。
情報表示領域71には、テープ種別情報71aと、ラベルサイズ情報71bと、バッテリー残量情報71cと、テープ残量情報71dと、が表示される。テープ種別情報71aは、テープ印刷装置1から送信されたカートリッジ情報に含まれるテープ・リボン情報に基づいて表示される印刷テープ種別を示す情報である。ラベルサイズ情報71bは、テープ印刷装置1において作成されるラベルのサイズを示す情報であり、ラベルの長さ方向の長さを示すラベル長さ情報と、ラベルの幅方向の長さを示すラベル幅情報とを含む。なお、ラベルとは、印刷データに基づく印刷画像が印刷テープに印刷されることにより作成される印刷物を指す。
携帯端末400は、ラベル幅情報を、カートリッジ情報に含まれる印刷テープのテープ幅を示す情報に基づいて、ラベルサイズ情報71bの一部として表示する。また、携帯端末400は、ラベル長さ情報を、編集領域72の編集内容に基づいて、ラベルサイズ情報71bの一部として表示する。携帯端末400は、例えば、編集領域72において文字の編集が行われている場合、入力されている文字数、文字サイズ、フォント種類、文字飾りおよび文字間設定等を考慮して、ラベルの長さ方向の長さを算出する。
バッテリー残量情報71cは、AC電源ではなく、バッテリーで駆動をしているときの、携帯端末400のバッテリー残量を示す情報である。バッテリー残量情報71cは、バッテリーを模したバッテリーアイコンと、バッテリー残量インジケーターとを含む。バッテリー残量インジケーターでは、バッテリー残量が少なくなるにつれて、矩形領域内の濃色領域が少なくなるように表示される。
テープ残量情報71dは、印刷テープの残量であるテープ残量を示す情報である。なお、未使用状態のテープカートリッジ101に収容された第1印刷テープ113の長さと第1インクリボン117の長さは略同じ長さであり、未使用状態のテープロールにおける第2印刷テープ213の長さと未使用状態のリボンカートリッジ201に収容された第2インクリボン217の長さは略同じ長さであるため、テープ残量はインクリボンの残量と看做すことができる。以下、未使用状態のテープカートリッジ101に収容された第1印刷テープ113の長さ、および未使用状態のテープロールにおける第2印刷テープ213の長さを「未使用テープ長さ」と称する。携帯端末400は、カートリッジ情報に含まれる未使用テープ長さと、テープ使用量とに基づいて、テープ残量情報71dを表示する。すなわち、携帯端末400は、未使用テープ長さから印刷テープ使用量を差し引くことによりテープ残量を算出する。テープ残量情報71dは、印刷テープを模したテープアイコンと、テープ残量インジケーターとを含む。テープ残量インジケーターでは、テープ残量が少なくなるにつれて、矩領域内の濃色領域が少なくなるように表示される。
なお、携帯端末400は、テープ残量インジケーターを、テープ残量が示すテープ長さに基づいて表示してもよいし、テープ残量が示すテープ長さの未使用テープ長さに対する割合に基づいて表示してもよい。また、携帯端末400は、テープ残量が示すテープ長さが長さ閾値以下となったとき、またはテープ残量が示すテープ長さの未使用テープ長さに対する割合が割合閾値以下となったとき、テープ残量情報71dの一部として、警告マークを表示してもよい。
編集領域72には、例えば、文字の編集の場合、不図示のキーボードを用いて入力された文字が表示される。携帯端末400は、ユーザーの操作により、文字サイズの変更やフォント種類の変更などの編集が行われた場合、それらの編集結果を、編集領域72に表示されている文字に反映する。
ボタン領域73には、各種機能ボタンが表示される。機能ボタンには、例えば、文字サイズやフォント変更などの編集機能を指定するためのボタン、印刷指示を行うためのボタンなどが含まれる。
[テープ使用量書き込み処理]
図9は、テープ使用量書き込み処理の流れを示すフローチャートである。テープ使用量書き込み処理は、印刷部330による印刷開始をトリガーとして開始される。
S01において、テープ印刷装置1は、印刷開始後一定時間が経過したか否かを判断する。テープ印刷装置1は、印刷開始後一定時間が経過したと判断した場合、S02に進む。また、テープ印刷装置1は、印刷開始後一定時間が経過していないと判断した場合、S01を繰り返す。なお、S01では、テープ使用量書き込み処理開始後、2回目以降にS01が実行される場合、前回、S01:Yesと判断した時点から一定時間が経過したか否かを判断する。
S02において、テープ印刷装置1は、印刷テープの長さ方向における印刷済みドット数に基づいてテープ使用量を算出する。印刷済みドット数は、上記のとおり、サーマルヘッド21を制御する制御信号から得られる情報である。
S03において、テープ印刷装置1は、S02で算出したテープ使用量を、テープ使用量記憶領域520内の4つの記憶領域において、前回書き込んだ記憶領域の次の記憶領域に書き込む。
S04において、テープ印刷装置1は、印刷が終了したか否かを判断する。テープ印刷装置1は、印刷データを展開して生成したドットパターンデータのうち、サーマルヘッド21に転送するラインデータがなくなった時点で、印刷が終了したと判断する。テープ印刷装置1は、印刷が終了したと判断した場合、テープ使用量書き込み処理を終了する。また、テープ印刷装置1は、印刷が終了していないと判断した場合、S01に戻る。
S05において、テープ印刷装置1は、印刷終了時のテープ使用量を、テープ使用量記憶領域520内の4つの記憶領域において、前回書き込んだ記憶領域の次の記憶領域に書き込む。また、ユーザーが、印刷を強制終了した場合も、テープ印刷装置1は、印刷終了時のテープ使用量を、テープ使用量記憶領域520内の4つの記憶領域において、前回書き込んだ記憶領域の次の記憶領域に書き込む。
以上説明したとおり、本実施形態に係るテープ印刷装置1は、サーマルヘッド21を制御する制御信号から得られる、印刷テープの長さ方向における印刷済みドット数に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出する。この構成により、テープ印刷装置1は、テープ使用量を管理するために、エンコーダー板やフォトセンサーなどの部品を必要とせず、装置コストを抑えることができる。
また、テープ印刷装置1は、算出したテープ使用量を、テープカートリッジ101またはリボンカートリッジ201に設けられた回路基板の記憶素子Mに記憶させるため、テープカートリッジ101またはリボンカートリッジ201が別のテープ印刷装置1に装着された場合にも、テープ使用量の管理が可能となる。
また、テープ印刷装置1は、記憶素子Mのテープ使用量記憶領域520に含まれる複数の記憶領域のなかで、順次、記憶領域を切り替えながらテープ使用量を記憶させるため、いずれかの記憶領域への書き込みに失敗した場合でも、その前に書き込んだ記憶領域にテープ使用量が記憶されているため、実際のテープ使用量と回路基板に記憶されているテープ使用量との差を小さくすることができる。
また、テープ印刷装置1は、印刷部330による印刷開始後、一定時間ごとに、テープ使用量を記憶素子Mに記憶させるため、電源が遮断された場合など不意に印刷が中断された場合でも、実際のテープ使用量と回路基板に記憶されているテープ使用量との差を小さくすることができる。
また、テープ印刷装置1は、テープカートリッジ101と、リボンカートリッジ201との付け替えが可能であるため、大量のラベルを作成したい場合はリボンカートリッジ201を装着し、少量のラベルを作成したい場合はテープカートリッジ101を装着するなど、使い分けが可能となる。
なお、上記の実施形態によらず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1] 上記の実施形態において、テープ印刷装置1は、サーマルヘッド21を制御する制御信号に基づいてテープ使用量を算出したが、送りモーター332を制御する制御信号に基づいてテープ使用量を算出してもよい。例えば、送りモーター332がステッピングモーターである場合、テープ印刷装置1は、送りモーター332に印加されたパルス数に基づいて印刷テープの送り量を判断し、印刷テープの送り量に基づいてテープ使用量を算出してもよい。
[変形例2]
上記の実施形態では、携帯端末400において印刷データを生成したが、テープ印刷装置1において印刷データを生成してもよい。この場合、テープ印刷装置1の、例えば、装着部カバー5内に、キーボード等を含む操作部と、編集画面Dを表示する表示部とを備えればよい。また、操作部および表示部は、タッチパネルとしてテープ印刷装置1に搭載されてもよい。
[変形例3]
上記の実施形態において、記憶素子Mのテープ使用量記憶領域520(図7参照)は、4つの記憶領域を有するものとしたが、2つまたは3つでもよいし、5つ以上でもよい。
また、さらなる変形例として、テープ使用量記憶領域520は、複数の記憶領域を有するのではなく、1つのみ記憶領域を有する構成でもよい。
[変形例4]
上記の実施形態において、テープ印刷装置1は、回路基板の記憶素子Mから読み出したカートリッジ情報に基づいて、カートリッジ装着部7に装着されているカートリッジの種別を判断したが、装着底面17に、テープカートリッジ101およびリボンカートリッジ201の装着を検出するメカ式スイッチを設け、これら複数のメカ式スイッチを用いて判断してもよい。
[変形例5]
また、テープカートリッジ101またはリボンカートリッジ201に回路基板を設けるのではなく、RF(Radio Frequency)タグを貼り付けてもよい。この場合、テープ印刷装置1は、カートリッジ装着部7にRF通信部(図示省略)を設け、RF通信部を介してRFタグからカートリッジ情報を読み出せばよい。また、テープカートリッジ101またはリボンカートリッジ201に、コード画像が印刷されたシールを貼付してもよい。この場合、テープ印刷装置1は、カートリッジ装着部7にコード画像読取部(図示省略)を設け、コード画像読取部により、コード画像に記録されたカートリッジ情報を読み取ればよい。なお、コード画像とは、2次元コードやバーコードを指す。
[変形例6]
上記の実施形態において、テープ印刷装置1は、印刷部330による印刷開始後、一定時間ごとに、テープ使用量を回路基板の記憶素子Mに記憶させたが、印刷部330による印刷開始後、印刷テープの一定長さの送りごとに記憶させてもよい。印刷テープの送り長さは、送りモーター332の制御信号に基づいて算出可能である。また、印刷テープの送り長さを、サーマルヘッド21の制御信号に基づいて算出してもよい。つまり、印刷テープの長さ方向における印刷済みドット数に基づいて、印刷テープの送り長さを判断してもよい。
[変形例7]
上記の実施形態において、携帯端末400は、編集画面Dのテープ残量情報71dとして、印刷テープのテープ残量を表示したが、これに代えて、またはこれに加えて、テープ使用量を表示してもよい。また、携帯端末400は、テープ使用量を、テープ長さに基づいて表示するのではなく、テープ使用量の未使用テープ長さに対する割合に基づいて表示してもよい。
[変形例8]
上記の実施形態に示した携帯端末400の専用アプリケーション435を、インターネット上のサーバーで実行させ、携帯端末400とサーバーとの協働により、印刷データの編集やテープ印刷装置1に対する印刷指示を行う構成としてもよい。また、携帯端末400に代えて、タブレット端末やPC(Personal Computer)を情報処理端末として用いてもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
[付記]
以下、テープ印刷装置、テープ印刷システム、およびテープ印刷装置の制御方法について付記する。
テープ印刷装置1は、インクリボンを収容し、記憶素子Mを有する回路基板が設けられたカートリッジが装着されるカートリッジ装着部7と、インクリボンおよび印刷テープを送りながら、印刷テープに印刷を行う印刷部330と、印刷部330を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出し、算出したテープ使用量を記憶素子Mに記憶させる印刷装置側制御部340と、を備える。
テープ印刷システムSYは、携帯端末400と、テープ印刷装置1とを含むテープ印刷システムSYであって、携帯端末400は、印刷データを生成する携帯端末側制御部430と、生成した印刷データをテープ印刷装置1に送信する携帯端末側通信部420と、を備え、テープ印刷装置1は、インクリボンを収容し、記憶素子Mを有する回路基板が設けられたカートリッジが装着されるカートリッジ装着部7と、携帯端末400から印刷データを受信する印刷装置側通信部310と、受信された印刷データに基づいて、インクリボンおよび印刷テープを送りながら、印刷テープに印刷を行う印刷部330と、印刷部330を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出し、算出したテープ使用量を記憶素子Mに記憶させる印刷装置側制御部340と、を備える。
テープ印刷装置1の制御方法は、インクリボンを収容し、記憶素子Mを有する回路基板が設けられたカートリッジが装着されるカートリッジ装着部7と、インクリボンおよび印刷テープを送りながら、印刷テープに印刷を行う印刷部330とを備えたテープ印刷装置1の制御方法であって、印刷部330を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出するステップと、算出されたテープ使用量を記憶素子Mに記憶させるステップと、を実行する。
この構成によれば、テープ印刷装置1は、印刷部330を制御する制御信号に基づいて、印刷テープの長さ方向における印刷済み長さであるテープ使用量を算出する。この構成により、テープ印刷装置1は、テープ使用量を管理するために、エンコーダー板やフォトセンサーなどの部品を必要とせず、装置コストを抑えることができる。また、テープ印刷装置1は、算出したテープ使用量を、カートリッジに設けられた回路基板の記憶素子Mに記憶させるため、カートリッジが別のテープ印刷装置1に装着された場合にも、テープ使用量の管理が可能となる。
上記のテープ印刷装置1において、印刷部330は、インクリボンから印刷テープにインクを熱転写するサーマルヘッド21を含み、印刷装置側制御部340は、サーマルヘッド21を制御する制御信号から得られる、印刷テープの長さ方向における印刷済みドット数に基づいて、テープ使用量を算出することが好ましい。
この構成によれば、テープ印刷装置1は、サーマルヘッド21を制御する制御信号から得られる、印刷テープの長さ方向における印刷済みドット数に基づいて、テープ使用量を算出することができる。
上記のテープ印刷装置1において、記憶素子Mは、テープ使用量を記憶する記憶領域を複数有し、印刷装置側制御部340は、複数の記憶領域のなかで、順次、記憶領域を切り替えながら、テープ使用量を記憶させることが好ましい。
この構成によれば、テープ印刷装置1は、記憶素子Mに含まれる複数の記憶領域のなかで、順次、記憶領域を切り替えながらテープ使用量を記憶させるため、いずれかの記憶領域への書き込みに失敗した場合でも、その前に書き込んだ記憶領域にテープ使用量が記憶されているため、実際のテープ使用量と回路基板に記憶されているテープ使用量との差を小さくすることができる。
上記のテープ印刷装置1において、印刷装置側制御部340は、印刷部330による印刷開始後、一定時間ごと、または印刷開始後、印刷テープの一定長さの送りごとに、テープ使用量を記憶素子Mに記憶させることが好ましい。
この構成によれば、テープ印刷装置1は、印刷部330による印刷開始後、一定時間ごと、または印刷開始後、印刷テープの一定長さの送りごとに、テープ使用量を記憶素子Mに記憶させるため、不意に印刷が中断された場合でも、実際のテープ使用量と回路基板に記憶されているテープ使用量との差を小さくすることができる。
上記のテープ印刷装置1において、カートリッジ装着部7が設けられた装置ケース3、を備え、装置ケース3には、装置ケース3内に印刷テープを導入するテープ導入口9と、装置ケース3外から装置ケース3内に導入された印刷テープを、装置ケース3外に排出するテープ排出口11と、が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、装置ケース3外から印刷テープが導入されるテープ印刷装置1において、上記の効果を奏することができる。
上記のテープ印刷装置1において、カートリッジ装着部7には、カートリッジとして、インクリボンと、印刷テープとが収容されたテープカートリッジ101が装着されることが好ましい。
この構成によれば、インクリボンと、印刷テープとが収容されたテープカートリッジ101が装着されるテープ印刷装置1において、上記の効果を奏することができる。
1…テープ印刷装置、3…装置ケース、7…カートリッジ装着部、9…テープ導入口、11…テープ排出口、21…サーマルヘッド、51…回路基板接続部、100…第1回路基板、101…テープカートリッジ、113…第1印刷テープ、117…第1インクリボン、200…第2回路基板、201…リボンカートリッジ、213…第2印刷テープ、217…第2インクリボン、310…印刷装置側通信部、330…印刷部、340…印刷装置側制御部、400…携帯端末、420…携帯端末側通信部、430…携帯端末側制御部、435…専用アプリケーション、520…テープ使用量記憶領域、521…第1の記憶領域、522…第2の記憶領域、523…第3の記憶領域、524…第4の記憶領域、M…記憶素子、SY…テープ印刷システム。

Claims (7)

  1. インクリボンを収容し、記憶素子を有する回路基板が設けられたカートリッジが装着さ
    れる装着部と、
    前記インクリボンおよび印刷テープを送りながら、前記印刷テープに印刷を行う印刷部
    と、
    前記印刷部を制御する制御信号に基づいて、前記印刷テープの長さ方向における印刷済
    み長さであるテープ使用量を算出し、算出した前記テープ使用量を前記記憶素子に記憶さ
    せる制御部と、を備え
    前記制御部は、前記印刷部による印刷開始後、一定時間ごと、または前記印刷開始後、
    前記印刷テープの一定長さの送りごとに、前記テープ使用量を前記記憶素子に記憶させ
    ことを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記印刷部は、前記インクリボンから前記印刷テープにインクを熱転写するサーマルヘ
    ッドを含み、
    前記制御部は、前記サーマルヘッドを制御する制御信号から得られる、前記印刷テープ
    の長さ方向における印刷済みドット数に基づいて、前記テープ使用量を算出することを特
    徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 前記記憶素子は、前記テープ使用量を記憶する記憶領域を複数有し、
    前記制御部は、複数の前記記憶領域のなかで、順次、前記記憶領域を切り替えながら、
    前記テープ使用量を記憶させることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ印刷装
    置。
  4. 前記装着部が設けられた装置ケース、を備え、
    前記装置ケースには、
    前記装置ケース外から前記装置ケース内に前記印刷テープを導入するテープ導入口と、
    前記装置ケース内に導入された前記印刷テープを、前記装置ケース外に排出するテープ
    排出口と、が設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の
    テープ印刷装置。
  5. 前記装着部には、前記カートリッジとして、前記インクリボンと、前記印刷テープとが
    収容されたテープカートリッジが装着されることを特徴とする請求項1ないしのいずれ
    か1項に記載のテープ印刷装置。
  6. 情報処理端末と、テープ印刷装置とを含むテープ印刷システムであって、
    前記情報処理端末は、
    印刷データを生成する生成部と、
    生成した前記印刷データを前記テープ印刷装置に送信する送信部と、を備え、
    前記テープ印刷装置は、
    インクリボンを収容し、記憶素子を有する回路基板が設けられたカートリッジが装着さ
    れる装着部と、
    前記情報処理端末から前記印刷データを受信する受信部と、
    受信された前記印刷データに基づいて、前記インクリボンおよび印刷テープを送りなが
    ら、前記印刷テープに印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部を制御する制御信号に基づいて、前記印刷テープの長さ方向における印刷済
    み長さであるテープ使用量を算出し、算出した前記テープ使用量を前記記憶素子に記憶さ
    せる制御部と、を備え
    前記制御部は、前記印刷部による印刷開始後、一定時間ごと、または前記印刷開始後、
    前記印刷テープの一定長さの送りごとに、前記テープ使用量を前記記憶素子に記憶させ
    ことを特徴とするテープ印刷システム。
  7. インクリボンを収容し、記憶素子を有する回路基板が設けられたカートリッジが装着さ
    れる装着部と、前記インクリボンおよび印刷テープを送りながら、前記印刷テープに印刷
    を行う印刷部とを備えたテープ印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷部を制御する制御信号に基づいて、前記印刷テープの長さ方向における印刷済
    み長さであるテープ使用量を算出するステップと、
    算出された前記テープ使用量を前記記憶素子に記憶させるステップと
    前記印刷部による印刷開始後、一定時間ごと、または前記印刷開始後、前記印刷テープ
    の一定長さの送りごとに、前記テープ使用量を前記記憶素子に記憶させるステップと、
    実行することを特徴とするテープ印刷装置の制御方法。
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